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JP2003328101A - 溶融めっき鋼線およびその製造方法 - Google Patents

溶融めっき鋼線およびその製造方法

Info

Publication number
JP2003328101A
JP2003328101A JP2002140993A JP2002140993A JP2003328101A JP 2003328101 A JP2003328101 A JP 2003328101A JP 2002140993 A JP2002140993 A JP 2002140993A JP 2002140993 A JP2002140993 A JP 2002140993A JP 2003328101 A JP2003328101 A JP 2003328101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel wire
plating
alloy
plated steel
hot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002140993A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Sugimaru
聡 杉丸
Tsugunori Nishida
世紀 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2002140993A priority Critical patent/JP2003328101A/ja
Publication of JP2003328101A publication Critical patent/JP2003328101A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は耐疲労性を有し耐食性に優れためっ
き鋼線を提供するものである。 【解決手段】 めっき鋼線において、めっき地鉄界面に
Fe−Zn−Al−Mg4元金属間化合物が2〜20μ
mの厚さで存在し、その金属間化合物層に残留歪みが
0.01%以上存在し、その外側に質量%でAl:8〜
15%、Mg:0.1〜3%、残部ZnよりなるZn−
Al―Mg系合金層が5μm以上存在する耐疲労性を有
し耐食性に優れためっき鋼線。また、上記めっき鋼線に
おいて、めっき地鉄界面に存在するFe−Zn−Al−
Mg合金層中にAl:4%以上、Mg:0.1%以上が
含まれる耐疲労性を有し耐食性に優れためっき鋼線。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力線や信号線の
支持、橋梁用のワイヤ、金網等の屋外に暴露して使用す
る鋼線の耐疲労特性を高めためっき鋼線およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、めっき鋼線として亜鉛めっき鋼線
や、これよりも耐食性にすぐれた亜鉛一アルミニウム合
金めっき鋼線が使用されている。この亜鉛−アルミニウ
ム合金めっき鋼線は、一般に、鋼線を洗浄、脱脂等によ
り清浄化処理し、次いでフラックス処理を行った後、第
1段として溶融亜鉛めっきを施し、次いで第2段として
Al添加量10%のZn−Al合金浴にて溶融めっきす
るか、または、直接Al添加量10%のZn−Al合金
浴でめっきし、めっき浴から垂直に引き上げて、冷却
後、巻き取ることで作られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この亜鉛−アルミニウ
ム合金めっき鋼線は、地鉄とFe−Zn−Al合金層の
整合性が良いためにめっき線表面で発生した亀裂が容易
に地鉄に進展してしまい、耐疲労性がZnめっき鋼線よ
り劣るという欠点があった。Znめっき鋼線はFe−Z
n合金層がZn層より硬くクラックの進展を止めるため
亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼線より疲労強度は高
い。しかし、Znめっき鋼線は耐食性が亜鉛−アルミニ
ウム合金めっき鋼線より劣る。Znめっき鋼線の耐食性
をより高くするためには、めっき厚を厚くする方法があ
る。しかし、めっき厚を大きくすることにより、めっき
