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JP2003034760A - 表面処理重質炭酸カルシウム、その製造方法、及び表面処理重質炭酸カルシウムを配合してなる樹脂組成物 - Google Patents

表面処理重質炭酸カルシウム、その製造方法、及び表面処理重質炭酸カルシウムを配合してなる樹脂組成物

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Publication number
JP2003034760A
JP2003034760A JP2002142591A JP2002142591A JP2003034760A JP 2003034760 A JP2003034760 A JP 2003034760A JP 2002142591 A JP2002142591 A JP 2002142591A JP 2002142591 A JP2002142591 A JP 2002142591A JP 2003034760 A JP2003034760 A JP 2003034760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium carbonate
heavy calcium
treated
resin
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002142591A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Matsuo
勝彦 松尾
Takanobu Sakai
隆伸 酒井
Seiya Shimizu
清也 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruo Calcium Co Ltd
Original Assignee
Maruo Calcium Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruo Calcium Co Ltd filed Critical Maruo Calcium Co Ltd
Priority to JP2002142591A priority Critical patent/JP2003034760A/ja
Publication of JP2003034760A publication Critical patent/JP2003034760A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂中での分散性や樹脂への親和性が改善さ
れ、優れた物性を有する多孔質フィルムや樹脂組成物を
与える表面処理重質炭酸カルシウムを提供する。 【解決手段】 特定の平均粒径・BET比表面積を有す
る重質炭酸カルシウムを脂肪酸・環族カルボン酸・芳香
族カルボン酸のスルホン酸、樹脂酸、それらの金属塩・
アミン塩・エステル、カップリング剤、シリコーンオイ
ル、パラフィンから選ばれる表面処理剤を用い、特定の
処理量で表面処理してなり、特定の範囲の平均粒径・B
ET比表面積・pH・電気伝導度・色差を満足する表面
処理重質炭酸カルシウムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面処理重質炭酸
カルシウム及びその製造方法、並びに該表面処理重質炭
酸カルシウムを配合してなる樹脂組成物に関する。さら
に詳しくは、例えばポリオレフィン樹脂に使用された場
合に樹脂中での分散性に優れ、塩化ビニル樹脂に使用さ
れた場合は、樹脂との混練時に凝集がなく均一に分散す
る表面処理重質炭酸カルシウム及びその製造方法、並び
に該表面処理重質炭酸カルシウムを配合してなる樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】炭酸カルシウムは製造方法によつて2種
に大別され、石灰石を機械的に粉砕・分級して所望の粒
度を得る重質炭酸カルシウムと、石灰石をコークス等で
混燃して酸化カルシウム(生石灰)を作成し、それを水
と反応させて水酸化カルシウム(消石灰)を得た後に、
燃焼時に発生した炭酸ガスと反応させて、所望の粒径、
粒子形状とする軽質炭酸カルシウム又は膠質炭酸カルシ
ウムと称する合成炭酸カルシウムがある。
【0003】特に重質炭酸カルシウムは、国内で良質な
製品が大量に産出し、かつ比較的安価で提供されるた
め、例えば医療、食品、工業、意匠用の各種フィルムや
シートおよび部品を構成するプラスチックや、建築用内
外装材、電線被膜材、電気機器部材等の増量剤として使
用されている。
【0004】しかしながら、近年の急激な技術の進歩か
ら、かつて増量剤としてのみ使用されていた重質炭酸カ
ルシウムも、塩化ビニル樹脂等の製品の成形性・寸法安
定性・熱安定性等を左右する重要な材料になり、粒度や
粒形をよりシャープかつ均一するだけでなく、樹脂中で
の高度な分散や樹脂との親和性が要求されるようになっ
た。これらの要求を満たす為に粉砕・分級を行い、粒度
・粒形を厳しく調整した重質炭酸カルシウムに、脂肪酸
・脂環族カルボン酸・芳香族カルボン酸、脂肪族・脂環
族・芳香族のスルホン酸、樹脂酸ならびにそれらの金属
塩・アミン塩、エステル、カップリング剤、シリコーン
オイルおよびパラフィン等で重質炭酸カルシウムの表面
処理を行った後、解砕を行い、樹脂中での高度な分散性
や樹脂との親和性を改善する方法が検討されている。
【0005】例えば特開平11−35715 号公報では、ポリ
オレフィン系樹脂に無機充填剤を配合して延伸を行い、
ボイドを発生させて多孔性フィルムを作成する目的で、
平均粒径を制限した重質炭酸カルシウムにステアリン酸
・ラウリン酸等の高級脂肪酸またはそれらの金属塩で粒
子表面を被覆し、樹脂中での分散性を向上させることが
提案されている。また、例えば特開平05−45618 号公報
では、ポリエチレン系樹脂からなる多孔質シートを作成
する際に使用する表面処理重質炭酸カルシウムについ
て、使用する表面処理剤の種類と添加量、および表面処
理方法が提案されている。更に、特開2000−336197号公
報では、同じポリオレフィン系多孔質フイルム用途にお
いて、炭酸カルシウムのpHに言及し、より完全に重質
炭酸カルシウムの粒子表面を表面処理剤で被覆して該問
題を改善する目的で二段階の処理方法が提案されてい
る。
【0006】しかし、上述の表面処理重質炭酸カルシウ
ムを使用しても、樹脂中での分散性を完全に満足でき
ず、フィルムやシート作成時の延伸工程において、表面
処理重質炭酸カルシウムの分散不良から局部的なネッキ
ングやピンホールを生じ、フィルムに斑模様を生じさせ
るだけでなく、フイルム自体の厚みを不均一にする等の
諸問題の原因となっている。また、重質炭酸カルシウム
に化学的に反応せずに残留・付着した表面処理剤が、フ
ィルム作成時の熱により熱劣化を起こしてシートの黄変
をもたらし商品価値を無くしたり、重質炭酸カルシウム
を完全に被覆出来ないことにより、重質炭酸カルシウム
のアルカリがフィルム・シート等から析出し、人体に接
する事が多い用途に使用される場合には、接触する肌を
刺激する等の悪影響を与えるという問題があり、使用を
制限される等の問題がある。
【0007】上記の問題は、いずれも重質炭酸カルシウ
ムの表面処理に使用する表面処理剤が、重質炭酸カルシ
ウム粒子表面と充分に化学的又は物質的な吸着・結合を
行っていないことが原因であり、表面処理剤の種類や添
