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JP2003118375A - 車両スライド扉用動力スライド装置の制御方法 - Google Patents

車両スライド扉用動力スライド装置の制御方法

Info

Publication number
JP2003118375A
JP2003118375A JP2001313736A JP2001313736A JP2003118375A JP 2003118375 A JP2003118375 A JP 2003118375A JP 2001313736 A JP2001313736 A JP 2001313736A JP 2001313736 A JP2001313736 A JP 2001313736A JP 2003118375 A JP2003118375 A JP 2003118375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
motor
sliding
slide
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001313736A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuto Yokomori
和人 横森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Kinzoku Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority to JP2001313736A priority Critical patent/JP2003118375A/ja
Priority to GB0410391A priority patent/GB2397337B/en
Priority to GB0518958A priority patent/GB2415015B/en
Priority to DE10297326T priority patent/DE10297326T5/de
Priority to PCT/JP2002/010597 priority patent/WO2003033287A1/ja
Priority to US10/492,086 priority patent/US7267391B2/en
Publication of JP2003118375A publication Critical patent/JP2003118375A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体傾斜時におけるスライド扉の急作動を防
止する。 【構成】 車体13に対してスライド自在に取付けられ
開扉終端位置までスライドすると乗越し保持式ドアホル
ダー73の乗越え抵抗により前記開扉終端位置から閉扉
方向に所定幅に亘って設定される開扉位置に保持される
車両スライド扉11を、モータ14の動力で開扉方向及
び閉扉方向にスライドさせる動力スライド装置10の制
御方法において、前記スライド扉11を手動により前記
開扉位置から閉扉スライドさせて前記ドアホルダー73
を乗り越えたときに、前記車体13が設定より大きく前
下がり傾斜であるときには前記スライド扉11にブレー
キを掛けてから前記モータ14により閉扉を遂行する制
御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両スライド扉用動力
スライド装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、スライド扉にワイヤーケーブルを介
して連結されたワイヤードラムを、モータの動力で回転
させることでスライド扉を閉扉方向及び開扉方向にスラ
イドさせる車両スライド扉用動力スライド装置は公知で
あり、スライド装置により開扉位置に移動したスライド
扉はドアホルダーにより開扉位置に保持される。前記ド
アホルダーには、ラッチ・ラチェット機構にストライカ
を係合させる機械係合保持式のものと、板バネ等の弾性
突条や非弾性の単なる突条を用いた乗越し保持式のもの
とがある。乗越し保持式ドアホルダーの場合には、スラ
イド扉は開扉方向へのスライドによりドアホルダーに当
接しこれを乗り越えて開扉位置に至り、その後、ドアホ
ルダーの乗越え抵抗により開扉位置に保持されることに
なる。ドアホルダーの保持力は、通常、車体が約15度
傾斜した状態でも、スライド扉を開扉位置に保持できる
強さに設定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ドアホルダーが乗
越し保持式であるときは、スライド扉を開扉位置から閉
扉方向に移動させるときに、ドアホルダーの乗越え抵抗
に抗してスライド扉を移動させる必要があるが、このと
き、ドアホルダーはスライド扉を開扉位置に保持しよう
とする性質と、スライド扉を閉扉方向に押し出す性質と
を備えることになる。つまり、スライド扉がドアホルダ
ーに接触してこれをまさに乗り越える段階までは、ドア
ホルダーはスライド扉を開扉方向に押し戻そうとし、ス
ライド扉がドアホルダーを乗り越えた瞬間からは、ドア
ホルダーはスライド扉を閉扉方向に押し出そうとする。
このようなドアホルダーの性質は、スライド扉を閉扉さ
せるときに、種々の課題をもたらす。第1には、手動操
作でスライド扉を閉扉させるとき、スライド扉が急激に
スライドする可能性があることである。つまり、手動操
作でスライド扉を閉めるときには、ドアホルダーの乗越
え抵抗に打ち勝つように力を入れて動かすが、その後、
ドアホルダーはスライド扉に閉扉方向に押し出す力を加
えるから、スライド扉は急激に動き出し、特に、車体が
前下がり状態にあるときにはスライド扉の自重による加
速も加わるから、一層スライド速度が速くなり、危険な
状態になることがある。また、第2として、モータ動力
でスライド扉を閉扉させるときの、スライド扉の動きが
ぎくしゃくすることである。この主因は、前記と同様
に、ドアホルダーの乗り越え前後におこる急激な負荷変
動であるが、副因として、ワイヤーケーブルの遊びやゆ
るみ及びクラッチ機構の噛み合い遊びが挙げられ、これ
らにより、スライド扉はドアホルダーの乗り越えた後、
速度がなかなか一定にならずぎくしゃくし、特に、車体
が前下がり傾斜大きいときは、大きく円滑性が損なわれ
る。
【0004】
【課題を解決する手段】よって、本発明は、車体13に
対してスライド自在に取付けられ開扉終端位置までスラ
イドすると乗越し保持式ドアホルダー73の乗越え抵抗
により前記開扉終端位置から閉扉方向に所定幅に亘って
設定される開扉位置に保持される車両スライド扉11
を、モータ14の動力で開扉方向及び閉扉方向にスライ
ドさせる動力スライド装置10の制御方法において、前
記スライド扉11を手動により前記開扉位置から閉扉ス
ライドさせて前記ドアホルダー73を乗り越えたとき
に、前記車体13が設定より大きく前下がり傾斜である
ときには前記スライド扉11にブレーキを掛けてから前
記モータ14により閉扉を遂行する制御方法としたもの
である。また、本発明は、車体13に対してスライド自
在に取付けられ開扉終端位置までスライドすると乗越し
保持式ドアホルダー73の乗越え抵抗により前記開扉終
端位置から閉扉方向に所定幅に亘って設定される開扉位
置に保持される車両スライド扉11を、モータ14の動
力で開扉方向及び閉扉方向にスライドさせる動力スライ
ド装置10の制御方法において、前記スライド扉11を
手動により前記開扉位置から閉扉スライドさせて前記ド
アホルダー73を乗り越えたときに、前記車体13が設
定より大きく前下がり傾斜であって前記スライド扉11
のスライド速度が所定速度より速いときは前記スライド
扉11にブレーキを掛けてから前記モータ14により閉
扉を遂行する制御方法としたものである。また、本発明
は、車体13に対してスライド自在に取付けられ開扉終
端位置までスライドすると乗越し保持式ドアホルダー7
3の乗越え抵抗により前記開扉終端位置から閉扉方向に
所定幅に亘って設定される開扉位置に保持される車両ス
ライド扉11を、モータ14の動力で開扉方向及び閉扉
