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JP2003031062A - 碍子および碍子装置 - Google Patents

碍子および碍子装置

Info

Publication number
JP2003031062A
JP2003031062A JP2001211944A JP2001211944A JP2003031062A JP 2003031062 A JP2003031062 A JP 2003031062A JP 2001211944 A JP2001211944 A JP 2001211944A JP 2001211944 A JP2001211944 A JP 2001211944A JP 2003031062 A JP2003031062 A JP 2003031062A
Authority
JP
Japan
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insulator
fold
folds
tip
insulators
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001211944A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuharu Okamoto
光春 岡本
Ryuichi Mine
竜一 峯
Takao Nakamura
隆雄 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP2001211944A priority Critical patent/JP2003031062A/ja
Priority to EP20020254811 priority patent/EP1276118B1/en
Priority to DE60230565T priority patent/DE60230565D1/de
Publication of JP2003031062A publication Critical patent/JP2003031062A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B17/00Insulators or insulating bodies characterised by their form
    • H01B17/02Suspension insulators; Strain insulators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B17/00Insulators or insulating bodies characterised by their form
    • H01B17/02Suspension insulators; Strain insulators
    • H01B17/06Fastening of insulator to support, to conductor, or to adjoining insulator
    • H01B17/08Fastening of insulator to support, to conductor, or to adjoining insulator by cap-and-bolt

Landscapes

  • Insulators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】円盤状の傘部と、傘部の下面側に同心的に位置
して下方へ所定長さ突出する環状の複数の襞部を有する
形式の碍子の騒音防止対策を図る。 【解決手段】各襞部のうちの最外周の第1の襞部23a
を最長に、次周の第2の襞部23bを第1の襞部23a
より短尺に設定し、かつ、第3の襞部23cを第1の襞
部23aの先端と第2の襞部23bの先端とを結ぶ延長
線L1に交差する長さに、第4の襞部23dを第1の襞
部23aの先端と第3の襞部23cの先端とを結ぶ延長
線L2に交差する長さに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は碍子、および、碍子
を複数段直列的に連結して構成されている碍子装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】碍子の一形式として、円盤状の傘部と同
