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JP2003320340A - 水産物加工残渣に含まれる重金属元素の除去処理方法及びその装置 - Google Patents

水産物加工残渣に含まれる重金属元素の除去処理方法及びその装置

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JP2003320340A
JP2003320340A JP2002127034A JP2002127034A JP2003320340A JP 2003320340 A JP2003320340 A JP 2003320340A JP 2002127034 A JP2002127034 A JP 2002127034A JP 2002127034 A JP2002127034 A JP 2002127034A JP 2003320340 A JP2003320340 A JP 2003320340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion exchange
processing residue
liquid
solid
ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002127034A
Other languages
English (en)
Inventor
Teru Tamura
輝 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAMURA KAGAKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
TAMURA KAGAKU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAMURA KAGAKU KENKYUSHO KK filed Critical TAMURA KAGAKU KENKYUSHO KK
Priority to JP2002127034A priority Critical patent/JP2003320340A/ja
Publication of JP2003320340A publication Critical patent/JP2003320340A/ja
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水産物加工残渣に含まれるカドミウム等をキ
レート型イオン交換繊維により選択的に吸着させる有害
重金属元素の除去処理技術における問題点を解決する方
法及びその装置を提供する。 【解決手段】 水産物加工残渣の処理に際し、その加工
残渣を予め純水洗浄して海水分とこれに含まれる金属類
を除去する。次いで、上記加工残渣の剪断搾汁により固
液分離を行い、搾汁によって得られた固形物をプロテア
ーゼによる液化処理の後に、遠心分離により固液分離と
油水分離とを行い、得られた分離液をそれぞれキレート
型イオン交換繊維に接触させてカドミウムを主体とする
有害重金属元素を吸着除去する。上記イオン交換繊維
は、予めコンディショニング処理によりイオン交換基を
清浄化されたCOOH基として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水産物加工残渣、
特に、ホタテ貝やイカの内臓のような水産軟体動物の食
品加工時に生じる加工残渣から、カドミウムを主体とす
る有害重金属を無孔質極細繊維状イオン交換繊維を用い
て除去して当該残渣を無害化するに際し、生体化学成分
の劣化を防いで、高度な経済効果を挙げるための処理方
法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、水産物加工残渣にカドミウム
を主体とする有害重金属が含まれていることが指摘さ
れ、それを分離するための種々の技術が開発されてい
る。更に具体的に説明すると、東北3県や北海道で水揚
げされるホタテ貝は、年間50万トンに達し、中でも北
海道では道水産物第1位の40万トンを占めるが、道内
500工場から加工残渣として排出される公表10万ト
ンの内臓には、イタイイタイ病で社会問題となったカド
ミウム(水銀と共に亜鉛属二価金属元素)が含有されて
いるため、廃棄処分に慎重を要する大きな環境問題を孕
んでいる。
【0003】この対策としては、焼却法、炭化法等が試
みられたが、農作物への影響等の心配から、平成3年
来、約10年間で50億円近い公費による研究を経て、
電解法(特開平9−217131号)による試験工場が
建設され、あるいは、ゲル状交換樹脂による吸着法(特
許第2933309号)や、強カチオン型のイオン交換
繊維を用いた吸着法(特開2001−54783号)等
が提案されてきたが、いずれも工業的に種々の欠陥を露
呈し、普及するに至っていない。
【0004】このような状況下において、本発明者は、
先に、それまでの研究成果を基に、ホタテ貝の加工残渣
に含まれるカドミウムのイオン吸着方法として、キレー
ト型イオン交換繊維を使用することにより、二価金属元
素であるカドミウムの選択的吸着を行い、強カチオン型
イオン交換繊維ではカドミウムと共に吸着される加工残
渣中の最多含有量であるNaを始めとするアルカリ金属
元素の吸着を避けることに成功し、この技術を特願20
01−147544号(発明の名称:軟体動物食品加工
残渣の処理方法、処理プロセス及びそれに用いる処理装
置)として提案している。
【0005】上記既提案の技術は、基本的には有害金属
元素の除去に有効なものであるが、プラント建設に向け
てベンチスケールでの実用化試験を繰り返すに及び、キ
レート型イオン交換繊維を加工する段階の不織布の処理
法に起因する金属総含有量の増大、イオン交換容量不
足、水産物加工残渣の初期処理法の欠陥、高価値成分の
分離工程の新技法の必要性等が重要課題となるに至り、
そのため、実用技術として確立するために必要な新たな
技法の開発、プロセスの変更を行い、それに伴う装置の
変更を加えることにより、結果的に実用化の目途を付け
ることができるようになり、これらの知見に基づいて本
発明をなすに至ったものである。
【0006】更に具体的に説明すると、先ず、本発明者
による上記実用化試験のための各種分析・考察の結果に
より、一般に入手できるキレート型イオン交換不織布に
は、不織布加工時に使用される機器類及び化学薬品に由
来すると見られるアルカリ金属元素や他の金属元素によ
るイオン交換繊維への金属イオン吸着が、既に起きてい
るものと確信されるに至り、最終的にはそれを分析によ
って確かめることができた(表1参照)。即ち、キレー
ト型イオン交換繊維には、イオン交換基としてCOO
H,COONaの二種があり、それぞれH型、Na型と
呼んでいるが、一般に入手できるキレート型イオン交換
不織布は、そのイオン交換基製造過程で使われる工業用
のNaOH、KOH、及びこれらに含まれる各種夾雑金
属(Mg、Ca等)によって、水産物加工残渣に含まれ
るカドミウムの実用設備による吸着には適さない程度に
汚されていることが確認された。
【0007】一方、上記水産物加工残渣に含まれている
カドミウムは、全金属中の100分の1またはそれ以下
という極めて微量であり、そのカドミウムだけを単独で
イオン交換不織布等により吸着除去することは理論的に
不可能であって、その吸着除去のためには、選択的にC
a、Mgと共に亜鉛、カドミウム、水銀という2価の亜
鉛属を吸着する必要があり、そのため、予め上記イオン
交換不織布の洗浄を行うことによって、イオン交換基を
清浄なCOOHとし、イオン交換容量を最大限に活用可
能にする必要があることが確かめられた。
【0008】また、上述したホタテ貝の加工残渣は、水
分85%と、粗タンパク質、脂質、灰分の合計15%と
が一般生体成分である(道立網走水産試験場長坂本正勝
氏資料による。)が、実際にはその重量の5割以上の塩
を含んだ遊離水分が内臓構成膜中に存在しており、従来
はそのまま産業廃棄物重量として、焼却、炭化、電解処
理量に計上されてきた公算が大きい。そして、この含塩
