[go: up one dir, main page]

JP2003231679A - アゾール化合物及びその医薬用途 - Google Patents

アゾール化合物及びその医薬用途

Info

Publication number
JP2003231679A
JP2003231679A JP2002351730A JP2002351730A JP2003231679A JP 2003231679 A JP2003231679 A JP 2003231679A JP 2002351730 A JP2002351730 A JP 2002351730A JP 2002351730 A JP2002351730 A JP 2002351730A JP 2003231679 A JP2003231679 A JP 2003231679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
atom
phenyl
alkyl
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2002351730A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Inaba
隆之 稲葉
Tomoyuki Ikemoto
知之 池本
Shohei Sakata
昌平 坂田
Satoshi Maekawa
聡 前川
Atsunori Kashiwagi
厚典 柏木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP2002351730A priority Critical patent/JP2003231679A/ja
Publication of JP2003231679A publication Critical patent/JP2003231679A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 一般式[I] 【化1】 〔式中、WはS又はO;Rは−COOR7、−X1−A1
−COOR7(R7はH、アルキル)又はテトラゾリル;
1、R2、R3及びR4はH等;Aは−(CH2m−X−
(Xは−N(R8)−、−C(R9)(R10)−、−CO
−又は−CO−N(R8)−);Bはアリール又は芳香
族ヘテロ環基;R5はH等;R6は−(Y)s1−(A2s
−Z(Yは−O−、−S(O)t−、−N(R13)−、
−N(R14)−CO−、−N(R14)−SO2−、−S
2−N(R14)−等、A2はアルキレン、Zはシクロア
ルキル、アリール、芳香族ヘテロ環基、インダニル、ピ
ペラジニル〕で示されるアゾール化合物若しくはそのプ
ロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。 【効果】 化合物[I]は、蛋白質チロシンホスファタ
ーゼ1B阻害活性を有し、糖尿病治療薬、糖尿病合併症
の治療薬、高脂血症治療薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なアゾール化
合物に関するものであり、更に詳しくは蛋白質チロシン
ホスファターゼ1B(PTP1B;Protein T
yrosinePhosphatase 1B)阻害活
性を有するアゾール化合物又はその医薬上許容し得る
塩、及びそれを含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病は、慢性的な高血糖状態を主徴と
した様々な代謝異常を引き起こす疾患であり、口渇、多
飲、多尿、体重減少等、高血糖に基づく様々な症状を示
す。また、このような高血糖状態が長く続くと網膜症、
腎症、神経障害、動脈硬化に基づく心筋梗塞や脳梗塞等
のいろいろな合併症を起こすことも知られている。
【0003】糖尿病は大別すると、膵β細胞の損傷・破
壊によって絶対的なインスリン欠乏を起こすI型糖尿病
(IDDM;インスリン依存型糖尿病)と、インスリン
抵抗性とインスリン分泌低下によって相対的なインスリ
ン欠乏を起こすII型糖尿病(NIDDM;インスリン
非依存型糖尿病)、及び遺伝子の異常や他の疾患等に伴
い二次的に発症する特殊な糖尿病と、妊娠糖尿病の四つ
の型に分けられ、また発症当初は、II型糖尿病と診断
された者の中には、経過と共に次第にインスリン分泌能
が低下し、ついにはI型糖尿病に至る場合もある。
【0004】ところで、生体の糖代謝をみると、生体の
エネルギー源や構成成分となる材料は断続的に体内に取
り込まれているのに対し、例えば脳は間断なくグルコー
スを消費している。このような状況の中で、血糖値はほ
ぼ一定に保たれており、このような血糖調節を可能にし
ているのは、血糖調節に係わるホルモン、臓器での代
謝、臓器間での糖質等のやりとりの相互作用である。そ
の中でも、特に血糖調節に係わるホルモンであるインス
リンの作用は重要であり、その障害、即ちインスリン抵
抗性やインスリン分泌低下が、糖尿病に深く関与してい
ると考えられている。
【0005】インスリンは膵β細胞から分泌されて、そ
の標的細胞である骨格筋細胞や脂肪細胞の膜表面にある
インスリン受容体に結合した後、細胞内ドメインのチロ
シン残基が自己リン酸化される。その後、インスリン受
容体の基質であるIRS(insulin recep
tor substrate)、APS(adapte
r protein containing PH a
nd SH2 domain)等のチロシン残基がリン
酸化され、PI3キナーゼ−Akt経路が活性化するこ
とによりグルコーストランスポーターを細胞膜上へと移
行させグルコースの取り込みが起こり、血中の糖濃度が
低下する。一方で、このインスリンによる細胞内シグナ
ル伝達を負に調整するチロシン脱リン酸化を行うチロシ
ンホスファターゼも存在し、その活性化を抑制してい
る。このように、チロシンリン酸化がインスリン作用に
おける中心的役割を担っているが、チロシンリン酸化が
リン酸化酵素であるチロシンキナーゼと脱リン酸化酵素
であるチロシンホスファターゼの活性のバランスによっ
て決まることを考えれば、チロシンホスファターゼはチ
ロシンキナーゼと共にインスリンシグナル伝達に直接的
に関与する重要な調節的役割を果たしていると考えられ
る。
【0006】現在、チロシンホスファターゼは大きな遺
伝子ファミリーを形成し、70数種類以上のアイソザイ
ムが報告されているが、その中でも蛋白質チロシンホス
ファターゼ1B(PTP1B;Protein Tyr
osine Phosphatase 1B)がインス
リンシグナル伝達に特異的なホスファターゼであると考
えられている。特に、高ブドウ糖培養でPTP1Bの遺
伝子発現が増加することを認め、その細胞内局在が変化
しインスリン受容体やIRS−1のチロシンリン酸化が
減少し、インスリン抵抗性を誘導すること(非特許文献
1:J.Biol.Chem.,1995年,第270
巻,p.7724−7730;非特許文献2:J.Bi
ochem.(Tokyo),1998年,第123
巻,p.813−820)、PTP1Bの野生型の導入
で糖輸送体GLUT4のトランスロケーションが障害さ
れ、ホスファターゼ活性欠損ミュータントではその効果
が認められなかったこと、更に最近、PTP1Bのノッ
クアウトマウスでインスリン感受性が増強し、また高脂
肪食に対して肥満抵抗性となると報告されたこと(非特
許文献3:Science,1999年,第283巻,
p.1544−1548)から、この酵素がインスリン
抵抗性改善の一つのターゲットとなり得る可能性がある
ことが示唆されている。現に、チロシンホスファターゼ
阻害薬として以前から知られているバナジン酸が動物実
験等においてインスリン抵抗性改善効果を示すことが認
められている。
【0007】従って、このようなチロシンホスファター
ゼ、特にPTP1Bの異常活性化を抑制及び/又は阻害
する薬物は、インスリン感受性、インスリン抵抗性及び
/又は糖耐性を改善し、インスリンの細胞内シグナル伝
達を正常に戻すような新しいタイプの糖尿病治療薬とな
り得る。また、肥満症、神経変性疾患等、様々な疾病治
療薬への応用も期待できる。
【0008】最近に至り、このように蛋白質チロシンホ
スファターゼを阻害することで糖尿病等の疾患の治療を
行うことを目的とした化合物について種々の報告がなさ
れている。
【0009】例えば、特許文献1:国際公開第00/1
7211号パンフレットには、PTP1B阻害作用を有
するホスホン酸誘導体が開示されている。しかしなが
ら、同公報には本発明化合物のごとき構造を有する化合
物の開示は勿論、それを示唆する旨の記載も見当たらな
い。
【0010】特許文献2:特表平11−508919号
公報(特許文献3:米国特許第5,770,620号明
細書)には、蛋白質チロシンホスファターゼ阻害剤とし
て有用なアリールアクリル酸誘導体が開示されている。
しかしながら、同公報には本発明化合物のごとき構造を
有する化合物の開示は勿論、それを示唆する旨の記載も
見当たらない。
【0011】特許文献4:国際公開第98/27092
号パンフレット(特許文献5:米国特許第6,080,
772号明細書)には、蛋白質チロシンホスファターゼ
阻害作用を有するチアゾール化合物が開示されている。
しかしながら、同公報には本発明化合物のごとき構造を
有する化合物の開示は勿論、それを示唆する旨の記載も
見当たらない。
【0012】特許文献6:国際公開第99/58522
号パンフレットにはナフト[2,3−B]ヘテロアル−
4−イル誘導体が、特許文献7:国際公開第99/58
511号パンフレットにはオキサ/チアゾール−アリー
ル−カルボン酸誘導体が、特許文献8:国際公開第99
/58521号パンフレット及び特許文献9:米国特許
第6,110,962号明細書には11−アリール−ベ
ンゾ[B]ナフト[2,3−D]フラン及び11−アリ
ール−ベンゾ[B]ナフト[2,3−D]チオフェン誘
導体が、特許文献10:国際公開第99/58518号
パンフレットにはビフェニル−オキソ−酢酸誘導体が、
特許文献11:国際公開第99/61419号パンフレ
ットには2,3,5−置換ビフェニル誘導体が、特許文
献12:国際公開第99/58520号パンフレットに
はビフェニル−スルホニル−アリール−カルボン酸誘導
体が、特許文献13:国際公開第99/61435号パ
ンフレットにはベンゾチオフェン、ベンゾフラン及びイ
ンドール誘導体が、特許文献14:米国特許第6,10
3,708号明細書にはフラン、ベンゾフラン及びチオ
フェン誘導体が、特許文献15:米国特許第6,11
0,963号明細書にはアリール−オキソ−酢酸誘導体
が、特許文献16:米国特許第6,001,867号明
細書には1−アリール−ジベンゾチオフェン誘導体が、
特許文献17:米国特許第6,057,316号明細書
には4−アリール−1−オキサ−9−チア−シクロペン
タ[B]フルオレン誘導体が、特許文献18:米国特許
第6,063,815号明細書にはベンゾフェノン誘導
体が、それぞれ蛋白質チロシンホスファターゼ阻害作用
を有するとして開示されている。しかしながら、これら
公報には本発明化合物のごとき構造を有する化合物の開
示は勿論、それを示唆する旨の記載も見当たらない。
【0013】また、チアゾール又はオキサゾール構造を
有する化合物として次のものが報告されている。特許文
献19:国際公開第00/45635号パンフレットに
は、2−置換チアゾール誘導体が記載されている。しか
しながら、同公報の化合物は、チアゾール環の2位の置
換基の末端にカルバモイル基を有するものであり、本発
明化合物のごとき構造を有する化合物の開示もそれを示
唆する旨の記載も見当たらない。また、同公報の化合物
は抗菌剤、鎮痛剤として有用なものであり、PTP1B
阻害剤としての有用性についての開示は勿論、それを示
唆する記載も見当たらない。
【0014】特許文献20:特表2000−50403
9号公報には、2−アニリノ−4−フェニルチアゾール
誘導体が記載されている。しかしながら、同公報の化合
物は、チアゾール環の2位に水酸基又はカルボキシル基
で置換されているアニリノ基を、4位にフェニル基を有
し、この4位のフェニル基の2位に置換基を有するもの
であり、本発明化合物のごとき構造を有する化合物の開
示もそれを示唆する旨の記載も見当たらない。また、同
公報の化合物はCRF(corticotropin
releasing factor)アンタゴニストと
して有用なものであり、PTP1B阻害剤としての有用
性についての開示は勿論、それを示唆する記載も見当た
らない。
【0015】特許文献21:特開平4−154773号
公報には、一般式
【0016】
【化2】
【0017】〔式中、R1及びR2は同一又は異なって水
素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、フェニル基、
置換フェニル基、ピリジル基又は置換ピリジル基を、R
3は水酸基、低級アルコキシ基又は−N(R5)(R6
(式中、R5及びR6は同一又は異なって水素原子又は低
級アルキル基を示す)で示される基を、R4は水素原子
又は低級アルキル基を、Xはアミノ基、アミド基、カル
ボニル基、アルキレン基、酸素原子又は硫黄原子を示
す〕で示されるチアゾール誘導体が記載されている。し
かしながら、同公報には、本発明化合物のごとき構造を
有する化合物の開示はなく、それを示唆する旨の記載も
見当たらない。また、同公報の化合物は、抗炎症剤とし
て有用なものであり、PTP1B阻害剤としての有用性
についての開示は勿論、それを示唆する記載も見当たら
ない。
【0018】特許文献22:国際公開第94/0898
2号パンフレットには、4−フェニルチアゾール誘導体
が記載されている。しかしながら、同公報の化合物は、
チアゾール環の4位にフェニル基を有し、この4位のフ
ェニル基の2位にハロゲン等の置換基を有するものであ
り、本発明化合物のごとき構造を有する化合物の開示も
それを示唆する旨の記載も見当たらない。また、同公報
の化合物は有害生物防除剤として有用なものであり、P
TP1B阻害剤としての有用性についての開示は勿論、
それを示唆する記載も見当たらない。
【0019】特許文献23:国際公開第02/3999
7号パンフレットには、一般式
【0020】
【化3】
【0021】〔式中、R6は水酸基又は保護性プロドラ
ッグ部位を、R7は水素原子、カルボキシ基、アリール
アミノカルボニル基、アロイル基、アリール基、アルキ
ルアミノカルボニル基、アミノカルボニル基、アルケニ
ルアミノカルボキシ基、水酸基、アルコキシ基、エーテ
ル、チオール、アミノ基含有ヘテロ環基又は保護性プロ
ドラッグ部位を、R8はDと結合して環を形成しても良
い水素原子又はアルキル基を、R9は低級アルキル基又
は水素原子を、Qは結合、酸素原子、硫黄原子、CR3
OH、CR3SH、CR3NR3a3b、NR3、(CR3
3an、O(CR33 bn又は(CR33anO(CR
3b3cn(式中、nは0又は1乃至3の整数を示し、
3、R3a、R3b及びR3cはそれぞれ独立して水素原
子、置換されてもよい直鎖、環状若しくは分枝鎖のC
1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、アシル基、アリー
ルアルキル基、アリールオキシカルボニル基、アリール
アミノカルボニル基、アリールアルキルスルホニル基又
はアリール基を示す)を、Gは連結部位を、Mはアンカ
ー部位を、Jは結合、アルキレン基、アルケニレン基又
はアルキニレン基を、DはG、M又はQと結合して環を
形成しても良い水素原子、アルコキシ基、アミン、アル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又は
ヘテロアリール基を、tは0又は1を、pは0又は1乃
至5の整数を、qは0又は1乃至3の整数を示す〕、並
びに、一般式
【0022】
【化4】
【0023】〔式中、P4はカルボキシ基、切断可能な
プロドラッグ部位、COOP4'、(CH21-4SP4'
はC(O)NP4'4''を、R7は水素原子、カルボキシ
基、置換されてもよい低級アルキルエステル、低級アル
ケニルエステル、低級アルキルで置換される第2アミン
の付加したエステル、アリールアミノカルボニル基、ア
ロイル基、アリール基、アルキルアミノカルボニル基、
アミノカルボニル基、COOR7'、CONR7'7''
水酸基、エーテル、チオール、アミノ基、(CH21-4
SR7'、ヘテロ環基又は切断可能なプロドラッグ部位
を、P4'、P4''、R 7'及びR7''はそれぞれ独立して水
素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6
アルキニル基又は置換されてもよいアリール基を、R8
は水素原子、アルキル基又はDとの共有結合を、R9
低級アルキル基又は水素原子を、Qは結合、酸素原子、
硫黄原子、CR3OH、CR3SH、CR3NR3a3b
NR3、(CR33an、O(CR33bn又は(CR3
3anO(CR3b3cn(式中、nは0又は1乃至3
の整数を示し、R3、R3a、R3b及びR3cはそれぞれ独
立して水素原子、置換されてもよいC1-6の直鎖若しく
は分枝鎖アルキル基、C2-6の直鎖若しくは分枝鎖アル
ケニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールアミ
ノカルボニル基、アリールアルキルスルホニル基、アリ
ールアルキル基、置換されてもよいアシル基、アリール
基又は最大4のヘテロ原子で置換されていてもよいC
3-8の環を示す)を、P2a、P2b、P3a及びP3bはそれ
ぞれ独立して水素原子又は置換されてもよい直鎖、分枝
鎖若しくは環状のC1-5アルキル基を、Gは連結部位
を、Mはアンカー部位を、Jは結合、アルキレン基、ア
ルケニレン基又はアルキニレン基を示し、Dは水素原
子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基若しくは
アリール基を示すか又はG、M若しくはQと結合して環
を形成しても良く、tは0又は1を、pは0又は1乃至
5の整数を、qは0又は1乃至3の整数を示す〕で示さ
れる化合物が記載されており、各一般式中のアンカー部
位の例として−NR'''、−CONR'''、−S
(O)2NR'''、−S(O)0-2'、−NR'''
−O(CR'''0-2CF3、−COR' 、−CO2'
若しくは−OR'(式中、R'、R''はそれぞれ独立して
水素原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C
2-6アルキニル基又は置換されてもよいアリール基を示
す)で置換されるアリール基又はヘテロアリール基を置
換基として有するチアゾール基及びオキサゾール基が、
連結部位の例として共有結合及びC1-6アルキル基が、
それぞれ記載されている。
【0024】さらには、一般式
【0025】
【化5】
【0026】〔式中、Mは炭素環基、ヘテロ環基又はC
ONR'''(式中、R'、R''はそれぞれ独立して水素
原子、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6
ルキニル基又は置換されてもよいアリール基を示す)
を、Qは結合、酸素原子、硫黄原子、CR3OH、CR3
SH、CR3NR3a3b、NR3、(CR33an、O
(CR33bn又は(CR33anO(CR3b3cn
(式中、nは0又は1乃至3の整数を示し、R3
3a、R3b及びR3cはそれぞれ独立して水素原子、置換
されてもよい分枝鎖、環状若しくは直鎖のC1-6アルキ
ル基、C2-6アルケニル基、アシル基、アリールアルキ
ル基、アリールオキシカルボニル基、アリールアミノカ
ルボニル基、アリールアルキルスルホニル基又はアリー
ル基を示す)を、Kは独立して選択される副次連結部位
を、Lは独立して選択される副次アンカー部位を、P4
は水素原子、カルボキシ基、(CH21-4SP4'、切断
可能なプロドラッグ部位、COOP4'又はCONP4'
4''を、R7は水素原子、カルボキシ基、アロイル基、ア
リール基、COOR7'、C(O)NR7'7''、水酸
基、エーテル、チオール、(CH21-4SR7'、ヘテロ
環基又は切断可能なプロドラッグ部位を、P4'
4''、R7'及びR7''はそれぞれ独立して水素原子、C
1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル
基又は置換されてもよいアリール基を、nは0又は1乃
至4の整数を、Dは水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、アルケニル基、アミン、水酸基、アルキニル基、ア
リール基又はヘテロアリール基を、tは0又は1を示
す〕で示される化合物が記載されており、副次連結部位
には共有結合を、副次アンカー部位には置換されてもよ
いアリール基を、それぞれ含むことが記載されている。
【0027】しかしながら、同公報には、本発明化合物
のごとき構造を有する化合物の開示はなく、それを示唆
する旨の記載も見当たらない。また、同公報の化合物
は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)−2調節剤と
して有用なものであり、PTP1B阻害剤としての有用
性についての開示は勿論、それを示唆する記載も見当た
らない。
【0028】
【特許文献1】国際公開第00/17211号パンフレ
ット
【特許文献2】特表平11−508919号公報
【特許文献3】米国特許第5,770,620号明細書
【特許文献4】国際公開第98/27092号パンフレ
ット
【特許文献5】米国特許第6,080,772号明細書
【特許文献6】国際公開第99/58522号パンフレ
ット
【特許文献7】国際公開第99/58511号パンフレ
ット
【特許文献8】国際公開第99/58521号パンフレ
ット
【特許文献9】米国特許第6,110,962号明細書
【特許文献10】国際公開第99/58518号パンフ
レット
【特許文献11】国際公開第99/61419号パンフ
レット
【特許文献12】国際公開第99/58520号パンフ
レット
【特許文献13】国際公開第99/61435号パンフ
レット
【特許文献14】米国特許第6,103,708号明細
【特許文献15】米国特許第6,110,963号明細
【特許文献16】米国特許第6,001,867号明細
【特許文献17】米国特許第6,057,316号明細
【特許文献18】米国特許第6,063,815号明細
【特許文献19】国際特許第00/45635号パンフ
レット
【特許文献20】特表2000−504039号公報
【特許文献21】特開平4−154773号公報
【特許文献22】国際公開第94/08982号パンフ
レット
【特許文献23】国際公開第02/39997号パンフ
レット
【非特許文献1】J.Biol.Chem.,1995
年,第270巻,p.7724−7730
【非特許文献2】J.Biochem.(Toky
o),1998年,第123巻,p.813−820
【非特許文献3】Science,1999年,第28
3巻,p.1544−1548
【0029】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
たPTP1B阻害作用を有し、糖尿病治療薬、高脂血症
治療薬又は肥満症、神経変性疾患等の疾患の治療薬とし
て有用な化合物を提供することである。また、本発明の
目的は、PTP1B阻害剤、糖尿病治療薬及び高脂血症
治療薬を提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、下記一般式
[I]で示されるアゾール化合物が優れたPTP1B阻
害作用を有し、PTP1B阻害剤、糖尿病治療薬及び高
脂血症治療薬として有用であることを見出し、本発明を
完成するに至った。本発明は下記[1]乃至[54]に
示す化合物及びその医薬用途に関する。
【0031】[1] 一般式[I]
【0032】
【化6】
【0033】〔式中、Wは硫黄原子又は酸素原子を示
し;Rは (1)−COOR7(式中、R7は水素原子又は低級アルキ
ル基を示す)、 (2)−X1−A1−COOR7 (式中、X1は−O−、−N(R15)−又は−S(O)p
−(式中、R15は水素原子又は低級アルキル基を示し、
pは0、1又は2を示す)を示し、A1は低級アルキレ
ン基を示し、R7は水素原子又は低級アルキル基を示
す)又は(3)テトラゾリル基を示し、R1、R2、R3及び
4は、それぞれ独立して、(1)水素原子、(2)ハロゲン
原子、(3)水酸基、(4)置換されてもよい低級シクロアル
キルアルキルオキシ基、(5)置換されてもよいアラルキ
ルオキシ基、(6)シアノ基、(7)ニトロ基、(8)低級アル
キル基、(9)低級ハロアルキル基、(10)低級アルコキシ
基又は(11)低級ハロアルコキシ基を示し;Aは−(CH
2m−X−(式中、Xは−N(R8)−、−C(R9
(R10)−、−CO−又は−CO−N(R8)−(式
中、R8は水素原子、−SO216(R16は低級アルキル
基又はアリール基を示す)又は低級アルキル基を示し、
当該低級アルキル基は低級アルコキシ基、アリールオキ
シ基、−N(R11)(R12)(R11及びR12は、それぞ
れ独立して、水素原子若しくは低級アルキル基を示す
か、又はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、さ
らに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選
択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよい
5〜7員ヘテロ環を形成してもよい)、カルボキシ基、
低級シクロアルキル基及び置換されてもよいアリール基
からなる群より選択される置換基で置換されていてもよ
く、R9及びR10は、それぞれ独立して、水素原子若し
くは低級アルキル基を示すか、又はそれらが結合する炭
素原子と一緒になって低級シクロアルカンを形成しても
よく、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になって、
さらに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より
選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよ
い5〜7員ヘテロ環を形成してもよい)を示し、mは0
又は1乃至3の整数を示す)で表される基を示し;Bは
アリール基又は芳香族ヘテロ環基を示し;R5は(1)水素
原子、(2)ハロゲン原子、(3)低級アルキル基、(4)低級
アルコキシ基、(5)シアノ基、(6)ニトロ基、(7)低級ハ
ロアルキル基又は(8)−S(O)r−R17(R17は低級ア
ルキル基又はアリール基を示し、rは0、1又は2を示
す)を示し;R6は−(Y)s1−(A2s−Z(式中、
s1及びsは、それぞれ独立して、0又は1を示し、Y
は−O−、−S(O)t−、−N(R13)−、−N(R
14)−CO−、−N(R14)−SO2−、−SO2−N
(R14)−、−C(R18)(R19)−又は−CO−(式
中、tは0、1又は2を示し、R13は(1)水素原子、(2)
低級アルキル基(当該低級アルキル基は(a)低級シクロ
アルキル基、(b)置換されてもよいアリール基、(c)置換
されてもよいヘテロ環基及び(d)水酸基からなる群より
選択される置換基で置換されていてもよい)、(3)低級
アルケニル基、(4)低級アルキルスルホニル基又は(5)低
級アルキルカルボニル基(当該低級アルキルカルボニル
基は水酸基又は低級アルコキシ基で置換されていてもよ
い)を示し、R14は水素原子又は低級アルキル基を示
し、R18及びR19は、それぞれ独立して、水素原子若し
くは低級アルキル基を示すか、又はそれらが結合する炭
素原子と一緒になって低級シクロアルカンを形成しても
よく、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になって、
さらに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より
選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよ
い5〜7員ヘテロ環を形成してもよい)を示し、A2
低級シクロアルキル基で置換されてもよい低級アルキレ
ン基を示し、Zは(1)低級シクロアルキル基(当該低級
シクロアルキル基は置換されてもよいフェニル基で置換
されていてもよい)、(2)アリール基(当該アリール基
は(a)低級アルキル基及び低級アルキルカルボニル基か
らなる群より選択される置換基で置換されてもよいヘテ
ロ環基、(b)水酸基、オキソ基、ハロゲン原子及び低級
アルキル基からなる群より選択される置換基で置換され
てもよい低級シクロアルキル基、(c)カルボキシ基、(d)
ハロゲン原子、(e)アルキル基、(f)低級ハロアルキル
基、(g)低級アルキルアミノ基、(h)ジ(低級アルキル)
アミノ基、(i)低級アルキルチオ基及び(j)低級アルコキ
シ基からなる群より選択される置換基で置換されていて
もよい)、(3)置換されてもよい芳香族ヘテロ環基、(4)
インダニル基又は(5)ピペラジニル基(当該ピペラジニ
ル基は(a)フェニル基、(b)フェニル低級アルキル基、
(c)ハロゲン原子で置換されてもよいベンゾイル基及び
(d)フェニル低級アルコキシカルボニル基からなる群よ
り選択される置換基で置換されていてもよい)で表され
る基を示す〕で示されるアゾール化合物若しくはそのプ
ロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
【0034】[2] 一般式[I]において、Wは硫黄
原子又は酸素原子を示し;Rは (1)−COOR7(式中、R7は水素原子又はC1-4アルキ
ル基を示す)、 (2)−X1−A1−COOR7 (式中、X1は−O−、−N(R15)−又は−S(O)p
−(式中、R15は水素原子又はC 1-4アルキル基を示
し、pは0、1又は2を示す)を示し、A1はC1-4アル
キレン基を示し、R7は水素原子又はC1-4アルキル基を
示す)又は(3)テトラゾリル基を示し、R1、R2、R3
びR4は、それぞれ独立して、(1)水素原子、(2)ハロゲ
ン原子、(3)水酸基、(4)置換されてもよいC3-7シクロ
アルキルC1-4アルキルオキシ基、(5)置換されてもよい
アラルキルオキシ基、(6)シアノ基、(7)ニトロ基、(8)
1-4アルキル基、(9)C1-4ハロアルキル基、(10)C1-4
