JP2003035324A - 摩擦係合装置 - Google Patents
摩擦係合装置Info
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- JP2003035324A JP2003035324A JP2001221225A JP2001221225A JP2003035324A JP 2003035324 A JP2003035324 A JP 2003035324A JP 2001221225 A JP2001221225 A JP 2001221225A JP 2001221225 A JP2001221225 A JP 2001221225A JP 2003035324 A JP2003035324 A JP 2003035324A
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- friction
- diameter cylindrical
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストにて、リターンスプリングを保持す
るスナップリングを回転させることのない摩擦係合装置
を提供する。 【解決手段】 摩擦プレート67が係合する係合溝66
が形成された大径筒体16と、大径筒体16の内部に相
対回転自在に配置され、摩擦プレート69が係合する係
合溝65が形成された小径筒体37とを有する摩擦係合
装置であって、大径筒体16に装着されたシリンダ73
に組み込まれ、摩擦プレート67,69に押圧力を加え
るピストン74と、一部に切り欠き部が形成されて大径
筒体16に係合されたスナップリング80とピストン7
4との間に装着され、ピストン74を戻す方向にばね力
を加えるリターンスプリング77とを有する。大径筒体
16に回転を制止される固定リング82を有し、スナッ
プリング80とリターンスプリング77との間に配置
し、スナップリング80に回転を伝達しない。
るスナップリングを回転させることのない摩擦係合装置
を提供する。 【解決手段】 摩擦プレート67が係合する係合溝66
が形成された大径筒体16と、大径筒体16の内部に相
対回転自在に配置され、摩擦プレート69が係合する係
合溝65が形成された小径筒体37とを有する摩擦係合
装置であって、大径筒体16に装着されたシリンダ73
に組み込まれ、摩擦プレート67,69に押圧力を加え
るピストン74と、一部に切り欠き部が形成されて大径
筒体16に係合されたスナップリング80とピストン7
4との間に装着され、ピストン74を戻す方向にばね力
を加えるリターンスプリング77とを有する。大径筒体
16に回転を制止される固定リング82を有し、スナッ
プリング80とリターンスプリング77との間に配置
し、スナップリング80に回転を伝達しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用の自動変速機
などの動力伝達系に組み込まれてクラッチやブレーキを
構成する摩擦係合装置に関する。
などの動力伝達系に組み込まれてクラッチやブレーキを
構成する摩擦係合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン出力を駆動車輪に伝達する動力
伝達系は、発進クラッチ、変速機、推進軸、終減速装置
などの種々の装置によって構成される。車両の走行状態
に応じて自動的に変速操作を行う自動変速機には、変速
機構としてプラネタリギヤなどを有し走行状態に応じて
所定の変速段に切り換えるようにした遊星歯車式の自動
変速機と、変速比を走行状態に応じて無段階に設定する
無段変速機(CVT)とがある。
伝達系は、発進クラッチ、変速機、推進軸、終減速装置
などの種々の装置によって構成される。車両の走行状態
に応じて自動的に変速操作を行う自動変速機には、変速
機構としてプラネタリギヤなどを有し走行状態に応じて
所定の変速段に切り換えるようにした遊星歯車式の自動
変速機と、変速比を走行状態に応じて無段階に設定する
無段変速機(CVT)とがある。
【0003】自動変速機には動力伝達経路を選択して変
速段を設定するために、複数枚の環状の摩擦プレートを
有する摩擦係合装置が組み込まれている。大径のクラッ
チドラムと、この内部に配置された小径のクラッチハブ
との間に摩擦プレートが装着された摩擦係合装置は、摩
擦プレートを係合させるとクラッチドラムとクラッチハ
ブとが締結されて回転動力を伝達することになり、クラ
ッチと言われる。一方、トランスミッションケースなど
の固定された大径の筒体と、この内部に配置された小径
のブレーキハブとの間に摩擦プレートが装着された摩擦
係合装置は、摩擦プレートを係合させるとブレーキハブ
は固定されることになり、ブレーキと言われる。
速段を設定するために、複数枚の環状の摩擦プレートを
有する摩擦係合装置が組み込まれている。大径のクラッ
チドラムと、この内部に配置された小径のクラッチハブ
との間に摩擦プレートが装着された摩擦係合装置は、摩
擦プレートを係合させるとクラッチドラムとクラッチハ
ブとが締結されて回転動力を伝達することになり、クラ
ッチと言われる。一方、トランスミッションケースなど
の固定された大径の筒体と、この内部に配置された小径
のブレーキハブとの間に摩擦プレートが装着された摩擦
係合装置は、摩擦プレートを係合させるとブレーキハブ
は固定されることになり、ブレーキと言われる。
【0004】無段変速機には発進装置からの回転動力を
正方向と逆方向とに切り換えるための前後進切換装置が
設けられており、この前後進切換装置は遊星歯車機構の
動力回転方向を切り換えるために、クラッチとブレーキ
が設けられている。四輪駆動車の動力伝達系には、前輪
と後輪とに駆動力を配分するために、センタディファレ
ンシャル装置が使用されており、このセンタディファレ
ンシャル装置にも摩擦係合装置が組み込まれるものがあ
る。
正方向と逆方向とに切り換えるための前後進切換装置が
設けられており、この前後進切換装置は遊星歯車機構の
動力回転方向を切り換えるために、クラッチとブレーキ
が設けられている。四輪駆動車の動力伝達系には、前輪
と後輪とに駆動力を配分するために、センタディファレ
ンシャル装置が使用されており、このセンタディファレ
ンシャル装置にも摩擦係合装置が組み込まれるものがあ
る。
【0005】摩擦係合装置は、摩擦プレートを係合状態
にするために油圧によって作動するピストンやプランジ
ャを有し、ピストンによって摩擦プレートを軸方向に押
圧すると係合状態となる。一方、ピストンの油圧を開放
して摩擦プレートの係合状態を解除する際に、ピストン
を押し戻すためにリターンスプリングがピストンの前方
側に配置されており、リターンスプリングの一端はピス
トンに当接し、他端はスナップリングにリテーナを介し
て当接している。スナップリングは一部が切り欠かれた
環状のばね材からなり、ドラムの内周面に形成された環
状溝の中に収縮されて組み込まれ、径方向に拡張するば
ね力を有している。
にするために油圧によって作動するピストンやプランジ
ャを有し、ピストンによって摩擦プレートを軸方向に押
圧すると係合状態となる。一方、ピストンの油圧を開放
して摩擦プレートの係合状態を解除する際に、ピストン
を押し戻すためにリターンスプリングがピストンの前方
側に配置されており、リターンスプリングの一端はピス
トンに当接し、他端はスナップリングにリテーナを介し
て当接している。スナップリングは一部が切り欠かれた
環状のばね材からなり、ドラムの内周面に形成された環
状溝の中に収縮されて組み込まれ、径方向に拡張するば
ね力を有している。
【0006】摩擦プレートは、それぞれハブやドラムの
筒体に形成される係合溝に装着されており、押圧時には
軸方向に摺動し圧接されるため、係合溝と摩擦プレート
との間には摺動隙間が設けられている。したがって、摩
擦係合装置を締結させる際にピストンにより摩擦プレー
トを係合させると、摺動隙間の分だけ摩擦プレートが筒
体に対して相対的にずれ回転することになる。この回転
力がピストンおよびリターンスプリングを介してスナッ
プリングに伝達される。
筒体に形成される係合溝に装着されており、押圧時には
軸方向に摺動し圧接されるため、係合溝と摩擦プレート
との間には摺動隙間が設けられている。したがって、摩
擦係合装置を締結させる際にピストンにより摩擦プレー
トを係合させると、摺動隙間の分だけ摩擦プレートが筒
体に対して相対的にずれ回転することになる。この回転
力がピストンおよびリターンスプリングを介してスナッ
プリングに伝達される。
