JP2003233264A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
て、スリップに起因する画像不良や、スティックスリッ
プに起因する変音を軽減することを目的とする。 【解決手段】定着スリーブ1と、定着スリーブ1の内周
部に配置されて回転可能に保持するガイド部材2と、ガ
イド部材2に対し、定着スリーブ1を介して圧接し定着
ニップNを形成する加圧ローラ5と、定着スリーブ1を
昇温せしめ、定着スリーブ1の回転と共に定着ニップN
内を搬送される用紙Pを加熱する加熱手段3とを有し、
定着スリーブ1とガイド部材2の界面に摺動性を向上さ
せるグリースを塗布し、定着スリーブ1の内面の少なく
とも前記ガイド部材と接触する領域の表面粗さをRz値
で0.05以上とした。
Description
を用いた複写機、ファックス、レーザプリンタ等の画像
形成装置及びこれを構成する定着装置に関する。
プロセス手段で被記録材に間接あるいは直接に形成担持
させた未定着トナー画像を被記録材面に永久固着画像と
して加熱定着させる定着装置として、熱ローラ方式の装
置が広く用いられている。近年では、クイックスタート
や省エネルギーの観点からスリーブ加熱方式の装置が実
用化されている。また金属からなるスリーブ自身を発熱
させる電磁誘導加熱方式の定着装置も提案されている。
82号公報・特開平2−157878号公報・特開平4−44075号
公報・特開平4−204980号公報等に提案されている。
と、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性スリー
ブ(定着スリーブ)を挟ませてニップ部を形成させ、該
ニップ部のスリーブと加圧ローラとの間に未定着トナー
画像を形成担持させた被記録材を導入してスリーブと一
緒に挟持搬送させることで、前記スリーブを介して前記
セラミックヒーターの熱を与えながら前記ニップ部の加
圧力で未定着トナー画像を被記録材面に定着させるもの
である。
ミックヒーター及びスリーブに低熱容量の部材を用いて
オンデマンドタイプの装置を構成することができ、画像
形成実行時のみ熱源のセラミックヒーターに通電して所
定の定着温度に発熱させればよく、画像形成装置の電源
オンから画像形成実行可能状態までの待ち時間が短く
(クイックスタート性)、スタンバイ時の消費電力も大
幅に小さい(省電力)等の利点がある。
は、スリーブ表面に弾性層を設けることが望ましい。こ
れは、トナー載り量の多いカラー画像を平滑に定着でき
ない場合、画像表面のグロス(てかり)が部分的に異な
って光沢ムラを引き起こす、いわゆる『す』と呼ばれる
画像不良が発生しやすく、これを回避するためには十分
な熱と圧力をかけながら、しかもトナーをスリーブ表面
が包み込みながら定着することが必要であるためであ
る。
ためには、定着ローラや定着スリーブ表面に数百ミクロ
ンから数ミリメートルの薄いゴム層を形成し、この弾性
層で『す』の防止を行なう。
ーブの表面に設けることは、熱容量の増加に繋がり、定
着温度制御の応答性や熱供給不足に起因する定着不良を
引き起こしてしまう。
熱方式ではセラミックヒーターの背面に設けたサーミス
タで温度検知を行なうが、セラミックヒーター表面とス
リーブ間の熱抵抗や、スリーブ表面のゴム層の熱抵抗に
より、スリーブ表面温度とサーミスタの間の温度差は数
十度に達することが珍しくなく、正確な温度制御が行い
難い場合がある。また、セラミックヒーターとスリーブ
表面の熱勾配のために定着に必要なスリーブ表面温度を
得るためセラミックヒーターが発熱しなければならない
熱量が非常に大きくなり、定着装置の耐熱性、耐久性の
低下を招くおそれがある。
の金属層に渦電流を誘導させて、そのジュール熱で発熱
させる誘導加熱定着装置が開示されている。これは、誘
導電流の発生を利用することで直接定着スリーブを発熱
させることができ、ハロゲンランプを熱源とする熱ロー
ラ方式の定着装置よりも高効率の定着プロセスを達成し
ている。
コイルにより発生した交番磁束のエネルギーは定着スリ
ーブ全体の昇温に使われるため放熱損失が大きい。その
ため、投入したエネルギーに対して定着に作用するエネ
ルギーの割合が低く、効率が悪いという欠点があった。
率で得るために、発熱体である定着スリーブに励磁コイ
