JP2003331744A - マグネトロン - Google Patents
マグネトロンInfo
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- JP2003331744A JP2003331744A JP2002139628A JP2002139628A JP2003331744A JP 2003331744 A JP2003331744 A JP 2003331744A JP 2002139628 A JP2002139628 A JP 2002139628A JP 2002139628 A JP2002139628 A JP 2002139628A JP 2003331744 A JP2003331744 A JP 2003331744A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高効率で安定した発振のできるマグネトロン
を提供することを目的とする。 【解決手段】 陽極円筒6の内壁面に配され分割型空洞
共振器を形成する偶数個のベイン7とベイン7を交互に
電気的に接続する大小のストラップリング8a、9a、
8b、9bとで形成される陽極部において、ベイン7が
陰極側に延設され、相互の間隔が狭くなったベイン7の
陰極側端部の対向部分に一つ以上の貫通孔20または凹
部21を相対して設けることにより、ベイン7相互間お
よび陽極円筒内壁面からなる陽極空洞部のキャパシタン
ス分Crを減少させ、ストラップリングそれぞれおよび
ベイン7との対向部から成るストラップリング部のキャ
パシタンス部Csの割合を大きく設定した。
を提供することを目的とする。 【解決手段】 陽極円筒6の内壁面に配され分割型空洞
共振器を形成する偶数個のベイン7とベイン7を交互に
電気的に接続する大小のストラップリング8a、9a、
8b、9bとで形成される陽極部において、ベイン7が
陰極側に延設され、相互の間隔が狭くなったベイン7の
陰極側端部の対向部分に一つ以上の貫通孔20または凹
部21を相対して設けることにより、ベイン7相互間お
よび陽極円筒内壁面からなる陽極空洞部のキャパシタン
ス分Crを減少させ、ストラップリングそれぞれおよび
ベイン7との対向部から成るストラップリング部のキャ
パシタンス部Csの割合を大きく設定した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジ等のマ
イクロ波応用機器に用いられるマグネトロンの特性改善
に関する。
イクロ波応用機器に用いられるマグネトロンの特性改善
に関する。
【0002】
【従来の技術】マグネトロンは一般的に、陽陰極間に印
加された直流エネルギーを、直交静電磁界が形成された
陽陰極間の作用空間における電子運動を介して高周波エ
ネルギーに変換し、マイクロ波を発生する電子管であ
り、他のマイクロ波発生デバイスより発振効率が高く大
出力化が容易なことから、電子レンジをはじめとするマ
イクロ波応用機器のマイクロ波発生源として広く用いら
れている。
加された直流エネルギーを、直交静電磁界が形成された
陽陰極間の作用空間における電子運動を介して高周波エ
ネルギーに変換し、マイクロ波を発生する電子管であ
り、他のマイクロ波発生デバイスより発振効率が高く大
出力化が容易なことから、電子レンジをはじめとするマ
イクロ波応用機器のマイクロ波発生源として広く用いら
れている。
【0003】図4に一般的な電子レンジに使用される
2.45GHz帯の連続波マグネトロンの断面図を示
す。陰極部はその中心部にコイル状のフィラメント1が
配され、フィラメント1は、フィラメント1の両端にエ
ンドハット2、3を介して接続された陰極支持リード4
によって支持されている。陽極部5は陽極円筒6と、陽
極円筒6の内周面からフィラメント1に向かって突出
