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JP2003321441A - N,n’−ジアシル基置換ホモシスチンの精製方法 - Google Patents

N,n’−ジアシル基置換ホモシスチンの精製方法

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Publication number
JP2003321441A
JP2003321441A JP2002129144A JP2002129144A JP2003321441A JP 2003321441 A JP2003321441 A JP 2003321441A JP 2002129144 A JP2002129144 A JP 2002129144A JP 2002129144 A JP2002129144 A JP 2002129144A JP 2003321441 A JP2003321441 A JP 2003321441A
Authority
JP
Japan
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homocystine
substituted
diacyl
group
diacyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002129144A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Sugimoto
賢一 杉本
Terumi Asahara
輝美 朝原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2002129144A priority Critical patent/JP2003321441A/ja
Publication of JP2003321441A publication Critical patent/JP2003321441A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モノアシル体やエステル体等の不純物を除去
して高純度のN,N’−ジアシル基置換ホモシスチンを
得る為の精製方法を提供する 【解決手段】 N,N’−ジアシル基置換ホモシスチン
のカルボキシル基がエステル化された化合物及び/又は
N,N’−ジアシル基置換ホモシスチンの一方のアミド
結合が加水分解した化合物を含むN,N’−ジアシル基
置換ホモシスチンを、水と混和しない有機溶媒に溶解
し,これを水と混合し、次いで分液した有機相を貧溶媒
と混合してN,N’−ジアシル基置換ホモシスチン晶析
させる事を特徴とするN,N’−ジアシル基置換ホモシ
スチンの精製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高純度の4,4’−
ジチオビス[2−トリフルオロアセトアミノ]酪酸等の
N,N’−ジアシル基置換ホモシスチンの製造方法に関
するものであり、詳しくはホモシスチンの両アミノ基を
トリフルオロアセチル化するN,N’−ビストリフルオ
ロアセチルホモシスチンの製造方法において、副生する
エステル体や加水分解物を除去して高純度の結晶を得る
精製方法に関する。ホモシスチン誘導体は医薬・農薬・
飼料添加剤などの合成中間体として有用な物質と考えら
れる。
【0002】
【従来の技術】アミノ酸やペプチドのアミノ基を保護す
る目的でN−トリフルオロアセチル基を導入する方法は
公知であり、例えばJournal of Organ
icChemistry誌の第44巻,2805頁(1
979年)にはトリエチルアミンの存在下にトリフルオ
ロ酢酸エチルを作用させて各種アミノ酸やペプチドのN
−トリフルオロアセチル誘導体を得る方法が記載されて
いる。
【0003】一方で、ホモシスチン、すなわち4,4’
−ジチオビス(2−アミノ酪酸)を製造する方法として
はメチオニンを強酸中で脱メチル2量化する方法やメチ
オニンをバーチ還元して得られるホモシステインを酸化
2量化する方法等が知られている。例えば、Journ
al of Biological Chemistr
y誌の第99巻,134頁(1932〜33年)には硫
酸中でメチオニンを加熱してホモシスチンを得る方法が
