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JP2003298144A - 磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気ヘッド並びに磁気再生装置 - Google Patents

磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気ヘッド並びに磁気再生装置

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Publication number
JP2003298144A
JP2003298144A JP2002095514A JP2002095514A JP2003298144A JP 2003298144 A JP2003298144 A JP 2003298144A JP 2002095514 A JP2002095514 A JP 2002095514A JP 2002095514 A JP2002095514 A JP 2002095514A JP 2003298144 A JP2003298144 A JP 2003298144A
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Japan
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layer
magnetoresistive effect
film
magnetic
flattening
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JP2002095514A
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Susumu Hashimoto
進 橋本
Tomoki Funayama
知己 船山
Takeo Sakakubo
武男 坂久保
Masashi Sahashi
政司 佐橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直通電型の磁気抵抗効果素子において、下
側電極の凸部の上においても、磁気抵抗効果膜を平坦に
形成することにより、磁気抵抗変化が大きく、特性が安
定した磁気抵抗効果素子及びその製造方法、またこの磁
気抵抗効果素子を用いた磁気ヘッド並びに磁気再生装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 上方に向けて突出した凸部(P)を有す
る下側電極(2a)と、前記凸部の周囲を取り囲むよう
に設けられた絶縁体層(3a)と、前記凸部及びその周
囲の前記絶縁体層の表面に生じた凹凸を埋め込んで上面
が略平坦に形成された平坦化導電層(5)と、前記平坦
化導電層の前記略平坦な前記上面(5B)に積層された
磁気抵抗効果膜(6)と、前記磁気抵抗効果膜の上に設
けられた上側電極(2b)と、を備えたことを特徴とす
る磁気抵抗効果素子を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗効果素子
及びその製造方法、磁気ヘッド並びに磁気再生装置に関
し、より詳細には、磁気抵抗効果膜の膜面に対して垂直
方向にセンス電流を流す構造の磁気抵抗効果素子及びそ
の製造方法、これを用いた磁気ヘッド並びに磁気再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、HDD(Hard Disk Drive:ハー
ドディスクドライブ)の磁気記録密度は飛躍的に向上し
ているが、更なる高記録密度化が望まれている。高記録
密度化に伴う記録ビットサイズの微小化により、従来の
薄膜ヘッドでは再生感度が不充分となり、現在では磁気
抵抗効果(MagnetoResistive effect)を利用した磁気
抵抗効果型ヘッド(MRヘッド)が主流となっている。
その中でも、特に大きな磁気抵抗効果を示すものとし
て、スピンバルブ(spin-valve)型巨大磁気抵抗効果型
ヘッド(SVGMRヘッド)が注目されている。
【0003】一方、高記録密度化により、薄膜磁気ヘッ
ド走行時の記録媒体からの浮上量は低下している。これ
は、小さな媒体ビット磁界をセンスするためである。こ
のような傾向から、今後は、記録媒体と間欠的な接触あ
るいは定常的な接触状を維持しながら磁気ヘッドを走行
させることも避けられないであろうと予想される。ま
た、高記録密度化以外の観点からみても、今後の世の中
のマルチメディア化が進むにつれて、オーディオや映像
などのAV機器へのHDDの搭載が予想される。AV機
器への搭載には、HDDの信頼性、特に外部からの機械
的な衝撃による耐性が重要となる。その際、磁気ヘッド
は媒体表面と接触することが考えられるために、接触に
強い磁気ヘッド開発が望まれている。
【0004】しかしながら、上述した従来のSVヘッド
は、再生時に記録媒体との接触により発生する熱によっ
て異常な抵抗変化を示すこと(サーマルアスペリティ)
がよく知られている。従って、媒体対向面に感磁部が露
出する従来のMRヘッドおよびSVGMRヘッドは、今
後の高記録密度化には適応しにくくなる。
【0005】そこで、種々の構造のヨーク型磁気ヘッド
が考案されている。ヨーク型磁気ヘッドは、媒体対向面
にSV(スピンバルブ)部の感磁部が露出していないた
めに、上述したサーマルアスペリティに強い。その中で
も、短磁路化が可能であり、ヘッドスライダの軽量化が
容易な「水平ヨーク型磁気ヘッド」が注目されている。
【0006】MR素子の観点からは、近年の急激な微細
化により、膜面に対して平行方向にセンス電流を通電す
る従来のCIP(Current In Plane:面内通電)型の電
極構造は製造プロセスにおいて微細加工が非常に困難と
なると予想される。このため、膜面に対して略垂直方向
にセンス電流を通電するCPP(Current Perpendicula
r to Plane:垂直通電)型のMR素子(CPP−MR素
子)が注目を集めている。垂直通電型の素子で代表的な
ものとしては、近年超巨大な磁気抵抗効果を発現してい
る電子のトンネル効果を利用したトンネル型MR素子
(Tunneling MagnetoResistive Effect:TMR素子)
がある。
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような垂
直通電型の磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいては、その
再生出力を高めるためにMR膜の抵抗変化率を大きくす
る必要があり、また、通電による発熱で素子が熱破壊す
る問題も解決する必要がある。
【0007】抵抗変化率の向上は、材料開発などにより
ある程度解決されつつあるが、発熱や応力による素子破
壊については、未だ十分な対策がなされていないのが現
状である。
【0008】また一方、本発明者が独自に行った試作・
検討の結果、垂直通電型の磁気抵抗効果型素子の場合、
下側電極のピラー状の凸部の上に磁気抵抗効果膜を形成
すると、磁気抵抗効果膜を形成すべき面の平坦化が困難
である。その結果として、磁気抵抗効果膜が、下地の凹
凸に応じて湾曲して形成されたり、また、磁気抵抗効果
膜の各層の膜厚に「むら」が生じたり、特性が低下しや
すいという問題があることが判明した。
【0009】図19は、このような磁気抵抗効果膜の膜
厚の「むら」を説明するための模式断面図である。すな
わち、同図は、ピラー状の凸部Pを有する下側電極2a
とその凸部Pの周囲を埋め込む絶縁体層3aと、その上
に形成された磁気抵抗効果膜6を表す。
【0010】ここで、下側電極2aは、例えば膜厚が1
50ナノメータ程度で凸部Pの高さが50ナノメータ程
度の磁気シールド機能も兼ねたニッケル鉄(Ni80
)(組成は原子パーセントである)により形成す
ることができる。そして、凸部Pの周囲を絶縁体層3a
により埋め込み、その上に、膜厚が40ナノメータ程度
の磁気抵抗効果膜6を形成する。
【0011】この場合、磁気抵抗効果膜6を形成する表
面は平坦であることが望ましい。このために、例えば、
凸部Pを有する電極2aと絶縁体層3aを形成した後
