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JP2003113445A - カム部材およびカムシャフト - Google Patents

カム部材およびカムシャフト

Info

Publication number
JP2003113445A
JP2003113445A JP2002123627A JP2002123627A JP2003113445A JP 2003113445 A JP2003113445 A JP 2003113445A JP 2002123627 A JP2002123627 A JP 2002123627A JP 2002123627 A JP2002123627 A JP 2002123627A JP 2003113445 A JP2003113445 A JP 2003113445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam member
cam
resistance
solid lubricant
sintered alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002123627A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takiguchi
寛 滝口
Takeshi Kuwabara
岳 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Piston Ring Co Ltd
Original Assignee
Nippon Piston Ring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Piston Ring Co Ltd filed Critical Nippon Piston Ring Co Ltd
Priority to JP2002123627A priority Critical patent/JP2003113445A/ja
Priority to US10/200,117 priority patent/US20030097902A1/en
Priority to KR1020020044945A priority patent/KR20030011691A/ko
Publication of JP2003113445A publication Critical patent/JP2003113445A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
    • F01L1/047Camshafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H53/00Cams or cam-followers, e.g. rollers for gearing mechanisms
    • F16H53/02Single-track cams for single-revolution cycles; Camshafts with such cams
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2301/00Using particular materials
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2820/00Details on specific features characterising valve gear arrangements
    • F01L2820/01Absolute values
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 すべり接触を受けるカム部材に要求される耐
スカッフィング性と、転がり接触を受けるカム部材に要
求される耐ピッチング性とを同時に備えるカム部材およ
びそのカム部材を装着したカムシャフトを提供する。 【解決手段】 平均粒径100μm以下の固体潤滑材を
質量比で0.5〜3.0%含有するカム部材およびその
カム部材を装着したカムシャフトにより、上記課題を解
決する。このとき、固体潤滑材は、WS2、CaF2、B
aF2、BN、MnS、MoS2、Cr23、MoO3
23およびMgSiO3から選ばれる1種または2種
以上からなり、カム部材が、質量比でC:1.5〜3.
8%、Cr:2.0〜20.0%、Mo:0.5〜3.
0%、Si:0.2〜1.0%、P:0.2〜1.0
%、Ni:0〜1.0%および残部:Feおよび不可避
不純物を有し、パーライトを主体とした基地組織中に炭
化物が析出した焼結合金。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用のカム
部材およびカムシャフトに関し、更に詳しくは、すべり
接触を受けるカム部材に要求される耐スカッフィング性
と、転がり接触を受けるカム部材に要求される耐ピッチ
ング性とを同時に備えるカム部材およびそのカム部材を
装着したカムシャフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関においては、部品点数の削減等
による軽量化が要求されている。こうした要求の下、動
弁装置においても、すべり接触形態と転がり接触形態の
中間的な摺動形態からなる、部品点数の少ない直打式の
タペットを使用した動弁装置のニーズが多くなってきて
いる。
【0003】そうした直打式のタペットを用いた動弁装
置は、ロッカーアームを使用しないので動弁装置全体の
軽量化を図ることができるものの、タペットを動作させ
るためのカムリフト量がロッカーアームを用いた動弁装
