JP2003279378A - シンクロレゾルバ - Google Patents
シンクロレゾルバInfo
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Abstract
換性を実現するためのシンクロレゾルバを提供する。 【解決手段】 環状ステータ基部(51a)の円周には
ステータポール(52)が等間隔に配されている。A
相、B相、及びC相のレゾルバ信号を出力するための巻
線(81)を型巻きしたコイルボビン(70)を、ステ
ータポール(52)に挿嵌し、各相のレゾルバ信号を2
相信号に変換して得られるSIN信号,COS信号をオ
シロスコープに入力してリサージュ図形を観察し、リサ
ージュ図形が略真円となるように、コイルボビン(7
0)の取り付け位置を微調整することにより、各相のレ
ゾルバ信号における包絡線の直流成分のバランス調整を
行う。
Description
巻線のバラツキを補正し、製品間の互換性を確保するた
めの改良技術に関する。
に示すように、サーボモータシステムの角度位置検出器
として、シンクロレゾルバが用いられている。シンクロ
レゾルバは、ロータ鉄心がステータ鉄心に対して相対的
に角度変位することにより、両者の空隙中のリラクタン
スが変化することを利用してその回転角度位置を検出す
るものであり、シンクロレゾルバステータには120°
の電気角の位相差をもつA相、B相、及びC相の検出信
号用の巻線が巻回されている。各相の巻線の巻数、イン
ダクタンス、抵抗値等にバラツキがあると、3相の信号
に不平衡が生じ、真値に対して誤差を生じるため、位置
検出器としての精度が低下する。かかる問題点を解決す
るため、従来では、特開2000−262081(特許
文献2)に開示されているように、レゾルバ装置の各相
のバラツキを補正するための補正データをドライブユニ
ット内に予め記憶しておき、レゾルバ装置からの多相出
力信号を相変換回路で2相出力信号に変換し、R/Dコ
ンバータと上記補正データによりデジタル位置信号を得
る等することで、モータ部とドライブユニットとの互換
性を保つように構成していた。
献2に開示されている技術では、最低限、モータ部に補
正データを予め記憶しておき、システム起動時にドライ
ブユニット側のメモリに当該補正データをロードする必
要があるため、モータ部には補正データ記憶用のROMを
実装する必要があり、ドライブユニットには補正データ
読み込み用のメモリの実装が必要となる。つまり、ダイ
レクトドライブモータシステムの部品点数が増大し、コ
ストが高くなる。さらに、同文献には、モータ部に補正
データに加えて相変換回路とR/Dコンバータをも実装
することで、補正データを加味した位置検出信号をドラ
イブユニットに出力する構成も開示されているが、モー
タ部の構成がさらに複雑になる。また、何れの場合も個
々のモータ毎のレゾルバの形状のわずかな誤差の相違に
よる影響や、ステータコイルの巻数の相違などに起因す
るバラツキを補正するには必ずしも十分ではなかった。
確保しつつ、簡易な構成で製品間の互換性を実現するた
めのシンクロレゾルバを提案することを課題とする。ま
た、本発明は簡易な方法で精度よく巻線の位置調整を可
能とする方法を提案することを課題とする。
く、本発明のシンクロレゾルバは、環状ステータ基部の
円周方向にわたって等間隔に配されたステータポールを
備えるステータと、前記ステータに対して相対的に角度
変位し、前記ステータとの間隙中のリラクタンス成分を
変化せしめるロータとを備えたシンクロレゾルバにおい
て、前記ステータポールに巻回される各相の巻線位置を
調整するための位置調整手段を備えたことを特徴とす
る。かかる構成により、高精度な絶対精度を確保しつ
つ、製品間の互換性を実現することができる。
タポールに挿嵌可能な形状を成すコイルボビンである。
コイルボビンを用いることにより、巻線の取り付け位置
を高精度に調整することができる。
け位置の緩み防止機構を備えている。取り付け位置の緩
み防止機構として、例えば、ボビン中空内部に凸設され
た突起部等が好適である。
出力されるレゾルバ信号を変換して得られる2相信号を
オシロスコープに入力して得られるリサージュ図形が略