に、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学機
械研磨)などの方法により、表面を平坦化する方法が考
えられる。
【0012】しかし、電極2aと絶縁膜3aとでは、材
質が大幅に異なるために、機械的にも化学的にもエッチ
ングのされ方が大幅に異なる。このため、CMPも含め
た従来の平坦化方法では、その表面を十分に平坦且つ平
滑にすることが困難であることが判明した。その一例と
しては、例えば、図19に表したように、電極凸部Pの
両端付近に突起Rが形成されてしまう場合がある。ま
た、この他にも、後に本発明の実施例に関して詳述する
ように、電極の凸部Pが、その周囲の絶縁体層3aより
も高く形成される場合もある。また、その反対に、周囲
の絶縁体層3aの方が凸部Pよりも高く形成される場合
もある。さらに、電極の凸部Pと絶縁体層3aとの間
に、溝状の凹部が形成されてしまう場合もあった。
【0013】本発明者の検討によれば、CMP法を用い
て、その研磨条件やスラリー(研磨剤)の最適化を試み
た場合でも、これら突起Rや、凸部Pと周囲の絶縁体層
3aとの段差あるいは溝状の凹部を完全になくすことは
困難であり、その高さは10ナノメータ程度、あるいは
それ以上となる場合が多かった。
【0014】また、このような突起Rの他にも、図20
に例示したように、凸部Pの周囲に、溝状の「ふちだ
れ」が生じたり、また、図21に例示したように、凸部
Pと絶縁体層3aとの表面の高さが異なり「段差」が生
ずる場合もあった。
【0015】このため、その上に形成する膜厚が40ナ
ノメータ程度の磁気抵抗効果膜6は、突起Rや「ふちだ
れ」や「段差」の形状を反映するように高さ方向に「う
ねり」や「湾曲」して形成される。その結果として、磁
気抵抗効果膜6を構成する磁性体層や非磁性体層の膜厚
に「むら」が生じたり、磁性層(磁化固着層と磁化自由
層など)の間の磁気的な結合が不均一となる。そして、
このような「むら」や「不均一」は、磁気抵抗変化率の
低下や特性のばらつきを引き起こす。
【0016】本発明はかかる課題の認識に基づいてなさ
れたものである。すなわち、その目的は、垂直通電型の
磁気抵抗効果素子において、下側電極の凸部の上におい
ても、磁気抵抗効果膜を平坦に形成することにより、磁
気抵抗変化が大きく、特性が安定した磁気抵抗効果素子
及びその製造方法、またこの磁気抵抗効果素子を用いた
磁気ヘッド並びに磁気再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の磁気抵抗効果素子は、上方に向けて
突出した凸部を有する下側電極と、前記凸部の周囲を取
り囲むように設けられた絶縁体層と、前記凸部及びその
周囲の前記絶縁体層の表面に生じた凹凸を埋め込んで上
面が略平坦に形成された平坦化導電層と、前記平坦化導
電層の前記略平坦な前記上面に積層された磁気抵抗効果
膜と、前記磁気抵抗効果膜の上に設けられた上側電極
と、を備えたことを特徴とする。
【0017】ここで、前記凹凸は、前記凸部及びその周
囲の前記絶縁体層の表面に生じた段差、溝及び突起の少
なくともいずれかであるものとすることができる。
【0018】また、本発明の第2の磁気抵抗効果素子
は、上方に向けて突出した凸部を有する下側電極と、前
記凸部の周囲を取り囲むように設けられた絶縁体層と、
前記凸部及びその周囲の前記絶縁体層の上に設けられた
平坦化導電層と、前記平坦化導電層の上に設けられた磁
気抵抗効果膜と、前記磁気抵抗効果膜の上に設けられた
上側電極と、を備え、前記平坦化導電層は、前記凸部及
びその周囲の前記絶縁体層に接するその下面よりも、前
記磁気抵抗効果膜に接するその上面のほうが平坦に形成
されてなることを特徴とする。
【0019】また、本発明の第3の磁気抵抗効果素子
は、上方に向けて突出した凸部を有する下側電極と、前
記凸部の周囲を取り囲むように設けられた絶縁体層と、
の上に、導電性材料からなる層を堆積しさらにその表面
をエッチングあるいは研磨により平坦化処理を施すこと
により平坦化導電層を形成し、前記平坦化導電層の上に
磁気抵抗効果膜を形成したことを特徴とする。
【0020】ここで、前記磁気抵抗効果膜の両側に隣接
して設けられた一対のバイアス印加膜をさらに備え、前
記平坦化導電層は、前記一対のバイアス印加膜の下にも
延在して設けられたものとすることができる。
【0021】また、前記絶縁体層は、前記平坦化導電層
に接して上側に設けられた第1の絶縁性材料からなる第
1の層と、前記第1の層の下に設けられ前記第1の絶縁
性材料とは異なる第2の絶縁性材料からなる第2の層
と、を有するものとすることができる。
【0022】また、前記磁気抵抗効果膜は、 磁化方向
が実質的に一方向に固着された第1の磁性体膜を有する
磁化固着層と、磁化方向が外部磁界に対応して変化する
第2の磁性体膜を有する磁化自由層と、前記磁化固着層
と前記磁化自由層との間に設けられた非磁性中間層と、
を有する磁気抵抗効果膜と、を有するものとすることが
できる。
【0023】一方、本発明の磁気抵抗効果素子の製造方
法は、上方に向けて突出した凸部を有する下側電極及び
前記凸部の周囲を取り囲む絶縁体層を形成する工程と、
前記凸部及びその周囲の前記絶縁体層の上に、導電性材
料からなる層を堆積する工程と、前記導電性材料からな
る層の上面をエッチングあるいは研磨により平坦化して
平坦化導電層を形成する工程と、前記平坦化導電層の上
に磁気抵抗効果膜を形成する工程と、を備えたことを特
徴とするる一方、本発明の磁気ヘッドは、上記いずれか
の磁気抵抗効果素子を備えたことを特徴とする。
【0024】また、本発明の磁気再生装置は、この磁気
ヘッドを備え、磁気記録媒体に磁気的に記録された情報
の読み取りを可能としたことを特徴とする。
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0025】図1は、本発明の実施の形態にかかる磁気
抵抗効果素子の要部断面構造を例示する模式図である。
【0026】すなわち、本発明の磁気抵抗効果素子は、
上方に向けて突出するように形成された凸部Pを有する
下側電極2aと、その上に設けられた平坦化導電層5
と、その上に設けられた磁気抵抗効果膜6と、その上面
にピラー状に凸部Pを接続して設けられた上側電極2b
と、これらの周囲を埋め込むように設けられた絶縁体層
3と、を有する。
【0027】すなわち、本発明においては、下側電極2
aと磁気抵抗効果膜6との間に、平坦化導電層5が設け
られている。この平坦化導電層5は、その下面5Aを見
ると、平坦ではなく、下側電極2aの凸部Pの表面の突
起(図示せず)やその周囲の絶縁体層3との間に生ずる
段差に応じた非平面を有する。一方、平坦化導電層5の
上面5Bを見ると、ほぼ平坦に形成されている。つま
り、平坦化導電層5の膜厚は、膜面内において一定では
なく、下側電極2aの凸部Pあるいはその周囲に生ずる
突起、段差、溝などを埋め込んで平坦化する作用を有す
る。
【0028】また、磁気ヘッドの設計仕様によっては、
平坦化後の平坦化導電層5は下側電極2aの凸部Pの上
に残らなくても良く、即ち、平坦化導電層5が下側電極
2aの凸部Pの周囲に残る状態であっても良い。
【0029】平坦化導電層5は、後に詳述するように、
各種の金属や、導電性を有する化合物などにより形成す
ることができる。また、下側電極2aの凸部Pの周囲の
凹凸を吸収して平坦化するために、平坦化導電層5の膜
厚は、凸部Pの周囲の凹凸の高さに応じて適宜決定する
ことが望ましい。
【0030】本発明によれば、まず、このような平坦化
導電層5を設けることにより、図19に関して前述した
ような磁気抵抗効果膜6の膜厚の「むら」や、膜の「う
ねり」または「湾曲」による磁気的結合の不安定性を解
消することができる。その結果として、磁気抵抗変化率
の低下を抑制し、高い感度の磁気検出が可能な磁気抵抗
効果素子を安定して提供することができる。
【0031】またさらに、本発明によれば、平坦化導電
層5を設けることにより、磁気抵抗効果膜6の熱蓄積や
膜応力による破壊等の問題を解決することが可能とな
る。すなわち、平坦化導電層5が放熱経路として作用す
るため、磁気抵抗効果膜6からの放熱性が向上する。そ
の結果として、従来よりも高い記録密度の磁気記録シス
テムにおいて、記録媒体に近接させて走行させた場合に
も、発熱による特性の劣化が抑制され、安定した再生が
