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JP2003035611A - 反応熱検出器および反応熱検出装置 - Google Patents

反応熱検出器および反応熱検出装置

Info

Publication number
JP2003035611A
JP2003035611A JP2001220185A JP2001220185A JP2003035611A JP 2003035611 A JP2003035611 A JP 2003035611A JP 2001220185 A JP2001220185 A JP 2001220185A JP 2001220185 A JP2001220185 A JP 2001220185A JP 2003035611 A JP2003035611 A JP 2003035611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
detected
reaction heat
reaction
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001220185A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Honda
宣昭 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2001220185A priority Critical patent/JP2003035611A/ja
Publication of JP2003035611A publication Critical patent/JP2003035611A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小空間におけるバイオ・ケミカル反応等に
伴う微少な反応熱を検出するに好適な反応熱検出器を提
供する。 【解決手段】 半導体基板1に熱的に絶縁して形成され
る薄膜状のメンブラン(ブリッジ)3に複数の薄膜温度
センサ4a,4bを設け、これらの各薄膜温度センサ上
にそれぞれ流体を導く複数のマイクロチャネル5a,5
bを前記メンブラン(ブリッジ)を経由して前記半導体
基板に形成する。そして各マイクロチャネルにインレッ
ト6a,6bおよびアウトレット7a,7bを介して流体
を通流させ、例えばその一方のチャネルに被検出流体と
その反応試薬を混合して、他方のチャネルに上記被検出
流体と上記反応試薬に変わるダミー流体とを混合して通
流させてその温度を、特にその温度差を各薄膜温度セン
サを介して検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小空間における
バイオ・ケミカル反応等に伴う微少な反応熱を検出する
に好適な反応熱検出器および反応熱検出装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】物質が持つ性質を分析したり、或
る標本中から特定の物質を検出する場合、一般的にはク
ロマトグラフィ等の化学的分離手法を用いたり、遠心分
離等の物理的な手法が用いられる。また検出対象とする
特定の物質に選択的に反応する試薬を用いて、その反応
の有無を検出することも行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来一般的な分析手法においては、その設備が大掛か
りなものとなり易く、またその分析精度が周囲環境によ
り左右され易いと言う問題がある。しかも試薬との反応
をどのようにして高精度に検出するかと言う点でも問題
がある。またこのような分析手法は、一般的に、微小空
間におけるバイオ・ケミカル反応の分析には不向きであ
る。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、微小空間におけるバイオ・ケミ
カル反応等に伴う微少な反応熱を高感度に検出すること
ができ、特定物質の検出やマイクロ領域での化学反応メ
カニズムを分析するに好適な反応熱検出器および反応熱
検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明の係る反応熱検出器は、マイクロマシンニン
グ技術を用いて実現されるものであって、半導体基板に
該半導体基板と熱的に絶縁して形成される薄膜状のメン
ブランまたはブリッジに複数の薄膜温度センサを設け、
これらの各薄膜温度センサ上にそれぞれ流体を導く複数
のマイクロチャネルを前記メンブランまたはブリッジを
経由して前記半導体基板に形成すると共に、これらの各