加量と処理方法について検討したものである。しかし、
何れも要求を完全に満たすまでに至っておらず、昨今の
急速かつ高度な技術進歩により益々顕著になり、早急な
改善が要求されている。
【0008】一方、無機マテリアル(1997 年7月 第4
巻 330 〜336 頁)において、重質炭酸カルシウムと合
成炭酸カルシウムの脂肪酸との反応性の差違に着目し、
重質炭酸カルシウムに蒸気を1時間噴霧することによ
り、重質炭酸カルシウム粒子の表面を活性化させること
により合成炭酸カルシウム粒子表面の反応性に近づけ、
脂肪酸との反応性を高めることが提案されている。
【0009】しかし、該方法は重質炭酸カルシウムの粒
子表面を水酸化カルシウムに変えて脂肪酸との反応性を
高めただけであり、該方法によって得られた表面処理重
質炭酸カルシウムはそのpHが高く、色調も黄色みを帯
びる等の問題がある。
【0010】また、表面処理時の温度条件を、例えば13
0 ℃以上に設定して数時間加熱処理することにより、表
面処理剤の反応性を高めて、重質炭酸カルシウムとの反
応性をより高める方法も提案されているが、該方法で
は、処理剤の熱劣化を起こしやすく、本来の特性が損な
われるという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を克服し、安価で粒径がシャープな重質炭酸カルシウム
の特性を損ねることなく、重質炭酸カルシウムの粒子表
面と表面処理剤の反応性を高めることにより、樹脂中で
の分散性や樹脂への親和性が良好な表面処理重質炭酸カ
ルシウムを提供すると共に、該表面処理重質炭酸カルシ
ウムの製造方法と該表面処理重質炭酸カルシウムを配合
した樹脂組成物を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
せんと鋭意検討を重ねた結果、特定の平均粒子径・BE
T比表面積を有する重質炭酸カルシウムを原料として使
用し、特定の範囲の平均粒径・BET比表面積・pH・
電気伝導度・色差・処理量の表面処理重質炭酸カルシウ
ム、及び該表面処理重質炭酸カルシウムの製造方法、な
らびに該表面処理重質炭酸カルシウムを配合してなる樹
脂組成物が所期の目的に達成する事を見出し本発明を完
成した。
【0013】すなわち、本発明の第一(請求項1)は、
下記式(1)〜(5)を満たす重質炭酸カルシウムに、
脂肪酸・脂環族カルボン酸・芳香族カルボン酸、脂肪族
・脂環族・芳香族のスルホン酸、樹脂酸、それらの金属
塩・アミン塩・エステル、カップリング剤、シリコーン
オイル、パラフィンから選ばれる少なくとも1種の表面
処理剤で表面処理してなり、該表面処理重質炭酸カルシ
ウムが下記式(6)〜(16)を満たすことを特徴とす
る表面処理重質炭酸カルシウムを内容とするものであ
る。
【0014】 0.1 ≦D50A≦40 (1) 0.2 ≦Sw≦30 (2) 60 ≦L1 ≦99.9 (3) -3≦a1 ≦1 (4) -1.5≦b1 ≦2.5 (5) 0.15≦D50 ≦30 (6) 0.25≦Sw1≦20 (7) 8 ≦α≦10 (8) 5 ≦Sc ≦300 (9) 60.5≦L2 ≦99.5 (10) -2.9≦a2 ≦0.9 (11) -1.4≦b2 ≦2.4 (12) 0 ≦ΔL≦2 (13) 0 ≦Δa≦1 (14) 0 ≦Δb≦2 (15) 0.050 ≦W/Sw≦0.700 (16)
【0015】但し、 D50A :マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
で測定した重質炭酸カルシウムの50%平均粒子径 [μm] Sw :重質炭酸カルシウムのBET比表面積 [m2
g] L1 :色差計で求めた重質炭酸カルシウムのL値 [−] a1 :色差計で求めた重質炭酸カルシウムのa値 [−] b1 :色差計で求めた重質炭酸カルシウムのb値 [−] D50 :マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計で
測定した表面処理重質炭酸カルシウムの50%平均粒子径
[μm] Sw 1:表面処理重質炭酸カルシウムのBET比表面積
[m2 /g] α :表面処理表面処理重質炭酸カルシウムのpH
[−] Sc:表面処理重質炭酸カルシウムの電気伝導度 [μS
/cm] L2 :色差計で求めた表面処理重質炭酸カルシウムのL
値 [−] a2 :色差計で求めた表面処理重質炭酸カルシウムのa
値 [−] b2 :色差計で求めた表面処理重質炭酸カルシウムのb
値 [−] ΔL:250 ℃、15分間の耐熱試験前後の表面処理重質
炭酸カルシウムのL値差 [−] Δa:250 ℃、15分間の耐熱試験前後の表面処理重質
炭酸カルシウムのa値差 [−] Δb:250 ℃、15分間の耐熱試験前後の表面処理重質
炭酸カルシウムのb値差 [−] W :重質炭酸カルシウムに対する表面処理剤量 [重量
%] W/Sw:重質炭酸カルシウム1m2 当りの表面処理剤
量 [重量%・g/m2]
【0016】本発明の第二(請求項2)は、重質炭酸カ
ルシウムに、下記式(17)で表されるエネルギーE [kJ
/m2]を与え、次いで、脂肪酸・脂環族カルボン酸・芳
香族カルボン酸、それらのスルホン酸、樹脂酸、脂肪族
・脂環族・芳香族の金属塩・アミン塩・エステル、カッ
プリング剤、シリコーンオイル、パラフィンから選ばれ
る少なくとも1種の表面処理剤で表面処理することを特
徴とする表面処理重質炭酸カルシウムの製造方法を内容
とするものである。 10 ≦E≦1000 (17)
【0017】好ましい態様としての請求項3は、重質炭
酸カルシウムにエネルギーE [kJ/m2]を与える時間
T[sec.]が、下記式(18)の範囲内であることを特徴とす
る請求項2記載の表面処理重質炭酸カルシウムの製造方
法である。 30 ≦T≦3600 (18)
【0018】好ましい態様としての請求項4は、表面処
理重質炭酸カルシウムとその原料となる重質炭酸カルシ
ウムにおいて、表面処理前の重質炭酸カルシウムのBE
T比表面積Sw[m2 /g]とSw1の比が、下記式(1
9)の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の表面
処理重質炭酸カルシウムの製造方法である。 0.8 ≦Sw1/Sw≦1 (19)
【0019】本発明の第三(請求項5)は、請求項1記
載の表面処理重質炭酸カルシウムを樹脂に配合してなる
ことを特徴とする樹脂組成物を内容とするものである。
【0020】好ましい態様としての請求項6は、樹脂が
ポリオレフィン樹脂であることを特徴とする請求項5記
載の樹脂組成物である。
【0021】好ましい態様としての請求項7は、樹脂が
塩化ビニル樹脂であることを特徴とする請求項5記載の
樹脂組成物である。
【0022】
【発明実施の形態】まず、本発明の第一において、原料
として用いられる重質炭酸カルシウムについて説明す
る。重質炭酸カルシウムの平均粒子径D50A(μm)は、
0.1≦D50A ≦40(式1)を満足する必要があり、0.35≦
D50A ≦30が好ましく、0.5 ≦D50A ≦20が更に好まし
い。重質炭酸カルシウムの平均粒子径 D50A が40μm を
越えると、例えば多孔質フィルムに使用された場合に、
延伸後のフィルムに発生する最大細孔径が大きくなり、
孔の緻密性が低下する傾向がある。一方、平均粒子径D
50A が0.1 μm 未満の場合は、重質炭酸カルシウム粒子
自体の分散不良を起こしやすく、フィルムの成形性不良
や延伸ムラを生じるため、均質な多孔質フィルムが得ら