傘部の下面側に同心的に位置して下方へ所定長さ突出す
る環状の複数の襞部を有する碍子があり、また、碍子装
置の一形式として、当該碍子を複数段直列的に連結して
なる碍子装置がある。これらの碍子および碍子装置は、
送電線等を鉄塔や電柱に支持するものであって、近年の
送電電圧の超高圧化に対しては、碍子それ自体を大型化
することにより、また、碍子装置にあっては、連結すべ
き碍子の個数を増やして大型化することにより対処して
いる。
【0003】ところで、当該形式の碍子や碍子装置は、
設置された状態においては、当然のことながら風に曝さ
れることになるが、風速や風向きによっては大きな騒音
を発生することがある。碍子や碍子装置からの騒音の発
生頻度や大きさは、碍子や碍子装置の大型化に伴い増大
している。
【0004】特に、夜間に大きな騒音が頻繁に発生する
と、地域住民に対して迷惑をかけることになることから
騒音の防止対策が採られており、各種の騒音の防止対策
が提案されている。碍子自体に対する騒音防止対策とし
ては、特公平6−101261号公報(第1の公報)お
よび特開平5−67407号公報(第2の公報)にて提
案され、かつ、碍子装置に対する騒音防止対策として
は、特開2000−149686号公報(第3の公報)
や特開2000−311531号公報(第4の公報)に
て提案されている。
【0005】碍子自体に騒音防止対策を施している、第
1の公報および第2の公報に示されている騒音防止碍子
は、いずれも、円盤状の傘部の下面側に同心的に位置し
ている襞部の形状を特定しているものである。第1の公
報に示されている騒音防止碍子においては、最外周の襞
部と次周の襞部との関係を、これら両襞部の先端を通る
線が水平方向に対して少なくとも35度の角度となるよ
うに設定しているものである。また、第2の公報に示さ
れている騒音防止碍子においては、襞部の先端部を山と
谷とが連続する波形状に形成しているものである。
【0006】一方、碍子装置に騒音防止対策を施してい
る、第3の公報および第4の公報に示されている騒音防
止碍子装置は、いずれも、碍子を複数段直列的に連結し
て構成されているものであって、第3の公報に示されて
いる騒音防止碍子装置においては、碍子連の中に固有振
動数の異なる異種碍子を挿入する手段を施している。ま
た、第4の公報に示されている騒音防止碍子装置におい
ては、碍子連を構成する碍子の間隔を不定間隔に設定し
ているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの騒音防止碍子
や騒音防止碍子装置は、騒音防止機能を有するものでは
あるが、これらのいずれもが、下記に示す「碍子の風音
発生メカニズム」の技術的思想を基礎としているもので
あって、必ずしも十分の騒音防止機能を有するものとは
いえなかった。すなわち、従来の「碍子の風音発生メカ
ニズム」では、風の流れにより碍子を構成する襞部間に
カルマン渦が発生して襞部が微振動し、この微振動が碍
子を構成する傘部の固有振動数と一致して風音(騒音)
が発生するものと考えられていた。
【0008】本発明者等は、碍子および碍子装置を対象
として、風の流れによる騒音の発生について鋭意検討し
たところ、以下のごとき結論を得た。すなわち、円盤状
の傘部とその下面側に同心的に配置されて下方へ所定長
さ突出する環状の複数の襞部を有する碍子においては、
乱れの無い風が最外周の第1の襞部とその内周側で隣り
合う第2の襞部の先端を結ぶ延長線上に沿って吹いた場
合に、襞部間にカルマン渦が発生し、襞が繰り返し微振
動してかすかに騒音を発生すること、カルマン渦に起因
する振動数は風速と襞部間の間隔により決まること、カ
ルマン渦に起因する振動数は、特定の風速が続くと、碍
子装置の隣り合う碍子同士が形成する空間部が有する音
響固有振動数と一致すること、かかる現象が共鳴音を発
生させて大きな騒音となること等の知見を得た。
【0009】従って、本発明の目的は、これらの知見に
基づいて、上記した形式の碍子および碍子装置に対する
騒音対策を施すことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、碍子および碍
子装置に関するもので、特に、円盤状の傘部と、同傘部
の下面側に同心的に位置して下方へ所定長さ突出する環
状の複数の襞部を有する形式の碍子を適用対象とし、か
つ、当該形式の碍子を複数段直列的に連結して構成され
ている形式の碍子装置を適用対象とするものである。
【0011】しかして、本発明に係る碍子においては、
