[go: up one dir, main page]

JP2003212780A - 過剰鉄起因肝障害予防・治療剤及び過剰鉄起因肝障害予防・治療飲食物 - Google Patents

過剰鉄起因肝障害予防・治療剤及び過剰鉄起因肝障害予防・治療飲食物

Info

Publication number
JP2003212780A
JP2003212780A JP2002012736A JP2002012736A JP2003212780A JP 2003212780 A JP2003212780 A JP 2003212780A JP 2002012736 A JP2002012736 A JP 2002012736A JP 2002012736 A JP2002012736 A JP 2002012736A JP 2003212780 A JP2003212780 A JP 2003212780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron
tea
blood
concentration
active ingredient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002012736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4125011B2 (ja
Inventor
Ayumi Nozawa
歩 野澤
Takami Tsunoda
隆巳 角田
Hiroko Suzuki
裕子 鈴木
Kazuhiko Hayashi
和彦 林
Kozo Nagata
幸三 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ito En Ltd
Original Assignee
Ito En Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ito En Ltd filed Critical Ito En Ltd
Priority to JP2002012736A priority Critical patent/JP4125011B2/ja
Publication of JP2003212780A publication Critical patent/JP2003212780A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4125011B2 publication Critical patent/JP4125011B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 茶(Camellia sinensis)を抽出して得られ
る茶ポリフェノールの新たな用途として血中鉄分の代謝
に関する用途を提供する。 【課題解決手段】 茶ポリフェノール、好ましくは(-)-
エピカテキンガレート及び(-)-エピガロカテキンガレー
トの合量で50%以上を有効成分として含有する過剰鉄
起因肝障害予防・治療剤を提供する。血中鉄分濃度が高
い場合にこれを経口摂取すると、余剰の血中鉄分を除去
して血中鉄分濃度を低下せしめる。血中鉄分濃度が比較
的低い場合に鉄分と共に摂取すると、鉄分吸収を促進し
て血中鉄分濃度の低下を抑えることができる安定化作用
(コントロール作用)を有している。しかもこの際、赤
血球数やヘモグロビン濃度に大きな影響をもたらすこと
がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、茶(Camellia sinensi
s)を抽出して得られる茶ポリフェノールの新たな用
途、特に血中鉄分の代謝に関する新たな用途に関する。
【0002】
【従来の技術】茶から抽出される茶ポリフェノールには
様々な薬理作用が発見され、既に色々な用途に利用され
ている。
【0003】例えば、特開平05−017364号は茶
ポリフェノールを有効成分とするシュクラーゼ活性阻害
剤を開示し、特開平06−263648号は茶ポリフェ
ノールの一つであるカテキンを有効成分とする体内アル
コール及びその代謝物の低下促進剤を開示し、特開平0
6−122626号は茶ポリフェノール類がメサンギウ
ム細胞の増殖を抑制して腎機能改善作用を有することに
基づいて腎機能改善用剤を開示している。
【0004】特開平06−65085号は茶ポリフェノ
ール類を有効成分として含むチロシナーゼ活性阻害剤を
開示し、特開平06−9391号は茶ポリフェノール類
を有効成分として含むヒアルロニダーゼ活性阻害剤を開
示し、特開平06−56686号はマクロファージに貪
食されてLDLが泡沫細胞に至るのを阻止し得る抗動脈
硬化剤を開示している。
【0005】特開平09−59154号は茶カテキンを