置に比較して大きくなることから、カム部材とタペット
の摺動面で種々の問題を起こすことがある。
【0004】具体的には、カムリフト量の増大は、タペ
ットとカム部材との間の接触面圧を上昇させることとな
り、その結果、カム部材にピッチングが発生し易くなる
という問題がある。そのため、すべり接触を受ける耐ス
カッフィング性に優れたカム部材であっても、転がり接
触を受けるカム部材と同様な耐ピッチング性が要求され
る。一方で、転がり接触を受ける耐ピッチング性に優れ
たカム部材を使用した場合においても、タペットとカム
部材との間の接触面圧の上昇により、初期スカッフの発
生や異常摩耗等の問題が発生し易くなるという問題があ
り、すべり接触を受けるカム部材と同様な耐スカッフィ
ング性が要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、すべり
接触形態と転がり接触形態の中間的な摺動形態に対して
好ましく適用できるカム部材は、耐スカッフィング性と
耐ピッチング性の何れにも優れた特性を有することが要
求される。
【0006】こうした要求に対し、従来より、カム部材
やタペットの摺動面に、リン酸塩皮膜処理(リューブラ
イト処理ともいう。)または水蒸気処理(スチーム処理
ともいう。)等を施して、その摺動特性を向上させてい
た。しかしながら、こうした処理は、カム部材が装着さ
れた長いカムシャフトを処理槽または処理炉に投入して
処理する必要があり、一回の処理に投入できるカムシャ
フトの本数が少なく、コストアップの原因になるという
問題があった。しかも、投入されるカムシャフトは、既
に所定の寸法に研削されたものであるため、処理後に曲
がり(歪み)が発生しやすく、その曲がりを修正する後
工程が必要になるといった問題もあった。
【0007】本発明は、上記要求に応えるべくなされた
ものであって、すべり接触を受けるカム部材に要求され
る耐スカッフィング性と、転がり接触を受けるカム部材
に要求される耐ピッチング性とを同時に備えるカム部材
およびそのカム部材を装着したカムシャフトを提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のカム部
材は、平均粒径100μm以下の固体潤滑材を質量比で
0.5〜3.0%含有することに特徴を有する。
【0009】この発明によれば、カム部材が平均粒径1
00μm以下の固体潤滑材を質量比で0.5〜3.0%
含有するので、そうしたカム部材は、相手部材との間の
摩擦係数を低減させることができ、摺動特性を向上させ
ることができる。その結果、従来のような表面処理を施
すことなく、耐スカッフィング性と耐ピッチング性を向
上させることができると共に、そうした固体潤滑材を含
有させることによりカム部材の被削性も向上させること
ができる。こうした特徴を有する本発明によれば、すべ
り接触形態と転がり接触形態の中間的な摺動形態におい
て、耐ピッチング性と耐スカッフィング性を同時に付与
することができるので、相手部材との接触面圧が高い摺
動態様に対しても好ましく適用することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のカム部材において、前記固体潤滑材が、WS2、Ca
2、BaF2、BN、MnS、MoS2、Cr23 、M
oO3、B23およびMgSiO3から選ばれる1種また
は2種以上からなることに特徴を有する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のカム部材において、前記カム部材が、
質量比でC:1.5〜3.8%、Cr:2.0〜20.
0%、Mo:0.5〜3.0%、Si:0.2〜1.0
%、P:0.2〜1.0%、Ni:0〜1.0%および
残部:Feおよび不可避不純物を有し、パーライトを主
体とした基地組織中に炭化物が析出した焼結合金である
ことに特徴を有する。
【0012】この発明のカム部材は、上記範囲内の成分
組成を有したパーライトを主体とする基地組織中に炭化
物が析出した焼結合金であるので、このカム部材が本来
有する優れた耐スカッフィング性等のすべり接触特性と
共に、上述した固体潤滑材に基づく耐摩耗性および耐焼
付性をさらに有している。その結果、すべり接触を受け
る耐スカッフィング性に優れたカム部材に、転がり接触
を受けるカム部材に要求される耐ピッチング性を付与す
ることができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のカム部材において、前記カム部材が、
質量比でC:1.5〜3.8%、Cr:2.0〜20.
0%、Mo:0.5〜3.0%、Si:0.2〜1.0
%、P:0.2〜1.0%、Ni:1.0〜2.5%お
よび残部:Feおよび不可避不純物を有し、マルテンサ
イトおよびベイナイトを主体とした基地組織中に炭化物
が析出した焼結合金であることに特徴を有する。
【0014】この発明のカム部材は、上記範囲内の成分
組成を有したマルテンサイトおよびベイナイトを主体と
する基地組織中に炭化物が析出した焼結合金であるの
で、このカム部材が本来有する優れた耐ピッチング性等
の転がり接触特性と共に、上述した固体潤滑材に基づく
耐摩耗性および耐焼付性をさらに有している。その結
果、転がり接触を受ける耐ピッチング性に優れたカム部
材に、すべり接触を受けるカム部材に要求される耐スカ
ッフィング性を付与することができる。
【0015】請求項5に記載のカムシャフトは、上述し
た請求項1乃至請求項4の何れかに記載のカム部材が装
着されてなることに特徴を有する。
【0016】相手部材が直打式のタペットである場合に
おいては、カムリフト量が大きくカム摺動面の接触面圧
が上昇する。この発明のカムシャフトは、すべり接触を
受けるカム部材に要求される耐スカッフィング性と、転
がり接触を受けるカム部材に要求される耐ピッチング性