ルを接近させたり、励磁コイルの交番磁束分布を定着ニ
ップ部近傍に集中させたりして、高効率の定着装置が提
案された。
セラミックヒーター方式のスリーブ加熱装置で問題にな
ったようなスリーブとセラミックヒーター間の熱勾配が
生じず、また熱効率にも優れているため、スリーブ表面
に弾性層を設けても高精度な温度制御を行なうことが可
能になり、かつ熱効率も向上することからカラー画像の
定着に好ましい。
フィルムや光沢紙等の特殊紙における画質向上を図るた
め、特殊プリントモードを有することが一般的である。
位置付けられることが多いため、光沢紙を用いたプリン
トではトナー像の表面を通常プリント時よりも更に平滑
に定着することが望ましい。
くりと定着を行なうことによって、定着ニップ内により
多くの熱量を与えることが効果的である。このような定
着を行なうプリントモードはグロスモード等と称され、
プリントスピード、定着温度等を最適化することによっ
て光沢画像を得ることを目的とする。
ロスモード同様にトナー画像表面の平滑性が必要とさ
れ、十分な定着性が得られないとOHT透過性が低下
し、にごったりくすんだりする投影画像となってしま
う。
に定着スピードを遅くして定着温度を最適化することに
よってOHTの透過性を向上させることが可能である。
述べたような回転体としてスリーブを用いた構成の定着
装置で、グロスモードやOHTモードのような低速プリ
ントを行なう場合には以下のような問題があった。
持部材とが摺擦するため、駆動負荷が大きい。この駆動
負荷を低減するためには、スリーブ内面とその支持部材
との動摩擦抵抗を低減させることが非常に重要である。
例えば、特開平5−27619号公報に提案されているよう
に、スリーブ内面とその支持部材との間に耐熱グリース
等の潤滑材を介在させることにより、摺動性を確保して
いる。また、スリーブ支持部材にリブを設けて、スリー
ブとその支持部材との接触面積を減らすことにより、摺
動性を確保している。
は、摺動性を確保するために塗布したグリースの粘性抵
抗が高くなって駆動負荷が上昇することや、スリーブが
ゆっくり移動することによって摺動板とスリーブの密着
性が増して、グリースが両者の界面にはいっていきにく
くなることから、スリーブの回転が駆動ローラの回転に
追従できなくなるという問題が発生する。
HTフィルム表面とスリーブ表面の間にスリップが生じ
て、トナー画像を乱してしまうという現象が発生する。
ドとの摺動抵抗が大きく、かつOHTフィルム表面とス
リーブ表面の摩擦抵抗が低下する状態で発生しやすく、
実際の使用状態では特にOHTフィルム上にトナー画像
が多く載った状態が最も厳しい。
ならないまでも、スリーブ表面とメディア表面間での微
小な駆動ムラはスリーブ内面と摺動板間のビビリを引き
起こし、スティックスリップと呼ばれる変音を発生させ
ることがある。
速で、加圧力が高い場合に顕著に発生し、カラー画質向
上のためのグロス向上の手段とは全く相容れない現象で
ある。
ルカラー画像を定着するカラー画像形成装置の定着装置
では、光沢モードやOHT画像の透過性を向上させるた
めに、従来のモノカラー画像用の定着装置よりも大きな
加圧力をニップ部に印加する必要があるため、ニップ部
における回転体とその支持部材との面圧がより大きくな
り、摩擦抵抗が特に大きい。このため上記のようなスリ
ップやスティックスリップはカラー画像形成装置におい
て、非常に大きな問題となる。
用いた構成の定着装置において、スリップに起因する画
像不良や、スティックスリップに起因する変音を軽減す
ることを目的とする。
回転体と、該回転体を導くガイド部材と、該ガイド部材
に対し該回転体を介して圧接しニップを形成する加圧部
材と、該移動体を昇温せしめ該回転の移動と共に該ニッ
プ内を搬送される被記録材を加熱する加熱手段とを有す
る定着装置において、ガイド部材表面とスリーブ状回転
体の内面の摩擦係数を低下させるために以下を特徴とす
る定着装置である。
滑剤が付与されており、かつスリーブの内面粗さをRz
=0.05μm以上とする。本構成を実現する具体的手
段としてはスリーブの内面を構成する材質、たとえば電
磁誘導加熱装置の金属層の表面を粗面化することによっ
て実現される。
る金属層の表面に摺動層を設け、この層を粗面化するこ
とによってスリーブの内面粗さをRz=0.05μm以
