[go: up one dir, main page]

JP2003321484A - 硬化性組成物、硬化物およびそれらの製法 - Google Patents

硬化性組成物、硬化物およびそれらの製法

Info

Publication number
JP2003321484A
JP2003321484A JP2002123398A JP2002123398A JP2003321484A JP 2003321484 A JP2003321484 A JP 2003321484A JP 2002123398 A JP2002123398 A JP 2002123398A JP 2002123398 A JP2002123398 A JP 2002123398A JP 2003321484 A JP2003321484 A JP 2003321484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
component
curable composition
sih
preferable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002123398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4499339B2 (ja
Inventor
Katsuya Ouchi
克哉 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2002123398A priority Critical patent/JP4499339B2/ja
Publication of JP2003321484A publication Critical patent/JP2003321484A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4499339B2 publication Critical patent/JP4499339B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】反応性が良好で容易に製造でき、貯蔵安定性が
良好であり、かつ低粘度で作業性に優れる硬化性組成
物、それを硬化させてなる硬化物、およびそれらの製造
方法を提供することである。 【解決手段】下記一般式(I) 【化1】 (式中R1は水素原子あるいはメチル基を表す。)で表
される一価の基あるいは/および下記式 【化2】 で表される二価の基を1分子中に少なくとも1個含有
し、かつ下記式 【化3】 で表されSiH基と反応性を有する二価の基を1分子中
に少なくとも1個含有する有機化合物(A)と、1分子
中に少なくとも2個のSiH基を含有する化合物(B)
とを、ヒドロシリル化触媒(C)の存在下に部分的にヒ
ドロシリル化反応させて得られる、SiH基と反応性を
有する炭素−炭素二重結合およびSiH基を含有する硬
化性組成物とすること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬化性組成物に関す
るものであり、更に詳しくは高い反応性を有するために
容易に製造でき、貯蔵安定性が良好であり、かつ低粘度
で作業性に優れる硬化性組成物、それを硬化させてなる
硬化物、およびそれらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、SiH基と反応性を有する炭素−
炭素二重結合を含有する化合物と、SiH基を含有する
化合物とからなる硬化性組成物が種々提案されている。
それらの中で、環内に炭素−炭素二重結合を有する化合
物を用いた部分反応物も提案されている(特開平1−1
26336号公報、特開平5−295270号公報)。
ただし、環内の炭素−炭素二重結合は一般的にヒドロシ
リル化反応性が低いため、製造のために多量のヒドロシ
リル化触媒を必要としたり、反応温度として高温が必要
とされたりするため、その製造は必ずしも容易ではな
い。
【0003】また、ヒドロシリル化反応性の高いアリル
基等の炭素−炭素二重結合を有する化合物を用いた部分
反応物も提案されている(特開2001−98248号
公報)。ただし、アリル基等がヒドロシリル化反応性が
高いために得られた部分反応物が保存中にさらに反応し
やすいため、一般に貯蔵安定性が良くない。
【0004】一方、炭素−炭素二重結合を含有する化合
物と、SiH基を含有する化合物との相溶性を向上させ
るため、SiH基を含有する化合物として、炭素−炭素
二重結合を含有する化合物とSiH基を含有するポリシ
ロキサン類との反応物を使用することも提案されている
(特許第2978526号公報、特開2001−894
85号公報)。ただし、炭素−炭素二重結合を含有する
化合物とSiH基を含有するポリシロキサン類との反応
物は含有する炭素−炭素二重結合のほぼ全てを反応させ
るため、一般に高粘度となりやすくそれを用いて作成し
た硬化性組成物の作業性が悪くなりやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、容易に製造でき、貯蔵安定性が良好であり、かつ低
粘度で作業性に優れる硬化性組成物、それを硬化させて
なる硬化物、およびそれらの製造方法を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明者らは鋭意研究の結果、ヒドロシリル化反応
性が比較的高い基と、ヒドロシリル化反応性が比較的低
い基との両者を含有する化合物を用いて、ヒドロシリル
化反応性が比較的高い基を選択的にあらかじめヒドロシ
リル化反応させて硬化性組成物とすることにより、上記
課題を解決できることを見出し、本発明に至った。尚、
上記説明は本発明の思想を説明するものであり、本発明
を限定するものではない。すなわち、本発明は、下記一
般式(I)
【0007】
【化8】 (式中R1は水素原子あるいはメチル基を表す。)で表
される一価の基あるいは/および下記式
【0008】
【化9】 で表される二価の基を1分子中に少なくとも1個含有
し、かつ下記式
【0009】
【化10】 で表されSiH基と反応性を有する二価の基を1分子中
に少なくとも1個含有する有機化合物(A)と、1分子
中に少なくとも2個のSiH基を含有する化合物(B)
とを、ヒドロシリル化触媒(C)の存在下に部分的にヒ
ドロシリル化反応させて得られる、SiH基と反応性を
有する炭素−炭素二重結合およびSiH基を含有する硬
化性組成物。とすることにより、上記課題を解決できる
ことを見出し、本発明に至った。
【0010】すなわち、本発明は、下記一般式(I)
【0011】
【化11】 (式中R1は水素原子あるいはメチル基を表す。)で表
される一価の基あるいは/および下記式
【0012】
【化12】 で表される二価の基を1分子中に少なくとも1個含有
し、かつ下記式
【0013】
【化13】 で表され、かつSiH基と反応性を有する二価の基を1
分子中に少なくとも1個含有する有機化合物(A)と、
1分子中に少なくとも2個のSiH基を含有する化合物
(B)とを、ヒドロシリル化触媒(C)の存在下に部分
的にヒドロシリル化反応させて得られる、SiH基と反
応性を有する炭素−炭素二重結合およびSiH基を含有
する硬化性組成物(請求項1)であり、(A)成分由来
の一般式(I)
【0014】
【化14】 (式中R1は水素原子あるいはメチル基を表す。)で表
される一価の基あるいは/および下記式
【0015】
【化15】 で表される二価の基の50%以上がヒドロシリル化反応
しており、かつ(A)成分由来の下記式
【0016】
【化16】 で表され、かつSiH基と反応性を有する二価の基の5
0%未満がヒドロシリル化反応していることを特徴とす
る請求項1に記載の硬化性組成物(請求項2)であり、
硬化性組成物中に含まれるSiH基と反応性を有する炭
素−炭素二重結合のモル数(X)と、硬化性組成物中に
含まれるSiH基のモル数(Y)との比が、3≧Y/X
≧0.3であることを特徴とする請求項1あるいは2に
記載の硬化性組成物(請求項3)であり、(B)成分が
下記一般式(II)
【0017】
【化17】 (式中、R2は炭素数1〜6の有機基を表し、nは3〜
10の数を表す。)で表される、1分子中に少なくとも
2個のSiH基を有する環状ポリオルガノシロキサンで
あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に
記載の硬化性組成物(請求項4)であり、前記(A)成
分と、前記(B)とを、前記(C)成分の存在下に部分
的にヒドロシリル化反応させることによる、請求項1乃
至4のいずれか一項に記載の硬化性組成物の製造方法
(請求項5)であり、前記(A)成分と、前記(B)と
を、前記(C)成分の存在下に部分的にヒドロシリル化
反応させた後に、さらに揮発分を除去する工程を含むこ
とを特徴とする請求項5に記載の製造方法(請求項6)
であり、前記(A)成分と、前記(B)とを、前記
(C)成分の存在下に部分的にヒドロシリル化反応させ
た後に、さらに(C)成分を除去する工程を含むことを
特徴とする請求項5あるいは6に記載の製造方法(請求
項7)であり、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
硬化性組成物を硬化させてなる硬化物(請求項8)であ
り、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の硬化性組成
物を硬化させることによる硬化物の製造方法(請求項
9)である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 ((A)成分)まず、本発明における(A)成分につい
て説明する。
【0019】(A)成分は、下記一般式(I)
【0020】
【化18】 (式中R1は水素原子あるいはメチル基を表す。)で表
される一価の基あるいは/および下記式
【0021】
【化19】 で表される二価の基を1分子中に少なくとも1個含有
し、かつ下記式
【0022】
【化20】 で表され、かつSiH基と反応性を有する二価の基を1
分子中に少なくとも1個含有する有機化合物である。
【0023】有機化合物としてはポリシロキサン−有機
ブロックコポリマーやポリシロキサン−有機グラフトコ
ポリマーのようなシロキサン単位(Si−O−Si)を
含むものではなく、構成元素としてC、H、N、O、
S、ハロゲンのみを含むものであることが好ましい。シ
ロキサン単位を含むものの場合は、ガス透過性やはじき
の問題がある。
【0024】SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重
結合の結合位置は特に限定されず、分子内のどこに存在
してもよい。
【0025】(A)成分の有機化合物は、有機重合体系
の化合物と有機単量体系化合物に分類できる。
【0026】有機重合体系化合物としては例えば、ポリ
エーテル系、ポリエステル系、ポリアリレート系、ポリ
カーボネート系、飽和炭化水素系、不飽和炭化水素系、
ポリアクリル酸エステル系、ポリアミド系、フェノール
−ホルムアルデヒド系(フェノール樹脂系)、ポリイミ
ド系の化合物を用いることができる。
【0027】また有機単量体系化合物としては例えば、
フェノール系、ビスフェノール系、ベンゼン、ナフタレ
ン等の芳香族炭化水素系:直鎖系、脂環系等の脂肪族炭
化水素系:複素環系の化合物およびこれらの混合物等が
挙げられる。
【0028】(A)成分の下記一般式(I)