れない。
【0023】本発明において、重質炭酸カルシウムの平
均粒子径(D50A)の測定は、レーザー回折式粒度分布測定
装置(日機装(株)製モデル マイクロトラックFR
A)を使用し、水を溶媒として行った。
【0024】重質炭酸カルシウムのBET比表面積Sw
(m2 /g)は、0.2 ≦Sw ≦30(式2)を満足する必
要があり、好ましくは0.5 ≦Sw ≦20、更に好ましくは
1 ≦Sw ≦15の範囲である。重質炭酸カルシウムのBE
T比表面積Swが0.2 m2 /g未満の場合、炭酸カルシ
ウム自体の一次粒子が粗いため、例えば、多孔質フィル
ムに用いた場合、成形したシート(フィルム)の延伸時
にピンホールを発生し所望のシートを得ることができな
い。一方、BET比表面積Swが30m2 /gを越えると
重質炭酸カルシウム自体の分散性が悪化し、ハンドリン
グが極端に悪くなる。
【0025】本発明において、重質炭酸カルシウムのB
ET比表面積Swの測定は、比表面積測定装置(ユアサ
アイオニクス製 NOVA1000) により窒素ガスを
使用して行った。
【0026】重質炭酸カルシウムのL1 値は、60≦L1
≦99.9(式3)を満足する必要があり、好ましくは65≦L
1 ≦90、更に好ましくは70≦L1 ≦80の範囲である。本
発明の重質炭酸カルシウムのL1値は明度を示し、99.9を
越える炭酸カルシウムは本発明者らの検討によればあり
得ない。また、60未満の場合はフィルム等に配合した場
合、その色調を悪化させ商品価値を低下させる。
【0027】重質炭酸カルシウムのa1 値は、-3≦a1
≦1(式4)を満足する必要があり、好ましくは-2.5≦a1
≦0.5 、更に好ましくは-2≦a1 ≦0 の範囲である。重
質炭酸カルシウムのa1 値は、−は緑色を示し+は赤色
を示す。特に+の赤色が1 を越える場合、例えば、通気
性フイルムで白色のものは得られない。
【0028】重質炭酸カルシウムのb1 値は、-1.5≦b
1 ≦2.5(式5)を満足する必要があり、好ましくは-1≦b
1 ≦2.2 、更に好ましくは-0.5≦b1 ≦2 の範囲であ
る。重質炭酸カルシウムのb1 値は、−は青色を示し+
は黄色を示す。特に+の黄色が2.5 を越える場合、例え
ば、通気性フイルムで白色のものは得られない。
【0029】上記構成とすることにより、多孔質フィル
ムの填料として使用した場合、樹脂との混練及び加熱時
に変色がなく美しい光沢のある物性を得ることが出来
る。本発明において、表面処理重質炭酸カルシウムの色
差は、本発明の重質炭酸カルシウムとフタル酸ジオクチ
ルを2:1の割合で混合し、日本電色工業製Z-1001DPを
用いて測定した。
【0030】次に、本発明の表面処理重質炭酸カルシウ
ムについて説明する。表面処理重質炭酸カルシウムの平
均粒子径(D50 μm)は、 0.15 ≦D50≦30(式6)を満
足する必要があり、0.40≦D50≦20が好ましく、0.55≦
D50≦15が更に好ましい。表面処理重質炭酸カルシウム
の平均粒子径 D50が30μm を越えると、例えば多孔質フ
ィルムに使用された場合に、延伸後のフィルムに発生す
る最大細孔径が大きくなり、孔の緻密性が低下する傾向
がある。他方、平均粒子径D50が0.15μm 未満の場合
は、表面処理重質炭酸カルシウム粒子自体の分散不良を
起こしやすく、フィルムの成形性不良や延伸ムラを生じ
るため、均質な多孔質フィルムが得られない。
【0031】本発明において、表面処理重質炭酸カルシ
ウムの平均粒子径(D50)の測定は、レーザー回折式粒度
分布測定装置(日機装(株)製モデル マイクロトラッ
クFRA)を使用し、メタノールを溶媒として行った。
【0032】表面処理重質炭酸カルシウムのBET比表
面積Sw1(m2 /g)は、0.25≦Sw 1≦20(式7)を
満足する必要があり、好ましくは0.55≦Sw 1≦15、更
に好ましくは1.05≦Sw 1≦10の範囲である。表面処理
重質炭酸カルシウムのBET比表面積Sw1が0.25m2
/g未満の場合、炭酸カルシウムの表面に処理剤がコー
ティングがされているかも知れないが、例えば、多孔質
フィルムに用いた場合、成形したシート(フィルム)の
延伸時にピンホールを発生し所望のシートを得ることが
できない。一方、BET比表面積Sw1が20m2 /gを
越えると微粒子の凝集による分散性が悪化しハンドリン
グが極端に悪くなる。
【0033】本発明において、表面処理重質炭酸カルシ
ウムのBET比表面積Sw1の測定は、比表面積測定装
置(ユアサアイオニクス製 NOVA1000)により
窒素ガスを使用して行った。
【0034】表面処理重質炭酸カルシウムのpH値α
は、8 ≦α≦10式(8) を満足する必要があり、好ましく
は8.2 ≦α≦9.7 、更に好ましくは8.5 ≦α≦9.5 の範
囲である。表面処理重質炭酸カルシウムのpHが10を越
えると、強い塩基性化合物を有し、例えば紙おむつに使
用される多孔質フィルムにおいて人体に接した場合に、
肌に刺激を与えるため好ましくない。一方、pHが8 未
満の場合、表面処理剤が遊離して樹脂に着色が生じ商品
価値を低下させる。
【0035】本発明において、表面処理重質炭酸カルシ
ウムの懸濁液のpH の測定は、本発明の表面処理重質炭
酸カルシウム5gに50g のイオン交換水を入れて振とう
し、20分静置後、横河電気(株)製モデルPH81-11-J を
用いて測定した。
【0036】表面処理重質炭酸カルシウムの電気伝導度
Sc(μS/cm)は、5≦Sc ≦300(式9)を満足する
必要があり、好ましくは10≦Sc≦250 、更に好ましく
は15≦Sc≦200 の範囲である。表面処理重質炭酸カル
シウムの懸濁液の電気伝導度が300 μs /cmを越える場
合は、粒子の分散性が劣るだけでなく、炭酸カルシウム
表面のアルカリ性をが増して凝集物が生じ、分散性が低
下する。一方、5μS/cm未満の場合は、炭酸カルシウ
ム粒子表面に表面処理剤がコーティングされているが、
過剰処理分の処理剤が遊離し樹脂中の分散性の低下を起
こす原因になる。
【0037】本発明において、重質炭酸カルシウムの懸
濁液の電気伝導度の測定は、本発明の表面処理重質炭酸
カルシウム2.7gにイオン交換水47.3g を入れて振とう
後、横河(株)製電気伝導度計モデルSC-82 を使用して
行った。
【0038】表面処理重質炭酸カルシウムのL2 値は、
60.5≦L2 ≦99.5(式10)を満足する必要があり、好ま
しくは67.5≦L2 ≦85.5、更に好ましくは70.5≦L2
79.5の範囲である。表面処理重質炭酸カルシウムのL2
は明度を示し、99.5を越える表面処理炭酸カルシウムは
本発明者らの検討によれば得られなかった。また、60.5
未満の場合はフィルム等に配合した場合に、その色調を
悪化せしめ商品価値を損ない使用することが出来ない。
【0039】表面処理重質炭酸カルシウムのa2 値は、
-2.9≦a2 ≦0.9(式11) を満足する必要があり、好まし
くは-2.4≦a2 ≦0.4 、更に好ましくは-1.9≦a2 ≦-
0.1の範囲である。表面処理重質炭酸カルシウムのa2
値は、−は緑色を示し+は赤色を示す。特に+の赤色が
0.9 を越える場合、例えば、通気性フイルムで白色のも
のは得られない。また、-2.9未満のものは、本発明者ら
の検討によれば得られなかった。
【0040】表面処理重質炭酸カルシウムのb2 値は、
-1.4≦b2 ≦2.4(式12) を満足する必要があり、好まし
くは-0.9≦b2 ≦2.1 、更に好ましくは-0.4≦b2 ≦1.