上とする。具体的には摺動層としてポリイミド樹脂中に
BN粒子、マイカ粒子、フッ素樹脂等を混入する。
能である摺動層の内面に設けられた摺動層がポリイミド
樹脂であるようなスリーブにおいて、ポリイミド樹脂の
ガラス転移点が320度以上であることを特徴とする。
て説明する。 [第1の実施の形態]図1は本発明の第1の実施の形態
を示す定着装置の縦断面図である。
着スリーブで、図2に示す層構造に形成されており、こ
の説明は後述する。
ド部材であり、定着スリーブ1はこのスリーブガイド部
材2の外側にルーズに外嵌されている。
れた磁場発生手段であり、励磁コイルとT型の磁性コア
(芯材)とから構成されている。
1を挟ませてスリーブガイド部材2の下面と所定の圧接
力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成させて相互圧
接されている。上記磁場発生手段3の磁性コアは定着ニ
ップ部Nに対応して配設されている。
方向に回転駆動される。この加圧ローラ5の回転駆動に
より、該加圧ローラ5と定着スリーブ1の外面との摩擦
力で定着スリーブ1に回転力が作用して、該定着スリー
ブ1がその内面が定着ニップ部Nにおいてスリーブガイ
ド部材2の下面に密着して摺動しながら矢示の時計方向
に加圧ローラ5の周速度にほぼ対応した周速度をもって
スリーブガイド部材2の外周を回転する。
ガイド部材2に一体に嵌め込まれた摺動板4が、スリー
ブ1の内面との摩擦力を低減する役割を果たす。
にガラスをコートした構成を用いた。
への加圧、磁場発生手段としての励磁コイルと磁性コア
の支持、定着スリーブの支持、該スリーブの回転時の搬
送安定性を図る役目をする。このスリーブガイド部材2
は磁束の通過を妨げない絶縁性の部材であり、高い荷重
に耐えられる材料が用いられる。
れる交番電流によって交番磁束を発生する。交番磁束は
定着ニップ部Nの位置に対応しているT型の磁性コアに
より定着ニップ部Nに集中的に分布し、その交番磁束は
定着ニップ部Nにおいて定着スリーブの電磁誘導発熱層
に渦電流を発生させる。この渦電流は電磁誘導発熱層の
固有抵抗によってジュール熱を発生させる。
束を集中的に分布させた定着ニップ部Nにおいて集中的
に生じて定着ニップ部Nが高効率に加熱される。
知手段を含む温調制御系により、励磁コイルへの電流供
給が制御されることで所定の温度が維持されるように温
調される。
れに伴って円筒状の定着スリーブ1がスリーブガイド部
材2の外回りを回転し、励磁回路からの励磁コイルへの
給電により、上記のように定着スリーブ1の電磁誘導発
熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上が
る。そして温調された状態において、不図示の画像形成
手段部から搬送された未定着トナー画像tが形成された
被記録材Pは、定着ニップ部Nの定着スリーブと加圧ロ
ーラ5との間に画像面が上向きに、即ち定着スリーブ面
に対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が
定着スリーブの外面に密着して定着スリーブ1と一緒に
定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この定着ニップ
部Nを定着スリーブ1と一緒に被記録材Pが挟持搬送さ
れていく過程において定着スリーブ1の電磁誘導発熱で
加熱されて被記録材P上の未定着トナー画像tが加熱定
着される。被記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると回
転定着スリーブの外面から分離して排出搬送されてい
く。
1の層構成模型図である。本実施の形態の定着スリーブ
1は、電磁誘導発熱性の定着スリーブ1の基層となる金
属スリーブ等で形成された発熱層101と、その外面に
積層した弾性層102と、その外面に積層した離型層1
03の複合構造のものである。発熱層101と弾性層1
02との間の接着、弾性層102と離型層103との間
の接着のため、各層間にプライマー層(不図示)を設け
てもよい。
て、発熱層101が内面側にあり、離型層103が外面
側である。発熱層101に交番磁束が作用することで前
記発熱層101に渦電流が発生して前記発熱層101が