とを同時に備えるカム部材を装着するので、すべり接触
形態と転がり接触形態の中間的な摺動形態からなる、相
手部材との接触面圧が高い摺動態様に対して好ましく適
用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカム部材およびカ
ムシャフトを説明する。なお、以下において、%は、質
量比での%すなわち質量%をいう。
【0018】本発明のカム部材1は、平均粒径100μ
m以下の固体潤滑材を0.5〜3.0%含有することに
特徴を有するものである。こうした固体潤滑材を含有す
る本発明のカム部材は、相手部材との間の摩擦係数を低
減させることができ、摺動特性を向上させることができ
る。その結果、従来のような表面処理を施すことなく、
耐スカッフィング性と耐ピッチング性を向上させること
ができると共に、そうした固体潤滑材を含有させること
によりカム部材の被削性も向上させることができる。
【0019】(1)固体潤滑材 固体潤滑材としては、WS2、CaF2、BaF2、B
N、MnS、MoS2、Cr23、MoO3、B23およ
びMgSiO3から選ばれる1種または2種以上が用い
られる。こうした固体潤滑材を後述するカム部材に含有
させることにより、相手部材との間の摩擦係数を低減し
て摺動特性を向上させることができる。固体潤滑材の作
用効果に基づいて向上する摺動特性としては、耐焼付性
と耐摩耗性が挙げられる。この摺動特性を向上させるた
めの好ましい固体潤滑材としては、WS2 、BN、Mn
S、MoS2 を挙げることができる。また、固体潤滑材
を後述するカム部材に均一に分散させて含有させること
により、カム部材の被削性が向上するので、カム部材を
所定の形状に加工するのが容易になる。
【0020】固体潤滑材の大きさおよび含有量について
は、平均粒径100μm以下のものを0.5〜3.0%
含有させることが好ましい。
【0021】固体潤滑材の平均粒径が100μmを超え
ると、基地硬さが低下したり、耐ピッチング性が低下す
ることがあると共に、耐スカッフィング性にも顕著な効
果がみられなくなる。また、固体潤滑材のより好ましい
平均粒径は30μm以下であり、カム部材の基地組織中
により均一に分散させることができ、耐焼付性と耐摩耗
性をより向上させることができる。さらに好ましいの
は、平均粒径10μm以下である。なお、本発明におい
ては、固体潤滑材の平均粒径を、レーザー散乱法や回折
法により測定した結果で表しているが、他の方法で測定
された平均粒径であっても、上記の測定法で得られた平
均粒径の範囲内のものは言うまでもなく本発明の範囲に
該当する。
【0022】固体潤滑材の含有量が0.5%未満では、
その固体潤滑材の作用効果に基づく耐焼付性と耐摩耗性
を向上させることができないことがあると共に、耐スカ
ッフィング性を向上させることができないことがある。
なお、固体潤滑材の含有量が3.0%を超えると、疲労
強度が低くなり耐ピッチング性が低下することがあると
共に、耐腐食性が低下することがある。なお、固体潤滑
材の含有量のより好ましい範囲は1.0〜2.0%であ
り、この範囲内とすることにより、より良好な摺動特性
が得られる。
【0023】固体潤滑材の上述した作用効果は、カム部
材の摺動表面に存在する固体潤滑材が、相手部材との間
の摩擦係数を低減させることに基づくものである。さら
に、カム部材の摺動表面から固体潤滑材が脱落した場合
には、脱落した固体潤滑材が、カム部材の摺動表面と相
手部材との間に介在することとなるので、摺動接触時の
凝着や焼き付きを効果的に防止する作用を有する。その
結果、摺動初期のなじみを向上させることができる。
【0024】また、こうした固体潤滑材は、厳密には相
手部材の種類に応じて最適なものを選定して採用するこ
とが好ましい。さらに、固体潤滑材は、その融点が12
00℃以上のものであることが好ましい。1200℃以
上の融点からなる固体潤滑材は、後述するカム部材の焼
結時に含有され、均一に分散することとなるので、焼結
時に加わる焼結温度によっても本来の潤滑特性が変化し
ないことが要求されるからである。なお、固体潤滑材
は、市場から供給されるものの中から、種類や平均粒径
を選択して採用することができる。
【0025】以上のように、上述した固体潤滑材を含有
するカム部材は、相手部材との間の摩擦係数を低減させ
ることができ摺動特性を向上させることができるので、
従来のような表面処理を施すことなく、すべり接触を受
けるカム部材に要求される耐スカッフィング性と、転が
り接触を受けるカム部材に要求される耐ピッチング性と
を同時に備えることができる。その結果、相手部材との
接触面圧が高い過酷な摺動形態に対しても好ましく適用
することができる。
【0026】上述した固体潤滑材は、下記のカム部材に
均一に分散させて含有させることにより上述の本発明に
係る顕著な効果を発揮させることができる。第1のカム
部材は、質量比でC:1.5〜3.8%、Cr:2.0
〜20.0%、Mo:0.5〜3.0%、Si:0.2
〜1.0%、P:0.2〜1.0%、Ni:0〜1.0
%および残部:Feおよび不可避不純物を有し、パーラ
イトを主体とした基地組織中に炭化物が析出した焼結合
金からなるものであり、第2のカム部材は、質量比で
C:1.5〜3.8%、Cr:2.0〜20.0%、M
o:0.5〜3.0%、Si:0.2〜1.0%、P:
0.2〜1.0%、Ni:1.0〜2.5%および残
部:Feおよび不可避不純物を有し、マルテンサイトお
よびベイナイトを主体とした基地組織中に炭化物が析出
した焼結合金からなるものである。
【0027】(2)第1のカム部材 先ず、第1のカム部材について説明する。
【0028】第1のカム部材は、質量比でC:1.5〜
3.8%、Cr:2.0〜20.0%、Mo:0.5〜
3.0%、Si:0.2〜1.0%、P:0.2〜1.