有効成分とする解毒剤、すなわち過剰飲酒等により体内
の酢酸或いはアセトン濃度が過剰に上昇して酸性血症と
なり、吐き気、めまいなどの不快な症状が生じた際に摂
取すれば体内における酢酸及びアセトンの代謝を促進さ
せることができ、これらの体内濃度を有効に低下させて
前記諸症状を短時間で消失させ得る解毒剤を開示し、特
開平10−175858号は茶カテキンに活性酸素発生
抑制効果があることを見出し、活性酸素発生抑制剤及び
活性酸素起因疾患予防剤すなわち歯周病や肺炎、老化、
癌などの活性酸素起因疾患を予防する予防剤として利用
することを提案している。
【0006】また、特開平10−147525号は茶カ
テキンを主成分とするヒトパピローマウイルス由来の尖
圭コンジローマ治療剤を開示し、特開平10−3626
0号は抗ガン剤に茶カテキン類および/またはテアフラ
ビン類を添加すると抗ガン剤の効力増強効果を得られる
旨を開示し、特開平11−193239号は茶カテキン
を有効成分とするガストリン分泌抑制剤及び胃酸分泌抑
制剤を提案し、摂取することにより胃体部におけるガス
トリンの分泌及び胃酸の過剰分泌を抑制し、ひいては胃
炎、十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃癌等の消化器疾患の予防
を図ることができる旨を開示している。
【0007】さらにまた、特開2000−60427号
は、カテキンを含有する主要カテキン組成物が肝傷害保
護効果(肝機能改善効果)を発揮する旨を開示し、特開
2001-226276号は緑茶由来のポリフェノール
類を有効成分としたアポトーシス誘導性抗白血病細胞剤
を開示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】体内において鉄分は、
酸素の輸送、筋肉中における酸素の定着・エネルギーの
再生及び代謝、酸素毒に対する防御、体温維持などの役
割を果たしている。体内の鉄分の大部分は蛋白質が結合
した複合蛋白質として存在し、その60〜70%は赤血
球中のヘモグロビンに存在し、残りは肝臓や血清中に蓄
えられている。
【0009】鉄分濃度が過剰である場合の影響は深刻で
ある。何らかの原因で鉄分過剰になると、体内の各組織
に鉄分が沈着しその慢性毒性によって組織障害や繊維症
などから糖尿病、肝機能障害、性機能障害などの疾病を
招来すると言われている。例えば、心臓への鉄沈着は心
筋障害を引き起こすし、膵臓への鉄沈着は糖尿病の原因
となり、脳下垂体への鉄沈着はゴナドトロピン分泌低下
を促すことが知られている。中でも肝臓への影響は大き
く、肝臓における鉄沈着は繊維症から肝硬変を招来する
と共に、肝障害の憎悪因子、中でもC型慢性肝炎におけ
るウィルス活動の憎悪因子が鉄であることが最近明らか
になってきた。そればかりか、肝内にて異常増加した鉄
イオンが肝障害の主要要因となっているとの報告もなさ
れている(第53回日本癌学会総会要旨集、第91頁、
1994年)。
【0010】健康体では鉄分の吸収は厳しく調節されて
おり、必要な鉄量を超えると体内では吸収効率が自然に
低下するしくみになっている。にもかかわらず鉄過剰と
なる原因としては、輸血、鉄の吸収過剰、鉄の摂取過
剰、鉄濃度の高いアルコール飲料の摂取、非経口鉄剤の
長期摂取、肝臓疾患などが知られている(Pippard MJ:I
ron deficiency and overload. In.Oxford Textbook of
Medicine.pp.19.83-19.91 Oxford University Press.1
990)ほか、遺伝的な原因も知られている。無セルロプ
ラスミン血症(aceruloplasminemia)はセルロプラスミ
ン遺伝子の異常により脳,肝臓,膵臓などの全身諸臓器
に鉄の過剰沈着をきたす常染色体劣性遺伝病である。
【0011】過剰な鉄を除去する治療法として現在一般
的に瀉血(しゃけつ)が行われている。瀉血とは、患者
の静脈から血を抜き出す治療法であり、例えば点滴で水
分を補給しながら200〜400mL程度の採血を繰り
返すようにして行われる。しかし、瀉血を繰り返すと鉄
欠乏状態になり易いため、貧血気味の人には難しい治療
である。また、過度の瀉血によって爪が変形したり、脱
力感が生じたり、肝障害を引き起こすことも報告されて
いる。さらには、瀉血するにはそれなりの設備を整える
必要があるため、適切な血中鉄分濃度を維持するための
維持療法として家庭などで行うことは困難であり、患者
の負担が大きいという課題も有していた。
【0012】一方、鉄分が不足すると、血中ヘモグロビ
ン量が減り、体内に酸素が充分に行き渡らなくなり、貧
血、倦怠感、疲労感、頭痛、めまい、動悸・息切れ、食
欲不振などの様々な症状が生じるほか、病気に対する抵
抗力が低下したり、体温維持機能が低下したり様々な悪