【0029】
【化21】 (式中R1は水素原子あるいはメチル基を表す。)で表
される一価の基あるいは/および下記式
【0030】
【化22】 で表される二価の基としては特に限定されないが、より
ヒドロシリル化反応性が高く硬化性組成物の製造が容易
になりやすいという点においては、下記一般式(I)
【0031】
【化23】 (式中R1は水素原子あるいはメチル基を表す。)で表
される一価の基であることが好ましく、下記式
【0032】
【化24】 で表される一価の基であることがより好ましい。
【0033】(A)成分の有機化合物の例としては、4
−ビニルシクロヘキセン、5−メチレン−2−ノルボル
ネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、テトラヒドロフ
タル酸ジアリル、テトラヒドロフタル酸ビスアリロキシ
エチルエステル、オクタ−5−エニルビニルジメチルシ
ラン等が挙げられる。
【0034】(A)成分としては、耐熱性をより向上し
得るという観点からは、SiH基と反応性を有する炭素
−炭素二重結合を(A)成分1gあたり0.001mo
l以上含有するものが好ましく、1gあたり0.005
mol以上含有するものがより好ましく、0.008m
ol以上含有するものがさらに好ましい。
【0035】(A)成分としては、力学的耐熱性が高い
という観点および原料液の糸引き性が少なく成形性、取
扱い性が良好であるという観点からは、分子量が900
未満のものが好ましく、700未満のものがより好まし
く、500未満のものがさらに好ましい。
【0036】(A)成分としては、他の成分との均一な
混合、および良好な作業性を得るためには、粘度として
は23℃において1000ポイズ未満のものが好まし
く、300ポイズ未満のものがより好ましく、30ポイ
ズ未満のものがさらに好ましい。粘度はE型粘度計によ
って測定することができる。
【0037】(A)成分としてはその他の反応性基を有
していてもよい。この場合の反応性基としては、エポキ
シ基、アミノ基、ラジカル重合性不飽和基、カルボキシ
ル基、イソシアネート基、ヒドロキシル基、アルコキシ
シリル基等が挙げられる。これらの官能基を有している
場合には得られる硬化性組成物の接着性が高くなりやす
く、得られる硬化物の強度が高くなりやすい。接着性が
より高くなりうるという点からは、これらの官能基のう
ちエポキシ基が好ましい。また、得られる硬化物の耐熱
性が高くなりやすいという点においては、反応性基を平
均して1分子中に1個以上有していることが好ましい。
【0038】(A)成分は、単独もしくは2種以上のも
のを混合して用いることが可能である。 ((B)成分)次に、(B)成分であるSiH基を有す
る化合物について説明する。
【0039】本発明の(B)成分は、1分子中に少なく
とも2個のSiH基を含有する化合物である。
【0040】(B)成分については1分子中に少なくと
も2個のSiH基を含有する化合物であれば特に制限が
なく、例えば国際公開WO96/15194に記載され
る化合物で、1分子中に少なくとも2個のSiH基を有
するもの等が使用できる。
【0041】これらのうち、入手性の面からは、1分子
中に少なくとも2個のSiH基を有する鎖状及び/又は
環状オルガノポリシロキサンが好ましく、(A)成分と
の相溶性が良いという観点からは、さらに、下記一般式
(II)
【0042】
【化25】 (式中、R2は炭素数1〜6の有機基を表し、nは3〜
10の数を表す。)で表される、1分子中に少なくとも
2個のSiH基を有する環状オルガノポリシロキサンが
好ましい。
【0043】一般式(II)で表される化合物中の置換
基R2は、C、H、Oから構成されるものであることが
好ましく、炭化水素基であることがより好ましく、メチ
ル基であることがさらに好ましい。
【0044】一般式(II)で表される化合物として
は、入手容易性の観点からは、1,3,5,7−テトラ
メチルシクロテトラシロキサンであることが好ましい。
【0045】(B)成分の分子量は特に制約はなく任意
のものが好適に使用できるが、より流動性を発現しやす
いという観点からは低分子量のものが好ましく用いられ
る。具体的には、分子量が50〜100,000のもの
が好ましく、50〜1,000のものがより好ましく、
50〜700のものがさらに好ましい。
【0046】(B)成分は単独もしくは2種以上のもの
を混合して用いることが可能である。
【0047】(B)成分は、SiH基と反応性を有する
炭素−炭素二重結合を1分子中に1個以上含有する有機
化合物と、1分子中に少なくとも2個のSiH基を有す
る鎖状及び/又は環状のポリオルガノシロキサンを、ヒ
ドロシリル化反応して得ることができる化合物であって
もよい。この場合硬化性組成物を製造する際、(A)成
分との相溶性が良くなりやすい。 ((A)成分と(B)成分の混合)(A)成分と(B)
成分の組合せについては(A)成分の例として挙げたも
のおよびそれらの各種混合物/(B)成分の例として挙
げたものおよびそれらの各種混合物、の各種組み合わせ
を挙げることができる。
【0048】(A)成分と(B)成分の混合比率は、必
要な強度を失わない限りは特に限定されないが、(B)
成分中のSiH基の数(Y)の(A)成分中の炭素−炭
素二重結合の数(X)に対する比において、好ましい範
囲の下限はY/X≧0.3、より好ましくはY/X≧
0.5、さらに好ましくはY/X≧0.7であり、好ま
しい範囲の上限は3≧Y/X、より好ましくは2≧Y/
X、さらに好ましくは1.5≧Y/Xである。好ましい
範囲からはずれた場合には十分な強度が得られなかった
り、熱劣化しやすくなる場合がある。 ((C)成分)次に(C)成分であるヒドロシリル化触
媒について説明する。
【0049】ヒドロシリル化触媒としては、ヒドロシリ
ル化反応の触媒活性があれば特に限定されないが、例え
ば、白金の単体、アルミナ、シリカ、カーボンブラック
等の担体に固体白金を担持させたもの、塩化白金酸、塩
化白金酸とアルコール、アルデヒド、ケトン等との錯
体、白金−オレフィン錯体(例えば、Pt(CH2=C
22(PPh32、Pt(CH2=CH22Cl2)、
白金−ビニルシロキサン錯体(例えば、Pt(ViMe
2SiOSiMe2Vi)n、Pt[(MeViSi
O)4m)、白金−ホスフィン錯体(例えば、Pt(P
Ph34、Pt(PBu34)、白金−ホスファイト錯
体(例えば、Pt[P(OPh)34、Pt[P(OB
u)34)(式中、Meはメチル基、Buはブチル基、
Viはビニル基、Phはフェニル基を表し、n、mは、
整数を示す。)、ジカルボニルジクロロ白金、カールシ
ュテト(Karstedt)触媒、また、アシュビー
(Ashby)の米国特許第3159601号および3
159662号明細書中に記載された白金−炭化水素複
合体、ならびにラモロー(Lamoreaux)の米国
特許第3220972号明細書中に記載された白金アル
コラート触媒が挙げられる。さらに、モディック(Mo
dic)の米国特許第3516946号明細書中に記載
された塩化白金−オレフィン複合体も本発明において有
用である。
【0050】また、白金化合物以外の触媒の例として
は、RhCl(PPh)3、RhCl3、RhAl23
RuCl3、IrCl3、FeCl3、AlCl3、PdC
2・2H2O、NiCl2、TiCl4、等が挙げられ
る。
【0051】これらの中では、触媒活性の点から塩化白
金酸、白金−オレフィン錯体、白金−ビニルシロキサン
錯体等が好ましい。また、これらの触媒は単独で使用し
てもよく、2種以上併用してもよい。
【0052】触媒の添加量は特に限定されないが、十分
な硬化性を有し、かつ硬化性組成物のコストを比較的低
く抑えるため好ましい添加量の下限は、(B)成分のS
iH基1モルに対して10-8モル、より好ましくは10
-6モルであり、好ましい添加量の上限は(B)成分のS
iH基1モルに対して10-1モル、より好ましくは10
-2モルである。
【0053】また、上記触媒には助触媒を併用すること
が可能であり、例としてトリフェニルホスフィン等のリ
ン系化合物、ジメチルマレエート等の1、2−ジエステ
ル系化合物、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−ブチン
等のアセチレンアルコール系化合物、単体の硫黄等の硫
黄系化合物、トリエチルアミン等のアミン系化合物等が
挙げられる。助触媒の添加量は特に限定されないが、ヒ
ドロシリル化触媒1モルに対しての好ましい添加量の下
限は、10-2モル、より好ましくは10-1モルであり、
好ましい添加量の上限は102モル、より好ましくは1
0モルである。 (混合)(A)成分、(B)成分、(C)成分の混合の
方法としては、各種方法をとることができるが、封止材
の中間原料の貯蔵安定性が良好になりやすいという点に
おいては、(A)成分に(C)成分を混合したものと、
(B)成分を混合する方法が好ましい。(B)成分に
(C)成分を混合したものに(A)成分を混合する方法
をとる場合は、(C)成分存在下あるいは/および非存
在下において(B)成分が環境中の水分と反応性を有す
るため、貯蔵中等に変質することもある。 (添加剤) (硬化遅延剤)本発明の硬化性組成物にはの保存安定性
を改良する目的、あるいは製造過程でのヒドロシリル化
反応の反応性を調整する目的で、硬化遅延剤を使用する
ことができる。硬化遅延剤としては、脂肪族不飽和結合
を含有する化合物、有機リン化合物、有機イオウ化合
物、窒素含有化合物、スズ系化合物、有機過酸化物等が
挙げられ、これらを併用してもかまわない。脂肪族不飽
和結合を含有する化合物として、プロパギルアルコール
類、エン−イン化合物類、マレイン酸エステル類等が例
示される。有機リン化合物としては、トリオルガノフォ
スフィン類、ジオルガノフォスフィン類、オルガノフォ
スフォン類、トリオルガノフォスファイト類等が例示さ
れる。有機イオウ化合物としては、オルガノメルカプタ
ン類、ジオルガノスルフィド類、硫化水素、ベンゾチア
ゾール、ベンゾチアゾールジサルファイド等が例示され
る。窒素含有化合物としては、アンモニア、1〜3級ア
ルキルアミン類、アリールアミン類、尿素、ヒドラジン
等が例示される。スズ系化合物としては、ハロゲン化第
一スズ2水和物、カルボン酸第一スズ等が例示される。
有機過酸化物としては、ジ−t−ブチルペルオキシド、
ジクミルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、過安
息香酸t−ブチル等が例示される。
【0054】これらの硬化遅延剤のうち、遅延活性が良
好で原料入手性がよいという観点からは、ベンゾチアゾ
ール、チアゾール、ジメチルマレート、3−ヒドロキシ
−3−メチル−1−ブチンが好ましい。
【0055】硬化遅延剤の添加量は種々設定できるが、
使用するヒドロシリル化触媒1molに対する好ましい
添加量の下限は10-1モル、より好ましくは1モルであ
り、好ましい添加量の上限は103モル、より好ましく
は50モルである。
【0056】また、これらの硬化遅延剤は単独で使用し
てもよく、2種以上併用してもよい。 (接着性改良剤)本発明の組成物には、接着性改良剤を
添加することもできる。接着性改良剤としては一般に用
いられている接着剤の他、例えば種々のカップリング
剤、エポキシ化合物、フェノール樹脂、クマロン−イン
デン樹脂、ロジンエステル樹脂、テルペン−フェノール
樹脂、α−メチルスチレン−ビニルトルエン共重合体、
ポリエチルメチルスチレン、芳香族ポリイソシアネート
等を挙げることができる。
