JP2003329099A - ボールねじ装置 - Google Patents
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H25/00—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
- F16H25/18—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
- F16H25/20—Screw mechanisms
- F16H25/22—Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
- F16H25/2204—Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls
- F16H25/2214—Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls with elements for guiding the circulating balls
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボール循環チューブ内で生じるボールの経路
変動やボールの競り合い等によって生じるトルク変動や
トルク上昇を回避すると共に、ボール循環チューブから
負荷軌道内へのボールの進入をスムーズに行えるように
して作動性の向上および寿命の延長を図る。 【解決手段】 外周面に螺旋状のねじ溝2を有するねじ
軸3と、該ねじ溝2に対応するねじ溝4を内周面に有し
てねじ軸3に遊嵌されるボールナット6と、両ねじ溝
2,4間に転動可能に装填された多数のボール5と、両
ねじ溝2,4間を転動するボール5を無限循環させるべ
くボールナット6に固定されるボール循環チューブ10
とを備えたボールねじ装置において、ボール循環チュー
ブ10の断面形状を楕円とし、該楕円断面の楕円率を軸
方向に変化させる。
変動やボールの競り合い等によって生じるトルク変動や
トルク上昇を回避すると共に、ボール循環チューブから
負荷軌道内へのボールの進入をスムーズに行えるように
して作動性の向上および寿命の延長を図る。 【解決手段】 外周面に螺旋状のねじ溝2を有するねじ
軸3と、該ねじ溝2に対応するねじ溝4を内周面に有し
てねじ軸3に遊嵌されるボールナット6と、両ねじ溝
2,4間に転動可能に装填された多数のボール5と、両
ねじ溝2,4間を転動するボール5を無限循環させるべ
くボールナット6に固定されるボール循環チューブ10
とを備えたボールねじ装置において、ボール循環チュー
ブ10の断面形状を楕円とし、該楕円断面の楕円率を軸
方向に変化させる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置、
射出成型機、産業用ロボット等の各種の機器の送り機構
等に用いられるボールねじ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種のボールねじ装置として
は、例えば図7に示すものが知られている。このボール
ねじ装置1は、外周面に螺旋状のねじ溝2を有して軸方
向に延びるねじ軸3に、内周面に螺旋状のねじ溝4を有
するボールナット6が遊嵌されている。 【0003】ボールナット6のねじ溝4とねじ軸3のね
じ溝2とは互いに対向して両者の間に螺旋状通路を形成
しており、該螺旋状通路には転動体としての多数のボー
ル5が転動可能に装填されている。そして、ねじ軸3の
回転により、ボールナット6がボール5の転動を介して
直線移動するようになっている。なお、ボールナット6
が直線移動する際には、ボール5が両ねじ溝2、4で形
成される螺旋状通路を転動しつつ移動するが、ボールナ
ット6を継続して移動させていくためには、ボール5を
無限循環させる必要がある。 【0004】このため、例えばボールナット6の外周面
の一部を平坦面にしてこの平坦部に両ねじ溝2、4に連
通する2個一組の孔7をねじ軸3を跨ぐように形成し、
この一組の孔7にコ字状のボール循環チューブ8の両端
を嵌め込むことにより、両ねじ溝2、4間の螺旋状通路
とボール循環チューブ8によってボール5の無限循環経
路を構成している。 【0005】ところで、このボール循環チューブ8の断
面形状は、図8〜図10に示すように、入口部から出口
部まで真円とされており、図8ような循環経路を構成し
た場合には、直線部では千鳥状態、曲線部では外側に沿
ってボール5がチューブ内を移動することになる。した
がって、ボール循環チューブ8の直線部から曲線部又は
曲線部から直線部にボール5が移動する際に、ボール5
の経路変動が生じてボール同士の競り合いが生じ、トル
ク変動の原因となっていた。また、ボール循環チューブ
8の曲線部では、ボール同士が経路の外側に沿って一列
に並んでしまうためにボール同士が競り合い、トルク上
昇の原因となっていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、以上の問題
