JP2003192650A - グリシンのアルカリ金属塩の製造方法 - Google Patents
グリシンのアルカリ金属塩の製造方法Info
- Publication number
- JP2003192650A JP2003192650A JP2001395827A JP2001395827A JP2003192650A JP 2003192650 A JP2003192650 A JP 2003192650A JP 2001395827 A JP2001395827 A JP 2001395827A JP 2001395827 A JP2001395827 A JP 2001395827A JP 2003192650 A JP2003192650 A JP 2003192650A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction
- alkali metal
- reactor
- glycine
- metal salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、加工食品の食品添加剤や、医
薬、農薬などの原料として広く使用されているグリシン
のアルカリ金属塩をグリシノニトリルのアルカリ金属水
酸化物による加水分解により製造する方法の工業的に優
れた改良方法に関するものである。 【解決手段】 グリシノニトリルとアルカリ金属水酸化
物とを水溶媒の存在下に反応させてグリシンのアルカリ
金属塩を製造する方法に於いて、アンモニアの分圧が少
なくとも0.2MPa以上になる様に加圧された攪拌槽
流通型反応器にて反応を行い、得られた反応液の反応を
液封方式管型流通反応器にて完結せしめる。
薬、農薬などの原料として広く使用されているグリシン
のアルカリ金属塩をグリシノニトリルのアルカリ金属水
酸化物による加水分解により製造する方法の工業的に優
れた改良方法に関するものである。 【解決手段】 グリシノニトリルとアルカリ金属水酸化
物とを水溶媒の存在下に反応させてグリシンのアルカリ
金属塩を製造する方法に於いて、アンモニアの分圧が少
なくとも0.2MPa以上になる様に加圧された攪拌槽
流通型反応器にて反応を行い、得られた反応液の反応を
液封方式管型流通反応器にて完結せしめる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工食品の食品添
加剤や、医薬、農薬などの原料として広く使用されてい
るグリシンのアルカリ金属塩をグリシノニトリルのアル
カリ金属水酸化物による加水分解によって製造する方法
についての工業的に優れた改良方法に関するものであ
る。
加剤や、医薬、農薬などの原料として広く使用されてい
るグリシンのアルカリ金属塩をグリシノニトリルのアル
カリ金属水酸化物による加水分解によって製造する方法
についての工業的に優れた改良方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】水溶媒の存在下に、シアンヒドリンとア
ンモニアとを反応させ、これを加水分解してα−アミノ
酸を得る方法はシュトレッカー反応として公知である。
シアンヒドリンとアンモニアとの反応ではα−アミノニ
トリルの他、二級アミン、シッフ塩基類、遊離青酸を生
じることが知られている(Z.anal,Chem.,
169(3)184、米国特許第3,167,582号
公報)。この反応液をそのまま加水分解すると、上記、
副生物に起因する不純物が副生し、さらに、加水分解反
応工程で副生物が増加する。また、加水分解反応に於い
て、反応液の着色が増大してしまう。
ンモニアとを反応させ、これを加水分解してα−アミノ
酸を得る方法はシュトレッカー反応として公知である。
シアンヒドリンとアンモニアとの反応ではα−アミノニ
トリルの他、二級アミン、シッフ塩基類、遊離青酸を生
じることが知られている(Z.anal,Chem.,
169(3)184、米国特許第3,167,582号
公報)。この反応液をそのまま加水分解すると、上記、
副生物に起因する不純物が副生し、さらに、加水分解反
応工程で副生物が増加する。また、加水分解反応に於い
て、反応液の着色が増大してしまう。
【0003】特公昭51−24481号公報では、α−
アミノニトリルを中性またはアルカリ性で亜硫酸塩また
