JP2003282981A - ジョセフソン接合素子およびその製造方法 - Google Patents
ジョセフソン接合素子およびその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 臨界電流Icのばらつき1σが8%以下で、
特性が安定してかつ信頼性の高いジョセフソン接合素子
の製造方法を提供する。 【解決手段】 基板11に第1超伝導層12を形成する
工程と、該第1超伝導層12上に絶縁層13を形成する
工程と、該絶縁層13上に第2超伝導層15を形成する
工程とを含むジョセフソン接合素子10の製造方法であ
って、前記第2超伝導層15を形成する工程は、少なく
とも所定の位置の前記絶縁層13を除去する工程と、前
記第2超伝導層15を形成する第1の工程と、該第1の
工程で形成した第2超伝導層の上に再び第2超伝導層1
5を形成する第2の工程とを含み、第1の工程は、基板
上の場所による形成条件の差違を抑制する条件で行う。
特性が安定してかつ信頼性の高いジョセフソン接合素子
の製造方法を提供する。 【解決手段】 基板11に第1超伝導層12を形成する
工程と、該第1超伝導層12上に絶縁層13を形成する
工程と、該絶縁層13上に第2超伝導層15を形成する
工程とを含むジョセフソン接合素子10の製造方法であ
って、前記第2超伝導層15を形成する工程は、少なく
とも所定の位置の前記絶縁層13を除去する工程と、前
記第2超伝導層15を形成する第1の工程と、該第1の
工程で形成した第2超伝導層の上に再び第2超伝導層1
5を形成する第2の工程とを含み、第1の工程は、基板
上の場所による形成条件の差違を抑制する条件で行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超伝導体を用いた
ジョセフソン接合素子の製造方法に関し、特に酸化物高
温超伝導体を用いたジョセフソン接合素子特性にばらつ
きを低減する製造方法に関する。
ジョセフソン接合素子の製造方法に関し、特に酸化物高
温超伝導体を用いたジョセフソン接合素子特性にばらつ
きを低減する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】超伝導体は、1)電気抵抗がゼロであ
る、2)完全反磁性である、3)ジョセフソン効果があ
るといった他の物質にない特性を持っており、電力輸
送、発電機、核融合プラズマ閉じ込め、磁気浮上列車、
磁気シールド、高速コンピュータなどへの幅広い応用が
期待されている。1986年にBednorzとMullerにより
約30Kという超伝導転移温度Tcをもつ銅酸化物超伝
導体(La1−xBax)2CuO4が発見された。そ
れ以後YBa2Cu3O7−y(Tc=90K)、Bi
2Sr2Ca2Cu3Oy(Tc=110K)、Tl2
Ba2Ca2Cu3O y(Tc=125K)、HgBa
2Ca2Cu3Oy(Tc=135K)などで相次いで
高い温度での超伝導転移が報告された。現在これらの物
質の作製法、物性、応用などに関して多くの研究がなさ
れている。なかでもYBa2Cu3Oy超伝導体はTl
やHgのような有害な元素を含まず、比較的異方性の小
さな超伝導体であることから電子デバイスや線材の実用
材料として最も有望視されている。
る、2)完全反磁性である、3)ジョセフソン効果があ
るといった他の物質にない特性を持っており、電力輸
送、発電機、核融合プラズマ閉じ込め、磁気浮上列車、
磁気シールド、高速コンピュータなどへの幅広い応用が
期待されている。1986年にBednorzとMullerにより
約30Kという超伝導転移温度Tcをもつ銅酸化物超伝
導体(La1−xBax)2CuO4が発見された。そ
れ以後YBa2Cu3O7−y(Tc=90K)、Bi
2Sr2Ca2Cu3Oy(Tc=110K)、Tl2
Ba2Ca2Cu3O y(Tc=125K)、HgBa
2Ca2Cu3Oy(Tc=135K)などで相次いで
高い温度での超伝導転移が報告された。現在これらの物
質の作製法、物性、応用などに関して多くの研究がなさ
れている。なかでもYBa2Cu3Oy超伝導体はTl
やHgのような有害な元素を含まず、比較的異方性の小
さな超伝導体であることから電子デバイスや線材の実用
材料として最も有望視されている。
【0003】ジョセフソン効果を使った電子デバイスへ
の応用には、薄膜技術を用いたジョセフソン接合作製技
術が必要となる。一般に行われている成膜手法として
は、スパッタ法、レーザアブレイション法、真空蒸着
法、分子線エピタキシャル法等の真空容器内で原料を励
起して気相中に飛散させて基板上に堆積させる、いわゆ
る物理蒸着法が用いられる。銅酸化物超伝導体のジョセ
フソン接合としては、バイクリスタル型、バイエピタキ
シャル型、ステップエッジ型、ランプエッジ型、積層型
等様々な素子構造が提案されている。(高田進、応用物
理 62(1993)p443)中でもランプエッジ型
の接合はスイッチ時の駆動能力が大きく臨界電流がトン
ネルバリア層の厚み制御で変えられることもあって有望
視されている(日高睦夫ほか、応用物理 67(199
8)1167)。
の応用には、薄膜技術を用いたジョセフソン接合作製技
術が必要となる。一般に行われている成膜手法として
は、スパッタ法、レーザアブレイション法、真空蒸着
法、分子線エピタキシャル法等の真空容器内で原料を励
起して気相中に飛散させて基板上に堆積させる、いわゆ
る物理蒸着法が用いられる。銅酸化物超伝導体のジョセ
フソン接合としては、バイクリスタル型、バイエピタキ
シャル型、ステップエッジ型、ランプエッジ型、積層型
等様々な素子構造が提案されている。(高田進、応用物
理 62(1993)p443)中でもランプエッジ型
の接合はスイッチ時の駆動能力が大きく臨界電流がトン
ネルバリア層の厚み制御で変えられることもあって有望
視されている(日高睦夫ほか、応用物理 67(199
8)1167)。
【0004】ジョセフソン接合の性能を示す指標の一つ
としてIcRn積があるが、この値が大きい程高速の動
作が可能となる。IcRn積とは、ある温度における臨
界電流Icすなわち超伝導状態で流れることのできる最
大の電流値と超伝導状態がこわれて常伝導状態になった
際の抵抗率の積を接合のサイズで規格化した値である。
定性的にはスイッチ時の信号の大きさを表す指標であ
る。ランプエッジ型接合においては他の素子構造に比べ
て大きなIcRn積が得られている。上下の超伝導電極
としてはYBa2Cu3Oyが用いられることが多い。
一方では、将来的な大規模集積化に有利な積層型接合も
研究が続けられている。両者とも接合部であるバリア層
にはPrBa2Cu3Oy層、NbドープSrTiO3
層、プロセス時の損傷層などが用いられる。
としてIcRn積があるが、この値が大きい程高速の動
作が可能となる。IcRn積とは、ある温度における臨
界電流Icすなわち超伝導状態で流れることのできる最
大の電流値と超伝導状態がこわれて常伝導状態になった
際の抵抗率の積を接合のサイズで規格化した値である。
定性的にはスイッチ時の信号の大きさを表す指標であ
る。ランプエッジ型接合においては他の素子構造に比べ
て大きなIcRn積が得られている。上下の超伝導電極
としてはYBa2Cu3Oyが用いられることが多い。
一方では、将来的な大規模集積化に有利な積層型接合も
研究が続けられている。両者とも接合部であるバリア層
にはPrBa2Cu3Oy層、NbドープSrTiO3
層、プロセス時の損傷層などが用いられる。
【0005】近年、プロセス時の損傷層を接合部の形成
に利用したジョセフソン接合(IEJ(Interface-Engi
neered Junction)と呼ばれる。)が盛んに研究されて
いる(B.H. Moeckly et al.、 Appl. Phys. Let
t. 71(1997)2526)。ランプエッジ型接合において透過
型電子顕微鏡観察で1〜2nm程度の極薄い層の形成が
確認されており、これがジョセフソン接合として機能し
ていると考えられているが、詳細な構造については未だ
解明されていない(J.G. Wen et al.、 “Advances
in Superconductivity XII”− Proc. ISS’99
(1999 10/17-19、 盛岡) p.984およびY. Soutome
et al.、“Advances in Superconductivity XII”
−Proc. ISS’99 (1999 10/17-19、盛岡) p.99
0)。作製時のパラメータが不適切な場合で、損傷層の
厚みが極めて薄くなり厚さの制御が困難になると、とこ
ろどころ接合が短絡してしまうことが起こる。接合部の
厚みの違いによる接合部を介した電流−電圧依存性(I
−V特性)は変化する。厚すぎる場合は超伝導電流が流
れることができない。厚さが適当な場合は、臨界電流値
Icの範囲内で電圧を発生せずに超伝導電流は接合をト
ンネルすることができる。この場合Icを超えた電流を
流すと急遽電圧が発生する。電圧が発生した状態でのI
−V特性は原点を通る直線に漸近する。このようなジョ
セフソン接合に特徴的なI−V特性はRSJ(Resistiv
ely Shunted Junction)特性と呼ばれる。厚みが薄す
ぎて短絡している場合は、Ic以上の電流で徐々に電圧
が発生する。磁束が動き出すことによって電圧が誘起さ
れるのでFF(Flux Flow)的I−V特性と呼ばれる。
に利用したジョセフソン接合(IEJ(Interface-Engi
neered Junction)と呼ばれる。)が盛んに研究されて
いる(B.H. Moeckly et al.、 Appl. Phys. Let
t. 71(1997)2526)。ランプエッジ型接合において透過
型電子顕微鏡観察で1〜2nm程度の極薄い層の形成が
確認されており、これがジョセフソン接合として機能し
ていると考えられているが、詳細な構造については未だ
解明されていない(J.G. Wen et al.、 “Advances
in Superconductivity XII”− Proc. ISS’99
(1999 10/17-19、 盛岡) p.984およびY. Soutome
et al.、“Advances in Superconductivity XII”
−Proc. ISS’99 (1999 10/17-19、盛岡) p.99
0)。作製時のパラメータが不適切な場合で、損傷層の
厚みが極めて薄くなり厚さの制御が困難になると、とこ
ろどころ接合が短絡してしまうことが起こる。接合部の
厚みの違いによる接合部を介した電流−電圧依存性(I
−V特性)は変化する。厚すぎる場合は超伝導電流が流
れることができない。厚さが適当な場合は、臨界電流値
Icの範囲内で電圧を発生せずに超伝導電流は接合をト
ンネルすることができる。この場合Icを超えた電流を
流すと急遽電圧が発生する。電圧が発生した状態でのI
−V特性は原点を通る直線に漸近する。このようなジョ
セフソン接合に特徴的なI−V特性はRSJ(Resistiv
ely Shunted Junction)特性と呼ばれる。厚みが薄す
ぎて短絡している場合は、Ic以上の電流で徐々に電圧
が発生する。磁束が動き出すことによって電圧が誘起さ
れるのでFF(Flux Flow)的I−V特性と呼ばれる。
【0006】ジョセフソン接合を使った超伝導電子デバ
イスを実現するため、具体的には上記のRSJ特性を示
し、適当なIcとIcRn積の値を有するジョセフソン
接合を多数作製する必要がある。特にIc値は接合構造
や作製プロセスに敏感であり、この値のばらつきを抑え
る技術を確立することが当面の課題とされている。10
0接合以上の回路を動作させるには特性ばらつき1σを
10%以下に抑える必要があるという試算がなされてい
る(J. Talvacchio et al.、 IEEE Trans. Appl.