発熱する。その熱が弾性層102・離型層103を介し
て定着スリーブ101を加熱し、前記定着ニップNに通
紙される被加熱材としての被記録材Pを加熱してトナー
画像Tの加熱定着がなされる。
ゴム、フルオロシリコーンゴム等で耐熱性がよく、熱伝
導率がよい材質で、かつ厚さは10〜500μmが好ま
しい。この弾性層103は定着画像品質を保証するため
に必要な厚さである。
などでは被記録材P上で大きな面積に渡ってベタ画像が
形成される。この場合、被記録材の凹凸あるいはトナー
層の凹凸に加熱面(離型層)が追従できないと加熱ムラ
が発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に光沢
ムラが発生する。伝熱量が多い部分は光沢度が高く、伝
熱量が少ない部分では光沢度が低い。
下では被記録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず
画像光沢ムラが発生してしまう。また、弾性層102が
1000μm以上の場合には弾性層の熱抵抗が大きくな
りクイックスタートを実現するのが難しくなる。より好
ましくは弾性層102の厚みは50〜500μmがよ
い。
被記録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像光
沢ムラが発生してしまう。そこで、弾性層の硬度として
は60°(JIS−A)以下、より好ましくは45°
(JIS−A)以下がよい。本実施例では20°のシリ
コーンゴムを用いた。
脂、フルオロシリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーン
ゴム、PFA、PTFE、FEP等の離型性かつ耐熱性
のよい材料を選択することができる。
ましい。離型層103の厚さが1μmよりも小さいと塗
膜の塗ムラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不
足するといった問題が発生する。また、離型層103が
100μmを超えると熱伝導が悪化するという問題が発
生し、特に樹脂系の離型層の場合は硬度が高くなりす
ぎ、弾性層の効果がなくなってしまう。本実施の形態で
は離型層103として厚み50μmのPFAチューブを
用いた。
S、ニッケル−コバルト合金といった強磁性体の金属を
用いるとよい。非磁性の金属でも良いが、より好ましく
は磁束の吸収の良いニッケル、鉄、磁性ステンレス、コ
バルト−ニッケル合金等の金属が良い。
製造時の型面に凹凸を形成することによって形状精度も
良好な金属層を形成するという観点で、ニッケルを電気
鋳造法により金属層に成型した。
厚くかつ200μm以下にすることが好ましい。表皮深
さσ[m]は、励磁回路の周波数f[Hz]と透磁率μ
と固有抵抗ρ[Ωm]で σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。
深さを示しており、これより深いところでは電磁波の強
度は1/e以下になっており、逆にいうと殆どのエネル
ギーはこの深さまでで吸収されている。
がよい。発熱層の厚みが1μmよりも小さいとほとんど
の電磁エネルギーが吸収しきれないため効率が悪くな
る。また、発熱層が100μmを超えると剛性が高くな
りすぎ、また屈曲性が悪くなり回転体として使用するに
は現実的ではない。従って、発熱層101の厚みは1〜
100μmが好ましい。本実施の形態ではニッケル層の
厚みを50μmとした。
1を電気鋳造法で作成した。電気鋳造法はメッキの一種
であり、母型の周りに電解波を配置し、これに電流を流
して金属イオンを電気泳動させることによって母型の周
りに金属結晶を成長させてスリーブ状の金属筒に形成し
た。この時、母型の表面を粗面化しておくと成型された
電鋳スリーブの表面も同じ形状に型面転写されるため、
非常に高精度な粗面化が可能である。
化したいため、棒状のアルミニウムをサンドブラストし
たものを内型とし、この表面にニッケルを成長させた。
のプリンターの構成について説明する。
ンがそれぞれカートリッジ構成になっており、転写ベル
トによって吸着搬送された転写材上にそれぞれの色画像
が転写される。転写ベルトを用いたインライン方式の多
重転写方式である。
帯電のための一次帯電ローラ、前露光装置、現像装置、