記載されている。また、特開平10−204055号公
報にはメチオニンを硫酸及びハロゲン化水素と加熱する
ホモシスチンの製造法が記載されている。更に、特開昭
59−176248号及び特開昭59−176249号
公報にはホモシステインの2ナトリウム塩を過酸化水素
水または重金属イオンの存在下に分子状酸素により酸化
してホモシスチンを製造する方法が記載されている。ま
た、ホモシスチンの精製方法としてはポリスルフィド等
の不純物を塩基で処理する方法が特開平11−2465
17号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な製法により得られるホモシスチンを用いたジアシル
化反応によって得られるN,N’−ジアシル誘導体は単
離・精製する際に加水分解やエステル化が進行し易いた
めに工業的な規模において高純度のホモシスチン誘導体
を得る事は困難であった。従って,本発明の目的はモノ
アシル体やエステル体等の不純物を除去して高純度の
N,N’−ジアシル基置換ホモシスチンを得る為の精製
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは鋭意検討の結
果、カルボキシル基がエステル化された不純物やアミド
結合が加水分解した不純物を含むN,N’−ジアシル基
置換ホモシスチンを水と混和しない有機溶媒に溶解し,
水を添加して分液した有機相を貧溶媒中に添加して晶析
させる事によって上記の課題を解決できることを見出
し、本発明に到達した。
【0006】すなわち本発明の要旨は、N,N’−ジア
シル基置換ホモシスチンのカルボキシル基がエステル化
された化合物及び/又はN,N’−ジアシル基置換ホモ
シスチンの一方のアミド結合が加水分解した化合物を含
むN,N’−ジアシル基置換ホモシスチンを、水と混和
しない有機溶媒に溶解し,これを水と混合し、次いで分
液した有機相を貧溶媒と混合してN,N’−ジアシル基
置換ホモシスチン晶析させる事を特徴とするN,N’−
ジアシル基置換ホモシスチンの精製方法に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 (N,N’−ジアシル基置換ホモシスチンの製造)本発
明で精製対象となるN,N’−ジアシル基置換ホモシス
チンは、例えば、D−体、L−体、D,L−体のホモシ
スチンをアシル化して得られるものである。原料のホモ
シスチンは、カルボキシル基が保護されていないもので
あり塩基性溶液中に可溶のものであり、更に、ポリスル
フィド類及びチオスルフィナートやチオスルホナート、
スルフィニルスルホン、ジスルホン等の酸化不純物の含
有量が1重量%未満のものが好ましい。
【0008】アシル化剤は目的とするアシル基の種類に
応じて適宜選択できるが、例えばハロアセチル化剤など
のハロアルキルカルボニル化剤が挙げられる。ハロアセ
チルル化剤としては、無水トリフルオロ酢酸、トリフル
オロ酢酸メチル、トリフルオロ酢酸エチル、トリフルオ
ロチオ酢酸エチル、トリフルオロ酢酸フェニル、トリク
ロロトリフルオロアセトン等のトリフルオロアセチル化
剤が好ましいが、この中で入手の容易さや価格の安さ、
取り扱いの易しさからトリフルオロ酢酸エチルが好まし
い。アシル化剤の使用量は、理論上ホモシスチンの2倍
モル量以上が必要であるが、副反応を抑制する為には2
〜3倍モル量である事が好ましい。特に2〜2.5倍モ
ル量を用いる事が好ましい。
【0009】N−アシル化反応は塩基性条件下において
進行するが、その際に使用する塩基としてはホモシスチ
ンのカルボキシル基を完全に解離する事ができる強塩基
性のものであり、生成したアミド結合の加水分解を抑制
する為には水酸基を有しない塩基が好ましい。例えば、
トリエチルアミン等の第3級アミン類;ナトリウムメト
シド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド等の
アルカリ金属アルコラート類;水素化ナトリウム、水素
化カリウム等のアルカリ金属水素化物を挙げる事ができ
る。この中で、入手の容易さ、値段の安さ、取り扱いの
易しさからナトリウムメトキシドのメタノール溶液を用
いる事が最も好ましい。塩基の使用量としてはトリフル
オロアセチル化剤と等モル量又は若干の過剰量を用いる
のが好ましい。
【0010】反応溶媒としては、生成するジアシル体を
溶解できる極性の有機溶媒を用いる事ができる。この様
