[go: up one dir, main page]

JP2003310066A - 造林苗木用食害防止具 - Google Patents

造林苗木用食害防止具

Info

Publication number
JP2003310066A
JP2003310066A JP2002125732A JP2002125732A JP2003310066A JP 2003310066 A JP2003310066 A JP 2003310066A JP 2002125732 A JP2002125732 A JP 2002125732A JP 2002125732 A JP2002125732 A JP 2002125732A JP 2003310066 A JP2003310066 A JP 2003310066A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing material
main body
food damage
seedlings
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002125732A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhiro Komatsu
輝弘 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2002125732A priority Critical patent/JP2003310066A/ja
Publication of JP2003310066A publication Critical patent/JP2003310066A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に豪雪地や山の斜面の造林地域における自
然外力にも耐え、苗木が若木までの成長期(4〜5年
間)の間に破損することなく食害を確実に防止するこ
と。 【解決手段】 植栽した苗木全体を包囲する生分解性繊
維不織布からなる本体と、この本体の両端の接合部に挿
着する補強材と、当接した接合部を固定する止め具とを
備えた食害防止具であって、上記補強材を、曲げ強さ4
90N以上で、かつ曲げ弾性率24500N以上の繊維
強化樹脂又は繊維強化生分解性樹脂で以て形成して成
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造林地域に植えた
針葉樹(ヒノキ・スギ・カラマツ・アカマツ等)や広葉
樹(ブナ・ミズナラ・クリ等)の苗木が主として草食性
の動物(ノウサギ・ノネズミ・ニホンジカ・カモシカ
等)による摂食被害にあうのを防止するのに使用する食
害防止具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種食害防止対策として、苗木
の幹の周囲を金網や樹脂板で囲むという手段が採用され
ている。しかし、金網や樹脂板は、重くて、用済み後自
然に分解消失せず、また樹脂板の場合、通気性が無く、
苗木の成長に悪影響を及ぼすことがあった。そこで、本
出願人は、金網や樹脂板に代わるものとして、軽量で、
通気性と生分解性を備えた食害防止具について、多くの
出願をしてきた(特開2000−300147号公報、
特開2002−58363号公報、特願2001−31
8936、同2001−318937、同2001−3
18938等)。
【0003】上記先願発明に係る食害防止具は、植栽し
た苗木の幹部分や全体を包囲する生分解性不織布から成
る本体(以下、単に本体という)と、この本体両端の接
合部に挿着する補強材と、当接した接合部を固定する止
め具とを備えた構成である。
【0004】ところで、山の斜面の造林地域は、一般的
に地拵えのため、草木類の伐採が行われ、地表面が剥き
出しの状態になっている。従って、苗木は風を直接受け
易く、本体が風をはらむと、食害防止具に苗木から抜け
る方向の力が作用する。また、積雪による外力として、
沈降圧(積もった雪が変態と自重とによって沈下すると
きに積雪内部にある物体を下方に引っ張る垂直の圧力)
と移動圧(斜面の積雪が重力の作用で常に下方に滑ろう
として斜面にある物体に加わる圧力)とがあり、この外
力は食害防止具の氷結によって増大する。従って、食害
防止具には、沈降圧による下向きの力と、移動圧による
斜面に沿って倒れる方向の力とが作用する。
【0005】そこで、上記先願発明に係る食害防止具
は、苗木の地上部分を包囲した本体を幹止めしたり、本