が剥離しやすくなるため、厚みには限界がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の第一はめ
っき鋼線において、めっき地鉄界面にFe−Zn−Al
−Mg4元金属間化合物が2〜20μmの厚さで存在
し、その金属間化合物層に残留歪みが0.01%以上存
在し、その外側に質量%でAl:8〜15%、Mg:
0.1〜3%、残部ZnよりなるZn−Al―Mg系合
金層が5μm以上存在することを特徴とする耐疲労性を
有し耐食性に優れためっき鋼線である。
【0005】その第2はめっき鋼線において、めっき地
鉄界面に存在するFe−Zn−Al−Mg合金層中にA
l:4%以上、Mg:0.1%以上が含まれることを特
徴とする請求項1に記載の耐疲労性を有し耐食性に優れ
ためっき鋼線である。その第3は上記のめっき合金組成
に、質量%でSi:2%以下を含むことを特徴とするめ
っき鋼線である。その第4は上記に記載のめっき合金組
成に、質量%でナトリウム:0.001〜0.1%を含
むことを特徴とするめっき鋼線である。
【0006】その第5は上記に記載のめっき合金組成
に、質量%でTi:0.01〜0.2%、を含むことを
特徴とするめっき鋼線である。その第6は、めっき鋼線
において、めっき地鉄界面に存在するFe−Zn主体の
合金層の外側のめっき層中にAl−Znを主成分とする
α相とZn単相又はMg−Zn合金相からなるβ相およ
びZn/Al/Zn−Mg三元共晶相のそれぞれが存在
する事を特徴とするめっき鋼線である。
【0007】その第7はめっき鋼線において、めっき地
鉄界面に存在するFe−Zn主体の合金層の外側のめっ
き相中にAl−Znを主成分とするα相とZn単相又は
Mg−Zn合金相からなるβ相およびZn/Al/Zn
−Mg三元共晶相のそれぞれが存在し、α相の体積率が
20%以下からなることを特徴とするめっき鋼線であ
る。その第8は、めっき鋼線を製造する際に、第1段と
して亜鉛を主体とする溶融めっきを施し、次いで第2段
として溶融亜鉛合金の平均組成が上記1〜5のめっき組
成であることを特徴とするめっき鋼線の製造方法であ
る。
【0008】その第9は、めっき鋼線を製造する際に、
第1段として質量%でAl:3%以下、Mg:0.1%
以下を含む溶融亜鉛めっきを施し、次いで第2段として
溶融亜鉛合金の平均組成が上記1〜5のめっき組成であ
ることを特徴とするめっき鋼線の製造方法である。その
第10は第1段として亜鉛を主体とする溶融めっきを施
し、次いで第2段として溶融亜鉛合金めっきを行うめっ
き鋼線製造工程において、めっき鋼線をめっき合金から
引き上げる部分を窒素ガスによりパージし、浴表面およ
びめっき鋼線の酸化を防止することを特徴とするめっき
鋼線の製造方法である。
【0009】その第11は第1段として亜鉛を主体とす
る溶融めっきをめっき浴浸漬時間20秒以下で施し、次
いで第2段として溶融亜鉛合金めっきをめっき浴浸漬時
間20秒以下で行うことを特徴とするめっき鋼線の製造
方法である。その第12は第1段として亜鉛を主体とす
る溶融めっきを施し、次いで第2段として溶融亜鉛合金
めっきを行うめっき鋼線製造工程において、めっき鋼線
をめっき合金から引き上げた直後に水スプレーまたは気
水噴霧または水流による直接水冷により、めっき合金を
凝固させることを特徴とするめっき鋼線の製造方法であ
る。
【0010】その第13は第1段として亜鉛を主体とす
る溶融めっきを施し、次いで第2段として溶融亜鉛合金
めっきを行うめっき鋼線製造工程において、めっき鋼線
を冷却する際に冷却開始温度をめっき合金の融点から融
点+20℃とすることを特徴とするめっき鋼線の製造方
法。その第14はめっき鋼線の鋼の成分が質量でC:
0.25〜1.05%、Si:1%以下、Mn:0.9
%以下、P:0.04%、S:0.04%以下であるこ
とを特徴とするめっき鋼線およびその製造方法である。
【0011】以下、詳細に説明する。本発明においてめ
っきに使用する線は、鋼線を洗浄、脱脂等により清浄化
処理し、次いでフラックス処理をした鋼線、または第1
段として溶融亜鉛めっきを施した亜鉛めっき線とする。
従来の亜鉛めっきまたはZn−Al合金めっきでは、地
鉄とめっきの界面にはZn−FeまたはZn−Fe−A
lの合金層が形成される。また、本発明のFe−Zn−