9 の範囲である。表面処理重質炭酸カルシウムのb2
は、−は青色を示し+は黄色を示す。特に+の黄色が2.
4 を越える場合、例えば、通気性フイルムで白色のもの
は得られない。また、-1.4未満のものは、本発明者らの
検討によれば得られなかった。
【0041】上記構成とすることにより、多孔質フィル
ムの填料として使用した場合、樹脂との混練及び加熱時
に変色がなく美しい光沢のある物性を得ることが出来
る。本発明において、表面処理重質炭酸カルシウムの色
差は、本発明の表面処理重質炭酸カルシウムとフタル酸
ジオクチルを2:1の割合で混合し、日本電色工業製Z-
1001DPを用いて測定した。
【0042】本発明に使用する表面処理剤は、脂肪酸・
脂環族カルボン酸・芳香族カルボン酸、脂肪族・脂環族
・芳香族のスルホン酸、樹脂酸、それらの金属塩・アミ
ン塩・エステル、カップリング剤、シリコーンオイル、
パラフィンから選ばれる少なくとも1種である。本発明
に使用する脂肪酸・脂環族カルボン酸・芳香族カルボン
酸・樹脂酸としては、例えば、カプロン酸・カプリル酸
・カプリン酸・ラウリン酸・ミリスチン酸・パルミチン
酸・ステアリン酸・ベヘニン酸等の飽和脂肪酸、ソルビ
ン酸・エライジン酸・オレイン酸・リノール酸・リノレ
ン酸・エルカ酸等の不飽和脂肪酸、シクロペンタン環や
シクロヘキサン環を持つナフテン酸等の脂環族カルボン
酸・ナフトエ酸やナフタル酸等のナフタレンのカルボン
酸等の芳香族カルボン酸、アビエチン酸・ピマル酸・レ
ボピマール酸・ネオアビエチン酸・パラストリン酸・デ
ヒドロアピエチン酸・イソピマール酸・サンダラコピマ
ール酸・コムル酸・セコデヒドロアビエチン酸・ジヒド
ロアビエチン酸等の樹脂酸が挙げられ、中でも本発明の
表面処理重質炭酸カルシウムに分散効果を付与する点で
パルミチン酸ないしステアリン酸の使用が好ましい。
【0043】脂肪酸・脂環族カルボン酸・芳香族カルボ
ン酸・樹脂酸の金属塩・アミン塩としては、例えば、ラ
ウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン
酸カリウム、ステアリン酸バリウム・カルシウム・アル
ミニウム・亜鉛・マグネシウム等の飽和脂肪酸塩、オレ
イン酸カリウム・ナトリウム・カリウムジエタノールア
ミン塩等の不飽和脂肪酸塩、ナフテン酸鉛、シクロヘキ
シル酪酸鉛等の脂環族カルボン酸塩、安息香酸ナトリウ
ムやサリチル酸ナトリウム等の芳香族カルボン酸塩が挙
げられる。また、本発明の表面処理時または以前に、既
述の脂肪酸・脂環族カルボン酸・芳香族カルボン酸・樹
脂酸にリチウム・ナトリウム・カリウム・ルビジウム・
ベリリウム・マグネシウム・カルシウム・ストロンチウ
ム・バリウム・亜鉛・アルミニウム・鉛・コバルト・ア
ミノ基を持つ化合物を混合・反応させて脂肪酸・脂環族
カルボン酸・芳香族カルボン酸・樹脂酸の金属塩・アミ
ン塩を適宜作成してもよい。以上の脂肪酸・脂環族カル
ボン酸・芳香族カルボン酸・樹脂酸の金属塩の中でも、
本発明の表面処理重質炭酸カルシウムに分散効果を付与
する点でステアリン酸カルシウムの使用が好ましい。
【0044】脂肪酸・脂環族カルボン酸・芳香族カルボ
ン酸・樹脂酸のエステルとしては、例えば、カプロン酸
エチル・ビニル、アジピン酸ジイソプロピル、カプリル
酸エチル、カプリン酸アリル・エチル・ビニル、セバシ
ン酸ジエチル・ジイソプロピル、イソオクタン酸セチ
ル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ラウリン酸
メチル・ブチル・ラウリル、ミリスチン酸メチル・イソ
プロピル・セチル・ミリスチル・イソセチル・オクチル
ドデシル・イソトリデシル、パルミチン酸メチル・イソ
プロピル・オクチル・セチル・イソステアリル、ステア
リン酸メチル・ブチル・オクチル・ステアリル・コレス
テリル、イソステアリン酸イソセチル、ベヘニン酸メチ
ル・ベヘニル等の飽和脂肪酸エステル、オレイン酸メチ
ル、リノール酸エチル・イソプロピル、エルカ酸メチル
等の不飽和脂肪酸エステル、その他、長鎖脂肪酸高級ア
ルコールエステル、ネオペンチルポリオール(長鎖・中
鎖を含む)脂肪酸系エステルおよび部分エステル化合
物、ジペンタエリスリトール長鎖脂肪酸エステル、コン
プレックス中鎖脂肪酸エステル、12- ステアロイルステ
アリン酸イソセチル・イソステアリル・ステアリル、牛
脂脂肪酸オクチルエステル、多価アルコール脂肪酸エス
テル/アルキルグリセリルエーテルの脂肪酸エステル等
の耐熱性特殊脂肪酸エステル、安息香酸エステル系に代
表される芳香族エステルが挙げられ、中でも本発明の表
面処理重質炭酸カルシウムに分散効果を付与する点で多
価アルコール脂肪酸エステルの多価アルコールステアリ
ン酸エステルの多価アルコールステアリン酸またはパル
ミチン酸の使用が好ましい。
【0045】脂肪族・脂環族・芳香族のスルホン酸の例
として、スルホ琥珀酸・ジオクチルスルホ琥珀酸・テト
ラデセンスルホン酸等のスルホン酸、ラウリル・ミリス
チル・パルミチン・ステアリン・オレイン・セチル等の
アルキル基からなるアルキル硫酸、ポリオキシエチレン
(2) ラウリルエーテル硫酸・ポリオキシエチレン(3)ラ
ウリルエーテル硫酸・ポリオキシエチレン(4) ラウリル
エーテル硫酸・ポリオキシエチレン(3) アルキルエーテ
ル硫酸・ポリオキシエチレン(4) ノニルフェニルエーテ
ル硝酸、直鎖(C10,C12,C14) アルキルベンゼンスルホン
酸・分岐アルキルベンゼンスルホン酸・ナフタレンスル
ホン酸・ドデシルベンゼンスルホン酸等の芳香族スルホ
ン酸等が挙げられ、中でも本発明の表面処理重質炭酸カ
ルシウムに分散効果を付与する点でドデシルベンゼンス
ルホン酸の使用が好ましい。
【0046】脂肪族・脂環族・芳香族のスルホン酸の金
属塩・アミン塩の例としては、上記脂肪族・脂環族・芳
香族のスルホン酸のナトリウム塩・アミン塩が一般的で
あるが、本発明の炭酸カルシウムの表面処理時または以
前に、脂肪族・脂環族・芳香族のスルホン酸にリチウム
・ナトリウム・カリウム・ルビジウム・ベリリウム・マ
グネシウム・カルシウム・ストロンチウム・バリウム・
亜鉛・アルミニウム・鉛・コバルト・アミノ基を持つ化
合物を混合・反応させて脂肪族・脂環族・芳香族のスル
ホン酸の金属塩・アミン塩を適適宜成しても良い。中で
も本発明の表面処理重質炭酸カルシウムに分散効果を付
与する点でドデシルベンゼンスルホン酸ソーダの使用が
好ましい。
【0047】カップリング剤、シリコーンオイル、パラ
