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JP2003124560A - 端面窓型半導体レーザ装置およびその製造方法 - Google Patents

端面窓型半導体レーザ装置およびその製造方法

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Publication number
JP2003124560A
JP2003124560A JP2001312650A JP2001312650A JP2003124560A JP 2003124560 A JP2003124560 A JP 2003124560A JP 2001312650 A JP2001312650 A JP 2001312650A JP 2001312650 A JP2001312650 A JP 2001312650A JP 2003124560 A JP2003124560 A JP 2003124560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
face
laser device
oxide film
semiconductor laser
type semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001312650A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Yamamoto
三郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001312650A priority Critical patent/JP2003124560A/ja
Publication of JP2003124560A publication Critical patent/JP2003124560A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間わたって安定に窓効果を発揮すること
ができ、レーザバー状態で電極形成する必要の無い量産
性に優れた端面窓型半導体レーザ装置およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 本体10の光出射端面10a上に、レー
ザ光に対して透明な窓層として形成されたAlAs安定
酸化膜110を設けている。このAlAs安定酸化膜1
10はAlAsを強制酸化して形成される。これによ
り、AlAs安定酸化膜110は化学的に安定になって
いるので、長期間わたって安定に窓効果を発揮すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高出力動作
をする端面窓型半導体レーザ装置、特に書き込み可能な
光ディスク(CD−R(Compact Disk Recordable)、
DVD-R(Digital Versatile Disc Recordable)、M
O(Magnet Optical)等)などの光情報処理用の光源と
して用いるのに最適な端面窓型半導体レーザ装置および
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CD−RやDVDなどの光ディス
クへの書き込みの高速化に対応するために、その書き込
み用光源として50mW以上の光出力を有する可視光半
導体レーザ装置が要求されている。このような高出力半
導体レーザ装置では、レーザ光を出射する光出射端面で
の大きな光密度により、半導体結晶が溶融したり欠陥が
増殖する光学損傷(Catastrophic Optical Damage:以
下、CODと略称する)が起こり問題となっている。こ
のCODは、半導体レーザ装置の光出射端面が吸着した
酸素原子等の深い準位にレーザ光が吸収されて発熱を起
こすために発生する。したがって、半導体レーザ装置の
光出射端面に酸素等の深い準位がなく、しかもレーザ光