Al−Mg4元合金による合金層は地鉄とめっき層の付
着を強固にする作用がある。めっき線をその直径と同じ
線材に巻き付けるような厳しい加工を行っても剥離等が
発生しない。様々な実験の結果、合金層の必要な最低の
厚みが2μmであり、20μmを越えると合金層内に割
れが生じやすくなることがわかったため、2〜20μm
とした。さらにこの厚みは薄い方が望ましく、10μm
が望ましい。
【0012】めっき合金の組成はZnをベースにAl、
Mgを添加している。Alは耐食性を高める効果があ
る。Alが8%未満では耐食性向上に効果が低く、15
%を越えるとめっき浴表面のAlが空気により酸化され
めっき合金の歩留まりが悪化するため8%〜15%とす
る。さらにAlにはFe−Zn合金層中に入りFe−Z
n−Al三元系とすることにより加工性を向上させる効
果がある。しかし、疲労亀裂に対しては進展を防止する
ことができない。
【0013】Mgは均一に生成した腐食生成物が腐食の
進行を防止する効果、めっき層を硬化させて疲労亀裂の
進展を防止する効果がある。Mgの範囲はMgが0.1
%未満では硬化による亀裂進展防止に効果がなく、3%
を越えるとめっき層が硬化しすぎて伸線加工などの加工
に耐えないため0.1〜3%とする。加工性をいっそう
良くするにはMgを1%以下にすることが望ましい。本
発明においては、Mgの量は疲労強度の点から決定され
ているが、耐食性はこの範囲において十分に高い状態に
ある。
【0014】Fe−Zn−Al−Mg4元合金層より外
側に存在する前述のZn−Al―Mg系合金層は腐食生
成物を生じながら防食作用を発揮するため厚いほど耐食
性に優れる。一般的な工業生産においては、めっき厚み
は周方向にむらがあるのが普通で、平均5μmの厚みが
あれば、薄いところでもFe−Zn−Al−Mg合金層
が露出することがないため、耐食性を維持するためには
5μm以上が必要である。
【0015】めっき鋼線の疲労破壊は繰り返し応力の下
でめっきでの亀裂の発生から亀裂の進展を経て破壊に至
る。めっき鋼線の場合、鋼の強度に比べてめっきの強度
は大幅に小さいため鋼から発生することはなく、一番応
力が大きくかかるめっきの表面または硬くて脆い合金層
から発生する。Al添加合金の合金層には延性があるた
め、表面で発生した亀裂がめっき層から地鉄にそのまま
進展することがわかった。対策を検討した結果、Mgを
添加して合金層の硬さを大きくするとともに、硬くする
ことにより脆くなる影響を緩和するためにめっきと地鉄
の界面に存在する合金層に圧縮歪みを与えることにより
防止できることがわかった。めっき鋼線制作時の冷却制
御により0.01%以上の残留歪みを与えた場合にその
効果が大きいため、下限を0.01%とする。
【0016】また、上記めっき層にはさらに耐食性を上
げるためにSiを添加することも有効である。Siの添
加はAl添加量が多い場合多い方が有効である。本発明
のAl添加量の最大値20%の場合、Siの効果が得ら
れる最大量が2%であるため、Siの範囲は2%とし
た。さらに、めっきを行う際のめっき浴表面にはドロス
が生成するが、微量のNa添加がドロス生成抑制に有効
である。ドロス生成抑制によりめっき表面の改善が図ら
れ、めっき合金の歩留まり向上効果も得られる。Naが
0.1%を越えるとNaの酸化が起きるため、Naの範
囲を0.001〜0.1%とした。また、ドロス生成抑
止にはTi添加も効果があり、その有効な範囲は0.0
1〜0.1%である。
【0017】上記のSi,Na,Tiの他にもアンチモ
ン、ミッシュメタルなどを添加するとめっきの表面性状
改善効果が得られる。これまで述べてきためっき鋼線に
おいて、めっき地鉄界面に存在するFe−Zn合金層中
にAl:4%以上、Mg:1%以上が含まれることによ
り耐食性が向上する。合金層中にはAlが4%以上では
耐食性が向上効果が得られないため、Alの範囲は4%
以上とする。また、Mg添加により腐食生成物が均一に
生成するが1%未満では効果が得られないため、Mgの
量は1%以上とする。
【0018】本発明のめっき鋼線においては、Al,M
gを成分とするため、めっき後の冷却により、めっき地
鉄界面に存在する合金層の外側のめっき層中にAl−Z
nを主成分とするα相とZn単相又はMg−Zn合金相
からなるβ相およびZn/Al/Zn−Mg三元共晶相
を共存させることができる。このうちZn/Al/Zn