の解決を試みたものに、本出願人等が先に提案した特願
2001−217162号明細書に記載の技術がある。
この技術では、ボール循環チューブの軸線と直交する方
向のボールの動き量がさらにこれと直交する方向の動き
量よりも大きくなる形状(楕円形状等)としているた
め、直線部、曲線部にかかわらず、ボールがチューブ断
面の長手方向に千鳥状態で配置される。したがって、ボ
ール同士は互いに競り合うことなく、転がりながらスム
ーズに循環路内を通過することができる。 【0007】しかしながら、特願2001−21716
2号明細書に記載されたボール循環チューブでは、図1
1に示すように、ボール循環チューブの出口部の形状
が、面積の広い楕円形状(図11(b))から急に真円
形状(図11(a))となるため、ボール循環チューブ
から負荷軌道内へボールが進入する際に該ボールがねじ
軸やボールナットのランド部の肩に衝突し易いといった
問題がある。 【0008】本発明はこのような不都合を解消するため
になされたものであり、ボール循環チューブ内で生じる
ボールの経路変動やボール同士の競り合い等によって生
じるトルク変動やトルク上昇を回避することができるの
は勿論のこと、ボール循環チューブから負荷軌道内への
ボールの進入をスムーズに行えるようにして作動性の向
上および寿命の延長を図ることができるボールねじ装置
を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、外周面に螺旋状のねじ溝を
有するねじ軸と、該ねじ軸のねじ溝に対応するねじ溝を
内周面に有して前記ねじ軸に遊嵌されるボールナット
と、前記両ねじ溝間に転動可能に装填された多数のボー
ルと、前記両ねじ溝間を転動するボールを無限循環させ
るべく前記ボールナットに固定されるボール循環チュー
ブとを備えたボールねじ装置において、前記ボール循環
チューブの断面形状を楕円とし、該楕円断面の楕円率を
軸方向に変化させたことを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の一例で
あるボールねじ装置のボール循環チューブを説明するた
めの説明的断面図、図2は図1のボール循環チューブの
入口部から出口部にかけて軸方向の複数箇所で径方向に
沿って切断した断面図、図3(a)は図1のボール循環
チューブの出口部の縦断面図、図3(b)は入口部の縦
断面図、図4はボール循環チューブの変形例を説明する
ための説明的断面図、図5は図4のボール循環チューブ
の入口部から出口部にかけて軸方向の複数箇所で径方向
に沿って切断した断面図、図6(a)は図4のボール循
環チューブの出口部の縦断面図、図6(b)は入口部の
縦断面図である。なお、この実施の形態では、図7で説
明したボールねじ装置に対して、ボール循環チューブが
相違するだけであるため、ボール循環チューブについて
のみ説明する。 【0011】図1〜図3に示すように、このボール循環
チューブ10のチューブ断面は軸方向の略中央部が楕円
形状となっており、チューブ両端の出口部および入口部
に行くに従って次第(連続的或いは段階的を含む)に楕
円率(短軸長さに対する長軸長さの比)が下がり、チュ
ーブ両端の出口部および入口部の断面形状は真円形状と
なっている。 【0012】従来(図8〜図10参照)の断面真円形状
で形成されているボール循環チューブ8では、チューブ
内を連なるボール5が直線部では千鳥状態となるが、曲
線部では千鳥状態にならないため、ボール同士の競り合
いが避けられない。これに対して、この実施の形態で
は、ボール循環チューブ10のチューブ内径を楕円形状
としているために、直線部、曲線部にかかわらず、ボー
ル5がチューブ断面の長手方向に千鳥状態で配置されて
ボールの競り合いが回避され、これにより、ボール循環
チューブ内で生じるボールの経路変動やボールの競り合
い等によって生じるトルク変動やトルク上昇を回避する
ことができる。 【0013】また、ボール循環チューブ10の楕円断面
は軸方向の略中央部からチューブ両端の出口部および入
口部に行くに従って楕円率は徐々に小さくなり、出口部
および入口部では断面が真円形状となるため、ボール循
環チューブ10から負荷軌道内へボール5が進入する際
に該ボール5がねじ軸やボールナットのランド部の肩に
衝突するのを回避することができ、これにより、ボール
循環チューブ10から負荷軌道内へのボール5の進入が
スムーズに行われ、作動性の向上および寿命の延長を図
ることができる。 【0014】なお、ボール循環チューブ10の内径は、
ボール5やチューブの製作誤差を吸収するために、ボー
ル直径よりも若干大きくする必要があり、この実施の形
態では、ボール循環チューブ10の断面形状が楕円とな
るため、楕円の直径の一番小さくなる部分、すなわち楕
円の短軸の長さ(直径)をボール直径の1.1倍以上と
している。一方、長軸側は、短軸の2倍を越えると、ボ
ールがボール循環チューブ10内で2列に配置されるこ
ととなるのでこれ以下となることが不可欠となる。した
がって、短軸に対する長軸の比は1.5以下とし、ボー
ル循環チューブ10の内径に対するボール径の比は0.