マイクロチャネルにそれぞれ流体を通流させる為のイン
レットおよびアウトレットを設けた構造を有し、例えば
その一方のチャネルに被検出流体を、他方のチャネルに
上記被検出流体とその反応試薬とを混合した流体を反応
させながら通流させて、前記各マイクロチャネルをそれ
ぞれ通流する流体の温度を、特にその温度差を前記各薄
膜温度センサを介して検出するようにしたことを特徴と
するものである。
【0006】好ましくは前記インレットおよびアウトレ
ットを、前記各マイクロチャネルにそれぞれ連通して前
記半導体基板の裏面側に設けることで、前記各マイクロ
チャネルに対する流体の供給とその排出の容易化を図る
ことが望ましい。また前記薄膜状のメンブランまたはブ
リッジを、前記半導体基板に形成された凹部を跨いで設
けることで前記半導体基板と熱的に絶縁し、これによっ
て複数の薄膜温度センサをそれぞれその外部から熱的に
隔離することが望ましい。
【0007】また好ましくは、更に前記半導体基板の前
記複数のマイクロチャネルを形成した面側を覆うカバー
体を備えることでその内部空間を外界から隔離し、また
該カバー体にその内部空間と外部(外界)とを繋ぐ連通
部を設けることで、この連通部を介してカバー体の内部
(検出器の内部空間)と外部(外界)との圧力を平衡に
保つ構造とすることが望ましい。
【0008】より具体的には前記インレットは、被検出
流体が導入される第1のインレットと上記被検出流体に
対する反応試薬が導入される第2のインレットとからな
り、上記第1および第2のインレットからそれぞれ導入
された前記被検出流体とその反応試薬との混合流体を複
数のマイクロチャネルの一方に導き、他方のマイクロチ
ャネルには前記第1のインレットから導入された被検出
流体だけを導くように構成される。
【0009】更に好ましくは前記インレットとして、被
検出流体が導入される第1のインレットと、上記被検出
流体に対する反応試薬およびこの反応試薬と流体特性を
同じくし、前記被検出流体と反応することのないダミー
流体がそれぞれ導入される2つの第2のインレットとを
設け、前記マイクロチャネルの一方には上記第1および
第2のインレットからそれぞれ導入された前記被検出流
体とその反応試薬との混合流体を導き、他方のマイクロ
チャネルには前記第1のインレットから導入された被検
出流体と前記ダミー流体との混合流体を導くように構成
することが望ましい。
【0010】また本発明に係る反応熱検出装置は、上述
した構造の反応熱検出器と、前記第1のインレットに対
する前記被検出流体の導入をオン・オフ制御する制御手
段とを備えることを特徴とする。特に被検出流体の導入
を周期的にオン・オフ制御する手段を設ける。そして前
記第1のインレットへの前記被検出流体の導入停止時に
前記薄膜温度センサにより検出される温度に基づいて、
前記被検出流体の導入時に前記薄膜温度センサにより検
出される温度を補正する補正手段を備え、反応試薬とダ
ミー流体との温度差や、複数の薄膜温度センサの測温特
性のバラツキを補正して前記被検出流体と反応試薬との
反応熱を高精度に検出することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る反応熱検出器について説明する。この反
応熱検出器はマイクロマシンニング技術を用いて製作さ
れるものであって、概略的には図1に示すように、Si
等の半導体基板1に設けた凹部2を跨いで該半導体基板
1から熱的に絶縁して形成した、例えば厚み1μm程度
の薄膜状のメンブラン(ブリッジ)3に、Pt等からな
る複数(2つ)の薄膜温度センサ4a,4bを埋め込み
形成し、これらの各薄膜温度センサ4a,4b上にそれ
ぞれ流体を導く為の複数(2つ)のマイクロチャネル5
a,5bを形成した構造を有する。
【0012】ちなみに前記薄膜温度センサ4a,4b
は、図2にその平面配置構造を示すように前記凹部2を
跨いで形成されたメンブラン(ブリッジ)3上にその幅
方向に所定の距離を隔てて対称に、且つ相互に熱絶縁し
て設けられる。そして前記各マイクロチャネル5a,5
bは、上記各薄膜温度センサ4a,4b上をそれぞれ通
過する、例えば幅が20μm、高さが10μmからなる
断面積200μm2程度の微小空間をなす流路を形成し
て前記メンブラン(ブリッジ)3上に平行に架設され
る。
【0013】尚、これらのマイクロチャネル5a,5b
は、上記メンブラン(ブリッジ)3の上から前記半導体
基板1上の前記凹部2を挟む領域までそれぞれ延ばして
形成される。そしてこれらの各マイクロチャネル5a,
5bは、図3にその断面構造を示すように該半導体基板
1に穿たれた透孔からなるインレット6およびアウトレ
ット7にそれぞれ結合され、上記インレット6からそれ
ぞれ導入される流体をアウトレット7に導く流路を形成
する。これらのインレット6およびアウトレット7につ
いては、その圧損とマイクロチャネル5a,5bに対す
るアライメント性等を考慮して、図3に模式的に示すよ
うにテーパー状に形成することが望ましい。このような
インレット6およびアウトレット7をテーパー状に加工
するには、例えばこれらのインレット6およびアウトレ
ット7が形成されるSi基板を部分的に異方性エッチン
グするようにすれば良い。
【0014】ところでこの実施形態においては、図2に
示すように前記半導体基板1には3つのインレット6
a,6b,6cと1つのアウトレット7とが設けられてお
り、上記2つのマイクロチャネル5a,5bは、その下
流側において合流部を介して1つの流路にまとめられて
アウトレット7に連結されている。また2つのマイクロ
チャネル5a,5bは、その上流側において分流部を介
して第1のインレット6aに共通に連結され、また第2
のインレット6b,6cは上記分流部の下流側において
それぞれ合流部を介してマイクロチャネル5aに連結さ
れている。
【0015】そして第1のインレット6aを介して導入
された流体は、2つのマイクロチャネル5a,5bに分
流されてそれぞれ通流され、また第2のインレット6
b,6cを介してそれぞれ導入された流体(反応試薬)
はマイクロチャネル5a,5bにだけそれぞれ導入され
るようになっている。尚、インレット6aには被検出流
体が導入され、インレット6bには上記被検出流体に反
応させるべき反応試薬が、またインレット6cには上記
反応試薬に近い流体特性を持ち、前記被検出流体とは反
応することのない流体(ダミー流体)が、それぞれ同じ
流量だけ導入される。
【0016】この結果、一方のマイクロチャネル5aに
は2つのインレット6a,6bを介してそれぞれ導入さ
れた流体(被検出流体と反応試薬)が混合され、所定の
反応が促された状態で通流され、また他方のマイクロチ
ャネル5bには2つのインレット6a,6cを介してそ
れぞれ導入された流体(被検出流体とダミー流体)が混
合されて通流される。そして前記薄膜温度センサ4a,
4bは、上記各マイクロチャネル5a,5bにそれぞれ
流れる流体の温度、即ち、第1の薄膜温度センサ4aは
被検出流体と反応試薬との反応に伴う反応温度を検出
し、また第2の薄膜温度センサ4bは被検出流体とダミ
ー流体との反応を伴うことのない温度を検出するものと
なっている。
【0017】尚、上述したようにメンブラン(ブリッ
ジ)3に2つの薄膜温度センサ4a,4bを形成し、更
にこれらの薄膜温度センサ4a,4bの上にそれぞれマ
イクロチャネル5a,5bを形成した半導体基板1の表
面側は、図3に示すように所定の凹部空間8aを形成し
たカバー体8により覆われる。このカバー体8は、上記
薄膜温度センサ4a,4bを主体とするセンシング部を
囲繞する内部空間8aを形成してその外部と隔離し、前
述したマイクロチャネル5a,5b等を機械的に保護す
ると共に、薄膜温度センサ4a,4bが外部環境の変化
の影響を受け難くする役割を担う。また上記カバー体8
の周縁部には、微小な溝等からなる連通部9が設けられ
ている。この連通部9は、水等の進入を防ぎ得る大きさ
のもので、該カバー体8が形成する内部空間8aとその
外部(外界)との間で空気だけを通流することで、その
内部空間8aと外部とを圧力的に平衡化する役割を担
う。
【0018】更に前記半導体基板1の周縁部には、前述
した薄膜温度センサ4a,4bとは独立して、第3の薄
膜温度センサ4cが設けられる。この第3の薄膜温度セ
ンサ4cは、半導体基板1を通して外部環境の温度を検
出するもので、例えば前述した薄膜温度センサ4a,4
bにより検出される温度(被検出流体と反応試薬との反
応温度)を外部環境に応じて補正する為に利用される。
【0019】ところで反応試薬とダミー流体とは、別々
の系から反応熱検出器に導入されるので、これらの各温
度自体が異なっている可能性がある。しかも各マイクロ
チャネル5a,5bにそれぞれ設けた薄膜温度センサ4
a,4bにも、その測温特性にバラツキがある可能性も
ある。従って実際的には、例えばインレット6aから被
検出流体(サンプル)を導入しない状態においてインレ
ット6b,6cからそれぞれ反応試薬とダミー流体とを
同じ流量ずつ流し、インレット6aからの被検出流体の
導入をオン・オフ制御する。そして被検出流体の導入を
オン・オフしたときに前記各薄膜温度センサ4a,4b
にてそれぞれ検出される温度から、反応試薬とダミー流
体との温度差や薄膜温度センサ4a,4bの測温特性の
バラツキを補正するようにすれば良い。
【0020】ちなみにこの反応熱検出器に組み込まれる