【0007】このとき、回転力がスナップリングのばね
力を上回ると、スナップリングは溝内で回転して滑り、
摺動面から金属粉など異物が発生するおそれがある。ま
た、スナップリングにバリやカエリなどが発生している
場合には、回転力がスナップリングの合口を狭くし、ス
ナップリングの径を縮小するように作用することがあ
る。スナップリングの収縮量が大きくなると、スナップ
リングは溝から脱落するおそれがある。
力を上回ると、スナップリングは溝内で回転して滑り、
摺動面から金属粉など異物が発生するおそれがある。ま
た、スナップリングにバリやカエリなどが発生している
場合には、回転力がスナップリングの合口を狭くし、ス
ナップリングの径を縮小するように作用することがあ
る。スナップリングの収縮量が大きくなると、スナップ
リングは溝から脱落するおそれがある。
【0008】このようなスナップリングの回転力伝達に
伴なう不具合を改善するために、張力の高いスナップリ
ングを用いてスナップリングの回転を防止する摩擦係合
装置や、たとえば特開2000-84751号公報に開示されるよ
うに、スナップリングに廻り止めの突起を形成し、スナ
ップリングの回転を防止する摩擦係合装置が開発されて
いる。
伴なう不具合を改善するために、張力の高いスナップリ
ングを用いてスナップリングの回転を防止する摩擦係合
装置や、たとえば特開2000-84751号公報に開示されるよ
うに、スナップリングに廻り止めの突起を形成し、スナ
ップリングの回転を防止する摩擦係合装置が開発されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】張力の高いスナップリ
ングにあっては、必要機能以上の張力を有し、廻り止め
を形成されるスナップリングにあっては、円周方向に装
着位置が限定されるため、動力伝達系の組立作業におい
て、スナップリングの組付け作業性が悪化して作業工数
の増加につながっていた。また、リターンスプリングの
移動を軸方向に規制するという本来の機能以上のスナッ
プリングにする必要があるため、価格も高くなってい
た。
ングにあっては、必要機能以上の張力を有し、廻り止め
を形成されるスナップリングにあっては、円周方向に装
着位置が限定されるため、動力伝達系の組立作業におい
て、スナップリングの組付け作業性が悪化して作業工数
の増加につながっていた。また、リターンスプリングの
移動を軸方向に規制するという本来の機能以上のスナッ
プリングにする必要があるため、価格も高くなってい
た。
【0010】本発明の目的は、低コストにて、スナップ
リングを回転させることのない摩擦係合装置を提供する
ことにある。
リングを回転させることのない摩擦係合装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の摩擦係合装置
は、複数の摩擦プレートが係合する係合溝が内周面に形
成された大径筒体と、前記大径筒体の内部に相対回転自
在に配置され、複数の摩擦プレートが係合する係合溝が
外周面に形成された小径筒体とを有する摩擦係合装置で
あって、前記大径筒体に装着されたシリンダに組み込ま
れ、前記摩擦プレートに押圧力を加えるピストンと、一
部に切り欠き部が形成されて前記大径筒体に係合された
スナップリングと前記ピストンとの間に装着され、前記
ピストンを戻す方向にばね力を加えるばね部材と、前記
ピストンに設けられ、前記大径筒体の係合溝に係合する
制止部とを有することを特徴とする。
は、複数の摩擦プレートが係合する係合溝が内周面に形
成された大径筒体と、前記大径筒体の内部に相対回転自
在に配置され、複数の摩擦プレートが係合する係合溝が
外周面に形成された小径筒体とを有する摩擦係合装置で
あって、前記大径筒体に装着されたシリンダに組み込ま
れ、前記摩擦プレートに押圧力を加えるピストンと、一
部に切り欠き部が形成されて前記大径筒体に係合された
スナップリングと前記ピストンとの間に装着され、前記
ピストンを戻す方向にばね力を加えるばね部材と、前記
ピストンに設けられ、前記大径筒体の係合溝に係合する
制止部とを有することを特徴とする。
【0012】本発明の摩擦係合装置は、複数の摩擦プレ
ートが係合する係合溝が内周面に形成された大径筒体
と、前記大径筒体の内部に相対回転自在に配置され、複
数の摩擦プレートが係合する係合溝が外周面に形成され
た小径筒体とを有する摩擦係合装置であって、前記大径
筒体に装着されたシリンダに組み込まれ、前記摩擦プレ
ートに押圧力を加えるピストンと、一部に切り欠き部が
形成されて前記大径筒体に係合されたスナップリングと
前記ピストンとの間に装着され、前記ピストンを戻す方
向にばね力を加えるばね部材と、前記シリンダに固定さ
れ、前記ピストンに形成されたガイド孔内に軸方向に摺
動自在に嵌合するガイドピンとを有することを特徴とす
る。
ートが係合する係合溝が内周面に形成された大径筒体
と、前記大径筒体の内部に相対回転自在に配置され、複
数の摩擦プレートが係合する係合溝が外周面に形成され
た小径筒体とを有する摩擦係合装置であって、前記大径
筒体に装着されたシリンダに組み込まれ、前記摩擦プレ
ートに押圧力を加えるピストンと、一部に切り欠き部が
形成されて前記大径筒体に係合されたスナップリングと
前記ピストンとの間に装着され、前記ピストンを戻す方
向にばね力を加えるばね部材と、前記シリンダに固定さ
れ、前記ピストンに形成されたガイド孔内に軸方向に摺
動自在に嵌合するガイドピンとを有することを特徴とす
る。
【0013】本発明の摩擦係合装置は、複数の摩擦プレ
ートが係合する係合溝が内周面に形成された大径筒体
と、前記大径筒体の内部に相対回転自在に配置され、複
数の摩擦プレートが係合する係合溝が外周面に形成され
た小径筒体とを有する摩擦係合装置であって、前記大径
筒体に装着されたシリンダに組み込まれ、前記摩擦プレ
ートに押圧力を加えるピストンと、一部に切り欠き部が
形成されて前記大径筒体に係合されたスナップリングと
前記ピストンとの間に装着され、前記ピストンを戻す方
向にばね力を加えるばね部材と、前記スナップリングと
前記ばね部材との間に配置され、前記大径筒体に固定さ
れる固定リングとを有することを特徴とする。
ートが係合する係合溝が内周面に形成された大径筒体
と、前記大径筒体の内部に相対回転自在に配置され、複
数の摩擦プレートが係合する係合溝が外周面に形成され
た小径筒体とを有する摩擦係合装置であって、前記大径
筒体に装着されたシリンダに組み込まれ、前記摩擦プレ
ートに押圧力を加えるピストンと、一部に切り欠き部が
形成されて前記大径筒体に係合されたスナップリングと
前記ピストンとの間に装着され、前記ピストンを戻す方
向にばね力を加えるばね部材と、前記スナップリングと
前記ばね部材との間に配置され、前記大径筒体に固定さ
れる固定リングとを有することを特徴とする。
【0014】本発明によれば、ピストンに制止部を設
け、大径筒体の係合溝に制止部を係合することにより、
摩擦プレートから発生する回転力がスナップリングに伝
達されることはなく、スナップリングに回転防止の機能
を追加する必要がないため、低コストにてスナップリン
グが回転することのない摩擦係合装置を提供することが
できる。
け、大径筒体の係合溝に制止部を係合することにより、
摩擦プレートから発生する回転力がスナップリングに伝
達されることはなく、スナップリングに回転防止の機能
を追加する必要がないため、低コストにてスナップリン
グが回転することのない摩擦係合装置を提供することが
できる。
【0015】本発明によれば、大径筒体に固定されるシ
リンダにガイドピンを設け、ピストンのガイド孔にガイ
ドピンを摺動自在に嵌合することにより、摩擦プレート
から発生する回転力がスナップリングに伝達されること
はなく、スナップリングに回転防止の機能を追加する必
要がないため、低コストにてスナップリングが回転する
ことのない摩擦係合装置を提供することができる。
リンダにガイドピンを設け、ピストンのガイド孔にガイ
ドピンを摺動自在に嵌合することにより、摩擦プレート
から発生する回転力がスナップリングに伝達されること
はなく、スナップリングに回転防止の機能を追加する必
要がないため、低コストにてスナップリングが回転する
ことのない摩擦係合装置を提供することができる。
【0016】本発明によれば、スナップリングとばね部
材との間に、大径筒体に固定される固定リングを設ける
ことにより、摩擦プレートから発生する回転力がスナッ
プリングに伝達されることはなく、スナップリングに回
転防止の機能を追加する必要がないため、低コストにて
スナップリングが回転することのない摩擦係合装置を提
