JP2003309501A - 無線受信機及び無線受信方法 - Google Patents
無線受信機及び無線受信方法Info
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- JP2003309501A JP2003309501A JP2002114311A JP2002114311A JP2003309501A JP 2003309501 A JP2003309501 A JP 2003309501A JP 2002114311 A JP2002114311 A JP 2002114311A JP 2002114311 A JP2002114311 A JP 2002114311A JP 2003309501 A JP2003309501 A JP 2003309501A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 5GHz帯のTDMAフレームを受信する際
のアンテナ選択、並びに、プリアンブル中に抽出しなけ
ればならないAGC、AFC等制御情報を的確に抽出す
ることができる無線受信機及び無線受信方法を提供す
る。 【解決手段】 無線受信機及び無線受信方法は、現在ま
でのフレームの一部を用いて最適と決定されたアンテナ
への切り替えを、次のフレームで行う。
のアンテナ選択、並びに、プリアンブル中に抽出しなけ
ればならないAGC、AFC等制御情報を的確に抽出す
ることができる無線受信機及び無線受信方法を提供す
る。 【解決手段】 無線受信機及び無線受信方法は、現在ま
でのフレームの一部を用いて最適と決定されたアンテナ
への切り替えを、次のフレームで行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレーム構成を用
いた通信方式により無線通信を行う無線受信機及び無線
受信方法に関し、特に、TDMA(Time Division Mult
iple Access)システムにおけるアンテナ選択あるい
は、AGC、AFC等の制御を行うための情報抽出方法
の改良に関する。
いた通信方式により無線通信を行う無線受信機及び無線
受信方法に関し、特に、TDMA(Time Division Mult
iple Access)システムにおけるアンテナ選択あるい
は、AGC、AFC等の制御を行うための情報抽出方法
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に無線システムでは、電波が複数の
伝播経路(マルチパス)を通って受信機に到達した場合
に、異なる伝播経路の信号同士が干渉し、受信信号レベ
ルが変動するフェージングと呼ばれる現象が発生する。
特に、マイクロ波帯を使用する無線LAN(Local Area
Network)では、屋内等の多数のマルチパスが発生し易
い場所で使用した場合に、受信信号帯域内の特定の周波
数のみ受信レベルが低下する周波数選択性フェージング
が発生し易い。
伝播経路(マルチパス)を通って受信機に到達した場合
に、異なる伝播経路の信号同士が干渉し、受信信号レベ
ルが変動するフェージングと呼ばれる現象が発生する。
特に、マイクロ波帯を使用する無線LAN(Local Area
Network)では、屋内等の多数のマルチパスが発生し易
い場所で使用した場合に、受信信号帯域内の特定の周波
数のみ受信レベルが低下する周波数選択性フェージング
が発生し易い。
【0003】このような環境下で、一般的なシングルキ
ャリア方式の変調方式を、無線システムに採用した場
合、周波数選択性フェージングにより、受信信号の品質
が大きく劣化する。このため、周波数選択性フェージン
グの発生し易い環境下での使用を想定した無線LANで
は、周波数選択性フェージングへの耐性の高い、マルチ
キャリア変調方式の1つであるOFDM(Orthogonal F
requency Division Multiplexing:直交周波数分割多
重)変調方式が採用されている。
ャリア方式の変調方式を、無線システムに採用した場
合、周波数選択性フェージングにより、受信信号の品質
が大きく劣化する。このため、周波数選択性フェージン
グの発生し易い環境下での使用を想定した無線LANで
は、周波数選択性フェージングへの耐性の高い、マルチ
キャリア変調方式の1つであるOFDM(Orthogonal F
requency Division Multiplexing:直交周波数分割多
重)変調方式が採用されている。
【0004】OFDM変調は、一般には、周波数領域の
複数のサブキャリアのそれぞれを比較的低レートで16
QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの一
次変調を加え、二次変調にOFDMを使用して、一次変
調を加えられた周波数領域情報をIFFT(Inverse Fa
st Fourier Transform:高速逆フーリエ変換)すること
により得られる時間領域信号波形を伝送し、総合的に高
レートの伝送容量を実現する。
複数のサブキャリアのそれぞれを比較的低レートで16
QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの一
次変調を加え、二次変調にOFDMを使用して、一次変
調を加えられた周波数領域情報をIFFT(Inverse Fa
st Fourier Transform:高速逆フーリエ変換)すること
により得られる時間領域信号波形を伝送し、総合的に高
レートの伝送容量を実現する。
【0005】また、5GHz帯を用いるディジタル無線
通信技術においてOFDMが使用されることが、日米欧
などで規格化されている。このOFDMという方式はキ
ャリアを数十から数千本用いてデータを通信する方式で
あり、誤り訂正技術などと組み合わせることにより、周
波数選択性フェージング等に非常に強い無線通信技術で
あると言われている。これは、キャリアを複数用いてい
ることで、周波数選択性フェージングの影響で特性が悪
い劣化したキャリアにのせられたデータは復調できなく
ても、特性の良いキャリアが残るため、そのデータを用
いて特性が悪いキャリアにのせらたデータも、誤り訂正
により復元できることに起因している。
通信技術においてOFDMが使用されることが、日米欧
などで規格化されている。このOFDMという方式はキ
ャリアを数十から数千本用いてデータを通信する方式で
あり、誤り訂正技術などと組み合わせることにより、周
波数選択性フェージング等に非常に強い無線通信技術で
あると言われている。これは、キャリアを複数用いてい
ることで、周波数選択性フェージングの影響で特性が悪
い劣化したキャリアにのせられたデータは復調できなく
ても、特性の良いキャリアが残るため、そのデータを用
いて特性が悪いキャリアにのせらたデータも、誤り訂正
により復元できることに起因している。
【0006】前述のように5GHz帯に用いる無線通信
技術としてはOFDMであることが規格化されている
が、無線へのアクセス技術としては、CSMA/CA
(Carrier Sense Multiple Access /Collision Avoida
nce)、TDMA(Time DivisionMultiple Access)の
2方式が規格化されている。簡単に説明すると、前者は
送信したい端末が、送信する前に媒体の状態(5GHz
帯の通信の場合は、5GHz帯の電波の使用状態)を調
査し、媒体を使用している端末がないと判断した場合に
送信を開始する方式である。それに対し後者は、AP
(Access Point)等がすべての通信を制御する方式で、
定められた周期のフレームを構成し、フレーム中の定め
られたタイミングで制御情報などを送信し、APに付属
する端末はその制御情報により送受信する方式である。
主に米国ではCSMA/CA方式を、欧州ではTDMA
方式を採用している。その他の変復調の諸元について
は、米欧で違いはなく、同じものとなっている。具体的
には、キャリア数は52波、誤り訂正方式は、畳み込み
/ビタビ(Viterbi)復号、パイロットキャリアの位
置、並びに本数、プリアンブル長等がそれに該当する。
但し、プリアンブルのパターンについては、米欧方式で
異なるものとなっており、システムの識別に使用される
構成となっている。OFDMの送受信方式については、
一般的なものであるので、ここでは省略する。
技術としてはOFDMであることが規格化されている
が、無線へのアクセス技術としては、CSMA/CA
(Carrier Sense Multiple Access /Collision Avoida
nce)、TDMA(Time DivisionMultiple Access)の
2方式が規格化されている。簡単に説明すると、前者は
送信したい端末が、送信する前に媒体の状態(5GHz
帯の通信の場合は、5GHz帯の電波の使用状態)を調
査し、媒体を使用している端末がないと判断した場合に
送信を開始する方式である。それに対し後者は、AP
(Access Point)等がすべての通信を制御する方式で、
定められた周期のフレームを構成し、フレーム中の定め
られたタイミングで制御情報などを送信し、APに付属
する端末はその制御情報により送受信する方式である。
主に米国ではCSMA/CA方式を、欧州ではTDMA
方式を採用している。その他の変復調の諸元について
は、米欧で違いはなく、同じものとなっている。具体的
には、キャリア数は52波、誤り訂正方式は、畳み込み
/ビタビ(Viterbi)復号、パイロットキャリアの位
置、並びに本数、プリアンブル長等がそれに該当する。
但し、プリアンブルのパターンについては、米欧方式で
異なるものとなっており、システムの識別に使用される
構成となっている。OFDMの送受信方式については、
一般的なものであるので、ここでは省略する。
【0007】5GHz帯の通信においては、CSMA/
CAの場合は、パケットの先頭において、送受信機間で
既知のプリアンブルを送信する。同様に、TDMAシス
テムにおいても、制御情報を送信する前に同様プリアン
ブルが送信される。前述したうにプリアンブルはシステ
ムの識別のためにも使用されるが、その他に、受信機で
のゲインを調整するAGC(Automatic Gain Control)
のため、送受信機間でのローカル周波数のずれを推定す
るAFC(Automatic Frequency Control)のため、伝
播路を推定するため、OFDMシンボル同期等に使用さ
れる。