アルコキシ基又は(11)C1-4ハロアルコキシ基を示し;
Aは−(CH2m−X−(式中、Xは−N(R8)−、
−C(R9)(R10)−、−CO−又は−CO−N
(R8)−(式中、R8は水素原子、−SO216(R16
はC1-6アルキル基又はアリール基を示す)又はC1-6
ルキル基を示し、当該C1-6アルキル基はC1-4アルコキ
シ基、アリールオキシ基、−N(R11)(R12)(R11
及びR12は、それぞれ独立して、水素原子若しくはC
1-4アルキル基を示すか、又はそれらが結合する窒素原
子と一緒になって、さらに窒素原子、酸素原子及び硫黄
原子からなる群より選択される少なくとも1つのヘテロ
原子を含有してもよい5〜7員ヘテロ環を形成してもよ
い)、カルボキシ基、C3-7シクロアルキル基及び置換
されてもよいアリール基からなる群より選択される置換
基で置換されていてもよく、R9及びR10は、それぞれ
独立して、水素原子若しくはC1-4アルキル基を示す
か、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になってC
3-7シクロアルカンを形成してもよく、又はそれらが結
合する炭素原子と一緒になって、さらに窒素原子、酸素
原子及び硫黄原子からなる群より選択される少なくとも
1つのヘテロ原子を含有してもよい5〜7員ヘテロ環を
形成してもよい)を示し、mは0又は1乃至3の整数を
示す)で表される基を示し;Bはアリール基又は芳香族
ヘテロ環基を示し;R5は(1)水素原子、(2)ハロゲン原
子、(3)C1-4アルキル基、(4)C1-4アルコキシ基、(5)
シアノ基、(6)ニトロ基、(7)C1-4ハロアルキル基又は
(8)−S(O)r−R17(R17はC1-6アルキル基又はア
リール基を示し、rは0、1又は2を示す)を示し;R
6は−(Y)s1−(A2s−Z(式中、s1及びsは、
それぞれ独立して、0又は1を示し、Yは−O−、−S
(O)t−、−N(R13)−、−N(R14)−CO−、
−N(R14)−SO2−、−SO2−N(R14)−、−C
(R18)(R19)−又は−CO−(式中、tは0、1又
は2を示し、R13は(1)水素原子、(2)C1-4アルキル基
(当該C1-4アルキル基は(a)C3-7シクロアルキル基、
(b)置換されてもよいアリール基、(c)置換されてもよい
ヘテロ環基及び(d)水酸基からなる群より選択される置
換基で置換されていてもよい)、(3)C2-4アルケニル
基、(4)C1-4アルキルスルホニル基又は(5)C1-4アルキ
ルカルボニル基(当該C1-4アルキルカルボニル基は水
酸基又はC1-4アルコキシ基で置換されていてもよい)
を示し、R14は水素原子又はC1-4アルキル基を示し、
18及びR19は、それぞれ独立して、水素原子若しくは
1-4アルキル基を示すか、又はそれらが結合する炭素
原子と一緒になってC3-7シクロアルカンを形成しても
よく、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になって、
さらに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より
選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよ
い5〜7員ヘテロ環を形成してもよい)を示し、A2
3-7シクロアルキル基で置換されてもよいC1-4アルキ
レン基を示し、Zは(1)C3-7シクロアルキル基(当該C
3-7シクロアルキル基はハロゲン原子で置換されてもよ
いフェニル基で置換されていてもよい)、(2)アリール
基(当該アリール基は(a)C1-4アルキル基及びC1-4
ルキルカルボニル基からなる群より選択される置換基で
置換されてもよいヘテロ環基、(b)水酸基、オキソ基、
ハロゲン原子及びC1-4アルキル基からなる群より選択
される置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル
基、(c)カルボキシ基、(d)ハロゲン原子、(e)C1-8アル
キル基、(f)C1-4ハロアルキル基、(g)C1-4アルキルア
ミノ基、(h)ジ(C1-4アルキル)アミノ基、(i)C1-4
ルキルチオ基及び(j)C1-4アルコキシ基からなる群より
選択される置換基で置換されていてもよい)、(3)芳香
族ヘテロ環基(当該芳香族ヘテロ環基は(a)C1-4アルキ
ル基で置換されてもよいヘテロ環基、(b)C1-6アルキル
基、(c)ハロゲン原子又はC1-4ハロアルキル基で置換さ
れてもよいアリール基、(d)ハロゲン原子、(e)C1-4
ロアルキル基、(f)カルボキシ基、(g)C3-7シクロアル
キル基及び(h)C1-4アルコキシ基からなる群より選択さ
れる置換基で置換されていてもよい)、(4)インダニル
基又は(5)ピペラジニル基(当該ピペラジニル基は(a)フ
ェニル基、(b)フェニルC1-4アルキル基、(c)ハロゲン
原子で置換されてもよいベンゾイル基及び(d)フェニル
1-4アルコキシカルボニル基からなる群より選択され
る置換基で置換されていてもよい)で表される基を示す
[1]記載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッ
グ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
【0035】[3] Wが硫黄原子又は酸素原子であ
り、Rが(1)−COOR7(式中、R7は水素原子を示
す)、(2)−X1−A1−COOR7(式中、X1は−O−
を示し、A1はC1-4アルキレン基を示し、R7は水素原
子を示す)又は(3)テトラゾリル基を示し、R1、R2
3及びR4は、それぞれ独立して、(1)水素原子、(2)ハ
ロゲン原子、(3)水酸基、(4)置換されてもよいC3-7
クロアルキルC1-4アルキルオキシ基又は(5)置換されて
もよいアラルキルオキシ基を示し;Aは−(CH2m
X−(式中、Xは−N(R8)−、−C(R9)(R10
−又は−CO−(式中、R8は水素原子又はC1-6アルキ
ル基を示し、当該C1-6アルキル基はC1-4アルコキシ
基、アリールオキシ基、−N(R11)(R12)(R11
びR12は、それぞれ独立して、水素原子若しくはC1-4
アルキル基を示すか、又はそれらが結合する窒素原子と
一緒になって、さらに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子
からなる群より選択される少なくとも1つのヘテロ原子
を含有してもよい5〜7員ヘテロ環を形成してもよ
い)、カルボキシ基、C3-7シクロアルキル基及び置換
されてもよいアリール基からなる群より選択される置換
基で置換されていてもよく、R9及びR10は、それぞれ
独立して、水素原子若しくはC1-4アルキル基を示す
か、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になってC
3-7シクロアルカンを形成してもよく、又はそれらが結
合する炭素原子と一緒になって、さらに窒素原子、酸素
原子及び硫黄原子からなる群より選択される少なくとも
1つのヘテロ原子を含有してもよい5〜7員ヘテロ環を
形成してもよい)を示し、mは0又は1乃至3の整数を
示す)で表される基を示し;Bはアリール基又は芳香族
ヘテロ環基を示し;R5は(1)水素原子、(2)ハロゲン原
子、(3)C1-4アルキル基又は(4)C1-4アルコキシ基を示
し;R6は−(Y)s1−(A2s−Z(式中、s1及び
sは、それぞれ独立して、0又は1を示し、Yは−O
−、−S(O)t−、−N(R13)−、−N(R14)−
CO−又は−N(R14)−SO2−(式中、tは0、1
又は2を示し、R13は(1)水素原子、(2)C1-4アルキル
基(当該C1-4アルキル基は(a)C3-7シクロアルキル
基、(b)置換されてもよいアリール基、(c)置換されても
よいヘテロ環基及び(d)水酸基からなる群より選択され
る置換基で置換されていてもよい)、(3)C2-4アルケニ
ル基、(4)C1-4アルキルスルホニル基又は(5)C1-4アル
キルカルボニル基(当該C1-4アルキルカルボニル基は
水酸基又はC1-4アルコキシ基で置換されていてもよ
い)を示し、R14は水素原子又はC1-4アルキル基を示
す)を示し、A2はC3-7シクロアルキル基で置換されて
もよいC1-4アルキレン基を示し、Zは(1)C3-7シクロ
アルキル基(当該C3-7シクロアルキル基はフェニル基
で置換されていてもよい)、(2)アリール基(当該アリ
ール基は(a)C1-4アルキル基若しくはC1-4アルキルカ
ルボニル基で置換されてもよいヘテロ環基、(b)水酸
基、オキソ基、ハロゲン原子及びC1-4アルキル基から
なる群より選択される置換基で置換されてもよいC3-7
シクロアルキル基、(c)カルボキシ基、(d)ハロゲン原
子、(e)C1-8アルキル基、(f)C1-4ハロアルキル基、
(g)C1-4アルキルアミノ基及び(h)ジ(C1-4アルキル)
アミノ基、(i)C1-4アルキルチオ基及び(j)C1-4アルコ
キシ基からなる群より選択される置換基で置換されてい
てもよい)、(3)芳香族ヘテロ環基(当該芳香族ヘテロ
環基は、(a)ヘテロ環基、(b)C1-4アルキル基及び(c)ハ
ロゲン原子又はC1-4ハロアルキル基で置換されてもよ
いフェニル基からなる群より選択される置換基で置換さ
れていてもよい)、(4)インダニル基又は(5)ピペラジニ
ル基(当該ピペラジニル基は(a)フェニル基、(b)フェニ
ルC1-4アルキル基及び(c)フェニルC1-4アルコキシカ
ルボニル基からなる群より選択される置換基で置換され
てもよい)で表される基を示す[2]記載のアゾール化
合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの医薬上許
容し得る塩。
【0036】[4] Wが硫黄原子であり、mが0又は
1である[3]記載のアゾール化合物若しくはそのプロ
ドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。 [5] Aが−(CH2m−X−(式中、Xが−N(R
8)−(式中、R8は水素原子又はC1-6アルキル基を示
し、当該C1 -6アルキル基はC1-4アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、−N(R11)(R12)(R11及びR12は、
それぞれ独立して、水素原子若しくはC1-4アルキル基
を示すか、又はそれらが結合する窒素原子と一緒になっ
て、さらに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群
より選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有して
もよい5〜7員ヘテロ環を形成してもよい)、カルボキ
シ基、C3-7シクロアルキル基及び置換されてもよいア
リール基からなる群より選択される置換基で置換されて
いてもよい)を示し、mは0又は1を示す)で表される
基を示す[4]記載のアゾール化合物若しくはそのプロ
ドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
【0037】[6] Rが−X1−A1−COOR7(式
中、各記号は[3]に記載の通りである)である[5]
記載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又は
それらの医薬上許容し得る塩。 [7] Rが−COOR7(式中、R7は水素原子を示
す)である[5]記載のアゾール化合物若しくはそのプ
ロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。 [8] R1、R2、R3及びR4が水素原子である[7]
記載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又は
それらの医薬上許容し得る塩。 [9] Bがフェニル基、チアゾリル基、ピリジル基、
ベンゾチアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基又はベンゾ
オキサゾリル基である[8]記載のアゾール化合物若し
くはそのプロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る
塩。 [10] Bがフェニル基である[9]記載のアゾール
化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの医薬上
許容し得る塩。 [11] R5が水素原子である[10]記載のアゾー
ル化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの医薬
上許容し得る塩。
【0038】[12] R6において、Zが(1)C3-7
クロアルキル基(当該C3-7シクロアルキル基はフェニ
ル基で置換されていてもよい)、(2)アリール基(当該
アリール基は(a)C1-4アルキル基若しくはC1-4アルキ
ルカルボニル基で置換されてもよいヘテロ環基、(b)水
酸基、オキソ基、ハロゲン原子及びC1-4アルキル基か
らなる群より選択される置換基で置換されてもよいC
3-7シクロアルキル基、(c)カルボキシ基、(d)ハロゲン
原子、(e)C1-8アルキル基、(f)C1-4ハロアルキル基、
(g)C1-4アルキルアミノ基、(h)ジ(C1-4アルキル)ア
ミノ基、(i)C1-4アルキルチオ基及び(j)C1-4アルコキ
シ基からなる群より選択される置換基で置換されていて
もよい)又は(3)芳香族ヘテロ環基(当該芳香族ヘテロ
環基は、(a)ヘテロ環基、(b)C1-4アルキル基及び(c)ハ
ロゲン原子又はC1-4ハロアルキル基で置換されてもよ
いフェニル基からなる群より選択される置換基で置換さ
れていてもよい)を示す[11]記載のアゾール化合物
若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し
得る塩。
【0039】[13] Zが(a)C1-4アルキル基若しく
はC1-4アルキルカルボニル基で置換されてもよいヘテ
ロ環基、(b)水酸基、オキソ基、ハロゲン原子及びC1-4
アルキル基からなる群より選択される置換基で置換され
てもよいC3-7シクロアルキル基、(c)カルボキシ基、
(d)ハロゲン原子、(e)C1-8アルキル基、(f)C1-4ハロ
アルキル基、(g)C1-4アルキルアミノ基、(h)ジ(C1-4
アルキル)アミノ基、(i)C1-4アルキルチオ基及び(j)
1-4アルコキシ基からなる群より選択される置換基で
置換されていてもよいアリール基を示す[12]記載の
アゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれら
の医薬上許容し得る塩。
【0040】[14] Zが(a)水酸基、オキソ基、ハ
ロゲン原子及びC1-4アルキル基からなる群より選択さ
れる置換基で置換されてもよいシクロヘキシル基若しく
はシクロペンチル基、(b)C1-4アルキル基若しくはC
1-4アルキルカルボニル基で置換されてもよいヘテロ環
基(当該ヘテロ環基はピペリジニル基、モルホリニル
基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリ
ジニル基及びピロリル基からなる群より選択される)及
び(c)C1-8アルキル基からなる群より選択される置換基
で置換されたフェニル基である[13]記載のアゾール
化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの医薬上
許容し得る塩。 [15] Zが水酸基、オキソ基、ハロゲン原子及びC
1-4アルキル基からなる群より選択される置換基で置換
されてもよいシクロヘキシル基で置換されたフェニル基
を示す[14]記載のアゾール化合物若しくはそのプロ
ドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
【0041】[16] R6において、Yが−O−、−
N(R13)−又は−N(R14)−CO−(式中、R13
水素原子、C1-4アルキル基又はC2-4アルケニル基を示
し、当該C1-4アルキル基はC3-7シクロアルキル基、置
換されてもよいアリール基、置換されてもよいヘテロ環
基及び水酸基からなる群より選択される置換基で置換さ
れていてもよく、R14は水素原子又はC1-4アルキル基
を示す)を示し、s1が1である[13]又は[14]
記載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又は
それらの医薬上許容し得る塩。 [17] R6において、A2がメチレン基である[1
6]記載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、
又はそれらの医薬上許容し得る塩。 [18] [1]乃至[17]のいずれかに記載のアゾ
ール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの医
薬上許容し得る塩、及び医薬上許容し得る担体を含有す
る医薬組成物。 [19] [1]乃至[17]のいずれかに記載のアゾ
ール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの医
薬上許容し得る塩、及び医薬上許容し得る担体を含有す
る蛋白質チロシンホスファターゼ1B阻害用医薬組成
物。 [20] [1]乃至[17]のいずれかに記載のアゾ
ール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの医
薬上許容し得る塩、及び医薬上許容し得る担体を含有す
る糖尿病治療用医薬組成物。
【0042】[21] [1]乃至[17]のいずれか
に記載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又
はそれらの医薬上許容し得る塩、及び医薬上許容し得る
担体を含有する高脂血症治療用医薬組成物。 [22] 他の高脂血症治療薬との併用のための[1
8]記載の医薬組成物。 [23] 高脂血症治療薬がスタチン系の薬剤である
[22]記載の医薬組成物。 [24] スタチン系の薬剤が、ロバスタチン、シンバ
スタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバ
スタチン及びセリバスタチンからなる群より選択される
[23]記載の医薬組成物。 [25] 他の糖尿病治療薬との併用のための[18]
記載の医薬組成物。
【0043】[26] インスリン分泌促進薬、スルホ
ニル尿素薬、スルホンアミド薬、ビグアナイド薬、αグ
ルコシターゼ阻害薬、インスリン製剤及びインスリン抵
抗性改善薬からなる群より選択される糖尿病治療薬との
併用のための[25]記載の医薬組成物。 [27] 糖尿病治療薬が、ナテグリニド、グリメピリ
ド、グリベンクラミド、グリクラジド、アセトヘキサミ
ド、トルブタミド、グリクロピラミド、トラザミド、グ
リブゾール、塩酸メトホルミン、塩酸ブホルミン、ボグ
リボース、アカルボース、インスリン及び塩酸ピオグリ
タゾンからなる群より選択される[26]記載の医薬組
成物。 [28] 他の高脂血症治療薬との併用のための[2
0]記載の医薬組成物。 [29] 高脂血症治療薬がスタチン系の薬剤である
[28]記載の医薬組成物。 [30] スタチン系の薬剤が、ロバスタチン、シンバ
スタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバ
スタチン及びセリバスタチンからなる群より選択される
[29]記載の医薬組成物。
【0044】[31] 他の糖尿病治療薬との併用のた
めの[20]記載の医薬組成物。 [32] インスリン分泌促進薬、スルホニル尿素薬、
スルホンアミド薬、ビグアナイド薬、αグルコシターゼ
阻害薬、インスリン製剤及びインスリン抵抗性改善薬か
らなる群より選択される糖尿病治療薬との併用のための
[31]記載の医薬組成物。 [33] 糖尿病治療薬が、ナテグリニド、グリメピリ
ド、グリベンクラミド、グリクラジド、アセトヘキサミ
ド、トルブタミド、グリクロピラミド、トラザミド、グ
リブゾール、塩酸メトホルミン、塩酸ブホルミン、ボグ
リボース、アカルボース、インスリン及び塩酸ピオグリ
タゾンからなる群より選択される[32]記載の医薬組
成物。 [34] 他の高脂血症治療薬との併用のための[2
1]記載の医薬組成物。 [35] 高脂血症治療薬がスタチン系の薬剤である
[34]記載の医薬組成物。
【0045】[36] スタチン系の薬剤が、ロバスタ
チン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチ
ン、アトルバスタチン及びセリバスタチンからなる群か
ら選ばれる[35]記載の医薬組成物。 [37] 他の糖尿病治療薬との併用のための[21]
記載の医薬組成物。 [38] インスリン分泌促進薬、スルホニル尿素薬、
スルホンアミド薬、ビグアナイド薬、αグルコシターゼ
阻害薬、インスリン製剤及びインスリン抵抗性改善薬か
らなる群より選択される糖尿病治療薬との併用のための
[37]記載の医薬組成物。 [39] 糖尿病治療薬が、ナテグリニド、グリメピリ
ド、グリベンクラミド、グリクラジド、アセトヘキサミ
ド、トルブタミド、グリクロピラミド、トラザミド、グ
リブゾール、塩酸メトホルミン、塩酸ブホルミン、ボグ
リボース、アカルボース、インスリン及び塩酸ピオグリ
タゾンからなる群より選択される[38]記載の医薬組
成物。 [40] 有効量の[1]乃至[17]のいずれかに記
載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそ
れらの医薬上許容し得る塩を哺乳動物に投与することを
含む、蛋白質チロシンホスファターゼ1Bの阻害方法。
【0046】[41] 有効量の[1]乃至[17]の
いずれかに記載のアゾール化合物若しくはそのプロドラ
ッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩を哺乳動物に投
与することを含む、糖尿病の治療方法。 [42] 有効量の[1]乃至[17]のいずれかに記
載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそ
れらの医薬上許容し得る塩を哺乳動物に投与することを
含む、高脂血症の治療方法。 [43] 蛋白質チロシンホスファターゼ1B阻害剤を
製造するための[1]乃至[17]のいずれかに記載の
アゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれら
の医薬上許容し得る塩の使用。 [44] 糖尿病治療薬を製造するための[1]乃至
[17]のいずれかに記載のアゾール化合物若しくはそ
のプロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩の使
用。 [45] 高脂血症療薬を製造するための[1]乃至
[17]のいずれかに記載のアゾール化合物若しくはそ
のプロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩の使
用。
【0047】[46] [18]記載の医薬組成物、及
び当該医薬組成物を蛋白質チロシンホスファターゼ1B
の阻害用途に使用することができる、または使用すべき
であることを記載した当該医薬組成物に関する記載物を
含む商業パッケージ。 [47] [18]記載の医薬組成物、及び当該医薬組
成物を糖尿病の治療用途に使用することができる、また
は使用すべきであることを記載した当該医薬組成物に関
する記載物を含む商業パッケージ。 [48] [18]記載の医薬組成物、及び当該医薬組
成物を高脂血症の治療用途に使用することができる、ま
たは使用すべきであることを記載した当該医薬組成物に
関する記載物を含む商業パッケージ。 [49] 有効量の[1]乃至[17]のいずれかに記
載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそ
れらの医薬上許容し得る塩を哺乳動物に投与すること、
及び有効量の他の高脂血症治療薬を当該哺乳動物に投与
することを含む、高脂血症の治療方法。 [50] 高脂血症治療薬がスタチン系の薬剤である
[49]記載の治療方法。
【0048】[51] スタチン系の薬剤が、ロバスタ
チン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチ
ン、アトルバスタチン及びセリバスタチンからなる群よ
り選択される[50]記載の治療方法。 [52] 有効量の[1]乃至[17]のいずれかに記
載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそ
れらの医薬上許容し得る塩を哺乳動物に投与すること、
及び有効量の他の糖尿病治療薬を当該哺乳動物に投与す
ることを含む、糖尿病の治療方法。 [53] 糖尿病治療薬が、インスリン分泌促進薬、ス
ルホニル尿素薬、スルホンアミド薬、ビグアナイド薬、
αグルコシターゼ阻害薬、インスリン製剤及びインスリ
ン抵抗性改善薬からなる群より選択される[52]記載
の治療方法。 [54] 糖尿病治療薬が、ナテグリニド、グリメピリ
ド、グリベンクラミド、グリクラジド、アセトヘキサミ
ド、トルブタミド、グリクロピラミド、トラザミド、グ
リブゾール、塩酸メトホルミン、塩酸ブホルミン、ボグ
リボース、アカルボース、インスリン及び塩酸ピオグリ
タゾンからなる群より選択される[53]記載の治療方
法。
【0049】
【発明の実施の形態】本明細書において使用する各置換
基及び各部位の定義は、次の通りである。本明細書にお
いて、「C1-6」は炭素数が1乃至6個であることを示
す。「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子又はヨウ素原子であり、好ましくはフッ素原子又
は塩素原子である。
【0050】「低級アルキル基」とは、炭素数1乃至6
の直鎖又は分岐鎖アルキル基を表し、具体的にはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、
tert−ペンチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシ
ル基等が挙げられる。好ましくは炭素数1乃至4の直鎖
又は分岐鎖アルキル基である。好ましくは、R1、R2
3、R4、R5、R7、R9、R10、R11、R12、R13
14、R15、R18、R19においてC1-4アルキル基であ
り、R8、R16、R17においてC1-6アルキル基である。
【0051】「低級ハロアルキル基」とは、炭素数1乃
至6の直鎖又は分岐鎖アルキル基が上記定義の「ハロゲ
ン原子」で置換されたハロアルキル基を表し、具体的に
はフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオ
ロメチル基、ブロモメチル基、クロロメチル基、1,2
−ジクロロメチル基、2,2−ジクロロメチル基、2,
2,2−トリフルオロエチル基等が挙げられる。好まし
くは炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖ハロアルキル基で
あり、特に好ましくはトリフルオロメチル基である。好
ましくは、R1、R2、R3、R4、R5においてC1-4ハロ
アルキル基である。
【0052】「低級アルキレン基」とは、炭素数1乃至
6の直鎖又は分岐鎖アルキレン基を表し、メチレン基、
エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメ
チレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基等が挙
げられる。好ましくは炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖
アルキレン基であり、特に好ましくはメチレン基であ
る。好ましくは、A1、A2においてC1-4アルキレン基
である。
【0053】「低級アルコキシ基」とは、炭素数1乃至
6の直鎖又は分岐鎖アルコキシ基を表し、具体的にはメ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ
基、ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ
基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等が挙げられ
る。好ましくは炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖アルコ
キシ基である。好ましくは、R1、R2、R3、R4、R5
においてC1-4アルコキシ基である。
【0054】「低級ハロアルコキシ基」とは、炭素数1
乃至6の直鎖又は分岐鎖アルコキシ基が、上記定義の
「ハロゲン原子」で置換されたハロアルコキシ基を表
し、具体的にはフルオロメチルオキシ基、ジフルオロメ
チルオキシ基、トリフルオロメチルオキシ基、ブロモメ
チルオキシ基、クロロメチルオキシ基、1,2−ジクロ
ロメチルオキシ基、2,2−ジクロロメチルオキシ基、
2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基等が挙げられ
る。好ましくは炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖ハロア
ルコキシ基であり、特に好ましくはトリフルオロメチル
オキシ基である。好ましくは、R1、R2、R3、R4にお
いてC1-4ハロアルコキシ基である。
【0055】「アリール基」とは、炭素数6乃至14の
芳香族炭化水素基を表し、具体的にはフェニル基、ナフ
チル基、ビフェニリル基(例えば、2−ビフェニリル
基、3−ビフェニリル基、4−ビフェニリル基等)、ア
ントリル基等が挙げられる。好ましくはフェニル基、ビ
フェニリル基であり、より好ましくはフェニル基であ
る。好ましくは、R16、R17、B、ZにおいてC6-14
リール基である。
【0056】「アリールオキシ基」とは、「アリール部
分」として前記定義の「アリール基」を有するアリール
オキシ基であり、具体的にはフェノキシ基、ナフチルオ
キシ基、ビフェニリルオキシ基(例えば、2−ビフェニ
リルオキシ基、3−ビフェニリルオキシ基、4−ビフェ
ニリルオキシ基)、アントリルオキシ基等が挙げられ