0%、Ni:0〜1.0%および残部:Feおよび不可
避不純物を有し、パーライトを主体とした基地組織中に
炭化物が析出した焼結合金からなるものである。こうし
たカム部材は、すべり接触する相手部材との間で良好な
初期なじみとすべり性を有し、優れた耐スカッフィング
性(対応する相手部材にすべり接触しても、すべり摩擦
による焼付摩耗が極めて起こり難い特性)を発揮するよ
うに、パーライトを主体とした基地組織中に微細な析出
炭化物を含有する耐摩耗性に優れた焼結合金からなるも
のである。なお、本発明では、基地組織の全てがパーラ
イトで形成されていない場合もあることから、パーライ
トを主体とした基地組織と表現しているが、これは一般
的には、パーライトからなる基地組織、を意味してい
る。
【0029】この第1のカム部材に固体潤滑材を含有さ
せてなる本発明に係るカム部材は、すべり接触を受ける
耐スカッフィング性に優れたカム部材に、転がり接触を
受けるカム部材が備える優れた耐ピッチング性を付与し
たものである。こうして得られたカム部材は、相手部材
との接触面圧が高い摺動形態に対しても好ましく適用す
ることができる。
【0030】第1のカム部材を構成する焼結合金そのも
のについて説明する。焼結合金の基地組織は、すべり性
のよいパーライトを主体とする基地組織に、Cr炭化物
やCr−Fe−Mo−P複合炭化物等の炭化物が析出し
た形態である。さらに、その基地組織の有するオーステ
ナイト(残留オーステナイトともいう。)の割合(残留
オーステナイト量ともいう。)は10%以下である。こ
うした焼結合金は、相手部材とすべり接触する際に、初
期スカッフの抑制と優れた初期なじみ性を発揮すると共
に、相手攻撃性の抑制と優れた耐摩耗性を発揮すること
ができる。また、その基地組織には、熱伝導性の悪い残
留オーステナイトがあまり残存しないので、残留オース
テナイトを要因とした耐スカッフィング性の低下が抑制
される。
【0031】この焼結合金においては、焼結合金中のN
i含有量を0〜1.0%とすることによって、基地組織
中の残留オーステナイト量を抑制している。Ni含有量
が1.0%を超えると、基地組織中の残留オーステナイ
ト量が急激に増加する傾向がある。こうした残留オース
テナイトは、耐摩耗性を向上させるには好ましい場合も
あるが、耐スカッフィング性に対してはあまり好ましく
ない。例えば、残留オーステナイト量が10%を超えた
焼結合金は、鋼材からなる相手部材に対してスカッフの
発生が起こり易くなる。Niを添加しない場合であって
も、残留オーステナイトの生成を抑制し、優れた耐摩耗
性と耐ピッチング性を発揮させることができるので、こ
の焼結合金においては、Ni含有量を0〜1.0%に限
定する。
【0032】次に、焼結合金が含有するNi以外の各成
分元素を上記範囲に限定した理由を以下に説明する。
【0033】Cは、高硬度の微細炭化物を形成して十分
な摩耗特性と耐スカッフィング性を発揮させるために
1.5%以上含有することが好ましい。しかし、C含有
量が3.8%を超えると、粗大な炭化物(主にCr炭化
物)が焼結合金中で形成され、その粗大な炭化物が液相
焼結中に粗大な空孔を生じさせて基地組織を脆化させ
る。このため、C含有量を1.5〜3.8%に限定す
る。また、焼結合金を高負荷・高面圧下で使用する場合
には、C含有量を2.0〜3.8%と高めに設定すると
同時に、Cr含有量を12.0〜20.0%と高めに設
定することが好ましい。
【0034】Crは、相手部材の機械的特性等に合わ
せ、2.0〜20.0%の範囲で調整される。しかし、
Cr含有量が20.0%を超えると、Cr炭化物を微細
化させる度合いが小さくなり、硬さも過大になることが
ある。Cr含有量が2.0%未満では、Cr炭化物がや
や粗大になってくるので、高硬度の微細炭化物を十分に
析出させることができず、十分な耐摩耗性および耐スカ
ッフィング性を有さないことがある。このため、Cr含
有量を2.0〜20.0%に限定する。また、焼結合金
を高負荷・高面圧下で使用する場合には、C含有量との
関係において、Cr含有量を12.0〜20.0%と高
めに設定することが好ましい。
【0035】Moは、基地に固溶して硬度を高め、耐摩
耗性を向上させる目的で添加される。しかし、この効果
は、Mo含有量が3.0%を超えてもほとんど変化しな
い。Mo含有量が0.5%未満では、こうした効果を十
分に発揮できないことがある。このため、Mo含有量を
0.5〜3.0%に限定する。なお、この範囲内のMo
は、残留オーステナイト量に影響を及ぼさない。
【0036】Siは、CおよびP含有量を低くした際に
液相の生成を促進させる成分であるが、Si含有量が
0.2%未満では液相促進の効果が得られない。また、
Siは、粉末製造時の脱酸素剤として添加するため、多
少残存することがあり、その管理可能範囲として、0.