は酸性亜硫酸塩により処理した後にアルカリ加水分解す
る方法が報告されている。
アミノニトリルを中性またはアルカリ性で亜硫酸塩また
は酸性亜硫酸塩により処理した後にアルカリ加水分解す
る方法が報告されている。
【0004】特公昭56−8023号公報では、グリコ
ロニトリルとアンモニアとをアンモニア/グリコロニト
リルのモル比5以上20以下で、反応液の流れがピスト
ンフローになる様な管型反応器を用い、80〜150℃
の温度範囲下に反応させ、ついでグリコロニトリルと等
モル以上のアルカリ金属水酸化物で加水分解する方法が
報告されている。
ロニトリルとアンモニアとをアンモニア/グリコロニト
リルのモル比5以上20以下で、反応液の流れがピスト
ンフローになる様な管型反応器を用い、80〜150℃
の温度範囲下に反応させ、ついでグリコロニトリルと等
モル以上のアルカリ金属水酸化物で加水分解する方法が
報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
列挙された方法では、以下に述べる問題点があり、工業
的に実施する上では極めて不利であるといわざるを得な
い。
列挙された方法では、以下に述べる問題点があり、工業
的に実施する上では極めて不利であるといわざるを得な
い。
【0006】特公昭51−24481号公報の方法は、
原料グリシノニトリル水溶液の安定化に関する提案であ
り、その実施例によれば、攪拌槽反応器を用い苛性ソー
ダ水溶液中へグリシノニトリルを滴下する反応の例のみ
であって、連続流通反応の例は記載されていない。又、
発生するアンモニアを除去しつつ反応を実施することが
記載され反応圧力についての記載はない。当該実施例に
よれば、グリシンソーダ収率は96%、或いは99%と
の記載があるが、加水分解反応での副生物に関する記載
はない。
原料グリシノニトリル水溶液の安定化に関する提案であ
り、その実施例によれば、攪拌槽反応器を用い苛性ソー
ダ水溶液中へグリシノニトリルを滴下する反応の例のみ
であって、連続流通反応の例は記載されていない。又、
発生するアンモニアを除去しつつ反応を実施することが
記載され反応圧力についての記載はない。当該実施例に
よれば、グリシンソーダ収率は96%、或いは99%と
の記載があるが、加水分解反応での副生物に関する記載
はない。
【0007】特公昭56−8023号公報の方法は、主
として原料グリシノニトリルの製造方法に関する提案で
あり、その実施例によれば、アミノ化反応において青酸
の発生が大きく、加水分解後のグリシンソーダの収率は
91.8%に留まっており、着色に関する記載はない。
しかも、加水分解反応は攪拌槽方式で行われており、反
応時間や反応圧力の記載はない。
として原料グリシノニトリルの製造方法に関する提案で
あり、その実施例によれば、アミノ化反応において青酸
の発生が大きく、加水分解後のグリシンソーダの収率は
91.8%に留まっており、着色に関する記載はない。
しかも、加水分解反応は攪拌槽方式で行われており、反
応時間や反応圧力の記載はない。
【0008】従来の提案は、原料グリシノニトリルの製
法、安定化に関するものであって、加水分解反応方法に
関するものはなかった。本発明者らの検討によれば、反
応を攪拌槽流通反応方式で実施する場合、滞留時間分布
は大きく、原料のショートパスや反応液の過滞留は不可
避である。このことは、反応液の着色の進行、或いは、
逆反応による不純物の多大な副生を招き極めて不利であ
ると言わざるを得ない。これらの課題の解決は、従来技
術にて提案されている様な、原料グリシノニトリルの製
法の制御のみでは不可能である。
法、安定化に関するものであって、加水分解反応方法に
関するものはなかった。本発明者らの検討によれば、反
応を攪拌槽流通反応方式で実施する場合、滞留時間分布
は大きく、原料のショートパスや反応液の過滞留は不可
避である。このことは、反応液の着色の進行、或いは、
逆反応による不純物の多大な副生を招き極めて不利であ
ると言わざるを得ない。これらの課題の解決は、従来技
術にて提案されている様な、原料グリシノニトリルの製
法の制御のみでは不可能である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決する為に、鋭意検討を重ねた結果、グリシノニ
トリルとアルカリ金属水酸化物とを水溶媒の存在下に反
