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JP2004040575A - 動き補償装置 - Google Patents

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JP2004040575A
JP2004040575A JP2002196275A JP2002196275A JP2004040575A JP 2004040575 A JP2004040575 A JP 2004040575A JP 2002196275 A JP2002196275 A JP 2002196275A JP 2002196275 A JP2002196275 A JP 2002196275A JP 2004040575 A JP2004040575 A JP 2004040575A
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Abstract

【課題】動き補償用のフレームメモリを拡張せずに、高速にパディング処理を行う。
【解決手段】動き補償装置7では、カラムカウンタ31及びラインカウンタ41によって参照画像のピクセル位置を発生し、カラムカウンタ補正回路32及びラインカウンタ補正回路42によって、そのピクセル位置を補正する。カラムカウンタ補正回路32及びラインカウンタ補正回路42は、参照画像がVOPの領域外に位置する場合には、カラムカウンタ31及びラインカウンタ41から発生されたピクセル位置を、VOPの領域内に含まれているピクセルの位置に補正する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばMPEG4(ISO/IEC 14496−2)等の動画像符号化データを復号する復号装置に用いられる動き補償装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格(ISO/IEC 14496−2)では、ビデオオブジェクトプレーン(VOP)という画像単位で画像圧縮が行われる。VOPは、時間方向に連続したオブジェクトのある時点での2次元の画像を意味している。VOPは、例えば、図11(A)に示すような画面の背景を現す矩形形状のオブジェクト、図11(B)に示すような画面内に現れている人物や物等を表す任意形状のオブジェクト等の任意の時間位置での表示画像である。MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格では、同時刻に存在する1以上のVOPに対して、それぞれ独立に符号化が行われ、また、それぞれ独立に復号が行われる。
【0003】
また、MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格では、動き予測を用いて時間方向の画像相関を利用した圧縮符号化が行われる。すなわち、ある時点のVOPに対して圧縮符号化を行う場合、過去又は未来から現時点への画像の動き予測を行い、その動き量に基づき過去又は未来の画像からの予測画像を生成し、現時点での画像からその予測画像を減算することにより、情報量の圧縮が行われる。MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格では、動き予測を、MPEG2と同様に、16×16(垂直×水平)ピクセルから構成されるマクロブロック単位で行う。
【0004】
ところで、MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格では、矩形形状のVOPに対して符号化を行う場合、動きベクトルにより特定される参照画像が、VOPの領域外にあってもよいとされている。例えば、図12のAに示すように参照画像の一部又は全部のピクセルがVOPの水平方向の領域外となっていてもよいし、図12のBに示すように参照画像の一部又は全部のピクセルがVOPの垂直方向の領域外となっていてもよいし、図12のCに示すように参照画像の全部のピクセルがVOPの水平及び垂直方向ともに領域外となっていてもよい。
【0005】
しかしながら、参照画像の一部又は全部のピクセルがVOPの領域外となっている場合、その領域外となっている部分にはデータが存在していないので、このままでは、復号時にマクロブロックに対する動き補償処理を行うことができない。そのため、MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格では、参照画像の一部又は全部のピクセルがVOPの領域外にある場合には、復号時に、領域外に位置するピクセル(領域外ピクセル)のデータを生成する必要がある。MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格では、領域外ピクセルのデータを生成する処理を、パディング処理と呼んでいる。
【0006】
参照画像のパディング処理の処理例を図13、図14及び図15に示す。
【0007】
一般に、領域外ピクセルのもっとも近傍にあるVOP内のピクセルデータを、領域外ピクセルにコピーすることにより、参照画像のパディング処理が行われる。
【0008】
例えば、図13に示すように、VOPの水平方向の領域外に領域外ピクセルがある場合には、VOP内の水平方向の境界に位置するピクセルであって且つ領域外ピクセルに最も近いピクセルのデータを、その領域外ピクセルにコピーすることによりパディング処理が行われる。例えば、図14に示すように、VOPの垂直方向の領域外に領域外ピクセルがある場合には、VOP内の垂直方向の境界に位置するピクセルであって且つ領域外ピクセルに最も近いピクセルのデータを、領域外ピクセルにコピーすることによりパディング処理が行われる。例えば、図15に示すように、VOPの水平方向及び垂直方向ともに領域外に領域外ピクセルがある場合には、VOP内の水平方向及び垂直方向の境界に位置するピクセル(コーナー部分のピクセル)であって且つ領域外ピクセルに最も近いピクセルのデータを、領域外ピクセルにコピーすることによりパディング処理が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、参照画像のパディング処理を行うには、VOPの境界ピクセルを水平方向及び垂直方向に拡張した画像を生成し、その画像をフレームメモリに格納して動き補償を行わなければならなかった。従って、従来の参照画像のパディング処理では、フレームメモリのサイズを拡張しなければ処理をすることができなかった。また、フレームメモリを拡張せずにソフトウェアでパディング処理を行うこともできるが、パディング処理用の処理サイクルが費やされてしまうので、通常の動き補償処理よりも処理時間が長くなってしまっていた。