CAの場合は、パケットの先頭において、送受信機間で
既知のプリアンブルを送信する。同様に、TDMAシス
テムにおいても、制御情報を送信する前に同様プリアン
ブルが送信される。前述したうにプリアンブルはシステ
ムの識別のためにも使用されるが、その他に、受信機で
のゲインを調整するAGC(Automatic Gain Control)
のため、送受信機間でのローカル周波数のずれを推定す
るAFC(Automatic Frequency Control)のため、伝
播路を推定するため、OFDMシンボル同期等に使用さ
れる。
【0008】5GHz帯の通信では、スループットをで
きるだけ多く確保するため、このプリアンブル長は短く
なっており、各処理を行うのに十分な長さがあるとは言
い難く、各処理を高速に行う必要がある。もちろん、所
定の長さに決められたプリアンブルをどのように時間的
に切り分けて使用するかはプリアンブルのパターンに依
存するが、5GHz帯に使用されるプリアンブルを前提
に一例を挙げると、プリアンブルの時間長16μs中
4μsをAGCに、4μsを粗い周波数オフセット推
定、並びにシステムの識別に、残りの8μsを伝播路推
定、細かい周波数オフセット推定、OFDMシンボル同
期に使用することが考えられる。
きるだけ多く確保するため、このプリアンブル長は短く
なっており、各処理を行うのに十分な長さがあるとは言
い難く、各処理を高速に行う必要がある。もちろん、所
定の長さに決められたプリアンブルをどのように時間的
に切り分けて使用するかはプリアンブルのパターンに依
存するが、5GHz帯に使用されるプリアンブルを前提
に一例を挙げると、プリアンブルの時間長16μs中
4μsをAGCに、4μsを粗い周波数オフセット推
定、並びにシステムの識別に、残りの8μsを伝播路推
定、細かい周波数オフセット推定、OFDMシンボル同
期に使用することが考えられる。
【0009】一般的にOFDMは誤り訂正と組み合わせ
ることにより周波数選択性フェージングに強いと記した
が、それは伝播路環境に対し最適なパラメータを選択し
た場合に十分効果を発揮するという意味であり、通信が
利用される伝播路環境によっては十分でない場合が多
い。5GHz帯ディジタル無線通信の規格の場合も、使
用される伝播路によっては、良好な通信が行えない場合
がある。この場合の解決策として、アンテナを複数た
て、最適の受信ができるアンテナを選択するというダイ
バーシティ受信(送信でも良い)することが簡単な解決
策である。例えば、従来の無線受信技術としては以下の
ようなものがある。
ることにより周波数選択性フェージングに強いと記した
が、それは伝播路環境に対し最適なパラメータを選択し
た場合に十分効果を発揮するという意味であり、通信が
利用される伝播路環境によっては十分でない場合が多
い。5GHz帯ディジタル無線通信の規格の場合も、使
用される伝播路によっては、良好な通信が行えない場合
がある。この場合の解決策として、アンテナを複数た
て、最適の受信ができるアンテナを選択するというダイ
バーシティ受信(送信でも良い)することが簡単な解決
策である。例えば、従来の無線受信技術としては以下の
ようなものがある。
【0010】(1)CSMAのシステムにおいては、ダイ
バーシティ受信する方法として、パケット単位でアンテ
ナを切り替える方法がある。これは、パケットを受信す
る際、前に受信したアンテナでの受信感度、あるいは、
パケット受信の成功、失敗から今回受信するアンテナを
選択する方法である。すなわち、前回のパケット受信の
際、データ復調に使用したアンテナの受信電力が正常に
受信するには低すぎる場合や、パケット受信に失敗した
場合は、今回のデータ受信に関しては、別のアンテナを
使用するといった方法である。
バーシティ受信する方法として、パケット単位でアンテ
ナを切り替える方法がある。これは、パケットを受信す
る際、前に受信したアンテナでの受信感度、あるいは、
パケット受信の成功、失敗から今回受信するアンテナを
選択する方法である。すなわち、前回のパケット受信の
際、データ復調に使用したアンテナの受信電力が正常に
受信するには低すぎる場合や、パケット受信に失敗した
場合は、今回のデータ受信に関しては、別のアンテナを
使用するといった方法である。
【0011】(2)また、受信系統をアンテナの数に対応
する数だけ用意するといった方法もある。全ての受信動
作を全てのアンテナで同様に行い、最適なものを選択す
るという方法、また、それらを合成してノイズに対する
特性を改善するといった方法等がある。
する数だけ用意するといった方法もある。全ての受信動
作を全てのアンテナで同様に行い、最適なものを選択す
るという方法、また、それらを合成してノイズに対する
特性を改善するといった方法等がある。
【0012】(3)別の例としては、アンテナをプリアン
ブル中にスイッチングする方法もあり、その場合、規格
化されている5GHzのシステムに当てはめると、次の
ようなタイミングダイアグラムが考えられる。プリアン
ブル16μs中、2μsでアンテナ1の受信電力を測
定、アンテナをアンテナ2に切り替え、次の2μsでア
ンテナ2の受信電力を測定、次の2μsで復調に使用す
るアンテナを選択、次の2μsでAGC、次の2μsで
AFC、そして残りの8μsで、伝播路推定、OFDM
シンボル同期、周波数オフセット推定を行うといったも
のが考えられる。
ブル中にスイッチングする方法もあり、その場合、規格
化されている5GHzのシステムに当てはめると、次の
ようなタイミングダイアグラムが考えられる。プリアン
ブル16μs中、2μsでアンテナ1の受信電力を測
定、アンテナをアンテナ2に切り替え、次の2μsでア
ンテナ2の受信電力を測定、次の2μsで復調に使用す
るアンテナを選択、次の2μsでAGC、次の2μsで
AFC、そして残りの8μsで、伝播路推定、OFDM
シンボル同期、周波数オフセット推定を行うといったも
のが考えられる。
【0013】図8は、従来のアンテナ選択等のタイミン
グダイアグラムを示す図である。図8に示すように、受
信パケットの先頭には、AGC用プリアンブルOFDM
シンボル、伝播路推定用プリアンブルOFDMシンボル
が配置されるが、これらは既知の値である。その後ろ
に、データがのせられた複数のペイロードOFDMシン
ボルから構成されるペイロード部が続く形で構成され
る。OFDM信号パケットは、その先頭に位置するOF
DM信号検出及びAGC及びダイバーシティ選択及び粗
い周波数オフセット推定及び時間同期に使用されるプリ
アンブル(本明細書では、これをプリアンブルAと称し
ている)と、伝播路推定及び細かい周波数オフセット推
定に使用されるプリアンブル(本明細書では、これをプ
リアンブルBと称している)と、データ部分とから構成
される。図8の例ではアンテナが2本、各フレーム毎に
各アンテナの受信電力を測定し、電力の強いアンテナを
選択している。n−1フレーム及びn+1フレームでは
アンテナ1が、nフレームではアンテナ2が選択されて
いる。
グダイアグラムを示す図である。図8に示すように、受
信パケットの先頭には、AGC用プリアンブルOFDM
シンボル、伝播路推定用プリアンブルOFDMシンボル
が配置されるが、これらは既知の値である。その後ろ
に、データがのせられた複数のペイロードOFDMシン
ボルから構成されるペイロード部が続く形で構成され
る。OFDM信号パケットは、その先頭に位置するOF
DM信号検出及びAGC及びダイバーシティ選択及び粗
い周波数オフセット推定及び時間同期に使用されるプリ
アンブル(本明細書では、これをプリアンブルAと称し
ている)と、伝播路推定及び細かい周波数オフセット推
定に使用されるプリアンブル(本明細書では、これをプ
リアンブルBと称している)と、データ部分とから構成
される。図8の例ではアンテナが2本、各フレーム毎に
各アンテナの受信電力を測定し、電力の強いアンテナを
選択している。n−1フレーム及びn+1フレームでは
アンテナ1が、nフレームではアンテナ2が選択されて
いる。
【0014】(4)また、TDMAで通信しているシステ
ムでは、APが他の端末に送信している電波を測定し、
アンテナを切り替えるという方法もある。
ムでは、APが他の端末に送信している電波を測定し、
アンテナを切り替えるという方法もある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の無線
受信機にあっては、以下のような問題点があった。上記
(1)で述べたパケット単位でアンテナを切り替える方法
では、送受信間隔が長くなった場合は、伝播路の状況が
推移することによって、伝播路が異なることにより、ア
ンテナダイバーシティの意味をなさないことが大きな問
題となる。また、アンテナが3本以上ある場合は次に選
択するアンテナが適切に選択できないといった問題があ
る。また、上記(2)で述べた受信系統をアンテナの数に
対応する数だけ用意する方法では、RF回路が複数系統
になることにより、コストアップ、あるいは消費電力が
増えるといった問題がある。
受信機にあっては、以下のような問題点があった。上記
(1)で述べたパケット単位でアンテナを切り替える方法
では、送受信間隔が長くなった場合は、伝播路の状況が
推移することによって、伝播路が異なることにより、ア
ンテナダイバーシティの意味をなさないことが大きな問
題となる。また、アンテナが3本以上ある場合は次に選
択するアンテナが適切に選択できないといった問題があ
る。また、上記(2)で述べた受信系統をアンテナの数に
対応する数だけ用意する方法では、RF回路が複数系統
になることにより、コストアップ、あるいは消費電力が
増えるといった問題がある。
【0016】また、上記(3)で述べたアンテナをプリア
ンブル中にスイッチングする方法では、机上の計算では
アンテナのスイッチングは可能となるが、デバイスの遅
延等を精密に考慮すると非常にシビアなタイミングダイ
アグラムであることは明白であり、仮に実現できたとし
てもたかだかアンテナは2本が限度となってしまう。例
えば、図8のn−1番目のフレームにおいて、プリアン
ブル16μs中、2μsでアンテナ1の受信電力RSS_1
(n-1)を測定し、次の2μsでアンテナ1をアンテナ2
に切り替え、次の2μsでアンテナ2の受信電力RSS_2
(n-1)を測定し、次の2μsでこれら受信電力測定結果
から復調に使用するアンテナを選択(この場合は受信ア
ンテナ1)する。以下続いて、AGC、AFC、伝播路
推定、OFDMシンボル同期等が開始されるため、受信
電力測定及びアンテナ選択に割ける時間は殆どない。