のエネルギーよりもバンドギャップエネルギーが大きい
半導体層を光出射端面上に形成すれば、その半導体層は
レーザ光に対して透明になり、光出射端面での光吸収に
よる発熱は起こらなくなるのでCODを抑制することが
できる。このような半導体レーザ装置は端面窓型半導体
レーザ装置と呼ばれており、高出力レーザでは必要な構
造である(特公昭55−27474号公報および特開昭
52―74292号公報参照)。
【0003】図3は従来の端面窓型半導体レーザ装置の
一例における共振器方向の概略断面図である。この端面
窓型半導体レーザ装置によれば、n型GaAs基板30
1上に、n型AlGaAs第1クラッド層302、Al
GaAs第1ガイド層303、AlGaAs量子井戸層
304、AlGaAs第2ガイド層305、p型AlG
aAs第2クラッド層306およびp型GaAsキャッ
プ層307が順次積層されてなるウェハを共振器長が3
00〜1000μmになるようにへき開してレーザバー
を作製し、レーザバーのへき開面にAlGaAs窓層3
10をMOCVD(有機金属金属気相成長)法またはM
BE(分子線エピタキシャル成長)法により形成した後
に、レーザバー状態で、p型GaAsキャップ層307
上にp型電極308を形成し、n型GaAs基板301
下にn型電極309を形成している。また、上記AlG
aAs窓層310上にはAl光透過膜312を設
けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示す従来の端面窓型半導体レーザ装置は以下(1)〜
(3)のような問題点を有しており実用化に到っていな
い。
【0005】(1)AlGaAs窓層310におけるA
l組成比を大きくする程、窓効果が大きくなるが、Al
は大気中の酸素や水分と反応しやすくAl酸化物が形成
される。この酸化物は化学的に不安定であり長時間のレ
ーザ動作中に光吸収が起こるようになり窓効果がなくな
ってくる。特に、窓層をAlAsを用いて形成した場合
は、窓層と大気中の酸素との反応が激しく、窓層は短時
間で不安定な酸化物に変質してしまう。
【0006】(2)AlGaAs窓層310はノンドー
プであっても完全な電気的絶縁膜にはならず、動作時に
AlGaAs窓層310を通して電流リークが発生す
る。
【0007】(3)レーザバー状態で電極を形成するの
で、電極を形成しない端面に金属が付着しないようにマ
スク蒸着等のプロセスが必要であり量産性が悪い。
【0008】本発明は、これらの問題点の認識に基づく
ものである。すなわち、その目的は、長期間わたって安
定に窓効果を発揮し、レーザバー状態で電極形成する必
要の無い量産性に優れた端面窓型半導体レーザ装置およ
びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の端面窓型半導体
レーザ装置の一例は、n型GaAs基板上に、n型Al
GaAsクラッド層、AlGaAs活性層(量子井戸
層)、p型AlGaAsクラッド層、p型GaAsキャ
ップ層が順次積層されてなるウェハの両面に電極を形成
した後に、共振器長が300〜1000μmになるよう
にへき開してレーザバーを作製し、レーザバーのへき開
面にAlGaAsをMOCVD法またはMBE法により
形成した後に、レーザバーを水蒸気酸化炉内で300〜
450℃に加熱することによりAlGaAsを化学的に
安定な酸化膜に変質させる。このとき、上記へき開面に
吸着している酸素原子もAlGaAs窓層を酸化するた
めに使われるので、へき開面において深いエネルギー準
位が除去されレーザ光の吸収も起こらない。また、この
ようにな酸化により得られる酸化膜は電気的絶縁膜にも
なる。これらの効果はAl組成比が大きい程大きくAl
Asで最大となる。
【0010】上記レーザバーのへき開面にAlGaAs
窓層を形成する際に加熱するレーザバーの温度は、電極
表面の金が下地のAu−GeやAu−Znとの合金化が
起こらないように450℃以下にする必要がある。した
がって、MOCVD法よりもMBE法の方が適してい
る。
