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JP2003160595A - 糖誘導体 - Google Patents

糖誘導体

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JP2003160595A
JP2003160595A JP2001355077A JP2001355077A JP2003160595A JP 2003160595 A JP2003160595 A JP 2003160595A JP 2001355077 A JP2001355077 A JP 2001355077A JP 2001355077 A JP2001355077 A JP 2001355077A JP 2003160595 A JP2003160595 A JP 2003160595A
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JP
Japan
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group
acid
sugar derivative
cyclic tetrasaccharide
reaction
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JP2001355077A
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Kazuyuki Oku
和之 奥
Naoki Kudo
尚樹 工藤
Yoshiatsu Fukuda
恵温 福田
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Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Original Assignee
Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd filed Critical Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd
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Priority to PCT/JP2002/012065 priority patent/WO2003044032A1/ja
Priority to US10/495,975 priority patent/US7375095B2/en
Priority to KR10-2003-7010475A priority patent/KR20040055730A/ko
Priority to EP02803527A priority patent/EP1460081A4/en
Priority to TW091133864A priority patent/TW200300417A/zh
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    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H15/00Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
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    • C07H13/00Compounds containing saccharide radicals esterified by carbonic acid or derivatives thereof, or by organic acids, e.g. phosphonic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学式1で表される化合物の用途拡大をはか
るべく、環状四糖の物性を改変した糖誘導体及びそれを
含有する組成物並びに製造方法を提供することを課題と
する。 【解決手段】化学式1で表される化合物に反応性試薬を
反応させ、その水酸基のうち1又は2以上を水酸基及び
O−グリコシル基以外の置換基とした糖誘導体及びそれ
を含有する組成物並びに糖誘導体の製造方法を提供する
ことによって解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な糖誘導体及び
それを含有する組成物並びに糖誘導体の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】4分子のグルコースがα−1,3グリコ
シル結合及びα−1,6グリコシル結合を介して環状構
造を形成した四糖、即ちサイクロ{→6)−α−D−グ
ルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシ
ル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→
3)−α−D−グルコピラノシル−(1→}の構造を有
し、化学式1で表される化合物(本明細書では、単に
「環状四糖」と言う。)については、グレゴリー・エル
・コテ等が、「ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・バイ
オケミストリー(European Journal
of Biochemistry)」、第226巻、6
41頁乃至648頁(1994年)において、多糖アル
テルナンに加水分解酵素アルテルナナーゼを作用させて
得る方法を報告している。しかしながら、上記の製造方
法では、原材料となるアルテルナンが高価なために、環
状四糖の工業的生産は困難であった。ところが、近年、
本件出願と同じ出願人による国際特許出願PCT/JP
01/04276号明細書並びに国際特許出願PCT/
JP01/06412号明細書に記載されたごとく、微
生物由来の酵素を利用して、安価な澱粉を原材料として
環状四糖を製造する方法が確立された。かくして環状四
糖の工業的生産の途が拓かれ、その用途開発が進められ
ている。
【0003】
【化3】
【0004】環状四糖の用途をさらに拡大するために、
環状四糖と物性を異にする新規な糖誘導体を製造するこ
とは有意義である。環状四糖の誘導体に関する報告とし
ては、環状四糖にグルコースを付加した誘導体、つまり
分岐環状四糖について、同じ出願人による特願2001
−67282号明細書(発明の名称「分岐環状四糖とそ
の製造方法並びに用途」)及び米国特許5,889、1
79号がある。これらに記載されている環状四糖の誘導
体は、O−グリコシル基を転移させる酵素を用いてO−
グリコシル基を付加するものであるので、O−グリコシ
ル基しか付加することはできず、このようなO−グリコ
シル基の付加のみでは、環状四糖の物性を改変するには
限度がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、環状四糖の
用途拡大をはかるべく、従来の環状四糖の物性を改変し
た糖誘導体及びそれを含有する組成物並びに糖誘導体の
製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等が鋭意研究を
重ねたところ、従来知られている各種酵素、例えば、シ
クロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ、
α−ガラクトシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、リゾチ
ームやその他の糖転移酵素、糖加水分解酵素、糖加リン
酸分解酵素などの糖質関連酵素などを用いる酵素反応系
を用いるのではなく、反応性試薬を環状四糖に反応させ
ることにより、環状四糖の水酸基を他の置換基に置換し
た、一般式1に示される糖誘導体が得られることを新規
に見い出した。本発明者等は、前記反応方法によれば、
従来の酵素反応系で付加することのできるO−グリコシ
ル基若しくは修飾O−グリコシル基以外にも、多様な置
換基を選択的に導入することが可能となり、環状四糖の
物性を任意に改変できることを見い出し、本発明を完成
するに至った。本発明によれば、甘味性、難発酵性、低
う蝕性、低カロリー性、浸透圧調節性、賦形性、照り付
与性、保湿性、粘性、離水防止性、固結防止性、包接
性、保香性、安定性、他の糖の晶出防止性、澱粉老化防
止性、蛋白質変性防止性、脂質劣化防止性、耐酸性、非
アミノカルボニル反応性、誘電性、分極性、電気伝導性
などの環状四糖の有する物性の任意に改変できる。例え
ば、疎水性の強い置換基を有する糖誘導体は、従来の環
状四糖ではありえなかった脂溶性を有しており、反応性
の高い置換基を有する糖誘導体は、環状四糖自体又は他
の化合物との結合性に優れることから、環状四糖のポリ
マー化、他の有機化合物との結合に有利に用いることが
できる。この性質を利用して、他の有機化合物に結合さ
せることによりその有機化合物の物性を改変することも
可能である。
【0007】
【化4】 式中、R乃至R12は任意の置換基を示す。但し、そ
のうちの1又は2以上は水酸基及びO−グリコシル基以
外の置換基である。
【0008】このように、本発明は、前記手段により本
発明の課題を解決するためのものである。即ち、本発明
は、環状四糖の水酸基を水酸基及びO−グリコシル基以
外の他の置換基に置換することによって、環状四糖の脂
溶性、結合性などの物性が改変された糖誘導体を提供す
るものである。
【0009】さらに、本発明は、環状四糖の脂溶性、結
合性などの物性が改変された糖誘導体の用途を提供する
ものである。
【0010】さらに、本発明は、環状四糖の脂溶性、結
合性などの物性が改変された糖誘導体の製造方法を提供
するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で言う糖誘導体とは、反応
性試薬を環状四糖に反応させることにより、環状四糖の
水酸基のうち少なくとも一つを水酸基及びO−グリコシ
ル基以外の他の置換基に置換したもの(以下、単に「糖
誘導体」と言う)をいう。ここでいうO−グリコシル基
とは、酵素反応系によって環状四糖の水酸基と置換反応
が可能であるO−グリコシル基及び酵素反応系において
置換反応が許容される範囲内で修飾されたO−グリコシ
ル基をいう。本発明の糖誘導体を得るために利用される
反応系は、酵素反応系ではなく、反応性試薬を用いる化
学反応系を意味し、通常の酵素反応系では導入が困難な
修飾O−グリコシル基であっても導入することが可能で
ある。化学反応系としては、澱粉などの糖質の誘導体製
造において通常用いられるエステル化、エーテル化、ス
ルホニル化、アミノ化反応などが採用でき、とりわけグ
ルコース6乃至8分子から構成される環状糖質であるシ
クロデキストリンの化学的修飾方法を幅広く採用するこ
とができる。例えば、ジョシュア・ボージャー等、「ヘ
ルベチカ・キミカ・アクタ(Helvetica Ch
imica Acta)」、第61巻、2190頁乃至
2218頁(1978年)、シー・ケー・リー、「デベ
ロップメンツ・イン・フード・カーボハイドレート(D
evelopment in Food Carboh
ydrate)」1頁乃至89頁(1980年)、アプ
ライド・サイエンス・パブリシャーズ社発行、ケー・ヨ
シモト等、「ケミカル・アンド・ファーマシューティカ
ル・ブレティン(Chemical and Phar
maceutical Bulletin)」、第30
巻、第4号、1,169頁乃至1,174頁(1982
年)及び「カルボハイドレーツ・アズ・オーガニック・
ロー・マテリアルズ(Carbohydrates a
s Organic raw Materials)」
(1991年)、VCH社発行、「メソッズ・イン・カ
ルボハイドレート・ケミストリー・II(Method
s in Carbohydrate Chemist
ry II)」(1963年)、アカデミック・プレス
社発行に記載された反応はいずれもこの発明において適
用可能であり、目的とする本発明の糖誘導体に応じて適
宜選択することができる。
【0012】本発明で言う炭化水素基とは、1以上の炭
素原子及び水素原子からなる基であって、飽和又は不飽
和の炭化水素基を包含する。例えば、メチル基、エチル
基、エチニル基、プロピル基、シクロプロピル基、イソ
プロペニル基、1−プロペニル基、1−プロピニル基、