2%を下限値とした。一方、Si含有量が1.0%を超
えると、基地が脆化するほか、粉末の圧粉成形性が低下
し、焼結後の焼結合金の変形が大きくなることがある。
このため、Si含有量を0.2〜1.0%に限定する。
【0037】Pは、Fe−C−P共晶のステダイトを生
じさせる。ステダイトは硬度が非常に高く、融点が95
0℃前後と低いため液相焼結を促進させる。しかし、P
含有量が1.0%を超えると、ステダイトが過多に生
じ、被削性を向上させる固体潤滑材を含有した場合であ
っても、好適な被削性を維持できなくなることがある。
また、0.2%未満では、ステダイトの析出量が少なく
なって、高い耐摩耗性が得られず、また、液相も生じに
くくなる。このため、P含有量を0.2〜1.0%に限
定する。
【0038】上述した以外の成分組成として、Mn、
B、V、Ti、Nb、Wの中の一種類以上を必要に応じ
て適当量添加することができる。これらの元素を添加す
る目的は、液相焼結時における液相の発生と炭化物の形
成を促進させることにあるが、その添加量は相手部材の
硬度を考慮して0.1〜5.0%の範囲内で適宜適量を
添加することが望ましい。さらに、300ppm以下の
Caを、加工性の改善を目的として添加することができ
る。また、1.0%以下のMnの添加は基地強化に効果
があるが、Mn含有量が1.0%を超えると、焼結の進
行が抑制されるため、粗大な空孔が残って圧粉成形性や
焼結性が低下する。
【0039】次に、第1のカム部材の製造方法について
説明する。
【0040】第1のカム部材は、主要成分となる鉄粉ま
たは所定の元素を含んだ鉄系合金粉末中に、最終的な成
分組成が上記範囲内となるように所定量の各種金属粉末
および固体潤滑材を添加して焼結合金用粉末を調整し、
次いで通常の焼結方法により、先ず、その焼結合金用粉
末をプレス成形して所定形状からなる圧粉体を形成し、
その後、その圧粉体を液相焼結法によって焼結処理する
ことにより製造される。焼結合金用の粉末には、金型成
型時の圧粉性と型抜け性を良くするために、ステアリン
酸亜鉛等の潤滑剤を添加することが好ましい。液相焼結
処理の好ましい処理温度は1100〜1200℃であ
り、更に好ましくは1110〜1160℃である。ま
た、この時の焼結時間は60〜90分間程度が好まし
い。また、必要に応じて焼き戻し処理等を行い、得られ
る第1のカム部材の特性を調整することができる。
【0041】第1のカム部材の製造に際し、第1のカム
部材の圧粉体を液相焼結する際の収縮と拡散現象によっ
て、第1のカム部材とカム軸とを強固に拡散接合させる
ことができる。具体的には、カム軸と、焼結合金からな
る第1のカム部材とを組み付けるカムシャフトの場合、
液相焼結時に、第1のカム部材の高密度焼結処理と、第
1のカム部材をカム軸に拡散接合させる接合処理とを同
時に行って、強固にカムシャフトに接合させることがで
きる。
【0042】(3)第2のカム部材 次に、第2のカム部材について説明する。
【0043】第2のカム部材は、質量比でC:1.5〜
3.8%、Cr:2.0〜20.0%、Mo:0.5〜
3.0%、Si:0.2〜1.0%、P:0.2〜1.