【0011】一般的に、高出力半導体レーザ装置では、
光出射端面にはAl等の誘電体薄膜による光透過
膜(反射率10%程度)を、光出射端面と反対側の後端
面には例えばAlとa−Siとの多層膜による高
反射膜(反射率95%程度)を電子ビーム蒸着機等によ
り形成する。このようなプロセスと同様のプロセスを本
発明の端面窓型高出力半導体レーザ装置に適用すること
により、光出射端面からの光取り出し効率を大きくす
る。このプロセスの後、レーザバーの電極上に廻り込ん
だ誘電体薄膜はレーザバーの両端面をレジスト等で保護
した後、フッ酸等で除去される。このとき、窓層形成時
に電極上に廻り込んで付着していたAlGaAsも同時
に除去される。
【0012】このようにして、従来の課題を解決した量
産性に優れた端面窓型半導体レーザ装置が可能となっ
た。
【0013】すなわち、上記課題を解決するため、本発
明の端面窓型半導体レーザ装置は、レーザ光を出射する
光出射端面を有する本体と、上記本体の光出射端面上
に、上記レーザ光に対して略透明な窓層として形成され
ると共に、Alを含む化合物半導体を強制酸化して形成
された化学的に安定な化合物半導体酸化膜とを備えたこ
とを特徴としている。
【0014】上記構成の端面窓型半導体レーザ装置によ
れば、上記Alを含有する化合物半導体を強制的に酸化
して化合物半導体酸化膜を得ている。このとき、上記光
出射端面に吸着している酸素原子も化合物半導体を酸化
するために使われるので、光出射端面において深いエネ
ルギー準位が除去されレーザ光の吸収も起こらない。
【0015】また、上記Alを含有する化合物半導体を
急速酸化して化合物半導体酸化膜を得ているから、この
化合物半導体酸化膜は化学的に安定な酸化膜であって大
気中の酸素や水分と反応しにくい。したがって、長期間
にわたって安定に窓効果を発揮することができる。
【0016】上記化合物半導体酸化膜は電気的絶縁膜で
あるから、動作時に化合物半導体酸化膜を通して電流リ
ークが発生するのを阻止できる。
【0017】本明細書中において、透明とは、レーザ光
を透過するという意味であって、必ずしも無色透明を意
味するものではない。
【0018】一実施形態の端面窓型半導体レーザ装置に
おいて、上記化合物半導体酸化膜は、上記化合物半導体
を加熱された水蒸気中で強制的に酸化して得られてい
る。
【0019】一実施形態の端面窓型半導体レーザ装置に
おいて、上記化合物半導体は、AlAs、AlGaA
s、AlP、InAlP、AlNおよびAlGaNの少
なくとも1つを含有する。
【0020】一実施形態の端面窓型半導体レーザ装置に
おいて、上記化合物半導体酸化膜の厚さは10〜100
Åである。
【0021】一実施形態の端面窓型半導体レーザ装置に
おいて、上記本体は、AlGaAs/GaAs基板、I
nGaAlP/GaAs基板、InGaN/GaN基板
およびInGaAsP/InP基板のいずれか1つを含
む。
【0022】一実施形態の端面窓型半導体レーザ装置
は、上記本体において上記光出射端面と反対側の端面上
に、Alを含む化合物半導体を強制酸化して形成された
化学的に安定な化合物半導体酸化膜を設け、上記光出射
端面上の上記化合物半導体酸化膜上にさらに光透過膜を
設けると共に、上記反対側の端面上の上記化合物半導体
酸化膜上に誘電体多層膜からなる高反射膜を設けてい
る。
【0023】上記実施形態の端面窓型半導体レーザ装置
によれば、上記本体において光出射端面と反対側の端面
上に、Alを含む化合物半導体を強制酸化して形成され
た化学的に安定な化合物半導体酸化膜を設けているの
で、光出射端面と反対側の端面におけるCODの発生を
長期間にわたって阻止することができる。
【0024】また、上記光出射端面上の化合物半導体酸
化膜上にさらに光透過膜を設けると共に、光出射端面と
反対側の端面上の化合物半導体酸化膜上に誘電体多層膜
からなる高反射膜を設けているから、光出射端面からの
光取り出し効率を高めることができる。
【0025】また、本発明の端面窓型半導体レーザ装置
の製造方法は、上記端面窓型半導体レーザ装置の製造方