方向にスライドさせる動力スライド装置10の制御方法
において、前記スライド扉11を前記モータ14の閉扉
回転で前記開扉位置から閉扉スライドさせて前記ドアホ
ルダー73を乗り越えたときに、前記車体13が設定よ
り大きく前下がり傾斜であるときには前記スライド扉1
1にブレーキを掛けてから前記モータ14による閉扉を
再開させる制御方法としたものである。また、本発明
は、車体13に対してスライド自在に取付けられ開扉終
端位置までスライドすると乗越し保持式ドアホルダー7
3の乗越え抵抗により前記開扉終端位置から閉扉方向に
所定幅に亘って設定される開扉位置に保持される車両ス
ライド扉11を、モータ14の動力で開扉方向及び閉扉
方向にスライドさせる動力スライド装置10の制御方法
において、前記スライド扉11を前記モータ14の閉扉
回転で前記開扉位置から閉扉スライドさせて前記ドアホ
ルダー73を乗り越えたときに、前記車体13が設定よ
り大きく前下がり傾斜であって前記スライド扉11のス
ライド速度が所定速度より速いときは前記スライド扉1
1にブレーキを掛けてから前記モータ14による閉扉を
再開させる制御方法としたものである。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明する。図
1は、本発明による動力スライド装置10と、該動力ス
ライド装置10により閉扉方向及び開扉方向にスライド
する車両スライド扉11との概略関係を示し、図2はそ
の展開図となっている。スライド扉11は車体13にス
ライド自在に取付けられ、車体13に設けたガイドレー
ル72に沿って車体13の前後方向にスライドする。動
力スライド装置10のベースプレート12は車体13に
固定され、ベースプレート12にはモータ14と減速機
構15とワイヤードラム16と補助ブレーキ17とが設
けられる。補助ブレーキ17は電気的制御で作動してワ
イヤードラム16に回転抵抗を付与するものである。
【0006】前記ワイヤードラム16には2本のワイヤ
ーケーブル18、19の一端側が連結される。第1ワイ
ヤーケーブル18の他端側は前記車体13に軸支された
前側プーリー20を経由してスライド扉11のブラケッ
ト21に連結する。同様に、第2ワイヤーケーブル19
の他端側は車体13に軸支された後側プーリー22を経
由してブラケット21に連結する。ワイヤードラム16
が時計回転すると第1ワイヤーケーブル18は巻き取ら
れると共に第2ワイヤーケーブル19は引き出されて、
前記スライド扉11は閉扉方向にスライドし、ワイヤー
ドラム16の反時計回転により第2ワイヤーケーブル1
9は巻き取られると共に第1ワイヤーケーブル18は引
き出され、スライド扉11は開扉方向にスライドする。
【0007】23は内部にテンションスプリング(図示
なし)を備えたテンションケースであり、前記ベースプ
レート12に螺子等で固定される。前記ワイヤードラム
16から伸びる前記ワイヤーケーブル18、19はテン
ションケース23内を通過して前記スライド扉11に連
結され、テンションスプリングで所定のテンションが付
与される。
【0008】図1に示されているように、前記車体13
の前記ガイドレール72には、スライド扉11を開扉位
置に保持するドアホルダー73が取付けられる。本実施
例のドアホルダー73は、屈曲板バネや弾性ゴム等から
なる弾性突条又は非弾性の単なる突条を備えた乗越し保
持式のホルダーである。スライド扉11は開扉方向へス
ライドするとドアホルダー73を乗り越えて開扉位置に
至り、その後、機械的に開扉方向にスライドできる限界
位置であるところの開扉終端位置に至り、以後は、ドア
ホルダー73の乗越え抵抗により開扉位置に保持され
る。ドアホルダー73は開扉終端位置から約20mm〜4
0mmの所定距離Xだけ閉扉方向に移動した位置に設けら
れ、従って、開扉位置はこの分の幅を備えた概念とな
る。ドアホルダー73の保持力は、通常、車体が約15
度傾斜した状態でも、スライド扉11を開扉位置に保持
できる強さに設定される。なお、ドアホルダー73はス
ライド扉11側に設けられることもある。
【0009】図3のように、前記ワイヤードラム16の
比較的広い内部空間24にはクラッチ機構25を実質的
に収納させる。クラッチ機構25は、詳細は後述する
が、前記モータ14の閉扉回転をワイヤードラム16に
伝える第1連結状態と、モータ14の開扉回転をワイヤ
ードラム16に伝える第2連結状態と、ワイヤードラム
16の閉扉回転をモータ14に伝達する第1ブレーキ状
態と、ワイヤードラム16の開扉回転をモータ14に伝
達する第2ブレーキ状態と、ワイヤードラム16の開扉
回転および閉扉回転の双方ともモータ14に伝達しない
非連結状態とを備えるものである。
【0010】前記ワイヤードラム16のドラム軸26に
は、出力歯車27と、モータプレート28と、スリーブ
29とがそれぞれ回転自在に取付けられる。出力歯車2
7は前記減速機構15を介して前記モータ14に連結さ
れる。出力歯車27とモータプレート28とは連結ピン
30で一体的に連結される。このため、図4および図4
に類似する図面においては、モータ14と一体的に回転
する最終部材としてモータプレート28のみを示し、図
を簡略化してある。スリーブ29の外周には円盤状のク
ラッチプレート31を回転自在に取付ける。クラッチプ
レート31とスリーブ29のフランジ32との間には受
け皿33を介して摩擦バネ34を設ける。摩擦バネ34
はクラッチプレート31に若干の回転抵抗を付与する。
【0011】前記クラッチプレート31は、その外周部
の一部に、図4において断面で示されたボス部35、3
6を備え、ボス部35、36にはそれぞれクラッチアー
ム37、38をアーム軸39、40により回転自在に取
付ける。クラッチアーム37、38の先端には、スライ
ドピン41、42をそれぞれ設け、スライドピン41、
42を前記モータプレート28に形成したガイドスロッ
ト43、44にそれぞれスライド自在に係合させる。
【0012】前記ガイドスロット43、44は、図5の
ように左右対称であり、前記ドラム軸26を中心とする
円弧状の内側スロット45、46と、ドラム軸26を中
心とする円弧状の外側スロット47、48と、内側スロ
ット45、46と外側スロット47、48とを繋げる連
絡スロット49、50とから構成される。連絡スロット
49、50の内壁51、52と外壁53、54との各間
隔は、ドラム軸26から離れるに従い広がっている。外
側スロット47、48の一方の端部は半円状の係合部5
5、56に形成し、他方の端部は外壁53、54と段差
なく連通する当接面57、58に形成する。
【0013】詳細は後述するが、例えば前記モータ14
が閉扉回転すると、前記モータプレート28は図4にお
いて時計回転し、一方の前記スライドピン42は、図6
のように、前記ガイドスロット44内を相対的に前記外
側スロット48に向けて移動し、これにより一方の前記
クラッチアーム38は、矢印A方向に押し出されて前記
ワイヤードラム16に係合する。しかし、他方の前記ス
ライドピン41は、前記ガイドスロット43内を移動す
るだけで外側に押し出されないからワイヤードラム16
には係合しない。
【0014】前記ワイヤードラム16の内周面には、前
記ドラム軸26に向かって突出する複数の突部59を一
定間隔を置いて形成する。前記クラッチアーム37、3
8の先端にはドラム軸26から離れる方向に突出するク
ラッチ爪60、61を形成する。クラッチ爪60、61
の一方の面は、それぞれドラム軸26の放射方向と実質
的に平行の連結面62、63に形成し、クラッチ爪6
0、61の他方の面にはブレーキ凹部64、65を形成
する。
【0015】図13のブロック回路において、66はコ
ントローラ、67は前記モータ14に流れる電流を計測
する電流計(モータ負荷検出器)、68は前記車体13
に搭載されたバッテリー、69は運転スイッチである。
運転スイッチ69はモータ14を開扉方向に回転させる
ための開扉ポジションと、モータ14を閉扉方向に回転
させるための閉扉ポジションと、オフポジションとを有
する。運転スイッチ69は一回押すだけでスライド扉1
1はモータ14の動力で閉扉方向または開扉方向に所定
位置までスライドする。
【0016】70は前記モータ14を作動させるモータ
スイッチ(図13)であり、モータスイッチ70は、好