応させてグリシンのアルカリ金属塩を製造する方法に於
いて、アンモニアの分圧が少なくとも0.2MPa以上
になる様に加圧された攪拌槽流通型反応器にて反応を行
い、得られた反応液の反応を液封方式管型流通反応器に
て完結せしめることにより、簡便なる反応方法で高収
率、かつ着色の少ないグリシンのアルカリ金属塩を得る
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
題を解決する為に、鋭意検討を重ねた結果、グリシノニ
トリルとアルカリ金属水酸化物とを水溶媒の存在下に反
応させてグリシンのアルカリ金属塩を製造する方法に於
いて、アンモニアの分圧が少なくとも0.2MPa以上
になる様に加圧された攪拌槽流通型反応器にて反応を行
い、得られた反応液の反応を液封方式管型流通反応器に
て完結せしめることにより、簡便なる反応方法で高収
率、かつ着色の少ないグリシンのアルカリ金属塩を得る
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は、以下の態様から成る。
(1)グリシノニトリルとアルカリ金属水酸化物とを水
溶媒の存在下に反応させてグリシンのアルカリ金属塩を
製造する方法に於いて、アンモニアの分圧が少なくとも
0.2MPa以上になる様に加圧された攪拌槽流通型反
応器にて反応を行い、得られた反応液の反応を液封方式
管型流通反応器にて完結せしめることを特徴とするグリ
シンのアルカリ金属塩の製造方法。 (2)反応液の、前記攪拌槽流通型反応器と前記液封方
式管型流通反応器の両反応器を併せた平均滞留時間が3
0〜120分であることを特徴とする上記(1)記載の
グリシンのアルカリ金属塩の製造方法。 (3)前記攪拌槽流通型反応器及び前記液封方式管型流
通反応器における反応温度がそれぞれ40〜80℃であ
り、該攪拌槽流通型反応器におけるアンモニア分圧が
0.2〜1.0MPaであり、かつ、該液封方式管型流
通反応器における圧力が、攪拌槽流通型反応器出口液の
溶解アンモニアが液相を維持できる圧力であることを特
徴とする上記(1)又は(2)記載のグリシンのアルカ
リ金属塩の製造方法。
溶媒の存在下に反応させてグリシンのアルカリ金属塩を
製造する方法に於いて、アンモニアの分圧が少なくとも
0.2MPa以上になる様に加圧された攪拌槽流通型反
応器にて反応を行い、得られた反応液の反応を液封方式
管型流通反応器にて完結せしめることを特徴とするグリ
シンのアルカリ金属塩の製造方法。 (2)反応液の、前記攪拌槽流通型反応器と前記液封方
式管型流通反応器の両反応器を併せた平均滞留時間が3
0〜120分であることを特徴とする上記(1)記載の
グリシンのアルカリ金属塩の製造方法。 (3)前記攪拌槽流通型反応器及び前記液封方式管型流
通反応器における反応温度がそれぞれ40〜80℃であ
り、該攪拌槽流通型反応器におけるアンモニア分圧が
0.2〜1.0MPaであり、かつ、該液封方式管型流
通反応器における圧力が、攪拌槽流通型反応器出口液の
溶解アンモニアが液相を維持できる圧力であることを特
徴とする上記(1)又は(2)記載のグリシンのアルカ
リ金属塩の製造方法。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における反応原料であるア
リカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウムなどが用いられるが、好ま
しくは、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムであり、よ
り好ましくは、水酸化ナトリウムである。これらのアル
カリ金属水酸化物は、予め、水溶液とされて反応器へ供
給される。
リカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウムなどが用いられるが、好ま
しくは、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムであり、よ
り好ましくは、水酸化ナトリウムである。これらのアル
カリ金属水酸化物は、予め、水溶液とされて反応器へ供
給される。
【0012】本発明における原料供給モル比は、アルカ
リ金属水酸化物/グリシノニトリルモル比として、少な
くとも等モル以上が必要であるが、過剰のアルカリ金属