法であって、上記化合物半導体酸化膜を形成するために
MBE法を用いることを特徴としている。
【0026】一実施形態の端面窓型半導体レーザ装置の
製造方法は、両面に電極が形成されると共に、複数の上
記本体を整列した状態で且つ非分割状態で含むウェハを
短冊状にへき開して、上記本体を複数整列した状態で含
むレーザバーを作製し、このレーザバーのへき開面上
に、上記化合物半導体を450℃以下の温度でMBE法
により設ける。
【0027】上記実施形態の端面窓型半導体レーザ装置
の製造方法によれば、上記レーザバーのへき開面上に、
化合物半導体を450℃以下の温度でMBE法により設
けているから、電極が下地と合金化するのを防げる。
【0028】一実施形態の端面窓型半導体レーザ装置の
製造方法は、上記レーザバーの上記へき開面と略平行な
方向に分子線が照射されるように設定した後、上記レー
ザバーを回転させ、上記レーザバーに対して分子線を照
射することにより、上記レーザバーの2つの上記へき開
面上に同時に上記化合物半導体を設ける。
【0029】上記実施形態の端面窓型半導体レーザ装置
の製造方法によれば、上記レーザバーの2つのへき開面
上に同時に化合物半導体を設けるので、量産性を向上さ
せることができる。
【0030】一実施形態の端面窓型半導体レーザ装置の
製造方法は、上記化合物半導体を、300〜500℃に
加熱された水蒸気雰囲気中で急速に酸化して化学的に安
定な酸化膜に変化させることにより、上記化合物半導体
酸化膜を得ている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、実施例を参照しつつ本発明
の実施の形態について説明する。
【0032】(実施例1)図1に、本発明の実施例1の
端面窓型半導体レーザ装置としてのAlGaAs系半導
体レーザ装置の共振器方向(ストライプ方向)の概略断
面図を示す。このAlGaAs系半導体レーザ装置は、
レーザ光を出射する光出射端面10aを有する本体10
と、この本体10の光出射端面10a上に、レーザ光に
対して透明な窓層として形成された化合物半導体酸化膜
の一例としてのAlAs安定酸化膜(AlAs
(x,yは負でない整数))110とを備えている。こ
のAlAs安定酸化膜110は、化合物半導体の一例と
してのAlAsを強制酸化して形成される。つまり、A
lAs安定酸化膜110は、AlAsを急速酸化させる
ことにより得られる。これにより、AlAs安定酸化膜
110は化学的に安定になっている。また、AlAs安
定酸化膜110の厚さは約50Åである。
【0033】上記本体10は、n型GaAs基板10
1、n型AlGaAs第1クラッド層102、AlGa
As第1ガイド層103、AlGaAs多重量子井戸層
104、AlGaAs第2ガイド層105、p型AlG
aAs第2クラッド層106およびp型GaAsコンタ
クト層107からなっている。上記コンタクト層107
上にはp型電極108が形成されていると共に、n型G
aAs基板101下にはn型電極109が形成されてい
る。
【0034】また、上記本体10において光出射端面1
0aと反対側の端面10b上に、AlAsを強制酸化し
て形成された化学的に安定なAlAs安定酸化膜(Al
As)111を設けている。そして、上記光出射
端面10a上のAlAs安定酸化膜110上には、光透
過膜の一例としてのAl光透過膜(反射率10%
程度)112を設けると共に、上記反対側の端面10b
上のAlAs安定酸化膜111上には、誘電体多層膜か
らなる高反射膜の一例としてのAl/a−Si光
反射多層膜(反射率95%程度)113を設けている。
このように、上記光透過膜112および光反射多層膜1
13を形成したことにより、光出射端面10aからの光
取出し効率が大きくなっている。また、上記光透過膜1
12はAlで構成され、光反射多層膜113はA
とa−Siの多層膜で構成されている。
【0035】以下、上記AlGaAs系半導体レーザ装
置の製造プロセスについて説明する。
【0036】まず、ウエハの一例としてのn型GaAs