8〜0.99としている。 【0015】また、ボール循環チューブ10の材質は、
従来用いられている金属材料や樹脂材料等が適用でき
る。ここで、ボール循環チューブ10内を移動するボー
ル5はチューブ内を競り合うことなく転がりながら移動
するため、チューブにかかる荷重やチューブ表面の摩擦
は従来のものよりも小さくなる。したがって、この実施
の形態のボール循環チューブ10では、樹脂材料を用い
ても強度的に十分に耐えることができ、これにより、加
工が容易になって複雑な形状のチューブを低コストで製
作することができると同時にチューブ内で発生する騒音
を低減することができる。 【0016】更に、ボール循環チューブ10のボール5
の掬い上げ方法としては、タングを用いる場合や、タン
グを用いないで接線方向に掬い上げる場合、リード方向
に掬い上げる場合など、様々な方法を適用することがで
きる。なお、上記実施の形態のボール循環チューブ10
では、チューブの肉厚が一定で、外径断面は内径断面と
同様の楕円から真円に近づく形状となっているが、これ
に代えて、外径断面は真円のままで、内径断面のみを徐
々に変化させるような加工を施してもよい。 【0017】図4〜図6にボール循環チューブの変形例
を示す。このボール循環チューブ20は、入口部の断面
形状が楕円になっており、この楕円断面は出口部に向か
うに従って徐々に楕円率が減少し、出口部で断面が真円
形状になっている。通常のボールねじ装置の用途では、
ボールナットはねじ軸に沿って往復移動するため、往
路、復路の行程の変化に応じて、ボール循環チューブの
入口部は出口部に、出口部は入口部に変化する。したが
って、通常は、上記実施の形態のようにボール循環チュ
ーブの中央部に基点として出口部側および入口側を対象
な形状とするが、ボールねじ装置の用途によっては、一
方の方向に動く場合のみに高い性能が必要になることが
ある。例えば射出成形機等にボールねじ装置を使用する
場合、部材を押し付ける方向には高負荷になるが、部材
を戻すときは大荷重が作用しない。したがって、一方向
に対して、ボールねじ装置の特に高い性能が要求され
る。 【0018】このボール循環チューブ20は、このよう
な一方向のみに高い性能が要求されるボールねじ装置に
組み込むものであり、出口部において断面を真円形状に
する効果は、上記実施の形態と同様であるが、該ボール
循環チューブ20では入口部において断面積を大きくし
ているため、、負荷軌道からボール循環チューブ20内
へのボール5の進入をよりスムーズにすることができ
る。 【0019】 【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
のボールねじ装置によれば、ボール循環チューブ内で生
じるボールの経路変動やボールの競り合い等によって生
じるトルク変動やトルク上昇を回避することができると
共に、ボール循環チューブから負荷軌道内へのボールの
進入をスムーズに行うことができるので、作動性の向上
および寿命の延長を図ることができるという効果が得ら
れる。
射出成型機、産業用ロボット等の各種の機器の送り機構
等に用いられるボールねじ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種のボールねじ装置として
は、例えば図7に示すものが知られている。このボール
ねじ装置1は、外周面に螺旋状のねじ溝2を有して軸方
向に延びるねじ軸3に、内周面に螺旋状のねじ溝4を有
するボールナット6が遊嵌されている。 【0003】ボールナット6のねじ溝4とねじ軸3のね
じ溝2とは互いに対向して両者の間に螺旋状通路を形成
しており、該螺旋状通路には転動体としての多数のボー
ル5が転動可能に装填されている。そして、ねじ軸3の
回転により、ボールナット6がボール5の転動を介して
直線移動するようになっている。なお、ボールナット6
が直線移動する際には、ボール5が両ねじ溝2、4で形
成される螺旋状通路を転動しつつ移動するが、ボールナ
ット6を継続して移動させていくためには、ボール5を
無限循環させる必要がある。 【0004】このため、例えばボールナット6の外周面
の一部を平坦面にしてこの平坦部に両ねじ溝2、4に連
通する2個一組の孔7をねじ軸3を跨ぐように形成し、
この一組の孔7にコ字状のボール循環チューブ8の両端
を嵌め込むことにより、両ねじ溝2、4間の螺旋状通路
とボール循環チューブ8によってボール5の無限循環経
路を構成している。 【0005】ところで、このボール循環チューブ8の断
面形状は、図8〜図10に示すように、入口部から出口
部まで真円とされており、図8ような循環経路を構成し
た場合には、直線部では千鳥状態、曲線部では外側に沿
ってボール5がチューブ内を移動することになる。した
がって、ボール循環チューブ8の直線部から曲線部又は
曲線部から直線部にボール5が移動する際に、ボール5
の経路変動が生じてボール同士の競り合いが生じ、トル
ク変動の原因となっていた。また、ボール循環チューブ
8の曲線部では、ボール同士が経路の外側に沿って一列
に並んでしまうためにボール同士が競り合い、トルク上
昇の原因となっていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、以上の問題