遊離水分の殆どは海水と見られるので、これに含有され
るNa、K、Mg、Ca等による無駄なイオン交換容量
の占有縮小を防止し、作業対象物量の不必要な増大を防
ぐためにも、前処理工程として、内臓に貯留する海水分
とこれに含まれる金属類を除去することの必要性を確認
した(表2参照)。
【0009】更に、本発明の水産物加工残渣の処理方法
と関連し、有毒成分のカドミウム等を除去した後の水産
物加工残渣には、食品化学原料等として活用できる成分
を多量に含んでいる可能性が高く、それを如何に活用し
て水産物加工残渣の処理コストを低減すべきかという視
点での処理工程の見直しから、本発明者は生体成分の劣
化防止の必要性を確認した。
【0010】即ち、本発明者による前記既提案の方法で
は、水産物加工残渣の内臓に組み込まれたカドミウム元
素は、タンパク質構造中のカルボキシル基とのイオン結
合を最強錯体とし、ペプチド結合及び燐系成分との配位
結合までを勘案し、イオン交換基へのカドミウム吸着効
率を高めるため、前もって硫酸、塩酸等に浸漬して上記
錯体結合力を弱めて電離状態にする方式をとってきた
が、この方式は、生体の劣化原因となる自酵素による成
分破壊、並びに微生物による過酸化物の増大(腐敗の進
行)に加担する工程であることが等閑視され、水産物加
工残渣に有効利用できる程度に含まれる可能性が高いと
ころの、高価値成分である高度・不飽和脂肪酸等が、殆
ど破壊されてしまうことが判明し、その対策を考慮する
必要性を確認した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、基本的には、上述したところの既提案の発明におけ
る問題点、即ち、水産物加工残渣に含まれるカドミウム
を主体とする有害重金属元素を、キレート型イオン交換
繊維により選択的に吸着させる有害重金属元素の除去処
理技術における上記問題点を解決することにある。
【0012】本発明の更に具体的な技術的課題は、本発
明者による実用化試験のための各種分析・考察の結果に
より、一般に入手できるキレート型イオン交換不織布に
は、その製造時に金属イオンの吸着が既に起きていて、
水産物加工残渣に含まれるカドミウムの吸着には適さな
い程度にイオン交換不織布が汚されていることが確認さ
れたことを前提とし、その知見に基づいて、既提案の技
術にイオン交換容量を最大限に活用可能にするための手
段を付加することにある。
【0013】本発明の他の技術的課題は、水産物加工残
渣における含塩遊離水分の殆どは海水と見られ、これに
含有されるNa、K、Mg、Ca等による無駄なイオン
交換容量の占有縮小を防止する必要があるという知見に
基づき、前記既提案の技術に対し、前処理工程として、
内臓に貯留する海水分とこれに含まれる金属類を除去す
るための有効な手段を付加することにある。本発明の更
に他の技術的課題は、水産物加工残渣には食品化学原料
等として活用できる成分を有効利用できる程度に含んで
いる可能性が高く、それらを活用するためには生体成分
の劣化防止の必要性があるという前記知見に基づき、生
体成分の劣化原因となる自酵素による成分破壊、並びに
微生物による過酸化物の増大(腐敗の進行)を抑制する
対策をも考慮したところの、重金属元素の除去処理方法
及びその装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る重金属元素の除去処理方法は、主として
ホタテ貝やイカの内臓を処理対象とし、それらの水産物
加工残渣に含まれるカドミウムを主体とする有害重金属
元素を、キレート型イオン交換繊維により選択的に吸着
させる有害重金属元素の除去処理方法において、上記キ
レート型イオン交換繊維を予めコンディショニング処理
によりイオン交換基を清浄化されたCOOH基として使
用し、水産物加工残渣の処理に際して、その水産物加工
残渣を予め純水洗浄し、望ましくは脱気した純水で洗浄
して、海水分とこれに含まれる金属類を除去し、次い
で、上記加工残渣の物理的な剪断搾汁による第1次の固
液分離を行い、上記搾汁によって得られた固形物をプロ
テアーゼによる液化処理の後に、遠心分離によりスラッ
ジと液に分ける第2次の固液分離と、上記液の油水分離
とを行い、上記第1次の固液分離及び上記油水分離によ
って得られた分離液をそれぞれ上記キレート型イオン交
換繊維に接触させてカドミウムを主体とする有害重金属
元素を吸着除去することを特徴とするものである。
【0015】上記本発明の除去処理方法は、キレート型
イオン交換繊維を予めコンディショニング処理によりイ
オン交換基を清浄化されたCOOH基としておくコンデ
ィショニング工程と、水産物加工残渣を純水洗浄して海
水分とこれに含まれる金属類を除去する洗浄脱塩工程
と、上記加工残渣を物理的に細断したうえで搾汁する固
液分離工程と、上記搾汁によって得られた固形物を反応
槽においてプロテアーゼにより液化処理する液化工程
と、上記反応槽で液化処理した加工残渣から遠心分離に
よりスラッジと液とに第2次の固液分離を行うと共に、
その分離液について油水分離を行う固液・油水分離工程
と、上記第1次の固液分離工程において分離した分離液
及び上記固液・油水分離工程において分離した親水性溶
液を、イオン交換コラム内においてそれぞれ上記キレー
ト型イオン交換繊維に接触させて、カドミウムを主体と
する有害重金属元素を含む2価金属元素を吸着除去する
イオン交換処理工程とによって実施することができる。
【0016】上記プロテアーゼにより液化処理した加工
残渣から固液分離により分離されたスラッジは、反応槽
に戻して再度液化処理するのが望ましい。また、上記イ
オン交換処理工程は、キレート型イオン交換繊維を収容
したイオン交換コラムを直列に連結してそれらに順次通
液することによって行い、イオン交換容量が低下したイ
オン交換繊維を、再生したイオン交換繊維と交換すると
共に、イオン交換容量が低下したイオン交換繊維を順次
再生使用するのが、能率的、経済的な処理のために有効
である。
【0017】また、上記方法を実施するための本発明の
有害重金属元素の除去処理装置は、純水を供給する純水
供給装置と、水産物加工残渣を洗浄槽において上記純水
供給装置からの純水により洗浄し、海水分とこれに含ま
れる金属類を当該洗浄により除去する洗浄脱塩装置と、
上記加工残渣を物理的に細断する剪断機と、該剪断機で
細断した加工残渣から搾汁により分離液を得る搾汁装置
と、上記搾汁によって得られた固形物を反応槽において
プロテアーゼにより液化処理する液化装置と、上記反応
槽で液化処理した加工残渣から遠心分離によりスラッジ
と液とに固液分離する固液分離装置と、その固液分離装
置による分離液について遠心分離により油脂分と親水性
溶液とに油水分離を行う油水分離装置と、上記搾汁装置
において分離した分離液及び上記油水分離装置において
分離した親水性溶液を、イオン交換コラム内に収容した
上記キレート型イオン交換繊維に接触させて、カドミウ
ムを主体とする有害重金属元素を含む2価金属元素を吸
着除去するイオン交換処理装置とによって構成したこと
を特徴とするものである。
【0018】上記イオン交換処理装置は、複数のイオン
交換コラムを直列に連結することにより構成し、各イオ
ン交換コラムに、キレート型イオン交換繊維をカセット
に収容して、交換可能に装着し、一方、使用を開始する
キレート型イオン交換繊維におけるイオン交換基を予め
清浄化されたCOOH基としておくコンディショニング
処理と、イオン交換容量が低下したイオン交換繊維を再
生する再生処理とを行うための洗浄塔を別設して、該洗
浄塔に上記カセットを着脱自在に装着可能にするのが、
水産物加工残渣の能率的な処理のために有効である。
【0019】上記構成を有する本発明の方法及び装置に
おいては、前述したように、一般に入手できるキレート
型イオン交換繊維には、その製造時に各種金属イオンの
吸着が既に起きていて、水産物加工残渣に含まれる少量
のカドミウムの吸着には適さない程度に汚されているこ
とを、実用化のための試験において確かめた(表1参
照)本発明者の知見に基づき、使用を開始するキレート
型イオン交換繊維におけるイオン交換基を予め清浄化さ
れたCOOH基としておくコンディショニング処理を行