る。好ましくはフェノキシ基、ビフェニリルオキシ基で
あり、より好ましくはフェノキシ基である。
【0057】「アラルキルオキシ基」とは、「アリール
部分」として前記定義の「アリール基」を、「アルキル
部分」として炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖アルキル
基を有するアラルキルオキシ基であり、具体的にはベン
ジルオキシ基、フェネチルオキシ基、3−フェニルプロ
ピルオキシ基等が挙げられる。好ましくはベンジルオキ
シ基である。好ましくは、R1、R2、R3、R4において
6-14アリールC1-4アルキルオキシ基である。
【0058】「低級シクロアルキル基」とは、炭素数3
乃至7のシクロアルキル基であり、具体的にはシクロプ
ロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基及びシクロヘプチル基である。好ましくは炭
素数5乃至7のシクロアルキル基であり、特に好ましく
はシクロヘキシル基である。好ましくは、ZにおいてC
3-7シクロアルキル基である。
【0059】「低級シクロアルキルアルキルオキシ基」
とは、「シクロアルキル部分」として前記定義の「低級
シクロアルキル基」を有し、「アルキル部分」として前
記定義の「低級アルキル基」を有するシクロアルキルア
ルキルオキシ基であり、具体的には、シクロプロピルメ
チルオキシ基、シクロブチルメチルオキシ基、シクロペ
ンチルメチルオキシ基、シクロヘキシルメチルオキシ
基、シクロヘプチルメチルオキシ基、2−シクロプロピ
ルエチルオキシ基、2−シクロブチルエチルオキシ基、
2−シクロペンチルエチルオキシ基、2−シクロヘキシ
ルエチルオキシ基、2−シクロヘプチルエチルオキシ
基、3−シクロヘキシルプロピルオキシ、4−シクロヘ
キシルブチルオキシ基等が挙げられる。好ましくは、C
3-7シクロアルキルC1-4アルキルオキシ基であり、より
好ましく、C5-7シクロアルキルC1- 4アルキルオキシ基
であり、特に好ましくは、シクロヘキシルC1-4アルキ
ルオキシ基である。好ましくは、R1、R2、R3及びR4
においてC5-7シクロアルキルC1-4アルキルオキシ基で
ある。
【0060】「低級アルケニル基」とは、炭素数2乃至
6の直鎖又は分岐鎖アルケニル基を表し、具体的にはビ
ニル基、1−プロペニル基、アリル基、1−メチル−2
−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3
−ブテニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、
1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基等が挙げられる。
好ましくは炭素数2乃至4の直鎖又は分岐鎖アルケニル
基である。好ましくは、R13においてC2-4アルケニル
基である。
【0061】「低級アルキルスルホニル基」とは、「ア
ルキル部分」として前記定義の「低級アルキル基」を有
するアルキルスルホニル基であり、具体的にはメチルス
ルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル
基、イソプロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、
イソブチルスルホニル基、sec−ブチルスルホニル
基、tert−ブチルスルホニル基、ペンチルスルホニ
ル基、イソペンチルスルホニル基、tert−ペンチル
スルホニル基、ヘキシルスルホニル基等が挙げられる。
好ましくはC1-4アルキルスルホニル基である。好まし
くは、R13においてC1-4アルキルスルホニル基であ
る。
【0062】「低級アルキルカルボニル基」とは、「ア
ルキル部分」として前記定義の「低級アルキル基」を有
するアルキルカルボニル基であり、具体的にはアセチル
基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチル基、バレ
リル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ペンタノイル
基、ヘキサノイル基等が挙げられる。好ましくは「アル
キル部分」が1乃至4の直鎖又は分岐鎖アルキル基であ
る、C1-4アルキルカルボニル基である。好ましくは、
13においてC1-4アルキルカルボニル基である。
【0063】Rが−COOR7又は−X1−A1−COO
7で示される基であり、R7が水素原子の場合、このカ
ルボキシ基は塩を形成していてもよい。塩としてはアル
カリ金属塩(例えば、カリウム塩、ナトリウム塩等)、
アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩、マグネシ
ウム塩等)等が挙げられる。好ましくはアルカリ金属塩
である。
【0064】Rにおけるテトラゾリル基は、テトラゾー
ル環がアルカリ金属塩を形成していてもよい。かかるア
ルカリ金属塩としては、カリウム塩、ナトリウム塩等が
挙げられる。
【0065】R9及びR10が、それらが結合する炭素原
子と一緒になって形成してもよい「低級シクロアルカ
ン」とは、炭素数3乃至7のシクロアルカンであり、具
体的にはシクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン及びシクロヘプタンである。好まし
くは炭素数5乃至7のシクロアルカンであり、特に好ま
しくはシクロペンタン又はシクロヘキサンである。
【0066】R9及びR10が、それらが結合する炭素原
子と一緒になって形成してもよい「さらに窒素原子、酸
素原子及び硫黄原子からなる群より選択される少なくと
も1つのヘテロ原子を含有してもよい5〜7員ヘテロ
環」とは、好ましくは、「さらに窒素原子、酸素原子及
び硫黄原子からなる群より選択される1〜3個のヘテロ
原子を含有してもよい飽和の5〜7員ヘテロ環」であ
り、具体的には、テトラヒドロピラン、チアン等が挙げ
られ、特に好ましくはテトラヒドロピランである。
【0067】Bにおける「芳香族ヘテロ環基」とは、
「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選択
される1〜3個のヘテロ原子を含有する、単環又は縮合
環の5〜14員芳香族ヘテロ環基」を表し、具体的に
は、フリル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル
基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリ
ル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピ
リダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、インド
リル基、イソインドリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾ
チエニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル
基、ベンゾオキサゾリル基、インドリジニル基、キノリ
ル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、シンノリニル
基、キノキサリニル基、フタラジニル基、アクリジニル
基、フェナジニル基、ナフチリジニル基等が挙げられ
る。好ましくは、「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子か
らなる群より選択される1〜3個のヘテロ原子を含有す
る、単環又は縮合環の5〜10員芳香族ヘテロ環基」で
あり、フリル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリ
ル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾ
リル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、
ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、イン
ドリル基、イソインドリル基、ベンゾフラニル基、ベン
ゾチエニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾチアゾリ
ル基、ベンゾオキサゾリル基等が挙げられる。特に好ま
しくは、チアゾリル基、ピリジル基、ベンゾチアゾリル
基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基であ
る。
【0068】R1、R2、R3及びR4における「低級シク
ロアルキルアルキルオキシ基」は次の中から選択される
1〜3個の置換基で置換されてもよい。かかる置換基と
しては、ハロゲン原子、C1-4アルキル基、C1-4ハロア
ルキル基、C1-4アルコキシ基、カルボキシ基、水酸
基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アルコキシカルボ
ニル基(アルコキシ部分の炭素数が1乃至4である)等
が挙げられる。R1、R2、R3及びR4において、好まし
い「置換されてもよい低級シクロアルキルアルキルオキ
シ基」としては、2−シクロヘキシルエチルオキシ基が
挙げられる。
【0069】R1、R2、R3及びR4における「アラルキ
ルオキシ基」は次の中から選択される1〜3個の置換基
で置換されてもよい。かかる置換基としては、ハロゲン
原子、C1-4アルキル基、C1-4ハロアルキル基、C1-4
アルコキシ基、カルボキシ基、水酸基、シアノ基、ニト
ロ基、アミノ基、アルコキシカルボニル(アルコキシ部
分の炭素数が1乃至4である)基等が挙げられる。好ま
しい置換基は、カルボキシ基である。R1、R2、R3
びR4において、好ましい「置換されてもよいアラルキ
ルオキシ基」としては、ベンジルオキシ基、カルボキシ
ベンジルオキシ基等が挙げられる。
【0070】R8における「低級アルキル基」は、低級
アルコキシ基、アリールオキシ基、−N(R11
(R12)(R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原
子若しくは低級アルキル基を示すか、又はそれらが結合
する窒素原子と一緒になって、さらに窒素原子、酸素原
子及び硫黄原子からなる群より選択される少なくとも1
つのヘテロ原子を含有してもよい5〜7員ヘテロ環を形
成してもよい)、カルボキシ基、低級シクロアルキル基
及び置換されてもよいアリール基からなる群より選択さ
れる置換基で置換されていてもよい。
【0071】R8における「低級アルキル基」上の置換
基である「置換されてもよいアリール基」は、次の中か
ら選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい。か
かる置換基としては、ハロゲン原子、C1-4アルキル
基、C1-4ハロアルキル基、C1- 4アルコキシ基、カルボ
キシ基、水酸基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アル
コキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数が1乃至
4である)等が挙げられる。好ましい置換基は、ハロゲ
ン原子、C1-4ハロアルキル基である。
【0072】R11及びR12が、それらが結合する窒素原
子と一緒になって形成してもよい、「さらに窒素原子、
酸素原子及び硫黄原子からなる群より選択される少なく
とも1つのヘテロ原子を含有してもよい5〜7員ヘテロ
環」とは、好ましくは、「さらに窒素原子、酸素原子及
び硫黄原子からなる群より選択される1〜3個のヘテロ
原子を含有してもよい飽和又は不飽和5〜7員ヘテロ
環」であり、具体的には、
【0073】
【化7】
【0074】からなる群より選択されるヘテロ環であ
り、特に好ましくは
【0075】
【化8】
【0076】である。
【0077】R13における「低級アルキル基」は、C
3-7シクロアルキル基、置換されてもよいアリール基、
置換されてもよいヘテロ環基及び水酸基からなる群より
選択される置換基で置換されていてもよい。
【0078】R13における「低級アルキル基」上の置換
基である「置換されてもよいアリール基」は、次の中か
ら選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい。か
かる置換基としては、ハロゲン原子、C1-4アルキル
基、C1-4ハロアルキル基、C1- 4アルコキシ基、カルボ
キシ基、水酸基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アル
コキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数が1乃至
4である)等が挙げられる。好ましい置換基は、ハロゲ
ン原子又はC1-4ハロアルキル基である。
【0079】R13における「低級アルキル基」上の置換
基である「置換されてもよいヘテロ環基」は、好ましく
は、「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より
選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和又は不
飽和の5〜7員ヘテロ環基」であり、具体的には、フリ
ル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソ
オキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イ
ミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピリダジニ
ル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、テトラヒドロフ
リル基、テトラヒドロチエニル基、ピロリジニル基、ピ
ラゾリジニル基、イミダゾリジニル基、オキサゾリジニ
ル基、チアゾリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ジ
オキサニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モル
ホリニル基等が挙げられ、好ましくはテトラヒドロピラ
ニル基である。
【0080】R13における「低級アルキル基」上の置換
基である「置換されてもよいヘテロ環基」は、次の中か
ら選択される1〜3個の置換基で置換されてもよい。か
かる置換基としては、ハロゲン原子、C1-4アルキル
基、C1-4ハロアルキル基、C1- 4アルコキシ基、カルボ
キシ基、水酸基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、アル
コキシカルボニル基(アルコキシ部分の炭素数が1乃至
4である)等が挙げられる。
【0081】R13における「低級アルキルカルボニル
基」は、水酸基又は低級アルコキシ基で置換されていて
もよい。
【0082】R13における「低級アルキルカルボニル
基」上の置換基である低級アルコキシ基としては、前記
定義の「低級アルコキシ基」が挙げられ、好ましくはC
1-4アルコキシ基である。
【0083】R18及びR19が、それらが結合する炭素原
子と一緒になって形成してもよい「低級シクロアルカ
ン」とは、炭素数3乃至7のシクロアルカンであり、具
体的にはシクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン及びシクロヘプタンである。好まし
くは炭素数5乃至7のシクロアルカンであり、特に好ま
しくはシクロペンタン又はシクロヘキサンである。
【0084】R18及びR19が、それらが結合する炭素原
子と一緒になって形成してもよい「さらに窒素原子、酸
素原子及び硫黄原子からなる群より選択される少なくと
も1つのヘテロ原子を含有してもよい5〜7員ヘテロ
環」とは、好ましくは、「さらに窒素原子、酸素原子及
び硫黄原子からなる群より選択される1〜3個のヘテロ
原子を含有してもよい飽和の5〜7員ヘテロ環」であ
り、具体的には、テトラヒドロピラン、チアン等が挙げ
られ、特に好ましくは、テトラヒドロピランである。
【0085】A2における低級アルキレン基は、低級シ
クロアルキル基で置換されていてもよい。かかる低級シ
クロアルキル基としては、炭素数3乃至7のシクロアル
キル基が挙げられ、具体的にはシクロプロピル基、シク
ロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基及び
シクロヘプチル基である。好ましくは炭素数5乃至7の
シクロアルキル基であり、特に好ましくはシクロヘキシ
ル基である。
【0086】A2における「低級シクロアルキル基で置
換されてもよい低級アルキレン基」としては、好ましく
は「C3-7シクロアルキル基で置換されてもよいC1-4
ルキレン基」であり、より好ましくは、
【0087】
【化9】
【0088】である。
【0089】Zにおける「低級シクロアルキル基」は、
好ましくはC3-7シクロアルキル基であり、より好まし
くはシクロペンチル基又はシクロヘキシル基であり、さ
らに好ましくはシクロヘキシル基である。
【0090】Zにおける「低級シクロアルキル基」は、
(a)ハロゲン原子、(b)C1-6アルキル基、(c)C1-4ハロ
アルキル基、(d)カルボキシ基、(e)C3-7シクロアルキ
ル基、(f)C1-4アルコキシ基、(g)C1-4アルキル基で置
換されてもよいヘテロ環基、又は(h)フェニル基で置換
されていてもよく、当該フェニル基はさらに1乃至5個
(好ましくは1乃至3個)のハロゲン原子で置換されて
いてもよい。かかる「低級シクロアルキル基」の置換基
は、好ましくは1乃至3個のハロゲン原子で置換されて
いてもよいフェニル基であり、より好ましくはフェニル
基である。
【0091】Zにおける「アリール基」は、好ましくは
フェニル基、ビフェニリル基(例えば、2−ビフェニリ
ル基、3−ビフェニリル基、4−ビフェニリル基)であ
り、より好ましくはフェニル基である。
【0092】Zにおける「アリール基」は、次の中から
選択される1乃至5個(好ましくは1乃至3個)の置換
基で置換されていてもよい。 (a)低級アルキル基及び低級アルキルカルボニル基から
なる群より選択される置換基で置換されてもよいヘテロ
環基、(b)水酸基、オキソ基、ハロゲン原子及び低級ア
ルキル基からなる群より選択される置換基で置換されて
もよい低級シクロアルキル基、(c)カルボキシ基、(d)ハ
ロゲン原子、(e)アルキル基、(f)低級ハロアルキル基、
(g)低級アルキルアミノ基、(h)ジ(低級アルキル)アミ
ノ基、(i)低級アルキルチオ基及び(j)低級アルコキシ
基。
【0093】「低級アルキル基及び低級アルキルカルボ
ニル基からなる群より選択される置換基で置換されても
よいヘテロ環基」における「ヘテロ環基」は、好ましく
は、「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より
選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する飽和又は不
飽和の5〜7員ヘテロ環基」であり、具体的には、フリ
ル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソ
オキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イ
ミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピリダジニ
ル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、テトラヒドロフ
リル基、テトラヒドロチエニル基、ピロリジニル基、ピ
ラゾリジニル基、イミダゾリジニル基、オキサゾリジニ
ル基、チアゾリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ジ
オキサニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モル
ホリニル基等が挙げられる。好ましくはピペリジニル
基、モルホリニル基、ピペラジニル基、ピロリジニル
基、ピロリル基、テトラヒドロピラニル基が挙げられ、
より好ましくは
【0094】
【化10】
【0095】からなる群より選択される基であり、特に
好ましくは
【0096】
【化11】
【0097】からなる群より選択される基である。当該
「ヘテロ環基」上の置換基としては、好ましくは、C
1-4アルキル基又はC1-4アルキルカルボニル基(アルキ
ル部分の炭素数が1乃至4である)である。
【0098】「水酸基、オキソ基、ハロゲン原子及び低
級アルキル基からなる群より選択される置換基で置換さ
れてもよい低級シクロアルキル基」における「低級シク
ロアルキル」は、好ましくはC3-7シクロアルキル基で
あり、より好ましくはシクロヘキシル基である。当該
「低級シクロアルキル基」は、水酸基、オキソ基、ハロ
ゲン原子及び低級アルキル基からなる群より選択される
1乃至5個(好ましくは1乃至3個)の置換基で置換さ
れていてもよい。当該「低級シクロアルキル基」上の置
換基としては、好ましくは、水酸基、オキソ基、ハロゲ
ン原子又はC1-4アルキル基である。
【0099】Zにおける「アリール基」上の置換基であ
る「ハロゲン原子」としては、上記定義の「ハロゲン原
子」が挙げられ、好ましくは、フッ素原子、塩素原子又
は臭素原子である。
【0100】Zにおける「アリール基」上の置換基であ
る「アルキル基」は、炭素数1乃至8の直鎖又は分岐鎖
アルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペン
チル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、1−プロピルブチル基、オクチル基等が挙げられ
る。
【0101】Zにおける「アリール基」上の置換基であ
る「低級ハロアルキル基」としては、上記定義の「低級
ハロアルキル基」が挙げられ、好ましくは、C1-4ハロ
アルキル基である。
【0102】Zにおける「アリール基」上の置換基であ
る「低級アルキルアミノ基」は、「アルキル部分」とし
て上記定義の「低級アルキル基」を有するアルキルアミ
ノ基であり、具体的には、メチルアミノ基、エチルアミ
ノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチ
ルアミノ基、イソブチルアミノ基、sec−ブチルアミ
ノ基、tert−ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、
イソペンチルアミノ基、ネオペンチルアミノ基、ter
t−ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基等が挙げられ
る。好ましくは、C1-4アルキルアミノ基である。
【0103】Zにおける「アリール基」上の置換基であ
る「ジ(低級アルキル)アミノ基」は、「アルキル部
分」として上記定義の「低級アルキル基」を有するジア
ルキルアミノ基であり、具体的には、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジイソプ
ロピルアミノ基、ジブチルアミノ基、ジイソブチルアミ
ノ基、ジ(sec−ブチル)アミノ基、ジ(tert−
ブチル)アミノ基、ジペンチルアミノ基、ジイソペンチ
ルアミノ基、ジ(tert−ペンチル)アミノ基、ジヘ
キシルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基、N
−メチル−N−プロピルアミノ基、N−エチル−N−プ
ロピルアミノ基等が挙げられる。好ましくは、ジ(C
1-4アルキル)アミノ基である。
【0104】Zにおける「アリール基」上の置換基であ
る「低級アルキルチオ基」は、「アルキル部分」として
上記定義の「低級アルキル基」を有するアルキルチオ基
であり、具体的には、メチルチオ基、エチルチオ基、プ
ロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イ
ソブチルチオ基、sec−ブチルチオ基、tert−ブ
チルチオ基、ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、ネ
オペンチルチオ基、tert−ペンチルチオ基、ヘキシ
ルチオ基等が挙げられる。好ましくは、C1-4アルキル
チオ基である。
【0105】Zにおける「アリール基」上の置換基であ
る「低級アルコキシ基」は、上記定義の「低級アルコキ
シ基」であり、好ましくは、C1-4アルコキシ基であ
る。
【0106】Zにおける「芳香族ヘテロ環基」は、好ま
しくは、「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群
より選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する、単環
又は縮合環の5〜10員芳香族ヘテロ環基」であり、フ
リル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イ
ソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、
イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピリダジ
ニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、インドリル
基、イソインドリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエ
ニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、
ベンゾオキサゾリル基等が挙げられる。特に好ましく
は、チアゾリル基又はピリジル基である。
【0107】Zにおける「芳香族ヘテロ環基」は、次の
中から選択される1乃至5個(好ましくは1乃至3個)
の置換基で置換されていてもよい。 (a)C1-4アルキル基で置換されてもよいヘテロ環基、
(b)C1-6アルキル基、(c)ハロゲン原子又はC1-4ハロア
ルキル基で置換されてもよいアリール基、(d)ハロゲン
原子、(e)C1-4ハロアルキル基、(f)カルボキシ基、(g)
3-7シクロアルキル基及び(h)C1-4アルコキシ基。か
かる置換基としては、好ましくは、(a)ヘテロ環基、(b)
1-6アルキル基、又は(c)ハロゲン原子又はC1-4ハロ
アルキル基で置換されてもよいアリール基である。
【0108】Zにおける「芳香族ヘテロ環基」上の置換
基である「ヘテロ環基」は、好ましくは、「窒素原子、
酸素原子及び硫黄原子からなる群より選択される1〜3
個のヘテロ原子を含有する飽和又は不飽和の5〜7員ヘ
テロ環基」であり、具体的には、フリル基、チエニル
基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル
基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル
基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリ
ミジニル基、ピラジニル基、テトラヒドロフリル基、テ
トラヒドロチエニル基、ピロリジニル基、ピラゾリジニ
ル基、イミダゾリジニル基、オキサゾリジニル基、チア
ゾリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキサニル
基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基
等が挙げられる。好ましくはピペリジニル基、モルホリ
ニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピ
ロリジニル基、ピロリル基が挙げられ、より好ましくは
【0109】
【化12】
【0110】からなる群より選択される基であり、特に
好ましくは
【0111】
【化13】
【0112】である。
【0113】Zにおける「芳香族ヘテロ環基」上の置換
基である「ハロゲン原子又はC1-4ハロアルキル基で置
換されてもよいアリール基」は、好ましくは、「ハロゲ
ン原子又はC1-4ハロアルキル基で置換されてもよいフ
ェニル基」である。
【0114】Zにおける「ピペラジニル基」は、次の中
から選択される1乃至5個(好ましくは1乃至3個)の
置換基で置換されてもよい。 (a)フェニル基、(b)フェニル低級アルキル基、(c)ハロ
ゲン原子で置換されてもよいベンゾイル基及び(d)フェ
ニル低級アルコキシカルボニル基。
【0115】Zにおける「ピペラジニル基」上の置換基
である「フェニル低級アルキル基」は、「アルキル部
分」として上記定義の「低級アルキル基」を有するフェ
ニルアルキル基であり、具体的には、ベンジル基、フェ
ネチル基、1−フェニルエチル基、3−フェニルプロピ
ル基等が挙げられる。好ましくは、フェニルC1-4アル
キル基である。
【0116】Zにおける「ピペラジニル基」上の置換基
である「ハロゲン原子で置換されてもよいベンゾイル
基」は、好ましくは1乃至5個の上記定義の「ハロゲン
原子」で置換されてもよいベンゾイル基であり、具体的
には、クロロベンゾイル基、ブロモベンゾイル基等が挙
げられる。
【0117】Zにおける「ピペラジニル基」上の置換基
であるフェニル低級アルコキシカルボニル基は、「アル
コキシ部分」として上記定義の「低級アルコキシ基」を
有するフェニルアルコキシカルボニル基であり、具体的
には、ベンジルオキシカルボニル基等が挙げられる。好
ましくは、フェニルC1-4アルコキシカルボニル基であ
る。
【0118】一般式[I]において、好ましい置換基は
次のとおりである。Wは、好ましくは硫黄原子である。
Rは、好ましくは−COOR7(式中、R7は水素原子を
示す)である。R1、R2、R3及びR4は、好ましくは水
素原子である。Aは、好ましくは−(CH2m−X−
(式中、Xが−N(R8)−(式中、R8は水素原子又は
1-6アルキル基を示し、当該C1 -6アルキル基はC1-4
アルコキシ基、アリールオキシ基、−N(R11
(R12)(R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原