適には前記車体13の運転席の近傍に設けられる。モー
タスイッチ70はモータ14を開扉方向に回転させるた
めの開扉ポジションと、モータ14を閉扉方向に回転さ
せるための閉扉ポジションと、オフポジションとを有す
る。モータスイッチ70は押されている間、モータ14
を閉扉方向または開扉方向に回転させ、モータスイッチ
70がオフになると、モータ14は停止する。したがっ
て、モータスイッチ70の操作によりスライド扉11を
完全閉扉位置と開扉終端位置との間の所望の位置(中間
開扉位置)に停止させることができる。これは、雨や風
が強いくてスライド扉11を大きく開きたくないときに
便利である。
【0017】71は、動力スライド装置10の作動を強
制停止させる停止スイッチ(図13)であり、停止スイ
ッチ71は、好適には前記モータスイッチ70の近傍に
設けられマニュアル操作される。停止スイッチ71はコ
ントローラ66の制御で完全閉扉位置から開扉終端位置
に、またはその逆にスライドしているスライド扉11を
中間開扉位置で強制停止させるときに使用される。74
はスライド扉11のスライド量、スライド速度及びスラ
イド方向を検出する監視センサーである。監視センサー
74は、好適には、発光部と受光部とを有する一対の光
センサーと、ワイヤードラム16と連動して回転するス
リット板とから構成され、光センサーによりスリット板
の回転量を測定することで、スライド扉11のスライド
量(スライド位置)を監視し、スリット板の回転速度を
測定することで、スライド扉11のスライド速度を監視
し、スリット板の回転方向を測定することで、スライド
扉11のスライド方向を監視する。75はホルダースイ
ッチであり、スライド扉11がドアホルダー73より閉
扉側にあるときはオンとなり、開扉側にあるとオフにな
る。なお、ホルダースイッチ75がオンからオフに切り
替る厳格な位置は、設計事項であり、本実施例では、ス
ライド扉11の開扉方向へのスライドによりスライド扉
11がドアホルダー73に接触する地点を採用している
が、スライド扉11がドアホルダー75の中央を通過す
る地点にしても良い。76はブザーである。
【0018】
【作用】[クラッチ機構25の非連結状態]図4のよう
に、クラッチプレート31のボス部35、36にアーム
軸39、40で軸支されたクラッチアーム37、38の
スライドピン41、42が、双方とも、ドラム軸26か
ら一定の距離に形成された内側スロット45、46に係
合していると、クラッチアーム37、38のクラッチ爪
60、61は、双方ともワイヤードラム16の突部59
から離間する。この状態がクラッチ機構25の非連結状
態であり、この状態では、ワイヤードラム16がどの方
向に回転しても、その回転はクラッチ爪60、61(モ
ータ14)には伝わらないから、モータ14を回転させ
ることなく手動でスライド扉11を開扉方向または閉扉
方向に移動させることができる。
【0019】[クラッチ機構25の第1及び第2連結状
態]図4の非連結状態でモータ14を閉扉方向に回転さ
せると、モータプレート28も閉扉方向に回転する。こ
のとき、クラッチプレート31には摩擦バネ34の弾力
で回転抵抗が付与されているため、しばらくの間は、ク
ラッチプレート31およびクラッチプレート31に取付
けられたクラッチアーム37、38は回転しない。この
ため、クラッチアーム37、38のスライドピン41、
42は、モータプレート28のガイドスロット43、4
4内をそれぞれ相対的に移動して、スライドピン42は
ガイドスロット44の内側スロット46から連絡スロッ
ト50に進入し、連絡スロット50の内壁52に案内さ
れて徐々にドラム軸26から離間し、これによりクラッ
チアーム38はアーム軸40を中心に矢印A方向に揺動
する。スライドピン42が連絡スロット50から外側ス
ロット48に至ると、クラッチアーム38のクラッチ爪
61は最外方に突出して突部59と突部59との間隙Y
に進入し、その後、スライドピン42は外側スロット4
8の係合部56に係合する。この間、他方のスライドピ
ン41は、ドラム軸26を中心とする円弧状の内側スロ
ット45内のみを移動するから、他方のクラッチアーム
37は矢印A方向に移動しない。
【0020】スライドピン42が外側スロット48の係
合部56に係合すると、モータプレート28の閉扉回転
はスライドピン42を介してクラッチアーム38に伝達
され、クラッチアーム38はクラッチプレート31と共
にドラム軸26を中心に閉扉方向に回転し、図6のよう
に、クラッチ爪61の連結面63がワイヤードラム16
の突部59に当接してワイヤードラム16を閉扉方向に
回転させる。この結果、ワイヤードラム16はワイヤー
ケーブル18、19を介してスライド扉11を閉扉方向
にスライドさせる。クラッチ爪61の連結面63が突部
59に係合した状態が、クラッチ機構25の第1連結状
態となる。
【0021】また、モータ14の開扉回転により、図4
においてモータプレート28を開扉方向に回転させた時
は、他方のクラッチアーム37が矢印A方向に揺動し
て、図7のように他方のクラッチ爪60の連結面62が
突部59に係合し、ワイヤードラム16は開扉方向に回
転する。他方のクラッチ爪60の連結面62が突部59
に係合した状態は、クラッチ機構25の第2連結状態と
なる。
【0022】[クラッチ機構25の第1及び第2ブレー
キ状態]モータ14の動力によりスライドしている最中
のスライド扉11に加速方向の外力が付与されると、ス
ライド扉11はモータ14および減速機構15により予
定されていた速度を越えたオーバスピードでスライドし
ようとする。このような外力の殆どは、車体13の傾斜
によりスライド扉11に付与され、これはワイヤーケー
ブル18、19を介してワイヤードラム16に伝達され
ることになる。
【0023】例えば、クラッチ機構25がスライド扉1
1を閉扉方向にスライドさせるための第1連結状態(図
6)にあるときに、加速外力がスライド扉11に付与さ
れると、ワイヤードラム16は加速外力によってモータ
14の動力で所定速度で閉扉方向に回転しているモータ
プレート28より速い速度で閉扉方向に回転する。する
と、ワイヤードラム16の別の突部59が、図8のよう
に、クラッチ爪61に追いついてブレーキ凹部65に当
接し、クラッチアーム38およびクラッチプレート31
をオーバースピードでドラム軸26を中心に閉扉方向に
回転させ、これにより、クラッチアーム38のスライド
ピン42は外側スロット48の係合部56から押出さ
れ、外側スロット48内を移動して、図9のように外側
スロット48の当接面58に当接する。
【0024】図9ように、スライドピン42が外側スロ
ット48の当接面58に当接すると、加速外力はスライ
ドピン42を介してモータプレート28に伝達されるこ
とになるが、モータプレート28は減速機構15を介し
てモータ14に接続されているため、所定速度以上では
回転しない。したがって、ワイヤードラム16(スライ
ド扉11)にはモータプレート28(減速機構15)に
よるブレーキ抵抗が付与され、以後、スライド扉11は
モータプレート28と同じ所定速度でスライドする。こ
のように、突部59がブレーキ凹部65に係合してスラ
イド扉11の閉扉方向のオーバースピードを規制する状
態が、クラッチ機構25の第1ブレーキ状態となる。
【0025】同様に、クラッチ機構25がスライド扉1
1を開扉方向にスライドさせるための第2連結状態(図
7)にあるときに、加速外力がスライド扉11に付与さ
れると、図10のように突部59がクラッチアーム37
のブレーキ凹部64に係合して、スライド扉11は所定
速度に保たれる。この状態は、前記クラッチ機構25の
第2ブレーキ状態となる。
【0026】[モータ14による第1及び第2連結状態
から非連結状態への復帰]クラッチ機構25は、モータ
14を逆方向に所定時間または所定量だけ回転させるこ
とにより、連結状態から非連結状態に復帰する。即ち、
モータ14の閉扉回転によりクラッチ機構25が図6に
示された第1連結状態にあるときは、モータ14を逆転
させてモータプレート28を開扉方向に回転させる。す
ると、クラッチアーム38のスライドピン42は外側ス
ロット48の係合部56から離間してからそのまま相対
的に外側スロット48内を移動し、図11のように外側
スロット48の当接面58に当接する。その後、モータ
