[go: up one dir, main page]

JP2004043925A - 耐指紋性を有する金属材料およびその製造方法 - Google Patents

耐指紋性を有する金属材料およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004043925A
JP2004043925A JP2002205359A JP2002205359A JP2004043925A JP 2004043925 A JP2004043925 A JP 2004043925A JP 2002205359 A JP2002205359 A JP 2002205359A JP 2002205359 A JP2002205359 A JP 2002205359A JP 2004043925 A JP2004043925 A JP 2004043925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance
finger print
metal material
metallic material
fingerprint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002205359A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinobu Kano
狩野 忍
Koji Enoki
榎 幸司
Kenji Hara
原 健治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP2002205359A priority Critical patent/JP2004043925A/ja
Publication of JP2004043925A publication Critical patent/JP2004043925A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

【目的】表面に、指紋を付着し難く、付着しても消除しやすくする物質を含む層を、有機物バインダを用いることなくを形成することにより、素材なみあるいはそれ以上の耐食性,加工性および耐薬品性を有する耐指紋性に優れた金属材料を提供する。
【構成】金属材料表面に大気中でSiのブラスト処理とTiのブラスト処理を施し、金属材料表面にSi,SiOおよびTi,TiOが固着した表面層を形成する。
【効果】SiおよびSiO含有皮膜による指紋難付着性と、TiOの光触媒作用に基づく指紋消除機能の両特性により耐指紋性に優れた金属材料が得られる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、耐指紋性に優れた表面層を有する金属材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステンレス鋼板は、耐食性に優れ、美麗な外観を長期にわたって維持できるため、外装材,内装材,表装材,厨房機器等として広範な分野で使用されている。しかし、鏡面,準鏡面,BA,HL,ダル等の光沢を有する仕上げ材は、成形時,取扱い時あるいは使用中等に付着する指紋や手垢が非常に目立ちやすく、美麗な表面が保持できないため、適用される表面仕上げ材が限定される傾向にある。
指紋,手垢付着等による外観の劣化は、フッ素樹脂,アクリル樹脂,エポキシ樹脂等を用いてステンレス鋼板をクリア塗装することにより抑制されるので、ステンレス鋼板表面に有機複合皮膜を形成して耐指紋性を高めることも提案されているが、この技術でも指紋を完全に消失させることは困難である。また、有機塗膜中に光触媒粒子を混入させて、親水性を高め、汚れ成分を分解して耐指紋性を向上させようとする技術も提案されているが、耐指紋性の点では十分ではない。
【0003】
また、冷延鋼板の耐食性を高め、併せて耐指紋性を向上させるために、表面処理皮膜中にシリカを含有させる技術も提案されている。例えば、特開平7−292495号公報では、亜鉛系めっき鋼板表面に形成するクロメート皮膜中にシリカを含有させており、特開平8−267655号公報では、冷延鋼板表面にクロメート皮膜を形成した後、クロメート皮膜上にシリカを含有する塗膜を形成している。また、特開2000−87259号公報では、ステンレス鋼板表面にシリカを含有する酸化物皮膜を形成した後、その上に光触媒粒子を含有する光触媒層を形成している。このような技術から、耐指紋性におけるシリカの有用性は窺えるが、まだ十分ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
