JP2003172584A - 粉体吹込み装置および精錬方法 - Google Patents
粉体吹込み装置および精錬方法Info
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Abstract
込むことができる粉体吹込み装置を提供する。 【解決手段】 粉体を供給する粉体供給管3の外周側
に、粉体の燃焼を促進する支燃性流体を供給する支燃性
流体供給管4が設けられ、粉体供給管3と支燃性流体供
給管4の先端部に、これら供給管3、4の隙間の支燃性
流体流路12が先端方向に向けて徐々に広くなるように
形成されたテーパ部3a、4aが設けられ、これら供給
管3、4のテーパ部3a、4aより基端側に、前記隙間
が比較的狭いスロート部7が形成されている。
Description
体中に、コークス、廃棄物燃料等の粉体を、酸素、酸素
富化空気等の流体とともに吹き込む装置および精錬方法
に関する。
もに吹き込む装置(以下、ランスと称する)は、様々な生
産プロセスに用いられている。特に、電気炉製鋼プロセ
スでは、溶融金属内にコークス等の粉状固体燃料(粉
体)を、酸素とともに吹込み、燃焼させ、この燃焼エネ
ルギーを溶融金属に着熱させることで、電力原単位を削
減している。また、精錬プロセスにおいても、溶融金属
内に粉状のフラックスを吹込み、冶金反応促進・反応効
率の向上が図られている。これらのプロセスを効率的に
行うためには、溶融金属内に粉体を深く浸入させる必要
があり、そのためには粉体を高速で吹き込む必要があ
る。従来、溶融金属内に粉体を吹き込む装置としては、
非水冷型、および水冷型のランスが用いられている。こ
れらの装置は、高温の溶融金属や溶融スラグ中にランス
を浸せきさせて、直接、溶融金属内に粉体を吹き込むこ
とができる。しかし、非水冷型ランスの場合には、ラン
ス自体が溶損するため、これを頻繁に交換する必要があ
り、水冷型ランスの場合は、ノズル閉塞防止のため、頻
繁にメンテナンスを行う必要がある。このため、いずれ
のランスにおいても、作業性に問題があった。
の溶融金属や溶融スラグに浸せきすることなく、溶融金
属から離れた位置から、超高速気体噴流を利用して粉体
を搬送し噴出させることによって、粉体を高速で溶融金
属等に吹き込むことができる装置が開示されている。こ
れらの装置では、ランスを溶融金属や溶融スラグに浸せ
きする必要がないために、ノズルのメンテナンスにかか
るコストや作業性を大幅に改善できる。しかし、特許文
献3に記載された装置の場合には、粉体を気体噴流に混
合させる位置が超高速噴流の噴出口から離れているた
め、混合位置において噴流自体が減速しており、また、
気体噴流に対し、流れ方向が異なる粉体流を合流させる
ため、噴流に乱れが生じて噴流が大幅に減速してしま
う。このため、粉体流の高速化が困難である。また、特
許文献4で開示された装置の場合には、気体噴流と粉体
流とがほぼ同一方向で吹き込まれるため、噴流の乱れは
少なくなるものの、この場合も、粉体と気体噴流との混
合位置がノズルから離れているため、減速し始めた噴流
に対して粉体を混合することとなり、粉体速度の高速化
が困難であった。
れているようなランスも提案されている。これらに開示
された装置は、あらかじめ酸素に粉体を混合するか、ま
たは別系統で供給された酸素と粉体をスロート部直前で
混合し、その混合流をラバールノズルから噴出させるこ
とができるようになっている。この装置では、高速の酸
素噴流と粉体が混合された状態でラバールノズルから噴
出されるために、噴流および粉体の高速化が可能であ
る。この装置では、スロート部手前で高速の酸素噴流に
粉体を混合するため、特にスロート部の摩耗が激しい。
このため、ノズルが変形しやすく、超音速の噴流を噴出
しにくくなることがあった。また、純酸素等の高濃度酸
素富化流体を搬送流体として用いる場合には、可燃性粉
体の搬送はできなかった。この他に、特許文献6でもラ
ンスが提案されている。このランスは、粉体供給管の外
周に酸素供給管を配置し、ノズル出口まで酸素と粉体を
別系統で供給するものである。この装置によれば、粉体
供給によるノズル摩耗を防ぐことができる。
新聞社、p.192
高速の酸素噴流が、粉体流路を囲む円環状に形成される
ため、粉体の飛散防止に効果的であるものの、粉体と酸
素の混合位置がノズルから離れており、前述のように粉
体流の高速化が困難であった。また、粉体を高速の酸素
噴流出口近傍に供給することができる装置も提案されて
いるが、中心の粉体流を酸素噴流管の方向へ曲げるため
のノズルが必要となり、粉体がこのノズルへ衝突し、ノ
ズルが劣化する問題があった。
などで製造した溶鉄(例えば溶銑や、溶銑を脱炭して得
られた溶鋼)に酸素を供給する酸化精錬が行われてい
る。この際、種々の副原料が添加されることがある。例
えば溶湯の昇温や鉄スクラップの溶解などには炭材など
の熱補償材が用いられる。不純物除去にはCaOなどの
精錬材が用いられる。最終製品の材料特性上必要とされ
る成分の添加には合金類が用いられる。還元処理を行う
際には鉄鉱石、マンガン鉱石などが用いられる。溶鉄に
副原料を添加する方法としては、上方から添加する方法
と、浴中に添加する方法があるが、上方添加の場合には
溶解性や投入効率などの問題があり、浴中添加の場合に
は設備的に添加が難しくなることがあった。近年では、
粉体化した副原料を酸素ランスを用いて上方から添加す
ることが行われている。この方法では、直径数mm以下
の細かい粒子の添加が可能となるため、副原料の溶解
性、反応性を高めることができる。また装置を浴中に浸
漬させる必要がないため設備的問題も解消される。しか
し、粉体の吹込みの際には、吹込み速度が不足し、粉体