【0057】カップリング剤としては例えばシランカッ
プリング剤が挙げられる。シランカップリング剤として
は、分子中に有機基と反応性のある官能基と加水分解性
のケイ素基を各々少なくとも1個有する化合物であれば
特に限定されない。有機基と反応性のある基としては、
取扱い性の点からエポキシ基、メタクリル基、アクリル
基、イソシアネート基、イソシアヌレート基、ビニル
基、カルバメート基から選ばれる少なくとも1個の官能
基が好ましく、硬化性及び接着性の点から、エポキシ
基、メタクリル基、アクリル基が特に好ましい。加水分
解性のケイ素基としては取扱い性の点からアルコキシシ
リル基が好ましく、反応性の点からメトキシシリル基、
エトキシシリル基が特に好ましい。
【0058】好ましいシランカップリング剤としては、
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グ
リシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4
-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、2−(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルト
リエトキシシラン等のエポキシ官能基を有するアルコキ
シシラン類:3−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラ
ン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3
−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、メタクリ
ロキシメチルトリメトキシシラン、メタクリロキシメチ
ルトリエトキシシラン、アクリロキシメチルトリメトキ
シシラン、アクリロキシメチルトリエトキシシラン等の
メタクリル基あるいはアクリル基を有するアルコキシシ
ラン類が例示できる。
【0059】シランカップリング剤の添加量としては種
々設定できるが、[(A)成分+(B)成分]100重
量部に対しての好ましい添加量の下限は0.1重量部、
より好ましくは0.5重量部であり、好ましい添加量の
上限は50重量部、より好ましくは25重量部である。
添加量が少ないと接着性改良効果が表れず、添加量が多
いと硬化物物性に悪影響を及ぼす場合がある。
【0060】エポキシ化合物としては、例えば、ノボラ
ックフェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ
樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールFジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグ
リシジルエーテル、2,2’−ビス(4−グリシジルオ
キシシクロヘキシル)プロパン、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカ
ーボキシレート、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−5,5−ス
ピロ−(3,4−エポキシシクロヘキサン)−1,3−
ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)
アジペート、1,2−シクロプロパンジカルボン酸ビス
グリシジルエステル、トリグリシジルイソシアヌレー
ト、モノアリルジグリシジルイソシアヌレート、ジアリ
ルモノグリシジルイソシアヌレート等を挙げることがで
きる。
【0061】エポキシ化合物の添加量としては種々設定
できるが、[(A)成分+(B)成分]100重量部に
対しての好ましい添加量の下限は1重量部、より好まし
くは3重量部であり、好ましい添加量の上限は50重量
部、より好ましくは25重量部である。添加量が少ない
と接着性改良効果が表れず、添加量が多いと硬化物物性
に悪影響を及ぼす場合がある。
【0062】また、これらのカップリング剤、シランカ
ップリング剤、エポキシ化合物等は単独で使用してもよ
く、2種以上併用してもよい。
【0063】また、本発明においてはカップリング剤や
エポキシ化合物の効果を高めるために、さらにシラノー
ル縮合触媒を用いることができ、接着性の向上および/
あるいは安定化が可能である。このようなシラノール縮
合触媒としては特に限定されないが、アルミニウム系化
合物および/あるいはチタン系化合物が好ましい。シラ
ノール縮合触媒となるアルミニウム系化合物としては、
アルミニウムトリイソプロポキシド、sec−ブトキシ
アルミニウムジイソフロポキシド、アルミニウムトリs
ec−ブトキシド等のアルミニウムアルコキシド類:、
エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロポキシ
ド、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、
アルミキレートM(川研ファインケミカル製、アルキル
アセトアセテートアルミニウムジイソプロポキシド)、
アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、アルミ
ニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセトア
セテート)等のアルミニウムキレート類等が例示でき、
取扱い性の点からアルミニウムキレート類がより好まし
い。シラノール縮合触媒となるチタン系化合物として
は、テトライソプロポキシチタン、テトラブトキシチタ
ン等のテトラアルコキシチタン類:チタンテトラアセチ
ルアセトナート等のチタンキレート類:オキシ酢酸やエ
チレングリコール等の残基を有する一般的なチタネート
カップリング剤が例示できる。
【0064】シラノール縮合触媒を用いる場合の使用量
は種々設定できるが、カップリング剤あるいは/および
エポキシ化合物エポキシ化合物100重量部に対しての
好ましい添加量の下限は0.1重量部、より好ましくは
1重量部であり、好ましい添加量の上限は50重量部、
より好ましくは30重量部である。添加量が少ないと接
着性改良効果が表れず、添加量が多いと硬化物物性に悪
影響を及ぼす場合がある。
【0065】また、これらのシラノール縮合触媒は単独
で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
【0066】また、本発明においては接着性改良効果を
さらに高めるために、さらにシラノール源化合物を用い
ることができ、接着性の向上および/あるいは安定化が
可能である。ここでいうシラノール源化合物とはシラノ
ール基あるいは加水分解等によりシラノール基を生成す
る基を含有する化合物のことをいう。
【0067】このようなシラノール源としては、例えば
トリフェニルシラノール、ジフェニルジヒドロキシシラ
ン等のシラノール化合物、ジフェニルジメトキシシラ
ン、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン
等のアルコキシシラン類等を挙げることができる。
【0068】シラノール源化合物を用いる場合の使用量
は種々設定できるが、カップリング剤あるいは/および
エポキシ化合物エポキシ化合物100重量部に対しての
好ましい添加量の下限は0.1重量部、より好ましくは
1重量部であり、好ましい添加量の上限は50重量部、
より好ましくは30重量部である。添加量が少ないと接
着性改良効果が表れず、添加量が多いと硬化物物性に悪
影響を及ぼす場合がある。
【0069】また、これらのシラノール源化合物は単独
で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
【0070】本発明においてはカップリング剤やエポキ
シ化合物の効果を高めるために、カルボン酸類あるいは
/および酸無水物類を用いることができ、接着性の向上
および/あるいは安定化が可能である。このようなカル
ボン酸類、酸無水物類としては特に限定されないが、
【0071】
【化26】 2−エチルヘキサン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸、メチルシクロヘキサンジカ
ルボン酸、テトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロ
フタル酸、メチルハイミック酸、ノルボルネンジカルボ
ン酸、水素化メチルナジック酸、マレイン酸、アセチレ
ンジカルボン酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、
安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、桂皮酸、フタル酸、ト
リメリット酸、ピロメリット酸、ナフタレンカルボン
酸、ナフタレンジカルボン酸、およびそれらの単独ある
いは複合酸無水物が挙げられる。
【0072】これらのカルボン酸類あるいは/および酸
無水物類のうち、ヒドロシリル化反応性を有し硬化物か
らの染み出しの可能性が少なく得られる硬化物の物性を
損ない難いという点においては、SiH基と反応性を有
する炭素−炭素二重結合を含有するものが好ましい。好
ましいカルボン酸類あるいは/および酸無水物類として
は、例えば、
【0073】
【化27】 テトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸お
よびそれらの単独あるいは複合酸無水物等が挙げられ
る。
【0074】カルボン酸類あるいは/および酸無水物類
を用いる場合の使用量は種々設定できるが、カップリン
グ剤あるいは/およびエポキシ化合物エポキシ化合物1
00重量部に対しての好ましい添加量の下限は0.1重
量部、より好ましくは1重量部であり、好ましい添加量
の上限は50重量部、より好ましくは10重量部であ
る。添加量が少ないと接着性改良効果が表れず、添加量
が多いと硬化物物性に悪影響を及ぼす場合がある。
【0075】また、これらのカルボン酸類あるいは/お
よび酸無水物類は単独で使用してもよく、2種以上併用
してもよい。 (熱硬化性樹脂)本発明の硬化性組成物には特性を改質
する等の目的で、種々の熱硬化性樹脂を添加することも
可能である。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、シ
アネートエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹
脂、ウレタン樹脂、ビスマレイミド樹脂等が例示される
がこれに限定されるものではない。これらのうち、接着
性等の実用特性に優れるという観点から、エポキシ樹脂
が好ましい。
【0076】エポキシ樹脂としては、例えば、ノボラッ
クフェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹
脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールFジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリ
シジルエーテル、2,2’−ビス(4−グリシジルオキ
シシクロヘキシル)プロパン、3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカー
ボキシレート、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、2
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−5,5−スピ
ロ−(3,4−エポキシシクロヘキサン)−1,3−ジ
オキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)ア
ジペート、1,2−シクロプロパンジカルボン酸ビスグ
リシジルエステル、トリグリシジルイソシアヌレート、
モノアリルジグリシジルイソシアヌレート、ジアリルモ
ノグリシジルイソシアヌレート等のエポキシ樹脂を、ヘ
キサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸、水素化
メチルナジック酸無水物等の脂肪族酸無水物で硬化させ
るものが挙げられる。これらのエポキシ樹脂あるいは硬
化剤はそれぞれ単独で用いても、複数のものを組み合わ
せてもよい。
【0077】熱硬化性樹脂の添加量としては特に限定は
ないが、好ましい使用量の下限は硬化性組成物全体の5
重量%、より好ましくは10重量%であり、好ましい使
用量の上限は硬化性組成物中の50重量%、より好まし
くは30重量%である。添加量が少ないと、接着性等目
的とする効果が得られにくいし、添加量が多いと脆くな
りやすい。
【0078】これらの熱硬化性樹脂は単独で用いても、
複数のものを組み合わせてもよい。
【0079】熱硬化樹脂は樹脂原料あるいは/および硬
化させたものを、(A)成分あるいは/および(B)成
分に溶かして均一な状態として混合してもよいし、粉砕
して粒子状態で混合してもよいし、溶媒に溶かして混合
する等して分散状態としてもよい。得られる硬化物がよ
り透明になりやすいという点においては、(A)成分あ
るいは/および(B)成分に溶かして均一な状態として
混合することが好ましい。この場合も、熱硬化性樹脂を
(A)成分あるいは/および(B)成分に直接溶解させ
てもよいし、溶媒等を用いて均一に混合してもよいし、
その後溶媒を除いて均一な分散状態あるいは/および混
合状態としてもよい。
【0080】熱硬化性樹脂を分散させて用いる場合は、
平均粒子径は種々設定できるが、好ましい平均粒子径の
下限は10nmであり、好ましい平均粒子径の上限は1
0μmである。粒子系の分布はあってもよく、単一分散
であっても複数のピーク粒径を持っていてもよいが、硬
化性組成物の粘度が低く成形性が良好となりやすいとい
う観点からは粒子径の変動係数が10%以下であること
が好ましい。 (熱可塑性樹脂)本発明の硬化性組成物には特性を改質
する等の目的で、種々の熱可塑性樹脂を添加することも
可能である。熱可塑性樹脂としては種々のものを用いる
ことができるが、例えば、メチルメタクリレートの単独
重合体あるいはメチルメタクリレートと他モノマーとの
ランダム、ブロック、あるいはグラフト重合体等のポリ
メチルメタクリレート系樹脂(例えば日立化成社製オプ
トレッツ等)、ブチルアクリレートの単独重合体あるい
はブチルアクリレートと他モノマーとのランダム、ブロ
ック、あるいはグラフト重合体等のポリブチルアクリレ
ート系樹脂等に代表されるアクリル系樹脂、ビスフェノ
ールA、3,3,5−トリメチルシクロヘキシリデンビ
スフェノール等をモノマー構造として含有するポリカー
ボネート樹脂等のポリカーボネート系樹脂(例えば帝人
社製APEC等)、ノルボルネン誘導体、ビニルモノマ
ー等を単独あるいは共重合した樹脂、ノルボルネン誘導
体を開環メタセシス重合させた樹脂、あるいはその水素
添加物等のシクロオレフィン系樹脂(例えば、三井化学
社製APEL、日本ゼオン社製ZEONOR、ZEON
EX、JSR社製ARTON等)、エチレンとマレイミ
ドの共重合体等のオレフィン−マレイミド系樹脂(例え
ば東ソー社製TI−PAS等)、ビスフェノールA、ビ
ス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオ
レン等のビスフェノール類やジエチレングリコール等の
ジオール類とテレフタル酸、イソフタル酸、等のフタル
酸類や脂肪族ジカルボン酸類を重縮合させたポリエステ
ル等のポリエステル系樹脂(例えば鐘紡社製O−PET
等)、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリアリレート樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹
脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の他、天然ゴム、E
PDMといったゴム状樹脂が例示されるがこれに限定さ
れるものではない。
【0081】熱可塑性樹脂としては、分子中にSiH基
と反応性を有する炭素−炭素二重結合あるいは/および
SiH基を有していてもよい。得られる硬化物がより強
靭となりやすいという点においては、分子中にSiH基
と反応性を有する炭素−炭素二重結合あるいは/および
SiH基を平均して1分子中に1個以上有していること
が好ましい。
【0082】熱可塑性樹脂としてはその他の架橋性基を
有していてもよい。この場合の架橋性基としては、エポ
キシ基、アミノ基、ラジカル重合性不飽和基、カルボキ
シル基、イソシアネート基、ヒドロキシル基、アルコキ
シシリル基等が挙げられる。得られる硬化物の耐熱性が
高くなりやすいという点においては、架橋性基を平均し
て1分子中に1個以上有していることが好ましい。
【0083】熱可塑製樹脂の分子量としては、特に限定
はないが、(A)成分や(B)成分との相溶性が良好と
なりやすいという点においては、数平均分子量が100
00以下であることが好ましく、5000以下であるこ
とがより好ましい。逆に、得られる硬化物が強靭となり
やすいという点においては、数平均分子量が10000
以上であることが好ましく、100000以上であるこ
とがより好ましい。分子量分布についても特に限定はな
いが、混合物の粘度が低くなり成形性が良好となりやす
いという点においては、分子量分布が3以下であること
が好ましく、2以下であることがより好ましく、1.5
以下であることがさらに好ましい。
【0084】熱可塑性樹脂の配合量としては特に限定は
ないが、好ましい使用量の下限は硬化性組成物全体の5
重量%、より好ましくは10重量%であり、好ましい使
用量の上限は硬化性組成物中の50重量%、より好まし
くは30重量%である。添加量が少ないと得られる硬化
物が脆くなりやすいし、多いと耐熱性(高温での弾性
率)が低くなりやすい。
【0085】熱可塑性樹脂としては単一のものを用いて
もよいし、複数のものを組み合わせて用いてもよい。
【0086】熱可塑性樹脂は(A)成分あるいは/およ
び(B)成分に溶かして均一な状態として混合してもよ
いし、粉砕して粒子状態で混合してもよいし、溶媒に溶
かして混合する等して分散状態としてもよい。得られる
硬化物がより透明になりやすいという点においては、
(A)成分あるいは/および(B)成分に溶かして均一
な状態として混合することが好ましい。この場合も、熱
可塑性樹脂を(A)成分あるいは/および(B)成分に
直接溶解させてもよいし、溶媒等を用いて均一に混合し
てもよいし、その後溶媒を除いて均一な分散状態あるい
は/および混合状態としてもよい。
【0087】熱可塑性樹脂を分散させて用いる場合は、
平均粒子径は種々設定できるが、好ましい平均粒子径の
下限は10nmであり、好ましい平均粒子径の上限は1
0μmである。粒子系の分布はあってもよく、単一分散
であっても複数のピーク粒径を持っていてもよいが、硬
化性組成物の粘度が低く成形性が良好となりやすいとい
う観点からは粒子径の変動係数が10%以下であること
が好ましい。 (充填材)本発明の組成物には充填材を添加してもよ
い。
【0088】充填材としては各種のものが用いられる
が、例えば、石英、ヒュームシリカ、沈降性シリカ、無
水ケイ酸、溶融シリカ、結晶性シリカ、超微粉無定型シ
リカ等のシリカ系充填材、窒化ケイ素、銀粉、アルミ
ナ、水酸化アルミニウム、酸化チタン、ガラス繊維、炭
素繊維、マイカ、カーボンブラック、グラファイト、ケ
イソウ土、白土、クレー、タルク、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、硫酸バリウム、無機バルーン等の無機
充填材をはじめとして、エポキシ系等の従来の封止材の
充填材として一般に使用あるいは/および提案されてい
る充填材等を挙げることができる。
【0089】充填材としては、封止する半導体や電子材
料へダメージを与え難いという観点からは、低放射線性
であることが好ましい。
【0090】充填材は適宜表面処理してもよい。表面処
理としては、アルキル化処理、トリメチルシリル化処
理、シリコーン処理、カップリング剤による処理等が挙
げられる。
【0091】この場合のカップリング剤の例としては、
シランカップリング剤が挙げられる。シランカップリン
グ剤としては、分子中に有機基と反応性のある官能基と
加水分解性のケイ素基を各々少なくとも1個有する化合
物であれば特に限定されない。有機基と反応性のある基
としては、取扱い性の点からエポキシ基、メタクリル
基、アクリル基、イソシアネート基、イソシアヌレート
基、ビニル基、カルバメート基から選ばれる少なくとも
1個の官能基が好ましく、硬化性及び接着性の点から、
エポキシ基、メタクリル基、アクリル基が特に好まし
い。加水分解性のケイ素基としては取扱い性の点からア
ルコキシシリル基が好ましく、反応性の点からメトキシ
シリル基、エトキシシリル基が特に好ましい。
【0092】好ましいシランカップリング剤としては、
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グ
リシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4
-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、2−(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルト
リエトキシシラン等のエポキシ官能基を有するアルコキ
シシラン類:3−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラ
ン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3
−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、メタクリ
ロキシメチルトリメトキシシラン、メタクリロキシメチ
ルトリエトキシシラン、アクリロキシメチルトリメトキ
シシラン、アクリロキシメチルトリエトキシシラン等の
メタクリル基あるいはアクリル基を有するアルコキシシ
ラン類が例示できる。
【0093】その他にも充填材を添加する方法が挙げら
れる。例えばアルコキシシラン、アシロキシシラン、ハ
ロゲン化シラン等の加水分解性シランモノマーあるいは
オリゴマーや、チタン、アルミニウム等の金属のアルコ
キシド、アシロキシド、ハロゲン化物等を、本発明の組
成物に添加して、組成物中あるいは組成物の部分反応物
中で反応させ、組成物中で充填材を生成させる方法も挙
げることができる。
【0094】以上のような充填材のうち硬化反応を阻害
し難く、線膨張係数の低減化効果が大きいという観点か
らは、シリカ系充填材が好ましい。
【0095】充填材の平均粒径としては、封止材の狭い