水酸化物の供給は、グリシンアルカリ金属塩からのグリ
シンの取得に際して、精製負荷の増大を招き不利である
ので、好ましくは、1〜1.25の範囲であり、より好
ましくは、1.05〜1.15の範囲である。
リ金属水酸化物/グリシノニトリルモル比として、少な
くとも等モル以上が必要であるが、過剰のアルカリ金属
水酸化物の供給は、グリシンアルカリ金属塩からのグリ
シンの取得に際して、精製負荷の増大を招き不利である
ので、好ましくは、1〜1.25の範囲であり、より好
ましくは、1.05〜1.15の範囲である。
【0013】本発明における反応原料であるグリシノニ
トリルは、通常、ホルムアルデヒドと青酸から得られる
グリコロニトリルにアンモニアを反応させて得られるも
のである。このグリシノニトリルの製法に関しては多く
の提案がなされており、それらを参考に合成したものが
用いられるが、本発明においては、アミノ化反応後のグ
リシノニトリル反応液をそのまま、即ち、アンモニアを
含んだまま反応原料に用いることができる。グリシノニ
トリル反応液中には、多くの場合、未反応のグリコロニ
トリル、二級アミンであるイミノジアセトニトリルが不
純物として含まれている。この反応液をそのまま加水分
解に供する場合、含有されるイミノジアセトニトリルは
加水分解されてイミノジ酢酸アルカリ金属塩に転換さ
れ、グリコロニトリルは、加水分解されてグリコール酸
アルカリ金属塩に転換されるか、或いは、グリシノニト
リルと反応しイミノジアセトニトリルを経由してイミノ
ジ酢酸アルカリ金属塩に転換される。従って、本来、原
料であるグリシノニトリル中の副生物が少ないことが有
利である。
トリルは、通常、ホルムアルデヒドと青酸から得られる
グリコロニトリルにアンモニアを反応させて得られるも
のである。このグリシノニトリルの製法に関しては多く
の提案がなされており、それらを参考に合成したものが
用いられるが、本発明においては、アミノ化反応後のグ
リシノニトリル反応液をそのまま、即ち、アンモニアを
含んだまま反応原料に用いることができる。グリシノニ
トリル反応液中には、多くの場合、未反応のグリコロニ
トリル、二級アミンであるイミノジアセトニトリルが不
純物として含まれている。この反応液をそのまま加水分
解に供する場合、含有されるイミノジアセトニトリルは
加水分解されてイミノジ酢酸アルカリ金属塩に転換さ
れ、グリコロニトリルは、加水分解されてグリコール酸
アルカリ金属塩に転換されるか、或いは、グリシノニト
リルと反応しイミノジアセトニトリルを経由してイミノ
ジ酢酸アルカリ金属塩に転換される。従って、本来、原
料であるグリシノニトリル中の副生物が少ないことが有
利である。
【0014】一方、本発明者らの検討によれば、加水分
解反応を実施する場合に、原料の攪拌混合が不充分であ
ったり、反応温度、圧力等、条件が適切でなかった場合
に、イミノジ酢酸アルカリ金属塩の副生が大きくなるこ
とが明らかとなった。即ち、原料グリシノニトリル中に
含まれるイミノジアセトニトリル含有量以上の副生率と
なってしまい、グリシンアルカリ金属塩の収率低下に至
る他、グリシンアルカリ金属塩水溶液からグリシンを得
る精製工程への多大な負荷がかかることとなる。
解反応を実施する場合に、原料の攪拌混合が不充分であ
ったり、反応温度、圧力等、条件が適切でなかった場合
に、イミノジ酢酸アルカリ金属塩の副生が大きくなるこ
とが明らかとなった。即ち、原料グリシノニトリル中に
含まれるイミノジアセトニトリル含有量以上の副生率と
なってしまい、グリシンアルカリ金属塩の収率低下に至
る他、グリシンアルカリ金属塩水溶液からグリシンを得
る精製工程への多大な負荷がかかることとなる。
【0015】本発明における反応型式は、これらの問題
を解決せしめる手段である。即ち、グリシノニトリルの
加水分解反応をアンモニア分圧が少なくとも0.2MP
a以上になる様に加圧された攪拌槽流通型反応器にて行
い、得られた反応液の反応を液封方式管型流通反応器に
て完結せしめるものである。攪拌槽流通型反応器気相部
出口には、圧力制御弁を設置し、反応器内の圧力を保持
する。加水分解反応によりさらにアンモニアが発生する
ので系内圧は加圧される。この時、溶解度分のアンモニ
アは反応液中に保持される。後段反応器へは、液相供給
され、後段反応器出口にも圧力制御弁を設けておき、溶