ンブル中にスイッチングする方法では、机上の計算では
アンテナのスイッチングは可能となるが、デバイスの遅
延等を精密に考慮すると非常にシビアなタイミングダイ
アグラムであることは明白であり、仮に実現できたとし
てもたかだかアンテナは2本が限度となってしまう。例
えば、図8のn−1番目のフレームにおいて、プリアン
ブル16μs中、2μsでアンテナ1の受信電力RSS_1
(n-1)を測定し、次の2μsでアンテナ1をアンテナ2
に切り替え、次の2μsでアンテナ2の受信電力RSS_2
(n-1)を測定し、次の2μsでこれら受信電力測定結果
から復調に使用するアンテナを選択(この場合は受信ア
ンテナ1)する。以下続いて、AGC、AFC、伝播路
推定、OFDMシンボル同期等が開始されるため、受信
電力測定及びアンテナ選択に割ける時間は殆どない。
【0017】また、上記(4)で述べたTDMAシステム
で実現されている、APが他の端末に送信している電波
を元にアンテナを制御する方法では、PHS(Personal
Handy-Phone System)のようにフレーム構成が一意的
に定まっているものでは容易であるが、5GHz帯のT
DMAシステムのようにDSA(Dynamic Slot Assignm
ent)を使用している場合(これはフレーム毎に、MT
(移動端末)に対する割り当てやアップリンク、ダウン
リンクの長さが適応的に変化する方法である)、APが
他局に送信するタイミングまで考慮する必要があり、処
理が多くなること、また、5GHz帯の通信のようにブ
ロードキャスト情報が大半を占めると想定されるような
サービス形態では効果が望めなくなる。
で実現されている、APが他の端末に送信している電波
を元にアンテナを制御する方法では、PHS(Personal
Handy-Phone System)のようにフレーム構成が一意的
に定まっているものでは容易であるが、5GHz帯のT
DMAシステムのようにDSA(Dynamic Slot Assignm
ent)を使用している場合(これはフレーム毎に、MT
(移動端末)に対する割り当てやアップリンク、ダウン
リンクの長さが適応的に変化する方法である)、APが
他局に送信するタイミングまで考慮する必要があり、処
理が多くなること、また、5GHz帯の通信のようにブ
ロードキャスト情報が大半を占めると想定されるような
サービス形態では効果が望めなくなる。
【0018】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであって、5GHz帯のTDMAフレームを受信
する際のアンテナ選択、並びに、プリアンブル中に抽出
しなければならないAGC、AFC等制御情報を的確に
抽出することができる無線受信機及び無線受信方法を提
供することを目的とする。
たものであって、5GHz帯のTDMAフレームを受信
する際のアンテナ選択、並びに、プリアンブル中に抽出
しなければならないAGC、AFC等制御情報を的確に
抽出することができる無線受信機及び無線受信方法を提
供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の無線受信機は、
フレーム構成を用いて通信を行う通信方式の無線受信機
であって、複数のアンテナから最適アンテナを選択し
て、フレームを受信する無線受信機において、現在まで
のフレームの少なくとも一部を用いて最適なアンテナを
決定し、該決定されたアンテナを用いて次のフレーム受
信を行うことを特徴としている。
フレーム構成を用いて通信を行う通信方式の無線受信機
であって、複数のアンテナから最適アンテナを選択し
て、フレームを受信する無線受信機において、現在まで
のフレームの少なくとも一部を用いて最適なアンテナを
決定し、該決定されたアンテナを用いて次のフレーム受
信を行うことを特徴としている。
【0020】また、現在のフレームを用いて最適と決定
したアンテナを用いて次のフレームの受信を行うもので
あってもよい。また、現在までの複数フレームにおける
各アンテナの受信電力を平均して、該平均電力を基に最
適アンテナを選択するものであってもよい。また、現在
の受信アンテナの受信電力が所定の閾値を下回ったこと
に基づいて、前記最適アンテナを選択するものであって
もよい。
したアンテナを用いて次のフレームの受信を行うもので
あってもよい。また、現在までの複数フレームにおける
各アンテナの受信電力を平均して、該平均電力を基に最
適アンテナを選択するものであってもよい。また、現在
の受信アンテナの受信電力が所定の閾値を下回ったこと
に基づいて、前記最適アンテナを選択するものであって
もよい。
【0021】また、より好ましくは、フレーム受信に使
用していない1以上のアンテナを、1フレーム内で順次
切り替えて各アンテナの受信電力を測定し、該測定結果
を基に最適アンテナを選択するものであってもよい。ま
た、所定のフレーム単位毎に最適アンテナの選択を行う
ものであってもよく、所定のフレーム単位毎に、前記最
適アンテナの選択、AGC制御、又はAFC制御のうち
少なくとも1つを行うものであってもよい。また、より
好ましい具体的な態様としては、前記フレーム内のプリ
アンブルの受信電力に基づいて、前記最適アンテナを選
択することを特徴とする。また、前記フレームは、TD
MAフレームであってもよい。
用していない1以上のアンテナを、1フレーム内で順次
切り替えて各アンテナの受信電力を測定し、該測定結果
を基に最適アンテナを選択するものであってもよい。ま
た、所定のフレーム単位毎に最適アンテナの選択を行う
ものであってもよく、所定のフレーム単位毎に、前記最
適アンテナの選択、AGC制御、又はAFC制御のうち
少なくとも1つを行うものであってもよい。また、より
好ましい具体的な態様としては、前記フレーム内のプリ
アンブルの受信電力に基づいて、前記最適アンテナを選
択することを特徴とする。また、前記フレームは、TD
MAフレームであってもよい。
【0022】本発明の無線受信方法は、複数のアンテナ
から最適アンテナを選択して、フレームを受信するフレ
ーム構成を用いて通信を行う無線受信方法において、n
(nは、0を除く自然数)フレームの少なくとも一部を
用いて最適なアンテナを決定するステップと、決定され
たアンテナを用いてn+1フレームの受信を行うステッ
プとを順次実行することを特徴としている。
から最適アンテナを選択して、フレームを受信するフレ
ーム構成を用いて通信を行う無線受信方法において、n
(nは、0を除く自然数)フレームの少なくとも一部を
用いて最適なアンテナを決定するステップと、決定され
たアンテナを用いてn+1フレームの受信を行うステッ
プとを順次実行することを特徴としている。
【0023】以上のように構成された本発明の無線受信
機及び無線受信方法では、アンテナの切り替え時間が節
約され、AGC、AFC等の制御に時間が十分にあてる
ことができる。また、通常毎フレームで制御しているA
GC、AFC等の制御を間引くことにより、時間が節約
され、アンテナ選択のための動作に時間を十分あてるこ
とが可能になる。
機及び無線受信方法では、アンテナの切り替え時間が節
約され、AGC、AFC等の制御に時間が十分にあてる
ことができる。また、通常毎フレームで制御しているA
GC、AFC等の制御を間引くことにより、時間が節約
され、アンテナ選択のための動作に時間を十分あてるこ
とが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な無線受信機及び無線受信方法の実施の形態
について詳細に説明する。
発明の好適な無線受信機及び無線受信方法の実施の形態
について詳細に説明する。
【0025】第1の実施の形態
以下の説明において、TDMAフレームを送信する端末
をAP、APに従属して通信を行う端末をMTと呼び、
APがAPに従属するMTすべてに送信する制御情報は
フレームの先頭で送信されるものとし、同じくプリアン
ブルは制御情報より前に送信されることを前提としてい
る。
をAP、APに従属して通信を行う端末をMTと呼び、
APがAPに従属するMTすべてに送信する制御情報は
フレームの先頭で送信されるものとし、同じくプリアン
ブルは制御情報より前に送信されることを前提としてい
る。
【0026】APが送信するフレームを、MTが認識す
る過程を初期同期過程、初期同期過程終了後、フレーム
の先頭に送信される制御情報をフレーム毎に復調できる
状態にある過程をフレーム同期過程と定義する。MTの
アンテナはM(Mは任意の正の整数)個あるとしてい
る。
る過程を初期同期過程、初期同期過程終了後、フレーム
の先頭に送信される制御情報をフレーム毎に復調できる
状態にある過程をフレーム同期過程と定義する。MTの
アンテナはM(Mは任意の正の整数)個あるとしてい
る。
【0027】また、プリアンブルを、後述する図2に示
すようにA、B領域2つに分け、A領域ではAGC制御
(AGCコントロール)、粗いAFC制御情報抽出(図
2中では粗い周波数制御)、B領域では伝播路推定、精
度の高いAFC制御情報抽出(図2中では細かい周波数
制御)する必要があるとしている。このA、Bの領域の
分け方についてはプリアンブルの構成に依存するが、5
GHz帯システムの場合を例に採ると、A領域ではAG
Cを精度よくかけることができるように振幅変動が少な
い信号が選択されており、かつ、AFC情報抽出のため
に繰り返し信号となっている。また、それぞれの長さは
8μsである。以下の説明では、mフレームにおけるア
ンテナXでの受信電力をRSS_x(m)で表わしている。
すようにA、B領域2つに分け、A領域ではAGC制御
(AGCコントロール)、粗いAFC制御情報抽出(図
2中では粗い周波数制御)、B領域では伝播路推定、精
度の高いAFC制御情報抽出(図2中では細かい周波数
制御)する必要があるとしている。このA、Bの領域の
分け方についてはプリアンブルの構成に依存するが、5
GHz帯システムの場合を例に採ると、A領域ではAG
Cを精度よくかけることができるように振幅変動が少な
い信号が選択されており、かつ、AFC情報抽出のため
に繰り返し信号となっている。また、それぞれの長さは
8μsである。以下の説明では、mフレームにおけるア
ンテナXでの受信電力をRSS_x(m)で表わしている。
【0028】フレーム同期過程にある端末は、受信する
直前のフレームにおいて、受信するフレームの受信電力
がもっとも大きくなると予想されるアンテナを決定し、
各フレームにおいては、データ復調に使用しないN(N