【0010】
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、動き補償用のフレームメモリを拡張せずに、高速にパディング処理を行うことができる動き補償装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる動き補償装置は、符号化データが入力され、その符号化データの任意のビデオオブジェクトプレーン(VOP)の任意のマクロブロックに対して動き補償を行う。
【0012】
VOPは、矩形状にピクセルが配列された2次元の画像である。マクロブロックは、VOPを構成する所定画素数の2次元画素ブロックである。さらに、符号化データは、VOPが時間方向に配列された動画像信号を符号化したものであって、且つ、その符号化にマクロブロック単位で動き予測を用いた画像圧縮を行ったものである。
【0013】
本発明にかかる動き補償装置は、基準位置算出手段と、ピクセルカウンタと、領域外判定手段と、位置補正手段と、アドレス生成手段と、補償手段とを備えている。
【0014】
基準位置算出手段は、動き補償対象のマクロブロック(対象マクロブロック)のVOP内における位置情報と対象マクロブロックの動き情報とに基づき、当該対象マクロブロックが動き予測により参照した他のVOP内の2次元画素ブロック(参照画像)のVOP内における位置を示す参照画像位置情報を算出する。
【0015】
ピクセルカウンタは、動作クロックをカウントして、参照画像内の全ピクセルに対する参照画像上でのピクセル位置を発生する。
【0016】
領域外判定手段は、VOPのサイズ及び上記参照画像位置情報に基づき参照画像内の少なくとも1つのピクセルがVOPの領域外に位置するか否かを判断し、参照画像内の少なくとも1つのピクセルがVOPの領域外に位置する場合、領域外となっているピクセルの参照画像内における位置を示す領域外ピクセル位置、及び、参照画像がVOPの領域外にあることを示す領域外フラグを発生する。
【0017】
位置補正手段は、上記ピクセルカウンタから出力されたピクセル位置を補正する。
【0018】
アドレス生成手段は、上記ピクセルカウンタから出力されたピクセル位置、及び、上記参照画像基準位置に基づき、参照画像が含まれているVOP内における1つのピクセルのアドレスを生成する。さらに、位置補正手段は、領域外フラグが発生され、且つ、上記ピクセルカウンタから出力されたピクセル位置が領域外ピクセル位置と一致した場合には、ピクセルカウンタから発生された当該ピクセル位置を、VOPの領域内に含まれているピクセルの位置に補正する。
【0019】
補償手段は、上記アドレス生成手段により生成されたアドレスに基づき、参照画像が含まれているVOP内から順次ピクセルを読み出して、読み出したピクセルにより参照画像を生成し、生成した参照画像によりマクロブロックに対して動き補償を行う。
【0020】
このような構成の動き補償装置では、ピクセルカウンタによって、参照画像内の全ピクセルに対する参照画像上でのピクセル位置が発生され、基準位置算出手段によって、参照画像のVOP内における位置を示す参照画像位置情報が算出される。そして、この参照画像位置情報とピクセル位置情報とにより、VOPから参照画像が読み出される。
【0021】
さらに、上記動き補償装置では、参照画像がVOPの領域外に位置する場合には、位置補正手段によって、ピクセルカウンタから発生されたピクセル位置を、VOPの領域内に含まれているピクセルの位置に補正する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として、本発明を適用した画像復号装置について説明をする。以下説明をする画像復号装置は、MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格のシンプルプロファイルに対応した画像復号装置である。すなわち、矩形形状のビデオオブジェクトプレーン(VOP)から構成される動画像符号化データの復号を行う装置である。
【0023】
図1に、本発明の実施の形態の画像復号装置1のブロック構成図を示す。
【0024】
画像復号装置1は、図1に示すように、VLC復号回路2と、逆量子化回路3と、逆離散コサイン変換(DCT)回路4と、加算回路5と、フレームメモリ6と、動き補償回路7とを備えて構成される。
【0025】
VLC復号回路2には、MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格に従って符号化されたデータストリームが入力される。VLC復号回路2は、入力されたデータストリームに対して可変長符号の復号処理を行う。入力されたデータストリームには、DCT係数データと動き情報(動きモード,動きベクトル等)が含まれている。VLC復号回路2は、DCT係数データを逆量子化回路3に供給し、動き情報を動き補償回路7に供給する。
【0026】
逆量子化回路3には、量子化された状態のDCT係数データが入力される。量子化回路3は、入力されたデータに対して所定の量子化スケールにより逆量子化処理を行う。逆量子化されたDCT係数データは、逆DCT回路4に供給される。
【0027】
逆DCT回路4は、入力されたDCT係数データに対して、逆離散コサイン変換を行い、画像データを生成する。