隙間への浸透性が良好となりやすいという点において
は、10μm以下であることが好ましく、5μm以下で
あることがより好ましい。
【0096】充填材の粒径50μm以上の粒子の割合と
しては、封止材の狭い隙間への浸透性が良好となりやす
いという点においては、1重量%以下であることが好ま
しく、0.1重量%以下であることがより好ましい。
【0097】充填材の粒径分布については、エポキシ系
等の従来の封止材の充填材として使用あるいは/および
提案されているものをはじめ、各種設定できる。例え
ば、24μm以上の粒子が15重量%以上かつ1μm以
下の粒子が3重量%以上となるようにしてもよい。
【0098】充填材の平均粒子径、充填材の粒径50μ
m以上の粒子の割合はレーザー法マイクロトラック粒度
分析計を用いて測定することができる。
【0099】充填材の比表面積についても、エポキシ系
等の従来の封止材の充填材として使用あるいは/および
提案されているものをはじめ、各種設定できる。例え
ば、4m2/g以上、4m2/g以下、10m2/g以下
等、任意に設定できる。
【0100】比表面積はBET法モノソーブ比表面積測
定装置によって測定できる。
【0101】充填材のガラス化率についても、エポキシ
系等の従来の封止材の充填材として使用あるいは/およ
び提案されているものをはじめ、各種設定できる。例え
ば、97%以上等、任意に設定できる。
【0102】充填材の形状としては、封止材の粘度が低
くなりやすい観点からは、球状の充填材であることが好
ましい。
【0103】充填材は単独で使用してもよく、2種以上
併用してもよい。
【0104】充填材の添加量はとくに限定されないが、
線膨張係数の低減化効果が高く、かつ組成物の流動性が
良好であるという観点から、好ましい添加量の下限は全
組成物中の30重量%、より好ましくは50重量%であ
り、好ましい添加量の上限は全組成物中の80重量%、
より好ましくは70重量%である。
【0105】充填材の混合の方法としては、各種方法を
とることができるが、組成物の中間原料の貯蔵安定性が
良好になりやすいという点においては、(A)成分に
(C)成分および充填材を混合したものと、(B)成分
を混合する方法が好ましい。(B)成分に(C)成分あ
るいは/および充填材を混合したものに(A)成分を混
合する方法をとる場合は、(C)成分存在下あるいは/
および非存在下において(B)成分が環境中の水分ある
いは/および充填材のと反応性を有するため、貯蔵中等
に変質することもある。 (老化防止剤)本発明の硬化性組成物には老化防止剤を
添加してもよい。老化防止剤としては、一般に用いられ
ている老化防止剤、たとえばクエン酸やリン酸、硫黄系
老化防止剤等が挙げられる。硫黄系老化防止剤として
は、メルカプタン類、メルカプタンの塩類、スルフィド
カルボン酸エステル類や、ヒンダードフェノール系スル
フィド類を含むスルフィド類、ポリスルフィド類、ジチ
オカルボン酸塩類、チオウレア類、チオホスフェイト
類、スルホニウム化合物、チオアルデヒド類、チオケト
ン類、メルカプタール類、メルカプトール類、モノチオ
酸類、ポリチオ酸類、チオアミド類、スルホキシド類等
が挙げられる。
【0106】また、これらの老化防止剤は単独で使用し
てもよく、2種以上併用してもよい。 (ラジカル禁止剤)本発明の硬化性組成物にはラジカル
禁止剤を添加してもよい。ラジカル禁止剤としては、例
えば、2,6−ジ−t−ブチル−3−メチルフェノール
(BHT)、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェノール)、テトラキス(メチレン−
3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート)メタン等のフェノール系ラジカル
禁止剤や、フェニル−β−ナフチルアミン、α−ナフチ
ルアミン、N,N’−第二ブチル−p−フェニレンジア
ミン、フェノチアジン、N,N’−ジフェニル−p−フ
ェニレンジアミン等のアミン系ラジカル禁止剤等が挙げ
られる。
【0107】また、これらのラジカル禁止剤は単独で使
用してもよく、2種以上併用してもよい。 (紫外線吸収剤)本発明の硬化性組成物には紫外線吸収
剤を添加してもよい。紫外線吸収剤としては、例えば2
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジン)セバケート等が挙げられ
る。
【0108】また、これらの紫外線吸収剤は単独で使用
してもよく、2種以上併用してもよい。 (その他添加剤)本発明の硬化性組成物には、その他、
エポキシ系等の従来の封止材の充填材として使用あるい
は/および提案されているものをはじめ、着色剤、離型
剤、難燃剤、難燃助剤、界面活性剤、消泡剤、乳化剤、
レベリング剤、はじき防止剤、イオントラップ剤、チク
ソ性付与剤、粘着性付与剤、保存安定改良剤、オゾン劣
化防止剤、光安定剤、増粘剤、可塑剤、反応性希釈剤、
酸化防止剤、熱安定化剤、導電性付与剤、帯電防止剤、
放射線遮断剤、核剤、リン系過酸化物分解剤、滑剤、顔
料、金属不活性化剤、熱伝導性付与剤、物性調整剤等を
本発明の目的および効果を損なわない範囲において添加
することができる。 (溶剤)本発明の硬化性組成物は溶剤に溶解して用いる
ことも可能である。使用できる溶剤は特に限定されるも
のではなく、具体的に例示すれば、ベンゼン、トルエ
ン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素系溶媒、テトラヒ
ドロフラン、1, 4−ジオキサン、1,3−ジオキソ
ラン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン系溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、1, 2
−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒を好適に用いるこ
とができる。
【0109】溶媒としては、トルエン、テトラヒドロフ
ラン、1,3−ジオキソラン、クロロホルムが好まし
い。
【0110】使用する溶媒量は適宜設定できるが、用い
る硬化性組成物1gに対しての好ましい使用量の下限は
0.1mLであり、好ましい使用量の上限は10mLで
ある。使用量が少ないと、低粘度化等の溶媒を用いるこ
との効果が得られにくく、また、使用量が多いと、材料
に溶剤が残留して熱クラック等の問題となり易く、また
コスト的にも不利になり工業的利用価値が低下する。
【0111】これらの、溶媒は単独で使用してもよく、
2種類以上の混合溶媒として用いることもできる。 (硬化性組成物の製造)本発明の硬化性組成物は、あら
かじめ混合し(A)成分と、(B)とを、(C)成分の
存在下に部分的にヒドロシリル化反応させることによっ
て製造することができる。
【0112】反応させる方法としては、単に混合するだ
けで反応させることもできるし、加熱して反応させるこ
ともできる。反応が速く、製造が容易であるという観点
から加熱して反応させる方法が好ましい。
【0113】反応温度としては種々設定できるが、好ま
しい温度の下限は30℃、より好ましくは50℃であ
り、好ましい温度の上限は300℃、より好ましくは1
50℃である。反応温度が低いと十分に反応させるため
の反応時間が長くなり、反応温度が高いと反応の実施が
困難となりやすい。
【0114】反応は一定の温度で行ってもよいが、必要
に応じて多段階あるいは連続的に温度を変化させてもよ
い。
【0115】反応時間も種々設定できるが、高温短時間
で反応させるより、比較的低温長時間で反応させた方が
均一な硬化性組成物が得られやすいという点において好
ましい。
【0116】反応時の圧力も必要に応じ種々設定でき、
常圧、高圧、あるいは減圧状態で反応させることもでき
る。
【0117】また、反応させた後に、さらに揮発分を除
去してもよい。揮発分の除去は常圧あるいは減圧状態に
おいて室温下あるいは加熱下に保持することによってで
きる。また、エバポレータや薄膜蒸発装置によって除去
しても良い。
【0118】さらに、反応させた後に、(C)成分であ
るヒドロシリル化触媒を除去してもよい。ヒドロシリル
化触媒の除去は、例えば、シリカ、シリカゲル、アルミ
ナ、イオン交換樹脂、活性炭、ケイ酸アルミニウム、タ
ルク、活性白土、セライト、ゼオライト等と攪拌処理、
カラム処理する方法、又は中性乃至弱酸性の水溶液で水
洗する方法等が挙げられる。
【0119】貯蔵安定性をさらに改良するために、反応
後に上記した硬化遅延剤を添加してもよい。
【0120】部分的に反応させる場合の、反応率につい
ては、種々設定できるが、(A)成分中のSiH基と反
応性を有する炭素−炭素二重結合のヒドロシリル化反応
率として好ましい反応率の下限は20%、より好ましく
は40%であり、好ましい反応率の上限は80%、より
好ましくは60%である。反応率が低い場合には得られ
る硬化性組成物が非相溶となりやすく、揮発分を除去し
た後の製品取得率が低くなりやすい。また、反応率が高
い場合には得られる硬化性組成物が高粘度となり作業性
が悪くなりやすい。
【0121】この場合反応率は以下のように求められ
る。硬化性組成物のNMR測定によりSiH基と反応性
を有する炭素−炭素二重結合に直接結合した各水素原子
の積分値を求め、それらを合計することによりSiH基
と反応性を有する炭素−炭素二重結合の数(M)とす
る。同じく硬化性組成物のNMR測定によりヒドロシリ
ル化反応によって生成したシリル基のα位に結合した水
素原子の積分値を求め、それらを合計することによりS
iH基と反応した炭素−炭素二重結合の数(N)とす
る。これらより(N/(M+N))×100を計算して
反応率(%)とする。 (硬化性組成物性状)本発明の硬化性組成物としては、
(A)成分由来の一般式(I)
【0122】
【化28】 (式中R1は水素原子あるいはメチル基を表す。)で表
される一価の基あるいは/および下記式
【0123】
【化29】 で表される二価の基の50%以上がヒドロシリル化反応
しいることが好ましく、80%以上がヒドロシリル化反
応していることがより好ましい。反応しているものの割
合が低いと貯蔵安定性が悪くなりやすい。
【0124】また、(A)成分由来の下記式
【0125】
【化30】 で表され、かつSiH基と反応性を有する二価の基の5
0%未満がヒドロシリル化反応していることが好まし
く、20%未満がヒドロシリル化反応していることがよ
り好ましい。反応しているものの割合が高いと得られる
硬化性組成物の粘度が高くなりやすく作業性が悪くなり
やすい。
【0126】これらの場合の反応しているものの割合は
上記反応率の場合と同様にして測定することができる。
【0127】硬化性組成物中に含まれるSiH基と反応
性を有する炭素−炭素二重結合のモル数(X)と、硬化
性組成物中に含まれるSiH基のモル数(Y)との比に
ついては、好ましい比率の上限は3≧Y/X、より好ま
しくは2≧Y/X、さらに好ましくは1.5≧Y/Xで
あり、好ましい比率の下限はY/X≧0.3、より好ま
しくはY/X≧0.5、さらに好ましくはY/X≧0.
7である。比率が高いあるいは低いと十分に硬化でき
ず、硬化物の耐熱性、力学特性が低下しやすい。
【0128】本発明の硬化性組成物としては、作業性が
良好であるという点においては、硬化性組成物の粘度と
して、23℃において1Pa・s以下であることが好ま
しく、0.4Pa・s以下であることがより好ましく、
0.1Pa・s以下であることがさらに好ましく、0.