の解決を試みたものに、本出願人等が先に提案した特願
2001−217162号明細書に記載の技術がある。
この技術では、ボール循環チューブの軸線と直交する方
向のボールの動き量がさらにこれと直交する方向の動き
量よりも大きくなる形状(楕円形状等)としているた
め、直線部、曲線部にかかわらず、ボールがチューブ断
面の長手方向に千鳥状態で配置される。したがって、ボ
ール同士は互いに競り合うことなく、転がりながらスム
ーズに循環路内を通過することができる。 【0007】しかしながら、特願2001−21716
2号明細書に記載されたボール循環チューブでは、図1
1に示すように、ボール循環チューブの出口部の形状
が、面積の広い楕円形状(図11(b))から急に真円
形状(図11(a))となるため、ボール循環チューブ
から負荷軌道内へボールが進入する際に該ボールがねじ
軸やボールナットのランド部の肩に衝突し易いといった
問題がある。 【0008】本発明はこのような不都合を解消するため
になされたものであり、ボール循環チューブ内で生じる
ボールの経路変動やボール同士の競り合い等によって生
じるトルク変動やトルク上昇を回避することができるの
は勿論のこと、ボール循環チューブから負荷軌道内への
ボールの進入をスムーズに行えるようにして作動性の向
上および寿命の延長を図ることができるボールねじ装置
を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、外周面に螺旋状のねじ溝を
有するねじ軸と、該ねじ軸のねじ溝に対応するねじ溝を
内周面に有して前記ねじ軸に遊嵌されるボールナット
と、前記両ねじ溝間に転動可能に装填された多数のボー
ルと、前記両ねじ溝間を転動するボールを無限循環させ
るべく前記ボールナットに固定されるボール循環チュー
ブとを備えたボールねじ装置において、前記ボール循環
チューブの断面形状を楕円とし、該楕円断面の楕円率を
軸方向に変化させたことを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の一例で
あるボールねじ装置のボール循環チューブを説明するた
めの説明的断面図、図2は図1のボール循環チューブの
入口部から出口部にかけて軸方向の複数箇所で径方向に
沿って切断した断面図、図3(a)は図1のボール循環
チューブの出口部の縦断面図、図3(b)は入口部の縦
断面図、図4はボール循環チューブの変形例を説明する
ための説明的断面図、図5は図4のボール循環チューブ
の入口部から出口部にかけて軸方向の複数箇所で径方向
に沿って切断した断面図、図6(a)は図4のボール循
環チューブの出口部の縦断面図、図6(b)は入口部の
縦断面図である。なお、この実施の形態では、図7で説
明したボールねじ装置に対して、ボール循環チューブが
相違するだけであるため、ボール循環チューブについて
のみ説明する。 【0011】図1〜図3に示すように、このボール循環
チューブ10のチューブ断面は軸方向の略中央部が楕円
形状となっており、チューブ両端の出口部および入口部
に行くに従って次第(連続的或いは段階的を含む)に楕
円率(短軸長さに対する長軸長さの比)が下がり、チュ
ーブ両端の出口部および入口部の断面形状は真円形状と
なっている。 【0012】従来(図8〜図10参照)の断面真円形状
で形成されているボール循環チューブ8では、チューブ
内を連なるボール5が直線部では千鳥状態となるが、曲
線部では千鳥状態にならないため、ボール同士の競り合
いが避けられない。これに対して、この実施の形態で
は、ボール循環チューブ10のチューブ内径を楕円形状
としているために、直線部、曲線部にかかわらず、ボー
ル5がチューブ断面の長手方向に千鳥状態で配置されて
ボールの競り合いが回避され、これにより、ボール循環
チューブ内で生じるボールの経路変動やボールの競り合
い等によって生じるトルク変動やトルク上昇を回避する
ことができる。 【0013】また、ボール循環チューブ10の楕円断面
は軸方向の略中央部からチューブ両端の出口部および入
口部に行くに従って楕円率は徐々に小さくなり、出口部
および入口部では断面が真円形状となるため、ボール循
環チューブ10から負荷軌道内へボール5が進入する際
に該ボール5がねじ軸やボールナットのランド部の肩に
衝突するのを回避することができ、これにより、ボール
循環チューブ10から負荷軌道内へのボール5の進入が
スムーズに行われ、作動性の向上および寿命の延長を図
ることができる。 【0014】なお、ボール循環チューブ10の内径は、
ボール5やチューブの製作誤差を吸収するために、ボー
ル直径よりも若干大きくする必要があり、この実施の形
態では、ボール循環チューブ10の断面形状が楕円とな
るため、楕円の直径の一番小さくなる部分、すなわち楕
円の短軸の長さ(直径)をボール直径の1.1倍以上と
している。一方、長軸側は、短軸の2倍を越えると、ボ
ールがボール循環チューブ10内で2列に配置されるこ
ととなるのでこれ以下となることが不可欠となる。した
がって、短軸に対する長軸の比は1.5以下とし、ボー
ル循環チューブ10の内径に対するボール径の比は0.