基板上に、n型AlGaAs(Al組成比x=0.4〜
0.6)からなる第1クラッド層を形成する。そして、
その第1クラッド層上に、AlGaAs(Al組成比x
=0.3〜0.4)からなる第1ガイド層、AlGaA
s(x=0.1)量子井戸層とAlGaAs(x=0.4
〜0.6)バリア層とからなる多重量子井戸層、AlG
aAs(x=0.3〜0.4)からなる第2ガイド層、
p型AlGaAs(x=0.4〜0.6)からなる第2
クラッド層、p型GaAsからなるコンタクト層を順
次、MBE法によりエピタキシャル成長し、リッジ型ス
トライプを形成した。その後、上記コンタクト層上にp
型電極108を設けると共に、n型GaAs基板下にn
型電極109を設けた。このように両面に電極が形成さ
れたn型GaAs基板は、複数の本体10を整列した状
態で且つ非分割状態で含んでいる。
【0037】次に、上記n型GaAs基板を、共振器長
Lが400〜800μmとなるように短冊状にへき開し
て、本体10を複数整列した状態で含むレーザバーとよ
ばれるものを複数本作製する。この複数本のレーザバー
をMBE装置内のホルダーに固定する。そのレーザバー
を450℃に加熱した状態で、両側のへき開結晶面上に
AlAs(厚さ約50Å)を形成した。上記レーザバー
の片端面(へき開結晶面)別々にAlAsを積層する場
合は一方の端面の酸化が進み、また2回のプロセスを要
するので、本実施例1では、レーザバー電極面が上面に
なるようにホルダー上に固定し、ホルダーを数度傾けた
状態で回転させる。つまり、上記レーザバーのへき開結
晶面と略平行な方向に分子線が照射されるように設定し
た後、レーザバーを回転させる。そして、上記レーザバ
ーに向けて分子線を照射して、レーザバーの両側のへき
開結晶面上にAlAsを設ける。このように、上記レー
ザバーのへき開結晶面と略平行な方向に分子線が照射さ
れるように設定した後、レーザバーを回転させ、レーザ
バーに対して分子線を照射することにより、1回のプロ
セスで両側のへき開結晶面上に同時にAlAsを形成す
ることができる。
【0038】次に、上記レーザバーを酸化炉内のホルダ
ーに設置し、窒素ガス中で450℃に加熱した。気化器
で発生させた水蒸気を酸化炉内に約10分間導入した。
これにより、端面上に形成されていたAlAsは水蒸気
で完全に酸化される。このように、急速酸化されたAl
Asは化学的に非常に安定な絶縁酸化膜(Al
s)に変化し、レーザ光に対して透明な完全な窓層とな
る。すなわち、上記絶縁酸化膜は、レーザ光に対して透
過な窓層となる。ここで、透明とは、本体10からのレ
ーザ光を透過するという意味であって、必ずしも無色透
明を意味するものではない。
【0039】次に、上記光出射端面10aからの光取出
し効率を大きくするために、光出射端面10aとなる端
面上の安定な絶縁酸化膜上に、Alの光透過膜
(反射率10%程度)を電子ビーム蒸着機により形成す
ると共に、光出射端面10aとなる端面と反対側の後端
面上の安定な絶縁酸化膜上に、Alとa−Siの
多層膜による光反射多層膜(反射率95%程度)を電子
ビーム蒸着機により形成した。このプロセスの後、電極
表面上に廻り込んで付着したAl、a−Siおよ
び酸化膜(AlAs)は、光透過膜および光反射
多層膜をフォトレジストで保護した後、フッ酸液に浸け
ることにより除去した。このように作製されたレーザバ
ーを分割すると、レーザチップが完成する。すなわち、
図1に示すAlGaAs系半導体レーザ装置が完成し
た。
【0040】上記AlGaAs系半導体レーザ装置をφ
5.6mmのパッケージに実装し、I−L(電流‐光出
力)特性を測定した。CW駆動で発振波長λ=783n
m、しきい値電流Ith=27mA、スロープ効率η=
1.04W/Aであり、端面破壊(COD)する最大光
出力は320mWであった。これに対して、本発明のA
lAs安定酸化膜を窓層として光出射端面上に有さない
従来型の半導体レーザー装置では最大光出力は210m
Wであった。したがって、上記AlGaAs系半導体レ
ーザ装置は、その従来型の半導体レーザー装置の約1.