うようにしているので、キレート型イオン交換繊維を利
用するようにした前記既提案の技術に比して、イオン交
換容量が最大限に活用可能になり、少量のカドミウムの
吸着にも有効に利用することができる。
【0020】また、水産物加工残渣には遊離水分として
多くの海水が含まれていて、これに含有されるNa、
K、Mg、Ca等による無駄なイオン交換容量の占有縮
小を防止しなければ効率的なカドミウムの吸着除去を行
うのが困難であるという実用化試験での知見に基づき、
前処理工程として、水産物加工残渣を純水洗浄し、海水
分とそれに含まれる金属類を除去するようにしたので、
純水により新たに処理系内に夾雑物を持ち込まないこと
と相俟って、イオン交換樹脂によるカドミウム等の有害
重金属元素の吸着除去を効率的に行うことができる。
【0021】更に、本発明は、前記既提案の発明のよう
に、単に、厖大な量の産業余剰物である水産物加工残渣
から有毒成分のカドミウムを除去し、廃棄しても安全な
物質にして環境問題の解決を図ろうとするだけのもので
はなく、カドミウムを除去した水産物加工残渣は食品化
学原料等としても活用できる可能性が高いという知見に
基づき、生体化学成分の劣化防止を図るために、既提案
の発明において用いていた水産物加工残渣の酸浸漬法を
採用することなく、純水洗浄を行う方法を採用し、しか
も、プロテアーゼによる固形分の溶解や、遠心分離によ
りスラッジと液に分ける固液分離、上記液の油水分離の
工程を組み込むことにより、水産物加工残渣から有効成
分を劣化させることなく抽出することができるものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明によって重金属元素の除去
処理を行う水産物加工残渣(以下、原料という。)は、
ホタテ貝やイカの内臓のような水産軟体動物の食品加工
時に生じる加工残渣で、本発明の方法及び装置は、それ
らに含まれるところのカドミウムを主体とする有害重金
属を無孔質極細繊維状イオン交換繊維を用いて吸着除去
し、当該残渣を無害化するためのものであり、一般的に
は、以下に説明する第1乃至第8工程と、それらに付加
される付加工程とによって行われる。
【0023】第1工程:搬入原料の純水による洗浄脱塩
工程 上述したように、ホタテ貝その他の水産物の加工残渣
は、一般生体成分の他に多量の塩を含んだ遊離水分が内
臓構成膜内外に存在しており、そして、この含塩遊離水
分の殆どは海水と見られるので、これに含有されるN
a、K、Mg、Ca等による無駄なイオン交換容量の占
有縮小を防止し、作業対象物量の不必要な増大を防ぐた
め、最初に、内臓に貯留する海水分とこれに含まれる金
属類を洗浄により除去するのが有効である。本発明者が
ホタテ貝の内臓をそれと略同重量の純水で2回水洗した
結果、後述の実施例における表2に示すように、海水成
分が大きく減少することを確認できている。
【0024】そのため、第1工程では、先ず、原料を洗
浄槽内において純水洗浄することにより、内臓に貯留す
る海水分とこれに含まれる金属類を前以て除去する。脱
気した純水を用いることにより、新たに夾雑物を持ち込
むのをより有効に抑制することができる。純水の対原料
容積比は約1:1程度が望ましいが、原料によって増減
する必要がある。また、洗浄は、洗浄温度30〜45℃
前後で、1時間撹拌後に脱水し、それを2回繰り返して
行うのが効果的であるが、原料に応じて適宜調整するこ
とができる。洗浄後には、洗浄槽の周囲のジャケットに
淡水または海水を冷却水として注入し、槽内を25℃以
下に保つのが望ましい。次工程に移行させる際には軽い
圧迫で水分を搾り出す。
【0025】第2工程:原料の剪断搾汁工程(第1次固
液分離工程) ホタテ貝の内臓類は、外側が内臓構成膜によって覆われ
ているため、その膜によって覆われた器官内に外部から
取り込んでいる水分その他は、一般生体成分といえるも
のではない。これを除く一般生体成分は、水がほぼ85
%、そのうちのほぼ80%は遊離アミノ酸を含む水溶
液、残りは有機物を構成するものの中においてそれと結
合している結合水(ほぼ5%)である。この内臓類から
できるだけ遊離水分を抽出する必要があるが、内臓類の
外側が内臓構成膜によって覆われているので、そのまま
で搾汁しても十分な固液分離を行うことが困難である。
【0026】そのため、上記第1工程で洗浄された原料
は、剪断機及び搾汁装置からなる固液分離装置に送ら
れ、図3を参照して後述するように、原料の膜組織を数
ミリ以下に細断したうえで搾汁され、得られた搾汁は濾
過器を介して搾汁貯槽へ、残りの固形物はプロテアーゼ
による反応槽に搬送される。上記剪断機としては、回転
するカッター等により細断する装置が適し、また、搾汁
装置としてはスクリュープレス等を備えたものが適して
いる。この段階での固液分離率は、ホタテ貝の加工残渣
の場合、通常、搾汁が固形分よりも多くなる。
【0027】第3工程:搾汁の濾過工程 第2工程における固液分離により得られた搾汁は、濾過
器でその搾汁中の微粒子を濾過分離し、微粒子を分離し
た搾汁は搾汁タンクへ貯えられる。この搾汁タンクは、
周囲のジャケットの水温調整で25℃以下に保つのが望
ましい。分離した微粒子は、必要に応じて剪断搾汁機で
得られた固形物と共にプロテアーゼによる反応槽に送る
ことができる。
【0028】第4工程:イオン交換コラム(第1)によ
るカドミウム等の吸着除去工程 上記搾汁タンクに貯えられた搾汁は、イオン交換処理装
置におけるイオン交換コラムに通液され、そこに収容し
たキレート型イオン交換繊維の間を通過させることによ
り、カドミウムを含む2価金属元素が吸着除去される。
上記キレート型イオン交換繊維としては、キレート形成
基を持つ合成繊維であり、耐水性を有することが必要で
ある。上記キレート成形基としては、アルカリ金属とは
キレート結合を形成しないところの、芳香族ヒドロカル
ボニル残基、脂肪族アミン残基、酸素・窒素含有複素環
化合物残基、イミノ酢酸残基あるいはチオアルコール残
基などが好ましい。これらのキレート形成基は、1価金
属イオンとの塩も酸の存在下で遊離型になり、2価金属
イオンと結合するので、本発明におけるカドミウム等の
吸着除去に有効に利用することができる。
【0029】上記イオン交換繊維を構成する素材は、例
えばポリ酢酸ビニル加水分解物又はアルキレンと酢酸ビ
ニルとの共重合体の加水分解物に、ケタール結合又はエ
ステル結合を介してキレート形成基を導入するか、スチ
レン又はジビニルベンゼンとキレート形成基を持つスチ
レン誘導体を共重合させることにより、キレート形成基
を持つ高分子化合物を製造し、これを常法に従って紡糸
することにより得ることができる。このようにして得ら
れた繊維は絹糸状であって、それを液流中においた場合
には変形が著しいので、必要に応じて、例えば、ポリエ
チレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン等
のポリアミド、レーヨン等の再生繊維のキレート形成基
を持たない高分子化合物からなる繊維と混合し、編布、
織布、不織布にして用いられる。不織布として用いる場
合には、バインダーとして、例えば30%程度のポリエ
チレンテレフタレートを用い、その形状が保持される。
【0030】前記搾汁タンク内の搾汁は、このイオン交
換繊維を充填したイオン交換コラムに、そのpHをイオ
ン交換に適する範囲(5.5〜9.0程度)に調整して
供給され、その搾汁温度を15〜30℃、望ましくは2
5℃程度に維持しながら、イオン交換繊維間をSV値1
5〜25、望ましくは流量または流速の制御によりSV
値20程度の流速で通過させ、カドミウムその他の有害
金属の吸着除去を行った後、搾汁貯槽に流入させ、25
℃以下に保つ。この搾汁貯槽に流入した搾汁エキスは、
カドミウムの含有量が0.1ppm以下であり、安全に
廃棄または他に利用することができる。
【0031】第5工程:プロテアーゼによる固形物の液
化工程 第1次固液分離装置における搾汁装置で搾汁された残り
の固形物は、液化のためにプロテアーゼによる反応槽に
搬送される。プロテアーゼは、プロテアーゼ槽から顆粒
状または粉状で供給され、pH調整槽においてpH5.