有機塗膜を用いると、塗膜自身の硬度が低いために疵が付きやすいばかりでなく、塗膜の接着力も低いため剥がれやすい。また、被覆ステンレス鋼の加工性も低下する。さらに、光触媒粒子を混入させた有機塗膜では、塗膜自身が劣化し、変色・褪色するという問題点もある。
また、皮膜中にシリカを含有させることで、耐指紋性作用は期待できるが、シリカの固定方法に手間がかかる。
無機質および有機質いずれの被覆塗膜についても、程度の差はあるが、加工性,曲げ性,耐疵付き性等は、ステンレス鋼素材に比べ劣る傾向にある。また耐食性についても塗膜の劣化等により、長期的に良好な耐食性を得ることは困難である。
【0005】
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、ステンレス鋼を含めた金属材料表面に、指紋を付着し難く、付着しても消除しやすくする物質を含む層を、有機物バインダを用いることなく形成することにより、素材なみあるいはそれ以上の耐食性,加工性および耐薬品性を有する耐指紋性に優れた金属材料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の耐指紋性を有する金属材料は、その目的を達成するため、金属材料表面に、Si,Si酸化物,TiおよびTi酸化物を固着した層が形成されていることを特徴とする。
また、その金属材料は、表面に大気中で、Si粒子を用いたブラスト処理を施した後、Ti粒子を用いたブラスト処理を施す、もしくは、Ti粒子を用いたブラスト処理を施した後、Si粒子を用いたブラスト処理を施すことにより得られる。
【0007】
【作用】
本発明者等は、金属材料表面に指紋や手垢等が付着しづらく、付着しても消えやすい表面状態について、種々検討を続けてきた。
その結果、SiおよびTiを大気中でブラスト処理することにより、金属材料表面にSiおよびTiとそれらの酸化物が固着した表面層を形成し、Si(あるいはSiO)の指紋難付着性と、TiOの指紋消除機能の両特性を有する表面層を得たものである。
【0008】
TiやSi等の金属粉体を高速の噴射速度でブラスト処理すると被投射材表面において、粉体の運動エネルギーが衝突による熱エネルギーに変換され、粉体および被投射材表面の温度が上昇する。Ti粉末をブラスト処理すると、温度上昇に伴いTiが表層で拡散すると同時に、大気中の酸素による酸化反応により半溶融状態となり、TiとTi酸化物(TiO等)の合金層(皮膜)が形成されるものと推測される。また、Si粉末をブラスト処理した際にも、同様の機構によりSiとSi酸化物(SiO等)の合金層(皮膜)が形成されるものと推測される。
【0009】
衝突エネルギーが熱エネルギーに変換されるため、図1に示されるように、TiやSiおよびそれらの酸化物は、被投射材表面に拡散され合金層皮膜が形成されることになる。TiおよびSiは、活性吸着による付着を経て、また熱の影響も受けて、母材中への拡散による皮膜層の形成と、その表層での酸化反応によるTiおよびSi酸化物(主にTiO,SiO等)の形成が同時進行し、TiやSiおよびそれらの酸化物が母材中に食い込んだ皮膜層が形成されていると推測される。
本発明では、金属材料表面にTi,Siおよびそれらの酸化物が拡散して形成された極薄い拡散合金層を「合金層皮膜」と称することとする。
なお、大気中でのブラストでは、TiやSiの酸化物としてはTiOやSiO等不定比化合物も生成しているので、本明細書中でTiO,SiOと表記した酸化物は、不定比化合物を含めたものである。
【0010】
金属材料表面にSiまたはSiOが拡散した合金層皮膜が形成されると指紋が目立ち難いという傾向が生じてくる。この理由は、SiまたはSiOが拡散した合金層皮膜が指紋と類似した光の吸収を示し、また、光の乱反射が抑制されるために目立ち難くなるものと推測される。
【0011】
金属材料表面にTiを大気中でブラスト処理すると、Tiの一部が酸化されTiOを形成してTiOが拡散した合金層皮膜が光触媒機能を発揮するようになる。したがって付着した皮脂のような有機物もTiOの光触媒作用によって分解・消除されやすくなると推測される。この光触媒機能は、酸化チタンにそのバンドギャップ以上のエネルギ−を有する波長の光を照射した場合、光励起により伝導帯に電子が、価電子帯に正孔が生じ、生じた正孔は強い酸化力を有するので、酸化チタン表面に接触した有機物がその酸化還元作用によって分解されるものである。