5倍の光出力を得ることができる。
【0041】また、本発明の製造方法で製造された20
個の半導体レーザ装置に対して信頼性試験をCW150
mW、70℃の条件で行ったところ、現在約1000時
間で故障した装置は1つもない。これに対して、同じ条
件で、窓層のない20個の従来型半導体レーザ装置の信
頼性試験を行った所、100時間以内にすべての装置が
故障した。
【0042】上記実施例1では、上記AlAs安定酸化
膜110は、レーザ光に対して透明な窓層であったが、
レーザ光に対して略透明な窓層であってもよい。また、
上記AlAs安定酸化膜111も、レーザ光に対して透
明な窓層であってもよいし、レーザ光に対して略透明な
窓層であってもよい。
【0043】また、上記実施例1では、AlAsを強制
的に酸化して化合物半導体酸化膜を得ていたが、Alを
含有する化合物半導体を強制的に酸化して化合物半導体
酸化膜を得てもよい。例えば、AlGaAs、AlP、
InAlP、AlNおよびAlGaNのいずれか1つを
強制的に酸化して得られた化合物半導体酸化膜を、Al
As安定酸化膜110,111の代わりに用いてもよ
い。または、AlGaAs、AlP、InAlP、Al
NおよびAlGaNの少なくとも1つを含有する化合物
半導体を強制的に酸化して得られた化合物半導体酸化膜
を、AlAs安定酸化膜110,111の代わりに用い
てもよい。
【0044】また、上記光出射端面10a上の化合物半
導体酸化膜と、その光出射端面10aと反対側の端面1
0b上の化合物半導体酸化膜とは、互いに同じ化合物半
導体酸化膜でなくてもよく、互いに異なる化合物半導体
酸化膜であってもよい。例えば、上記光出射端面10a
上に、AlPを強制酸化して得られる化合物半導体酸化
膜を設けると共に、光出射端面10aと反対側の端面1
0b上に、AlNを強制酸化して得られる化合物半導体
酸化膜を設けてもよい。
【0045】MBE法を用いてレーザバーのへき開結晶
面上にAlAsを設けるとき、レーザバーは、450℃
に加熱された状態であったが、450℃以下に加熱され
た状態であればよい。また、レーザバーのへき開結晶面
と略平行な方向に分子線が照射されるようにしていた
が、レーザバーのへき開結晶面と平行な方向に分子線が
照射されるようにしてもよい。
【0046】上記AlAs安定酸化膜110,111の
厚さは10〜100Åの範囲内であればよい。
【0047】上記本体10は、AlGaAs/GaAs
基板を含んでいたが、InGaAlP/GaAs基板、
InGaN/GaN基板およびInGaAsP/InP
基板のいずれか1つを含んでもよい。
【0048】(実施例2)図2に、本発明の実施例2の
端面窓型高出力半導体レーザ装置としてのInGaAl
P系半導体レーザ装置における共振器方向(ストライプ
方向)の概略断面図を示す。このInGaAlP系半導
体レーザ装置は、レーザ光を出射する光出射端面20a
を有する本体20と、この本体20の光出射端面20a
上にレーザ光に対して透明な窓層として形成された化合
物半導体酸化膜の一例としてのAlP安定酸化膜(Al
P)210とを備えている。このAlP安定酸化
膜210は、化合物半導体の一例としてのAlPを強制
酸化して形成される。つまり、AlP安定酸化膜210
は、AlPを急速酸化させることにより得られる。これ
により、AlP安定酸化膜210は化学的に安定になっ
ている。また、AlP安定酸化膜210の厚さは約80
Åである。
【0049】上記本体20は、n型GaAs基板20
1、n型InGaAlP第1クラッド層202、InG
aAlP第1ガイド層203、InGaAlP多重量子
井戸層204、InGaAlP第2ガイド層205、p
型InGaAlP第2クラッド層206およびp型Ga
Asコンタクト層207からなっている。上記コンタク
ト層207上にはp型電極208が形成されていると共
に、n型GaAs基板201下にはn型電極209が形
成されている。
【0050】また、上記本体20において光出射端面2
0aと反対側の端面20b上に、AlPを強制酸化して
形成された化学的に安定なAlP安定酸化膜(Al
P)211を設けている。そして、上記光出射端面2
0a側のAlP安定酸化膜210上には、光透過膜の一
例としてのAl光透過膜(反射率10%程度)2
12を設けると共に、端面20b側のAlP安定酸化膜
211上には、誘電体多層膜からなる高反射膜の一例と
してのAl/a−Si光反射多層膜(反射率95
%程度)213を設けている。このように、上記光透過
膜212および光反射多層膜213を形成したことによ