影響が現れる。そして、現代人特に日本人の多くは必要
鉄分摂取量が取れておらず「鉄欠乏性貧血」になってい
る人が多いと言われている。
【0013】ところで、古くからお茶やコーヒー等のタ
ンニンを含有する飲料には鉄の吸収を阻害する作用があ
ると言われ、医療の現場では長年にわたり鉄欠乏症患者
に対してタンニン含有飲料の摂取を避けさせる指導がな
されてきた(薬局Vol.39,No.1(1988)
「薬の生体内動態(13)」)。その一方、最近、鉄吸収に
対するお茶等の影響を否定する報告や、鉄剤と茶を併用
しても貧血の回復は十分に見られるとの報告が散見され
るようになってきた。また、特開2001−13948
1号は、容器詰め茶飲料と鉄剤とを若年女性に併用摂取
させた結果、鉄剤の吸収が促進された結果を得、かかる
知見に基づいて「容器詰め茶飲料成分を有効成分として
なる鉄吸収促進剤」を開示している。
【0014】本発明は、血中鉄分の代謝に与える茶抽出
物の影響、中でも茶ポリフェノールの影響について鋭意
研究した結果得られた知見に基づき、茶ポリフェノール
の新たな用途を提案するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、茶抽出成分
の鉄分代謝に与える影響について鋭意研究した結果、今
回新たに、茶抽出成分特に茶ポリフェノールには、血中
鉄分が過剰になると血中鉄分濃度を低下させる作用と共
に、血中鉄分が過剰でなくなると血中鉄分濃度を安定化
させる作用があることを見出し、かかる知見に基づいて
本発明、すなわち茶ポリフェノールを有効成分として含
有する過剰鉄起因肝障害予防・治療剤及び過剰鉄起因肝
障害予防・治療飲食物を提案するものである。なお、本
発明における「鉄分」とは鉄と蛋白質とが結合した複合
蛋白質をも包含する。
【0016】本発明の過剰鉄起因肝障害予防・治療剤及
び過剰鉄起因肝障害予防・治療飲食物は、血中鉄分濃度
が高い場合には経口摂取するだけで余剰の血中鉄分を除
去して血中鉄分濃度を有効に低下せしめることができる
一方、血中鉄分濃度が比較的低い場合には鉄分と共に摂
取することにより鉄分吸収を促進して血中鉄分濃度の低
下を抑えることができる安定化作用(コントロール作
用)を有している。しかもこの際、赤血球数やヘモグロ
ビン濃度に大きな影響をもたらさないことが確かめられ
ており、血中鉄分濃度を低下させても貧血、倦怠感、疲
労感、頭痛、めまい、動悸・息切れ、食欲不振などの赤
血球数及びヘモグロビン低下による様々な悪影響を併発
することがない。これらの点より、本発明の過剰鉄起因
肝障害予防・治療剤及び過剰鉄起因肝障害予防・治療飲
食物は、鉄欠乏に起因する様々な疾病及び疾病を発症さ
せることなく、鉄過剰に起因する症状及び疾病(組織障
害や繊維症、糖尿病、肝機能障害、性機能障害、心筋障
害、ゴナドトロピン分泌低下)の治療及び予防を図るこ
とができる。しかも、赤血球数やヘモグロビン濃度に大
きな影響をもたらさず、かつ上記の如く血中鉄分濃度が
低い場合にはさらなる低下を抑制するから、赤血球数や
ヘモグロビン低下による悪影響もなければ、過度に血中
鉄分濃度を低下させることもなく、例えば瀉血後の維持
治療や貧血気味の人の除鉄治療に特に有効である。さら
に、本発明の有効成分は、古くから日常的に愛飲され、
誰でも安心して摂取できる茶に由来する成分であるか
ら、長期間無理なくかつ安心して摂取することができ
る。したがって、例えば慢性的な鉄過剰による症状や疾
病の根本治療・予防、瀉血治療後の維持治療など、長期
的な治療や予防に特に有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の過剰鉄起因肝障害予防・
治療剤及び過剰鉄起因肝障害予防・治療飲食物は、茶を
抽出して得られる「茶ポリフェノール」を適宜濃度で配
合するか、或いは茶ポリフェノールを高濃度で含有する
「茶抽出物」を適宜濃度で配合することによって製造す
ることができる。
【0018】ここで、本発明における「茶ポリフェノー
ル」とは、次のa)〜d)のいずれかを包含するもので
ある。 a) (-)-エピカテキン、(-)-エピガロカテキン、(-)-
エピカテキンガレート、(-)-エピガロカテキンガレー
ト、(±)-カテキン、(-)-ガロカテキン、(-)-カテキン
ガレート、(-)-ガロカテキンガレート、遊離型テアフラ
ビン、テアフラビンモノガレートA、テアフラビンモノ
ガレートB及びテアフラビンジガレートからなる群から
選ばれたいずれか一の化合物、 b) a)の群から選ばれたいずれか一の重合体、 c) a)の群から選ばれたいずれか二種類以上の組合
わせからなる共重合体、 d) a)のいずれかの化合物、b)のいずれかの重合
体及びc)のいずれかの共重合体からなる群から選ばれ
たいずれか二種類以上の組合わせからなる混合物、