0%、Ni:1.0〜2.5%および残部:Feおよび
不可避不純物を有し、マルテンサイトおよびベイナイト
を主体とした基地組織中に炭化物が析出した焼結合金か
らなるものである。こうしたカム部材は、転がり接触す
る相手部材との間で、転がり疲労に基づく表面損傷が極
めて起こり難い性質(優れた耐ピッチング性)と、優れ
た耐摩耗性とを発揮する。なお、本発明では、基地組織
の全てがマルテンサイトおよびベイナイトで形成されて
いない場合もあることから、マルテンサイトおよびベイ
ナイトを主体とした基地組織と表現しているが、これは
一般的には、マルテンサイトおよびベイナイトからなる
基地組織、を意味している。
【0044】この第2のカム部材に固体潤滑材を含有さ
せてなる本発明に係るカム部材は、転がり接触を受ける
耐ピッチング性に優れたカム部材に、すべり接触を受け
るカム部材が備える優れた耐スカッフィング性を付与し
たものである。こうして得られたカム部材は、相手部材
との接触面圧が高い摺動形態に対しても好ましく適用す
ることができる。
【0045】第2のカム部材を構成する焼結合金そのも
のについて説明する。焼結合金の基地組織は、高強度・
高靱性のマルテンサイトおよびベイナイトを主体とする
マルテンサイト−ベイナイト−残留オーステナイトから
なる基地組織に、多くのCr炭化物やCr−Fe−Mo
−P複合炭化物等の析出炭化物を析出させて耐摩耗性を
付与させたものであり、優れた耐ピッチング性を有して
いる。なお、基地組織がパーライト−ベイナイト−残留
オーステナイトからなる焼結合金も同様の特性を有し、
第2のカム部材として好ましく用いることができる。
【0046】焼結合金製の第2のカム部材は、Ni含有
量が1.0〜2.5%である点のみが第1のカム部材と
異なるだけである。なお、Ni含有量は、厳密には1.
0%超であり、第1のカム部材におけるNi含有量とは
重複しない。この範囲のNi含有量を有する焼結合金
は、基地組織中に多くの残留オーステナイトを有してい
る。そのため、高い靱性と、優れた耐疲労特性・耐摩耗
性を発揮することができる。しかし、Ni含有量が2.
5%を超えてもその効果は変わらない。Ni含有量が
1.0%以下では、残留オーステナイト量が10%以下
となり、転がり接触する第2のカム部材に要求される優
れた耐疲労特性と耐摩耗特性を十分に満たすことができ
ないことがある。さらに、基地組織もパーライトを主体
の組織に変化するので、転がり接触する第2のカム部材
に要求される耐ピッチング性を十分に満たすことができ
ないことがある。このため、Ni含有量を1.0〜2.
5%に限定している。
【0047】この焼結合金が含有するNi以外の各成分
元素の作用、およびその各成分元素を上記範囲内に限定
した理由は、上述した第1のカム部材用の焼結合金の場
合と同じである。さらに、第2のカム部材の製造方法に
ついても、上述の焼結合金製の第1のカム部材の場合と
同じである。
【0048】なお、第2のカム部材の耐スカッフィング
性をさらに向上させたい場合には、Ni含有量をやや低
めにして、基地組織のパーライト率の向上と、スカッフ
の発生要因となる基地組織中の残留オーステナイト量の
低減を図ることにより達成することができる。また、耐
ピッチング性をより重視する場合には、Ni含有量をや
や高めにして、マルテンサイトとベイナイト主体の基地
組織とし、高い耐ピッチング性を付与することができ
る。
【0049】(4)カムシャフト 本発明に係るカムシャフトは、図1に示すように、鋼管
製のカム軸2に、上述した第1のカム部材および第2の
カム部材の何れか1種又は両方を、所定の位置に所定の
作用角となるように接合されてなるものである。カム部
材とカム軸の接合方法は、拡散接合による方法と、機械
的な圧入嵌合による方法を好ましく適用できる。
【0050】拡散接合法は、カム軸に、焼結前の圧粉状
態の第1のカム部材用焼結合金および第2のカム部材用
焼結合金の何れか1種又は両方を、所定の位置および角
度で装着し、液相焼結法によって各カム部材を液相焼結
しつつ、カム軸に拡散接合する方法である。
【0051】なお、第1のカム部材および第2のカム部
材を備えるカムシャフトを製造する場合においては、異
なる成分組成を有する第1のカム部材用焼結合金および
第2のカム部材用焼結合金を、同じ温度で焼結すること
ができ且つ同じ温度で拡散接合することができるので、
極めて効率的にカムシャフトを製造することができると
いう利点もある。
【0052】なお、本発明に係るカム部材およびカムシ
ャフトにおいては、拡散接合処理した後に水蒸気処理等
の耐スカッフィング性を付与する表面処理を施す必要が
ないので、従来よりも効率的且つ低コストでカムシャフ
トを製造することができる。
【0053】圧入嵌合法は、特開平5−10340号公
報に示すような方法でカム軸にカム部材を接合する方法
である。すなわち、転造によって所定の位置に隆起部が
形成された鋼管製のカム軸2に、第1のカム部材および
第2のカム部材の何れか1種又は両方と、耐ピッチング
性焼結合金または焼き入れ焼き戻し処理された耐ピッチ