真円となるように前記位置調整手段の位置調整を行う。
2相信号を利用することで、巻線位置の調整を容易に行
える。
出力されるレゾルバ信号を変換して得られる速度信号が
略一直線となるように前記位置調整手段の位置調整を行
う。速度信号を利用することで、巻線位置の調整を容易
に行える。
出力されるレゾルバ信号を変換して得られるデジタル位
置信号と、前記シンクロレゾルバの角度位置の基準を示
す位置検出器が出力する位置信号(基準信号)との偏差
が所定値以下となるように前記位置調整手段の位置調整
を行う。レゾルバが出力するデジタル位置信号と位置検
出器が出力する基準信号とを比較することで、巻線位置
の調整を容易に行える。
適な実施形態について説明する。
ータシステムの構成図である。同図に示すように、同シ
ステムは、主に、回転軸11を回転駆動するためのダイ
レクトドライブモータ10と、ダイレクトドライブモー
タ10の駆動制御を行うドライブユニット20と、モー
タの角度位置を検出するレゾルバ(絶対位置検出用レゾ
ルバ、及び相対位置検出用レゾルバ)へ励磁信号を供給
するとともに当該レゾルバから出力される多相レゾルバ
信号を伝達するレゾルバ用信号ケーブル41と、モータ
駆動電力を供給するモータケーブル42から構成され
る。
号を2相信号(SIN信号,COS信号)に変換し、さ
らに励磁信号の周波数による同期整流等を施した上で、
補正ROM22に内蔵されている補正データを取り込ん
で補正後の信号をR/D変換し、デジタル位置信号をコ
ントローラ30へ出力するコントローラ回路21と、コ
ントローラ30からのフィードバック制御により、ダイ
レクトドライブモータ10の回転角度位置を正確に制御
するため、モータケーブル42を介してモータ端子32
へ励磁電流を供給するためのパワーアンプ回路23とを
備えている。
る各相のバランスのずれに起因する誤差を修正するため
の補正データが記憶されているのではなく、レゾルバの
種類によって定まる誤差を修正するための補正データが
記憶されている。
面図である。同図に示すように、ダイレクトドライブモ
ータ10には中空筒型のハウジング12内に収容された
回転軸11がクロスローラ軸受19を介して回転自在に
軸支されている。クロスローラ軸受19は、ハウジング
12に固設された内輪18と、回転軸11の下端部内周
面に固設された外輪16と、両者の間を転動する転動体
17から構成されている。内輪18の外周面には互いに
直交する第1傾斜軌道面と第2傾斜軌道面とから成る断
面が直角二等辺三角形状の外方軌道凹溝が形成され、外
輪16の内周面には互いに直交する第3傾斜軌道面と第
4軌道面とから成る断面が直角二等辺三角形状の内方軌
道凹溝が形成されている。転動体17は、第1傾斜軌道
面と第4傾斜軌道面にそれぞれ転接する複数の第1の転
動体17と、隣り合う第1の転動体17の間に位置して
第2傾斜軌道面と第3傾斜軌道面に転接する第2の転動
体17から成る。
積層し、半径方向外側に向かって突出する複数の極歯を
有する環状のモータロータ15が嵌着固定されており、
これと対向するハウジング12内周面には珪素鋼板を積
層し、半径方向内側に向かって突出する複数の磁極を備
えるモータステータ13が配置されている。当該磁極は
略T字状の形状を成し、モータケーブル42を介してパ
ワーアンプ回路23から供給される励磁電流により回転
磁界を発生するためのステータコイル14が巻回される
とともに、モータロータ15の極歯と所定の間隙をおい
て対峙する位置に多数の磁極歯が形成されている。
を検出するためのレゾルバ50と、相対角度位置を検出
するためのレゾルバ60が設けられている。レゾルバ5
0は回転軸11の内周面に固接された環状の成層鉄心か
らなるレゾルバロータ54と、ハウジング12に固設さ
れレゾルバロータ54と対峙する環状の成層鉄心からな
るレゾルバステータ51と、レゾルバステータ51のス
テータポールに巻回された巻線(ステータコイル)81
から構成される単極レゾルバである。レゾルバ60は回
転軸11の内周面に固接された環状の成層鉄心からなる
レゾルバロータ64と、ハウジング12に固設されレゾ
ルバロータ64と対峙する環状の成層鉄心からなるレゾ
ルバステータ61と、レゾルバステータ61のステータ