が飛散したり、浴中での粉体の混合が不十分となる問題
があった。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、粉体の流速を高め、この粉体を効率よく液体に吹き
込むことができる装置を提供することを目的とする。
は、液体中に粉体を吹き込む装置であって、粉体を供給
する粉体供給管の外周側に、支燃性流体を供給する支燃
性流体供給管が設けられた多重管構造のノズルを有し、
これら供給管の隙間が支燃性流体流路とされ、粉体供給
管と支燃性流体供給管の先端部には、支燃性流体流路が
先端方向に向けて徐々に広くなるように形成されたテー
パ部が設けられ、これらテーパ部より基端側に、前記隙
間が比較的狭いスロート部が形成されていることを特徴
とする。供給管中心軸に対するテーパ部の傾斜角度は、
4〜11°が好ましく、更には5〜10°が好ましい。
スロート部における支燃性流体流路の断面積A1と、供
給管の先端における支燃性流体流路の断面積A2との比
率(A2/A1)は、次式で表される範囲内であることが
好ましい。
側に、燃料流体を供給する燃料流体供給管が設けられ、
これら供給管の隙間が燃料流体流路とされ、燃料流体供
給管が、粉体供給管からの粉体流あるいは支燃性流体供
給管からの支燃性流体流の周囲に、燃料流体を噴出させ
ることができるように構成することができる。本発明の
粉体吹込み装置は、支燃性流体供給管に、燃料流体流路
から支燃性流体供給管内部に燃料流体を導く燃料流体噴
出部が形成され、供給管中心軸に対する燃料流体噴出部
の傾斜角度θ3が、5〜90°である構成とすることが
できる。本発明の粉体吹込み装置は、燃料流体噴出部よ
り先端側の支燃性流体供給管の内面に、周方向に沿う溝
が形成されている構成とすることができる。本発明の粉
体吹込み装置では、支燃性流体供給管の燃料流体噴出部
より先端側に、ほぼ一定の内径を有する直胴部が形成さ
れている構成とすることができる。
は、粉体吹込み装置を用いて、酸素を含む支燃性流体と
粉体とを、燃料流体とともに冷鉄源に向けて噴出させる
ことによって、冷鉄源を溶解し、精錬する炉の操業方法
であって、冷鉄源が溶解する溶解工程と、冷鉄源が溶落
ちした後の精錬工程とにおいて、それぞれ独立に燃料流
体供給量を設定することを特徴とする。本発明の冷鉄源
の溶解・精錬炉の操業方法では、上記粉体吹込み装置を
用いることができる。本発明の冷鉄源の溶解・精錬炉の
操業方法は、脱珪、脱燐、脱硫、脱炭、昇温、熱付加、
スクラップ溶解、合金溶解、還元処理、脱ガスのうち1
種以上を対象とすることができる。精錬にあたっては、
固体炭素源、炭化水素源、石灰源、マグネシウム源、ア
ルミニウム源、鉄鉱石、マンガン鉱石、合金のうち1種
以上を溶鉄に添加することができる。支燃性流体として
は、純酸素ガス、工業用酸素ガス、空気のうち1種また
は2種以上を用いることができる。
いて、粉体を供給するとともに、この粉体流の周囲から
粉体を巻き込むように支燃性流体を供給し、これら粉体
および支燃性流体を溶鉄に向けて噴出させることによっ
て、この溶鉄を精錬することを特徴とする。支燃性流体
を噴出させる際の支燃性流体の初速は音速以上、好まし
くはマッハ数M≧1.10とするのが好ましい。本発明
の精錬方法では、支燃性流体の周囲に燃料流体を噴出さ
せ、この燃料流体を燃焼しつつ噴出させるのが好まし
い。本発明の精錬方法では、上記粉体吹込み装置を用い
ることができる。本発明の精錬方法は、脱珪、脱燐、脱
硫、脱炭、昇温、熱付加、スクラップ溶解、合金溶解、
還元処理、脱ガスのうち1種以上を対象とすることがで
きる。精錬にあたっては、固体炭素源、炭化水素源、石
灰源、マグネシウム源、アルミニウム源、鉄鉱石、マン
ガン鉱石、合金のうち1種以上を溶鉄に添加することが
できる。支燃性流体としては、純酸素ガス、工業用酸素
ガス、空気のうち1種または2種以上を用いることがで
きる。本発明の精錬方法では、精錬の際に発生する排ガ
スから顕熱または潜熱を回収することができる。
の第1の実施形態の要部を示す概略構成図である。図1
に示す粉体吹込み装置(以下、ランスと称する)1は、
溶融金属などの液体中に、コークス、廃棄物燃料等の粉
体を吹き込むノズル2を備えている。ここに示すノズル
2は、コークスや廃棄物燃料等の粉体を空気等の搬送流
体とともに供給する粉体供給管3の外周側に、粉体の燃
焼を促進する支燃性流体を供給する支燃性流体供給管4
が設けられ、その外周側に、燃料流体を供給する燃料流
体供給管5が設けられ、さらにその外周側に、管状の水
冷ジャケット6が設けられている。このノズル2は、内
周側から外周側にかけて供給管3〜5および水冷ジャケ
ット6が設けられた4重管構造となっている。
の粉体と、粉体搬送用の搬送流体とを含む混合体を、内
部に流通させることができるようになっている。粉体供
給管3の先端部の外周には、粉体供給管テーパ部3aが
形成されている。粉体供給管テーパ部3aは、粉体供給
管3の外径が先端方向に向けて徐々に小さくなるように
形成されている。粉体供給管3の中心軸方向に対する粉
体供給管テーパ部3aの傾斜角度θ1は、4°≦θ1≦
11°(好ましくは5°≦θ1≦10°)となるように
設定するのが好ましい。なお、図1には、直管状の粉体
供給管3を例示したが、粉体供給管は、圧力損失が少な
く粉体を安定に供給可能であれば、形状は特に限定され
ない。
体を、供給管3、4の隙間(供給管3の外面と供給管4
の内面との間。以下、支燃性流体流路12と称する)に
流通させることができるようになっている。支燃性流体
供給管4の先端部の内周には、支燃性流体供給管テーパ
部4aが形成されている。支燃性流体供給管テーパ部4