上記のように、Siあるいはその酸化物を拡散させた合金層皮膜の作用による指紋の付着し難さと、Tiの酸化物を拡散させた合金層皮膜の作用による指紋の分解・消除作用が相俟って、耐指紋性が向上するものと推測される。
【0012】
金属材料表面にTi,Siおよびそれらの酸化物が母相に拡散して形成された合金層皮膜を有しているので、単に無機質皮膜を付着したものと比べて密着性が高い。したがって曲げ加工性や耐疵付き性も優れている。金属材料表面を耐食性,耐薬品性に優れた無機質皮膜で覆った形態となっているので、金属材料表面が露出されておらず、耐薬品性も向上することになる。
【0013】
【実施の態様】
本発明の、Ti,Siおよびそれらの酸化物が拡散して形成された極薄い拡散合金層を形成する金属材料としては、特に制限はない。冷延炭素鋼板,ステンレス鋼板,アルミニウム合金板等が使用できる。
TiおよびSiをブラスト処理する金属材料には、基本的には特別な前処理を施す必要はないが、表面に疵,汚れあるいはスケール等が存在している場合には、アルミナ等の硬質な研掃材を用いて除去しておくことが好ましい。
ブラスト処理するSiとしては、各種特性への影響を考慮すると純度99%以上のものを使用することが好ましい。ブラスト処理による皮膜形成を可能とするためには、その粒径は100〜300μm程度にすることが好ましい。噴射圧力は0.3〜0.5MPa程度が望ましい。
ブラスト処理するTiとしては、各種特性への影響を考慮すると純度99%以上のものを使用することが好ましい。ブラスト処理による皮膜形成を可能とするためには、その粒径は100〜300μm程度にすることが好ましい。噴射圧力は0.3〜0.5MPa程度が望ましい。
【0014】
【実施例】
実施例1
被投射材としてSUS304鋼板の150mm角のBA仕上げ材を用い、直径10mmの噴射ノズルを有する直圧式ブラスト装置を使用して0.3MPaの空気圧で、純度99.9%で中心粒径250μmのSiをブラスト処理し、引き続き同じ装置,圧力で、純度99.9%で中心粒径200μmのTiをブラスト処理した。その処理時間の合計は約10分程度であった。
ブラスト処理後、処理面をEPMAで元素分析して、表面にSi,TiおよびOが存在することを確認した。また、EPMAによる断面観察および元素分析にて約3〜5μmの合金層皮膜が形成されていることが確認できた。
【0015】
ブラスト処理を行ったステンレス鋼板について各種特性を調査した。
なお比較材として、同じステンレス鋼板のBA材を適用した。
各特性の評価手法、評価基準、ならびに評価結果は次の通りである。
評価用サンプルは100mm×150mmの寸法に切り出して試験に供した。
なお、耐指紋性については、実指紋の付着後、表1の条件にて、紫外光,蛍光灯、および太陽光の3種類の光を72時間照射した。その照射前後の指紋の付着状況の変化を目視にて確認した。
なお、表1中、「CCT」と表記した塩乾湿複合サイクル試験は、塩水噴霧(5%NaCl,10分)→乾燥(60℃,30%RH,60分)→湿潤(50℃,95%RH,180分)を1サイクルとするものである。
【0016】
Figure 2004043925
【0017】
Figure 2004043925
【0018】
実施例2:
Siのブラスト処理とTiのブラスト処理の順番を入れ替える他は実施例1と同じ条件で処理を行った。
そして、実施例1と同じ手法で各種特性について調査した。
その結果、表1に示す耐指紋性のうち、紫外線を照射したものでは、耐指紋性は優れていたが、太陽光および蛍光灯を照射したものでは良程度に留まっていた。
実施例1および2の結果から、耐指紋性を向上させるという観点からは、ブラスト処理する際には、Tiをブラストした後Siをブラストするよりも、Siをブラストした後Tiをブラストした方が有効であることが確認された。
【0019】
【発明の効果】
以上に説明したように、金属材料表面に大気中において、SiおよびTiを投射材としてブラスト処理すると、金属材料表面にSiおよびその酸化物皮膜による指紋難付着性と、TiOの光触媒作用に基づく指紋消除機能の両特性による耐指紋性に優れた金属材料が得られる。
素材金属材料としてステンレス鋼を使用すると、指紋や手垢等が付着し難く、付着しても消えやすい表面状態が得られる他、合金皮膜層の構成成分により極めて高い耐食性を有し、加工性,耐疵付き性および耐薬品性等にも優れるので、ステンレス鋼の用途を大幅に拡大することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】SiおよびTiをブラスト処理した金属材料表面の断面構造を模式的に説明する図