Supercond. 7(1997)2051)。最近、IEJランプエ
ッジ型ジョセフソン接合においてこの条件を満たす良好
な1σが報告されている。Satohらは超伝導電極にYB
a2Cu3O7−yを、絶縁層に(La0.3Sr
0.7)(Al0.65Ta0.35)Oyを用い、1
00接合で4.2Kにおいて1σ=8%を達成した(T.
Satoh et al.、 IEEE Trans. Appl. Supercond.
9(1999)3141)。彼等の発明は、特開2000−15
0974号公報において開示されている。二つの超伝導
電極間に2nm以下の厚みで均質なバリア層が形成され
ていることやその界面にエッチング時、絶縁層からLa
が混入することが良好な接合特性を与えているという。
ただし、La量は極微量で、ビーム径が1nm 程度の電
子線を照射して生ずる特性X線を用いて分析する分析型
透過電子顕微鏡を用いた手段でも確認できないほどであ
る(J.G. Wen et al.、 Appl. Phys.Lett. 75(19
99)2470)。五月女らは超伝導電極にYBa2Cu3O
7−yを、絶縁層にCeO2を用い、100接合で4.
2Kにおいて1σ=7.9%を達成した(五月女ほか、
第62回応用物理学会学術講演会 14a−G−7 (2001、
9/11−14、 豊田市) 予稿集 No.1、 p.19
5)。彼等はLaを含む材料はいっさい使っておらず、
二つの超伝導電極間にLaは混入しない構造とプロセス
によってこの値を達成している。
イスを実現するため、具体的には上記のRSJ特性を示
し、適当なIcとIcRn積の値を有するジョセフソン
接合を多数作製する必要がある。特にIc値は接合構造
や作製プロセスに敏感であり、この値のばらつきを抑え
る技術を確立することが当面の課題とされている。10
0接合以上の回路を動作させるには特性ばらつき1σを
10%以下に抑える必要があるという試算がなされてい
る(J. Talvacchio et al.、 IEEE Trans. Appl.
Supercond. 7(1997)2051)。最近、IEJランプエ
ッジ型ジョセフソン接合においてこの条件を満たす良好
な1σが報告されている。Satohらは超伝導電極にYB
a2Cu3O7−yを、絶縁層に(La0.3Sr
0.7)(Al0.65Ta0.35)Oyを用い、1
00接合で4.2Kにおいて1σ=8%を達成した(T.
Satoh et al.、 IEEE Trans. Appl. Supercond.
9(1999)3141)。彼等の発明は、特開2000−15
0974号公報において開示されている。二つの超伝導
電極間に2nm以下の厚みで均質なバリア層が形成され
ていることやその界面にエッチング時、絶縁層からLa
が混入することが良好な接合特性を与えているという。
ただし、La量は極微量で、ビーム径が1nm 程度の電
子線を照射して生ずる特性X線を用いて分析する分析型
透過電子顕微鏡を用いた手段でも確認できないほどであ
る(J.G. Wen et al.、 Appl. Phys.Lett. 75(19
99)2470)。五月女らは超伝導電極にYBa2Cu3O
7−yを、絶縁層にCeO2を用い、100接合で4.
2Kにおいて1σ=7.9%を達成した(五月女ほか、
第62回応用物理学会学術講演会 14a−G−7 (2001、
9/11−14、 豊田市) 予稿集 No.1、 p.19
5)。彼等はLaを含む材料はいっさい使っておらず、
二つの超伝導電極間にLaは混入しない構造とプロセス
によってこの値を達成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ジョセフソン接合の工
業的な応用を考える場合、適当な特性で動作する複数個
の接合を再現性良く作製する技術が必須となる。将来的
な大規模集積化のためには、特性のばらつきの小さなジ
ョセフソン接合を多数作製する必要がある。
業的な応用を考える場合、適当な特性で動作する複数個
の接合を再現性良く作製する技術が必須となる。将来的
な大規模集積化のためには、特性のばらつきの小さなジ
ョセフソン接合を多数作製する必要がある。
【0008】しかし、これまで動作温度の高い超伝導電
子デバイスの実現を目指してTcの高い酸化物高温超伝
導体を用いたジョセフソン接合の研究が行われてきた
が、特性のばらつきが大きく、回路動作の実証はごく小
規模なものに限られ、大規模集積化された実用的な回路
を実現することができなかった。上述のように100接
合で1σが8%程度のものは報告されているが、さらに
多数の接合でさらに小さな特性ばらつきが実現できるジ
ョセフソン接合の作製方法が切望されている。
子デバイスの実現を目指してTcの高い酸化物高温超伝
導体を用いたジョセフソン接合の研究が行われてきた
が、特性のばらつきが大きく、回路動作の実証はごく小
規模なものに限られ、大規模集積化された実用的な回路
を実現することができなかった。上述のように100接
合で1σが8%程度のものは報告されているが、さらに
多数の接合でさらに小さな特性ばらつきが実現できるジ
ョセフソン接合の作製方法が切望されている。
【0009】また、ジョセフソン接合を形成する、バリ
ア層上に形成される第2超伝導層については、素子の特
性のばらつきを抑制する製造方法に関して、これまで十
分に検討されていない。
ア層上に形成される第2超伝導層については、素子の特
性のばらつきを抑制する製造方法に関して、これまで十
分に検討されていない。
【0010】したがって、本発明は、上述した実情に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、特性の
ばらつきが少なく、特性が安定してかつ信頼性の高いジ
ョセフソン接合素子およびその製造方法を提供すること
である。特に、バリア層上の第2超伝導層の初期に形成
される層を基板全体に渡って均一に成膜することによ
り、より特性のばらつきを抑制した、ジョセフソン接合
素子の製造方法を提供することである。
みてなされたもので、その目的とするところは、特性の
ばらつきが少なく、特性が安定してかつ信頼性の高いジ
ョセフソン接合素子およびその製造方法を提供すること
である。特に、バリア層上の第2超伝導層の初期に形成
される層を基板全体に渡って均一に成膜することによ
り、より特性のばらつきを抑制した、ジョセフソン接合
素子の製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1に記
載の如く、基板に第1超伝導層を形成する工程と、該第
1超伝導層上に絶縁層を形成する工程と、該絶縁層上に
第2超伝導層を形成する工程とを含むジョセフソン接合
素子の製造方法であって、前記第2超伝導層を形成する
工程は、少なくとも所定の位置の前記絶縁層を除去する
工程と、前記第2超伝導層を形成する第1の工程と、該
第1の工程で形成した第2超伝導層の上に再び第2超伝
導層を形成する第2の工程とを含むことにより達成され
る。
載の如く、基板に第1超伝導層を形成する工程と、該第
1超伝導層上に絶縁層を形成する工程と、該絶縁層上に
第2超伝導層を形成する工程とを含むジョセフソン接合
素子の製造方法であって、前記第2超伝導層を形成する
工程は、少なくとも所定の位置の前記絶縁層を除去する
工程と、前記第2超伝導層を形成する第1の工程と、該
第1の工程で形成した第2超伝導層の上に再び第2超伝
導層を形成する第2の工程とを含むことにより達成され
る。
【0012】銅酸化物超伝導体を用いたジョセフソン接
合の場合、コヒーレント長が短いことに起因して、信頼
性のあるバリア層を再現性良く形成することが特に困難
になるという特有の問題があった。本願発明者の研究の
結果、バリア層の特性は非超伝導層の形成工程だけで決
定されるのではなく、その後の第2超伝導体の堆積時に
も影響されることがわかった。特にバリア層に近い第2
超伝導体の部分の成膜条件は、ジョセフソン接合の特性
を大きく左右する。基板上に多数のジョセフソン接合を
特性を揃えて作製するには、個々のバリア層の非超伝導
体の均質性のみならず、その上の超伝導体の成膜条件も
揃えなければならない。しかも、接合形成にとって最適
な堆積条件は、良質な超伝導体の成膜条件と必ずしも一
致しない。本発明は、バリア層の上に位置する超伝導体
の成膜を少なくとも二段階分けて行うものである。第1
の工程の成膜条件は、超伝導体として良質のものが得ら
れるかというよりも、基板上の個々の接合に対して均等
な条件であることが重要視される。以降の段階では超伝
導体として良質のものが得られるような条件で成膜が行
われる。
合の場合、コヒーレント長が短いことに起因して、信頼
性のあるバリア層を再現性良く形成することが特に困難
になるという特有の問題があった。本願発明者の研究の
結果、バリア層の特性は非超伝導層の形成工程だけで決
定されるのではなく、その後の第2超伝導体の堆積時に
も影響されることがわかった。特にバリア層に近い第2
超伝導体の部分の成膜条件は、ジョセフソン接合の特性
を大きく左右する。基板上に多数のジョセフソン接合を
特性を揃えて作製するには、個々のバリア層の非超伝導
体の均質性のみならず、その上の超伝導体の成膜条件も
揃えなければならない。しかも、接合形成にとって最適
な堆積条件は、良質な超伝導体の成膜条件と必ずしも一
致しない。本発明は、バリア層の上に位置する超伝導体
の成膜を少なくとも二段階分けて行うものである。第1
の工程の成膜条件は、超伝導体として良質のものが得ら
れるかというよりも、基板上の個々の接合に対して均等
な条件であることが重要視される。以降の段階では超伝
導体として良質のものが得られるような条件で成膜が行
われる。
【0013】本発明によれば、第2超伝導体の形成工程
の初期段階である第1の工程の成膜をジョセフソン接合
形成に適した条件で行うことにより、特性のばらつきが
少なく、特性が安定し、かつ信頼性の高いジョセフソン
接合素子を製造できる。
の初期段階である第1の工程の成膜をジョセフソン接合
形成に適した条件で行うことにより、特性のばらつきが
少なく、特性が安定し、かつ信頼性の高いジョセフソン
接合素子を製造できる。
【0014】また、請求項2に記載される如く、請求項
1に記載のジョセフソン接合素子の製造方法において、
前記前記絶縁層を除去する工程は、第1超伝導層の一部
を除去する構成とすることができる。
1に記載のジョセフソン接合素子の製造方法において、
前記前記絶縁層を除去する工程は、第1超伝導層の一部
を除去する構成とすることができる。
【0015】請求項2記載の発明によれば、絶縁層を除
去して、第1超伝導層の一部を除去することにより、除
去の際に形成されたごく表面近傍の変質層をバリア層形
成に用いることができ、基板の広い範囲にわたり均一な
バリア層を形成でき、ジョセフソン接合素子のばらつき
を抑制することができる。
去して、第1超伝導層の一部を除去することにより、除
去の際に形成されたごく表面近傍の変質層をバリア層形
成に用いることができ、基板の広い範囲にわたり均一な
バリア層を形成でき、ジョセフソン接合素子のばらつき
を抑制することができる。
【0016】また、請求項3に記載される如く、請求項
1または2に記載のジョセフソン接合素子の製造方法に
おいて、前記第1の工程は、前記第2の工程に対して、
基板上の場所による形成条件の差違が少なくなるように
行うことにより達成される。
1または2に記載のジョセフソン接合素子の製造方法に
おいて、前記第1の工程は、前記第2の工程に対して、
基板上の場所による形成条件の差違が少なくなるように
行うことにより達成される。
【0017】また、請求項4に記載される如く、請求項