aは、支燃性流体供給管4の内径が先端方向に向けて徐
々に大きくなるように形成されている。供給管3、4に
形成されたテーパ部3a、4aによって、支燃性流体流
路12は、供給管3、4の先端方向に向けて徐々に広く
なっている。支燃性流体供給管テーパ部4aの中心軸方
向に対する傾斜角度θ2は、4°≦θ2≦11°(好ま
しくは5°≦θ2≦10°)となるように設定するのが
好ましい。
角度θ1、θ2は、上記範囲(4〜11°、好ましくは5
〜10°)とすることによって、支燃性流体流路12
で、支燃性流体を適度に膨張させ、高速の支燃性流体の
流れ(超音速流)を得ることができるようになる。この
ため、粉体供給管3内の気圧を先端付近において低くす
ることができ、粉体供給管3内の粉体の流速を高くする
ことができる。さらに、高速の支燃性流体により粉体を
搬送することができるため、粉体流速をいっそう高める
ことができる。傾斜角度θ1、θ2が上記範囲未満である
と、支燃性流体の膨張が不十分となるため、支燃性流体
の速度が低くなり、粉体の流速が不十分となる。また傾
斜角度θ1、θ2が上記範囲を越えると、噴出する支燃性
流体が過度に膨張するため、ノズル出口で支燃性流体の
速度が低くなり、粉体の流速が不十分となる。テーパ部
4aの傾斜角度θ2は、粉体供給管3のテーパ部3aの
傾斜角度θ1にほぼ等しくなるように設定するのが好ま
しい。すなわち、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2との差
は、1°以下であることが好ましい。この差がこの範囲
を越えると、支燃性流体の流れに乱れが生じ、粉体の流
速が不十分となる。
は、このテーパ部4aに隣接して、細径部4bが形成さ
れている。細径部4bの内径は、テーパ部4aの最小内
径とほぼ同じか、やや小さくなるように形成するのが好
ましい。細径部4bの基端側には、この細径部4bより
も内径が大きい太径部4cが形成されている。このた
め、細径部4bにおける支燃性流体流路12(以下、ス
ロート部7と称する)は、供給管4の他の部分における
支燃性流体流路12に比べて狭くなっている。スロート
部7の断面積A1とし、供給管3、4の先端3b、4d
における支燃性流体流路12の断面積をA2とすると、
これら断面積A1、A2の比率(A2/A1)は、次に
示す式(1)で表される範囲にあることが好ましい。
あると、支燃性流体の膨張が不十分となるため、支燃性
流体の速度が低くなり、粉体の流速が不十分となる。ま
た断面積比A2/A1が上記範囲を越えると、噴出する
支燃性流体が過度に膨張するため、ノズル出口で支燃性
流体の速度が低くなり、粉体の流速が不十分となる。な
おノズル外部の圧力とは、このノズル2がおかれた雰囲
気の圧力をいう。例えばノズル2が大気圧下におかれて
いる場合には、ノズル外部の圧力は大気圧となる。
は、次のようにして設定するのが好ましい。一般に、ラ
バールノズルのスロート部の断面積AL1は、式(2)よ
り求めた値で設計されている。
る内径d1(細径部4bにおける内径)は、スロート部
7の断面積A1が、上記式(2)によって求められた断
面積AL1に等しくなるように設定するのが好ましい。支
燃性流体供給管4の先端4dの内径(出口径)d2は、
上記断面積比A2/A1が、ラバールノズルにおける断面
積比AL2/AL1(支燃性流体流路の出口断面積(ノズル
先端における断面積)AL2とスロート部断面積AL1の比
率) (式(3)に示す)に対し、式(4)に示す関係を満たす
ように決めるのが好ましい。
である場合には、支燃性流体の膨張が不十分となり、支
燃性流体の速度が低くなり、粉体の噴出速度が低下す
る。(A2/A1)が(AL2/AL1)の3.0倍を越える
場合には、噴出する支燃性流体が過度に膨張するため、
ノズル出口で支燃性流体の速度が低くなり、粉体の噴出
速度が低下する。これに対し、(A2/A1)が(AL2/
AL1)の1〜3.0倍である場合には、支燃性流体は若
干過膨張となり、高速で流れるようになる(超音速状態
になる)。また支燃性流体流路12内の気圧が負圧にな
りやすくなるため、燃料流体を使用していない時に、支
燃性流体が燃料流体の流路に流入することによる逆火の
危険性を回避できるという利点もある。
体を供給管4の内部に導く燃料流体噴出部8が設けられ
ている。燃料流体噴出部8は、粉体供給管3から噴出さ
れる粉体流の周囲に、燃料流体を噴出させることができ
るように構成するのが好ましい。燃料流体を粉体流の周
囲に噴出させるために、燃料流体噴出部8を、供給管4
の周方向にわたって連続的なスリット状に形成し、燃料
流体が粉体流を囲むように噴出できるようにする構成を
採用できる。また燃料流体を粉体流の周囲に噴出させる
ようにするため、燃料流体噴出部8を、供給管4の周方
向にわたって断続的に形成した孔部としてもよい。
内側に向けて先端方向に傾斜して形成されており、供給
管4の中心軸方向に対する噴出部8の傾斜角度(供給管
4の中心軸に対する噴出部8の中心軸の傾斜角度)θ3
は、5°以上90°以下とするのが好ましい。特に、燃
料流体が気体である場合には、傾斜角度θ3は、5°以
上60°以下とするのが好ましい。傾斜角度θ3が上記
範囲未満であると、燃料流体と支燃性流体の混合が不十
分になり、火炎が不安定となりやすくなる。傾斜角度θ
3が上記範囲を越えると、燃料流体噴出部8から噴出す
る燃料流体が供給管4内の支燃性流体の流れを妨げ、支
燃性流体の速度を低下させるため、粉体供給管3からの
粉体の噴出速度が不十分となる。
ス)等の燃料流体を、供給管4、5の隙間(以下、燃料
流体流路13と称する)に流通させることができるよう
