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JP2003181858A - ドープ流延ダイ - Google Patents

ドープ流延ダイ

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Publication number
JP2003181858A
JP2003181858A JP2001386148A JP2001386148A JP2003181858A JP 2003181858 A JP2003181858 A JP 2003181858A JP 2001386148 A JP2001386148 A JP 2001386148A JP 2001386148 A JP2001386148 A JP 2001386148A JP 2003181858 A JP2003181858 A JP 2003181858A
Authority
JP
Japan
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dope
slit
film
casting die
web
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001386148A
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English (en)
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JP2003181858A5 (ja
Inventor
Kenichi Kazama
研一 風間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001386148A priority Critical patent/JP2003181858A/ja
Publication of JP2003181858A publication Critical patent/JP2003181858A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドープ膜を乾燥させることにより形成された
ウェブを支持体から剥離するさいに、ウェブから千切れ
て支持体上に残存することを防止しうるドープ流延ダイ
を提供する。 【解決手段】 溶液流延製膜法に用いられるドープ流延
ダイ2である。ドープ吐出口21にドープを送るスリット
25の上流側に連なってマニホルド24が形成する。マニホ
ルド24内およびスリット25内の幅手方向両端部に、流路
幅を規制するディッケル26を、それぞれマニホルド24か
らドープ吐出口21に至るように設ける。ディッケル26に
より規制されている流路幅を、スリット内25においてド
ープ吐出口に向かって漸次拡大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば液晶画
像表示装置の偏光板用保護膜および光学補償フィルム等
に用いられる光学用セルロースエステルフィルムを溶液
流延製膜法により製造するのに用いられるドープ流延ダ
イに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶画像表示装置は、低電圧かつ低消費
電力でIC回路への直結が可能であり、しかも薄型化が
可能であるから、ワードプロセッサやパーソナルコンピ
ュータ等の表示装置として広く使用されている。ところ
で、この液晶画像表示装置の基本的な構成は、液晶セル
の両側に偏光板を設けたものである。偏光板は、一定方
向の偏波面の光だけを通すので、液晶画像表示装置にお
いては、偏光板は、電界による配向の変化を可視化させ
る重要な役割を担っており、偏光板の性能によって液晶
画像表示装置の性能が大きく左右される。
【0003】偏光板の一般的な構成は、たとえばアルカ
リ鹸化して一軸延伸されかつヨウ素染色されたポリビニ
ルアルコールフィルムからなる偏光膜の片面または両面
に、セルローストリアセテートフィルムやセルロースア
セテートプロピオネートフィルム等のセルロースエステ
ルフィルムからなる保護膜が、ポリビニルアルコールの
ような粘着剤を介して貼り合わせられたものである。
【0004】偏光板の保護膜として用いられるセルロー
スエステルフィルムは、一般に、セルロースエステルド
ープをドープ流延ダイのドープ吐出口から支持体上に流
延してウェブを形成し、形成したウェブを支持体から剥
離した後、剥離したウェブを乾燥させてフィルムを得る
ようになされた溶液流延製膜法により製造されている。
ここで、「ウェブ」とは、流延されたドープが支持体上
で乾燥され、支持体から剥がしうるドープ膜の状態とな
って以後、最終的に乾燥されてフィルムになるまでの間
のものを意味するものとする。
【0005】従来、ドープ流延ダイとしては、ドープ吐
出口にドープを送るスリットの上流側に連なってマニホ
ルドが形成され、マニホルド内およびスリット内の幅手
方向両端部に、流路幅を規制するディッケルが、マニホ
ルドからドープ吐出口に至るように設けられており、ス
リット内においてディッケルにより規制されている流路
幅が、ドープの流れ方向の全体にわたって同一になって
いるものが用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ドープ流延ダイを用いて支持体上にセルロースエステル
ドープを流延した場合、支持体上に形成されるドープ膜
の幅手方向の両端部の膜厚が他の部分よりも厚くなり、
その結果ドープ膜を乾燥させることにより形成されたウ
ェブを支持体から剥離するさいに、ウェブから千切れて
支持体上に残存することがあった。
【0007】この発明の目的は、上記問題を解決し、ド
ープ膜を乾燥させることにより形成されたウェブを支持
体から剥離するさいに、ウェブから千切れて支持体上に
残存することを防止しうるドープ流延ダイを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によるド
ープ流延ダイは、ドープ吐出口にドープを送るスリット
の上流側に連なってマニホルドが形成されるとともに、
マニホルド内およびスリット内の幅手方向両端部に、流
路幅を規制するディッケルが、それぞれマニホルドから
ドープ吐出口に至るように設けられており、かつ溶液流
延製膜法に用いられるドープ流延ダイであって、ディッ
ケルにより規制されている流路幅が、スリット内におい
てドープ吐出口に向かって漸次拡大されていることを特
徴とするものである。請求項2の発明によるドープ流延
ダイは、請求項1の発明において、スリット内における
流路幅の拡がり角度が、各ディッケル側で30〜60度
なされているものである。
【0009】請求項2の発明において、上記拡がり角度
を30〜60度にするのは、30度未満であると支持体
上のドープ膜およびこれから形成されるウェブの幅手方
向両端部の厚膜化を防止する効果が少なく、60度を越
えるとスリット内の流路幅の拡大部分においてドープが
幅手方向の両端部まで十分に拡がらず、ドープ膜および
これから形成されるウェブの幅が一定とならないおそれ
があるからである。
【0010】請求項3の発明によるドープ流延ダイは、
請求項1または2の発明において、スリット内における
流路幅の増加量が、各ディッケル側で2〜7mmとなされ
ているものである。
【0011】請求項3の発明において、上記増加量を2
〜7mmにするのは、2mm未満であると支持体上のドープ
膜およびこれから形成されるウェブの幅手方向両端部の
厚膜化を防止する効果が少なく、7mmを越えるとスリッ
ト内の流路幅の拡大部分においてドープが幅手方向の両
端部まで十分に拡がらず、ドープ膜およびこれから形成
されるウェブの幅が一定とならないおそれがあるからで
ある。
【0012】
【発明の実施形態】以下、この発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。
【0013】図1はこの発明によるドープ流延ダイを備
えたセルロースエステルフィルムの溶液流延製膜装置の
全体構成を示し、図2および図3はドープ流延ダイを示
す。
【0014】図1において、溶液流延製膜装置は、鏡面
処理を施された表面を有する金属製エンドレスベルトか
らなる支持体(1)と、セルロースエステルのドープを支
持体(1)上に流延するドープ流延ダイ(2)と、支持体(1)
の上下の移送経路の表裏両側にそれぞれ配され、かつ支
持体(1)上に流延されたドープを加熱乾燥してウェブを
形成する加熱乾燥装置(3)(4)と、ウェブ(W)を支持体(1)
から剥離するウェブ剥離ロール(5)と、支持体(1)から剥
離したウェブ(W)を乾燥させる第1の乾燥装置(6)と、乾
燥されたウェブ(W)の幅手方向両端部を把持して、ウェ
ブ(W)幅を一定に保持、またはウェブ(W)を幅手方向に延
伸するテンター装置(7)と、テンター装置(7)により幅規
制の行われたウェブ(W)をさらに乾燥させてフィルムを
得る第2の乾燥装置(8)と、得られたフィルム(F)を巻き
取るフィルム巻取装置(9)とよりなる。なお、支持体と
しては、金属製エンドレスベルトに代えて、金属製ドラ
ムからなるものを用いてもよい。
【0015】第1乾燥装置(6)と第2乾燥装置(8)は同様
な構成であり、それぞれ熱風吹き込み口(61)(81)および
同排出口(62)(82)を有するハウジング(60)(80)内に、複
数の搬送ロール(63)(83)が千鳥配置状に設けられたもの
である。両乾燥装置(6)(8)においては、ウェブ(W)はハ
ウジング(60)(80)内を全ての搬送ロール(63)(83)に掛け
られて搬送され、その搬送中に、熱風吹き込み口(61)(8
1)から吹き込まれる乾燥熱風により乾燥させられる。フ
ィルム巻取装置(9)は、ハウジング(90)内に設けられた
複数の搬送ロール(91)および1つの巻取ロール(92)を備