し、フィラメント1と所定間隔を保つように配設された
偶数枚のベイン7と、前記ベインの管軸方向の端部に配
されベイン7を一枚おきに交互に接続して電気的に短絡
する大小2組のストラップリング8a、9a、8bおよ
び9bで構成される。また、陽極円筒6の管軸方向両端
部には、略同一形状ですり鉢状の一対の磁極片10、1
1が相対向して配されるとともに、磁極片10、11の
それぞれの管軸方向外端部には、フィラメント1に加熱
電力およびマグネトロン駆動用高電圧を供給するための
入力部12と、陽極部5に発生したマイクロ波を伝送、
放射するための出力部13が設けられマグネトロンの本
体部が構成されている。さらには、一対の環状永久磁石
14、15の一方の磁極面を磁極片10、11と磁気的
に結合させるとともに、他方の磁極面を強磁性体から成
る口字状の枠状継鉄16、17に磁気的に結合させた磁
気回路が構成され、ベイン7とフィラメント1の間に形
成される電子運動空間(以下、作用空間という)18に
直流磁界を供給している。以上のような構成のマグネト
ロンは、特開平11−233036号公報等に開示さ
れ、電子レンジ用マグネトロンの代表的な構成となって
いる。
2.45GHz帯の連続波マグネトロンの断面図を示
す。陰極部はその中心部にコイル状のフィラメント1が
配され、フィラメント1は、フィラメント1の両端にエ
ンドハット2、3を介して接続された陰極支持リード4
によって支持されている。陽極部5は陽極円筒6と、陽
極円筒6の内周面からフィラメント1に向かって突出
し、フィラメント1と所定間隔を保つように配設された
偶数枚のベイン7と、前記ベインの管軸方向の端部に配
されベイン7を一枚おきに交互に接続して電気的に短絡
する大小2組のストラップリング8a、9a、8bおよ
び9bで構成される。また、陽極円筒6の管軸方向両端
部には、略同一形状ですり鉢状の一対の磁極片10、1
1が相対向して配されるとともに、磁極片10、11の
それぞれの管軸方向外端部には、フィラメント1に加熱
電力およびマグネトロン駆動用高電圧を供給するための
入力部12と、陽極部5に発生したマイクロ波を伝送、
放射するための出力部13が設けられマグネトロンの本
体部が構成されている。さらには、一対の環状永久磁石
14、15の一方の磁極面を磁極片10、11と磁気的
に結合させるとともに、他方の磁極面を強磁性体から成
る口字状の枠状継鉄16、17に磁気的に結合させた磁
気回路が構成され、ベイン7とフィラメント1の間に形
成される電子運動空間(以下、作用空間という)18に
直流磁界を供給している。以上のような構成のマグネト
ロンは、特開平11−233036号公報等に開示さ
れ、電子レンジ用マグネトロンの代表的な構成となって
いる。
【0004】斯かる構成においてマグネトロンは、フィ
ラメント1を加熱し、フィラメント1とベイン7の間に
所定の直流高電圧を印加することにより、フィラメント
1からベイン7に向かって放出された電子が、ベイン7
とフィラメント1の間の作用空間18において直交する
電磁界の作用を受け、フィラメント1の周囲を旋回しな
がら周回し、陽極部5のベイン7に向かい、偶数個のベ
イン7によって分割、形成された空洞共振器19に生じ
た微弱なマイクロ波と相互作用を起こすことにより、空
洞共振器19内に大なるマイクロ波を発生させる。
ラメント1を加熱し、フィラメント1とベイン7の間に
所定の直流高電圧を印加することにより、フィラメント
1からベイン7に向かって放出された電子が、ベイン7
とフィラメント1の間の作用空間18において直交する
電磁界の作用を受け、フィラメント1の周囲を旋回しな
がら周回し、陽極部5のベイン7に向かい、偶数個のベ
イン7によって分割、形成された空洞共振器19に生じ
た微弱なマイクロ波と相互作用を起こすことにより、空
洞共振器19内に大なるマイクロ波を発生させる。