体の下端を地中に埋めて固定することにより、風・積雪
による外力によって、苗木から脱落するのを防止するよ
うになしたものである。
【0006】しかるに、その後多くの試験を行ったとこ
ろ、積雪1m以上の豪雪地や不規則な強風(風速10m
/sec以上)が吹く山の斜面の造林地域における積雪
・風による外力(以下、自然外力という)は予想以上に
大きく、補強材が屈折して、食害防止具が破損し易いこ
とが判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの点
に鑑みて、上述の先願発明に係る食害防止具を更に改良
したものであり、特に豪雪地や山の斜面の造林地域にお
ける自然外力にも耐え、若木までの成長期(4〜5年
間)における苗木の食害防止をより一層確実にすること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る食害防止具
は、植栽した苗木全体を包囲する生分解性不織布から成
る本体と、この本体両端の接合部に挿着する補強材と、
当接した接合部を固定する止め具とを備えた食害防止具
であって、上記補強材の曲げ強さが490N以上であ
り、かつ曲げ弾性率が24500N以上であることを特
徴とする(請求項1)。
【0009】この手段によれば、補強材が一定以上の曲
げ強さと曲げ弾性率を備えているから、食害防止具が柔
構造となり、1.5m以上の積雪による沈降圧や移動圧
に耐え、また不規則に吹く強風(風速10m/sec以
上)対しても柔軟に振動して対応して、強くてしなやか
な特性が十分に発揮されると共に、移動圧により曲がっ
た苗木が雪解け時に立ち上がるときの復元力を補助する
ように作用する。よって、食害防止具は、自然外力を受
けても補強材の屈折による破損事故が発生せず、また苗
木を真っ直ぐに成長させることができる。
【0010】ここで、補強材の曲げ強さ及び曲げ弾性率
を特定したのは、曲げ強さが490N未満で、曲げ弾性
率が24500N未満であると、しなやかな柔軟特性が
欠如して、自然外力によって折損し易くなるからであ
る。
【0011】この発明において、補強材の少なくとも接
合部に挿着する部分は、繊維強化樹脂又は繊維強化生分
解性樹脂で構成(請求項2)するのが好適である。
【0012】また、補強材の埋設部分は、固定力の増大
という点を考慮すると、複数の返りを突設した構成(請
求項3)が好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下図面を
参照して説明する。
【0014】図1において、食害防止具Aは、植栽した
苗木全体を包囲可能な大きさのシート状に裁断した生分
解性不織布から成る本体1の両端部分に、所要巾の接合
部2、2を形成し、この接合部2、2に補強材3、3
を、その下端部分が接合部より突出するように挿着して
成る。
【0015】上記補強材3は、接合部2に挿入する取着
部3aと接合部より突出する埋設部3bとから成り、こ
の埋設部3bの周面には複数の返り3cを突設し、先端
部分には返り3cを有する突刺部3dを設けて成る。
【0016】上記食害防止具Aは、図2に示すように、
本体1を苗木Tの地上部分全体を包囲するように被せ
て、接合部2、2を当接すると共に、補強材3、3の埋
設部3b、3bを地中に埋めて垂設して、生分解性樹脂
で以て断面略Ω状に成型した止め具4で以て、接合部内
の補強材3、3を抱き込むようにして固定する。
【0017】この場合において、補強材3としては、曲
げ強さが490N以上で、曲げ弾性率が24500N以
上である繊維強化樹脂又は繊維強化生分解性樹脂の棒状
又は管状の成型物を用いることができる。上記繊維に
は、無機系繊維(金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セ
ラミック繊維、ウイスカ等)や有機繊維(ポリエステル
繊維、ナイロン等の合成繊維)の長繊維又は短繊維を用
いることできる。また、補強材3は、取着部3aと埋設
部3bと同一材料で以て一体に形成するか、取着部3a
を繊維強化樹脂又は繊維強化生分解性樹脂で、埋設部3
bを生分解性樹脂でそれぞれ形成して一体に固着するこ
ともある。
【0018】ところで、本体1を構成する生分解性不織
布とは、生分解性樹脂の繊維で構成された不織布であ
る。生分解性樹脂としては、微生物系として、多糖類
(バクテリアセルロース、カードラン、プルラン等)・
ポリアミノ酸(ポリグルタミン酸、ポリリジン)・バイ
オポリエステル(ポリヒドロキシアルカノエート、その
共重合体)、天然物系として、多糖類(デンプン、セル