0〜6.8に調整したプロテアーゼ液が反応槽に送ら
れ、反応槽において上記固形物と混合撹拌し、固形物を
溶解させる。反応槽においては、通常、純水99.9
%、プロテアーゼ0.1%程度の濃度で、固形物とプロ
テアーゼ液とが1:1程度になる重量比で撹拌混合し、
約1時間程度で固形物を溶解させることができる。水産
物加工残渣を食品化学原料等として活用するという観点
からは、反応槽のpH調整に用いる酸として、硫酸、硝
酸は不適であり、塩酸、その他酢酸等の有機酸が望まし
く、また、アルカリとしては、アンモニア系、過塩素酸
ナトリウム、苛性ソーダ等を利用できるが、苛性カリを
使用するのが望ましい。これは、前記イオン交換コラム
による吸着時についても同様である。
【0032】第6工程:2段遠心分離によるスラッジ、
親水性溶液、油分の分離工程 ホタテ内臓から工程別に作り出される液体は、その大部
分が親水性液体であり、それを、第4または第7工程に
おいて、イオン交換基に接触させてCdを吸着させる通
液作業上の問題は少ないが、第7工程において特に問題
になるのは、イオン交換通液作業の阻害要素となる次の
2点であり、その予防工程を組み込む必要がある。 、液中に浮遊する微小固定粒子の除去 液中の微小固定粒子が多いと、イオン交換コラムの上部
から次第に目詰まり起こす場合がある。これを防止する
には、濾過膜の孔径を変えるとか、適時にコラムを逆噴
排出するのが望ましい。 、液中に浮遊する微小油性粒子(コロイダル粒子)の
除去 上述した固形粒子とイオン交換基との間にバインダーと
して接着し、目詰まりの逆噴再生を困難にし、交換基を
マスキングする場合がある。この阻害要素の数値的大小
は、季節産地別の成分差に大きく起因されるので、施設
設計前に作業地区の原料成分実測値に基づき、数値を決
めることが前提となる。上述した経験から導き出された
のが、プロテアーゼ処理液化物に対する遠心分離工程の
2分割役割分担型工程である。排出された上記の固形
粒子及び上記の油性粒子は作業適応量に達するまで各
々別途タンクに収容し、の固形粒子は第5工程の反応
槽に戻し、の油性粒子は別途処理される。
【0033】上記遠心分離工程の2分割役割分担型工程
について更に詳述すると、プロテアーゼによる固形物の
液化工程の後、その液化固形物は、スラッジ、親水性溶
液、油分に分離するため、まず、スクリューデカンタ型
遠心分離機等からなる第2の固液分離装置によりスラッ
ジと液とに分け、次に、その分離液を油水分離装置によ
り親水性溶液と油分を分離する。上記第2の固液分離装
置としては、液化工程を経た加工残渣のスラッジから強
力に液(油脂分と親水性溶液)を遠心分離できることが
必要であり、また、油水分離装置としては、上記固液分
離装置による分離液について遠心分離により油脂分と親
水性溶液とを分離できることが必要であるため、上記2
段階の分離を行うものである。この分離工程において分
離されたスラッジは、プロテアーゼ反応槽に戻すことに
より、できるだけそれらを液化し、また、上記油水分離
置において分離した親水性溶液と油脂分はそれぞれ個別
的に貯える。液化を繰り返しても最終的に液化できない
スラッジは、非常に少量になり、しかも、カドミウム等
の有害金属の含有量も非常に微量になるので、最終的な
処分も容易になる。そして、上記親水性溶液は次の第7
工程でカドミウム等の吸着除去処理を行い、一方、回収
した油分は、有効利用できる成分を多量に含む可能性が
あるので、それを利用するための別工程の原料とする。
【0034】第7工程:イオン交換コラム(第2)によ
るカドミウム等の吸着除去工程 上記油水分離装置により分離した親水性溶液は、前記吸
着除去工程(第4工程)と同一条件でイオン交換コラム
(第2)によるカドミウム等の吸着除去を行い、それを
第2の搾汁貯槽に貯える。この搾汁貯槽に流入した搾汁
エキスも、当然に前記第4工程で得られる搾汁と同様
に、カドミウムの含有量が0.1ppm以下になり、安
全に廃棄または他に利用することができる。なお、この
第7工程は、前記第4工程と別個に行う必要はなく、こ
こで処理する分離液を、第4工程で用いるイオン交換コ
ラムに送ることによって、装置を共通に利用することが
できる。
【0035】第1付加工程:イオン交換繊維のコンディ
ショニング処理工程 表1を参照して前述したように、キレート型イオン交換
不織布には、不織布加工時に使用される機器類及び化学
薬品(海水を利用して製造される工業用のNaOH等)
に由来すると見られるアルカリ金属元素や他の金属元素
によるイオン交換繊維への金属イオン吸着が既に起きて
いるので、カドミウム吸着効率を最高率に上げるため、
その使用の前処理工程として、コンディショニング処理
を行って付着金属イオンを溶離清浄化し、清浄なCOO
Hを持つイオン交換不織布にする必要がある。このイオ
ン交換繊維のコンディショニング処理では、イオン交換
繊維の不織布等は、pH2.0〜3.5程度の常温酸水
溶液により1〜2時間程度浸漬した後純水で洗浄する溶
離処理が必要であり、この場合の酸水溶液としては、2
N.HClが適しているが、硝酸、燐酸、蓚酸、クロル
酢酸、クエン酸なども用いることができる。
【0036】第2付加工程:イオン交換繊維の再生処理
工程 カドミウム等の有害金属を繰り返し吸着させて、金属元
素の吸着容量が飽和状態になったイオン交換不織布は、
前項コンディショニングと同様、pH2.0〜3.5程
度の常温酸水溶液による1〜2時間程度の溶離洗浄処理
により再生し、繰り返し使用することができ、この場合
の酸水溶液としては、上記コンディショニング処理の場
合と同様に、2N.HCl水溶液等が適している。
【0037】次に、図1ないし図4を参照して、上記第
1〜第7工程等を実施するための本発明に係る処理装置
について具体的に説明する。本発明に係る処理装置の好
ましい実施形態は、全体として、図1及び図2に例示的
に示すような構成を備えることになる。なお、図1と図
2の装置の配管等による接続部は、同一の記号(X,
Y,Z)によってその接続関係を示している。この処理