になっている。燃料流体供給管5の先端と、支燃性流体
供給管4の先端との間には、これら供給管4、5間を閉
止する閉止壁部9が設けられており、燃料流体の全量
が、燃料流体流路13から燃料流体噴出部8を通して噴
出することができるようになっている。
流通させることができるようになっており、この冷却水
の流通によって、供給管3〜5の内部温度を調節するこ
とができるようになっている。
用方法について説明する。コークスや廃棄物燃料等の粉
体と搬送流体とを含む混合体を粉体供給管3内に供給
し、先端側から噴出させる。搬送流体としては、窒素、
空気、酸素、酸素富化空気などを用いることができる。
同時に、支燃性流体を、支燃性流体流路12(供給管
3、4の隙間)に供給し、先端側から噴出させる。支燃
性流体としては、酸素を含むもの(空気、酸素、酸素富
化空気)が用いられる。
燃性流体供給管4内周には、それぞれテーパ部3a、4
aが形成されているため、支燃性流体流路12は、先端
方向に向けて徐々に広くなっている。このため、支燃性
流体流路12で、支燃性流体を適度に膨張させ、高速の
支燃性流体を得ることができる。よって、粉体供給管3
内の圧力を先端付近において十分に低くすることがで
き、粉体供給管3内の粉体の流速を高くすることができ
る。さらに、高速の支燃性流体により粉体を搬送するこ
とができるため、粉体流速をさらに高めることができ
る。
燃料流体を、燃料流体流路13(供給管4、5の隙間)
に供給し、燃料流体噴出部8を通して供給管4内に噴出
させ、燃焼させる。これによって、支燃性流体と燃料流
体との混合流体が燃焼しつつ粉体とともに噴出する。
を高速化し、この流体の流れによって搬送される粉体の
流速をさらに高めることができる。さらには、粉体が径
方向に拡散するのを防ぐことができる。従って、粉体を
効率よく溶融金属等に吹き込むことが可能となる。ま
た、粉体を、スロート部7を通さずに供給することがで
きるため、スロート部7における摩耗を未然に防ぐこと
ができる。さらに、粉体および支燃性流体をそれぞれ別
系統から、すなわち供給管3、4から供給することがで
きるため、これらが混合する際の流体流速の低下を最小
限に抑えることができる。
LPG(液化石油ガス)、CO、H2、CO/H2混合
ガスが使用できる。また、重油、灯油などの液体燃料を
用いることもできる。
を、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態のラ
ンス21のノズル22を示すもので、このノズル22
は、支燃性流体供給管4のテーパ部4aの先端側に、ほ
ぼ一定の内径を有する管状の直胴部23が設けられてい
る。直胴部23は、テーパ部4aの先端における供給管
4の内径とほぼ等しい内径を有する。直胴部23の内面
には、周方向に沿って溝24が形成されている。溝24
は、燃料流体の燃焼炎を安定化させるためのもので、直
胴部23の全周にわたって形成されている。
を使用する方法について説明する。粉体と搬送流体とを
含む混合体を粉体供給管3内に供給し、先端側から噴出
させるとともに、支燃性流体を、支燃性流体流路12に
供給し、先端側から噴出させる。同時に、燃料流体を燃
料流体流路13に供給し、燃料流体噴出部8を通して供
給管4内に噴出させ、燃焼させる。
先端に、ほぼ一定の内径を有する直胴部23が設けられ
ているので、噴出する燃料流体が径方向に拡散するのを
防ぎ、燃料流体の燃焼炎を安定化することができる。ま
た、直胴部23に、溝24が設けられているので、燃料
流体噴出部8から噴出した燃料流体が溝24内で循環流
を形成する。このため、支燃性流体供給管4内の支燃性
流体の流速が高い場合でも、溝24内の燃料流体の燃焼
が支燃性流体の流れに妨げられることがない。よって、
燃料流体の燃焼炎を安定に維持することができる。従っ
て、粉体の流れをいっそう高速化することができる。
態、液体状態、および気体中にミスト状の液体が含まれ
る状態の流体を含む。
業方法について説明する。固体原料(冷鉄源)を溶解さ
せるには、電気炉を用いて、固体原料を炉内へ装入し、
アーク加熱により溶解させる。炉内には供給熱の不足に
よりコールドスポットが生じることがあるため、本発明
の操業方法では、バーナ・ランスを、コールドスポット
を加熱できるように設置することができる。電気炉溶解
では、主に固体原料を溶解させる工程(溶解工程)と、
それが溶落ちし液体状態となった液状物(溶鋼など)を
昇温、精錬する工程とがある。
用いて、酸素を含む支燃性流体と燃料流体との混合流体
を燃焼させつつ冷鉄源に向けて噴出させることによっ
て、冷鉄源を溶解し、精錬する。粉体吹込み装置を用い
て固体原料(冷鉄源)を溶解するに際しては、固体原料
が溶解する工程と、固体原料が溶落ちした後の精錬工程
において、それぞれの工程に適した条件となるように、
独立的に燃料流体供給量を設定する。本発明の粉体吹込
み装置は、支燃性流体と燃料流体の混合流体を、火炎と
ともに高速で噴出させることができるため、優れた溶断
能力を有する。溶解工程においては、固体原料を溶断し
つつ加熱することができるため、加熱効率を高めること
ができる。このため、燃料への着熱効率を高め、より多
くの燃料を燃焼させ、電力原単位を低減することができ
る。
は、底部に溶鋼やスラグなどがあり、その上方は空間部
となるため、多量の燃料を供給したとしても、その着熱
効率は低くなる。このため、流体流速が減衰するのを抑
止する効果が得られる範囲で最小限の燃料を供給するこ
とによって、炉壁から浴に向けて効率よく支燃性流体
(酸素)を吹き込み、脱炭反応やスラグフォーミングを
促進させる。
満たすようにするのが好ましい。これによって、固体原