子若しくはC1-4アルキル基を示すか、又はそれらが結
合する窒素原子と一緒になって、さらに窒素原子、酸素
原子及び硫黄原子からなる群より選択される少なくとも
1つのヘテロ原子を含有してもよい5〜7員ヘテロ環を
形成してもよい)、カルボキシ基、C3-7シクロアルキ
ル基及び置換されてもよいアリール基からなる群より選
択される置換基で置換されていてもよい)を示し、mは
0又は1乃至3の整数を示す)で表される基を示す。B
は、好ましくはフェニル基、チアゾリル基、ピリジル
基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基又はベ
ンゾオキサゾリル基であり、より好ましくはフェニル基
である。R5は、好ましくは水素原子である。
【0119】Zは、好ましくは(1)C3-7シクロアルキル
基(当該C3-7シクロアルキル基はハロゲン原子で置換
されてもよいフェニル基で置換されていてもよい)、
(2)アリール基(当該アリール基は(a)C1-4アルキル基
若しくはC1-4アルキルカルボニル基で置換されてもよ
いヘテロ環基、(b)水酸基、オキソ基、ハロゲン原子及
びC1-4アルキル基からなる群より選択される置換基で
置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、(c)カルボキ
シ基、(d)ハロゲン原子、(e)C1-8アルキル基、(f)C
1-4ハロアルキル基、(g)C1-4アルキルアミノ基、(h)ジ
(C1-4アルキル)アミノ基、(i)C1-4アルキルチオ基
及び(j)C1-4アルコキシ基からなる群より選択される置
換基で置換されていてもよい)又は(3)芳香族ヘテロ環
基(当該芳香族ヘテロ環基は、(a)ヘテロ環基、(b)C
1-4アルキル基及び(c)ハロゲン原子又はC1-4ハロアル
キル基で置換されてもよいフェニル基からなる群より選
択される置換基で置換されていてもよい)を示す。
【0120】Zは、より好ましくは(a)C1-4アルキル基
若しくはC1-4アルキルカルボニル基で置換されてもよ
いヘテロ環基、(b)水酸基、オキソ基、ハロゲン原子及
びC1-4アルキル基からなる群より選択される置換基で
置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、(c)カルボキ
シ基、(d)ハロゲン原子、(e)C1-8アルキル基、(f)C
1-4ハロアルキル基、(g)C1-4アルキルアミノ基、(h)ジ
(C1-4アルキル)アミノ基及び(i)C1-4アルキルチオ
基からなる群より選択される置換基で置換されていても
よいアリール基を示す。
【0121】Zは、さらに好ましくは(a)水酸基、オキ
ソ基、ハロゲン原子及びC1-4アルキル基からなる群よ
り選択される置換基で置換されてもよいシクロヘキシル
基若しくはシクロペンチル基、(b)C1-4アルキル基若し
くはC1-4アルキルカルボニル基で置換されてもよいヘ
テロ環基(当該ヘテロ環基はピペリジニル基、モルホリ
ニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピ
ロリジニル基及びピロリル基からなる群より選択され
る)及び(c)C1-8アルキル基からなる群より選択される
置換基で置換されたフェニル基を示す。
【0122】Zは、特に好ましくは、水酸基、オキソ
基、ハロゲン原子及びC1-4アルキル基からなる群より
選択される置換基で置換されてもよいシクロヘキシル基
で置換されたフェニル基を示す。
【0123】R6において、Yは、好ましくは−O−、
−N(R13)−又は−N(R14)−CO−(式中、R13
は水素原子、C1-4アルキル基又はC2-4アルケニル基を
示し、当該C1-4アルキル基はC3-7シクロアルキル基、
置換されてもよいアリール基及び置換されてもよいヘテ
ロ環基からなる群より選択される置換基で置換されてい
てもよく、R14は水素原子又はC1-4アルキル基を示
す)を示し、s1は0又は1を示す。A2は、好ましく
はメチレン基である。
【0124】「医薬上許容し得る塩」とは、上記一般式
[I]で示される化合物と無毒の塩を形成するものであ
ればいかなる塩でもよく、例えば、塩酸、硫酸、リン
酸、臭化水素酸等の無機酸;又はシュウ酸、マロン酸、
クエン酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石
酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、グルコン酸、アスコルビ
ン酸、メチルスルホン酸、ベンジルスルホン酸等の有機
酸;又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アンモニウム等
の無機塩基;又はメチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミ
ン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、グアニ
ジン、コリン、シンコニン、N−メチル−D−グルカミ
ン等の有機塩基;又はリジン、ヒスチジン、アルギニ
ン、アラニン等のアミノ酸と反応させることにより得る
ことができる。なお、本発明においては各化合物の含水
物或るいは水和物及び溶媒和物も包含される。
【0125】また、上記一般式[I]で示される化合物
においては、種々の異性体が存在する。例えば、幾何異
性体としてE体及びZ体が存在し、また、不斉炭素原子
が存在する場合は、これらに基づく立体異性体としての
鏡像異性体及びジアステレオマーが存在する。場合によ
っては互変異性体が存在し得る。従って、本発明の範囲
にはこれらすべての異性体及びそれらの混合物が包含さ
れる。
【0126】なお、本発明においては一般式[I]で示
される化合物のプロドラッグ及び代謝物も包含される。
「プロドラッグ」とは、化学的又は代謝的に分解し得る
基を有し、生体に投与された後、元の化合物に復元して
本来の薬効を示す本発明化合物の誘導体であり、共有結
合によらない複合体及び塩を含む。例えば、医薬の分野
においてプロドラッグとして公知のエステル誘導体を使
用することができる。具体的には、Rが以下の式で表さ
れる基を示すエステル誘導体が挙げられる。
【0127】
【化14】
【0128】本発明化合物を医薬製剤として用いる場
合、通常それ自体公知の製薬上許容される担体、賦形
剤、希釈剤、増量剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩衝
剤、乳化剤、芳香剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味
剤、溶解補助剤、その他添加剤、具体的には水、植物
油、エタノール又はベンジルアルコール等のアルコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセロールトリアセテ
ート、ゼラチン、ラクトース、デンプン等の炭水化物、
ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラノリン、ワセリ
ン等と混合して、常法により錠剤、丸剤、散剤、顆粒、
坐剤、注射剤、点眼剤、液剤、カプセル剤、トローチ
剤、エアゾール剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、シロ
ップ剤等の形態となすことにより、全身的或いは局所的
に、経口若しくは非経口で投与することができる。
【0129】本発明化合物の投与量は年齢、体重、症
状、治療すべき疾患、投与方法等により異なるが、通
常、成人ひとり当たり、1回に50mg乃至800mg
の範囲で、1日1回乃至数回が投与される。
【0130】本発明の化合物[I]は、PTP1B阻害
剤、糖尿病の予防又は治療薬、糖尿病合併症(網膜症、
腎症、神経障害、動脈硬化に基づく心筋梗塞や脳梗塞
等)の予防又は治療薬、高脂血症の予防又は治療薬、肥
満症、神経変性疾患等の予防又は治療薬、PTP1Bの
介在する疾患の予防又は治療薬として、哺乳動物(ヒ
ト、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ブ
タ、サル等)に投与することができる。
【0131】本発明の化合物[I]は、糖尿病又は糖尿
病合併症の予防又は治療の目的で、他の糖尿病治療薬と
共に哺乳動物に併用投与することができる。本発明にお
いて、「糖尿病治療薬」には、糖尿病合併症の治療薬も
含まれる。また、本発明の化合物[I]は、高脂血症の
予防又は治療の目的で、他の高脂血症治療薬と共に哺乳
動物に併用投与することができる。
【0132】併用投与の場合、本発明の化合物は、他の
糖尿病治療薬又は他の高脂血症治療薬(以下、併用医薬
という)と同時に投与しても、時間間隔をおいて投与し
てもよい。併用投与の場合、本発明の化合物と併用医薬
を含有する医薬組成物として投与することができる。又
は、本発明の化合物を含有する医薬組成物と、併用医薬
を含有する医薬組成物を、別々に投与してもよい。各医
薬組成物の投与経路は同一であっても異なっていてもよ
い。
【0133】併用投与の場合、本発明の化合物は、1回
に50mg乃至800mgの範囲の投与量で、1日1回
乃至数回投与することができ、又は、より少ない投与量
で投与してもよい。併用医薬は、それらが糖尿病若しく
は糖尿病合併症の予防若しくは治療、又は高脂血症の予
防若しくは治療に使用される場合の通常の投与量で投与
することができ、又は、より少ない投与量で投与しても
よい。
【0134】併用投与に使用される他の糖尿病治療薬と
しては、インスリン分泌促進薬、スルホニル尿素薬、ス
ルホンアミド薬、ビグアナイド薬、αグルコシターゼ阻
害薬、インスリン製剤、インスリン抵抗性改善薬等が挙
げられる。例えば、ナテグリニド、グリメピリド、グリ
ベンクラミド、グリクラジド、アセトヘキサミド、トル
ブタミド、グリクロピラミド、トラザミド、グリブゾー
ル、塩酸メトホルミン、塩酸ブホルミン、ボグリボー
ス、アカルボース、インスリン、塩酸ピオグリタゾン等
が本発明化合物との併用投与に使用される。
【0135】併用投与に使用される他の高脂血症治療薬
としては、スタチン系の薬剤が挙げられる。例えば、ロ
バスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバ
スタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン等が本発
明化合物との併用投与に使用される。
【0136】次に、本発明を実施するために用いる化合
物の製造方法の一例を説明する。しかしながら、本発明
化合物の製造方法はこれらに限定されるものではない。
本製法に記載はなくとも、必要に応じて官能基に保護基
を導入し後工程で脱保護を行う、各製法及び工程の順序
を入れ替えるなどの工夫により効率よく製造を行えばよ
い。また、各工程において、反応後の処理は通常行われ
る方法で行えばよく、単離精製、結晶化、再結晶化、シ
リカゲルクロマトグラフィー、分取HPLC等の慣用さ
れる方法を適宜選択し、また組み合わせて行えばよい。
【0137】製法1 本製法は、Wが硫黄原子である化合物[I]を製造する
方法である。 製法1
【0138】
【化15】
【0139】(式中、RAは−COOR7'又は−X1−A
1−COOR7'(R7'は低級アルキル基を示す)を示
し、Halは臭素原子、塩素原子等のハロゲン原子を示
し、その他の各記号は前記定義のとおりである。)
【0140】工程1 化合物[1]を溶媒中、Lawesson試薬、五硫化
二リン等のチオカルボニル化剤と反応させることによ
り、化合物[2]を得ることができる。溶媒としては、
テトラヒドロフラン(THF)、1,2−ジメトキシエ
タン(DME)、トルエン、キシレン、クロロホルム、
ジクロロメタン、ジオキサン等、又はそれらの混合溶媒
が挙げられる。反応温度は50℃〜100℃が好適であ
る。
【0141】工程2 化合物[2]を溶媒中、加熱下、塩基の存在下又は非存
在下で化合物[3]と反応させることにより、化合物
[I]−1を得ることができる。溶媒としては、アセト
ニトリル、アルコール類(メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等)、THF、DME、ジオキサ
ン等、又はそれらの混合溶媒が挙げられる。塩基として
は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等が挙げら
れる。
【0142】製法2 本製法は、Wが酸素原子である化合物[I]を製造する
方法である。 製法2
【0143】
【化16】
【0144】(式中、各記号は前記定義のとおりであ
る。)
【0145】工程3 化合物[1]を溶媒中、加熱下で化合物[3]と反応さ
せることにより、化合物[I]−2を得ることができ
る。溶媒としては、アセトニトリル、アルコール類(メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール等)、
キシレン、トルエン等、又はそれらの混合溶媒が挙げら
れる。
【0146】製法3 本製法は、Wが硫黄原子であり、Aが−(CH2m−N
(R8)−である化合物[I]を製造する方法である。 製法3
【0147】
【化17】
【0148】(式中、R8'は−SO216又は低級アル
キル基を示し、当該低級アルキル基は低級アルコキシ
基、アリールオキシ基、−N(R11)(R12)、カルボ
キシ基、低級シクロアルキル基及び置換されてもよいア
リール基からなる群より選択される置換基で置換されて
いてもよい。Lはヨウ素原子、臭素原子、塩素原子等の
脱離基を示し、その他の各記号は前記定義のとおりであ
る。)
【0149】工程4 化合物[4]を溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、
1,1'−チオカルボニルジイミダゾール、チオホスゲ
ン等と反応させ、次いで、アンモニアと反応させること
により化合物[6]を得ることができる。溶媒として
は、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、
THF、DME、ジオキサン、トルエン等、又はそれら
の混合溶媒が挙げられる。塩基としては、トリエチルア
ミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、
水素化ナトリウム等が挙げられる。反応温度は−20℃
〜50℃が好適である。
【0150】工程5 化合物[6]を溶媒中、加熱下、塩基の存在下又は非存
在下で化合物[3]と反応させることにより、化合物
[I]−3を得ることができる。溶媒としては、アセト
ニトリル、アルコール類(メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等)、THF、DME、ジオキサ
ン等、又はそれらの混合溶媒が挙げられる。塩基として
は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等が挙げら
れる。
【0151】工程6 化合物[I]−3を溶媒中、塩基の存在下、化合物
[7]と反応させることにより、化合物[I]−4を得
ることができる。溶媒としては、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、THF、DME、ジオキサ
ン、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)等、又はそれらの混合溶媒
が挙げられる。塩基としては、水素化ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。反応温度は
0℃〜100℃が好適である。
【0152】製法4 本製法は、Rが−COOR7又は−X1−A1−COOR7
であるとき、R7が水素原子である化合物[I]又はそ
の塩を製造する方法である。 製法4
【0153】
【化18】
【0154】(式中、RBは−COOH又は−X1−A1
−COOHを示し、RCは−COOM又は−X1−A1
COOM(Mはアルカリ金属を示す)を示し、その他の
各記号は前記定義のとおりである。)
【0155】工程7 化合物[I]−5を加水分解することにより化合物
[I]−6を得ることができる。加水分解は常法に従っ
て行うことができる。例えば、溶媒中、酸(ルイス酸を
含む)又は塩基の存在下で加水分解する方法が挙げられ
る。溶媒としては、アルコール類(メタノール、エタノ
ール、イソプロピルアルコール等)、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、DME、N,N−ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、DMSO、水等、又はそれらの混合溶媒
が挙げられる。酸としては、塩酸、トリフルオロ酢酸、
硫酸等が挙げられる。塩基としては、アルカリ金属水酸
化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。反応温度は特
に限定されず、冷却下乃至加熱下で反応を行うことがで
きる。
【0156】工程8 化合物[I]−6を、常法に従ってアルカリ金属水酸化
物[8]と反応させることにより、化合物[I]−7を
得ることができる。アルカリ金属水酸化物は、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等である。本工程は、溶媒中
で行うことができる。溶媒としては、アルコール類(メ
タノール、エタノール等)、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、DME等、又はそれらの混合溶媒が挙げられ
る。反応温度は特に限定されず、冷却下乃至加熱下で反
応を行うことができる。
【0157】製法5 本製法は、Rがテトラゾリル基である化合物[I]を製
造する方法である。 製法5
【0158】
【化19】
【0159】(式中、各記号は前記定義のとおりであ
る。)
【0160】工程9 前記製法1〜3と同様の方法により製造した化合物
[9]を、溶媒中、トリメチルシリルアジド及びジブチ
ル錫オキシドと反応させることにより、化合物[I]−
8を得ることができる。溶媒としては、トルエン、キシ
レン、ベンゼン等、又はそれらの混合溶媒が挙げられ
る。反応温度は50℃〜150℃が好適である。
【0161】製法6 本製法は、R6が−N(R13)−CH2−Zである化合物
[I]を製造する方法である。 製法6
【0162】
【化20】
【0163】(式中、各記号は前記定義のとおりであ
る。)
【0164】工程10 化合物[10]を還元することにより化合物[11]を
得ることができる。還元は、常法に従って行うことがで
きる。例えば、化合物[10]を、溶媒中、触媒存在
下、水素雰囲気下で接触還元することにより化合物[1
1]を得ることができる。溶媒としては、アルコール類
(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
等)、テトラヒドロフラン、酢酸等が挙げられる。触媒
としては、パラジウム−炭素等のパラジウム触媒等が挙
げられる。
【0165】工程11 化合物[11]を、還元剤の存在下で化合物[12]と
反応させることにより、化合物[I]−9を得ることが
できる。還元剤としては、トリアセトキシ水素化ホウ素
ナトリウム、水素化シアノホウ素ナトリウム(NaBH
3CN)等が挙げられる。反応温度は0℃〜40℃が好
適である。
【0166】工程12 化合物[I]−9を溶媒中、塩基の存在下、化合物[1
3]と反応させることにより、化合物[I]−10を得
ることができる。この反応は、製法3における工程6と
同様の方法で行うことができる。
【0167】なお、本明細書で記載した製造方法は、本
発明化合物の製造方法の一例であり、有機合成化学の分
野で公知の常法を組み合わせることにより、上記で説明
した以外の化合物についても製造することができる。
【0168】
【実施例】次に本発明に係る一般式[I]で示される化
合物及びその製造方法を製造例及び実施例によって、具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限
定されるものではない。 製造例1 4−シクロヘキシルベンズアルデヒド (1)4−シクロヘキシルベンジルアルコール
【0169】
【化21】
【0170】窒素気流下、4−シクロヘキシル安息香酸
(80.0g,0.382mol)にテトラヒドロフラ
ン(1.2L,15.0v/w)を加えた後、クロロ炭
酸イソブチル(52.0ml,0.401mol)を加
えた。氷冷攪拌下、反応液にトリエチルアミン(56.
0ml,0.401mol)を加えた後、同温で30分
攪拌した。生じた沈殿を濾別した。窒素気流下、別の反
応器に用意した水素化ホウ素ナトリウム(58.0g,
1.53mol)のテトラヒドロフラン(160ml,
2.0v/w)懸濁液に上記濾液を氷冷攪拌下、注意深
く加えた。室温攪拌1.5時間後、氷冷攪拌下、蒸留水
(160ml,2.0v/w)を加えた。氷冷攪拌20
分後、2N−塩酸(825ml,4.3eq)を加え
た。室温攪拌30分後、酢酸エチル(400ml)で抽出
し、有機層を蒸留水(100ml)、2N−水酸化ナト
リウム水溶液(100ml)、蒸留水(100ml)、
飽和食塩水(100ml)で順次洗浄後、硫酸マグネシウ
ム(70g)で乾燥した。濾過、溶媒留去後、減圧乾燥
することで白色固体の標題化合物(63.8g,収率8
7.8%)を得た。1 H−NMR(300MHz,DMSO−d6) δ1.
23−1.41(5H,m),1.67−1.78(5
H,m),2.47(1H,m),4.43(2H,
s),5.04(1H,brs),7.15(2H,
d,J=8.0Hz),7.21(2H,d,J=8.
0Hz).
【0171】(2)4−シクロヘキシルベンズアルデヒ
【0172】
【化22】
【0173】製造例1(1)で得られた4−シクロヘキ
シルベンジルアルコール(121.5g,0.639m
ol)のジメチルスルホキシド(500ml)溶液に、
トリエチルアミン(249ml,1.79mol)を加
えた。氷冷攪拌下、ピリジン三酸化硫黄錯体(163
g,1.02mol)を徐々に加えた後、室温で2時間
攪拌した。反応液に氷冷攪拌下、水(500ml)を滴
下した。n−ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒(1:
1)で抽出し、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで
乾燥した。濾過、溶媒留去後、減圧乾燥することで無色
油状物の標題化合物(112g,収率93.4%)を得
た。1 H−NMR(300MHz,CDCl3) δ1.20
−1.53(5H,m),1.72−1.95(5H,
m),2.53−2.65(1H,m),5.04(1
H,brs),7.37(2H,d,J=8.2H
z),7.81(2H,d,J=8.2Hz),9.9
7(1H,s).
【0174】実施例1 4−(N−(4−(4−(N−(4−シクロヘキシルベ
ンジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−チアゾ
リル)−N−メチルアミノメチル)安息香酸 (1)1−(4−メトキシカルボニルベンジル)−2−
チオウレア
【0175】
【化23】
【0176】アルゴン雰囲気下、4−アミノメチル安息
香酸メチル 塩酸塩(170.0g,0.843mo
l)のクロロホルム(850ml,5.0v/w)懸濁
液に1,1'−チオカルボニルジイミダゾール(純度9
0% 166.0g,0.843mol)、トリエチル
アミン(123ml,0.885mol)を順次加え
た。室温にて3時間攪拌後、28%アンモニア水(57
0ml,8.43mol)、メタノール(170ml,
1.0v/w)を加え終夜攪拌した。反応液にn−ヘキ
サン(1700ml,10.0v/w)、水(850m
l,5.0v/w)を順次加え室温で3時間攪拌した。
析出した結晶を濾過し、n−ヘキサン(500ml)、
水(500ml)で順次洗浄後、減圧乾燥して、無色固
体の標題化合物(172.5g,収率91.3%)を得
た。1 H−NMR(300MHz,DMSO−d6) δ3.
84(3H,s),4.40(1H,brs),4.7
2(2H,brs),7.17(1H,brs),7.
41(2H,d,J=8.1Hz),7.93(2H,
d,J=8.4Hz),8.07(1H,brs).
【0177】(2)4−((4−(4−ニトロフェニ
ル)−2−チアゾリル)アミノメチル)安息香酸メチル
【0178】
【化24】
【0179】実施例1(1)で得られた1−(4−メト
キシカルボニルベンジル)−2−チオウレア(138.
0g,0.554mol)のアセトニトリル(1380
ml,10.0v/w)懸濁液に、2−ブロモ−4'−
ニトロアセトフェノン(124.1g,0.554mo
l)、重曹(46.9g,0.559mol)を順次加
え、2時間加熱還流した。室温に冷却後、水(1380
ml,10.0v/w)、n−ヘキサン(690ml,
5.0v/w)を順次加え1時間攪拌した。析出した結
晶を濾過し、水(1000ml)、n−ヘキサン(50
0ml)で順次洗浄後、減圧乾燥して、黄色固体の標題
化合物(183.9g,収率89.9%)を得た。1 H−NMR(300MHz,DMSO−d6) δ3.
83(3H,s),4.63(2H,d,J=5.9H
z),7.49(1H,s),7.54(2H,d,J
=8.1Hz),7.95(2H,d,J=8.1H
z),8.06(2H,d,J=9.3Hz),8.2
3(2H,d,J=6.0Hz),8.43(1H,
t,J=5.9Hz).
【0180】(3)4−(N−メチル−N−(4−(4
−ニトロフェニル)−2−チアゾリル)アミノメチル)
安息香酸メチル
【0181】
【化25】
【0182】アルゴン雰囲気下、水素化ナトリウム(含
量60%,26.4g,0.661mol)のN,N−
ジメチルホルムアミド(530ml,2.5v/w)懸
濁液に、10℃以下で、実施例1(2)で得られた4−
((4−(4−ニトロフェニル)−2−チアゾリル)ア
ミノメチル)安息香酸メチル(212.4g,0.57
5mol)のN,N−ジメチルホルムアミド(743m
l,3.5v/w)溶液、ヨウ化メチル(41.2m
l,0.661mol)を順次滴下後、室温で2時間攪
拌した。水素化ナトリウム(含量60%,2.3g,
0.057mol)を加え室温で1時間攪拌した。反応
液を10℃以下で、水(2120ml,10.0v/
w)に滴下し、室温で30分間攪拌後、ジイソプロピル
エーテル(848ml,4.0v/w)を加え2時間攪
拌した。析出した結晶を濾過し、ジイソプロピルエーテ
ル(424ml)、水(424ml)で順次洗浄後、減
圧乾燥して、黄色固体の標題化合物(201.9g,収
率91.4%)を得た。1 H−NMR(300MHz,DMSO−d6) δ3.
14(3H,s),3.84(3H,s),4.87
(2H,s),7.48(2H,d,J=8.3H
z),7.61(1H,s),7.96(2H,d,J
=8.3Hz),8.11(2H,d,J=9.0H
z),8.25(2H,d,J=9.0Hz).
【0183】(4)4−(N−(4−(4−アミノフェ
ニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノメチル)
安息香酸メチル
【0184】
【化26】
【0185】実施例1(3)で得られた4−(N−メチ
ル−N−(4−(4−ニトロフェニル)−2−チアゾリ
ル)アミノメチル)安息香酸メチル(200.0g,
0.522mol)のエタノール(800ml,4.0
v/w)及びテトラヒドロフラン(800ml,4.0
v/w)混合懸濁液に10%パラジウム炭素(20.0
g)を加え水素雰囲気下、3気圧にて終夜攪拌した。反
応液をセライト濾過後、濾液に10%パラジウム炭素
(20.0g)を加え、水素雰囲気下、3気圧にて3時
間攪拌した。セライト濾過、溶媒留去後、残渣にトルエ
ン(800ml)を加え、さらに溶媒を留去し、黄色固
体の標題化合物(182.5g,収率99.0%)を得
た。1 H−NMR(300MHz,DMSO−d6) δ3.
07(3H,s),3.84(3H,s),4.82
(2H,s),5.18(2H,br),6.54(2
H,d,J=8.6Hz),6.78(1H,s),
7.45(2H,d,J=8.3Hz),7.52(2
H,d,J=8.5Hz),7.95(2H,d,J=
8.2Hz).
【0186】(5)4−(N−(4−(4−(4−シク
ロヘキシルベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノメチル)安息香酸メチル
【0187】
【化27】
【0188】アルゴン気流下、実施例1(4)で得られ
た4−(N−(4−(4−アミノフェニル)−2−チア
ゾリル)−N−メチルアミノメチル)安息香酸メチル
(174.0g,0.493mol)にテトラヒドロフ
ラン(1000ml,5.7v/w)を加え溶解させ
た。製造例1(2)で得られた4−シクロヘキシルベン
ズアルデヒド(120.6g,0.641mol)のテ
トラヒドロフラン(740ml,4.3v/w)溶液を
注入した。酢酸(56.4ml,0.986mol)を
加え、室温で1時間攪拌した。氷冷攪拌下、トリアセト
キシ水素化ホウ素ナトリウム(104.5g,0.49
3mol)を加え、室温で1.5時間攪拌した。氷冷
後、酢酸(28.2ml,0.493mol)、トリア
セトキシ水素化ホウ素ナトリウム(52.2g,0.2
46mol)を加え室温で1.5時間攪拌した。反応液
を氷冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2262m
l,13.0v/w)に注意深く加えた。室温で1時間
攪拌後、酢酸エチル(522ml)で抽出し、有機層を蒸
留水(174ml)、飽和食塩水 ( 522ml)で順次
洗浄した。硫酸マグネシウム(50.0g)で乾燥し、
溶媒留去後、得られた橙色固体をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒クロロホルム:酢酸エチル=
99.5:0.5)にて精製し、淡黄色固体の標題化合
物(80.3g,収率31.0%)を得た。1 H−NMR(300MHz,DMSO−d6) δ1.