1から3のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、前記第1の工程は、複数の蒸着源
を同時に用いる物理的蒸着法によって行うことにより達
成される。
1から3のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、前記第1の工程は、複数の蒸着源
を同時に用いる物理的蒸着法によって行うことにより達
成される。
【0018】また、請求項5に記載される如く、請求項
1から4のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、前記第1の工程は、蒸着源と基板
との間に障害物を設けて物理的蒸着法によって行うこと
により達成される。
1から4のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、前記第1の工程は、蒸着源と基板
との間に障害物を設けて物理的蒸着法によって行うこと
により達成される。
【0019】また、請求項6に記載される如く、請求項
1から5のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、前記第1および第2工程は、物理
蒸着法により行い、前記第1の工程は、前記第2の工程
に対して、蒸着源と基板との距離を長くして行うことに
より達成される。
1から5のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、前記第1および第2工程は、物理
蒸着法により行い、前記第1の工程は、前記第2の工程
に対して、蒸着源と基板との距離を長くして行うことに
より達成される。
【0020】また、請求項7に記載される如く、請求項
1から5のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、前記第1および第2工程は、物理
蒸着法により行い、前記第1の工程は、前記第2の工程
に対して、蒸着源の励起エネルギーを低下させて行うこ
とにより達成される。
1から5のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、前記第1および第2工程は、物理
蒸着法により行い、前記第1の工程は、前記第2の工程
に対して、蒸着源の励起エネルギーを低下させて行うこ
とにより達成される。
【0021】また、請求項8に記載される如く、請求項
1から5のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、前記第1および第2工程は、物理
蒸着法により行い、前記第1の工程は、前記第2の工程
に対して、雰囲気圧力を高くして行うことにより達成さ
れる。
1から5のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、前記第1および第2工程は、物理
蒸着法により行い、前記第1の工程は、前記第2の工程
に対して、雰囲気圧力を高くして行うことにより達成さ
れる。
【0022】また、請求項9に記載される如く、請求項
1から8のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、前記第1の工程は、スパッタ法、
真空蒸着法、あるいは分子線エピタキシー法によって行
い、前記第1の工程は、レーザアブレイション法によっ
て行うことにより達成される。
1から8のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、前記第1の工程は、スパッタ法、
真空蒸着法、あるいは分子線エピタキシー法によって行
い、前記第1の工程は、レーザアブレイション法によっ
て行うことにより達成される。
【0023】真空容器内で原料を励起して気相中に飛散
させて基板上に堆積させる物理蒸着法で,基板上のどの
部分においても全く同じ条件で堆積させるためには,面
上の蒸着源から均等に飛び出す原料粒子を,その面に対
向しておいた基板上に降り積もらせるのが理想的であ
る。しかし,現実的にそのような設備を組み立てるのは
難しい。多くの場合,基板上での成膜条件のズレは避け
難い。しかし,成膜条件のズレを緩和させる方向に向か
わせることは可能である。
させて基板上に堆積させる物理蒸着法で,基板上のどの
部分においても全く同じ条件で堆積させるためには,面
上の蒸着源から均等に飛び出す原料粒子を,その面に対
向しておいた基板上に降り積もらせるのが理想的であ
る。しかし,現実的にそのような設備を組み立てるのは
難しい。多くの場合,基板上での成膜条件のズレは避け
難い。しかし,成膜条件のズレを緩和させる方向に向か
わせることは可能である。
【0024】物理蒸着法において基板上に降り積もる粒
子のエネルギーを均一化する方法として次の二つが挙げ
られる。1)原料の励起部分もしくは高エネルギー粒子
の密度の高い部分を複数にする。2)原料の励起部分も
しくは高エネルギー粒子の密度の高い部分を基板から遠
ざける。ここで原料の励起源はレーザアブレイション法
ではターゲット上のレーザが照射された部分であり高エ
ネルギー粒子の密度の高い部分はレーザ照射時に現れる
プルームである。スパッタ法の場合は,それぞれターゲ
ット上のプラズマのあたっている部分(エロージョンと
言われる。)とプラズマである。真空蒸着法や分子線エ
ピタキシー法においては蒸発源とその近傍となる。成膜
の初期段階とその後の段階の成膜手段をかえることも有
効である。一般に基板上に降り積もる粒子のエネルギー
の均一性を高い順に並べると,真空蒸着法・分子線エピ
タキシー法>スパッタ法>レーザアブレイション法の順
になる。高い方で初期段階を成膜し,その後の成膜を低
い方で行うことで目的は達成できる。
子のエネルギーを均一化する方法として次の二つが挙げ
られる。1)原料の励起部分もしくは高エネルギー粒子
の密度の高い部分を複数にする。2)原料の励起部分も
しくは高エネルギー粒子の密度の高い部分を基板から遠
ざける。ここで原料の励起源はレーザアブレイション法
ではターゲット上のレーザが照射された部分であり高エ
ネルギー粒子の密度の高い部分はレーザ照射時に現れる
プルームである。スパッタ法の場合は,それぞれターゲ
ット上のプラズマのあたっている部分(エロージョンと
言われる。)とプラズマである。真空蒸着法や分子線エ
ピタキシー法においては蒸発源とその近傍となる。成膜
の初期段階とその後の段階の成膜手段をかえることも有
効である。一般に基板上に降り積もる粒子のエネルギー
の均一性を高い順に並べると,真空蒸着法・分子線エピ
タキシー法>スパッタ法>レーザアブレイション法の順
になる。高い方で初期段階を成膜し,その後の成膜を低
い方で行うことで目的は達成できる。
【0025】本発明によれば、第2超伝導層を形成する
第1の工程において、基板の広い範囲にわたって、蒸着
分子あるいは粒子のエネルギーが均一となる条件により
成膜を行うことにより、ジョセフソン接合素子の特性、
特にIcのばらつきを基板の広い範囲にわたって抑制す
ることができ、特性が安定してかつ信頼性の高いジョセ
フソン接合素子を製造することができる。
第1の工程において、基板の広い範囲にわたって、蒸着
分子あるいは粒子のエネルギーが均一となる条件により
成膜を行うことにより、ジョセフソン接合素子の特性、
特にIcのばらつきを基板の広い範囲にわたって抑制す
ることができ、特性が安定してかつ信頼性の高いジョセ
フソン接合素子を製造することができる。
【0026】また、請求項10に記載される如く、請求
項1から9のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素
子の製造方法により製造されたジョセフソン接合素子で
あって、Icのばらつき1σが8%以下であることによ
り達成される。
項1から9のいずれか1項に記載のジョセフソン接合素
子の製造方法により製造されたジョセフソン接合素子で
あって、Icのばらつき1σが8%以下であることによ
り達成される。
【0027】本発明によれば、第2超伝導層を形成する
第1の工程において、基板の広い範囲にわたって、蒸着
分子あるいは粒子のエネルギーが均一となる条件により
成膜を行うことにより、ジョセフソン接合素子の特性、
特にIcのばらつきを基板の広い範囲にわたって抑制す
ることができ、100接合のIcのばらつき1σを8%
以下に抑制し、特性が安定してかつ信頼性の高いジョセ
フソン接合素子を実現することができる。
第1の工程において、基板の広い範囲にわたって、蒸着
分子あるいは粒子のエネルギーが均一となる条件により
成膜を行うことにより、ジョセフソン接合素子の特性、
特にIcのばらつきを基板の広い範囲にわたって抑制す
ることができ、100接合のIcのばらつき1σを8%
以下に抑制し、特性が安定してかつ信頼性の高いジョセ
フソン接合素子を実現することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明によって安定的に信頼性の
高いジョセフソン接合が再現性良く製造できる。具体的
には多数のジョセフソン接合を作製した場合、Icのば
らつきをこれまで以上に小さくすることができる。
高いジョセフソン接合が再現性良く製造できる。具体的
には多数のジョセフソン接合を作製した場合、Icのば
らつきをこれまで以上に小さくすることができる。
【0029】銅酸化物超伝導体を用いたジョセフソン接
合の場合、コヒーレント長が短いことに起因して、信頼
性のあるバリア層を再現性良く形成することが特に困難
になるという特有の問題があった。これまでの研究は、
バリア層の非超伝導体に何を用い、それをどう積むかに
集中していた。本発明者も、このテーマに関して多くの
試行錯誤を繰り返してきた。その結果、バリア層の特性
は非超伝導層の形成工程だけで決定されるのではなく、
その後の超伝導体堆積時にも少なからず影響されること
が明らかになった。特にバリア層に近い部分の成膜条件
は、ジョセフソン接合の特性を大きく左右する。基板上
に多数のジョセフソン接合を特性を揃えて作製するに
は、個々のバリア層の非超伝導体の均質性のみならず、
その上の超伝導体の成膜条件も揃えなければならない。
しかし、バリア層形成にとって最適な堆積条件は、良質
な超伝導体の成膜条件と必ずしも一致しない。本発明
は、バリア層の上に位置する超伝導体の成膜を少なくと
も二段階分けて行うものである。初期の成膜条件は、超
伝導体として良質のものが得られるかというよりも、基
板上の個々の接合に対して均等な条件であることが重要
視される。以降の段階では超伝導体として良質のものが
得られるような条件で成膜が行われる。
合の場合、コヒーレント長が短いことに起因して、信頼
性のあるバリア層を再現性良く形成することが特に困難
になるという特有の問題があった。これまでの研究は、
バリア層の非超伝導体に何を用い、それをどう積むかに
集中していた。本発明者も、このテーマに関して多くの
試行錯誤を繰り返してきた。その結果、バリア層の特性
は非超伝導層の形成工程だけで決定されるのではなく、
その後の超伝導体堆積時にも少なからず影響されること
が明らかになった。特にバリア層に近い部分の成膜条件
は、ジョセフソン接合の特性を大きく左右する。基板上
に多数のジョセフソン接合を特性を揃えて作製するに
は、個々のバリア層の非超伝導体の均質性のみならず、
その上の超伝導体の成膜条件も揃えなければならない。
しかし、バリア層形成にとって最適な堆積条件は、良質
な超伝導体の成膜条件と必ずしも一致しない。本発明
は、バリア層の上に位置する超伝導体の成膜を少なくと
も二段階分けて行うものである。初期の成膜条件は、超