解アンモニアが気化することなく液封状態で反応を完結
せしめる。系中のアンモニア濃度を任意に設定すること
により、副反応を抑制し、グリシンのアルカリ金属塩の
収率を飛躍的に向上することができ、一方、反応液の着
色も著しく抑制することができる。
を解決せしめる手段である。即ち、グリシノニトリルの
加水分解反応をアンモニア分圧が少なくとも0.2MP
a以上になる様に加圧された攪拌槽流通型反応器にて行
い、得られた反応液の反応を液封方式管型流通反応器に
て完結せしめるものである。攪拌槽流通型反応器気相部
出口には、圧力制御弁を設置し、反応器内の圧力を保持
する。加水分解反応によりさらにアンモニアが発生する
ので系内圧は加圧される。この時、溶解度分のアンモニ
アは反応液中に保持される。後段反応器へは、液相供給
され、後段反応器出口にも圧力制御弁を設けておき、溶
解アンモニアが気化することなく液封状態で反応を完結
せしめる。系中のアンモニア濃度を任意に設定すること
により、副反応を抑制し、グリシンのアルカリ金属塩の
収率を飛躍的に向上することができ、一方、反応液の着
色も著しく抑制することができる。
【0016】本発明における後段反応器には、液封方式
管型流通反応器が用いられる。当該反応器形式は、一般
に、栓流(プラグフロー)管型流通反応器と言われ、管
内を流れる流体の流速分布は一様であり、原料液のショ
ートパス、過滞留を抑制する反応器形式である。本発明
において、加水分解反応の後段反応器(フィニッシャー
反応器)に当該反応器を用いることにより、反応を極め
て短時間で、効率的に完結せしめることが達成され、過
滞留による製品液の着色、グリシノニトリルの逆反応経
由によるグリシンアルカリ金属塩の収率低下を著しく抑
制できる。
管型流通反応器が用いられる。当該反応器形式は、一般
に、栓流(プラグフロー)管型流通反応器と言われ、管
内を流れる流体の流速分布は一様であり、原料液のショ
ートパス、過滞留を抑制する反応器形式である。本発明
において、加水分解反応の後段反応器(フィニッシャー
反応器)に当該反応器を用いることにより、反応を極め
て短時間で、効率的に完結せしめることが達成され、過
滞留による製品液の着色、グリシノニトリルの逆反応経
由によるグリシンアルカリ金属塩の収率低下を著しく抑
制できる。
【0017】本発明における反応時間、即ち、平均滞留
時間は反応温度との兼ね合いであるが、時間が短いと反
応完結し難く、時間が長いと過滞留による変性着色が懸
念されるので、前段攪拌槽で、10〜60分、後段管型
反応器で10〜60分の範囲である。好ましくは、両反
応器を併せた平均滞留時間が、30〜120分、より好
ましくは、45〜100分の範囲である。
時間は反応温度との兼ね合いであるが、時間が短いと反
応完結し難く、時間が長いと過滞留による変性着色が懸
念されるので、前段攪拌槽で、10〜60分、後段管型
反応器で10〜60分の範囲である。好ましくは、両反
応器を併せた平均滞留時間が、30〜120分、より好
ましくは、45〜100分の範囲である。
【0018】本発明における反応温度は、上記、反応時
間との兼ね合いであるが、低い場合には反応完結し難
く、高い場合には収率低下、着色進行に至る為、通常、
35〜100℃の範囲である。好ましくは、40〜90
℃の範囲、より好ましくは、50〜80℃の範囲であ
る。
間との兼ね合いであるが、低い場合には反応完結し難
く、高い場合には収率低下、着色進行に至る為、通常、
35〜100℃の範囲である。好ましくは、40〜90
℃の範囲、より好ましくは、50〜80℃の範囲であ
る。
【0019】本発明における前段攪拌槽流通反応器の操
作圧力は、原料に含有されるアンモニア、及び、反応に
より発生するアンモニアによって保圧されるが、反応圧
力はアンモニア分圧が少なくとも0.2MPa以上とな
るように設定される。反応器操作圧力は、反応温度、原
料濃度との兼ね合いで定まるが、通常はアンモニア分圧
が0.2〜1.0MPaの範囲に、好ましくは、0.3
〜0.8MPaの範囲に、より好ましくは、0.4〜
0.7MPaの範囲になるように定められる。後段管型
反応器では、液相を維持できるように圧力が選ばれる。
作圧力は、原料に含有されるアンモニア、及び、反応に
より発生するアンモニアによって保圧されるが、反応圧
力はアンモニア分圧が少なくとも0.2MPa以上とな