≦M−1)(Nは任意の正の整数)個のアンテナの受信
電力をプリアンブル中に測定し、最後に受信するアンテ
ナに切り替え制御情報を抽出し、フレームの復調を行う
ことを特徴としている。したがって、制御情報を抽出す
るアンテナは最後に選択されたアンテナのみであり、A
GC制御についても、そのアンテナを使用した時のみ行
われる。
直前のフレームにおいて、受信するフレームの受信電力
がもっとも大きくなると予想されるアンテナを決定し、
各フレームにおいては、データ復調に使用しないN(N
≦M−1)(Nは任意の正の整数)個のアンテナの受信
電力をプリアンブル中に測定し、最後に受信するアンテ
ナに切り替え制御情報を抽出し、フレームの復調を行う
ことを特徴としている。したがって、制御情報を抽出す
るアンテナは最後に選択されたアンテナのみであり、A
GC制御についても、そのアンテナを使用した時のみ行
われる。
【0029】図1は、本発明の第1の実施の形態の無線
受信機の無線受信方法を説明するフローチャートであ
る。図中、Sはフローの各ステップを示す。このフロー
では、アンテナの総数をM本、受信に使用するアンテナ
をS_A(Selected Antenna)、選択候補のアンテナをSet
A(N本のアンテナ)、予備のアンテナをSet B(M−
N−1本のアンテナ)としている。
受信機の無線受信方法を説明するフローチャートであ
る。図中、Sはフローの各ステップを示す。このフロー
では、アンテナの総数をM本、受信に使用するアンテナ
をS_A(Selected Antenna)、選択候補のアンテナをSet
A(N本のアンテナ)、予備のアンテナをSet B(M−
N−1本のアンテナ)としている。
【0030】まず、ステップS1で初期同期がアンテナ
Xaを用いて完了したとする。次のフレームからフレー
ム受信に入るが、これに際し、ステップS2でS_AにX
a、Set AにアンテナX1からXN、Set BにアンテナXN+1
からXMを分類する。この分類の方法はここでは特定し
ないので、Xaのアンテナ以外はランダムに番号をふっ
ても問題はない。
Xaを用いて完了したとする。次のフレームからフレー
ム受信に入るが、これに際し、ステップS2でS_AにX
a、Set AにアンテナX1からXN、Set BにアンテナXN+1
からXMを分類する。この分類の方法はここでは特定し
ないので、Xaのアンテナ以外はランダムに番号をふっ
ても問題はない。
【0031】次いで、ステップS3でフレームの先頭に
おいて、Set Aに分類されたアンテナの受信電力を測定
する。その際の順番については、いかなる順序でも問題
はない。その後、ステップS4でアンテナをS_Aに設定
されるアンテナに切り替え、受信電力を測定し、各制御
情報を抽出する。このように、フレーム受信に使用する
アンテナを最後に配置することにより、それを全く考慮
しない場合に比べて、アンテナの切り替え時間を節約す
ることが可能となる。
おいて、Set Aに分類されたアンテナの受信電力を測定
する。その際の順番については、いかなる順序でも問題
はない。その後、ステップS4でアンテナをS_Aに設定
されるアンテナに切り替え、受信電力を測定し、各制御
情報を抽出する。このように、フレーム受信に使用する
アンテナを最後に配置することにより、それを全く考慮
しない場合に比べて、アンテナの切り替え時間を節約す
ることが可能となる。
【0032】続いて、ステップS6でフレームを受信し
復調が完了した後、ステップS7でXa及び、X1からX
Nのアンテナにおいて、受信電力が最大となるアンテナ
(MaxP)と最小となるアンテナ(Min P)を選択する。
その後、S_A=Max P、Set A={X1,…,XN,Xa,X
b}、Set B={XN+1,…,XM,Min P}と分類しなお
す。これは、次のフレームの受信に使用されるアンテナ
がMax Pに、Set AからはMax P、Min Pが削除され、Xa
及び、Set BからXbが加わり、逆にSet BからはXbが削
除され、Min Pが加わっていることを意味している。Xb
の選択の方法についてもここでは明記しないが、第5の
実施の形態で後述する。
復調が完了した後、ステップS7でXa及び、X1からX
Nのアンテナにおいて、受信電力が最大となるアンテナ
(MaxP)と最小となるアンテナ(Min P)を選択する。
その後、S_A=Max P、Set A={X1,…,XN,Xa,X
b}、Set B={XN+1,…,XM,Min P}と分類しなお
す。これは、次のフレームの受信に使用されるアンテナ
がMax Pに、Set AからはMax P、Min Pが削除され、Xa
及び、Set BからXbが加わり、逆にSet BからはXbが削
除され、Min Pが加わっていることを意味している。Xb
の選択の方法についてもここでは明記しないが、第5の
実施の形態で後述する。
【0033】ステップS8では、フレーム同期過程にお
い受信アンテナの選択を終えたか否かを判別し、受信ア
ンテナの選択したときは本フローを終了し、受信アンテ
ナの選択を終えていないときはステップS3に戻って上
記処理を繰り返す。
い受信アンテナの選択を終えたか否かを判別し、受信ア
ンテナの選択したときは本フローを終了し、受信アンテ
ナの選択を終えていないときはステップS3に戻って上
記処理を繰り返す。
【0034】フレーム同期過程においてはこの選択を繰
り返すことにより、最適なアンテナを選ぶことが可能と
なる。また、このフローにおいてはMin PをSet Aから必
ず削除しているが、閾値を定め、その閾値を下回った場
合に入れ替えを行うようにしても良い。この場合、閾値
としては、そのシステムの最小受信感度(システムが破
綻しない最小の受信電力)とするのが妥当であると考え
られる。
り返すことにより、最適なアンテナを選ぶことが可能と
なる。また、このフローにおいてはMin PをSet Aから必
ず削除しているが、閾値を定め、その閾値を下回った場
合に入れ替えを行うようにしても良い。この場合、閾値
としては、そのシステムの最小受信感度(システムが破
綻しない最小の受信電力)とするのが妥当であると考え
られる。
【0035】さらに具体化して示すために、M=4、N
=2の場合を例に採り説明する。図2は、アンテナ選択
等のタイミングダイアグラムを示す図である。図8のタ
イミングダイアグラムに対応する。また、図2中に(←
→)で、その間でのアクションを示しているが、その
処理に要する期間と矢印の長さとの相関はなく、便宜上
の分割をしただけのものである。
=2の場合を例に採り説明する。図2は、アンテナ選択
等のタイミングダイアグラムを示す図である。図8のタ
イミングダイアグラムに対応する。また、図2中に(←
→)で、その間でのアクションを示しているが、その
処理に要する期間と矢印の長さとの相関はなく、便宜上
の分割をしただけのものである。
【0036】図2では、アンテナはX1〜X4までであ
り、n−1番目の受信でX3が選択され、X4は使用さ
れていない場合の例である。n−1番目のフレーム(以
下、単にn−1フレームという)において、プリアンブ
ル16μs中、2μsでアンテナ1の受信電力RSS_1(n
-1)を測定し、アンテナ1をアンテナ2に切り替え、次
の2μsでアンテナ2の受信電力RSS_2(n-1)を測定し、
アンテナ1をアンテナ2に切り替え、次の2μsでアン
テナ3の受信電力RSS_3(n-1)を測定する。この場合の受
信電力の測定結果はRSS_2>RSS_3>RSS_1となってお
り、この測定結果からは受信アンテナ2が選択されるべ
きであるが、本フレーム(n−1番目のフレーム)で
は、受信電力の測定のみを行って選択動作はせず、最後
に測定したアンテナ(この場合は受信アンテナ3)を本
フレームにおける復調に使用するアンテナとする。
り、n−1番目の受信でX3が選択され、X4は使用さ
れていない場合の例である。n−1番目のフレーム(以
下、単にn−1フレームという)において、プリアンブ
ル16μs中、2μsでアンテナ1の受信電力RSS_1(n
-1)を測定し、アンテナ1をアンテナ2に切り替え、次
の2μsでアンテナ2の受信電力RSS_2(n-1)を測定し、
アンテナ1をアンテナ2に切り替え、次の2μsでアン
テナ3の受信電力RSS_3(n-1)を測定する。この場合の受
信電力の測定結果はRSS_2>RSS_3>RSS_1となってお
り、この測定結果からは受信アンテナ2が選択されるべ
きであるが、本フレーム(n−1番目のフレーム)で
は、受信電力の測定のみを行って選択動作はせず、最後
に測定したアンテナ(この場合は受信アンテナ3)を本
フレームにおける復調に使用するアンテナとする。
【0037】n番目のフレーム受信では、n−1番目の
フレームで最適と決定されたアンテナ2が受信アンテナ
として選択され、n−1番目のフレームの場合と同様に
して、RSS_1、RSS_3の順(RSS_3、RSS_1の順でも可)で
測定された後、RSS_2の測定を行い、フレームの処理に
入っている。また、n番目のフレーム(以下、単にnフ
レームという)での各アンテナによる受信電力測定の結
果はRSS_3>RSS_2≫RSS_1となっており(≫はRSS_1の値
が最小受信感度より低くなっていることを示す)、n+
1番目のフレーム(以下、単にn+1フレームという)
の受信ではアンテナ3が同様の手順でフレーム受信に使
用され、かつアンテナ1が使用されないアンテナに、ア
ンテナ4が受信電力を測定されるアンテナになってい
る。
フレームで最適と決定されたアンテナ2が受信アンテナ
として選択され、n−1番目のフレームの場合と同様に
して、RSS_1、RSS_3の順(RSS_3、RSS_1の順でも可)で
測定された後、RSS_2の測定を行い、フレームの処理に
入っている。また、n番目のフレーム(以下、単にnフ
レームという)での各アンテナによる受信電力測定の結
果はRSS_3>RSS_2≫RSS_1となっており(≫はRSS_1の値
が最小受信感度より低くなっていることを示す)、n+
1番目のフレーム(以下、単にn+1フレームという)
の受信ではアンテナ3が同様の手順でフレーム受信に使
用され、かつアンテナ1が使用されないアンテナに、ア
ンテナ4が受信電力を測定されるアンテナになってい
る。
【0038】すなわち、n−1フレームにおいては、各
アンテナを切り替えて各アンテナの受信電力の測定のみ
を行い、nフレーム受信では、n−1フレームの測定結
果で最適と決定されたアンテナを受信アンテナとして選
択するとともに、n+1フレームにおける受信アンテナ