感光体のクリーニング装置が集約されており、一次帯電
ローラには−1100vのDC定着圧が印加される。前
露光装置は赤色LEDアレーであり、現像装置はノンマ
グー成分接触現像方式を採用している。クリーニング装
置はウレタンチップブレードを用いた。
に積み上げた構成となっており、鉛直線上に配置された
転写ベルトと、その背面の転写ローラによって画像は転
写材上に転写される。転写ベルトの最下方には、転写材
を転写ベルトに静電的に吸着させるための吸着ローラが
配置されている。
の後前述の定着装置に搬送され、最終プリント画像とな
って機外に排出される。
水準でスリーブの内面を粗面化したスリーブを用いて実
験を行った例を示す。粗面化は、ニッケルスリーブを製
造する際の母型の表面を異なった水準の砥粒でサンドブ
ラストを行なうことで実現した。
度をRzで0.01、0.03、0.05、0.1、
0.5μmと振ったサンプル1〜5を、先に示した誘導
加熱方式の定着装置に装着して、通常の普通紙プリント
と、プロセススピードを1/4速に落としたOHTプリ
ントモードにて100枚のプリント試験を行った。OH
Tモードは定着スピードを落としてOHTフィルムが定
着ニップを通過する時間を確保し、十分な熱量を加えて
OHT透過性を向上させることが目的である。
0.1μm以下ではOHTモードにおいて画像スリップ
が、サンプル2の0.03μm以下では、スティックス
リップに起因する異音が発生した。
がサンプル3〜5の0.05μm以上ではスリーブ内面
の凹凸がグリースを定着ニップ内に運ぶため、摺動性が
確保されてこのような問題は発生しなくなった。
きすぎる場合は、凹凸の表面が削れてしまい、削れカス
による摺動抵抗が増加してしまい、同じようにスリップ
やスティックスリップが発生する。
μm以上の時にこのような問題が発生したため、スリー
ブ内面の表面粗度Rzは0.05〜0.5μmの範囲に
制御する必要がある。
ブ内面を最適な量に粗面化することによって、加圧力が
強く、更に低速プリントモードの存在によって非常に厳
しいカラー定着器におけるスリップやスティックスリッ
プを防止することができるようになった。
定着装置において、スリーブガイドと摺擦されるスリー
ブ状の回転体内面の表面粗さ(Rz)を、Rz>0.0
5μmとすることによって、スリーブ内面に塗布された
グリースを摺動ニップ内に円滑に搬送し、カラー画像の
定着装置に顕著であるスリップやスティックスリップを
防止することができ、0.5μm以下が望ましい。
良好なOHT透過性を得るために高い加圧力、遅い定着
スピードが必要とされ、定着ニップが摺動部となる定着
装置では高い摺動抵抗による画像スリップやスティック
スリップによる異音が問題となる。
ブ内面にグリースを塗布することによって摺動性を向上
させるような手段が用いられるが、前述したように高い
加圧力を必要とする定着装置ではグリースがニップ内部
に入ることができずにグリースの本来の目的が達成され
ないという問題が生じる。
の形態ではスリーブのもっとも内側の層である発熱層の
金属面を粗面化することによって、この凹凸にグリース
をなじませ、ニップ内に搬送することによって摺動性を
確保することを目的とする。
の実施の形態を示すスリーブ構成図である。
実施の形態の定着スリーブの発熱層101の内周に摺動
層104を設けたものである。
に新規にポリイミドの樹脂摺動層104を設け、そのガ
ラス転移点が320℃以上であるようなポリイミド材質
を選択することによって、表面硬度が高く、かつ摺動性
に富んでスティックスリップを防止することができるよ
うなスリーブを実現する。
01のスリーブガイド内面側(発熱層の弾性層とは反対
面側)に摺動層104を設けることによって、発熱と摺
動の機能を分離することが可能になり、より高機能なス
リーブを実現することができる。
イミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、
PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、
PTFE樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂が考えられる
が、ポリイミドは、摺動性に富み、更に対向するスリー