上記した形式の碍子において、前記各襞部のうちの最外
周の第1の襞部が最長に設定されているとともに、同第
1の襞部の内周側で隣り合う第2の襞部が前記第1の襞
部より短尺に設定されていて、前記第2の襞部の内周側
で隣り合う第3の襞部が、前記第1の襞部の先端と前記
第2の襞部の先端とを結ぶ延長線に交差する長さに設定
され、かつ、前記第3の襞部の内周側で隣り合う第4の
襞部が前記第1の襞部の先端と前記第3の襞部の先端と
を結ぶ延長線に交差する長さに設定されていることを特
徴とするものである。
【0012】また、本発明に係る碍子装置においては、
上記した形式の碍子装置において、互いに隣り合う同士
の両碍子の下端間の間隔Hに対する前記各碍子の傘部の
半径Dの比D/Hが0.7以下に設定されていることを
特徴とするものである。
【0013】
【発明の作用・効果】本発明に係る碍子においては、乱
れの無い風が最外周の第1の襞部とその内周側で隣り合
う第2の襞部の先端を結ぶ延長線上に沿って吹いた場
合、当該風は第3の襞部の先端部に衝突して反射され、
反射された風は第1の襞部と第2の襞部間でのカルマン
渦の発生要因となる空気流を乱して乱流を生じさせる。
このため、第1の襞部と第2の襞部間でのカルマン渦の
発生が防止される。
【0014】また、乱れの無い風が第1の襞部の先端と
第3の襞部の先端とを結ぶ延長線上に沿って吹いた場
合、当該風は第4の襞部の先端部に衝突して反射され、
反射された風は第1の襞部と第3の襞部間でのカルマン
渦の発生要因となる空気流を乱して乱流を生じさせる。
このため、第1の襞部と第3の襞部間でのカルマン渦の
発生が防止される。
【0015】従って、本発明に係る碍子によれば、襞部
でのカルマン渦の発生に起因する微振動の発生が皆無ま
たはほとんどなく、換言すれば、騒音の発生原因となる
カルマン渦の発生を規制することができて、碍子や碍子
装置からの騒音の発生を防止することができる。
【0016】なお、第5の襞部およびそれより内周側に
襞部が存在する碍子については、これらの襞部は、最外
周の第1の襞部から相当の距離隔てた内周側に位置する
とともに直径の寸法が小さいことから、これらの壁部間
でのカルマン渦の発生は少なくかつ極めて小さいもので
あって、これらの壁部間でのカルマン渦の発生について
の防止手段につていは必要ではない。
【0017】また、本発明が適用対象とする形式の碍子
装置においては、通常、互いに隣り合う同士の両碍子の
下端間の間隔Hに対する前記各碍子の傘部の半径Dの比
D/Hが0.8〜1.3の範囲に設定されていて、碍子
連の隣り合う両碍子が形成する空間部が有する音響固有
振動数と、各碍子の襞部間で発生するカルマン渦に起因
する微振動の振動数とが一致する現象が度々見られる。
【0018】これに対して、本発明に係る碍子装置にあ
っては、D/Hを0.7以下に設定することにより、碍
子連の隣り合う両碍子が形成する空間部が有する音響固
有振動数を、各碍子の襞部間で発生するカルマン渦に起
因する微振動の振動数と一致する範囲から外へずらして
いる。
【0019】従って、本発明に係る碍子装置によれば、
襞部でのカルマン渦が発生して微振動が発生しても、こ
の微振動の振動数と音響固有振動数との一致による大き
な騒音の発生を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の発明は騒音対
策を施した碍子であって、円盤状の傘部と、同傘部の下
面側に同心的に位置して下方へ所定長さ突出する環状の
複数の襞部を有する形式の碍子を適用対象とするもので
ある。図1には、当該形式の従来の代表的な碍子10を
示し、図2には、本発明の一例に係る碍子20を示して
いる。これらの碍子10,20は、いずれも、碍子本体
10a,20aと、キャップ金具10b,20bと、ピ
ン金具10c、20cにて構成されている。
【0021】碍子本体10a,20aは磁器製またはガ
ラス製のもので、円盤状の傘部11,21と、傘部1
1,21の表面側の中央部に一体に形成されている環状
の連結部12,22と、傘部11,21の裏面側に同心
的に形成されている複数の襞部13a〜13e,23a
〜23eからなる。
【0022】キャップ金具10b,20bは略環状を呈
するもので、中央部に下方へ開口する嵌合用の凹所14
a,24aを備えるとともに、頂部に連結用の凹所14
b,24bを備えている。キャップ金具10b,20b
は、碍子本体10a,20aの傘部11,21に形成さ