選択のために各アンテナの受信電力の測定を行う。図8
に示す従来例では、受信電力の測定と受信アンテナの選
択とを同一フレーム内で行っていたため、実装の困難
性、アンテナ数の制限があったが、本実施の形態では、
受信アンテナの選択は次のフレームまでに行えばよいの
で、最適アンテナ選択までの時間的余裕を得ることがで
き、上記不具合が解消される。また、選択に際して精度
の高い制御を行うことが可能になる。
アンテナを切り替えて各アンテナの受信電力の測定のみ
を行い、nフレーム受信では、n−1フレームの測定結
果で最適と決定されたアンテナを受信アンテナとして選
択するとともに、n+1フレームにおける受信アンテナ
選択のために各アンテナの受信電力の測定を行う。図8
に示す従来例では、受信電力の測定と受信アンテナの選
択とを同一フレーム内で行っていたため、実装の困難
性、アンテナ数の制限があったが、本実施の形態では、
受信アンテナの選択は次のフレームまでに行えばよいの
で、最適アンテナ選択までの時間的余裕を得ることがで
き、上記不具合が解消される。また、選択に際して精度
の高い制御を行うことが可能になる。
【0039】図3は、本実施の形態の無線受信機の構成
を示す図である。図1に示す無線受信機は、TDMAシ
ステムの受信器に適用した例である。図3において、無
線受信機100は、複数(ここでは4本)のアンテナ1
〜4、アンテナ選択部(Antenna Switch部)5、バンド
パスフィルタ(BPF)6,9、局部発振器(Local OS
C)7,11、ミキサ8,12、AGCアンプ10、ロ
ーパスフィルタ(LPF)13,17、A/D変換器1
4,18、受信用ロジックからなる復調部(Demodulate
部)15、受信電力の強さを電圧値に変換する受信電力
測定部(Measure RSS部)16、及びアンテナ選択ロジ
ックからなるアンテナ選択部(Select Antenna部)19
を備えて構成される。
を示す図である。図1に示す無線受信機は、TDMAシ
ステムの受信器に適用した例である。図3において、無
線受信機100は、複数(ここでは4本)のアンテナ1
〜4、アンテナ選択部(Antenna Switch部)5、バンド
パスフィルタ(BPF)6,9、局部発振器(Local OS
C)7,11、ミキサ8,12、AGCアンプ10、ロ
ーパスフィルタ(LPF)13,17、A/D変換器1
4,18、受信用ロジックからなる復調部(Demodulate
部)15、受信電力の強さを電圧値に変換する受信電力
測定部(Measure RSS部)16、及びアンテナ選択ロジ
ックからなるアンテナ選択部(Select Antenna部)19
を備えて構成される。
【0040】以下、上述のように構成された無線受信機
100の動作を説明する。アンテナ選択部5でアンテナ
1〜4が選択され、アンテナ選択部5で選択されたアン
テナで受信した信号は、不要波をバンドパスフィルタ6
で除去された後、ミキサ部8にてIF(中間周波数)帯
にダウンコンバートされ、ローカル周波数のもれ、イメ
ージ等の不要波がバンドパスフィルタ9にて除去され
る。IFにコンバートされた信号は、AGCアンプ10
で増幅された後、ミキサ12により、ベースバンド信号
にダウンコンバートされ、A/D変換器14でディジタ
ル信号に変換される。このディジタル信号は、復調部1
5に入力され、復調部15で初期同期、フレーム同期、
及びフレームのデータ復調が行われる。
100の動作を説明する。アンテナ選択部5でアンテナ
1〜4が選択され、アンテナ選択部5で選択されたアン
テナで受信した信号は、不要波をバンドパスフィルタ6
で除去された後、ミキサ部8にてIF(中間周波数)帯
にダウンコンバートされ、ローカル周波数のもれ、イメ
ージ等の不要波がバンドパスフィルタ9にて除去され
る。IFにコンバートされた信号は、AGCアンプ10
で増幅された後、ミキサ12により、ベースバンド信号
にダウンコンバートされ、A/D変換器14でディジタ
ル信号に変換される。このディジタル信号は、復調部1
5に入力され、復調部15で初期同期、フレーム同期、
及びフレームのデータ復調が行われる。
【0041】一方、AGCアンプ10の前段のIF信号
は、受信電力測定部16に入力され、受信電力に応じた
電圧信号に変換される。その信号はノイズを除去するた
めのローパスフィルタ17に入力された後、A/D変換
器18でディジタル信号に変換された後、アンテナ選択
部19に入力され、その信号を使ってアンテナ選択部1
9でアンテナ制御信号が生成される。
は、受信電力測定部16に入力され、受信電力に応じた
電圧信号に変換される。その信号はノイズを除去するた
めのローパスフィルタ17に入力された後、A/D変換
器18でディジタル信号に変換された後、アンテナ選択
部19に入力され、その信号を使ってアンテナ選択部1
9でアンテナ制御信号が生成される。
【0042】上記無線受信機100を、上述した図1及
び図2の受信動作に適用した場合の動作について説明す
る。図2に示すn−1フレームの受信において、アンテ
ナ選択部19の制御により、プリアンブルの受信に際
し、アンテナ選択部5によりアンテナをアンテナ1、ア
ンテナ2、アンテナ3の順序で選択する。そして、受信
電力測定部16により、各アンテナでの受信電力が、ア
ンテナ選択部19に保存され、次のフレームのアンテナ
選択の順序に使用される。本実施の形態では、n−1フ
レームでの受信電力が、RSS_2(n-1)>RSS_3(n-1)>RSS_
1(n-1)であったため、nフレームではアンテナ2がフ
レームを受信するアンテナとして選択され、nフレーム
でのアンテナ選択の順序は、アンテナ1、アンテナ3、
アンテナ2となっている。
び図2の受信動作に適用した場合の動作について説明す
る。図2に示すn−1フレームの受信において、アンテ
ナ選択部19の制御により、プリアンブルの受信に際
し、アンテナ選択部5によりアンテナをアンテナ1、ア
ンテナ2、アンテナ3の順序で選択する。そして、受信
電力測定部16により、各アンテナでの受信電力が、ア
ンテナ選択部19に保存され、次のフレームのアンテナ
選択の順序に使用される。本実施の形態では、n−1フ
レームでの受信電力が、RSS_2(n-1)>RSS_3(n-1)>RSS_
1(n-1)であったため、nフレームではアンテナ2がフ
レームを受信するアンテナとして選択され、nフレーム
でのアンテナ選択の順序は、アンテナ1、アンテナ3、
アンテナ2となっている。
【0043】同様に、n+1フレームの受信において
は、nフレームでの受信電力を基に選択順序が決定され
る。本実施の形態を含め、後述する各実施の形態でもア
ンテナ切り替えに必要となる時間については明記してい
ないが、切り替えによるノイズ等の影響まで考慮する
と、数百nsと考えるのが妥当である。
は、nフレームでの受信電力を基に選択順序が決定され
る。本実施の形態を含め、後述する各実施の形態でもア
ンテナ切り替えに必要となる時間については明記してい
ないが、切り替えによるノイズ等の影響まで考慮する
と、数百nsと考えるのが妥当である。
【0044】以上説明したように、第1の実施の形態に
係る無線受信機及び無線受信方法は、現在までのフレー
ムの一部を用いて最適と決定されたアンテナへの切り替
えを、次のフレームで行うようにしているので、アンテ
ナの切り替え時間が節約され、AGC、AFC等の制御
に時間が十分にあてることができるという効果が得られ
る。
係る無線受信機及び無線受信方法は、現在までのフレー
ムの一部を用いて最適と決定されたアンテナへの切り替
えを、次のフレームで行うようにしているので、アンテ
ナの切り替え時間が節約され、AGC、AFC等の制御
に時間が十分にあてることができるという効果が得られ
る。
【0045】したがって、5GHz帯システムのように
プリアンブルが短く、アンテナ選択に十分に時間がとれ
ないような場合でも、効率よく最適なアンテナを選択す
ることが可能となり、送受信特性の改善を図ることがで
きる。
プリアンブルが短く、アンテナ選択に十分に時間がとれ
ないような場合でも、効率よく最適なアンテナを選択す
ることが可能となり、送受信特性の改善を図ることがで
きる。
【0046】第2の実施の形態
第1の実施の形態は、直前のフレームにおける各アンテ
ナの受信電力をアンテナ切り替えの判定手段としている
が、現在までのフレームの少なくとも一部を用いて最適
と決定されたアンテナを用いて次のフレーム受信を行う
ものであれば、どのような態様でもよい。第2の実施の
形態では、直前数フレームの各アンテナの受信電力を平
均してその平均電力が最大のアンテナを選択する例を示
したものである。
ナの受信電力をアンテナ切り替えの判定手段としている
が、現在までのフレームの少なくとも一部を用いて最適
と決定されたアンテナを用いて次のフレーム受信を行う
ものであれば、どのような態様でもよい。第2の実施の
形態では、直前数フレームの各アンテナの受信電力を平
均してその平均電力が最大のアンテナを選択する例を示
したものである。
【0047】図4は、本発明の第2の実施の形態の無線
受信機のアンテナ選択等のタイミングダイアグラムを示
す図である。図2のタイミングダイアグラムと同一部分
には同一符号を付している。また、図1の簡易フローチ
ャート及び、図3の無線受信機は、第1の実施の形態と
概略同じであるため説明を省略する。
受信機のアンテナ選択等のタイミングダイアグラムを示
す図である。図2のタイミングダイアグラムと同一部分
には同一符号を付している。また、図1の簡易フローチ
ャート及び、図3の無線受信機は、第1の実施の形態と
概略同じであるため説明を省略する。
【0048】第1の実施の形態との違いは、アンテナを
選択する基準として、過去2フレームの電力を平均して
いることである。すなわち、図4のnフレームに示すよ
うに、n+1フレームの受信に際し、n−1フレーム、
及びnフレームでの受信電力を平均化し、n+1フレー
ムにおいてアンテナを選択している。本実施の形態で
は、受信電力の平均値はアンテナ2が最大であったた
め、n+1フレーム目の受信においては、アンテナ2を
用いることとし、アンテナ選択の順序としては、アンテ
ナ1、アンテナ3、アンテナ2となっている。
選択する基準として、過去2フレームの電力を平均して
いることである。すなわち、図4のnフレームに示すよ
うに、n+1フレームの受信に際し、n−1フレーム、
及びnフレームでの受信電力を平均化し、n+1フレー
ムにおいてアンテナを選択している。本実施の形態で