えている。そして、第2テンター装置(9)から送られて
きたフィルム(F)は、ハウジング(90)内を全ての搬送ロ
ール(91)に掛けられて搬送され、巻取ロール(92)に巻き
取られる。
【0016】図2および図3に示すように、ドープ流延
ダイ(2)には、ドープ供給口(20)からドープ吐出口(21)
に向かって、第1マニホルド(22)、第1スリット(23)、
第2マニホルド(24)および第2スリット(25)が順次形成
されている。第2マニホルド(24)内および第2スリット
(25)内の幅手方向両端部に、流路幅を規制するディッケ
ル(26)が、それぞれ第2マニホルド(24)からドープ吐出
口(21)に至るように設けられている。各ディッケル(26)
のドープ吐出口(21)側の端縁(26a)は、ドープ吐出口(2
1)に向かって幅手方向外側に傾斜しており、これにより
第2スリット(25)内における流路幅がドープ吐出口(21)
に向かって拡大されている。第2スリット(25)内におけ
る流路幅の各ディッケル(26)側の拡がり角度α、すなわ
ち各ディッケル(26)の上記端縁(26a)の傾斜角度αは、
30〜60度となされていることが好ましい。また、第
2スリット(25)内における流路幅の増加量βは、各ディ
ッケル(26)側で2〜7mmとなされていることが好まし
い。
【0017】なお、ディッケル(26)のドープ吐出口(21)
側の端縁(26a)は図3(b)に鎖線Xで示すように凸状に湾
曲していたり、あるいは同図に鎖線Yで示すように凹状
に湾曲している場合もあるが、このときの流路幅の拡が
り角度は、ディッケル(26)の上記端縁(26a)の幅手方向
内端と同外端とを結ぶ直線の角度で表すものとする。し
たがって、この角度は上記角度αと等しくなる。
【0018】上記構成の製造装置を用いてのセルロール
エステルフィルム(F)の製造方法は次の通りである。
【0019】まず、セルロースエステルドープを、ドー
プ供給口(20)からドープ流延ダイ(2)内に供給し、第1
マニホルド(22)、第1スリット(23)、第2マニホルド(2
4)および第2スリット(25)を経てドープ吐出口(20)から
支持体(1)上に流延し、支持体(1)上にドープ膜を形成す
る。ドープ膜の幅は、ディッケル(26)により決められ
る。
【0020】ついで、支持体(1)のドープ膜を、加熱乾
燥装置(3)(4)により乾燥させて支持体(1)上にウェブ(W)
を形成する。ついで、支持体(1)上に形成されたウェブ
(W)を、剥離ロール(5)により支持体(1)から剥離し、剥
離したウェブ(W)を第1乾燥装置(6)のハウジング(60)内
に送る。第1乾燥装置(6)では、ウェブ(W)を複数の搬送
ロール(63)に掛けてハウジング(60)内を搬送し、この搬
送中に、熱風吹き込み口(61)から吹き込まれる乾燥熱風
により乾燥させる。ついで、このウェブ(W)を第1テン
ター装置(7)に送り、ここでウェブ(W)の幅手方向両端部
を把持して、ウェブ(W)の幅を一定に保持、またはウェ
ブ(W)を幅手方向に延伸するとともに、加熱乾燥させ
る。
【0021】ついで、幅規制の行われたウェブ(W)を第
2乾燥装置(8)のハウジング(80)内に送り、ウェブ(W)を
複数の搬送ロール(83)に掛けてハウジング(80)内を搬送
し、この搬送中に、熱風吹き込み口(81)から吹き込まれ
る乾燥熱風により、残留溶媒量が0.1〜5質量%とな
るまで乾燥させ、フィルム(F)を得る。最後に、得られ
たフィルム(F)をフィルム巻取装置(5)に送り、複数の搬
送ロール(91)に掛けて搬送した後、巻取ロール(92)に巻
き取る。こうして、セルロースエステルフィルム(F)が
製造される。
【0022】上記において、セルロースエステルフィル
ムを形成するためのドープのベースをなすセルロースエ
ステルは、リンターパルプ、ウッドパルプおよびケナフ
パルプの群から選ばれ、セルロースに無水酢酸、無水プ
ロピオン酸または無水酪酸を常法により反応して得られ
るものであってよい。なかでもセルロースの水酸基に対
する全アシル基の置換度が2.5〜3.0であるセルロ
ーストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネ
ート、セルロースアセテートブチレートおよびセルロー
スアセテートプロピオネートブチレートが好ましい。上
記セルロースエステルのアセチル基の置換度は、少なく
とも1.5であることが好ましい。セルロースエステル
のアシル基の置換度の測定は、ASTMのD−817−
91に準じて実施することができる。セルロースエステ
ルの分子量は、数平均分子量として70,000〜30
0,000、とくに80,000〜200,000が、
フィルムに成形した場合の機械的強度上好ましい。通
常、セルロースエステルは反応後の水洗等処理後におい
てフレーク状であり、その形状で使用されるが、粒径を
0.05〜2.0mmの粒状とすることにより溶媒への
溶解を早めることができる。
【0023】セルロースエステルフィルム中には、通