【0028】
加算回路5には、逆DCT回路4から出力された画像データが入力される。また、加算回路5には、入力された画像データがPピクチャ又はBピクチャである場合には、その画像データの予測画像が動き補償回路7から入力される。加算回路5は、インターマクロブロックが入力された場合には、入力されたマクロブロックに対して予測画像データを加算する。加算回路5は、イントラマクロブロックが入力された場合には、入力された画像データをそのまま出力する。
【0029】
フレームメモリ6は、加算回路5から出力された画像データをVOP単位で格納する。
【0030】
動き補償回路7は、フレームメモリ6に格納された画像データから、動きベクトルを参照して参照画像を抽出し、抽出した参照画像から現在処理中のマクロブロックに対する予測画像データを生成して加算回路5に供給する。
【0031】
以上のような画像復号装置1では、加算回路5から出力された画像データ(VOP)を出力する。
【0032】
つぎに、動き補償回路7についてさらに詳細に説明をする。
【0033】
図2に、動き補償回路7のブロック構成図を示す。
【0034】
動き補償回路7は、マクロブロック単位で動き補償処理を行う。MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格では、輝度成分が16×16ピクセル、クロマ成分が8×8ピクセルでマクロブロックが構成されている。MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格における動き補償は、輝度成分、クロマ成分のそれぞれのマクロブロックに対して独立に動き補償がされる。ただし、MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格では、動きベクトルが輝度成分のみにしか付加されていないので、クロマ成分の動きベクトルは輝度成分の動きベクトルから算出されることとなる。
【0035】
動き補償回路7は、MV復号部11と、クロマMV演算部12と、MVセレクタ13と、参照画像位置算出部14と、境界外判定部15と、読出アドレス発生部16と、メモリインタフェース(メモリI/F)17と、輝度画像メモリ18と、クロマ画像メモリ19と、水平ピクセル位置発生部21及び垂直ピクセル位置発生部22とから構成されるピクセル位置発生部20と、モード発生部23と、アドレス算出部24と、画像セレクタ25と、補間部26とを備えている。
【0036】
動き補償回路7には、VLC復号回路2から、動き補償対象となるマクロブロックの動き情報が入力される。
【0037】
MV復号部11は、入力された動き情報から、動き補償対象となっているマクロブロックの動きベクトルMVを復号する。復号した動きベクトルMVは、クロマMV演算部12及びMVセレクタ13のそれぞれに入力される。
【0038】
クロマMV演算部12は、入力された動きベクトルMVから、クロマ成分のマクロブロックに対する動きベクトルMVを生成する。MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格では、4MVモードと呼ぶ動き補償モードがある。4MVモードは、輝度成分のマクロブロックを8×8ピクセルから構成される4つのサブブロックに分割し、それぞれのサブブロック毎に動き補償を行うモードである。従って、4MVモードで動き補償を行う場合には、1つのマクロブロック内に、4つの動きベクトルMVが存在することとなる。輝度成分とクロマ成分は、通常のモードでは同じ値の動きベクトルMVを用いて動き補償を行うが、4MVモードの場合には、1つのマクロブロックに対して4つの動きベクトルMVがあるため、そのままではクロマ成分の動きベクトルとして用いることができない。そのため、クロマMV演算部12では、4MVモードの場合に、4つの動きベクトルMVを平均化して、クロマ成分用の動きベクトルMVを生成する処理を行う。クロマMV演算部12により生成されたクロマ用の動きベクトルMVは、MVセレクタ13に入力される。
【0039】
MVセレクタ13は、現在処理中のマクロブロックが、輝度成分のマクロブロックか或いはクロマ成分のマクロブロックかに応じて、輝度成分の動きベクトルMVとクロマ成分の動きベクトルMVのうちの一方を選択する。MVセレクタ13は、選択した動きベクトルMVを参照画像位置算出部14に供給する。
【0040】
参照画像位置算出部14は、現在処理中のマクロブロックのVOP上の位置(Hmb,Vmb)及び動きベクトルMVに基づき、参照画像のVOP上の位置(Href,Vref)を算出する。
【0041】
ここで、現在処理中のマクロブロックのVOP上の位置(Hmb,Vmb)、そのマクロブロックの参照画像の位置(Href,Vref)の関係を図3に示す。
【0042】
まず、2次元配列されたピクセルによって構成された空間上での任意のピクセル位置を(H,V)と表す(H,Vはともに整数値)。Hは、ピクセルの水平方向の位置を示し、Vは垂直方向の位置を示している。矩形形状のVOPの左端上端のピクセルは、当該空間上の原点位置(0,0)に配置されているものとする。さらに、矩形形状のVOPの右端下端のピクセルは、当該空間上の(Hmax,Vmax)に配置されているものとする。つまり、矩形形状のVOPの画像サイズは、(Hmax,Vmax)で表される。
【0043】
現在処理中のマクロブロックのVOP上の位置(Hmb,Vmb)は、マクロブロックの左端上端のピクセルの当該空間上における位置で表すものとする。また、参照画像のVOP上の位置(Href,Vref)も、参照画像の左端上端のピクセルの当該空間における位置で表すものとする。
【0044】
なお、マクロブロックのピクセル数は16×16ピクセルであるが、参照画像のピクセル数は18×18ピクセルとなっている。参照画像のピクセル数の方が、マクロブロックのピクセル数よりも水平方向及び垂直方向ともに2ピクセル分大きくなっているのは、ハーフペル予測を用いている場合の補間処理を考慮したものである。