装置においては、まず、図1に示すように、搬送車11
で外部から原料が搬入される原料ホッパー12が設置さ
れる。この原料ホッパー12は、微生物が繁殖して原料
が腐敗し易いところであってはならず、必要に応じて、
殺菌、除菌、防塵などについて配慮する必要がある。
【0038】上記原料ホッパー12には、原料を洗浄脱
塩装置14に送り込むためのコンベヤ等の搬送装置13
が設置され、この搬送装置13を介して、原料が洗浄脱
塩装置14における洗浄槽15に送り込まれ、そこで純
水により洗浄脱塩される(第1工程)。図1では、交互
に使用する二つの洗浄槽15,15を並設した状態を示
しているが、任意数の洗浄槽を並設して順次使用可能に
することができる。これらの洗浄槽15には、撹拌器1
5aを設けると共に、簡易な脱水を行うための適宜脱水
手段が付設され、また、各洗浄槽15の周囲に淡水また
は海水を冷却水として注入できるようにしたジャッケッ
ト15bが付設される。このジャケットは、原料の洗浄
後に槽内を25℃以下に保つためのものである。
【0039】上記原料を洗浄して内臓に貯留する海水分
とこれに含まれる金属類を前以てできるだけ除去し、し
かも、その洗浄のための水によって原料に夾雑物を混入
させないため、上記洗浄槽15に純水を供給する純水供
給装置16が設置される。この純水供給装置16は、純
水機17において得られた純水を純水タンク18に一時
的に貯蔵し、温水ボイラ19により必要な温度に加温し
てポンプ20により洗浄槽15に送給するもので、純水
機17において得られた純水を純水タンク18に入れる
に際し、それらの間に真空槽を設け、この真空槽に純水
をシャワーにして通すことにより脱気し、そのうえで純
水タンク18に貯蔵するのが、夾雑物の混入を避け、原
料の劣化を避けるためにより有効である。
【0040】洗浄槽15で純水洗浄された原料は、次
に、固液分離装置22に送り込まれ、そこで原料が剪断
搾汁(第2工程)される。この剪断搾汁は、前述したよ
うに、原料をそのままで搾汁しても内臓構成膜を破壊し
てその内部の水分を十分に取り出す固液分離を十分に行
うことが困難であるため、予め内臓類を剪断機23で物
理的に細断したうえで搾汁装置25で搾汁するものであ
る。
【0041】上記剪断機23及び搾汁装置25は、図1
及び図3に一例として示すように、一体的に構成するこ
とができる。図示した剪断機23は、モータ24aによ
って回転駆動されるスクリューフィダー24bと、その
送出口に配設され、該送出口に設けられた多孔の目板2
4cの外側において上記モータ24aによりスクリュー
フィダー24bと共に回転駆動される回転カッター24
dとを備えたものであり、また上記搾汁装置25はスク
リュープレスによって構成され、具体的には、上記剪断
機23により細断されて送出された原料が基端側に送入
される搾汁筒26cに、モータ26aにより回転駆動さ
れる搾汁ねじ26bを嵌挿し、この搾汁筒26cを送出
口にいくに従って細径化した多孔の筒状に形成したもの
である。従って、これらの剪断機23及び搾汁装置25
により、剪断機23で細断した加工残渣から分離液を搾
汁するという第1次の固液分離が効率的に行われる。
【0042】このようにして搾汁された分離液は、濾過
機30を経て固形分を除去したのちに、周囲に温度調節
のためのジャケット31aを有する搾汁タンク31に貯
えられる(第3工程)。一方、上記搾汁によって得られ
た固形物(搾汁残渣)は、プロテアーゼによる液化処理
(第5工程)を行うために、液化装置33における反応
槽34(図2)に送られる。濾過器30において分離さ
れた固形分は、必要に応じて固液分離装置22又は液化
装置33に送ることができる。
【0043】液化装置33は、上記搾汁によって得られ
た固形物を反応槽34においてプロテアーゼ処理により
液化するためのもので、この反応槽34は、図2に示す
ように、温度調節装置34a及び撹拌器34bを備える
と共に周囲にジャケット34cを備えた恒温槽として構
成され、プロテアーゼを供給するプロテアーゼ槽35が
pH調整槽36を介して接続されている。プロテアーゼ
は、プロテアーゼ槽35から顆粒状または粉状で供給さ
れ、pH調整槽36においてpH調整したプロテアーゼ
液が、ポンプ36aで反応槽34に送られ、反応槽34
においては、搾汁装置25で得られた固形分とプロテア
ーゼ液とを撹拌機34bで撹拌混合し、固形物を溶解さ
せる。上記pH調整槽36は、図1における酸タンク3
7に接続した酸pH調整槽38に接続されていて、pH
調整用の酸が供給される。
【0044】上記液化処理をした原料は、遠心分離によ
るスラッジ、親水性溶液、油分の分離(第6工程)のた
めに、まず、第2の固液分離装置43を構成するスクリ
ューデカンタ型遠心分離機に送られ、そこで、上記反応
槽34でのプロテアーゼによる液化分(油脂分と親水性
溶液)とスラッジとに分けられる。この固液分離装置4
3は、有効利用できる可能性が高い油脂分をできるだけ
抽出する必要があるため、それを実現可能であるところ
の、食品の固液分離に多用されている上記デカンタ型の
遠心分離機が望ましいが、他の型式のものを用いること
もできる。
【0045】次に、上記固液分離装置43において分離
された分離液は、食品の油水分離に利用されている縦型
高速3層遠心分離機等からなる油水分離装置44に送ら
れ、上記分離液が主として親水性溶液と油分とに分離さ
れ、必要に応じてそこからスラッジも分離される。上記
固液分離装置43において分離されたスラッジは、油水
分離装置44で分離されたスラッジと共に反応槽34に
戻すことにより、できるだけそれらを液化し、また、上
記油水分離装置44において分離した親水性溶液は水溶
液槽45に、油分は油槽46に貯える。
【0046】前記搾汁装置25において分離して搾汁タ
ンク31に貯えた分離液及び上記油水分離装置44にお
いて分離して水溶液槽45に貯えた親水性溶液は、それ
ぞれ、第1及び第2のイオン交換処理装置50,51に
おいて、キレート型イオン交換繊維に接触させることに
より、カドミウムを主体とする有害重金属元素を含む2
