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JP2003261731A - バインダー及びその製造方法 - Google Patents

バインダー及びその製造方法

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JP2003261731A
JP2003261731A JP2002060678A JP2002060678A JP2003261731A JP 2003261731 A JP2003261731 A JP 2003261731A JP 2002060678 A JP2002060678 A JP 2002060678A JP 2002060678 A JP2002060678 A JP 2002060678A JP 2003261731 A JP2003261731 A JP 2003261731A
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binder
weight
resin
meth
film
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JP2002060678A
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Takashi Motomura
隆司 本村
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温で分解し、炭化物を生じず、焼結工程で
クラックや膨れ等の問題を生じず、欠陥のない焼結体を
提供しうるバインダーを提供することを課題とする。 【解決手段】 基板上に無機質粉末とバインダーの混合
物からなるグリーン皮膜を形成し、グリーン皮膜を焼成
して無機質膜を得る際に用いるバインダーであって、バ
インダーが、(メタ)アクリル酸系樹脂20〜99重量
%とテルペン系樹脂1〜80重量%からなることを特徴
とするバインダーにより上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バインダー及びそ
の製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、非酸化
雰囲気の焼成条件下においても低温で容易に分解・飛散
し、無機質膜にクラック等の欠陥を生じず、かつ基板と
グリーン皮膜との密着性を向上さすバインダー及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
セラミック多層基板やセラミックコンデンサの電極の製
造工程において、アルミナやチタン酸バリウム等からな
るセラミックス焼結体又はセラミックスグリーン成形体
を基板とし、その上にセラミックスや金属等の無機質粉
末を含むグリーン成形皮膜を形成したあと、脱脂・焼結
を行い、基板と無機質膜を一体化させる方法が用いられ
ている。
【0003】この場合、基板面に皮膜を形成してから脱
脂を開始するまでの間、基板面とグリーン皮膜との密着
性が優れたものでなければならない。基板面とグリーン
皮膜との密着性が弱いと、基板からグリーン皮膜がはが
れやすく、その結果、焼結体の生産効率が悪くなるた
め、密着性に優れたグリーン皮膜を与えるバインダーが
必要となる。
【0004】また、無機質粉末として、窒化物や金属等
の酸化されやすい物質を使用する場合、酸化性雰囲気下
で脱脂・焼結するとこれら物質が酸化され、非酸化物焼
結体としての特性が失われるので、非酸化性雰囲気下で
脱脂・焼結を行なわなければならない。非酸化性雰囲気
は酸化性雰囲気よりバインダーが炭化物として残りやす
いため、未分解・未消失のバインダー由来の炭化物が内
部に残ったまま無機質粉末が焼結固化すると、無機質膜
中に空孔が生じ、クラックや膨れが発生しやすくなり、
緻密な無機質膜を得ることができなくなる。そのため非
酸化性雰囲気下でも炭化物として残存しないバインダー
が望まれている。また、バインダーの焼失温度が高い場
合、無機質膜に空孔が生じ、また長時間の脱脂が必要に
なるため、低温で分解・焼失するバインダーが望まれて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする手段】本発明者は、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、(メタ)アクリ
ル酸系樹脂とテルペン系樹脂からなる混合樹脂を用いる
ことによって、非酸化雰囲気でも低温分解性を有し、基
板とグリーン皮膜との密着性も向上することを見出し、
本発明に至った。かくして本発明によれば、基板上に無
機質粉末とバインダーの混合物からなるグリーン皮膜を