るように設定される。反応器操作圧力は、反応温度、原
料濃度との兼ね合いで定まるが、通常はアンモニア分圧
が0.2〜1.0MPaの範囲に、好ましくは、0.3
〜0.8MPaの範囲に、より好ましくは、0.4〜
0.7MPaの範囲になるように定められる。後段管型
反応器では、液相を維持できるように圧力が選ばれる。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明する。な
お、本発明は、これらの実施例に限定されるものではな
く、その要旨を越えない限り、様々な変更、修飾などが
可能である。
お、本発明は、これらの実施例に限定されるものではな
く、その要旨を越えない限り、様々な変更、修飾などが
可能である。
【0021】
【実施例1】予め、以下の方法にてグリシノニトリル水
溶液を調製した。内容積4リットルで、攪拌器、ジャケ
ットを備えたステンレス製オートクレーブに、純水46
2gを仕込み、窒素置換したのち、攪拌しながら内液温
度を40℃に保つ様にジャケットに温水を循環した。そ
こへ、液体アンモニアボンベからアンモニアガスを導入
し、系内をアンモニアで置換しながら最終的には圧力を
0.26MPa/G(ゲージ圧)とした。しかる後、送
液ポンプにて、東京化成工業株式会社製グリコール酸ニ
トリル(グリコロニトリル)56%水溶液を600g/
Hrの供給速度にて当該オートクレーブに供給した。こ
の方法では、反応で消費されたアンモニア相当分が常に
供給されることとなる。2時間でグリコロニトリル水溶
液の供給を終了し、さらに1時間攪拌を続けて反応を終
了し、反応液をステンレス製タンクに圧送して回収し、
さらに圧力が0.4MPa/Gになるまで窒素ガスで加
圧した。グリシノニトリル23.5重量部、アンモニア
32.7重量部を含む水溶液2700gを得た。一方、
別途ステンレス製タンクに37.93重量部の水酸化ナ
トリウム水溶液3000gを調製し、窒素置換、窒素加
圧しておいた。
溶液を調製した。内容積4リットルで、攪拌器、ジャケ
ットを備えたステンレス製オートクレーブに、純水46
2gを仕込み、窒素置換したのち、攪拌しながら内液温
度を40℃に保つ様にジャケットに温水を循環した。そ
こへ、液体アンモニアボンベからアンモニアガスを導入
し、系内をアンモニアで置換しながら最終的には圧力を
0.26MPa/G(ゲージ圧)とした。しかる後、送
液ポンプにて、東京化成工業株式会社製グリコール酸ニ
トリル(グリコロニトリル)56%水溶液を600g/
Hrの供給速度にて当該オートクレーブに供給した。こ
の方法では、反応で消費されたアンモニア相当分が常に
供給されることとなる。2時間でグリコロニトリル水溶
液の供給を終了し、さらに1時間攪拌を続けて反応を終
了し、反応液をステンレス製タンクに圧送して回収し、
さらに圧力が0.4MPa/Gになるまで窒素ガスで加
圧した。グリシノニトリル23.5重量部、アンモニア
32.7重量部を含む水溶液2700gを得た。一方、
別途ステンレス製タンクに37.93重量部の水酸化ナ
トリウム水溶液3000gを調製し、窒素置換、窒素加
圧しておいた。
【0022】図1に示す反応装置を用いて、下記の要領
にてグリシノニトリル加水分解連続流通反応を行った。
反応器1は攪拌槽流通型反応器であって、攪拌器を備え
た内容積200ミリリットルのジャケット式ステンレス
製オートクレーブであり、ジャケットに温水を循環させ
て任意の反応温度に維持され、上記グリシノニトリル水
溶液と水酸化ナトリウム水溶液が供給される。付属の液
面計の作動によりホールドアップ120ミリリットルに
保つ様に、ポンプ3が作動し、反応液を反応器2へ送液
する。反応器1の気相部出口には背圧弁が設置され、反
応器1内圧力を0.43MPa/Gに保持した。反応器
2は液封方式管型流通反応器であり、内容積120ミリ
リットルのジャケット式管型流通反応器であって、ジャ
ケットには温水を循環させ任意の反応温度に保った。反
応器2の出口には、背圧弁が設置され系内圧を0.5M
Pa/Gに設定した。背圧弁の出口製品グリシンソーダ
水溶液は、製品タンクに導かれ、予め窒素雰囲気に保圧
された製品タンクに貯えられた。反応開始から3時間経
過後より、反応器2出口液を希硫酸水溶液中にサンプリ
ングし組成分析、及び、吸光度分析を行った。反応原料