【0045】
また、MPEG4ビジュアル圧縮符号化規格の場合、動き予測のモードとして4MVモードがある。4MVモードの場合、マクロブロック内が8×8ピクセルごとの4つのサブブロックに分割され、それぞれに異なる動きベクトルMVが与えられる。すなわち、各サブブロック毎に異なる参照画像が生成される。そのため、本動き補償装置7の参照画像位置算出部14は、動き予測モードが4MVかその他のモードかに関わらず、サブブロック毎に参照画像(9×9ピクセル)の位置を算出する。そして、以後のこの動き補償装置7では、この参照画像位置算出部14から、輝度画像メモリ18及びクロマ画像メモリ19までのパスでは、参照画像を9×9ピクセル単位で扱う。つまり、この参照画像位置算出部14から、輝度画像メモリ18及びクロマ画像メモリ19までの処理は、1つのマクロブロックに対して、輝度成分4回、クロマ成分1回の合計5回のパスが実行されることとなる。なお、サブブロックに対する参照画像(9×9)の位置は、9×9の参照画像の左端上端のピクセル位置で表すものとする。
【0046】
参照画像位置算出部14は、算出した参照画像(9×9)の位置(Href,Vref)を、境界外判定部15に供給する。
【0047】
境界外判定部15には、参照画像の位置(Href,Vref)及び矩形形状のVOPの画像サイズ(Hmax,Vmax)とに基づき、参照画像毎に、読出画像の位置(X,Y)、水平方向正負フラグHF、垂直方向正負フラグVF、水平方向領域外画素数HD及び垂直方向領域外画素数VDを算出する。
【0048】
読出画像位置(X,Y)は、フレームメモリ6から動き補償処理を行う画像として実際に読み出される読出画像の位置である。フレームメモリ6から読み出された読出画像は、輝度画像メモリ18又はクロマ画像メモリ19に格納される。通常の場合は、参照画像の位置(Href,Vref)が、そのまま読出画像位置(X,Y)となる。しかしながら、VOPの領域外に参照画像が設定された場合には、パディング処理を行うため、実際の参照画像の位置とは異なる位置から一旦画像の読出しを行い、輝度画像メモリ18及びクロマ画像メモリ19に格納する。
【0049】
VOPの領域外に参照画像が設定された場合の読出画像位置(X,Y)について具体的に図4及び図5を参照して説明をする。
【0050】
参照画像に水平方向負側の領域外ピクセルが含まれている場合、読出画像位置(X,Y)は、図4のAに示すように、全てのピクセルがVOP内に収まるように、参照画像位置(Href,Vref)が水平方向に正側に平行移動された位置となる。参照画像に垂直方向負側の領域外ピクセルが含まれている場合、読出画像位置(X,Y)は、図4のBに示すように、全てのピクセルがVOP内に収まるように、参照画像位置(Href,Vref)が垂直方向に正側に平行移動された位置となる。参照画像に垂直方向負側の領域外ピクセル及び水平方向負側の両者の領域外ピクセルが含まれている場合、読出画像位置(X,Y)は、図4のCに示すように、原点位置(0,0)となる。
【0051】
また、参照画像の全てのピクセルが水平方向正側の領域外ピクセルである場合、読出画像位置(X,Y)は、図5のAに示すように、水平方向の1ピクセルのみがVOP内に収まるように、参照画像位置(Href,Vref)が水平方向に負側に平行移動された位置となる。ただし、参照画像に水平方向正側の領域外ピクセルが含まれている場合であっても、1ピクセル以上のVOPの領域内のピクセルが水平方向に含まれている場合は、図5のBに示すように、参照画像位置(Href,Vref)がそのまま読出画像位置(X,Y)となる。また、参照画像の全てのピクセルが垂直方向正側の領域外ピクセルである場合、読出画像位置(X,Y)は、図5のCに示すように、垂直方向の1ピクセルのみがVOP内に収まるように、参照画像位置(Href,Vref)が垂直方向に負側に平行移動された位置となる。ただし、参照画像に垂直方向正側の領域外ピクセルが含まれている場合であっても、1ピクセル以上のVOPの領域内のピクセルが垂直方向に含まれている場合は、図5のDに示すように、参照画像位置(Href,Vref)がそのまま読出画像位置(X,Y)となる。また、参照画像の全てのピクセルが垂直方向正側の領域外ピクセル及び水平方向正側の両者の領域外ピクセルである場合には、図5のEに示すように、読出画像位置(X,Y)は、VOPの右端下端の位置(Hmax,Vmax)となる。
【0052】
水平方向正負フラグHFは、参照画像位置(X,Y)が原点位置(0,0)より水平方向の負側に位置するか否かを示すフラグである。つまり、Xが負の値であるか否かを示すフラグである。水平方向正負フラグHFは、図6のA,B,Cに示すように、参照画像位置(X,Y)が水平方向の負側に位置する場合には“1”となり、図6のD,E,F,Gに示すように、水平方向が0又は正側に位置する場合には“0”となる。垂直方向正負フラグDFは、参照画像位置(X,Y)が原点位置(0,0)より垂直方向の負側に位置するか否かを示すフラグである。つまり、Yが負の値であるか否かを示すフラグである。垂直方向正負フラグは、図6のA,D,Eに示すように、参照画像が垂直方向の負側に位置する場合には“1”となり、図6のB,C,F,Gに示すように、垂直方向が0又は正側に位置する場合には“0”となる。
【0053】
水平方向領域外画素数HDは、参照画像に含まれている境界外ピクセルの水平方向の数である。なお、水平方向領域外画素数HDは、例えば、図6のA,B,Cに示すように、水平方向負側の境界外ピクセルがある場合には、その値はマイナス値を示し、図6のEに示すように、水平方向正側の境界外ピクセルがある場合には、その値はプラスの値を示す。垂直方向領域外画素数VDは、参照画像に含まれている境界外ピクセルの垂直方向の数である。なお、垂直方向領域外画素数VDは、例えば、図6のA,D,Eに示すように、垂直方向負側の境界外ピクセルがある場合には、その値はマイナス値を示し、図6のC,Gに示すように、垂直方向正側の境界外ピクセルがある場合には、その値はプラスの値を示す。