ポールに巻回された巻線(ステータコイル)82から構
成される多極レゾルバである。
図である。同図に示すように、レゾルバ50は3相バリ
アブルリラクタンス型レゾルバであり、レゾルバステー
タ51とレゾルバロータ54との間隙のリラクタンスが
レゾルバロータ54の回転角度位置により変化し、レゾ
ルバロータ54の1回転でリラクタンス変化の基本波成
分が1周期となる構造を備えている。つまり、レゾルバ
ステータ51の外径中心、内径中心、及びレゾルバロー
タ54の外径中心はダイレクトドライブモータの回転中
心O1と一致するが、レゾルバロータ54の内径中心O2
は回転中心O1に対してΔxだけわずかに偏心するよう
に、レゾルバロータ54の径方向の肉厚を連続的に変化
させている。
でA相、B相及びC相を構成する各々6つ(計18個)
のステータポール52が環状の成層鉄心からなるステー
タ基部51aの円周方向にわたって等間隔に配置されて
いる。ステータポール52は角柱状の形状をなし、ステ
ータ基部51aに対して直立している。また、その断面
形状は長手方向に一様であり、巻線81が型巻きされて
いるコイルボビン70が挿着自在となるよう加工されて
いる。ステータポール52の先端にはコイルボビン70
の脱落防止用のつば53が溶接等の接合手段で接合され
ており、つば53の下端部に凸設された凸部53aと、
ステータポール52の先端に凹設された凹部52aが嵌
合している。つば53をステータポール52に接合する
方法としては、溶接に限らず、例えば、かしめ等でもよ
く、導電性を損なわないものであれば、接着剤による接
着等でもよい。上記の構成において、巻線81の共通線
に励磁信号を印加し、レゾルバロータ54を1回転させ
ると、A相、B相及びC相の各巻線81からは1サイク
ル毎に120°位相がずれた多相レゾルバ信号が各々出
力される。
タポール52の拡大図である。同図に示すように、コイ
ルボビン70は巻線81を巻回するための巻枠部70b
と、巻枠部70bの上下外周から外方延出形成された2
つの鍔部70aからなり、巻枠部70bには巻線81が
均一に巻回されている。コイルボビン70の材質とし
て、適度な弾力性のある非磁性体であれば、特に限定さ
れるものではなく、例えば、スチレン系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ナイ
ロン、ポリブチレンテレフタレート樹脂などの熱可塑性
樹脂であれば、射出成形が容易である。ステータポール
52はステータ基部51aの外周面に対して垂直に凸設
された角柱体であり、湾曲のない直立形状をなしてい
る。巻線81が予め型巻きされたコイルボビン70をス
テータポール52に挿着し、巻線81に所定の交流信号
を印加した状態で、SIN信号とCOS信号の2相に変
換された信号、同期整流後の信号、又は速度信号等をオ
シロスコープで観察し、各相のレゾルバ信号のバランス
がとれるようにコイルボビン70の取り付け位置を調整
することにより、巻線81の取り付け誤差等に起因する
バランスの不整合を解消することができる。各相につい
て、少なくともコイルボビン70を1ヶ所ずつ位置調整
すれば、全体的にバランスが良くなることが本発明者の
実験により確認できている。コイルボビン70の装着位
置の調整手順については後述する。
向)にわたって断面形状が略一定の形状をなしているた
め、コイルボビン70を挿着した後でも上下方向に微調
整が可能である。各相のバランスの整合性がとれた状態
で、接着剤によりコイルボビン70をステータポール5
2に固着すれば、製品間でばらつきのない、つまり、互
換性のあるシンクロレゾルバを得ることができる。従来
のように型巻きされた空芯コイルをステータポール52
に挿入、固定する場合や巻線をステータポール52に直
巻きする場合では巻線とステータポール52との間に微
小な間隙を生じ、巻線の取り付け精度を高めることが困
難であるが、樹脂成型されたコイルボビン70を用いれ
ば、弾力性のある樹脂を介して巻線81がステータポー
ル52に巻回されるため、適度な圧着力により、かかる
間隙の発生を抑止し、高精度な位置決めを可能にでき
る。
コイルボビン70にはステータポール52を挿嵌するた
めの中空部が長手方向に沿って形成されており、緩み防