可能となる。
【0032】一方、本発明によれば、平坦化導電層5を
バイアス膜の下地層として作用させることも可能とな
る。
【0033】図2は、平坦化導電層5をバイアス膜17
の下にまで延在させた構造を例示する模式断面図であ
る。すなわち、スピンバルブ構造などの磁気抵抗効果素
子の場合、磁化自由層(「フリー層」などとも称され
る)の磁区構造を制御してバルクハウゼン・ノイズ(Ba
rkhausen noise)を抑制するために、磁気抵抗効果膜6
の両端にバイアス膜17が設けられることが多い。この
バイアス膜17は、反強磁性体やハード磁性体などから
なる。
【0034】本発明によれば、同図に例示した如く、こ
れらバイアス膜17の下にまで平坦化導電層5を延在さ
せることにより、バイアス膜17の下地層として作用さ
せることができる。すなわち、平坦化導電層5が、バッ
ファ(buffer)あるいはシード(seed)として作用する
ことにより、バイアス膜17の結晶性や配向方向などを
所定の範囲に制御し、良好なバイアス磁界を得ることが
できる。
【0035】このような平坦化導電層5の製造方法につ
いて概説すると以下の如くである。すなわち、まず第1
の方法としては、凸部Pを有する下側電極2aを形成
し、その上に絶縁体を堆積してエッチバック等の手法に
より表面を略平坦化した後に、その表面に、平坦化導電
層5を形成することができる。
【0036】また、第2の方法としては、凸部Pを有す
る下側電極2aを形成し、次いで、この電極上に絶縁体
を形成した後、基板表面を直接CMPにより研磨する
か、もしくは、低粘度の有機レジストを塗布した後に、
RIE(reactive ion etching)やイオンミリング(io
n milling)など方法を用いて、その表面の凹凸が、例
えば、30ナノメータから100ナノメータ程度になる
までの略平坦化を施す。
【0037】なお、この平坦化工程において、さらに良
好な表面性を得るためには、CMPで用いるスラリーを
最適化したり、下側電極2aの凸部Pの高さを低くして
初期の段差を小さくする等の施策が考えられるが、いず
れの場合も膜面垂直通電タイプの磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドに適応することは容易でない。
【0038】そこで、このように表面の凹凸が30ナノ
メータから100ナノメータ程度にまで略平坦化された
膜面上に平坦化導電層5を形成することで、略平坦化し
た際に発生する電極の凸部Pと絶縁体3aとの異種材料
の境界で発生する「突起」、「段差」「溝」などの凹凸
を覆うことができる。
【0039】また、この平坦化導電層5の表面は、一般
的なスラリーを用いたCMPによって確実且つ容易に平
坦且つ平滑に研磨できる。すなわち、単一材料を研磨す
ることになるため、研磨後のスクラッチが少なく、10
ナノメータを十分に下回る平滑性を容易に得ることがで
きる。
【0040】平坦化導電層5の材料としては、周期律表
においてIVa族のチタン(Ti)、ジルコニウム(Z
r)、ハフニウム(Hf)、Va族のバナジウム
(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、VIa族の
クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、タングステン
(W)、貴金属の銅(Cu)、銀(Ag)、金(A
u)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム
(Rh)、オスミウム(Os)、ならびにアルミニウム
(Al)、シリコン(Si)などを用いることができ
る。そして、より好ましくは、チタン(Ti)、ジルコ
ニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、ニオブ(N
b)、タンタル(Ta)、クロム(Cr)、モリブデン
(Mo)、タングステン(W)、アルミニウム(A
l)、シリコン(Si)の少なくとも一種を含む合金
や、これらの酸化物(例えば、TiOx,ZrOx,H
fOx,TaOx,CrOx等)や窒化物(例えば、T
iNx,ZrNx,HfNx,TaNx,CrNx,M
oNx,WNx,AlNx,SiNx等)ならびにこれ
らの酸窒化合物であって、導電性を有するものを挙げる
ことができる。
【0041】平坦化導電層5の電気抵抗(ρ)は、ρ≦
1000μΩcmであることが望ましい。平坦化導電層
5の電気抵抗(ρ)が1000μΩcm以上になると、
下側電極2aの凸部Pと磁気抵抗効果膜6との間に電流
が流れにくくなり、出力を得るために大きな電流を投入
すると、その電流磁界により磁気抵抗効果膜6の磁区の
乱れによる抵抗変化の低下や磁気抵抗効果膜6の破壊等
の問題が発生するおそれがあるからである。
【0042】一方、平坦化導電層5の膜厚(t)は、平
坦化導電層5を堆積する前の略平坦化工程後の下側電極
2aの凸部Pの近傍の表面が凹形状の場合、この凹の深
さ(d0)より厚く、d0<t<(d0+100)(ナ
ノメータ)の範囲であることが望ましい。膜厚tがd0
以下だとCMPを施しても凹部を十分に埋めることがで
きず、また、膜厚tが(d0+100)ナノメータ以上
であると、CMPにおける研磨量が多くなり、研磨量の
制御性が悪くなる傾向がみられるからである。
【0043】一方、平坦化導電層5を堆積する前の、略
平坦化後の下側電極の凸部Pの付近の表面が凸形状の場
合、この凸の高さをd’0とすると、膜厚tは、0<t
<(d’0+50)(ナノメータ)の範囲内とすること
が望ましく、0<t<d’0の範囲内とすることがより
望ましい。
【0044】一方、下側電極2aの材質ならびにその凸
部Pの形状は、CPP−MR素子の設計仕様に順ずるの
もで良く、特に限定はされない。また、このとき用いる
絶縁体層3の材料も、特に限定されないが、例えば、シ
リコン(Si)やアルミニウム(Al)の酸化物や窒化
物ならびにこれらの複合物を用いることができ、電気的
な絶縁を十分に確保するために、これらを積層した多層
膜でもよい。但し、絶縁体層3の膜厚は、凸部Pの高さ
らに対してマイナス20パーセントから若干厚いことが
必要であり、さらにこの凸部Pの高さ+200(ナノメ
ータ)以下の厚さであることが望ましい。このように凸
部Pの高さから、マイナス20パーセントから、プラス
200(ナノメータ)までの範囲にすることで、略平坦
化での「ふちだれ」や表面凹凸の制御がより容易とな
る。
【0045】なお、本発明において、下側電極の凸部P
形成方法としては、上述した方法のほかにも、平坦な電
極の上に開口を有する絶縁体層を形成し、その開口を電
極材料で埋め込む方法によってもよい。すなわち、絶縁
体層の開口の中に電極材料を埋め込むことにより凸部P
を形成し、全体を例えばCMP、イオンミリングやエッ
チバック等の方法で略平坦化して、その上に平坦化導電
層を設けて仕上げの研磨(例えば、CMP等)を施して
もよい。この場合にも、平坦化導電層5を設けることに
より、凸部Pの表面でで発生する「ふちだれ」を吸収し
て、十分に平坦且つ平滑な表面を得ることができる。
【0046】またこの場合、絶縁体層の最表面に平坦化
ストッパ層を設けることで、略平坦化時のモニターが容
易になり、その平坦化度も向上する。また、この平坦化
ストッパ層として、非磁性の高抵抗材料、できれば絶縁
材料を用いることで上下電極間の絶縁確率が大幅に向上
する。この平坦化ストッパ層の電気抵抗(ρ)として
は、1000μΩcm以上が望ましい。さらに、凹絶縁
体と電極との間に絶縁体密着層を設けても良い。
【0047】以下、実施例を参照しつつ、本発明の実施
の形態についてさらに詳細に説明する。
【0048】(第1の実施例)まず、本発明の第1の実
施例として、図1に表した構造の磁気抵抗効果素子の試
作例について説明する。
【0049】図3乃至図5は、本実施例の磁気抵抗効果
素子の要部製造工程を表す工程断面図である。
【0050】本実施例においては、まず、図3(a)に
表したように、凸部Pを有する電極2aと、測定用の電
極端子部(図示せず)とを形成する。本実施例において
は、磁気抵抗効果素子の磁気特性の確認を主目的として
いたために、磁気ヘッドとして機能させるために必要な
磁気シールド、磁化固着膜や記録部は作製しなかった。
【0051】最初に、厚さが約0.6ミリメータで直径