形成し、グリーン皮膜を焼成して無機質膜を得る際に用
いるバインダーであって、バインダーが、(メタ)アク
リル酸系樹脂20〜99重量%とテルペン系樹脂1〜8
0重量%からなることを特徴とするバインダーが提供さ
れる。
【0006】更に、本発明によれば、基板上に無機質粉
末とバインダーの混合物からなるグリーン皮膜を形成
し、グリーン皮膜を焼成して無機質膜を得る際に用いる
バインダーの製造方法であって、(メタ)アクリル酸系
単量体60〜99重量%とテルペン系樹脂1〜40重量
%と重合開始剤とからなる混合液を、分散剤を含む水系
媒体中に分散させて懸濁重合させることによりバインダ
ーを得ることを特徴とするバインダーの製造方法が提供
される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のバインダーは、(メタ)
アクリル酸系樹脂20〜99重量%とテルペン系樹脂1
〜80重量%からなる。(メタ)アクリル酸系樹脂とし
ては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)ア
クリル酸ブチル、ポリ(メタ)アクリル酸イソブチル、
ポリ(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、ポリ(メ
タ)アクリル酸ラウリル等のポリ(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル、前記ポリ(メタ)アクリル酸アルキル
エステル用のモノマーを二種以上共重合させて得られる
共重合ポリマー等が挙げられる。更に、分解性が損なわ
れない範囲で、前記ポリ(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル用の単量体と共重合可能な他の単量体(例えば、
グリシジルメタクリレート、ヒドロキシメタクリレー
ト、スチレン等)との共重合樹脂でもよい。これら樹脂
は単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。な
お、(メタ)アクリルはメタクリル又はアクリルを意味
する。これら(メタ)アクリル酸系樹脂のうち、熱分解
温度の低いポリメタクリル酸ブチル、ポリメタクリル酸
イソブチル、ポリメタクリル酸ラウリル、又はこれらを
主成分とする樹脂が好ましい。
【0008】(メタ)アクリル酸系樹脂の重量平均分子
量は、1万〜250万が好ましい。分子量の測定は下記
の方法によって行った。 ・測定装置:東ソー社製ゲルパーエミッションクロマト
グラフィーHLC−8020 ・使用カラム:東ソー社製TSK−GEL(直径7.8
mm×300mm)×3本 ・測定条件:0.8cc/min(THF)、40℃ ・測定試料:THF10ml中に樹脂を0.05g溶解
した試料(0.5g/cc) テルペン系樹脂としては、テルペン重合体、αピネン重
合体、βピネン重合体、芳香族変性テルペン重合体、テ
ルペン系水素添加樹脂、テルペンフェノール共重合体等
が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上
併用してもよい。テルペン系樹脂の重量平均分子量は、
500〜2000が好ましい。
【0009】バインダーの製造方法は、特に限定されな
い。例えば、(メタ)アクリル酸系樹脂とテルペン系樹
脂とを溶融混合する方法、(メタ)アクリル酸系単量体
にテルペン系樹脂を混合し、単量体を重合させる方法等
が挙げられる。得られたバインダーの重量平均分子量
は、1万〜250万であることが好ましく、10万〜1
50万であることがより好ましい。重量平均分子量が1
万未満の場合、無機質粉末とバインダーの混合物からな
るグリーン皮膜の粘性が低くなり、形状保持が困難にな
る場合があるので好ましくない。一方、250万を超え
ると、脱脂時に分解せず、炭化物として残存しやすくな
るので好ましくない。
【0010】ここで、バインダーは、使用時の取扱性を
考慮すると粒状物である方が好ましい。粒状物の平均粒
子径は、1〜600μmであることが好ましく、10〜
400μmであることがより好ましい。平均粒子径が1
μmより小さい場合、バインダーを溶剤に溶解させる場
合、粒子がママコ状となり、溶解させにくくなるため好
ましくない。一方、600μmを超えると、粒状物内部
への溶剤の浸透に時間がかかり、溶解時間が長くなるた
め好ましくない。粒状物を得る方法として、上記溶融混
合や重合により得られた塊状物を粉砕する方法や、重合
を懸濁重合下で行う方法等が挙げられる。この内、均一
な平均粒子径の粒状物を得やすい懸濁重合下で行うこと
が好ましい。懸濁重合によりバインダーを製造する場
合、(メタ)アクリル酸系単量体とテルペン系樹脂の使
用割合は、60〜99重量%と1〜40重量%であるこ