【0019】但し、上記のa)〜d)の中でも、茶カテ
キン類又はその重合体或いはそれらの共重合体、その中
でも特に(-)-エピカテキンガレート、(-)-エピガロカテ
キンガレート並びにこれらの重合体及び共重合体を合量
で50%以上含有してなるものが本発明の有効成分とし
て好ましい。なお、茶カテキン類を含む混合物をレトル
ト殺菌すると,これら茶カテキン類の重合体や共重合体
が生じることが知られている。
【0020】これらの「茶ポリフェノール」は、ツバキ
科に属する茶樹(Camellia sinensis )から得られる
葉、茎、木部、根、実のいずれか、或いはこれらの2種
類以上の混合物から得られる茶から抽出することがで
き、その茶としても、茶生葉、紅茶やプアール茶等の発
酵茶、ウーロン茶や包種茶等の半発酵茶、緑茶や釜煎り
緑茶、ほうじ茶等の不発酵茶のいずれか、又は、これら
の2種類以上の混合物であればよく、それぞれの茶から
抽出して得られるもの(単独)、又はそれぞれの茶から
抽出したもの混合物を用いることができる。抽出方法と
しては、現在既知の任意の方法によって抽出及び精製を
行えばよく、また、市販の茶ポリフェノールを使用する
こともできる。
【0021】茶ポリフェノールを高濃度で含有する「茶
抽出物」としては、例えば、上記の茶を水、温水または
熱水、好ましくは40℃〜100℃の温熱水中でも90
〜100℃の熱水にて抽出して得られた抽出物、更に好
ましくはこの抽出物を樹脂吸着や限外濾過・逆浸透濾過
等の濾過、或いは酢酸エチル等を使用した分配抽出など
の精製手段によって茶カテキン含有量を高める方向に精
製して得られる茶抽出物、或いは更にこれらの茶抽出物
を濃縮或いは乾燥させた茶抽出エキスを挙げることがで
きる。この際、茶ポリフェノール含有濃度は25〜97
%、好ましくは30〜90%であり、この茶抽出物の具
体例としては、緑茶を熱水抽出処理し、この抽出物を乾
燥させて茶カテキン濃度を約30%とした緑茶エキス
(伊藤園社製商品名:テアフラン30A)や、緑茶を熱
水抽出処理し、この抽出物を茶カテキン以外の成分を排
除するためにカラム法により処理し乾燥させて、茶ポリ
フェノール濃度を約85〜95%とした緑茶エキス(伊
藤園社製商品名:テアフラン90S)などを例示するこ
とができる。
【0022】上記の「茶ポリフェノール」又は「茶抽出
物」は、これを唯一の有効成分とし、必要に応じて他の
材料を加えて過剰鉄起因肝障害予防・治療剤及び過剰鉄
起因肝障害予防・治療飲食物を調製することが可能であ
るが、既に或いは将来的に血中鉄分濃度低下作用或いは
鉄分吸収作用が認められた材料と混合してこれらを有効
成分として過剰鉄起因肝障害予防・治療剤及び過剰鉄起
因肝障害予防・治療飲食物を調製することも可能であ
る。なお、唯一の有効成分として配合する場合、例えば
「茶ポリフェノール」又は「茶抽出物」を精製品、粗精
製品、或いは茶抽出エキス等の形状のまま精製水又は生
理食塩水などに溶解して薬剤(例えば経口投与剤、腹腔
内投与剤、脳内投与剤等)などとして提供することも可
能である。
【0023】本発明の過剰鉄起因肝障害予防・治療剤
は、経口投与剤または非経口投与剤(筋肉注射用、静脈
注射用、皮下投与用、直腸投与用、経皮投与用、或いは
経鼻投与用など)として使用することができ、それぞれ
の投与に適した配合及び剤型とするのが好ましい。剤型
について言えば、例えば経口投与剤用としては液剤、錠
剤、散剤、顆粒、糖衣錠、カプセル、懸濁液、乳剤、丸
剤などの形態に調製することができ、非経口投与剤用と
しては注射剤、アンプル剤、直腸投与剤、油脂性坐剤、
水溶性坐剤などの形態に調製することができる。配合
(製剤)について言えば、通常用いられている賦形剤、
増量剤、結合剤、湿潤化剤、崩壊剤、表面活性剤、潤滑
剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、溶解補助剤、防腐剤、矯
味矯臭剤、無痛化剤、安定化剤などを用いて常法により
製造することができる。また、例えば乳糖、果糖、ブド
ウ糖、でん粉、ゼラチン、炭酸マグネシウム、合成ケイ
酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたは
その塩、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、シロ
ップ、ワセリン、グリセリン、エタノール、プロピレン
グリコール、クエン酸、塩化ナトリウム、亜硫酸ソー
ダ、リン酸ナトリウムなどの無毒性の添加剤を配合する
ことも可能である。
【0024】また、本発明の過剰鉄起因肝障害予防・治
療剤は、医薬品のほか、医薬部外品、その他ヒト以外の
動物に対する薬剤や食品添加剤、飼料、飼料添加剤など
としても提供することができる。例えば、医薬部外品と