伝導体として良質のものが得られるかというよりも、基
板上の個々の接合に対して均等な条件であることが重要
視される。以降の段階では超伝導体として良質のものが
得られるような条件で成膜が行われる。
【0030】真空容器内で原料を励起して気相中に飛散
させて基板上に堆積させる物理蒸着法で、基板上のどの
部分においても全く同じ条件で堆積させるためには、面
上の蒸着源から均等に飛び出す原料粒子を、その面に対
向しておいた基板上に降り積もらせるのが理想的であ
る。しかし、現実的にそのような設備を組み立てるのは
難しい。多くの場合、基板上での成膜条件のズレは避け
難い。しかし、成膜条件のズレを緩和させる方向に向か
わせることは可能である。
させて基板上に堆積させる物理蒸着法で、基板上のどの
部分においても全く同じ条件で堆積させるためには、面
上の蒸着源から均等に飛び出す原料粒子を、その面に対
向しておいた基板上に降り積もらせるのが理想的であ
る。しかし、現実的にそのような設備を組み立てるのは
難しい。多くの場合、基板上での成膜条件のズレは避け
難い。しかし、成膜条件のズレを緩和させる方向に向か
わせることは可能である。
【0031】物理蒸着法において基板上に降り積もる粒
子のエネルギーを均一化する方法として次の二つが挙げ
られる。1) 原料の励起部分もしくは高エネルギー粒子
の密度の高い部分を複数にする。2) 原料の励起部分も
しくは高エネルギー粒子の密度の高い部分を基板から遠
ざける。ここで原料の励起源はレーザアブレイション法
ではターゲット上のレーザが照射された部分であり高エ
ネルギー粒子の密度の高い部分はレーザ照射時に現れる
プルームである。スパッタ法の場合は、それぞれターゲ
ット上のプラズマのあたっている部分(エロージョンと
言われる。)とプラズマである。真空蒸着法や分子線エ
ピタキシー法においては蒸発源とその近傍となる。成膜
の初期段階とその後の段階の成膜手段をかえることも有
効である。一般に基板上に降り積もる粒子のエネルギー
の均一性を高い順に並べると、真空蒸着法・分子線エピ
タキシー法>スパッタ法>レーザアブレイション法の順
になる。高い方で初期段階を成膜し、その後の成膜を低
い方で行うことで目的は達成できる。
子のエネルギーを均一化する方法として次の二つが挙げ
られる。1) 原料の励起部分もしくは高エネルギー粒子
の密度の高い部分を複数にする。2) 原料の励起部分も
しくは高エネルギー粒子の密度の高い部分を基板から遠
ざける。ここで原料の励起源はレーザアブレイション法
ではターゲット上のレーザが照射された部分であり高エ
ネルギー粒子の密度の高い部分はレーザ照射時に現れる
プルームである。スパッタ法の場合は、それぞれターゲ
ット上のプラズマのあたっている部分(エロージョンと
言われる。)とプラズマである。真空蒸着法や分子線エ
ピタキシー法においては蒸発源とその近傍となる。成膜
の初期段階とその後の段階の成膜手段をかえることも有
効である。一般に基板上に降り積もる粒子のエネルギー
の均一性を高い順に並べると、真空蒸着法・分子線エピ
タキシー法>スパッタ法>レーザアブレイション法の順
になる。高い方で初期段階を成膜し、その後の成膜を低
い方で行うことで目的は達成できる。
【0032】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説
明する。 (第1実施例)第1超伝導体にY0.9Ba1.9La
0.2Cu3Oyおよび第2超伝導体にYb0.9Ba
1.9La0.2Cu3Oyを用い、IEJの手法によ
って接合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接合
素子の製造方法について説明する。本実施例は、第1の
工程において、2本のレーザ光が同時にターゲット表面
に照射され2つの蒸着源を備えたレーザアブレイション
法により行う例である。
明する。 (第1実施例)第1超伝導体にY0.9Ba1.9La
0.2Cu3Oyおよび第2超伝導体にYb0.9Ba
1.9La0.2Cu3Oyを用い、IEJの手法によ
って接合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接合
素子の製造方法について説明する。本実施例は、第1の
工程において、2本のレーザ光が同時にターゲット表面
に照射され2つの蒸着源を備えたレーザアブレイション
法により行う例である。
【0033】図1は、本発明による第1実施例に係るジ
ョセフソン接合素子10の製造工程を示す図である。
ョセフソン接合素子10の製造工程を示す図である。
【0034】図1(A)を参照するに、まず、大きさ1
0mm×10mmの正方形で、(La0.3S
r0.7)(Al0.65Ta0.35)O3(以下
「LSAT」と呼ぶ。)などを用いた基板11上に、オ
フアクシスRFスパッタ法により厚さ200nmの第1
超伝導体12をY0.9Ba1.9La0.2Cu3O
yを用いて形成し、さらにその上に、オフアクシスRF
スパッタ法により厚さ200nmの層間絶縁層13をL
SATを用いて形成する。次に、図1(B)を参照する
に、フォトリソグラフィ法によるパターニングの後に、
フォトレジストの端部が緩やかな傾斜を持つようにリフ
ロー処理を行ない、イオンエッチングのマスクとなるレ
ジスト14を形成する。次に、図1(C)を参照する
に、このレジスト14を用いて、加速電圧400V、イ
オン電流50mAのArイオン照射により層間絶縁層1
3及び第1超伝導体12のエッチング処理を行う。Ar
イオン照射は、入射方向を基板表面に対し30°傾きを
持たせ、基板を回転させながら行う。その結果、層間絶
縁層13及び第1超伝導体12のなだらかな斜面が形成
され、斜面の表面はイオン照射による損傷層で覆われて
いる。次に、図1(D)を参照するに、レジスト14を
アッシング装置により除去する。この第2超伝導体15
形成直前の積層された基板50は、基板11上に、第1
超伝導体12、層間絶縁層13が積層されたものであ
る。
0mm×10mmの正方形で、(La0.3S
r0.7)(Al0.65Ta0.35)O3(以下
「LSAT」と呼ぶ。)などを用いた基板11上に、オ
フアクシスRFスパッタ法により厚さ200nmの第1
超伝導体12をY0.9Ba1.9La0.2Cu3O
yを用いて形成し、さらにその上に、オフアクシスRF
スパッタ法により厚さ200nmの層間絶縁層13をL
SATを用いて形成する。次に、図1(B)を参照する
に、フォトリソグラフィ法によるパターニングの後に、
フォトレジストの端部が緩やかな傾斜を持つようにリフ
ロー処理を行ない、イオンエッチングのマスクとなるレ
ジスト14を形成する。次に、図1(C)を参照する
に、このレジスト14を用いて、加速電圧400V、イ
オン電流50mAのArイオン照射により層間絶縁層1
3及び第1超伝導体12のエッチング処理を行う。Ar
イオン照射は、入射方向を基板表面に対し30°傾きを
持たせ、基板を回転させながら行う。その結果、層間絶
縁層13及び第1超伝導体12のなだらかな斜面が形成
され、斜面の表面はイオン照射による損傷層で覆われて
いる。次に、図1(D)を参照するに、レジスト14を
アッシング装置により除去する。この第2超伝導体15
形成直前の積層された基板50は、基板11上に、第1
超伝導体12、層間絶縁層13が積層されたものであ
る。
【0035】次に、この上にレーザアブレイション法に
より第2超伝導体15を形成した。図2は、レーザアブ
レイション法による基板100、ターゲット101など
の配置を示す図である。図2(A)を参照するに、第1
の工程は、レーザ光を途中で2つに分岐して、2本のレ
ーザ光が同時にターゲット101表面に照射されるよう
にして行う。 それぞれ300mJのレーザ光を直径3
0mmのYb0.9Ba1.9La0.2Cu3Oy焼
結体のターゲット101上に毎秒5回照射する。このタ
ーゲット101表面におけるエネルギー密度はそれぞれ
1.0mJ/cm2である。基板温度660℃、雰囲気
圧力は酸素26.6Pa、基板100−ターゲット10
1間距離は60mmとする。膜質の均一性を図るために
基板50及びターゲット101はそれぞれ3rpm、8
rpmで回転し、レーザ光はターゲット101上をスキ
ャンするようにミラーを動かした。ターゲット101上
で励起された粒子は運動エネルギーを有して気相に放出
され、気相中にある酸素と衝突してエネルギーを失いな
がら基板100上に堆積する。
より第2超伝導体15を形成した。図2は、レーザアブ
レイション法による基板100、ターゲット101など
の配置を示す図である。図2(A)を参照するに、第1
の工程は、レーザ光を途中で2つに分岐して、2本のレ
ーザ光が同時にターゲット101表面に照射されるよう
にして行う。 それぞれ300mJのレーザ光を直径3
0mmのYb0.9Ba1.9La0.2Cu3Oy焼
結体のターゲット101上に毎秒5回照射する。このタ
ーゲット101表面におけるエネルギー密度はそれぞれ
1.0mJ/cm2である。基板温度660℃、雰囲気
圧力は酸素26.6Pa、基板100−ターゲット10
1間距離は60mmとする。膜質の均一性を図るために
基板50及びターゲット101はそれぞれ3rpm、8
rpmで回転し、レーザ光はターゲット101上をスキ
ャンするようにミラーを動かした。ターゲット101上
で励起された粒子は運動エネルギーを有して気相に放出
され、気相中にある酸素と衝突してエネルギーを失いな
がら基板100上に堆積する。
【0036】通常行われている1つのレーザ光の場合、
図2(C)に示すように、ターゲットから飛散する粒子
によってプルーム103と呼ばれる発光部分が生じる。
本実施例の場合は2つのレーザ光の使用によってプルー
ム103は図2(A)のようになる。基板上に到達する
粒子のエネルギーの場所による変化幅は小さくなる。
図2(C)に示すように、ターゲットから飛散する粒子
によってプルーム103と呼ばれる発光部分が生じる。
本実施例の場合は2つのレーザ光の使用によってプルー
ム103は図2(A)のようになる。基板上に到達する
粒子のエネルギーの場所による変化幅は小さくなる。
【0037】第1の工程の成膜を10分間行った後に、
レーザ光の分岐をやめて、図2(C)に示すように、1
本のレーザ光で成膜を行う。レーザ光のエネルギーは6
00mJとし、30分間成膜を行う。
レーザ光の分岐をやめて、図2(C)に示すように、1
本のレーザ光で成膜を行う。レーザ光のエネルギーは6
00mJとし、30分間成膜を行う。
【0038】その結果、図1(E)に示すように、バリ
ア層16を第1超伝導体12と第2超伝導体15とで挟
んだジョセフソン接合を有するジョセフソン接合素子1
0が形成される。さらに、金電極を蒸着、適当なパター
ニングを施すことによって複数のジョセフソン接合素子
10を作製する。基板11上には10個の接合及びシリ
ーズの100接合が6mm×6mmの正方形の範囲に均
等に分布するように作製する。
ア層16を第1超伝導体12と第2超伝導体15とで挟
んだジョセフソン接合を有するジョセフソン接合素子1
0が形成される。さらに、金電極を蒸着、適当なパター
ニングを施すことによって複数のジョセフソン接合素子
10を作製する。基板11上には10個の接合及びシリ
ーズの100接合が6mm×6mmの正方形の範囲に均
等に分布するように作製する。
【0039】基板上に作製した10個の接合はいずれも
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は2.1〜2.6mV、Icは約0.9mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ6.2%であった。 (第1比較例)第1実施例と同様にして、ランプエッジ