【0054】
具体的に、読出画像位置(X,Y)、水平方向正負フラグHF、垂直方向正負フラグVF、水平方向領域外画素数HD、垂直方向領域外画素数VDの算出演算式を以下に示す。なお、Rsizeは、参照画像の水平方向の画素数から1を引いた値、すなわち、8である。
【0055】
まず、参照画像の水平方向の位置(Href)の値を判断する。
【0056】
Hrefが0より小さい(Href<0)場合は、
X =0 ,HF=1 ,HD=Href
と設定する。
【0057】
Hrefが0以上でありHmax以下(0≦Href≦Hmax)である場合は、
X =Href ,HF=0 ,HD=Href−(Hmax−Rsize)
と設定する。
【0058】
HrefがHmaxより大きい(Href>Hmax)場合は、
X =Hmax ,HF=0 ,HD=Href−(Hmax−Rsize)
と設定する。
【0059】
続いて、参照画像の垂直方向の位置(Vref)の値を判断する。
【0060】
Vrefが0より小さい(Vref<0)場合は、
Y =0 ,VF=1 ,VD=Vref
と設定する。
【0061】
Vrefが0以上でありVmax以下(0≦Vref≦Vmax)である場合は、
Y =Vref ,VF=0 ,VD=Href−(Vmax−Rsize)
と設定する。
【0062】
VrefがVmaxより大きい(Vref>Vmax)場合は、
Y =Vmax ,VF=0 ,VD=Vref−(Vmax−Rsize)
と設定する。
【0063】
以上のように境界外判定部15により算出された読出画像位置(X,Y)は、読出アドレス発生部16に供給される。境界外判定部15により算出された水平方向正負フラグHF及び水平方向領域外画素数HDは、ピクセル位置発生部20の水平ピクセル位置発生部21のに供給される。境界外判定部15により算出された垂直方向正負フラグVF及び垂直方向領域外画素数VDは、ピクセル位置発生部20の垂直ピクセル位置発生部22に供給される。
【0064】
読出アドレス発生部16は、読出画像位置(X,Y)に基づき、読出画像を構成する全ピクセル(9×9)のフレームメモリ6上のアドレスを生成する。読出アドレス発生部16は、生成した全ピクセルのアドレスとともにデータ読出し命令を、メモリI/F17を介してフレームメモリ6に与える。フレームメモリ6は、読出アドレス発生部16からデータ読出し命令が与えられると、指定されたアドレスのデータをメモリI/F17を介して輝度画像メモリ18又はクロマ画像メモリ19に転送する。すなわち、境界外判定部15により算出された読出画像が、フレームメモリ6から輝度画像メモリ18又はクロマ画像メモリ19に格納される。
【0065】
輝度画像メモリ18は、フレームメモリ6から転送された画像のうち、輝度成分の読出画像を格納する。クロマ画像メモリ19は、フレームメモリ6から転送された画像のうち、クロマ成分の画像を格納する。
【0066】
ピクセル位置発生部20は、輝度画像メモリ18及びクロマ画像メモリ19に格納されている読出画像を読み出すためのピクセル位置を発生する。ピクセル位置発生部20は、水平ピクセル位置発生部21と垂直ピクセル位置発生部22とから構成されている。水平ピクセル位置発生部21は、読出画像内の水平方向のピクセル位置(Hposi)を発生する。垂直ピクセル位置発生部22は、読出画像内の垂直方向のピクセル位置(Vposi)を発生する。輝度画像メモリ18及びクロマ画像メモリ19には、9×9ピクセルから構成される読出画像が格納されている。ピクセル位置発生部20は、通常の場合は、9×9ピクセルの読出画像に対して、右端上端のピクセルから、右から左、上から下という順序で、1ピクセル毎に順番にピクセルを指定していく。さらに、ピクセル位置発生部20は、参照画像に対してパディング処理を行う場合には、上述の通常の場合のピクセル位置の指定順序とは異なる順序で、読出画像内のピクセル位置を指定していく。水平ピクセル位置発生部21及び垂直ピクセル位置発生部22の構成及び動作については、その詳細な説明を後述する。
【0067】
ピクセル位置発生部20から発生されたピクセル位置(Hposi,Vposi)は、アドレス演算部24に供給される。
【0068】
モード発生部23は、現在処理中のマクロブロック(動き補償対象となっているマクロブロック)の動き補償モード情報MMを出力する。モード発生部23により発生された動き補償モード情報MMは、アドレス演算部24に供給される。
【0069】
アドレス演算部24は、ピクセル位置発生部20から出力されたピクセル位置情報を、動き補償モードに対応したピクセル位置に変換する。動き補償モードMMには、フィールド予測モード、フレーム予測モード又は4MVモード等の各種のモードがあるが、各モード毎に参照画像中から読み出すピクセルの順番が異なる。それに対して、ピクセル位置発生部20から出力されるピクセル位置の発生順序は、モードに関わらず一定となる。従って、アドレス演算部24は、動き補償モードMMに応じて、ピクセル位置発生部20から出力されたピクセル位置を補正する。そして、補正したピクセル位置に対応した輝度画像メモリ18及びクロマ画像メモリ19上のアドレスを演算し、そのアドレスから輝度画像メモリ18及びクロマ画像メモリ19に格納されているピクセルデータを出力する。
【0070】
画像セレクタ25は、現在処理をしている動き補償対象のマクロブロックが、輝度成分のマクロブロックか或いはクロマ成分のマクロブロックかに応じて、アドレス演算部24によって読み出された輝度画像又はクロマ画像のうちの一方を選択する。画像セレクタ25は、選択した画像データを補間部26に供給する。
【0071】
補間部26は、輝度画像メモリ18又はクロマ画像メモリ19から読み出された画像データのピクセル位置が、半画素分ずれた位相に位置している場合には、補間処理を行う。補間部26は、補間処理を行うと、サブブロック単位で処理がされてきた参照画像を合成して、16×16画素の予測画像を生成する。
【0072】