り、上記光出射端面20aからの光取出し効率が大きく
なっている。上記光透過膜212はAlで構成さ
れ、光反射多層膜213はAlとa−Siの多層
膜で構成されている。
【0051】以下、上記InGaAlP系半導体レーザ
装置の製造プロセスについて説明する。
【0052】まず、ウエハの一例としてのn型GaAs
基板上に、n型InGaAlPからなる第1クラッド層
を形成し、その上にInGaAlPからなる第1ガイド
層、InGaP量子井戸層とInGaAlPバリア層と
からなる多重量子井戸層、InGaAlPからなる第2
ガイド層、p型InGaAlPからなる第2クラッド
層、p型GaAsからなるコンタクト層を順次、MBE
法によりエピタキシャル成長し、リッジ型ストライプを
形成した。その後、上記コンタクト層上にp型電極20
8を設けると共に、n型GaAs基板下にn型電極20
9を設けた。これにより、上記n型GaAs基板に本体
20の構成が複数形成される。
【0053】以後のプロセスは、窓層としてAlPの安
定酸化膜(AlP)を採用した所以外は上記実施
例1と同じである。
【0054】本実施例2のInGaAlP系半導体レー
ザ装置をφ5.6mmのパッケージに実装し、I−L
(電流−光出力)特性を測定した。CW駆動で発振波長
λ=665nm、しきい値電流Ith=35mA、スロー
プ効率η=1.1W/Aであり、端面破壊(COD)す
る最大光出力は160mWであった。これに対して、本
発明のAlP安定酸化膜を窓層として光出射端面上に有
さない従来型の半導体レーザー装置では、最大光出力は
80mWであった。したがって、上記InGaAlP系
半導体レーザ装置は、その従来型の半導体レーザー装置
の約2倍の光出力を得ることができる。
【0055】また、本発明の製造方法で製造された20
個の半導体レーザ装置に対して信頼性試験をCW100
mW、60℃の条件で行ったところ、現在約1000時
間で故障した装置は1つもない。これに対して、同じ条
件で、窓層のない20個の従来型半導体レーザ装置の信
頼性試験を行った所、100時間以内にすべての装置が
故障した。
【0056】上記実施例2では、上記AlP安定酸化膜
210は、レーザ光に対して透明な窓層であったが、レ
ーザ光に対して略透明な窓層であってもよい。また、上
記AlP安定酸化膜211も、レーザ光に対して透明な
窓層であってもよいし、レーザ光に対して略透明な窓層
であってもよい。
【0057】また、例えば、AlAs、AlGaAs、
InAlP、AlNおよびAlGaNのいずれか1つを
強制的に酸化して得られた化合物半導体酸化膜を、Al
P安定酸化膜210,211の代わりに用いてもよい。
または、AlAs、AlGaAs、InAlP、AlN
およびAlGaNの少なくとも1つを含有する化合物半
導体を強制的に酸化して得られた化合物半導体酸化膜
を、AlP安定酸化膜210,211の代わりに用いて
もよい。
【0058】上記AlP安定酸化膜210,211の厚
さは10〜100Åの範囲内であればよい。
【0059】上記本体20は、InGaAlP/GaA
s基板を含んでいたが、AlGaAs/GaAs基板、
InGaN/GaN基板およびInGaAsP/InP
基板のいずれか1つを含んでもよい。
【0060】
【発明の効果】本発明の高出力半導体レーザは、比較的
簡単な製造プロセスで端面窓層が形成できるので量産性
に優れている。また、レーザ端面での破壊または劣化が
防止できるので、特に100mW以上の光出力で使用す
る用途、例えばCD−RやDVD−Rなどの光ディスク
への情報の高速書込み用の光源として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施例1の端面窓型半導体レ
ーザ装置の共振方向(ストライプ方向)の概略断面図で
ある。
【図2】 図2は本発明の実施例2の端面窓型半導体レ
ーザ装置の共振器方向の概略断面図である。
【図3】 図3は従来の端面窓型半導体レーザ装置の共
振器方向の概略断面図である。
【符号の説明】
10,20 本体 110,111 AlAs安定酸化膜 210,211 AlP安定酸化膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を出射する光出射端面を有する
    本体と、 上記本体の光出射端面上に、上記レーザ光に対して略透
    明な窓層として形成されると共に、Alを含む化合物半
    導体を強制酸化して形成された化学的に安定な化合物半