05Pa・s以下であることが特に好ましい。
【0129】粘度の温度依存性(チクソ性)についても
種々のものが使用できる。
【0130】粘度はE型粘度計によって測定することが
できる。
【0131】硬化性組成物の硬化性については、任意に
設定できるが、120℃におけるゲル化時間が600秒
以内であることが好ましく、150秒以内であることが
より好ましい。また、150℃におけるゲル化時間が6
0秒以内であることが好ましく、30秒以内であること
がより好ましい。硬化性が遅い場合には硬化性組成物と
しての作業性が悪くなる。逆に速い場合には貯蔵安定性
が悪くなりやすい場合もある。
【0132】この場合のゲル化時間は、以下のようにし
て調べられる。設定温度に調整したホットプレート上に
厚み50μmのアルミ箔を置き、その上に硬化性組成物
100mgを垂らしてゲル化するまでの時間を測定して
ゲル化時間とする。 (硬化)本発明の硬化性組成物は、あらかじめ混合し硬
化性組成物中のSiH基と反応性を有する炭素−炭素二
重結合とSiH基の一部または全部およびを反応させる
ことによって硬化させて、硬化物を得ることができる。
【0133】硬化性組成物を反応させて硬化させる場合
において、(A)、(B)、(C)各成分の必要量を一
度に混合して反応させてもよいが、一部を混合して反応
させた後残量を混合してさらに反応させる方法や、混合
した後反応条件の制御や置換基の反応性の差の利用によ
り組成物中の官能基の一部のみを反応(Bステージ化)
させてから成形等の処理を行いさらに硬化させる方法を
とることもできる。これらの方法によれば成形時の粘度
調整が容易となる。
【0134】硬化させる方法としては、単に混合するだ
けで反応させることもできるし、加熱して反応させるこ
ともできる。反応が速く、一般に耐熱性の高い材料が得
られやすいという観点から加熱して反応させる方法が好
ましい。
【0135】硬化温度としては種々設定できるが、好ま
しい温度の下限は30℃、より好ましくは100℃であ
り、好ましい温度の上限は300℃、より好ましくは2
00℃である。反応温度が低いと十分に反応させるため
の反応時間が長くなり、反応温度が高いと成形加工が困
難となりやすい。
【0136】硬化は一定の温度で行ってもよいが、必要
に応じて多段階あるいは連続的に温度を変化させてもよ
い。一定の温度で行うより多段階的あるいは連続的に温
度を上昇させながら反応させた方が歪のない均一な硬化
物が得られやすいという点において好ましい。
【0137】硬化時間も種々設定できるが、高温短時間
で反応させるより、比較的低温長時間で反応させた方が
歪のない均一な硬化物が得られやすいという点において
好ましい。
【0138】反応時の圧力も必要に応じ種々設定でき、
常圧、高圧、あるいは減圧状態で反応させることもでき
る。場合によって発生する揮発分を除きやすい、細部へ
の充填性が良好であるという点においては、減圧状態で
硬化させることが好ましい。
【0139】硬化性組成物が使用される製造工程におい
て、硬化性組成物中へのボイドの発生および硬化性組成
物からのアウトガスによる工程上の問題が生じ難いとい
う観点においては、硬化中の重量減少が5重量%以下で
あることが好ましく、3重量%以下であることがより好
ましく、1%以下であることがさらに好ましい。
【0140】硬化中の重量減少は以下のように調べられ
る。熱重量分析装置を用いて硬化性組成物10mgを室
温から150℃まで10℃/分の昇温速度で昇温して、
減少した重量の初期重量の割合として求めることができ
る。
【0141】また、電子材料へのシリコーン汚染の問題
を起こし難いという点においては、この場合の揮発成分
中のSi原子の含有量が1%以下であることが好まし
い。 (硬化物性状)耐熱性が良好であるという観点からは、
硬化性組成物を硬化させて得られる硬化物のTgが10
0℃以上となるものが好ましく、150℃以上となるも
のがより好ましい。
【0142】一方で、低応力であり、耐熱応力性が高い
という観点からは、硬化性組成物を硬化させて得られる
硬化物のTgが100℃未満であるものが好ましく、8
0℃以下であるものがより好ましい。この場合、Tgは
以下のようにして調べられる。3mmx5mmx30m
mの角柱状試験片を用いて引張りモード、測定周波数1
0Hz、歪0.1%、静/動力比1.5、昇温側度5℃
/分の条件にて測定した動的粘弾性測定(アイティー計
測制御社製DVA−200使用)のtanδのピーク温
度をTgとする。 (用途)本発明の硬化性組成物、硬化物は各種の用途に
使用できる。
【0143】用途としてはエポキシ樹脂等の熱硬化性樹
脂が使用される一般の用途が挙げられ、例えば、接着
剤、塗料、コーティング剤、成形材料(シート、フィル
ム、FRP等を含む)、光学材料、電子材料、封止剤、
他樹脂等への添加剤等が挙げられる。
【0144】接着剤としては、土木用、建築用、自動車
用、一般事務用、医療用の接着剤の他、電子材料用の接
着剤も挙げられる。
【0145】塗料、コーティング剤についても土木用、
建築用、自動車用、一般事務用、医療用、電子材料用等
各種用途向けのものが挙げられる。 (光学材料)光学材料としては、可視光、赤外線、紫外
線、X線、レーザー等の光をその材料中を通過させる用
途に用いる材料一般のものが挙げられる。
【0146】例えば、カラーフィルター保護膜、TFT
平坦化膜、基板材料のような液晶表示装置に用いられる
材料や、封止剤、ダイボンド剤等の発光ダイオード(L
ED)に用いられる材料が挙げられる。
【0147】さらに、液晶ディスプレイ分野における基
板材料、導光板、プリズムシート、偏向板、位相差板、
視野角補正フィルム、偏光子保護フィルム、カラーフィ
ルター等やそれらに用いられる各種コーティング剤、保
護膜、封止剤、接着剤等も挙げられる。
【0148】また、LED表示装置に使用されるLED
素子のモールド剤、LEDの封止剤、前面ガラスの保護
フィルム、前面ガラス代替材料やそれらに用いられる各
種コーティング剤、保護膜、封止剤、接着剤等も挙げら
れる。
【0149】また、カラーPDP(プラズマディスプレ
イ)の反射防止フィルム、光学補正フィルム、ハウジン
グ材、前面ガラスの保護フィルム、前面ガラス代替材料
等やそれらに用いられる各種コーティング剤、保護膜、
封止剤、接着剤等も挙げられる。また、プラズマアドレ
ス液晶(PALC)ディスプレイにおける基板材料、導
光板、プリズムシート、偏向板、位相差板、視野角補正
フィルム、偏光子保護フィルムやそれらに用いられる各
種コーティング剤、保護膜、封止剤、接着剤等も挙げら
れる。また、有機EL(エレクトロルミネッセンス)デ
ィスプレイにおける前面ガラスの保護フィルム、前面ガ
ラス代替材料やそれらに用いられる各種コーティング
剤、保護膜、封止剤、接着剤等も挙げられる。また、フ
ィールドエミッションディスプレイ(FED)における
各種フィルム基板、前面ガラスの保護フィルム、前面ガ
ラス代替材料やそれらに用いられる各種コーティング
剤、保護膜、封止剤、接着剤等も挙げられる。
【0150】その他、光記録分野では、VD(ビデオデ
ィスク)、CD/CD−ROM、CD−R/RW、DV
D−R/DVD−RAM、MO/MD、PD(相変化デ
ィスク)、光カード用のディスク基板材料、ピックアッ
プレンズ、保護フィルムやそれらに用いられる各種コー
ティング剤、保護膜、封止剤、接着剤等も挙げられる。
【0151】光学機器分野では、スチールカメラのレン
ズ用材料、ファインダプリズム、ターゲットプリズム、
ファインダーカバー、受光センサー部やそれらに用いら
れる各種コーティング剤、保護膜、封止剤、接着剤等も
挙げられる。また、ビデオカメラの撮影レンズ、ファイ
ンダーやそれらに用いられる各種コーティング剤、保護
膜、封止剤、接着剤等も挙げられる。また、プロジェク
ションテレビの投射レンズ、保護フィルムやそれらに用
いられる各種コーティング剤、保護膜、封止剤、接着剤
等も挙げられる。光センシング機器のレンズ用材料、各
種フィルムやそれらに用いられる各種コーティング剤、
保護膜、封止剤、接着剤等も挙げられる。
【0152】光部品分野では、光通信システムでの光ス
イッチ周辺のファイバー材料、レンズ、導波路、素子や
それらに用いられる各種コーティング剤、保護膜、封止
剤、接着剤等も挙げられる。光コネクタ周辺の光ファイ
バー材料、フェルールやそれらに用いられる各種コーテ
ィング剤、保護膜、封止剤、接着剤等も挙げられる。光
受動部品、光回路部品ではレンズ、導波路やそれらに用
いられる各種コーティング剤、保護膜、封止剤、接着剤
等も挙げられる。光電子集積回路(OEIC)周辺の基
板材料、ファイバー材料やそれらに用いられる各種コー
ティング剤、保護膜、封止剤、接着剤等も挙げられる。
【0153】光ファイバー分野では、装飾ディスプレイ
用照明・ライトガイド等、工業用途のセンサー類、表示
・標識類等、また通信インフラ用及び家庭内のデジタル
機器接続用の光ファイバーやそれらに用いられる各種コ
ーティング剤、保護膜、封止剤、接着剤等も挙げられ
る。
【0154】半導体集積回路周辺材料では、LSI、超
LSI材料用のマイクロリソグラフィー用のレジスト材
料も挙げられる。
【0155】自動車・輸送機分野では、自動車用ヘッド
ランプ・テールランプ・室内ランプ等のランプ材料、ラ
ンプリフレクタ、ランプレンズ、外装板・インテリアパ
ネル等の各種内外装品、ガラス代替品やそれらに用いら
れる各種コーティング剤、保護膜、封止剤、接着剤等も
挙げられる。また、鉄道車輌用の外装部品、ガラス代替
品やそれらに用いられる各種コーティング剤、保護膜、
封止剤、接着剤等も挙げられる。また、航空機の外装部
品、ガラス代替品やそれらに用いられる各種コーティン
グ剤、保護膜、封止剤、接着剤等も挙げられる。
【0156】建築分野では、ガラス中間膜、ガラス代替
品、太陽電池周辺材料やそれらに用いられる各種コーテ
ィング剤、保護膜、封止剤、接着剤等も挙げられる。
【0157】農業用では、ハウス被覆用フィルムも挙げ
られる。
【0158】次世代の光・電子機能有機材料としては、
有機EL素子周辺材料、有機フォトリフラクティブ素
子、光−光変換デバイスである光増幅素子、光演算素
子、有機太陽電池周辺の基板材料、ファイバー材料、素
子の封止剤やそれらに用いられる各種コーティング剤、
保護膜、封止剤、接着剤等も挙げられる。 (電子材料)電子材料としては、電気・電子用途一般に
用いられる材料が挙げられる。
【0159】例えば、半導体周辺材料、回路基板周辺材
料、液晶等の表示装置周辺材料、各種電池周辺材料等の
他、有機EL(エレクトロルミネッセンス)周辺材料、
光通信、光回路周辺材料、光記録周辺材料等も含む。
【0160】半導体周辺材料としては、半導体前工程に
使用される層間絶縁膜、レジスト、パッシベーション
膜、ジャンクションコート膜、バッファコート膜等の各
種保護膜、半導体後工程に使用されるダイボンド剤、ダ
イボンドフィルム、アンダーフィル、異方導電性接着剤
(ACP)、異方導電性フィルム(ACF)、ダイオー
ド・水晶振動子等の接続等に用いられる導電性接着剤、
熱伝導性接着剤、封止剤の他、仮止め、固定用フィルム
等が挙げられる。この場合半導体とは各種のものを含
み、例えば、トランジスタ、ダイオード等の素子、半導
体レーザー、発光ダイオード等の発光素子、光センサー
等の受光素子、太陽電池、メモリー、論理回路等のI
C、LSI等が挙げられる。具体的には、コンデンサ、
トランジスタ、ダイオード、発光ダイオード、IC、L
SI、センサー等のダイボンド剤やポッティング、ディ
ッピング、トランスファーモールド、コーティング、ス
クリーン印刷等による封止剤、IC、LSI類のCO
B、COF、TAB等といったポッティング封止剤、フ
リップチップ等のアンダーフィル、BGA、CSP等の
ICパッケージ類実装時の封止剤(補強用アンダーフィ
ル)、スタックドIC用のダイボンドフィルム、ウェハ
レベルCSP用の封止剤、ハンダ代替接続材料等を挙げ
ることができる。
【0161】回路基板周辺材料としては、例えば、片面
・両面・多層のリジッドプリント基板・フレキシブルプ
リント基板材料・ビルドアップ基板や樹脂付き銅箔の層
間絶縁材、基板と銅箔の接着剤、レジスト、ビアホール
の穴埋め剤、基板の保護コーティング剤、基板と素子や
基板と基板や基板とケーブル等の接点保護(コーティン
グ)剤、ソルダーレジスト等が挙げられる。基板の用途
としてもマザーボード用、BGA・CSP・MCM等の
インターポーザー用の他、可動部分等の接続用や液晶接
続用等の周辺部品も含まれる。また、メンブレンスイッ