な溶媒としては、メタノール、エタノール、2−プロパ
ノール等のアルコール類、ジエチルエーテル、メチルt
−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸
エチル、酢酸n−ブチル等のエステル類、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類
等を挙げる事ができるが、抽出工程に於いて水相に除去
できる物が好ましい。また、生成したアミド基の加水分
解を抑制する為に含水率が500μg/g以下である事
が望ましい。
【0011】上記の方法によって得られるN,N’−ジ
アシル基置換ホモシスチンは酸析してから反応溶媒を除
去する事により粗結晶が単離される。pH5以下でN,
N’−ジアシル化ホモシスチンの2つのカルボキシル基
は解離しなくなる。酸析に用いる酸は上記の塩基性反応
液をpH1乃至pH5に調整する事ができるpH4以下
の酸であるが、析出するホモシスチン誘導体と反応して
不純物を生成しない物が好ましい。この様な酸としては
塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸などのハロゲン化水素
酸、硫酸、硝酸、炭酸ガスなどのオキソ酸類、酢酸、モ
ノクロロ酢酸、蓚酸などの有機酸が挙げられるが、酸化
やエステル化などの副反応を生じないハロゲン化水素酸
の使用が好ましい。中でも入手の容易さや値段の安さか
ら塩酸を用いる事が最も好ましい。エステル体の形成は
pH依存性が高く、pH1以下の領域では数%のエステ
ル体を生じる。これらの不純物生成を回避するには、酸
析後のpHは1乃至5、更に好ましくは2乃至4に保つ
事が必要になる。
【0012】酸析後の反応溶媒を濃縮しするとN,N’
−ジアシル基置換ホモシスチンの粗製品が得られる。こ
うして得られた粗製品は、不純物として無機塩類、カル
ボキシル基がエステル化された化合物(以下、「エステ
ル体」と称することがある及び/又はN,N’−ジアシ
ル基置換ホモシスチンの一方のアミド結合が加水分解し
た化合物(以下、モノアシル体」と称することがある)
を含む。特に、エステル体とモノアシル体は目的のN,
N’−ジアシル基置換ホモシスチンと化学構造が類似で
あるため特に除去しにくい化合物であるが、通常これら
は合計2〜8%程度含まれている。
【0013】(N,N’−ジアシル基置換ホモシスチン
の精製)本発明の精製法に於いては、先ず水と混和しな
い有機溶媒中にN,N’−ジアシル基置換ホモシスチン
を溶解してから、水を加えて無機物及び親水性の加水分
解物を水相に除去する。水と混和しない有機溶媒とは、
室温で水と重量比2:1で混合した時に均一にならずに
分離した状態になる有機溶媒を指す。この様な有機溶媒
としては、ジエチルエーテル、メチルt−ブチルエーテ
ル等のエーテル類;メチルイソブチルケトン等のケトン
類;酢酸エチルや酢酸n−ブチル等のエステル類を挙げ
ることができる。N,N’−ジアシルホモシスチンの溶
解性の面から酢酸エステルが好ましく、中でも酢酸n−
ブチルが好ましい。
【0014】不純物を含む粗製のN,N’−ジアシル化
ホモシスチンは上記の水と混和しない有機溶媒中で攪拌
して溶解させる。攪拌翼の形状や攪拌の形式には特に制
限はないが、有機溶媒を添加してから1時間以内に均一
に溶解する事が望ましい。有機溶媒に対するホモシスチ
ンの添加量は任意であるが、通常は粗製のN,N’−ジ
アシルホモシスチンに対して2〜10倍重量の有機溶媒
を用いる。好ましくは3〜5倍重量を用いる。不純物の
生成を抑制する為に溶解の温度は40℃以下である事が
好ましく、更に好ましくは30℃以下の温度で行う。温
度が40℃を越えると不純物の生成は急激に多くなり、
30℃以下では数十時間の取り扱いが可能である。
【0015】上記の様にして得られたN,N’−ジアシ
ル基置換ホモシスチンの溶解液に水を加えて無機塩類を
水相に抽出する。この時の水相のpHは酸析と同様に1
〜5に調整する。pHが低いとカルボキシル基のエステ
ル交換反応が進行し、高いとアミド結合の加水分解が進
行する。また、N,N’−ジアシルホモシスチンが水相
に抜け出さない様にする為に飽和食塩水を用いることも
できる。また、アミド結合が加水分解して生じる親水性
の不純物が1回の抽出で除去しきれない場合には、上記
の抽出操作を繰り返すことによって親水性の不純物を1
%以下にすることができる。
【0016】水相を分離したN,N’−ジアシル基置換
ホモシスチンの溶解液を濃縮し、無機塩を濾過して除い
てから貧溶媒中に攪拌しながら添加することにより針状
の白色結晶が得られる。本発明において貧溶媒とは上述
の水と混和しない有機溶媒よりもN,N’−ジアシル基
置換ホモシスチンの溶解度が低い溶媒を意味する。貧溶
媒としてはN,N’−ジアシル基置換ホモシスチンをほ
とんど溶解せず、エステル交換等の副反応を生じない不
活性な溶媒である事が望ましい。この様な溶媒としては
n−ヘキサンやn−ヘプタン、イソオクタン等の飽和炭
化水素を挙げることができる。中でも取り扱いの容易さ
と入手のし易さからn−ヘプタンが好ましい。
【0017】貧溶媒の使用量は濃縮液の2〜10重量倍
である事が好ましく、更には3〜5重量倍である事が好
ましい。貧溶媒の量が少ないと晶析しないで二相に分離
してしまう。また、晶析する際の温度は40℃〜50℃
が好ましい。温度が低いと結晶化せずに二相に分離して
しまう。また、高過ぎるとエステル交換反応が進行して
不純物が生成する。エステル交換した不純物が1回の晶
析で除去しきれない場合には、上記の晶析操作を繰り返
すことによってエステル交換した不純物を1%以下にす
ることができる。
【0018】こうして得られたN,N’−ジアシルホモ
シスチンの精製結晶は通常の方法により濾過して減圧乾
燥する事により、HPLC面積純度が98%を越える、
好ましくは99%を越える高純度のN,N’−ジアシル
基置換ホモシスチン結晶を得ることができる。更に、本
発明の精製操作を繰り返すことにより、純度を高くする
ことも可能である。精製されたN,N’−ジアシル基置
換ホモシスチンの乾燥温度は50℃を越えないことが好
ましく、更には40℃を越えないことが好ましい。
【0019】
【実施例】以下に、実施例を示して本発明を具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限りは、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の分
析測定は以下のように行った。 N,N’−ジアシルホモシスチンの化学純度の測定:分
離カラムとしてAlltech社製のLichrosp
hereNH2(内径4.5mm,長さ150mm)を
備えた高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用いて測
定を行った。試料としてN,N’−ジアシルホモシスチ
ン結晶1mgを溶離液(燐酸2水素1アンモニウムを6
ミリモル/Lで溶解した22体積%の含水アセトニトリ
ル)で1ml程度に希釈した溶液を10μl注入して分
析を行った。流速1.0ml/分で分離を行い、215
nmのUV検出器にて吸光ピークの面積を測定した。結
果は各成分の吸光ピークに基づく面積百分率で示し、
「A%」と表記した。
【0020】N,N’−ジアシルホモシスチンの光学純
度の測定:分離カラムとしてダイセル化学製のChir
alpakAD(内径4.5mm,長さ250mm)を
備えた高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用いて測
定を行った。試料としてN,N’−ジアシルホモシスチ
ン結晶1mgを溶離液(n−ヘキサン/2−プロパノー
ル/トリフルオロ酢酸=90/10/0.1体積)で1
ml程度に希釈した溶液を10μl注入して分析を行っ
た。流速1.0ml/分で分離を行い、220nmのU
V検出器にて吸光ピークの面積を測定した。結果は各成
分の吸光ピークに基づく面積百分率で示し、「A%」と
表記した。
【0021】pHの測定:ホリバ製作所(株)製の携帯
型pH計D−12型を用いて測定を行った。pH4,
7,9の校正液を用いて校正してからアミド化ホモシス
チン誘導体の反応液及び酸析懸濁液のpH測定を行っ
た。 含水率の測定:三菱化学(株)製の微量水分計CA−0
7を用いて陽極にアクアミクロンAX、陰極にアクアミ
クロンCXUを入れて電量水分滴定を行った。
【0022】[実施例1]外筒循環水による温度調節機
と還流冷却管及び窒素導入管、PTFE製の半月板攪拌
翼、pH電極、温度計を備えた容量200mlのガラス
製セパラブルフラスコ中にL−ホモシスチン結晶13.