【0005】図5(a)、(b)は、陽極部5の要部断
面図及び平面図を表す。図において、空洞共振器19内
に発生するマイクロ波の周波数は、空洞共振器19を形
成している陽極円筒6の内周壁面部および相対するベイ
ン7からなるインダクタンス分Lと、ベイン7相互間お
よび陽極円筒6からなる空洞共振器19のキャパシタン
ス分Crおよびストラップリング8a、9a、8b、9
bそれぞれおよびベイン7との対向部からなるキャパシ
タンス分Csとの合成キャパシタンス分Cとで決定さ
れ、一般的には共振周波数frは次の数式
面図及び平面図を表す。図において、空洞共振器19内
に発生するマイクロ波の周波数は、空洞共振器19を形
成している陽極円筒6の内周壁面部および相対するベイ
ン7からなるインダクタンス分Lと、ベイン7相互間お
よび陽極円筒6からなる空洞共振器19のキャパシタン
ス分Crおよびストラップリング8a、9a、8b、9
bそれぞれおよびベイン7との対向部からなるキャパシ
タンス分Csとの合成キャパシタンス分Cとで決定さ
れ、一般的には共振周波数frは次の数式
【0006】
【数1】
【0007】で表される。
【0008】この周波数はマグネトロンの発振形態のう
ち最も強く安定に発振し隣接空洞共振器間で逆位相のい
わゆるπモード発振の周波数となり、ベイン7を交互に
接続して電気的に短絡する大小2組のストラップリング
8a、9a、8b、9bの主な機能は、このπモード発
振の安定化維持のためにある。
ち最も強く安定に発振し隣接空洞共振器間で逆位相のい
わゆるπモード発振の周波数となり、ベイン7を交互に
接続して電気的に短絡する大小2組のストラップリング
8a、9a、8b、9bの主な機能は、このπモード発
振の安定化維持のためにある。
【0009】しかしながら、一般的にマグネトロンでは
N個の空洞共振器が互いに電気的に結合され、さらにベ
イン7が大小2組のストラップリング8a、8b、9
a、9bによって交互に電気的に短絡されていれば、N
/2個の異なった周波数の発振が存在することになる。
例えば、空洞共振器19の数量が10個であれば、基本
モードとしてはN/2から5個の発振モードがあり、前
記のπモードと呼ばれるN/2モード、N/2−1モー
ド、N/2−2モード、N/2−3およびN/2−4モ
ードとなる。なかでもN/2−1モードは、周波数およ
び陽極電圧等の動作条件が最も強く安定に発振するπモ
ードに隣接しているため、動作条件が僅かに変動しただ
けでもπモードからN/2−1モードに変移して発振す
る、いわゆるモードジャンプなどの不安定な現象が現れ
るという問題があった。斯かる問題への対応として、従
来では昭和31年12月に無線従事者教育協会により発
行された「マイクロ波真空管」の163〜165ページ
に記載されているように、ベイン7相互間および陽極円
筒6からなる空洞共振器19のキャパシタンス分Crに
対し、ストラップリング8a、9a、8b、9bそれぞ
れおよびベイン7との対向部からなるストラップリング
部のキャパシタンス分Csの割合を大きく設定するか、
ストラップリング8a、9a、8b、9bを全く対称構
造とはせず、その一部を切断する方法が用いられてい
た。前者の方法は安定発振維持機能には若干劣るもの
の、量産性に優れていることから大量生産されている電
子レンジ用連続波マグネトロンに採用され、後者の方法
は安定発振維持機能には優れるものの、寸法が不安定で
量産には不向きなことから少量生産のXバンド帯レーダ
用パルスマグネトロンに採用されていた。
N個の空洞共振器が互いに電気的に結合され、さらにベ
イン7が大小2組のストラップリング8a、8b、9
a、9bによって交互に電気的に短絡されていれば、N
/2個の異なった周波数の発振が存在することになる。
例えば、空洞共振器19の数量が10個であれば、基本