供することができる。
材との間に、大径筒体に固定される固定リングを設ける
ことにより、摩擦プレートから発生する回転力がスナッ
プリングに伝達されることはなく、スナップリングに回
転防止の機能を追加する必要がないため、低コストにて
スナップリングが回転することのない摩擦係合装置を提
供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である摩擦係合装置を複数有する自動変速機を示すス
ケルトン図である。この自動変速機はエンジン10に連
結される入力軸11と、入力軸11の同心軸上に設けら
れ、センタディファレンシャル装置12に連結される出
力軸13とを有しており、センタディファレンシャル装
置12と駆動輪とを連結する前輪出力軸14と後輪出力
軸15とを有している。入力軸11、出力軸13、前輪
出力軸14、および後輪出力軸15は車両の進行方向を
向いてトランスミッションケース16内に組み込まれて
おり、この自動変速機は縦置きに配置される4輪駆動用
の車両に適用される。
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である摩擦係合装置を複数有する自動変速機を示すス
ケルトン図である。この自動変速機はエンジン10に連
結される入力軸11と、入力軸11の同心軸上に設けら
れ、センタディファレンシャル装置12に連結される出
力軸13とを有しており、センタディファレンシャル装
置12と駆動輪とを連結する前輪出力軸14と後輪出力
軸15とを有している。入力軸11、出力軸13、前輪
出力軸14、および後輪出力軸15は車両の進行方向を
向いてトランスミッションケース16内に組み込まれて
おり、この自動変速機は縦置きに配置される4輪駆動用
の車両に適用される。
【0018】エンジン10のクランク軸17にはトルク
コンバータ18が連結され、トルクコンバータ18の出
力軸であるタービン軸19には入力軸11が接続されて
いる。入力軸11の端部にはリヤサンギヤ20が固定さ
れ、リヤサンギヤ20の径方向外方には、リヤキャリア
21に回転支持される複数のリヤピニオンギヤ22がリ
ヤサンギヤ20に噛み合って装着されている。また、リ
ヤサンギヤ20の径方向外方には、内周面に歯を有する
リヤリングギヤ23がリヤピニオンギヤ22に噛み合っ
て装着され、リヤサンギヤ20とリヤリングギヤ23と
は、リヤピニオンギヤ22を介して連結されている。こ
のようにリヤサンギヤ20、リヤリングギヤ23、およ
びリヤピニオンギヤ22によりリヤ遊星歯車列24が構
成される。
コンバータ18が連結され、トルクコンバータ18の出
力軸であるタービン軸19には入力軸11が接続されて
いる。入力軸11の端部にはリヤサンギヤ20が固定さ
れ、リヤサンギヤ20の径方向外方には、リヤキャリア
21に回転支持される複数のリヤピニオンギヤ22がリ
ヤサンギヤ20に噛み合って装着されている。また、リ
ヤサンギヤ20の径方向外方には、内周面に歯を有する
リヤリングギヤ23がリヤピニオンギヤ22に噛み合っ
て装着され、リヤサンギヤ20とリヤリングギヤ23と
は、リヤピニオンギヤ22を介して連結されている。こ
のようにリヤサンギヤ20、リヤリングギヤ23、およ
びリヤピニオンギヤ22によりリヤ遊星歯車列24が構
成される。
【0019】また、入力軸11にはフロントサンギヤ2
5が回転自在に設けられ、フロントサンギヤ25の径方
向外方には、フロントキャリア26に回転支持される複
数のフロントピニオンギヤ27がフロントサンギヤ25
に噛み合って装着されている。また、フロントサンギヤ
25の径方向外方には、内周面に歯を有するフロントリ
ングギヤ28がフロントピニオンギヤ27に噛み合って
装着され、フロントサンギヤ25とフロントリングギヤ
28とは、フロントピニオンギヤ27を介して連結され
ている。このようにフロントサンギヤ25、フロントリ
ングギヤ28、およびフロントピニオンギヤ27により
フロント遊星歯車列29が構成される。
5が回転自在に設けられ、フロントサンギヤ25の径方
向外方には、フロントキャリア26に回転支持される複
数のフロントピニオンギヤ27がフロントサンギヤ25
に噛み合って装着されている。また、フロントサンギヤ
25の径方向外方には、内周面に歯を有するフロントリ
ングギヤ28がフロントピニオンギヤ27に噛み合って
装着され、フロントサンギヤ25とフロントリングギヤ
28とは、フロントピニオンギヤ27を介して連結され
ている。このようにフロントサンギヤ25、フロントリ
ングギヤ28、およびフロントピニオンギヤ27により
フロント遊星歯車列29が構成される。
【0020】さらに、入力軸11にはクラッチドラム3
0が固定され、クラッチドラム30の径方向内方の入力
軸11には、フロントキャリア26に連結される高速ク
ラッチハブ31と、フロントサンギヤ25に連結される
後退クラッチハブ32とが回転自在に装着されている。
このクラッチドラム30と高速クラッチハブ31および
後退クラッチハブ32との間には、それぞれに複数枚の
摩擦プレート33,34が装着され、高速クラッチ35
および後退クラッチ36が構成されている。この摩擦プ
レート33,34を軸方向に押圧することにより、クラ
ッチドラム30と高速クラッチハブ31または後退クラ
ッチハブ32とは連結され、フロントキャリア26また
はフロントサンギヤ25は入力軸11と一体に回転す
る。
0が固定され、クラッチドラム30の径方向内方の入力
軸11には、フロントキャリア26に連結される高速ク
ラッチハブ31と、フロントサンギヤ25に連結される
後退クラッチハブ32とが回転自在に装着されている。
このクラッチドラム30と高速クラッチハブ31および
後退クラッチハブ32との間には、それぞれに複数枚の
摩擦プレート33,34が装着され、高速クラッチ35
および後退クラッチ36が構成されている。この摩擦プ
レート33,34を軸方向に押圧することにより、クラ
ッチドラム30と高速クラッチハブ31または後退クラ
ッチハブ32とは連結され、フロントキャリア26また
はフロントサンギヤ25は入力軸11と一体に回転す
る。
【0021】後退クラッチハブ32には、第1ブレーキ
ハブ37が固定され、第1ブレーキハブ37とトランス
ミッションケース16との間には、複数枚の摩擦プレー
ト39が装着され、第1ブレーキ40が構成されてい
る。この摩擦プレート39を押圧すると、第1ブレーキ
ハブ37はトランスミッションケース16に固定される
ため、フロントサンギヤ25の回転は制止される。
ハブ37が固定され、第1ブレーキハブ37とトランス
ミッションケース16との間には、複数枚の摩擦プレー
ト39が装着され、第1ブレーキ40が構成されてい
る。この摩擦プレート39を押圧すると、第1ブレーキ
ハブ37はトランスミッションケース16に固定される
ため、フロントサンギヤ25の回転は制止される。
【0022】フロントキャリア26には、低速クラッチ
ドラム41が固定され、リヤリングギヤ23の外周面に
は、低速クラッチハブ42が固定されている。低速クラ
ッチドラム41と低速クラッチハブ42との間には、複
数枚の摩擦プレート43が装着され、低速クラッチ44
が構成されている。この摩擦プレート43を押圧する
と、リヤリングギヤ23とフロントキャリア26とは連
結され一体に回転する。
ドラム41が固定され、リヤリングギヤ23の外周面に
は、低速クラッチハブ42が固定されている。低速クラ
ッチドラム41と低速クラッチハブ42との間には、複
数枚の摩擦プレート43が装着され、低速クラッチ44
が構成されている。この摩擦プレート43を押圧する
と、リヤリングギヤ23とフロントキャリア26とは連
結され一体に回転する。
【0023】低速クラッチドラム41の端部には、トラ
ンスミッションケース16にワンウェイクラッチ45を
介して連結される第2ブレーキハブ46が固定され、第
2ブレーキハブ46とトランスミッションケース16と
の間には、複数枚の摩擦プレート48が装着され、第2
ブレーキ49が構成されている。この摩擦プレート48
を押圧すると、第2ブレーキハブ46はトランスミッシ
ョンケース16に固定されるため、フロントキャリア2
6が固定されて、フロントピニオンギヤ27の公転運動
は制止される。また、第2ブレーキハブ46はワンウェ
イクラッチ45を介してトランスミッションケース16
に連結されており、摩擦プレート48の押圧動作を解除
すると、フロントピニオンギヤ27の公転運動は一方向
にのみ行うことができる。
ンスミッションケース16にワンウェイクラッチ45を