価金属元素を吸着させる(第4及び第7工程)。上記第
1及び第2のイオン交換処理装置50,51は、図面上
では個別的な装置として示しているが、単一の装置とし
て上記搾汁タンク31及び水溶液槽45の両者の分離液
を処理するように構成することができ、また図示したよ
うに同一の構成を有する別異の処理装置50,51とし
て構成することもできる。
【0047】上記イオン交換処理装置は、図4に示すよ
うに、複数のイオン交換コラム52A,52B,52C
を直列に連結することにより構成される。各イオン交換
コラムは、円筒容器状のコラム本体53の周囲に、温度
調節用の水等を流す流出入口を上下端にもったジャケッ
ト53aを備え、その内側に、キレート型イオン交換繊
維55をカセット54に収容して交換可能に装着できる
ようにし、上部に気密蓋を被着することにより構成さ
れ、コラム本体53の上部には前記搾汁タンク31等か
らの分離液を供給する供給口53bを設け、該コラム本
体53の下部にはポンプ56に通じる流出口53cを設
けている。上記カセット54は、PET樹脂あるいはス
テンレスからなる円筒状容器54aの底面54bを合成
樹脂繊維からなる網によって多孔とし、上部外周に懸架
用の鍔部54cを設けたもので、その内部に上記イオン
交換繊維55を収容してコラム本体53内に懸架される
ものである。
【0048】上記キレート型イオン交換繊維55は、通
液時に圧密度の不均一な偏りにより内部で流速が不均一
になるのを防止するために、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)等をバインダーにしてウェブ状不織布に加
工し、カセット54内に渦巻き状または円板状裁断片の
積層状態で装入される。そして、このカセット54を上
記コラム本体53内に装着し、コラム本体53の供給口
53bから分離液を供給して、カセット中のイオン交換
繊維55に接触させることにより、その分離液中のカド
ミウムを主体とする有害重金属元素を吸着させ、それら
を除去した分離液をコラム本体53の下部の流出口53
cからポンプ56により吸引排出させ、これを複数のイ
オン交換コラムで繰り返した後、カドミウム等を除去し
た搾汁エキスとして、搾汁貯槽57または58に貯えら
れる。これらの搾汁貯槽57,58も周囲にジャケット
57a,58aを設けてその内部の温度を調整可能にし
たもので、イオン交換処理装置50,51と同様に共通
のものとして設置することもできる。
【0049】イオン交換コラムに収容したイオン交換繊
維は、図5によって後述するように、最初はカドミウム
等の有害重金属元素を100%吸着するが、次第に吸着
容量の減衰が生じ、それに伴って交換機能と未接触のま
まコラムを通過し、吸着されないカドミウムが増えてく
る。地域とシーズンによってもカドミウムの含有量が相
違するので、各イオン交換コラム又はいずれかのイオン
交換コラムにおいて通過するカドミウム等の未吸着金属
を検出し、その検出結果に応じてカセット54の交換を
警報させるなど、計測管理設備を付設するのが望まし
い。また、このカセット54自体は、5000トン/年
を前提とする試算では、直径が40cmで長さ1m程度
になるので、交換用の足場59等の設置を考慮する必要
がある。
【0050】ここでは、複数のイオン交換コラムを直列
にして用いる場合について説明したが、この直列の連結
は、分離液からの金属元素の吸着を連続的且つ確実に行
うために有効なものである。しかしながら、上記複数の
イオン交換コラムは、それらの接続を適宜変更可能にし
て、常にいずれかのイオン交換コラムを予備とし、他の
イオン交換コラムを直列又は並列に接続して使用するこ
ともできる。また、イオン交換繊維間を通過する分離液
からカドミウムその他の有害金属の吸着除去を効率的に
行うため、その流速をSV値15〜25、望ましくは2
0程度に制御するための流量または流速の計測制御手段
を必要なイオン交換コラムに付設するのが望ましい。
【0051】一方、上記イオン交換装置において使用を
開始するキレート型イオン交換不織布55には、上記不
織布加工時に使用される機器類及び化学薬品に由来する
と見られるアルカリ金属元素や他の金属元素によるイオ
ン交換繊維への金属イオン吸着が既に起きているので、
イオン交換繊維の使用時の前処理工程として、コンディ
ショニング処理を行い、付着金属イオンを溶離清浄化
し、イオン交換基をCOOH基としておく必要がある。
また、使用によりイオン交換容量が低下したイオン交換
繊維55は、再生処理によって吸着したカドミウム等の
離脱分離を行う必要がある。
【0052】これらのコンディショニング処理及びイオ
ン交換繊維の再生処理は、いずれも同様な濃度の塩酸等
で行うのが望ましく、そのため、上記コンディショニン
グ処理及び再生処理に共通に使用できる洗浄塔60を別
設して、該洗浄塔60に上記カセット54を着脱自在に
装着可能にするのが、水産物加工残渣の能率的な処理の
ために有効である(第1及び第2付加工程)。上記洗浄
槽60としては、構造的には図4によって説明した前記
イオン交換コラムと同構造のものを用い、それに前記酸
タンク37からの洗浄液を送り込む洗浄液槽61、及び
その洗浄液槽61を通して洗浄液を循環させるためのポ
ンプ62,63を設けることにより構成される。
【0053】
【実施例】以下に、本発明をなすに至る予備的実験例及
び本発明の実施例について説明する。先ず、表1にキレ
ート型イオン交換繊維のコンディショニング処理の有効
性について確認したデータを示す。ここで使用したイオ
ン交換繊維は、イミノ酢酸型キレート繊維(ニチビ社
製)で、次の性状を有するものである。 サイズ :断面長径 約60μm 断面短径 約20μm イオン交換容量:弱カチオン交換容量 2.7 meq/g 弱アニオン交換容量 0.85meq/g 官能基の種類 :イミノ酢酸基、2,3級アミン 真比重 :1.27 上記イオン交換繊維は、原糸での使用試験後、50cm
巾不織布加工品の試行を経て、30%のポリエチレンテ
レフタレート(PET)をバインダーにして、厚さ0.