ロース等)・キチン・キトサン・脂肪族ポリエステル
(ポリ−3−ヒドロキシ酪酸、ポリリンゴ酸等)、化学
合成系として、ポリ乳酸・ポリグリコール酸・ポリカプ
ロラクトン・脂肪族共重合ポリエステル・ポリグリコリ
ド・ポリ−γ−メチルグルタメート等を用いることがで
きる。また、不織布としては、スパンボンド不織布・ス
パンレース不織布・メルトブロー不織布・乾式不織布・
湿式不織布あるいはこれらの複合品等を用いることがで
きる。
【0019】また、補強材3及び止め具4を形成する生
分解性樹脂としては、上記本体1と同様に、微生物分解
性と加工成型性を有する高分子物質であればいずれでも
用いることができる
【0020】
【実施例】目付49g/m2 ・厚み0.32mmのポリ
乳酸タイプスパンボンド不織布(商品名:テラマック
ス、ユニチカ株式会社製)を縦400mm×横420m
mのの長方形状に裁断又は打ち抜き、横方向の両端10
mm部分を折り返してミシン掛けして巾10mmの接合
部を有する本体を形成した。そして、上記接合部には、
長さ450mm×直径3mmのポリエステル樹脂FRP
棒(商品名:モリカポール、森下株式会社製、曲げ強さ
490N、曲げ弾性率24500N)を挿着した。さら
に、上記棒の下端に、生分解性樹脂である脂肪族共重合
ポリエステル(商品名:ビオノーレ#1000、昭和高
分子株式会社製)から成る抜け止め用の返りを備えたペ
グ(頭の直径4mm、長さ103mm)の頭部に直径
3.1mm、長さ50mmの孔をあけて、挿入して接着
剤で固定した。
【0021】次に、本発明に係る食害防止具の実証試験
を出願人所属の会社所有の試験林において行った。試験
林は標高980mの北向き斜面で、強風が時折吹き、積
雪は毎年2mである。試験樹種はスギ3年生苗木(高さ
35cm〜40cm)100本である。2年間の試験結
果、補強材は自然外力で屈折することなく、食害防止具
の破損が発生しなかった。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る食害防止具によるときは、
補強材が豪雪や強風に対してもしなやかに柔軟に対応す
るから、補強材の屈折による破損事故を解消することが
でき、若木までの成長期(4〜5年間)における食害を
確実に防止することができる。また、生分解性を有する
材質で構成したから、若木に成長後は経年的に土中の微
生物によって水と二酸化炭素に自然に分解され、撤去回
収作業が不要となり、環境を汚染することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】食害防止具の一実施の形態を示す平面図であ
る。
【図2】食害防止具の使用状態を示す概略説明図であ
る。
【符号の説明】
A・・・食害防止具 T・・・苗木 1・・・本体 2・・・接合部 3・・・補強材 3a・・取着部 3b・・埋設部 3c・・返り 4・・・止め具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年9月30日(2002.9.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全 文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 造林苗木用食害防止具
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造林地域に植えた
針葉樹(ヒノキ・スギ・カラマツ・アカマツ等)や広葉
樹(ブナ・ミズナラ・クリ等)の苗木が主として草食性
の動物(ノウサギ・ノネズミ・ニホンジカ・カモシカ
等)による摂食被害にあうのを防止するのに使用する食
害防止具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種食害防止対策として、苗木
の幹の周囲を金網や樹脂板で囲むという手段が採用され
ている。しかし、金網や樹脂板は、重くて、用済み後自
然に分解消失せず、また樹脂板の場合、通気性が無く、
苗木の成長に悪影響を及ぼすことがあった。そこで、本
出願人は、金網や樹脂板に代わるものとして、軽量で、
通気性と生分解性を備えた食害防止具について、多くの
出願をしてきた(特開2000−300147号公報、
特開2002−58363号公報、特願2001−31
8936、同2001−318937、同2001−3
18938等)。
【0003】上記先願発明に係る食害防止具は、植栽し
た苗木の幹部分や全体を包囲する生分解性不織布から成