モードとしてはN/2から5個の発振モードがあり、前
記のπモードと呼ばれるN/2モード、N/2−1モー
ド、N/2−2モード、N/2−3およびN/2−4モ
ードとなる。なかでもN/2−1モードは、周波数およ
び陽極電圧等の動作条件が最も強く安定に発振するπモ
ードに隣接しているため、動作条件が僅かに変動しただ
けでもπモードからN/2−1モードに変移して発振す
る、いわゆるモードジャンプなどの不安定な現象が現れ
るという問題があった。斯かる問題への対応として、従
来では昭和31年12月に無線従事者教育協会により発
行された「マイクロ波真空管」の163〜165ページ
に記載されているように、ベイン7相互間および陽極円
筒6からなる空洞共振器19のキャパシタンス分Crに
対し、ストラップリング8a、9a、8b、9bそれぞ
れおよびベイン7との対向部からなるストラップリング
部のキャパシタンス分Csの割合を大きく設定するか、
ストラップリング8a、9a、8b、9bを全く対称構
造とはせず、その一部を切断する方法が用いられてい
た。前者の方法は安定発振維持機能には若干劣るもの
の、量産性に優れていることから大量生産されている電
子レンジ用連続波マグネトロンに採用され、後者の方法
は安定発振維持機能には優れるものの、寸法が不安定で
量産には不向きなことから少量生産のXバンド帯レーダ
用パルスマグネトロンに採用されていた。
【0010】また、一方では、近年の世界的な省エネ要
求に応えるべく、高効率マグネトロンの開発が必要とな
ってきた。しかしながら、マグネトロンの高効率化を行
うためには、前述の昭和31年12月に無線従事者教育
協会により発行された「マイクロ波真空管」の172〜
177ページに記載されている理論からも明らかなよう
に、高磁界化、陽極分割数の増加および陽極陰極径の小
型化が必要となってくるがいずれもベイン7相互の間隔
が狭くなりキャパシタンス分Crが増加するため、ベイ
ン7相互間および陽極円筒6からなるキャパシタンス分
Crに対し、ストラップリング8a、9a、8b、9b
それぞれおよびベイン7との対向部からなるキャパシタ
ンス分Csの割合を大きく設定することができず、高効
率化は行えるもののπモード発振以外の不要モードによ
る不安定発振が発生し、電子レンジ等での実用時に問題
となることがあった。
求に応えるべく、高効率マグネトロンの開発が必要とな
ってきた。しかしながら、マグネトロンの高効率化を行
うためには、前述の昭和31年12月に無線従事者教育
協会により発行された「マイクロ波真空管」の172〜
177ページに記載されている理論からも明らかなよう
に、高磁界化、陽極分割数の増加および陽極陰極径の小
型化が必要となってくるがいずれもベイン7相互の間隔
が狭くなりキャパシタンス分Crが増加するため、ベイ
ン7相互間および陽極円筒6からなるキャパシタンス分
Crに対し、ストラップリング8a、9a、8b、9b
それぞれおよびベイン7との対向部からなるキャパシタ
ンス分Csの割合を大きく設定することができず、高効
率化は行えるもののπモード発振以外の不要モードによ
る不安定発振が発生し、電子レンジ等での実用時に問題
となることがあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑
みなされたもので、世界的な省エネ要求に応えるべく、
より高効率で、安定発振のできるマグネトロンを提供す
るために、量産性に優れた構成でπモード発振以外の不
要モード発振を抑制することを課題としている。
みなされたもので、世界的な省エネ要求に応えるべく、
より高効率で、安定発振のできるマグネトロンを提供す
るために、量産性に優れた構成でπモード発振以外の不
要モード発振を抑制することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、発振管本体部の一部である陽極