チ等に用いられる導電ペーストも挙げられる。
【0162】液晶等の表示装置周辺材料としては、例え
ば、基板材料、導光板、プリズムシート、偏向板、位相
差板、視野角補正フィルム、接着剤、偏光子保護フィル
ム、反射防止フィルム、カラーフィルター、ブラックマ
トリックス、カラーフィルタ保護膜(平坦化膜)、TF
Tの保護膜(平坦化膜)等の液晶用フィルム、コーティ
ング剤、接着剤等が挙げられる。また、次世代フラット
パネルディスプレイとして期待されるカラーPDP(プ
ラズマディスプレイ)の封止剤、反射防止フィルム、光
学補正フィルム、ハウジング材、前面ガラスの保護フィ
ルム、前面ガラス代替材料、接着剤が挙げられる。さら
に、発光ダイオード表示装置に使用される発光素子のモ
ールド材、前面ガラスの保護フィルム、前面ガラス代替
材料、接着剤等が挙げれれる。その他、プラズマアドレ
ス液晶(PALC)ディスプレイにおける基板材料、導
光板、プリズムシート、偏向板、位相差板、視野角補正
フィルム、接着剤、偏光子保護フィルム、フィールドエ
ミッションディスプレイ(FED)における各種フィル
ム基板、前面ガラスの保護フィルム、前面ガラス代替材
料、接着剤等が挙げられる。
【0163】各種電池周辺材料としては、例えば、太陽
電池の基板材料、保護コーティング剤、封止剤、リチウ
ムイオン電池、燃料電池等のセパレータ、封止剤、保護
剤等が挙げられる。
【0164】有機EL(エレクトロルミネッセンス)周
辺材料としては、基板材料、各種保護コーティング剤、
保護フィルム、接着剤等が挙げられる。
【0165】光通信、光回路周辺材料としては、光電子
集積回路、光スイッチ、光コネクタ等に用いられる基板
材料、ファイバー材料、レンズ、導波路、封止剤、接着
剤、フェルール等が挙げられる。
【0166】光記録周辺材料としては、VD(ビデオデ
ィスク)、CD/CD−ROM、CD−R/RW、DV
D−R/DVD−RAM、MO/MD、PD(相変化デ
ィスク)、光カード用等のディスク基板材料、ピックア
ップレンズ、保護フィルム、封止剤、接着剤等が挙げら
れる。
【0167】その他、次世代の光・電子機能有機材料と
して、有機EL素子周辺材料、有機フォトリフラクティ
ブ素子、光−光変換デバイスである光増幅素子、光演算
素子、有機太陽電池周辺の基板材料、ファイバー材料、
素子の封止剤、接着剤等が挙げられる。
【0168】さらに自動車の電子部品周辺の保護剤、コ
ーティング剤、封止剤、接着剤等も挙げられる。
【0169】その他、当該用途に用いられている他樹脂
等への添加剤等も挙げられる。 (封止剤)封止剤としては、半導体、電子部品、電子回
路、あるいは電気接点の封止剤等が挙げられる。
【0170】この場合、半導体としては通常のシリコン
をベースとしたもののみではなく、ガリウム、インジウ
ム、ゲルマニウム、亜鉛等種々の金属をベースとしたも
のを含む。その他、有機半導体も含む。素子としてはト
ランジスタ、抵抗、ダイオード等の他、発光ダイオー
ド、半導体レーザー等の発光素子や、各種センサー等の
受光素子、さらには太陽電池等も含む。また、メモリ
ー、論理回路などの各種IC、LSI等も含まれる。半
導体の形状としても通常の平板状、ブロック状のものの
他、薄膜状、ボール状のもの(ボールセミコンダクタ
ー)のもの等も含まれる。半導体大きさについても種々
適用可能であり、例えば0.3mm角のような小さなも
のから、25mm角あるいは100mm角のような大型
のものでもよい。その他半導体上に設けられたパッシベ
ーション膜等の保護膜や、ハンダバンプ、金バンプ、ア
ルミパッド等の接続部位等についても適宜設定できる。
【0171】電子部品としてはライバックトランス、コ
ンデンサ等の他、自動車周辺電子部品、液晶周辺電子部
品、電池周辺電子部品、有機EL(エレクトロルミネッ
センス)周辺電子部品、光記録周辺電子部品等も含む。
自動車周辺電子部品としては、例えば、イグニッショ
ンコイル、燃料供給等の各種電子制御用の電子部品、計
器部品、照明部品等が挙げられる。液晶周辺電子部品と
しては、例えば、偏光子、カラーフィルター、TFTの
トランジスタ、透明導電膜、液晶等の他、液晶表示装置
も含まれる。電池周辺電子部品としては、例えば、太陽
電池基板、リチウムイオン電池、燃料電池等が挙げられ
る。有機EL(エレクトロルミネッセンス)周辺電子部
品としては、有機EL基板等が挙げられる。光記録周辺
電子部品としては、VD(ビデオディスク)、CD/C
D−ROM、CD−R/RW、DVD−R/DVD−R
AM、MO/MD、PD(相変化ディスク)、光カード
用等のディスク基板、発光部品、ピックアップレンズ、
受光部品等が挙げられる。
【0172】電気回路としては、リジッドプリント基
板、フレキシブルプリント基板、ビルドアップ基板の他
光電子回路等が挙げられる。
【0173】電気接点としては基板とケーブルの接続
点、ケーブルとケーブルの接続点あるいは基板同士の接
続点、基板と素子の接続点、ケーブルと素子の接続点な
どが挙げられる。
【0174】封止する方法もエポキシ系等の従来の封止
材の封止方法として使用あるいは/および提案されてい
るものをはじめ、種々の方法をとることができる。例え
ば、キャスティング、ポッティング、ディッピング、プ
レス、コーティング、あるいはスクリーン印刷によって
封止することもできるし、トランスファーモールドなど
のようにモールディング封止することもできる。また、
ディスペンスした後隙間に浸透させる方法(アンダーフ
ィル)によっても封止することができる。
【0175】封止時に必要に応じ各種処理を施すことも
できる。例えば、封止時に発生するボイドの抑制のため
に封止剤あるいは一部反応させた封止剤を遠心、減圧な
どにより脱泡する処理などを適用することもできるし、
封止した後に脱泡することもできる。
【0176】封止する際の圧力条件も種々設定でき、常
圧、減圧、加圧いずれの方法も適用できる。アンダーフ
ィル等隙間に浸透させる場合や、微細部位への浸透性を
高めたい場合等には減圧で実施することが有効であるこ
とがある。圧力は一定でもよいし、必要に応じて経時的
に連続あるいは段階的に変化させてもよい。
【0177】封止する場合の温度も種々設定できる。ア
ンダーフィル等隙間に浸透させる場合や、微細部位への
浸透性を高めたい場合等には加温状態で実施することが
有効であることがある。この場合例えば、50℃〜20
0℃の温度が適用できる。温度は一定でもよいし、必要
に応じて経時的に連続あるいは段階的に変化させてもよ
い。
【0178】以下に封止剤の具体的な例を挙げるが、本
発明の封止剤用途はこれに限定されるものではない。
【0179】半導体の封止剤としては、コンデンサ、ト
ランジスタ、ダイオード、発光ダイオード、IC、LS
I、センサー等をキャスティング、ポッティング、ディ
ッピング、トランスファーモールド、コーティング、ス
クリーン印刷等で封止するための封止剤が挙げられ、よ
り具体的には発光ダイオード、IC、LSI、センサー
等のCOB、COF、TABといったポッティング封止
剤、フリップチップのアンダーフィル(キャピラリーフ
ロータイプおよびコンプレッションフロータイプ)、B
GA、CSP等のICパッケージ類実装時の封止剤(補
強用アンダーフィル)、スタックドIC用の封止剤、ウ
ェハレベルCSP用の封止剤等を挙げることができる。
その他、半導体前工程に使用されるパッシベーション
膜、ジャンクションコート膜、バッファコート膜等の各
種保護膜も半導体の封止剤の例である。
【0180】電子部品の封止剤としては、偏向板、カラ
ーフィルター、TFTのトランジスタ、透明導電膜、液
晶表示装置の保護コーティング剤や、セルに充填した液
晶の封止剤、太陽電池の保護コーティング剤、リチウム
イオン電池や燃料電池の封止剤、有機EL(エレクトロ
ルミネッセンス)の保護コーティング剤、光記録用光
源、受光素子のコーティング剤や封止剤、さらに自動車
の電子部品周辺の保護コーティング剤、封止剤も挙げら
れる。
【0181】電子回路の封止剤としては、リジッドプリ
ント基板、フレキシブルプリント基板材料、ビルドアッ
プ基板のソルダーレジスト、保護コーティング剤等が挙
げられる。
【0182】電気接点の封止剤としては、基板と素子や
基板と基板や基板とケーブル等の接点保護(コーティン
グ)剤、ジャンクションコーティング剤等が挙げられ
る。
【0183】
【実施例】以下に、本発明の実施例および比較例を示す
が、本発明は以下によって限定されるものではない。 (実施例1)50mLの二口フラスコに、攪拌子、滴下
漏斗、冷却管をセットした。このフラスコにトルエン1
0g、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサン10gを入れ、窒素雰囲気下オイルバス中で50
℃に加熱、攪拌した。4−ビニルシクロヘキセン8.1
g、トルエン5g及び白金ビニルシロキサン錯体のキシ
レン溶液(白金として3wt%含有)2.84μlの混
合液を20分かけて滴下した。80℃まで昇温し、同温
で30分間攪拌した。未反応の1,3,5,7−テトラ
メチルシクロテトラシロキサン及びトルエンをエバポレ
ータを用いて70℃の温度で減圧留去した。1H−NM
Rによりこのものは1,3,5,7−テトラメチルシク
ロテトラシロキサンのSiH基の一部と4−ビニルシク
ロヘキセンのビニル基が反応したものであることがわか
った(反応物Aと称する)。このものの1H−NMR測
定によると、ビニル基に直接結合した水素原子は観測さ
れず、全てのビニル基がヒドロシリル化反応しているこ
とがわかった。また、シクロヘキセニル基の炭素−炭素
二重結合に直接結合した水素原子はほぼ100%残留し
ており、シクロヘキセニル基がヒドロシリル化反応する
ことによって生成したシリル基のα位に結合した水素原
子は観測されなかった。以上から、本硬化性組成物にお
いては、4−ビニルシクロヘキセン由来のビニル基の1
00%がヒドロシリル化反応しており、4−ビニルシク
ロヘキセン由来のシクロヘキセニル基の0%がヒドロシ
リル化反応していることがわかる。また、1,2−ジブ
ロモメタンを内部標準に用いて1H−NMRにより官能
基の含有量を求めたところ、4.79mmol/gのS
iH基を含有しており、4.48mmol/gのシクロ
ヘキセニル基を含有していることがわかった。以上か
ら、硬化性組成物中に含まれるSiH基と反応性を有す
る炭素−炭素二重結合のモル数(X)と、硬化性組成物
中に含まれるSiH基のモル数(Y)との比は、Y/X
=1.07であることがわかる。 (比較例1)4−ビニルシクロヘキセン8.1gのかわ
りにノルボルナジエン6.9gを用いた以外は実施例1
と同様にして反応を実施したが、ヒドロシリル化反応が
進行せず本発明の硬化性組成物は得られなかった。 (比較例2)5Lの四つ口フラスコに、攪拌装置、滴下
漏斗、冷却管をセットした。このフラスコにトルエン1
800g、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラ
シロキサン1440gを入れ、120℃のオイルバス中
で加熱、攪拌した。トリアリルイソシアヌレート200
g、トルエン200g及び白金ビニルシロキサン錯体の
キシレン溶液(白金として3wt%含有)1.44ml
の混合液を50分かけて滴下した。得られた溶液をその
まま6時間加温、攪拌した後、未反応の1,3,5,7
−テトラメチルシクロテトラシロキサン及びトルエンを
減圧留去した。 1H−NMRによりこのものは1,3,
5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサンのSiH
基の一部がトリアリルイソシアヌレートと反応したもの
であることがわかった(反応物Bと称する)。また、
1,2−ジブロモメタンを内部標準に用いて1H−NM
RによりSiH基の含有量を求めたところ、8.08m
mol/gのSiH基を含有していることがわかった。 (実施例2)実施例1で製造した反応物Aをそのままで
本発明の硬化性組成物として粘度変化を測定した。粘度
はE型粘度計を用いて23℃における粘度を測定し、初
期の粘度および23℃で24時間保管した後の粘度を測
定した。その結果、初期の粘度は0.024Pa・sで
あり、23℃で24時間保管した後の粘度は0.030
Pa・sであった。 (比較例3)トリアリルイソシアヌレート10.0gと
比較例2で製造した反応物B14.9gを混合して硬化
性組成物とした。この組成物について(実施例2)と同
様にして粘度変化を測定した。その結果、初期の粘度は