2−プロペニル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチ
ル基、t−ブチル基、ビニル基、1,3−ブタジエニル
基、2−ブテニル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネ
オペンチル基、t−ペンチル基、1−メチルペンチル
基、2−メチルペンチル基、2−ペンテニル基、2−ペ
ンテン−4−イニル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、
5−メチルヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基などの
炭素数1乃至18の脂肪族炭化水素基、シクロプロピル
基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘキセニル基などの脂環式炭化水素基、ベ
ンゼン環を基本骨格とする、例えば、フェニル基、ナフ
チル基などの単環式若しくは多環式の芳香族炭化水素基
を列挙できる。
【0013】本発明で言う水酸基及びO−グリコシル基
を除く酸素を有する置換基とは、水酸基及びO−グリコ
シル基を除く酸素原子を有する置換基全般を意味し、一
般的には、酸素原子と他の原子、例えば、水素、炭素、
窒素、硫黄、ハロゲンなどからなる置換基を意味する。
例えば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ア
ラキン酸、ヘベン酸、リグノセリン酸、ゾーマリン酸、
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、カドレン酸、エ
ルカ酸、セラコレイン酸などの飽和若しくは不飽和、又
は、分岐状若しくは直鎖状の脂肪酸との脂肪酸エステ
ル、酢酸、プロピオン酸、安息香酸などとのカルボン酸
エステル、硫酸エステル、リン酸エステル、また、メチ
ルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール
などの炭素数1乃至18のアルキルアルコールとのアル
キルエーテル、ベンジルアルコール、フェノールなどの
芳香族アルコールなどとの芳香族エーテルなどの各種エ
ステル又はエーテル類、カルボキシル基、アルデヒド
基、ケトン基などの酸素原子を有する水酸基以外の官能
基、カルボキシル基、アルデヒド基、ケトン基、水酸基
などの官能基を有する炭化水素基、及び各種酸化物など
を列挙できる。
【0014】本発明で言う窒素を有する置換基とは、窒
素原子を1以上有する置換基全般を意味し、一般的には
窒素原子と他の原子からなる置換基を意味する。例え
ば、アミノ基、ヒドロキシルアミノ基、オキシム基、カ
ルバミド酸基、カルバミド酸エステル基、チオカルバミ
ド酸O−エステル基、チオカルバミル酸S−エステル
基、イミン基、アジリン基、ニトロ基、ニトロソ基、ア
ジド基、ジアゾ基、ニトリル基、イソニトリル基、シア
ノ基、イソシアナート基、イソチオシアナート基、塩化
シアヌル基などの官能基又はそれらを有する置換基、及
び各種窒素化物などが列挙できる。
【0015】本発明で言う硫黄を有する置換基とは、硫
黄原子を1以上有する置換基全般を意味し、一般的には
硫黄原子と他の原子からなる置換基を意味する。例え
ば、メルカプト基、スルホン基、スルホン酸基、スルフ
ィド基、ジスルフィド基、スルホキシド基、スルホニウ
ムイリド基、スルフェン酸基、スルフィン酸基、チオー
ルスルフィナート基、チオールスルホナート基、スルフ
ィルイミン基、スルホキシイミン基、p−トルエンスル
ホニル基などの官能基又はそれらを有する置換基、及び
各種硫黄化物などが列挙できる。
【0016】本発明で言うハロゲンを有する置換基と
は、ハロゲン原子を1以上有する置換基全般を意味し、
一般的にはハロゲン原子と他の原子からなる置換基を意
味する。例えば、弗素基、クロロ基、ブロモ基、ヨード
基などの官能基又はそれらを有する置換基、及び各種ハ
ロゲン化物などが列挙できる。
【0017】本発明の糖誘導体の製造方法としては、環
状四糖を後述する溶媒に溶解、懸濁又は浸漬し、必要な
らば触媒とともに置換基の供与体となる反応性試薬を添
加して、適宜の方法で混合、撹拌を行いつつ、適宜の反
応条件(温度、時間、pH、圧力など)で行えばよい。
さらに、生成した糖誘導体は、適宜の分離精製方法によ
って、未反応の反応性試薬、溶媒及び/又は触媒を除去
し、精製することができる。
【0018】本発明で用いられる溶媒としては、例え
ば、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、イソヘキ
サン、ヘプタン、イソヘプタン、イソオクタン、ベンジ
ン、ゴム揮発油、大豆揮発油、ミネラルスピリット、ク
リーニングソルベント、石油エーテル、石油ベンジン、
リグロイン、灯油、シクロヘキサン、メチルシクロヘキ
サン、ベンゼン、ベンゾール、トルエン、トルオール、
キシレン、キシロール、エチルベンゼン、クメン、メシ
チレン、軽ソルベントナフサ、重ソルベントナフサ、テ
トラリン、デカリン、クレオソート油、テレビン油など
の炭化水素系溶媒、塩化メチル、塩化メチレン、クロロ
ホルム、四塩化炭素、ジクロロジフルオロメタン、塩化
エチル、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエ
タン、テトラクロロエタン、ジクロロエチレン、トリク
ロロエチレン、パークロロエチレン、ジクロロプロパ
ン、塩化アミル、ジクロロペンタン、モノクロロベンゼ
ン、o−ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、ブロ
モベンゼンなどのハロゲン系溶媒、メタノール、エタノ
ール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、s
−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、イソアミ
ルアルコール、合成アミルアルコール、フーゼル油、メ
チルイソブチルカルビノール、n−ヘキシアルコール、
2−エチルブタノール、n−オクチルアルコール、2−
エチルヘキサノール、シクロヘキサノール、フルフリル
アルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ベン
ジルアルコール、フェノール、クレゾールなどのアルコ
ール若しくはフェノール系溶媒、エチルエーテル、イソ
プロピルエーテル、n−ブチルエーテル、ジクロロエチ
ルエーテル、アニソール、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、テトラヒドロピラン、ベンジルエチルエーテルな
どのエーテル系溶媒、ギ酸、酢酸、無水酢酸、酪酸、ギ
酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸ブチル、ギ酸アミル、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、
酢酸s−ブチル、酢酸アミル、酢酸イソアミル、酢酸2
−エチルヘキシル、酢酸シクロヘキシル、プロピオン酸
エチル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸アミル、酪
酸ブチル、炭酸ジエチル、シュウ酸ジエチル、乳酸メチ
ル、乳酸エチル、リン酸トリエチル、γ−ブチロラクト
ン、トリフルオロ酪酸などの酸又はそれらのエステル系
溶媒、エチレングリコール、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールモノアセテート、エチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、エチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ト
リエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシ
レングリコール、グリセリンなどの多価アルコール又は
それらのエーテル若しくはエステル系溶媒、フルフラー
ル、メチラール、アセタール、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケト
ン、メシチルオキシド、アセチルアセトン、ジアセトン
アルコール、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノ
ン、イソホロンなどのアルデヒド、アセタール又はケト
ン系溶媒、ニトロメタン、ニトロエタン、1−ニトロプ
ロパン、2−ニトロプロパン、ニトロベンゼン、アセト
ニトリル、ジエチルアミン、トリエチルアミン、シクロ
ヘキシルアミン、エチレンジアミン、アニリン、ピリジ
ン、ピコリン、キノリン、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、モルホリン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルトリアミ
ド、N−メチルピロリドンなどの含窒素化合物系溶媒、
無水亜硫酸、二硫化炭素、チオフェン、スルホラン、ジ
メチルスルホキシドなどの硫黄化合物系溶媒などが挙げ
られ、これらのうち、環状四糖若しくは本発明の糖誘導
体の少なくとも何れか一方を溶解可能な溶媒を用いるの
が合成効率を高めるので好ましい。また、無水条件下で
の反応が好ましい場合は、必要に応じて適宜の脱水剤を
用いて、溶媒から水分を除去するのがよい。反応系に水
が含まれていてもよい場合には、溶媒として水を用いる
ことができる。これらの溶媒は単独若しくは2種以上混
合して用いることができる。
【0019】本発明で用いられる環状四糖としては、本
発明の目的を損なわない限り、その由来、製法を問わ
ず、従来知られているアルテルナンにアルテルナーゼを
作用させて得られる環状四糖であっても、本出願人が先
に国際特許出願PCT/JP01/06412号明細書
に記載した方法、すなわち、澱粉原料にα−イソマルト
シル転移酵素及びα−イソマルトシルグルコ糖質生成酵
素を作用させる酵素的な製造方法であってもよい。工業
レベルでの糖誘導体の製造を目的とする場合には、コス
ト面に優れる後者の方法が有利に用いられる。目的とす
る糖誘導体の種類及び反応系にもよるが、溶媒に対する
環状四糖の濃度は、通常0.1乃至80%(w/v)、
好ましくは、0.1乃至20%(w/v)の範囲から選
ばれる。
【0020】澱粉から環状四糖を工業的に調製する際に
用いる酵素としては、例えば、国際特許出願PCT/J
P01/04276号明細書に記載のα−イソマルトシ
ル転移酵素及び国際特許出願PCT/JP01/064
12号明細書に記載のα−イソマルトシルグルコ糖質生
成酵素を例示できる。上記両酵素は、バチルス グロビ
スポルスC9(FERM BP−7143)、バチルス
グロビスポルスC11(FERM BP−714
4)、バチルス グロビスポルスN75(FERMBP
−7591)、アルスロバクター グロビホルミスA1
9(FERM BP−7590)又はアルスロバクター
ラモサスS1(FERM BP−7592)を上記明
細書に記載の方法により培養することによって調製でき
る。上記菌株から調製された上記両酵素は、表1に示す
理化学的性質を有しており、これらを組み合わせて用い
ることにより、澱粉原料から環状四糖を好収率で生成す
ることができる。上記明細書に記載の方法によって得ら
れた環状四糖の純度は、通常、約60%(w/w)(以
下、特に断りがない限り、「%(w/w)」を単に「%」と
略記する。)以上であり、本発明の糖誘導体の製造に用
いることができる。さらにより高純度の環状四糖が必要
な場合には、塩型強酸性カチオン交換樹脂を固定床方
式、移動床方式又は擬似移動床方式よるカラムクロマト
グラフィーを適用して環状四糖高含有画分を採取すれば
よい。斯くして得られる環状四糖高含有画分は固形分当
たり環状四糖を約98%含んでおり、本発明の糖誘導体
の製造原料として用いることができる。
【0021】
【表1】
【0022】本発明の糖誘導体の製造方法として水分を
嫌う反応系を採用した場合、本発明で用いられる環状四
糖は極力水分を含有しないほうが反応収率を向上させる
うえで好ましい。したがって、適宜の濃縮、乾燥工程が
施された固体状、粉末状の低水分の環状四糖が用いられ
る。さらに、固体状、粉末状であっても、結晶性環状四
糖は、1分子当たり5乃至6個の結晶水を有する場合が
あるので、国際特許出願PCT/JP01/04276