介して連結される第2ブレーキハブ46が固定され、第
2ブレーキハブ46とトランスミッションケース16と
の間には、複数枚の摩擦プレート48が装着され、第2
ブレーキ49が構成されている。この摩擦プレート48
を押圧すると、第2ブレーキハブ46はトランスミッシ
ョンケース16に固定されるため、フロントキャリア2
6が固定されて、フロントピニオンギヤ27の公転運動
は制止される。また、第2ブレーキハブ46はワンウェ
イクラッチ45を介してトランスミッションケース16
に連結されており、摩擦プレート48の押圧動作を解除
すると、フロントピニオンギヤ27の公転運動は一方向
にのみ行うことができる。
【0024】2つの遊星歯車列24,29のフロントリ
ングギヤ28とリヤキャリア21とは連結され、リヤキ
ャリア21には出力軸13が連結されており、摩擦係合
装置である複数のクラッチ35,36,44および複数
のブレーキ40,49の締結および解除を制御すること
により、入力軸11の回転は2つの遊星歯車列24,2
9を介して出力軸13に伝達される。
ングギヤ28とリヤキャリア21とは連結され、リヤキ
ャリア21には出力軸13が連結されており、摩擦係合
装置である複数のクラッチ35,36,44および複数
のブレーキ40,49の締結および解除を制御すること
により、入力軸11の回転は2つの遊星歯車列24,2
9を介して出力軸13に伝達される。
【0025】出力軸13と出力軸13の同心軸上に設け
られる後輪出力軸15との間には、センタディファレン
シャル装置12が装着されている。このセンタディファ
レンシャル装置12は、複合遊星歯車式であり、出力軸
13の一端部には第1サンギヤ50が固定され、後輪出
力軸15には第2サンギヤ51が固定される。第1サン
ギヤ50と第2サンギヤ51との径方向外方には、第1
サンギヤ50と第2サンギヤ51とに噛み合う一体型の
ピニオンギヤ52が複数配置されており、キャリア53
に回転自在に支持されている。キャリア53の端部には
前輪駆動歯車58が一体に設けられ、これに前輪出力軸
14の一端部に設けられた前輪従動歯車59が噛み合っ
て前輪に動力が伝達される。
られる後輪出力軸15との間には、センタディファレン
シャル装置12が装着されている。このセンタディファ
レンシャル装置12は、複合遊星歯車式であり、出力軸
13の一端部には第1サンギヤ50が固定され、後輪出
力軸15には第2サンギヤ51が固定される。第1サン
ギヤ50と第2サンギヤ51との径方向外方には、第1
サンギヤ50と第2サンギヤ51とに噛み合う一体型の
ピニオンギヤ52が複数配置されており、キャリア53
に回転自在に支持されている。キャリア53の端部には
前輪駆動歯車58が一体に設けられ、これに前輪出力軸
14の一端部に設けられた前輪従動歯車59が噛み合っ
て前輪に動力が伝達される。
【0026】このような構成により、自動変速機の出力
がセンタディファレンシャル装置12の第1サンギヤ5
0に入力すると、一体型のピニオンギヤ52を介して第
2サンギヤ51と一体型のピニオンギヤ52を支持して
いるキャリア53とに動力が分配されて伝達し、前輪お
よび後輪共駆動することができる。このとき一体型のピ
ニオンギヤ52の回転により前後輪間の回転差は差動吸
収される。
がセンタディファレンシャル装置12の第1サンギヤ5
0に入力すると、一体型のピニオンギヤ52を介して第
2サンギヤ51と一体型のピニオンギヤ52を支持して
いるキャリア53とに動力が分配されて伝達し、前輪お
よび後輪共駆動することができる。このとき一体型のピ
ニオンギヤ52の回転により前後輪間の回転差は差動吸
収される。
【0027】また、後輪出力軸15には差動制限クラッ
チハブ54が固定され、キャリア53の端部には差動制
限クラッチドラム55が固定されている。差動制限クラ
ッチハブ54と差動制限クラッチドラム55との間に
は、複数枚の摩擦プレート56が装着され、差動制限ク
ラッチ57が構成されている。これにより前輪または後
輪がスリップして大きな差動回転が生じたときは、差動
制限クラッチ57が締結されて差動回転が抑制される。
チハブ54が固定され、キャリア53の端部には差動制
限クラッチドラム55が固定されている。差動制限クラ
ッチハブ54と差動制限クラッチドラム55との間に
は、複数枚の摩擦プレート56が装着され、差動制限ク
ラッチ57が構成されている。これにより前輪または後
輪がスリップして大きな差動回転が生じたときは、差動
制限クラッチ57が締結されて差動回転が抑制される。
【0028】このような自動変速機の動力伝達経路を選
択し、第1速〜第4速、および後退の変速を行うときに
締結される摩擦係合装置35,36,40,44,4
9,57について説明する。第1速の変速比が選択され
走行を行う場合は、低速クラッチ44が締結され、入力
軸11の回転はリヤ遊星歯車列24を介して減速され
る。このときリヤリングギヤ23は、ワンウェイクラッ
チ45を介してトランスミッションケース16に連結さ
れるために、加速時にはリヤリングギヤ23が固定さ
れ、リヤピニオンギヤ22がリヤサンギヤ20の周りを
公転して回転を出力軸13に伝達する。
択し、第1速〜第4速、および後退の変速を行うときに
締結される摩擦係合装置35,36,40,44,4
9,57について説明する。第1速の変速比が選択され
走行を行う場合は、低速クラッチ44が締結され、入力
軸11の回転はリヤ遊星歯車列24を介して減速され
る。このときリヤリングギヤ23は、ワンウェイクラッ
チ45を介してトランスミッションケース16に連結さ
れるために、加速時にはリヤリングギヤ23が固定さ
れ、リヤピニオンギヤ22がリヤサンギヤ20の周りを
公転して回転を出力軸13に伝達する。
【0029】第2速が選択される場合には、低速クラッ
チ44と第1ブレーキ40とが締結される。フロントサ
ンギヤ25が固定され、フロントキャリア26とリヤリ
ングギヤ23とが連結されるために、第1速に比べてリ
ヤリングギヤ23の回転だけ増速される。
チ44と第1ブレーキ40とが締結される。フロントサ
ンギヤ25が固定され、フロントキャリア26とリヤリ
ングギヤ23とが連結されるために、第1速に比べてリ
ヤリングギヤ23の回転だけ増速される。
【0030】第3速が選択される場合には、低速クラッ
チ44と高速クラッチ35とが締結される。入力軸11
とリヤリングギヤ23とは、高速クラッチ35および低
速クラッチ44を介して連結されるために、入力軸11
の回転がそのまま出力軸13に伝達される。
チ44と高速クラッチ35とが締結される。入力軸11
とリヤリングギヤ23とは、高速クラッチ35および低
速クラッチ44を介して連結されるために、入力軸11
の回転がそのまま出力軸13に伝達される。
【0031】第4速が選択される場合には、高速クラッ
チ35と第1ブレーキ40とが締結される。フロントサ
ンギヤ25が固定され、フロントキャリア26と入力軸
11が連結されるため、第3速に比べてフロントリング
ギヤ28の回転だけ増速される。
チ35と第1ブレーキ40とが締結される。フロントサ
ンギヤ25が固定され、フロントキャリア26と入力軸
11が連結されるため、第3速に比べてフロントリング
ギヤ28の回転だけ増速される。
【0032】そして、後退が選択される場合には、後退
クラッチ36と第2ブレーキ49とが締結される。入力
軸11とフロントサンギヤ25が連結され、フロントピ
ニオンギヤ27の公転運動が制止されるために、入力軸
11の回転はフロントリングギヤ28では反転され出力
軸13に伝達される。
クラッチ36と第2ブレーキ49とが締結される。入力
軸11とフロントサンギヤ25が連結され、フロントピ
ニオンギヤ27の公転運動が制止されるために、入力軸
11の回転はフロントリングギヤ28では反転され出力
軸13に伝達される。
【0033】このような自動変速機にあっては、摩擦係
合装置である複数のクラッチ35,36,44およびブ
レーキ40,49を締結することにより、入力軸11の
回転を変換してセンタディファレンシャル装置12に伝
達し、四輪駆動走行する摩擦係合装置である差動制限ク
ラッチ57を締結制御することにより四輪駆動の走行性
能が向上する。このため、走行状況に応じて常に摩擦係
合装置の締結制御が行われている。
合装置である複数のクラッチ35,36,44およびブ
レーキ40,49を締結することにより、入力軸11の
回転を変換してセンタディファレンシャル装置12に伝
達し、四輪駆動走行する摩擦係合装置である差動制限ク
ラッチ57を締結制御することにより四輪駆動の走行性
能が向上する。このため、走行状況に応じて常に摩擦係
合装置の締結制御が行われている。
【0034】図2は本発明の一実施の形態である摩擦係
合装置の一部を示す軸方向に沿う断面図であり、図3は
図2のA−Aに沿う摩擦係合装置の一部を示す断面図で
ある。また、図4は図2のB−Bに沿う摩擦係合装置の
一部を示す断面図であり、図5は図2のC−Cに沿う摩
擦係合装置の一部を示す断面図である。図2〜図5に示
す摩擦係合装置は、摩擦プレートを押圧されることで、
回転駆動する第1ブレーキハブ37が、トランスミッシ
ョンケース16と締結して停止する第1ブレーキ40で
ある。
合装置の一部を示す軸方向に沿う断面図であり、図3は
図2のA−Aに沿う摩擦係合装置の一部を示す断面図で
ある。また、図4は図2のB−Bに沿う摩擦係合装置の
一部を示す断面図であり、図5は図2のC−Cに沿う摩
擦係合装置の一部を示す断面図である。図2〜図5に示
す摩擦係合装置は、摩擦プレートを押圧されることで、
回転駆動する第1ブレーキハブ37が、トランスミッシ
ョンケース16と締結して停止する第1ブレーキ40で
ある。
【0035】小径筒体、つまり第1ブレーキハブ37に
は、外周面に軸方向に向けて複数の内側係合溝65が形
成されており、大径筒体、つまり第1ブレーキハブ37
の径方向外方に設けられるトランスミッションケース1
6には、内周面に軸方向に向けて複数の外側係合溝66
が形成されている。
は、外周面に軸方向に向けて複数の内側係合溝65が形
成されており、大径筒体、つまり第1ブレーキハブ37
の径方向外方に設けられるトランスミッションケース1
6には、内周面に軸方向に向けて複数の外側係合溝66
が形成されている。
【0036】外側係合溝66に装着される大径摩擦プレ
ート67は、薄板の円環形状からなる摩擦面67aを有
している。摩擦面67aの外周部には、外側係合溝66
に対応した複数の外側係合部67bが形成されており、
外側係合溝66に外側係合部67bが係合されること
で、大径摩擦プレート67はトランスミッションケース
16に支持される。また、図3に示すように、外側係合
溝66の幅は外側係合部67bの幅に比べて広く形成さ
れており、大径摩擦プレート67が軸方向に摺動できる
ように摺動隙間68が設けられている。
ート67は、薄板の円環形状からなる摩擦面67aを有
している。摩擦面67aの外周部には、外側係合溝66
に対応した複数の外側係合部67bが形成されており、
外側係合溝66に外側係合部67bが係合されること
で、大径摩擦プレート67はトランスミッションケース
16に支持される。また、図3に示すように、外側係合
溝66の幅は外側係合部67bの幅に比べて広く形成さ
れており、大径摩擦プレート67が軸方向に摺動できる
ように摺動隙間68が設けられている。
【0037】内側係合溝65に装着される小径摩擦プレ
ート69は、薄板の円環形状からなる摩擦面69aを有
している。図3に示すように摩擦面69aの内周部に
は、内側係合溝65に対応して複数の内側係合部69b
が形成されており、内側係合溝65に内側係合部69b
が係合されることで、小径摩擦プレート69は第1ブレ
ーキハブ37に支持される。また、図3に示すように、
内側係合溝65の幅は内側係合部69bの幅に比べて広
く形成されており、小径摩擦プレート69が軸方向に摺
動できるように摺動隙間70が設けられている。
ート69は、薄板の円環形状からなる摩擦面69aを有
している。図3に示すように摩擦面69aの内周部に
は、内側係合溝65に対応して複数の内側係合部69b
が形成されており、内側係合溝65に内側係合部69b
が係合されることで、小径摩擦プレート69は第1ブレ
ーキハブ37に支持される。また、図3に示すように、
内側係合溝65の幅は内側係合部69bの幅に比べて広
く形成されており、小径摩擦プレート69が軸方向に摺
動できるように摺動隙間70が設けられている。
【0038】複数の大径摩擦プレート67および小径摩
擦プレート69は、軸方向にそれぞれ交互に装着され、
複数装着された摩擦プレート67,69の両端には、軸
方向に移動を規制するストッパプレート71と、押圧荷
重を摩擦プレート67,69に伝達する押圧プレート7
2とが装着されている。したがって、押圧プレート72
をストッパプレート71に向けて押圧すると、摩擦プレ
ート67,69を圧接しトランスミッションケース16
と第1ブレーキハブ37とを締結することができる。
擦プレート69は、軸方向にそれぞれ交互に装着され、
複数装着された摩擦プレート67,69の両端には、軸
方向に移動を規制するストッパプレート71と、押圧荷
重を摩擦プレート67,69に伝達する押圧プレート7
2とが装着されている。したがって、押圧プレート72
をストッパプレート71に向けて押圧すると、摩擦プレ
ート67,69を圧接しトランスミッションケース16
と第1ブレーキハブ37とを締結することができる。
【0039】図2、図4、および図5に示すように、摺
接面73aを内部に有する円環状のシリンダ73は、ト
ランスミッションケース16の内面に装着されている。
シリンダ73の外周面には、外側係合溝66に対応して
係合部73bが形成されており、シリンダ73はトラン
スミッションケース16に固定されている。このシリン
ダ73の摺接面73aに接して、円環状のピストン74
が装着され、ピストン74とシリンダ73との間に形成
される油圧室75に油圧を供給することにより、ピスト
ン74を前進摺動することができる。また、ピストン7
4の径方向外方には、突起状の制止部74aが形成され
ており、この制止部74aが外側係合溝66に係合する
ことで、ピストン74の回転は制止される。さらに、ピ
ストン74の端面には、軸方向に向けて複数の押圧部7
5とばね保持部76とが形成されており、押圧部75に
よりピストン74の前進摺動に伴う押圧荷重を押圧プレ
ート72に伝達し、突起状のばね保持部76により、ピ
ストン74を後退摺動させるばね部材、つまりリターン
スプリング77を軸方向に保持している。
接面73aを内部に有する円環状のシリンダ73は、ト
ランスミッションケース16の内面に装着されている。
シリンダ73の外周面には、外側係合溝66に対応して
係合部73bが形成されており、シリンダ73はトラン
スミッションケース16に固定されている。このシリン
ダ73の摺接面73aに接して、円環状のピストン74
が装着され、ピストン74とシリンダ73との間に形成
される油圧室75に油圧を供給することにより、ピスト
ン74を前進摺動することができる。また、ピストン7
4の径方向外方には、突起状の制止部74aが形成され
ており、この制止部74aが外側係合溝66に係合する
ことで、ピストン74の回転は制止される。さらに、ピ
ストン74の端面には、軸方向に向けて複数の押圧部7
5とばね保持部76とが形成されており、押圧部75に
よりピストン74の前進摺動に伴う押圧荷重を押圧プレ
ート72に伝達し、突起状のばね保持部76により、ピ
ストン74を後退摺動させるばね部材、つまりリターン
スプリング77を軸方向に保持している。
【0040】一端部をばね保持部76に装着される複数
のリターンスプリング77の他端部には、円環状のリテ
ーナ78が当接している。このように、リターンスプリ
ング77は、両端部をばね保持部76とリテーナ78と
により保持されている。また、トランスミッションケー
ス16内面の円周方向には、リング溝79が形成されて
おり、このリング溝79には、ばね材からなり一部に切
り欠きを有する円形状のスナップリング80が装着さ
れ、径方向に拡張するばね力によりトランスミッション
ケース16に保持されている。スナップリング80のリ
ング溝79から突出する端面には、トランスミッション
ケース16に内接されるリテーナ78の端面が当接し、
リテーナ78の移動を軸方向に規制している。
のリターンスプリング77の他端部には、円環状のリテ
ーナ78が当接している。このように、リターンスプリ
ング77は、両端部をばね保持部76とリテーナ78と
により保持されている。また、トランスミッションケー
ス16内面の円周方向には、リング溝79が形成されて
おり、このリング溝79には、ばね材からなり一部に切
り欠きを有する円形状のスナップリング80が装着さ
れ、径方向に拡張するばね力によりトランスミッション
ケース16に保持されている。スナップリング80のリ
ング溝79から突出する端面には、トランスミッション
ケース16に内接されるリテーナ78の端面が当接し、
リテーナ78の移動を軸方向に規制している。
【0041】このような、摩擦係合装置の締結作動につ