0.49Pa・sであり、23℃で24時間保管した後
の粘度は0.51Pa・sであった。 (実施例3)実施例1で製造した反応物A5.0gに白
金ビニルシロキサン錯体のキシレン溶液(白金として3
wt%含有)58.1μlを配合して本発明の硬化性組
成物とした。
【0184】この硬化性組成物のゲル化時間を調べた。
120℃に調整したホットプレート上に厚み50μmの
アルミ箔を置き、その上に硬化性組成物100mgを垂
らしてゲル化するまでの時間を測定した。得られたゲル
化時間は130秒であった。
【0185】この硬化性組成物を金属缶に深さ3mmと
なるように入れて、熱風オーブン中で60℃/6時間、
70℃/1時間、80℃/1時間、120℃/1時間、
150℃/1時間の条件で段階昇温しながら硬化させ
た。得られたものは微黄色透明の硬質の硬化物であっ
た。硬化物を3mmx5mmx30mmの角柱状に切り
出し、引張りモード、測定周波数10Hz、歪0.1
%、静/動力比1.5、昇温側度5℃/分の条件にて動
的粘弾性測定を行った(アイティー計測制御社製DVA
−200使用)。得られたtanδのピーク温度(T
g)は132℃であった。
【0186】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、容易に製造で
き、貯蔵安定性が良好であり、かつ低粘度で作業性に優
れる硬化性組成物である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 【化1】 (式中R1は水素原子あるいはメチル基を表す。)で表
    される一価の基あるいは/および下記式 【化2】 で表される二価の基を1分子中に少なくとも1個含有
    し、かつ下記式 【化3】 で表されSiH基と反応性を有する二価の基を1分子中
    に少なくとも1個含有する有機化合物(A)と、1分子
    中に少なくとも2個のSiH基を含有する化合物(B)
    とを、ヒドロシリル化触媒(C)の存在下に部分的にヒ
    ドロシリル化反応させて得られる、SiH基と反応性を
    有する炭素−炭素二重結合およびSiH基を含有する硬
    化性組成物。
  2. 【請求項2】(A)成分中の一般式(I) 【化4】 (式中R1は水素原子あるいはメチル基を表す。)で表
    される一価の基あるいは/および下記式 【化5】 で表される二価の基の50%以上がヒドロシリル化反応
    しており、かつ(A)成分中の下記式 【化6】 で表されSiH基と反応性を有する二価の基の50%未
    満がヒドロシリル化反応していることを特徴とする請求
    項1に記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】硬化性組成物中に含まれるSiH基と反応
    性を有する炭素−炭素二重結合のモル数(X)と、硬化
    性組成物中に含まれるSiH基のモル数(Y)との比
    が、3≧Y/X≧0.3であることを特徴とする請求項
    1あるいは2に記載の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】(B)成分が下記一般式(II) 【化7】 (式中、R2は炭素数1〜6の有機基を表し、nは3〜
    10の数を表す。)で表される、1分子中に少なくとも
    2個のSiH基を有する環状ポリオルガノシロキサンで
    あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に
    記載の硬化性組成物。
  5. 【請求項5】前記(A)成分と、前記(B)とを、前記
    (C)成分の存在下に部分的にヒドロシリル化反応させ
    ることによる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    硬化性組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】前記(A)成分と、前記(B)とを、前記
    (C)成分の存在下に部分的にヒドロシリル化反応させ
    た後に、さらに揮発分を除去する工程を含むことを特徴
    とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】前記(A)成分と、前記(B)とを、前記
    (C)成分の存在下に部分的にヒドロシリル化反応させ
    た後に、さらに(C)成分を除去する工程を含むことを
    特徴とする請求項5あるいは6に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1乃至4のいずれか一項に記載の硬
    化性組成物を硬化させてなる硬化物。
  9. 【請求項9】請求項1乃至4のいずれか一項に記載の硬
    化性組成物を硬化させることによる硬化物の製造方法。
JP2002123398A 2002-04-25 2002-04-25 硬化性組成物、硬化物およびそれらの製法 Expired - Fee Related JP4499339B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002123398A JP4499339B2 (ja) 2002-04-25 2002-04-25 硬化性組成物、硬化物およびそれらの製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002123398A JP4499339B2 (ja) 2002-04-25 2002-04-25 硬化性組成物、硬化物およびそれらの製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003321484A true JP2003321484A (ja) 2003-11-11
JP4499339B2 JP4499339B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=29538701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002123398A Expired - Fee Related JP4499339B2 (ja) 2002-04-25 2002-04-25 硬化性組成物、硬化物およびそれらの製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4499339B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005093005A1 (ja) * 2004-03-26 2008-02-14 株式会社カネカ シール材組成物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05201883A (ja) * 1991-10-21 1993-08-10 Dow Corning Corp α,ω−シリルアルケン及びオルガノシロキサンコポリマーの調製方法
JPH08143777A (ja) * 1994-11-18 1996-06-04 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 有機系硬化剤の製造方法
JP2002088244A (ja) * 2000-04-21 2002-03-27 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 硬化性組成物、光学材料用組成物、光学材料、液晶表示装置、透明導電性フィルムおよびその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05201883A (ja) * 1991-10-21 1993-08-10 Dow Corning Corp α,ω−シリルアルケン及びオルガノシロキサンコポリマーの調製方法
JPH08143777A (ja) * 1994-11-18 1996-06-04 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 有機系硬化剤の製造方法
JP2002088244A (ja) * 2000-04-21 2002-03-27 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 硬化性組成物、光学材料用組成物、光学材料、液晶表示装置、透明導電性フィルムおよびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005093005A1 (ja) * 2004-03-26 2008-02-14 株式会社カネカ シール材組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4499339B2 (ja) 2010-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1505121B1 (en) Hardenable composition, hardening product, process for producing the same and light emitting diode sealed with the hardening product
JP5519290B2 (ja) 環状ポリオルガノシロキサンの製造方法、硬化剤、硬化性組成物およびその硬化物
JP4216512B2 (ja) 硬化性組成物、電子材料用組成物、半導体装置、および半導体装置の製造方法
JP5329904B2 (ja) ポリシロキサン系組成物およびそれから得られる硬化物
JP4073223B2 (ja) 封止剤、半導体等の封止方法、半導体装置の製造方法、および半導体装置
JP4610839B2 (ja) 封止剤、半導体等の封止方法、半導体装置の製造方法、および半導体装置
JP2003313438A (ja) 光学材料用硬化物の製造方法およびその硬化物及びその硬化物により封止された発光ダイオード
US20130192491A1 (en) Modified polyhedral polysiloxane, composition containing the modified polyhedral polysiloxane, and cured product obtained by curing the composition
JP2003262701A (ja) 光学材料用組成物、光学材料、それを用いた液晶表示装置、発光ダイオードおよびそれらの製造方法
JP2012162666A (ja) 多面体構造ポリシロキサン系組成物
JP5367962B2 (ja) 硬化性組成物
JP2002235005A (ja) 光学用材料用組成物、光学用材料およびその製造方法
JP2004002784A (ja) 電子材料用組成物、電子材料、およびそれを用いた電子製品
JP2003113310A (ja) 光学材料用組成物、電子材料用組成物、光学材料、電子材料、発光ダイオード及びその製造方法
JP5539690B2 (ja) 硬化性組成物
JP2004266134A (ja) ダイボンディング用樹脂ペースト及びそれを用いた発光ダイオード
JP2005343984A (ja) 硬化性組成物及び該硬化性組成物により封止された半導体装置
JP5270059B2 (ja) 硬化性組成物
JP5192117B2 (ja) 硬化剤、硬化性組成物およびそれを硬化してなる硬化材
JP5442941B2 (ja) 硬化性組成物
JP2004131518A (ja) 硬化性組成物、硬化物および硬化物の製造方法
JP2003268251A (ja) 封止剤、半導体等の封止方法、半導体装置の製造方法、および半導体装置
JP4499339B2 (ja) 硬化性組成物、硬化物およびそれらの製法
JP4504077B2 (ja) 硬化性組成物の製造方法
JP2014084351A (ja) ポリオルガノシロキサン変性体、該変性体を含有する組成物、該組成物を硬化させてなる硬化物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100415

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4499339

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees