JP2003291261A - エンボス化粧金属板、その製法及び単層エンボス化粧金属板積層用樹脂フィルム - Google Patents
エンボス化粧金属板、その製法及び単層エンボス化粧金属板積層用樹脂フィルムInfo
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- JP2003291261A JP2003291261A JP2002100331A JP2002100331A JP2003291261A JP 2003291261 A JP2003291261 A JP 2003291261A JP 2002100331 A JP2002100331 A JP 2002100331A JP 2002100331 A JP2002100331 A JP 2002100331A JP 2003291261 A JP2003291261 A JP 2003291261A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 環境負荷のない樹脂材料を用い、基板金属板
との密着性、成形加工性、耐疵付性、耐沸騰水性などの
特性に優れたエンボス化粧金属板、エンボス化粧金属板
積層用樹脂フィルム、及びエンボス化粧金属板の製法を
提供すること。 【解決手段】 ポリエステル樹脂層中に伸縮応力緩和剤
が微分散されかつ表面にエンボス加工されているポリエ
ステル樹脂層を表面被覆されているエンボス化粧金属板
と、そのためのエンボス化粧金属板積層用樹脂フィル
ム。好ましくは、ポリエステル樹脂層(A)が、マトリッ
クスとしてのポリエステル樹脂(A)中に伸縮応力緩和剤
としてゴム状弾性体樹脂(B)を微分散したものであり、
かつ少なくともゴム状弾性体樹脂(B)の一部が極性基を
有するビニル重合体(C)でカプセル化された構造を有し
ている。
との密着性、成形加工性、耐疵付性、耐沸騰水性などの
特性に優れたエンボス化粧金属板、エンボス化粧金属板
積層用樹脂フィルム、及びエンボス化粧金属板の製法を
提供すること。 【解決手段】 ポリエステル樹脂層中に伸縮応力緩和剤
が微分散されかつ表面にエンボス加工されているポリエ
ステル樹脂層を表面被覆されているエンボス化粧金属板
と、そのためのエンボス化粧金属板積層用樹脂フィル
ム。好ましくは、ポリエステル樹脂層(A)が、マトリッ
クスとしてのポリエステル樹脂(A)中に伸縮応力緩和剤
としてゴム状弾性体樹脂(B)を微分散したものであり、
かつ少なくともゴム状弾性体樹脂(B)の一部が極性基を
有するビニル重合体(C)でカプセル化された構造を有し
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンボス化粧金属
板、単層エンボス化粧金属板積層用樹脂フィルム、エン
ボス化粧金属板の製造方法に係り、より詳しくはユニッ
トバス内壁や、電気冷蔵庫のドア、エアコンカバーなど
の家庭電化製品外装や、鋼製家具、エレベーター、建築
物の内装のように、特にエンボス模様の意匠を要求され
る用途に適したエンボス化粧金属板、そのためのエンボ
ス化粧金属板積層用樹脂フィルム及びエンボス化粧金属
板の製造方法に関する。
板、単層エンボス化粧金属板積層用樹脂フィルム、エン
ボス化粧金属板の製造方法に係り、より詳しくはユニッ
トバス内壁や、電気冷蔵庫のドア、エアコンカバーなど
の家庭電化製品外装や、鋼製家具、エレベーター、建築
物の内装のように、特にエンボス模様の意匠を要求され
る用途に適したエンボス化粧金属板、そのためのエンボ
ス化粧金属板積層用樹脂フィルム及びエンボス化粧金属
板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築用内壁材などにエンボス模様の意匠
を施した鋼板が使用されており、それは主として鋼板表
面を塩化ビニル樹脂層で被覆し、その表面をエンボス加
工したものである。このようなエンボス模様の意匠を施
した化粧鋼板あるいはその他の化粧金属板は建築用内装
材以外にも各種の用途に使用できる。
を施した鋼板が使用されており、それは主として鋼板表
面を塩化ビニル樹脂層で被覆し、その表面をエンボス加
工したものである。このようなエンボス模様の意匠を施
した化粧鋼板あるいはその他の化粧金属板は建築用内装
材以外にも各種の用途に使用できる。
【0003】このようなエンボス化粧金属板は実用化さ
れているが、近時、塩化ビニル樹脂は塩素を含むので、
環境に対する負荷の観点から使用が差し控えられるよう
になっている。そのため、これに代わる材料として、ポ
リオレフィン系樹脂層を使用することが提案されてい
る。ポリオレフィン系樹脂ではエンボス加工は可能であ
る。また、ポリエステル系樹脂では二軸延伸フィルムで
はエンボス加工の際の収縮が大きく、加工が困難という
問題があり生産性が低いので、ポリエチレンテレフタレ
ートにシクロヘキサンジメタノール及びイソフタル酸を
共重合したポリエステル樹脂を用いること(特開200
0−301662号公報)、特定の結晶化度を有するポ
リエステル樹脂を用いること(特開2001−2873
26号公報)などが提案されている。
れているが、近時、塩化ビニル樹脂は塩素を含むので、
環境に対する負荷の観点から使用が差し控えられるよう
になっている。そのため、これに代わる材料として、ポ
リオレフィン系樹脂層を使用することが提案されてい
る。ポリオレフィン系樹脂ではエンボス加工は可能であ
る。また、ポリエステル系樹脂では二軸延伸フィルムで
はエンボス加工の際の収縮が大きく、加工が困難という
問題があり生産性が低いので、ポリエチレンテレフタレ
ートにシクロヘキサンジメタノール及びイソフタル酸を
共重合したポリエステル樹脂を用いること(特開200
0−301662号公報)、特定の結晶化度を有するポ
リエステル樹脂を用いること(特開2001−2873
26号公報)などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリオ
レフィン系樹脂はエンボス加工は可能であるものの、ポ
リオレフィン系樹脂は延伸性に乏しいので、特に冬場な
ど低温での加工時に局所的に応力が集中する箇所で白化
や亀裂が発生し、また耐疵付性が低いという欠点があ
る。また、ポリエステル樹脂フィルムでは、特開200
0−301662号公報の構成ではエンボス加工の際の
収縮は小さくできるが、高温、多湿環境で変形するので
ユニットバスなどの厳しい条件下では使用できないとい
う問題がある。特開2001−287326号公報の化
粧フィルムでは基板金属板との間に接着樹脂層が必要で
あり、密着性が不十分であるという欠点がある。
レフィン系樹脂はエンボス加工は可能であるものの、ポ
リオレフィン系樹脂は延伸性に乏しいので、特に冬場な
ど低温での加工時に局所的に応力が集中する箇所で白化
や亀裂が発生し、また耐疵付性が低いという欠点があ
る。また、ポリエステル樹脂フィルムでは、特開200
0−301662号公報の構成ではエンボス加工の際の
収縮は小さくできるが、高温、多湿環境で変形するので
ユニットバスなどの厳しい条件下では使用できないとい
う問題がある。特開2001−287326号公報の化
粧フィルムでは基板金属板との間に接着樹脂層が必要で
あり、密着性が不十分であるという欠点がある。
【0005】また、多層構成の樹脂フィルムによってこ
れらの課題を解決せんとすることも提案されているが、
未だ十分なものは提供されていないのみならず、コスト
高である。
れらの課題を解決せんとすることも提案されているが、
未だ十分なものは提供されていないのみならず、コスト
高である。
【0006】本発明はこのような従来技術の現状に鑑み
てなされたものであり、環境負荷のない樹脂材料を用い
た、基板金属板との密着性、成形加工性、耐疵付性、耐
沸騰水性などの特性に優れたエンボス化粧金属板、その
ためのエンボス化粧金属板積層用樹脂フィルム及びエン
ボス化粧金属板の製造方法を提供することを目的とする
ものである。
てなされたものであり、環境負荷のない樹脂材料を用い
た、基板金属板との密着性、成形加工性、耐疵付性、耐
沸騰水性などの特性に優れたエンボス化粧金属板、その
ためのエンボス化粧金属板積層用樹脂フィルム及びエン
ボス化粧金属板の製造方法を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的が金
属板をポリエステル樹脂中に伸縮応力緩和剤を微分散さ
せたポリエステル樹脂層で被覆し、かつ表面をエンボス
加工することにより達成されることを見出して為された
ものである。こうして本発明は下記を提供する。
属板をポリエステル樹脂中に伸縮応力緩和剤を微分散さ
せたポリエステル樹脂層で被覆し、かつ表面をエンボス
加工することにより達成されることを見出して為された
ものである。こうして本発明は下記を提供する。
【0008】(1)金属板の表面を伸縮応力緩和剤が微
分散されている着色ポリエステル樹脂層で被覆して成
り、ポリエステル樹脂層の表面がエンボス加工されてい
ることを特徴とするエンボス化粧金属板。
分散されている着色ポリエステル樹脂層で被覆して成
り、ポリエステル樹脂層の表面がエンボス加工されてい
ることを特徴とするエンボス化粧金属板。
【0009】(2)前記ポリエステル樹脂層が、マトリ
ックスとしてのポリエステル樹脂(A)中に伸縮応力緩和
剤としてゴム状弾性体樹脂(B)を微分散したものであ
り、かつ少なくともゴム状弾性体樹脂(B)の一部が極性
基を有するビニル重合体(C)でカプセル化された構造を
有している(1)記載のエンボス化粧金属板。
ックスとしてのポリエステル樹脂(A)中に伸縮応力緩和
剤としてゴム状弾性体樹脂(B)を微分散したものであ
り、かつ少なくともゴム状弾性体樹脂(B)の一部が極性
基を有するビニル重合体(C)でカプセル化された構造を
有している(1)記載のエンボス化粧金属板。
【0010】(3)前記ポリエステル樹脂中に微分散さ
れた前記伸縮応力緩和剤の等価球換算径が1μm以下で
ある(1)(2)記載のエンボス化粧金属板。
れた前記伸縮応力緩和剤の等価球換算径が1μm以下で
ある(1)(2)記載のエンボス化粧金属板。
【0011】(4)前記ポリエステル樹脂層のマトリッ
クス樹脂がポリエチレンテレフタレート、変性ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、変
性ポリブチレンテレフタレート又はこれらの組合せであ
る(1)〜(3)のエンボス化粧金属板。
クス樹脂がポリエチレンテレフタレート、変性ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、変
性ポリブチレンテレフタレート又はこれらの組合せであ
る(1)〜(3)のエンボス化粧金属板。
【0012】(5)伸縮応力緩和剤が微分散されている
着色ポリエステル樹脂フィルムの表面がエンボス加工さ
れていることを特徴とするエンボス化粧金属板積層用樹
脂フィルム。
着色ポリエステル樹脂フィルムの表面がエンボス加工さ
れていることを特徴とするエンボス化粧金属板積層用樹
脂フィルム。
【0013】(6)前記ポリエステル樹脂フィルムが、
マトリックスとしてのポリエステル樹脂(a)中に伸縮応
力緩和剤としてゴム状弾性体樹脂(B)を微分散したもの
であり、かつ少なくともゴム状弾性体樹脂(B)の一部が
極性基を有するビニル重合体(C)でカプセル化された構
造を有している(5)のエンボス化粧金属板積層用樹脂
フィルム。
マトリックスとしてのポリエステル樹脂(a)中に伸縮応
力緩和剤としてゴム状弾性体樹脂(B)を微分散したもの
であり、かつ少なくともゴム状弾性体樹脂(B)の一部が
極性基を有するビニル重合体(C)でカプセル化された構
造を有している(5)のエンボス化粧金属板積層用樹脂
フィルム。
【0014】(7)前記ポリエステル樹脂中に微分散さ
れた前記伸縮応力緩和剤の等価球換算径が1μm以下で
ある(5)(6)のエンボス化粧金属板積層用樹脂フィ
ルム。
れた前記伸縮応力緩和剤の等価球換算径が1μm以下で
ある(5)(6)のエンボス化粧金属板積層用樹脂フィ
ルム。
【0015】(8)前記ポリエステル樹脂フィルムのマ
トリックス樹脂がポリエチレンテレフタレート、変性ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、、変性ポリブチレンテレフタレート又はこれらの組
合せである(5)〜(7)のエンボス化粧金属板積層用
樹脂フィルム。
トリックス樹脂がポリエチレンテレフタレート、変性ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、、変性ポリブチレンテレフタレート又はこれらの組
合せである(5)〜(7)のエンボス化粧金属板積層用
樹脂フィルム。
【0016】(9)前記ポリエステル樹脂フィルムが融
点より100〜10℃低い温度における収縮率が20%
以下の樹脂フィルムで構成された(5)〜(7)のエン
ボス化粧金属板積層用樹脂フィルム。
点より100〜10℃低い温度における収縮率が20%
以下の樹脂フィルムで構成された(5)〜(7)のエン
ボス化粧金属板積層用樹脂フィルム。
【0017】(10)前記ポリエステル樹脂フィルムの
ガラス転移温度が100℃以上である非晶質樹脂フィル
ムである(5)〜(9)のエンボス化粧金属板積層用樹
脂フィルム。
ガラス転移温度が100℃以上である非晶質樹脂フィル
ムである(5)〜(9)のエンボス化粧金属板積層用樹
脂フィルム。
【0018】(11)前記ポリエステル樹脂フィルムが
結晶性樹脂からなり、結晶性樹脂のガラス転移温度が1
00℃以上であるか又はフィルムの結晶化率が飽和結晶
化率の10%以上である(5)〜(9)のエンボス化粧
金属板積層用樹脂フィルム。
結晶性樹脂からなり、結晶性樹脂のガラス転移温度が1
00℃以上であるか又はフィルムの結晶化率が飽和結晶
化率の10%以上である(5)〜(9)のエンボス化粧
金属板積層用樹脂フィルム。
【0019】(12)伸縮応力緩和剤が微分散されてい
る着色ポリエステル樹脂フィルムを金属板に積層し、積
層の際又は積層の後にポリエステル樹脂フィルムの表面
をエンボス加工することを特徴とする請求項1〜4のい
ずれかに記載のエンボス化粧金属板の製造方法。
る着色ポリエステル樹脂フィルムを金属板に積層し、積
層の際又は積層の後にポリエステル樹脂フィルムの表面
をエンボス加工することを特徴とする請求項1〜4のい
ずれかに記載のエンボス化粧金属板の製造方法。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、金属板表面がポリエス
テル樹脂中に伸縮応力緩和剤が微分散されているポリエ
ステル樹脂層で被覆されて成り、ポリエステル樹脂層の
表面がエンボス加工されていることを特徴とするもので
ある。
テル樹脂中に伸縮応力緩和剤が微分散されているポリエ
ステル樹脂層で被覆されて成り、ポリエステル樹脂層の
表面がエンボス加工されていることを特徴とするもので
ある。
【0021】ポリエステル樹脂は、ポリオレフィン系樹
脂のような低温加工時白化、疵付性の問題はなく、耐衝
撃性その他の機械的性質、耐薬品性、絶縁性、耐熱性、
ガスバリア性、及び金属との密着性などに優れている。
しかし、耐衝撃性、耐ふっとう水性、対水経時性、耐薬
品性などの特性を得るために二軸延伸したポリエステル
樹脂フィルムは熱変形するので、エンボス加工あるいは
金属板への焼き付けの熱で変形する、金属板との密着性
が得られない、物性が劣化するという問題があった。ま
たユニットバスの内装材のように沸騰水に触れる高温多
湿の環境で使用する場合に変形し易いという問題があっ
た。本発明は、意外にも、ポリエステル樹脂中に伸縮応
力緩和剤を微分散させたものは、熱変形を防止できるの
で、エンボス加工や熱ラミネート熱圧着の熱処理にも耐
えることができ、また沸騰水や高温多湿環境下でも変形
しないので、実用できるエンボス化粧金属板を提供する
ことを見出したものである。
脂のような低温加工時白化、疵付性の問題はなく、耐衝
撃性その他の機械的性質、耐薬品性、絶縁性、耐熱性、
ガスバリア性、及び金属との密着性などに優れている。
しかし、耐衝撃性、耐ふっとう水性、対水経時性、耐薬
品性などの特性を得るために二軸延伸したポリエステル
樹脂フィルムは熱変形するので、エンボス加工あるいは
金属板への焼き付けの熱で変形する、金属板との密着性
が得られない、物性が劣化するという問題があった。ま
たユニットバスの内装材のように沸騰水に触れる高温多
湿の環境で使用する場合に変形し易いという問題があっ
た。本発明は、意外にも、ポリエステル樹脂中に伸縮応
力緩和剤を微分散させたものは、熱変形を防止できるの
で、エンボス加工や熱ラミネート熱圧着の熱処理にも耐
えることができ、また沸騰水や高温多湿環境下でも変形
しないので、実用できるエンボス化粧金属板を提供する
ことを見出したものである。
【0022】本発明は、生産性の観点から、ポリエステ
ル樹脂フィルムを金属板に積層して製造することを意図
して開発されたものであり、以下では金属板積層用樹脂
フィルムを中心に説明するが、本発明はこれに限定され
るものではない。
ル樹脂フィルムを金属板に積層して製造することを意図
して開発されたものであり、以下では金属板積層用樹脂
フィルムを中心に説明するが、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0023】ポリエステル樹脂中に伸縮応力緩和剤を微
分散させるためには、伸縮応力緩和剤としてゴム状弾性
体樹脂(B)及び/又はビニル重合体を用い、とりわけポ
リエステル樹脂(A)中にゴム状弾性体樹脂(B)を微分散さ
せ、かつ少なくともゴム状弾性体樹脂(B)の一部が極性
基を有するビニル重合体(C)でカプセル化された構造と
することが特に好ましい。一部が極性基を有するビニル
重合体(C)を用いることにより、ゴム状弾性体樹脂(B)を
ポリエステル樹脂(A)中に微分散させることが容易にさ
れると共に、ポリエステル樹脂層の金属板との密着性が
改良される効果もある。
分散させるためには、伸縮応力緩和剤としてゴム状弾性
体樹脂(B)及び/又はビニル重合体を用い、とりわけポ
リエステル樹脂(A)中にゴム状弾性体樹脂(B)を微分散さ
せ、かつ少なくともゴム状弾性体樹脂(B)の一部が極性
基を有するビニル重合体(C)でカプセル化された構造と
することが特に好ましい。一部が極性基を有するビニル
重合体(C)を用いることにより、ゴム状弾性体樹脂(B)を
ポリエステル樹脂(A)中に微分散させることが容易にさ
れると共に、ポリエステル樹脂層の金属板との密着性が
改良される効果もある。
【0024】以下では、ポリエステル樹脂中に伸縮応力
緩和剤を微分散させるために、ポリエステル樹脂(A)中
に伸縮応力緩和剤としてゴム状弾性体樹脂(B)を用い、
少なくともゴム状弾性体樹脂(B)の一部が極性基を有す
るビニル重合体(C)でカプセル化された構造とした態
様、即ち、本発明の好ましい態様を中心に説明する。
緩和剤を微分散させるために、ポリエステル樹脂(A)中
に伸縮応力緩和剤としてゴム状弾性体樹脂(B)を用い、
少なくともゴム状弾性体樹脂(B)の一部が極性基を有す
るビニル重合体(C)でカプセル化された構造とした態
様、即ち、本発明の好ましい態様を中心に説明する。
【0025】ここで、微細分散とは、ゴム状弾性体樹脂
(B)が100μm以下の等価球換算径でポリエステル樹脂(A)
中に分散している状態である。ゴム状弾性体樹脂(B)の
等価球換算径が100μm超では、本発明の樹脂組成物をフ
ィルムに加工することが困難となる。好ましくは1μm以
下、より好ましくは0.5μm以下の等価球換算径であるこ
とが望ましい。1μm超では、十分な耐衝撃性を発揮でき
ない場合がある。
(B)が100μm以下の等価球換算径でポリエステル樹脂(A)
中に分散している状態である。ゴム状弾性体樹脂(B)の
等価球換算径が100μm超では、本発明の樹脂組成物をフ
ィルムに加工することが困難となる。好ましくは1μm以
下、より好ましくは0.5μm以下の等価球換算径であるこ
とが望ましい。1μm超では、十分な耐衝撃性を発揮でき
ない場合がある。
【0026】また、ビニル重合体(C)でカプセル化され
たゴム状弾性体樹脂(B)とは、ゴム状弾性体樹脂(B)界面
の80%以上、好ましくは95%以上をビニル重合体(C)が被
覆し、ポリエステル樹脂(A)とゴム状弾性体樹脂(B)との
直接接触面積を20%未満とした構造である。このような
構造とすることにより、ゴム状弾性体樹脂(B)が金属板
に接してもビニル重合体(C)が金属板との密着性を有す
るため、ポリエステル樹脂層と金属板との密着性を確保
できる。
たゴム状弾性体樹脂(B)とは、ゴム状弾性体樹脂(B)界面
の80%以上、好ましくは95%以上をビニル重合体(C)が被
覆し、ポリエステル樹脂(A)とゴム状弾性体樹脂(B)との
直接接触面積を20%未満とした構造である。このような
構造とすることにより、ゴム状弾性体樹脂(B)が金属板
に接してもビニル重合体(C)が金属板との密着性を有す
るため、ポリエステル樹脂層と金属板との密着性を確保
できる。
【0027】ゴム状弾性体樹脂(B)の全てがビニル重合
体(C)でカプセル化されている必要はなく、少なくとも
体積比で70%以上のゴム状弾性体樹脂(B)がビニル重合体
(C)でカプセル化されていれば良い。カプセル化されて
いないゴム状弾性体樹脂(B)が体積比で30%超存在する場
合は、ポリエステル樹脂組成物を金属板に被覆した際
に、金属板に直接接触するゴム状弾性体樹脂(B)の比率
が増加してしまい、ポリエステル樹脂組成物と金属板と
の密着性を確保できなくなる。カプセル化されていない
ゴム状弾性体樹脂(B)の等価球換算径は特に規定するも
のではないが、耐衝撃性、加工性の観点から0.5μm以下
が望ましい。
体(C)でカプセル化されている必要はなく、少なくとも
体積比で70%以上のゴム状弾性体樹脂(B)がビニル重合体
(C)でカプセル化されていれば良い。カプセル化されて
いないゴム状弾性体樹脂(B)が体積比で30%超存在する場
合は、ポリエステル樹脂組成物を金属板に被覆した際
に、金属板に直接接触するゴム状弾性体樹脂(B)の比率
が増加してしまい、ポリエステル樹脂組成物と金属板と
の密着性を確保できなくなる。カプセル化されていない
ゴム状弾性体樹脂(B)の等価球換算径は特に規定するも
のではないが、耐衝撃性、加工性の観点から0.5μm以下
が望ましい。
【0028】また、過剰量のビニル重合体(C)が、ゴム
状弾性体樹脂(B)をカプセル化しないで、単独でポリエ
ステル樹脂(A)中に分散していても良い。カプセル化し
ないビニル重合体(C)の量、径は、特に制限するもので
はないが、全ビニル重合体(C)の体積比で20%以下、等価
球換算径で0.5μm以下であることが望ましい。体積比で
20%超では、ポリエステル樹脂層の耐熱性等の基本特性
が変化する場合がある。また、等価球換算径が0.5μm超
では、加工性が低下する場合がある。
状弾性体樹脂(B)をカプセル化しないで、単独でポリエ
ステル樹脂(A)中に分散していても良い。カプセル化し
ないビニル重合体(C)の量、径は、特に制限するもので
はないが、全ビニル重合体(C)の体積比で20%以下、等価
球換算径で0.5μm以下であることが望ましい。体積比で
20%超では、ポリエステル樹脂層の耐熱性等の基本特性
が変化する場合がある。また、等価球換算径が0.5μm超
では、加工性が低下する場合がある。
【0029】本発明のポリエステル樹脂層は、上記の構
造を有していれば良く、組成を特に限定するものではな
いが、ポリエステル樹脂(A)100質量部に対して、ゴム状
弾性体樹脂(B)が1〜50質量部、及びビニル重合体(C)が1
〜50質量部からなる金属板被覆用樹脂組成物であること
が好ましい。ゴム状弾性体樹脂(B)が1質量部未満では十
分な耐衝撃性を付与できない場合があり、50質量部超で
は耐熱性が低下する場合がある。ビニル重合体(C)が1質
量部未満ではゴム状弾性体樹脂(B)を十分にカプセル化
しきれない場合があり、50質量部超では耐熱性が低下す
る場合がある。
造を有していれば良く、組成を特に限定するものではな
いが、ポリエステル樹脂(A)100質量部に対して、ゴム状
弾性体樹脂(B)が1〜50質量部、及びビニル重合体(C)が1
〜50質量部からなる金属板被覆用樹脂組成物であること
が好ましい。ゴム状弾性体樹脂(B)が1質量部未満では十
分な耐衝撃性を付与できない場合があり、50質量部超で
は耐熱性が低下する場合がある。ビニル重合体(C)が1質
量部未満ではゴム状弾性体樹脂(B)を十分にカプセル化
しきれない場合があり、50質量部超では耐熱性が低下す
る場合がある。
【0030】本発明に使用するポリエステル樹脂(A)の
固有粘度は0.5〜2.0dl/が好ましく、より好ましくは0.6
5〜1.7dl/g、さらに好ましくは0.8〜1.5dl/gである。固
有粘度が0.5dl/g未満の場合は、ゴム状弾性体樹脂(B)や
極性モノマー含有ビニル重合体(C)と均一に混合しない
ため機械強度や耐衝撃性が低く、一方、固有粘度が2.0d
l/gを越える場合には成形性が不良となり、何れも好ま
しくない。
固有粘度は0.5〜2.0dl/が好ましく、より好ましくは0.6
5〜1.7dl/g、さらに好ましくは0.8〜1.5dl/gである。固
有粘度が0.5dl/g未満の場合は、ゴム状弾性体樹脂(B)や
極性モノマー含有ビニル重合体(C)と均一に混合しない
ため機械強度や耐衝撃性が低く、一方、固有粘度が2.0d
l/gを越える場合には成形性が不良となり、何れも好ま
しくない。
【0031】上記固有粘度は、25℃のo-クロロフェノー
ル中、0.5%の濃度で測定し、下記(i)式によって求めら
れる。式中、Cは溶液100ml当たりの樹脂のg数で表わし
た濃度を、t0は溶媒の流下時間を、tは溶液の流下時間
を各々表す。
ル中、0.5%の濃度で測定し、下記(i)式によって求めら
れる。式中、Cは溶液100ml当たりの樹脂のg数で表わし
た濃度を、t0は溶媒の流下時間を、tは溶液の流下時間
を各々表す。
【0032】固有粘度={ln(t/t0)}/C (i)
本発明に使用するポリエステル樹脂(A)とは、ヒドロキ
シカルボン酸化合物残基のみを、また、ジカルボン酸残
基及びジオール化合物残基を、あるいは、ヒドロキシカ
ルボン酸化合物残基とジカルボン酸残基及びジオール化
合物残基とをそれぞれ構成ユニットとする熱可塑性ポリ
エステルである。また、これらの混合物であっても良
い。
シカルボン酸化合物残基のみを、また、ジカルボン酸残
基及びジオール化合物残基を、あるいは、ヒドロキシカ
ルボン酸化合物残基とジカルボン酸残基及びジオール化
合物残基とをそれぞれ構成ユニットとする熱可塑性ポリ
エステルである。また、これらの混合物であっても良
い。
【0033】ヒドロキシカルボン酸化合物残基の原料と
なるヒドロキシカルボン酸化合物を例示すると、p-ヒド
ロキシ安息香酸、p-ヒドロキシエチル安息香酸、2-(4-
ヒドロキシフェニル)-2-(4’-カルボキシフェニル)プロ
パン等が挙げられ、これらは単独で使用しても、また、
2種類以上を混合して使用しても良い。
なるヒドロキシカルボン酸化合物を例示すると、p-ヒド
ロキシ安息香酸、p-ヒドロキシエチル安息香酸、2-(4-
ヒドロキシフェニル)-2-(4’-カルボキシフェニル)プロ
パン等が挙げられ、これらは単独で使用しても、また、
2種類以上を混合して使用しても良い。
【0034】また、ジカルボン酸残基を形成するジカル
ボン酸化合物を例示すると、テレフタル酸、イソフタル
酸、オルソフタル酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、2,
3-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン
酸、2,7-ナフタレンジカルボン酸、ジフェン酸、ジフェ
ニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等
の芳香族ジカルボン酸及びアジピン酸、ビメリン酸、セ
バシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、マロン
酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族シカルボ
ン酸等が挙げられ、これらは単独で使用しても、また、
2種類以上を混合して使用しても良い。
ボン酸化合物を例示すると、テレフタル酸、イソフタル
酸、オルソフタル酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、2,
3-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン
酸、2,7-ナフタレンジカルボン酸、ジフェン酸、ジフェ
ニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等
の芳香族ジカルボン酸及びアジピン酸、ビメリン酸、セ
バシン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、マロン
酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族シカルボ
ン酸等が挙げられ、これらは単独で使用しても、また、
2種類以上を混合して使用しても良い。
【0035】次に、ジオール残基を形成するジオール化
合物を例示すると、2,2’-ビス(4-ヒドロキシフェニル)
プロパン(以下、「ビスフェノールA」と略称する)、ビ
ス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2-ヒドロキシ
フェニル)メタン、o-ヒドロキシフェニル-p-ヒドロキシ
フェニルメタン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)エーテ
ル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4-ヒ
ドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)スルフォン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ケト
ン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、ビ
ス(4-ヒドロキシフェニル)-p-ジイソプロピルベンゼ
ン、ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)メタ
ン、ビス(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)メタン、ビ
ス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)エーテル、ビ
ス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)スルフィド、
1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、1,1-ビス(3,5
-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)エタン、1,1-ビス(4-
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、1,
1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、1,1
-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルメタン、2,2-
ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒ
ドロキシフェニル)ブタン、2,2-ビス(3,5-ジメチル-4-
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3,5-ジフルオ
ロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3,5-ジ
フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3
-メチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3-
フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3
-フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,1,3,
3,3-ヘキサフルオロ-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)
プロパン、4,4’-ビフェノール、3,3’,5,5’-テトラメ
チル-4,4’-ジヒドロキシビフェニル、4,4’-ジヒドロ
キシベンゾフェノン等の芳香族ジオール及びエチレング
リコール、トリメチレングリコール、プロピレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、1,4-ブタンジオー
ル、ペンタメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、水添ビスフェノールA等の脂肪族ジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール等の脂環族ジオール等が挙げら
れ、これらは単独で使用することも、また、2種類以上
を混合して使用することもできる。また、これらから得
られるポリエステル樹脂を単独で使用しても、2種類以
上混合して使用しても良い。
合物を例示すると、2,2’-ビス(4-ヒドロキシフェニル)
プロパン(以下、「ビスフェノールA」と略称する)、ビ
ス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2-ヒドロキシ
フェニル)メタン、o-ヒドロキシフェニル-p-ヒドロキシ
フェニルメタン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)エーテ
ル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4-ヒ
ドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)スルフォン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ケト
ン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、ビ
ス(4-ヒドロキシフェニル)-p-ジイソプロピルベンゼ
ン、ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)メタ
ン、ビス(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)メタン、ビ
ス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)エーテル、ビ
ス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)スルフィド、
1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、1,1-ビス(3,5
-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)エタン、1,1-ビス(4-
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、1,
1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、1,1
-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルメタン、2,2-
ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒ
ドロキシフェニル)ブタン、2,2-ビス(3,5-ジメチル-4-
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3,5-ジフルオ
ロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3,5-ジ
フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3
-メチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3-
フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3
-フルオロ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,1,3,
3,3-ヘキサフルオロ-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)
プロパン、4,4’-ビフェノール、3,3’,5,5’-テトラメ
チル-4,4’-ジヒドロキシビフェニル、4,4’-ジヒドロ
キシベンゾフェノン等の芳香族ジオール及びエチレング
リコール、トリメチレングリコール、プロピレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、1,4-ブタンジオー
ル、ペンタメチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、水添ビスフェノールA等の脂肪族ジオール、シクロ
ヘキサンジメタノール等の脂環族ジオール等が挙げら
れ、これらは単独で使用することも、また、2種類以上
を混合して使用することもできる。また、これらから得
られるポリエステル樹脂を単独で使用しても、2種類以
上混合して使用しても良い。
【0036】本発明に使用するポリエステル樹脂(A)
は、これらの残基又はその組み合わせにより構成されて
いれば良いが、中でも芳香族ジカルボン酸残基とジオー
ル残基より構成される芳香族ポリエステル樹脂であるこ
とが、加工性、熱的安定性の観点から好ましい。
は、これらの残基又はその組み合わせにより構成されて
いれば良いが、中でも芳香族ジカルボン酸残基とジオー
ル残基より構成される芳香族ポリエステル樹脂であるこ
とが、加工性、熱的安定性の観点から好ましい。
【0037】また、本発明に使用するポリエステル樹脂
(A)は、トリメシン酸、ピロメリット酸、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールメ
タン、ペンタエリスリトール等の多官能化合物から誘導
される構成単位を少量、例えば2モル%以下の量を含んで
いても良い。
(A)は、トリメシン酸、ピロメリット酸、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールメ
タン、ペンタエリスリトール等の多官能化合物から誘導
される構成単位を少量、例えば2モル%以下の量を含んで
いても良い。
【0038】耐熱性や加工性の面から、これらのジカル
ボン酸化合物、ジオール化合物の組み合わせの中で最も
好ましい組み合わせは、テレフタル酸50〜95モル%、イ
ソフタル酸及び/又はオルソフタル酸50〜5モル%のジカ
ルボン酸化合物と、炭素数2〜5のグリコールのジオール
化合物との組み合わせである。
ボン酸化合物、ジオール化合物の組み合わせの中で最も
好ましい組み合わせは、テレフタル酸50〜95モル%、イ
ソフタル酸及び/又はオルソフタル酸50〜5モル%のジカ
ルボン酸化合物と、炭素数2〜5のグリコールのジオール
化合物との組み合わせである。
【0039】本発明に使用する好ましいポリエステル樹
脂(A)を例示すると、ポリエチレンテレフタレート、変
性ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、変性ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサ
メチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチ
レンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレー
ト、ポリブチレン-2,6-ナフタレート等が挙げられる
が、中でも適度の機械特性、ガスバリア性、及び金属密
着性を有するポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレート、
ポリブチレン-2,6-ナフタレートが最も好ましい。
脂(A)を例示すると、ポリエチレンテレフタレート、変
性ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、変性ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサ
メチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチ
レンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレー
ト、ポリブチレン-2,6-ナフタレート等が挙げられる
が、中でも適度の機械特性、ガスバリア性、及び金属密
着性を有するポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタレート、
ポリブチレン-2,6-ナフタレートが最も好ましい。
【0040】本発明に使用するポリエステル樹脂(A)
は、ガラス転移温度(Tg、サンプル量約10mg、昇温速度1
0℃/分の示差型熱分析装置(DSC)で測定)が、通常30〜1
20℃、好ましくは60〜100℃であることが望ましい。こ
のポリエステル樹脂(A)は、非晶性であっても結晶性で
あっても良く、結晶性である場合には、結晶融解温度(T
m)が、通常210〜265℃、好ましくは210〜245℃であり、
低温結晶化温度(Tc)が、通常110〜220℃、好ましくは12
0〜215℃であることが望ましい。Tmが210℃未満であっ
たり、Tcが110℃未満の場合は、耐熱性が不充分で絞り
加工時にフィルム形状を保持できない場合がある。ま
た、Tmが265℃超であったり、Tcが220℃超の場合は、金
属板の表面凹凸に充分樹脂が入り込めず、密着不良とな
る場合がある。
は、ガラス転移温度(Tg、サンプル量約10mg、昇温速度1
0℃/分の示差型熱分析装置(DSC)で測定)が、通常30〜1
20℃、好ましくは60〜100℃であることが望ましい。こ
のポリエステル樹脂(A)は、非晶性であっても結晶性で
あっても良く、結晶性である場合には、結晶融解温度(T
m)が、通常210〜265℃、好ましくは210〜245℃であり、
低温結晶化温度(Tc)が、通常110〜220℃、好ましくは12
0〜215℃であることが望ましい。Tmが210℃未満であっ
たり、Tcが110℃未満の場合は、耐熱性が不充分で絞り
加工時にフィルム形状を保持できない場合がある。ま
た、Tmが265℃超であったり、Tcが220℃超の場合は、金
属板の表面凹凸に充分樹脂が入り込めず、密着不良とな
る場合がある。
【0041】次に、本発明に使用する伸縮応力緩和剤と
しては、一般的には、ゴム弾性体であるが、同機能を有
していればよく、ポリエステル樹脂内の、張力や熱に起
因する伸縮変動を、吸収あるいは低減可能な物質であれ
ばよい。
しては、一般的には、ゴム弾性体であるが、同機能を有
していればよく、ポリエステル樹脂内の、張力や熱に起
因する伸縮変動を、吸収あるいは低減可能な物質であれ
ばよい。
【0042】本発明に好ましく使用できる伸縮応力緩和
剤であるゴム状弾性体樹脂(B)は、公知のゴム状弾性体
樹脂を広く使用できる。中でも、ゴム弾性発現部のガラ
ス転移温度(Tg、サンプル量約10mg、昇温速度10℃/分
の示差型熱分析装置(DSC)で測定)が50℃以下、室温での
ヤング率が1000MPa以下、及び破断伸びが50%以上である
ゴム状弾性体樹脂が好ましい。ゴム弾性発現部のTgが50
℃超、室温でのヤング率が1000MPa超、及び破断伸びが5
0%未満では、十分な耐衝撃性を発現できない。低温での
耐衝撃性を確保するためには、Tgが10℃以下、より望ま
しくは-30℃以下であることが好ましい。また、より確
実な耐衝撃性を確保するためには、室温でのヤング率は
100MPa以下、より望ましくは10MPa以下であることが、
破断伸びは100%以上、より望ましくは300%以上であるこ
とが、好ましい。
剤であるゴム状弾性体樹脂(B)は、公知のゴム状弾性体
樹脂を広く使用できる。中でも、ゴム弾性発現部のガラ
ス転移温度(Tg、サンプル量約10mg、昇温速度10℃/分
の示差型熱分析装置(DSC)で測定)が50℃以下、室温での
ヤング率が1000MPa以下、及び破断伸びが50%以上である
ゴム状弾性体樹脂が好ましい。ゴム弾性発現部のTgが50
℃超、室温でのヤング率が1000MPa超、及び破断伸びが5
0%未満では、十分な耐衝撃性を発現できない。低温での
耐衝撃性を確保するためには、Tgが10℃以下、より望ま
しくは-30℃以下であることが好ましい。また、より確
実な耐衝撃性を確保するためには、室温でのヤング率は
100MPa以下、より望ましくは10MPa以下であることが、
破断伸びは100%以上、より望ましくは300%以上であるこ
とが、好ましい。
【0043】本発明に使用するゴム状弾性体樹脂(B)を
具体的に例示すると、ポリオレフィン樹脂や、ブタジエ
ン-スチレン共重合体(SBR)、アクリロニトリル-ブタジ
エン共重合体(NBR)、ポリイソプレン(IPR)、ポリブタジ
エン(BR)等のジエン系エラストマー、スチレン-ブタジ
エン-スチレン共重合体(SBS)及びその水添物(SEBS)、ゴ
ム変性スチレン(HIPS)、アクリロニトリル-スチレン-ブ
タジエン共重合体(ABS)等のスチレン系エラストマー、
ジメチルシロキサンを主成分とするシリコンエラストマ
ー、芳香族ポリエステル-脂肪族ポリエステル共重合体
もしくは芳香族ポリエステル-ポリエーテル共重合体等
のポリエステルエラストマー、ナイロンエラストマー等
が挙げられる。
具体的に例示すると、ポリオレフィン樹脂や、ブタジエ
ン-スチレン共重合体(SBR)、アクリロニトリル-ブタジ
エン共重合体(NBR)、ポリイソプレン(IPR)、ポリブタジ
エン(BR)等のジエン系エラストマー、スチレン-ブタジ
エン-スチレン共重合体(SBS)及びその水添物(SEBS)、ゴ
ム変性スチレン(HIPS)、アクリロニトリル-スチレン-ブ
タジエン共重合体(ABS)等のスチレン系エラストマー、
ジメチルシロキサンを主成分とするシリコンエラストマ
ー、芳香族ポリエステル-脂肪族ポリエステル共重合体
もしくは芳香族ポリエステル-ポリエーテル共重合体等
のポリエステルエラストマー、ナイロンエラストマー等
が挙げられる。
【0044】中でも、ポリオレフィン樹脂は水蒸気透過
性が低いため好ましい。ポリオレフィン樹脂は、下記一
般式(a) -R1CH-CR2R3- (a) (式中、R1とR3は各々独立に炭素数1〜12のアルキル基又
は水素を示し、R2は炭素数1〜12のアルキル基、フェニ
ル基又は水素を示す)で表わされる繰り返し単位を有す
る樹脂である。
性が低いため好ましい。ポリオレフィン樹脂は、下記一
般式(a) -R1CH-CR2R3- (a) (式中、R1とR3は各々独立に炭素数1〜12のアルキル基又
は水素を示し、R2は炭素数1〜12のアルキル基、フェニ
ル基又は水素を示す)で表わされる繰り返し単位を有す
る樹脂である。
【0045】本発明に使用するポリオレフィン樹脂は、
これらの構成単位の単独重合体であっても、また、2種
類以上の共重合体であっても、更に、これらのユニット
で形成される樹脂単位の共重合体であっても良い。
これらの構成単位の単独重合体であっても、また、2種
類以上の共重合体であっても、更に、これらのユニット
で形成される樹脂単位の共重合体であっても良い。
【0046】繰り返し単位の例としては、プロピレン、
1-ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキ
セン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン等のα-オレ
フィンを付加重合した時に現れる繰り返し単位や、イソ
ブテンを付加した時の繰り返し単位等の脂肪族オレフィ
ン、スチレンモノマーの他にo-、m-、p-メチルスチレ
ン、o-、m-、p-エチルスチレン、t-ブチルスチレン等の
アルキル化スチレン、モノフルオロスチレン等のハロゲ
ン化スチレン、α-メチルスチレン等のスチレン系モノ
マーの付加重合体単位等の芳香族オレフィン等が挙げら
れる。
1-ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキ
セン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン等のα-オレ
フィンを付加重合した時に現れる繰り返し単位や、イソ
ブテンを付加した時の繰り返し単位等の脂肪族オレフィ
ン、スチレンモノマーの他にo-、m-、p-メチルスチレ
ン、o-、m-、p-エチルスチレン、t-ブチルスチレン等の
アルキル化スチレン、モノフルオロスチレン等のハロゲ
ン化スチレン、α-メチルスチレン等のスチレン系モノ
マーの付加重合体単位等の芳香族オレフィン等が挙げら
れる。
【0047】ポリオレフィン樹脂を例示すると、α-オ
レフィンの単独重合体であるポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン、ポリペンテン、ポリヘキセン、ポリ
オクテニレン等が挙げられる。また、上記ユニットの共
重合体としてはエチレン・プロピレン共重合体、エチレ
ン・ブテン共重合体、エチレン・プロピレン・1,6-ヘキ
サジエン共重合体、エチレン・プロピレン・5-エチリデ
ン-2-ノルボーネン共重合体等の脂肪族ポリオレフィン
や、スチレン系重合体等の芳香族ポリオレフィン等が挙
げられるが、これらに限定されるものではなく、上記繰
り返し単位を満足していれば良い。また、これらの樹脂
を単独若しくは2種類以上混合して使用しても良い。
レフィンの単独重合体であるポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン、ポリペンテン、ポリヘキセン、ポリ
オクテニレン等が挙げられる。また、上記ユニットの共
重合体としてはエチレン・プロピレン共重合体、エチレ
ン・ブテン共重合体、エチレン・プロピレン・1,6-ヘキ
サジエン共重合体、エチレン・プロピレン・5-エチリデ
ン-2-ノルボーネン共重合体等の脂肪族ポリオレフィン
や、スチレン系重合体等の芳香族ポリオレフィン等が挙
げられるが、これらに限定されるものではなく、上記繰
り返し単位を満足していれば良い。また、これらの樹脂
を単独若しくは2種類以上混合して使用しても良い。
【0048】また、ポリオレフィン樹脂は、上記のオレ
フィンユニットが主成分であれば良く、上記のユニット
の置換体であるビニルモノマー、極性ビニルモノマー、
ジエンモノマーがモノマー単位若しくは樹脂単位で共重
合されていても良い。共重合組成としては、上記ユニッ
トに対して50モル%以下、好ましくは30モル%以下であ
る。50モル%超では寸法安定性等のポリオレフィン樹脂
としての特性が低下する。
フィンユニットが主成分であれば良く、上記のユニット
の置換体であるビニルモノマー、極性ビニルモノマー、
ジエンモノマーがモノマー単位若しくは樹脂単位で共重
合されていても良い。共重合組成としては、上記ユニッ
トに対して50モル%以下、好ましくは30モル%以下であ
る。50モル%超では寸法安定性等のポリオレフィン樹脂
としての特性が低下する。
【0049】極性ビニルモノマーの例としては、アクリ
ル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリ
ル酸誘導体、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル等のメタクリル酸誘導体、アクリロニト
リル、無水マレイン酸、無水マレイン酸のイミド誘導体
等が挙げられる。
ル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のアクリ
ル酸誘導体、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル等のメタクリル酸誘導体、アクリロニト
リル、無水マレイン酸、無水マレイン酸のイミド誘導体
等が挙げられる。
【0050】ジエンモノマーとしては、ブタジエン、イ
ソプレン、5-メチレイデン-2-ノルボーネン、5-エチリ
デン-2-ノルボーネン、ジングロペンタジエン、1,4-ヘ
キサジエン等が挙げられる。
ソプレン、5-メチレイデン-2-ノルボーネン、5-エチリ
デン-2-ノルボーネン、ジングロペンタジエン、1,4-ヘ
キサジエン等が挙げられる。
【0051】ポリオレフィン樹脂として耐衝撃強度を付
与するために最も好ましい樹脂は、エチレン-プロピレ
ン共重合体、エチレン-ブテン-1共重合体、エチレン-ペ
ンテン-1共重合体、エチレン-3-エチルペンテン共重合
体、エチレン-オクタセン-1共重合体等のエチレンと炭
素数3以上のα-オレフィンの共重合体、もしくは、前記
2元共重合体にブタジエン、イソプレン、5-メチレイデ
ン-2-ノルボーネン、5-エチリデン-2-ノルボーネン、ジ
ングロペンタジエン、1,4-ヘキサジエン等を共重合した
エチレン、炭素数3以上のα-オレフィン及び非共役ジエ
ンからなる3元共重合体である。中でも、ハンドリング
のし易さから、エチレン-プロピレン共重合体やエチレ
ン-ブテン-1共重合体の2元共重合体、若しくは、エチレ
ン-プロピレン共重合体やエチレン-ブテン-1共重合体
に、非共役ジエンとして5-メチレイデン-2-ノルボーネ
ン、5-エチリデン-2-ノルボーネン、ジングロペンタジ
エン、1,4-ヘキサジエンを使用し、α-オレフィン量を2
0〜60モル%、非共役ジエンを0.5〜10モル%共重合した樹
脂が最も好ましい。
与するために最も好ましい樹脂は、エチレン-プロピレ
ン共重合体、エチレン-ブテン-1共重合体、エチレン-ペ
ンテン-1共重合体、エチレン-3-エチルペンテン共重合
体、エチレン-オクタセン-1共重合体等のエチレンと炭
素数3以上のα-オレフィンの共重合体、もしくは、前記
2元共重合体にブタジエン、イソプレン、5-メチレイデ
ン-2-ノルボーネン、5-エチリデン-2-ノルボーネン、ジ
ングロペンタジエン、1,4-ヘキサジエン等を共重合した
エチレン、炭素数3以上のα-オレフィン及び非共役ジエ
ンからなる3元共重合体である。中でも、ハンドリング
のし易さから、エチレン-プロピレン共重合体やエチレ
ン-ブテン-1共重合体の2元共重合体、若しくは、エチレ
ン-プロピレン共重合体やエチレン-ブテン-1共重合体
に、非共役ジエンとして5-メチレイデン-2-ノルボーネ
ン、5-エチリデン-2-ノルボーネン、ジングロペンタジ
エン、1,4-ヘキサジエンを使用し、α-オレフィン量を2
0〜60モル%、非共役ジエンを0.5〜10モル%共重合した樹
脂が最も好ましい。
【0052】次に、本発明に使用する極性基を有するユ
ニットを1質量%以上含有するビニル重合体(C)とは、ポ
ーリングの電気陰性度の差が0.9(eV)0.5以上ある元素が
結合した基を有するユニットを1質量%以上含有するビニ
ル重合体である。極性基を有するユニットが1質量%未満
では、ゴム状弾性体樹脂(B)をビニル重合体(C)でカプセ
リングしても金属板との十分な密着性を発現できない。
ニットを1質量%以上含有するビニル重合体(C)とは、ポ
ーリングの電気陰性度の差が0.9(eV)0.5以上ある元素が
結合した基を有するユニットを1質量%以上含有するビニ
ル重合体である。極性基を有するユニットが1質量%未満
では、ゴム状弾性体樹脂(B)をビニル重合体(C)でカプセ
リングしても金属板との十分な密着性を発現できない。
【0053】ポーリングの電気陰性度の差が0.9(eV)0.5
以上ある元素が結合した基を具体的に例示すると、-C-O
-、-C=O、-COO-、エポキシ基、C2O3、C2O2N-、-CN、-NH
2、-NH-、-X(X; F)、-SO3-、等が挙げられる。
以上ある元素が結合した基を具体的に例示すると、-C-O
-、-C=O、-COO-、エポキシ基、C2O3、C2O2N-、-CN、-NH
2、-NH-、-X(X; F)、-SO3-、等が挙げられる。
【0054】極性基を有するユニットを例示すると、-C
-O-基を有する例としてビニルアルコール、-C=O基を有
する例としてビニルフルオロメチルケトン、-COO-基を
有する例としてアクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸等のビニル酸及びその金属塩若しくは
エステル誘導体、エポキシ基を有する例としてはアクリ
ル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、エタメタク
リル酸グリシジル、イタクリル酸グリシジル等のα,β-
不飽和酸のグリシジルエステル、C2O3基を有する例とし
て無水マレイン酸、C2O2N-基を有する例として無水マレ
イン酸のイミド誘導体、-CN基を有する例としてアクリ
ロニトリル、-NH2基を有する例としてアクリルアミン、
-NH-基を有する例としてアクリルアミド、-X基を有する
例としてフッ化ビニル、-SO3-基を有する例としてスチ
レンスルホン酸、等が挙げられ、これらが単独でまたは
複数でビニル重合体(C)に含有されていても良い。ビニ
ル重合体(C)に含有される極性基を有するユニットは、
ポーリングの電気陰性度の差が0.9(eV)0.5以上ある元素
が結合した基を有するユニットであれば良く、上記の具
体例に限定されるものではない。
-O-基を有する例としてビニルアルコール、-C=O基を有
する例としてビニルフルオロメチルケトン、-COO-基を
有する例としてアクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸等のビニル酸及びその金属塩若しくは
エステル誘導体、エポキシ基を有する例としてはアクリ
ル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、エタメタク
リル酸グリシジル、イタクリル酸グリシジル等のα,β-
不飽和酸のグリシジルエステル、C2O3基を有する例とし
て無水マレイン酸、C2O2N-基を有する例として無水マレ
イン酸のイミド誘導体、-CN基を有する例としてアクリ
ロニトリル、-NH2基を有する例としてアクリルアミン、
-NH-基を有する例としてアクリルアミド、-X基を有する
例としてフッ化ビニル、-SO3-基を有する例としてスチ
レンスルホン酸、等が挙げられ、これらが単独でまたは
複数でビニル重合体(C)に含有されていても良い。ビニ
ル重合体(C)に含有される極性基を有するユニットは、
ポーリングの電気陰性度の差が0.9(eV)0.5以上ある元素
が結合した基を有するユニットであれば良く、上記の具
体例に限定されるものではない。
【0055】本発明に使用するビニル重合体(C)を例示
すると、上記の極性基含有ユニットの単独若しくは2種
類以上の重合体、及び上記極性基含有ユニットと下記一
般式(b)で示される無極性ビニルモノマーとの共重合体
等が挙げられる。
すると、上記の極性基含有ユニットの単独若しくは2種
類以上の重合体、及び上記極性基含有ユニットと下記一
般式(b)で示される無極性ビニルモノマーとの共重合体
等が挙げられる。
【0056】-R1CH=CR2R3- (b)
(式中、R1、R3は各々独立に炭素数1〜12のアルキル基若
しくは水素を、R2は炭素数1〜12のアルキル基、フェニ
ル基若しくは水素を示す。) 一般式(b)の無極性ビニルモノマーを具体的に示すと、
エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、4-メチ
ル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1
-ドデセン等のα-オレフィン、イソブテン、イソブチレ
ン等の脂肪族ビニルモノマー、スチレンモノマーの他に
o-、m-、p-メチルスチレン、o-、m-、p-エチルスチレ
ン、t-ブチルスチレン等のアルキル化スチレン、α-メ
チルスチレン等のスチレン系モノマーの付加重合体単位
等の芳香族ビニルモノマー等が挙げられる。
しくは水素を、R2は炭素数1〜12のアルキル基、フェニ
ル基若しくは水素を示す。) 一般式(b)の無極性ビニルモノマーを具体的に示すと、
エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、4-メチ
ル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1
-ドデセン等のα-オレフィン、イソブテン、イソブチレ
ン等の脂肪族ビニルモノマー、スチレンモノマーの他に
o-、m-、p-メチルスチレン、o-、m-、p-エチルスチレ
ン、t-ブチルスチレン等のアルキル化スチレン、α-メ
チルスチレン等のスチレン系モノマーの付加重合体単位
等の芳香族ビニルモノマー等が挙げられる。
【0057】極性基含有ユニットの単独重合体を例示す
ると、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。また、極性基含有
ユニットと無極性ビニルモノマーとの共重合体を例示す
ると、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-アク
リル酸共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体及びこ
れらの共重合体中のカルボン酸の一部若しくは全部を金
属イオンで中和したアイオノマー樹脂、エチレン-アク
リル酸メチル共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共
重合体、エチレン-メタクリル酸メチル共重合体、エチ
レン-メタクリル酸エチル共重合体、エチレン-グリシジ
ルメタクリレート共重合体、エチレン-無水マレイン酸
共重合体、ブテン-エチレン-グリシジルメタクリレート
共重合体、スチレン-メタクリル酸メチル共重合体、ス
チレン-アクリロニトリル共重合体、スチレン-無水マレ
イン酸共重合体等が挙げられる。バリア性確保の観点か
ら、α-オレフィンと極性基を有するユニットとの共重
合体が好ましい組み合わせである。なお、本発明に使用
するビニル重合体(C)は、極性基を有するユニットを1質
量%以上含有するビニル重合体であれば良く、上記の具
体例に限定されるものではない。また、ビニル重合体
(C)の分子量は特に限定するものではないが、数平均分
子量で2000以上500000以下が好ましい。2000未満や5000
00超では、ゴム状弾性体樹脂(B)を十分にカプセリング
できない場合がある。
ると、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。また、極性基含有
ユニットと無極性ビニルモノマーとの共重合体を例示す
ると、エチレン-メタクリル酸共重合体、エチレン-アク
リル酸共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体及びこ
れらの共重合体中のカルボン酸の一部若しくは全部を金
属イオンで中和したアイオノマー樹脂、エチレン-アク
リル酸メチル共重合体、エチレン-アクリル酸エチル共
重合体、エチレン-メタクリル酸メチル共重合体、エチ
レン-メタクリル酸エチル共重合体、エチレン-グリシジ
ルメタクリレート共重合体、エチレン-無水マレイン酸
共重合体、ブテン-エチレン-グリシジルメタクリレート
共重合体、スチレン-メタクリル酸メチル共重合体、ス
チレン-アクリロニトリル共重合体、スチレン-無水マレ
イン酸共重合体等が挙げられる。バリア性確保の観点か
ら、α-オレフィンと極性基を有するユニットとの共重
合体が好ましい組み合わせである。なお、本発明に使用
するビニル重合体(C)は、極性基を有するユニットを1質
量%以上含有するビニル重合体であれば良く、上記の具
体例に限定されるものではない。また、ビニル重合体
(C)の分子量は特に限定するものではないが、数平均分
子量で2000以上500000以下が好ましい。2000未満や5000
00超では、ゴム状弾性体樹脂(B)を十分にカプセリング
できない場合がある。
【0058】ポリエステル樹脂(A)中にビニル重合体(C)
でカプセル化したゴム状弾性体樹脂(B)を微細分散させ
るには、ビニル重合体(C)とポリエステル樹脂(A)及びゴ
ム状弾性体樹脂(B)との界面張力のバランスを適切にす
ることが重要である。好ましくはビニル重合体(C)のゴ
ム状弾性体樹脂(B)に対するSpread Parameter(λ(Resi n
C)/(Resin B))が正になるように極性基を有するユニッ
トの含有量を制御することが望ましい。λ(Resin
C)/(Resin B)を正にすることにより、ビニル重合体(C)
でゴム状弾性体樹脂(B)をカプセルしても熱力学的な安
定性が確保できる。異種高分子間のSpread Parameterと
は、S. Y. Hobbs; Polym., Vol.29, p1598(1989)で定義
されているパラメータであって、下記の式(ii) λ(Resin C)/(Resin B)=Υ(Resin B)/(Resin A)- Υ(Resin C)/(Resin B)- Υ(R esin C)/(Resin A) (ii) [但し、式中、Resin Aはポリエステル樹脂(A)を、Resin
Bはゴム状弾性体樹脂(B)を、また、Resin Cはビニル重
合体(C)をそれぞれ示し、また、Υi/jは樹脂iと樹脂j間
の界面張力であり、近似的には樹脂iと樹脂j間の相溶性
を示すパラメータΧi/j(相溶性が良好なほど小さな値を
示す)の0.5乗に比例する。]で与えられる。
でカプセル化したゴム状弾性体樹脂(B)を微細分散させ
るには、ビニル重合体(C)とポリエステル樹脂(A)及びゴ
ム状弾性体樹脂(B)との界面張力のバランスを適切にす
ることが重要である。好ましくはビニル重合体(C)のゴ
ム状弾性体樹脂(B)に対するSpread Parameter(λ(Resi n
C)/(Resin B))が正になるように極性基を有するユニッ
トの含有量を制御することが望ましい。λ(Resin
C)/(Resin B)を正にすることにより、ビニル重合体(C)
でゴム状弾性体樹脂(B)をカプセルしても熱力学的な安
定性が確保できる。異種高分子間のSpread Parameterと
は、S. Y. Hobbs; Polym., Vol.29, p1598(1989)で定義
されているパラメータであって、下記の式(ii) λ(Resin C)/(Resin B)=Υ(Resin B)/(Resin A)- Υ(Resin C)/(Resin B)- Υ(R esin C)/(Resin A) (ii) [但し、式中、Resin Aはポリエステル樹脂(A)を、Resin
Bはゴム状弾性体樹脂(B)を、また、Resin Cはビニル重
合体(C)をそれぞれ示し、また、Υi/jは樹脂iと樹脂j間
の界面張力であり、近似的には樹脂iと樹脂j間の相溶性
を示すパラメータΧi/j(相溶性が良好なほど小さな値を
示す)の0.5乗に比例する。]で与えられる。
【0059】ポリエステル樹脂(A)とゴム状弾性体樹脂
(B)との相溶性は低く、Υ(Resin B)/ (Resin A)>0となる
ので、ビニル重合体(C)の無極性ビニルモノマー(Monome
r V)と極性基含有ユニット(Monomer U)の配合比を調整
して、下記の式(iii)、(iv) ΧA/C=φΧ(Resin A)/(Monomer V)+(1-φ)Χ(Resin A)/(Monomer U) -φ(1-φ)Χ(Monomer V)/(Monomer U) (iii) ΧB/C=φΧ(Resin B)/(Monomer V)+(1-φ)Χ(Resin B)/(Monomer U) -φ(1-φ)Χ(Monomer V)/(Monomer U) (iv) [但し、φは無極性ビニルモノマーの配合比(体積比)を
示す。]で与えられるゴム状弾性体樹脂(B)とビニル重合
体(C)との相溶性を示すΧB/C及びポリエステル樹脂(A)
とビニル重合体(C)との相溶性を示すΧA/Cを0に近付け
るようにすれば、λ(Resin C)/(Resin B)を正にするこ
とが可能となる。
(B)との相溶性は低く、Υ(Resin B)/ (Resin A)>0となる
ので、ビニル重合体(C)の無極性ビニルモノマー(Monome
r V)と極性基含有ユニット(Monomer U)の配合比を調整
して、下記の式(iii)、(iv) ΧA/C=φΧ(Resin A)/(Monomer V)+(1-φ)Χ(Resin A)/(Monomer U) -φ(1-φ)Χ(Monomer V)/(Monomer U) (iii) ΧB/C=φΧ(Resin B)/(Monomer V)+(1-φ)Χ(Resin B)/(Monomer U) -φ(1-φ)Χ(Monomer V)/(Monomer U) (iv) [但し、φは無極性ビニルモノマーの配合比(体積比)を
示す。]で与えられるゴム状弾性体樹脂(B)とビニル重合
体(C)との相溶性を示すΧB/C及びポリエステル樹脂(A)
とビニル重合体(C)との相溶性を示すΧA/Cを0に近付け
るようにすれば、λ(Resin C)/(Resin B)を正にするこ
とが可能となる。
【0060】したがって、好ましいビニル重合体(C)
は、ポリエステル樹脂(A)及びゴム状弾性体樹脂(B)の種
類に応じて、これらの樹脂との相溶性を考慮して決定さ
れる。具体的に好ましい組み合わせを例示すると、ポリ
エステル樹脂(A)が芳香族ジカルボン酸残基とジオール
残基より構成される芳香族ポリエステル樹脂で、ゴム状
弾性体樹脂(B)がポリオレフィン樹脂である場合、ビニ
ル重合体(C)としてエチレンと極性基を有するユニット
との共重合体や、無水マレイン酸若しくはグリシジルメ
タクリレートを1質量%以上導入したSEBSが好ましく、中
でもエチレンと極性基を有するユニットとの共重合体
は、エチレンと極性基を有するユニット間の配合比を適
切に制御することにより、λ(Resin C)/(Resin B)を正
に制御し易い。より好ましくは、エチレンと極性基を有
するユニットとの共重合体にポリエステル樹脂(A)と共
有結合、配位結合、水素結合、イオン結合等の化学作用
を有する官能基が導入されていると、カプセル化した際
にポリエステル樹脂(A)とビニル重合体(C)との界面を熱
力学的により安定化できることから望ましい。
は、ポリエステル樹脂(A)及びゴム状弾性体樹脂(B)の種
類に応じて、これらの樹脂との相溶性を考慮して決定さ
れる。具体的に好ましい組み合わせを例示すると、ポリ
エステル樹脂(A)が芳香族ジカルボン酸残基とジオール
残基より構成される芳香族ポリエステル樹脂で、ゴム状
弾性体樹脂(B)がポリオレフィン樹脂である場合、ビニ
ル重合体(C)としてエチレンと極性基を有するユニット
との共重合体や、無水マレイン酸若しくはグリシジルメ
タクリレートを1質量%以上導入したSEBSが好ましく、中
でもエチレンと極性基を有するユニットとの共重合体
は、エチレンと極性基を有するユニット間の配合比を適
切に制御することにより、λ(Resin C)/(Resin B)を正
に制御し易い。より好ましくは、エチレンと極性基を有
するユニットとの共重合体にポリエステル樹脂(A)と共
有結合、配位結合、水素結合、イオン結合等の化学作用
を有する官能基が導入されていると、カプセル化した際
にポリエステル樹脂(A)とビニル重合体(C)との界面を熱
力学的により安定化できることから望ましい。
【0061】エチレンと極性基を有するユニットとの共
重合体をより具体的に示せば、エチレン-ビニル酸共重
合体、エチレン-ビニル酸エステル共重合体やこれらの
アイオノマー樹脂、エチレンとα,β-不飽和酸のグリシ
ジルエステルとの共重合体、エチレンとビニル酸若しく
はビニル酸エステルとα,β-不飽和酸のグリシジルエス
テルとの3元共重合体、等である。中でも、アイオノマ
ー樹脂、エチレンとα,β-不飽和酸のグリシジルエステ
ルとの共重合体、エチレンとビニル酸若しくはビニル酸
エステルとα,β-不飽和酸のグリシジルエステルとの3
元共重合体が好ましい。これらの樹脂は、ポリエステル
樹脂(A)と比較的強い化学的相互作用を示し、ゴム状弾
性体樹脂(B)と安定したカプセル構造を形成する。その
中でも、アイオノマー樹脂は、温度によってポリエステ
ル樹脂(A)との化学作用の強度が変化するので、成形性
の観点から最も好ましいものである。
重合体をより具体的に示せば、エチレン-ビニル酸共重
合体、エチレン-ビニル酸エステル共重合体やこれらの
アイオノマー樹脂、エチレンとα,β-不飽和酸のグリシ
ジルエステルとの共重合体、エチレンとビニル酸若しく
はビニル酸エステルとα,β-不飽和酸のグリシジルエス
テルとの3元共重合体、等である。中でも、アイオノマ
ー樹脂、エチレンとα,β-不飽和酸のグリシジルエステ
ルとの共重合体、エチレンとビニル酸若しくはビニル酸
エステルとα,β-不飽和酸のグリシジルエステルとの3
元共重合体が好ましい。これらの樹脂は、ポリエステル
樹脂(A)と比較的強い化学的相互作用を示し、ゴム状弾
性体樹脂(B)と安定したカプセル構造を形成する。その
中でも、アイオノマー樹脂は、温度によってポリエステ
ル樹脂(A)との化学作用の強度が変化するので、成形性
の観点から最も好ましいものである。
【0062】アイオノマー樹脂としては、公知のアイオ
ノマー樹脂を広く使用することができる。具体的には、
ビニルモノマーとα,β-不飽和カルボン酸との共重合体
で共重合体中のカルボン酸の一部若しくは全部を金属陽
イオンにより中和したものである。
ノマー樹脂を広く使用することができる。具体的には、
ビニルモノマーとα,β-不飽和カルボン酸との共重合体
で共重合体中のカルボン酸の一部若しくは全部を金属陽
イオンにより中和したものである。
【0063】ビニルモノマーを例示すると、上記のα-
オレフィンやスチレン系モノマー等であり、α,β-不飽
和カルボン酸を例示すると炭素数3〜8のα,β-不飽和カ
ルボン酸でより具体的にはアクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、イタコン酸、マレイン酸モノメチルエステ
ル、無水マレイン酸、マレイン酸モノエチルエステル等
が挙げられる。
オレフィンやスチレン系モノマー等であり、α,β-不飽
和カルボン酸を例示すると炭素数3〜8のα,β-不飽和カ
ルボン酸でより具体的にはアクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、イタコン酸、マレイン酸モノメチルエステ
ル、無水マレイン酸、マレイン酸モノエチルエステル等
が挙げられる。
【0064】中和する金属陽イオンを例示すると、N
a+、K+、Li+、Zn2+、Mg2+、Ca2+、Co2+、Ni2+、Pb2+、C
u2+、Mn2+等の1価又は2価の金属陽イオンが挙げられ
る。また、金属陽イオンで中和されていない残余のカル
ボキシル基の一部は低級アルコールでエステル化されて
いても良い。
a+、K+、Li+、Zn2+、Mg2+、Ca2+、Co2+、Ni2+、Pb2+、C
u2+、Mn2+等の1価又は2価の金属陽イオンが挙げられ
る。また、金属陽イオンで中和されていない残余のカル
ボキシル基の一部は低級アルコールでエステル化されて
いても良い。
【0065】アイオノマー樹脂を具体的に例示すると、
エチレンとアクリル酸、メタクリル酸等の不飽和モノカ
ルボン酸との共重合体、あるいはエチレンとマレイン
酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸との共重合体で
あって、共重合体中のカルボキシル基の一部若しくは全
部がナトリウム、カリウム、リチウム、亜鉛、マグネシ
ウム、カルシウム等の金属イオンで中和された樹脂が挙
げられる。これらの中で、ポリエステル樹脂(A)とゴム
状弾性体樹脂(B)との相溶性を改善する目的で最も好ま
しいのが、エチレンとアクリル酸又はメタクリル酸の共
重合体(カルボキシル基を有する構成単位が2〜15モル%)
で、重合体中のカルボキシル基の30〜70%がNa、Zn等の
金属陽イオンで中和されている樹脂である。
エチレンとアクリル酸、メタクリル酸等の不飽和モノカ
ルボン酸との共重合体、あるいはエチレンとマレイン
酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸との共重合体で
あって、共重合体中のカルボキシル基の一部若しくは全
部がナトリウム、カリウム、リチウム、亜鉛、マグネシ
ウム、カルシウム等の金属イオンで中和された樹脂が挙
げられる。これらの中で、ポリエステル樹脂(A)とゴム
状弾性体樹脂(B)との相溶性を改善する目的で最も好ま
しいのが、エチレンとアクリル酸又はメタクリル酸の共
重合体(カルボキシル基を有する構成単位が2〜15モル%)
で、重合体中のカルボキシル基の30〜70%がNa、Zn等の
金属陽イオンで中和されている樹脂である。
【0066】また、本発明に使用するゴム状弾性体樹脂
(B)とビニル重合体(C)でコア-シェルタイプゴム状弾性
体を構成し、ゴム状弾性体樹脂(B)がコア部、ビニル重
合体(C)がシェル部とすることにより、本発明のポリエ
ステル樹脂層の分散構造を比較的容易に形成することが
可能である。このコア-シェルタイプゴム状弾性体は、
コア部とシェル部から構成される2層構造を有してお
り、コア部は軟質なゴム状態であって、その表面のシェ
ル部は硬質な樹脂状態である。
(B)とビニル重合体(C)でコア-シェルタイプゴム状弾性
体を構成し、ゴム状弾性体樹脂(B)がコア部、ビニル重
合体(C)がシェル部とすることにより、本発明のポリエ
ステル樹脂層の分散構造を比較的容易に形成することが
可能である。このコア-シェルタイプゴム状弾性体は、
コア部とシェル部から構成される2層構造を有してお
り、コア部は軟質なゴム状態であって、その表面のシェ
ル部は硬質な樹脂状態である。
【0067】コア-シェルタイプゴム状弾性体を例示す
ると、コア部をアクリル系ゴム状弾性体、ジエン系ゴム
状弾性体、若しくはシリコン系ゴム状弾性体で構成し、
これにグラフトしたアクリレート若しくはメタクリレー
トを主成分とするアクリル系重合体がシェル部を構成す
るゴム状弾性体が挙げられる。なお、グラフトとは、コ
ア部の樹脂とシェル部の樹脂とのグラフト共重合化を意
味する。
ると、コア部をアクリル系ゴム状弾性体、ジエン系ゴム
状弾性体、若しくはシリコン系ゴム状弾性体で構成し、
これにグラフトしたアクリレート若しくはメタクリレー
トを主成分とするアクリル系重合体がシェル部を構成す
るゴム状弾性体が挙げられる。なお、グラフトとは、コ
ア部の樹脂とシェル部の樹脂とのグラフト共重合化を意
味する。
【0068】コア部を構成するゴム状弾性体を具体的に
示すと、一般式(c)の構造を有するユニットで構成され
るアクリレート系重合体、又は、ジエン系重合体、ある
いは、ジメチルシロキサンを主体とするゴム状弾性体で
ある。
示すと、一般式(c)の構造を有するユニットで構成され
るアクリレート系重合体、又は、ジエン系重合体、ある
いは、ジメチルシロキサンを主体とするゴム状弾性体で
ある。
【0069】CH2=CR1-CO-O-R2 (c)
上記のアクリレート系重合体の構成ユニットを具体的に
例示すると、アルキルアクリレートやアルキルメタクリ
レート、アルキルエタクリレート等であり、R1は水素又
は炭素数1〜12のアルキル基を、また、R2は炭素数1〜12
のアクリル基を有するものが好ましい。さらに具体的に
は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチル
アクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、メチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタク
リレート、n-オクチルメタクリレート等が挙げられる。
中でも耐衝撃性付与と言う観点から、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、2-ヘキシルアクリレート、メ
チルメタクリレート、n-オクチルメタクリレートが好ま
しい。コア部を形成するアクリレート系重合体は、これ
らの単独重合体であっても、2種類以上の共重合体であ
っても良い。
例示すると、アルキルアクリレートやアルキルメタクリ
レート、アルキルエタクリレート等であり、R1は水素又
は炭素数1〜12のアルキル基を、また、R2は炭素数1〜12
のアクリル基を有するものが好ましい。さらに具体的に
は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチル
アクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、メチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタク
リレート、n-オクチルメタクリレート等が挙げられる。
中でも耐衝撃性付与と言う観点から、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、2-ヘキシルアクリレート、メ
チルメタクリレート、n-オクチルメタクリレートが好ま
しい。コア部を形成するアクリレート系重合体は、これ
らの単独重合体であっても、2種類以上の共重合体であ
っても良い。
【0070】また、コア部を構成するアクリレート系重
合体は、上記のアクリレートが主成分であれば、他のビ
ニルモノマーが共重合されていても良い。主成分とは50
質量%以上である。具体的にビニルモノマーを例示する
と、α-オレフィンモノマーやスチレン系モノマー、極
性ビニルモノマーが挙げられる。より具体的に示すと、
α-オレフィンモノマーとしては、エチレン、プロピレ
ン、1-ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、1-
ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン等が挙げ
られ、スチレン系モノマーとしては、スチレンモノマー
の他にo,m,p-エチルスチレン、t-ブチルスチレン等のア
ルキル化スチレン、モノフルオロスチレン等のCl、Brを
除くハロゲン化スチレン、α-メチルスチレン等が挙げ
られ、また、極性ビニルモノマーとしてはアクリル酸、
アクリロニトリル、無水マレイン酸及びそのイミド誘導
体、酢酸ビニル、フッ化ビニル、プロピオン酸ビニル等
が挙げられる。
合体は、上記のアクリレートが主成分であれば、他のビ
ニルモノマーが共重合されていても良い。主成分とは50
質量%以上である。具体的にビニルモノマーを例示する
と、α-オレフィンモノマーやスチレン系モノマー、極
性ビニルモノマーが挙げられる。より具体的に示すと、
α-オレフィンモノマーとしては、エチレン、プロピレ
ン、1-ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、1-
ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン等が挙げ
られ、スチレン系モノマーとしては、スチレンモノマー
の他にo,m,p-エチルスチレン、t-ブチルスチレン等のア
ルキル化スチレン、モノフルオロスチレン等のCl、Brを
除くハロゲン化スチレン、α-メチルスチレン等が挙げ
られ、また、極性ビニルモノマーとしてはアクリル酸、
アクリロニトリル、無水マレイン酸及びそのイミド誘導
体、酢酸ビニル、フッ化ビニル、プロピオン酸ビニル等
が挙げられる。
【0071】更に、コア部を構成するアクリレート系重
合体は、ゴム弾性を発揮するために架橋剤により一部架
橋されていることが好ましい。架橋剤を例示すると、ポ
リエチレン性不飽和を有するビニルモノマーで、ジビニ
ルベンゼン、ブチレンジアクリレート、エチレンジメタ
クリレート、ブチレンジメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、トリアリシルアヌレー
ト、トリアリルイソシアネート等が挙げられる。架橋剤
の添加量は30質量%以下、好ましくは20質量%以下、より
好ましくは5質量%以下である。30質量%超では硬化して
ゴム弾性が発揮できない場合が多い。
合体は、ゴム弾性を発揮するために架橋剤により一部架
橋されていることが好ましい。架橋剤を例示すると、ポ
リエチレン性不飽和を有するビニルモノマーで、ジビニ
ルベンゼン、ブチレンジアクリレート、エチレンジメタ
クリレート、ブチレンジメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、トリアリシルアヌレー
ト、トリアリルイソシアネート等が挙げられる。架橋剤
の添加量は30質量%以下、好ましくは20質量%以下、より
好ましくは5質量%以下である。30質量%超では硬化して
ゴム弾性が発揮できない場合が多い。
【0072】また、コア部を構成するジエン系重合体
は、ジエンモノマーの重合体若しくはその水添重合体で
あり、具体的にはポリブタジエン及びその水添重合体、
ブタジエンとスチレンとの共重合体及びその水添重合体
等が挙げられる。
は、ジエンモノマーの重合体若しくはその水添重合体で
あり、具体的にはポリブタジエン及びその水添重合体、
ブタジエンとスチレンとの共重合体及びその水添重合体
等が挙げられる。
【0073】コア部を構成する重合体の分子量は、特に
制限するものではないが、数平均分子量で2000以上が好
ましい。2000未満では十分なゴム弾性を発揮できない。
また、コア部が架橋したアクリレート系重合体である場
合は、架橋点間分子量が2000以上であることが十分なゴ
ム弾性を付与する観点から好ましい。
制限するものではないが、数平均分子量で2000以上が好
ましい。2000未満では十分なゴム弾性を発揮できない。
また、コア部が架橋したアクリレート系重合体である場
合は、架橋点間分子量が2000以上であることが十分なゴ
ム弾性を付与する観点から好ましい。
【0074】コア部を構成する重合体のガラス転移温度
(昇温速度10℃/分、示差型熱分析装置(DSC)で測定)は、
30℃以下であることが好ましく、より好ましくは10℃以
下、さらに好ましくは-10℃以下である。ガラス転移温
度が30℃超では、室温以下でのゴム弾性が発揮し難い。
(昇温速度10℃/分、示差型熱分析装置(DSC)で測定)は、
30℃以下であることが好ましく、より好ましくは10℃以
下、さらに好ましくは-10℃以下である。ガラス転移温
度が30℃超では、室温以下でのゴム弾性が発揮し難い。
【0075】次に、コア-シェルタイプゴム状弾性体の
シェル部について説明する。シェル部は、アクリレート
系重合体で構成されていることが重要であり、アクリレ
ート系重合体の極性を利用することにより、コア-シェ
ルタイプゴム状弾性体が金属板に接触した際に密着性が
確保できる。
シェル部について説明する。シェル部は、アクリレート
系重合体で構成されていることが重要であり、アクリレ
ート系重合体の極性を利用することにより、コア-シェ
ルタイプゴム状弾性体が金属板に接触した際に密着性が
確保できる。
【0076】シェル部を構成するアクリレート系重合体
は、一般式(c)のユニットからなる重合体である。具体
的には先に挙げたモノマーの重合体であり、アクリレー
トユニットが主成分である限り、上記のビニルモノマー
と共重合していても良い。ここで主成分とは50質量%以
上である。他のビニルモノマーと共重合した場合、アク
リレート成分の組成比は70質量%以上であることが好ま
しい。70質量%未満では、アクリレートユニットの極性
が十分に利用できず、金属板との密着性が不充分な場合
がある。
は、一般式(c)のユニットからなる重合体である。具体
的には先に挙げたモノマーの重合体であり、アクリレー
トユニットが主成分である限り、上記のビニルモノマー
と共重合していても良い。ここで主成分とは50質量%以
上である。他のビニルモノマーと共重合した場合、アク
リレート成分の組成比は70質量%以上であることが好ま
しい。70質量%未満では、アクリレートユニットの極性
が十分に利用できず、金属板との密着性が不充分な場合
がある。
【0077】コア-シェルタイプゴム状弾性体は、コア
部が軟質なゴム状物質であるので、シェル部を構成する
樹脂は硬質であることがハンドリング性から必要であ
る。このためには、シェル部を構成するアクリレート系
重合体のガラス転移温度(昇温速度10℃/分、示差型熱分
析装置(DSC)で測定)が30℃以上であることが好ましく、
より好ましくは50℃以上である。
部が軟質なゴム状物質であるので、シェル部を構成する
樹脂は硬質であることがハンドリング性から必要であ
る。このためには、シェル部を構成するアクリレート系
重合体のガラス転移温度(昇温速度10℃/分、示差型熱分
析装置(DSC)で測定)が30℃以上であることが好ましく、
より好ましくは50℃以上である。
【0078】シェル部を構成するアクリレート系重合体
ユニットとして最も好ましいのは、ガラス転移温度が上
記の範囲にあり、また、重合速度の制御が容易であるこ
とからメチルメタクリレートである。
ユニットとして最も好ましいのは、ガラス転移温度が上
記の範囲にあり、また、重合速度の制御が容易であるこ
とからメチルメタクリレートである。
【0079】更に、シェル部を構成するアクリレート系
重合体には、ポリエステル樹脂(A)との相溶性を確保す
るために、ポリエステル樹脂(A)の残留末端官能基やエ
ステル結合と反応可能な官能基若しくは結合基が導入さ
れていることが好ましい。官能基を具体的に例示すれ
ば、エポキシ基、カルボキシル基、水酸基、酸無水物
基、アミノ基が挙げられ、シェル部をグラフト化する際
に、これらの官能基を有する公知のビニルモノマーを添
加することにより官能基が導入できる。また、結合基を
例示すれば、エステル結合、カーボネート結合、アミド
結合等が挙げられ、シェル部をグラフト化する際に、T.
O. Ahn, et al.; J. Polym. Sci. PartA Vol.31, 435
(1993)に開示されているようなこれらの結合を有する開
始剤を使用することにより結合基が導入できる。これら
の官能基や結合基の中で、反応性の観点から最も好まし
いのが、エポキシ基及び芳香族-芳香族のエステル結合
であり、シェル部を重合する際に、それぞれ、グリシジ
ルメタクリレート、 T. O. Ahn, et al.; J. Polym. Sc
i. Part A Vol.31, 435(1993)に開示されているポリア
リレートアゾ開始剤を添加することにより、上記のエポ
キシ基及びエステル結合が導入できる。
重合体には、ポリエステル樹脂(A)との相溶性を確保す
るために、ポリエステル樹脂(A)の残留末端官能基やエ
ステル結合と反応可能な官能基若しくは結合基が導入さ
れていることが好ましい。官能基を具体的に例示すれ
ば、エポキシ基、カルボキシル基、水酸基、酸無水物
基、アミノ基が挙げられ、シェル部をグラフト化する際
に、これらの官能基を有する公知のビニルモノマーを添
加することにより官能基が導入できる。また、結合基を
例示すれば、エステル結合、カーボネート結合、アミド
結合等が挙げられ、シェル部をグラフト化する際に、T.
O. Ahn, et al.; J. Polym. Sci. PartA Vol.31, 435
(1993)に開示されているようなこれらの結合を有する開
始剤を使用することにより結合基が導入できる。これら
の官能基や結合基の中で、反応性の観点から最も好まし
いのが、エポキシ基及び芳香族-芳香族のエステル結合
であり、シェル部を重合する際に、それぞれ、グリシジ
ルメタクリレート、 T. O. Ahn, et al.; J. Polym. Sc
i. Part A Vol.31, 435(1993)に開示されているポリア
リレートアゾ開始剤を添加することにより、上記のエポ
キシ基及びエステル結合が導入できる。
【0080】これらの官能基、結合基を含有するユニッ
トの導入量は、各々反応性によって導入量が決定され、
アクリレートユニットが主成分である範囲においては特
に限定するものではない。しかし、官能基の場合は、官
能基含有ユニットの導入量が15質量%以下であることが
好ましく、より好ましくは5質量%以下である。15質量%
超では混練工程で櫛形ポリマーが生成され、ポリエステ
ル樹脂(A)に対する相溶性が十分に向上しない場合があ
る。また、結合基である場合は、結合基含有ユニットの
導入量が15質量%以下であることが好ましい。15質量%超
では結合基を有するユニットがドメインを形成し、ポリ
エステル樹脂(A)に対する相溶性が向上できない場合が
ある。
トの導入量は、各々反応性によって導入量が決定され、
アクリレートユニットが主成分である範囲においては特
に限定するものではない。しかし、官能基の場合は、官
能基含有ユニットの導入量が15質量%以下であることが
好ましく、より好ましくは5質量%以下である。15質量%
超では混練工程で櫛形ポリマーが生成され、ポリエステ
ル樹脂(A)に対する相溶性が十分に向上しない場合があ
る。また、結合基である場合は、結合基含有ユニットの
導入量が15質量%以下であることが好ましい。15質量%超
では結合基を有するユニットがドメインを形成し、ポリ
エステル樹脂(A)に対する相溶性が向上できない場合が
ある。
【0081】コア-シェルタイプゴム状弾性体は、ゴム
状重合体であるコア部を20質量%以上、好ましくは50質
量%以上、より好ましくは80質量%以上含有していること
が望ましい。20質量%未満では十分な耐衝撃性が発揮で
きない場合がある。
状重合体であるコア部を20質量%以上、好ましくは50質
量%以上、より好ましくは80質量%以上含有していること
が望ましい。20質量%未満では十分な耐衝撃性が発揮で
きない場合がある。
【0082】本発明のポリエステル樹脂組成物は、公知
の混合法により製造することができる。
の混合法により製造することができる。
【0083】具体的には、適切な界面張力の差を有する
ポリエステル樹脂(A)、ゴム状弾性体樹脂(B)及びビニル
重合体(C)を所定の温度、例えば200〜350℃で公知の各
種混合機を用いて溶融混練することにより、界面張力差
を利用してカプセル構造を形成して製造することができ
る。
ポリエステル樹脂(A)、ゴム状弾性体樹脂(B)及びビニル
重合体(C)を所定の温度、例えば200〜350℃で公知の各
種混合機を用いて溶融混練することにより、界面張力差
を利用してカプセル構造を形成して製造することができ
る。
【0084】また、ゴム状弾性体樹脂(B)とビニル重合
体(C)とをグラフト化してコア-シェルタイプゴム状弾性
体を形成させた後、ポリエステル樹脂(A)と混合するこ
とによっても製造できる。コア-シェルタイプゴム状弾
性体は、公知のラジカル重合法で重合できるが,中でも
米国特許第4096202号に記載されているような乳化重合
法が生成した重合体の粒径をミクロに制御する観点から
好適である。重合法を具体的に示すと、以下の方法が挙
げられるが、コア-シェルタイプグラフトゴム状弾性体
でシェル部がアクリレート系重合体であれば良く、製法
を当該製法に制限するものではない。
体(C)とをグラフト化してコア-シェルタイプゴム状弾性
体を形成させた後、ポリエステル樹脂(A)と混合するこ
とによっても製造できる。コア-シェルタイプゴム状弾
性体は、公知のラジカル重合法で重合できるが,中でも
米国特許第4096202号に記載されているような乳化重合
法が生成した重合体の粒径をミクロに制御する観点から
好適である。重合法を具体的に示すと、以下の方法が挙
げられるが、コア-シェルタイプグラフトゴム状弾性体
でシェル部がアクリレート系重合体であれば良く、製法
を当該製法に制限するものではない。
【0085】第一段階の重合として、上述のコア部を構
成するユニットモノマーをラジカル重合する。この際
に、グラフト剤として、ポリエチレン性不飽和を有し複
数の2重結合を有するモノマーを約0.1〜5質量%添加す
る。本グラフト剤の複数の2重結合は各々反応速度が異
なることが好ましく、具体的にはアリルメタクリレー
ト、ジアリルマレード等である。コア部の重合体を重合
後、第二段階の重合として、シェル部を構成するモノマ
ー及び開始剤を添加してシェル部をグラフト重合するこ
とによりコア-シェルタイプゴム状弾性体を得る。
成するユニットモノマーをラジカル重合する。この際
に、グラフト剤として、ポリエチレン性不飽和を有し複
数の2重結合を有するモノマーを約0.1〜5質量%添加す
る。本グラフト剤の複数の2重結合は各々反応速度が異
なることが好ましく、具体的にはアリルメタクリレー
ト、ジアリルマレード等である。コア部の重合体を重合
後、第二段階の重合として、シェル部を構成するモノマ
ー及び開始剤を添加してシェル部をグラフト重合するこ
とによりコア-シェルタイプゴム状弾性体を得る。
【0086】次に、コア-シェルタイプゴム状弾性体を
具体的に例示すると、コア部がポリブチルアクリレー
ト、シェル部がポリメチルメタクリレートからなるMBA
樹脂、コア部がブタジエン-スチレン共重合体、シェル
部がポリメチルメタクリレートからなるMBS樹脂、コア
部がポリジメチルシロキサン、シェル部がポリメチルメ
タクリレートからなる重合体等が挙げられ、更には、米
国特許第4096202号に開示されているアクリレートベー
スコア-重合アクリレートシェル重合体を本発明に使用
することができる。
具体的に例示すると、コア部がポリブチルアクリレー
ト、シェル部がポリメチルメタクリレートからなるMBA
樹脂、コア部がブタジエン-スチレン共重合体、シェル
部がポリメチルメタクリレートからなるMBS樹脂、コア
部がポリジメチルシロキサン、シェル部がポリメチルメ
タクリレートからなる重合体等が挙げられ、更には、米
国特許第4096202号に開示されているアクリレートベー
スコア-重合アクリレートシェル重合体を本発明に使用
することができる。
【0087】本発明に使用するポリエステル樹脂(A)と
コア-シェルタイプゴム状弾性体からなるポリエステル
樹脂層(A)には、ポリエステル樹脂(A)とコア-シェルタ
イプゴム状弾性体との相溶性を向上する目的で、公知の
相溶化剤を添加しても良い。相溶化剤の添加量は15質量
%以下が好ましく、より好ましくは5質量%以下である。1
5質量%超では、相溶化剤が独自に相構造を形成する場合
があり、十分な相溶性向上効果が発揮し難い。具体的に
相溶化剤を例示すると、反応型相溶化剤と非反応型相溶
化剤が挙げられ、反応型相溶化剤としては、コア-シェ
ルタイプゴム状弾性体と相溶なポリエステル樹脂(A)の
末端残留官能基や結合手と反応可能な官能基や結合手を
導入したポリマーが挙げられる。より具体的には、コア
-シェルタイプゴム状弾性体のシェル部を構成するポリ
マーにグリシジルメタクリレート、無水マレイン酸をラ
ンダム共重合した重合物や、シェル部を構成するポリマ
ーに芳香族ポリエステルをブロック、グラフト共重合し
た重合物が挙げられる。また、非反応型相溶化剤として
は、コア-シェルタイプゴム状弾性体のシェル部を構成
するポリマーとポリエステル樹脂(A)のブロック、グラ
フト共重合体が挙げられる。
コア-シェルタイプゴム状弾性体からなるポリエステル
樹脂層(A)には、ポリエステル樹脂(A)とコア-シェルタ
イプゴム状弾性体との相溶性を向上する目的で、公知の
相溶化剤を添加しても良い。相溶化剤の添加量は15質量
%以下が好ましく、より好ましくは5質量%以下である。1
5質量%超では、相溶化剤が独自に相構造を形成する場合
があり、十分な相溶性向上効果が発揮し難い。具体的に
相溶化剤を例示すると、反応型相溶化剤と非反応型相溶
化剤が挙げられ、反応型相溶化剤としては、コア-シェ
ルタイプゴム状弾性体と相溶なポリエステル樹脂(A)の
末端残留官能基や結合手と反応可能な官能基や結合手を
導入したポリマーが挙げられる。より具体的には、コア
-シェルタイプゴム状弾性体のシェル部を構成するポリ
マーにグリシジルメタクリレート、無水マレイン酸をラ
ンダム共重合した重合物や、シェル部を構成するポリマ
ーに芳香族ポリエステルをブロック、グラフト共重合し
た重合物が挙げられる。また、非反応型相溶化剤として
は、コア-シェルタイプゴム状弾性体のシェル部を構成
するポリマーとポリエステル樹脂(A)のブロック、グラ
フト共重合体が挙げられる。
【0088】本発明のポリエステル樹脂層は、意匠用途
の表面材であるので、着色剤を添加する。着色剤として
は、着色顔料、酸化チタン(ルチル型、アナターゼ
型)、酸化亜鉛、シリカ、炭酸カルシウム、等があげら
れ色調を整える観点から、白色であることが好ましく、
中でもいんぺい力が高く汎用性のある、酸化チタンが好
ましい。白色とした後、色素を添加し、求める色調とす
る。顔料としては、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバルト
ブルー、チタン黄、カーボンブラック等の無機顔料、イ
ソインドリノン、ハンザイエローA、キナクリドン、パ
ーマネントレッド4R、フタロシアニンブルー、インダ
スレンブルーRS、アニンリンブラック等の有機顔料(或
いは染料を含む。)、アルミニウム、真鍮等の金属箔粉
顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉か
らなる真珠光沢(パール)顔料などがある。着色剤添加
による着色は、透明着色でも、不透明(隠蔽性)着色で
もよい。これらは、粉末或いは燐片状箔片として、添
加、分散せしめられる。特に、基板の地色の隠蔽を目的
とする場合には、弁柄、墨等の隠蔽性顔料を好ましく用
いることができる。
の表面材であるので、着色剤を添加する。着色剤として
は、着色顔料、酸化チタン(ルチル型、アナターゼ
型)、酸化亜鉛、シリカ、炭酸カルシウム、等があげら
れ色調を整える観点から、白色であることが好ましく、
中でもいんぺい力が高く汎用性のある、酸化チタンが好
ましい。白色とした後、色素を添加し、求める色調とす
る。顔料としては、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバルト
ブルー、チタン黄、カーボンブラック等の無機顔料、イ
ソインドリノン、ハンザイエローA、キナクリドン、パ
ーマネントレッド4R、フタロシアニンブルー、インダ
スレンブルーRS、アニンリンブラック等の有機顔料(或
いは染料を含む。)、アルミニウム、真鍮等の金属箔粉
顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉か
らなる真珠光沢(パール)顔料などがある。着色剤添加
による着色は、透明着色でも、不透明(隠蔽性)着色で
もよい。これらは、粉末或いは燐片状箔片として、添
加、分散せしめられる。特に、基板の地色の隠蔽を目的
とする場合には、弁柄、墨等の隠蔽性顔料を好ましく用
いることができる。
【0089】本発明のポリエステル樹脂組成物の混合に
は、樹脂混練法、溶媒混合法等の公知の樹脂混合方法を
広く使用できる。樹脂混練法を例示すると、タンブラー
ブレンダー、ヘンシェルミキサー、V型ブレンダー等に
よりドライブレンドで混合した後、1軸若しくは2軸押出
機、ニーダー、バンバリーミキサー等で溶融混練する方
法が挙げられる。また、溶媒混合法を例示すると、ポリ
エステル樹脂(A)、ゴム状弾性体樹脂(B)及びビニル重合
体(C)の共通溶媒に各樹脂を溶解した後、溶媒を蒸発さ
せたり、共通の貧溶媒に添加して混合物を回収する方法
等がある。
は、樹脂混練法、溶媒混合法等の公知の樹脂混合方法を
広く使用できる。樹脂混練法を例示すると、タンブラー
ブレンダー、ヘンシェルミキサー、V型ブレンダー等に
よりドライブレンドで混合した後、1軸若しくは2軸押出
機、ニーダー、バンバリーミキサー等で溶融混練する方
法が挙げられる。また、溶媒混合法を例示すると、ポリ
エステル樹脂(A)、ゴム状弾性体樹脂(B)及びビニル重合
体(C)の共通溶媒に各樹脂を溶解した後、溶媒を蒸発さ
せたり、共通の貧溶媒に添加して混合物を回収する方法
等がある。
【0090】溶融混合により混練する場合は、必要に応
じていずれか一つもしくは複数の樹脂内に着色顔料を予
め混合したマスターバッチを用意し、これらのマスター
バッチを一部もしくは全部に使用して溶融混合してもよ
い。また、逆に予め樹脂成分のみを溶融混合したのち、
着色顔料を添加して溶融混合してもよい。
じていずれか一つもしくは複数の樹脂内に着色顔料を予
め混合したマスターバッチを用意し、これらのマスター
バッチを一部もしくは全部に使用して溶融混合してもよ
い。また、逆に予め樹脂成分のみを溶融混合したのち、
着色顔料を添加して溶融混合してもよい。
【0091】また、本発明のポリエステル樹脂層には、
剛性や線膨張特性の改善等を目的に、ガラス繊維、金属
繊維、チタン酸カリウィスカー、炭素繊維のような繊維
強化剤、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、ガラスフレ
ーク、ミルドファイバー、金属フレーク、金属粉末のよ
うなフィラー系強化剤を混入させても良い。これらの充
填剤の内、ガラス繊維、炭素繊維の形状としては、6〜6
0μmの繊維径と30μm以上の繊維長を有することが望ま
しい。また、これらの添加量としては、全樹脂組成物質
量に対して5〜15質量部であることが望ましい。
剛性や線膨張特性の改善等を目的に、ガラス繊維、金属
繊維、チタン酸カリウィスカー、炭素繊維のような繊維
強化剤、タルク、炭酸カルシウム、マイカ、ガラスフレ
ーク、ミルドファイバー、金属フレーク、金属粉末のよ
うなフィラー系強化剤を混入させても良い。これらの充
填剤の内、ガラス繊維、炭素繊維の形状としては、6〜6
0μmの繊維径と30μm以上の繊維長を有することが望ま
しい。また、これらの添加量としては、全樹脂組成物質
量に対して5〜15質量部であることが望ましい。
【0092】更に、本ポリエステル樹脂層には、目的に
応じて、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、離型剤、滑
剤、難燃剤、可塑剤、帯電防止剤、抗菌抗カビ剤等を適
正量添加することも可能である。
応じて、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、離型剤、滑
剤、難燃剤、可塑剤、帯電防止剤、抗菌抗カビ剤等を適
正量添加することも可能である。
【0093】本発明に使用するポリエステル樹脂層の厚
さは、金属板へのラミネートに際し、素地の隠蔽性やエ
ンボス深さを考慮すると、厚さは40μm以上、さらに
は75μm以上であることが好ましい。なおフィルム厚
の上限は時に限定されないが、コスト面から200μm
を超えることは好ましくない。
さは、金属板へのラミネートに際し、素地の隠蔽性やエ
ンボス深さを考慮すると、厚さは40μm以上、さらに
は75μm以上であることが好ましい。なおフィルム厚
の上限は時に限定されないが、コスト面から200μm
を超えることは好ましくない。
【0094】本発明のポリエステル樹脂層は、化粧金属
板を製造する目的からは金属板の表面に塗工してもよい
が、本発明では樹脂フィルムを形成した後、金属板に積
層することが生産性の上から好ましい。特にエンボスを
予め付与した化粧金属板積層用樹脂フィルムを金属板に
積層する方法が簡便で好ましい製法である。
板を製造する目的からは金属板の表面に塗工してもよい
が、本発明では樹脂フィルムを形成した後、金属板に積
層することが生産性の上から好ましい。特にエンボスを
予め付与した化粧金属板積層用樹脂フィルムを金属板に
積層する方法が簡便で好ましい製法である。
【0095】ポリエステル樹脂フィルムを製造するに
は、樹脂組成物を溶融押出しすればよい。
は、樹脂組成物を溶融押出しすればよい。
【0096】ポリエステル樹脂フィルムにエンボス加工
を施す方法としては、製膜時に付与する方法、一度巻き
取った後に加熱しエンボス加工する方法、冷間エンボス
加工(ショットブラスト)方法のいずれでもよい。製膜
時にエンボスを付与する方法というのは、押出されたフ
ィルムが冷却する前にエンボスを付与するものである
が、これは無延伸フィルムでないと困難である。しかし
従来の無延伸ポリエステル樹脂フィルムでは耐沸騰水性
や密着性が不十分である。これに対して、本発明の伸縮
応力緩和剤微分散ポリエステル樹脂フィルムでは、無延
伸ポリエステル樹脂フィルムでありながら耐沸騰水性や
密着性を有するので、製膜時にエンボスを付与すること
が可能である。またフィルムを一度巻き取った後に加熱
しエンボス加工する方法も、従来のポリエステル樹脂フ
ィルムでは熱収縮が大きいので採用できなかったが、本
発明の伸縮応力緩和剤微分散ポリエステル樹脂フィルム
では、熱収縮を防止できる性質があるので、採用可能で
ある。
を施す方法としては、製膜時に付与する方法、一度巻き
取った後に加熱しエンボス加工する方法、冷間エンボス
加工(ショットブラスト)方法のいずれでもよい。製膜
時にエンボスを付与する方法というのは、押出されたフ
ィルムが冷却する前にエンボスを付与するものである
が、これは無延伸フィルムでないと困難である。しかし
従来の無延伸ポリエステル樹脂フィルムでは耐沸騰水性
や密着性が不十分である。これに対して、本発明の伸縮
応力緩和剤微分散ポリエステル樹脂フィルムでは、無延
伸ポリエステル樹脂フィルムでありながら耐沸騰水性や
密着性を有するので、製膜時にエンボスを付与すること
が可能である。またフィルムを一度巻き取った後に加熱
しエンボス加工する方法も、従来のポリエステル樹脂フ
ィルムでは熱収縮が大きいので採用できなかったが、本
発明の伸縮応力緩和剤微分散ポリエステル樹脂フィルム
では、熱収縮を防止できる性質があるので、採用可能で
ある。
【0097】さらに本発明のポリエステル樹脂層は金属
板に積層する工程でエンボス付与する方法、あるいは金
属板に積層後にエンボス加工する方法を採用してもよ
い。これらの場合にも、本発明のポリエステル樹脂層は
積層時及びエンボス加工時の熱収縮を防止できる効果が
ある。
板に積層する工程でエンボス付与する方法、あるいは金
属板に積層後にエンボス加工する方法を採用してもよ
い。これらの場合にも、本発明のポリエステル樹脂層は
積層時及びエンボス加工時の熱収縮を防止できる効果が
ある。
【0098】本発明の伸縮応力緩和剤微分散ポリエステ
ル樹脂フィルムでは、単層でエンボス加工及び積層が可
能で、しかも得られるエンボス化粧金属板は耐沸騰水性
にも優れてユニットバスなどの用途にも使用できるもの
である。
ル樹脂フィルムでは、単層でエンボス加工及び積層が可
能で、しかも得られるエンボス化粧金属板は耐沸騰水性
にも優れてユニットバスなどの用途にも使用できるもの
である。
【0099】エンボス加工は、公知の方法、条件を採用
できる。典型的には樹脂を熱軟化させ、エンボス板で加
圧、賦形し、冷却固化して形成される。枚様あるいは輪
転式のエンボス機などが公知である。エンボスの凹凸形
状としては、木目導管溝、石版表面凹凸、梨地、砂目、
ヘラライン等がある。エンボス加工後に、つや消しや、
エンボス意匠を害さない範囲で他のフィルムの積層、コ
ーティングをしてもよい。通常、製膜時エンボスーロー
ル温度は25〜30℃(常温)、フィルム状でのエンボスー
フィルム温度は樹脂の(昇温速度10℃/分の示差型熱分
析装置(DSC)で測定)融解開始温度から結晶融解温
度(融点Tm)の間、ロール温度は25〜30℃(常
温)、銅板ラミ同時エンボスでは板温は融解終了温度以
上、ロール温度は融解終了温度以上、銅板ラミネート後
エンボスでは板温は融解終了温度以上、ロール温度は2
5〜30℃(常温)であることが一般的であるが、これに
限定されない。
できる。典型的には樹脂を熱軟化させ、エンボス板で加
圧、賦形し、冷却固化して形成される。枚様あるいは輪
転式のエンボス機などが公知である。エンボスの凹凸形
状としては、木目導管溝、石版表面凹凸、梨地、砂目、
ヘラライン等がある。エンボス加工後に、つや消しや、
エンボス意匠を害さない範囲で他のフィルムの積層、コ
ーティングをしてもよい。通常、製膜時エンボスーロー
ル温度は25〜30℃(常温)、フィルム状でのエンボスー
フィルム温度は樹脂の(昇温速度10℃/分の示差型熱分
析装置(DSC)で測定)融解開始温度から結晶融解温
度(融点Tm)の間、ロール温度は25〜30℃(常
温)、銅板ラミ同時エンボスでは板温は融解終了温度以
上、ロール温度は融解終了温度以上、銅板ラミネート後
エンボスでは板温は融解終了温度以上、ロール温度は2
5〜30℃(常温)であることが一般的であるが、これに
限定されない。
【0100】なお、本発明の伸縮応力緩和剤微分散ポリ
エステル樹脂のマトリックス樹脂であるポリエステル樹
脂は、金属材料との密着性からはポリエチレンテレフタ
レート樹脂、およびポリエチレンテレフタレートの酸成
分の一部をイソフタル酸で置換した変性ポリエチレンテ
レフタレート樹脂が好ましい。
エステル樹脂のマトリックス樹脂であるポリエステル樹
脂は、金属材料との密着性からはポリエチレンテレフタ
レート樹脂、およびポリエチレンテレフタレートの酸成
分の一部をイソフタル酸で置換した変性ポリエチレンテ
レフタレート樹脂が好ましい。
【0101】本発明のポリエステル樹脂フィルムは、エ
ンボス加工のためにフィルムの融点より100〜10℃
低い温度に加熱されるので、その際に熱収縮しないもの
が好ましく、従って、フィルムの融点より100〜10
℃低い温度における収縮率が20%以下、さらには10
%以下、特に5%以下の着色樹脂フィルムで構成される
ことが好ましい。
ンボス加工のためにフィルムの融点より100〜10℃
低い温度に加熱されるので、その際に熱収縮しないもの
が好ましく、従って、フィルムの融点より100〜10
℃低い温度における収縮率が20%以下、さらには10
%以下、特に5%以下の着色樹脂フィルムで構成される
ことが好ましい。
【0102】エンボス加工の際に結晶融解温度Tmと高