とが好ましく、70〜97重量%と30〜3重量%であ
ることがより好ましい。
【0011】(メタ)アクリル酸系単量体の使用割合が
60重量%未満の場合には、均一な懸濁重合体が得にく
くなるので好ましくない。また、60重量%以上とする
ことで、バインダーの熱分解温度が低温側へ移行するた
め脱脂や取り扱いが容易になるという利点がある。一
方、(メタ)アクリル酸系単量体の使用割合が99重量
%を越えると、基板とグリーン皮膜との密着性が(メ
タ)アクリル酸系樹脂単独使用時と変わらない程弱くな
るので好ましくない。なお、懸濁重合で得られたバイン
ダーの方が、(メタ)アクリル酸系樹脂とテルペン系樹
脂とを単純混合したバインダーより、基板とグリーン皮
膜との密着性を向上させることができる。この理由は明
らかではないが、懸濁重合により製造することによって
(メタ)アクリル酸系樹脂とテルペン系樹脂との均一性
が単純混合したものよりも優れているためではないかと
推定される。
【0012】使用できる(メタ)アクリル酸系単量体に
は特に限定はなく、例えば(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブ
チル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル等の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルが挙げられる。これら単量体は、組み合わせ
て使用してもよい。更に、分解性が損なわれない範囲
で、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分
とし、これと共重合可能な他の単量体(例えば、グリシ
ジルメタクリレート、ヒドロキシメタクリレート、スチ
レン等)とを組み合わせて使用してもよい。
【0013】これら(メタ)アクリル酸系単量体のう
ち、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸ラウリルは、これら単量体又はこれらを主成
分とする樹脂が低い熱分解温度を有するため好ましい。
懸濁重合は、上記単量体及び樹脂と重合開始剤とからな
る混合液を、分散剤を含む水系媒体中に懸濁させ懸濁液
を重合させることにより行うことができる。混合液には
連鎖移動剤が含まれていてもよい。
【0014】重合開始剤としては、例えば過酸化ベンゾ
イル、過酸化ラウロイル、過酸化オクタノイル、オクソ
クロロ過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキ
サイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ク
メンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパー
オキサイド等の油溶性過酸化物、2,2’−アゾビスイ
ソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)等の油溶性アゾ化合物が挙げられ
る。これらは単独で用いてもよく、2種以上併用しても
よい。重合開始剤の使用量としては、全単量体に対して
0.05〜1.0重量%であるのが好ましい。
【0015】分散剤としては、例えばポリビニルアルコ
ール、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水
溶性高分子、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイ
ト、ピロリン酸マグネシウム等の難水溶性無機塩が挙げ
られる。分散剤の使用量としては、使用する水系媒体
(例えば、水、又は水とアルコールのような水性媒体と
の混合物)に対して0.1〜5重量%であるのが好まし
い。
【0016】連鎖移動剤としては、例えばn−ドデシル
メルカプタン、t−オクチルメルカプタンのようなメル
カプト化合物、あるいはα−メチルスチレン、α−メチ
ルスチレン二量体等が挙げられる。これらは単独で用い
てもよく、2種以上併用してもよい。連鎖移動剤の使用
量としては、全単量体に対して0.01〜0.5重量%
であるのが好ましい。連鎖移動剤を用いることでバイン
ダーの分子量を調整することができ、その結果、バイン
ダー溶液の粘性を調整することができる。
【0017】水系媒体に対する混合液の割合としては、
懸濁液の安定性及び生産性等の点から、水系媒体100
重量部に対し混合液120〜30重量部が好ましく、1
00〜50重量部がさらに好ましい。懸濁重合を行う際
の条件は特に限定はなく、通常行われている条件によれ
ばよい。例えば重合反応温度は、使用する重合開始剤の
分解温度によって適切な温度が決められるが、通常50