4gとメタノール26.8gを15℃において攪拌しな
がら28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液2
1.2gを添加し、次いでトリフルオロ酢酸エチル1
5.3gを加えた。25℃まで昇温して5時間攪拌を続
けた所、懸濁していた反応液は透明になった。この時の
反応液を分析した所、HPLC化学純度は99.2A%
であり含水率は100μg/g未満であった。上記の反
応液に35%塩酸を添加してpH6に調整した後、脱塩
水76gを加えてから再度35%塩酸を追添加してpH
2に調整した。40℃において20時間攪拌を続けた
所、加水分解したモノトリフルオロアセチル体0.9A
%とモノメチルエステル体4.8A%が検出され、HP
LC化学純度は94.3A%になった。酢酸n−ブチル
211gを加えて抽出した後,分液して減圧濃縮する事
によりN,N’−ビス(トリフルオロアセチル)−L−
ホモシスチンの粗結晶を得られた。外筒循環水による温
度調節機と還流冷却管、PTFE製の半月板攪拌翼、p
H電極、温度計を備えた容量1200mlのガラス製セ
パラブルフラスコ中にメチルエステル体1.6A%、n
−ブチルエステル体3.7A%とN−モノ(トリフルオ
ロアセチル)体0.8A%を含んだ化学純度93.7A
%のN,N’−ビス(トリフルオロアセチル)−L−ホ
モシスチン粗結晶77.0gに酢酸n−ブチル283.
0gを加えて30℃において攪拌して溶解した。15℃
まで冷却して脱塩水400gに濃塩酸1.5gを加えた
水相を添加してpHを確認したところ、1.5を示し
た。
【0023】静置分液後に水相を除いて、新たに飽和食
塩水200gを添加して抽出し、静置分液した。この
後、40℃まで昇温して4kPaの減圧下にて酢酸n−
ブチル197.4gを濃縮した。濃縮液を直径55mm
の5C濾紙を用いて吸引濾過して無機塩を除き、50℃
においてn−ヘプタン415.6gに添加して晶析し
た。晶析した結晶は1Lのラボセントルを用いて濾別し
た。得られた結晶はn−ヘプタン110gで洗浄した。
【0024】得られた白色結晶の湿潤重量は134.1
gであり、HPLC分析の結果、N−モノ(トリフルオ
ロアセチル)体0.03A%とメチルエステル体0.9
A%、n−ブチルエステル2.3A%が検出され、HP
LC化学純度は96.6A%であった。上記の湿潤結晶
134gを酢酸n−ブチル150gに再度溶解した後、
n−ヘプタン500g中に50℃にて添加晶析した。晶
析した結晶は1Lのラボセントルを用いて濾別し、得ら
れた結晶はn−ヘプタン110gで洗浄した後50℃に
て減圧乾燥した。得られた白色結晶の乾燥重量は48.