ブガイドの材質との摩擦係数も低く、かつ耐熱性に優れ
ているため、これらの中でも加圧力の高い誘導加熱方式
の定着装置における摺動材質として最適である。
ている各種グレード中においても、その特性によって定
着装置の摺動層104として適当であるものと、そうで
ないものが存在する。
物性から表面硬度が低下してしまい、低硬度のためにそ
の変形時にエネルギーを必要とするため摩擦抵抗が上昇
してしまったり、摺動相手との間でチャタリングを起こ
してしまいスティックスリップを引き起こしてしまうと
いった問題を発生させるものが多い。
ス転移点が高いポリイミド材質を摺動層104として用
いることが効果的である。具体的には、ガラス転移点
(Tg)が320℃を超えるような材料グレードを用いる
ことによって、スティックスリップを防止することが可
能になる。
写真装置ならびに定着装置は、第一の実施例で用いたも
のと同じであるが、通常プリントにおいては定着器内の
サーミスタで検知される温度が常に185℃であるよう
に制御がなされる。
非通紙部温度はこれより20℃近く高くなることがある
ため、スリーブの内面においては、摺動層の温度は20
0℃近くにまで達する。
が、実際のスティックスリップの挙動と関連する。具体
的にはガラス転移点が低いポリイミドを使うと、定着器
が高温になるにつれて樹脂が軟化しはじめるため、スリ
ーブガイドとの間でチャタリングが発生したり、摩擦係
数が上昇したりする。
(実施例1、2、比較例1〜3)を用いて以下の実験を
行い、その結果を表3に示す。
U−ワニスS(ガラス転移点350℃以上)を用いた。
このワニスをニッケル製スリーブ内面に塗布し、高温で
焼き付けることにより溶媒が除去されるとともに、イミ
ド化が進み、ポリイミド膜が形成される。塗工後、12
0℃から順次段階的に温度を上げてゆき最終的に350
℃で一時間焼き付けた。
mが好ましい。3μmより小さい場合には摺動層スリー
ブガイドとの摺擦によって摩耗し、本来の役割を果たさ
なくなってしまう。一方、100μmを超えると磁性コ
ア及び励磁コイルから発熱層までの距離が大きくなり、
磁束が充分に発熱層に吸収されなくなる。
方法で作成したスリーブ(実施例1)と比較の為下記
(表2)に示すワニスを用い摺動層を形成したスリーブ
を用い比較実験を行った。
導加熱方式の定着器に装着して、通常の普通紙プリント
と、プロセススピードを1/4速におとしたOHTプリ
ントモードにて100枚のプリント試験を行った。OT
Hモードは定着スピードを落としてOHTフィルムが定
着ニップを通過する時間を確保し、充分な熱量を加えて
OTH透過性を向上させることが目的である。
転移点が高い方がスリップに起因する画像不良、スティ
ックスリップに起因する異常音に厳しく、ガラス転移点
が320℃を超えるポリイミド樹脂を使用しないと、こ
のような問題を排除できないことが判明した。
ける摺動層104を耐熱性、摺動性の良いポリイミド樹
脂とし、かつそのガラス転移点が320℃以上であるよ
うな樹脂グレードを用いることによって、加圧力が強
く、更に低速プリントモードの存在によって非常に厳し
いカラー定着器におけるスリップやスティックスリップ
を防止することができるようになった。
の実施の形態を示す。
形態における定着スリーブ1の摺動層104の内周面に
粗し面105を設けたものである。
したように、スリーブ1の内面に樹脂摺動層104を設
け、かつこの樹脂中に粗らし粒子を混入させることによ
ってスリーブ内面の粗面化を行い、第1の実施の形態で
示したようにグリースをニップ内に導いて摺動性を向上
させ、スリップやスティックスリップを改善することを
目的とする。
ブの内面に摺動層104を設け、その摺動層104がポ
リイミド樹脂である場合は、ガラス転移点が320℃以
上であるような樹脂グレードを用いることによって、カ
ラー画像の定着装置で厳しいスリップやスティックスリ
ップを防止することが出来るようになったが、第1の実
施の形態と第2の実施の形態の構成のそれぞれの効果を
足し合わせることによって、更なるマージンアップを行
なうことが出来るようになる。
点の高い樹脂摺動層104を設け、かつこの樹脂摺動層
内に粗らし粒子を分散させることによって、高温度下で
の摩擦係数が少なく、かつスリーブ内面の凹凸がグリー