〜130℃の範囲で決定される。本発明のバインダー
は、基板上に無機質粉末とバインダーの混合物からなる
グリーン皮膜を形成し、グリーン皮膜を焼成して無機質
膜を得る際に用いられる。
【0018】無機質粉末は、特に限定されず、アルミ
ナ、チタニア、シリカ、マグネシア、ジルコニア等の酸
化物、ムライト、コージェライト、ジルコン、チタン酸
バリウム、ジルコン・チタン酸鉛、チタン酸アルミニウ
ムの如く焼成・焼結を酸化性雰囲気で行なっても何ら差
し支えない酸化物系セラミックス粉末が挙げられる。更
に、本発明のバインダーの特徴が最も効果的に発揮され
るのは、酸化性雰囲気で脱脂・焼結を行うと酸化変質を
起こす無機質粉末、例えば窒化アルミニウム、窒化珪
素、窒化ほう素等の窒化物;炭化珪素、炭化タングステ
ン、炭化ほう素等の炭化物;あるいはアルミ、銅、ニッ
ケル、ステンレス、チタンアルミ合金等の金属等の1種
以上の粉末である。なお、無機質粉末の種類によって
は、脱脂・焼結雰囲気に微量の酸素が存在しても実質的
な悪影響を受けないものもあるので、このような無機質
粉末と酸化変質を起こす無機質粉末とを組合せて使用す
る場合は、脱脂・焼結雰囲気に酸素や水分等が少量含ま
れていても差し支えない。
【0019】本発明のバインダーを用いた無機質膜の製
法に関しては、格別特殊なものではなく、常法に従って
行なえばよいが、一般的な方法として例示するならば、
無機質粉末を本発明のバインダー及び適当な分散媒(好
ましいのはアセトン、メチルエチルケトン、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノー
ル、ブチルセロソルブ、テレピネオール、酢酸エチル、
トルエン、キシレン等の有機溶媒の単独もしくは混合
物)と共に均一混練する。バインダーの使用量は適当に
決めればよいが、溶液の粘性、グリーン皮膜の保形性あ
るいは焼結時における分解・飛散性等を考慮して最も一
般的なのは無機質粉末100重量部に対して5〜40重
量部の範囲である。このとき、必要によっては分散剤
(グリセリン、ソルビタン等の多価アルコールエステル
等、あるいはアミン系分散剤)、グリーン皮膜に可塑性
を与えるための可塑剤(ポリエチレングリコール、ジブ
チルフタレート、ジオクチルフタレート等)あるいは焼
結助剤(ガラス粉、クレイ、タルク、マグネシア、カル
シア、イットリア、セリア等)を適量配合することも可
能である。次いで必要により脱泡してから基板上に任意
の形状に成膜して、グリーン皮膜を得る。基板として
は、金属基板、ガラス基板、セラミックス焼結体、セラ
ミックスグリーン成形体等が挙げられる。
【0020】成膜法は、一切制限がなく、プレス成膜、
射出成膜、押出成膜、ドクターブレード法等、従来から
知られた任意の方法を採用できる。次いでこのグリーン
皮膜を加熱処理し、分散媒の揮発除去、バインダーの分
解・飛散及び焼結を行なう。加熱処理温度を一気に焼結
温度まで高めると無機質膜にクラックが入ったり空孔欠
陥ができ易くなるので、好ましくは段階的もしくは連続
的に徐々に昇温し、分散媒の揮発及びバインダーの分散
・飛散を比較的低温域で完了させてから焼結を行なうよ
うにすることが望ましい。本発明のバインダーは、例え
ば、セラミック多層基板製造、セラミックコンデンサの
電極製造等の種々の用途に使用することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
また、以下の実施例において、平均粒子径は以下の方法
により測定した。平均粒子径の測定はマルチサイザーI
I(ベックマンコールター社製)で行なった。測定方法
は、Coulter Electoronics Li
mited発行のREFERENCE MANUAL
FOR THE COULTERMULTISIZER
(1987)に従って、280μmの径のアパチャーを
用いてキャリブレーションを行い測定した。具体的に
は、樹脂粒子0.1gを0.1%ノニオン界面活性剤溶
液10ml中にタッチミキサー及び超音波を用いて予備
分散させ、これを本体備え付けのISOTON II
(ベックマンコールター社製:測定用電解液)を満たし
たビーカー中に、緩く撹拌しながらスポイドで滴下し
て、本体画面の濃度計の示度を10%前後に合わせた。
次に、マルチサイザーII本体にアパチャーサイズ28
0μm、Currentを3200、Gainを1、P
olarityを+と入力してmanualで測定を行
った。測定中はビーカー内を気泡が入らない程度に撹拌
しておき、樹脂粒子を10万個測定した点で測定を終了
した。
【0022】実施例1 攪拌機、温度計を備えた重合器に水200重量部、第三
燐酸カルシウム4重量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.