−Mg三元共晶相が存在することにより、腐食生成物の
均一生成と腐食生成物による腐食の進展防止効果が得ら
れる。また、α相は、凝固過程で初晶として晶出する
が、冷却速度が遅いと粗大化しめっきの残留歪みがほと
んど発生しない。このα相の堆積率が20%を超えると
残留歪みが発生せず、疲労特性の低下を招くため、その
体積率は20%以下とする。
【0019】本発明のめっき鋼線を得るための方法とし
て、2段めっき法がある。第1段として亜鉛を主体とす
る溶融めっきを施しFe−Zn合金層を形成し、次いで
第2段として溶融亜鉛合金の平均組成を本発明範囲とす
ることでこれまで述べてきためっき鋼線を効率的に得ら
れる。第1段目の溶融亜鉛合金としては、質量%でA
l:3%以下、Mg:0.5%以下を含むことも可能で
ある。第一段目でFe−Zn合金層を得る場合、Al,
Mgを含むと合金層中にAl,Mgが入りやすくなる効
果がある。
【0020】本発明のめっき鋼線を製造するには、めっ
き合金から引き上げる部分を窒素ガスによりパージし、
浴表面およびめっき鋼線の酸化を防止することで加工性
の向上が図られる。めっき直後にめっき表面に酸化物が
生成あるいは浴表面に生成した酸化物が付着した場合、
加工時に酸化物を核としてめっきが割れることがある。
そのため、取り出し部の酸化防止は重要である。酸化防
止には、窒素のほかにアルゴン、ヘリウムなどの不活性
ガスを用いることも可能であるがコストの面からは窒素
がもっとも優れる。
【0021】本発明のめっき線を2段めっきで得る場合
に、めっき合金の成長を適切にするには、第1段として
亜鉛を主体とする溶融めっきをめっき浴浸漬時間20秒
以下で施し、次いで第2段として溶融亜鉛合金めっきを
めっき浴浸漬時間20秒以下で行うことが必要である。
これより長い時間でめっきを行うと合金層の厚みが厚く
なり、20ミクロンを越えてしまうため、第1段として
亜鉛を主体とする溶融めっきをめっき浴浸漬時間20秒
以下で施し、次いで第2段として溶融亜鉛合金めっきを
めっき浴浸漬時間20秒以下で行う。1段目のZnめっ
き(浸漬時間20秒)によってFe−Zn合金層厚みを
15μm形成したZnめっき線に浴組成Zn−10%A
l−1%Mgのめっきを施した場合のめっき浴浸漬時間
とFe−Zn合金層厚みの関係を調査した結果、2段目
の合金めっきにおいて、合金層の厚みはめっき合金浴浸
漬時間が20秒以下であれば成長が少なく、合金層厚み
が20μm以下となる。
【0022】めっき後のめっき鋼線のめっき合金が溶融
している状態から早く冷却することにより、めっきを急
速に冷却し、その凝固収縮によって残留歪みを付与する
ことができる。その方法としてはめっき鋼線をめっき合
金から引き上げた直後に水スプレー、気水噴霧または水
流による直接水冷により、めっき合金を凝固させる方法
がある。この冷却により発生した圧縮応力は残留歪みに
起因し、疲労特性を向上させる。
【0023】上記めっき鋼線を冷却する際に、めっきが
溶融状態にあるうちから冷却を開始することが必要であ
る。空冷などにより凝固してしまうと各相が凝固中に発
生した残留歪みが緩和してしまい、疲労特性向上の効果
が低くなる。そのため、冷却開始温度はめっき合金の融
点以上が必要である。さらに粘性の低い高温の溶融めっ
きに冷却水が当たるとめっき表面が粗くなるため上限を
融点+20℃とする。
【0024】めっき鋼線の鋼の成分としては、質量で
C:0.25〜1.05%、Si:1%以下、Mn:
0.6%以下、P:0.04%、S:0.04%以下と
する。Cは鋼の強度を決定元素であり、通常のめっき鋼
線の強度を実現するためには0.25%以上必要であ
る。また、1.05%を越えると圧延直後にマルテンサ
イトが生じてその後の加工ができなくなるため、1.0
5%以下とする。Siはめっき付着性を向上させる効果
があると同時に強度を上げる効果がある。Siが1%を
越えて存在すると強度が上がりすぎるため、上限を1%
とする。Mnは鋼の靭性を上げる効果があると同時に強
度を上げる効果がある。Mnが0.6%を越えて存在す
ると強度が上がりすぎるため、上限を0.6%とする。
P、Sは鋼の脆化等を引き起こすため、上限を0.04
%とする。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。な
お、各例における%は質量%を意味する。鋼線材JIS