が3インチのシリコン基板1の上に、通常のスパッタ法
を用いて基板側から膜厚5ナノメータのタンタル(T
a)と膜厚400ナノメータの銅(Cu)と膜厚10ナ
ノメータのタンタル(Ta)を積層した。
【0052】次いで、直径が約1マイクロメータで高さ
が約1.2マイクロメータのレジストパターン(V9
0:東京応化製)をg線ステッパ(ステップ式投影露光
装置)を用いて形成し、さらにイオンミリング装置を用
いて、凸部Pの高さが500ナノメータになるまで加速
電圧が500[eV]でビーム電流が200[mA]の
アルゴン(Ar)イオンを照射してエッチングした後、
レジストを通常の半導体プロセスで除去して図3(a)
に表したような凸部Pを形成した。
【0053】次に、図3(b)に表したように、電極2
aの上に厚さ700ナノメータの絶縁体3aを形成し
た。ここで、絶縁体3aとしては、酸化シリコン(Si
Ox)を用いた。絶縁体3aの具体的な形成方法として
は、直径が5インチで厚さが8ナノメータのシリコン
(Si)をターゲットとしてアルゴン(Ar)ガスと酸
素(O)ガスの混合ガスを導入した反応性スパッタを
行い、その膜厚は凸部Pの高さよりも厚く形成した。ま
た、凸部Pを反映して形成される絶縁体3aの表面の凸
形状のテーパ角度を調整するために、スパッタの際に高
周波のバイアスを印加した。このような条件で作製した
図3(b)の構造の断面をSEM(走査型電子顕微鏡:
Scanning Electron Microscope)で観察したところ、絶
縁体3aのテーパ角度は約42度であり、電極2aの凸
部Pに対する位置の「ずれ」が50ナノメータ以下と、
位置合わせ精度が非常に良好であることも併せて確認で
きた。
【0054】次に、図3(c)に表したように、厚さが
1.2マイクロメータの平坦化レジスト4を塗布しベー
キングを施した。平坦化レジスト4としては、低粘度の
OFR(東京応化製)レジストを用いた。このように塗
布・ベーキングされた試料の表面凹凸をαステップ(触
針式の表面段差計)で測定したところ、その凹凸は50
ナノメータ以下で非常に平坦であることを確認した。
【0055】次に、平坦化レジスト4と絶縁体3aに対
してエッチバックを施すことにより、表面を比較的平ら
にして、図4(a)に表した状態を得た。本実施例にお
けるエッチバックの具体的な方法としては、平行平板タ
イプのRIE(Reactive IonEtching)装置に試料をセ
ットした後、エッチングガスとして四フッ化炭素(CF
)を圧力が5パスカル(Pa)になるまで導入した
後、100ワット(w)の高周波を投入してエッチング
を行った。このときのエッチング速度は、平坦化レジス
ト4が97ナノメータ毎分(nm/min.)でSiO
x絶縁体3aが110ナノメータ毎分(nm/mi
n.)と、ほぼ両者のエッチング速度が等しい条件を用
いた。
【0056】なお、エッチバックの方法としては、RI
Eの代わりに平坦化レジスト4と絶縁体3aのエッチン
グ速度が略等しい条件が得られるイオンミリング、RI
BE(Reactive Ion Beam Etching)やICP(Inducti
vely Coupled Plasma)等他のエッチング方法や平坦化
レジストを塗布しないで直接CMPを行う方法など他の
方法を用いることも可能である。
【0057】RIEを用いたエッチバック法で略平坦化
した試料の表面凹凸を、αステップで測定したところ、
30ナノメータであった。
【0058】次に、図4(b)に示すように平坦化導電
層5を形成した。本実施例においては、平坦化導電層5
の材料として、電極2aの凸部Pの最表面と同一材料で
あるタンタル(Ta)を選んだ。また、その膜厚は、エ
ッチバック後の凹凸よりもやや大きい50ナノメータと
した。平坦化導電層5の膜形成は、通常のRFマグネト
ロンスパッタ法で行い、その後に表面凹凸を測定したと
ころ、50ナノメータ以下であることを確認した。
【0059】次に、図4(c)に表したように、平坦化
導電層5をCMPで平坦平滑化の研磨処理を施して、そ
の表面を平坦にした。このとき、CMP用のスラリーと
しては、CHS700(芝浦メカトロニクス(株)製)
を用いた。その結果、CMP後の表面凹凸は非常に小さ
くなり、AFM(Atomic Force Microscope)で表面の
凹凸を測定したところ、電極2aの凸部Pの周囲で5ナ
ノメータ以下であり、非常に平坦性と平滑性の優れた表
面が得られていることが確認できた。
【0060】また、電極2aの凸部Pの近傍をFIB
(Focused Ion Beam)により断面観察用に加工し、高分
解能SEM(Scanning Electron Microscope)で平坦化
導電層5の残り量と「ふちだれ」の埋め込み状態を観察
したところ、平坦化導電層5の残り量が約10ナノメー
タで電極2aの凸部Pと絶縁体層3aとの境にある「ふ
ちだれ」部分に平坦化導電層がきれいに埋め込まれてい
ることが確認できた。
【0061】次に、このように良好な表面性を有する平
坦化導電層5の上に、磁気抵抗効果膜6を形成し、素子
レジストパターンの形成とエッチングならびにレジスト
の除去により、図4(d)に表したような断面構造を形
成した。
【0062】ここで、磁気抵抗効果膜6の膜構成は、平
坦化導電層5の側から順に、膜厚5ナノメータのタンタ
ル(Ta)の下地層、膜厚2ナノメータのニッケル鉄
(NiFe)と膜厚3ナノメータのコバルト鉄(CoF
e)とからなる磁化自由層(フリー層)、膜厚2ナノメ
ータの銅(Cu)の非磁性中間層(スペーサ層)、膜厚
4ナノメータのコバルト鉄(CoFe)の磁化固着層
(ピン層)と膜厚10ナノメータの白金マンガン(Pt
Mn)の反強磁性層とした。
【0063】磁気抵抗効果膜6の形成は、通常のスパッ
タ法で行った。その後、8×10アンペア/メータ
(A/m)の磁界を印加した状態で、真空中で270℃
において約4時間の熱処理を施すことにより、磁気抵抗
効果膜6の磁化固着層に一軸性の磁気異方性を付与し
た。
【0064】次いで、磁気抵抗効果膜6の上に、厚さが
400ナノメータのV90(東京応化製)レジストを塗
布し、ステッパで露光した後、現像により素子サイズが
3.2×3.2マイクロメータの残しパターンを形成す
る。次いで、イオンミリングで磁気抵抗効果膜6をエッ
チングし、通常のレジスト除去工程を行った。
【0065】次に、図5(a)に表したように、絶縁体
層3bを形成した。すなわち、絶縁体層3aの形成と同
様のスパッタ法を用いて、膜厚が400ナノメータのS
iOx絶縁体層3bを形成した。この時、絶縁体層3a
の表面には、電極2aの凸部Pを反映した凸形状が形成
される。この凸形状の高さは、約20ナノメータ程度で
あった。
【0066】次に、図5(b)に表したように、開口径
が約0.8マイクロメータで厚さが400ナノメータの
V90レジストパターン7を形成した。
【0067】この後、CHFガスを圧力が1パスカル
(Pa)なるまで導入したRIE装置により、絶縁体層
3bを150ワット(w)の投入電力で約7分間エッチ
ングし、電極2bを接続するためコンタクトホールと電
極2aの測定用電極部用のコンタクトホール(図示せ
ず)を形成した。
【0068】次に、図5(c)に表したように、上側電
極2bを形成した。すなわち、RIEにより形成したコ
ンタクトホールに電極材料を埋め込むことにより電極2
bを形成した。電極2bの膜構成は、磁気抵抗効果膜6
のから順に、膜厚5ナノメータのタンタル(Ta)密着
層と、膜厚400ナノメータの銅(Cu)、膜厚200
ナノメータの金(Au)という積層構造とした。また、
その成膜には、通常のスパッタ法を用いたが、銅(C
u)の成膜時のみ、コンタクトホールへの埋め込み状態
を改善する目的で100ワット(w)の高周波バイアス
を印加した。この後、下側電極2aと上側電極2bの測
定用電極レジストパターン(図示せず)を形成し、イオ
ンミリングによるエッチング等を施して磁気抵抗効果素
子を形成した。
【0069】図6は、このようにして得られたCPP型
の磁気抵抗効果素子の磁界と抵抗の関係(MR特性)を
表すグラフ図である。
【0070】本発明による素子(実線で表した)の場
合、プラス方向の磁界の印加に伴って、抵抗が増加し、
幅広い磁界範囲において高い抵抗値が維持されたフラッ
トな特性が得られていた。