005重量部からなる分散媒を導入した。この後、メタ
クリル酸イソブチル単量体85重量部、テルペン系水素
添加樹脂(ヤスハラケミカル社製クロリアンM−10
5:重量平均分子量1400)15重量部、過酸化ベン
ゾイル0.25重量部を溶解し、その溶解液を重合器に
導入し混合液を得た。次に、重合器内を窒素置換した
後、攪拌下、70℃で6時間加熱して重合を完了した。
冷却後、この懸濁液に塩酸を加えて分散剤を分解した
後、固液分離、洗浄、乾燥して平均粒子径52μmの樹
脂粒子を得た。樹脂粒子の重量平均分子量は77万であ
った。
【0023】この樹脂粒子をアセトンに溶解して10重
量%溶液を得た。この溶液を離型処理したポリエステル
シート上に薄く延ばし、50℃で乾燥した後シートから
剥がしてフィルムを得た。このフィルムを熱重量測定装
置(セイコーインスツルメンツ製TG/DTA)を用い
て、アルミニウムセル上で、毎分250ccの窒素気流
雰囲気下、毎分10℃の昇温条件で40〜500℃の範
囲でフィルムの重量を測定した。この測定値をグラフに
プロットすることで、フィルムの熱分解性を評価するた
めの加熱減量曲線を得た。この加熱減量曲線を図1に示
す。また、熱重量測定後のアルミニウムセルに炭化物は
見られなかった。
【0024】次に、前記10重量%溶液を100μmの
アプリケーターを用いてドクターブレード法でチタン酸
バリウム焼結体上に延ばし、50℃で乾燥してフィルム
を作成した。次に、JIS K 5400 6.15に
準拠して、この焼結体に付着したフィルムに対してカッ
ターナイフで1mm間隔に傷を入れて100個のマス目
を作り、その上からセロハンテープ(共和社製パイロ
ン)で圧着して瞬間的に引き剥がし、焼結体上に残った
マス目の個数から密着性を評価した(以下クロスカット
テープ試験と記載する)。評価基準として、100個中
の未剥離個数が10個以上の場合、バインダーとしての
密着性が優れており、焼結体の生産効率は改善される。
未剥離個数が10個未満の場合、無機質膜の生産効率は
改善されない。結果を表1に示す。
【0025】実施例2 メタクリル酸イソブチル単量体95重量部、テルペン系
水素添加樹脂5重量部に代えたこと以外は、実施例1と
同様にして樹脂粒子(重量平均分子量96万)及びフィ
ルムを作成し、クロスカットテープ試験を行った。結果
を表1に示す。また、熱重量測定後のアルミニウムセル
に炭化物は見られなかった。なお、樹脂粒子の平均粒子
径は47μmであった。
【0026】実施例3 メタクリル酸イソブチル単量体70重量部、テルペン系
水素添加樹脂30重量部に代えたこと以外は、実施例1
と同様にして樹脂粒子(重量平均分子量54万)及びフ
ィルムを作成し、クロスカットテープ試験を行った。結
果を表1に示す。また、熱重量測定後のアルミニウムセ
ルに炭化物は見られなかった。なお、樹脂粒子の平均粒
子径は59μmであった。
【0027】実施例4 攪拌機、温度計を備えた重合器に水200重量部、ピロ
リン酸マグネシウム2重量部、ラウリル硫酸ナトリウム
0.005重量部からなる分散媒を導入した。この後、
メタクリル酸イソブチル単量体73重量部、メタクリル
酸メチル単量体12重量部、芳香族変性テルペン炭化水
素樹脂(ヤスハラケミカル社製YSレジンTR−10
5:重量平均分子量1150)15重量部、n−ドデシ
ルメルカプタン0.1重量部、過酸化ベンゾイル0.2
5重量部を溶解し、その溶解液を重合器に導入し混合液
を得た。次に、重合器内を窒素置換した後、攪拌下、7
0℃で6時間加熱して重合を完了した。冷却後、この懸
濁液に塩酸を加えて分散剤を分解した後、固液分離、洗
浄、乾燥して平均粒子径49μmの樹脂粒子を得た。樹
脂粒子の重量平均分子量は15万であった。得られた樹
脂粒子を用いて、実施例1と同様の手順でクロスカット
テープ試験を行った。結果を表1に示す。
【0028】実施例5 メタクリル酸イソブチル単量体50重量部、テルペン系
水素添加樹脂50重量部に代えたこと以外は、実施例1
と同様にして樹脂粒子(重量平均分子量28万)及びフ
ィルムを作成し、熱分解性評価及びクロスカットテープ
試験を行った。結果を図1及び表1に示す。また、熱重