そして、以上のように構成される動き補償回路7により生成された予測画像は、現在処理をしている動き補償対象のマクロブロックに加算される。以上のように生成された予測画像をマクロブロックに対して加算することによって、当該マクロブロックに対する動き補償が行われることとなる。
【0073】
つぎに、水平ピクセル位置発生部21及び垂直ピクセル位置発生部22の回路構成について説明をする。
【0074】
水平ピクセル位置発生部21の回路構成を図7に示す。
【0075】
水平ピクセル位置発生部21は、カラムカウンタ31と、カラムカウンタ補正回路32とから構成されている。
【0076】
カラムカウンタ31は、本動き補償装置7の動作クロックに同期して、出力値を1ステップずつカウントアップする回路である。カラムカウンタ31の出力値の範囲は、0からmaxまでであり、0からmaxまでを巡回的にカウントしていく。maxは、読出画像の水平方向のピクセル数から1を引いた値である。すなわち、max=8であり、カラムカウンタ31は0から8までの値を巡回的に発生する。さらに、カラムカウンタ31は、8から0へ値を変化するときに、キャリーアウトCO信号(桁上がり信号)を発生する。
【0077】
カラムカウンタ補正回路32は、第1の加算器33と、第1のセレクタ34と、第2の加算器35と、第2のセレクタ36と、補正カウンタ37と、第3の加算器38と、比較器39とから構成されている。
【0078】
第1の加算器33は、カラムカウンタ31の出力値に、第1のセレクタ34から出力される第1の補正値を加算する。また、第1の加算器33は、加算結果が負の値となったときには、出力値を0にクリップする。第1のセレクタ34は、水平方向領域外画素数HD又は0のいずれかの値を、第1の補正値として出力する。第1のセレクタ34は、水平方向正負フラグHFが1のときには水平方向領域外画素数HDを第1の補正値に選択し、水平方向正負フラグHFが0のときには“0”を第1の補正値に選択する。なお、水平方向正負フラグHFが1となっているときは、水平方向領域外画素数HDは負の値となっている。
【0079】
第2の加算器35は、第1の加算器33から出力された値から、第2のセレクタ36から出力される第2の補正値を減算する。第2のセレクタ36は、補正カウンタ37の出力値又は0のいずれかの値を、第2の補正値として出力する。第2のセレクタ36は、水平方向正負フラグHFが1のときには“0”を第2の補正値に選択し、水平方向正負フラグHFが0のときには補正カウンタ37の出力値を第2の補正値に選択する。
【0080】
第3の加算器38は、“max”から水平方向領域外画素数HDを減算する。maxはカラムカウンタ31の最大カウント値であるので、ここでは、max=8である。第3の加算器38の出力値は、比較器39のマイナス入力端子に入力される。比較器39のプラス入力端子には、カラムカウンタ31の出力値が入力される。比較器39は、プラス入力端子に入力された値がマイナス入力端子に入力された値以上となった場合には、“1”を出力し、プラス入力端子に入力された値がマイナス入力端子に入力された値より小さい場合には、“0”を出力する。
【0081】
補正カウンタ37は、本動き補償装置7の動作クロックに同期して、出力値を1ステップずつカウントアップする回路である。補正カウンタ37の出力値の範囲は、0からmaxまでであり、0からmaxまでを1ステップずつカウントしていく。maxは、読出画像の水平方向のピクセル数から1を引いた値である。すなわち、max=8であり、補正カウンタ37は0から8までの数値を発生する。また、補正カウンタ37のイネーブル端子には、比較器39の出力値が入力される。補正カウンタ37のクリア端子には、比較器39の出力値の反転値が入力される。補正カウンタ37は、イネーブル端子に入力されている値が“1”のときのみ出力値を更新する。補正カウンタ37は、クリア端子に入力されている値が“0”のときには出力値を強制的に0とする。
【0082】
以上のような構成のカラムカウンタ補正回路32は、第2の加算器35の出力値を、水平ピクセル位置Hposiとして出力する。
【0083】
垂直ピクセル位置発生部22の構成を図8に示す。
【0084】
垂直ピクセル位置発生部22は、ラインカウンタ41と、ラインカウンタ補正回路42とから構成されている。
【0085】
ラインカウンタ41は、カラムカウンタ31のキャリーアウト信号(CO)に同期して、出力値を1ステップずつカウントアップする回路である。ラインカウンタ41の出力値の範囲は、0からmaxまでであり、0からmaxまでを巡回的にカウントしていく。maxは、読出画像の垂直方向のピクセル数から1を引いた値である。すなわち、max=8であり、ラインカウンタ41は0から8までの値を巡回的に発生する。
【0086】
ラインカウンタ補正回路42は、第1の加算器43と、第1のセレクタ44と、第2の加算器45と、第2のセレクタ46と、補正カウンタ37と、第3の加算器48と、比較器49とから構成されている。
【0087】
第1の加算器43は、ラインカウンタ41の出力値に、第1のセレクタ44から出力される第1の補正値を加算する。また、第1の加算器43は、加算結果が負の値となったときには、出力値を0にクリップする。第1のセレクタ44は、垂直方向領域外画素数VD又は0のいずれかの値を、第1の補正値として出力する。第1のセレクタ44は、垂直方向正負フラグVFが1のときには垂直方向領域外画素数VDを第1の補正値に選択し、垂直方向正負フラグVFが0のときには“0”を第1の補正値に選択する。なお、垂直方向正負フラグVFが1となっているときは、垂直方向領域外画素数VDは負の値となっている。
【0088】
第2の加算器45は、第1の加算器43から出力された値から、第2のセレクタ46から出力される第2の補正値を減算する。第2のセレクタ46は、補正カウンタ47の出力値又は0のいずれかの値を、第2の補正値として出力する。第2のセレクタ46は、垂直方向正負フラグVFが1のときには“0”を第2の補正値に選択し、垂直方向正負フラグVFが0のときには補正カウンタ47の出力値を第2の補正値に選択する。