【0071】これに対して、平坦化導電層5を設けず
に、下側電極2aの上に直接、磁気抵抗効果膜6を形成
した比較例の磁化抵抗効果素子(破線で表した)の場
合、磁界の増加に伴う抵抗値の変化はピーク状であり、
高い抵抗が得られる磁界の範囲が極めて狭い。これは、
図19に関して前述したように、下側電極2aの凸部P
の周囲の段差あるいは突起などにより、磁気抵抗効果膜
6を構成する各層の膜厚に「むら」や「不均一」などが
生じたためであると考えられる。すなわち、比較例の素
子においては、非磁性中間層(スペーサ層)を介した上
下の強磁性層(ピン層とフリー層)の反強磁性結合が非
常に弱くなり、そのため比較的小さな磁界から磁化反転
が起こることに起因して、抵抗の減少が生じていると考
えられる。
【0072】これに対して、本実施例の素子において
は、幅広い磁界範囲で高い抵抗が維持され、ノイズの少
ない非常にきれいなMR特性が得られ、平坦化導電層5
の有効性を確認できた。
【0073】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例について説明する。
【0074】図7及び図8は、本実施例の磁気抵抗効果
素子の要部製造工程を表す工程断面図である。なお、本
実施例においても、第1実施例と同様に、磁気シールド
ならびに磁気記録部等の部分についての工程は省略し
た。
【0075】まず、図7(a)に表したように、平坦に
形成した電極2aの上に、凸部Pを形成するための絶縁
体層3aを形成し、パターンニングにより開口Hを形成
した。具体的には、まず、熱酸化されたシリコン基板
(図示せず)上に、膜厚が約300ナノメータの銅と銀
との合金(Cu95Ag:組成は原子パーセント)か
らなる電極2aを通常のスパッタ法により形成し、MR
特性測定用の電極パターン(図示せず)を通常の半導体
プロセスで形成した。そして、酸化アルミニウム(Al
)ターゲットを用いたスパッタにより、膜厚が2
00ナノメータのAl絶縁体層3aを成膜した。
さらに、その上に、厚さが300ナノメータで直径が約
400ナノメータの残しのレジストパターンをI線ステ
ッパで形成した。次いで、イオンミリングにより絶縁体
層3aをエッチングした後、レジストを除去して直径が
約400ナノメータ、深さが約200ナノメータの凸部
Pを形成するための開口Hを形成した。
【0076】次いで、図7(b)に表したように、絶縁
体層3aの上に凸部Pを形成するための電極層2a’を
形成した。ここで、電極層2a’としては、膜厚が15
0ナノメータの銅(Cu)を、スパッタ粒子の指向性が
高いIBD(Ion Beam Deposition)で成膜した。成膜
された試料の一部分を、FIB(Focused Ion Beam)で
断面加工してSEMで観察したところ、電極層2a’
は、絶縁体層3aの開口Hの中にきれいに埋め込まれて
いることが確認できた。
【0077】次に、基板の全面をCMPにより略平坦化
を行い、図7(c)に表したように、凸部P以外の電極
層2a’を除去した。CMPには、銅(Cu)用のスラ
リーを用い、電極層2a’を約150ナノメータ研磨し
た。ここで、図7(c)に表したように、絶縁体層3a
と凸部Pとの間に、約50ナノメータの段差(凸部Pの
方が絶縁体層3aよりも低い)と、深さ約20ナノメー
タの「ふちだれ」すなわち溝が確認された。
【0078】このように数10ナノメータのオーダの凹
凸を有する基体の上に磁気抵抗効果膜6を直接、形成す
ると、図20に例示したように、「うねり」あるいは
「湾曲」して形成され、その膜厚にも「むら」や「不均
一」などが生ずる。そして、その結果として、各層間の
磁気的な結合が不安定となり、図6に破線で示した如
く、磁気抵抗率の低下などが生ずる。
【0079】これに対して、本実施例においては、図7
(d)に表したように、平坦化導電層5を形成して、そ
の表面を平坦にする。本実施例においては、平坦化導電
層5としては、導電性金属であるチタン(Ti)を膜厚
50ナノメータになるまでスパッタ法で形成した。但
し、この場合の平坦化導電層5の材料としては、チタン
(Ti)以外にも、例えばアルミニウム(Al)、タン
タル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(M
o)やこれらの合金、または窒化タンタル(TaN)、
窒化チタン(TiN)、窒化アルミニウム・チタン
((Al,Ti)N)、窒化タングステン(WN)等の
窒化物を用いても良い。
【0080】次に、MR特性の良好なCPP型磁気抵抗
効果素子を形成するために、平坦化・平滑化のためのC
MPを行い、図7(e)に表したような断面形状を得
た。この時、CMPの研磨量を約50ナノメータにする
ことで、表面が平坦で平滑になった。AFMでその表面
性を測定したところ、表面荒さは約4ナノメータであ
り、絶縁体層3aと凸部Pの表面が有していた「段差」
や「ふちだれ」は大幅に解消されて平坦な表面が得られ
たことが確認できた。
【0081】次に、図8(a)乃至(d)に表したよう
に、磁気抵抗効果膜6を形成し、磁気抵抗効果膜6をパ
ターニングし、絶縁体層3bを形成、パターニングし、
上側電極2bを形成することにより、CPP型の磁気抵
抗効果素子を完成した。
【0082】本実施例の磁気抵抗効果素子の平面サイズ
は、1.5マイクロメータ×1.5マイクロメータであ
り、電極2bを埋め込むコンタクトホールの径は400
ナノメータであり、上側電極2bとしては、膜厚が30
0ナノメータの銅(Cu)を堆積した。
【0083】このようにして得られたCPP型磁気抵抗
効果素子の磁界と抵抗の関係(MR特性)を調べたとこ
ろ、図6に表した結果と同様に、平坦化導電層5を設け
ない場合に比べて、ノイズの少ない非常にきれいなMR
特性が得られ、平坦化導電層5を用いた本実施例おいて
も同様に、本発明の有効性が確認された。
【0084】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例形態について説明する。
【0085】図9は、本実施例の磁気抵抗効果素子の要
部構成を表す断面図である。同図については、図1乃至
図8に関して前述したものと同様の要素には同一の符号
を付して詳細な説明は省略する。
【0086】すなわち、本実施例においては、下側電極
2aの上に絶縁体密着層8が設けられている。この絶縁
体密着層8は、下側電極2aと絶縁体層3aとの付着強
度を向上させる役割を有し、膜厚が10ナノメータ程度
のタンタル(Ta)などにより形成することができる。
【0087】以下、本実施例の磁気抵抗効果素子の構成
について、その製造手順に沿って説明する。本実施例の
磁気抵抗効果素子の製造工程の要部は、図3乃至図5に
関して前述したものと同様とすることができるので、以
下、これら図面を参照しつつ説明する。
【0088】まず、第1実施例の場合と同様に、下側電
極2aとして、基板側から順に、膜厚5ナノメータのタ
ンタル(Ta)、膜厚300ナノメータの銅(Cu)、
膜厚10ナノメータのタンタル(Ta)を形成した後、
高さが100ナノメータで直径が100ナノメータの凸
部Pをイオンミリングで形成して、図3(a)に表した
構造を形成する。
【0089】次に、下側電極2aと絶縁体層3aとの密
着力向上を目的とした絶縁体密着層8として膜厚10ナ
ノメータのタンタル(Ta)を形成した後に、膜厚が1
50ナノメータのSiOxからなる絶縁体層3aを反応
性のバイアススパッタで成膜した(図3(b))。その
後、厚み400ナノメータのOFR平坦化レジストを塗
布し(図3(c))、RIEによりSiOx絶縁体層3
aが約100ナノメータの膜厚になるまで平坦化した
(図4(a))。
【0090】次に、平坦化導電層5として、膜厚が20
ナノメータの窒化アルミニウム・チタン((Al,T
i)N)をMBE(Molecular Beam Epitaxy)で成膜
(図4(b))した後、その表面を平坦化(図4
(b))した。
【0091】さらに、磁気抵抗効果膜6を成膜し、素子
サイズが1マイクロメータ×1マイクロメータのパター
ンに加工した(図4(d))。この加工は、ステッパに
よるパターニングとイオンミリングによるエッチングな
らびにレジスト除去により行った。
【0092】次に、絶縁体層3bとして膜厚が150ナ
ノメータのAlをスパッタ法で成膜(図5
(a))した後、EB露光装置にて直径が100ナノメ
ータの抜きパターンを形成(図5(b))した。
【0093】そして、エッチングによって電極2b用の
コンタクトホール形成した後、IBDにより膜厚が30
0ナノメータの銅(Cu)からなる電極2bを成膜し
た。以降、電極2aならびに電極2bの測定用電極レジ
ストパターン形成、イオンミリングによるエッチング等
を施した。
【0094】このようにして得られたCPP型磁気抵抗
効果素子の磁界と抵抗の関係(MR特性)を調べたとこ
ろ、やはり図6に関して前述したものと同様に、平坦化
導電層5を用いない場合に比べて、ノイズの少ない非常
にきれいなMR特性が得られた。さらに、本実施例にお
いては、図4(c)などに表した工程におけるCMP研
磨時の絶縁体層3aの電極2aからの膜剥がれは、第1
実施例の約10%(膜剥がれの面積の割合)から0%へ
と大幅に改善されており、本実施例の絶縁体密着層8の
有効性が併せて確認できた。
【0095】(第4の実施例)次に、本発明の第4の実
施形態について説明する。
【0096】図10は、本実施例の磁気抵抗効果素子の
断面構造を表す模式図である。同図についても、図1乃
至図9に関して前述したものと同様の要素には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。
【0097】すなわち、本実施例においては、絶縁体層
3aと平坦化導電層5との間に、平坦化ストッパ層9が
設けられている。この平坦化ストッパ層9は、下側電極
2aの凸部Pとその周囲の絶縁体層3aとの「段差」を
緩和する役割を有する。
【0098】本実施例の素子は、その基本的な製造工程
を、前述した第2実施例のものと同様とすることができ
る。従って、以下、図7及び図8を参照しつつ、前述し
たものと異なる個所を中心に説明する。
【0099】本実施例においては、第2実施例に加え
て、絶縁体層3の上に平坦化ストッパ層9を形成した点
が特徴的である。ここで、本実施例においては、絶縁体
層3aとしてはSiOxを形成し、平坦化ストッパ層9
としては、アルミニウム(Al)の酸窒化物である酸窒
化アルミニウム(Al(O,N))をMBEで膜厚5ナ
ノメータ形成した。その後、下側電極2aの凸部Pを形
成するための開口Hを形成し、電極材料で開口Hを埋め
込んだ後、オンミリングでエッチバックを平坦化ストッ
パ層9が露出するまで実施した(図7(c))。
【0100】その結果、下側電極2aの凸部Pと絶縁体
層3a(平坦化ストッパ層9)との境界の「ふちだれ」
は20ナノメータ程度あるものの、凸部Pと平坦化スト
ッパ層9の表面との「段差」は、約10ナノメータであ
り、「段差」を小さくすることが確認できた。
【0101】次いで、平坦化導電層5、磁気抵抗効果膜
6、絶縁体層3b、電極2bを順次形成して、MR特性
評価用のヘッドを作製した。
【0102】このようにして得られたCPP型磁気抵抗
効果素子の磁界と抵抗の関係(MR特性)を調べたとこ
ろ、やはり、平坦化導電層5を用いない場合に比べ、ノ
イズの少ない非常にきれいなMR特性が得られ、平坦化
導電層5を用いた第4の実施形態においても同様に、本
発明の有効性が確認された。
【0103】(第5の実施例)次に、本発明の第5の実
施例について、図11及び図12を参照しつつ説明す
る。本実施例の磁気抵抗効果素子の製造工程の要部は、
第1実施例の素子と同様となることができるので、以
下、異なる個所を中心に説明する。
【0104】まず、第1実施例と同様に、下側電極2a
として、基板側から順に、膜厚5ナノメータのタンタル
(Ta)と膜厚200ナノメータのニッケル鉄(Ni
80Fe20:原子パーセント)を形成した後、図11
(a)に表したように、幅が200ナノメータ、高さが
200ナノメータの逆テーパーレジストパターン20を
エキシマステッパで形成した。
【0105】次に、入射角度を20度(deg)として
イオンミリングを行い、図11(b)に表したように、
電極2aに高さが50ナノメータの凸部Pを形成した。
【0106】次に、スパッタ粒子の指向性が高いIBS
(Ion Beam Sputtering)等により凸部Pの高さと同程
度の膜厚のAl2O3を形成することにより、図11
(c)に表したように、絶縁体層3aを形成した。次
に、レジスト20を除去して、図12(a)に表したよ
うな形態とした。その表面粗さ(Rmax)を計測したと
ころ、約20ナノメータの表面性を得られた。
【0107】次に、図12(b)に表したように、平坦
化導電層5として、膜厚が30ナノメータのタンタル
(Ta)を通常のスパッタで形成して、表面荒さRmax
が15ナノメータの表面性が得られた。
【0108】次いで、図12(c)に表したように、平
坦化導電層5をCMPでタンタル(Ta)の膜厚に換算
して約25ナノメータ研磨することにより、表面荒さR
maxが3ナノメータ以下で、平坦性・平滑性の極めて良
好な表面が得られた。
【0109】以下、第1実施例と同様の方法で、CPP
型磁気抵抗効果膜6の成膜後に素子サイズが300ナノ
メータ×300ナノメータのパターンをEBステッパに
よるパターニングとイオンミリングによるエッチングに
より形成し、レジスト除去した。
【0110】次いで、絶縁体層3bとして膜厚が150
ナノメータの酸化アルミニウム(Al)をスパッ
タ法で成膜した後、EB露光装置にて直径が100ナノ
メータの抜きパターンを形成し、エッチングして電極2
b用のコンタクトホール形成した。その後、IBDによ
り膜厚が200ナノメータのニッケル鉄(Ni80Fe
20:原子パーセント)からなる電極2bを成膜した。
【0111】これ以降、電極2aならびに電極2bの測
定用電極レジストパターン形成、イオンミリングによる
エッチング等を施した。
【0112】このようにして得られたCPPGMR素子
の磁界と抵抗の関係(MR特性)を調べたところ、平坦
化導電層5を用いない場合に比べて、やはりノイズの少
ない非常にきれいなMR特性が得られ、平坦化導電層5
の有効性が確認された。
【0113】(第6の実施例)次に、本発明の第6の実
施例として、本発明の磁気抵抗効果素子を搭載した磁気
再生装置について説明する。すなわち、図1乃至図12
に関して説明した本発明の磁気抵抗効果素子あるいは磁
気ヘッドは、例えば、記録再生一体型の磁気ヘッドアセ
ンブリに組み込まれ、磁気記録再生装置に搭載すること
ができる。
【0114】図13は、このような磁気記録再生装置の
概略構成を例示する要部斜視図である。すなわち、本発
明の磁気記録再生装置150は、ロータリーアクチュエ
ータを用いた形式の装置である。同図において、記録用
媒体ディスク200は、スピンドル152に装着され、
図示しない駆動装置制御部からの制御信号に応答する図
示しないモータにより矢印Aの方向に回転する。本発明
の磁気記録再生装置150は、複数の媒体ディスク20
0を備えたものとしてもよい。
【0115】媒体ディスク200に格納する情報の記録
再生を行うヘッドスライダ153は、薄膜状のサスペン
ション154の先端に取り付けられている。ここで、ヘ
ッドスライダ153は、例えば、前述したいずれかの実
施の形態にかかる磁気抵抗効果素子あるいは磁気ヘッド
をその先端付近に搭載している。
【0116】媒体ディスク200が回転すると、ヘッド
スライダ153の媒体対向面(ABS)は媒体ディスク
200の表面から所定の浮上量をもって保持される。あ
るいはスライダが媒体ディスク200と接触するいわゆ
る「接触走行型」であってもよい。
【0117】サスペンション154は、図示しない駆動
コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータ
アーム155の一端に接続されている。アクチュエータ
アーム155の他端には、リニアモータの一種であるボ
イスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイ
ルモータ156は、アクチュエータアーム155のボビ
ン部に巻き上げられた図示しない駆動コイルと、このコ
イルを挟み込むように対向して配置された永久磁石およ
び対向ヨークからなる磁気回路とから構成される。
【0118】アクチュエータアーム155は、スピンド
ル157の上下2箇所に設けられた図示しないボールベ
アリングによって保持され、ボイスコイルモータ156
により回転摺動が自在にできるようになっている。
【0119】図14は、アクチュエータアーム155か
ら先の磁気ヘッドアセンブリをディスク側から眺めた拡
大斜視図である。すなわち、磁気ヘッドアッセンブリ1
60は、例えば駆動コイルを保持するボビン部などを有
するアクチュエータアーム155を有し、アクチュエー
タアーム155の一端にはサスペンション154が接続
されている。サスペンション154の先端には、図1乃
至図12に関して前述したいずれかの磁気抵抗効果素子
あるいは磁気ヘッドを具備するヘッドスライダ153が
取り付けられている。サスペンション154は信号の書
き込みおよび読み取り用のリード線164を有し、この
リード線164とヘッドスライダ153に組み込まれた
磁気ヘッドの各電極とが電気的に接続されている。図中
165は磁気ヘッドアッセンブリ160の電極パッドで
ある。
【0120】本発明によれば、図1乃至図12に関して
前述したような本発明の磁気抵抗効果素子あるいは磁気
ヘッドを具備することにより、従来よりも高い記録密度
で媒体ディスク200に磁気的に記録された情報を確実
に読みとることが可能となる。
【0121】(第7の実施例)次に、本発明の第7の実
施例として、本発明の磁気抵抗効果素子を搭載した磁気
メモリについて説明する。すなわち、図1乃至図12に
関して説明した本発明の磁気抵抗効果素子を用いて、例
えば、メモリセルがマトリクス状に配置されたランダム
アクセス磁気メモリ(magnetic random access memory)
などの磁気メモリを実現できる。
【0122】図15は、本実施例の磁気メモリのマトリ
クス構成を例示する概念図である。
【0123】すなわち、同図は、メモリセルをアレイ状
に配置した場合の実施形態の回路構成を示す。アレイ中
の1ビットを選択するために、列デコーダ350、行デ
コーダ351が備えられており、ビット線334とワー
ド線332によりスイッチングトランジスタ330がオ
ンになり一意に選択され、センスアンプ352で検出す
ることにより磁気抵抗効果素子321を構成する磁気記
録層に記録されたビット情報を読み出すことができる。
【0124】ビット情報を書き込むときは、特定の書込
みワード線323とビット線322に書き込み電流を流
して発生する磁場により行われる。
【0125】図16は、本実施例の磁気メモリのマトリ
クス構成のもうひとつの具体例を表す概念図である。す
なわち、本具体例の場合、マトリクス状に配線されたビ
ット線322とワード線334とが、それぞれデコーダ
360、361により選択されて、アレイ中の特定のメ
モリセルが選択される。それぞれのメモリセルは、磁気
抵抗効果素子321とダイオードDとが直列に接続され
た構造を有する。ここで、ダイオードDは、選択された
磁気抵抗効果素子321以外のメモリセルにおいてセン
ス電流が迂回することを防止する役割を有する。
【0126】書き込みは、特定のビット線322と書き
込みワード線323とにそれぞれに書き込み電流を流し
て発生する磁場により行われる。
【0127】図17は、本発明の実施の形態にかかる磁
気メモリの要部断面構造を表す概念図である。また、図
18は、図17のA−A’線断面図である。
【0128】すなわち、これらの図に表した構造は、図
15に例示した磁気メモリに含まれるひとつのメモリセ
ルに対応する。つまり、ランダムアクセスメモリとして
動作する磁気メモリの1ビット部分のメモリセルであ
る。このメモリセルは、記憶素子部分311とアドレス
選択用トランジスタ部分312とを有する。
【0129】記憶素子部分311は、磁気抵抗効果素子
321と、これに接続された一対の配線322、324
とを有する。磁気抵抗効果素子321は、図1〜図12
に関して前述したような本発明の磁気抵抗効果素子であ
り、GMR効果やTMR効果などを有し、且つ平坦化導
電層5が設けられた素子である。
【0130】GMR効果を有する場合は、ビット情報読
み出しの際には磁気抵抗効果素子321にセンス電流を
流してその抵抗変化を検出すればよい。
【0131】また、特に、磁性層/非磁性トンネル層/
磁性層/非磁性トンネル層/磁性層という構造をもつ強
磁性2重トンネル接合などを含むものであると、トンネ
ル磁気抵抗(TMR)効果による抵抗変化により磁気抵
抗効果が得られる。
【0132】これらの構造において、いずれかの磁性層
は、磁化固着層として作用し、他のいずれかの磁性層が
磁気記録層として作用するものとすることができる。
【0133】一方、選択用トランジスタ部分312に
は、ビア326及び埋め込み配線328を介して接続さ
れたトランジスタ330が設けられている。このトラン
ジスタ330は、ゲート332に印加される電圧に応じ
てスイッチング動作をし、磁気抵抗効果素子321と配
線334との電流経路の開閉を制御する。゜また、磁気
抵抗効果素子321の下方には、書き込み配線323
が、配線322と略直交する方向に設けられている。こ
れら書き込み配線322、323は、例えばアルミニウ
ム(Al)、銅(Cu)、タングステン(W)、タンタ
ル(Ta)あるいはこれらいずれかを含む合金により形
成することができる。
【0134】このような構成のメモリセルにおいて、ビ
ット情報を磁気抵抗効果素子321に書き込むときは、
配線322、323に書き込みパルス電流を流し、それ
ら電流により誘起される合成磁場を印加することにより
磁気抵抗効果素子の記録層の磁化を適宜反転させる。
【0135】また、ビット情報を読み出すときは、配線
322と、磁気記録層を含む磁気抵抗効果素子321
と、下部電極324とを通してセンス電流を流し、磁気
抵抗効果素子321の抵抗値または抵抗値の変化を測定
することにより行われる。
【0136】本具体例の磁気メモリは、図1〜図12に
関して前述したような磁気抵抗効果素子を用いることに
より、安定した磁気抵抗変化率が得られる。その結果と
して、セルサイズを微細化しても、記録層の磁区を確実
に制御して確実な書き込みが確保され、且つ、読み出し
も確実に行うことができる。
【0137】以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施
の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの
具体例に限定されるものではない。例えば、磁気抵抗効
果膜の具体的な構造や、その他、電極、バイアス印加
膜、絶縁膜などの形状や材質に関しては、当業者が公知
の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施
し、同様の効果を得ることができる。
【0138】例えば、磁気抵抗効果素子を再生用磁気ヘ
ッドに適用する際に、素子の上下に磁気シールドを付与
することにより、磁気ヘッドの検出分解能を規定するこ
とができる。
【0139】また、本発明は、長手磁気記録方式のみな
らず垂直磁気記録方式の磁気ヘッドあるいは磁気再生装
置についても同様に適用して同様の効果を得ることがで
きる。
【0140】さらに、本発明の磁気再生装置は、特定の
記録媒体を定常的に備えたいわゆる固定式のものでも良
く、一方、記録媒体が差し替え可能ないわゆる「リムー
バブル」方式のものでも良い。
【0141】その他、本発明の実施の形態として上述し
た磁気ヘッド及び磁気記憶再生装置を基にして、当業者
が適宜設計変更して実施しうるすべての磁気抵抗効果素
子、磁気ヘッド、磁気記憶再生装置及び磁気メモリも同
様に本発明の範囲に属する。
【0142】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明よれば、エ
ッチバック等により略平坦化した表面上に平坦化導電層
を形成し、その表面をCMP等の加工により平坦化する
ことにより、従来の平坦化技術に比べてその平坦性なら
びに平滑性が顕著に優れており、この上に形成する磁気
抵抗効果膜のMR特性の劣化を大幅に抑制できる。
【0143】その結果として、高感度の磁気検出を安定
して得られ、高い記録密度でも高出力で高いS/Nを有
する磁気ヘッド、およびそれを搭載した磁気再生装置
や、高集積な磁気メモリなどを提供することが可能とな
り産業上のメリットは多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる磁気抵抗効果素子