8〜0.99としている。 【0015】また、ボール循環チューブ10の材質は、
従来用いられている金属材料や樹脂材料等が適用でき
る。ここで、ボール循環チューブ10内を移動するボー
ル5はチューブ内を競り合うことなく転がりながら移動
するため、チューブにかかる荷重やチューブ表面の摩擦
は従来のものよりも小さくなる。したがって、この実施
の形態のボール循環チューブ10では、樹脂材料を用い
ても強度的に十分に耐えることができ、これにより、加
工が容易になって複雑な形状のチューブを低コストで製
作することができると同時にチューブ内で発生する騒音
を低減することができる。 【0016】更に、ボール循環チューブ10のボール5
の掬い上げ方法としては、タングを用いる場合や、タン
グを用いないで接線方向に掬い上げる場合、リード方向
に掬い上げる場合など、様々な方法を適用することがで
きる。なお、上記実施の形態のボール循環チューブ10
では、チューブの肉厚が一定で、外径断面は内径断面と
同様の楕円から真円に近づく形状となっているが、これ
に代えて、外径断面は真円のままで、内径断面のみを徐
々に変化させるような加工を施してもよい。 【0017】図4〜図6にボール循環チューブの変形例
を示す。このボール循環チューブ20は、入口部の断面
形状が楕円になっており、この楕円断面は出口部に向か
うに従って徐々に楕円率が減少し、出口部で断面が真円
形状になっている。通常のボールねじ装置の用途では、
ボールナットはねじ軸に沿って往復移動するため、往
路、復路の行程の変化に応じて、ボール循環チューブの
入口部は出口部に、出口部は入口部に変化する。したが
って、通常は、上記実施の形態のようにボール循環チュ
ーブの中央部に基点として出口部側および入口側を対象
な形状とするが、ボールねじ装置の用途によっては、一
方の方向に動く場合のみに高い性能が必要になることが
ある。例えば射出成形機等にボールねじ装置を使用する
場合、部材を押し付ける方向には高負荷になるが、部材
を戻すときは大荷重が作用しない。したがって、一方向
に対して、ボールねじ装置の特に高い性能が要求され
る。 【0018】このボール循環チューブ20は、このよう
な一方向のみに高い性能が要求されるボールねじ装置に
組み込むものであり、出口部において断面を真円形状に
する効果は、上記実施の形態と同様であるが、該ボール
循環チューブ20では入口部において断面積を大きくし
ているため、、負荷軌道からボール循環チューブ20内
へのボール5の進入をよりスムーズにすることができ
る。 【0019】 【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
のボールねじ装置によれば、ボール循環チューブ内で生
じるボールの経路変動やボールの競り合い等によって生
じるトルク変動やトルク上昇を回避することができると
共に、ボール循環チューブから負荷軌道内へのボールの
進入をスムーズに行うことができるので、作動性の向上
および寿命の延長を図ることができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例であるボールねじ装
置のボール循環チューブを説明するための説明的断面図
である。 【図2】図1のボール循環チューブの入口部から出口部
にかけて軸方向の複数箇所で径方向に沿って切断した断
面図である。 【図3】(a)は図1のボール循環チューブの出口部の
縦断面図、(b)は入口部の縦断面図である。 【図4】ボール循環チューブの変形例を説明するための
説明的断面図である。 【図5】図4のボール循環チューブの入口部から出口部
にかけて軸方向の複数箇所で径方向に沿って切断した断
面図である。 【図6】(a)は図4のボール循環チューブの出口部の
縦断面図、(b)は入口部の縦断面図である。 【図7】ボールねじ装置を説明するための説明的断面図
である。 【図8】従来のボールねじ装置のボール循環チューブを
説明するための説明的断面図である。 【図9】図8のボール循環チューブの入口部から出口部
にかけて軸方向の複数箇所で径方向に沿って切断した断
面図である。 【図10】(a)は図9のボール循環チューブの出口部
の縦断面図、(b)は入口部の縦断面図である。 【図11】従来の問題点を説明するための説明的断面図
であり、(a)はボール循環チューブの出口部の真円形
状部分の断面図、(b)は出口部の楕円形状部分の断面
図である。 【符号の説明】 2…ねじ溝 3…ねじ軸 4…ねじ溝 5…ボール 6…ボールナット 10,20…ボール循環チューブ
置のボール循環チューブを説明するための説明的断面図
である。 【図2】図1のボール循環チューブの入口部から出口部
にかけて軸方向の複数箇所で径方向に沿って切断した断
面図である。 【図3】(a)は図1のボール循環チューブの出口部の
縦断面図、(b)は入口部の縦断面図である。 【図4】ボール循環チューブの変形例を説明するための
説明的断面図である。 【図5】図4のボール循環チューブの入口部から出口部
にかけて軸方向の複数箇所で径方向に沿って切断した断
面図である。 【図6】(a)は図4のボール循環チューブの出口部の
縦断面図、(b)は入口部の縦断面図である。 【図7】ボールねじ装置を説明するための説明的断面図
である。 【図8】従来のボールねじ装置のボール循環チューブを