号明細書、国際特許出願PCT/JP01/06412
号明細書、特願2001−10991号明細書などに記
載された結晶性若しくは非晶質無水環状四糖を本発明の
糖誘導体の製造方法に供するのが望ましい。環状四糖の
水分含量は、好ましくは3%以下、さらに好ましくは1
%以下である。
【0023】また、上記溶媒として環状四糖に対して難
溶解性若しくは非溶解性の溶媒を用いる故に、原料の環
状四糖を十分に溶解できない場合、粉末状の環状四糖を
用いることが、効率を高めるうえで望ましい。環状四糖
粉末の粒径は懸濁する溶媒、反応条件に適した大きさと
すればよく、通常、粒径は小さければ小さいほど反応速
度を高めるので、適宜の粒径を選択することによって反
応速度を調節することができる。本発明で用いられる環
状四糖粉末の粒径としては、目的とする糖誘導体又は反
応系に応じて適宜決定すればよく、通常、500μm以
下、好ましくは0.1μm乃至250μm、より好まし
くは、1μm乃至100μmとする。
【0024】本発明で用いられる触媒としては、塩化ア
ルミニウム、臭化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化アンチ
モン、フッ化ホウ素、塩化銅、塩化スズ、塩化リンなど
のルイス酸、フッ化水素、リン酸などのブレンステッド
酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネ
シウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化カ
リウムなどのアルカリ又はアルカリ土類金属の水酸化物
又は酸化物、アミン類などの塩基性有機化合物などの塩
基、白金、パラジウム、ニッケル、コバルト、銅、クロ
ム、モリブデン、銀、亜鉛などの重金属、又はそれらの
酸化物、硫化物、ラネー触媒などが挙げられ、1種又は
2種以上を組み合わせて用いることができる。これら触
媒は、目的とする糖誘導体又は反応系によって適宜選択
すればよく、通常、環状四糖に対して、通常、その重量
は、0.0001%以上、好ましくは、0.001%乃
至10,000%、より好ましくは、0.01%乃至
1,000%である。
【0025】本発明で用いられる反応性試薬とは、環状
四糖に炭化水素基、酸素を有する置換基、窒素を有する
置換基、硫黄を有する置換基、ハロゲンを有する置換基
などを環状四糖に付与する酸、塩基、アルコール、アル
デヒド、ケトン、ハロゲン、アミン、シアン、ニトリ
ル、オキシラン、イソシアネート、イソチオシアネー
ト、チオール、スルホン及びそれらの反応性誘導体の一
種若しくは二種以上を意味する。環状四糖に対する反応
性試薬のモル比は、目的とする糖誘導体及び反応系に応
じて適宜決定すればよく、通常、0.01乃至10,0
00モル%、好ましくは0.1乃至1,000モル%の
範囲から選ばれる。
【0026】本発明の反応条件としては、反応温度、反
応時間、反応圧力などが挙げられ、これらは目的とする
糖誘導体及び反応系に応じて適宜選択すればよい。一般
的に、反応温度は、反応系が吸熱反応ならば高めに、発
熱反応ならば低めに設定するのがよく、通常、実質的に
反応が進行する温度、好ましくは、−50℃乃至200
℃の範囲内から選ばれる。また、反応時間は、通常、実
質上反応が終了するまでの時間、好ましくは、1分乃至
100時間の範囲内から選ばれる。また、反応圧力は、
通常、常圧、必要に応じて加圧若しくは減圧すればよ
い。また、場合によっては、紫外線、可視光線、赤外線
などの光、エックス線、γ線などの放射線、電磁波など
を照射して、反応を促進させることができる。
【0027】斯くして得られる本発明の糖誘導体を含む
反応物は、通常、例えば、濾過、抽出、分液、分別沈
澱、透析、蒸留などにより未反応の反応性試薬及び/又
は溶媒などを除去した後、そのまま使用される。さらに
高純度の糖誘導体が必要な場合には、例えば、薄層クロ
マトグラフィー、カラムクロマトグラフィー、イオン交
換クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、
ガスクロマトグラフィー、蒸留、結晶化などの糖又は糖
誘導体を精製するための斯界における慣用の方法を適用
すればよく、これらの精製方法は、必要に応じて適宜組
合わせて適用される。
【0028】本発明の糖誘導体の工業的な生産方法とし
ては、通常、溶媒反応系による生産方法が選択できる。
但し、場合によっては、シクロデキストリンで用いられ
る他の方法も用いることができる。例えば、アラン・ア
ール・ヘッジズ、「ケミカル・レビューズ(Chemi
cal Reviews)」、第98巻(1998年)
に記載のコプレシピテーション法、スラリー法、ペース
ト法、ドライミキシング法などが利用できる。
【0029】以下、代表的な本発明の糖誘導体の製造方
法について説明する。
【0030】エステル・エーテル化反応による製造 アルキル基や芳香族炭化水素基などの疎水性基を導入す
る際に適用される。例えば、酢酸や安息香酸などとのカ
ルボン酸エステルは、ピリジンなどの塩基性有機溶媒
中、対応する酸無水物又は酸ハロゲン化物を環状四糖に
反応させて得ることができる。硫酸エステルは、不活性
ガス又は希ガス気流中、三酸化硫黄とジメチルスルホキ
シド又はピリジンとの錯体を環状四糖に反応させて得る
ことができる。カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、アラキン酸、ヘベン酸、リグノセリン酸、ゾーマリ
ン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、カドレン
酸、エルカ酸、セラコレイン酸などの脂肪酸エステル
は、塩基性触媒下で縮合反応させるか、対応する脂肪酸
ハロゲン化物と反応させることにより得ることができ
る。メチルエーテル、ベンジルエーテル、トリチルエー
テル、メチルシリルエーテル、ドデシルエーテルなどの
エーテルは、酸触媒下で環状四糖に過剰量の対応するア
ルコールを反応させるか、塩基性触媒下で対応するハロ
ゲン化アルキルと反応させることにより得ることができ
る。
【0031】スルホニル化反応による製造 各種誘導体を得るための反応中間体として有用である。
トシル基(4−メチルベンゼンスルホニル)、メシル基
(メタンスルホニル)、他の関連するアリルスルホニル
基を環状四糖に付加したのち、さらに、アミノ基、アジ
ド基、ハロゲン基などの置換基を求核反応によって導入
することができる。また、反応条件を選択することによ
って、置換基を導入する部位を限定することも可能であ
る。例えば、ピリジン中でトシルクロリドを反応させる
と、一級水酸基がトシル化されたトシル化環状四糖が得
られる。さらに、フェロセンカルボン酸化環状四糖を製
造するには、フェロセンカルボン酸ナトリウム塩をジメ
チルスルホキシド中、加熱し反応させて環状四糖にフェ
ロセンカルボン酸基を導入すればよい。この反応は、ウ
エノ・アキヒコ等、「マクロモレキュラー・ケミストリ
ー,ラピッド・コミュニケーションズ(Macromo
lecular Chemistry,Rapid C
ommunications)」、第6巻、231頁乃
至233頁(1985年)、スズキ・イワオ等、「ブレ
ティン・オブ・ザ・ケミカル・ソサイアティ・オフ・ジ
ャパン(Bulletin of tne Chemi
calSociety of Japan)、第66
巻、頁1472乃至1481頁(1993年)に記載さ
れた方法に準じて行うことができる。また、アミノ化環
状四糖を製造するためには、上記トシル化環状四糖をア
ジ化ナトリウムでジアゾ化した後、還元してアミノ基に
変換する(ジェイ・ボージャー等、「ヘルベチカ・キミ
カ・アクタ(Helvetica Chimica A
cta)」、第61巻、2190頁(1978年))。
一方、ジメチルホルムアミド−アルカリ水溶液中でm−
ニトロフェニルトシレートを60℃で環状四糖に反応さ
せると環状四糖の二級水酸基がトシル化される(ウエノ
・アキヒコ等、「テトラヘドロン・レター(Tetra
hedron letter)」、第23巻、3451
頁(1982年))。S結合型のアルキル化環状四糖を
製造するためには、トシル化環状四糖をアルカリ条件下
でエポキシ化し、硫化アルキルなどを反応させて、スル
フィド結合を介してアルキル基を導入することができる
(アール・ブレスロー等、「ジャーナル・オブ・ザ・ア
メリカン・ケミカル・ソサイアティ(Journal
of the American Chemical
Society)」、第105巻、1390頁(198
3年))、ムラカミ等、「ケミストリー・レター(Ch
emistry Letter)」553頁(1988
年)、イケダ等、「テトラヘドロン・レター(Terr
ahedron Letters)、31巻、5045
頁、(1990年))。
【0032】2,2,6,6−テトラメチル−1−ピ
ペリジニルオキシ化反応による製造 カルボキシル化環状四糖を製造する場合に適用すること
ができる。環状四糖を2,2,6,6−テトラメチル−
1−ピペリジニルオキシ−過塩素酸ナトリウム、臭化ナ
トリウム、亜塩素酸ナトリウムと混合し、pH9乃至1
1で反応させると、環状四糖の一級水酸基はカルボキシ
ル基に酸化され、カルボキシル化環状四糖を得ることが
できる。カルボキシル基はアミノ基を有する化合物とア
ミド結合によって結合する能力を有する。例えば、アミ
ノヘキシル基などのアミノ基を有するスペーサーを導入
した化合物を1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3
−エチルカルボジイミドヒドロクロリドをリン酸緩衝液
中で室温にて反応させ、アミド結合を介して結合させる
ことができる。この反応は、イチカワ等、「テトラヘド
ロン:アシンメトリ(Tetrahedron:Asy
mmetry)」、第11巻、389頁乃至392頁
(2000年)に記載された方法を適用できる。
【0033】多量体化反応による製造 環状四糖のポリマー化において適用される。環状四糖を
アルカリ溶液中でエピクロロヒドリンを反応させ、架橋
することによってゲル状のポリマー化環状四糖を得るこ
とができる。この反応は、ジョツェフ・ツェジュトリ
等、「ジャーナル・オブ・マテリアルズ・ケミストリー
(Jornal of Materials Chem
istry)」第7巻、第4号(1997年)、及びハ
マダ・アキラ、「ジョセフ・ミッチェル編、モジュラー
・ケミストリー(ModularChemistr
y)」、361頁乃至370頁(1997年)、コミヤ
マ、「科学」、第59巻、第2号、105頁乃至112
頁(1989年)などに記載された方法が適用できる。
【0034】各種官能基の導入 環状四糖の水酸基を他の官能基に置換することができ
る。反応性の官能基が導入された環状四糖は、他の有機
化合物と結合体を形成することができる。環状四糖にア
ルデヒド基を導入する方法として、例えば、環状四糖に
ハロゲン化メチル基を付加した後、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサミンなどで酸化反応させる方法が挙げられ
る。環状四糖にハロゲン基を導入する方法として、例え
ば、クロロ基を導入するには、環状四糖に濃塩酸及び塩
化亜鉛添加し、加熱又は乾燥塩化水素ガス気流中で反応
させる方法が挙げられる。環状四糖にアミノ基を導入す
る方法として、環状四糖にハロゲノカルボン酸ハロゲン
化物又はエピクロロヒドリンを反応させ、ハロゲン化物
とした後、それにアンモニアを反応させる方法があげら
れる。メルカプト基を導入する方法として、上記ハロゲ
ン化環状四糖に、チオ硫酸ナトリウムなどの硫黄化剤を
反応させ、リチウムアルミニウムヒドリドなどで還元さ
せる方法があげられる。
【0035】本発明の糖誘導体は、それが有する官能基
を介して他の物質と結合することができる。したがっ
て、本発明の糖誘導体は、例えば、生物学的、生理学的
に活性を有する物質、例えば、インターフェロン、ツモ
アネクロシスファクター、エリスロポエチン、インター
ロイキン2などのサイトカイン類、インスリン、ステロ
ンドなどのホルモン類などの生理活性物質、アミノ酸、
オリゴペプチド、ポリペプチド、タンパク質、核酸、糖
質、脂質、ビタミン類、抗生物質などと結合体を形成す
ることができる。また、本発明の糖誘導体は、ダンシル
グリシン、N,N−ジメチルアミノベンゾイル基、メチ
ルレッド、パラメチルレッド、アントラセン−9−カル
ボニル基、ピレン、アゾベンゼンなどの色素又は蛍光物
質と結合することができるので、検出用試薬としても利
用できる。さらには、本発明の糖誘導体は、2−ヒドロ