いて説明する。締結前の状態としては、第1ブレーキハ
ブ37が回転駆動を行い、ピストン74がリターンスプ
リング77により押圧を行わない後退位置に配置される
状態である。まず、油圧室75に油圧が供給されると、
ピストン74は前進摺動し、押圧部75を介して押圧プ
レート72に押圧荷重を伝達し始める。このとき、押圧
部75に平行に装着されるリターンスプリング77は、
一端部の移動をスナップリング80により規制され、他
端部をピストン74に押圧されるために、ピストン74
の摺動分だけ圧縮される。
いて説明する。締結前の状態としては、第1ブレーキハ
ブ37が回転駆動を行い、ピストン74がリターンスプ
リング77により押圧を行わない後退位置に配置される
状態である。まず、油圧室75に油圧が供給されると、
ピストン74は前進摺動し、押圧部75を介して押圧プ
レート72に押圧荷重を伝達し始める。このとき、押圧
部75に平行に装着されるリターンスプリング77は、
一端部の移動をスナップリング80により規制され、他
端部をピストン74に押圧されるために、ピストン74
の摺動分だけ圧縮される。
【0042】一方、摩擦プレート67,69には、ピス
トン74からの押圧荷重が、押圧プレート72を介して
伝達され、ストッパプレート71により軸方向の摺動が
規制されるために、対面する大径摩擦プレート67と小
径摩擦プレート69とは圧接される。このとき、第1ブ
レーキハブ37に装着された小径摩擦プレート69は、
大径摩擦プレート67を外側係合溝66と外側係合部6
7bとの間に設けられる摺動隙間68だけ、トランスミ
ッションケース16に対して相対的にずれ回転させる。
大径摩擦プレート67がずれ回転を行うことにより発生
する回転力は、押圧プレート72および押圧部75を介
してピストン74に伝達されるが、ピストン74の径方
向外方には、外側係合溝66に係合する制止部74aが
設けられているため、伝達される回転力はピストン74
で遮断される。
トン74からの押圧荷重が、押圧プレート72を介して
伝達され、ストッパプレート71により軸方向の摺動が
規制されるために、対面する大径摩擦プレート67と小
径摩擦プレート69とは圧接される。このとき、第1ブ
レーキハブ37に装着された小径摩擦プレート69は、
大径摩擦プレート67を外側係合溝66と外側係合部6
7bとの間に設けられる摺動隙間68だけ、トランスミ
ッションケース16に対して相対的にずれ回転させる。
大径摩擦プレート67がずれ回転を行うことにより発生
する回転力は、押圧プレート72および押圧部75を介
してピストン74に伝達されるが、ピストン74の径方
向外方には、外側係合溝66に係合する制止部74aが
設けられているため、伝達される回転力はピストン74
で遮断される。
【0043】ピストン74の押圧荷重により摩擦プレー
ト67,69が圧接されると、第1ブレーキハブ37と
トランスミッションケース16とは連結され、第1ブレ
ーキハブ37の回転は停止される。そして、油圧室75
の油圧を開放すると、圧縮されていたリターンスプリン
グ77のばね力により、ピストン74は後退摺動を行
い、摩擦プレート67,69の圧接は解放されるため、
第1ブレーキハブ37は自在に回転することができる。
ト67,69が圧接されると、第1ブレーキハブ37と
トランスミッションケース16とは連結され、第1ブレ
ーキハブ37の回転は停止される。そして、油圧室75
の油圧を開放すると、圧縮されていたリターンスプリン
グ77のばね力により、ピストン74は後退摺動を行
い、摩擦プレート67,69の圧接は解放されるため、
第1ブレーキハブ37は自在に回転することができる。
【0044】このように、ピストン74で遮断される回
転力は、リターンスプリング77およびリテーナ78を
介してスナップリング80に伝達されることはなく、た
とえば、スナップリング80にバリ等が発生していて
も、スナップリング80を回転力により圧縮することな
く、脱落等を未然に防ぐことができる。
転力は、リターンスプリング77およびリテーナ78を
介してスナップリング80に伝達されることはなく、た
とえば、スナップリング80にバリ等が発生していて
も、スナップリング80を回転力により圧縮することな
く、脱落等を未然に防ぐことができる。
【0045】図6は本発明の他の実施例における摩擦係
合装置の一部を示す軸方向に沿う断面図であり、図7は
図6のD−Dに沿う摩擦係合装置の一部を示す断面図で
ある。なお、図6に示す摩擦プレート67,69、第1
ブレーキハブ37、およびトランスミッションケース1
6は、図2に示す構成と同一である。
合装置の一部を示す軸方向に沿う断面図であり、図7は
図6のD−Dに沿う摩擦係合装置の一部を示す断面図で
ある。なお、図6に示す摩擦プレート67,69、第1
ブレーキハブ37、およびトランスミッションケース1
6は、図2に示す構成と同一である。
【0046】図6および図7に示すように、摺接面73
aを内面に有し、固定孔73cを端面に有する円環状の
シリンダ73は、トランスミッションケース16の内壁
面に装着されている。シリンダ73の外周面には、外側
係合溝66に対応して係合部73bが形成され、シリン
ダ73はトランスミッションケース16に固定されてい
る。シリンダ73の摺接面73aに接して、円環状のピ
ストン74が装着され、ピストン74とシリンダ73と
の間に形成される油圧室75に油圧を供給することによ
り、ピストン74を前進摺動することができる。また、
ピストン74の端部にはガイド孔74bが形成され、シ
リンダ73の固定孔73cには棒状のガイドピン81が
軸方向に向けて固定されており、ガイド孔74bにガイ
ドピン81が軸方向に摺動自在に嵌合されることで、ピ
ストン74の回転は制止される。なお、ばね保持部7
6、押圧部75、リターンスプリング77、リテーナ7
8、およびスナップリング80は、図2〜図4に示す構
成と同一である。
aを内面に有し、固定孔73cを端面に有する円環状の
シリンダ73は、トランスミッションケース16の内壁
面に装着されている。シリンダ73の外周面には、外側
係合溝66に対応して係合部73bが形成され、シリン
ダ73はトランスミッションケース16に固定されてい
る。シリンダ73の摺接面73aに接して、円環状のピ
ストン74が装着され、ピストン74とシリンダ73と
の間に形成される油圧室75に油圧を供給することによ
り、ピストン74を前進摺動することができる。また、
ピストン74の端部にはガイド孔74bが形成され、シ
リンダ73の固定孔73cには棒状のガイドピン81が
軸方向に向けて固定されており、ガイド孔74bにガイ
ドピン81が軸方向に摺動自在に嵌合されることで、ピ
ストン74の回転は制止される。なお、ばね保持部7
6、押圧部75、リターンスプリング77、リテーナ7
8、およびスナップリング80は、図2〜図4に示す構
成と同一である。
【0047】この摩擦係合装置の締結時に、押圧プレー
ト72を介してピストン74に伝達される回転力、つま
り大径摩擦プレート67が、摺動隙間68だけずれ回転
を行うことにより発生する回転力は、トランスミッショ
ンケース16に対して連結して固定されるガイドピン8
1により、ピストン74で遮断される。したがって、ピ
ストン74で遮断される回転力は、リターンスプリング
77およびリテーナ78を介してスナップリング80に
伝達されることはなく、スナップリング80の回転によ
る不具合を防止することができる。
ト72を介してピストン74に伝達される回転力、つま
り大径摩擦プレート67が、摺動隙間68だけずれ回転
を行うことにより発生する回転力は、トランスミッショ
ンケース16に対して連結して固定されるガイドピン8
1により、ピストン74で遮断される。したがって、ピ
ストン74で遮断される回転力は、リターンスプリング
77およびリテーナ78を介してスナップリング80に
伝達されることはなく、スナップリング80の回転によ
る不具合を防止することができる。
【0048】図8は本発明の他の実施の形態における摩
擦係合装置の一部を示す軸方向に沿う断面図であり、図
9は図8のE−Eに沿う摩擦係合装置の一部を示す断面
図である。なお、図8に示す摩擦プレート67,69、
第1ブレーキハブ37、およびトランスミッションケー
ス16は、図2に示す構成と同一である。
擦係合装置の一部を示す軸方向に沿う断面図であり、図
9は図8のE−Eに沿う摩擦係合装置の一部を示す断面
図である。なお、図8に示す摩擦プレート67,69、
第1ブレーキハブ37、およびトランスミッションケー
ス16は、図2に示す構成と同一である。