止用の突起部70cが中空内部に向けて凸設されてい
る。突起部70cの先端は断面半円形となっており、適
度な圧着力でステータポール52に当接し、コイルボビ
ン70の上下方向の位置ずれを防止している。図7はコ
イルボビン70の透視図であり、突起部70cがコイル
ボビン70の長手方向に沿って内筒に凸設されている状
態を示している。突起部70cの形状は同図に示した形
状に限らず、例えば、断面V字状若しくはU字状の凸部
又は凹部でもよい。
ず、非磁性体で弾性に富み、適度な圧着力のある素材で
あれば、プラスチック等の他の素材でもよい。また、つ
ば53は必ずしも必須ではなく、コイルボビン70をス
テータポール52に対して確実に固着できる場合には不
要である。また、ステータポール52につば53を取り
付ける場合には、上記のようにステータポール52とつ
ば53を別体とした構成とする他、例えば、つば付きの
ステータポールの下端部に凹部(若しくは凸部)を設
け、ステータ基部51aにこれに嵌合する凸部(若しく
は凹部)を設け、両者を嵌合した状態で接着剤等の適宜
の方法を用いて接合してもよい。また、コイルボビン7
0を縦に分割しておき、ステータポール52を両者の間
に挿嵌した状態で、両者を挟着し、巻線81を直巻きす
るように構成してもよい。
突起部20cを設ける構成を例示したが、コイルボビン
70の樹脂の弾力性により緩みを防止できれば、突起部
20cを省略してもよい。また、位置調整のしやすさ、
取り付け精度の向上、巻線の損傷防止のためにはコイル
ボビン70を介するのが好ましいが、絶縁材等を介して
巻線をステータポール52に直接巻回する場合や、絶縁
材を介して型巻きコイルを挿入する場合にも、本発明を
適用することができる。
図である。同図に示すように、レゾルバステータ61の
内径中心Oはレゾルバロータ64の内径中心Oと一致し
ており、レゾルバステータ61とレゾルバロータ64と
の間隙のリラクタンスがレゾルバロータ64の回転角度
位置により変化し、レゾルバロータ64の1回転でリラ
クタンス変化の基本波成分が複数周期となる構造を備え
ている。レゾルバステータ61の外周面にはA相、B相
及びC相が120°の電気角でずれるようにステータポ
ール62が交互して等間隔に、この例では計18個配置
されている。ステータポール62はステータ基部61a
の外周面に対して垂直に凸設された角柱体であり、くび
れのないストレート形状をなしている点は上述したステ
ータポール52の構成と同様である。各々のステータポ
ール62には巻線82が巻回されたコイルボビン70が
装着固定されており、その上端部にはコイルボビン70
の脱落防止用のつば63が溶接等の接合手段で接合され
ている。ステータポール62に装着されるコイルボビン
70の具体的構成は上述した通りであり、ステータポー
ル62上での巻線82の位置を微調整できるように構成
されている。
例では3)の倍数であればよく、18個に限定されるも
のではない。また、この例では、レゾルバロータ64の
内周面には所定のピッチで形成された突極状の極歯が2
4個形成されているが、この極歯の数はモータロータ1
5の歯数の整数分の1に設定されていればよく、24に
限定されるものではない。また、上記極歯をさらに電気
的に細分割することにより、相対位置検出用レゾルバ6
0の分解能をさらに向上させることもできる。巻線82
の共通線に励磁信号が供給されると、レゾルバロータ6
4が1回転する間に各相毎に24サイクルの交流信号が
多極レゾルバ信号として出力される。
る電気系統の概略構成図である。ここでは、説明の便宜
上、絶対位置検出用レゾルバの電気系統を示すが、相対
位置検出用レゾルバの電気系統も同様の構成となってい
る。レゾルバ用信号ケーブル41には、A相、B相及びC
相を構成する各巻線81に励磁信号を伝達するための励
磁信号線(共通線)COMと、A相のレゾルバ信号φAを
伝達するための検出信号線41aと、B相のレゾルバ信
号φBを伝達するための検出信号線41bと、C相のレ
ゾルバ信号φCを伝達するための検出信号線41cとが
各々螺旋状に配線されている。ドライブユニット20に
内蔵されているコントローラ回路21は、励磁信号線CO
Mに励磁信号を供給するための励磁信号源21aと、各