フィンとしては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン等のシランカップリング剤、イソプロ
ピルトリイソステアロイルチタネート等のチタンカップ
リング剤、脂肪酸エステル変性シリコーンオイル等のシ
リコーンオイル、流動パラフィン、合成パラフィン、天
然パラフィン等のパラフィンがあげられる。
【0048】表面処理重質炭酸カルシウムを250 ℃、1
5分間の耐熱試験の差(耐熱試験前−耐熱試験後)ΔL
値は、0≦ΔL≦2 (式13) を満足する必要があり、好
ましくは、0 ≦ΔL≦1.5 、更に好ましくは、0 ≦ΔL
≦1 の範囲である。ΔLは熱的条件の影響を示し、ΔL
値が2 を越えると処理剤の遊離物が燃焼し樹脂等の変色
の原因となる。例えば、通気性フィルムに使用した場
合、外観が損なわれて使用しにくい。また、ΔLが0に
近いほど表面処理剤が炭酸カルシウムと化学的に結合し
ており、例えば、通気性フィルムに使用をしても良好な
物性が得られる。なおΔLが負になることは本発明者ら
の検討によればありえない。
【0049】表面処理重質炭酸カルシウムを250 ℃、1
5分間の耐熱試験の差(耐熱試験後−耐熱試験前)のΔ
a値は、0≦Δa≦1 (式14) を満足する必要があり、
好ましくは、0 ≦Δa≦0.7 、更に好ましくは、0 ≦Δ
a≦0.4 の範囲である。
【0050】Δaは熱的条件の影響を示し、Δa値が1
を越えると製品に使用した場合、例えば、通気性フィル
ムに使用した場合、外観が損なわれて使用しにくい。
又、0に近いほど表面処理剤が、炭酸カルシウムと化学
的に結合しており、例えば、通気性フィルムに使用をし
ても良好な物性がえられる。なお、Δaが負になること
は本発明者らの検討によればありえない。
【0051】本発明の表面処理重質炭酸カルシウムを25
0 ℃、15分間の耐熱試験の差(燃焼後−燃焼前)Δb
値は、0≦Δb≦2(式15) を満足する必要があり、好ま
しくは、0 ≦Δb≦1.5 、更に好ましくは、0 ≦Δb≦
1 の範囲である。
【0052】Δbは熱的条件の影響を示し、Δb値が2
を越えると製品に使用した場合、例えば、通気性フィル
ムに使用した場合、外観が損なわれて使用しにくい。ま
た、Δbが0に近いほど表面処理剤が、炭酸カルシウム
と化学的に結合しており、例えば、通気性フィルムに使
用をしても良好な物性がえられる。なお、Δbが負にな
ることは本発明者らの検討によればありえない。
【0053】上記構成とすることにより、多孔質フィル
ムの填料として使用した場合、樹脂との混練及び加熱時
に変色がなく美しい光沢のある物性を得ることが出来
る。本発明において、表面処理重質炭酸カルシウムの燃
焼方法は、MASCDA製:卓上マックル炉:型式NMF-25を使
用し、耐熱皿(径120mmのステンレス製丸皿)の略
全面に表面処理重質炭酸カルシウム10g を平坦に広げ、
250 ℃で15分間燃焼した後、色差測定を行い、ΔL値の
差は燃焼前−燃焼後、Δa値・Δb値の差は燃焼後−燃
焼前とする。これらの値は、燃焼後の表面処理重質炭酸
カルシウムとフタル酸ジオクチルを2:1の割合で混合
し、日本電色工業製Z-1001DPを用いて測定した。
【0054】表面処理剤量W/Sw(重量%・g/
2 )は、0.050 ≦W/Sw≦0.700 (式16)である必
要があり、好ましくは0.100 ≦W/Sw≦0.500 、更に
好ましくは0.170 ≦W/Sw≦0.200 の範囲である。表
面処理量が0.700 重量%・g/m2 を越えると処理剤が
過剰となり、例えば多孔質フィルム用途に使用すると延
伸時に過剰処理の影響による変色及び発煙が生じ、一
方、表面処理量が0.050 重量%・g/m2 未満の場合
は、効果が十分に発現しない。また、表面処理剤を使用
する際にあたり、表面処理剤を溶融し液状にて使用する
ことにより、炭酸カルシウム表面に均一にコーティング
できるばかりでなく、流動性が向上するので好ましい。
【0055】本発明の第二である、本発明の表面処理重
質炭酸カルシウムの製造方法を説明する。本発明は、特
定の平均粒子径・BET 比表面積を有する重質酸カルシウ
ムに表面処理剤を添加する以前に、重質炭酸カルシウム
粒子の単位面積当たりに特定量のエネルギーを与え、重
質炭酸カルシウムの粒子表面を活性化させて表面処理剤
との化学的結合を促進させることを特徴とする。重質炭
酸カルシウム粒子の単位表面積当たりに特定量のエネル
ギーを与える方法に制限はないが、例えば炭酸カルシウ
ムに直接水蒸気を噴霧する方法又は水蒸気を噴霧しなが
ら表面処理剤を投入する方法や、重質炭酸カルシウムを
仕込んだミキサーに、直接、水を添加、ないし噴霧を行
い、90から110 ℃の温度条件下で混合・撹拌する方法が
あげられるが、粒子表面の活性化の均一性の点で、重質
炭酸カルシウムに直接水蒸気を吹き付ける方法が好まし
い。
【0056】なお、重質炭酸カルシウム粒子の単位表面
積に、特定量のエネルギーを特定時間与えた後に行われ
る表面処理は、ヘンシェルミキサー等を用いた通常の方
法で行うことが出来る。
【0057】重質炭酸カルシウム粒子の単位面積当たり
に与えるエネルギー量は、10≦E≦1000(式17)が好ま
しく、より好ましくは15≦E≦700 、更に好ましくは20
≦E≦400 の範囲である。重質炭酸カルシウム粒子の単
位表面当たりに与えるエネルギーが1000(kJ/m2
を越えると、重質炭酸カルシウム粒子表面を活性化し過
ぎ、重質炭酸カルシウム粒子の凝集を起こし、更に一部
が生石灰となる等、本発明の目的とする表面処理重質炭
酸カルシウムを得ることができない。一方、エネルギー
が10(kJ/m2 )未満の場合は、炭酸カルシウムの表
面を十分に活性化できず、単に炭酸カルシウムの表面に
水分を吸着させるだけで意味がない。
【0058】重質炭酸カルシウム粒子に特定量のエネル
ギーを与える時間T(秒)は、30≦t≦3600(式18)が
好ましく、より好ましくは45≦t≦1800、更に好ましく
は60≦t≦600 の範囲内ある。重質炭酸カルシウム表面
にエネルギーを与える時間Tが3600秒を越えると、重質
炭酸カルシウム粒子表面を活性化し過ぎ、重質炭酸カル
シウム粒子の凝集を起こし、更に一部が生石灰となる
等、本発明の目的とする表面処理重質炭酸カルシウムを
得ることができない。一方、時間T(秒)が30秒未満の
場合、炭酸カルシウムの表面を十分に活性化できず、単
に炭酸カルシウムの表面に水分を吸着させるだけで意味
がない。
【0059】重質炭酸カルシウム粒子に、特定量のエネ
ルギーを特定時間内で与え、表面処理を行うことにより
生じるBET比表面積の比Sw1 /Swは、0.8 ≦Sw
1 /Sw≦1(式19) が好ましく、より好ましくは0.85≦
Sw1/Sw≦0.98、更に好ましくは0.90≦Sw1 /S
w≦0.95の範囲である。BET比表面積の表面処理前後
の変化量Sw1 /Swが0.8 未満の場合、重質炭酸カル
シウム粒子表面を活性化し過ぎ、重質炭酸カルシウム粒
子の凝集を起こし、更に一部が生石灰となる等、本発明
の目的とする表面処理重質炭酸カルシウムを得ることが
できない。なお、変化量Sw1 /Swが1 を越えること
は、本発明者らの検討によればあり得ない。尚、表面処
理した後、常法により解砕を行い、本発明の表面処理重
質炭酸カルシウムが得られる。
【0060】本発明の第三である、本発明の表面処理重
質炭酸カルシウムを含有する樹脂組成物について説明す
る。本発明の表面処理重質炭酸カルシウムが配合される
樹脂として特に制限はなく、例えば、プラスチックに使
用されるフェノール系、ユリア系、メラミン系、ポリイ
ミド系等の熱硬化性樹脂、塩化ビニル系、酢酸ビニル
系、ポリエステル系、スチレン系、塩化ビニリデン系ポ
リエチレン系、ポリプロピレン系、ABS系、ポリアミ
ド系、ポリアセタール系、ポリカーボネート系、ポリエ
チレンテレフタレート系、フッ素系等の熱可塑性樹脂等
が例示され、これらは単独又は2種以上組み合わせて用
いられる。
【0061】例えば、本発明の表面処理重質炭酸カルシ
ウムを配合した線状低密度ポリエチレン樹脂組成物から
なる多孔質フイルムは、例えば、先ず、該樹脂と本発明
の表面処理重質炭酸カルシウムと少量の溶剤を、混練能
力の優れた二軸押出機や各種ミキサーを用いて200 ℃程
度の温度条件下で溶融混練してコンパウンドペレットを
得、更に該ペレットを押出成形機を用い、240 ℃程度の
温度条件下で混練溶融して押出し、Tダイ法やインフレ
法でフイルムを作成し、これを一軸方向及び二軸方向に
延伸して得られる。以上の方法により、フィルム内の表
裏に連通したボイドが発生し、通気性に優れたフィルム
となる。
【0062】本発明の表面処理重質炭酸カルシウムの樹
脂への配合量は、樹脂の種類や用途によって異なるが、
樹脂30〜70重量%に対して70〜30重量%の範囲内で配合
することが好ましい。本発明の表面処理重質炭酸カルシ
ウムの配合量が30重量%未満の場合、線状低密度ポリエ
チレン樹脂と本発明の表面処理重質炭酸カルシウムとの
界面剥離による隣接したボイドが連通せず、良好な通気
性、透湿性等を有する多孔質フィルムが得られない。ま
た、本発明の表面処理重質炭酸カルシウムの配合量が70
重量%を越えると、フィルム成形時の延伸率が低下し、
延伸切れ等の成形不良が生じるので好ましくない。な
お、本発明の線状低密度ポリエチレンフィルムは、本発
明の効能を損なわない範囲で、必要に応じ、各種脂肪
酸、脂肪酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、
ソルビタン脂肪酸エステル等の滑剤及び延伸助剤、可塑
剤等の安定剤、酸化防止剤等を加えてもよい。
【0063】また、本発明の表面処理重質炭酸カルシウ
ムを配合した塩化ビニル樹脂組成物は、例えば、該樹脂
と本発明の表面処理重質炭酸カルシウムと膠質炭酸カル
シウムをスーパーミキサー及びリボンブレンター等の混
練機で混合後、バンバリーミキサー、ミキシングロール
等の単軸又は二軸押出機等により混練し、造粒及び成形
することにより得られ、更に、押出成形・射出成形・ブ
ロー成形等の工程を経て製品化される。本発明の表面処
理重質炭酸カルシウムを使用することにより得られた塩
化ビニル樹脂組成物は、樹脂との混練時に凝集がなく均
一に分散し、押出成形性に優れており、得られる成形品
の耐衝撃強度も良好である。
【0064】塩化ビニル樹脂への本発明の表面処理重質
炭酸カルシウムの配合量は、樹脂の種類や用途によって
異なるが、得られる樹脂組成物に対して0.3 〜18重量%
の範囲内で配合することが好ましい。本発明の表面処理
重質炭酸カルシウムの含有量が塩化ビニル樹脂組成物に
対して0.3 重量%未満では、十分な耐衝撃性向上効果が
得られず、また、18重量%を越えると耐衝撃性が低下す
る。なお、本発明の塩化ビニル樹脂組成物は、本発明の
効能を損なわない範囲で、必要に応じ、一般に塩化ビニ
ル樹脂組成物に用いられる添加物、例えば、熱安定剤、
酸化防止剤、着色剤、紫外線吸着剤、難燃剤、消臭剤、
殺菌剤、光安定剤、中和剤、滑剤、防雲剤、アンチブロ
ッキング剤、帯電防止剤、スリップ剤等を配合をしても
よい。
【0065】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明をより
詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制約を受
けるものではない。
【0066】以下の実施例、比較例において、使用され
る表面処理剤を以下に示す。 ステアリン酸(商品名:TST :ミヨシ油脂(株)) パルミチン酸(商品名:パルミチン酸98:ミヨシ油脂
(株)) オレイン酸(商品名:NAA-34:ミヨシ油脂(株)) 脂肪酸エステル(商品名:T-3050:当栄ケミカル
(株)) ラウリン酸(商品名:ラウリン酸98:ミヨシ油脂
(株)) 不均化ロジン石鹸(商品名:バンディスT-25K :ハリマ
化成(株)製不均化ロジンカリウム石鹸) デシルベンゼンスルホン酸(商品名:テイカパワーL12
0:テイカ(株))
【0067】実施例1〜11、17 比較例1〜5 白色糖晶質石灰石の粉砕・分級を繰り返し、表1に示す
BET比表面積Swを有する重質炭酸カルシウム100kg
に、エネルギーE量に相当する蒸気をT秒間で与え、ヘ
ンシェルミキサーに投入後に表面処理剤Zと120 ℃の温
度条件下で15〜20分間加熱混合し、コロプレックスで解
砕して表面処理重質炭酸カルシウムを得た。但し、比較
例4では、120℃を130℃に変更して行った。エネ
ルギー付与後の重質炭酸カルシウムBET比表面積と前
後の物性の変化率、及び本表面処理重質炭酸カルシウム
の作成条件と得られた表面処理重質炭酸カルシウムの各
種物性を表1に示す。
【0068】実施例13〜14 白色糖晶質石灰石の粉砕・分級を繰り返し、表1に示す
BET比表面積Swを有する重質炭酸カルシウム100kg
に、エネルギーE量に相当する蒸気をT秒間で与え、ヘ
ンシェルミキサーに投入後に表面処理剤Zと120 ℃の温
度条件下で17分間加熱混合し、コロプレックスで解砕
して表面処理重質炭酸カルシウムを得た。エネルギー付
与後の重質炭酸カルシウムBET比表面積と前後の物性