キシプロピル基、ピリドキサミン残基、p−メトキシフ
ェノール、p−ニトロフェノール、ベンゾフロキサン、
メタホルボールなどを結合することができるので、他の
物質の反応触媒にもなりうる。また、本発明の糖誘導体
は、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
メチルビニルエーテル、セルロース、又はこれらの誘導
体などの高分子担体と結合することができるので、他の
物質の分析・精製用途に用いることができる。
【0036】なお、環状四糖は、非アノマー性水酸基を
主体とする通常の置換反応において、反応性官能基を1
2個提供する。このことは、反応の種類と条件に依って
は、置換度の相違する環状四糖誘導体をいろいろな割合
で含む組成物が生成し得ることを意味している。置換度
の調節は、反応時間、反応温度、試薬濃度を調節した
り、あらかじめ適宜の保護基を環状四糖に付加して、後
の置換反応によって置換されないようにすることができ
る。置換度は常法のH−NMRの積分値、分光学的な
手法によって測定することができる。このような手法に
よって測定された本発明の糖誘導体の平均置換度は、用
途によって様々な平均置換度のものを用いればよく、限
定されないが、通常、平均置換度1以上のものが好まし
く用いられる。また、環状四糖の水酸基のうち、2個が
一級、10個が二級であり、これらの反応性の微妙な相
違を利用して、選択的に置換基を導入することができ
る。
【0037】この発明の製造方法により得られる糖誘導
体は、食品工業、化粧品工業、医薬品工業などの分野だ
けでなく、触媒、繊維、包装、建築、塗料、分析、電
気、通信などの諸分野に広範な用途を有する。フェニル
基、アルキル基及びアセチル基などの疎水性基を導入し
た本発明の糖誘導体は、脂溶性であり、また、界面活性
剤として飲食物、化粧品、医薬品などに有用である。硫
酸エステルを導入した本発明の糖誘導体は優秀な保湿
剤、美肌剤として化粧品に有利に配合できる。さらに、
ビニル基、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基、
ハロゲン基などの結合性を有する官能基又はこれらを有
する置換基を導入した本発明の糖誘導体は、他の有機化
合物及び/又は環状四糖と結合させることができるの
で、ホモ又はヘテロの2量体をはじめとする多量体を形
成することによる新たな有機化合物の作製、高分子担体
に結合させることによる分析、検出、精製用担体の作
製、タンパク質をはじめとする他の化合物の物性改変、
他の化合物の触媒反応に用いることができ、シアノ基、
ニトロ基、ニトロソ基など官能基又はこれらを有する置
換基を導入した本発明の糖誘導体は、抗菌剤、免疫賦活
剤、抗ガン剤などとして、医薬品、繊維材料、包装材
料、建築材料として用いることができる。解離性の官能
基、例えば、カルボキシル基、ハロゲン基などを有する
本発明の糖誘導体、及び、分極性の官能基、例えば水酸
基、アミノ基などを有する本発明の糖誘導体は誘電性を
を有しており、燃料電池の添加剤などに利用できる。ま
た、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロ
キシプロピル基などのアルキルアルコール基を有する本
発明の誘導体は、さらに水溶性が高められる。また、2
以上の官能基及び/又は2種以上の官能基を有する本発
明の糖誘導体は、架橋剤として用いることができる。
【0038】本発明の糖誘導体は、その基本骨格が環状
四糖と共通していることから、通常、環状四糖の特性・
機能を部分的に保持している。したがって、当該糖誘導
体は、環状四糖と同様の目的で利用することができる。
以下、同じ特許出願人による国際特許出願PCT/JP
01/04276号明細書、国際特許出願PCT/JP
01/06412号明細書などに開示された環状四糖の
用途に準じて利用することができる、本発明の糖誘導体
の用途について概説する。
【0039】本発明の糖誘導体は、置換基にもよるが、
通常、環状四糖が有する特性、機能を部分的に保持して
おり、したがって、低甘味もしくは無甘味で上品な味質
を示す非還元性の安定な糖質となる場合が多く、他の素
材、特にアミノ酸、オリゴペプチド、タンパク質などの
アミノ酸を有する物質と混合、加工しても、褐変するこ
とも、異臭を発生することもなく、混合した他の素材を
損なうことも少ない。したがって、本発明の糖誘導体
は、飲食物、化粧品、医薬品をはじめとする諸種の分野
で、素材、基材などとして利用することができる。
【0040】本発明の糖誘導体は、その基本骨格が環状
四糖であることから、アミラーゼやα−グルコシダーゼ
によって実質的に分解されにくく、経口摂取しても消化
吸収されず、また、腸内細菌によって醗酵されにくいこ
とから、極めて低カロリーの水溶性食物繊維として利用
することができる。また、本発明の糖誘導体は、虫歯誘
発菌などによっても、醗酵されにくく、虫歯を起こしに
くい甘味料としても利用でき、さらに、口腔内での固形
物の付着、固結を防止する機能をも併せもっている。ま
た、本発明の糖誘導体は、浸透圧調節性、賦形性、照り
付与性、保湿性、粘性、他の糖の結晶防止性、難醗酵性
などの性質を具備している。なお、本発明の糖誘導体自
体は、置換基の種類によって、有害若しくは有毒となる
場合があるが、無毒若しくは無害なものとすることもで
きる。したがって、本発明の糖誘導体若しくはこれを含
む組成物は、その安全性を確認できれば、調味料、呈味
改良剤、品質改良剤、安定剤、変色防止剤、賦形剤など
として、飲食物、嗜好物、飼料、餌料、化粧品、医薬品
などの各種組成物に有利に利用できる。
【0041】本発明の糖誘導体又はこれを含む組成物
は、一般に食品、化粧品、医薬品などに用いられる他の
成分とともに、食品、化粧品、医薬品に配合させること
ができる。他の成分を以下より具体的に述べると、油脂
類としては、例えば、アボガド油、アーモンド油、オリ
ーブ油、ゴマ油、サフラワー油、大豆油、ツバキ油、パ
ーシック油、ヒマシ油、綿実油などの植物油、カカオ
脂、ヤシ脂、パーム油、モクロウなどの植物脂、ミンク
油、卵黄油、タートル油などの動物油が挙げられる。
【0042】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能なロウ類としては、例えば、ホホバ
油、カルナウバロウ、キャンデリラロウなどの植物性ロ
ウ、マッコウ鯨油、槌鯨油、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリ
ンなどの動物性ロウ、モンタンロウなどの鉱物性ロウが
挙げられる。
【0043】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な炭化水素類としては、例えば、パ
ラフィン(別名「固形パラフィン」)、流動パラフィ
ン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリ
ンなどの鉱物性炭化水素、スクワラン、スクワレンなど
の動物起源の炭化水素が挙げられる。
【0044】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な脂肪酸類としては、例えば、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂
肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、軟質ラノリン脂肪酸、イソ
ステアリン酸ならびにこれらの化合物の誘導体が挙げら
れる。
【0045】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能なアルコール類としては、例えば、
ラウリルアルコール、セタノール、セトステアリルアル
コール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、
ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水添ラノリ
ンアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノ
ール、ポリエチレングリコールなどの高級アルコール
(多価アルコールを含む)、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリンなどの低級アル
コール(多価アルコールを含む)ならびにこれらの化合
物の誘導体が挙げられる。
【0046】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能なエステル類としては、例えば、ラ
ウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリス
チン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸
オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステア
リン酸ブチル、ステアリン酸コレステリル、酢酸コレス
テリル、n−酪酸コレステリル、カプロン酸コレステリ
ル、ラウリン酸コレステリル、ミリスチン酸コレステリ
ル、パルミチン酸コレステリル、ステアリン酸コレステ
リル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オ
レイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシル、ラノリ
ン脂肪酸イソプロピル、トリミリスチン酸グリセリン、
ジオレイン酸プロピレングリコール、乳酸ミリスチル、
乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジメチルオクタン酸ヘキシ
ルデシルならびにこれらの化合物の誘導体が挙げられ
る。
【0047】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な界面活性剤としては、例えば、ラ
ウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、
ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、
ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエ
タノールアミン、ポリオキシエチレンセチルエーテルリ
ン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリ
ン酸、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸
サルコシントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸メチル
タウリンナトリウム、大豆リン脂質などの陰イオン性界
面活性剤、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩
化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコ
ニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化アルキルイソキ
ノリニウム、ドデシルジメチル2−フェノキシエチルア
ンモニウムブロマイドなどの陽イオン性界面活性剤、β
−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルジ
メチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボ
キシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベ
タインなどの両イオン性界面活性剤、自己乳化型モノス
テアリン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセ
リン、ジオレイン酸プロピレングリコール、モノラウリ
ン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、ショ糖脂
肪酸エステル、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、
ヤシ油ジエタノールアミド、モノオレイン酸ポリエチレ
ングリコール、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチ
ルフェニルエーテル、モノラウリン酸ポリオキシエチレ
ンソルビット、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソル
ビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、テ
トラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオ
キシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油などの非イオン性界面活性剤や、以上の化合物の誘導
体が挙げられる。
【0048】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な色素としては、例えば、アマラン
ス、エリスロシン、ローズベンガル、アシッドレッド、
レーキレッドC、リソールレッド、ローダミン、ブリリ
アントレーキレッド、エオシンYS、ビオラミンR、ブ
リリアントファストスカーレット、ボンソーRなどの赤
色タール系色素、ジブロモフルオレセイン、パーマネン
トオレンジ、エリスロシン黄NA、オレンジIなどの橙
色タール系色素、タートラジン、サンセットエロー、ウ
ラニン、ベンチジンエローG、ナフトールエローS、エ
ローABなどの黄色タール系色素、ファストグリーンF
CF、アリザニンシアニングリーンF、ライトグリーン
SF黄、ナフトールグリーンBなどの緑色タール系色
素、ブリリアントブルーFCF、インジゴカルミン、イ
ンジゴ、パテントブルーNA、カルバンスレンブルー、
スダンブルーなどの青色タール系色素、レゾルシンブラ
ウンなどの褐色タール系色素、アリズリンパープル、ア
リズロールパープルなどの紫色タール系色素、ナフトー
ルブルーブラックなどの黒色タール系色素、酸化亜鉛、
酸化チタン、水酸化コバルト、水酸化アルミニウム、タ
ルク、カオリン、雲母、ベントナイト、マンガンバイオ
レット、雲母チタンなどの無機顔料、β−カロチン、リ
コピン、クロシンなどのカロチノイド系色素、シソニ
ン、サフロールイエロー、ルチン、ケルセチン、ヘスペ
リジンなどのフラボノイド系色素、リボフラビンなどお
フラビン系色素、コチニール、アリザニン、シコニンな
どのキノン系色素や、以上の化合物の誘導体が挙げられ
る。
【0049】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な香料としては、例えば、じゃ香、
霊猫香、海猫香、龍涎香などの動物性香料、例えば、ア
ニスの実、バジルの葉、キャラウェイの果実、シナモン
の樹皮、コリアンダーの種子、ラベンダーの花、ナツメ
グの種子、ペパーミントの葉、バラの花、ローズマリー
の花種又は葉、タイムの葉などから水蒸気蒸留などによ
って得られる留出物(精油類)、ヒアシンスの花、ジャ
スミンの花、ミモザの花、バラの花、バニラの種子など
から得られる抽出物(一般に、性状、製法によってアブ
ソリュート類、レジノイド類、オレオレジン類、チンキ
類に分類される)などの植物性香料、例えば、アセトフ
ェノン、アネソール、ベンジルアルコール、酢酸ブチ
ル、カンフル、シトラール、シトロネロール、クミンア
ルデヒド、エストラゴール、エチルバニリン、酢酸ゲラ
ニル、リナロール、メントール、メチルp−クレゾー
ル、サリチル酸メチル、フェニル酢酸、バニリンならび
にこれらの化合物の誘導体などの合成香料が挙げられ
る。また、本発明においては、以上のような香料を適宜
配合した調合香料を利用することもできる。
【0050】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能なホルモン類としては、例えば、エ
ストロン、エストラジオールなどの卵胞ホルモン類、プ
ロゲストロン、プレグノロンなどの黄体ホルモン類、コ
ルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン、プレドニ
ゾロンなどの副腎皮質ホルモン類が挙げられ、ビタミン
類としては、例えば、レチノール、レチノイン酸、α
−、β−、及びγ−カロテン、これらの誘導体などのビ
タミンAに属する化合物、チアミン(ビタミンB )、
リボフラビン(ビタミンB)、ピリドキシン、ピリド
キサール、ピリドキサミン(以上ビタミンB)、これ
らの誘導体などのビタミンBに属する化合物、L−アス
コルビン酸や、2−O−α−D−グルコシル−L−アス
コルビン酸をはじめとするグリコシル−L−アスコルビ
ン酸、L−アスコルビンもしくはグリコシル−L−アス
コルビン酸のアシル化誘導体(別名「脂溶性ビタミン
C」)、L−アスコルビン酸硫酸エステルなどその他の
L−アスコルビン酸誘導体などのビタミンCに属する化
合物、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロー
ル、これらの誘導体などのビタミンDに属する化合物、
α−、β−、γ−、及びδ−トコフェロール、α−、β
−、γ−、及びδ−トコトリエノール、これらの誘導体
などのビタミンEに属する化合物が挙げられる。
【0051】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な植物抽出物としては、上記で述べ
た香料として利用される植物抽出物以外に、例えば、カ
ミツレ抽出物、セージ抽出物、アロエ抽出物、サルビア
抽出物、アシタバ抽出物、アボガド抽出物、イラクサ抽
出物、ウイキョウ抽出物、ウーロン茶抽出物、オウバク
抽出物、オオムギ抽出物、オクラ抽出物、オーリス抽出
物、海藻抽出物、カリン抽出物、カンゾウ抽出物、クイ
ンスシード抽出物、クチナシ抽出物、クマザサ抽出物、
ケイヒ抽出物、紅茶抽出物、コメヌカ抽出物、コメヌカ
発酵抽出物、ステビア抽出物、セロリ抽出物、センブリ
抽出物、ダイズ抽出物、タイム抽出物、茶抽出物、ツバ
キ抽出物、トウキ抽出物、トウモロコシ抽出物、ニンジ
ン抽出物、ハマナス抽出物、ヒノキ抽出物、ヘチマ抽出
物、ベニバナ抽出物、マツ抽出物、モモ抽出物、ユーカ
リ抽出物、ユキノシタ抽出物、ユズ抽出物、ユリ抽出
物、ヨクイニン抽出物、ヨモギ抽出物、藍藻抽出物、海
藻抽出物、リンゴ抽出物、レイシ抽出物、レタス抽出物
のほか、ヒノキチオール、アズレン、クロロフィル、グ
リチルリチンなどの植物からの単離化合物などが挙げら
れる。本発明で利用できる動物抽出物としては、例え
ば、胎盤抽出物が挙げられる。
【0052】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な微生物エキスとしては、例えば、
酵母エキスが挙げられる。本発明の糖誘導体若しくはそ
れを含む組成物とともに配合可能な塩類としては、通常
許容されている塩類が一般に利用できるほか、海水、苦
汁、海洋深層水、海水乾燥物、鉱泉塩などの天然塩(溶
液を含む)も有利に利用できる。
【0053】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な紫外線吸収剤としては、例えば、
パラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香
酸エチルヘキシルエステル、シノキサート、パラメトキ
シ桂皮酸エチルヘキシルエステル、2−(2−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、オキシ
ベンゾゾン、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ルチ
ン、ケルセチンならびにこれらの化合物の誘導体のほ
か、5−クロロウラシル、グアニン、シトシンなどの紫
外線遮蔽能を有する有機物質が挙げられ、感光色素とし
ては、例えば、2,2′[3′−[2−(3−ヘプチル
−4−メチル−2−チアゾリン−2−イリデン)エチリ
デン]プロペニレン]ビス[3−ヘプチル−4−メチ
ル]チアゾリニウムヨーダイド(別名「プラトニ
ン」)、2−[2−(3−ヘプチル−4−メチル−2−
チアゾリン−2−イリデン)メチン]−3−ヘプチル−
4−メチルチアゾリニウムヨーダイド(別名「ピオニ
ン」)、6−[2−[(5−ブロモ−2−ピリジル)ア
ミノ]ビニル]−1−エチル−2−ピコリニウムヨーダ
イド(別名「タカナール」)、2−(2−アニリノビニ
ル)−3,4−ジメチル−オキサゾリニウムヨーダイド
(別名「ルミネキス」)ならびにこれらの化合物の誘導
体が挙げられる。
【0054】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な抗酸化剤としては、既に述べた成
分で抗酸化作用を有するものの他、例えば、没食子酸プ
ロピル、没食子酸ブチル、没食子酸オクチル、没食子酸
ドデシル、ノルジヒドロガイアレン酸(別名「NDG
A」)、ブチルヒドロキシアニソール(別名「BH
A」)、ジブチルヒドロキシトルエン(別名「BH
T」)、4−ヒドロキシメチル1−2,6−ジターシャ
リーブチルフェノール、カテキン、ルチン、ケルセチン
ならびにこれらの化合物の誘導体が挙げられる。
【0055】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な防腐・殺菌剤としては、既に述べ
た成分で防腐又は殺菌作用を有するものの他、例えば、
フェノール、パラクロロメタクレゾール、レゾルシン、
パラオキシ安息香酸エステル、クレゾールなどのフェノ
ール類、安息香酸、ソルビン酸、サリチル酸、ほう酸な
どの酸類(いずれも塩の形態を含む)、ヘキサクロロフ
ェン、ビチオノール、ジクロロフェンなどのハロゲン化
ビスフェノール類、3,4,4′トリクロロカルバニリ
ド、ウンデシレン酸モノエタノールアミドなどのアミド
類、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化
デカリニウムなどの4級アンモニウム化合物の他、塩酸
クロルヘキシジン、1−ハイドロキシピリジン−2−チ
オン、塩化リゾチームや、以上の化合物の誘導体が挙げ
られる。
【0056】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な制汗・消臭剤としては、塩化アル
ミニウム、塩化亜鉛、クロルヒドロキシアルミニウム、
アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラント
インジヒドロキシアルミニウム、アルミニウムクロルヒ
ドレート類などが挙げられ、清涼剤としては、例えば、
メントール、ハッカ油、ペパーミント油、カンフル、チ
モール、スピラントール、サリチル酸メチルなどが挙げ
られ、キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン
四酢酸誘導体、トリポリリン酸、ヘキサメタクリン酸、
ジヒドロエチルグリシン、クエン酸、酒石酸、グルコン
酸、糖酸が挙げられる。
【0057】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な美白剤としては、既に述べた成分
で美白作用を有するものの他、例えば、アンチセンスオ
リゴヌクレオチド(例えば、タイロシネース遺伝子に対
するアンチセンスオリゴヌクレオチド)などの核酸、コ
ウジ酸、乳酸、アントラニル酸、クマリン、ベンゾトリ
アゾール、イミダゾリン、ピリミジン、ジオキサン、フ
ラン、ピロン、ニコチン酸、アルブチン、バイカリン、
バイカレイン、及びベルベリン並びにこれらの化合物の
誘導体、メラニン色素生成抑制剤、タイロシネース生成
抑制剤、タイロシネース阻害剤が挙げられる。
【0058】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な消炎剤としては、既に述べた成分
で消炎作用を示すものの他、アラントイン、アラントイ
ンアセチル−DL−メチオニン、アラアントインβ−グ
リチルレチン酸、イクタモール、インドメタシン、アセ
チルサリチル酸、塩酸ジフェンヒドラミン、グアイアズ
レン、カマズレン、マレイン酸クロルフェニラミン、グ
リチルリチン酸、グリチルレチン酸、シコン抽出物など
が挙げられ、酵素としては、枯草菌、放線菌、酵母など
の微生物や、植物、動物に由来するプロテアーゼ、リパ
ーゼ、リゾチームなどが挙げられる。
【0059】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な糖質としては、キシロース、アラ
ビノース、グルコース、フラクトース、ガラクトース、
タガトース、スクロース、マルトース、ラクトース、ト