れている連結部12,22の外周に嵌合されて、セメン
ト15b,25bを介して連結部12,22に固着され
ている。
【0023】ピン金具10c,20cは、円柱状の棒状
本体16a,26aの上端部および下端部に、大径の取
付部16b,16c、26b,26cを備えている。ピ
ン金具10c,20cにおいては、碍子本体10a,2
0aの傘部11,21に形成されている連結部12,2
2の内孔12a,22a内に取付部16b,26b側か
ら同心的に挿入されていて、セメント15a,25aを
介して連結部12,22に固着されている。
【0024】また、ピン金具10c,20cにおいて
は、キャップ金具10b、20bの凹所14b,24b
内に取付部16c,26c側から同心的に挿入されてい
て、凹所14b,24bの先端縁部と嵌合することによ
って、キャップ金具10b、20bに連結されている。
これにより、ピン金具10c,20cは、碍子本体10
a,20aを複数段に直列的に連結して碍子装置を構成
する。
【0025】各碍子10,20の碍子本体10a,20
aは、環状の5個の襞部13a〜13e、23a〜23
eを備えている。各襞部13a〜13e、23a〜23
eは、いずれも傘部11、21の下面側から所定長さ突
出している。
【0026】しかして、従来の碍子10を構成する碍子
本体10aの各襞部13a〜13eにおいては、最外周
の襞部13a(第1襞部)から内周側に順に位置する襞
部13b(第2襞部)、襞部13c(第3襞部)、襞部
13d(第4襞部)、襞部13e(第5襞部)が順に短
尺に形成されている。
【0027】これに対して、本発明の一例に係る碍子2
0を構成する碍子本体20aの各襞部23a〜23eに
おいては、最外周の襞部23a(第1襞部)が最長に形
成され、かつ、最内周の襞部23e(第5襞部)が最短
に形成されているが、これら両襞部23a,23e間に
位置する襞部23b(第2襞部)、襞部23c(第3襞
部)、襞部23d(第4襞部)は略同じ長さに形成され
ていて、各襞部23a〜23eの長さ関係が下記のごと
く設定されている。
【0028】すなわち、当該碍子20を構成する碍子本
体20aの各襞部23a〜23eにおいては、最外周の
第1襞部23aが最長に、第1襞部23aに隣り合う第
2襞部23bは第1襞部23aより短尺に、最内周の第
5襞部23eは最短に設定されている。また、第2襞部
23bに隣り合う第3襞部23cは、第1襞部23aの
先端と第2襞部23bの先端とを結ぶ延長線L1に交差
する長さに設定されている。また、第3襞部23cに隣
り合う第4襞部23dは、第1襞部23aの先端と第3
襞部23cの先端とを結ぶ延長線L2に交差する長さに
設定されている。図2には、各襞部23a〜23eの長
さの関係をこのように設定した碍子20を示している。
【0029】当該形式の碍子においては、例えば、図1
に示す従来の碍子10にあっては、乱れの無い風が最外
周の第1襞部13aと第2襞部13bの先端を結ぶ延長
線L3上に沿って吹いた場合、当該風は第1襞部13a
と第2襞部13b間でのカルマン渦を発生させて、碍子
本体10aに微振動を発生させる。この微振動が、碍子
装置の隣り合う碍子間の空間部が有する音響固有振動数
と一致した場合には、碍子装置から大きな騒音を発生さ
せることになる。
【0030】これに対して、図2に示す本発明の一例に
係る碍子20においては、乱れの無い風が最外周の第1
襞部23aと第2襞部23bの先端を結ぶ延長線L1上
に沿って吹いた場合、当該風は第3襞部23cの先端部
に衝突して反射され、反射された風は第1襞部23aと
第2襞部23b間でのカルマン渦の発生要因となる空気
流を乱して乱流を生じさせる。このため、第1襞部23
aと第2襞部23b間でのカルマン渦の発生が防止され
る。
【0031】また、乱れの無い風が第1襞部23aの先
端と第3襞部23cの先端とを結ぶ延長線L2上に沿っ
て吹いた場合、当該風は第4襞部23dの先端部に衝突
して反射され、反射された風は第1襞部23aと第3襞
部23b間でのカルマン渦の発生要因となる空気流を乱
して乱流を生じさせる。このため、第1襞部23aと第
3襞部23c間でのカルマン渦の発生が防止される。
【0032】従って、当該碍子20によれば、各襞部2
3a〜23eでのカルマン渦の発生に起因する微振動の
発生が皆無またはほとんどなく、換言すれば、騒音の発
生原因であるカルマン渦の発生を規制することができ
て、碍子および碍子装置での騒音の発生を防止すること
ができる。
【0033】なお、当該碍子20においては、第5襞部