としたグリシノニトリル水溶液の組成を表1に、加水分
解反応条件を表2及び表3に、加水分解反応結果を表4
に示す。
にてグリシノニトリル加水分解連続流通反応を行った。
反応器1は攪拌槽流通型反応器であって、攪拌器を備え
た内容積200ミリリットルのジャケット式ステンレス
製オートクレーブであり、ジャケットに温水を循環させ
て任意の反応温度に維持され、上記グリシノニトリル水
溶液と水酸化ナトリウム水溶液が供給される。付属の液
面計の作動によりホールドアップ120ミリリットルに
保つ様に、ポンプ3が作動し、反応液を反応器2へ送液
する。反応器1の気相部出口には背圧弁が設置され、反
応器1内圧力を0.43MPa/Gに保持した。反応器
2は液封方式管型流通反応器であり、内容積120ミリ
リットルのジャケット式管型流通反応器であって、ジャ
ケットには温水を循環させ任意の反応温度に保った。反
応器2の出口には、背圧弁が設置され系内圧を0.5M
Pa/Gに設定した。背圧弁の出口製品グリシンソーダ
水溶液は、製品タンクに導かれ、予め窒素雰囲気に保圧
された製品タンクに貯えられた。反応開始から3時間経
過後より、反応器2出口液を希硫酸水溶液中にサンプリ
ングし組成分析、及び、吸光度分析を行った。反応原料
としたグリシノニトリル水溶液の組成を表1に、加水分
解反応条件を表2及び表3に、加水分解反応結果を表4
に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】本実施例から、本発明の方法によれば、グ
リシノニトリルの連続流通加水分解反応によりグリシン
のアルカリ金属塩を製造する際に、極めて高収率で着色
の少ないグリシンアルカリ金属塩を製造できることが判
る。
リシノニトリルの連続流通加水分解反応によりグリシン
のアルカリ金属塩を製造する際に、極めて高収率で着色
の少ないグリシンアルカリ金属塩を製造できることが判
る。
【0028】
【比較例1】上記表3記載の反応条件を下記表5記載の
反応条件(攪拌槽流通型反応器圧力を0MPa/G(常
圧))とし、発生するアンモニアを除去しつつ反応を行
った他は、実施例1と同様に反応を行った。結果を表6
に示す。
反応条件(攪拌槽流通型反応器圧力を0MPa/G(常
圧))とし、発生するアンモニアを除去しつつ反応を行
った他は、実施例1と同様に反応を行った。結果を表6
に示す。
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】本比較例から、攪拌槽流通型反応器の圧力
を常圧とし、供給されるアンモニア、発生するアンモニ
アを反応器内で除去しつつ反応を行う場合には、本発明
の反応方式を用いたとしても、グリシンソーダの収率は
95.7%に留まり、イミノジ酢酸ナトリウム塩は原料
に含まれるイミノジアセトニトリル量以上に副生し、
又、反応製品液の着色も顕著であることが判る。
を常圧とし、供給されるアンモニア、発生するアンモニ
アを反応器内で除去しつつ反応を行う場合には、本発明
の反応方式を用いたとしても、グリシンソーダの収率は
95.7%に留まり、イミノジ酢酸ナトリウム塩は原料
に含まれるイミノジアセトニトリル量以上に副生し、
又、反応製品液の着色も顕著であることが判る。
【0032】
【比較例2】反応器2を撤去し、攪拌槽流通型反応器内
での滞留時間を2倍として、下記表7及び8記載の加水
分解反応条件で反応を行った他は、実施例1と同様に反
応を行った。結果を表9に示す。
での滞留時間を2倍として、下記表7及び8記載の加水
分解反応条件で反応を行った他は、実施例1と同様に反
応を行った。結果を表9に示す。
【0033】
【表7】
【0034】
【表8】
【0035】
【表9】
【0036】本比較例から、加水分解反応を加圧系で実
施したとしても、攪拌槽流通型反応器のみで反応を行う
場合には、効率的に反応を完結せしめるに至らず、約1
時間の滞留時間では、グリシノニトリル転化率は98.
8%に留まっており、さらに、グリシンソーダの収率は
95.2%に留まり、イミノジ酢酸ナトリウム塩は原料
に含まれるイミノジアセトニトリル量以上に副生し、
又、反応製品液の着色も顕著であることが判る。
施したとしても、攪拌槽流通型反応器のみで反応を行う
場合には、効率的に反応を完結せしめるに至らず、約1
時間の滞留時間では、グリシノニトリル転化率は98.