レハロース、パノース、マルトトリオース、マルトテト
ラオースなどの少糖類、環状四糖、α−シクロデキスト
リン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリ
ンなどの環状糖質類、キシリトール、アラビトール、ソ
ルビトール、マルチトール、マンニトールなどの糖アル
コール類、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、プルラ
ン、セルロール、澱粉、デキストラン、ペクチン、カラ
ギーナン、ローカストビーンガム、グアーガム、水飴、
アラビアガム、トラガントガム、キサンタンガム、グル
コマンナン、キチンなどの多糖類ならびにそれらの誘導
体又は部分分解物が挙げられる。
【0060】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能なアミノ酸としては、グリシン、セ
リン、トレオニン、チロシン、システイン、シスチン、
アスパラギン、グルタミン、ピロリドンカルボン酸、ヒ
ドロキシプロリン、ピペコリン酸、サルコシン、ホモシ
ステイン、ホモセリン、シトルリン、アスパラギン酸、
グルタミン酸、システインスルフィン酸、アルギニノコ
ハク酸、アルギニン、リジン、ヒスチジン、オルニチ
ン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチ
オニン、フェニルアラニン、トリプトファン、プロリ
ン、β−アラニン、タウリン、β−アミノ酪酸、γ−ア
ミノ酪酸や、以上の化合物の塩が挙げられる。
【0061】本発明の糖誘導体若しくはそれを含む組成
物とともに配合可能な増粘剤としては、既述の成分で増
粘作用を有するもののほか、例えば、クインスシード、
アルギン酸ナトリウム、カチオン化セルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
カルボキシメチル澱粉、アルギン酸プロピレングリコー
ル、コラーゲン、ケラチン、カゼイン、アルブミン、ゼ
ラチン、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムク
ロリドエーテル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルピロリドン−ビニルアセテート共
重合物、ポリエチレンイミン、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリ
マーなどの水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、硫酸ナトリウムなどの電解質のほか、各種の油分な
どが挙げられる。なお、以上の例示においては、塩の形
態をとりうる成分について、その塩の形態を全て例示し
ているわけではないけれども、皮膚外用剤が許容される
塩であれば、例示された以外の塩であっても、本発明に
おいて適宜利用できることは言うまでもない。
【0062】以上述べたような各種成分を、糖誘導体、
またはこれを含む組成物に含有させる方法としては、そ
の製品が完成するまでの工程に含有せしめればよく、例
えば、混和、混捏、溶解、融解、浸漬、浸透、散布、塗
布、被覆、噴霧、注入、晶析、固化など公知の方法が適
宜選ばれる。その量は、通常0.1%以上、望ましくは
1%以上含有せしめるのが好適である。
【0063】本発明の糖誘導体もしくはこれを含む組成
物は、そのままで、または必要に応じて、増量剤、賦形
剤、結合剤などと混合して、顆粒、球状、短棒状、板
状、立方体、錠剤など各種形状に成形することも随意で
ある。
【0064】本発明の糖誘導体もしくはこれを含む組成
物は、導入する置換基によっては、環状四糖と同程度
か、又は加減された甘味を有し、また、甘味、酸味、塩
から味、渋味、旨味、苦味などの呈味を有する各種の物
質とよく調和し、耐酸性、耐熱性も大きいので、一般の
飲食物の甘味付、呈味改良に、また品質改良などに有利
に利用できる。例えば、醤油、粉末醤油、味噌、粉末味
噌、もろみ、ひしお、フリカケ、マヨネーズ、ドレッシ
ング、食酢、三杯酢、粉末すし酢、中華の素、天つゆ、
麺つゆ、ソース、ケチャップ、焼き肉のタれ、カレール
ウ、シチューの素、スープの素、ダシの素、複合調味
料、みりん、新みりん、テーブルシュガー、コーヒーシ
ュガーなどの各種調味料への甘味料、更には、呈味改良
剤、品質改良剤などとして使用することも有利に実施で
きる。また、例えば、せんべい、あられ、おこし、求
肥、餅類、まんじゅう、ういろう、あん類、羊羹、水羊
羹、錦玉、ゼリー、カステら、飴玉などの各種和菓子、
パン、ビスケット、クラッカー、クッキー、パイ、プリ
ン、バタークリーム、カスタードクリーム、シュークリ
ーム、ワッフル、スポンジケーキ、ドーナツ、チョコレ
ート、チューインガム、キャラメル、ヌガー、キャンデ
ィーなどの各種洋菓子、アイスクリーム、シャーベット
などの氷菓、果実のシロップ漬、氷蜜などのシロップ
類、フラワーペースト、ピ−ナッツペースト、フルーツ
ペーストなどのペースト類、ジャム、マーマレード、シ
ロップ漬、糖果などの果実、野菜の加工食品類、福神漬
け、べったら漬、千枚漬、らっきょう漬などの漬物類、
たくあん漬の素、白菜漬の素などの漬物の素、ハム、ソ
ーセージなどの畜肉製品類、魚肉ハム、魚肉ソーセー
ジ、カマボコ、チクワ、天ぷらなどの魚肉製品、ウに、
イカの塩辛、酢コンブ、さきするめ、ふぐのみりん干
し、タラ、タイ、エビなどの田麩などの各種珍味類、海
苔、山菜、するめ、小魚、貝などで製造される佃煮類、
煮豆、ポテトサラダ、コンブ巻などの惣菜食品、乳製
品、魚肉、畜肉、果実、野菜の瓶詰、缶詰類、合成酒、
増醸酒、清酒、果実酒、発泡酒、ビールなどの酒類、珈
琲、ココア、ジュース、炭酸飲料、乳酸飲料、乳酸菌飲
料などの清涼飲料水、プリンミックス、ホットケーキミ
ックス、即席ジュース、即席コーヒー、即席しるこ、即
席スープなどの即席食品、更には、離乳食、治療食、ド
リンク剤、ペプチド食品、冷凍食品などの各種飲食物へ
の甘味付に、呈味改良に、品質改良などに有利に実施で
きる。また、家畜、家禽、その他は蜜蜂、蚕、魚などの
飼育動物のための飼料、餌料などの嗜好性向上や物性改
善などをの目的で使用することもできる。その他、タバ
コ、練歯磨、口紅、リップクリーム、内服液、錠剤、ト
ローチ、肝油ドロップ、口中清涼剤、口中香剤、うがい
剤など各種の固形物、ペースト状、液状などで嗜好物、
化粧品、医薬品などの各種組成物への嗜好性向上剤とし
て、または呈味改良剤、矯味剤として、さらに品質改良
剤、安定剤などとして有利に利用できる。品質改良剤、
安定剤としては、有効成分、活性など失い易い各種生理
活性物質またはこれを含む健康食品、医薬品などに有利
に適用できる。例えば、インターフェロン−α、インタ
ーフェロン−β、インターフェロン−γ、ツモア・ネク
ロシス・ファクター−α、ツモア・ネクロシス・ファク
ター−β、マクロファージ遊走阻止因子、コロニー刺激
因子、トランスファーファクター、インターロイキンI
Iなどのリンホカイン含有液、インシュリン、成長ホル
モン、プロラクチン、エリトロポエチン、卵細胞刺激ホ
ルモンなどのホルモン含有液、BCGワクチン、日本脳
炎ワクチン、はしかワクチン、ポリオ生ワクチン、痘
苗、破傷風トキソイド、ハブ抗毒素、ヒト免疫グロブリ
ンなどの生物製剤含有液、ペニシリン、エリスロマイシ
ン、クロラムフェニコール、テトラサイクリン、ストレ
プトマイシン、硫酸カナマイシンなどの抗生物質含有
液、チアミン、リボフラビン、L−アスコルビン酸、肝
油、カロチノイド、エルゴステロール、トコフェロール
などのビタミン含有液、EPA、DHA、アラキドン酸
などの高度不飽和脂肪酸またはそのエステル誘導体、リ
パーゼ、エステラーゼ、ウロキナーゼ、プロテアーゼ、
β−アミラーゼ、イソアミラーゼ、グルカナーゼ、ラク
ターゼなどの酵素含有液、薬用人参エキス、スッポンエ
キス、クロレラエキス、アロエエキス、プロポリスエキ
スなどのエキス類またはローヤルゼリーなどの各種生理
活性物質、更には、ウイルス、乳酸菌、酵母などの生菌
ペーストなどの有効成分や活性を失うことなく、安定で
高品質の液状、ペースト状または固状の健康食品や医薬
品などを容易に製造できることとなる。
【0065】以下、本発明の原材料である環状四糖の製
造するために必要な酵素の製造方法を示す。
【0066】
【実施例A−1】<環状四糖製造用酵素の生産:バチル
ス グロビスポルスC9の培養>澱粉を原料として環状
四糖を製造するために必要な、α−イソマルトシルグル
コ糖質生成酵素及びα−イソマルトシル転移酵素を調製
する。まず、澱粉部分分解物(商品名『パインデックス
#4』、松谷化学株式会社製造)4.0w/v%、酵母
抽出物(商品名『アサヒミースト』、(アサヒビール株
式会社製造)1.8w/v%、リン酸二カリウム0.1
w/v%、リン酸一ナトリウム・12水塩0.06w/
v%、硫酸マグネシウム・7水塩0.05w/v%、お
よび水からなる液体培地を、500ml容三角フラスコ
に100mlずつ入れ、オートクレーブで121℃、2
0分間滅菌し、冷却して、バチルス グロビスポルスC
9(FERM BP−7143)を接種し、27℃、2
30rpmで48時間回転振盪培養したものを種培養と
した。容量30Lのファーメンターに種培養の場合と同
組成の培地を約20L入れて、加熱滅菌、冷却して温度
27℃とした後、種培養液1v/v%を接種し、温度2
7℃、pH6.0乃至8.0に保ちつつ、48時間通気
攪拌培養した。遠心分離(10,000rpm、30分
間)して回収した上清約18Lの量酵素の活性量は、α
−イソマルトシルグルコ糖質生成酵素は約0.45単位
/ml(総活性約8,110単位)、α−イソマルトシ
ル転移酵素は約1.5単位/ml(総活性約26,90
0単位)であり、環状四糖生成活性は約0.95単位/
mlであった。なお、酵素活性は次のようにして測定し
た。即ち、α−イソマルトシルグルコ糖質生成酵素の酵
素活性の測定は、マルトトリオースを濃度2w/v%と
なるよう100mM酢酸緩衝液(pH6.0)に溶解さ
せて基質液とし、その基質液0.5mlに酵素液0.5
ml加えて、35℃で60分間酵素反応し、その反応液
を10分間煮沸して反応を停止させた後、その反応液中
に主に生成するイソマルトシルマルトースとマルトース
のうち、このマルトース量をHPLC法で常法にしたが
って定量することによって行った。α−イソマルトシル
グルコ糖質生成酵素の活性1単位は、上記の条件下で1
分間に1μモルのマルトースを生成する酵素量とした。
本明細書を通じて、α−イソマルトシルグルコ糖質生成
酵素の酵素活性は、以上のようにして測定される単位を
意味する。次に、α−イソマルトシル転移酵素の酵素活
性の測定は、パノースを濃度2w/v%となるよう10
0mM酢酸緩衝液(pH6.0)に溶解させ基質液と
し、その基質液0.5mlに酵素液0.5ml加えて、
35℃で30分間酵素反応し、その反応液を10分間煮
沸して反応を停止させた後、その反応液中に主に生成す
る環状四糖とグルコースのうち、このグルコース量をグ
ルコースオキシダーゼ法で定量することによって行っ
た。α−イソマルトシル転移酵素の活性1単位は、上記
の条件下で1分間に1μモルのグルコースを生成する酵
素量とした。本明細書を通じて、α−イソマルトシル転
移酵素の酵素活性は、以上のようにして測定される単位
を意味する。また、環状四糖生成活性の測定は、澱粉部
分分解物(商品名『パインデックス#100』、松谷化
学株式会社製造)を濃度2w/v%となるよう50mM
酢酸緩衝液(pH6.0)に溶解させ基質液とし、その
基質液0.5mlに酵素液0.5ml加えて、35℃で
60分間酵素反応し、その反応液を100℃で10分間
熱処理して反応を停止させた後、更に、α−グルコシダ
ーゼ(商品名『トランスグルコシダーゼL「アマ
ノ」』、天野製薬製造)70単位/mlとグルコアミラ
ーゼ(ナガセ生化学工業株式会社販売)27単位/ml
とを含む50mM酢酸緩衝液(pH5.0)1mlを加
えて、50℃で60分間処理し、その液を100℃で1
0分間熱処理して酵素を失活させた後、環状四糖量を常
法のHPLC法で定量することによって行った。環状四
糖生成活性1単位は、上記の条件下で1分間に1μモル
の環状四糖を生成する酵素量とした。
【0067】
【実施例A−2】<バチルス グロビスポルスC9由来
酵素の調製>実施例A−1で得られた培養上清約18L
を80%飽和硫安液で塩析して4℃、24時間放置した
後、その塩析沈殿物を遠心分離(10,000rpm、
30分間)して回収し10mMリン酸緩衝液(pH7.