料の溶断、溶解を促すとともに、炉内で発生する一酸化
炭素などの可燃成分を燃焼させることができる。なお酸
素比とは、燃料流体の完全燃焼に必要な酸素量に対して
供給する酸素量の比をいう。溶落ち以降の精錬工程で
は、燃料流体供給量を大幅に低く、好ましくは酸素比が
3以上となるようにし、支燃性流体(酸素)を高速で吹
き込むことによって、脱炭反応およびスラグフォーミン
グを促進しつつ、固体原料を溶解させることができる。
と、固体原料が溶落ちした後の精錬工程において、独立
的に燃料流体供給量を設定する方法によれば、燃料流量
のみを調整するという単純な方法によって、各工程の効
率化を図ることができる。さらには、溶落ち以降の精錬
工程において、コークスなどの炭素源や廃プラスチック
などの廃棄物からなる粉体を、固体原料に高速で吹き込
むことができる。また、この粉体を原料中で燃焼させ、
原料を効率的に加熱することができる。
る。本発明の精錬方法は、粉体吹込み装置を用いて、粉
体を供給するとともに、この粉体流の周囲から粉体を巻
き込むように支燃性流体を供給し、これら粉体および支
燃性流体を溶鉄に向けて噴出させることによって、この
溶鉄を精錬する方法である。粉体は、搬送気体によって
搬送することによって供給することができる。
鍋などの搬送用器に受銑され、脱珪、脱燐、脱硫などの
予備処理が施された後に、転炉に装入され、必要に応じ
て予備処理された後、脱炭される。脱炭された溶鋼は、
溶鋼鍋などの搬送容器により搬送され、二次精錬工程に
供される。本発明の精錬方法は、溶鉄(溶銑や溶鋼)を
受容する容器、例えば転炉、溶融還元炉、脱炭炉、二次
精錬炉などの精錬炉において実施することができる。本
発明の精錬方法は、高炉鍋、混銑車(トピードカー)、
装入用の鍋などの輸送用容器において実施することもで
きる。上記容器は、支燃性流体の排ガスを処理する処理
装置を有するものであることが好ましい。
対して適用した例を説明する。一般に、転炉に装入され
た溶銑は、ランスからの酸素供給(送酸)によって脱炭
され、溶鋼として次工程に供される。この際、スラグや
溶鋼の成分調整を目的として、精錬剤(CaO、ドロマ
イトなど)、鉱石類(鉄鉱石、マンガン鉱石など)、合
金類などが添加される。また、鉄スクラップの溶解、昇
温などを行う際には、十分な熱量が必要となる。またマ
ンガン鉱石などの鉱石類を用いて還元処理を行う際に
は、十分な還元熱が必要である。このため、溶鉄中の炭
素などの量が十分でない場合には、酸素の供給が十分で
あっても熱補償が必要となり、コークス、土壌黒鉛、石
炭などの炭材が添加される。
体炭素源:プラスチックなどの炭化水素源:CaO、C
aCO3等を含む石灰源:MgO、MgCO3等を含む
マグネシウム源:Al、Al2O3等を含むアルミニウ
ム源:鉄鉱石:マンガン鉱石:合金のうち1種以上を挙
げることができる。固体炭素源、炭化水素源、アルミニ
ウム源は、燃料源として作用する。上記副原料は、通
常、上方から自然落下させることによって添加される。
副原料は、溶解性、反応性を高めるため、粒径の小さい
粉体とすることが好ましいが、酸素を供給する場合には
排ガスによって粉体が飛散しやすくなる。このため、粒
径数十mm以上のものが使用されるが、溶解性、反応性
は損なわれる。
体を供給するとともに、この粉体流の周囲から粉体を巻
き込むように支燃性流体を供給し、これら粉体および支
燃性流体を溶鉄に向けて噴出させる。粉体吹込み装置と
しては、図1に示すものを使用できる。また、単独の装
置で粉体吹込みと支燃性流体供給とを行ってもよいし、
粉体吹込み用の装置と支燃性流体供給用の装置を使用し
てもよい。本発明では、支燃性流体の周囲に燃料流体を
噴出させ、この燃料流体を燃焼しつつ噴出させることが
できる。
込むように支燃性流体を供給するので、支燃性流体によ
って粉体を高速化することができる。このため、粉体を
浴中または浴面近くに吹き込むことができる。従って、
粉体の溶解性、反応性を高めることができる。
初速は音速以上、好ましくはマッハ数M≧1.10とす
るのが好ましい。この初速がこの範囲未満であると、粉
体の速度が不十分となる。粉体および支燃性流体が高速
となると、浴中への進入深さが大きくなるが、支燃性流
体が炉底に達すると、炉が劣化することがあるため、粉
体および支燃性流体の速度は、これらが炉底に達しない
程度に調整するのが好ましい。
脱炭、昇温、熱付加、スクラップ溶解、合金溶解、還元
処理、脱ガスのうち1種以上に適用することができる。
熱付加は、鉄源や合金源添加時の熱補償のために行われ
る。還元処理は、鉄鉱石、マンガン鉱石などを用いて行
われる。精錬の際に用いる精錬剤は、精錬の目的に応じ
て選択使用すればよい。例えば、脱珪や脱燐では、酸素
との反応で生成する珪酸や燐酸をスラグとして安定化す
る必要があるため、安定化効果のある石灰源などを精錬
剤として用いるのが好ましい。石灰源は、CaOとCa
CO3のうち少なくとも一方を主成分とするものを用い
ると、迅速に溶融、スラグ化させることができるため好
ましい。
することができるため、粉体の粒径が小さい場合(例え
ば粒径数百μm以下)である場合でも、飛散等を防ぎ、
効率よく粉体吹込みが可能である。副原料の添加量は、
精錬処理量、要求される精錬度、許容される精錬時間な
どの条件によって設定することができる。
石、マンガン鉱石、その他の鉱石に対し、媒溶剤(石灰
など)、コークス、石炭などが還元剤や熱付加用の燃料
源として添加されることがある。本発明では、これらを
高速で添加することができるため、還元速度や還元効率
を高めることができる。また、鉱石の還元時やスクラッ
プ溶解時の降温の補償や、単なる浴の昇温のために、燃
料源を効率的に燃焼し、発生した熱を効果的に着熱させ
ることが可能である。
などを燃料源として用いる場合には、これらを粉体とし
て高速で添加することができるため、これらを浴の深部
まで供給し、燃焼効率を高めることができる。粉体の粒
度、粉体と支燃性流体の比などを調整することによっ
て、燃焼効率を調整することができる。粉体と支燃性流
体との比については、酸素比(空気比)を増減すること
によって調整することができる。この際、溶鉄中の被酸
化物(炭素、珪素など)の量や、目的とする燃焼状態を
考慮して粉体と支燃性流体との比を定めることができ
る。
酸素ガス、空気のうち1種または2種以上を用いること
ができる。支燃性流体は、気体状態に限らず、液体状
態、および気体中にミスト状の液体が含まれる状態の気
液混合体であってもよい。粉体を搬送する搬送流体とし
ては、アルゴンなどの不活性ガス、窒素ガス、一酸化炭
素ガスが使用可能である。また、配管内での燃焼などの
問題がない限り、支燃性流体を用いることもできる。ま
た、燃料に関しては、LPG、LNGなどの炭化水素系
ガスのほか、製鉄所内で回収される高炉ガス、転炉ガス
なども使用できる。また、本発明では、精錬の際に発生
する排ガスから、熱交換器などを用いて顕熱または潜熱
を回収することができる。
化することができるため、従来より浴の深部まで支燃性
流体を吹き込むことができ、精錬効率を高めることがで
きる。
するランス1を作製した。装置仕様を表1に示す。表
中、ノズル広がり角とは、テーパ部3a、4aの傾斜角
度θ1、θ2を意味する。また噴流とは粉体流を指す。
スを作製した。装置仕様を表1に併せて示す。
で実施例1および比較例1における噴流特性を調べた。
噴流速度の評価には、下記の式(5)を用いた。
ノズル先端から供給管中心軸方向の距離を示し、縦軸は
噴流速度を示す。図3より、実施例1のランスでは、粉
体供給管3を設けているが、断面積比A 2/A1を適切
な値にすることによって、ラバールノズルを有する比較
例1のランスとほぼ同等の噴流速度を得ることができた
ことがわかる。
であり、噴流のポテンシャルコアの長さを示す。ポテン
シャルコアとは、噴流の初期流速および初期濃度(粉体
濃度)が維持されている領域を指し、KM値が大きいほ
ど噴流性能が高いことを意味する。
いて、横軸はLx/d0を示し、縦軸は、Mx/Moを
示す。図4より、実施例1のKM値は、比較例1のKM
値にほぼ等しく、実施例1のランス1では、ラバールノ
ズルを備えた比較例1と同等の噴流性能が得られたこと
がわかる。
(A2/A1)を2.19とし、ノズル広がり角(テーパ
部3a、4aの傾斜角度θ1、θ2)0〜12°とした装
置を用いてKM値を求めた。表1に示した実施例におい
て、ノズル広がり角を8°とし、断面積比(A2/A1)
を0.5〜4とした装置を用いてKM値を求めた。KM
値をノズル形状因子で整理した結果を図5および図6に
示す。図5は、ノズル広がり角とKM値との関係を示す
グラフである。図5より、ノズル広がり角を4〜11°
(好ましくは5〜10°)とすることによって、高いK
M値が得られたことがわかる。図6は、比較例1の断面
積比(AL2/AL1)に対する、実施例1の断面積比(A
2/A1)の比率と、KM値との関係を示すグラフであ
る。図6より、断面積比(AL2/AL1)に対する断面積
比(A2/A1)の比率を、1〜3.0とすることによっ
て、高いKM値が得られたことがわかる。
を有するランス21を作製した。装置仕様を表2に示
す。
された形状のノズル(マルチジェットノズル)を有するラ
ンスを作製した。このノズルを図7に示す。このノズル
は、中心に形成された粉体流路33の外周側に、3つの
一次支燃性流体流通孔34が形成され、その外周側に複
数の燃料流体流通孔35が形成され、その外周側に複数
の二次支燃性流体流通孔36が形成され、その外周側に
水冷ジャケット37が設けられている。装置仕様を表2
に併せて示す。表中、スロート部とは、流通孔34内の
スロート部34aを指す。スロート部断面積、スロート
部径、出口断面積は1つの流通孔あたりの値を示す。装
置仕様を表2に併せて示す。
いて粉体噴出試験を行った。また、実施例2のランスを
用い、燃料流体を用いずに粉体噴出試験を行った。結果
を図8に示す。
軸方向の距離を示し、縦軸は粉体速度を示す。なお、粉
体速度の計測には、レーザードップラー法を用いた。
2に比べ、粉体速度を大幅に高速化することができたこ
とがわかる。また、燃料流体を用いた場合には、粉体速
度をさらに高めることができたことがわかる。また燃料
流体を用いた場合には、燃料流体を用いない場合に比
べ、粉体速度が減衰しにくかったことがわかる。
解炉にて、温度1500℃、炭素濃度[C]が2.5重
量%となるように溶鉄200kgを溶製した。図1に示
す構成の粉体吹込み装置1を、溶鉄の浴面から高さ35
0mmの位置に配置し、粉体および支燃性流体を溶鉄に
向けて5分間にわたって噴出させた。粉体としては、粒
径500μm以下のコークス粉体を用いた。添加速度は
15kg/hrとした。支燃性流体としては酸素を使用
した。また、攪拌のため、炉底のポーラスノズルよりA
rガスを炉内に供給した。供給速度は3Nm3/hrと
した。装置仕様および試験結果を表3に示す。
こと以外は実施例3と同様にして試験を行った。装置仕
様および試験結果を表3に示す。
を行った。装置仕様および試験結果を表3に示す。
1つのもの)の装置を用いて試験を行った。装置仕様お
よび試験結果を表3に示す。
た。燐濃度が0.08〜0.085重量%の5トンの溶
銑を小型転炉に装入し、上方から粉体および純酸素ガス
を供給し脱燐した。なお、装入前溶銑のその他の成分は
[C]が4.3〜4.4重量%、[Si]が0.08〜
0.10重量%であった。温度は1285〜1290℃
であった。粉体としては0.3〜1.5mm径(平均粒
径1mm)の石灰を、溶銑トン当たり8kg用いた。粉
体吹込み装置としては、実施例1で用いたものと同様の
ものを用い、上記石灰粉を毎時5kgで8分間添加し
た。搬送流体としては純窒素ガス(毎分45Nm3)を
用いた。純酸素ガスは、石灰添加期間を通じ、毎時40
0Nm3で添加した。試験結果を表4に示す。
袋詰めした5kgの石灰粉を30秒ごとに8回に分けて
投入した。純酸素ガスの供給条件は実施例5と同様とし
た。試験結果を表4に示す。
装置を用い、実施例5と同様の石灰を純酸素ガスととも
に供給した。純酸素ガスの供給条件は実施例5と同様と
した。単孔型装置としては、ラバールノズルを有し、出
口径が14.9mmのものを用いた。処理後溶銑の成分
は[C]が3.8〜3.9重量%、[Si]が0.01
%以下であった。温度は、1310〜1320℃であっ
た。試験結果を表4に示す。なお、表中、P分配とは、
スラグ中の燐の量に対するメタル中の燐の量の比率を示
すものである。
し、溶銑中の燐濃度を低くすることができたことがわか
る。また、P分配の値より、投入した石灰の脱燐効率を
高めることができたことがわかる。
ップ溶解に適用した。3トンの溶銑を小型転炉に装入
し、上方から粉体および純酸素ガスを供給した。なお、
装入前溶銑の成分は、[C]が4.7〜4.8重量%、
[Si]が0.05重量%であった。温度は1230〜
1240℃であった。粉体としては0.3〜1.5mm
径(平均粒径1mm)のプラスチック、石灰、またはコ
ークスを用い、使用量は溶銑トンあたり40kgとし
た。粉体吹込み装置としては、実施例4で用いたものを
使用した。試験開始から毎分0.5Nm3の純窒素ガス
を搬送流体として、上記毎時4kgの粉体を添加した。
純酸素ガスは、毎分400Nm3添加し、同時に燃料と
してLPG(毎時10.9Nm3)を供給した。30分
間で溶解できたスクラップ量を測定した。試験結果を表
5に示す。
吹込み装置を使用せず、石灰またはコークスを炉上部の
シューターから投入し、ランスを用いて純酸素のみを供
給した。比較例8、9では、比較例4で用いた装置を用
いた。30分間で溶解できたスクラップ量を測定した。
試験結果を表5に示す。
量を増加できることがわかった。これは、粉体を効率よ
く添加できたことに加え、酸素ガスを溶銑に対し効率的
に添加できたため、粉体の燃焼による発生熱を有効に浴
に着熱できたためであると考えられる。
に適用した。5トンの溶銑を小型の転炉に装入し、上方
から粉体および純酸素ガスを供給した。なお、装入前の
溶銑の[C]は4.0〜4.1重量%であり、温度は1
260〜1270℃であった。粉体としては0.3〜
1.5mm径(平均粒径1mm)のプラスチック、石
灰、またはコークスを用い、使用量は溶銑トンあたり8
kgとした。粉体吹込み装置としては、実施例4で用い
たものを使用した。試験開始から毎時0.5Nm3の純
窒素ガスを搬送流体として、上記毎分5.3kgの粉体
を添加した。純酸素ガスは、毎分400Nm3添加し
た。8分間の処理を行った際の試験結果を表6に示す。
なお、表中には、溶銑の[C]の低下による昇温差を差
し引き、燃料源添加による昇温分を計算で求め、補正昇
温量として示した。
は、粉体吹込み装置を使用せず、プラスチックを炉上部
のシューターから投入し、ランスを用いて純酸素のみを
供給した。比較例12、13では、比較例4で用いた装
置を用いた。8分間の処理を行った際の試験結果を表6
に示す。
量を増加できることがわかった。これは、粉体を効率よ
く添加できたことに加え、酸素ガスを溶銑に対し効率的
に添加できたため、粉体の燃焼による発生熱を有効に浴
に着熱できたためであると考えられる。
み装置によれば、粉体流速を高め、粉体を浴の深部まで
到達させ、燃焼や精錬反応を浴の深部において進行させ
ることができ、精錬効率を向上させることができること
がわかる。
管と支燃性流体供給管の先端部に、これら供給管の隙間
の支燃性流体流路が先端方向に向けて徐々に広くなるよ
うに形成されたテーパ部が設けられているので、支燃性
流体を適度に膨張させ、高速の支燃性流体の流れを得る
ことができる。よって、粉体供給管内の圧力を、先端付
近において十分に低くすることができ、粉体供給管内の
粉体の流速を高くすることができる。さらに、高速の支
燃性流体流により粉体を搬送することができるため、粉
体流速をさらに高めることができる。従って、粉体を効
率よく溶融金属等に吹き込むことが可能となる。
流体を供給する燃料流体供給管が設けられ、この燃料流
体供給管は、粉体供給管からの粉体流を囲むように、燃
料流体を噴出させることができる構成を採用することに
よって、粉体流を囲む流体の流れを高速化し、この流体
の流れによって搬送される粉体の流速をさらに高めるこ
とができる。さらには、粉体が径方向に拡散するのを防
ぐことができる。従って、粉体をいっそう効率よく溶融
金属等に吹き込むことが可能となる。
内径を有する直胴部が形成された構成を採用することに
よって、噴出する燃料流体が径方向に拡散するのを防
ぎ、燃料流体の火炎を安定化することができる。また直
胴部の内面に、周方向に沿う溝が形成されている構成に
よって、燃料流体の火炎をさらに安定化し、流体の流れ
の乱れを防ぐことができる。従って、粉体の流れをいっ
そう高速化することができる。
示す断面図である。
示す断面図である。
ルの断面図である。
3・・・粉体供給管、4・・・支燃性流体供給管、5・・・燃料
流体供給管、7・・・スロート部、8・・・燃料流体噴出部、