    導体酸化膜とを備えたことを特徴とする端面窓型半導体
    レーザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の端面窓型半導体レーザ
    装置において、 上記化合物半導体酸化膜は、上記化合物半導体を加熱さ
    れた水蒸気中で強制的に酸化して得られていることを特
    徴とする端面窓型半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の端面窓型半導
    体レーザ装置において、 上記化合物半導体は、AlAs、AlGaAs、Al
    P、InAlP、AlNおよびAlGaNの少なくとも
    1つを含有することを特徴とする端面窓型半導体レーザ
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    端面窓型半導体レーザ装置において、 上記化合物半導体酸化膜の厚さは10〜100Åである
    ことを端面窓型半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    端面窓型半導体レーザ装置において、 上記本体は、AlGaAs/GaAs基板、InGaA
    lP/GaAs基板、InGaN/GaN基板およびI
    nGaAsP/InP基板のいずれか1つを含むことを
    特徴とする端面窓型半導体レーザ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    端面窓型半導体レーザ装置において、 上記本体において上記光出射端面と反対側の端面上に、
    Alを含む化合物半導体を強制酸化して形成された化学
    的に安定な化合物半導体酸化膜を設け、 上記光出射端面上の上記化合物半導体酸化膜上にさらに
    光透過膜を設けると共に、上記反対側の端面上の上記化
    合物半導体酸化膜上に誘電体多層膜からなる高反射膜を
    設けていることを特徴とする端面窓型半導体レーザ装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の
    端面窓型半導体レーザ装置の製造方法であって、 上記化合物半導体酸化膜を形成するためにMBE法を用
    いることを特徴とする端面窓型半導体レーザ装置の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の端面窓型半導体レーザ
    装置の製造方法において、 両面に電極が形成されると共に、複数の上記本体を整列
    した状態で且つ非分割状態で含むウェハを短冊状にへき
    開して、上記本体を複数整列した状態で含むレーザバー
    を作製し、 このレーザバーのへき開面上に、上記化合物半導体を4
    50℃以下の温度でMBE法により設けることを特徴と
    する端面窓型半導体レーザ装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の端面窓型半導体レーザ
    装置の製造方法において、 上記レーザバーの上記へき開面と略平行な方向に分子線
    が照射されるように設定した後、上記レーザバーを回転
    させ、上記レーザバーに対して分子線を照射することに
    より、上記レーザバーの2つの上記へき開面上に同時に
    上記化合物半導体を設けることを特徴とする端面窓型半
    導体レーザ装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の端面窓型半
    導体レーザ装置の製造方法において、 上記化合物半導体を、300〜500℃に加熱された水
    蒸気雰囲気中で急速に酸化して化学的に安定な酸化膜に
    変化させることにより、上記化合物半導体酸化膜を得て
    いることを特徴とする端面窓型半導体レーザ装置の製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014003314A (ja) * 2006-03-06 2014-01-09 Sharp Corp 窒化物半導体発光素子
JP2016021516A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 株式会社リコー 半導体装置、面発光レーザ、面発光レーザアレイ、光走査装置及び画像形成装置。

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