【0049】図8および図9に示すように、摺接面73
aを内面に有するシリンダ73は、トランスミッション
ケース16の内面に装着されている。シリンダ73の外
周面には、外側係合溝66に対応して係合部73bが形
成されており、シリンダ73はトランスミッションケー
ス16に固定されている。シリンダ73の摺接面73a
に接して、円環状のピストン74が装着され、ピストン
74とシリンダ73との間に形成される油圧室75に油
圧を供給することにより、ピストン74を前進摺動する
ことができる。なお、ばね保持部76、押圧部75、リ
ターンスプリング77、リテーナ78、およびスナップ
リング80は、図2〜図4に示す構成と同一である。
aを内面に有するシリンダ73は、トランスミッション
ケース16の内面に装着されている。シリンダ73の外
周面には、外側係合溝66に対応して係合部73bが形
成されており、シリンダ73はトランスミッションケー
ス16に固定されている。シリンダ73の摺接面73a
に接して、円環状のピストン74が装着され、ピストン
74とシリンダ73との間に形成される油圧室75に油
圧を供給することにより、ピストン74を前進摺動する
ことができる。なお、ばね保持部76、押圧部75、リ
ターンスプリング77、リテーナ78、およびスナップ
リング80は、図2〜図4に示す構成と同一である。
【0050】リテーナ78とスナップリング80との間
には、円環状の当接面82aと、当接面82aの外周部
に係合部82bとを有する固定リング82が装着されて
いる。固定リング82の係合部82bと外側係合溝66
とが係合することにより、固定リング82はトランスミ
ッションケース16に保持され、固定リング82の回転
は制止される。このように、リテーナ78は、回転する
ことのない固定リング82の当接面82aを介してスナ
ップリング80により軸方向の移動を規制される。
には、円環状の当接面82aと、当接面82aの外周部
に係合部82bとを有する固定リング82が装着されて
いる。固定リング82の係合部82bと外側係合溝66
とが係合することにより、固定リング82はトランスミ
ッションケース16に保持され、固定リング82の回転
は制止される。このように、リテーナ78は、回転する
ことのない固定リング82の当接面82aを介してスナ
ップリング80により軸方向の移動を規制される。
【0051】この摩擦係合装置の締結時に、押圧プレー
ト72を介してピストン74に伝達される回転力、つま
り大径摩擦プレート67が摺動隙間68だけずれ回転を
行うことにより発生する回転力は、リターンスプリング
77を介してリテーナ78まで伝達されるが、トランス
ミッションケース16に回転を規制される固定リング8
2を介して、リテーナ78とスナップリング80とは接
するため、リテーナ78の回転力は固定リング82で遮
断され、スナップリング80まで伝達されることはな
い。したがって、固定リング82で遮断される回転力
は、固定リング82に当接するスナップリング80に伝
達されることはなく、スナップリング80の回転による
不具合を防止することができる。
ト72を介してピストン74に伝達される回転力、つま
り大径摩擦プレート67が摺動隙間68だけずれ回転を
行うことにより発生する回転力は、リターンスプリング
77を介してリテーナ78まで伝達されるが、トランス
ミッションケース16に回転を規制される固定リング8
2を介して、リテーナ78とスナップリング80とは接
するため、リテーナ78の回転力は固定リング82で遮
断され、スナップリング80まで伝達されることはな
い。したがって、固定リング82で遮断される回転力
は、固定リング82に当接するスナップリング80に伝
達されることはなく、スナップリング80の回転による
不具合を防止することができる。
【0052】以上説明したように、本発明の摩擦係合装
置は、摺動隙間68を有することにより、締結時に摩擦
プレート67から発生する回転力を、スナップリング8
0まで伝達することのないように構成されている。摩擦
プレート67とスナップリング80との間には、ピスト
ン74の回転を拘束する制止部74a、またはガイドピ
ン81や、回転を行わない固定リング82が装着されて
おり、この制止部74a、ガイドピン81、または固定
リング82の装着部位で回転力を遮断することができ、
スナップリング80に回転力が伝達されることのない摩
擦係合装置とすることができる。
置は、摺動隙間68を有することにより、締結時に摩擦
プレート67から発生する回転力を、スナップリング8
0まで伝達することのないように構成されている。摩擦
プレート67とスナップリング80との間には、ピスト
ン74の回転を拘束する制止部74a、またはガイドピ
ン81や、回転を行わない固定リング82が装着されて
おり、この制止部74a、ガイドピン81、または固定
リング82の装着部位で回転力を遮断することができ、
スナップリング80に回転力が伝達されることのない摩
擦係合装置とすることができる。
【0053】また、スナップリング80に回転力が伝達
されないことにより、低張力のスナップリング80を採
用することができ、材質変更や寸法変更によるコスト削
減を行うことができる。スナップリング80の加工工程
で実施されているバリ取り工程を削減することによりコ
スト削減を行うことができる。さらに、スナップリング
80がトランスミッションケース16を削り金属粉を発
生させることもなく、変速機の性能を安定させることが
できる。なお、制止部74a、およびガイドピン81に
あっては、シリンダ73に対してピストン74を回転さ
せることがないため、摺接面73aに設けられているシ
ール部材の耐久性を上げることができる。
されないことにより、低張力のスナップリング80を採
用することができ、材質変更や寸法変更によるコスト削
減を行うことができる。スナップリング80の加工工程
で実施されているバリ取り工程を削減することによりコ
スト削減を行うことができる。さらに、スナップリング
80がトランスミッションケース16を削り金属粉を発
生させることもなく、変速機の性能を安定させることが
できる。なお、制止部74a、およびガイドピン81に
あっては、シリンダ73に対してピストン74を回転さ
せることがないため、摺接面73aに設けられているシ
ール部材の耐久性を上げることができる。
【0054】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、本発明の実施の
形態に示す摩擦係合装置は自動変速機に用いられている
が、無段変速機に使用することもでき、これらに限定さ
れるものではない。ブレーキに限らず、クラッチに使用
することもできる。また、制止部74a、およびガイド
ピン81は、発生する回転力の大きさにより複数設けて
も良い。さらに、大径摩擦プレート67、スナップリン
グ80、制止部74a、ガイドピン81、固定リング8
2は、一つの部材であるトランスミッションケース16
に対して動きを規制されているが、同一部材に限られる
ことはなく、別部材であっても、部材間に相対回転速度
が発生しなければ、適用することができる。なお、リテ
ーナ78の外周部に制止部を形成し、リテーナ78に固
定リングの機能を備えて使用することができることはい
うまでもない。
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、本発明の実施の
形態に示す摩擦係合装置は自動変速機に用いられている
が、無段変速機に使用することもでき、これらに限定さ
れるものではない。ブレーキに限らず、クラッチに使用
することもできる。また、制止部74a、およびガイド
ピン81は、発生する回転力の大きさにより複数設けて
も良い。さらに、大径摩擦プレート67、スナップリン
グ80、制止部74a、ガイドピン81、固定リング8
2は、一つの部材であるトランスミッションケース16
に対して動きを規制されているが、同一部材に限られる
ことはなく、別部材であっても、部材間に相対回転速度
が発生しなければ、適用することができる。なお、リテ
ーナ78の外周部に制止部を形成し、リテーナ78に固
定リングの機能を備えて使用することができることはい
うまでもない。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、ピストンに制止部を設
け、大径筒体の係合溝に制止部を係合することにより、
摩擦プレートから発生する回転力がスナップリングに伝
達されることはなく、スナップリングに回転防止の機能
を追加する必要がないため、低コストにてスナップリン