説明するための説明的断面図である。 【図9】図8のボール循環チューブの入口部から出口部
にかけて軸方向の複数箇所で径方向に沿って切断した断
面図である。 【図10】(a)は図9のボール循環チューブの出口部
の縦断面図、(b)は入口部の縦断面図である。 【図11】従来の問題点を説明するための説明的断面図
であり、(a)はボール循環チューブの出口部の真円形
状部分の断面図、(b)は出口部の楕円形状部分の断面
図である。 【符号の説明】 2…ねじ溝 3…ねじ軸 4…ねじ溝 5…ボール 6…ボールナット 10,20…ボール循環チューブ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 外周面に螺旋状のねじ溝を有するねじ軸
と、該ねじ軸のねじ溝に対応するねじ溝を内周面に有し
て前記ねじ軸に遊嵌されるボールナットと、前記両ねじ
溝間に転動可能に装填された多数のボールと、前記両ね
じ溝間を転動するボールを無限循環させるべく前記ボー
ルナットに固定されるボール循環チューブとを備えたボ
ールねじ装置において、 前記ボール循環チューブの断面形状を楕円とし、該楕円
断面の楕円率を軸方向に変化させたことを特徴とするボ
ールねじ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002139890A JP2003329099A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | ボールねじ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002139890A JP2003329099A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | ボールねじ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003329099A true JP2003329099A (ja) | 2003-11-19 |
Family
ID=29700899
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002139890A Pending JP2003329099A (ja) | 2002-05-15 | 2002-05-15 | ボールねじ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003329099A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006118649A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-05-11 | Thk Co Ltd | ローラねじ |
| WO2007063770A1 (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-07 | Coo Space Co., Ltd. | 転がり装置、及びその製造方法、及びその使用方法 |
| WO2021113226A1 (en) * | 2019-12-06 | 2021-06-10 | Pacific Bearing Corporation | Multiliner for multiple start ball nut threads |
| CN113685462A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-11-23 | 湖南大学 | 一种制动器的螺旋滚道加压机构 |
-
2002
- 2002-05-15 JP JP2002139890A patent/JP2003329099A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006118649A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-05-11 | Thk Co Ltd | ローラねじ |
| WO2007063770A1 (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-07 | Coo Space Co., Ltd. | 転がり装置、及びその製造方法、及びその使用方法 |
| US8052330B2 (en) | 2005-11-30 | 2011-11-08 | Coo Space Co., Ltd. | Rolling apparatus |
| WO2021113226A1 (en) * | 2019-12-06 | 2021-06-10 | Pacific Bearing Corporation | Multiliner for multiple start ball nut threads |
| US11655885B2 (en) | 2019-12-06 | 2023-05-23 | Pacific Bearing Corp. | Multiliner for multiple start ball nut threads |
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