5)に溶解後、同緩衝液に対して透析して粗酵素液約4
00mlを得た。この粗酵素液は、α−イソマルトシル
グルコ糖質生成酵素活性を8,110単位と、α−イソ
マルトシル転移酵素活性を24,700単位と、環状四
糖生成活性を約15,600単位有していた。この粗酵
素液を三菱化学株式会社製『セパビーズ(Sepabe
ads)FP−DA13』ゲルを用いたイオン交換クロ
マトグラフィー(ゲル容量1,000ml)に供した。
この際、α−イソマルトシルグルコ糖質生成酵素、α−
イソマルトシル転移酵素のいずれも、『セパビーズ(S
epabeads)FP−DA13』ゲルに吸着せず
に、非吸着画分に溶出した。この画分を1M硫安を含む
10mMリン酸緩衝液(pH7.0)に透析し、その透
析液を遠心分離して不純物を除き、アマシャム・ファル
マシア・バイオテク株式会社製『セファクリル(Sep
hacryl)HR S−200』ゲルを用いたアフィ
ニティークロマトグラフィー(ゲル量500ml)に供
した。両酵素は、『セファクリル(Sephacry
l)HR S−200』ゲルに吸着し、硫安1Mから0
Mのリニアグラジエント、更に続いて、マルトテトラオ
ース0mMから100mMのリニアグラジエントで溶出
させたところ、α−イソマルトシルグルコ糖質生成酵素
とα−イソマルトシル転移酵素とは分離して溶出し、α
−イソマルトシルグルコ糖質生成酵素は、マルトテトラ
オースのリニアグラジエントでその濃度が約30mM付
近に溶出し、α−イソマルトシル転移酵素は硫安のリニ
アグラジエントでその濃度が約0M付近に溶出した。そ
こで、α−イソマルトシルグルコ糖質生成酵素活性画分
とα−イソマルトシル転移酵素活性画分とを別々に集め
回収した。
【0068】以下、α−イソマルトシルグルコ糖質生成
酵素とα−イソマルトシル転移酵素とを別々に精製する
方法について述べる。
【0069】
【実施例A−3】<C9由来α−イソマルトシルグルコ
糖質生成酵素の精製>実施例A−2で得たα−イソマル
トシルグルコ糖質生成酵素画分を1M硫安を含む10m
Mリン酸緩衝液(pH7.0)に透析し、その透析液を
遠心分離して不溶物を除き、東ソー株式会社製『ブチル
−トヨパール(Butyl−Toyopearl)65
0M』ゲルを用いた疎水クロマトグラフィー(ゲル量3
50ml)に供した。本酵素は、『ブチル−トヨパール
(Butyl−Toyopearl)650M』ゲルに
吸着し、硫安1Mから0Mのリニアグラジエントで溶出
させたところ、硫安濃度約0.3M付近で吸着した酵素
が溶出し、本酵素活性を示す画分を集め回収した。再
度、この回収液を1M硫安を含む10mMリン酸緩衝液
(pH7.0)に透析し、その透析液を遠心分離して不
溶物を除き、『セファクリル(Sephacryl)H
R S−200』ゲルを用いたアフィニティークロマト
グラフィーを用いて精製した。
【0070】
【実施例A−4】<C9由来α−イソマルトシル転移酵
素の精製>実施例A−2に記載のアフィニティークロマ
トグラフィーによってα−イソマルトシルグルコ糖質生
成酵素画分と分離したα−イソマルトシル転移酵素画分
を、1M硫安を含む10mMリン酸緩衝液(pH7.
0)に透析し、その透析液を遠心分離して不溶物を除
き、東ソー株式会社製『ブチル−トヨパール(Buty
l−Toyopearl)650M』ゲルを用いた疎水
クロマトグラフィー(ゲル量350ml)に供した。本
酵素は、『ブチル−トヨパール(Butyl−Toyo
pearl)650M』ゲルに吸着し、硫安1Mから0
Mのリニアグラジエントで溶出させたところ、硫安濃度
約0.3M付近で吸着した酵素が溶出し、本酵素活性を
示す画分を集め回収した。再度、この回収液を1M硫安
を含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)に透析し、
その透析液を遠心分離して不溶物を除き、『セファクリ
ル(Sephacryl)HR S−200』ゲルを用
いたアフィニティークロマトグラフィーを用いて精製し
た。
【0071】以下、本発明の原材料である環状四糖の製
造方法を示す。
【0072】
【実施例B−1】<環状四糖の調製>トウモロコシ由来
フィトグリコーゲン(キューピー株式会社製)の水溶液
(約100L)を濃度4w/v%、pH6.0、温度3
0℃に調整した後、実施例A−3の精製α−イソマルト
シルグルコ糖質生成酵素標品を固形物1グラム当たり1
単位と、実施例A−4の精製α−イソマルトシル転移酵
素標品を固形物1グラム当り10単位加え、48時間作
用させた後、100℃で10分間熱処理して酵素を失活
させた。この反応液をpH5.0、温度45℃に調整し
た後、実施例A−1と同様にα−グルコシダーゼおよび
グルコアミラーゼを用いて処理し、残存する還元性オリ
ゴ糖などを加水分解し、さらに、水酸化ナトリウムでp
Hを5.8に調整し温度90℃で1時間保持して、酵素
を失活させ、不溶物を濾過して除去した。この濾液を逆
浸透膜を用いて固形分濃度約16%まで濃縮した後、常
法にしたがって脱色、脱塩、濾過、濃縮したところ、固
形分約3,700gを含む糖液約6.2kgを得た。
【0073】得られた糖液を、オルガノ製イオン交換樹
脂『アンバーライトCR−1310(Na形)』を充填
したカラム(ゲル量約225L)に供し、カラム温度6
0℃で流速約45L/hの条件でクロマト分離を行なっ
た。溶出液の糖組成を、常法のHPLC法でモニター
し、環状四糖の純度が98%以上の画分を回収した。
【0074】
【実施例B−2】<環状四糖含水結晶の調製>上記の方
法で得られた純度約98%以上の環状四糖画分をエバポ
レーターで固形物濃度約50%に濃縮した後、この濃縮
糖液約5kgを円筒状のプラスチック容器に入れ、緩や
かに回転させながら約20時間で温度を65℃から20
℃まで降下させることにより晶析させたところ、白色の
結晶状粉末が得られた。続いて、遠心濾過器を用いて分
蜜し結晶状物を湿重量として1,360gを回収した。
さらに、60℃で3時間乾燥して環状四糖結晶状粉末を
1,170g得た。得られた結晶粉末の糖組成をHPL
C法で測定したところ、環状四糖の純度は99.9%以
上と極めて高純度であった。この結晶状粉末をX線回折
解析によって測定したところ、主な回折角(2θ)とし
て、10.1°、15.2°、20.3°及び25.5
°を特徴とする回折スペクトルが得られた。また、この
結晶状粉末の水分をカール・フィッシャー法で測定した
ところ、水分は約13.0%であることがわかり、環状
四糖1分子当り5乃至6分子の水を含む結晶であること
が判明した。
【0075】
【実施例B−3】<結晶性無水環状四糖の調製>実施例
B−2の方法で得られた環状四糖結晶状粉末を温度12
0℃で16時間真空乾燥した。この粉末をX線回折解析
によって測定したところ、主な回折角(2θ)として、
10.8、14.7°、15.0°、15.7及び2
1.5°を特徴とする回折スペクトルが得られた。ま
た、この粉末の水分をカール・フィッシャー法で測定し
たところ、水分は約0.2%で、実質的に無水であるこ
とが判明した。
【0076】
【実施例B−4】<非晶質無水環状四糖の調製>実施例
B−1の方法で得られた環状四糖の純度が98%以上の
画分を、常法にしたがって脱塩、脱色、濾過した後、そ
の濃度を50%にした。これを−80℃で急速に凍結し
た後、その凍結物を凍結真空乾燥を行い、さらに80℃
で3時間真空乾燥し、得られた乾燥物を粉砕機にて粉砕
した。この粉末をX線回折解析によって測定したとこ
ろ、得られた回折スペクトルは結晶の存在を窺わせるピ
ークを有しておらず、この粉末は非晶質性であることが
判明した。また、この粉末の水分をカール・フィッシャ
ー法で測定したところ、水分約0.3%で、実質的に無
水であることが判明した。
【0077】なお、C11、N75、S1、A19とい
ったC9株以外の微生物由来の酵素を用いても、上記と
同様にして、澱粉から環状四糖を酵素反応によって製造
することができる。
【0078】以下、本発明の糖誘導体の製造方法を示
す。
【0079】
【実施例C−1】<糖誘導体:ベンジル化誘導体>実施
例B−3の方法により得た結晶性無水環状四糖5重量部
及び水酸化カリウム37重量部を塩化ベンジル64重量
部に溶解した後、140℃で3時間加熱した。室温まで
冷却した後、蒸留水200重量部及び酢酸エチル400
重量部を添加し混合し、水層と酢酸エチル層が分離する
まで静置した後、酢酸エチル層を回収した。常法にした
がって適量の無水硫酸マグネシウムにより脱水した後、
減圧乾燥し、ベンジル化環状四糖を得た。
【0080】本品を、常法にしたがってベンゼン環の吸
収波長262nmを測定する分光学的手法により、置換
度を測定したところ、平均置換度7.3でベンジル基を
有することが判明した。本品は、脂溶性であることか
ら、油性の化粧品一般などに有利に配合使用できる。
【0081】
【実施例C−2】<糖誘導体:メチル化誘導体>実施例
B−4の方法により得た非晶質無水環状四糖5重量部を
無水ジメチルスルホキシド125重量部に溶解した後、
水素化ナトリウム12.5重量部添加混合後、10分間
氷中で冷却した後、60℃2時間加熱した。氷冷下でヨ
ウ化メチル22.5重量部を徐々に添加し、室温18時
間混合した。さらに、メタノール40重量部を添加し、
氷冷した蒸留水200重量部と混合した。これにクロロ
ホルム500重量部を添加混合し、水層とクロロホルム
層が分離するまで静置し、クロロホルム層を採取した。
これに蒸留水50重量部を添加混合し、静置した後、再
びクロロホルム層を採取した。この操作を10回繰返
し、常法にしたがって適量の無水硫酸マグネシウムで脱
水し、濃縮し、飽和食塩水100重量部を添加し、60
℃30分間攪拌し、氷冷後、上清を除去した。この操作
をもう一度繰返した。これをクロロホルム300重量部