Claims (3)

  1. 表面に、Si,Si酸化物,TiおよびTi酸化物を固着した層が形成されていることを特徴とする耐指紋性を有する金属材料。
  2. 金属材料表面に、大気中で、Si粒子を用いたブラスト処理を施した後、Ti粒子を用いたブラスト処理を施すことを特徴とする耐指紋性を有する金属材料の製造方法。
  3. 金属材料表面に、大気中で、Ti粒子を用いたブラスト処理を施した後、Si粒子を用いたブラスト処理を施すことを特徴とする耐指紋性を有する金属材料の製造方法。
JP2002205359A 2002-07-15 2002-07-15 耐指紋性を有する金属材料およびその製造方法 Withdrawn JP2004043925A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002205359A JP2004043925A (ja) 2002-07-15 2002-07-15 耐指紋性を有する金属材料およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002205359A JP2004043925A (ja) 2002-07-15 2002-07-15 耐指紋性を有する金属材料およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004043925A true JP2004043925A (ja) 2004-02-12

Family

ID=31710686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002205359A Withdrawn JP2004043925A (ja) 2002-07-15 2002-07-15 耐指紋性を有する金属材料およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004043925A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2540778C (en) Method for producing substrate having carbon-doped titanium oxide layer
JP2001164354A (ja) プラズマ処理容器内部材およびその製造方法
JPH0737674B2 (ja) 二重の保護コ―ティングを有する鋼製物品およびその製法
JP2000061314A (ja) 光触媒コーティング成形物及びその成形方法
JP4055942B2 (ja) 加工性,耐食性に優れた耐熱プレコート鋼板
EP3088564A1 (en) Color-treated base material and base material color treatment method therefor
JP2000096212A (ja) 光触媒膜被覆部材およびその製造方法
JP2002346393A (ja) 光触媒体およびその製造方法
JP2004043925A (ja) 耐指紋性を有する金属材料およびその製造方法
JP3127228B2 (ja) 金属表面の改質方法
JP2002273234A (ja) 光触媒体の製造方法
JP2010036172A (ja) 金属材料及びその製造方法、並びに該金属基材を用いた電子機器用筐体
JP6112975B2 (ja) 耐汚染性に優れるプレコート金属板
JP6249948B2 (ja) 金属表面改質液及び金属表面改質方法
JP4716309B2 (ja) 熱交換器
JP2000087259A (ja) ステンレス鋼板およびその製造方法
JP3371104B2 (ja) 光触媒活性及び耐光性に優れた光触媒被覆複合部材及びその製造方法
JPWO2010107087A1 (ja) 光触媒部材
JP5919028B2 (ja) 鱗片状の金属酸化物微粒子を含む硬化層を形成する方法
JP2003213210A (ja) 塗料組成物及び耐熱プレコート鋼板
JP3866147B2 (ja) 加工性,隠蔽性,光触媒活性に優れた塗装金属板及びその製造方法
JP3808409B2 (ja) 光触媒活性に優れた金属材料の製造方法
JP2017087567A (ja) 樹脂被膜金属材料
JP5406505B2 (ja) 水性化成処理液および化成処理ステンレス鋼板
JP2003301273A (ja) 親水性コーティング金属板

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051004