温から固化する際の結晶化温度Tcの差が小さいと、エ
ンボス溝が固定され易いので、エンボス化粧用には好適
であるが、この観点からはポリブチレンテレフタレート
樹脂、およびポリブチレンテレフタレートの酸成分の一
部をイソフタル酸で置換した変性ポリブチレンテレフタ
レート樹脂が好ましい。さらに密着性とエンボス性の両
方を兼ね備えるべく、PET、変性PETとPBT、変性PBTを、
ブレンドしてもかまわない。
温から固化する際の結晶化温度Tcの差が小さいと、エ
ンボス溝が固定され易いので、エンボス化粧用には好適
であるが、この観点からはポリブチレンテレフタレート
樹脂、およびポリブチレンテレフタレートの酸成分の一
部をイソフタル酸で置換した変性ポリブチレンテレフタ
レート樹脂が好ましい。さらに密着性とエンボス性の両
方を兼ね備えるべく、PET、変性PETとPBT、変性PBTを、
ブレンドしてもかまわない。
【0103】ユニットバスの内装材などに使用する場合
には高温、多湿、特に沸騰水に長期間触れることになる
ので、ポリエステル樹脂はガラス転移温度が100℃よ
り高い、更には110℃以上の非晶質であることが好まし
い。樹脂は多湿条件下ではガラス転移温度が通常条件下
での測定値より低下するので、通常測定値が105℃以
上であることがより好ましい。
には高温、多湿、特に沸騰水に長期間触れることになる
ので、ポリエステル樹脂はガラス転移温度が100℃よ
り高い、更には110℃以上の非晶質であることが好まし
い。樹脂は多湿条件下ではガラス転移温度が通常条件下
での測定値より低下するので、通常測定値が105℃以
上であることがより好ましい。
【0104】結晶質の場合、非晶部のガラス転移温度が
100℃を超えていれば、高温、多湿、沸騰水に接触す
る条件でも、熱変形はないので、このような材料が好適
である。
100℃を超えていれば、高温、多湿、沸騰水に接触す
る条件でも、熱変形はないので、このような材料が好適
である。
【0105】また、結晶質ポリエステル樹脂層におい
て、樹脂の結晶化度が飽和結晶化率の10%以上であれ
ば、たとえ沸騰水下で結晶化が進んでも、その度合いは
小さいので、密度変化が小さいので変形、白化を防止す
ることが可能である。フィルムの結晶化度が飽和結晶化
率の20%以上、さらには50%以上であることがより
好ましい。このような条件を満たす樹脂フィルムとして
はポリブチレンテレフタレート、変性ポリブチレンテレ
フタレート、および、これらにポリエチレンテレフタレ
ートあるいは変性ポリエチレンテレフタレートを添加し
たもの単独でも2種以上を混合してもよく、好ましくは
ポリブチレンテレフタレートを挙げることができる。
て、樹脂の結晶化度が飽和結晶化率の10%以上であれ
ば、たとえ沸騰水下で結晶化が進んでも、その度合いは
小さいので、密度変化が小さいので変形、白化を防止す
ることが可能である。フィルムの結晶化度が飽和結晶化
率の20%以上、さらには50%以上であることがより
好ましい。このような条件を満たす樹脂フィルムとして
はポリブチレンテレフタレート、変性ポリブチレンテレ
フタレート、および、これらにポリエチレンテレフタレ
ートあるいは変性ポリエチレンテレフタレートを添加し
たもの単独でも2種以上を混合してもよく、好ましくは
ポリブチレンテレフタレートを挙げることができる。
【0106】本発明の伸縮応力緩和剤微分散ポリエステ
ル樹脂と金属板の間には必要に応じて接着層(あるいは
接着改良層)を用いても良い。接着剤としては、たとえ
ば、1液型または2液型ポリエステル樹脂系接着剤、ポ
リウレタン樹脂系接着剤、等を用いることができる。接
着剤層にも必要に応じて、着色顔料、防錆顔料、体質顔
料等添加してもよい。接着剤質の厚みは、乾燥後厚みで
2〜10μm程度が好ましい。
ル樹脂と金属板の間には必要に応じて接着層(あるいは
接着改良層)を用いても良い。接着剤としては、たとえ
ば、1液型または2液型ポリエステル樹脂系接着剤、ポ
リウレタン樹脂系接着剤、等を用いることができる。接
着剤層にも必要に応じて、着色顔料、防錆顔料、体質顔
料等添加してもよい。接着剤質の厚みは、乾燥後厚みで
2〜10μm程度が好ましい。
【0107】本発明のエンボス化粧金属板は、特に金属
板に被覆することを目的として開発されたものである。
金属板は特に限定しないが、例えば、ユニットバス内壁
その他の建築物の内装材や、電気冷蔵庫のドア、エアコ
ンカバーなどの家庭電化製品外装や、鋼製家具、エレベ
ーターのように、特にエンボス模様の意匠を要求される
用途に適したものである。
板に被覆することを目的として開発されたものである。
金属板は特に限定しないが、例えば、ユニットバス内壁
その他の建築物の内装材や、電気冷蔵庫のドア、エアコ
ンカバーなどの家庭電化製品外装や、鋼製家具、エレベ
ーターのように、特にエンボス模様の意匠を要求される
用途に適したものである。
【0108】金属板としては、特に限定するものではな
いが、溶融亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛-鉄合金めっき鋼
板、溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム合金めっき鋼
板、ブリキ、薄錫めっき鋼板、電解クロム酸処理鋼板
(ティンフリースチール)、ニッケルめっき鋼板等や、溶
融アルミニウム-シリコン合金めっき鋼板、溶融鉛-錫合
金めっき鋼板等の溶融めっき鋼板や、電気亜鉛めっき鋼
板、電気亜鉛-ニッケルめっき鋼板、電気亜鉛-鉄合金め
っき鋼板、電気亜鉛-クロム合金めっき鋼板等の電気め
っき鋼板等の表面処理鋼板、冷延鋼板やアルミニウム、
銅、ニッケル、亜鉛、マグネシウム等の金属板等が挙げ
られる。ユニットバスの内装材などの用途に使用する目
的からはステンレス鋼板が最適である。
いが、溶融亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛-鉄合金めっき鋼
板、溶融亜鉛-アルミニウム-マグネシウム合金めっき鋼
板、ブリキ、薄錫めっき鋼板、電解クロム酸処理鋼板
(ティンフリースチール)、ニッケルめっき鋼板等や、溶
融アルミニウム-シリコン合金めっき鋼板、溶融鉛-錫合
金めっき鋼板等の溶融めっき鋼板や、電気亜鉛めっき鋼
板、電気亜鉛-ニッケルめっき鋼板、電気亜鉛-鉄合金め
っき鋼板、電気亜鉛-クロム合金めっき鋼板等の電気め
っき鋼板等の表面処理鋼板、冷延鋼板やアルミニウム、
銅、ニッケル、亜鉛、マグネシウム等の金属板等が挙げ
られる。ユニットバスの内装材などの用途に使用する目
的からはステンレス鋼板が最適である。
【0109】金属板は、必要に応じて、リン酸塩処理、
クロメート処理など前処理をしてもよい。
クロメート処理など前処理をしてもよい。
【0110】金属板の厚みは特に限定するものではなく
用途に応じて選択すればよいが、一般的には、0.01〜5
mmであることが好ましい。0.01mm未満では強度が発
現しがたく、5mm超では加工が困難である。
用途に応じて選択すればよいが、一般的には、0.01〜5
mmであることが好ましい。0.01mm未満では強度が発
現しがたく、5mm超では加工が困難である。
【0111】本発明に従い、エンボス化粧板積層用樹脂
フィルムを金属板に被覆するには、樹脂フィルムを金属
板に接着剤を用い又は用いずに熱圧着すればよい。熱圧
着する方法は金属板を所定温度に加熱した上で、樹脂フ
ィルムを積層し、必要に応じてローラなどで押圧すれば
よい。接着剤を用いる場合は金属板表面または樹脂フィ
ルムの表面に塗布するか、予めフィルム表面に接着剤層
を形成しておけばよい。熱圧着温度はフィルム厚みにも
よるが、色調保護、エンボス戻りのない温度が好まし
い。
フィルムを金属板に被覆するには、樹脂フィルムを金属
板に接着剤を用い又は用いずに熱圧着すればよい。熱圧
着する方法は金属板を所定温度に加熱した上で、樹脂フ
ィルムを積層し、必要に応じてローラなどで押圧すれば
よい。接着剤を用いる場合は金属板表面または樹脂フィ
ルムの表面に塗布するか、予めフィルム表面に接着剤層
を形成しておけばよい。熱圧着温度はフィルム厚みにも
よるが、色調保護、エンボス戻りのない温度が好まし
い。
【0112】本発明のエンボス模様の意匠を施した金属
板は、エンボス化粧板積層用樹脂フィルムを金属板に被
覆する方法のほか、金属板にエンボス加工を施していな
い伸縮応力緩和剤微分散ポリエステル樹脂を金属板に積
層(焼き付け)し、その積層工程の際に又は積層後にエ
ンボス加工を施してもよいことは先に述べたとおりであ
る。
板は、エンボス化粧板積層用樹脂フィルムを金属板に被
覆する方法のほか、金属板にエンボス加工を施していな
い伸縮応力緩和剤微分散ポリエステル樹脂を金属板に積
層(焼き付け)し、その積層工程の際に又は積層後にエ
ンボス加工を施してもよいことは先に述べたとおりであ
る。
【0113】
【実施例】次に、実施例及び比較例に基づいて、本発明
をより具体的に説明するが、本発明は、その要旨を逸脱
しない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
をより具体的に説明するが、本発明は、その要旨を逸脱
しない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0114】以下の実施例及び比較例において、ポリエ
ステル樹脂(A)としてポリエチレンテレフタレート
(PET)[ユニチカ(株)製SA−1346P,MA
−1344]、ポリブチレンテレフタレート(PBT)
[ポリプラスチックス(株)製ジュラネックス2001
および東レ(株)製トレコン1200S]、極性基を有
するユニットを1質量%以上有するビニル重合体(B)
としてエチレン−メタクリル酸グリシジル共重合物[住
友化学工業(株)製ボンドファースト2C]、エチレン
−アクリル酸アルキル−メタクリル酸グリシジル共重合
物[住友化学工業(株)製ボンドファースト7L]、エ
チレン系アイオノマー[三井デュポン(株)製ハイミラ
ン1706]、ゴム状弾性体樹脂(C)としてエチレン
−ブテンゴム(EBM)[JSR(株)製EBM204
1P]を使用した。また、溶融混練に際しては、ブレン
ド系抗酸化剤[旭電化(株)製アデカスタブA−61
2]を用いた。なお、ポリエステル樹脂(A)としてポ
リブチレンテレフタレート(PBT)[ポリプラスチッ
クス(株)製ジュラネックス2001および東レ(株)
製トレコン1200S]のそれぞれに二酸化チタン(平
均粒径0.2〜0.3μm)を50質量%含有するマス
ターバッチポリブチレンテレフタレートを予め用意し
た。
ステル樹脂(A)としてポリエチレンテレフタレート
(PET)[ユニチカ(株)製SA−1346P,MA
−1344]、ポリブチレンテレフタレート(PBT)
[ポリプラスチックス(株)製ジュラネックス2001
および東レ(株)製トレコン1200S]、極性基を有
するユニットを1質量%以上有するビニル重合体(B)
としてエチレン−メタクリル酸グリシジル共重合物[住
友化学工業(株)製ボンドファースト2C]、エチレン
−アクリル酸アルキル−メタクリル酸グリシジル共重合
物[住友化学工業(株)製ボンドファースト7L]、エ
チレン系アイオノマー[三井デュポン(株)製ハイミラ
ン1706]、ゴム状弾性体樹脂(C)としてエチレン
−ブテンゴム(EBM)[JSR(株)製EBM204
1P]を使用した。また、溶融混練に際しては、ブレン
ド系抗酸化剤[旭電化(株)製アデカスタブA−61
2]を用いた。なお、ポリエステル樹脂(A)としてポ
リブチレンテレフタレート(PBT)[ポリプラスチッ
クス(株)製ジュラネックス2001および東レ(株)
製トレコン1200S]のそれぞれに二酸化チタン(平
均粒径0.2〜0.3μm)を50質量%含有するマス
ターバッチポリブチレンテレフタレートを予め用意し
た。
【0115】(実施例1−10)各樹脂と対応する二酸
化チタンマスターバッチ樹脂を用い、表1に示す各組成
比となるように、V型ブレンダーを使用してドライブレ
ンドした。各樹脂の最終組成比は表1に示すとおりで、
ブレンド系抗酸化剤A−612は、いずれの場合も樹脂
組成物100質量部に対して0.5質量部を添加した。
この混合物を、アイボリー色の顔料を添加調色し、2軸
押出機で260℃で溶融混練して、アイボリー色樹脂組
成物ペレットを得た。
化チタンマスターバッチ樹脂を用い、表1に示す各組成
比となるように、V型ブレンダーを使用してドライブレ
ンドした。各樹脂の最終組成比は表1に示すとおりで、
ブレンド系抗酸化剤A−612は、いずれの場合も樹脂
組成物100質量部に対して0.5質量部を添加した。
この混合物を、アイボリー色の顔料を添加調色し、2軸
押出機で260℃で溶融混練して、アイボリー色樹脂組
成物ペレットを得た。
【0116】本樹脂組成物からミクロトームで超薄切片
を切り出した後、ルテニウム酸で染色し、ポリエステル
樹脂(A)中のビニル重合体(B)及びゴム状弾性体樹
脂(C)の分散状態を透過型電子顕微鏡で解析した。こ
の結果、何れもゴム状弾性体樹脂(C)は、ビニル重合
体(B)でほぼ100%カプセル化されており、ゴム状
弾性体樹脂(C)の等価球換算径は1μm以下でポリエ
ステル樹脂(A)中に微細分散していた。
を切り出した後、ルテニウム酸で染色し、ポリエステル
樹脂(A)中のビニル重合体(B)及びゴム状弾性体樹
脂(C)の分散状態を透過型電子顕微鏡で解析した。こ
の結果、何れもゴム状弾性体樹脂(C)は、ビニル重合
体(B)でほぼ100%カプセル化されており、ゴム状
弾性体樹脂(C)の等価球換算径は1μm以下でポリエ
ステル樹脂(A)中に微細分散していた。
【0117】
【表1】
【0118】本ペレットを使用して、Tダイスで90μ
m厚さのフィルム成形後(押出温度:250−280
℃)、冷却ロールとして表面温度20〜30℃の梨地エン
ボスロールを用いることにより、梨地エンボス外観を有
するアイボリー色樹脂組成物フィルムを得た。
m厚さのフィルム成形後(押出温度:250−280
℃)、冷却ロールとして表面温度20〜30℃の梨地エン
ボスロールを用いることにより、梨地エンボス外観を有
するアイボリー色樹脂組成物フィルムを得た。
【0119】梨地エンボス外観を有するアイボリー色樹
脂組成物フィルム層側と、二液タイプのポリエステル系
接着剤(塩化ビニル樹脂用、乾燥後接着剤塗布厚み4μ
m)を塗布し210℃に加熱した450μm厚みの溶融
亜鉛メッキ鋼板の片面に、ゴムロール−ゴムロ−ルを用
いて圧着し、鋼板裏面水冷により5秒以内に100℃以
下まで急冷し、化粧鋼板を得た。これらの表面硬度は、
Hから2Bであり、塩ビ鋼板よりもフィルム硬度が硬い
ことがわかった。
脂組成物フィルム層側と、二液タイプのポリエステル系
接着剤(塩化ビニル樹脂用、乾燥後接着剤塗布厚み4μ
m)を塗布し210℃に加熱した450μm厚みの溶融
亜鉛メッキ鋼板の片面に、ゴムロール−ゴムロ−ルを用
いて圧着し、鋼板裏面水冷により5秒以内に100℃以
下まで急冷し、化粧鋼板を得た。これらの表面硬度は、
Hから2Bであり、塩ビ鋼板よりもフィルム硬度が硬い
ことがわかった。
【0120】このようにして得られた常温の化粧鋼板に
ついて、下記に示す評価方法により、密着性、耐沸騰水
性、加工性、耐汚染性、耐溶剤性、エンボス加工性の各
項目の評価を行った。
ついて、下記に示す評価方法により、密着性、耐沸騰水
性、加工性、耐汚染性、耐溶剤性、エンボス加工性の各
項目の評価を行った。
【0121】<密着性>上記の化粧鋼板にクロスカット
を入れ、蒸留水に50℃で10日間浸漬した後、クロス
カット部のフィルムの剥離幅(mm)(10サンプルの平
均)を評価した。評価は、◎:0.0mm、○:0.0〜
0.5mm、△:0.5〜2.0mm、及び×:2.0mm超
とした。密着試験の結果を表2に示す。
を入れ、蒸留水に50℃で10日間浸漬した後、クロス
カット部のフィルムの剥離幅(mm)(10サンプルの平
均)を評価した。評価は、◎:0.0mm、○:0.0〜
0.5mm、△:0.5〜2.0mm、及び×:2.0mm超
とした。密着試験の結果を表2に示す。
【0122】<耐沸騰水性>上記の化粧鋼板を、沸騰水
に連続48時間浸漬しフィルムの剥離状況、外観変化
(凹凸、収縮、剥離等)を目視で確認した。評価は、
◎:異常なし、○:若干の変化、△:表面がかなり変化
する、及び×:下地が露出とした。耐沸騰水試験の結果
を表2に示す。
に連続48時間浸漬しフィルムの剥離状況、外観変化
(凹凸、収縮、剥離等)を目視で確認した。評価は、
◎:異常なし、○:若干の変化、△:表面がかなり変化
する、及び×:下地が露出とした。耐沸騰水試験の結果
を表2に示す。
【0123】<加工性>上記の化粧鋼板を、25℃でO
T曲げを行い、割れ、白化等、加工性の良否を目視で確
認した。評価は、◎:異常なし、○:若干の変化、△:
表面がかなり変化する、及び×:下地が露出とした。加
工性試験の結果を表2に示す。
T曲げを行い、割れ、白化等、加工性の良否を目視で確
認した。評価は、◎:異常なし、○:若干の変化、△:
表面がかなり変化する、及び×:下地が露出とした。加
工性試験の結果を表2に示す。
【0124】<耐汚染性>上記の化粧鋼板のフィルム面
に、黒色の油性マジックインキで描画し24時間放置し
た後、エタノールを含浸させた布で清拭し、フィルム面
に残存するマジックインキの程度を目視で確認した。評
価は、◎:マジックインキは全く認められない、○:実
用上問題のない程度の極わずかなマジックインキの残存
が認められる、△:実用上問題となる程度のわずかなマ
ジックインキの残存が認められる、及び×:かなりの程
度にマジックインキの残存が認められる、とした。耐汚
染性試験の結果を表2に示す。
に、黒色の油性マジックインキで描画し24時間放置し
た後、エタノールを含浸させた布で清拭し、フィルム面
に残存するマジックインキの程度を目視で確認した。評
価は、◎:マジックインキは全く認められない、○:実
用上問題のない程度の極わずかなマジックインキの残存
が認められる、△:実用上問題となる程度のわずかなマ
ジックインキの残存が認められる、及び×:かなりの程
度にマジックインキの残存が認められる、とした。耐汚
染性試験の結果を表2に示す。
【0125】<耐溶剤性>上記の化粧鋼板のフィルム面
に、メチルエチルケトンを含浸させたスポンジを載せ、
24時間放置した後、フィルム表面の変色および膨れの
発生の程度を目視で観察した。評価は、◎:変色および
膨れの発生は全く認められない、○:実用上問題のない
程度の極わずかな変色および膨れの発生が認められる、
△:実用上問題となる程度のわずかな変色および膨れの
発生が認められる、及び×:かなりの程度に変色および
膨れの発生が認められる、とした。耐溶剤性試験の結果
を表2に示す。
に、メチルエチルケトンを含浸させたスポンジを載せ、
24時間放置した後、フィルム表面の変色および膨れの
発生の程度を目視で観察した。評価は、◎:変色および
膨れの発生は全く認められない、○:実用上問題のない
程度の極わずかな変色および膨れの発生が認められる、
△:実用上問題となる程度のわずかな変色および膨れの
発生が認められる、及び×:かなりの程度に変色および
膨れの発生が認められる、とした。耐溶剤性試験の結果