相のレゾルバ信号を検出するためのセンス抵抗R1,R
2,R3を含んで構成されている。
励磁信号源21aの発信角周波数をωとし、高次成分を
無視すると、各相のレゾルバ信号は下記の(1)式〜
(3)式に示す通りとなる。ここでは、説明の便宜上、
A相を基準としてB相及びC相の位相がそれぞれ120度
遅れる場合を例示する。同図において、λは絶対位置検
出用のレゾルバロータ54が一回転するときに検出され
る一周期分のレゾルバ信号である。相対位置検出用のレ
ゾルバロータ64が一歯分回転するときも同様の波形パ
ターンとなる。コントローラ回路21はこれら3相のレ
ゾルバ信号を2相信号(SIN信号,COS信号)に変
換する。2相変換後のSIN信号及びCOS信号を下記
の(4)式〜(5)式に示す。(5)式において、sq
r(x)は引数xの平方根を返す関数とする。これらの
2相信号をR/D変換することで、デジタル位置信号が
得られる。2相信号をR/D変換する際に、レゾルバの
形式、仕様等に応じて固有の高次成分誤差を補正するた
めの補正データを加味すると、デジタル位置信号の精度
向上に好適である。 φA=(A1+A2SINθ)・SINωt …(1) φB={B1+B2SIN(θ−2π/3)}・SINωt …(2) φC={C1+C2SIN(θ−4π/3)}・SINωt …(3) SIN信号=φA−(φB+φC)/2 …(4) COS信号=sqr(3/4)・(φB−φC) …(5) 巻線81の巻数の相違やレゾルバの形状の微小な誤差の
バラツキにより、(1)式〜(3)式の包絡線の直流成
分(A1,B1,C1)にバラツキが生じる。直流成分
(A1,B1,C1)のバラツキは上述した補正ROM22を
用いた補正では不十分であるが、巻線81が巻回されて
いるコイルボビン70のステータポール52上での装着
位置を微調整することで、直流成分(A1,B1,C1)
のバラツキを効果的に改善できることが本発明者の実験
により明らかとなった。以下に絶対位置検出用レゾルバ
50におけるコイルボビン70の装着位置を調整するた
めの具体的な手法について説明するが、相対位置検出用
レゾルバ60についても同様にステータポール62上で
のコイルボビン70の装着位置を微調整することで、相
対位置検出用レゾルバ60から出力されるレゾルバ信号
の包絡線の直流成分のバラツキを補正できる。そのため
には、ハウジング12及び回転軸11に絶対位置検出用
レゾルバ50を組み込んだ状態でレゾルバロータ54を
手動、或いはモータにより回転させ、「所定の信号」を
観察しながら手動でコイルボビン70の装着位置を微調
整する。「所定の信号」として、上述の2相信号、当該
2相信号が入力されるR/D変換のための回路に含まれ
る同期整流部での発振角周波数ωによる同期整流処理後
の速度信号、R/D変換後のデジタル位置信号などが好
適である。
ながらコイルボビン70の位置調整を行うには、上述の
SIN信号及びCOS信号をオシロスコープに取り込
み、X=COS信号,Y=SIN信号として、リサージ
ュ図形を観察しながら観察波形が略円形となるように、
コイルボビン70の装着位置を微調整する。図10は直
流成分(A1,B1,C1)のバランスがとれた状態で観
察されるリサージュ図形である。同図において、リサー
ジュ図形が真円とならないのは、レゾルバ固有の高次成
分の影響があるためである。直流成分(A1,B1,
C1)のバランスがとれた状態では2つの略円形状の包
絡線が略同心円となるように表示される。これに対し、
直流成分(A1,B1,C1)にバラツキが生じると、リ
サージュ図形が変形する。リサージュ図形の変形は各々
の直流成分のバラツキに固有の特徴的な変化となって現
れる。
バラツキがあるとき、つまり、A1:B1:C1=k:
1:1(k≠1)のときは、包絡線のずれがX軸方向に
拡大(k>1)又は縮小(0<k<1)する。同様に、
B1のみがC1及びA1と比較してバラツキがあるとき、
つまり、A1:B1:C1=1:n:1(n≠1)のとき
は、包絡線のずれがX軸に対して120度の方向に拡大
(n>1)又は縮小(0<n<1)する。また、C1の
みがA1及びB1と比較してバラツキがあるとき、つま
り、A1:B1:C1=1:1:m(m≠1)のときは、