は、受信電力の平均値はアンテナ2が最大であったた
め、n+1フレーム目の受信においては、アンテナ2を
用いることとし、アンテナ選択の順序としては、アンテ
ナ1、アンテナ3、アンテナ2となっている。
【0049】このように本実施の形態では、現在までの
複数フレーム(ここでは2フレーム)における各アンテ
ナの受信電力を平均して、該平均電力を基に最適アンテ
ナを選択するので、第1の実施の形態に比べて受信電力
測定の際に発生するノイズに対する誤差を軽減すること
ができ、より一層特性改善の効果が得られる。
複数フレーム(ここでは2フレーム)における各アンテ
ナの受信電力を平均して、該平均電力を基に最適アンテ
ナを選択するので、第1の実施の形態に比べて受信電力
測定の際に発生するノイズに対する誤差を軽減すること
ができ、より一層特性改善の効果が得られる。
【0050】第3の実施の形態
本実施の形態は、フレーム同期過程において使用してい
るアンテナの受信電力が所定の閾値を下回った場合、次
のフレーム受信で各アンテナの受信電力を測定し、その
次のフレームにおいて受信電力が最大となるアンテナを
選択する例を示したものである。
るアンテナの受信電力が所定の閾値を下回った場合、次
のフレーム受信で各アンテナの受信電力を測定し、その
次のフレームにおいて受信電力が最大となるアンテナを
選択する例を示したものである。
【0051】図5は、本発明の第3の実施の形態の無線
受信機のアンテナ選択等のタイミングダイアグラムを示
す図であり、M=3、N=2の例である。図2のタイミ
ングダイアグラムと同一部分には同一符号を付してい
る。また、図1の簡易フローチャート及び、図3の無線
受信機は、第1の実施の形態と概略同じであるため説明
を省略する。
受信機のアンテナ選択等のタイミングダイアグラムを示
す図であり、M=3、N=2の例である。図2のタイミ
ングダイアグラムと同一部分には同一符号を付してい
る。また、図1の簡易フローチャート及び、図3の無線
受信機は、第1の実施の形態と概略同じであるため説明
を省略する。
【0052】本実施の形態では、所定の閾値をThresh_p
owerとしている。Thresh_powerはシステムが許容する最
小受信感度より、数dB高いことが望ましい。図5にお
いて、n−2番目のフレーム(以下、単にn−2フレー
ムという)では使用しているアンテナ3の受信電力がTh
resh_powerを越えているが、n−1フレームでは、Thre
sh_powerを下回っている。受信電力が所定の閾値Thresh
_powerが下回った場合は、該当するアンテナの受信電力
が十分ではないと考えられる。そこで、nフレームでは
その他のアンテナ、すなわちアンテナ1、アンテナ2で
の受信電力を測定し、3本のうち受信電力が最大となる
アンテナを(ここでは、アンテナ2)選択して、n+1
フレーム目を復調することになる。
owerとしている。Thresh_powerはシステムが許容する最
小受信感度より、数dB高いことが望ましい。図5にお
いて、n−2番目のフレーム(以下、単にn−2フレー
ムという)では使用しているアンテナ3の受信電力がTh
resh_powerを越えているが、n−1フレームでは、Thre
sh_powerを下回っている。受信電力が所定の閾値Thresh
_powerが下回った場合は、該当するアンテナの受信電力
が十分ではないと考えられる。そこで、nフレームでは
その他のアンテナ、すなわちアンテナ1、アンテナ2で
の受信電力を測定し、3本のうち受信電力が最大となる
アンテナを(ここでは、アンテナ2)選択して、n+1
フレーム目を復調することになる。
【0053】第1の実施の形態では、最適アンテナを決
定するための動作をフレーム毎に行っていたが、本実施
の形態では、現在の受信アンテナの受信電力が所定の閾
値を下回ったときに最適アンテナを決定する。したがっ
て、図5のn−2フレーム,n+1フレームのように受
信電力が所定の閾値Thresh_powerを超えてアンテナの受
信電力が十分である場合には、決定動作をスキップする
ことができる。これにより、決定動作を行わない通常の
フレームにおいては、AGC等の制御値の抽出にプリア
ンブル期間の大半をあてることが可能となるので、AG
C制御,AFC制御等の実効を図ってより正確な制御が
可能となる。
定するための動作をフレーム毎に行っていたが、本実施
の形態では、現在の受信アンテナの受信電力が所定の閾
値を下回ったときに最適アンテナを決定する。したがっ
て、図5のn−2フレーム,n+1フレームのように受
信電力が所定の閾値Thresh_powerを超えてアンテナの受
信電力が十分である場合には、決定動作をスキップする
ことができる。これにより、決定動作を行わない通常の
フレームにおいては、AGC等の制御値の抽出にプリア
ンブル期間の大半をあてることが可能となるので、AG
C制御,AFC制御等の実効を図ってより正確な制御が
可能となる。
【0054】第4の実施の形態
第1乃至第3の実施の形態では、毎フレーム受信するア
ンテナにおいて、アンテナの選択、かつ選択に必要とな
る情報抽出、AGC制御、AFC制御値抽出を行ってい
る。本実施の形態では、フレーム単位で、行う制御、あ
るいは制御値の抽出項目を限定するものである。これに
より、フレーム内の制御、制御値の抽出の正確性が向上
する。これは、アンテナを複数使用する場合の各アンテ
ナでの受信電力や、送受信機間で発生する周波数オフセ
ットが高速には変化しないことを利用している。各アン
テナの受信電力を測定すると、アンテナを切り替える必
要が発生し、短いプリアンブル中では周波数制御情報ま
で抽出していると、時間が不十分である。そこで、本実
施の形態では、各アンテナの電力を測定するフレーム
と、周波数制御情報を抽出するフレームを分ける。図6
は、本発明の第4の実施の形態の無線受信機のアンテナ
選択等のタイミングダイアグラムを示す図である。図2
のタイミングダイアグラムと同一部分には同一符号を付
している。
ンテナにおいて、アンテナの選択、かつ選択に必要とな
る情報抽出、AGC制御、AFC制御値抽出を行ってい
る。本実施の形態では、フレーム単位で、行う制御、あ
るいは制御値の抽出項目を限定するものである。これに
より、フレーム内の制御、制御値の抽出の正確性が向上
する。これは、アンテナを複数使用する場合の各アンテ
ナでの受信電力や、送受信機間で発生する周波数オフセ
ットが高速には変化しないことを利用している。各アン
テナの受信電力を測定すると、アンテナを切り替える必
要が発生し、短いプリアンブル中では周波数制御情報ま
で抽出していると、時間が不十分である。そこで、本実
施の形態では、各アンテナの電力を測定するフレーム
と、周波数制御情報を抽出するフレームを分ける。図6
は、本発明の第4の実施の形態の無線受信機のアンテナ
選択等のタイミングダイアグラムを示す図である。図2
のタイミングダイアグラムと同一部分には同一符号を付
している。
【0055】本実施の形態では、フレーム単位で制御、
あるいは制御値の抽出項目を限定する例として、1フレ
ームおきに制御を変更する例である。また、各アンテナ
の受信電力を測定するフレーム、粗い周波数オフセット
を推定するフレームに分けている。AGC制御はどちら
のフレームでも行うことにしている。
あるいは制御値の抽出項目を限定する例として、1フレ
ームおきに制御を変更する例である。また、各アンテナ
の受信電力を測定するフレーム、粗い周波数オフセット
を推定するフレームに分けている。AGC制御はどちら
のフレームでも行うことにしている。
【0056】n−2フレーム目まではアンテナ3でフレ
ームの受信処理を行っており、n-2フレーム目は各アン
テナの電力測定フレームとなっている。その結果、アン
テナ2による受信電力が最大であることが分かり、n−
1フレームではアンテナ2によりフレームの送受信処理
を行うことになる。nフレームでは再度各アンテナの受
信電力を測定しており、アンテナ3による受信電力が最
大となっている。本フレームはアンテナ2で復調し、次
のn+1フレームの送受信処理はアンテナ3を用いて行
うことになる。また、各アンテナの電力を測定するフレ
ームでは、粗い周波数オフセット推定値として、以前抽
出した値を使用することとする。本例においてはnフレ
ーム目の粗い周波数オフセット推定値としては、n−1
フレームで抽出した値を用いることになる。
ームの受信処理を行っており、n-2フレーム目は各アン
テナの電力測定フレームとなっている。その結果、アン
テナ2による受信電力が最大であることが分かり、n−
1フレームではアンテナ2によりフレームの送受信処理
を行うことになる。nフレームでは再度各アンテナの受
信電力を測定しており、アンテナ3による受信電力が最
大となっている。本フレームはアンテナ2で復調し、次
のn+1フレームの送受信処理はアンテナ3を用いて行
うことになる。また、各アンテナの電力を測定するフレ
ームでは、粗い周波数オフセット推定値として、以前抽
出した値を使用することとする。本例においてはnフレ
ーム目の粗い周波数オフセット推定値としては、n−1
フレームで抽出した値を用いることになる。
【0057】このように本実施の形態では、各アンテナ
の電力を測定するフレームと、周波数制御情報を抽出す
るフレームを分けるようにしているので、フレーム内の
制御、制御値の抽出の正確性が向上する。これは、アン
テナを複数使用する場合の各アンテナでの受信電力や、
送受信機間で発生する周波数オフセットが高速には変化
しないことを利用している。各アンテナの受信電力を測
定すると、アンテナを切り替える必要が発生し、短いプ
リアンブル中では周波数制御情報まで抽出していると、
時間が不十分である。
の電力を測定するフレームと、周波数制御情報を抽出す
るフレームを分けるようにしているので、フレーム内の
制御、制御値の抽出の正確性が向上する。これは、アン
テナを複数使用する場合の各アンテナでの受信電力や、
送受信機間で発生する周波数オフセットが高速には変化
しないことを利用している。各アンテナの受信電力を測
定すると、アンテナを切り替える必要が発生し、短いプ
リアンブル中では周波数制御情報まで抽出していると、
時間が不十分である。
【0058】また、上記フレーム単位毎に最適アンテナ
の選択を行うことに加え、さらにフレーム単位毎に、最
適アンテナの選択、AGC制御、又はAFC制御のうち
少なくとも1つを行うようにしてもよい。すなわち、通
常毎フレームで制御しているAGC、AFC等の制御を