の要部断面構造を例示する模式図である。
【図2】平坦化導電層5をバイアス膜17の下にまで延
在させた構造を例示する模式断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の磁気抵抗効果素子の要部
製造工程を表す工程断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の磁気抵抗効果素子の要部
製造工程を表す工程断面図である。
【図5】本発明の第1実施例の磁気抵抗効果素子の要部
製造工程を表す工程断面図である。
【図6】本発明により得られたCPP型の磁気抵抗効果
素子の磁界と抵抗の関係(MR特性)を表すグラフ図で
ある。
【図7】本発明の第2実施例の磁気抵抗効果素子の要部
製造工程を表す工程断面図である。
【図8】本発明の第2実施例の磁気抵抗効果素子の要部
製造工程を表す工程断面図である。
【図9】本発明の第3実施例の磁気抵抗効果素子の要部
構成を表す断面図である。
【図10】本発明の第4実施例の磁気抵抗効果素子の断
面構造を表す模式図である。
【図11】本発明の第5の実施例の磁気抵抗効果素子の
製造工程を表す工程断面図である。
【図12】本発明の第5の実施例の磁気抵抗効果素子の
製造工程を表す工程断面図である。
【図13】本発明の磁気記録再生装置の概略構成を例示
する要部斜視図である。
【図14】アクチュエータアーム155から先の磁気ヘ
ッドアセンブリをディスク側から眺めた拡大斜視図であ
る。
【図15】本発明の磁気メモリのマトリクス構成を例示
する概念図である。
【図16】本発明の磁気メモリのマトリクス構成のもう
ひとつの具体例を表す概念図である。
【図17】本発明の実施の形態にかかる磁気メモリの要
部断面構造を表す概念図である。
【図18】図17のA−A’線断面図である。
【図19】磁気抵抗効果膜の膜厚の「むら」を説明する
ための模式断面図である。
【図20】凸部Pの周囲に、溝状の「ふちだれ」が生じ
た状態を例示する模式図である。
【図21】凸部Pと絶縁体層3aとの表面の高さが異な
り「段差」が生じた状態を表す模式図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2a 下側電極 2b 上側電極 3、3a、3b 絶縁体層 4 平坦化レジスト 5 平坦化導電層 6 磁気抵抗効果膜 7 レジストパターン 8 絶縁体密着層 9 平坦化ストッパ層 17 バイアス膜 12 絶縁膜 20 レジスト 20 逆テーパーレジストパターン 150 磁気記録再生装置 152 スピンドル 153 ヘッドスライダ 154 サスペンション 155 アクチュエータアーム 156 ボイスコイルモータ 157 スピンドル 160 磁気ヘッドアッセンブリ 164 リード線 200 磁気記録媒体ディスク 311 記憶素子部分 312 アドレス選択用トランジスタ部分 312 選択用トランジスタ部分 321 磁気抵抗効果素子 322 ビット線 322 配線 323 ワード線 323 配線 324 下部電極 326 ビア 328 配線 330 スイッチングトランジスタ 332 ゲート 332 ワード線 334 ビット線 334 ワード線 350 列デコーダ 351 行デコーダ 352 センスアンプ 360 デコーダ H 開口 P 凸部 R 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂久保 武男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 佐橋 政司 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5D034 AA02 BA03 BA08 BA15 DA07 5F083 FZ10 GA11 JA36 JA37 JA38 JA39 JA40 LA04 LA05 MA06 MA16 MA19 PR04 PR40

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上方に向けて突出した凸部を有する下側電
    極と、 前記凸部の周囲を取り囲むように設けられた絶縁体層
    と、 前記凸部及びその周囲の前記絶縁体層の表面に生じた凹
    凸を埋め込んで上面が略平坦に形成された平坦化導電層
    と、 前記平坦化導電層の前記略平坦な前記上面に積層された
    磁気抵抗効果膜と、 前記磁気抵抗効果膜の上に設けられた上側電極と、 を備えたことを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 【請求項2】前記凹凸は、前記凸部及びその周囲の前記
    絶縁体層の表面に生じた段差、溝及び突起の少なくとも
    いずれかであることを特徴とする請求項1記載の磁気抵
    抗効果素子。
  3. 【請求項3】上方に向けて突出した凸部を有する下側電
    極と、 前記凸部の周囲を取り囲むように設けられた絶縁体層
    と、 前記凸部及びその周囲の前記絶縁体層の上に設けられた
    平坦化導電層と、 前記平坦化導電層の上に設けられた磁気抵抗効果膜と、 前記磁気抵抗効果膜の上に設けられた上側電極と、 を備え、 前記平坦化導電層は、前記凸部及びその周囲の前記絶縁
    体層に接するその下面よりも、前記磁気抵抗効果膜に接
    するその上面のほうが平坦に形成されてなることを特徴
    とする磁気抵抗効果素子。
  4. 【請求項4】上方に向けて突出した凸部を有する下側電
    極と、前記凸部の周囲を取り囲むように設けられた絶縁
    体層と、の上に、導電性材料からなる層を堆積しさらに
    その表面をエッチングあるいは研磨により平坦化処理を
    施すことにより平坦化導電層を形成し、前記平坦化導電
    層の上に磁気抵抗効果膜を形成したことを特徴とする磁
    気抵抗効果素子。
  5. 【請求項5】前記磁気抵抗効果膜の両側に隣接して設け
    られた一対のバイアス印加膜をさらに備え、 前記平坦化導電層は、前記一対のバイアス印加膜の下に
    も延在して設けられたことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1つに記載の磁気抵抗効果素子。
  6. 【請求項6】前記絶縁体層は、前記平坦化導電層に接し
    て上側に設けられた第1の絶縁性材料からなる第1の層
    と、前記第1の層の下に設けられ前記第1の絶縁性材料
    とは異なる第2の絶縁性材料からなる第2の層と、を有
    することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記
    載の磁気抵抗効果素子。
  7. 【請求項7】前記磁気抵抗効果膜は、 磁化方向が実質
    的に一方向に固着された第1の磁性体膜を有する磁化固
    着層と、磁化方向が外部磁界に対応して変化する第2の
    磁性体膜を有する磁化自由層と、前記磁化固着層と前記
    磁化自由層との間に設けられた非磁性中間層と、を有す
    る磁気抵抗効果膜と、を有することを特徴とする請求項
    1〜6のいずれか1つに記載の磁気抵抗効果素子。
  8. 【請求項8】上方に向けて突出した凸部を有する下側電
    極及び前記凸部の周囲を取り囲む絶縁体層を形成する工
    程と、 前記凸部及びその周囲の前記絶縁体層の上に、導電性材
    料からなる層を堆積する工程と、 前記導電性材料からなる層の上面をエッチングあるいは
    研磨により平坦化して平坦化導電層を形成する工程と、 前記平坦化導電層の上に磁気抵抗効果膜を形成する工程
    と、 を備えたことを特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方
    法。
  9. 【請求項9】請求項1〜7のいずれか1つに記載の磁気
    抵抗効果素子を備えたことを特徴とする磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】請求項9記載の磁気ヘッドを備え、磁気
    記録媒体に磁気的に記録された情報の読み取りを可能と
    したことを特徴とする磁気再生装置。
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