して調製し、これを瓶ドリンク飲料等の飲用形態、或い
はタブレット、カプセル、顆粒等の形態とすることによ
り、摂取し易い予防剤とすることができる。
【0025】他方、本発明の過剰鉄起因肝障害予防・治
療飲食物は、薬理効果を備えた健康食品・健康飲料・特
定保健用食品・機能性食品として提供することができ
る。
【0026】また、本発明の有効成分に、炭酸、賦形剤
(造粒剤含む)、希釈剤、或いは更に甘味剤、フレーバ
ー、小麦粉、でんぷん、糖、油脂類等の各種タンパク
質、糖質原料やビタミン、ミネラルなどから選ばれた一
種或いは二種以上を混合し、例えばスポーツ飲料、果実
飲料、乳飲料、茶飲料、野菜ジュース、乳性飲料、アル
コール飲料、ゼリー、ゼリー飲料、炭酸飲料、チューイ
ンガム、チョコレート、キャンディ、ビスケット、スナ
ック、パン、乳製品、魚肉練り製品、畜肉製品、冷菓、
乾燥食品、サプリメントなど様々な形態の飲食物として
提供することができる。
【0027】本発明における有効成分の含有量は、用途
によっても異なるが、医薬品であれば、カテキン乾燥重
量換算にして0.001〜1重量%、特に0.01〜0.
5重量%配合することが好ましく、飲食品であれば、カ
テキン乾燥重量換算にして0.001〜1重量%、特に
0.01〜0.5重量%配合することが好ましい。特に
飲料の形態とする場合、通常飲用されるお茶の1.4倍
〜8倍の濃度に調整するのが好ましい。摂取量として
は、カテキン乾燥重量換算で一日に10〜5000m
g、好ましくは100〜1500mg程度が好ましい。
【0028】(ボランティア試験1)本試験では、20
歳以上のボランティア8名(いずれのボランティアもγ
−GTPが50IU/L(基準値)以上)に、下記被験
飲料を8週間にわたって一日3回、食事毎に1本摂取さ
せた。
【0029】被験飲料としては、一缶190mLあたり
テアフラン90S(:商品名、伊藤園社製)272mg
を含有させると共に、味の改良のために若干量のサイク
ロデキストリン、ビタミンC及び香料を添加してなる飲
料を用意した。この飲料中の茶ポリフェノール濃度は
0.132%、総カテキン濃度は0.090%、EGC
g及びECg濃度はそれぞれ0.072%、0.019
%であった。なお、上記のテアフラン90Sは、茶ポリ
フェノール含量92%、茶カテキン含量としては63%
(そのうち、EGCg50%、ECg13%)であっ
た。また、被験飲料はレトルト殺菌してあるため茶カテ
キン類の重合物や異性体を含んだ混合物飲料となってい
る。
【0030】この結果、図1及び図2に示されるよう
に、血中鉄分濃度の低下とともにγ−GTP値の有意な
低下が認められ、摂取開始時に比べて8週間目の値は血
中鉄分濃度、γ−GTP値ともに有意に低下した。その
一方、図4及び図5に示されるように、血中ヘモグロビ
ン濃度や赤血球数はあまり変化がなく、貧血を起こした
ボランティアもいなかった。また、図3に見られるよう
に、血中鉄分濃度が90〜132μg/dLの範囲で
は、血中鉄分濃度とγ−GTP値の平均値には有意な相
関関係があることが判明した(r=0.989561)。
【0031】(ボランティア試験2)本試験では、20
歳以上の男性のボランティア42名を14ずつの3群
(A群、B群、C群)に分け、A群にはプラセボ飲料1
90gを一日に3本ずつ8週間摂取させ、B群には下記
組成の茶ポリフェノール配合飲料190gを一日に2本
ずつ8週間摂取させ、C群には下記組成の茶ポリフェノ
ール配合飲料190gを一日に3本ずつ8週間摂取させ
た。
【0032】
【表1】
【0033】この結果、図6に示されるように、8週間
後の血中鉄分濃度は各群とも94.6±1.5μg/d
Lに収束した。以上の点から、本被験飲料の継続的摂取
は、血中ヘモグロビン濃度や赤血球数に影響を与えず、
貧血を起こさせることもなく、それでいて血中鉄分濃度
を効果的に降下せしめることができることが確かめられ
た。
【0034】(実施例1)以下の処方で過剰鉄起因肝障
害予防・治療剤としてのタブレットを作成した。
【0035】 茶抽出物(テアフラン90S又はテアフラン30A) … 120mg ビタミンC … 50mg 乳化オリゴ糖 … 90mg 造粒剤 … 60mg 結晶セルロース … 80mg 還元麦芽糖水飴 … 90mg スクロース … 100mg 香料 … 適量
【0036】(実施例2)以下の処方で血中鉄分濃度安
定化効果を備えた飲食物としての飲料を作成した。
【0037】 茶抽出物(テアフラン90S又はテアフラン30A) … 250mg ビタミンC … 50mg 果糖ぶどう液糖 … 10g 水溶性食物繊維 … 500mg 香料 … 適量 イオン交換水 … 100mLに調整
【図面の簡単な説明】
【図1】 被験者の血中鉄分濃度を経時的に示したグラ
フである。