る本体(以下、単に本体という)と、この本体両端の接
合部に挿着する補強材と、当接した接合部を固定する止
め具とを備えた構成である。
【0004】ところで、山の斜面の造林地域は、一般的
に地拵えのため、草木類の伐採が行われ、地表面が剥き
出しの状態になっている。従って、苗木は風を直接受け
易く、本体が風をはらむと、食害防止具に苗木から抜け
る方向の力が作用する。また、積雪による外力として、
沈降圧(積もった雪が変態と自重とによって沈下すると
きに積雪内部にある物体を下方に引っ張る垂直の圧力)
と移動圧(斜面の積雪が重力の作用で常に下方に滑ろう
として斜面にある物体に加わる圧力)とがあり、この外
力は食害防止具の氷結によって増大する。従って、食害
防止具には、沈降圧による下向きの力と、移動圧による
斜面に沿って倒れる方向の力とが作用する。
【0005】そこで、上記先願発明に係る食害防止具
は、苗木の地上部分を包囲した本体を幹止めしたり、本
体の下端を地中に埋めて固定することにより、風・積雪
による外力によって、苗木から脱落するのを防止するよ
うになしたものである。
【0006】しかるに、その後多くの試験を行ったとこ
ろ、積雪1m以上の豪雪地や不規則な強風(風速10m
/sec以上)が吹く山の斜面の造林地域における積雪
・風による外力(以下、自然外力という)は予想以上に
大きく、補強材が屈折して、食害防止具が破損し易いこ
とが判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの点
に鑑みて、上述の先願発明に係る食害防止具を更に改良
したものであり、特に豪雪地や山の斜面の造林地域にお
ける自然外力にも耐え、若木までの成長期(4〜5年
間)における苗木の食害防止をより一層確実にすること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る食害防止具
は、植栽した苗木全体を包囲する生分解性不織布から成
る本体と、この本体両端の接合部に挿着する補強材と、
当接した接合部を固定する止め具とを備えた食害防止具
であって、上記補強材の曲げ強さが490N/mm2
上であり、かつ曲げ弾性率が24500N/mm2 以上
であることを特徴とする(請求項1)。
【0009】この手段によれば、補強材が一定以上の曲
げ強さと曲げ弾性率を備えているから、食害防止具が柔
構造となり、1.5m以上の積雪による沈降圧や移動圧
に耐え、また不規則に吹く強風(風速10m/sec以
上)対しても柔軟に振動して対応して、強くてしなやか
な特性が十分に発揮されると共に、移動圧により曲がっ
た苗木が雪解け時に立ち上がるときの復元力を補助する
ように作用する。よって、食害防止具は、自然外力を受
けても補強材の屈折による破損事故が発生せず、また苗
木を真っ直ぐに成長させることができる。
【0010】ここで、補強材の曲げ強さ及び曲げ弾性率
を特定したのは、曲げ強さが490N/mm2 未満で、
曲げ弾性率が24500N/mm2 未満であると、しな
やかな柔軟特性が欠如して、自然外力によって折損し易
くなるからである。
【0011】この発明において、補強材の少なくとも接
合部に挿着する部分は、繊維強化樹脂又は繊維強化生分
解性樹脂で構成(請求項2)するのが好適である。
【0012】また、補強材の埋設部分は、固定力の増大
という点を考慮すると、複数の返りを突設した構成(請
求項3)が好ましい。さらに、補強材の埋設部分が少な
いと、強風時の食害防止具本体の繰り返し振動によって
本体が苗木から脱落することがある。また雪圧によって
も地表面から浮き上がったり、脱落し易くなる。これを
防止するには、補強材の埋設部分は10cm以上あるい
は地上部本体高さの20%以上である構成(請求項4)
が望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下図面を
参照して説明する。
【0014】図1において、食害防止具Aは、植栽した
苗木全体を包囲可能な大きさのシート状に裁断した生分
解性不織布から成る本体1の両端部分に、所要巾の接合
部2、2を形成し、この接合部2、2に補強材3、3
を、その下端部分が接合部より突出するように挿着して
成る。
【0015】上記補強材3は、接合部2に挿入する取着
部3aと接合部より突出する埋設部3bとから成り、こ
の埋設部3bの周面には複数の返り3cを突設し、先端
部分には返り3cを有する突刺部3dを設けて成る。
【0016】上記食害防止具Aは、図2に示すように、
本体1を苗木Tの地上部分全体を包囲するように被せ
て、接合部2、2を当接すると共に、補強材3、3の埋