常、紫外線吸収剤が含まれる。紫外線吸収剤としては、
液晶の劣化防止の点から波長370nm以下の紫外線の
吸収能に優れ、かつ良好な液晶表示性の点から波長40
0nm以上の可視光の吸収が可及的に少ないものが好ま
しい。波長370nmでの透過率は好ましくは10%以
下、より好ましくは5%以下、さらに好ましくは2%以
下に抑えられる。上記紫外線吸収剤の具体例としては、
オキシベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系
化合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン
系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩
系化合物等が挙げられ、着色の少ないベンゾトリアゾー
ル系化合物が特に好ましい。市販のベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤の例は、チバ・スペシャルティ・ケミカ
ルズ(株)製のチヌビン109、チヌビン171、チヌ
ビン326、チヌビン327、チヌビン328等があ
る。紫外線吸収剤は2種以上用いてもよい。紫外線吸収
剤のドープへの添加方法は、アルコール、メチレンクロ
ライド、酢酸メチル、ジオキソランなどの有機溶媒に紫
外線吸収剤を溶解してから添加しても、直接ドープ組成
中に添加してもよい。無機粉体のように有機溶剤に溶解
しないものは、有機溶剤とセルロースエステルの混合物
中にディゾルバーやサンドミルでこれを分散し、この分
散液をドープに添加する。紫外線吸収剤の使用量は、セ
ルロースエステルに対し0.5〜20質量%であってよ
く、好ましくは0.6〜5.0質量%、より好ましくは
0.6〜2.0質量%である。
【0024】セルロースエステルフィルム中には、滑り
性ないしは耐ブロッキング性や耐傷性の改善のためにマ
ット剤その他の微粒子が含まれる。このような微粒子の
具体例としては、例えば、二酸化ケイ素、二酸化チタ
ン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭酸カルシ
ウム、カオリン、タルク、焼成ケイ酸カルシウム、水和
ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネ
シウム、リン酸カルシウム等の無機微粒子や架橋高分子
微粒子が挙げられる。なかでも二酸化ケイ素はフィルム
のヘイズを小さくできるので好ましい。微粒子の2次粒
子の平均粒径は好ましくは0.01〜1.0μmで、そ
の含有量はセルロースエステルに対して好ましくは0.
005〜0.3質量%である。二酸化ケイ素のような微
粒子は有機物により表面処理されている場合が多いが、
このようなものはフィルムのヘイズを低下できるため好
ましい。表面処理用の有機物としては、ハロシラン類、
アルコキシシラン類、シラザン、シロキサンなどが挙げ
られる。微粒子の平均粒径は、大きい方がマット効果は
大きく、反対に平均粒径の小さい方は透明性に優れる。
微粒子の一次粒子の平均粒径は好ましくは5〜50n
m、より好ましくは7〜14nmである。微粒子は、セ
ルロースエステルフィルム中で通常凝集体として存在
し、セルロースエステルフィルム表面に好ましくは0.
01〜1.0μmの凹凸を生成させる。市販の二酸化ケ
イ素の微粒子の例は、アエロジル(株)製のAEROS
IL 200、200V、300、R972、R972
V、R974、R202、R812,OX50、TT6
00等であり、とくにAEROSIL200V、R97
2、R972V、R974、R202、R812が好ま
しい。マット剤は2種以上併用してもよい。
【0025】セルロースエステルフィルム中には、フタ
ル酸エステル、リン酸エステルなどの可塑剤が含まれ
る。リン酸エステル系可塑剤としては、トリフェニルホ
スフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフ
ェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェー
ト、ジフェニルビフェニルホスフェート、トリオクチル
ホスフェート、トリブチルホスフェート等、フタル酸エ
ステル系としては、ジエチルフタレート、ジメトキシエ
チルフタレート、ジメチルフタレート、ジオクチルフタ
レート、ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシル
フタレート等、グリコール酸エステル系としては、トリ
アセチン、トリブチリン、ブチルフタリルブチルグリコ
レート、エチルフタリルエチルグリコレート、メチルフ
タリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリ
コレート等が挙げられる。フタル酸エステル系やグリコ
ール酸エステル系の可塑剤がとくに好ましい。2種類以
上の可塑剤を併用してもよい。