16−1.47(5H,m),1.65−1.80(5
H,m),2.40−2.55(1H,m),3.60
(3H,s),3.83(3H,s),4.22(2
H,d,J=5.5Hz),4.81(2H,s),
6.32(1H,t,J=5.5Hz),6.57(1
H,d,J=8.7Hz),6.77(1H,s),
7.15(2H,d,J=8.1Hz),7.26(2
H,d,J=8.1Hz),7.45(2H,d,J=
8.3Hz),7.53(2H,d,J=8.6H
z),7.94(2H,d,J=8.3Hz).
【0189】(6)4−(N−(4−(4−(N−(4
−シクロヘキシルベンジル)−N−メチルアミノ)フェ
ニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノメチル)
安息香酸メチル
【0190】
【化28】
【0191】アルゴン気流下、実施例1(5)で得られ
た4−(N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンジ
ルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチル
アミノメチル)安息香酸メチル(70.3g,0.13
4mol)にN,N−ジメチルアセトアミド(351m
l,5.0v/w)を加えた。攪拌下、炭酸カリウム
(73.9g,0.535mol)を注意深く加えた。
室温で20分攪拌後、ジメチル硫酸(50.6ml,
0.535mol)を加えた。50℃で1時間攪拌後、
炭酸カリウム(18.4g,0.134mol)及びジ
メチル硫酸(12.7ml,0.134mol)を加え
60℃で2時間攪拌した。室温に冷却後、n−ヘキサン
(422ml,6.0v/w)を加え1時間攪拌した。
氷冷後、蒸留水(562ml,8.0v/w)を加え
た。室温1時間攪拌後、生じた結晶を濾取し、メタノー
ル(352ml,5.0v/w)でスラリー洗浄した。
得られた橙色固体にテトラヒドロフラン(180ml)
を加え、不溶物を濾過後、濾液を濃縮し、淡黄色固体の
標題化合物(42.1g,収率58.3%)を得た。1 H−NMR(300MHz,DMSO−d6) δ1.
16−1.47(5H,m),1.65−1.80(5
H,m),2.40−2.55(1H,m),3.01
(3H,s),3.07(3H,s),3.83(3
H,s),4.54(2H,s),4.81(2H,
s),6.71(2H,d,J=8.9Hz),6.8
4(1H,s),7.08−7.16(4H,m),
7.46(2H,d,J=8.3Hz),7.62(2
H,d,J=8.8Hz),7.94(2H,d,J=
8.3Hz).
【0192】(7)4−(N−(4−(4−(N−(4
−シクロヘキシルベンジル)−N−メチルアミノ)フェ
ニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノメチル)
安息香酸
【0193】
【化29】
【0194】アルゴン気流下、実施例1(6)で得られ
た4−(N−(4−(4−(N−(4−シクロヘキシル
ベンジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−チア
ゾリル)−N−メチルアミノメチル)安息香酸メチル
(40.7g,75.4mmol)にテトラヒドロフラン
(202ml,5.0v/w)及びメタノール(102
ml,3.0v/w)を加えた。50℃で攪拌下、1N
−水酸化ナトリウム水溶液(151ml,151mmo
l)を加えた。60℃で1時間攪拌後、蒸留水(173
ml,4.25v/w)を加えた。攪拌下、2N−塩酸
(75.4ml,151mmol)を注意深く注入し
た。1時間攪拌後、生じた結晶を濾取し、蒸留水(40
7ml)、エタノール(204ml)で順次洗浄し、減
圧乾燥することで黄色固体(39.2g)を得た。
【0195】得られた黄色固体(38.2g)にテトラ
ヒドロフラン(172ml,4.5v/w)を加え、5
0℃で1時間攪拌した。濾過後、テトラヒドロフラン
(19ml,0.5v/w)で洗浄した。濾液に50℃
で攪拌下、エタノール(134ml,3.5v/w)、
蒸留水(134ml,3.5v/w)を順次注入し、5
0℃で1時間攪拌、室温で1時間攪拌した。生じた結晶
を濾取し、エタノール(306ml)で洗浄後、減圧乾
燥することで淡黄色固体の標題化合物(36.5g,収
率91.9%)を得た。1 H−NMR(300MHz,DMSO−d6) δ1.
16−1.47(5H,m),1.65−1.80(5
H,m),2.40−2.55(1H,m),3.01
(3H,s),3.07(3H,s),4.54(2
H,s),4.81(2H,s),6.71(2H,
d,J=9.0Hz),6.83(1H,s),7.0
8−7.16(4H,m),7.43(2H,d,J=
8.4Hz),7.63(2H,d,J=8.8H
z),7.92(2H,d,J=8.2Hz),12.
85(1H,brs). 融点 180−181℃
【0196】実施例2 4−(N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンジル
オキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルア
ミノメチル)安息香酸カリウム (1)4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)アセ
トフェノン
【0197】
【化30】
【0198】4−シクロヘキシルベンジルアルコール
(74.9g,0.394mol)にトルエン(225
ml)、48%臭化水素酸(150ml)を加え、50
℃で14時間攪拌した。分液後、有機層を水(100m
l)、飽和重曹水(100ml)、水(100ml)、
飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過、溶媒留去後、減圧乾燥することで淡黄色油状
物を得た。得られた油状物をN,N−ジメチルホルムア
ミド(500ml)に溶解し、4−ヒドロキシアセトフ
ェノン(50.3g,0.369mol)、炭酸カリウ
ム(153g,1.11mol)を加え、45℃で70
分間攪拌した。氷冷後、水(750ml)を滴下し、室
温で30分間攪拌した。析出した結晶を濾過、水洗し、
n−ヘキサンで洗浄後、乾燥して、標題化合物(93.
5g,収率86.6%)を得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6) δ1.
15−1.52(5H,m),1.58−1.87(5
H,m),2.47(1H,m),2.51(3H,
s),5.15(2H,s),7.10(2H,d,J
=9.3Hz),7.24(2H,d,J=8.4H
z),7.36(2H,d,J=8.4Hz),7.9
2(2H,d,J=9.3Hz).
【0199】(2)2'−ブロモ−4−(4−シクロヘ
キシルベンジルオキシ)アセトフェノン
【0200】
【化31】
【0201】実施例2(1)で得られた4−(4−シク
ロヘキシルベンジルオキシ)アセトフェノン(60.0
g,0.195mol)の1,2−ジメトキシエタン
(480ml)懸濁液に、臭素(10.5ml,0.2
05mol)の1,2−ジメトキシエタン(120m
l)溶液を室温で滴下した。室温で90分間攪拌後、氷
冷下、水(600ml)を滴下し、室温で30分間攪拌
した。析出した結晶を濾過、水洗し、n−ヘプタンで洗
浄後、乾燥して、標題化合物(68.2g,収率90.
1%)を得た。1 H−NMR(400MHz,CDCl3) δ1.18
−1.50(5H,m),1.70−1.95(5H,
m),2.51(1H,m),4.38(2H,s),
5.10(2H,s),7.03(2H,d,J=8.
9Hz),7.24(2H,d,J=8.4Hz),
7.34(2H,d,J=8.4Hz),7.96(2
H,d,J=8.9Hz).
【0202】(3)4−(4−(4−(4−シクロヘキ
シルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリルアミ
ノメチル)安息香酸メチル
【0203】
【化32】
【0204】実施例1(1)で得られた1−(4−メト
キシカルボニルベンジル)−2−チオウレア(33.0
g,0.147mol)、実施例2(2)で得られた
2'−ブロモ−4−(4−シクロヘキシルベンジルオキ
シ)アセトフェノン(62.7g,0.162mo
l)、重曹(13.6g,0.162mol)にアセト
ニトリル(630ml)を加え、4時間加熱還流した。
室温に冷却後、水(630ml)を加え同温度で1時間
攪拌した。析出した結晶を濾過し、50%アセトニトリ
ル(130ml)、水(2L)、ジイソプロピルエーテ
ル(500ml)で順次洗浄後、乾燥して、標題化合物
(76.4g,定量的)を得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6) δ1.
16−1.47(5H,m),1.65−1.80(5
H,m),2.50(1H,m),3.84(3H,
s),4.61(2H,brs),5.06(2H,
s),6.91(1H,s),7.00(2H,d,J
=8.9Hz),7.23(2H,d,J=8.1H
z),7.35(2H,d,J=8.1Hz),7.5
3(2H,d,J=8.1Hz),7.70(2H,
d,J=8.9Hz),7.94(2H,d,J=8.
1Hz),8.28−8.52(1H,brs).
【0205】(4)4−(N−(4−(4−(4−シク
ロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノメチル)安息香酸メチル
【0206】
【化33】
【0207】アルゴン雰囲気下、水素化ナトリウム(含
量60%,6.09g,0.152mol)のN,N−
ジメチルホルムアミド(130ml)懸濁液に、10℃
以下で、実施例2(3)で得られた4−(4−(4−
(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2
−チアゾリルアミノメチル)安息香酸メチル(65.0
g,0.127mol)のN,N−ジメチルホルムアミ
ド(130ml)懸濁液、ジメチル硫酸(15.0m
l,0.159mol)を順次滴下後、室温で1時間攪
拌した。10℃以下で、ジイソプロピルエーテル(19
5ml)、水(130ml)を順次滴下し、室温で30
分間攪拌した。析出した結晶を濾過し、ジイソプロピル
エーテル(195ml)、水(130ml)で順次洗浄
後、乾燥して、標題化合物(56.0g,83.7%)
を得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6) δ1.
16−1.47(5H,m),1.65−1.86(5
H,m),2.50(1H,m),3.09(3H,
s),3.84(3H,s),4.83(2H,s),
5.06(2H,s),7.00(2H,d,J=8.
9Hz),7.01(1H,s),7.23(2H,
d,J=8.1Hz),7.35(2H,d,J=8.
1Hz),7.46(2H,d,J=8.1Hz),
7.76(2H,d,J=8.9Hz),7.94(2
H,d,J=8.1Hz).
【0208】(5)4−(N−(4−(4−(4−シク
ロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノメチル)安息香酸
【0209】
【化34】
【0210】実施例2(4)で得られた4−(N−(4
−(4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノメチル)安
息香酸メチル(50.0g,94.9mmol)にテトラ
ヒドロフラン(250ml)、メタノール(250m
l)、2N−水酸化ナトリウム水溶液(95.0ml,
190mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、40分間
加熱還流した。反応液に、水(310ml)を加え、室
温に冷却後、2N−塩酸(95.0ml,190mmo
l)を滴下し、90分間攪拌した。生じた結晶を濾取
し、水(700mL)で洗浄後、乾燥することで標題化
合物(48.5g,収率99.7%)を得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6) δ1.
15−1.47(5H,m),1.64−1.85(5
H,m),2.47(1H,m),3.09(3H,
s),4.82(2H,s),5.06(2H,s),
7.00(2H,d,J=9.2Hz),7.02(1
H,s),7.23(2H,d,J=8.4Hz),
7.35(2H,d,J=8.4Hz),7.42(2
H,d,J=8.1Hz),7.77(2H,d,J=
9.2Hz),7.92(2H,d,J=8.1H
z).
【0211】(6)4−(N−(4−(4−(4−シク
ロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノメチル)安息香酸カリウム
【0212】
【化35】
【0213】アルゴン雰囲気下、実施例2(5)で得ら
れた4−(N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベン
ジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチ
ルアミノメチル)安息香酸(30.0g、58.5mm
ol)の懸濁液に、50℃で1N−水酸化カリウム水溶
液(56.0ml)を加えた後、40分間、加熱還流し
た。室温で45分間攪拌し、結晶を濾取し、テトラヒド
ロフラン−エタノール混合溶媒(3:1,150m
l)、エタノール(210ml)で洗浄後、乾燥するこ
とで標題化合物(28.0g,収率90.9%)を得
た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6) δ1.
17−1.47(5H,m),1.65−1.84(5
H,m),2.50(1H,m),3.04(3H,
s),4.71(2H,s),5.07(2H,s),
6.99(1H,s),7.00(2H,d,J=8.
9Hz),7.19(2H,d,J=8.1Hz),
7.23(2H,d,J=8.1Hz),7.36(2
H,d,J=8.1Hz),7.77(2H,d,J=
8.9Hz),7.79(2H,d,J=8.1H
z). 融点 288−291℃(分解)
【0214】実施例3 4−(N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンジル
アミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルア
ミノ)安息香酸 (1)4−((4−(4−ニトロフェニル)−2−チア
ゾリル)アミノ)安息香酸エチル 臭化水素酸塩
【0215】
【化36】 2'−ブロモ−4−ニトロアセトフェノン(87.1
g,0.357mol)、1−(4−エトキシカルボニ
ルフェニル)−2−チオウレア(80.0g,0.35
7mol)のアセトニトリル(1.6L)溶液をアルゴ
ン雰囲気下、1時間、加熱還流した。室温に冷却後、生
成した結晶を濾取、乾燥して標題化合物(153g,収
率94.9%)を得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6) δ1.
33(3H,t,J=7.1Hz),4.29(2H,
q,J=7.1Hz),7.84(1H,s),7.8
7(2H,d,J=9.1Hz),7.97(2H,
d,J=8.6Hz),8.22(2H,d,J=8.
6Hz),8.27(2H,d,J=9.2Hz),1
0.82(1H,s).
【0216】(2)4−(N−メチル−N−(4−(4
−ニトロフェニル)−2−チアゾリル)アミノ)安息香
酸エチル
【0217】
【化37】
【0218】窒素気流下、実施例3(1)で得られた4
−((4−(4−ニトロフェニル)−2−チアゾリル)
アミノ)安息香酸エチル 臭化水素酸塩(150g,
0.333mol)にN,N−ジメチルホルムアミド
(1.05L,7.0v/w)を加えた。氷冷攪拌下、
炭酸カリウム(138g,0.999mol)を注意深
く加えた。室温で20分攪拌後、ジメチル硫酸(63.
2ml,0.666mol)を加えた。60℃で2時間
攪拌後、氷冷攪拌下、蒸留水(1.05L,7.0v/
w)を加えた。氷冷下で1時間攪拌後、生じた結晶を濾
取し、蒸留水(450mL)で洗浄後、減圧乾燥するこ
とで橙色結晶の標題化合物(127g,収率99.3
%)を得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6) δ1.
34(3H,t,J=7.1Hz),3.62(3H,
s),4.33(2H,q,J=7.1Hz),7.7
4(2H,d,J=8.8Hz),7.78(1H,
s),8.03(2H,d,J=8.8Hz),8.1
4(2H,d,J=9.0Hz),8.28(2H,
d,J=9.0Hz).
【0219】(3)4−(N−(4−(4−アミノフェ
ニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)安息香
酸エチル
【0220】
【化38】
【0221】窒素気流下、実施例3(2)で得られた4
−(N−メチル−N−(4−(4−ニトロフェニル)−
2−チアゾリル)アミノ)安息香酸エチル(123g,
0.321mol)にN,N−ジメチルホルムアミド
(1.20L,10.0v/w)を加えた。室温攪拌
下、亜二チオン酸ナトリウム(80%purity,2
10g,0.963mol)を加えた。室温で10分攪
拌後、蒸留水(123ml,1.0v/w)を注意深く
加えた。100℃で1.5時間攪拌後、トリエチルアミ
ン(223ml,1.61mol)を80℃で加え、室
温まで水冷した。室温で1時間攪拌後、蒸留水(1.1
L,9.0v/w)を加えた。室温で30分攪拌後、酢
酸エチル(1.20L)で二回抽出し、有機層を蒸留水
(400ml)、飽和食塩水(400ml)で順次洗浄
後、硫酸マグネシウム(60g)で乾燥した。濾過、溶
媒留去、トルエン共沸、減圧乾燥することで黄色から橙
色の固体の標題化合物(67.0g,収率63.0%)
を得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6) δ1.
33(3H,t,J=7.0Hz),3.57(3H,
s),4.32(2H,q,J=7.0Hz),5.2
7(2H,brs),6.59(2H,d,J=8.6
Hz),7.02(1H,s),7.56(2H,d,
J=8.6Hz),7.71(2H,d,J=9.0H
z),7.99(2H,d,J=9.0Hz).
【0222】(4)4−(N−(4−(4−(4−シク
ロヘキシルベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノ)安息香酸エチル
【0223】
【化39】
【0224】窒素気流下、実施例3(3)で得られた4
−(N−(4−(4−アミノフェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノ)安息香酸エチル(51.0
g,0.144mol)にテトラヒドロフラン(306
ml,6.0v/w)を加えた。室温攪拌下、製造例1
(2)で得られた4−シクロヘキシルベンズアルデヒド
(30.0g,0.158mol)のテトラヒドロフラ
ン(153ml,3.0v/w)溶液を注入した。テト
ラヒドロフラン(51ml,1.0v/w)で洗いこん
だ後、室温で30分攪拌した。氷冷攪拌下、トリアセト
キシ水素化ホウ素ナトリウム(46.0g,0.216
mol)、酢酸(12.4ml、0.216mol)を
加え、室温で1.5時間攪拌した。氷冷攪拌下、飽和炭
酸水素ナトリウム水(510ml,10.0v/w)を
注意深く加えた。室温で1時間攪拌後、酢酸エチル(4
08ml)で抽出し、有機層を蒸留水(255ml)、
飽和食塩水(255ml)で順次洗浄後、硫酸マグネシ
ウム(50g)で乾燥した。濾過、溶媒留去後、得られ
た橙色固体に、イソプロピルアルコール(510ml,
10.0v/w)を加え、60℃で1時間攪拌した。氷
冷下で1時間攪拌後、生じた結晶を濾取し、イソプロピ
ルアルコール(102ml)、tert−ブチルメチル
エーテル(102ml)で洗浄後、減圧乾燥することで
淡黄色固体の標題化合物(58.0g,収率77.0
%)を得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6) δ1.
23−1.40(8H,m,),1.67−1.78
(5H,m),2.46(1H,s),3.56(3
H,s),4.24(2H,d,J=6.1Hz),
4.31(2H,q,J=7.1Hz),6.35(1
H,t,J=6.1Hz),6.60(2H,d,J=
8.6Hz),7.01(1H,s),7.16(2
H,d,J=7.6Hz),7.27(6H,d,J=
7.6Hz),7.57(2H,d,J=8.6H
z),7.70(2H,d,J=8.9Hz),7.9
8(2H,d,J=8.9Hz).
【0225】(5)4−(N−(4−(4−(4−シク
ロヘキシルベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノ)安息香酸
【0226】
【化40】
【0227】窒素気流下、実施例3(4)で得られた4
−(N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンジルア
ミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)安息香酸エチル(52.0g,98.9mmol)に
テトラヒドロフラン(312ml,6.0v/w)、メ
タノール(104ml,2.0v/w)を加えた。氷冷
攪拌下、2N−水酸化ナトリウム水溶液(98.9m
l,197.8mmol)を加えた。60℃で2時間攪
拌後、蒸留水(104ml,2.0v/w)を加えた。
氷冷攪拌下、2N−塩酸(98.9ml,197.8m
mol)を注意深く注入した。氷冷下で1時間攪拌後、
生じた結晶を濾取し蒸留水(156ml)で洗浄後、減
圧乾燥することで黄色固体(51.9g)を得た。得ら
れた黄色固体50.0gにテトラヒドロフラン(750
ml,15.0v/w)を加え、60℃で1時間攪拌し
た。室温まで放冷後、沈殿を濾別しテトラヒドロフラン
(100ml,2.0v/w)で洗浄した。室温攪拌
下、濾液にエタノール(150ml)、蒸留水(150
ml)を順次注入した。氷冷下で1時間攪拌後、生じた
結晶を濾取し、蒸留水(200ml)、50%エタノー
ル水(200ml)で順次洗浄後、減圧乾燥することで
黄色固体の粗標題化合物(33.6g)を得た。エタノ
ール(350ml,7.0v/w)を加え、室温で2時
間攪拌した。生じた結晶を濾取し、エタノール(200
ml)で洗浄後、減圧乾燥することで淡黄色固体の標題
化合物(32.1g,収率64.2%)を得た。1 H−NMR(400MHz,DMSO−d6) δ 1.