設部3b、3bを地中に埋めて垂設して、生分解性樹脂
で以て断面略Ω状に成型した止め具4で以て、接合部内
の補強材3、3を抱き込むようにして固定する。
【0017】この場合において、補強材3としては、曲
げ強さが490N/mm2 以上で、曲げ弾性率が245
00N/mm2 以上である繊維強化樹脂又は繊維強化生
分解性樹脂の棒状又は管状の成型物を用いることができ
る。上記繊維には、無機系繊維(金属繊維、ガラス繊
維、炭素繊維、セラミック繊維、ウイスカ等)や有機繊
維(ポリエステル繊維、ナイロン等の合成繊維)の長繊
維又は短繊維を用いることできる。また、補強材3は、
取着部3aと埋設部3bと同一材料で以て一体に形成す
るか、取着部3aを繊維強化樹脂又は繊維強化生分解性
樹脂で、埋設部3bを生分解性樹脂でそれぞれ形成して
一体に固着することもある。
【0018】ところで、本体1を構成する生分解性不織
布とは、生分解性樹脂の繊維で構成された不織布であ
る。生分解性樹脂としては、微生物系として、多糖類
(バクテリアセルロース、カードラン、プルラン等)・
ポリアミノ酸(ポリグルタミン酸、ポリリジン)・バイ
オポリエステル(ポリヒドロキシアルカノエート、その
共重合体)、天然物系として、多糖類(デンプン、セル
ロース等)・キチン・キトサン・脂肪族ポリエステル
(ポリ−3−ヒドロキシ酪酸、ポリリンゴ酸等)、化学
合成系として、ポリ乳酸・ポリグリコール酸・ポリカプ
ロラクトン・脂肪族共重合ポリエステル・ポリグリコリ
ド・ポリ−γ−メチルグルタメート等を用いることがで
きる。また、不織布としては、スパンボンド不織布・ス
パンレース不織布・メルトブロー不織布・乾式不織布・
湿式不織布あるいはこれらの複合品等を用いることがで
きる。
【0019】また、補強材3及び止め具4を形成する生
分解性樹脂としては、上記本体1と同様に、微生物分解
性と加工成型性を有する高分子物質であればいずれでも
用いることができる
【0020】
【実施例】目付49g/m2 ・厚み0.32mmのポリ
乳酸タイプスパンボンド不織布(商品名:テラマック
ス、ユニチカ株式会社製)を縦400mm×横420m
mのの長方形状に裁断又は打ち抜き、横方向の両端10
mm部分を折り返してミシン掛けして巾10mmの接合
部を有する本体を形成した。そして、上記接合部には、
長さ450mm×直径3mmのポリエステル樹脂FRP
棒(商品名:モリカポール、森下株式会社製、曲げ強さ
490N/mm2 、曲げ弾性率24500N/mm2
を挿着した。さらに、上記棒の下端に、生分解性樹脂で
ある脂肪族共重合ポリエステル(商品名:ビオノーレ#
1000、昭和高分子株式会社製)から成る抜け止め用
の返りを備えたペグ(頭の直径4mm、長さ103m
m)の頭部に直径3.1mm、長さ50mmの孔をあけ
て、挿入して接着剤で固着した。
【0021】次に、本発明に係る食害防止具の実証試験
を出願人所属の会社所有の試験林において行った。試験
林は標高980mの北向き斜面で、強風が時折吹き、積
雪は毎年2mである。試験樹種はスギ3年生苗木(高さ
35cm〜40cm)100本である。2年間の試験結
果、補強材は自然外力で屈折することなく、食害防止具
の破損が発生しなかった。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る食害防止具によるときは、
補強材が豪雪や強風に対してもしなやかに柔軟に対応す
るから、補強材の屈折による破損事故を解消することが
でき、若木までの成長期(4〜5年間)における食害を
確実に防止することができる。また、生分解性を有する
材質で構成したから、若木に成長後は経年的に土中の微
生物によって水と二酸化炭素に自然に分解され、撤去回
収作業が不要となり、環境を汚染することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】食害防止具の一実施の形態を示す平面図であ
る。
【図2】食害防止具の使用状態を示す概略説明図であ
る。
【符号の説明】 A・・・食害防止具 T・・・苗木 1・・・本体 2・・・接合部 3・・・補強材 3a・・取着部 3b・・埋設部 3c・・返り 4・・・止め具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植栽した苗木全体を包囲する生分解性不
    織布から成る本体と、この本体両端の接合部に挿着する
    補強材と、当接した接合部を固定する止め具とを備えた
    食害防止具であって、上記補強材の曲げ強さが490N