スを定着ニップ内に運ぶことによってより、摺動性の高
い定着装置の構成を実現することが出来るようになる。
て説明する。
の形態で示した電気鋳造法で製造したものを用いる。本
第3の実施の形態では、金属層の内面を粗らす必要はな
いため、製造時の母型の表面は平滑なものを用いた。
動層としてポリイミド皮膜を形成する。本実施の形態で
は、第2のポリイミドワニスは宇部興産(株)製“U−
ワニスS”を用いた。
104の材質はポリイミド樹脂に限定されることはな
く、他の耐熱樹脂を使用することも可能である。
ーブ内面に塗布する際に、その表面性を変化させるため
に粗し粒子を混入させる。
リイミドとの親和性が良く、適当な粒径のものが望まし
く、マイカ粒子、チッ化ホウ素粒子、シリコーン粒子、
フッ素樹脂(PTFA粒)、酸化チタン等の金属酸化物
粒子、シリカ、シリコンカーバイド等が考えられるが、
本実施の形態ではチッ化ホウ素樹脂を用いた。
固形分に対して10部添加したワニスをスリーブ内面に
塗布し、硬化させることによって、Rzが0.06μm
の内面表面性を有するスリーブを実現することができ
た。
の実施の形態で述べたように、適度な表面粗度がグリー
スを定着ニップ内に搬送するため、スリップやスティッ
クスリップを防止することが可能になる。
リーブ内面に樹脂摺動層104を設け、その内部に粗し
粒子を分散させることによって、加圧力が強く、更に低
速プリントモードの存在によって非常に厳しいカラー定
着器におけるスリップやスティックスリップを防止する
ことができるようになった。
とその支持部材を摺動させる構成の定着装置、特に定着
加圧力が高く、かつ低速プリントモードが存在するため
スリップやスティックスリップに対して厳しいカラー画
像定着装置において、 (1)スリーブ内面の粗面化 (2)スリーブ内面に設けるポリイミド層にガラス転移
点320℃以上のものを使用する (3)スリーブ内面に設ける摺動層に粗し粒子を分散さ
せて粗面化を行なう以上のような構成を実現することに
よって、問題点を解決することができるようになった。
Claims (8)
- 【請求項1】 スリーブ状の回転体と、前記回転体の内
周部に配置され、該回転体を回転可能に保持するガイド
部材と、前記ガイド部材に対し、前記回転体を介して圧
接し定着ニップを形成する加圧部材と、前記回転体を昇
温せしめ、前記回転体の回転と共に前記定着ニップ内を
搬送される被記録材を加熱する加熱手段とを有し、前記
回転体と前記ガイド部材の界面に摺動性を向上させるグ
リースを塗布した定着装置において、 前記回転体の内面の少なくとも前記ガイド部材と接触す
る領域の表面粗さをRz値で0.05〜0.5μmの範
囲とすることを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】 前記回転体の内面の少なくとも前記ガイ
ド部材と接触する領域の表面粗さは、Rz値で0.05
〜0.5μmの範囲であることを特徴とする請求項1に
記載の定着装置。 - 【請求項3】 スリーブ状の回転体と、前記回転体が外
周に遊嵌されるガイド部材と、前記ガイド部材に対し、
前記回転体を介して圧接し定着ニップを形成する加圧部
材と、前記回転体を昇温せしめ、前記回転体の回転と共
に前記定着ニップ内を搬送される被記録材を加熱する加
熱手段とを有し、前記回転体と前記ガイドの界面に摺動
性を向上させるグリースを塗布した定着装置において、 前記回転体の内面にガラス転移点が320℃以上のポリ
イミド樹脂層が設けられていることを特徴とする定着装
置。 - 【請求項4】 前記摺動層に微小粒子を分散させ、該摺
動層の表面を粗くしたことを特徴とする請求項3に記載
の定着装置。 - 【請求項5】 前記微小粒子がチッ化ホウ素であること
を特徴とする請求項4に記載の定着装置。 - 【請求項6】 前記微小粒子がマイカ粒子であることを
特徴とする請求項4に記載の定着装置。 - 【請求項7】 前記微小粒子がフッ素樹脂であることを
特徴とする請求項4に記載の定着装置。 - 【請求項8】 前記加熱手段は、誘導加熱方式によって
前記回転体を構成する金属発熱層を加熱することを特徴
とする請求項1から7のいずれかに記載の定着装置。
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