温度センシング回路は、例えば図4に示すように、メン
ブラン(ブリッジ)3に形成されてチャネル5a,5b
を通流する流体の温度をそれぞれ検出する第1および第
2の薄膜温度センサ4a,4bの各出力の差分を、その
温度差として求める差動増幅器11を備える。そしてこ
の差動増幅器11の出力(温度差)を、被検出流体(サ
ンプル)を導入した状態においては第1のサンプルホー
ルド回路12aを用いて検出し、また被検出流体(サン
プル)を導入しない状態においては第2のサンプルホー
ルド回路12bを用いて検出する。その上で温度補正回
路13において第1のサンプルホールド回路12aの出
力を第2のサンプルホールド回路12bの出力にて補正
し、更には前記第3の薄膜温度センサ4cにより検出さ
れた環境温度に応じて補正して、その検出出力(温度
差)を求めるように構成される。そしてマイクロチャネ
ル5a内において生じる被検出流体と反応試薬との反応
に伴う、例えばmKオーダ、若しくはそれ以下の微小な
反応熱を、前記各薄膜温度センサ4a,4bにより検出
される温度差として高精度に検出するものとなってい
る。
【0021】かくして上述した如く構成された反応熱検
出器(反応熱検出装置)によれば、2つの薄膜温度セン
サ4a,4bは、半導体基板1に穿たれた凹部2を跨い
で形成されて該半導体基板1から熱的に絶縁されたメン
ブラン(ブリッジ)3に形成されており、またこれらの
薄膜温度センサ4a,4bを互いに熱的に分離して対称
に設けている。そして前述した2つのチャネル5a,5
bは、上記各薄膜温度センサ4a,4bの上を通ってそ
れぞれ設けられているので、前記各薄膜温度センサ4
a,4bは上記2つのチャネル5a,5bにそれぞれ通流
する流体の温度だけをそれぞれ検出する。従って前述し
たように一方のマイクロチャネル5aに被検出流体と反
応試薬とを混合した流体を通流し、他方のマイクロチャ
ネル5bに被検出流体とダミー流体とを混合して通流さ
せることで、前記各薄膜温度センサ4a,4bにより上
記被検出流体と反応試薬との反応に伴う微小な反応熱
と、被検出流体とダミー流体の温度、ひいてはその温度
差を高精度に検出することが可能となる。
【0022】特に薄膜温度センサ4a,4bを主体とす
るセンシング部が、カバー体8により覆われて外部環境
とは隔離された状態にあり、しかも前述したようにメン
ブラン(ブリッジ)3に設けられて外部から熱的に絶縁
された状態にあるので、マイクロチャネル5a内の微小
空間において生じる被検出流体と反応試薬との反応に伴
う反応熱が微小であっても、その反応熱を外乱要因に左
右されることなしに高精度に検出することが可能とな
る。特にマイクロチャネル5bに流れる被検出流体とダ
ミー流体の温度を基準として、その温度差として上記被
検出流体と反応試薬との反応熱を検出するので、その検
出精度を十分に高めることが可能となる等の効果が奏せ
られる。従って微小空間において生じる被検出流体と反
応試薬との反応に伴う微小な反応熱を高精度に検出する
ことが可能となり、種々の流体分析に大きく寄与する。
【0023】ちなみに上述した構造の反応熱検出器を製
作するに際しては、例えば先ず図5(a)に示すようにS
i等の半導体基板1上に窒化シリコン(SiNx)膜20
を堆積形成し、この絶縁性薄膜20上に図5(b)に示す
ように第1および第2の薄膜温度センサ4a,4bをな
すPtの薄膜21を蒸着形成する。このPt薄膜21につ
いては、パターニングによりメンブラン(ブリッジ)3
を形成する部位の、例えば中央部に設ける。その後、図
5(c)に示すようにその全面を覆って更にSiNx膜22
を形成する。
【0024】次いで図5(d)に示すように上記SiNx膜
22上に、所定の流路断面積を有するチャネル5a,5
bを形成する為の犠牲層としてAl層23を形成する。
このAl層23は、前記Pt薄膜21の上部に位置付けて
前記メンブラン(ブリッジ)3を形成する部位に、該メ
ンブラン(ブリッジ)3を通過するように、前述した図
2に示すパターンを形成して設けられる。しかる後、図
5(e)に示すように、Al層23の全体を覆ってチャネ
ル5a,5bを形成するSiNx膜24を形成する。この
段階において上記SiNx膜20,22に、後述するよう
にチャネル5a,5bの下部に凹部2を穿いてメンブラ
ン(ブリッジ)3を形成する為のエッチング用の開口部
(図示せず)を、メンブラン(ブリッジ)3を形成する
部位の側部に形成しておく。
【0025】しかる後、前記半導体基板1の下面にSi
Nx膜25を形成し、このSiNx膜25をバターニング
して半導体基板1を選択的にエッチングする為の開口を
形成する。そして図5(f)に示すようにSiNx膜25を