ング性鋼からなるカム部材とを、順次、所定の位置に所
定の角度で圧入して接合する方法によって、カムシャフ
トが製造される。
【0054】この場合において、焼き入れ焼き戻し処理
された耐ピッチング性鋼製のカム部材としては、S50
C(炭素鋼鋼材)、SCr(クロム鋼鋼材)、SCM
(クロムモリブデン鋼鋼材)等の焼き入れ焼き戻し処理
によって機械的特性、特に耐疲労特性を向上させた鋼か
らなるカム部材を用いることができる。焼き入れ焼き戻
し処理の条件は、通常の方法により、得られるカム部材
の特性を考慮しながら適宜条件設定される。得られた鋼
製のカム部材は、優れた耐ピッチング性を示し、転がり
接触タイプのカムとして好ましく使用される。
【0055】第1のカム部材、第2のカム部材、および
焼き入れ焼き戻し処理された耐ピッチング性鋼からなる
カム部材は、何れも強化されており、引張り強度や疲労
強度に優れるので、より強固に圧入嵌合させることがで
き、カム部材のずれや割れ等のおそれなく、それらのカ
ム部材をカム軸に強固に接合できる。
【0056】以上のように、本発明のカムシャフト1
は、すべり接触を受けるカム部材に要求される耐スカッ
フィング性と、転がり接触を受けるカム部材に要求され
る耐ピッチング性とを同時に備えるカム部材を装着する
ので、すべり接触形態と転がり接触形態の中間的な摺動
形態からなる、相手部材との接触面圧が高い摺動態様に
対して好ましく適用することができる。
【0057】
【実施例】以下、本発明のカム部材およびカムシャフト
を更に具体的に説明する。
【0058】(実施例1)焼結後の成分組成が、表1に
示す含有量となるように各金属元素を鉄粉中に添加して
焼結用粉末を調整した。このとき、固体潤滑材として、
平均粒径40μmのMnSが0.5%含有するように添
加した。更に、離型剤としてステアリン酸亜鉛を1%加
えて混合した。
【0059】次いで、5〜7t/cm2の面圧でプレス
成形して圧粉体を成形した後、鋼管製のカム軸に組み付
け、真空炉中で1100〜1200℃(平均1160
℃)の温度で焼結してパーライトを主体とした基地組織
を有する焼結体とした後、カム研削盤で仕上げ加工し、
実施例1のカム部材を有するカムシャフトを得た。
【0060】(実施例2〜28)焼結後の成分組成が、
表1に示す含有量となるように各金属元素、固体潤滑材
および離型剤を鉄粉中に添加して焼結用粉末を調整し
た。次いで、実施例1と同様にして、実施例2〜28の
カム部材を有するカムシャフトを得た。
【0061】(比較例1)焼結後の成分組成が、表2に
示す含有量となるように各金属元素および離型剤を鉄粉
中に添加して焼結用粉末を調整した。次いで、実施例1
と同様にして、比較例1のカム部材を有するカムシャフ
トを得た。
【0062】(比較例2〜10)焼結後の成分組成が、
表2に示す含有量となるように各金属元素、固体潤滑材
および離型剤を鉄粉中に添加して焼結用粉末を調整し
た。次いで、実施例1と同様にして、比較例2〜10の
カム部材を有するカムシャフトを得た。
【0063】(比較例11、12)焼結後の成分組成
が、表2に示す含有量となるように各金属元素および離
型剤を鉄粉中に添加して焼結用粉末を調整した。次い
で、実施例1と同様にしてカム部材を有するカムシャフ
トを得た後、得られたカムシャフトにリン酸塩皮膜処理
または水蒸気処理を行って、比較例11、12のカムシ
ャフトを得た。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】(評価方法)実施例1〜28および比較例
1〜12で得られたカムシャフトの耐スカッフィング性
と耐ピッチング性の評価を行った。また、焼結体をカム
研削盤で仕上げ加工した際の被削性も評価した。
【0067】耐スカッフィング性は、実機エンジン相当
の高圧雰囲気摩耗摩擦試験機を用い、負荷(荷重)が徐
々に上昇するように変化させ、スカッフィングが発生し
たときの負荷を限界面圧として評価した。試験条件は、
相手部材:SCM415浸炭焼入品、回転数:5600
rpm、油種:10W30、油温:110℃±5℃、荷
重:50ニュートン/分、とした。
【0068】耐ピッチング性は、高負荷摩擦試験機を用
い、円筒形状からなるカム部材と相手部材との間の負荷
(面圧)を一定にし、ピッチングが発生したときの負荷
(繰り返し回数:N)を限界繰り返し回数として評価し
た。なお、ピッチングの発生の判断は、ピッチングの発
生時に起こる異音のモニタリングおよび摺動表面の観察
によって行った。試験条件は、相手部材:SUJ2、回
転数:1500rpm、面圧:1000MPa、とし
た。
【0069】実施例1〜28および比較例1〜12のカ
ムシャフトにおける耐スカッフィング性、耐ピッチング
性および被削性の評価は、固体潤滑材を含有させない比
較例1を基準とし、耐スカッフィング性については、従
来のカム部材(300N。以下同じ。)と同程度または
従来のカム部材より10%未満の範囲内で向上した程度
のものは×、従来のカム部材よりもやや改善されたがそ