プレート28が更に開扉回転すると、ブレーキ凹部65
が突部59に係合していないため、スライドピン42は
当接面58との当接により反矢印A方向に押され、モー
タ14が所定量逆転すると、スライドピン42は図4の
ように連絡スロット50を通って内側スロット46に戻
され、クラッチ機構25は非連結状態に復帰する。クラ
ッチ機構25の第2連結状態から非連結状態への復帰
も、同様の原理で行える。コントローラ66は、原則的
に、モータ14によるスライド扉11のスライドを終了
させる時には、モータ14を所定量だけ逆転させてクラ
ッチ機構25を非連結状態に復帰させる制御を遂行す
る。
【0027】[モータ14によるの第1及び第2ブレー
キ状態から非連結状態への復帰]モータ14によりクラ
ッチ機構25をブレーキ状態から非連結状態への復帰さ
せるときは、まずクラッチ機構25をブレーキ状態から
連結状態に戻し、その後、連結状態から非連結状態に復
帰させることになる。即ち、クラッチ機構25の第1連
結状態(図6)によりスライド扉11を閉扉方向にスラ
イドさせている最中に、加速外力がスライド扉11に付
与されると、クラッチ機構25は図9に示された第1ブ
レーキ状態に切り替わる。しかし、コントローラ66は
クラッチ機構25を非連結状態に復帰させるとき、クラ
ッチ機構25が第1連結状態であるのか第1ブレーキ状
態であるのかを認識する必要はなく、コントローラ66
はいずれの状態においても、まずモータ14を所定量だ
け開扉方向に逆転させる。仮に、クラッチ機構25が第
1連結状態であった時には、前述したように、モータ1
4の所定量の逆転によりクラッチ機構25は非連結状態
に戻されるが、この間、クラッチ機構25は第1連結状
態から非連結状態に復帰するだけであってワイヤードラ
ム16を回転させないから、モータ14にはワイヤード
ラム16を回転させる負荷は掛からず、したがって、電
流計67はモータ14の負荷を検出しない。このよう
に、モータ14の負荷が検出されないでモータ14の逆
転が終了した時は、コントローラ66はクラッチ機構2
5が第1連結状態にあったと看做して、そのまま復帰制
御を終了する。
【0028】クラッチ機構25が第1ブレーキ状態にあ
ったときに(図9)、コントローラ66の復帰制御によ
りモータ14が開扉方向に逆転すると、モータプレート
28の開扉回転は、直ちに、ブレーキ凹部65と突部5
9の係合によりワイヤードラム16に伝わり、これによ
り、モータ14の所定量の逆転の終了前に、電流計67
がモータ14の負荷を検出する。このように、モータ1
4の逆転により、モータ14の負荷が検出されたとき
は、コントローラ66はクラッチ機構25が第1ブレー
キ状態にあると看做すことができ、直ちに、モータ14
を閉扉方向に回転させる。すると、モータプレート28
が閉扉方向に回転して図8のように外側スロット48の
係合部56がスライドピン42に係合し、クラッチアー
ム38はドラム軸26を中心に閉扉方向に回転し、その
後、クラッチ爪61の連結面63は突部59に当接し
て、クラッチ機構25は図6の第1連結状態に切り替わ
る。クラッチ機構25が第1連結状態に変位すると、モ
ータ14にはワイヤードラム16を回転させるための負
荷が掛かるから、これが電流計67で検出される。この
負荷検出で、コントローラ66はクラッチ機構25が第
1ブレーキ状態から第1連結状態に切り替わったことを
検出でき、これによりモータ14を開扉方向に所定量だ
け回転させ、これにより、前述したようにクラッチ機構
25は非連結状態に復帰する。このように、モータ14
の回転方向を繰り返して変更することにより、クラッチ
機構25はモータ14の動力で第1ブレーキ状態から第
1連結状態を経由して非連結状態に復帰する。クラッチ
機構25の第2ブレーキ状態(図10)から非連結状態
への復帰も、同様の原理で行える。
【0029】[手動による第1及び第2ブレーキ状態か
ら非連結状態への復帰]クラッチ機構25はモータ14
が故障した時でも、手動操作でブレーキ状態から非連結
状態に復帰させることができる。クラッチ機構25の第
1ブレーキ状態(図9)において、モータ14が故障す
ると、ワイヤードラム16はクラッチアーム38のスラ
イドピン42とモータプレート28の当接面58との当
接により、閉扉方向に回転できない。しかし、ワイヤー
ドラム16は開扉方向には回転できる。そこで、スライ
ド扉11を手動で開扉方向にスライドさせ、ワイヤーケ
ーブル18、19を介してワイヤードラム16を図9に
おいて開扉方向に回転させる。すると、ブレーキ凹部6
5から突部59が離脱して図11のように別の突部59
が連結面63に当接しクラッチアーム38をアーム軸4
0を中心に反矢印A方向に回転させ、図12のように、
クラッチ爪61はワイヤードラム16に対して非係合位
置まで後退する。この状態では、スライドピン42は内
側スロット46には係合していないが、ワイヤードラム
16の閉扉回転および開扉回転の双方とも、モータ14
(減速機構15)には伝達されないため、この状態もク
ラッチ機構25の非連結状態と看做すことができる。ク
ラッチ機構25の第2ブレーキ状態(図10)から非連
結状態への復帰も、同様の原理で行える。
【0030】[手動による第1及び第2連結状態から非
連結状態への復帰]クラッチ機構25はモータ14が故
障した時でも、手動で連結状態からブレーキ状態を経由
して非連結状態に復帰させることができる。即ち、クラ
ッチ機構25が第1連結状態(図6)にある時にモータ
14が故障すると、ワイヤードラム16はクラッチアー
ム38のスライドピン42とモータプレート28の係合
部56との係合により、開扉方向に回転できない。しか
し、ワイヤードラム16は閉扉方向には回転できる。そ
こで、スライド扉11を手動で閉扉方向にスライドさせ
ると、ワイヤーケーブル18、19を介してワイヤード
ラム16は閉扉方向に回転して、クラッチ機構25は図
8の状態を経由して図9の第1ブレーキ状態に切り替わ
る。クラッチ機構25が第1ブレーキ状態になると、ス
ライドピン42とモータプレート28の当接面58との
当接により、スライド扉11は動かなくなる。そこで、
今度はスライド扉11を手動で開扉方向にスライドさせ
る。すると、前述したようにクラッチ機構25は第1ブ
レーキ状態から非連結状態に復帰する。クラッチ機構2
5の第2連結状態から非連結状態への復帰も、同様の原
理で行える。
【0031】[開扉作動の途中停止]モータ14の開扉
回転でスライドしているスライド扉11を所望の中間開
扉位置で停止させるときは、停止スイッチ71を操作す
る。このとき、クラッチ機構25は、車体13が水平状
態、前下がり状態若しくは緩やかな前上がり状態であっ
てスライド扉11に強い加速外力が付与されないときは
図7に示された第2連結状態に保たれ、車体13が強い
前上がり状態でスライド扉11に強い加速外力が付与さ
れるときは図10の第2ブレーキ状態に保たれている。
【0032】停止スイッチ71が操作されるとコントロ
ーラ66は、図14のように、モータ14を停止させる
と共に補助ブレーキ17を作動させる(S003)。モータ1
4が停止した時点では、車体13の傾斜状態に拘わらず
スライド扉11には開扉方向の慣性力が残っているが、
補助ブレーキ17がワイヤードラム16の回転を規制す
るため、ワイヤードラム16はスライド扉11の慣性力
では余剰回転しない。所定時間の経過(S005)でスライド
扉11の慣性が消失したら、コントローラ66はクラッ
チ機構25を非連結状態に復帰させることなく補助ブレ
ーキ17の作動を停止させ(S007)、そのまま制御を終了
する。
【0033】コントローラ66の制御終了直後のクラッ
チ機構25は、スライド扉11がモータ14の動力でス
ライド移動中の状態と同一であり、車体13が強い前上
がり状態であると、クラッチ機構25は第2ブレーキ状
態(図10)となる。この状態では、車体13の強い前
上がり傾斜によりスライド扉11には開扉方向の強い重
力が作用するが、クラッチ機構25の第2ブレーキ状態
はワイヤードラム16の開扉回転を直ちにモータプレー
ト28に伝達するため、車体13が強い前上がり状態で
あっても、スライド扉11はクラッチ機構25の機能に
より所定の中間開扉位置に保持される。