型ジョセフソン接合の作製を行った。ただし、第2超伝
導体の成膜において、2本のレーザ光を同時にターゲッ
トに照射する第1の工程を省略した。基板上に作製した
10個の接合はいずれもRSJ型の電流−電圧特性を示
した。4.2KにおけるIcRn積は1.9〜2.7m
V、Icは約0.9mAであった。100接合について
Icのばらつき1σを測定したところ 12.5%であ
った。 (第2比較例)第1実施例と同様にして、ランプエッジ
型ジョセフソン接合の作製を行った。ただし、第1実施
例と異なる点は、第2超伝導体の成膜において、2本の
レーザ光を同時にターゲットに照射する第1の工程をそ
のまま続けて、1本のレーザ光で成膜を行なう第1実施
例の第2の工程を設けなかった。基板上に作製した10
個の接合のうち8個はRSJ型の電流−電圧特性を示し
たが、残り2個はFF型の特性であった。第2超伝導体
の成膜後に表面を光学顕微鏡で観察したところ、第1実
施例の場合と比較して粒状の析出が多く見られた。おそ
らくRSJ型を示さなかった接合は、ちょうど析出のあ
る場所にあたってしまい、接合が短絡してしまったもの
と推察される。
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は2.1〜2.6mV、Icは約0.9mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ6.2%であった。 (第1比較例)第1実施例と同様にして、ランプエッジ
型ジョセフソン接合の作製を行った。ただし、第2超伝
導体の成膜において、2本のレーザ光を同時にターゲッ
トに照射する第1の工程を省略した。基板上に作製した
10個の接合はいずれもRSJ型の電流−電圧特性を示
した。4.2KにおけるIcRn積は1.9〜2.7m
V、Icは約0.9mAであった。100接合について
Icのばらつき1σを測定したところ 12.5%であ
った。 (第2比較例)第1実施例と同様にして、ランプエッジ
型ジョセフソン接合の作製を行った。ただし、第1実施
例と異なる点は、第2超伝導体の成膜において、2本の
レーザ光を同時にターゲットに照射する第1の工程をそ
のまま続けて、1本のレーザ光で成膜を行なう第1実施
例の第2の工程を設けなかった。基板上に作製した10
個の接合のうち8個はRSJ型の電流−電圧特性を示し
たが、残り2個はFF型の特性であった。第2超伝導体
の成膜後に表面を光学顕微鏡で観察したところ、第1実
施例の場合と比較して粒状の析出が多く見られた。おそ
らくRSJ型を示さなかった接合は、ちょうど析出のあ
る場所にあたってしまい、接合が短絡してしまったもの
と推察される。
【0040】以上より、第1実施例によれば、第2超伝
導体の形成において、第1の工程で2本のレーザ光を同
時にターゲットに照射し、2つの蒸着源から励起させた
粒子を堆積させることにより、Icのばらつき1σを
6.2%に抑制することができ、IcRn積が2.1〜
2.6mVと高い、特性が良好なジョセフソン接合素子
を作製することができる。また、第2超伝導体の形成に
おいて、第2の工程では、1本の高出力のレーザ光で第
2超伝導体を成膜することが好ましい。 (第2実施例)本実施例は、第1実施例と同様の第1お
よび第2超伝導体の材料を用い、IEJの手法によって
接合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接合素子
の製造方法の例あり、第2超伝導体を形成する第1の工
程において、基板とターゲットの間に障害物を設けて成
膜を行うものである。
導体の形成において、第1の工程で2本のレーザ光を同
時にターゲットに照射し、2つの蒸着源から励起させた
粒子を堆積させることにより、Icのばらつき1σを
6.2%に抑制することができ、IcRn積が2.1〜
2.6mVと高い、特性が良好なジョセフソン接合素子
を作製することができる。また、第2超伝導体の形成に
おいて、第2の工程では、1本の高出力のレーザ光で第
2超伝導体を成膜することが好ましい。 (第2実施例)本実施例は、第1実施例と同様の第1お
よび第2超伝導体の材料を用い、IEJの手法によって
接合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接合素子
の製造方法の例あり、第2超伝導体を形成する第1の工
程において、基板とターゲットの間に障害物を設けて成
膜を行うものである。
【0041】以下、本実施例のジョセフソン接合素子の
製造方法について説明する。
製造方法について説明する。
【0042】第2超伝導体の形成工程直前までの工程
は、第1実施例と同様に行う。第2超伝導体はレーザア
ブレイション法により成膜する。第2超伝導体の第1の
工程の成膜時には、図2(B)に示すように、基板10
0とターゲット101の間にインコネル製の角棒状の障
害物104を設置する。成膜は600mJのレーザ光を
ターゲット101に毎秒5回照射し、ターゲット101
から励起した粒子を基板100上に堆積させることによ
って行なう。ターゲット101上で励起された粒子は運
動エネルギーを持って気相に放出され、気相中にある酸
素と衝突して運動エネルギーを失いながら基板100上
に堆積する。基板100−ターゲット101間に障害物
のない通常の方法では図2(C)のようにレーザ光を照
射すると飛散する粒子によってプルーム103と呼ばれ
る発光部分が生じる。本実施例の場合は障害物によって
プルーム105は図2(B)に示すように変型した。障
害物104によって堆積する粒子の数は減り、成膜速度
は小さくなるが、基板100上に到達する粒子の運動エ
ネルギー差の幅は小さくなる。
は、第1実施例と同様に行う。第2超伝導体はレーザア
ブレイション法により成膜する。第2超伝導体の第1の
工程の成膜時には、図2(B)に示すように、基板10
0とターゲット101の間にインコネル製の角棒状の障
害物104を設置する。成膜は600mJのレーザ光を
ターゲット101に毎秒5回照射し、ターゲット101
から励起した粒子を基板100上に堆積させることによ
って行なう。ターゲット101上で励起された粒子は運
動エネルギーを持って気相に放出され、気相中にある酸
素と衝突して運動エネルギーを失いながら基板100上
に堆積する。基板100−ターゲット101間に障害物
のない通常の方法では図2(C)のようにレーザ光を照
射すると飛散する粒子によってプルーム103と呼ばれ
る発光部分が生じる。本実施例の場合は障害物によって
プルーム105は図2(B)に示すように変型した。障
害物104によって堆積する粒子の数は減り、成膜速度
は小さくなるが、基板100上に到達する粒子の運動エ
ネルギー差の幅は小さくなる。
【0043】基板11上に作製した10個の接合はいず
れもRSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにお
けるIcRn積は2.0〜2.6mV、Icは約0.9
mAであった。100接合についてIcのばらつき1σ
を測定したところ6.6%であった。
れもRSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにお
けるIcRn積は2.0〜2.6mV、Icは約0.9
mAであった。100接合についてIcのばらつき1σ
を測定したところ6.6%であった。
【0044】以上より、本実施例によれば、第1の工程
において、基板とターゲットの間に障害物を設置して、
障害物により粒子の運動エネルギーの高い部分を抑制
し、基板に到達する粒子の運動エネルギー差の幅を小さ
くすることにより、Icのばらつき1σを6.6%に抑
制でき、IcRn積が2.0〜2.6mVと高い、特性
が良好なジョセフソン接合素子を作製することができ
る。 (第3実施例)本実施例は、第1実施例と同様の第1お
よび第2超伝導体の材料を用い、IEJの手法によって
接合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接合素子
の製造方法の例であり、第2超伝導体を形成する第1の
工程において、レーザアブレイション法に代えて、2つ
のスパッタカソードを対向して配置したオフアクシスR
Fスパッタ法によって成膜を行うものである。
において、基板とターゲットの間に障害物を設置して、
障害物により粒子の運動エネルギーの高い部分を抑制
し、基板に到達する粒子の運動エネルギー差の幅を小さ
くすることにより、Icのばらつき1σを6.6%に抑
制でき、IcRn積が2.0〜2.6mVと高い、特性
が良好なジョセフソン接合素子を作製することができ
る。 (第3実施例)本実施例は、第1実施例と同様の第1お
よび第2超伝導体の材料を用い、IEJの手法によって
接合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接合素子
の製造方法の例であり、第2超伝導体を形成する第1の
工程において、レーザアブレイション法に代えて、2つ
のスパッタカソードを対向して配置したオフアクシスR
Fスパッタ法によって成膜を行うものである。
【0045】以下、本実施例のジョセフソン接合素子の
製造方法について説明する。
製造方法について説明する。
【0046】第2超伝導体の形成工程直前までの工程
は、第1実施例と同様に行う。第2超伝導体はオフアク
シスRFスパッタ法により成膜する。図3は、オフアク
シスRFスパッタ法による基板100、ターゲット10
7などの配置を示す図である。図3(A)および(B)
には、スパッタ分子の運動エネルギー分布を示してあ
る。濃い部分が運動エネルギーが高い部分に相当し、薄
い部分が運動エネルギーの低い部分に相当する。なお、
ターゲット107にはスパッタカソードが取付けられる
が、図3ではスパッタカソードは省略されている。
は、第1実施例と同様に行う。第2超伝導体はオフアク
シスRFスパッタ法により成膜する。図3は、オフアク
シスRFスパッタ法による基板100、ターゲット10
7などの配置を示す図である。図3(A)および(B)
には、スパッタ分子の運動エネルギー分布を示してあ
る。濃い部分が運動エネルギーが高い部分に相当し、薄
い部分が運動エネルギーの低い部分に相当する。なお、
ターゲット107にはスパッタカソードが取付けられる
が、図3ではスパッタカソードは省略されている。
【0047】図3(A)に示すように、第1の工程の成
膜時には、一つのターゲット107Aに対向に設置した
もう一つのターゲット107Bも使用して二つのターゲ
ット107A、107Bを用いて成膜する。一つのター
ゲット107Aを用いた図3(B)に示す場合よりも、
二つのターゲット107A、107Bを用いた図3
(A)に示す場合の方が、基板100上に到達する粒子
の運動エネルギーの場所による変化幅は小さくなる。第
1の工程の成膜を二つのターゲット107A、107B
を用いて15分間成膜を行った後に、一つのスパッタカ
ソード107Aを使用して第2の工程の成膜を行う。
膜時には、一つのターゲット107Aに対向に設置した
もう一つのターゲット107Bも使用して二つのターゲ
ット107A、107Bを用いて成膜する。一つのター
ゲット107Aを用いた図3(B)に示す場合よりも、
二つのターゲット107A、107Bを用いた図3
(A)に示す場合の方が、基板100上に到達する粒子
の運動エネルギーの場所による変化幅は小さくなる。第
1の工程の成膜を二つのターゲット107A、107B
を用いて15分間成膜を行った後に、一つのスパッタカ
ソード107Aを使用して第2の工程の成膜を行う。
【0048】基板上に作製した10個の接合はいずれも