を表2に示す。
【0126】<エンボス加工性>上記の化粧鋼板のフィ
ルム面のエンボス加工性の良否を、肉眼観察し下記の3
段階の基準で判断した。○:良好、△:やや不良、×:
不良結果を表2に示す。
ルム面のエンボス加工性の良否を、肉眼観察し下記の3
段階の基準で判断した。○:良好、△:やや不良、×:
不良結果を表2に示す。
【0127】(実施例11)表1に示す実施例5の樹脂
組成比からなるペレットを使用して、Tダイスで80μ
m厚さのフィルム成形(押出温度:260℃)し、アイ
ボリー色樹脂組成物フィルムを得た。得たフィルムを約
200℃に加熱し、表面温度25℃の梨地エンボスロー
ルにて加工を施し、梨地エンボス外観を有するアイボリ
ー色樹脂組成物フィルムを得た。
組成比からなるペレットを使用して、Tダイスで80μ
m厚さのフィルム成形(押出温度:260℃)し、アイ
ボリー色樹脂組成物フィルムを得た。得たフィルムを約
200℃に加熱し、表面温度25℃の梨地エンボスロー
ルにて加工を施し、梨地エンボス外観を有するアイボリ
ー色樹脂組成物フィルムを得た。
【0128】梨地エンボス外観を有するアイボリー色樹
脂組成物フィルムを、二液タイプのポリエステル系接着
剤(塩化ビニル樹脂用、乾燥後接着剤塗布厚み4μm)
を塗布し210℃に加熱した450μm厚みの溶融亜鉛
メッキ鋼板の片面に、ゴムロール−ゴムロールを用いて
圧着し、鋼板裏面水冷により5秒以内に100℃以下ま
で急冷し、化粧鋼板を得た。これらの表面硬度は、2B
であり、塩ビ鋼板よりもフィルム硬度が高いことがわか
った。
脂組成物フィルムを、二液タイプのポリエステル系接着
剤(塩化ビニル樹脂用、乾燥後接着剤塗布厚み4μm)
を塗布し210℃に加熱した450μm厚みの溶融亜鉛
メッキ鋼板の片面に、ゴムロール−ゴムロールを用いて
圧着し、鋼板裏面水冷により5秒以内に100℃以下ま
で急冷し、化粧鋼板を得た。これらの表面硬度は、2B
であり、塩ビ鋼板よりもフィルム硬度が高いことがわか
った。
【0129】このようにして得られた常温の化粧鋼板に
ついて、実施例1〜10に示す評価方法により、密着
性、耐沸騰水性、加工性、耐汚染性、耐溶剤性、エンボ
ス加工性の各項目の評価を行った。結果を表2に示す。
ついて、実施例1〜10に示す評価方法により、密着
性、耐沸騰水性、加工性、耐汚染性、耐溶剤性、エンボ
ス加工性の各項目の評価を行った。結果を表2に示す。
【0130】(実施例12)実施例11に示すアイボリ
ー色樹脂組成物フィルムを、260℃に加熱した450
μm厚みの溶融亜鉛メッキ鋼板の片面に、240℃に加
熱した梨地エンボス金属ロール(フィルム側)−ゴムロ
ール(鋼板側)を用いて圧着すると共にエンボス加工を
施し、裏面水冷により5秒以内に100℃以下まで急冷
し、梨地エンボス外観を有するアイボリー色樹脂組成物
フィルム化粧鋼板を得た。この化粧鋼板の表面硬度は、
2Bであり、塩ビ鋼板よりもフィルム硬度が高いことが
わかった。
ー色樹脂組成物フィルムを、260℃に加熱した450
μm厚みの溶融亜鉛メッキ鋼板の片面に、240℃に加
熱した梨地エンボス金属ロール(フィルム側)−ゴムロ
ール(鋼板側)を用いて圧着すると共にエンボス加工を
施し、裏面水冷により5秒以内に100℃以下まで急冷
し、梨地エンボス外観を有するアイボリー色樹脂組成物
フィルム化粧鋼板を得た。この化粧鋼板の表面硬度は、
2Bであり、塩ビ鋼板よりもフィルム硬度が高いことが
わかった。
【0131】このようにして得られた常温の化粧鋼板に
ついて、実施例1〜10に示す評価方法により、密着
性、耐沸騰水性、加工性、耐汚染性、耐溶剤性、エンボ
ス加工性の各項目の評価を行った。結果を表2に示す。
ついて、実施例1〜10に示す評価方法により、密着
性、耐沸騰水性、加工性、耐汚染性、耐溶剤性、エンボ
ス加工性の各項目の評価を行った。結果を表2に示す。
【0132】(実施例13)実施例11に示すアイボリ
ー色樹脂組成物フィルムを、二液タイプのポリエステル
系接着剤(塩化ビニル樹脂用、乾燥後接着剤塗布厚み4
μm)を塗布し210℃に加熱した450μm厚みの溶
融亜鉛メッキ鋼板の片面に、ゴムロール−ゴムロールを
用いて圧着し、同鋼板を加熱オーブンで230℃以上に
加熱した後、表面温度30℃の梨地エンボスロールによ
りエンボス加工を施し、裏面水冷により5秒以内に10
0℃以下まで急冷し、梨地エンボス外観を有するアイボ
リー色樹脂組成物フィルム化粧鋼板を得た。この化粧鋼
板の裏面硬度は、2Bであり、塩ビ鋼板よりもフィルム
硬度が高いことがわかった。
ー色樹脂組成物フィルムを、二液タイプのポリエステル
系接着剤(塩化ビニル樹脂用、乾燥後接着剤塗布厚み4
μm)を塗布し210℃に加熱した450μm厚みの溶
融亜鉛メッキ鋼板の片面に、ゴムロール−ゴムロールを
用いて圧着し、同鋼板を加熱オーブンで230℃以上に
加熱した後、表面温度30℃の梨地エンボスロールによ
りエンボス加工を施し、裏面水冷により5秒以内に10
0℃以下まで急冷し、梨地エンボス外観を有するアイボ
リー色樹脂組成物フィルム化粧鋼板を得た。この化粧鋼
板の裏面硬度は、2Bであり、塩ビ鋼板よりもフィルム
硬度が高いことがわかった。
【0133】このようにして得られた常温の化粧鋼板に
ついて、実施例1〜10に示す評価方法により、密着
性、耐沸騰水性、加工性、耐汚染性、耐溶剤性、エンボ
ス加工性の各項目の評価を行った。結果を表2に示す。
ついて、実施例1〜10に示す評価方法により、密着
性、耐沸騰水性、加工性、耐汚染性、耐溶剤性、エンボ
ス加工性の各項目の評価を行った。結果を表2に示す。
【0134】
【表2】
【0135】表2に示すように、本発明のエンボス外観
を呈する着色フィルムラミネート鋼板は、塩ビ鋼板より
もフィルム硬度が硬く、エンボス外観を有し、密着性、
耐沸騰水性、加工性、耐汚染性、耐溶剤性を有する。
を呈する着色フィルムラミネート鋼板は、塩ビ鋼板より
もフィルム硬度が硬く、エンボス外観を有し、密着性、
耐沸騰水性、加工性、耐汚染性、耐溶剤性を有する。
【0136】
【発明の効果】本発明によれば、塩化ビニル樹脂などの
環境負荷のない樹脂を用い、ポリオレフィン系樹脂のよ
うに疵付き、白化の問題かなく、しかも従来のポリエス
テル樹脂とくらべて、伸縮応力緩和剤を微分散したこと
により、エンボス加工、積層工程の熱収縮変形を防止で
き、また高温多湿環境で使用しても変形しない安定性を
有し、また伸縮応力緩和剤として用いるゴム弾性体樹脂
をビニル重合体でカプセル化することにより金属板との
密着性にも優れることができるので、例えば、ユニット
バスの内装材としても使用できる、優れたエンボス化粧
金属板が提供される。また本発明のポリエステル樹脂層
(フィルム)は単層で金属板を被覆して上記の優れた効
果を奏することができるので、低コストの効果もある。
環境負荷のない樹脂を用い、ポリオレフィン系樹脂のよ
うに疵付き、白化の問題かなく、しかも従来のポリエス
テル樹脂とくらべて、伸縮応力緩和剤を微分散したこと
により、エンボス加工、積層工程の熱収縮変形を防止で
き、また高温多湿環境で使用しても変形しない安定性を
有し、また伸縮応力緩和剤として用いるゴム弾性体樹脂
をビニル重合体でカプセル化することにより金属板との
密着性にも優れることができるので、例えば、ユニット
バスの内装材としても使用できる、優れたエンボス化粧
金属板が提供される。また本発明のポリエステル樹脂層
(フィルム)は単層で金属板を被覆して上記の優れた効
果を奏することができるので、低コストの効果もある。
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フロントページの続き
(72)発明者 上代 洋
千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式
会社技術開発本部内
(72)発明者 仁木 一成
千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式
会社技術開発本部内
(72)発明者 納見 義広
千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式
会社技術開発本部内
(72)発明者 菊地 安広
千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式
会社技術開発本部内
Fターム(参考) 4F100 AB01A AK41B AK42B AL05B
AL06B AR00B BA02 BA07
CA30B DD01B GB08 GB48
JB07 JJ03 JK07B JK08B
JL01 JL10B JL11 YY00B
4J002 AC032 AC062 AC072 AC082
BB022 BB052 BB063 BB073
BB083 BB093 BB112 BB152
BB162 BB233 BC063 BC073
BE023 BF023 BG063 BN142
BN152 BP012 CD193 CF051
CF061 CF071 CF081 CF172
CL002 CP032 GF00
Claims (12)
- 【請求項1】 金属板の表面を伸縮応力緩和剤が微分散
されている着色ポリエステル樹脂層で被覆して成り、ポ
リエステル樹脂層の表面がエンボス加工されていること
を特徴とするエンボス化粧金属板。 - 【請求項2】 前記ポリエステル樹脂層が、マトリック
スとしてのポリエステル樹脂(A)中に伸縮応力緩和剤と
してゴム状弾性体樹脂(B)を微分散したものであり、か
つ少なくともゴム状弾性体樹脂(B)の一部が極性基を有
するビニル重合体(C)でカプセル化された構造を有して
いる請求項1記載のエンボス化粧金属板。 - 【請求項3】 前記ポリエステル樹脂中に微分散された
前記伸縮応力緩和剤の等価球換算径が1μm以下である
請求項1又は2記載のエンボス化粧金属板。 - 【請求項4】 前記ポリエステル樹脂層のマトリックス
樹脂がポリエチレンテレフタレート、変性ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、変性ポ
リブチレンテレフタレート又はこれらの組合せである請
求項1、2又は3記載のエンボス化粧金属板。 - 【請求項5】 伸縮応力緩和剤が微分散されている着色
ポリエステル樹脂フィルムの表面がエンボス加工されて
いることを特徴とするエンボス化粧金属板積層用樹脂フ
ィルム。 - 【請求項6】 前記ポリエステル樹脂フィルムが、マト
リックスとしてのポリエステル樹脂(a)中に伸縮応力緩
和剤としてゴム状弾性体樹脂(B)を微分散したものであ
り、かつ少なくともゴム状弾性体樹脂(B)の一部が極性
基を有するビニル重合体(C)でカプセル化された構造を
有している請求項5のエンボス化粧金属板積層用樹脂フ
ィルム。 - 【請求項7】 前記ポリエステル樹脂中に微分散された
前記伸縮応力緩和剤の等価球換算径が1μm以下である
請求項5又は6記載のエンボス化粧金属板積層用樹脂フ
ィルム。 - 【請求項8】 前記ポリエステル樹脂フィルムのマトリ
ックス樹脂がポリエチレンテレフタレート、変性ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
変性ポリブチレンテレフタレート又はこれらの組合せで
ある請求項5、6又は7記載のエンボス化粧金属板積層
用樹脂フィルム。 - 【請求項9】 前記ポリエステル樹脂フィルムが融点よ
り100〜10℃低い温度における収縮率が20%以下
の樹脂フィルムで構成された請求項5〜7のいずれか1
項に記載のエンボス化粧金属板積層用樹脂フィルム。 - 【請求項10】 前記ポリエステル樹脂フィルムがガラ
ス転移温度が100℃以上である非晶質樹脂フィルムで
ある請求項5〜9のいずれか1項に記載のエンボス化粧
金属板積層用樹脂フィルム。 - 【請求項11】 前記ポリエステル樹脂フィルムが結晶
性樹脂からなり、結晶性樹脂のガラス転移温度が100
℃以上であるか又はフィルムの結晶化率が飽和結晶化率
の10%以上である請求項5〜9のいずれか1項に記載
のエンボス化粧金属板積層用樹脂フィルム。 - 【請求項12】 伸縮応力緩和剤が微分散されている着
色ポリエステル樹脂フィルムを金属板に積層し、積層の
際又は積層の後にポリエステル樹脂フィルムの表面をエ
ンボス加工することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
かに記載のエンボス化粧金属板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002100331A JP2003291261A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | エンボス化粧金属板、その製法及び単層エンボス化粧金属板積層用樹脂フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002100331A JP2003291261A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | エンボス化粧金属板、その製法及び単層エンボス化粧金属板積層用樹脂フィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003291261A true JP2003291261A (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=29241329
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002100331A Pending JP2003291261A (ja) | 2002-04-02 | 2002-04-02 | エンボス化粧金属板、その製法及び単層エンボス化粧金属板積層用樹脂フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003291261A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005194472A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-07-21 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 金属板被覆用樹脂組成物、樹脂被覆金属板、缶及び缶蓋 |
| JP2005298715A (ja) * | 2004-04-14 | 2005-10-27 | Riken Technos Corp | 柔軟性難燃ポリエステル系化粧シート用組成物及び柔軟性難燃ポリエステル系化粧シート |
| JP2005307141A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-11-04 | Nippon Steel Corp | 耐衝撃性に優れる金属被覆フィルム用樹脂組成物およびその製造方法 |
| JP2005343055A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Riken Technos Corp | ガラス用装飾フィルム |
| JP2006265333A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Toray Ind Inc | フィルム用ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物およびポリブチレンテレフタレートフィルムの製造方法 |
| JP2007291171A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Nippon A & L Kk | 熱可塑性樹脂組成物 |
| JP2010023418A (ja) * | 2008-07-23 | 2010-02-04 | Nippon Steel Corp | 有機樹脂ラミネート鋼板 |
| US7694537B2 (en) * | 2003-12-30 | 2010-04-13 | Lg Electronics Inc. | Door for drum type washing machine and method of manufacturing door with decorative part |
| US7716957B2 (en) | 2003-12-30 | 2010-05-18 | Lg Electronics Inc. | Drum type washing machine with door ring |
| WO2017115757A1 (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | ウィンテックポリマー株式会社 | ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、及び金属複合部品 |
-
2002
- 2002-04-02 JP JP2002100331A patent/JP2003291261A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7694537B2 (en) * | 2003-12-30 | 2010-04-13 | Lg Electronics Inc. | Door for drum type washing machine and method of manufacturing door with decorative part |
| US7716957B2 (en) | 2003-12-30 | 2010-05-18 | Lg Electronics Inc. | Drum type washing machine with door ring |
| US7735346B2 (en) | 2003-12-30 | 2010-06-15 | Lg Electronics Inc. | Door of drum-type washing machine, and method of manufacturing door with decorative portion thereof |
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| WO2017115757A1 (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | ウィンテックポリマー株式会社 | ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、及び金属複合部品 |
| JPWO2017115757A1 (ja) * | 2015-12-28 | 2018-08-02 | ウィンテックポリマー株式会社 | ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物、及び金属複合部品 |
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