の変化率、及び本表面処理重質炭酸カルシウムの作成条
件と得られた表面処理重質炭酸カルシウムの各種物性を
表1に示す。
【0069】実施例15 白色糖晶質石灰石の粉砕・分級を繰り返し、表1に示す
BET比表面積Swを有する重質炭酸カルシウム100kg
に、エネルギーE量に相当する蒸気をT秒間で与え、ヘ
ンシェルミキサーに投入後に表面処理剤Zと120 ℃の温
度条件下で17分間加熱混合し、コロプレックスで解砕
して表面処理重質炭酸カルシウムを得た。エネルギー付
与後の重質炭酸カルシウムBET比表面積とその変化
率、及び本表面処理重質炭酸カルシウムの作成条件と得
られた表面処理重質炭酸カルシウムの各種物性を表1に
示す。
【0070】実施例16 表面処理剤の投入方法として、実施例1と同様の操作を
行いエネルギーE量に相当する水蒸気をT秒間の2/3
に達した時点で投入し表面処理重質炭酸カルシウムを得
た。
【0071】比較例6 エネルギーを付与しないこと以外は、実施例1と同様の
操作を行い、表面処理重質炭酸カルシウムを得た。得ら
れた表面処理重質炭酸カルシウムの各種物性を表1に示
す。
【0072】
【表1】
【0073】
【表1】つづき1
【0074】実施例18〜34、比較例7〜12 実施例1〜17、比較例1〜6で得られた表面処理重質炭
酸カルシウムを使用し、以下の配合成分及び調製方法に
より多孔質フイルムを作成し、得られた多孔質フィルム
の透湿度、透気度、フィルム厚みと均一性、剛性及び引
張強度・延伸切回転数を下記の方法より測定して評価し
た。評価結果を表2に示す。
【0075】(配合成分) 線型低密度ポリエチレン 38重量% (三井石油化学工業(株)製、商品名:ウルトゼックス2021L 密度:0.92 0g/cm3、MI:2.1g/10min. ) 溶剤 ヒマシ油(伊藤製油(株)商品名:菱形特A) 3重量% 表面処理重質炭酸カルシウム 実施例1〜14 比較例1〜6 59重量%
【0076】(調製方法)上記の各成分をタンプラーミ
キサーで混合後、タンデム型押出機を用いて200℃で
混練しペレットを得、該ペレットをTダイが装着された
押出成形機を用い、240 ℃の条件下で溶融・混練して押
出し、100 m/min.の延伸前引取速度で製膜後、70℃
に加熱した予熱ロールと延伸ロールとの間で2倍の延伸
倍率で機械方向に一軸延伸して多孔質フィルムを得た。
【0077】(試験及び評価方法) 1.MI値(メルトインデックス(g/10min.) ASTM D-1238-57T(E) の規定に従い、温度190 ℃、荷重
2160gの条件下で測定。 2.透湿度(g/m2 ・24hr) 温度40℃、相対湿度60%において、ASTM-E96(ウォータ
ー法)の規定に従い測定。なお、試験時間は24時間とし
た。 3.透気度(sec. /100ml) JIS P-8117の規定に従い測定した。
【0078】4.延伸切れ回数(回/hr) 多孔質フィルムの製造を連続8時間行い、フィルムの延
伸切れの回数をカウントし、1時間当たりの回転数に換
算した値を延伸切れ回数とした。
【0079】5.フィルム厚み(μm) フィルム厚みの均一性多孔質フィルムから試料〔縦方向
(以下、MDという):110 cm、横方向(以下、TD
という):5cm〕を3枚採取し、MDに1cm間隔で
合計300 箇所の測定点を定める。厚み測定機(PEACOCK社
製、形式:UPRIGHTDIAL GUAGE NO.25)を用いて厚みを測
定し、平均厚みX、最高厚みMAX 、及び最低厚みMIN を
求め、得られた平均厚みXの小数点以下を四捨五入して
フィルム厚みと定め、[(MAX −MIN)] /Xを算出して、
それをフィルム厚みの均一性とする。 6.剛性(mm) JIS L-1096に規定される方法(カンテレバー法)に準拠
して測定した。 7.引張強度(kg/25mm) JIS P-8113の規定に従い、25mm×100 mmの試験片
を、測定温度23℃、引張速度200m/min.で引張試験を行
い、破断時の強度をMDとTDについて各々測定する。
【0080】8.フイルムの外観 得られたフイルムを目視することにより、フィルムの延
伸ムラを下記の基準により4段階判定した。 A:延伸ムラが殆ど認められない。 B:延伸ムラが少し認められる。 C:延伸ムラがかなり認められる。 D:延伸ムラが顕著に認められる。 9.総合評価 上記の試験内容から多孔質エチレンフィルムとして総合
評価を下記に基準により4段階判定した。 A:非常に良好である。 B:良好である。 C:一部物性の低下が認められるが、実用上の影響を及
ばさない D:物性の低下が見られ実用上問題がある。
【0081】
【表2】
【0082】
【表2】つづき1
【0083】実施例35〜51、比較例13〜18 実施例1〜17、比較例1〜6で得られた表面処理重質炭
酸カルシウムを使用し、以下の配合成分及び調製方法に
より塩化ビニル樹脂を作成し、得られた塩化ビニル樹脂
の強度を測定して評価した。評価結果を表3に示す。
【0084】 (配合成分) 塩化ビニル樹脂(平均重合度1030) 84.4重量% 二塩基性亜リン酸鉛 3.0重量% 二塩基性ステアリン酸鉛 1.3重量% ステアリン酸鉛 0.8重量% ステアリン酸カルシウム 0.4重量% 脂肪酸系滑剤(商品名:ロキシオールVPG1781 、ヘンケル白水(株)製) 0.8重量% アクリル系加工助剤(商品名:メタブレンP55 、三菱レイヨン(株)製) 0.8重量% アクリル系衝撃改良剤(商品名:メタブレンS2001 、三菱レイヨン(株)製) 4.2重量% 表面処理膠質炭酸カルシウム(平均粒径0.04μm ステアリン酸処理品) 表面処理重質炭酸カルシウム 実施例1〜17 比較例1〜6 4.2重量%
【0085】(調製方法)上記の各成分をヘンシエルミ
キサーに投入し、高速撹拌混合して塩化ビニル樹脂組成
物を調整した。
【0086】(試験、ならびに評価方法)得られた塩化
ビニル樹脂組成物から、下記の方法に従い試験片A,B
を作成し、各々をJIS K-711 に従いシャルピー衝撃試験
( Kgf・cm/cm2) を行い評価した。評価結果を表3に示
す。 試験片Aの作成:得られた塩化ビニル樹脂組成物を、直
径9インチのロールで170 ℃で6分間混練した後、195
℃で5分間プレス成形し、3mm厚のシートを得、この
シートから試験片Aを作成した。 試験片Bの作成:得られた塩化ビニル樹脂組成物を、単
軸押出機(直径40mmのフルフライトスクリュー)に供給
し、C1:150 ℃、C2:170 ℃、C3:190 ℃、D:
195 ℃の温度条件で3mm厚のシートを作成し、このシ
ートから試験片Bを作成した。
【0087】総合評価 上記の試験内容から塩化ビニル樹脂組成物としての総合
評価を下記の基準により4段階判定した。 A:非常に良好である。 B:良好である。 C:一部物性の低下が認められるが、実用上余り影響を
及ばさない。 D:物性の低下が見られ実用上問題がある。
【0088】
【表3】
【0089】
【表3】つづき1
【0090】
【発明の効果】叙上のとおり、本発明の表面処理重質炭
酸カルシウムは、樹脂中での分散製や樹脂への親和性が
改善され、優れた物性を有する多孔質フィルムや耐衝撃
強度に優れた樹脂組成物を提供することができる。本発
明の表面処理重質炭酸カルシウムは、重質炭酸カルシウ
ムの粒子表面と表面処理剤との反応性を高めることによ
り得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09C 1/02 C09C 1/02 3/10 3/10 3/12 3/12 (72)発明者 清水 清也 兵庫県明石市魚住町西岡1455番地 丸尾カ ルシウム株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AA001 AA011 AA021 BB001 BB031 BB121 BC021 BD031 BD101 BD121 BF021 BN151 CB001 CC031 CC161 CC181 CF001 CF061 CG001 CL001 CM041 DE236 FB086 FD016 GT00 4J037 AA10 CB09 CB10 CB21 CB23 CB26 CC03 CC28 DD05 DD07 DD13 DD27 EE02 EE28 FF03 FF15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)〜(5)を満たす重質炭酸
    カルシウムに、脂肪酸・脂環族カルボン酸・芳香族カル
    ボン酸、脂肪族・脂環族・芳香族のスルホン酸、樹脂
    酸、それらの金属塩・アミン塩・エステル、カップリン
    グ剤、シリコーンオイル、パラフィンから選ばれる少な
    くとも1種の表面処理剤で表面処理してなり、該表面処
    理重質炭酸カルシウムが下記式(6)〜(16)を満た
    すことを特徴とする表面処理重質炭酸カルシウム。 0.1 ≦D50A≦40 (1) 0.2 ≦Sw≦30 (2) 60 ≦L1 ≦99.9 (3) -3≦a1 ≦1 (4) -1.5≦b1 ≦2.5 (5) 0.15≦D50 ≦30 (6) 0.25≦Sw1≦20 (7) 8 ≦α≦10 (8) 5 ≦Sc ≦300 (9) 60.5≦L2 ≦99.5 (10) -2.9≦a2 ≦0.9 (11) -1.4≦b2 ≦2.4 (12) 0 ≦ΔL≦2 (13) 0 ≦Δa≦1 (14) 0 ≦Δb≦2 (15) 0.050 ≦W/Sw≦0.700 (16) 但し、 D50A :マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
    で測定した重質炭酸カルシウムの50%平均粒子径 [μm] Sw :重質炭酸カルシウムのBET比表面積 [m2
    g] L1 :色差計で求めた重質炭酸カルシウムのL値 [−] a1 :色差計で求めた重質炭酸カルシウムのa値 [−] b1 :色差計で求めた重質炭酸カルシウムのb値 [−] D50 :マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計で
    測定した表面処理重質炭酸カルシウムの50%平均粒子径
    [μm] Sw 1:表面処理重質炭酸カルシウムのBET比表面積
    [m2 /g] α :表面処理表面処理重質炭酸カルシウムのpH
    [−] Sc:表面処理重質炭酸カルシウムの電気伝導度 [μS
    /cm] L2 :色差計で求めた表面処理重質炭酸カルシウムのL
    値 [−] a2 :色差計で求めた表面処理重質炭酸カルシウムのa
    値 [−] b2 :色差計で求めた表面処理重質炭酸カルシウムのb
    値 [−] ΔL:250 ℃、15分間の耐熱試験前後の表面処理重質
    炭酸カルシウムのL値差 [−] Δa:250 ℃、15分間の耐熱試験前後の表面処理重質
    炭酸カルシウムのa値差 [−] Δb:250 ℃、15分間の耐熱試験前後の表面処理重質
    炭酸カルシウムのb値差 [−] W :重質炭酸カルシウムに対する表面処理剤量 [重量
    %] W/Sw:重質炭酸カルシウム1m2 当りの表面処理剤
    量 [重量%・g/m2]
  2. 【請求項2】 重質炭酸カルシウム粒子の単位面積当た
    りに、下記式(17)で表されるエネルギーE [kJ/m2]
    を与え、次いで、脂肪酸・脂環族カルボン酸・芳香族カ
    ルボン酸、脂肪族・脂環族・芳香族のスルホン酸、樹脂
    酸、それらの金属塩・アミン塩・エステル、カップリン
    グ剤、シリコーンオイル、パラフィンから選ばれる少な
    くとも1種の表面処理剤で表面処理することを特徴とす
    る表面処理重質炭酸カルシウムの製造方法。 10 ≦E≦1000 (17)
  3. 【請求項3】 重質炭酸カルシウムにエネルギーE [k
    J/m2]を与える時間T[sec.]が、下記式(18)の範囲内
    であることを特徴とする請求項2記載の表面処理重質炭
    酸カルシウムの製造方法。 30 ≦T≦3600 (18)
  4. 【請求項4】 重質炭酸カルシウムのBET比表面積S
    w[m2 /g]と表面処理重質炭酸カルシウムのBET 比
    表面積Sw1の比が、下記式(19)の範囲内であることを
    特徴とする表面処理重質炭酸カルシウムの製造方法。 0.8≦Sw1/Sw≦1 (19)
  5. 【請求項5】 請求項1記載の表面処理重質炭酸カルシ
    ウムを樹脂に配合してなることを特徴とする樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】 樹脂がポリオレフィン樹脂であることを
    特徴とする請求項5記載の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 樹脂が塩化ビニル樹脂であることを特徴
    とする請求項5記載の樹脂組成物。
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