間引くことで、時間が節約され、アンテナ選択のための
動作に時間を十分あてることが可能になる。
の選択を行うことに加え、さらにフレーム単位毎に、最
適アンテナの選択、AGC制御、又はAFC制御のうち
少なくとも1つを行うようにしてもよい。すなわち、通
常毎フレームで制御しているAGC、AFC等の制御を
間引くことで、時間が節約され、アンテナ選択のための
動作に時間を十分あてることが可能になる。
【0059】なお、本実施の形態では、1フレームおき
に制御を変更しているが、これは一例に過ぎず、任意の
フレームおきに制御を変更してもよいことは言うまでも
ない。この場合、フレームおきに、最適アンテナの選
択、AGC制御、又はAFC制御の内容を変えてもよ
い。
に制御を変更しているが、これは一例に過ぎず、任意の
フレームおきに制御を変更してもよいことは言うまでも
ない。この場合、フレームおきに、最適アンテナの選
択、AGC制御、又はAFC制御の内容を変えてもよ
い。
【0060】また、本実施の形態の制御と前記各実施の
形態の制御を組み合わせる、又は使用条件に応じて選択
して用いても良い。特に、制御内容は、図1の簡易フロ
ーに示すソフトウェアで実現可能であるため、各種制御
の組み合わせの自由度は高い。また、特別な部材の追加
や従来装置の大幅な設計変更を招くことなく実施できる
ため、低コストで実現できる。
形態の制御を組み合わせる、又は使用条件に応じて選択
して用いても良い。特に、制御内容は、図1の簡易フロ
ーに示すソフトウェアで実現可能であるため、各種制御
の組み合わせの自由度は高い。また、特別な部材の追加
や従来装置の大幅な設計変更を招くことなく実施できる
ため、低コストで実現できる。
【0061】第5の実施の形態
第1の実施の形態においてアンテナが指向性を持ち、面
的な展開をしている場合、N個のアンテナの選択方法と
しては、面的に近いアンテナを優先的に処理することが
好ましい。これにより、制御しなくてはならないアンテ
ナの本数が減少し、精度が向上する。
的な展開をしている場合、N個のアンテナの選択方法と
しては、面的に近いアンテナを優先的に処理することが
好ましい。これにより、制御しなくてはならないアンテ
ナの本数が減少し、精度が向上する。
【0062】図7は、セクタアンテナの指向性を平面的
に示した図である。図7に示すような指向性を持つ8本
アンテナAnt1〜Ant8で構成され、M=8となる場合
で、プリアンブルの長さの関係でN=3の場合を考え
る。アンテナ3を使用してフレームの送受信をしている
場合、次に選ばれる候補として、隣接するアンテナ、す
なわち、Ant2あるいはAnt4を優先的に選択するように
することにより、アンテナ選択の効率がよくなることは
明白である。これは、前記図1のフローにおいて、Set
Aのアンテナを選ぶ際、第1の実施の形態ではランダム
に選ぶとしているが、物理的配置を考慮し、本実施の形
態のように面的配置をしている場合は、隣接するアンテ
ナを選択することを意味している。例えば、第3の実施
の形態のようなケースを考える。Ant3の受信電力が閾
値Thresh_powerを下回った場合、ランダムにアンテナを
選択すると効率が悪くなる場合がある。この場合、面的
に隣接するAnt2、Ant4を次候補として選択すると、受
信電力が閾値Thresh_powerを上回る確率が非常に高く、
効率的なアンテナ選択を行うことが可能になる。すなわ
ち、本実施の形態はアンテナ選択にアンテナの物理的配
置を考慮し、使用しているアンテナに隣接するアンテナ
に優先度を持たせるものである。
に示した図である。図7に示すような指向性を持つ8本
アンテナAnt1〜Ant8で構成され、M=8となる場合
で、プリアンブルの長さの関係でN=3の場合を考え
る。アンテナ3を使用してフレームの送受信をしている
場合、次に選ばれる候補として、隣接するアンテナ、す
なわち、Ant2あるいはAnt4を優先的に選択するように
することにより、アンテナ選択の効率がよくなることは
明白である。これは、前記図1のフローにおいて、Set
Aのアンテナを選ぶ際、第1の実施の形態ではランダム
に選ぶとしているが、物理的配置を考慮し、本実施の形
態のように面的配置をしている場合は、隣接するアンテ
ナを選択することを意味している。例えば、第3の実施
の形態のようなケースを考える。Ant3の受信電力が閾
値Thresh_powerを下回った場合、ランダムにアンテナを
選択すると効率が悪くなる場合がある。この場合、面的
に隣接するAnt2、Ant4を次候補として選択すると、受
信電力が閾値Thresh_powerを上回る確率が非常に高く、
効率的なアンテナ選択を行うことが可能になる。すなわ
ち、本実施の形態はアンテナ選択にアンテナの物理的配
置を考慮し、使用しているアンテナに隣接するアンテナ
に優先度を持たせるものである。
【0063】ところで、前記第4の実施の形態では、現
在までのフレームを用いて次フレームの受信の最適アン
テナを決定する場合、さらにAGC、AFCを場合によ
って間引くことによりアンテナ選択のための動作時間を
長くとることが可能であるが、AGC、AFCを場合に
よって間引くことによって、アンテナ選択のための動作
時間を長くとる思想は図8の従来例のようにアンテナ選
択のための動作が同じフレームである場合にも適用でき
る。
在までのフレームを用いて次フレームの受信の最適アン
テナを決定する場合、さらにAGC、AFCを場合によ
って間引くことによりアンテナ選択のための動作時間を
長くとることが可能であるが、AGC、AFCを場合に
よって間引くことによって、アンテナ選択のための動作
時間を長くとる思想は図8の従来例のようにアンテナ選
択のための動作が同じフレームである場合にも適用でき
る。
【0064】なお、上記各実施の形態に係る無線受信機
では、無線受信機の受信に適用した例であるが、二次変
調から復調するOFDM変調に適用してもよいことは勿
論であり、また二次変調はOFDM変調には限定されな
い。例えば無線及び有線の送受信機、中継器、TVの映
像検波回路等の各種復調装置に適用できることは言うま
でもない。
では、無線受信機の受信に適用した例であるが、二次変
調から復調するOFDM変調に適用してもよいことは勿
論であり、また二次変調はOFDM変調には限定されな
い。例えば無線及び有線の送受信機、中継器、TVの映
像検波回路等の各種復調装置に適用できることは言うま
でもない。
【0065】また、上記各実施の形態では、無線受信
機、無線受信方法の名称を用いているが、これは説明の
便宜上であり、例えばTDMA受信機、OFDM無線シ
ステム、マルチキャリア通信装置、受信電力による受信
方法等でもよく、また、通信装置等の一部に組み込まれ
たものであってもよい。さらに、上記無線受信機を構成
する受信電力測定部、復調部、アンテナ選択部等の種
類、数などは上述した各実施の形態に限られない。
機、無線受信方法の名称を用いているが、これは説明の
便宜上であり、例えばTDMA受信機、OFDM無線シ
ステム、マルチキャリア通信装置、受信電力による受信
方法等でもよく、また、通信装置等の一部に組み込まれ
たものであってもよい。さらに、上記無線受信機を構成
する受信電力測定部、復調部、アンテナ選択部等の種
類、数などは上述した各実施の形態に限られない。
【0066】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、フレーム構成を用いた通信方式で、受信する際、複
数のアンテナを効率よく選択することができ、また、A
GC、AFC等の制御に割り当てる時間も長くすること
ができる。
ば、フレーム構成を用いた通信方式で、受信する際、複
数のアンテナを効率よく選択することができ、また、A
GC、AFC等の制御に割り当てる時間も長くすること
ができる。
【0067】特に、5GHz帯のTDMAフレームを受
信する際のアンテナ選択、並びに、プリアンブル中に抽
出しなければならないAGC、AFC等制御情報を的確
に抽出することができ、送受信特性の改善を図ることが
できる。
信する際のアンテナ選択、並びに、プリアンブル中に抽
出しなければならないAGC、AFC等制御情報を的確
に抽出することができ、送受信特性の改善を図ることが
できる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の無線受信機の無線
受信方法を説明するフローチャートである。
受信方法を説明するフローチャートである。
【図2】本実施の形態の無線受信機のアンテナ選択等の
タイミングダイアグラムを示す図である。
タイミングダイアグラムを示す図である。
【図3】本実施の形態の無線受信機の構成を示す図であ
る。
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態の無線受信機のアン
テナ選択等のタイミングダイアグラムを示す図である。
テナ選択等のタイミングダイアグラムを示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の無線受信機のアン
テナ選択等のタイミングダイアグラムを示す図である。
テナ選択等のタイミングダイアグラムを示す図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の無線受信機のアン
テナ選択等のタイミングダイアグラムを示す図である。
テナ選択等のタイミングダイアグラムを示す図である。
【図7】セクタアンテナの指向性を平面的に示した図で
ある。
ある。
【図8】従来のアンテナ選択等のタイミングダイアグラ
ムを示す図である。
ムを示す図である。
1〜4 アンテナ
5 アンテナ選択部(Antenna Switch部)
6,9 バンドパスフィルタ(BPF)
7,11 局部発振器(Local OSC)
8,12 ミキサ
10 AGCアンプ
13,17 ローパスフィルタ(LPF)
14,18 A/D変換器
15 復調部(Demodulate部)
16 受信電力測定部(Measure RSS部)
19 アンテナ選択部(Select Antenna部)
100 無線受信機
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 窪田 稔
大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ
ャープ株式会社内
Fターム(参考) 5K028 AA11 BB06 CC02 HH00 KK01
KK12 MM05