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は1.9〜2.6mV、Icは約1.0mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ6.9%であった。
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は1.9〜2.6mV、Icは約1.0mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ6.9%であった。
【0049】本実施例によれば、2つの互いに対向して
設置したターゲットを用いたオフアクシスRFスパッタ
法により第1の工程の成膜を行うことにより、Icのば
らつき1σを6.9%に抑制でき、IcRn積が1.9
〜2.6mVと高い、特性が良好なジョセフソン接合素
子を作製することができる。
設置したターゲットを用いたオフアクシスRFスパッタ
法により第1の工程の成膜を行うことにより、Icのば
らつき1σを6.9%に抑制でき、IcRn積が1.9
〜2.6mVと高い、特性が良好なジョセフソン接合素
子を作製することができる。
【0050】なお、二つのスパッタカソードを用いたま
まで、第2の工程の成膜を続けることも可能であるが、
一般に複数のカソードを用いて、これらのターゲットの
エロージョンなどを一定のばらつきに抑制して、一定の
品質を維持して生産を続けるのは困難である。スパッタ
法による成膜は用いるカソードの性格やターゲットの品
質等に大きく依存する。カソードの数を増やすことは品
質を保持する上で管理しなければいけない項目を増やす
ことに他ならない。したがって、第2超伝導体の第2の
工程の成膜はできれば少ない数のカソードを用いること
が好ましい。一方、第1の工程の成膜は基板上での堆積
条件の均一性が最も重要である。具体的には基板上に堆
積する粒子の持つエネルギーが揃っていることが最重要
である。よって、本実施例に示した2段階成膜が有効で
ある。 (第4実施例)本実施例は、第1実施例と同様の第1お
よび第2超伝導体の材料を用い、IEJの手法によって
接合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接合素子
の製造方法の例であり、第2超伝導体を形成する第1の
工程において、基板とターゲットの距離を第2の工程よ
り長くして、レーザアブレイション法によって成膜を行
う例である。
まで、第2の工程の成膜を続けることも可能であるが、
一般に複数のカソードを用いて、これらのターゲットの
エロージョンなどを一定のばらつきに抑制して、一定の
品質を維持して生産を続けるのは困難である。スパッタ
法による成膜は用いるカソードの性格やターゲットの品
質等に大きく依存する。カソードの数を増やすことは品
質を保持する上で管理しなければいけない項目を増やす
ことに他ならない。したがって、第2超伝導体の第2の
工程の成膜はできれば少ない数のカソードを用いること
が好ましい。一方、第1の工程の成膜は基板上での堆積
条件の均一性が最も重要である。具体的には基板上に堆
積する粒子の持つエネルギーが揃っていることが最重要
である。よって、本実施例に示した2段階成膜が有効で
ある。 (第4実施例)本実施例は、第1実施例と同様の第1お
よび第2超伝導体の材料を用い、IEJの手法によって
接合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接合素子
の製造方法の例であり、第2超伝導体を形成する第1の
工程において、基板とターゲットの距離を第2の工程よ
り長くして、レーザアブレイション法によって成膜を行
う例である。
【0051】以下、本実施例のジョセフソン接合素子の
製造方法について説明する。
製造方法について説明する。
【0052】第2超伝導体の形成工程直前までの工程
は、第1実施例と同様に行う。第2超伝導体はレーザア
ブレイション法により成膜する。600mJのレーザ光
をターゲット101上に毎秒5回照射した。ターゲット
101表面におけるエネルギー密度はそれぞれ1.0m
J/cm2である。基板温度660℃、雰囲気圧力は酸
素26.6Pa、膜質の均一性を図るために基板100
及びターゲット101はそれぞれ3rpm、8rpmで
回転し、レーザ光がターゲット101上をスキャンする
ようにミラーを移動させる。図4(A)に示すように、
第1の工程の成膜時には基板100とターゲット101
の間の距離を長くして行い、第2の工程の成膜時には距
離を近付けて成膜を行う。具体的には第1の工程は80
mm、第2の工程は60mmとした。第1の工程では、
距離はプルームから明らかに離れたところに基板が位置
しており、基板上に到達する粒子の運動エネルギーは低
いので、良質の超伝導体層を作製するには適さない条件
である。しかし、基板100とターゲット101の間の
距離を離すことによって基板上に到達する粒子の運動エ
ネルギー差の幅は小さくなる。
は、第1実施例と同様に行う。第2超伝導体はレーザア
ブレイション法により成膜する。600mJのレーザ光
をターゲット101上に毎秒5回照射した。ターゲット
101表面におけるエネルギー密度はそれぞれ1.0m
J/cm2である。基板温度660℃、雰囲気圧力は酸
素26.6Pa、膜質の均一性を図るために基板100
及びターゲット101はそれぞれ3rpm、8rpmで
回転し、レーザ光がターゲット101上をスキャンする
ようにミラーを移動させる。図4(A)に示すように、
第1の工程の成膜時には基板100とターゲット101
の間の距離を長くして行い、第2の工程の成膜時には距
離を近付けて成膜を行う。具体的には第1の工程は80
mm、第2の工程は60mmとした。第1の工程では、
距離はプルームから明らかに離れたところに基板が位置
しており、基板上に到達する粒子の運動エネルギーは低
いので、良質の超伝導体層を作製するには適さない条件
である。しかし、基板100とターゲット101の間の
距離を離すことによって基板上に到達する粒子の運動エ
ネルギー差の幅は小さくなる。
【0053】基板上に作製した10個の接合はいずれも
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は2.0〜2.4mV、Icは約0.8mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ6.0%であった。
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は2.0〜2.4mV、Icは約0.8mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ6.0%であった。
【0054】以上より、本実施例によれば、第1の工程
において、基板とターゲットとの距離を第2の工程に対
して、長くして、基板上に到達する粒子の運動エネルギ
ー差の幅を小さくすることにより、Icのばらつき1σ
を6.0%に抑制でき、IcRn積が2.0〜2.4m
Vと高い、特性が良好なジョセフソン接合素子を作製す
ることができる。 (第5実施例)本実施例は第1実施例と同様の第1およ
び第2超伝導体の材料を用い、IEJの手法によって接
合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接合素子の
製造方法の例であり、第2超伝導体を形成する第1の工
程において、レーザアブレイション法のレーザエネルギ
ーを300mJに低下させて成膜を行う例である。
において、基板とターゲットとの距離を第2の工程に対
して、長くして、基板上に到達する粒子の運動エネルギ
ー差の幅を小さくすることにより、Icのばらつき1σ
を6.0%に抑制でき、IcRn積が2.0〜2.4m
Vと高い、特性が良好なジョセフソン接合素子を作製す
ることができる。 (第5実施例)本実施例は第1実施例と同様の第1およ
び第2超伝導体の材料を用い、IEJの手法によって接
合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接合素子の
製造方法の例であり、第2超伝導体を形成する第1の工
程において、レーザアブレイション法のレーザエネルギ
ーを300mJに低下させて成膜を行う例である。
【0055】以下、本実施例のジョセフソン接合素子の
製造方法について説明する。
製造方法について説明する。
【0056】第2超伝導体の形成工程直前までの工程
は、第1実施例と同様に行う。第2超伝導体はレーザア
ブレイション法により成膜する。第1の工程において、
300mJのレーザ光をターゲット上に毎秒5回照射し
た。基板とターゲット間距離は60mmとし、他の条件
は第4実施例と同様である。図5は、本実施例に係るレ
ーザアブレイション法による基板100、ターゲット1
01などの配置を示す図である。第1の工程において
は、図4(B)と比較して、図5に示すように、レーザ
光のエネルギーを300mJに下げたことによってプル
ームの大きさは小さくなる。レーザプルームから明らか
に離れたところに基板が位置しており、基板上に到達す
る粒子の運動エネルギーは低いので良質の超伝導体層を
作製するには適さない条件である。しかし、相対的に基
板とターゲットの間の距離を離すことによって基板上に
到達する粒子のエネルギー差の幅は小さくなる。
は、第1実施例と同様に行う。第2超伝導体はレーザア
ブレイション法により成膜する。第1の工程において、
300mJのレーザ光をターゲット上に毎秒5回照射し
た。基板とターゲット間距離は60mmとし、他の条件
は第4実施例と同様である。図5は、本実施例に係るレ
ーザアブレイション法による基板100、ターゲット1
01などの配置を示す図である。第1の工程において
は、図4(B)と比較して、図5に示すように、レーザ
光のエネルギーを300mJに下げたことによってプル
ームの大きさは小さくなる。レーザプルームから明らか
に離れたところに基板が位置しており、基板上に到達す
る粒子の運動エネルギーは低いので良質の超伝導体層を
作製するには適さない条件である。しかし、相対的に基
板とターゲットの間の距離を離すことによって基板上に
到達する粒子のエネルギー差の幅は小さくなる。
【0057】基板上に作製した10個の接合はいずれも
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は1.9〜2.4mV、Icは約0.8mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ7.0%であった。
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は1.9〜2.4mV、Icは約0.8mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ7.0%であった。
【0058】以上より、本実施例によれば、第1の工程
において、レーザ光のエネルギーを低下させて、基板上
に到達する粒子の運動エネルギー差の幅を小さくするこ
とにより、Icのばらつき1σを7.0%に抑制でき、
IcRn積が1.9〜2.4mVと高い、特性が良好な
ジョセフソン接合素子を作製することができる。 (第6実施例)本実施例は、第1実施例と同様の第1お
よび第2超伝導体の材料を用い、IEJの手法によって
接合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接合素子
の製造方法の例であり、第2超伝導体を形成する第1の
工程において、蒸着雰囲気の酸素ガス圧を53.2Pa