包絡線のずれがX軸に対して240度の方向に拡大(m
>1)又は縮小(0<m<1)することが本発明者の実
験で確認されている。図11は、A1のみがB1及びC1
と比較して1%のバラツキがあるとき、つまり、A1:
B1:C1=101:100:100のときのリサージュ
図形である。このように、包絡線のずれの方向とずれの
大きさを観察することにより、どのコイルボビン70を
どの程度に位置調整すればよいか簡単に判断できる。
の変動(いわゆる速度脈動)を観察しながらコイルボビ
ン70の位置調整を行うには、速度信号の脈動が略一直
線状(すなわち、ほぼ速度脈動がない状態)となるよう
に調整する。図12は、直流成分(A1,B1,C1)の
バランスがとれた状態で観察される速度信号の波形であ
る。同図において、横軸は絶対位置検出用のレゾルバロ
ータ54の回転角度を示し、縦軸は信号レベル(速度脈
動の大きさ)を示している。レゾルバロータ54が一回
転すると、相数分(ここでは、3相レゾルバのため、3
周期分)の速度信号が観察される。相対位置検出用のレ
ゾルバロータ64が一歯分だけ回転した場合も、同様の
波形パターンとなる。レゾルバ固有の高次成分の影響が
あるため、速度信号は一直線とはならず、略正弦波状に
わずかに屈曲する。これに対し、直流成分(A1,B1,
C1)にバラツキが生じると、速度信号の波形が変形す
る。速度信号波形の変形は各々の直流成分のバラツキに
固有の特徴的な変化となって現れ、相数分の周期波形と
はならない。図13は、A1のみがB1及びC1と比較し
て1%のバラツキがあるとき、つまり、A1:B1:C1
=101:100:100のときの速度信号の波形図で
ある。同図に示すように、回転角が90度のときと27
0度のときの速度信号のレベルが大きく変化している。
このように、速度信号が変形するレゾルバロータ54の
回転角度とその大きさを観察することで、どのコイルボ
ビン70をどの程度に位置調整すればよいか簡単に判断
できる。もとより、本調整手法において、速度信号をA
/D変換して得られるデジタル信号を基にコイルボビン
70の位置調整を行ってもよい。
ジタル位置信号を観察しながらコイルボビン70の位置
調整を行うには、角度位置検出の基準となる位置検出器
(例えば、高分解能のロータリエンコーダ)を組み立て
完成後のダイレクトドライブモータ10に連結し、位置
検出器の出力信号(基準信号)と絶対位置検出用レゾル
バ50から得られるデジタル位置信号を比較する。具体
的には、基準となる位置検出器の角度位置を横軸に設定
し、偏差を縦軸に設定してデジタル位置信号と基準信号
の偏差をみると、バランスがとれた状態では常に縦軸の
値は0となるのに対し、直流成分(A1,B1,C1)に
バラツキがあると、上述の第2の調整手法と同様の波形
パターンの変化を観察できるため、レゾルバロータ54
を回転させながら両者の偏差が小さくなるようにコイル
ボビン70の位置調整を行う。
すように、各相の巻線81に可変抵抗RX,RY,RZ
を追加し、これらの抵抗値を微調整することで、レゾル
バ信号の包絡線の直流成分(A1,B1,C1)のバラン
ス調整をすることも可能である。可変抵抗RX,RY,
RZを追加するだけで精度よく直流成分(A1,B1,C
1)のバランス調整が可能となるため、バランス調整の
自由度が向上する。さらに、コイルボビン70の装着位
置が経時的に微小変化した場合でも、ダイレクトドライ
ブモータ10を分解等することなく、直流成分(A1,
B1,C1)を簡便に再調整できる。
ではなく、例えば、絶対位置検出用レゾルバ50及び相
対位置検出用レゾルバ60のステータポール数は任意で
ある。また、ステータポール52,62はステータ基部
51a,61aに対して外歯となる構成を例示したが、
内歯となる構成であってもよい。レゾルバ信号の相数に
ついても、3相レゾルバに限らず、例えば、2相レゾル
バ、4相レゾルバ、6相(差動)レゾルバなどを用いる
ことができる。6相レゾルバでは、上述の(1)式〜
(3)式のレゾルバ信号に対して−180度電気角が遅
れた相信号が存在し、差動アンプを通して3相信号に変
換される。また、レゾルバ信号を相変換回路、R/D変
換回路により処理し、デジタル位置信号を得る代わりに