5K059 CC03 DD02 DD12 DD27 EE02
5K067 AA02 BB04 BB21 CC02 CC04
CC08 CC24 EE02 EE10
Claims (10)
- 【請求項1】 フレーム構成を用いて通信を行う通信方
式の無線受信機であって、複数のアンテナから最適アン
テナを選択して、フレームを受信する無線受信機におい
て、 現在までのフレームの少なくとも一部を用いて最適なア
ンテナを決定し、該決定されたアンテナを用いて次のフ
レーム受信を行うことを特徴とする無線受信機。 - 【請求項2】 現在のフレームを用いて最適と決定した
アンテナを用いて次のフレームの受信を行うことを特徴
とする請求項1記載の無線受信機。 - 【請求項3】 現在までの複数フレームにおける各アン
テナの受信電力を平均して、該平均電力を基に最適アン
テナを選択することを特徴とする請求項1記載の無線受
信機。 - 【請求項4】 現在の受信アンテナの受信電力が所定の
閾値を下回ったことに基づいて、前記最適アンテナを選
択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項
に記載の無線受信機。 - 【請求項5】 フレーム受信に使用していない1以上の
アンテナを、1フレーム内で順次切り替えて各アンテナ
の受信電力を測定し、該測定結果を基に最適アンテナを
選択することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一
項に記載の無線受信機。 - 【請求項6】 所定のフレーム単位毎に最適アンテナの
選択を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
一項に記載の無線受信機。 - 【請求項7】 所定のフレーム単位毎に、前記最適アン
テナの選択、AGC制御、又はAFC制御のうち少なく
とも1つを行うことを特徴とする請求項1乃至6のいず
れか一項に記載の無線受信機。 - 【請求項8】 前記フレーム内のプリアンブルの受信電
力に基づいて、前記最適アンテナを選択することを特徴
とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の無線受信
機。 - 【請求項9】 前記フレームは、TDMAフレームであ
ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記
載の無線受信機。 - 【請求項10】 複数のアンテナから最適アンテナを選
択して、フレームを受信するフレーム構成を用いて通信
を行う無線受信方法において、 n(nは、0を除く自然数)フレームの少なくとも一部
を用いて最適なアンテナを決定するステップと、 決定されたアンテナを用いてn+1フレームの受信を行
うステップとを順次実行することを特徴とする無線受信
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002114311A JP2003309501A (ja) | 2002-04-17 | 2002-04-17 | 無線受信機及び無線受信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002114311A JP2003309501A (ja) | 2002-04-17 | 2002-04-17 | 無線受信機及び無線受信方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003309501A true JP2003309501A (ja) | 2003-10-31 |
Family
ID=29396176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002114311A Pending JP2003309501A (ja) | 2002-04-17 | 2002-04-17 | 無線受信機及び無線受信方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003309501A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006025371A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Sanyo Electric Co Ltd | ダイバーシチ方法およびそれを利用した受信装置 |
| JP2008016989A (ja) * | 2006-07-04 | 2008-01-24 | Nec Network & Sensor Systems Ltd | ダイバーシチ無線通信装置 |
| US7596359B2 (en) | 2004-01-07 | 2009-09-29 | Olympus Corporation | Receiving apparatus, transmitting apparatus and transmitting/receiving system |
| JP2010063181A (ja) * | 2003-12-26 | 2010-03-18 | Toshiba Corp | 無線送信装置および無線受信装置 |
| JP2010206589A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-16 | Yamatake Corp | 無線通信デバイス |
| US8494089B2 (en) | 2003-12-26 | 2013-07-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Wireless transmitting and receiving device and method |
| US9923744B2 (en) | 2004-03-12 | 2018-03-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | OFDM signal transmission method and apparatus |
| CN113078446A (zh) * | 2021-03-04 | 2021-07-06 | 惠州Tcl移动通信有限公司 | 一种天线结构以及终端设备 |
-
2002
- 2002-04-17 JP JP2002114311A patent/JP2003309501A/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8494089B2 (en) | 2003-12-26 | 2013-07-23 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Wireless transmitting and receiving device and method |
| US10003478B2 (en) | 2003-12-26 | 2018-06-19 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Wireless transmitting and receiving device and method |
| JP2013255268A (ja) * | 2003-12-26 | 2013-12-19 | Toshiba Corp | 無線送信装置および無線受信装置 |
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| US10348524B2 (en) | 2003-12-26 | 2019-07-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Wireless transmitting and receiving device and method |
| JP2011259480A (ja) * | 2003-12-26 | 2011-12-22 | Toshiba Corp | 無線通信装置、無線通信端末および無線通信方法 |
| US9608700B2 (en) | 2003-12-26 | 2017-03-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Wireless transmitting and receiving device and method |
| US7596359B2 (en) | 2004-01-07 | 2009-09-29 | Olympus Corporation | Receiving apparatus, transmitting apparatus and transmitting/receiving system |
| US9923744B2 (en) | 2004-03-12 | 2018-03-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | OFDM signal transmission method and apparatus |
| US10243771B2 (en) | 2004-03-12 | 2019-03-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | OFDM signal transmission method and apparatus |
| JP2006025371A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Sanyo Electric Co Ltd | ダイバーシチ方法およびそれを利用した受信装置 |
| JP2008016989A (ja) * | 2006-07-04 | 2008-01-24 | Nec Network & Sensor Systems Ltd | ダイバーシチ無線通信装置 |
| JP2010206589A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-09-16 | Yamatake Corp | 無線通信デバイス |
| CN113078446A (zh) * | 2021-03-04 | 2021-07-06 | 惠州Tcl移动通信有限公司 | 一种天线结构以及终端设备 |
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