に上げて、レーザアブレイション法によって成膜を行う
例である。
において、レーザ光のエネルギーを低下させて、基板上
に到達する粒子の運動エネルギー差の幅を小さくするこ
とにより、Icのばらつき1σを7.0%に抑制でき、
IcRn積が1.9〜2.4mVと高い、特性が良好な
ジョセフソン接合素子を作製することができる。 (第6実施例)本実施例は、第1実施例と同様の第1お
よび第2超伝導体の材料を用い、IEJの手法によって
接合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接合素子
の製造方法の例であり、第2超伝導体を形成する第1の
工程において、蒸着雰囲気の酸素ガス圧を53.2Pa
に上げて、レーザアブレイション法によって成膜を行う
例である。
【0059】以下、本実施例のジョセフソン接合素子の
製造方法について説明する。
製造方法について説明する。
【0060】第2超伝導体の形成工程直前までの工程
は、第1実施例と同様に行う。第2超伝導体はレーザア
ブレイション法により成膜する。第1の工程において、
基板100とターゲット101間距離は60mmとし、
蒸着雰囲気の酸素ガス圧を53.2Paに上げて行う。
他の条件は第4実施例と同様である。
は、第1実施例と同様に行う。第2超伝導体はレーザア
ブレイション法により成膜する。第1の工程において、
基板100とターゲット101間距離は60mmとし、
蒸着雰囲気の酸素ガス圧を53.2Paに上げて行う。
他の条件は第4実施例と同様である。
【0061】酸素ガス圧を上げたことによって、ターゲ
ットから放出された粒子がガス中で酸素分子と衝突する
回数が増える。よってエネルギーを早く失い、第5実施
例のプルームと同様に、プルームの大きさは小さくなっ
た。この第1の工程においてプルームから明らかに離れ
たところに基板が位置しており、基板上に到達する粒子
の運動エネルギーは低いので、良質の超伝導体層を作製
するには適さない条件である。しかし、基板上に到達す
る粒子のエネルギー差の幅は小さくなる。
ットから放出された粒子がガス中で酸素分子と衝突する
回数が増える。よってエネルギーを早く失い、第5実施
例のプルームと同様に、プルームの大きさは小さくなっ
た。この第1の工程においてプルームから明らかに離れ
たところに基板が位置しており、基板上に到達する粒子
の運動エネルギーは低いので、良質の超伝導体層を作製
するには適さない条件である。しかし、基板上に到達す
る粒子のエネルギー差の幅は小さくなる。
【0062】基板上に作製した10個の接合はいずれも
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は2.1〜2.7mV、Icは約1.0mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ7.1%であった。
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は2.1〜2.7mV、Icは約1.0mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ7.1%であった。
【0063】以上より、本実施例によれば、第1の工程
において、蒸着雰囲気の酸素ガス圧を上げ、基板上に到
達する粒子の運動エネルギーは低下させて堆積すること
により、Icのばらつき1σを7.1%に抑制でき、I
cRn積が2.1〜2.7mVと高い、特性が良好なジ
ョセフソン接合素子を作製することができる。 (第7実施例)本実施例は、第1超伝導体にY0.9B
a1.9La0.2Cu3Oyおよび第2超伝導体にY
b0.9Ba1.9La0.2Cu3Oyを用い、バリ
ア層にPrBa2Cu3Oyを用いる人工バリア手法に
よって接合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接
合素子の製造方法の例である。
において、蒸着雰囲気の酸素ガス圧を上げ、基板上に到
達する粒子の運動エネルギーは低下させて堆積すること
により、Icのばらつき1σを7.1%に抑制でき、I
cRn積が2.1〜2.7mVと高い、特性が良好なジ
ョセフソン接合素子を作製することができる。 (第7実施例)本実施例は、第1超伝導体にY0.9B
a1.9La0.2Cu3Oyおよび第2超伝導体にY
b0.9Ba1.9La0.2Cu3Oyを用い、バリ
ア層にPrBa2Cu3Oyを用いる人工バリア手法に
よって接合部を形成するランプエッジ型ジョセフソン接
合素子の製造方法の例である。
【0064】以下、本実施例のジョセフソン接合素子2
0の製造方法について説明する。
0の製造方法について説明する。
【0065】図6は、本実施例に係るジョセフソン接合
素子20の製造工程を示す図である。
素子20の製造工程を示す図である。
【0066】図6(A)を参照するに、まず、大きさ1
0mm×10mmの正方形で、MgOなどを用いた基板
21上に、オフアクシスRFスパッタ法により、厚さ2
00nmの第1超伝導体22をY0.9Ba1.9La
0.2Cu3Oyを用いて形成し、さらにその上に、オ
フアクシスRFスパッタ法により、厚さ200nmの層
間絶縁層23をCeO2を用いて形成する。次に、図6
(B)を参照するに、フォトリソグラフィ法によるパタ
ーニングの後に、フォトレジストの端部が緩やかな傾斜
を持つようにリフロー処理を行ない、イオンエッチング
のマスクとなるレジスト24を形成する。次に、図6
(C)を参照するに、このレジスト24を用いて、加速
電圧400V、イオン電流50mAのArイオン照射に
より層間絶縁層23および第1超伝導体22のエッチン
グ処理を行う。Arイオン照射は、入射方向を基板表面
に対し30°傾きを持たせ、基板21を回転させながら
行う。その結果、層間絶縁層23及び第1超伝導体22
のなだらかな斜面が形成される。次に、斜面の損傷層を
薄いリン酸で除去する。次に、図6(D)を参照する
に、レジスト24をアッシング装置により除去する。次
に、図6(E)を参照するに、その上に、オフアクシス
RFスパッタ法によりバリア層26をPrBa2Cu3
Oyを用いて5nm堆積する。次に、第2超伝導体25
の第1の工程はオフアクシスRFスパッタ法により行
う。Yb0.9Ba1.9La0.2Cu3Oyを10
nm堆積させ、第2の工程は、レーザアブレイション法
により、Yb 0.9Ba1.9La0.2Cu3Oyを
用いて再び第2超伝導体25を成膜する。
0mm×10mmの正方形で、MgOなどを用いた基板
21上に、オフアクシスRFスパッタ法により、厚さ2
00nmの第1超伝導体22をY0.9Ba1.9La
0.2Cu3Oyを用いて形成し、さらにその上に、オ
フアクシスRFスパッタ法により、厚さ200nmの層
間絶縁層23をCeO2を用いて形成する。次に、図6
(B)を参照するに、フォトリソグラフィ法によるパタ
ーニングの後に、フォトレジストの端部が緩やかな傾斜
を持つようにリフロー処理を行ない、イオンエッチング
のマスクとなるレジスト24を形成する。次に、図6
(C)を参照するに、このレジスト24を用いて、加速
電圧400V、イオン電流50mAのArイオン照射に
より層間絶縁層23および第1超伝導体22のエッチン
グ処理を行う。Arイオン照射は、入射方向を基板表面
に対し30°傾きを持たせ、基板21を回転させながら
行う。その結果、層間絶縁層23及び第1超伝導体22
のなだらかな斜面が形成される。次に、斜面の損傷層を
薄いリン酸で除去する。次に、図6(D)を参照する
に、レジスト24をアッシング装置により除去する。次
に、図6(E)を参照するに、その上に、オフアクシス
RFスパッタ法によりバリア層26をPrBa2Cu3
Oyを用いて5nm堆積する。次に、第2超伝導体25
の第1の工程はオフアクシスRFスパッタ法により行
う。Yb0.9Ba1.9La0.2Cu3Oyを10
nm堆積させ、第2の工程は、レーザアブレイション法
により、Yb 0.9Ba1.9La0.2Cu3Oyを
用いて再び第2超伝導体25を成膜する。
【0067】その結果、図6(E)に示すように、バリ
ア層26を第1超伝導体22と第2超伝導体25とで挟
んだジョセフソン接合を有するジョセフソン接合素子2
0が形成される。さらに、金電極を蒸着、適当なパター
ニングを施すことによって複数のジョセフソン接合素子
20を作製する。基板21上には10個の接合及びシリ
ーズの100接合が6mm×6mmの正方形の範囲に均
等に分布するように作製する。
ア層26を第1超伝導体22と第2超伝導体25とで挟
んだジョセフソン接合を有するジョセフソン接合素子2
0が形成される。さらに、金電極を蒸着、適当なパター
ニングを施すことによって複数のジョセフソン接合素子
20を作製する。基板21上には10個の接合及びシリ
ーズの100接合が6mm×6mmの正方形の範囲に均
等に分布するように作製する。
【0068】基板上に作製した10個の接合はいずれも
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は1.8〜2.4mV、Icは約0.8mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ7.2%であった。 (第3比較例)本発明によらない本比較例は、第1の工
程のオフアクシスRFスパッタ法による成膜を省き、第
2の工程のレーザアブレイション法により一段階で成膜
した。その他の条件は、第7実施例と同様である。
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は1.8〜2.4mV、Icは約0.8mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ7.2%であった。 (第3比較例)本発明によらない本比較例は、第1の工
程のオフアクシスRFスパッタ法による成膜を省き、第
2の工程のレーザアブレイション法により一段階で成膜
した。その他の条件は、第7実施例と同様である。
【0069】基板上に作製した10個の接合はいずれも
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は1.8〜2.7mV、Icは約0.8mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ10.2%であった。
RSJ型の電流−電圧特性を示した。4.2Kにおける
IcRn積は1.8〜2.7mV、Icは約0.8mA
であった。100接合についてIcのばらつき1σを測
定したところ10.2%であった。
【0070】以上より、第7実施例によれば、人工バリ
ア手法によって接合部を形成するランプエッジ型ジョセ
フソン接合素子の製造において、第2超伝導体の形成工
程を第1および第2の工程に分け、第1の工程におい
て、基板上に到達する粒子の運動エネルギーが低く、運
動エネルギー幅の小さいオフアクシスRFスパッタ法に
よって成膜することにより、Icのばらつき1σを7.
2%に抑制でき、IcR n積が1.8〜2.4mVと高
い、特性が良好なジョセフソン接合素子を作製すること
ができる。なお、本実施例では第1の工程においてオフ
アクシスRFスパッタ法を用いたが、他のスパッタ法、
真空蒸着法、分子エピタキシー法であってもよい。
ア手法によって接合部を形成するランプエッジ型ジョセ
フソン接合素子の製造において、第2超伝導体の形成工
程を第1および第2の工程に分け、第1の工程におい
て、基板上に到達する粒子の運動エネルギーが低く、運
動エネルギー幅の小さいオフアクシスRFスパッタ法に
よって成膜することにより、Icのばらつき1σを7.