【0034】反対に、クラッチ機構25が第2連結状態
でコントローラ66の制御が終了したときには、車体1
3は水平状態、前下がり状態若しくは緩やかな前上がり
状態のいずれかとなる。車体13が水平状態のときは、
スライド扉11には開扉方向及び閉扉方向のいずれの重
力も作用しないから、所定の中間開扉位置に保持され
る。また、車体13が前下がり状態のときには、スライ
ド扉11には閉扉方向の重力が作用するが、第2連結状
態はワイヤードラム16の閉扉回転を直ちにモータ14
に伝達するから、車体13が前下がり状態であってもス
ライド扉11はクラッチ機構25の機能により所定の中
間開扉位置に保持される。
【0035】また、車体13が緩やかな前上がり状態で
あるときには、スライド扉11には開扉方向の弱い重力
が付与される。このため、コントローラ66の制御終了
によりワイヤードラム16が補助ブレーキ17から開放
されると、スライド扉11はゆっくりと開扉方向にスラ
イドする。しかし、第2連結状態(図7)においてワイ
ヤードラム16が開扉方向に回転すると、クラッチ機構
25は直ちに図10の第2ブレーキ状態に切り替わり、
以後、ワイヤードラム16の開扉回転をモータ14に伝
達することになる。従って、車体13が緩やかな前上が
り状態にあるときでも、スライド扉11は極僅かに開扉
方向に移動するだけで、その後はクラッチ機構25の機
能によりスライド扉11は所定の中間開扉位置に保持さ
れる。
【0036】以上のように、スライド扉11はクラッチ
機構25の中間開扉保持機能により中間開扉位置に保持
され、このように中間開扉位置に保持されているときに
は、補助ブレーキ17は非作動状態であるから、クラッ
チ機構25の連結状態及びブレーキ状態は、既に説明し
た手動操作で非連結状態に復帰させることが可能であ
り、これによりスライド扉11を中間開扉位置から手動
でスライドさせることは可能となる。
【0037】本実施例では、上記のように、停止スイッ
チ71でスライド扉11を中間開扉位置で停止させると
き、補助ブレーキ17を使用してワイヤードラム16の
回転を規制する。この理由について説明する。前記した
ように、停止スイッチ71でモータ14を停止した時点
では、車体13の傾斜状態に拘わらずスライド扉11に
は開扉方向の慣性力が残っている。このため、ワイヤー
ドラム16が補助ブレーキ17で拘束されていないと、
前記慣性力でワイヤードラム16は開扉方向に動いてし
まう。このような動きが、図7の第2連結状態において
起こると、ワイヤードラム16の突起59はクラッチ爪
60のブレーキ凹部64に当接して、クラッチアーム3
7を開扉方向に移動させ、クラッチ機構25を図10の
第2ブレーキ状態に切替えてしまうことがある。このよ
うにして、クラッチ機構25が第2ブレーキ状態に切り
替わっても通常であれば問題はないが、このときの車体
13の傾斜が前下がり状態であると、スライド扉11は
開扉方向の慣性が消滅した後、閉扉方向にスライドす
る。すると、図10の第2ブレーキ状態において、ワイ
ヤードラム16が閉扉方向に回転することになるから、
クラッチ機構25は非連結状態に戻され、クラッチ機構
25は中間開扉保持機能を失うことになる。このため、
本実施例では、補助ブレーキ17によりスライド扉11
に掛かる慣性力の影響を排除したものである。なお、停
止スイッチ71の代わりにモータスイッチ70の操作で
モータ14の起動と停止を制御したときも同じことであ
る。
【0038】[閉扉作動の途中停止]閉扉方向にスライ
ドしているスライド扉11を所望の中間開扉位置で停止
させるときも、前記「開扉作動の途中停止」のときと同
様に、停止スイッチ71を操作する。しかし、前記「開
扉作動の途中停止」とは、コントローラ66の制御が若
干異なり、コントローラ66はクラッチ機構25を閉扉
方向用の第1連結状態(図6)及び第1ブレーキ状態
(図9)から開扉方向用の第2連結状態(図7)に切替
えてから制御を終了する。以下説明する。
【0039】モータ14の閉扉回転でスライド扉11が
スライドしているとき、車体13が水平状態、前上がり
状態若しくは緩やかな前下がり状態であってスライド扉
11に強い加速外力が付与されないときは図6に示され
た第1連結状態に保たれ、車体13が強い前下がり状態
でスライド扉11に強い加速外力が付与されるときは図
9の第1ブレーキ状態に保たれている。
【0040】スライド扉11が所定の中間開扉位置に至
って停止スイッチ71を操作すると、コントローラ66
は、図15のように、モータ14を停止させると共に補
助ブレーキ17を作動させる(S103)。モータ14が停止
した時点では、車体13の傾斜状態に拘わらずスライド
扉11には閉扉方向の慣性力が残っているが、補助ブレ
ーキ17がワイヤードラム16の回転を規制するため、
ワイヤードラム16はスライド扉11の慣性力では余剰
回転しない。従って、このとき、クラッチ機構25は第
1連結状態若しくは第1ブレーキ状態のいずれかに保た
れている。
【0041】ついで、コントローラ66は補助ブレーキ
17によるワイヤードラム16の回転規制を継続したま
ま、モータ14を開扉方向に逆転させる(S105)。クラッ
チ機構25が第1ブレーキ状態(図9)であるときに、
モータプレート28が開扉方向に逆転すると、モータプ
レート28の開扉回転は直ちにワイヤードラム16に伝
達され、電流計67がモータ14の負荷を検出すること
になる(S107)。このように、所定時間内にモータ14の
負荷が検出されたときは、モータプレート28を閉扉方
向に回転させて(S109)、クラッチ機構25を図6の第1
連結状態に切替える。すると、モータプレート28の閉
扉回転はワイヤードラム16に伝達されるから、電流計
67は再度モータ14の負荷を検出し(S111)、これによ
りコントローラ66はモータ14を開扉回転させる(S11
3)。ステップ113のモータ14の開扉回転によりクラ
ッチ機構25は、第1連結状態から図4の非連結状態を
経由して図7の第2連結状態に切り替る。第2連結状態
に切り替ると電流計67によりモータ14の負荷が検出
されるから(S115)、これにより、モータ14を停止させ
るとともに補助ブレーキ17の作動を停止させ(S117)、
制御を終了する。
【0042】また、ステップ105において、コントロ
ーラ66がモータ14を開扉回転させたときに、クラッ
チ機構25が第1連結状態であったときは、モータ14
に所定の負荷を与えることなくクラッチ機構25はモー
タ14の開扉回転により図4の非連結状態を経由して図
7の第2連結状態に切り替わる。第2連結状態に切り替
ると電流計67によりモータ14の負荷が検出される
が、この負荷検出はステップ107のタイムアップ後に
なるから、ステップ115において検出され、これによ
り、モータ14を停止させるとともに補助ブレーキ17
の作動を停止させ(S117)、制御を終了する。
【0043】このように、「閉扉作動の途中停止」で
は、車体13の傾斜状態に拘わらず、コントローラ66
はクラッチ機構25を図7の第2連結状態に切替えてか
ら補助ブレーキ17の作動を停止させる。このようにし
て停止させられたスライド扉11は、車体13が前下が
り状態となっていてスライド扉11に閉扉方向の重力が
作用する状況のときは、ワイヤードラム16の閉扉回転
は直ちにモータプレート28に伝達されるため、クラッ
チ機構25の機能により所定の中間開扉位置に保持され
る。また、車体13が前上がり状態のときには、スライ
ド扉11には開扉方向の重力が作用するため、スライド
扉11はゆっくりと開扉方向にスライドするが、第2連
結状態においてワイヤードラム16が開扉方向に回転す
ると、クラッチ機構25は直ちに図10の第2ブレーキ
状態に切り替わり、以後、ワイヤードラム16の開扉回
転はモータ14に伝達される。従って、車体13が前下
がり状態でコントローラ66の制御が終了したときも、
スライド扉11は僅かに開扉方向に移動するだけで、そ
の後はクラッチ機構25の機能によりスライド扉11は
所定の中間開扉位置に保持される。
【0044】以上のように、スライド扉11はクラッチ
機構25の機能により中間開扉位置に保持されるが、こ
の中間開扉位置に保持されているときには、補助ブレー
キ17は非作動状態であるから、クラッチ機構25の連