レゾルバ信号をA/D変換し、これらの回路と同等の処
理を演算装置を用いてソフトウエアにより行うようにし
てもよい。その場合、上述の第1の調整手法又は第2の
調整手法を適用する場合には、途中で得られるSIN信
号、COS信号、速度信号に相当する演算結果をD/A
変換して得られる信号を用いればよい。
ることなく、より高精度な絶対精度を確保した上で、製
品の互換性を確保することが可能となる。また、メカ部
であるシンクロレゾルバと、電気回路制御部である演算
回路部とを個別に生産、管理することができるため、各
々の製造工程においてシンクロレゾルバのバラツキ補正
工程を不要とし、最終製品の製造工程まで独立に生産す
ることが可能となる。また、本実施形態のシンクロレゾ
ルバは互換性があるため、メンテナンス、修理等の保全
においても有利である。
保しつつ、製品間の互換性を実現するためのシンクロレ
ゾルバを提供することができる。
ある。
る。
の概略構成図である。
である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 環状ステータ基部の円周方向にわたって
等間隔に配されたステータポールを備えるステータと、
前記ステータに対して相対的に角度変位し、前記ステー
タとの間隙中のリラクタンス成分を変化せしめるロータ
とを備えたシンクロレゾルバにおいて、 前記ステータポールに巻回される各相の巻線の位置を調
整するための位置調整手段を備えたことを特徴とする、
シンクロレゾルバ。 - 【請求項2】 前記位置調整手段は、ステータポールに
挿嵌可能な形状を成すコイルボビンである、請求項1に
記載のシンクロレゾルバ。 - 【請求項3】 前記コイルボビンは、取り付け位置の緩
み防止機構を備えている、請求項2に記載のシンクロレ
ゾルバ。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のうち何れか1項
に記載の位置調整手段の位置調整方法であって、 前記巻線から出力されるレゾルバ信号を変換して得られ
る2相信号をオシロスコープに入力して得られるリサー
ジュ図形が略真円となるように前記位置調整手段の位置
調整を行う、位置調整方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のうち何れか1項
に記載の位置調整手段の位置調整方法であって、 前記巻線から出力されるレゾルバ信号を変換して得られ
る速度信号が略一直線となるように前記位置調整手段の
位置調整を行う、位置調整方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項3のうち何れか1項
に記載の位置調整手段の位置調整方法であって、 前記巻線から出力されるレゾルバ信号を変換して得られ
るデジタル位置信号と、前記シンクロレゾルバの角度位
置の基準を示す位置検出器が出力する位置信号との偏差
が所定値以下となるように前記位置調整手段の位置調整
を行う、位置調整方法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003007030A JP4147469B2 (ja) | 2002-01-15 | 2003-01-15 | シンクロレゾルバ |
Applications Claiming Priority (3)
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|---|---|---|---|
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|---|---|
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-
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- 2003-01-15 JP JP2003007030A patent/JP4147469B2/ja not_active Expired - Lifetime
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