量測定後のアルミニウムセルに炭化物は見られなかっ
た。なお、樹脂粒子の平均粒子径は、64μmであっ
た。
【0029】実施例6 メタクリル酸イソブチル樹脂85重量部(重量平均分子
量100万)、テルペン系水素添加樹脂15重量部とを
アセトンに溶解して10重量%溶液を得た。この後、溶
液を100μmのアプリケーターを用いてチタン酸バリ
ウム焼結体上に延ばし、50℃で乾燥してフィルムを作
成した。この焼結体に付着したフィルムに対してクロス
カットテープ試験を行った。結果を表1に示す。
【0030】比較例1 メタクリル酸イソブチル単量体100重量部に代えたこ
と以外は、実施例1と同様にして樹脂粒子(重量平均分
子量100万)及びフィルムを作成し、クロスカットテ
ープ試験を行った。結果を表1に示す。なお、樹脂粒子
の平均粒子径は、53μmであった。
【0031】
【表1】
【0032】表1からテルペン系樹脂を含むことで、フ
ィルムの密着性を向上させることができる。更に、(メ
タ)アクリル酸系樹脂とテルペン系樹脂を混合したバイ
ンダーよりも、テルペン系樹脂の存在下で(メタ)アク
リル酸系単量体を重合させて得られたバインダーの方
が、密着性が向上することがわかる。
【0033】実施例7 平均粒径3.5μmのアルミナ粉末80重量%、実施例
1の樹脂粒子4重量%、ブチルセロソルブ16重量%を
ロールミルで混練してペーストを作成した。次に、上記
ペーストをドクターブレード法によりチタン酸バリウム
焼結体上に延ばし、190℃で10分間乾燥させ、厚さ
0.1mmのグリーン皮膜を得た。このグリーン皮膜を
窒素気流中で500℃まで徐々に昇温し、同温度で2時
間保持して脱脂を行った後、1600℃で1時間保持し
て焼結した。得られたアルミナ膜の外観を観察したとこ
ろ、クラックや膨れ等の欠陥は見られなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明のバインダーを使用すれば、非酸
化雰囲気においても低温で分解し、かつ炭化物を生じな
いため、焼結工程でクラックや膨れ等の問題を生じず、
欠陥のない無機質膜を得ることができる。また、従来の
(メタ)アクリル酸系樹脂にはなかったセラミックスや
セラミックスグリーン成形体等の基板とグリーン皮膜と
の密着性を格段に向上させることができる。そのため、
例えば、セラミックを製造するにおいて、基板からグリ
ーン皮膜が剥がれることによる生産効率のロスを低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の加熱減量曲線である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に無機質粉末とバインダーの混合
    物からなるグリーン皮膜を形成し、グリーン皮膜を焼成
    して無機質膜を得る際に用いるバインダーであって、バ
    インダーが、(メタ)アクリル酸系樹脂20〜99重量
    %とテルペン系樹脂1〜80重量%からなることを特徴
    とするバインダー。
  2. 【請求項2】 バインダーが、テルペン系樹脂の存在下
    で(メタ)アクリル酸系単量体を懸濁重合させることに
    より得られた粒状物であり、(メタ)アクリル酸系樹脂
    60〜99重量%とテルペン系樹脂1〜40重量%から
    なる請求項1に記載のバインダー。
  3. 【請求項3】 バインダーが、1〜600μmの粒状物
    である請求項2に記載のバインダー。
  4. 【請求項4】 基板上に無機質粉末とバインダーの混合
    物からなるグリーン皮膜を形成し、グリーン皮膜を焼成
    して無機質膜を得る際に用いるバインダーの製造方法で
    あって、(メタ)アクリル酸系単量体60〜99重量%
    とテルペン系樹脂1〜40重量%と重合開始剤とからな
    る混合液を、分散剤を含む水系媒体中に分散させて懸濁
    重合させることによりバインダーを得ることを特徴とす
    るバインダーの製造方法。
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