【0026】つぎに上記原料を含むドープの調製方法に
ついて述べる。セルロースエステルに対する良溶媒を主
とする有機溶媒に溶解釜中でフレーク状のセルロースエ
ステルを攪拌しながら溶解してドープを形成する。溶解
方法としては、常圧で行う方法、主溶媒の沸点以下の加
熱下で行う方法、主溶媒の沸点以上で加熱加圧して行う
方法、特開平9−95544号、特開平9−95557
号および特開平9−95538号の各公報に開示されて
いるような冷却溶解法で行う方法、特開平11−213
79号公報開示されているような高圧で行う方法等があ
る。溶解後ドープを濾材で濾過し、脱泡してポンプで次
工程に送る。ドープ中のセルロースエステルの濃度は好
ましくは10〜40質量%、より好ましくは15〜30
質量%である。上述した添加剤のうち有機ポリマーをド
ープ中に含ませるには、予め有機溶媒に該ポリマーを溶
解してから添加してもよいし、ドープに直接添加しても
よい。この場合、ポリマーがドープ中で白濁したり、相
分離したりしないようにする。
【0027】ドープの調製に使用する有機溶媒として
は、セルロースエステルの良溶剤と貧溶剤の混合物が生
産効率の点で好ましい。良溶剤と貧溶剤の混合比率の好
ましい範囲は良溶剤70〜98質量%、貧溶剤2〜30
質量%である。良溶剤とは、使用するセルロースエステ
ルを単独で溶解するものをいい、貧溶剤とは、単独では
溶解しないものをいう。セルロースエステルに対する良
溶媒としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸アミル、
ギ酸エチル、アセトン、シクロヘキサノン、アセト酢酸
メチル、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、
4−メチル−1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサ
ン、2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,
3,3−ヘキサフルオロ−1−プロパノール、1,3−
ジフルオロ−2−プロパノール、1,1,1,3,3,
3−ヘキサフルオロ−2−メチル−2−プロパノール、
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパ
ノール、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プ
ロパノール、ニトロエタン、2−ピロリドン、N−メチ
ル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リジノン、塩化メチレン、ブロモプロパン等が挙げられ
る。なかでも酢酸メチル、アセトンまたは塩化メチレン
が好ましいが、最近の環境問題から非塩素系の有機溶媒
の方が好ましい。また、上記有機溶媒に、メタノール、
エタノール、ブタノール等の低級アルコールを併用する
と、セルロースエステルの有機溶媒への溶解性が向上し
たり、ドープ粘度が低減できるので好ましく、なかでも
沸点が低く、毒性の少ないエタノールがとくに好まし
い。貧溶剤としては、メタノール、エタノール、n−ブ
タノール、シクロヘキサン、アセトン、シクロヘキサノ
ン等が挙げられる。
【0028】図4および図5はドープ流延ダイの他の実
施形態を示す。なお、図4および図5において、図2に
示すものと同一部分には同一符号を付す。
【0029】図4に示すドープ流延ダイ(100)の場合、
第2マニホルドは形成されておらず、第1マニホルド(2
2)がスリット(101)を介して直接ドープ吐出口(21)に連
なっている。そして、第1マニホルド(22)内およびスリ
ット(101)内の幅手方向両端部に、流路幅を規制するデ
ィッケル(26)が、それぞれ第1マニホルド(22)からドー
プ吐出口(21)に至るように設けられている。図示は省略
したが、各ディッケル(26)のドープ吐出口(21)側の端縁
は、図3に示すものと同様に、ドープ吐出口(21)に向か
って幅手方向外側に傾斜しており、これによりスリット
(101)内における流路幅がドープ吐出口(21)に向かって
拡大されている。スリット(101)内における流路幅の各
ディッケル(26)側の拡がり角度、すなわち各ディッケル
(26)の上記端縁の傾斜角度は、30〜60度となされて
いることが好ましい。また、スリット(101)内における
流路幅の増加量は、各ディッケル(26)側で2〜7mmとな
されていることが好ましい。
【0030】図5に示すドープ流延ダイ(110)は、芯層
と芯層の両面を覆う皮層とよりなる三層構造の積層セル
ロースエステルフィルムの製造に用いられる共流延ダイ
である。ドープ流延ダイ(110)は、芯層形成用ドープ供
給口(111)と、2つの皮層形成用ドープ供給口(112)と、
各ドープ供給口(111)(112)から供給されたセルロースエ
ステルを積層状に合流させる第1マニホルド(113)とを