8cm、巾100cmウェブ状不織布に加工したもの
を、実用化品として使用した。
【0054】
【表1】
【0055】表1における試料のNo.1は、上記コン
ディショニング処理に用いる溶離溶液(2N HCl溶
液)中の金属含有量の分析結果を示し、同No.2は、
上記キレート型イオン交換繊維を用いた不織布のコンデ
ィショニング処理前における金属含有量の分析結果を、
同No.3は、上記不織布をその重量の26倍量の2N
HCl溶液(No.1)に浸漬し、撹拌しながら加温
して60℃に2時間保持するというコンディショニング
処理後の上記溶離溶液の分析結果を、同No.4は、上
記コンディショニング処理後における不織布の金属含有
量の分析結果を示している。なお、表中の灰分は、不織
布1gを硝酸に溶解後、焼成灰化して分析したものであ
る。この分析結果によれば、キレート型イオン交換繊維
の加工品には多量の金属が含有されていて、それにより
カドミウムの吸着除去を行うに際しては、上記コンディ
ショニング処理がイオン交換容量を最大限に活用するた
めに極めて有効であることがわかる。また、使用によっ
て吸着能が低下したキレート型イオン交換繊維について
も上記と同条件で再生処理を行ったが、上記No.4の
場合とほぼ同様の分析結果が得られている。
【0056】次に、処理すべき水産物加工残渣を予め純
水洗浄することの有効性に関するデータについて説明す
る。表2は、北海道佐呂間及び岩手から入手したホタテ
貝加工残渣の未処理品(含塩水内臓)と、脱塩洗浄した
加工残渣の成分分析結果(wt%)を示している。ホタ
テ貝の各部重量割合は、表3に示すように、地域によっ
ても比較的大きな差異があり、そのため、表2の分析結
果にも比較的大きな差異があるが、概して次のことが明
白になっている。即ち、ホタテ加工残渣の未処理品に
は、多量のCl、Ca、Na、Mg、K等を含んでいる
が、これらはホタテ貝残渣が多量の海水を含んでいるこ
とに起因し、また、Siが多いのは砂を含んでいること
に起因するものと考えられる。従って、これらを純水に
よって洗浄して海水分及びそれに含まれる金属類等を除
去するのが有効であるとの予測に基づき、その洗浄を行
ったところ、表2の「脱塩洗浄品」に示すように、他の
「未処理品」に比して上記Cl、Ca、Na、Mg、K
の含有割合が大幅に減少した。
【0057】
【表2】
【表3】
【0058】更に、北海道佐呂間漁協から入手したホタ
テ貝加工残渣についてのカドミウム除去処理の実施例に
ついて説明する。まず、原料100重量部を解凍して洗
浄槽に投入し、それと同量の純水を用いて60℃で1時
間の洗浄を行い、これを2回繰り返した。その結果、塩
水除去残渣は66重量部になった。この洗浄に伴って排
出される排塩水(233重量部)は、特にカドミウム等
が溶出していないので、浄化槽を経て外部に排出できる
ものである。次に、上記66重量部の塩水除去残渣の剪
断搾汁を行うため、その膜組織を細断したうえで、スク
リュープレス型の搾汁装置において搾汁し、得られた搾
汁を濾過器において再度固形物を濾過した後、その濾過
分離した固形物を上記搾汁装置で分離した固形物と共に
プロテアーゼ反応槽に投入した。また、濾過器で濾過し
た搾汁は搾汁容器に一時保存した。この段階での固液分
離率は、固形物が33重量部、搾汁が33重量部であっ
た。
【0059】プロテアーゼ反応槽には、上記33重量部
の固形物に対して純水99.9%、天野エンザイム株式
会社製のプロテアーゼN 0.1%の濃度のプロテアー
ゼ液を、固形物と同量の33重量部準備し、この反応槽
に上記固形物を入れて混合撹拌し、60℃、1時間で固
形物を溶解させた。その間、プロテアーゼ液はKOHで
pH7.0になるようにpH調整した。このプロテアー
ゼによる固形分の液化処理の後、スクリューデカンタ型
遠心分離機(株式会社コクサン製、H800A型、処理
量250リットル/Hr)により固液分離した上で、そ
の分離液を分離板型3相高速遠心分離機(株式会社コク
サン製、ADS−1001PS型、処理量250リット
ル/Hr)により油分と親水性溶液とスラッジとに分離
した。その結果、油分10重量部、親水性溶液50重量
部、スラッジ6重量部を得た。上記油分は、有効利用で
きる成分を含む可能性が高いので別途保管し、また、ス
ラッジはその後に継続して行う処理のために反応槽に戻
した。
【0060】次いで、濾過器で濾過した33重量部の搾
汁、及びプロテアーゼによる液化処理の後に固液分離に
より得られた上記50重量部の親水性溶液を、順次、上
記コンディショニング処理したキレート型イオン交換繊
維に接触させることにより、カドミウムを主体とする有
害金属元素をそれに吸着させた。イオン交換のための処
理装置は、図4に示すような構造のイオン交換コラムの
1本を使用し、ステンレス(SUS316)製で内径4
00mm、イオン交換繊維収容部の深さ1000mmの
カセット内に、厚さ8mm、巾1000mmのウエブ状
に形成したイオン交換繊維を、厚さ5mmに圧縮した状
態で渦巻き状に巻いて収容し、それをイオン交換カラム
に装着して使用した。
【0061】上記33重量部の搾汁(Cd:85.5p
pm、Zn:540.3ppm)をKOHによりpH
6.0に調整すると共に、その温度を25℃になるよう
に温度調整したうえで、上記イオン交換カラムの下部か
らのポンプによる吸引によりイオン交換繊維間をSV値
20程度の流速で通過させ、これを2回繰り返した。得
られた搾汁は、安全に廃棄できるところの、Cd:0.
062ppm、Zn:0.341ppmであった。ま
た、プロテアーゼによる液化処理の後に固液分離により
得られた上記50重量部の親水性溶液(Cd:66.3
ppm、Zn:396.8ppm)についても同様の処
理を行い、Cd:0.016ppm、Zn:0.098
ppmにすることができた。この50重量部の液はエバ
ポレータで濃縮し、10重量部の濃縮液を得ると共に、
40重量部の純水を得た。
【0062】表1を参照して上述したコンディショニン
処理したキレート型イオン交換繊維(実施例)と、同処
理を行っていないキレート型イオン交換繊維(比較例)
の吸着能力を比較するため、脱塩処理した原料の遠心分
離により得た抽出液を2倍に希釈し、KOHによりpH
6.0に調整したサンプル液1リットルを用い、それを
上記実施例において説明したのと同構造のイオン交換繊
維にSV値10で通液した。この操作を5回繰り返し、
各回毎に処理液中のCdとZnの含有量を測定した。結
果を表4に示す。
【0063】
【表4】
【0064】更に、コンディショニン処理したキレート
型イオン交換繊維と同処理を行っていないキレート型イ
オン交換繊維とを、同条件のもとで原液に接触させ、2
価金属イオンの吸着能を比較した場合、数値的には示す
ことができないが、コンディショニング処理により顕著
な吸着能力の増加が確かめられた。
【0065】また、表5は、塩水除去残渣の一部につい
ての、剪断搾汁を行うことにより得られた搾汁(原
液)、その搾汁を行った固形分及び油水分離後の親水性
溶液について、分析結果を例示的に示すものである。
【表5】
【0066】
【発明の効果】以上に詳述した本発明の方法及び装置に
よれば、本発明者による前記既提案の発明の実用化試験
のための各種分析・考察の結果に基づき、キレート型イ
オン交換繊維を加工する段階の不織布の処理法に起因す
る金属総含有量の増大、イオン交換容量不足の問題を解
消し、イオン交換容量を最大限に活用することができ、
また、水産物加工残渣の処理法の適正化により、当該加
工残渣に含まれる高価値成分の分離を行うことが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る重金属元素の除去処理装置の実施
例における前半部を示す構成図である。
【図2】同後半部を示す構成図である。
【図3】上記装置における第1次の固液分離装置の実施
例を示す断面図である。
【図4】上記装置におけるイオン交換処理装置の実施例
を示す断面図である。
【符号の説明】
14 洗浄脱塩装置 15 洗浄槽 16 純水供給装置 23 剪断機 25 搾汁装置 33 液化装置 34 反応槽 43 固液分離装置 44 油水分離装置 50,51 イオン交換処理装置 52A,52B,52C イオン交換コラム 54 カセット 55 キレート型イオン交換繊維 60 洗浄塔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月2日(2002.5.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】第6工程:2段遠心分離によるスラッジ、
親水性溶液、油分の分離工程ホタテ内臓から工程別に作
り出される液体は、その大部分が親水性液体であり、そ