グが回転することのない摩擦係合装置を提供することが
できる。
け、大径筒体の係合溝に制止部を係合することにより、
摩擦プレートから発生する回転力がスナップリングに伝
達されることはなく、スナップリングに回転防止の機能
を追加する必要がないため、低コストにてスナップリン
グが回転することのない摩擦係合装置を提供することが
できる。
【0056】本発明によれば、大径筒体に固定されるシ
リンダにガイドピンを設け、ピストンのガイド孔にガイ
ドピンを摺動自在に嵌合することにより、摩擦プレート
から発生する回転力がスナップリングに伝達されること
はなく、スナップリングに回転防止の機能を追加する必
要がないため、低コストにてスナップリングが回転する
ことのない摩擦係合装置を提供することができる。
リンダにガイドピンを設け、ピストンのガイド孔にガイ
ドピンを摺動自在に嵌合することにより、摩擦プレート
から発生する回転力がスナップリングに伝達されること
はなく、スナップリングに回転防止の機能を追加する必
要がないため、低コストにてスナップリングが回転する
ことのない摩擦係合装置を提供することができる。
【0057】本発明によれば、スナップリングとばね部
材との間に、大径筒体に固定される固定リングを設ける
ことにより、摩擦プレートから発生する回転力がスナッ
プリングに伝達されることはなく、スナップリングに回
転防止の機能を追加する必要がないため、低コストにて
スナップリングが回転することのない摩擦係合装置を提
供することができる。
材との間に、大径筒体に固定される固定リングを設ける
ことにより、摩擦プレートから発生する回転力がスナッ
プリングに伝達されることはなく、スナップリングに回
転防止の機能を追加する必要がないため、低コストにて
スナップリングが回転することのない摩擦係合装置を提
供することができる。
【図1】本発明の一実施の形態である摩擦係合装置を複
数有する自動変速機を示すスケルトン図である。
数有する自動変速機を示すスケルトン図である。
【図2】本発明の一実施の形態である摩擦係合装置の一
部を示す軸方向に沿う断面図である。
部を示す軸方向に沿う断面図である。
【図3】図2のA−Aに沿う摩擦係合装置の一部を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】図2のB−Bに沿う摩擦係合装置の一部を示す
断面図である。
断面図である。
【図5】図2のC−Cに沿う摩擦係合装置の一部を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態における摩擦係合装置
の一部を示す軸方向に沿う断面図である。
の一部を示す軸方向に沿う断面図である。
【図7】図6のD−D に沿う摩擦係合装置の一
部を示す断面図である。
部を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態における摩擦係合装置
の一部を示す軸方向に沿う断面図である。
の一部を示す軸方向に沿う断面図である。
【図9】図8のE−Eに沿う摩擦係合装置の一部を示す
断面図である。
断面図である。
16 トランスミッションケース(大径筒体)
30 クラッチドラム(大径筒体)
31 高速クラッチハブ(小径筒体)
32 後退クラッチハブ(小径筒体)
33 摩擦プレート
34 摩擦プレート
37 第1ブレーキハブ(小径筒体)
39 摩擦プレート
41 低速クラッチドラム(大径筒体)
42 低速クラッチハブ(小径筒体)
43 摩擦プレート
46 第2ブレーキハブ(小径筒体)
48 摩擦プレート
54 差動制限クラッチハブ(小径筒体)
55 差動制限クラッチドラム(大径筒体)
56 摩擦プレート
65 内側係合溝(係合溝)
66 外側係合溝(係合溝)
67 大径摩擦プレート(摩擦プレート)
69 小径摩擦プレート(摩擦プレート)
73 シリンダ
74 ピストン
74a 制止部
74b ガイド孔
77 リターンスプリング(ばね部材)
80 スナップリング
81 ガイドピン
82 固定リング
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の摩擦プレートが係合する係合溝が
内周面に形成された大径筒体と、前記大径筒体の内部に
相対回転自在に配置され、複数の摩擦プレートが係合す
る係合溝が外周面に形成された小径筒体とを有する摩擦
係合装置であって、 前記大径筒体に装着されたシリンダに組み込まれ、前記
摩擦プレートに押圧力を加えるピストンと、 一部に切り欠き部が形成されて前記大径筒体に係合され
たスナップリングと前記ピストンとの間に装着され、前
記ピストンを戻す方向にばね力を加えるばね部材と、 前記ピストンに設けられ、前記大径筒体の係合溝に係合
する制止部とを有することを特徴とする摩擦係合装置。 - 【請求項2】 複数の摩擦プレートが係合する係合溝が
内周面に形成された大径筒体と、前記大径筒体の内部に
相対回転自在に配置され、複数の摩擦プレートが係合す
る係合溝が外周面に形成された小径筒体とを有する摩擦
係合装置であって、 前記大径筒体に装着されたシリンダに組み込まれ、前記
摩擦プレートに押圧力を加えるピストンと、 一部に切り欠き部が形成されて前記大径筒体に係合され
たスナップリングと前記ピストンとの間に装着され、前
記ピストンを戻す方向にばね力を加えるばね部材と、 前記シリンダに固定され、前記ピストンに形成されたガ
イド孔内に軸方向に摺動自在に嵌合するガイドピンとを
有することを特徴とする摩擦係合装置。 - 【請求項3】 複数の摩擦プレートが係合する係合溝が
内周面に形成された大径筒体と、前記大径筒体の内部に
相対回転自在に配置され、複数の摩擦プレートが係合す
る係合溝が外周面に形成された小径筒体とを有する摩擦
係合装置であって、 前記大径筒体に装着されたシリンダに組み込まれ、前記
摩擦プレートに押圧力を加えるピストンと、 一部に切り欠き部が形成されて前記大径筒体に係合され
たスナップリングと前記ピストンとの間に装着され、前
記ピストンを戻す方向にばね力を加えるばね部材と、 前記スナップリングと前記ばね部材との間に配置され、
前記大径筒体に固定される固定リングとを有することを
特徴とする摩擦係合装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001221225A JP2003035324A (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 摩擦係合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001221225A JP2003035324A (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 摩擦係合装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003035324A true JP2003035324A (ja) | 2003-02-07 |
Family
ID=19054923
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001221225A Pending JP2003035324A (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 摩擦係合装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003035324A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8366579B2 (en) | 2007-02-14 | 2013-02-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Transmission for vehicle |
-
2001
- 2001-07-23 JP JP2001221225A patent/JP2003035324A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8366579B2 (en) | 2007-02-14 | 2013-02-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Transmission for vehicle |
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