20−1.40(5H,m),1.67−1.78(5
H,m),2.43(1H,m),3.56(1H,
s),4.23(3H,d,J=5.1Hz),6.3
4(1H,brt,J=5.1Hz),6.60(2
H,d,J=8.6Hz),6.98(1H,s),
7.16(2H,d,J=8.1Hz),7.27(2
H,d,J=8.1Hz),7.57(2H,d,J=
8.6Hz),7.67(2H,d,J=8.9H
z),7.97(2H,d,J=8.9Hz). 融点 252−253℃(分解)
【0228】実施例1から3と同様の方法により、また
必要に応じその他常法を用いることにより、更に次の化
合物を製造した。
【0229】4−(4−(4−ベンゾイルアミノフェニ
ル)−2−チアゾリルアミノ)安息香酸(実施例4)、
4−(4−(4−(4−tert−ブチルベンゾイルア
ミノ)フェニル)−2−チアゾリルアミノ)安息香酸
(実施例5)、4−(4−(4−(4−シクロヘキシル
ベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チアゾリルアミ
ノ)安息香酸(実施例6)、4−(N−(4−(4−ベ
ンゾイルアミノフェニル)−2−チアゾリル)−N−エ
チルアミノ)安息香酸(実施例7)、4−(N−(4−
(4−(4−シクロヘキシルベンゾイルアミノ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−エチルアミノ)安息香酸
(実施例8)、4−(N−(4−(4−ベンゾイルアミ
ノフェニル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピルア
ミノ)安息香酸(実施例9)、4−(N−(4−(4−
(4−シクロヘキシルベンゾイルアミノ)フェニル)−
2−チアゾリル)−N−イソプロピルアミノ)安息香酸
(実施例10)、
【0230】4−(N−(4−(4−(シクロヘキサン
カルボニルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N
−エチルアミノ)安息香酸(実施例11)、4−(N−
(4−(4−(シクロヘキサンカルボニルアミノ)フェ
ニル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピルアミノ)
安息香酸(実施例12)、4−(N−(4−(4−(シ
クロヘキサンカルボニルアミノ)フェニル)−2−チア
ゾリル)−N−イソブチルアミノ)安息香酸(実施例1
3)、4−(N−カルボキシメチル−N−(4−(4−
(シクロヘキサンカルボニルアミノ)フェニル)−2−
チアゾリル)アミノ)安息香酸(実施例14)、4−
(N−(4−(4−ベンゾイルアミノフェニル)−2−
チアゾリル)−N−イソブチルアミノ)安息香酸(実施
例15)、4−(N−(4−(4−ベンゾイルアミノフ
ェニル)−2−チアゾリル)−N−カルボキシメチルア
ミノ)安息香酸(実施例16)、4−(N−(4−(4
−(4−シクロヘキシルベンゾイルアミノ)フェニル)
−2−チアゾリル)−N−イソブチルアミノ)安息香酸
(実施例17)、4−(N−カルボキシメチル−N−
(4−(4−(4−シクロヘキシルベンゾイルアミノ)
フェニル)−2−チアゾリル)アミノ)安息香酸(実施
例18)、4−(N−(4−(4−(4−シクロヘキシ
ルベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−
N−メチルアミノ)安息香酸(実施例19)、4−(N
−(4−(4−(4−tert−ブチルベンゾイルアミ
ノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)安息香酸(実施例20)、
【0231】4−(4−(4−(4−シクロヘキシルベ
ンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリルアミノ)安
息香酸(実施例21)、4−(N−(4−(4−(4−
シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チア
ゾリル)−N−メチルアミノ)安息香酸(実施例2
2)、4−(N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベ
ンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−エ
チルアミノ)安息香酸(実施例23)、4−(N−(4
−(4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピルアミノ)安
息香酸(実施例24)、4−(N−(4−(4−(4−
シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チア
ゾリル)−N−シクロヘキシルメチルアミノ)安息香酸
(実施例25)、4−(N−(3−カルボキシプロピ
ル)−N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンジル
オキシ)フェニル)−2−チアゾリル)アミノ)安息香
酸(実施例26)、3−(4−(4−(4−シクロヘキ
シルベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チアゾリルア
ミノ)安息香酸(実施例27)、3−(N−(4−(4
−(4−シクロヘキシルベンゾイルアミノ)フェニル)
−2−チアゾリル)−N−イソプロピルアミノ)安息香
酸(実施例28)、4−(N−イソプロピル−N−(4
−(4−(4−モルホリノベンゾイルアミノ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)アミノ)安息香酸 塩酸塩(実
施例29)、3−(N−イソプロピル−N−(4−(4
−(4−ピペリジノベンゾイルアミノ)フェニル)−2
−チアゾリル)アミノ)安息香酸 塩酸塩(実施例3
0)、
【0232】3−(N−イソプロピル−N−(4−(4
−(4−モルホリノベンゾイルアミノ)フェニル)−2
−チアゾリル)アミノ)安息香酸 塩酸塩(実施例3
1)、4−(N−イソプロピル−N−(4−(4−(4
−ピペリジノベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チア
ゾリル)アミノ)安息香酸 塩酸塩(実施例32)、4
−(N−イソプロピル−N−(4−(4−(4−(4−
メチルピペリジノ)ベンゾイルアミノ)フェニル)−2
−チアゾリル)アミノ)安息香酸 塩酸塩(実施例3
3)、4−(N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベ
ンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−イ
ソプロピルアミノ)安息香酸ナトリウム(実施例3
4)、4−(N−(4−(4−(4−(3,5−ジメチ
ルピペリジノ)ベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チ
アゾリル)−N−イソプロピルアミノ)安息香酸 塩酸
塩(実施例35)、cis−4−(N−(4−(4−
(4−(2,6−ジメチルモルホリノ)ベンゾイルアミ
ノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピル
アミノ)安息香酸 塩酸塩(実施例36)、4−(N−
イソプロピル−N−(4−(4−(4−(4−メチル−
1−ピペラジニル)ベンゾイルアミノ)フェニル)−2
−チアゾリル)アミノ)安息香酸ナトリウム(実施例3
7)、2−クロロ−4−(N−(4−(4−(4−シク
ロヘキシルベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チアゾ
リル)−N−イソプロピルアミノ)安息香酸(実施例3
8)、2−クロロ−4−(N−イソプロピル−N−(4
−(4−(4−ピペリジノベンゾイルアミノ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)アミノ)安息香酸 塩酸塩(実
施例39)、2−クロロ−4−(N−イソプロピル−N
−(4−(4−(4−モルホリノベンゾイルアミノ)フ
ェニル)−2−チアゾリル)アミノ)安息香酸 塩酸塩
(実施例40)、
【0233】2−クロロ−4−(N−イソプロピル−N
−(4−(4−(4−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)ベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)
アミノ)安息香酸(実施例41)、4−(1−(4−
(4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−1−メチルエチル)安息香酸
(実施例42)、4−(1−(4−(4−(4−シクロ
ヘキシルベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−1−メチルエチル)安息香酸(実施例43)、4
−(1−メチル−1−(4−(4−(4−モルホリノベ
ンゾイルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)エチ
ル)安息香酸(実施例44)、4−(1−メチル−1−
(4−(4−(4−ピペリジノベンゾイルアミノ)フェ
ニル)−2−チアゾリル)エチル)安息香酸(実施例4
5)、4−(N−(4−(4−(4−シクロヘキシルブ
チリルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−イ
ソプロピルアミノ)安息香酸(実施例46)、4−(4
−(4−(4−tert−ブチルベンジルオキシ)フェ
ニル)−2−チアゾリルメチル)安息香酸(実施例4
7)、4−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンジル
オキシ)フェニル)−2−チアゾリルメチル)安息香酸
(実施例48)、4−(4−(4−(4−カルボキシベ
ンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリルメチル)安
息香酸(実施例49)、(4−(N−(4−(4−(シ
クロヘキサンカルボニルアミノ)フェニル)−2−チア
ゾリル)−N−イソプロピルアミノ)フェノキシ)酢酸
(実施例50)、
【0234】(4−(N−(4−(4−(4−シクロヘ
キシルベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−イソプロピルアミノ)フェノキシ)酢酸(実
施例51)、4−(N−(4−(4−(4−シクロヘキ
シルベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)
−N−イソプロピルアミノ)−2,3,5,6−テトラ
フルオロ安息香酸(実施例52)、(4−(N−イソプ
ロピル−N−(4−(4−(4−ピペリジノベンゾイル
アミノ)フェニル)−2−チアゾリル)アミノ)フェノ
キシ)酢酸(実施例53)、(4−(N−イソプロピル
−N−(4−(4−(4−モルホリノベンゾイルアミ
ノ)フェニル)−2−チアゾリル)アミノ)フェノキ
シ)酢酸(実施例54)、(4−(N−(4−(4−
(3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイルアミ
ノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピル
アミノ)フェノキシ)酢酸(実施例55)、(4−(N
−(4−(4−(3,5−ジクロロベンゾイルアミノ)
フェニル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピルアミ
ノ)フェノキシ)酢酸(実施例56)、(4−(N−イ
ソプロピル−N−(4−(4−(2−ピペリジノ−5−
ピリジンカルボニルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)アミノ)フェノキシ)酢酸(実施例57)、4−
(N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンゾイルア
ミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−シクロヘキ
シルメチルアミノ)安息香酸(実施例58)、4−(N
−シクロヘキシルメチル−N−(4−(4−(4−トリ
フルオロメチルベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チ
アゾリル)アミノ)安息香酸(実施例59)、4−(N
−(4−(4−(N−(4−シクロヘキシルベンゾイ
ル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−イソプロピルアミノ)安息香酸(実施例6
0)、
【0235】4−((N−(4−(4−(4−シクロヘ
キシルベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−イソプロピルアミノ)メチル)安息香酸(実
施例61)、4−((N−イソプロピル−N−(4−
(4−(4−ピペリジノベンゾイルアミノ)フェニル)
−2−チアゾリル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例
62)、4−((N−イソプロピル−N−(4−(4−
(4−モルホリノベンゾイルアミノ)フェニル)−2−
チアゾリル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例6
3)、4−((N−(4−(4−(4−ビフェニルカル
ボニルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−イ
ソプロピルアミノ)メチル)安息香酸(実施例64)、
4−((N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンジ
ルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−イソプ
ロピルアミノ)メチル)安息香酸(実施例65)、4−
(2−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンゾイルア
ミノ)フェニル)−2−チアゾリル)エチル)安息香酸
(実施例66)、4−(N−(4−(4−(4−シクロ
ヘキシルベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−イソプロピルアミノ)安息香酸(実施例6
7)、4−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンゾイ
ルアミノ)フェニル)−2−チアゾリルメチル)安息香
酸(実施例68)、4−(4−(4−(4−イソプロポ
キシベンゾイルアミノ)フェニル)−2−チアゾリルメ
チル)安息香酸(実施例69)、4−(4−(4−(4
−(1−ピロリル)ベンゾイルアミノ)フェニル)−2
−チアゾリルメチル)安息香酸(実施例70)、
【0236】4−(4−(4−(4−シクロヘキシルベ
ンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾールカルボニ
ル)安息香酸(実施例71)、4−(4−(4−(4−
シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チア
ゾリルアミノ)−3−(2−シクロヘキシルエトキシ)
安息香酸(実施例72)、3−ベンジルオキシ−4−
(4−(4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フ
ェニル)−2−チアゾリルアミノ)安息香酸(実施例7
3)、3−(4−カルボキシベンジルオキシ)−4−
(4−(4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フ
ェニル)−2−チアゾリルアミノ)安息香酸(実施例7
4)、4−シクロヘキシル−N−(4−(2−(N−イ
ソプロピル−N−(4−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)フェニル)アミノ)−4−チアゾリル)フェニル)
ベンズアミド(実施例75)、3−(2−(4−(4−
(4−シクロヘキシルベンゾイルアミノ)フェニル)−
2−チアゾリル)エチル)安息香酸(実施例76)、4
−((N−(4−(4−(3,4−ジクロロベンジルオ
キシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピ
ルアミノ)メチル)安息香酸(実施例77)、N−(4
−(4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピル−(4−
(1H−テトラゾール−5−イル)フェニル)アミン
(実施例78)、N−(4−(4−(4−シクロヘキシ
ルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N
−イソプロピル−(4−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ベンジル)アミン(実施例79)、N−(4−(4
−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−
2−チアゾリル)−N−イソプロピル−(3−(1H−
テトラゾール−5−イル)ベンジル)アミン(実施例8
0)、
【0237】4−((4−(4−(4−シクロヘキシル
ベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリルアミノ)
メチル)安息香酸(実施例81)、4−((N−(4−
(4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)
安息香酸(実施例82)、4−((N−(4−(4−
(4−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−5−チ
アゾリルメトキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N
−イソプロピルアミノ)メチル)安息香酸(実施例8
3)、4−((N−(4−(4−(4'−クロロ−4−
メトキシビフェニル−2−イルメトキシ)フェニル)−
2−チアゾリル)−N−イソプロピルアミノ)メチル)
安息香酸(実施例84)、4−((N−イソプロピル−
N−(4−(4−(4−メチル−2−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)−5−チアゾリルメトキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)アミノ)メチル)安息香酸(実
施例85)、N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベ
ンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−イ
ソプロピル−(2−(1H−テトラゾール−5−イル)
ベンジル)アミン(実施例86)、3−((N−(4−
(4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピルアミノ)メ
チル)安息香酸(実施例87)、2−((N−(4−
(4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピルアミノ)メ
チル)安息香酸(実施例88)、4−(N−(4−(4
−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)フェニル)−2
−チアゾリル)−N−メチルアミノ)安息香酸(実施例
89)、4−(1−(4−(4−(3,4−ジクロロベ
ンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−1−メ
チルエチル)安息香酸(実施例90)、
【0238】4−(1−(4−(4−(4−シクロヘキ
シルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)シ
クロペンチル)安息香酸(実施例91)、4−(1−
(4−(4−(4−ビフェニリルメトキシ)フェニル)
−2−チアゾリル)−1−メチルエチル)安息香酸(実
施例92)、4−(1−(4−(4−(3,4−ジクロ
ロベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)シク
ロヘキシル)安息香酸(実施例93)、4−(4−(4
−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)フェニル)−2
−チアゾリルアミノ)安息香酸(実施例94)、4−
(4−(4−(4−ビフェニリルメトキシ)フェニル)
−2−チアゾリルアミノ)安息香酸(実施例95)、4
−(N−(4−(4−(3,4−ジクロロベンジルオキ
シ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピル
アミノ)安息香酸(実施例96)、4−(N−(4−
(4−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)フェニル)
−2−チアゾリル)−N−(2−ジメチルアミノエチ
ル)アミノ)安息香酸(実施例97)、4−(N−(4
−(4−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−(2−ピペリジノエチ
ル)アミノ)安息香酸(実施例98)、4−(N−(4
−(4−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−(2−メトキシエチル)
アミノ)安息香酸(実施例99)、4−(1−(4−
(4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)シクロヘキシル)安息香酸(実
施例100)、
【0239】4−(4−(4−(4−(4−シクロヘキ
シルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)テ
トラヒドロピラン−4−イル)安息香酸(実施例10
1)、4−(N−(4−(4−(N−(4−シクロヘキ
シルベンジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−
チアゾリル)−N−メチルアミノメチル)安息香酸ナト
リウム(実施例102)、4−((N−イソプロピル−
N−(4−(4−(4−トリフルオロメチルベンジルオ
キシ)フェニル)−2−チアゾリル)アミノ)メチル)
安息香酸(実施例103)、4−((N−(4−(4−
(4−tert−ブチルベンゼンスルホニルアミノ)フ
ェニル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピルアミ
ノ)メチル)安息香酸(実施例104)、4−((N−
(4−(4−(3,4−ジクロロベンゼンスルホニルア
ミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピ
ルアミノ)メチル)安息香酸(実施例105)、4−
((N−イソプロピル−N−(4−(4−(4−トリフ
ルオロメチルベンゼンスルホニルアミノ)フェニル)−
2−チアゾリル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例1
06)、4−((N−(4−(4−(4−シクロヘキシ
ルベンゼンスルホニルアミノ)フェニル)−2−チアゾ
リル)−N−イソプロピルアミノ)メチル)安息香酸
(実施例107)、4−((N−(4−(4−(4−シ
クロヘキシルベンジルスルファニル)フェニル)−2−
チアゾリル)−N−イソプロピルアミノ)メチル)安息
香酸(実施例108)、4−((N−(4−(4−ジベ
ンジルアミノフェニル)−2−チアゾリル)−N−イソ
プロピルアミノ)メチル)安息香酸(実施例109)、
4−((N−(4−(4−(N−(4−シクロヘキシル
ベンゼンスルホニル)−N−メチルアミノ)フェニル)
−2−チアゾリル)−N−イソプロピルアミノ)メチ
ル)安息香酸(実施例110)、
【0240】4−((N−(4−(4−(4−シクロヘ
キシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)
−N−プロピルアミノ)メチル)安息香酸(実施例11
1)、4−((N−(4−(4−(4−シクロヘキシル
フェニルメタンスルホニル)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−イソプロピルアミノ)メチル)安息香酸(実
施例112)、4−((N−ベンジル−N−(4−(4
−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−
2−チアゾリル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例1
13)、4−((N−(4−(4−(N−ベンジル−N
−(4−シクロヘキシルベンジル)アミノ)フェニル)
−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息
香酸(実施例114)、4−((N−(4−(4−(4
−シクロヘキシルベンジルアミノ)フェニル)−2−チ
アゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸(実
施例115)、4−((N−シクロヘキシルメチル−N
−(4−(4−(3,4−ジクロロベンジルアミノ)フ
ェニル)−2−チアゾリル)アミノ)メチル)安息香酸
(実施例116)、4−((N−(4−(4−(ビス
(3,4−ジクロロベンジル)アミノ)フェニル)−2
−チアゾリル)−N−シクロヘキシルメチルアミノ)メ
チル)安息香酸(実施例117)、4−((N−シクロ
ヘキシルメチル−N−(4−(4−(N−(3,4−ジ
クロロベンジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2
−チアゾリル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例11
8)、4−((N−(4−(4−(N−アリル−N−
(4−シクロヘキシルベンジル)アミノ)フェニル)−
2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香
酸(実施例119)、4−((N−(4−(4−(4−
シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チア
ゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸ナトリ
ウム(実施例120)、
【0241】4−((N−(4−(4−(4−シクロヘ
キシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)
−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸 N−メチル−
D−グルカミン塩(実施例121)、4−((N−(4
−(4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)
安息香酸 トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩
(実施例122)、4−((N−(4−(4−(N−ベ
ンジル−N−シクロヘキシルメチルアミノ)フェニル)
−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息
香酸(実施例123)、4−((N−(4−(4−(N
−シクロヘキシルメチル−N−(4−トリフルオロメチ
ルベンジル)アミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−
N−メチルアミノ)メチル)安息香酸(実施例12
4)、4−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンジル
オキシ)フェニル)−2−チアゾールカルボニル)安息
香酸ナトリウム(実施例125)、4−(4−(4−
(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2
−チアゾールカルボニル)安息香酸カリウム(実施例1
26)、4−((N−イソプロピル−N−(4−(4−
(3−ピペリジノベンジルオキシ)フェニル)−2−チ
アゾリル)アミノ)メチル)安息香酸 二塩酸塩(実施
例127)、4−(N−(4−(4−(3,4−ジクロ
ロベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N
−メチルアミノ)安息香酸(実施例128)、4−(N
−シクロヘキシルメチル−N−(4−(4−(3,4−
ジクロロベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)アミノ)安息香酸(実施例129)、4−(N−シ
クロヘキシルメチル−N−(4−(4−(4−イソプロ
ピルベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)ア
ミノ)安息香酸(実施例130)、
【0242】4−(N−シクロヘキシルメチル−N−
(4−(4−(4−イソブチルベンジルアミノ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)アミノ)安息香酸(実施例13
1)、4−(N−(4−(4−(N−(4−シクロヘキ
シルベンジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−
チアゾリル)−N−メチルアミノ)安息香酸(実施例1
32)、4−(N−メチル−N−(4−(4−(4−ト
リフルオロメチルベンジルアミノ)フェニル)−2−チ
アゾリル)アミノ)安息香酸(実施例133)、4−
(N−シクロヘキシルメチル−N−(4−(4−(4−
トリフルオロメチルベンジルアミノ)フェニル)−2−
チアゾリル)アミノ)安息香酸(実施例134)、4−
((N−(4−(4−(N−シクロヘキシルメチル−N
−(4−トリフルオロメチルベンジル)アミノ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピルアミノ)メ
チル)安息香酸(実施例135)、4−((N−イソプ
ロピル−N−(4−(4−(N−(テトラヒドロピラン
−4−イルメチル)−N−(4−トリフルオロメチルベ
ンジル)アミノ)フェニル)−2−チアゾリル)アミ
ノ)メチル)安息香酸(実施例136)、4−(N−メ
チル−N−(4−(4−(N−メチル−N−(4−トリ
フルオロメチルベンジル)アミノ)フェニル)−2−チ
アゾリル)アミノ)安息香酸(実施例137)、4−
(4−(3−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フ
ェニル)−2−チアゾリルアミノ)安息香酸(実施例1
38)、4−(N−(4−(3−(4−シクロヘキシル
ベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−
メチルアミノ)安息香酸(実施例139)、4−(N−
(4−(3−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フ
ェニル)−2−チアゾリル)−N−エチルアミノ)安息
香酸(実施例140)、
【0243】4−(N−(4−(3−(4−シクロヘキ
シルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−
N−イソプロピルアミノ)安息香酸(実施例141)、
4−(N−(4−(3−(4−シクロヘキシルベンジル
オキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−シクロヘ
キシルメチルアミノ)安息香酸(実施例142)、4−
((N−(4−(3−(4−シクロヘキシルベンジルオ
キシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)メチル)安息香酸(実施例143)、4−((N−
(4−(3−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フ
ェニル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピルアミ
ノ)メチル)安息香酸(実施例144)、4−((N−
(4−(3−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フ
ェニル)−2−チアゾリル)−N−シクロヘキシルメチ
ルアミノ)メチル)安息香酸(実施例145)、4−
((N−(4−(3−(4−シクロヘキシルベンゾイル
アミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−イソプロ
ピルアミノ)メチル)安息香酸(実施例146)、4−
((N−(4−(3−(4−シクロヘキシルベンゼンス
ルホニルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−
イソプロピルアミノ)メチル)安息香酸(実施例14
7)、4−(4−(2−ベンジルオキシ−5−クロロフ
ェニル)−2−チアゾリルアミノ)安息香酸(実施例1
48)、4−(1−(4−(2−ベンジルオキシ−5−
クロロフェニル)−2−チアゾリル)−1−メチルエチ
ル)安息香酸(実施例149)、4−(4−(2−ベン
ジルオキシ−5−クロロフェニル)−2−チアゾリルア
ミノ)−3−(2−シクロヘキシルエトキシ)安息香酸
(実施例150)、
【0244】4−(N−(4−(2−ベンジルオキシ−
5−クロロフェニル)−2−チアゾリル)−N−メチル
アミノ)安息香酸(実施例151)、4−(N−(4−
(2−ベンジルオキシ−5−クロロフェニル)−2−チ
アゾリル)−N−(2−シクロヘキシルエチル)アミ
ノ)安息香酸(実施例152)、4−(N−(4−(2
−ベンジルオキシ−5−クロロフェニル)−2−チアゾ
リル)−N−(2−フェノキシエチル)アミノ)安息香
酸(実施例153)、4−(4−(2−ベンジルオキシ
−5−メトキシフェニル)−2−チアゾリルアミノ)安
息香酸(実施例154)、4−(4−(5−メトキシ−
2−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリルアミノ)安息香酸(実施例15
5)、3−ベンジルオキシ−4−(4−(2−ベンジル
オキシ−5−メトキシフェニル)−2−チアゾリルアミ
ノ)安息香酸(実施例156)、4−(4−(2−(4
−シクロヘキシルベンジルオキシ)−5−メトキシフェ
ニル)−2−チアゾリルアミノ)安息香酸(実施例15
7)、5−(4−(2−ベンジルオキシ−5−クロロフ
ェニル)−2−チアゾリルメチル)−2−ヒドロキシ安
息香酸(実施例158)、4−(N−(4−(2−ベン
ジルオキシ−5−クロロフェニル)−2−チアゾリル)
−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)アミノ)安
息香酸(実施例159)、4−(N−(4−(2−ベン
ジルオキシ−5−クロロフェニル)−2−チアゾリル)
−N−シクロヘキシルメチルアミノ)安息香酸(実施例
160)、
【0245】4−((N−(4−(2−ベンジルオキシ
−5−クロロフェニル)−2−チアゾリル)−N−イソ
プロピルアミノ)メチル)安息香酸(実施例161)、
4−((4−(2−ベンジルオキシ−5−クロロフェニ
ル)−2−チアゾリルアミノ)メチル)安息香酸(実施
例162)、4−((N−(4−(2−ベンジルオキシ
−5−クロロフェニル)−2−チアゾリル)−N−メチ
ルアミノ)メチル)安息香酸(実施例163)、4−
((N−(4−(2−ベンジルオキシ−5−クロロフェ
ニル)−2−チアゾリル)−N−(2−シクロヘキシル
エチル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例164)、
4−((N−(4−(5−クロロ−2−(4−トリフル
オロメチルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−(2−シクロヘキシルエチル)アミノ)メチ
ル)安息香酸(実施例165)、4−((N−(2−シ
クロヘキシルエチル)−N−(4−(5−メトキシ−2
−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)アミノ)メチル)安息香酸(実
施例166)、4−(N−(4−(2−ベンジルオキシ
−5−クロロフェニル)−2−チアゾリル)−N−
(3,4−ジクロロベンジル)アミノ)安息香酸(実施
例167)、4−(N−(4−(2−ベンジルオキシ−
5−クロロフェニル)−2−チアゾリル)−N−(3−
メチルブチル)アミノ)安息香酸(実施例168)、4
−(N−(4−(2−ベンジルオキシ−5−メトキシフ
ェニル)−2−チアゾリル)−N−(2−シクロヘキシ
ルエチル)アミノ)安息香酸(実施例169)、4−
(N−(2−シクロヘキシルエチル)−N−(4−(5
−メトキシ−2−(4−トリフルオロメチルベンジルオ
キシ)フェニル)−2−チアゾリル)アミノ)安息香酸
(実施例170)、
【0246】3−(2−シクロヘキシルエトキシ)−4
−(4−(5−メトキシ−2−(4−トリフルオロメチ
ルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリルアミ
ノ)安息香酸(実施例171)、3−(N−(4−(2
−ベンジルオキシ−5−クロロフェニル)−2−チアゾ
リル)−N−(2−シクロヘキシルエチル)アミノ)安
息香酸(実施例172)、4−(4−(5−クロロ−2