れを、第4または第7工程において、イオン交換基に接
触させてCdを吸着させる通液作業上の問題は少ない
が、第7工程において特に問題になるのは、イオン交換
通液作業の阻害要素となる次の2点であり、その予防工
程を組み込む必要がある。 、液中に浮遊する微小固形粒子の除去 液中の微小固形粒子が多いと、イオン交換コラムの上部
から次第に目詰まり起こす場合がある。これを防止する
には、濾過膜の孔径を変えるとか、適時にコラムを逆噴
排出するのが望ましい。 、液中に浮遊する微小油性粒子(コロイダル粒子)の
除去 上述した固形粒子とイオン交換基との間にバインダーと
して接着し、目詰まりの逆噴再生を困難にし、交換基を
マスキングする場合がある。この阻害要素の数値的大小
は、季節産地別の成分差に大きく起因されるので、施設
設計前に作業地区の原料成分実測値に基づき、数値を決
めることが前提となる。上述した経験から導き出された
のが、プロテアーゼ処理液化物に対する遠心分離工程の
2分割役割分担型工程である。排出された上記の固形
粒子及び上記の油性粒子は作業適応量に達するまで各
々別途タンクに収容し、の固形粒子は第5工程の反応
槽に戻し、の油性粒子は別途処理される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 47/00 B01J 49/00 H 47/12 C02F 1/20 A 49/00 1/38 B09B 5/00 1/42 D C02F 1/20 B09B 3/00 304Z 1/38 ZAB 1/42 Z 5/00 E Fターム(参考) 4D004 AA04 AB03 AC04 CA04 CA13 CA15 CA20 CA35 CA40 CB04 CB05 CB13 CB16 CC07 4D011 AA16 AB01 4D025 AA09 AB25 BA17 BA25 BA26 BB08 BB09 CA06 4D037 AA13 AB06 AB18 BA23 BA28 BB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水産物加工残渣に含まれるカドミウムを主
    体とする有害重金属元素を、キレート型イオン交換繊維
    により選択的に吸着させる有害重金属元素の除去処理方
    法において、 上記キレート型イオン交換繊維を予めコンディショニン
    グ処理によりイオン交換基を清浄化されたCOOH基と
    して使用し、 水産物加工残渣の処理に際して、その水産物加工残渣を
    予め純水洗浄して海水分とこれに含まれる金属類を除去
    し、 次いで、上記加工残渣の物理的な剪断搾汁による第1次
    の固液分離を行い、 上記搾汁によって得られた固形物をプロテアーゼによる
    液化処理の後に、遠心分離によりスラッジと液に分ける
    第2次の固液分離と、上記液の油水分離とを行い、 上記第1次の固液分離及び上記油水分離によって得られ
    た分離液をそれぞれ上記キレート型イオン交換繊維に接
    触させてカドミウムを主体とする有害重金属元素を吸着
    除去する、ことを特徴とする水産物加工残渣に含まれる
    重金属元素の除去処理方法。
  2. 【請求項2】処理対象の水産物加工残渣が、ホタテ貝又
    はイカの内臓である、ことを特徴とする請求項1に記載
    の水産物加工残渣に含まれる重金属元素の除去処理方
    法。
  3. 【請求項3】水産物加工残渣に含まれるカドミウムを主
    体とする有害重金属元素を、キレート型イオン交換繊維
    により選択的に吸着させる有害重金属元素の除去処理方
    法として、 上記キレート型イオン交換繊維を予めコンディショニン
    グ処理によりイオン交換基を清浄化されたCOOH基と
    しておくコンディショニング工程と、 水産物加工残渣を純水洗浄して海水分とこれに含まれる
    金属類を除去する洗浄脱塩工程と、 上記加工残渣を物理的に細断したうえで搾汁する第1次
    の固液分離工程と、 上記搾汁によって得られた固形物を反応槽においてプロ
    テアーゼにより液化処理する液化工程と、 上記反応槽で液化処理した加工残渣から遠心分離により
    スラッジと液とに第2次の固液分離を行うと共に、その
    分離液について油水分離を行う固液・油水分離工程と、 上記第1次の固液分離工程において分離した分離液及び
    上記固液・油水分離工程において分離した親水性溶液
    を、イオン交換コラム内においてそれぞれ上記キレート
    型イオン交換繊維に接触させて、カドミウムを主体とす
    る有害重金属元素を含む2価金属元素を吸着除去するイ
    オン交換処理工程と、を有することを特徴とする水産物
    加工残渣に含まれる重金属元素の除去処理方法。
  4. 【請求項4】水産物加工残渣を洗浄する純水を脱気して
    使用する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の水産物加工残渣に含まれる重金属元素の除去処理
    方法。
  5. 【請求項5】プロテアーゼにより液化処理した加工残渣
    の遠心分離による固液分離により分離されたスラッジを
    反応槽に戻す、ことを特徴とする請求項3に記載の水産
    物加工残渣に含まれる重金属元素の除去処理方法。
  6. 【請求項6】イオン交換処理工程を、キレート型イオン
    交換繊維を収容したイオン交換コラムを直列に連結して
    それらに順次通液することによって行い、 イオン交換容量が低下したイオン交換繊維を、再生した
    イオン交換繊維と交換すると共に、イオン交換容量が低
    下したイオン交換繊維を順次再生使用する、ことを特徴
    とする請求項3に記載の水産物加工残渣に含まれる重金
    属元素の除去処理方法。
  7. 【請求項7】水産物加工残渣に含まれるカドミウムを主
    体とする有害重金属元素を、キレート型イオン交換繊維
    により選択的に吸着させる有害重金属元素の除去処理装
    置であって、 純水を供給する純水供給装置と、 水産物加工残渣を洗浄槽において上記純水供給装置から
    の純水により洗浄し、海水分とこれに含まれる金属類を
    当該洗浄により除去する洗浄脱塩装置と、 上記加工残渣を物理的に細断する剪断機と、 該剪断機で細断した加工残渣から搾汁により分離液を得
    る搾汁装置と、 上記搾汁によって得られた固形物を反応槽においてプロ
    テアーゼにより液化処理する液化装置と、 上記反応槽で液化処理した加工残渣から遠心分離により
    スラッジと液とに固液分離する固液分離装置と、 その固液分離装置による分離液について遠心分離により
    油脂分と親水性溶液とに油水分離を行う油水分離装置
    と、 上記搾汁装置において分離した分離液及び上記油水分離
    装置において分離した親水性溶液を、イオン交換コラム
    内に収容した上記キレート型イオン交換繊維に接触させ
    て、カドミウムを主体とする有害重金属元素を含む2価
    金属元素を吸着除去するイオン交換処理装置と、を備え
    たことを特徴とする水産物加工残渣に含まれる重金属元
    素の除去処理装置。
  8. 【請求項8】イオン交換処理装置を、複数のイオン交換
    コラムを直列に連結することにより構成し、各イオン交
    換コラムに、キレート型イオン交換繊維をカセットに収
    容して、交換可能に装着し、 使用を開始するキレート型イオン交換繊維におけるイオ
    ン交換基を予め清浄化されたCOOH基としておくコン
    ディショニング処理と、イオン交換容量が低下したイオ
    ン交換繊維を再生する再生処理とを行うための洗浄塔を
    別設して、該洗浄塔に上記カセットを着脱自在に装着可
    能にした、ことを特徴とする請求項7に記載の水産物加
    工残渣に含まれる重金属元素の除去処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014061547A (ja) * 2012-08-28 2014-04-10 Nichiwa Denki Kk 揚げカス処理装置
JP2015063421A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 大成農材株式会社 有機肥料及び有機飼料の製造方法

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JP2014061547A (ja) * 2012-08-28 2014-04-10 Nichiwa Denki Kk 揚げカス処理装置
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