【図2】 被験者のγ−GTP値を経時的に示したグラ
フである。
【図3】 平均血中鉄分濃度と平均γ−GTP値の相関
関係を示したグラフである。
【図4】 被験者の血中ヘモグロビン濃度を経時的に示
したグラフである。
【図5】 被験者の赤血球数を経時的に示したグラフで
ある。
【図6】 別の3群の被験者の血中鉄分濃度を経時的に
示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 裕子 静岡県榛原郡相良町女神21番地 株式会社 伊藤園内 (72)発明者 林 和彦 静岡県榛原郡相良町女神21番地 株式会社 伊藤園内 (72)発明者 永田 幸三 静岡県榛原郡相良町女神21番地 株式会社 伊藤園内 Fターム(参考) 4B017 LC03 LG20 4B018 MD08 MD59 ME14 4C088 AB45 AC04 AC05 AC06 AC11 BA08 MA02 MA35 MA52 MA55 NA14 ZA75 ZC21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶ポリフェノールを有効成分として含有
    する過剰鉄起因肝障害予防・治療剤。
  2. 【請求項2】 有効成分である茶ポリフェノールは、
    (-)-エピカテキン、(-)-エピガロカテキン、(-)-エピカ
    テキンガレート、(-)-エピガロカテキンガレート、(±)
    -カテキン、(-)-ガロカテキン、(-)-カテキンガレー
    ト、(-)-ガロカテキンガレート、遊離型テアフラビン、
    テアフラビンモノガレートA、テアフラビンモノガレー
    トB及びテアフラビンジガレートからなる群から選ばれ
    たいずれか一の化合物、或いは当該群から選ばれたいず
    れか一の重合体、或いは当該群から選ばれたいずれか二
    種類以上の組合わせからなる共重合体、或いは、前記化
    合物、前記重合体及び前記共重合体からなる群から選ば
    れたいずれか二種類以上の組合わせからなる混合物であ
    る請求項1に記載の過剰鉄起因肝障害予防・治療剤。
  3. 【請求項3】 有効成分である茶ポリフェノールは、
    (-)-エピカテキンガレートと(-)-エピガロカテキンガレ
    ートとの合量で少なくとも50%含有することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の過剰鉄起因肝障害予防・治
    療剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの茶ポリフェノ
    ールを有効成分として含有する過剰鉄起因肝障害予防・
    治療飲食物。
JP2002012736A 2002-01-22 2002-01-22 過剰鉄起因肝障害予防・治療剤及び過剰鉄起因肝障害予防・治療飲食物 Expired - Lifetime JP4125011B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002012736A JP4125011B2 (ja) 2002-01-22 2002-01-22 過剰鉄起因肝障害予防・治療剤及び過剰鉄起因肝障害予防・治療飲食物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002012736A JP4125011B2 (ja) 2002-01-22 2002-01-22 過剰鉄起因肝障害予防・治療剤及び過剰鉄起因肝障害予防・治療飲食物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003212780A true JP2003212780A (ja) 2003-07-30
JP4125011B2 JP4125011B2 (ja) 2008-07-23

Family

ID=27649863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002012736A Expired - Lifetime JP4125011B2 (ja) 2002-01-22 2002-01-22 過剰鉄起因肝障害予防・治療剤及び過剰鉄起因肝障害予防・治療飲食物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4125011B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008542380A (ja) * 2005-05-31 2008-11-27 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト 鉄が病因に関与する肝臓疾患の処置