円筒と、前記陽極円筒の内壁面に配され分割型空洞共振
器を形成する偶数個のベインおよび前記ベインを交互に
電気的に接続する大小のストラップリングで形成される
陽極部を少なくとも有し、前記ベインの前記陰極側端部
の対向部分に一つ以上の貫通孔、または凹部が相対して
設けられた構成を有している。
に、本発明においては、発振管本体部の一部である陽極
円筒と、前記陽極円筒の内壁面に配され分割型空洞共振
器を形成する偶数個のベインおよび前記ベインを交互に
電気的に接続する大小のストラップリングで形成される
陽極部を少なくとも有し、前記ベインの前記陰極側端部
の対向部分に一つ以上の貫通孔、または凹部が相対して
設けられた構成を有している。
【0013】この構成により、ベイン相互間および陽極
円筒内壁面からなる陽極空洞部のキャパシタンス分Cr
を減少させ、ストラップリングそれぞれおよびベインと
の対向部からなるストラップリング部のキャパシタンス
分Csの割合を大きく設定することができる。
円筒内壁面からなる陽極空洞部のキャパシタンス分Cr
を減少させ、ストラップリングそれぞれおよびベインと
の対向部からなるストラップリング部のキャパシタンス
分Csの割合を大きく設定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下2.45GHz帯のマグネト
ロンを基にした本発明の実施形態を、図1、図2および
図3を用いて説明する。ただし、従来技術と同一部分に
ついては同一の符号を付し説明を省略する。
ロンを基にした本発明の実施形態を、図1、図2および
図3を用いて説明する。ただし、従来技術と同一部分に
ついては同一の符号を付し説明を省略する。
【0015】図1(a)、(b)は、本発明のマグネト
ロン陽極部の要部断面図及び平面図である。
ロン陽極部の要部断面図及び平面図である。
【0016】図1(a)、(b)に示されるように、ベ
イン7の数量は10個、ベイン7の陰極側先端部で形成
される内接円の直径φaは従来の9.0mmから8.0
mmに、コイル状フィラメント1の外径φc(図4参
照)は従来の3.9mmから3.6mmに縮小変更さ
れ、ベイン7の寸法は管軸方向高さHの9.5mmおよ
び厚さTの2.0mmは従来と同様であるが、径方向長
さLが13.0mmから13.5mmと延長され、ベイ
ン7の陰極側先端部で形成される内接円の円周(π×直
径φa)で表される電子の径方向最大運動距離が、従来
のマグネトロンの28.26mm(π×9.0mm)に
対して、25.12mm(π×8.0mm)と変更され
ていることにより高効率化を目的とした設計となってい
る。
イン7の数量は10個、ベイン7の陰極側先端部で形成
される内接円の直径φaは従来の9.0mmから8.0
mmに、コイル状フィラメント1の外径φc(図4参
照)は従来の3.9mmから3.6mmに縮小変更さ
れ、ベイン7の寸法は管軸方向高さHの9.5mmおよ
び厚さTの2.0mmは従来と同様であるが、径方向長
さLが13.0mmから13.5mmと延長され、ベイ
ン7の陰極側先端部で形成される内接円の円周(π×直
径φa)で表される電子の径方向最大運動距離が、従来
のマグネトロンの28.26mm(π×9.0mm)に
対して、25.12mm(π×8.0mm)と変更され
ていることにより高効率化を目的とした設計となってい
る。
【0017】しかし、上述したような設計変更を行う
と、ベイン7の陰極側先端部の相互間隔Gが従来の0.
83mmに対して0.51mmと縮小され、ベイン7相
互間のキャパシタンス分が増加することになる。また、
ベイン7相互間および陽極円筒6からなるキャパシタン
ス分Crも増加することになり、(数1)により発振周
波数が変わってしまう。
と、ベイン7の陰極側先端部の相互間隔Gが従来の0.