結状態及びブレーキ状態は、既に説明した手動操作で非
連結状態に復帰させることが可能であり、これによりス
ライド扉11を中間開扉位置から手動でスライドさせる
ことは可能となる。なお、モータスイッチ70の操作で
モータ14の起動と停止を制御したときも同じことであ
る。
【0045】[中間開扉位置における誤操作防止]前記
したように、スライド扉11を停止スイッチ71若しく
はモータスイッチ70の操作で中間開扉位置で停止させ
るときは、コントローラ66はスライド扉11のスライ
ド方向に拘わらず、クラッチ機構25を第2連結状態
(図7)若しくは第2ブレーキ状態(図10)に切替え
る。このため、車体13の前下がり状態で意に反してス
ライド扉11を開扉方向に押してしまっても、クラッチ
機構25は直ぐには非連結状態とはならず、スライド扉
11が車体13の前下がり傾斜で急激に閉じる事故を防
止できる。
【0046】即ち、閉扉方向の強い重力が付与されたス
ライド扉11は、クラッチ機構25の第1ブレーキ状態
(図9)によっても保持できるが、第1ブレーキ状態で
スライド扉11を保持しているとき、誤ってスライド扉
11を開扉方向に若干動かすと、直ぐにクラッチ機構2
5が非連結状態に戻されてしまうから、スライド扉11
が車体13の前下がり傾斜で急激に閉扉方向にスライド
してしまう危険がある。しかし、「閉扉作動の途中停
止」で説明したように、本発明では、クラッチ機構25
を第1ブレーキ状態から第2連結状態(図7)に切替え
て、スライド扉11に作用する閉扉方向の強い重力を支
えることにより、クラッチ機構25を非連結状態に復帰
させるのに必要なスライド扉11の開扉方向のスライド
量を第1ブレーキ状態の場合より多くしたから、上記危
険を減少させることができる。
【0047】[中間開扉位置からのモータ14によるス
ライド扉11の閉扉]スライド扉11がクラッチ機構2
5の第2連結状態(図7)若しくは第2ブレーキ状態
(図10)により中間開扉位置に保持された状態で、運
転スイッチ69が閉扉方向に操作されると、図16のよ
うに、コントローラ66は補助ブレーキ17を作動させ
てワイヤードラム16の回転を規制し(S203)、この状態
でモータ14を所定時間開扉回転させる(S205)。このと
き、クラッチ機構25が第2連結状態(図7)にあると
きは、モータ14(モータプレート28)の開扉回転は
直ちにワイヤードラム16に伝達されることになるが、
ワイヤードラム16の回転は補助ブレーキ17で規制し
てあるためスライド扉11はそのまま動かず、クラッチ
機構25も第2連結状態のままとなるが、クラッチ機構
25が第2ブレーキ状態(図10)にあるときは、モー
タ14の所定時間の開扉回転によりクラッチ機構25は
第2連結状態に切り替わる。このようにして、クラッチ
機構25を確実に第2連結状態に戻した後、モータ14
を閉扉回転させて(S209)、クラッチ機構25を第1連結
状態(図6)に切替える。クラッチ機構25が第1連結
状態に切り替ると、電流計67がモータ14の負荷を検
出し(S211)、これによりコントローラ66は補助ブレー
キ17によるワイヤードラム16の規制を解除し(S21
3)、スライド扉11をモータ14の動力で閉扉方向にス
ライドさせる。
【0048】このように、第2連結状態若しくは第2ブ
レーキ状態にあるクラッチ機構25を第1連結状態に戻
してから、スライド扉11を閉扉方向にスライドさせる
理由は、閉扉方向へのスライド終了後にクラッチ機構2
5を非連結状態に戻すときの制御を簡略化するためであ
る。例えば、車体13が前下がり状態であってクラッチ
機構25が第2連結状態になっているときに、そのまま
モータ14の閉扉回転によりスライド扉11をスライド
させようとすると、図7において、モータプレート28
は閉扉回転するが、ワイヤードラム16には車体13の
前下がり傾斜により閉扉方向の外力が作用するから、モ
ータプレート28の閉扉回転に追従するようにワイヤー
ドラム16も回転して、クラッチ機構25の第2連結状
態が解除されないままスライド扉11が閉扉方向にスラ
イドする事態となる。このようにして、モータ14が閉
扉回転しているにもかかわらず、クラッチ機構25が第
1連結状態若しくは第1ブレーキ状態になっていないケ
ースが生じると、これに対応する制御は複雑になると共
に、制御工程も増加するからクラッチ機構25を非連結
状態に復帰させるのに多くの時間を必要とする。この問
題は、特に、動力スライド装置10によってハーフラッ
チ位置までスライドさせたスライド扉11を、動力閉扉
装置(図示なし)によりフルラッチ位置まで閉扉させる
構成において大きな影響をもたらし、クラッチ機構25
の非連結状態への復帰に時間を要すると、動力スライド
装置10から動力閉扉装置への引継が円滑に行われなく
なる。
【0049】[慣性力吸収制御]コントローラ66の開
扉制御により、スライド扉11が開扉方向にスライドし
てドアホルダー73を乗り越えて開扉終端位置に至る
と、監視センサー74若しくは電流計67により開扉ス
ライドの終了が検出され、コントローラ66は、補助ブ
レーキ17を作動させてワイヤードラム16の回転を規
制させながらクラッチ機構25を非連結状態に復帰させ
る復帰制御を行い、クラッチ機構25が非連結状態に復
帰したら、モータ14を停止させ補助ブレーキ17をオ
フにして開扉制御を完了する。
【0050】開扉制御が完了すると、スライド扉11は
動力スライド装置10から完全に自由になって、以後、
車体13の傾斜等による外力の影響を受けて、例えば、
車体13が前下がり状態のときはスライド扉11には閉
扉方向の外力が掛かるから閉扉方向にスライドしてドア
ホルダー73に接触しこの位置で保持される。このと
き、スライド扉11のスライド速度が設定速度より速い
と、スライド扉11には大きな閉扉方向への慣性が生
じ、このような大きな慣性力を備えた状態でスライド扉
11がドアホルダー73に接触すると、乗越し保持式の
ドアホルダー73の保持力はスライド扉11の移動力
(外力+慣性力)に負けてスライド扉11がドアホルダ
ー73を閉扉方向に乗り越えてしまうおそれが生じる。
【0051】そこで、本発明では、開扉制御が完了して
スライド扉11が動力スライド装置10から自由になっ
たら、図17に示した慣性力吸収制御を遂行して、スラ
イド扉11が大きな慣性力を備えた状態でドアホルダー
73に接触するおそれがあるときは、スライド扉11に
ブレーキを掛けてスライド扉11の慣性力の増大を防止
し、ドアホルダー73の保持力に対する慣性力の影響を
極力排除する。
【0052】以下、慣性力吸収制御の内容を説明する
と、開扉制御の完了によりモータ14が停止して補助ブ
レーキ17がオフになったら、タイマーT1をセットし
て(S301)、スライド扉11の動きを監視センサー74に
より監視する(S303)。このとき、車体13が水平状態若
しくは前上がり状態であったときは、スライド扉11に
は閉扉方向への外力は掛からないのでスライド扉11は
そのままほとんど動かず、従って、スライド扉11のス
ライド量は所定量に達することなくタイマーT1がアッ
プし(S305)、これにより慣性力吸収制御は終了する。
【0053】また、車体13が緩やかな前下がり状態に
あるときに開扉制御が終了したときは、スライド扉11
には閉扉方向への弱い外力が作用するので、スライド扉
11は徐々に閉扉方向にスライドするが、このスライド
速度は遅いため、スライド扉11のスライド量は所定量
に達することなくタイマーT1がアップする(S305)。こ
のため、慣性力吸収制御は、スライド扉11がドアホル
ダー73に接触する前で、且つ、一度もスライド扉11
にブレーキを掛けることなく終了し、スライド扉11は
そのままゆっくりとした速度で閉扉方向に空走してから
ドアホルダー73に接触し、開扉位置に保持される。
【0054】これに対して、車体13が急な前下がり状
態にあるときに開扉制御が終了したときは、スライド扉
11には閉扉方向への強い外力が作用するので、スライ
ド扉11は設定速度より速い速度で閉扉方向にスライド
し、タイマーT1がアップする前に(S305)、スライド扉
11のスライド量が所定量を超えることになる。そこ
で、スライド量が所定量を越えた時点で補助ブレーキ1
7を所定時間だけオンにしてスライド扉11を減速停止