の向上の程度が10%以上20%未満であるものを△、
その向上の程度が20%以上で所望の結果が十分に達成
されたものを○、として評価した。また、耐ピッチング
性については、従来のカム部材(107 回数)の90%
未満の程度のものは×、90%以上100%未満の程度
のものは△、従来と同程度(100%)以上のものは
○、として評価した。また、被削性については、従来の
カム部材の95%未満の程度のものは×、95%以上1
00%未満の程度のものは△、従来と同程度(100
%)以上のものは○、として評価した。
【0070】(評価結果)結果を表1および表2に示し
た。
【0071】実施例1〜28のカムシャフトに装着され
たカム部材の摺動面には、スカッフィングもピッチング
も発生していないのが確認された。一方、比較例1〜1
2のカムシャフトに装着されたカム部材の摺動面には、
少なくともスカッフィングまたはピッチングの何れかが
発生しているのが確認された。また、被削性について
は、実施例1〜28のカムシャフトに装着したカム部材
は、特に優れていた。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカム部材
によれば、平均粒径100μm以下の固体潤滑材を質量
比で0.5〜3.0%含有するので、相手部材との間の
摩擦係数を低減させることができ、摺動特性を向上させ
ることができる。その結果、従来のような表面処理を施
すことなく、耐スカッフィング性と耐ピッチング性を向
上させることができると共に、カム部材の被削性も向上
させることができる。従って、本発明のカム部材は、す
べり接触形態と転がり接触形態の中間的な摺動形態にお
いて、耐ピッチング性と耐スカッフィング性を同時に備
えることができるので、相手部材との接触面圧が高い摺
動態様に対しても好ましく適用することができる。
【0073】さらに、本発明のカムシャフトにおいて
は、すべり接触を受けるカム部材に要求される耐スカッ
フィング性と、転がり接触を受けるカム部材に要求され
る耐ピッチング性とを同時に備えるカム部材を装着する
ので、すべり接触形態と転がり接触形態の中間的な摺動
形態からなる、相手部材との接触面圧が高い摺動態様に
対して好ましく適用することができる。それゆえ、相手
部材が直打式のタペットのようにカムリフト量が大きく
カム摺動面の接触面圧が上昇する摺動形態であっても、
好ましく適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカム部材が装着されたカムシャフトの
一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 カムシャフト 2 カム軸 3、4 カム部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01L 1/04 F01L 1/04 C K Fターム(参考) 3G016 AA19 BA34 EA02 FA11 FA29 FA33 GA02 4K018 AA32 AB01 AB03 AB05 JA16 KA02 KA03 KA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径100μm以下の固体潤滑材を
    質量比で0.5〜3.0%含有することを特徴とするカ
    ム部材。
  2. 【請求項2】 前記固体潤滑材が、WS2、CaF2、B
    aF2、BN、MnS、MoS2、Cr23、MoO3
    23およびMgSiO3から選ばれる1種または2種
    以上からなることを特徴とする請求項1に記載のカム部
    材。
  3. 【請求項3】 前記カム部材が、質量比でC:1.5〜
    3.8%、Cr:2.0〜20.0%、Mo:0.5〜
    3.0%、Si:0.2〜1.0%、P:0.2〜1.
    0%、Ni:0〜1.0%および残部:Feおよび不可
    避不純物を有し、パーライトを主体とした基地組織中に
    炭化物が析出した焼結合金であることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のカム部材。
  4. 【請求項4】 前記カム部材が、質量比でC:1.5〜
    3.8%、Cr:2.0〜20.0%、Mo:0.5〜
    3.0%、Si:0.2〜1.0%、P:0.2〜1.
    0%、Ni:1.0〜2.5%および残部:Feおよび
    不可避不純物を有し、マルテンサイトおよびベイナイト
    を主体とした基地組織中に炭化物が析出した焼結合金で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    カム部材。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    カム部材が装着されてなることを特徴とするカムシャフ
    ト。
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