    以上で、かつ曲げ弾性率が24500N以上であること
    を特徴とする造林苗木用食害防止具。
  2. 【請求項2】 補強材の少なくとも接合部に挿着する部
    分が、繊維強化樹脂又は繊維強化生分解性樹脂からなる
    棒状又は管状の成型物である請求項1に記載の造林苗木
    用食害防止具。
  3. 【請求項3】 補強材の埋設部分に、複数の返りを突設
    した請求項1又は2に記載の造林苗木用食害防止具。
JP2002125732A 2002-04-26 2002-04-26 造林苗木用食害防止具 Pending JP2003310066A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002125732A JP2003310066A (ja) 2002-04-26 2002-04-26 造林苗木用食害防止具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002125732A JP2003310066A (ja) 2002-04-26 2002-04-26 造林苗木用食害防止具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003310066A true JP2003310066A (ja) 2003-11-05

Family

ID=29540366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002125732A Pending JP2003310066A (ja) 2002-04-26 2002-04-26 造林苗木用食害防止具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003310066A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008301749A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Nepon Inc 地中埋設型施肥兼用土壌消毒用ホース

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008301749A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Nepon Inc 地中埋設型施肥兼用土壌消毒用ホース

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0114798B1 (en) An arrangement for protecting plants against attack from insects
JP2003310066A (ja) 造林苗木用食害防止具
JP2003116446A (ja) 造林苗木用食害防止具
JP2003116373A (ja) 造林苗木用食害防止具
JP2003116372A (ja) 造林苗木用食害防止具
JP2002262753A (ja) 造林用苗木の食害防止具
JP2008283911A (ja) 害獣忌避具及び害獣侵入防止柵と害獣忌避工法
JP2016003495A (ja) スペーサ機能付ワッシャおよび飛来種子捕捉構造
JP2002262756A (ja) 造林用苗木の食害防止具
JP2000300147A (ja) 造林用苗木の食害防止具
JP3026716U (ja) 植物のランナー用誘引具
JPH06264343A (ja) 生分解性農業用繊維集合体
JP2002262676A (ja) 造林用苗木の食害防止具
JP3828432B2 (ja) 植生資材
JP2000027122A (ja) 防風・防砂柵
KR102548138B1 (ko) 농작물 지지대
JPH10243765A (ja) 雑草抑制用ネット及びその留め具
KR200217204Y1 (ko) 수목지지구
KR102495855B1 (ko) 암반용 친환경 잘피이식장치와 이를 이용한 잘피이식방법
JP4493419B2 (ja) 養殖用ネット、その設置方法、その廃棄処理方法
JPH06280244A (ja) 地下透水通気材およびその施工方法
JP2018148814A (ja) シート材固定具
KR200430839Y1 (ko) 작물지지대
JP3750919B2 (ja) 樹勢増進材埋設装置及び樹勢増進材埋設方法
EP1867789B1 (en) Biodegradable mesh