7gで回収率は63.2%であった。モノトリフルオロ
アセチル体0.03A%とエステル体1.5A%が検出
され、HPLC化学純度は98.4A%であった。
【0025】[実施例2]実施例1と同じ原料77.0
gを用い、30℃において攪拌しながら酢酸n−ブチル
283gに溶解した。15℃に冷却して飽和食塩水20
0gを加えて静置分液する抽出操作を4回繰り返し、次
いで400mlの脱塩水に濃塩酸2.7gを加えた水相
を加えて静置分液する抽出操作を4回繰り返した。得ら
れた有機相を40℃において減圧濃縮して、酢酸n−ブ
チル178.7gを回収した。濃縮液を直径55mmの
5C濾紙を用いて吸引濾過して無機塩を除き、50℃に
おいてn−ヘプタン491.0gに添加して晶析した。
晶析した結晶は直径70mmの5C濾紙を用いて吸引濾
過し、得られた結晶はn−ヘプタン110gで洗浄し
た。
【0026】得られた白色結晶の湿潤重量は106.2
gであり、HPLC分析の結果、モノトリフルオロアセ
チル体0.03A%とメチルエステル体0.8A%、n
−ブチルエステル体2.4A%が検出され、HPLC化
学純度は96.6A%であった。上記の湿潤結晶106
gを酢酸n−ブチル150gに再度溶解した後、n−ヘ
プタン500g中に50℃にて添加晶析した。晶析した
結晶は直径70mmの5C濾紙を用いて吸引濾過し、得
られた結晶はn−ヘプタン110gで洗浄した後50℃
にて減圧乾燥した。
【0027】得られた白色結晶の乾燥重量は52.2g
で回収率は67.8%であった。モノトリフルオロアセ
チル体0.04A%とエステル体1.4A%が検出さ
れ、HPLC化学純度は98.5A%であった。
【0028】
【発明の効果】本発明により、モノアシル体やエステル
体等の不純物を除去して高純度のN,N’−ジアシル基
置換ホモシスチンを得る為の精製方法を提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC53 AD15 AD16 BB11 BB17 BB31 BC33 BC40 BD60 TA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N,N’−ジアシル基置換ホモシスチン
    のカルボキシル基がエステル化された化合物及び/又は
    N,N’−ジアシル基置換ホモシスチンの一方のアミド
    結合が加水分解した化合物を含むN,N’−ジアシル基
    置換ホモシスチンを水と混和しない有機溶媒に溶解し、
    これを水と混合し、次いで分液した有機相を貧溶媒と混
    合してN,N’−ジアシル基置換ホモシスチン晶析させ
    る事を特徴とするN,N’−ジアシル基置換ホモシスチ
    ンの精製方法。
  2. 【請求項2】 アシル基がトリフルオロアセチル基であ
    る請求項1に記載のN,N’−ジアシル基置換ホモシス
    チンの精製方法。
  3. 【請求項3】 水と混和しない有機溶媒が酢酸エステル
    であり、貧溶媒が飽和炭化水素である請求項1または2
    に記載のN,N’−ジアシル基置換ホモシスチンの精製
    方法。
  4. 【請求項4】 酢酸エステルが酢酸ブチルであり、飽和
    炭化水素がn−ヘプタンである請求項3に記載のN,
    N’−ジアシル基置換ホモシスチンの精製方法。
  5. 【請求項5】 晶析母液中の酢酸エステル含有量が10
    〜25重量%である事を特徴とする請求項3又は4に記
    載のN,N’−ジアシル基置換ホモシスチンの精製方
    法。
  6. 【請求項6】 N,N−ジアシル基置換ホモシスチンの
    カルボキシル基がエステル化された化合物及び/又は
    N,N−ジアシル基置換ホモシスチンのアミド結合が加
    水分解した化合物を2重量%以上含む請求項1〜5のい
    ずれかに記載のN,N’−ジアシル基置換ホモシスチン
    の精製方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の精製方
    法によって得られた純度が99%を越えるN,N’−ジ
    アシル基置換ホモシスチン。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載の精製方
    法を2回以上繰り返すことによって得られた純度が99
    %を越えるN,N’−ジアシル基置換ホモシスチン。
  9. 【請求項9】 以下の工程を有するN,N’−ジアシル
    基置換ホモシスチンの製造方法。1)ホモシスチンを塩
    基性条件下にアシル化し、N,N’−ジアシル基置換ホ
    モシスチンを製造する工程、2)N,N’−ジアシル基
    置換ホモシスチンを水と混和しない有機溶媒に溶解し,
    これを水と混合し、次いで分液した有機相を貧溶媒と混
    合してN,N’−ジアシル基置換ホモシスチン晶析させ
    る工程。
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