−(4−イソプロピルベンジルオキシ)フェニル)−2
−チアゾリルアミノ)安息香酸(実施例173)、4−
(N−(4−(2−ベンジルオキシ−5−フルオロフェ
ニル)−2−チアゾリル)−N−(2−シクロヘキシル
エチル)アミノ)安息香酸(実施例174)、4−(N
−(4−(2−ベンジルオキシ−5−メチルフェニル)
−2−チアゾリル)−N−(2−シクロヘキシルエチ
ル)アミノ)安息香酸(実施例175)、4−(N−
(4−(5−クロロ−2−(4−イソプロピルベンジル
オキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−(2−シ
クロヘキシルエチル)アミノ)安息香酸(実施例17
6)、4−(N−(4−(5−クロロ−2−(4−トリ
フルオロメチルベンジルオキシ)フェニル)−2−チア
ゾリル)−N−(2−シクロヘキシルエチル)アミノ)
安息香酸(実施例177)、4−(N−(4−(5−ク
ロロ−2−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−(2−シクロヘキシルエ
チル)アミノ)安息香酸(実施例178)、4−(4−
(5−クロロ−2−(4−トリフルオロメチルベンジル
オキシ)フェニル)−2−チアゾリルアミノ)−3−
(2−シクロヘキシルエトキシ)安息香酸(実施例17
9)、3−ベンジルオキシ−4−(4−(5−メトキシ
−2−(4−トリフルオロメチルベンジルオキシ)フェ
ニル)−2−チアゾリルアミノ)安息香酸(実施例18
0)、
【0247】3−(N−(4−(2−ベンジルオキシ−
5−クロロフェニル)−2−チアゾリル)−N−シクロ
ヘキシルメチルアミノ)安息香酸(実施例181)、4
−(N−ブチル−N−(4−(5−クロロ−2−(4−
トリフルオロメチルベンジルオキシ)フェニル)−2−
チアゾリル)アミノ)安息香酸(実施例182)、4−
(N−(4−(6−(3,4−ジクロロベンジルオキ
シ)−2−ベンゾオキサゾリル)−2−チアゾリル)−
N−イソプロピルアミノ)安息香酸(実施例183)、
4−(N−(2−シクロヘキシルエチル)−N−(4−
(6−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)−2−ベン
ゾオキサゾリル)−2−チアゾリル)アミノ)安息香酸
(実施例184)、4−(N−(2−シクロヘキシルエ
チル)−N−(4−(5−(3,4−ジクロロベンジル
オキシ)−2−ベンゾイミダゾリル)−2−チアゾリ
ル)アミノ)安息香酸 塩酸塩(実施例185)、4−
(4−(5−(3,4−ジクロロベンジルオキシ)−2
−ベンゾイミダゾリル)−2−チアゾリルアミノ)安息
香酸 塩酸塩(実施例186)、4−(N−シクロヘキ
シルメチル−N−(4−(6−(3,4−ジクロロベン
ジルオキシ)−2−ベンゾオキサゾリル)−2−チアゾ
リル)アミノ)安息香酸(実施例187)、4−(N−
(4−(6−(4−tert−ブチルベンジルオキシ)
−2−ベンゾオキサゾリル)−2−チアゾリル)−N−
シクロヘキシルメチルアミノ)安息香酸(実施例18
8)、4−(N−(4−(6−(2,4−ビス(トリフ
ルオロメチル)ベンジルオキシ)−2−ベンゾオキサゾ
リル)−2−チアゾリル)−N−シクロヘキシルメチル
アミノ)安息香酸(実施例189)、4−(N−シクロ
ヘキシルメチル−N−(4−(6−(3,4−ジフルオ
ロベンジルオキシ)−2−ベンゾオキサゾリル)−2−
チアゾリル)アミノ)安息香酸(実施例190)、
【0248】4−(N−シクロヘキシルメチル−N−
(4−(6−(3,5−ジメトキシベンジルオキシ)−
2−ベンゾオキサゾリル)−2−チアゾリル)アミノ)
安息香酸(実施例191)、4−((N−(4−(4−
シクロペンチルオキシフェニル)−2−チアゾリル)−
N−イソプロピルアミノ)メチル)安息香酸(実施例1
92)、4−((N−(4−(4−ジシクロヘキシルメ
トキシフェニル)−2−チアゾリル)−N−イソプロピ
ルアミノ)メチル)安息香酸 塩酸塩(実施例19
3)、cis−4−((N−(4−(4−(N−(4−
(4−ヒドロキシシクロヘキシル)ベンジル)−N−メ
チルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチ
ルアミノ)メチル)安息香酸(実施例194)、4−
((N−メチル−N−(4−(4−(N−メチル−N−
(4−(4−オキソシクロヘキシル)ベンジル)アミ
ノ)フェニル)−2−チアゾリル)アミノ)メチル)安
息香酸(実施例195)、trans−4−((N−
(4−(4−(N−(4−(4−ヒドロキシシクロヘキ
シル)ベンジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2
−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸
(実施例196)、4−((N−(4−(3−(4−シ
クロヘキシルベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾ
リル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸(実施例
197)、4−((N−(4−(4−(N−(4−シク
ロヘキシルベンジル)−N−(2−メトキシアセチル)
アミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルア
ミノ)メチル)安息香酸(実施例198)、4−((N
−(4−(4−(N−(4−シクロヘキシルベンジル)
−N−(2−ヒドロキシアセチル)アミノ)フェニル)
−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息
香酸(実施例199)、4−((N−(4−(3−(N
−(4−シクロヘキシルベンジル)−N−メチルアミ
ノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)メチル)安息香酸ナトリウム(実施例200)、
【0249】4−((N−(4−(3−(N−アセチル
−N−(4−シクロヘキシルベンジル)アミノ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)
安息香酸(実施例201)、4−((N−(4−(4−
(N−(4−シクロヘキシルベンジル)−N−メタンス
ルホニルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−
メチルアミノ)メチル)安息香酸(実施例202)、4
−((N−(4−(4−(N−(4−シクロヘキシルベ
ンジル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)フェ
ニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチ
ル)安息香酸(実施例203)、3−((N−(4−
(4−(N−(4−シクロヘキシルベンジル)−N−メ
チルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチ
ルアミノ)メチル)安息香酸(実施例204)、cis
−4−((N−(4−(4−(N−(4−(3−ヒドロ
キシシクロヘキシル)ベンジル)−N−メチルアミノ)
フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メ
チル)安息香酸(実施例205)、trans−4−
((N−(4−(4−(N−(4−(3−ヒドロキシシ
クロヘキシル)ベンジル)−N−メチルアミノ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)
安息香酸(実施例206)、4−((N−メチル−N−
(4−(4−(N−メチル−N−(4−(3−オキソシ
クロヘキシル)ベンジル)アミノ)フェニル)−2−チ
アゾリル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例20
7)、4−((N−(4−(4−(N−(4−(4,4
−ジクロロシクロヘキシル)ベンジル)−N−メチルア
ミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)メチル)安息香酸(実施例208)、4−((N−
(4−(4−(N−(4−(4,4−ジフルオロシクロ
ヘキシル)ベンジル)−N−メチルアミノ)フェニル)
−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息
香酸(実施例209)、4−((N−メチル−N−(4
−(4−(N−メチル−N−(4−(テトラヒドロピラ
ン−4−イル)ベンジル)アミノ)フェニル)−2−チ
アゾリル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例21
0)、
【0250】4−((N−(4−(4−(N−(4−
(1−アセチルピペリジン−4−イル)ベンジル)−N
−メチルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−
メチルアミノ)メチル)安息香酸(実施例211)、4
−((N−(4−(4−(N−(4−シクロペンチルベ
ンジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−チアゾ
リル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸(実施例
212)、trans−4−((N−メチル−N−(4
−(4−(N−メチル−N−(4−フェニルシクロヘキ
シルメチル)アミノ)フェニル)−2−チアゾリル)ア
ミノ)メチル)安息香酸(実施例213)、cis−4
−((N−メチル−N−(4−(4−(N−メチル−N
−(4−フェニルシクロヘキシルメチル)アミノ)フェ
ニル)−2−チアゾリル)アミノ)メチル)安息香酸
(実施例214)、4−((N−(4−(4−(N−
(4−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)ベンジル)
−N−メチルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−
N−メチルアミノ)メチル)安息香酸(実施例21
5)、4−((N−(4−(4−(N−(4−(4,4
−ジメチルシクロヘキシル)ベンジル)−N−メチルア
ミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)メチル)安息香酸ナトリウム(実施例216)、4
−((N−シクロヘキシルメチル−N−(4−(6−
(3,4−ジクロロベンジルオキシ)−2−ベンゾオキ
サゾリル)−2−チアゾリル)アミノ)メチル)安息香
酸(実施例217)、4−((N−メチル−N−(4−
(4−(N−メチル−N−(4−(4−メチルシクロヘ
キシル)ベンジル)アミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例218)、4−
((N−(4−(4−(N−(2−シクロヘキシルベン
ジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸(実施例2
19)、4−((N−(4−(6−ベンジルオキシ−2
−ベンゾオキサゾリル)−2−チアゾリル)−N−シク
ロヘキシルメチルアミノ)メチル)安息香酸(実施例2
20)、
【0251】4−((N−シクロヘキシルメチル−N−
(4−(6−フェネチルオキシ−2−ベンゾオキサゾリ
ル)−2−チアゾリル)アミノ)メチル)安息香酸(実
施例221)、4−((N−メチル−N−(4−(4−
(N−メチル−N−(4−フェニルブチル)アミノ)フ
ェニル)−2−チアゾリル)アミノ)メチル)安息香酸
(実施例222)、4−((N−(4−(4−(N−
(2−(2−インダニル)エチル)−N−メチルアミ
ノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)メチル)安息香酸(実施例223)、4−((N−
(4−(4−(N−(2−(3,4−ジクロロフェニ
ル)エチル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−チ
アゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸(実
施例224)、4−((N−メチル−N−(4−(4−
(N−メチル−N−(3−フェニルプロピル)アミノ)
フェニル)−2−チアゾリル)アミノ)メチル)安息香
酸(実施例225)、4−((N−(4−(6−(N−
(4−シクロヘキシルベンジル)−N−メチルアミノ)
−3−ピリジル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)メチル)安息香酸(実施例226)、4−((N−
(2’−(N−(4−シクロヘキシルベンジル)−N−
メチルアミノ)−4’−メチル−4,5’−ビチアゾリ
ル−2−イル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸
(実施例227)、4−((N−(4−(2−クロロ−
6−(N−(4−シクロヘキシルベンジル)−N−メチ
ルアミノ)−4−ピリジル)−2−チアゾリル)−N−
メチルアミノ)メチル)安息香酸(実施例228)、4
−((N−(4−(4−(N−(4−(2,2−ジメチ
ルプロピル)ベンジル)−N−メチルアミノ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)
安息香酸(実施例229)、4−((N−メチル−N−
(4−(4−(N−メチル−N−(4−(1−プロピル
ブチル)ベンジル)アミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例230)、
【0252】4−((N−(4−(2−(4−シクロヘ
キシルフェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イ
ル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)
安息香酸(実施例231)、4−((N−(4−(5−
クロロ−6−(N−(4−シクロヘキシルベンジル)−
N−メチルアミノ)−3−ピリジル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸(実施例2
32)、4−((N−(4−(4−(N−(4−ter
t−ブチルベンジル)−N−メチルアミノ)フェニル)
−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息
香酸(実施例233)、4−((N−メチル−N−(4
−(4−(N−メチル−N−(4−トリフルオロメチル
ベンジル)アミノ)フェニル)−2−チアゾリル)アミ
ノ)メチル)安息香酸(実施例234)、4−((N−
(4−(4−(N−(2−(4−tert−ブチルフェ
ニル)エチル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−
チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸
(実施例235)、4−((N−メチル−N−(4−
(4−(N−メチル−N−(2−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)エチル)アミノ)フェニル)−2−チア
ゾリル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例236)、
4−((N−(4−(4−(N−(2−(4−ジメチル
アミノフェニル)エチル)−N−メチルアミノ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)
安息香酸(実施例237)、4−((N−メチル−N−
(4−(4−(N−メチル−N−(2−(4−モルホリ
ノフェニル)エチル)アミノ)フェニル)−2−チアゾ
リル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例238)、4
−((N−メチル−N−(4−(4−(4−フェニル−
1−ピペラジニルメチル)フェニル)−2−チアゾリ
ル)アミノ)メチル)安息香酸(実施例239)、4−
((N−(4−(4−(4−ベンジル−1−ピペラジニ
ルメチル)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチル
アミノ)メチル)安息香酸(実施例240)、
【0253】4−((N−(4−(4−(N−(4−
(1−エチルプロピル)ベンジル)−N−メチルアミ
ノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)メチル)安息香酸(実施例241)、4−((N−
(4−(3−クロロ−4−(N−(4−シクロヘキシル
ベンジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−チア
ゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸(実施
例242)、4−(4−(2−(N−(4−カルボキシ
ベンジル)−N−メチルアミノ)−4−チアゾリル)ベ
ンジル)−ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(実施
例243)、4−((N−(4−(4−(N−(4−t
ert−ブチルベンジル)−N−メチルアミノ)−3−
クロロフェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)メチル)安息香酸(実施例244)、4−((N−
(4−(4−(N−(4−イソブチルスルファニルベン
ジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸(実施例2
45)、4−((N−(4−(4−(N−(4−シクロ
ヘキシルベンジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−
2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香
酸リジン塩(実施例246)、4−((4−(4−(N
−(4−シクロヘキシルベンジル)−N−メチルアミ
ノ)フェニル)−2−チアゾリルアミノ)メチル)安息
香酸(実施例247)、4−((N−(4−(4−(4
−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チ
アゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸3−
オキソ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−1−イル
(実施例248)、4−((N−(4−(4−(4−シ
クロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾ
リル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸エチル
(実施例249)、4−((N−(4−(4−(4−シ
クロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾ
リル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸1−アセ
トキシエチル(実施例250)、
【0254】4−((N−(4−(4−(4−シクロヘ
キシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)
−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸 メタンスルホ
ン酸塩(実施例251)、4−((N−(4−(4−
(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2
−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸
塩酸塩(実施例252)、4−((N−(4−(4−
(N−(4−シクロヘキシルベンジル)−N−メチルア
ミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)メチル)安息香酸カリウム(実施例253)、4−
((N−(4−(4−(N−(4−シクロヘキシルベン
ジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸塩酸塩(実
施例254)、4−((N−(4−(4−(N−(4−
シクロヘキシルベンジル)−N−メチルアミノ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)
安息香酸メタンスルホン酸塩(実施例255)、4−
((N−(4−(4−(N−(4−シクロヘキシルベン
ジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸トリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタン塩(実施例256)、4
−((N−(4−(4−(N−(4−シクロヘキシルベ
ンジル)−N−メチルアミノ)フェニル)−2−チアゾ
リル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸硫酸塩
(実施例257)、4−(N−(4−(4−(4−シク
ロヘキシルベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノ)安息香酸 塩酸塩(実施例2
58)、4−(N−(4−(4−(4−シクロヘキシル
ベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−
メチルアミノ)安息香酸 メタンスルホン酸塩(実施例
259)、4−(N−(4−(4−(4−シクロヘキシ
ルベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−N
−メチルアミノ)安息香酸 トリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン塩(実施例260)、
【0255】4−(N−(4−(4−(4−シクロヘキ
シルベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)−
N−メチルアミノ)安息香酸 N−メチル−D−グルカ
ミン塩(実施例261)、4−(N−(4−(4−(4
−シクロヘキシルベンジルアミノ)フェニル)−2−チ
アゾリル)−N−メチルアミノ)安息香酸 硫酸塩(実
施例262)、4−(N−(4−(4−(4−シクロヘ
キシルベンジルアミノ)フェニル)−2−チアゾリル)
−N−メチルアミノ)安息香酸ナトリウム(実施例26
3)、4−((N−(4−(4−(4−シクロヘキシル
ベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−
メチルアミノ)メチル)安息香酸 1/2硫酸塩(実施
例264)、4−((N−(4−(4−(4−シクロヘ
キシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)
−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸 ヒスチジン塩
(実施例265)、4−((N−(4−(4−(4−シク
ロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリ
ル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸 リジン塩
(実施例266)、4−((N−(4−(4−(4−シ
クロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾ
リル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸tert
−ブトキシカルボニルメチル(実施例267)、4−
((N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンジルオ
キシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)メチル)安息香酸2,2−ジメチルプロピオニルオ
キシメチル(実施例268)、4−((N−(4−(4
−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニル)−
2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)安息香
酸1−エトキシカルボニルオキシエチル(実施例26
9)、4−((N−(4−(4−(4−シクロヘキシル
ベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−
メチルアミノ)メチル)安息香酸アセトキシメチル(実
施例270)、
【0256】4−((N−(4−(4−(4−シクロヘ
キシルベンジルオキシ)フェニル)−2−チアゾリル)
−N−メチルアミノ)メチル)安息香酸1−イソプロポ
キシカルボニルオキシエチル(実施例271)、4−
((N−(4−(4−(4−シクロヘキシルベンジルオ
キシ)フェニル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミ
ノ)メチル)安息香酸1−シクロヘキシルオキシカルボ
ニルオキシエチル(実施例272)、4−((N−(4
−(4−(4−シクロヘキシルベンジルオキシ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)メチル)
安息香酸5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソー
ル−4−イルメチル(実施例273)、4−(N−(4
−(4−(4−シクロヘキシルベンジルアミノ)フェニ
ル)−2−チアゾリル)−N−メチルアミノ)安息香酸
リジン塩(実施例274)。各実施例の化合物の構造
式及び物性値を表1乃至67に示す。
【0257】
【表1】
【0258】
【表2】
【0259】
【表3】
【0260】
【表4】
【0261】
【表5】
【0262】
【表6】
【0263】
【表7】
【0264】
【表8】
【0265】
【表9】
【0266】
【表10】
【0267】
【表11】
【0268】
【表12】
【0269】
【表13】
【0270】
【表14】
【0271】
【表15】
【0272】
【表16】
【0273】
【表17】
【0274】
【表18】
【0275】
【表19】
【0276】
【表20】
【0277】
【表21】
【0278】
【表22】
【0279】
【表23】
【0280】
【表24】
【0281】
【表25】
【0282】
【表26】
【0283】
【表27】
【0284】
【表28】
【0285】
【表29】
【0286】
【表30】
【0287】
【表31】
【0288】
【表32】
【0289】
【表33】
【0290】
【表34】
【0291】
【表35】
【0292】
【表36】
【0293】
【表37】
【0294】
【表38】
【0295】
【表39】
【0296】
【表40】
【0297】
【表41】
【0298】
【表42】
【0299】
【表43】
【0300】
【表44】
【0301】
【表45】
【0302】
【表46】
【0303】
【表47】
【0304】
【表48】
【0305】
【表49】
【0306】
【表50】
【0307】
【表51】
【0308】
【表52】
【0309】
【表53】
【0310】
【表54】
【0311】
【表55】
【0312】
【表56】
【0313】
【表57】
【0314】
【表58】
【0315】
【表59】
【0316】
【表60】
【0317】
【表61】
【0318】
【表62】
【0319】
【表63】
【0320】
【表64】
【0321】
【表65】
【0322】
【表66】
【0323】
【表67】
【0324】以下に製剤例を挙げるが、本発明はこれに
限定されるものではない。 製剤例 (a)実施例1の化合物 10g (b)乳糖 50g (c)トウモロコシデンプン 15g (d)カルボキシメチルセルロースナトリウム 44g (e)ステアリン酸マグネシウム 1g (a)、(b)、(c)の全量及び(d)の30gを水
で練合し、真空乾燥後、製粒を行う。この製粒末に14
gの(d)及び1gの(e)を混合し、打錠機で錠剤と
することにより、1錠あたり10mgの(a)を含有す
る錠剤1000個を製造する。
【0325】次に本発明の蛋白質チロシンホスファター
ゼ1B阻害作用について行った試験の結果を示す。 (試験例) 試験例1(蛋白質チロシンホスファターゼ1B阻害作
用) ・アッセイ緩衝液の調製:50mM Tris−HCl
緩衝液(pH7.5)、50mM NaCl及び3mM
ジチオトレイトール(DTT)を調製した。 ・検体の調製:最終ジメチルスルホキシド(DMSO)
濃度が1%以下になるようにそれぞれ0.1、0.3、
1、3及び10μMの試験化合物の10mM DMSO
溶液を上記のアッセイ緩衝液で希釈した。なお、コント
ロールとしてはアッセイ緩衝液を使用した。 ・基質の調製:インスリンレセプターの配列1142か
ら1153までの12アミノ酸で3箇所のチロシンをリ
ン酸化した合成ペプチドを上記のアッセイ緩衝液で希釈
し、80μMに調製した。 ・酵素の調製:UBI社製の組換え型ヒト蛋白質チロシ
ンホスファターゼ1Bを上記のアッセイ緩衝液で希釈し
た(1.2ng/25μl)。 (評価方法)96穴プレートに、上記の通り調製した検
体10μl及び基質25μlを順次添加し、上記の通り
調製した酵素25μlを添加し、混合した。室温で60
分間インキュベートした後、リン発色剤であるマラカイ
トグリーン(Biomol社)120μlを加え、更に
室温で20分間インキュベートし、発色させた。これを
プレートリーダーで吸光度650nmを測定し、試験化
合物の蛋白質チロシンホスファターゼ1B阻害作用を評
価した。その結果を表68に示した。
【0326】試験例2(血糖低下作用) 飽食時血糖値により群分けした6乃至9週齢の雄ob/
obマウスに、試験化合物の0.5%メチルセルロース
懸濁液を経口投与した。なお、コントロール群には0.
5%メチルセルロース溶液のみを投与した。採血は、投
与3時間後、麻酔下において眼底より行った。なお、採
血は試験化合物投与直前に餌を抜き、絶食下で行った。
このようにして採取された血液を遠心分離した後、得ら
れた血漿からヘキソキナーゼ法(グルコース測定キッ
ト)を用いて血糖値を測定した。評価は、コントロール
群に対する試験化合物投与群の血糖値の低下率を%で示
した。その結果を表68に示した。
【0327】
【表68】
【0328】試験例3(血中脂質低下作用) 7週齢のdb/dbマウスに、試験化合物の0.5%メ
チルセルロース懸濁液を1日1回、14日間経口投与し
た。なお、コントロール群には0.5%メチルセルロー
ス溶液のみを投与した。採血は、投与開始から7日目、
14日目の試験化合物投与前に非絶食下で、エーテル軽
麻酔下において眼底より行った。このようにして採取さ
れた血液を遠心分離した後、得られた血漿から酵素法
(トリグリセリド測定キット)を用いて血漿中トリグリ
セリド濃度を測定した。その結果を表69に示した。
【0329】
【表69】
【0330】
【発明の効果】以上の試験結果等より、本発明に係る化
合物[I]は優れたPTP1B阻害作用を有することが
示される。即ち、本発明に係る化合物[I]は、直接的
にインスリン作用を改善し、インスリン感受性、インス
リン抵抗性及び/又は耐糖性を改善することができる新
しいタイプの糖尿病の予防又は治療薬として期待され
る。また、本発明に係る化合物[I]は、糖尿病の合併
症(網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化に基づく心筋梗
塞や脳梗塞等)の予防又は治療薬、更にはPTP1Bの
介在する疾患の治療薬としても期待される。さらに、本
発明に係る化合物[I]は、以上の試験結果にて血中脂
質低下作用が認められることから、高脂血症の予防又は
治療薬としても期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/426 A61K 31/426 31/4418 31/4418 31/4439 31/4439 31/454 31/454 31/496 31/496 31/5377 31/5377 45/00 45/00 A61P 3/04 A61P 3/04 3/06 3/06 3/10 3/10 9/10 9/10 103 103 13/12 13/12 25/00 25/00 27/02 27/02 43/00 111 43/00 111 C07D 277/42 C07D 277/42 417/04 417/04 417/12 417/12 (72)発明者 坂田 昌平 大阪府高槻市紫町1番1号 日本たばこ産 業株式会社医薬総合研究所内 (72)発明者 前川 聡 滋賀県草津市笠山4丁目14番11号 (72)発明者 柏木 厚典 滋賀県大津市大石東四丁目10番4号 Fターム(参考) 4C033 AD08 AD13 4C063 AA01 BB01 BB06 BB07 BB09 CC62 CC76 CC78 CC81 DD04 DD10 DD12 DD34 DD47 DD52 DD54 DD62 EE01 4C084 AA17 NA05 ZA012 ZA332 ZA362 ZA402 ZA702 ZA812 ZC202 ZC332 ZC352 4C086 AA01 AA02 AA03 BC16 BC82 MA01 MA04 NA14 ZA01 ZA33 ZA36 ZA40 ZA70 ZA81 ZC20 ZC33 ZC35 4C206 AA01 DB03 DB56 MA02 MA04 NA05 ZC33

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I] 【化1】 〔式中、Wは硫黄原子又は酸素原子を示し;Rは (1)−COOR7(式中、R7は水素原子又は低級アルキ
    ル基を示す)、 (2)−X1−A1−COOR7 (式中、X1は−O−、−N(R15)−又は−S(O)p
    −(式中、R15は水素原子又は低級アルキル基を示し、
    pは0、1又は2を示す)を示し、A1は低級アルキレ
    ン基を示し、R7は水素原子又は低級アルキル基を示
    す)又は(3)テトラゾリル基を示し、R1、R2、R3及び
    4は、それぞれ独立して、(1)水素原子、(2)ハロゲン
    原子、(3)水酸基、(4)置換されてもよい低級シクロアル
    キルアルキルオキシ基、(5)置換されてもよいアラルキ
    ルオキシ基、(6)シアノ基、(7)ニトロ基、(8)低級アル
    キル基、(9)低級ハロアルキル基、(10)低級アルコキシ
    基又は(11)低級ハロアルコキシ基を示し;Aは−(CH
    2m−X−(式中、Xは−N(R8)−、−C(R9
    (R10)−、−CO−又は−CO−N(R8)−(式
    中、R8は水素原子、−SO216(R16は低級アルキル
    基又はアリール基を示す)又は低級アルキル基を示し、
    当該低級アルキル基は低級アルコキシ基、アリールオキ
    シ基、−N(R11)(R12)(R11及びR12は、それぞ
    れ独立して、水素原子若しくは低級アルキル基を示す
    か、又はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、さ
    らに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選
    択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよい
    5〜7員ヘテロ環を形成してもよい)、カルボキシ基、
    低級シクロアルキル基及び置換されてもよいアリール基
    からなる群より選択される置換基で置換されていてもよ
    く、R9及びR10は、それぞれ独立して、水素原子若し
    くは低級アルキル基を示すか、又はそれらが結合する炭
    素原子と一緒になって低級シクロアルカンを形成しても
    よく、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になって、
    さらに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より
    選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよ
    い5〜7員ヘテロ環を形成してもよい)を示し、mは0
    又は1乃至3の整数を示す)で表される基を示し;Bは
    アリール基又は芳香族ヘテロ環基を示し;R5は(1)水素
    原子、(2)ハロゲン原子、(3)低級アルキル基、(4)低級
    アルコキシ基、(5)シアノ基、(6)ニトロ基、(7)低級ハ
    ロアルキル基又は(8)−S(O)r−R17(R17は低級ア
    ルキル基又はアリール基を示し、rは0、1又は2を示
    す)を示し;R6は−(Y)s1−(A2s−Z(式中、
    s1及びsは、それぞれ独立して、0又は1を示し、Y
    は−O−、−S(O)t−、−N(R13)−、−N(R
    14)−CO−、−N(R14)−SO2−、−SO2−N
    (R14)−、−C(R18)(R19)−又は−CO−(式
    中、tは0、1又は2を示し、R13は(1)水素原子、(2)
    低級アルキル基(当該低級アルキル基は(a)低級シクロ
    アルキル基、(b)置換されてもよいアリール基、(c)置換