【0089】
第3の加算器48は、“max”から垂直方向領域外画素数VDを減算する。maxはラインカウンタ41の最大カウント値であるので、ここでは、max=8である。第3の加算器48の出力値は、比較器49のマイナス入力端子に入力される。比較器49のプラス入力端子には、ラインカウンタ41の出力値が入力される。比較器49は、プラス入力端子に入力された値がマイナス入力端子に入力された値以上となった場合には、“1”を出力し、プラス入力端子に入力された値がマイナス入力端子に入力された値より小さい場合には、“0”を出力する。
【0090】
補正カウンタ47は、カラムカウンタ31から出力されたキャリーアウト信号(CO)に同期して、出力値を1ステップずつカウントアップする回路である。補正カウンタ47の出力値の範囲は、0からmaxまでであり、0からmaxまでを1ステップずつカウントしていく。maxは、読出画像の垂直方向のピクセル数から1を引いた値である。すなわち、max=8であり、補正カウンタ47は0から8までの数値を発生する。また、補正カウンタ47のイネーブル端子には、比較器49の出力値が入力される。補正カウンタ47のクリア端子には、比較器49の出力値の反転値が入力される。補正カウンタ47は、イネーブル端子に入力されている値が“1”のときのみ出力値を更新する。補正カウンタ47は、クリア端子に入力されている値が“0”のときには出力値を強制的に0とする。
【0091】
以上のような構成のラインカウンタ補正回路42は、第2の加算器45の出力値を、垂直ピクセル位置Vposiとして出力する。
【0092】
つぎに、以上のような構成の水平ピクセル位置発生部21(垂直ピクセル位置発生部22)内のカラムカウンタ31(ラインカウンタ41)の出力値と、水平ピクセル位置Hposi(垂直ピクセル位置Vposi)との関係について、図9及び図10を参照して説明をする。なお、カラムカウンタ31と水平ピクセル位置Hposiと関係、並びに、ラインカウンタ41と垂直ピクセル位置Vposiとの関係は、同一であるので、以下、水平方向についてのみ説明をする。
【0093】
HF=−1,HD=−1の場合、水平ピクセル位置Hposiは、図9(A)に示すようになる。また、HF=−1,HD=−5の場合、水平方向ピクセル位置Hposiは、図9(B)に示すようになる。すなわち、HF=−1の場合、水平ピクセル位置Hposiは、カラムカウンタ31の出力値にHDを加算した値となり、さらに、その加算値が負の値となる場合には常に0となる。
【0094】
参照画像が水平方向負側の領域外にずれて位置している場合、そのずれ分だけ水平方向の正側に平行移動させた読出画像が、輝度画像メモリ18及びクロマ画像メモリ19に格納されている。従って、カラムカウンタ補正回路32は、参照画像が水平方向負側の領域外にずれて位置している場合には、カラムカウンタ31の出力値に水平方向領域外画素数HDを加算することによって、カラムカウンタ31の出力値をそのずれ分だけ負側にシフトさせた水平方向ピクセル位置Hposiを発生する。このようにカラムカウンタ31の出力値を上記のずれ分だけシフトさせることにより、読出画像から、本来の参照画像を取得することができる。
【0095】
ただし、カラムカウンタ補正回路32は、水平ピクセル位置Hposiがマイナスの値となる場合、水平ピクセル位置Hposiを0にクリップしている。つまり、参照画像の水平方向のピクセルのうちVOPの負側の領域外に位置するピクセルに対しては、水平ピクセル位置Hposiとして、水平方向の位置が0のピクセル、つまり、VOPの水平方向の境界位置のピクセルを指定している。カラムカウンタ補正回路32は、以上のようにカラムカウンタ31の出力値の補正を行うことによって、VOPの負側の領域外に位置するピクセルのデータを、VOPの水平方向の境界位置のピクセルデータに置き換えている。すなわち、カラムカウンタ補正回路32は、水平方向負側の領域外のピクセルに対するパディング処理を行っている。
【0096】
HF=1,HD=1の場合、水平ピクセル位置Hposiは、図10(A)に示すようになる。HF=1,HD=2の場合、水平方向ピクセル位置Hposiは、図10(B)に示すようになる。HF=1,HD=3の場合、水平ピクセル位置Hposiは、図10(C)に示すようになる。また、HF=1,HD=−X (Xは、任意の自然数)の場合、水平ピクセル位置Hposiは、図10(D)に示すようになる。すなわち、HF=1の場合である場合には、水平ピクセル位置Hposiの値は、カラムカウンタ31の出力値が(8−HD)以下のときは、カラムカウンタ31の値となり、さらに、カラムカウンタ31の出力値が(8−HD)となった以後は(8−HD)で一定となる。
【0097】
参照画像が水平方向の正側に位置している場合、参照画像内のピクセルのうち少なくとも1つのピクセルが水平方向の領域内にあれば、参照画像と同じ位置から読み出された読出画像が輝度画像メモリ18及びクロマ画像メモリ19に格納されている。従って、カラムカウンタ補正回路32は、参照画像が水平方向の正側に位置している場合には、カラムカウンタ31の出力値をそのまま水平方向ピクセル位置Hposiとして出力する。このようにカラムカウンタ31の出力値をそのまま水平方向ピクセル位置Hposiとして出力することによって、読出画像から、本来の参照画像を取得することができる。
【0098】
もっとも、参照画像が水平方向の正側の領域外にずれて位置している場合には、その領域外のピクセル位置に対しては、水平方向の位置がHmaxのピクセル、すなわち、水平方向の正側の境界位置のピクセル位置を指定している。カラムカウンタ補正回路32は、以上のようにカラムカウンタ31の出力値の補正を行うことによって、VOPの正側の領域外に位置するピクセルのデータを、VOPの水平方向の境界位置のピクセルデータに置き換えている。すなわち、カラムカウンタ補正回路32は、水平方向正側の領域外のピクセルに対するパディング処理を行っている。