83mmに対して0.51mmと縮小され、ベイン7相
互間のキャパシタンス分が増加することになる。また、
ベイン7相互間および陽極円筒6からなるキャパシタン
ス分Crも増加することになり、(数1)により発振周
波数が変わってしまう。
【0018】そこで、発振周波数を一定とするために
は、ストラップリング8a、9a、8b、9bそれぞれ
およびベイン7との対向部からなるキャパシタンス分C
sを小さくすることが必要となり、また、πモードと隣
接モードの分離度の面で不利となることから不安定発振
を起こすことへの対策として、その陰極側端部には先端
部から1.0mm離れた箇所にφ1.0mmの孔20が
3個設けられている。
は、ストラップリング8a、9a、8b、9bそれぞれ
およびベイン7との対向部からなるキャパシタンス分C
sを小さくすることが必要となり、また、πモードと隣
接モードの分離度の面で不利となることから不安定発振
を起こすことへの対策として、その陰極側端部には先端
部から1.0mm離れた箇所にφ1.0mmの孔20が
3個設けられている。
【0019】なお、この孔加工20は小径ストラップリ
ング9a、9bより陰極側に設けられることによりスト
ラップリングおよびベインとの対向部からなるキャパシ
タンス分Csを小さくでき、かつ、発振時の熱ストレス
による小径ストラップリング9a、9bの変形、破断を
抑制することができる。
ング9a、9bより陰極側に設けられることによりスト
ラップリングおよびベインとの対向部からなるキャパシ
タンス分Csを小さくでき、かつ、発振時の熱ストレス
による小径ストラップリング9a、9bの変形、破断を
抑制することができる。
【0020】斯かる構成からなるマグネトロンにおいて
は、共振周波数を2.45GHzに設定したときのベイ
ン7相互間および陽極円筒6からなるキャパシタンス分
Crは0.221pFとなり、ベイン7の陰極側端部に
孔加工されていない高効率化設計時の0.350pFよ
り小で、従来のマグネトロンの0.295pFよりも減
少できる。また、(数1)で表されるベイン7のインダ
クタンス分Lは、従来品の7.519μHから7.62
0μHと微増で、ストラップリング8a、9a、8b、
9bそれぞれおよびベイン7との対向部からなるキャパ
シタンス分Csも従来の0.222pFから0.349
pFと比率を大きく設定できることから、隣接モードと
の分離も従来と同等以上となる。
は、共振周波数を2.45GHzに設定したときのベイ
ン7相互間および陽極円筒6からなるキャパシタンス分
Crは0.221pFとなり、ベイン7の陰極側端部に
孔加工されていない高効率化設計時の0.350pFよ
り小で、従来のマグネトロンの0.295pFよりも減
少できる。また、(数1)で表されるベイン7のインダ
クタンス分Lは、従来品の7.519μHから7.62
0μHと微増で、ストラップリング8a、9a、8b、
9bそれぞれおよびベイン7との対向部からなるキャパ
シタンス分Csも従来の0.222pFから0.349
pFと比率を大きく設定できることから、隣接モードと
の分離も従来と同等以上となる。
【0021】図2に本発明および従来の2.45GHz
帯マグネトロンの発振効率η、πモード発振電流Ibm
(πモード安定発振の度合いを示す測定量)の測定結果
を示す。この結果からも明らかなように、本発明のマグ
ネトロンは、従来品に比べ同等以上のπモード安定発振
を維持するとともに、約3%の発振効率ηの向上を行う
ことができた。
帯マグネトロンの発振効率η、πモード発振電流Ibm
(πモード安定発振の度合いを示す測定量)の測定結果
を示す。この結果からも明らかなように、本発明のマグ
ネトロンは、従来品に比べ同等以上のπモード安定発振
を維持するとともに、約3%の発振効率ηの向上を行う
ことができた。
【0022】また、他の実施形態として図3に示すよう
に、ベイン7の陰極側端部の相対部に凹部21を設けて
も同様の効果が得られる。さらには、電子レンジに利用
される2.45GHz帯と同様に各種産業科学医療用機
器用のISM(Industrial Scienti
fic and Medical)帯として自由放射が
認められている5.8GHz帯のマグネトロンのよう
に、発振周波数が高周波化され陽極分割数を増加せざる
を得ないとき等にも有効である。
に、ベイン7の陰極側端部の相対部に凹部21を設けて
も同様の効果が得られる。さらには、電子レンジに利用
される2.45GHz帯と同様に各種産業科学医療用機
器用のISM(Industrial Scienti
fic and Medical)帯として自由放射が
認められている5.8GHz帯のマグネトロンのよう
に、発振周波数が高周波化され陽極分割数を増加せざる
を得ないとき等にも有効である。
【0023】なお、ベイン7に孔加工を施す先行技術と
しては特開平11−306997号公報があるが、空洞
共振器19のキャパシタンス分に対する記述、ベイン7
の相対部に孔加工がないことおよび全ベインに加工が施
されていない等、本発明とは全く技術的思想の異なるも
のである。
しては特開平11−306997号公報があるが、空洞
共振器19のキャパシタンス分に対する記述、ベイン7