US7666452B2 (en) 2006-01-25 2010-02-23 Ito En, Ltd. Beverage comprising cathechins and caffeine
US7862847B2 (en) 2003-09-26 2011-01-04 Kao Corporation Packaged beverages containing β-cyclodextrin
CN104140568A (zh) * 2014-07-30 2014-11-12 江南大学 一种具有持续抗氧化功能的可食用膜及其制备方法以及应用

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7862847B2 (en) 2003-09-26 2011-01-04 Kao Corporation Packaged beverages containing β-cyclodextrin
JP2008542380A (ja) * 2005-05-31 2008-11-27 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト 鉄が病因に関与する肝臓疾患の処置
JP2013082726A (ja) * 2005-05-31 2013-05-09 Novartis Ag 鉄が病因に関与する肝臓疾患の処置
US7666452B2 (en) 2006-01-25 2010-02-23 Ito En, Ltd. Beverage comprising cathechins and caffeine
CN104140568A (zh) * 2014-07-30 2014-11-12 江南大学 一种具有持续抗氧化功能的可食用膜及其制备方法以及应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP4125011B2 (ja) 2008-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101974442B1 (ko) 사이클로덱스트린을 포함하는 카테킨 생체 이용률 증진제
TW200427416A (en) Weight management beverage
JP4160276B2 (ja) 尿酸値低下剤及び尿酸値低下効果を備えた飲食物
KR100841834B1 (ko) 기능성 음료 및 조성물
JP4324335B2 (ja) カテキン含有飲料
JP4494033B2 (ja) 血清コレステロール低下剤、飲食物およびその製造方法
WO2004112510A1 (ja) 運動生理機能向上剤
JP2001048797A (ja) 痴呆症治療経口投与剤
JP2008063318A (ja) 老化抑制剤
JP4125011B2 (ja) 過剰鉄起因肝障害予防・治療剤及び過剰鉄起因肝障害予防・治療飲食物
JP4317781B2 (ja) 容器詰カテキン含有飲料
KR100638491B1 (ko) 숙취해소용 조성물 및 이를 유효성분으로 함유하는숙취해소제
KR102500034B1 (ko) 백리향 추출물을 포함하는 숙취의 예방 또는 치료용 조성물
KR100392876B1 (ko) 숙취제거용 음료 및 그의 제조 방법
JP2003171297A (ja) 血中ビリルビン濃度低下剤及び黄疸治療・予防剤
KR20210011036A (ko) 식물 추출물의 혼합물을 유효성분으로 함유하는 대사성 질환의 예방, 개선 또는 치료용 조성물
KR101177888B1 (ko) 숙취 예방 및 해소용 조성물
KR100496524B1 (ko) 숙취해소용 조성물
KR20110092959A (ko) 염증성 장 질환 개선제 조성물
KR100560411B1 (ko) 녹차카테킨을 유효성분으로 포함하는 숙취해소제
JP4435882B2 (ja) アルコール吸収抑制組成物
JP4494373B2 (ja) カテキン含有飲食物の製造方法
KR101991746B1 (ko) 카테킨 생체 이용률 증진제
JP5529417B2 (ja) カテキン含有固形形態飲食物
US20090264519A1 (en) Insulin sensitivity improving agent

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080408

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4125011

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140516

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term