マスクとして半導体基板1をその下面側からエッチング
して、該半導体基板1にインレット6a,6b,6c、お
よびアウトレット7をそれぞれ形成する為の孔26をそ
れぞれ形成する。次いでこのSiからなる半導体基板1
のエッチングに引き続いて、図5(g)に示すように該半
導体基板1の裏面側から前記Al層23に到達するまで
前述したSiNx膜20,22を順にエッチングして前記
孔26を掘り下げて、インレット6a,6b,6cおよび
アウトレット7をそれぞれ形成する。
【0026】その後、半導体基板1の表面側に設けたS
iNx膜20,22をマスクとし、該SiNx膜20,22に
設けた開口部を介して半導体基板1を異方性エッチング
して図5(h)に示すように前記第1および第2の薄膜温
度センサ4a,4bをなすPtの薄膜21の下方に、前述
したメンブラン(ブリッジ)3を形成する凹部2を形成
する。次いで前記インレット6a,6b,6cおよびアウ
トレット7をそれぞれなす孔26を通して、前述したA
l層23をエッチング除去し、図5(i)に示すようにメ
ンブラン(ブリッジ)3上に、前記SiNx膜24にて囲
まれたチャネル5a,5bを形成する。
【0027】尚、チャネル5a,5bを覆ってカバー体
8を設ける場合には、前記薄膜温度センサ4a,4bの
各電極リード(図示せず)を半導体基板1の裏面側から
取り出すように電極成形しておく。その後、別工程にお
いて別の半導体基板をエッチング加工して製作され、前
述した貫通孔9を備えたカバー体8を、上記半導体基板
1の上面に接合して図3に示す断面構造の反応熱検出器
を完成させる。尚、半導体基板1とカバー体8との接合
については、例えばその接合面にAu膜をそれぞれ設け
ておき、これらの各Au膜を互いに接合するようにすれ
ば良い。
【0028】このように本発明に係る反応熱検出器は、
半導体基板に対するエッチング処理や、CVD(chemic
al vapor deposition)等の薄膜成長を用いたマイクロ
マシンニング技術を用いて比較的簡単に製作することが
できる。しかも薄膜温度センサ4a,4bを形成したメ
ンブラン(ブリッジ)3を、半導体基板1とカバー体8
とにより形成される内部空間に埋め込むことができるの
で、外力の影響を受けることのない構造的に優れたもの
とすることができる等の利点がある。
【0029】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えばここでは凹部2を跨ぐブリッジ
3を形成し、このブリッジ3上に薄膜温度センサ4a,
4bを形成したが、半導体基板1の中央部に薄膜ダイヤ
フラムを形成し、このダイヤフラム上に薄膜温度センサ
4a,4bを形成することも可能である。また薄膜温度
センサ4a,4bとして上述したPtからなる測温抵抗体
を形成することのみならず、サーモパイル(熱電対)の
温接点と冷接点と2つの薄膜温度センサ4a,4bとし
て形成することも可能である。更にはマイクロチャネル
5a,5bに連通させるインレット6a,6bおよびアウ
トレット7を、カバー体8側に設けるようにすることも
可能である。また薄膜温度センサ4a,4bに対する電
極取出についても特に限定されず、種々の仕様に合わせ
れば良い。
【0030】またここでは2つのマイクロチャネル5
a,5bを形成し、各マイクロチャネル5a,5bを通流
させる流体の温度を計測するものとしたが、3つ以上の
マイクロチャネルを平行に形成して各マイクロチャネル
を流れる流体の温度をそれぞれ計測するように反応熱検
出器を構成することも可能である。またダミー流体を用
いない場合には、2つのマイクロチャネル5a,5bの
一方に、被検出流体とその反応試薬との混合流体を通流
させ、他方のマイクロチャネルには被検出流体だけを通
流させてその温度差を検出するようにしても良い。その
他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、半
導体基板と熱的に絶縁して形成された薄膜状のメンブラ
ンまたはブリッジに複数の薄膜温度センサを設け、これ
らの各薄膜温度センサ上にそれぞれ流体を導く複数のマ
イクロチャネルを形成して各マイクロチャネルにそれぞ
れ通流させる流体の温度を検出するので、微小空間にお
ける被検出流体と反応試薬との反応に伴う微小な反応熱
を高精度に、しかも容易に検出することができる。従っ
てバイオ・ケミカル反応等に伴う微小な反応熱を検出し
て、その性質を分析したり、特定の物質を抽出する等の
用途に多大なる効果が奏せられる。しかも外部環境の影
響を受けることなしに、その反応熱を高精度に検出する
ことができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る反応熱検出器の要部