【0099】
以上のように動き補償装置7では、カラムカウンタ31及びラインカウンタ41によって参照画像のピクセル位置を発生し、カラムカウンタ補正回路32及びラインカウンタ補正回路42によって、そのピクセル位置が補正される。カラムカウンタ補正回路32及びラインカウンタ補正回路42では、参照画像がVOPの領域外に位置する場合には、カラムカウンタ31及びラインカウンタ41から発生されたピクセル位置を、VOPの領域内に含まれているピクセルの位置に補正する。
【0100】
以上のようにカウンタを用いることによって、動き補償装置7では、動き補償用のフレームメモリを拡張せずに、高速にパディング処理を行うことができる。
【0101】
【発明の効果】
本発明にかかる動き補償装置では、ピクセルカウンタによって、参照画像内の全ピクセルに対する参照画像上でのピクセル位置が発生され、基準位置算出手段によって、参照画像のVOP内における位置を示す参照画像位置情報が算出される。そして、この参照画像位置情報とピクセル位置情報とにより、VOPから参照画像が読み出される。さらに、本発明にかかる動き補償装置では、参照画像がVOPの領域外に位置する場合には、位置補正手段によって、ピクセルカウンタから発生されたピクセル位置を、VOPの領域内に含まれているピクセルの位置に補正する。
【0102】
このため、本発明にかかる動き補償装置では、動き補償用のフレームメモリを拡張せずに、高速にパディング処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像復号装置のブロック構成図である。
【図2】上記画像復号装置に備えられている動き補償回路のブロック構成図である。
【図3】現在処理中のマクロブロックのVOP上の位置(Hmb,Vmb)、そのマクロブロックの参照画像の位置(Href,Vref)の関係を説明するための図である。
【図4】VOPの負側の領域外に参照画像が設定された場合の読出画像を示す図である。
【図5】VOPの正側の領域外に参照画像が設定された場合の読出画像を示す図である。
【図6】参照画像毎に算出される水平方向正負フラグHF及び垂直方向正負フラグVFの内容を説明するための図である。
【図7】水平ピクセル位置発生部の回路図である。
【図8】垂直ピクセル位置発生部の回路図である。
【図9】水平方向正負フラグ(HF)が負であった場合の、カラムカウンタ(ラインカウンタ)の出力値と、水平ピクセル位置Hposi(垂直ピクセル位置Vposi)との関係を示す図である。
【図10】水平方向正負フラグ(HF)が正であった場合の、カラムカウンタ(ラインカウンタ)の出力値と、水平ピクセル位置Hposi(垂直ピクセル位置Vposi)との関係を示す図である。
【図11】MPEG4で規定されているVOPについて説明をするための図である。
【図12】VOPの領域外にある参照画像について説明をするための図である。
【図13】水平方向のパディング処理について説明をするための図である。
【図14】垂直方向のパディング処理について説明をするための図である。
【図15】水平方向及び垂直方向のパディング処理について説明をするための図である。
【符号の説明】
1 画像復号装置、6 フレームメモリ、7 動き補償回路、14 参照画像位置算出部、15 境界外判定部、16 読出アドレス発生部、17 メモリI/F、18 輝度画像メモリ、19 クロマ画像メモリ、21 水平ピクセル位置発生部、22 垂直ピクセル位置発生部

Claims (2)

  1. 矩形状にピクセルが配列された2次元の画像であるビデオオブジェクトプレーン(VOP)が時間方向に配列された動画像信号を符号化した符号化データであって、所定画素数の2次元の画素ブロック(マクロブロック)単位で動き予測を用いた画像圧縮を行った符号化データが、入力され、
    入力された符号化データの任意のVOPの任意のマクロブロックに対して動き補償を行う動き補償装置において、
    マクロブロックのVOP内における位置情報と当該マクロブロックの動き情報とに基づき、当該マクロブロックが動き予測により参照した参照画像のVOP内における位置を示す参照画像位置情報を算出する基準位置算出手段と、
    動作クロックをカウントして、参照画像内の全ピクセルに対する参照画像内におけるピクセル位置を順次発生するピクセルカウンタと、
    VOPのサイズ及び上記参照画像位置情報に基づき参照画像内の少なくとも1つのピクセルがVOPの領域外に位置するか否かを判断し、参照画像内の少なくとも1つのピクセルがVOPの領域外に位置する場合、領域外となっているピクセルの参照画像内における位置を示す領域外ピクセル位置、及び、参照画像がVOPの領域外にあることを示す領域外フラグを発生する領域外判定手段と、
    上記ピクセルカウンタから出力されたピクセル位置を補正する位置補正手段と、
    上記位置補正手段により補正された後のピクセル位置を、上記参照画像基準位置に基づき、VOP内におけるピクセル位置に変換するアドレス変換手段と、
    上記アドレス変換手段により変換されたピクセル位置に基づき、VOP内から順次ピクセルを読み出して、読み出したピクセルにより予測画像を生成し、生成した予測画像によりマクロブロックに対して動き補償を行う補償手段とを備え、
    上記位置補正手段は、領域外フラグが発生され、且つ、上記ピクセルカウンタから出力されたピクセル位置が領域外ピクセル位置と一致した場合には、ピクセルカウンタから発生された当該ピクセル位置を、VOPの領域内のピクセルの位置に補正すること
    を特徴とする動き補償装置。
  2. 上記位置補正手段は、ピクセルカウンタから出力されたピクセル位置が領域外ピクセル位置と一致した場合には、ピクセルカウンタから発生された当該ピクセル位置を、その領域外ピクセル位置の最も近傍に位置するVOP内のピクセル位置に補正すること
    を特徴とする動き補償装置。
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