G 3506 SWRH62Aの表面に純Znめっき
施した4mm径の鋼線に、表1に示す条件にてZn−A
l−Mg系亜鉛合金めっきを施した。比較としてめっき
組成をZn−Al合金めっきとしたものも行った。めっ
き組織の観察はめっき線の断面を研磨後EPMAにて観
察した。耐食性は、250時間の連続塩水噴霧にて試験
前後の重量差から単位面積あたりめっきが腐食された量
を腐食減量とした。
【0026】加工性の評価は、作成しためっき線を伸線
により2mm径に加工し、3mm径の鋼線に6回巻き付
け、その表面を目視観察により割れの有無を判定した。
また、割れ判定後のサンプルにセロハンテープを張り付
けた後にはがした際にめっきの剥離の有無を観察した。
疲労特性の評価は中村式疲労試験機にて1000万回以
上の繰り返し回数を達成する応力を疲労限とした場合
に、めっきしない状態の鋼線の疲労限の9%以上の疲労
限のものを合格とした。
【0027】表1に示すように、No.1〜11は本発
明例であり、No.12〜21は比較例である。No.
1〜11の本発明例はいずれも良好な加工性、疲労特性
と耐食性を示した。比較例No.12〜16はめっきの
組成が本発明範囲外のものであり耐食性が劣る。比較例
No.17、18はめっき合金層の厚みが本発明の範囲
外の場合であり、加工性が劣る結果となった。比較例N
o.19〜21は、めっき組織が本発明の範囲外であ
り、耐食性が劣る。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により耐疲
労性を有し耐食性に優れためっき鋼線を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/00 301 C22C 38/00 301Y C23C 2/06 C23C 2/06 2/26 2/26 Fターム(参考) 4K027 AA06 AA23 AB02 AB05 AB33 AB34 AB42 AB43 AB44 AC02 AC32 AC51 AC64 AC72 AC86 AE03 AE23 4K032 AA05 AA06 AA07 AA16 AA31 BA02 CH04 4K043 AA02 AB04 AB05 AB06 AB16 AB27 BB04 CA06 EA02 FA03 FA12 HA04

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき鋼線において、めっき地鉄界面に
    Fe−Zn−Al−Mg4元金属間化合物が2〜20μ
    mの厚さで存在し、その金属間化合物層に残留歪みが
    0.01%以上存在し、その外側に質量%でAl:8〜
    15%、Mg:0.1〜3%、残部ZnよりなるZn−
    Al―Mg系合金層が5μm以上存在することを特徴と
    する耐疲労性を有し耐食性に優れためっき鋼線。
  2. 【請求項2】 めっき鋼線において、めっき地鉄界面に
    存在するFe−Zn−Al−Mg合金層中にAl:4%
    以上、Mg:0.1%以上が含まれることを特徴とする
    請求項1に記載の耐疲労性を有し耐食性に優れためっき
    鋼線。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のめっき合金組成に、質
    量%でSi:2%以下を含むことを特徴とする請求項1
    〜請求項2に記載の耐疲労性を有し耐食性に優れためっ
    き鋼線。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のめっき合金組成に、質
    量%でナトリウム:0.001〜0.1%を含むことを
    特徴とする請求項1〜請求項3に記載の耐疲労性を有し
    耐食性に優れためっき鋼線。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のめっき合金組成に、質
    量%でTi:0.01〜0.2%、を含むことを特徴と
    する請求項1〜請求項4に記載の耐疲労性を有し耐食性
    に優れためっき鋼線。
  6. 【請求項6】 めっき鋼線において、めっき地鉄界面に
    存在するFe−Zn主体の合金層の外側のめっき層中に
    Al−Znを主成分とするα相とZn単相又はMg−Z