に再溶解し、60℃30分攪拌し、常法にしたがって適
量の無水硫酸マグネシウムにて脱水後、濃縮し、水飴状
のメチル化環状四糖を得た。
【0082】本品を、常法にしたがってH−NMR測
定を行ったところ、平均置換度7.5でメチル基を有し
ていた。本品は、脂溶性であることから、油性の化粧品
一般に有利に配合使用できる。
【0083】
【実施例C−3】<糖誘導体:リノール酸エステル>実
施例B−3の方法により得た結晶性無水環状四糖10重
量部と無水ピリジン200重量部を反応容器にとり、ア
ルゴン気流下、無水ピリジン5重量部に溶解したチアゾ
リチオン−リノール酸アミドを4重量部加えた。60%
(w/w)油性水素化ナトリウムを0.085重量部加
え、室温下で2時間反応させ、反応物に飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を1.5重量部加えた後、ピリジンを減圧
留去し、残渣11.2重量部を得た。これをシリカゲル
クロマトグラフィーにより精製し、環状四糖リノール酸
エステルを得た。
【0084】無味、無臭で高活性な本品は、非イオン性
界面活性剤として、飲食物、化粧品、医薬品などに有利
に配合使用できる。
【0085】
【実施例C−4】<糖誘導体:ミリスチン酸エステル>
実施例B−4の方法により得た非晶質無水環状四糖20
0重量部をN,N´−ジメチルホルムアミド800重量
部に溶解し、ミリスチン酸メチルエステル60重量部と
炭酸カルシウムを4重量部加え、100乃至200mm
Hgの減圧下、攪拌しながら85乃至95℃で24時間
反応させた。その後、反応物から溶媒を減圧留去し、残
渣をアセトン300重量部に2回浸漬し、浸出液を濃縮
し、ベンゼン及び石油エーテルで洗浄して得られる粘性
の油状物を再度アセトン300重量部に浸漬した。浸出
液を氷冷し、沈澱部を採取し、乾燥し、環状四糖ミリス
チン酸エステルを得た。
【0086】無味、無臭で高活性な本品は、非イオン性
界面活性剤として、飲食物、化粧品、医薬品などに有利
に配合使用できる。
【0087】
【実施例C−5】<糖誘導体:ドデシルエーテル>n−
ドデカノール390重量部を反応容器にとり、125℃
に加熱後、触媒としてp−トルエンスルホン酸を1重量
部加え、容器内を5乃至10mmHgに減圧した。別
途、実施例B−3の方法により得た結晶性無水環状四糖
100重量部をn−ドデカノール130重量部に懸濁
し、2.3重量部/分の割合で100分間掛けて反応容
器内に滴々加えて反応させた。その後、反応物を飽和炭
酸ナトリウム水溶液で中和し、未反応のアルコールを留
去し、環状四糖ドデシルエーテルを得た。
【0088】高活性な本品は、界面活性剤として、洗濯
用洗剤、台所用洗剤、シャンプーを始めとする洗剤一般
に有利に配合使用できる。
【0089】
【実施例C−6】<糖誘導体:硫酸エステル>実施例B
−3の方法で得た結晶性無水環状四糖1重量部を反応容
器にとり、窒素気流下、常法にしたがって別途調製した
三酸化硫黄−ジメチルホルムアミド錯体5重量部を滴々
加え、室温下で4時間、その後、70℃でさらに1時間
反応させた。5N水酸化ナトリウムを適量加えて中和
し、メチルアルコールを5倍容加え、暫時静置した後、
沈澱部を吸引濾過により採取し、環状四糖硫酸エステル
を得た。
【0090】高品質の本品は、保湿剤、美肌剤として化
粧品一般に有利に配合使用できる。
【0091】
【実施例C−7】<糖誘導体:硫酸エステル>実施例B
−4の方法により得た非晶質無水環状四糖を100重量
部とり、実施例C−6の方法により硫酸化し、環状四糖
硫酸エステルを含む組成物が得た。
【0092】高品質の本品は、保湿剤、美肌剤として化
粧品一般に有利に配合使用できる。
【0093】
【実施例C−8】<糖誘導体:塩化シアヌル誘導体>実
施例B−3の方法により得た結晶性無水環状四糖2重量
部を触媒量のピリジン、塩化シアヌル5w/v%を含む
N,N’−ジメチルホルムアミド溶液20重量部に懸濁
し、室温下で3時間反応させた。反応混合物を濾過し、
残渣をアセトン洗浄した後、乾燥させ、環状四糖塩化シ
アヌル誘導体を得た。
【0094】本品は、タンパク質、核酸などの有機化合
物と結合させることができる。
【0095】
【実施例C−9】<トシル化誘導体>実施例B−3の方
法により得た結晶性無水環状四糖15重量部をピリジン
50重量部に懸濁し、p−トルエンスルホニルクロライ
ド12重量部を0℃で加え、18時間撹拌した。酢酸エ
チルで抽出し、希塩酸、ブラインで洗浄し、乾燥後濃縮
してトシル化誘導体を得た。
【0096】本品は、各種誘導体の中間体として有用で
ある。
【0097】
【実施例C−10】<フェニルスルフィド誘導体>カリ
ウムt−ブトキシド7重量部をジメチルホルムアミド2
0重量部に溶解し、0℃でチオフェノール7重量部を滴
下し、さらに0℃で10分間撹拌した。実施例C−9で
調製したトシル化誘導体14重量部をジメチルホルムア
ミドに溶解したのちに加え、室温で1時間撹拌した。酢
酸エチルで抽出、ブラインで洗浄し、濃縮した。残留物
をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、フェニルス
ルフィド誘導体を得た。
【0098】本品は、脂溶性を有しており、化粧品、医
薬品などに適用できる。
【0099】
【実施例C−11】<アミノ化誘導体>実施例C−9で
調製したトシル化誘導体10重量部を無水ジメチルホル
ムアミド20重量部に窒素ガス存在下で溶解し、1重量
部の無水アジ化ナトリウムを添加して、窒素ガス存在下
で65℃、18時間撹拌した後、室温まで冷却し、氷冷
した水150重量部を加えた。沈殿物を濾過して採取
し、150重量部の水で再び懸濁した。沈殿物を採取
し、乾燥してジアゾ化誘導体を得た。さらにこのジアゾ
化誘導体1重量部を100重量部の精製ジオキサンと2
0重量部の蒸留されたメタノールの混合溶液に懸濁し、
窒素ガス存在下で、精製されたトリフェニルフォスフィ
ン4重量部を撹拌しつつ加え、1時間撹拌した。5重量
部の濃アンモニア水を滴下し、窒素ガス存在下で12時
間撹拌した。溶媒を除去し、生成物を250重量部の水
に懸濁し、1N塩酸でpH4に調整した。この懸濁液
を、500重量部ベンゼンで3回洗浄し、トリフェニル
フォスフィンオキシドを除去し、凍結乾燥し、アミノ化
誘導体を得た。
【0100】本品は、カルボキシル基を有する有機化合
物と結合能を有しており、他の置換基を導入する中間体
として有用である。
【0101】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明の糖誘導体
は、環状四糖に反応性試薬を反応させて合成した、従来
の酵素反応系を用いる手法では得られなかった置換基を
有する全く新規な化合物である。したがって、環状四糖
の有する物性を自由に改変することができるので、従来
の環状四糖ではありえなかった新しい用途を提供するこ
とができる。したがって、本発明の糖誘導体は、それ自
体を界面活性剤、保湿剤、美肌剤などとして飲食物、化
粧品、医薬品などに配合して用いられるのみならず、環
状四糖同士又は他の化合物と結合することで新規な有機
化合物を得ることができる。また、他の化合物に環状四
糖を結合させれば、その化合物に環状四糖の物性を付与
することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B064 AF04 BG01 BG09 BH20 CA02 CA21 CD19 CE11 CE15 4C057 AA17 AA18 BB04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式1の構造を有する糖誘導体。 【化1】 式中、R乃至R12は任意の置換基を示す。但し、そ
    のうちの1又は2以上は水酸基及びO−グリコシル基以
    外の置換基である。
  2. 【請求項2】 一般式におけるR乃至R12のうち、
    1又は2以上が炭化水素基、水酸基及びO−グリコシル
    基を除く酸素を有する置換基、窒素を有する置換基、硫
    黄を有する置換基及びハロゲンを有する置換基から選ば
    れる1種又は2種以上の置換基であることを特徴とする
    請求項1記載の糖誘導体。
  3. 【請求項3】 平均置換度が1以上であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の糖誘導体。
  4. 【請求項4】 化学式1で表される化合物に反応性試薬
    を反応させ、一般式におけるR乃至R12のうち、1
    又は2以上を水酸基及びO−グリコシル基以外の他の置
    換基で置換することを特徴とする糖誘導体の製造方法。 【化2】
  5. 【請求項5】 化学式1で表される化合物が、無水物の
    形態にあることを特徴とする請求項4記載の糖誘導体の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 反応性試薬が、酸、塩基、アルコール、
    アルデヒド、ケトン、ハロゲン、アミン、シアン、ニト
    リル、オキシラン、イソシアネート、イソチオシアネー
    ト、チオール、スルホン及び/又はそれらの反応性誘導
    体の1又は2以上であることを特徴とする請求項4又は
    5記載の糖誘導体の製造方法。
  7. 【請求項7】 化学式1で表される化合物が、澱粉に酵
    素を作用させて製造されるものであることを特徴とする
    請求項4乃至6記載の糖誘導体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至3のいずれかに記載の糖誘
    導体を含有する組成物。
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