概略構成を示す部分断面化した斜視図。
【図2】図1に示す反応熱検出器における薄膜温度セン
サとマイクロチャネルの配置構造を示す平面図。
【図3】図1に示す反応熱検出器の概略構造を示す断面
図。
【図4】図1に示す反応熱検出器に組み込まれる温度セ
ンシング回路の例を示す図。
【図5】図1に示す反応熱検出器の概略的な製造過程の
例を分解して示す図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 凹部 3 薄膜状のメンブラン(ブリッジ) 4a,4b 薄膜温度センサ 5a,5b マイクロチャネル 6a,6b インレット 7 アウトレット 8 カバー体 9 連通部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に該半導体基板と熱的に絶縁
    して形成された薄膜状のメンブランまたはブリッジと、 このメンブランまたはブリッジに設けられた複数の薄膜
    温度センサと、 前記メンブランまたはブリッジを経由して前記半導体基
    板に形成されて前記各薄膜温度センサ上にそれぞれ流体
    を導く複数のマイクロチャネルと、 これらのマイクロチャネルにそれぞれ流体を通流させる
    為のインレットおよびアウトレットとを具備したことを
    特徴とする反応熱検出器。
  2. 【請求項2】 前記インレットおよびアウトレットは、
    前記各マイクロチャネルにそれぞれ連通して前記半導体
    基板の裏面側に設けられるものである請求項1に記載の
    反応熱検出器。
  3. 【請求項3】 前記薄膜状のメンブランまたはブリッジ
    は、前記半導体基板に形成された凹部を跨いで設けられ
    るものである請求項1に記載の反応熱検出器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の反応熱検出器におい
    て、 更に前記半導体基板の前記複数のマイクロチャネルを形
    成した面側を覆うカバー体を備え、該カバー体は、その
    内部空間と外部とを繋ぐ連通部を備えることを特徴とす
    る反応熱検出器。
  5. 【請求項5】 前記インレットは、被検出流体が導入さ
    れる第1のインレットと上記被検出流体に対する反応試
    薬が導入される第2のインレットとを備え、 前記マイクロチャネルは、その一方に上記第1および第
    2のインレットからそれぞれ導入された前記被検出流体
    とその反応試薬との混合流体を導き、他方のマイクロチ
    ャネルに前記第1のインレットから導入された被検出流
    体だけを導く流路を形成したものである請求項1に記載
    の反応熱検出器。
  6. 【請求項6】 前記インレットは、被検出流体が導入さ
    れる第1のインレットと、上記被検出流体に対する反応
    試薬およびこの反応試薬と流体特性を同じくし、前記被
    検出流体と反応することのないダミー流体がそれぞれ導
    入される2つの第2のインレットとを備え、 前記マイクロチャネルは、その一方に上記第1および第
    2のインレットからそれぞれ導入された前記被検出流体
    とその反応試薬との混合流体を導き、他方のマイクロチ
    ャネルに前記第1のインレットから導入された被検出流
    体と前記ダミー流体との混合流体を導く流路を形成した
    ものである請求項1に記載の反応熱検出器。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の反応熱検出器
    と、前記第1のインレットに対する前記被検出流体の導
    入をオン・オフ制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とする反応熱検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の反応熱検出装置におい
    て、 更に前記第1のインレットへの前記被検出流体の導入停
    止時に前記薄膜温度センサにより検出される温度に基づ
    いて、前記被検出流体の導入時に前記薄膜温度センサに
    より検出される温度を補正する手段を備えることを特徴
    とする反応熱検出装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記第1のインレット
    に対する前記被検出流体の導入を所定の周期でオン・オ
    フするものである請求項7に記載の反応熱検出装置。
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