    n合金相からなるβ相およびZn/Al/Zn−Mg三
    元共晶相のそれぞれが存在する事を特徴とする請求項1
    〜請求項5に記載の耐疲労性を有し耐食性に優れためっ
    き鋼線。
  7. 【請求項7】 めっき鋼線において、めっき地鉄界面に
    存在するFe−Zn主体の合金層の外側のめっき相中に
    Al−Znを主成分とするα相とZn単相又はMg−Z
    n合金相からなるβ相およびZn/Al/Zn−Mg三
    元共晶相のそれぞれが存在し、α相の体積率が20%以
    下からなることを特徴とする請求項1〜請求項6に記載
    の耐疲労性を有し耐食性に優れためっき鋼線。
  8. 【請求項8】 めっき鋼線を製造する際に、第1段とし
    て亜鉛を主体とする溶融めっきを施し、次いで第2段と
    して溶融亜鉛合金の平均組成が請求項1〜請求項5のめ
    っき組成であることを特徴とする請求項1〜請求項7に
    記載の耐疲労性を有し耐食性に優れためっき鋼線の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 めっき鋼線を製造する際に、第1段とし
    て質量%でAl:3%以下、Mg:0.1%以下を含む
    溶融亜鉛めっきを施し、次いで第2段として溶融亜鉛合
    金の平均組成が請求項1〜請求項5のめっき組成である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8に記載の耐疲労性
    を有し耐食性に優れためっき鋼線の製造方法。
  10. 【請求項10】 第1段として亜鉛を主体とする溶融め
    っきを施し、次いで第2段として溶融亜鉛合金めっきを
    行うめっき鋼線製造工程において、めっき鋼線をめっき
    合金から引き上げる部分を窒素ガスによりパージし、浴
    表面およびめっき鋼線の酸化を防止することを特徴とす
    る請求項8〜請求項9に記載の耐疲労性を有し耐食性に
    優れためっき鋼線の製造方法。
  11. 【請求項11】 第1段として亜鉛を主体とする溶融め
    っきをめっき浴浸漬時間20秒以下で施し、次いで第2
    段として溶融亜鉛合金めっきをめっき浴浸漬時間20秒
    以下で行うことを特徴とする請求項8〜請求項10に記
    載の耐疲労性を有し耐食性に優れためっき鋼線の製造方
    法。
  12. 【請求項12】第1段として亜鉛を主体とする溶融めっ
    きを施し、次いで第2段として溶融亜鉛合金めっきを行
    うめっき鋼線製造工程において、めっき鋼線をめっき合
    金から引き上げた直後に水スプレーまたは気水噴霧また
    は水流による直接水冷により、めっき合金を凝固させる
    ことを特徴とする請求項8〜請求項11に記載の耐疲労
    性を有し耐食性に優れためっき鋼線の製造方法。
  13. 【請求項13】 第1段として亜鉛を主体とする溶融め
    っきを施し、次いで第2段として溶融亜鉛合金めっきを
    行うめっき鋼線製造工程において、めっき鋼線を冷却す
    る際に冷却開始温度をめっき合金の融点から融点+20
    ℃とすることを特徴とする請求項8〜請求項12に記載
    の耐疲労性を有し耐食性に優れためっき鋼線の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 めっき鋼線の鋼の成分が質量でC:
    0.25〜1.05%、Si:1%以下、Mn:0.9
    %以下、P:0.04%、S:0.04%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項13に記載の耐疲労性
    を有し耐食性に優れためっき鋼線およびその製造方法。
  15. 【請求項15】 上記鋼線の組織がパテンティングによ
    りパーライトであることを特徴とする請求項14記載の
    めっき鋼線およびその製造方法。
  16. 【請求項16】 上記めっき鋼線のめっき前の鋼線が圧
    延後直ちに500〜600℃の鉛または溶融塩に浸漬
    し、パーライト変態させたことを特徴とする請求項15
    記載のめっき鋼線およびその製造方法。
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