12・・・支燃性流体流路
Claims (20)
- 【請求項1】 液体中に粉体を吹き込む装置であって、 粉体を供給する粉体供給管の外周側に、支燃性流体を供
給する支燃性流体供給管が設けられた多重管構造のノズ
ルを有し、これら供給管の隙間が支燃性流体流路とさ
れ、 粉体供給管と支燃性流体供給管の先端部には、支燃性流
体流路が先端方向に向けて徐々に広くなるように形成さ
れたテーパ部が設けられ、これらテーパ部より基端側
に、前記隙間が比較的狭いスロート部が形成されている
ことを特徴とする粉体吹込み装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の粉体吹込み装置におい
て、供給管中心軸に対するテーパ部の傾斜角度が、4〜
11°であることを特徴とする粉体吹込み装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の粉体吹込み装置
において、スロート部における支燃性流体流路の断面積
A1と、供給管の先端における支燃性流体流路の断面積
A2との比率(A2/A1)が、次式で表される範囲内で
あることを特徴とする粉体吹込み装置。 【数1】 - 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1項記載の
粉体吹込み装置において、支燃性流体供給管の外周側
に、燃料流体を供給する燃料流体供給管が設けられ、こ
れら供給管の隙間が燃料流体流路とされ、 燃料流体供給管は、粉体供給管からの粉体流あるいは支
燃性流体供給管からの支燃性流体流の周囲に、燃料流体
を噴出させることができるように構成されていることを
特徴とする粉体吹込み装置。 - 【請求項5】 請求項4項記載の粉体吹込み装置におい
て、支燃性流体供給管に、燃料流体流路から支燃性流体
供給管内部に燃料流体を導く燃料流体噴出部が形成さ
れ、供給管中心軸に対する燃料流体噴出部の傾斜角度θ
3が、5〜90°であることを特徴とする粉体吹込み装
置。 - 【請求項6】 請求項5記載の粉体吹込み装置におい
て、燃料流体噴出部より先端側の支燃性流体供給管の内
面に、周方向に沿う溝が形成されていることを特徴とす
る粉体吹込み装置。 - 【請求項7】 請求項5または6記載の粉体吹込み装置
において、支燃性流体供給管の燃料流体噴出部より先端
側に、ほぼ一定の内径を有する直胴部が形成されている
ことを特徴とする粉体吹込み装置。 - 【請求項8】 粉体吹込み装置を用いて、酸素を含む支
燃性流体と粉体とを、燃料流体とともに冷鉄源に向けて
噴出させることによって、冷鉄源を溶解し、精錬する炉
の操業方法であって、 冷鉄源が溶解する溶解工程と、冷鉄源が溶落ちした後の
精錬工程とにおいて、それぞれ独立に燃料流体供給量を
設定することを特徴とする冷鉄源の溶解・精錬炉の操業
方法。 - 【請求項9】 請求項4〜7のうちいずれか1項記載の
粉体吹込み装置を用いることを特徴とする請求項8記載
の冷鉄源の溶解・精錬炉の操業方法。 - 【請求項10】 脱珪、脱燐、脱硫、脱炭、昇温、熱付
加、スクラップ溶解、合金溶解、還元処理、脱ガスのう
ち1種以上を対象とすることを特徴とする請求項8また
は9項記載の冷鉄源の溶解・精錬炉の操業方法。 - 【請求項11】 精錬にあたって、固体炭素源、炭化水
素源、石灰源、マグネシウム源、アルミニウム源、鉄鉱
石、マンガン鉱石、合金のうち1種以上を溶鉄に添加す
ることを特徴とする請求項8〜10のうちいずれか1項
記載の冷鉄源の溶解・精錬炉の操業方法。 - 【請求項12】 支燃性流体として、純酸素ガス、工業
用酸素ガス、空気のうち1種または2種以上を用いるこ
とを特徴とする請求項8〜11のうちいずれか1項記載
の冷鉄源の溶解・精錬炉の操業方法。 - 【請求項13】 粉体吹込み装置を用いて、粉体を供給
するとともに、この粉体流の周囲から粉体を巻き込むよ
うに支燃性流体を供給し、これら粉体および支燃性流体
を溶鉄に向けて噴出させることによって、この溶鉄を精
錬することを特徴とする精錬方法。 - 【請求項14】 支燃性流体を噴出させる際の支燃性流
体の初速が音速以上であることを特徴とする請求項13
記載の精錬方法。 - 【請求項15】 支燃性流体の周囲に燃料流体を噴出さ
せ、この燃料流体を燃焼しつつ噴出させることを特徴と
する請求項13または14記載の精錬方法。 - 【請求項16】 請求項1〜7のうちいずれか1項記載
の粉体吹込み装置を用いることを特徴とする請求項13
〜15のうちいずれか1項記載の精錬方法。 - 【請求項17】 脱珪、脱燐、脱硫、脱炭、昇温、熱付
加、スクラップ溶解、合金溶解、還元処理、脱ガスのう
ち1種以上を対象とすることを特徴とする請求項13〜
16のうちいずれか1項記載の精錬方法。 - 【請求項18】 精錬にあたって、固体炭素源、炭化水
素源、石灰源、マグネシウム源、アルミニウム源、鉄鉱
石、マンガン鉱石、合金のうち1種以上を溶鉄に添加す
ることを特徴とする請求項13〜17のうちいずれか1
項記載の精錬方法。 - 【請求項19】 支燃性流体として、純酸素ガス、工業
用酸素ガス、空気のうち1種または2種以上を用いるこ
とを特徴とする請求項13〜18のうちいずれか1項記
載の精錬方法。 - 【請求項20】 精錬の際に発生する排ガスから顕熱ま
たは潜熱を回収することを特徴とする請求項13〜19
のうちいずれか1項記載の精錬方法。
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| JP2001302734 | 2001-09-28 | ||
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