    されてもよいヘテロ環基及び(d)水酸基からなる群より
    選択される置換基で置換されていてもよい)、(3)低級
    アルケニル基、(4)低級アルキルスルホニル基又は(5)低
    級アルキルカルボニル基(当該低級アルキルカルボニル
    基は水酸基又は低級アルコキシ基で置換されていてもよ
    い)を示し、R14は水素原子又は低級アルキル基を示
    し、R18及びR19は、それぞれ独立して、水素原子若し
    くは低級アルキル基を示すか、又はそれらが結合する炭
    素原子と一緒になって低級シクロアルカンを形成しても
    よく、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になって、
    さらに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より
    選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよ
    い5〜7員ヘテロ環を形成してもよい)を示し、A2
    低級シクロアルキル基で置換されてもよい低級アルキレ
    ン基を示し、Zは(1)低級シクロアルキル基(当該低級
    シクロアルキル基は置換されてもよいフェニル基で置換
    されていてもよい)、(2)アリール基(当該アリール基
    は(a)低級アルキル基及び低級アルキルカルボニル基か
    らなる群より選択される置換基で置換されてもよいヘテ
    ロ環基、(b)水酸基、オキソ基、ハロゲン原子及び低級
    アルキル基からなる群より選択される置換基で置換され
    てもよい低級シクロアルキル基、(c)カルボキシ基、(d)
    ハロゲン原子、(e)アルキル基、(f)低級ハロアルキル
    基、(g)低級アルキルアミノ基、(h)ジ(低級アルキル)
    アミノ基、(i)低級アルキルチオ基及び(j)低級アルコキ
    シ基からなる群より選択される置換基で置換されていて
    もよい)、(3)置換されてもよい芳香族ヘテロ環基、(4)
    インダニル基又は(5)ピペラジニル基(当該ピペラジニ
    ル基は(a)フェニル基、(b)フェニル低級アルキル基、
    (c)ハロゲン原子で置換されてもよいベンゾイル基及び
    (d)フェニル低級アルコキシカルボニル基からなる群よ
    り選択される置換基で置換されていてもよい)で表され
    る基を示す〕で示されるアゾール化合物若しくはそのプ
    ロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
  2. 【請求項2】 一般式[I]において、Wは硫黄原子又
    は酸素原子を示し;Rは (1)−COOR7(式中、R7は水素原子又はC1-4アルキ
    ル基を示す)、 (2)−X1−A1−COOR7 (式中、X1は−O−、−N(R15)−又は−S(O)p
    −(式中、R15は水素原子又はC 1-4アルキル基を示
    し、pは0、1又は2を示す)を示し、A1はC1-4アル
    キレン基を示し、R7は水素原子又はC1-4アルキル基を
    示す)又は(3)テトラゾリル基を示し、R1、R2、R3
    びR4は、それぞれ独立して、(1)水素原子、(2)ハロゲ
    ン原子、(3)水酸基、(4)置換されてもよいC3-7シクロ
    アルキルC1-4アルキルオキシ基、(5)置換されてもよい
    アラルキルオキシ基、(6)シアノ基、(7)ニトロ基、(8)
    1-4アルキル基、(9)C1-4ハロアルキル基、(10)C1-4
    アルコキシ基又は(11)C1-4ハロアルコキシ基を示し;
    Aは−(CH2m−X−(式中、Xは−N(R8)−、
    −C(R9)(R10)−、−CO−又は−CO−N
    (R8)−(式中、R8は水素原子、−SO216(R16
    はC1-6アルキル基又はアリール基を示す)又はC1-6
    ルキル基を示し、当該C1-6アルキル基はC1-4アルコキ
    シ基、アリールオキシ基、−N(R11)(R12)(R11
    及びR12は、それぞれ独立して、水素原子若しくはC
    1-4アルキル基を示すか、又はそれらが結合する窒素原
    子と一緒になって、さらに窒素原子、酸素原子及び硫黄
    原子からなる群より選択される少なくとも1つのヘテロ
    原子を含有してもよい5〜7員ヘテロ環を形成してもよ
    い)、カルボキシ基、C3-7シクロアルキル基及び置換
    されてもよいアリール基からなる群より選択される置換
    基で置換されていてもよく、R9及びR10は、それぞれ
    独立して、水素原子若しくはC1-4アルキル基を示す
    か、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になってC
    3-7シクロアルカンを形成してもよく、又はそれらが結
    合する炭素原子と一緒になって、さらに窒素原子、酸素
    原子及び硫黄原子からなる群より選択される少なくとも
    1つのヘテロ原子を含有してもよい5〜7員ヘテロ環を
    形成してもよい)を示し、mは0又は1乃至3の整数を
    示す)で表される基を示し;Bはアリール基又は芳香族
    ヘテロ環基を示し;R5は(1)水素原子、(2)ハロゲン原
    子、(3)C1-4アルキル基、(4)C1-4アルコキシ基、(5)
    シアノ基、(6)ニトロ基、(7)C1-4ハロアルキル基又は
    (8)−S(O)r−R17(R17はC1-6アルキル基又はア
    リール基を示し、rは0、1又は2を示す)を示し;R
    6は−(Y)s1−(A2s−Z(式中、s1及びsは、
    それぞれ独立して、0又は1を示し、Yは−O−、−S
    (O)t−、−N(R13)−、−N(R14)−CO−、
    −N(R14)−SO2−、−SO2−N(R14)−、−C
    (R18)(R19)−又は−CO−(式中、tは0、1又
    は2を示し、R13は(1)水素原子、(2)C1-4アルキル基
    (当該C1-4アルキル基は(a)C3-7シクロアルキル基、
    (b)置換されてもよいアリール基、(c)置換されてもよい
    ヘテロ環基及び(d)水酸基からなる群より選択される置
    換基で置換されていてもよい)、(3)C2-4アルケニル
    基、(4)C1-4アルキルスルホニル基又は(5)C1-4アルキ
    ルカルボニル基(当該C1-4アルキルカルボニル基は水
    酸基又はC1-4アルコキシ基で置換されていてもよい)
    を示し、R14は水素原子又はC1-4アルキル基を示し、
    18及びR19は、それぞれ独立して、水素原子若しくは
    1-4アルキル基を示すか、又はそれらが結合する炭素
    原子と一緒になってC3-7シクロアルカンを形成しても
    よく、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になって、
    さらに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より
    選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよ
    い5〜7員ヘテロ環を形成してもよい)を示し、A2
    3-7シクロアルキル基で置換されてもよいC1-4アルキ
    レン基を示し、Zは(1)C3-7シクロアルキル基(当該C
    3-7シクロアルキル基はハロゲン原子で置換されてもよ
    いフェニル基で置換されていてもよい)、(2)アリール
    基(当該アリール基は(a)C1-4アルキル基及びC1-4
    ルキルカルボニル基からなる群より選択される置換基で
    置換されてもよいヘテロ環基、(b)水酸基、オキソ基、
    ハロゲン原子及びC1-4アルキル基からなる群より選択
    される置換基で置換されてもよいC3-7シクロアルキル
    基、(c)カルボキシ基、(d)ハロゲン原子、(e)C1-8アル
    キル基、(f)C1-4ハロアルキル基、(g)C1-4アルキルア
    ミノ基、(h)ジ(C1-4アルキル)アミノ基、(i)C1-4
    ルキルチオ基及び(j)C1-4アルコキシ基からなる群より
    選択される置換基で置換されていてもよい)、(3)芳香
    族ヘテロ環基(当該芳香族ヘテロ環基は(a)C1-4アルキ
    ル基で置換されてもよいヘテロ環基、(b)C1-6アルキル
    基、(c)ハロゲン原子又はC1-4ハロアルキル基で置換さ
    れてもよいアリール基、(d)ハロゲン原子、(e)C1-4
    ロアルキル基、(f)カルボキシ基、(g)C3-7シクロアル
    キル基及び(h)C1-4アルコキシ基からなる群より選択さ
    れる置換基で置換されていてもよい)、(4)インダニル
    基又は(5)ピペラジニル基(当該ピペラジニル基は(a)フ
    ェニル基、(b)フェニルC1-4アルキル基、(c)ハロゲン
    原子で置換されてもよいベンゾイル基及び(d)フェニル
    1-4アルコキシカルボニル基からなる群より選択され
    る置換基で置換されていてもよい)で表される基を示す
    請求項1記載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッ
    グ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
  3. 【請求項3】 Wが硫黄原子又は酸素原子であり、Rが (1)−COOR7(式中、R7は水素原子を示す)、 (2)−X1−A1−COOR7 (式中、X1は−O−を示し、A1はC1-4アルキレン基
    を示し、R7は水素原子を示す)又は(3)テトラゾリル基
    を示し、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、
    (1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)水酸基、(4)置換さ
    れてもよいC3-7シクロアルキルC1-4アルキルオキシ基
    又は(5)置換されてもよいアラルキルオキシ基を示し;
    Aは−(CH2m−X−(式中、Xは−N(R8)−、
    −C(R9)(R10)−又は−CO−(式中、R8は水素
    原子又はC1-6アルキル基を示し、当該C1-6アルキル基
    はC1-4アルコキシ基、アリールオキシ基、−N
    (R11)(R12)(R11及びR12は、それぞれ独立し
    て、水素原子若しくはC1-4アルキル基を示すか、又は
    それらが結合する窒素原子と一緒になって、さらに窒素
    原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選択される
    少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよい5〜7員
    ヘテロ環を形成してもよい)、カルボキシ基、C3-7
    クロアルキル基及び置換されてもよいアリール基からな
    る群より選択される置換基で置換されていてもよく、R
    9及びR10は、それぞれ独立して、水素原子若しくはC
    1-4アルキル基を示すか、又はそれらが結合する炭素原
    子と一緒になってC3-7シクロアルカンを形成してもよ
    く、又はそれらが結合する炭素原子と一緒になって、さ
    らに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選
    択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有してもよい
    5〜7員ヘテロ環を形成してもよい)を示し、mは0又
    は1乃至3の整数を示す)で表される基を示し;Bはア
    リール基又は芳香族ヘテロ環基を示し;R5は(1)水素原
    子、(2)ハロゲン原子、(3)C1-4アルキル基又は(4)C
    1-4アルコキシ基を示し;R6は−(Y)s1−(A2s
    Z(式中、s1及びsは、それぞれ独立して、0又は1
    を示し、Yは−O−、−S(O)t−、−N(R13
    −、−N(R14)−CO−又は−N(R14)−SO2
    (式中、tは0、1又は2を示し、R13は(1)水素原
    子、(2)C1-4アルキル基(当該C1-4アルキル基は(a)C
    3-7シクロアルキル基、(b)置換されてもよいアリール
    基、(c)置換されてもよいヘテロ環基及び(d)水酸基から
    なる群より選択される置換基で置換されていてもよ
    い)、(3)C2-4アルケニル基、(4)C1-4アルキルスルホ
    ニル基又は(5)C1-4アルキルカルボニル基(当該C1-4
    アルキルカルボニル基は水酸基又はC1-4アルコキシ基
    で置換されていてもよい)を示し、R14は水素原子又は
    1-4アルキル基を示す)を示し、A2はC3-7シクロア
    ルキル基で置換されてもよいC1-4アルキレン基を示
    し、Zは(1)C3-7シクロアルキル基(当該C3-7シクロ
    アルキル基はフェニル基で置換されていてもよい)、
    (2)アリール基(当該アリール基は(a)C1-4アルキル基
    若しくはC1-4アルキルカルボニル基で置換されてもよ
    いヘテロ環基、(b)水酸基、オキソ基、ハロゲン原子及
    びC1-4アルキル基からなる群より選択される置換基で
    置換されてもよいC3-7シクロアルキル基、(c)カルボキ
    シ基、(d)ハロゲン原子、(e)C1-8アルキル基、(f)C
    1-4ハロアルキル基、(g)C1-4アルキルアミノ基及び(h)
    ジ(C1-4アルキル)アミノ基、(i)C1-4アルキルチオ
    基及び(j)C1-4アルコキシ基からなる群より選択される
    置換基で置換されていてもよい)、(3)芳香族ヘテロ環
    基(当該芳香族ヘテロ環基は、(a)ヘテロ環基、(b)C
    1-4アルキル基及び(c)ハロゲン原子又はC1-4ハロアル
    キル基で置換されてもよいフェニル基からなる群より選
    択される置換基で置換されていてもよい)、(4)インダ
    ニル基又は(5)ピペラジニル基(当該ピペラジニル基は
    (a)フェニル基、(b)フェニルC1-4アルキル基及び(c)フ
    ェニルC1-4アルコキシカルボニル基からなる群より選
    択される置換基で置換されてもよい)で表される基を示
    す請求項2記載のアゾール化合物若しくはそのプロドラ
    ッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
  4. 【請求項4】 Wが硫黄原子であり、mが0又は1であ
    る請求項3記載のアゾール化合物若しくはそのプロドラ
    ッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
  5. 【請求項5】 Aが−(CH2m−X−(式中、Xが−
    N(R8)−(式中、R8は水素原子又はC1-6アルキル
    基を示し、当該C1 -6アルキル基はC1-4アルコキシ基、
    アリールオキシ基、−N(R11)(R12)(R11及びR
    12は、それぞれ独立して、水素原子若しくはC1-4アル
    キル基を示すか、又はそれらが結合する窒素原子と一緒
    になって、さらに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から
    なる群より選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含
    有してもよい5〜7員ヘテロ環を形成してもよい)、カ
    ルボキシ基、C3-7シクロアルキル基及び置換されても
    よいアリール基からなる群より選択される置換基で置換
    されていてもよい)を示し、mは0又は1を示す)で表
    される基を示す請求項4記載のアゾール化合物若しくは
    そのプロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
  6. 【請求項6】 Rが−X1−A1−COOR7(式中、各
    記号は請求項3に記載の通りである)である請求項5記
    載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそ
    れらの医薬上許容し得る塩。
  7. 【請求項7】 Rが−COOR7(式中、R7は水素原子
    を示す)である請求項5記載のアゾール化合物若しくは
    そのプロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
  8. 【請求項8】 R1、R2、R3及びR4が水素原子である
    請求項7記載のアゾール化合物若しくはそのプロドラッ
    グ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
  9. 【請求項9】 Bがフェニル基、チアゾリル基、ピリジ
    ル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基又は
    ベンゾオキサゾリル基である請求項8記載のアゾール化
    合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの医薬上許
    容し得る塩。
  10. 【請求項10】 Bがフェニル基である請求項9記載の
    アゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれら
    の医薬上許容し得る塩。
  11. 【請求項11】 R5が水素原子である請求項10記載
    のアゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれ
    らの医薬上許容し得る塩。
  12. 【請求項12】 R6において、Zが(1)C3-7シクロア
    ルキル基(当該C3-7シクロアルキル基はフェニル基で
    置換されていてもよい)、(2)アリール基(当該アリー
    ル基は(a)C1-4アルキル基若しくはC1-4アルキルカル
    ボニル基で置換されてもよいヘテロ環基、(b)水酸基、
    オキソ基、ハロゲン原子及びC1-4アルキル基からなる
    群より選択される置換基で置換されてもよいC3-7シク
    ロアルキル基、(c)カルボキシ基、(d)ハロゲン原子、
    (e)C1-8アルキル基、(f)C1-4ハロアルキル基、(g)C
    1-4アルキルアミノ基、(h)ジ(C1-4アルキル)アミノ
    基、(i)C1-4アルキルチオ基及び(j)C1-4アルコキシ基
    からなる群より選択される置換基で置換されていてもよ
    い)又は(3)芳香族ヘテロ環基(当該芳香族ヘテロ環基
    は、(a)ヘテロ環基、(b)C1-4アルキル基及び(c)ハロゲ
    ン原子又はC1-4ハロアルキル基で置換されてもよいフ
    ェニル基からなる群より選択される置換基で置換されて
    いてもよい)を示す請求項11記載のアゾール化合物若
    しくはそのプロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得
    る塩。
  13. 【請求項13】 Zが(a)C1-4アルキル基若しくはC
    1-4アルキルカルボニル基で置換されてもよいヘテロ環
    基、(b)水酸基、オキソ基、ハロゲン原子及びC1-4アル
    キル基からなる群より選択される置換基で置換されても
    よいC3-7シクロアルキル基、(c)カルボキシ基、(d)ハ
    ロゲン原子、(e)C1-8アルキル基、(f)C1-4ハロアルキ
    ル基、(g)C1-4アルキルアミノ基、(h)ジ(C1-4アルキ
    ル)アミノ基、(i)C1-4アルキルチオ基及び(j)C1-4
    ルコキシ基からなる群より選択される置換基で置換され
    ていてもよいアリール基を示す請求項12記載のアゾー
    ル化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれらの医薬
    上許容し得る塩。
  14. 【請求項14】 Zが(a)水酸基、オキソ基、ハロゲン
    原子及びC1-4アルキル基からなる群より選択される置
    換基で置換されてもよいシクロヘキシル基若しくはシク
    ロペンチル基、(b)C1-4アルキル基若しくはC1-4アル
    キルカルボニル基で置換されてもよいヘテロ環基(当該
    ヘテロ環基はピペリジニル基、モルホリニル基、ピペラ
    ジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基及
    びピロリル基からなる群より選択される)及び(c)C1-8
    アルキル基からなる群より選択される置換基で置換され
    たフェニル基である請求項13記載のアゾール化合物若
    しくはそのプロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得
    る塩。
  15. 【請求項15】 Zが水酸基、オキソ基、ハロゲン原子
    及びC1-4アルキル基からなる群より選択される置換基
    で置換されてもよいシクロヘキシル基で置換されたフェ
    ニル基を示す請求項14記載のアゾール化合物若しくは
    そのプロドラッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
  16. 【請求項16】 R6において、Yが−O−、−N(R
    13)−又は−N(R1 4)−CO−(式中、R13は水素原
    子、C1-4アルキル基又はC2-4アルケニル基を示し、当
    該C1-4アルキル基はC3-7シクロアルキル基、置換され
    てもよいアリール基、置換されてもよいヘテロ環基及び
    水酸基からなる群より選択される置換基で置換されてい
    てもよく、R14は水素原子又はC1-4アルキル基を示
    す)を示し、s1が1である請求項13又は14記載の
    アゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれら
    の医薬上許容し得る塩。
  17. 【請求項17】 R6において、A2がメチレン基である
    請求項16記載のアゾール化合物若しくはそのプロドラ
    ッグ、又はそれらの医薬上許容し得る塩。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17のいずれかに記載の
    アゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれら
    の医薬上許容し得る塩、及び医薬上許容し得る担体を含
    有する医薬組成物。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至17のいずれかに記載の
    アゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれら
    の医薬上許容し得る塩、及び医薬上許容し得る担体を含
    有する蛋白質チロシンホスファターゼ1B阻害用医薬組
    成物。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至17のいずれかに記載の
    アゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれら
    の医薬上許容し得る塩、及び医薬上許容し得る担体を含
    有する糖尿病治療用医薬組成物。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至17のいずれかに記載の
    アゾール化合物若しくはそのプロドラッグ、又はそれら
    の医薬上許容し得る塩、及び医薬上許容し得る担体を含
    有する高脂血症治療用医薬組成物。
  22. 【請求項22】 他の高脂血症治療薬との併用のための
    請求項18記載の医薬組成物。
  23. 【請求項23】 高脂血症治療薬がスタチン系の薬剤で
    ある請求項22記載の医薬組成物。
  24. 【請求項24】 スタチン系の薬剤が、ロバスタチン、
    シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、ア
    トルバスタチン及びセリバスタチンからなる群より選択
    される請求項23記載の医薬組成物。
  25. 【請求項25】 他の糖尿病治療薬との併用のための請
    求項18記載の医薬組成物。
  26. 【請求項26】 インスリン分泌促進薬、スルホニル尿
    素薬、スルホンアミド薬、ビグアナイド薬、αグルコシ
    ターゼ阻害薬、インスリン製剤及びインスリン抵抗性改
    善薬からなる群より選択される糖尿病治療薬との併用の
    ための請求項25記載の医薬組成物。
  27. 【請求項27】 糖尿病治療薬が、ナテグリニド、グリ
    メピリド、グリベンクラミド、グリクラジド、アセトヘ
    キサミド、トルブタミド、グリクロピラミド、トラザミ
    ド、グリブゾール、塩酸メトホルミン、塩酸ブホルミ
    ン、ボグリボース、アカルボース、インスリン及び塩酸
    ピオグリタゾンからなる群より選択される請求項26記
    載の医薬組成物。
  28. 【請求項28】 他の高脂血症治療薬との併用のための
    請求項20記載の医薬組成物。
  29. 【請求項29】 高脂血症治療薬がスタチン系の薬剤で
    ある請求項28記載の医薬組成物。
  30. 【請求項30】 スタチン系の薬剤が、ロバスタチン、
    シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、ア
    トルバスタチン及びセリバスタチンからなる群より選択
    される請求項29記載の医薬組成物。
  31. 【請求項31】 他の糖尿病治療薬との併用のための請
    求項20記載の医薬組成物。
  32. 【請求項32】 インスリン分泌促進薬、スルホニル尿
    素薬、スルホンアミド薬、ビグアナイド薬、αグルコシ
    ターゼ阻害薬、インスリン製剤及びインスリン抵抗性改
    善薬からなる群より選択される糖尿病治療薬との併用の
    ための請求項31記載の医薬組成物。
  33. 【請求項33】 糖尿病治療薬が、ナテグリニド、グリ
    メピリド、グリベンクラミド、グリクラジド、アセトヘ
    キサミド、トルブタミド、グリクロピラミド、トラザミ
    ド、グリブゾール、塩酸メトホルミン、塩酸ブホルミ
    ン、ボグリボース、アカルボース、インスリン及び塩酸
    ピオグリタゾンからなる群より選択される請求項32記
    載の医薬組成物。
  34. 【請求項34】 他の高脂血症治療薬との併用のための
    請求項21記載の医薬組成物。
  35. 【請求項35】 高脂血症治療薬がスタチン系の薬剤で
    ある請求項34記載の医薬組成物。
  36. 【請求項36】 スタチン系の薬剤が、ロバスタチン、
    シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、ア
    トルバスタチン及びセリバスタチンからなる群から選ば
    れる請求項35記載の医薬組成物。
  37. 【請求項37】 他の糖尿病治療薬との併用のための請
    求項21記載の医薬組成物。
  38. 【請求項38】 インスリン分泌促進薬、スルホニル尿
    素薬、スルホンアミド薬、ビグアナイド薬、αグルコシ
    ターゼ阻害薬、インスリン製剤及びインスリン抵抗性改
    善薬からなる群より選択される糖尿病治療薬との併用の
    ための請求項37記載の医薬組成物。
  39. 【請求項39】 糖尿病治療薬が、ナテグリニド、グリ
    メピリド、グリベンクラミド、グリクラジド、アセトヘ
    キサミド、トルブタミド、グリクロピラミド、トラザミ
    ド、グリブゾール、塩酸メトホルミン、塩酸ブホルミ
    ン、ボグリボース、アカルボース、インスリン及び塩酸
    ピオグリタゾンからなる群より選択される請求項38記
    載の医薬組成物。
JP2002351730A 2001-12-03 2002-12-03 アゾール化合物及びその医薬用途 Abandoned JP2003231679A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002351730A JP2003231679A (ja) 2001-12-03 2002-12-03 アゾール化合物及びその医薬用途

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-368567 2001-12-03
JP2001368567 2001-12-03
JP2002351730A JP2003231679A (ja) 2001-12-03 2002-12-03 アゾール化合物及びその医薬用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003231679A true JP2003231679A (ja) 2003-08-19

Family

ID=27790412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002351730A Abandoned JP2003231679A (ja) 2001-12-03 2002-12-03 アゾール化合物及びその医薬用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003231679A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005080346A1 (en) * 2004-02-12 2005-09-01 Transtech Pharma, Inc. Substituted azole derivatives, compositions, and methods of use
JP2006518738A (ja) * 2003-02-12 2006-08-17 トランス テック ファーマ,インコーポレイテッド 治療薬としての置換アゾール誘導体
US7163952B2 (en) 2001-12-03 2007-01-16 Japan Tobacco Inc. Azole compound and medicinal use thereof
WO2009123316A1 (ja) * 2008-04-04 2009-10-08 武田薬品工業株式会社 複素環誘導体及びその用途
US7723369B2 (en) 2006-01-30 2010-05-25 Transtech Pharma, Inc. Substituted imidazole derivatives, compositions, and methods of use as PTPase inhibitors

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7163952B2 (en) 2001-12-03 2007-01-16 Japan Tobacco Inc. Azole compound and medicinal use thereof
JP2006518738A (ja) * 2003-02-12 2006-08-17 トランス テック ファーマ,インコーポレイテッド 治療薬としての置換アゾール誘導体
WO2005080346A1 (en) * 2004-02-12 2005-09-01 Transtech Pharma, Inc. Substituted azole derivatives, compositions, and methods of use
JP2007523903A (ja) * 2004-02-12 2007-08-23 トランス テック ファーマ,インコーポレイテッド 置換アゾール誘導体、組成物及び使用方法
AU2005214349B2 (en) * 2004-02-12 2011-11-03 Transtech Pharma, Inc. Substituted azole derivatives, compositions, and methods of use
JP4898458B2 (ja) * 2004-02-12 2012-03-14 トランス テック ファーマ,インコーポレイテッド 置換アゾール誘導体、組成物及び使用方法
US7723369B2 (en) 2006-01-30 2010-05-25 Transtech Pharma, Inc. Substituted imidazole derivatives, compositions, and methods of use as PTPase inhibitors
US8404731B2 (en) 2006-01-30 2013-03-26 Transtech Pharma, Inc. Substituted imidazole derivatives, compositions, and methods of use as PTPase inhibitors
WO2009123316A1 (ja) * 2008-04-04 2009-10-08 武田薬品工業株式会社 複素環誘導体及びその用途
US8461348B2 (en) 2008-04-04 2013-06-11 Takeda Pharmaceutical Company Limited Heterocyclic derivative and use thereof
JP5432890B2 (ja) * 2008-04-04 2014-03-05 武田薬品工業株式会社 複素環誘導体及びその用途

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7163952B2 (en) Azole compound and medicinal use thereof
CN106163521B (zh) 有效的可溶性环氧化物水解酶抑制剂
DE602004011511T2 (de) N-(((((1,3-thiazol-2-yl)amino)carbonyl)phenyl)sulphonyl)phenylalanin derivate und verwandte verbindungen zur behandlung von diabetes
US5614520A (en) 2-arylthiazole derivatives and pharmaceutical composition thereof
JP3819415B2 (ja) 複素芳香5員環化合物及びその医薬用途
DE60132975T2 (de) Neue substanzen und verbindungen als protease-inhibitoren
US20100168101A1 (en) Oxindole hydrazide modulators of protein tyrosine phosphatases (ptps)
US6911468B2 (en) Tyrosine phosphatase inhibitors
US20050054696A1 (en) Indole compounds and medicinal use thereof
US20080261917A1 (en) Isoindolin-1-One Derivatives
EA005369B1 (ru) Новые соединения и композиции в качестве ингибиторов протеазы
JPH07503018A (ja) ピリジル置換イミダゾール
KR20010022499A (ko) 메탈로프로테아제억제제로서사용되는술포닐아미노치환히드록삼산유도체
JP2007533722A (ja) トリ(シクロ)置換アミド化合物
WO2000031021A1 (fr) INHIBITEURS DE PRODUCTION/DE SECRETION DE PROTEINE β-AMYLOIDE
FR2993563A1 (fr) Derives de thiophenes utiles dans le traitement du diabete
US6380229B1 (en) 2-(N-cyanoimino)thiazolidin-4-one derivatives
BRPI0616217A2 (pt) tiazolinonas e oxazolinonas e seus usos como inibidores da ptp1b
DE69024843T2 (de) Rhodanin-Derivate und pharmazeutische Zusammensetzungen
US20230250067A1 (en) Caspase inhibitors and methods of use thereof
JP2003231679A (ja) アゾール化合物及びその医薬用途
JP2002053557A (ja) アポリポ蛋白a−i産生促進薬
JP2948076B2 (ja) 新規チアゾリジンジオン化合物
JP2003238406A (ja) 医薬組成物
JP2001031636A (ja) α−ケトアミド誘導体およびその医薬用途

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20051003

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A762 Written abandonment of application

Effective date: 20071004

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762