の相対部に孔加工がないことおよび全ベインに加工が施
されていない等、本発明とは全く技術的思想の異なるも
のである。
【0024】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、ベイ
ンの陰極側端部に孔または凹部が設けられているので、
高効率化のため相対するベイン間隔を縮小しても、対向
する面積の増加が抑制され、ストラップリングに依存さ
れるキャパシタンス分を減少させることなく所望の発振
周波数を得ることができるため、不安定な隣接モードと
の分離度が大となり、最も安定で高効率なπモード発振
を持続できることから、高品質および省エネ貢献度に優
れたマグネトロンを提供することができる。
ンの陰極側端部に孔または凹部が設けられているので、
高効率化のため相対するベイン間隔を縮小しても、対向
する面積の増加が抑制され、ストラップリングに依存さ
れるキャパシタンス分を減少させることなく所望の発振
周波数を得ることができるため、不安定な隣接モードと
の分離度が大となり、最も安定で高効率なπモード発振
を持続できることから、高品質および省エネ貢献度に優
れたマグネトロンを提供することができる。
【図1】(a)本発明のマグネトロン陽極部の要部断面
図 (b)本発明のマグネトロン陽極部の要部平面図
図 (b)本発明のマグネトロン陽極部の要部平面図
【図2】本発明の効果を示すπモード陽極電流と発振効
率との関係グラフ
率との関係グラフ
【図3】本発明の他の実施形態を示す陽極部の要部断面
図
図
【図4】従来のマグネトロンの構成を示す断面図
【図5】(a)従来のマグネトロン陽極部の要部断面図
(b)従来のマグネトロン陽極部の要部平面図
6 陽極円筒
7 ベイン
8a、8b 大ストラップリング
9a、9b 小ストラップリング
19 空洞共振器
20 ベイン孔部
21 ベイン凹部
Claims (2)
- 【請求項1】 発振管本体部の一部である陽極円筒と、
前記陽極円筒の内壁面に配され分割型空洞共振器を形成
する偶数個のベインおよび前記ベインを交互に電気的に
接続する大小のストラップリングで形成される陽極部を
少なくとも有し、前記ベインの前記陰極側端部の対向部
分に一つ以上の貫通孔、または凹部が相対して設けられ
ていることを特徴とするマグネトロン。 - 【請求項2】 ベインの陰極側端部の対向部分に相対し
て設けられた、一つ以上の貫通孔、または凹部が、ベイ
ンを交互に電気的に接続する大小のストラップリングの
取り付け位置よりも、陰極側に設けられたことを特徴と
する請求項1記載のマグネトロン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002139628A JP2003331744A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | マグネトロン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002139628A JP2003331744A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | マグネトロン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003331744A true JP2003331744A (ja) | 2003-11-21 |
Family
ID=29700721
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002139628A Pending JP2003331744A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | マグネトロン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003331744A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006302808A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | マグネトロン |
| US7548026B2 (en) | 2004-01-09 | 2009-06-16 | Panasonic Corporation | Magnetron |
-
2002
- 2002-05-15 JP JP2002139628A patent/JP2003331744A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7548026B2 (en) | 2004-01-09 | 2009-06-16 | Panasonic Corporation | Magnetron |
| JP2006302808A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | マグネトロン |
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