8%に留まっており、さらに、グリシンソーダの収率は
95.2%に留まり、イミノジ酢酸ナトリウム塩は原料
に含まれるイミノジアセトニトリル量以上に副生し、
又、反応製品液の着色も顕著であることが判る。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、グリシノニトリルのア
ルカリ金属による加水分解反応を効率的に完結せしめる
ことにより、簡便なる反応方法で高収率で着色の少ない
グリシンのアルカリ金属塩を得ることができる。
ルカリ金属による加水分解反応を効率的に完結せしめる
ことにより、簡便なる反応方法で高収率で着色の少ない
グリシンのアルカリ金属塩を得ることができる。
【図1】実施例1で用いた反応装置図である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4H006 AA02 AC47 BB31 BC10 BC11
BC19 BD80 BD81 BE10 BE14
BE60 BU32 NB16
4H039 CA65 CD50
Claims (3)
- 【請求項1】 グリシノニトリルとアルカリ金属水酸化
物とを水溶媒の存在下に反応させてグリシンのアルカリ
金属塩を製造する方法に於いて、アンモニアの分圧が少
なくとも0.2MPa以上になる様に加圧された攪拌槽
流通型反応器にて反応を行い、得られた反応液の反応を
液封方式管型流通反応器にて完結せしめることを特徴と
するグリシンのアルカリ金属塩の製造方法。 - 【請求項2】 反応液の、前記攪拌槽流通型反応器と前
記液封方式管型流通反応器の両反応器を併せた平均滞留
時間が30〜120分であることを特徴とする請求項1
記載のグリシンのアルカリ金属塩の製造方法。 - 【請求項3】 前記攪拌槽流通型反応器及び前記液封方
式管型流通反応器における反応温度がそれぞれ35〜1
00℃であり、該攪拌槽流通型反応器におけるアンモニ
ア分圧が0.2〜1.0MPaであり、かつ、該液封方
式管型流通反応器における圧力が、攪拌槽流通型反応器
出口液の溶解アンモニアが液相を維持できる圧力である
ことを特徴とする請求項1又は2記載のグリシンのアル
カリ金属塩の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001395827A JP2003192650A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | グリシンのアルカリ金属塩の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001395827A JP2003192650A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | グリシンのアルカリ金属塩の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003192650A true JP2003192650A (ja) | 2003-07-09 |
Family
ID=27602103
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001395827A Pending JP2003192650A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | グリシンのアルカリ金属塩の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003192650A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7705175B2 (en) | 2005-01-18 | 2010-04-27 | Nippoh Chemicals Co., Ltd. | Method for producing imide ether compound |
| CN111635330A (zh) * | 2020-06-24 | 2020-09-08 | 江苏扬农化工集团有限公司 | 一种己二胺关键中间体反应残渣回收利用并联产羧酸的方法 |
-
2001
- 2001-12-27 JP JP2001395827A patent/JP2003192650A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7705175B2 (en) | 2005-01-18 | 2010-04-27 | Nippoh Chemicals Co., Ltd. | Method for producing imide ether compound |
| CN111635330A (zh) * | 2020-06-24 | 2020-09-08 | 江苏扬农化工集团有限公司 | 一种己二胺关键中间体反应残渣回收利用并联产羧酸的方法 |
| CN111635330B (zh) * | 2020-06-24 | 2023-01-24 | 江苏扬农化工集团有限公司 | 一种己二胺关键中间体反应残渣回收利用并联产羧酸的方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR0174786B1 (ko) | 아미노 카르복실산염의 제조방법 | |
| RU2222523C2 (ru) | Способ получения алифатических карбоновых кислот | |
| CN115710194B (zh) | 甲基甘氨酸二乙酸三碱金属盐的制备方法及其生产系统 | |
| JPH04193854A (ja) | グリコール酸ニトリルからのイミノジアセトニトリルの製造 | |
| JPH0147459B2 (ja) | ||
| JP2003192650A (ja) | グリシンのアルカリ金属塩の製造方法 | |
| SU1311619A3 (ru) | Способ получени метионина | |
| JP4080204B2 (ja) | グリシノニトリルの製造方法 | |
| CN114524738A (zh) | 用于降低亚氨基二乙酸含量的甘氨酸制备方法 | |
| KR920009559B1 (ko) | N-포스포노메틸글리신의 제조방법 | |
| CN114369041A (zh) | 连续流反应器合成抗生素中间体的方法 | |
| US4064159A (en) | Process for preparing alpha-amino-gamma-methylmercaptobutyronitrile | |
| CN101234996B (zh) | 一种酮连氮的绿色合成方法 | |
| US4962231A (en) | Preparation of D- or L-alanine or high enantiomeric purity | |
| CN116178187A (zh) | 一种制备甲基甘氨酸-n,n-二乙酸三碱金属盐的方法 | |
| JP2003221370A (ja) | グリシンと鉱酸アルカリ金属塩の製造方法 | |
| US4329297A (en) | Process for preparing saturated ω-amino acids | |
| US3167581A (en) | Process for the preparation of n-methylene glycinonitrile | |
| JP3806999B2 (ja) | グルタミン酸−n,n−二酢酸塩類の製造方法 | |
| RU2158254C2 (ru) | Способ получения алифатических альфа, омега-аминонитрилов | |
| JP2005145904A (ja) | グリシンアルカリ金属塩の製造法 | |
| KR100562176B1 (ko) | D,l-메티오닌또는이의염의제조방법 | |
| JPH04266860A (ja) | 対応する不飽和第1脂肪アミン類の水素化による飽和第1脂肪アミン類の製造方法 | |
| CA2193055A1 (en) | Process for the manufacture of thioglycolic acid | |
| KR0127251B1 (ko) | 4,4'-비스클로로메틸비페닐의 제조방법 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20040305 |