2%に抑制でき、IcR n積が1.8〜2.4mVと高
い、特性が良好なジョセフソン接合素子を作製すること
ができる。なお、本実施例では第1の工程においてオフ
アクシスRFスパッタ法を用いたが、他のスパッタ法、
真空蒸着法、分子エピタキシー法であってもよい。
【0071】以上本発明の好ましい実施例について詳述
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例え
ば、本実施例では、ランプエッジ型ジョセフソン接合素
子についてのみ説明したが、本発明は、積層型ジョセフ
ソン接合素子についても適用可能であり、さらには、積
層型ジョセフソン接合素子のジョセフソン接合が、IE
Jあるいは人工バリア手法によって接合部を形成する場
合のいずれであっても適用可能である。
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例え
ば、本実施例では、ランプエッジ型ジョセフソン接合素
子についてのみ説明したが、本発明は、積層型ジョセフ
ソン接合素子についても適用可能であり、さらには、積
層型ジョセフソン接合素子のジョセフソン接合が、IE
Jあるいは人工バリア手法によって接合部を形成する場
合のいずれであっても適用可能である。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、請求項1記載の発明によれば、第2超伝導体の形成
工程の初期段階である第1の工程の成膜をジョセフソン
接合形成に適した条件で行うことにより、特性のばらつ
きが少なく、特性が安定し、かつ信頼性の高いジョセフ
ソン接合素子を製造できる。
に、請求項1記載の発明によれば、第2超伝導体の形成
工程の初期段階である第1の工程の成膜をジョセフソン
接合形成に適した条件で行うことにより、特性のばらつ
きが少なく、特性が安定し、かつ信頼性の高いジョセフ
ソン接合素子を製造できる。
【0073】また、請求項2記載の発明によれば、絶縁
層を除去して、第1超伝導層の一部を除去することによ
り、除去の際に形成されたごく表面近傍の変質層をバリ
ア層形成に用いることができ、基板の広い範囲にわたり
均一なバリア層を形成でき、ジョセフソン接合素子のば
らつきを抑制することができる。
層を除去して、第1超伝導層の一部を除去することによ
り、除去の際に形成されたごく表面近傍の変質層をバリ
ア層形成に用いることができ、基板の広い範囲にわたり
均一なバリア層を形成でき、ジョセフソン接合素子のば
らつきを抑制することができる。
【0074】また、請求項3から9に記載の発明によれ
ば、第2超伝導層を形成する第1の工程において、基板
の広い範囲にわたって、蒸着分子あるいは粒子のエネル
ギーが均一となる条件により成膜を行うことにより、ジ
ョセフソン接合素子の特性、特に臨界電流Icのばらつ
きを基板の広い範囲にわたって抑制することができ、特
性が安定してかつ信頼性の高いジョセフソン接合素子を
製造することができる。
ば、第2超伝導層を形成する第1の工程において、基板
の広い範囲にわたって、蒸着分子あるいは粒子のエネル
ギーが均一となる条件により成膜を行うことにより、ジ
ョセフソン接合素子の特性、特に臨界電流Icのばらつ
きを基板の広い範囲にわたって抑制することができ、特
性が安定してかつ信頼性の高いジョセフソン接合素子を
製造することができる。
【0075】また請求項10に記載の発明によれば、第
2超伝導層を形成する第1の工程において、基板の広い
範囲にわたって、蒸着分子あるいは粒子のエネルギーが
均一となる条件により成膜を行うことにより、ジョセフ
ソン接合素子の特性、特にI cのばらつきを基板の広い
範囲にわたって抑制することができ、100接合のI c
のばらつき1σを8%以下に抑制し、特性が安定してか
つ信頼性の高いジョセフソン接合素子を実現することが
できる。
2超伝導層を形成する第1の工程において、基板の広い
範囲にわたって、蒸着分子あるいは粒子のエネルギーが
均一となる条件により成膜を行うことにより、ジョセフ
ソン接合素子の特性、特にI cのばらつきを基板の広い
範囲にわたって抑制することができ、100接合のI c
のばらつき1σを8%以下に抑制し、特性が安定してか
つ信頼性の高いジョセフソン接合素子を実現することが
できる。
【図1】第1実施例のジョセフソン接合素子の製造工程
を示す図である。
を示す図である。
【図2】レーザアブレイション法による基板、ターゲッ
トなどの配置を示す図である。
トなどの配置を示す図である。
【図3】オフアクシスRFスパッタ法による基板、ター
ゲットなどの配置を示す図である。
ゲットなどの配置を示す図である。
【図4】第5実施例に係るレーザアブレイション法によ
る基板、ターゲットなどの配置を示す図である。
る基板、ターゲットなどの配置を示す図である。
【図5】第6実施例に係るレーザアブレイション法によ
る基板、ターゲットなどの配置を示す図である。
る基板、ターゲットなどの配置を示す図である。
【図6】第7実施例のジョセフソン接合素子の製造工程
を示す図である。
を示す図である。
10、20 ジョセフソン接合素子
11、21 基板
12、22 第1超伝導体
13、23 層間絶縁層
14、24 レジスト
15、25 第2超伝導体
16、26 バリア層
100 基板
101、107 ターゲット
102 蒸着源
103、105 プルーム
104 障害物
フロントページの続き
(72)発明者 安達 成司
東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法
人 国際超電導産業技術研究センター超電
導工学研究所内
(72)発明者 若菜 裕紀
東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法
人 国際超電導産業技術研究センター超電
導工学研究所内
(72)発明者 石丸 喜康
東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法
人 国際超電導産業技術研究センター超電
導工学研究所内
(72)発明者 堀部 雅弘
東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法
人 国際超電導産業技術研究センター超電
導工学研究所内
(72)発明者 堀辺 修身
東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法
人 国際超電導産業技術研究センター超電
導工学研究所内
(72)発明者 樽谷 良信
東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法
人 国際超電導産業技術研究センター超電
導工学研究所内
(72)発明者 田辺 圭一
東京都江東区東雲一丁目14番3号 財団法
人 国際超電導産業技術研究センター超電
導工学研究所内
Fターム(参考) 4K029 BA43 BA50 BB02 BC04 CA01
CA05 DB20 DC16 EA03
4M113 AA06 AA16 AA25 AA37 AD36
AD67 BA04 BA07 BA11 BA14
BB07 BC04 BC08 CA34
Claims (10)
- 【請求項1】 基板に第1超伝導層を形成する工程と、
該第1超伝導層上に絶縁層を形成する工程と、該絶縁層
上に第2超伝導層を形成する工程とを含むジョセフソン
接合素子の製造方法であって、 前記第2超伝導層を形成する工程は、少なくとも所定の
位置の前記絶縁層を除去する工程と、前記第2超伝導層
を形成する第1の工程と、該第1の工程で形成した第2
超伝導層の上に再び第2超伝導層を形成する第2の工程
とを含むことを特徴とするジョセフソン接合素子の製造
方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のジョセフソン接合素子
の製造方法において、 前記前記絶縁層を除去する工程は、第1超伝導層の一部
を除去することを特徴とするジョセフソン接合素子の製
造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のジョセフソン
接合素子の製造方法において、 前記第1の工程は、前記第2の工程に対して、基板上の
場所による形成条件の差違が少なくなるように行うこと
を特徴とするジョセフソン接合素子の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項に記載の
ジョセフソン接合素子の製造方法において、 前記第1の工程は、複数の蒸着源を同時に用いる物理的
蒸着法によって行うことを特徴とするジョセフソン接合
素子の製造方法 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の
ジョセフソン接合素子の製造方法において、 前記第1の工程は、蒸着源と基板との間に障害物を設け
て物理的蒸着法によって行うことを特徴とするジョセフ
ソン接合素子の製造方法 - 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
ジョセフソン接合素子の製造方法において、 前記第1および第2工程は、物理蒸着法により行い、 前記第1の工程は、前記第2の工程に対して、蒸着源と
基板との距離を長くして行うことを特徴とするジョセフ
ソン接合素子の製造方法 - 【請求項7】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
ジョセフソン接合素子の製造方法において、 前記第1および第2工程は、物理蒸着法により行い、 前記第1の工程は、前記第2の工程に対して、蒸着源の
励起エネルギーを低下させて行うことを特徴とするジョ
セフソン接合素子の製造方法 - 【請求項8】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
ジョセフソン接合素子の製造方法において、 前記第1および第2工程は、物理蒸着法により行い、 前記第1の工程は、前記第2の工程に対して、雰囲気圧
力を高くして行うことを特徴とするジョセフソン接合素
子の製造方法 - 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項に記載の
ジョセフソン接合素子の製造方法において、 前記第1の工程は、スパッタ法、真空蒸着法、あるいは
分子線エピタキシー法によって行い、前記第1の工程
は、レーザアブレイション法によって行うことを特徴と
するジョセフソン接合素子の製造方法 - 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項に記載
のジョセフソン接合素子の製造方法により製造されたジ
ョセフソン接合素子であって、 Icのばらつき1σが8%以下であることを特徴とする
ジョセフソン接合素子。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002086896A JP2003282981A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | ジョセフソン接合素子およびその製造方法 |
| US10/391,412 US6790675B2 (en) | 2002-03-26 | 2003-03-18 | Josephson device and fabrication process thereof |
| DE60311166T DE60311166T2 (de) | 2002-03-26 | 2003-03-26 | Josephson-Bauelement und dessen Herstellungsverfahren |
| EP03251892A EP1349219B1 (en) | 2002-03-26 | 2003-03-26 | Josephson device and fabrication process thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002086896A JP2003282981A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | ジョセフソン接合素子およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003282981A true JP2003282981A (ja) | 2003-10-03 |
Family
ID=27800453
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002086896A Pending JP2003282981A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | ジョセフソン接合素子およびその製造方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6790675B2 (ja) |
| EP (1) | EP1349219B1 (ja) |
| JP (1) | JP2003282981A (ja) |
| DE (1) | DE60311166T2 (ja) |
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| US10826713B2 (en) * | 2017-05-18 | 2020-11-03 | International Business Machines Corporation | Qubit network secure identification |
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| CN114122248B (zh) * | 2021-11-23 | 2024-07-26 | 中国科学院物理研究所 | 用于超导量子比特的金属薄膜及其变功率制备方法 |
| CN115410981A (zh) * | 2022-08-03 | 2022-11-29 | 北京量子信息科学研究院 | 用于制备约瑟夫森结的样品台和制备约瑟夫森结的方法 |
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|---|---|---|---|---|
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| US4983575A (en) * | 1987-03-25 | 1991-01-08 | Hitachi, Ltd. | Superconducting thin films made of stacked composite oxide layers |
| JPH01145878A (ja) | 1987-12-02 | 1989-06-07 | Hitachi Ltd | 酸化物超電導素子 |
| DE3854493T2 (de) | 1987-12-20 | 1996-05-15 | Sumitomo Electric Industries | Verfahren zur Herstellung eines Dünnschichtsupraleiters. |
| JPH02271687A (ja) * | 1989-04-13 | 1990-11-06 | Nec Corp | トンネル型ジョセフソン接合の製造方法 |
| JPH02277275A (ja) | 1989-04-19 | 1990-11-13 | Hitachi Ltd | 電子キヤリア無限層状構造酸化物超伝導体及びジョセフソン接合 |
| JPH0537030A (ja) | 1991-07-29 | 1993-02-12 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 超伝導整流素子 |
| DE69218388T2 (de) * | 1991-12-10 | 1997-10-23 | Sumitomo Electric Industries | Supraleitendes Bauelement mit extrem dünnem Kanal aus supraleitendem Oxyd und sein Herstellungsverfahren |
| JPH06263588A (ja) | 1993-03-09 | 1994-09-20 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 酸化物超電導膜の製造方法 |
| US5643428A (en) * | 1995-02-01 | 1997-07-01 | Advanced Micro Devices, Inc. | Multiple tier collimator system for enhanced step coverage and uniformity |
| US6476413B1 (en) * | 1995-10-24 | 2002-11-05 | The Regents Of The University Of California | High temperature superconducting Josephson junctions and SQUIDs |
| DE19634118A1 (de) * | 1996-08-23 | 1998-02-26 | Forschungszentrum Juelich Gmbh | Schichtenfolge sowie eine solche enthaltendes Bauelement |
| JP2908346B2 (ja) | 1996-08-29 | 1999-06-21 | 株式会社東芝 | 超電導構造体 |
| US5939730A (en) * | 1996-11-04 | 1999-08-17 | Trw Inc. | Self-aligned thin barrier high temperature superconductor edge junction |
| US5892243A (en) * | 1996-12-06 | 1999-04-06 | Trw Inc. | High-temperature SSNS and SNS Josephson junction and method of making junction |
| JP3278638B2 (ja) | 1998-09-01 | 2002-04-30 | 日本電気株式会社 | 高温超伝導ジョセフソン接合およびその製造方法 |
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-
2002
- 2002-03-26 JP JP2002086896A patent/JP2003282981A/ja active Pending
-
2003
- 2003-03-18 US US10/391,412 patent/US6790675B2/en not_active Expired - Fee Related
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- 2003-03-26 EP EP03251892A patent/EP1349219B1/en not_active Expired - Lifetime
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