備えている。第1マニホルド(113)よりもドープ吐出口
(21)側に、第1スリット(23)、第2マニホルド(24)およ
び第2スリット(25)が形成されている。そして、第2マ
ニホルド(24)内および第2スリット(25)内の幅手方向両
端部に、流路幅を規制するディッケル(26)が、それぞれ
第2マニホルド(24)からドープ吐出口(21)に至るように
設けられている。図示は省略したが、各ディッケル(26)
のドープ吐出口(21)側の端縁は、図3に示すものと同様
に、ドープ吐出口(21)に向かって幅手方向外側に傾斜し
ており、これにより第2スリット(25)内における流路幅
がドープ吐出口(21)に向かって拡大されている。第2ス
リット(25)内における流路幅の各ディッケル(26)側の拡
がり角度、すなわち各ディッケル(26)の上記端縁の傾斜
角度は、30〜60度となされていることが好ましい。
また、第2スリット(25)内における流路幅の増加量は、
各ディッケル(26)側で2〜7mmとなされていることが好
ましい。
【0031】以下、図2および図3に示すドープ流延ダ
イ(2)を備えた図1に示す装置を用いて行ったこの発明
の具体的実施例を比較例とともに説明する。
【0032】 実施例1〜5 下記の成分; セルローストリアセテート 100重量部 トリフェニルホスフェート 10重量部 エチルフタリルエチルグリコレート 2重量部 チヌビン326 1重量部 Aerosil 200V 0.1重量部 メチレンクロライド 475重量部 エタノール 25重量部 を用いてセルロースエステルドープを調製した。
【0033】そして、各ディッケル(26)のドープ吐出口
(21)側の端縁(26a)の傾斜角度αおよび流路幅増加量β
を種々変更して、乾燥膜厚80μmのセルロースエステ
ルフィルムを製造した。
【0034】比較例 ドープ吐出口にドープを送るスリット内においてディッ
ケルにより流路幅が規制されているが、この流路幅がス
リット内において一定である(上記角度αでいえば0度
である)ことを除いては、上記実施例1〜5と同様にし
てセルロースエステルフィルムを製造した。
【0035】そして、ウェブの支持体からの剥離状況を
観察した。その結果を表1に示す。
【表1】
【0036】表1中、◎は支持体上への剥離残りがな
く、安定して剥離できたことを示し、○は支持体上への
剥離残りはないが、幅手方向の両端部の剥離がやや不安
定で剥離位置が間欠的に異なり、ウェブの幅手方向端部
に弱い段状のむらが発生していたことを示し、△は支持
体上への剥離残りはないが、幅手方向の両端部の剥離が
やや不安定で剥離位置が間欠的に異なり、ウェブの幅手
方向端部に強い段状のむらが発生していたことを示し、
×は支持体上への剥離残りが発生していたことを示す。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ドープ膜を乾
燥させることにより形成されたウェブを支持体から剥離
するさいに、ウェブから千切れて支持体上に残存するこ
とを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるドープ流延ダイを備えた溶液流
延製膜装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】この発明によるドープ流延ダイを示す横断面図
である。
【図3】(a)は図2のa−a線断面図、(b)は(a)の部分
拡大図である。
【図4】この発明によるドープ流延ダイの他の実施形態
を示す横断面図である。
【図5】この発明によるドープ流延ダイのさらに他の実
施形態を示す横断面図である。
【符号の説明】
(2)(100)(110):ドープ流延ダイ (20):ドープ供給口 (21):ドープ吐出口 (22):マニホルド (24):マニホルド (25):スリット (26):ディッケル (101):スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドープ吐出口にドープを送るスリットの
    上流側に連なってマニホルドが形成されるとともに、マ
    ニホルド内およびスリット内の幅手方向両端部に、流路
    幅を規制するディッケルが、それぞれマニホルドからド
    ープ吐出口に至るように設けられており、かつ溶液流延
    製膜法に用いられるドープ流延ダイであって、 ディッケルにより規制されている流路幅が、スリット内
    においてドープ吐出口に向かって漸次拡大されているこ
    とを特徴とするドープ流延ダイ。
  2. 【請求項2】 スリット内における流路幅の拡がり角度
    が、各ディッケル側で30〜60度なされている請求項
    1記載のドープ流延ダイ。
  3. 【請求項3】 スリット内における流路幅の増加量が、
    各ディッケル側で2〜7mmとなされている請求項1また
    は2記載のドープ流延ダイ。
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