させて慣性力を吸収してから、再度スライド扉11に対
するスライド規制を解除する(S307)。補助ブレーキ17
がオフになると、スライド扉11は傾斜による外力で再
度閉扉方向にスライドするから、タイマーT2をセット
して(S309)、スライド扉11の動きを監視センサー74
により監視し(S311)、スライド扉11のスライド量が所
定量に達することなくタイマーT2がアップしたら(S31
3)、そのまま慣性力吸収制御は終了し、スライド量が所
定量を超えたときは、再び、補助ブレーキ17を所定時
間だけオンにしてスライド扉11を減速停止させて慣性
力を吸収してから、再度スライド扉11に対するスライ
ド規制を解除し(S315)、以後同様の制御を繰り返し、ス
ライド扉11の閉扉方向へのスライド速度を補助ブレー
キ17により必要に応じて制御しながら、スライド扉1
1をドアホルダー73に接触させる。このため、ドアホ
ルダー73の設定保持力に悪影響を及ぼすスライド扉1
1の慣性力を所定以下に規制できる。
【0055】以上の慣性力吸収制御では、スライド扉1
1に大きな閉扉方向への慣性力が生じると判断されたと
きのみに、補助ブレーキ17を作動させるので、全体の
制御が合理的となり、スライド扉11に対する不要なス
ライド規制を早い段階で解除でき、また、スライド扉1
1に対する早期規制解除により、次の操作への移行、例
えば、手動による閉扉操作が早い段階で可能となる。
【0056】なお、ステップ311および反復される同
様のステップにおける所定量は、可変に設定することが
できる。即ち、スライド扉11がドアホルダー73に接
触する際のスライド速度(慣性力)は、対応するタイマ
ーがアップした時点のスライド速度と、スライド扉11
がドアホルダー73と接触するまでの空走距離との関係
に左右され、空走距離が短いとそれだけ外力による加速
も少なくなる。このため、空走距離が短くなるステップ
311および反復される同様のステップにおいては、そ
の分だけ所定量を大きく設定することが可能となり、こ
のように空走距離との関係で所定量を可変にすると、よ
り早い段階で補助ブレーキ17による規制から解放され
る。
【0057】[開扉終了制御の他の動力スライド装置へ
の適応]上記した慣性力吸収制御は、他の動力スライド
装置にも適応できる。例えば、特開平11−30127
1号公報に記載された動力スライド装置のように、モー
タの動力を電磁クラッチを介してワイヤードラムに伝達
する構成のものにあっては、モータが停止した状態で電
磁クラッチをオンにするとワイヤードラムにはモータ側
の減速機構による抵抗が作用するから、この電磁クラッ
チは本実施例の補助ブレーキ17と同等の機能を備える
ことになる。従って、スライド扉が開扉終端位置に移動
したら、モータを停止させ電磁クラッチをオフにし、そ
の後、スライド扉の移動を監視しながら、必要に応じて
電磁クラッチをオンにしてスライド扉のスライド速度を
制御すれば、本発明の慣性力吸収制御を遂行できること
になる。
【0058】[モータ14による開扉位置からの閉扉]
スライド扉11が開扉位置にあるときに、運転スイッチ
69が閉扉ポジションに操作されると、図18の閉扉制
御が遂行され、まず、ブザー76を0.5秒ならし、こ
れと同時に補助ブレーキ17をオンにしてワイヤードラ
ム16の回転を拘束した状態でモータ14を閉扉回転さ
せクラッチ機構25を非連結状態から図6の第1連結状
態に切り替え、切替後、モータ14は停止させる(S40
1)。クラッチ機構25が第1連結状態に切り替って、所
定時間のブザーが止まったら、補助ブレーキをオフにし
モータ14を閉扉回転させてスライド扉11の閉扉を開
始する(S403)。
【0059】閉扉開始によりスライド扉11はドアホル
ダー73に接触しこれを乗り越えることになるが、この
とき、前回の開扉制御後の慣性力吸収制御において判明
した車体13の傾斜程度をフィードバックデータとして
使用し、車体13の前下がり傾斜が設定以内のときは、
そのまま閉扉を継続させ、車体13が設定傾斜より前下
がり状態であるときは、補助ブレーキ17によりブレー
キを掛けてスライド扉11の動きを制御する。つまり、
前回開扉時の慣性力吸収制御では、車体13が前側に傾
斜しているほど、補助ブレーキ17によるブレーキ回数
が多くなる傾向にあり、また、ステップ303において
所定量に達する時間が短くなるから、これらのデータか
ら車体13の傾斜程度を求めることができ、ステップ4
05において、この傾斜が設定以内のときはそのままモ
ータ14を継続して閉扉回転させて閉扉を行うが(S40
7)、傾斜が設定を越えていたときは、スライド扉11の
スライド移動によりホルダースイッチ75がオフからオ
ンに切り替ってドアホルダー73の乗り越えが判明した
時点で(S409)、モータ14を一旦停止させてから(S41
3)、補助ブレーキ17を0.5秒程度作動させて(S41
5)、スライド扉11を一旦停止させ、その後モータ14
を再度閉扉回転させて閉扉を再開させる(S417)。なお、
点線で囲まれたステップ411のように、補助ブレーキ
17を作動させる条件として、スライド速度が所定速度
より速いときを加えても良い。
【0060】これにより、車体13が設定より大きく前
下がり状態であるときの、スライド扉11のモータ14
による閉扉制御では、一旦停止という現象が生じること
になるが、閉扉再開後のスライド扉11のスライド速度
は急激に安定するため、かえって全体としての動きは円
滑に感じることになる。
【0061】[手動による開扉位置からの閉扉]スライ
ド扉11が開扉位置にあるときに、手動力でスライド扉
11を閉扉方向に押すと、スライド扉11はドアホルダ
ー73に接触しその後これを乗り越え、ホルダースイッ
チ75がオフからオンに切り替る。すると、コントロー
ラ66はホルダースイッチのオンにより手動操作を検出
でき、これにより、図19に示した手動による閉扉追従
制御が遂行され、一方でブザー76を0.5秒ならし(S
501)、これと併行して、モータ14を閉扉回転させる(S
503)。
【0062】ついでステップ505において、前回の開
扉制御後の慣性力吸収制御により判明した車体13の傾
斜程度をフィードバックデータとして使用し、車体13
の前下がり傾斜が所定傾斜を越えていないときには、そ
のままモータ14の閉扉回転を継続させて閉扉を行う(S
507)。なお、車体13の前下がり傾斜が所定値を越えて
いないときでも、利用者が勢いよくスライド扉11を押
したときには、スライド扉11は相当な勢いで閉扉スラ
イドし、場合によってはクラッチ機構25がモータ14
の閉扉回転により第1連結状態(正確には第1ブレーキ
状態)に切り替る前に、スライド扉11の閉扉が完了し
てしまうことも可能性としてはあり得るが、車体13の
前下がり傾斜が所定値を越えていないときでは、スライ
ド扉11に作用する閉扉方向の外力の影響は少なく、速
いスライド速度は利用者自らが意識的に操作した結果に
よりもたらされたものとして、ブレーキを掛けることな
く閉扉を継続させる。
【0063】これに対して、車体13の傾斜が所定値を
越えているときは、ステップ505からステップ509
に流れて、監視センサー74によりスライド速度を監視
し、スライド速度が車体13の急傾斜に拘らず所定より
遅いときには、そのままモータ14の閉扉回転を継続さ
せて閉扉を行う(S507)。しかし、スライド速度が速いと
きには、車体13の急傾斜による速度超過と見做して、
図18のステップ413に移行して、モータ14を一旦
停止させてから、補助ブレーキ17を0.5秒程度作動
させて(S415)、スライド扉11を一旦停止させ、その後
モータ14を再度閉扉回転させて閉扉を再開させる(S41
7)。これにより、利用者の意に反した急激な閉扉方向の
スライドは防止され安全に閉扉が行われる。なお、ステ
ップ509の速度監視は所望により設定される条件の追
加である。
【0064】以上において、手動による閉扉では、安全
な閉扉が損なわれるおそれが発生したときのみ、補助ブ
レーキ17が作動するので、利用者が意識的に急いでス
ライド扉11を閉扉することまでが規制されることはな
く、合理的な制御が行われる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明では、スライド扉
11を開扉位置から閉扉させるとき、好ましくない速度
でスライド扉11が閉扉方向にスライドするおそれがあ
るときのみ、スライド扉11にブレーキが掛かるので、
安全に閉扉が行えるとともに、手動による閉扉のとき
で、車体が急傾斜していないときには、速いスライド速
度で意識的に閉扉操作が行え、モータ14による閉扉の
ときには、ドアホルダー73の乗り越え時に起こるスラ
イド扉11のぎくしゃくした動きを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による動力スライド装置とスライド
扉の関係を示す側面図。
【図2】 前記スライド装置と前記スライド扉の展開
図。
【図3】 前記スライド装置の縦断面図。
【図4】 前記スライド装置のクラッチ機構の非連結
状態を示す縦断面図。
【図5】 前記クラッチ機構のモータプレートの正面
図。
【図6】 前記クラッチ機構の第1連結状態を示す縦
断面図。
【図7】 前記クラッチ機構の第2連結状態を示す縦
断面図。
【図8】 図6の前記第1連結状態においてワイヤー
ドラムを閉扉回転させた状態を示す縦断面図。
【図9】 前記クラッチ機構の第1ブレーキ状態を示
す縦断面図。
【図10】 前記クラッチ機構の第2ブレーキ状態を示
す縦断面図。
【図11】 図9の前記第1ブレーキ状態からワイヤー
ドラムを開扉回転させた状態を示す縦断面図。
【図12】 図11の状態からワイヤードラムを更に開
扉回転させてクラッチ機構を非連結状態にした状態を示
す縦断面図。
【図13】 ブロック回路図。
【図14】 開扉作動の途中停止のサブルーチンを示す
フロー図。
【図15】 閉扉作動の途中停止のサブルーチンを示す
フロー図。
【図16】 中間開扉位置からモータによりスライド扉
をスライドさせるサブルーチンを示すフロー図。
【図17】 慣性力吸収制御を示すフロー図。
【図18】 モータによる閉扉制御を示すフロー図。
【図19】 手動による閉扉追従制御を示すフロー図。
【符号の説明】
10…動力スライド装置、11…スライド扉、12…ベ
ースプレート、13…車体、14…モータ、15…減速
機構、16…ワイヤードラム、17…補助ブレーキ、1
8、19…ワイヤーケーブル、20…前側プーリー、2
1…ブラケット、22…後側プーリー、23…テンショ
ンケース、24…内部空間、25…クラッチ機構、26
…ドラム軸、27…出力歯車、28…モータプレート、
29…スリーブ、30…連結ピン、31…クラッチプレ
ート、32…フランジ、33…受け皿、34…摩擦バ
ネ、35、36…ボス部、37、38…クラッチアー
ム、39、40…アーム軸、41、42…スライドピ
ン、43、44…ガイドスロット、45、46…内側ス
ロット、47、48…外側スロット、49、50…連絡
スロット、51、52…内壁、53、54…外壁、5
5、56…係合部、57、58…当接面、59…突部、
60、61…クラッチ爪、62、63…連結面、64、
65…ブレーキ凹部、66…コントローラ、67…電流
計、68…バッテリー、69…運転スイッチ、70…モ
ータスイッチ、71…停止スイッチ、72…ガイドレー
ル、73…ドアホルダー、74…監視センサー、75…
ホルダースイッチ、76…ブザー。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年8月13日(2002.8.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体13に対してスライド自在に取付け
    られ開扉終端位置までスライドすると乗越し保持式ドア
    ホルダー73の乗越え抵抗により前記開扉終端位置から
    閉扉方向に所定幅に亘って設定される開扉位置に保持さ
    れる車両スライド扉11を、モータ14の動力で開扉方
    向及び閉扉方向にスライドさせる動力スライド装置10
    の制御方法において、前記スライド扉11を手動により
    前記開扉位置から閉扉スライドさせて前記ドアホルダー
    73を乗り越えたときに、前記車体13が設定より大き
    く前下がり傾斜であるときには前記スライド扉11にブ
    レーキを掛けてから前記モータ14により閉扉を遂行す
    る制御方法。
  2. 【請求項2】 車体13に対してスライド自在に取付け
    られ開扉終端位置までスライドすると乗越し保持式ドア
    ホルダー73の乗越え抵抗により前記開扉終端位置から
    閉扉方向に所定幅に亘って設定される開扉位置に保持さ
    れる車両スライド扉11を、モータ14の動力で開扉方
    向及び閉扉方向にスライドさせる動力スライド装置10
    の制御方法において、前記スライド扉11を手動により
    前記開扉位置から閉扉スライドさせて前記ドアホルダー
    73を乗り越えたときに、前記車体13が設定より大き
    く前下がり傾斜であって前記スライド扉11のスライド
    速度が所定速度より速いときは前記スライド扉11にブ
    レーキを掛けてから前記モータ14により閉扉を遂行す
    る制御方法。
  3. 【請求項3】 車体13に対してスライド自在に取付け
    られ開扉終端位置までスライドすると乗越し保持式ドア
    ホルダー73の乗越え抵抗により前記開扉終端位置から
    閉扉方向に所定幅に亘って設定される開扉位置に保持さ
    れる車両スライド扉11を、モータ14の動力で開扉方
    向及び閉扉方向にスライドさせる動力スライド装置10
    の制御方法において、前記スライド扉11を前記モータ
    14の閉扉回転で前記開扉位置から閉扉スライドさせて
    前記ドアホルダー73を乗り越えたときに、前記車体1
    3が設定より大きく前下がり傾斜であるときには前記ス
    ライド扉11にブレーキを掛けてから前記モータ14に
    よる閉扉を再開させる制御方法。
  4. 【請求項4】 車体13に対してスライド自在に取付け
    られ開扉終端位置までスライドすると乗越し保持式ドア
    ホルダー73の乗越え抵抗により前記開扉終端位置から
    閉扉方向に所定幅に亘って設定される開扉位置に保持さ
    れる車両スライド扉11を、モータ14の動力で開扉方
    向及び閉扉方向にスライドさせる動力スライド装置10
    の制御方法において、前記スライド扉11を前記モータ
    14の閉扉回転で前記開扉位置から閉扉スライドさせて
    前記ドアホルダー73を乗り越えたときに、前記車体1
    3が設定より大きく前下がり傾斜であって前記スライド
    扉11のスライド速度が所定速度より速いときは前記ス
    ライド扉11にブレーキを掛けてから前記モータ14に
    よる閉扉を再開させる制御方法。
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GB0518958A GB2415015B (en) 2001-10-11 2002-10-11 Method of controlling powered sliding device for vehicle sliding door
DE10297326T DE10297326T5 (de) 2001-10-11 2002-10-11 Verfahren zum Steuern einer motorgetriebenen Verschiebevorrichtung für eine Schiebetür eines Fahrzeugs
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10161174B2 (en) 2016-05-27 2018-12-25 Ford Global Technologies, Llc Vehicle having a braked sliding door
CN115182660A (zh) * 2022-07-31 2022-10-14 重庆海德世拉索系统(集团)有限公司 汽车电动滑门或背门开闭驱动的随动加速控制方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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