23eは最外周の第1襞部23aから相当の距離隔てた
内周側に位置するとともに直径の寸法が小さいため、こ
れらの壁部23a,23e間でのカルマン渦の発生は少
なくかつ極めて小さいものであって、これらの壁部23
a,23e間でのカルマン渦の発生についての防止手段
については施す必要はない。
【0034】本発明に係る第2の発明は騒音対策を施し
た碍子装置であって、円盤状の傘部と、同傘部の下面側
に同心的に位置して下方へ所定長さ突出する環状の複数
の襞部を有する碍子を、複数段に直列的に連結して構成
されている碍子装置を適用対象とするものである。図3
には、当該形式の従来の代表的な碍子装置30Aを示
し、図4には、本発明の一例に係る碍子装置30Bを示
し、図5には、本発明の他の例に係る碍子装置30Cを
示している。これらの碍子装置30A〜30Cは、いず
れも、図1に示す碍子10と同一形式の碍子を構成部品
としている。
【0035】図3に示す従来の碍子装置30Aは、図1
に示す碍子10と同一構造の碍子30aを直列的に複数
個連結してなるもので、各碍子30aの傘部の半径が寸
法D0に形成され、かつ、互いに隣り合う同士の両碍子
30aの下端間の間隔が寸法H0に形成されている。従
来の碍子装置30Aにおいては、一般には、比D0/H0
が0.8〜1.3に設定されている。
【0036】これに対して、図4に示す本発明の一例に
係る碍子装置30Bは、図1に示す碍子10と同一構造
の碍子30bを直列的に複数個連結して構成されている
ものであって、各碍子30bの傘部の半径が寸法D0に
形成されてはいるが、互いに隣り合う同士の両碍子30
bの下端間の間隔が寸法H1に形成されている。当該寸
法H1は、従来の碍子装置30aの寸法H0より大きく設
定されているもので、碍子30bを構成するピン金具と
して、碍子30aを構成するピン金具より長いものを使
用することにより設定している。当該碍子装置30Bで
は、比D0/H1≦0.7に設定されている。
【0037】また、図5に示す本発明の他の一例に係る
碍子装置30Cは、図1に示す碍子10と同一構造の碍
子30cを直列的に複数個連結して構成されているもの
であるが、各碍子30cの傘部の半径が寸法D1に形成
されていて、互いに隣り合う同士の両碍子30bの下端
間の間隔は寸法H0に形成されている。当該寸法D1は、
従来の碍子装置30aの寸法D0より短く設定されてい
るもので、当該碍子装置30Cでは、比D1/H0≦0.
7に設定されている。
【0038】従来の碍子装置30Aにおいては、互いに
隣り合う同士の両碍子30aの下端間の間隔Hに対する
各碍子30aの傘部の半径Dの比D0/H0が0.8〜
1.3の範囲に設定されていて、碍子連の隣り合う両碍
子30aが形成する空間部が有する音響固有振動数と、
各碍子30aの襞部間で発生するカルマン渦に起因する
微振動の振動数とが一致する現象が度々見られ、これら
の音響固有振動数とカルマン渦に起因する微振動の振動
数とが一致した場合には、碍子装置30Aから大きな騒
音が発生する。
【0039】これに対して、本発明に係るこれらの各碍
子装置30B,30Cにおいては、互いに隣り合う同士
の両碍子30b,30cの下端間の間隔Hに対する各碍
子30b,30cの傘部の半径Dの比D0/H1,D1/
H0が0.7以下の0.8〜1.3の範囲から外れた値
に設定されている。このため、各碍子装置30B,30
Cにおいては、碍子連の隣り合う両碍子30b,30c
が形成する空間部が有する音響固有振動数を、各碍子3
0b,30cの襞部間で発生するカルマン渦に起因する
微振動の振動数と一致する範囲から外へずらしている。
従って、本発明に係る各碍子装置30B,30Cによれ
ば、カルマン渦が襞部で発生しても、カルマン渦の発生
に起因する微振動の振動数と音響固有振動数との一致に
よる騒音の発生を防止することができる。
【0040】
【実施例】本実施例では、図1に示す碍子10と同一構
造の碍子(比較例1)、特公平6−101261号公報
の図1に示された碍子と同一構造の碍子(比較例2)、
図2に示す碍子20と同一構造の碍子(実施例1)を作
成し、これらの碍子を風洞試験に付す実験(実験1)を
行った。
【0041】また、本実施例では、図1に示す碍子10
と同じ構造の碍子を採用して図3に示す碍子装置30A
と同じ構造に構成した碍子装置(比較例3)、図4に示
す碍子装置30Bと同じ構造に構成した碍子装置(実施
例2)、図5に示す碍子装置30Cと同じ構造に構成し
た碍子装置(実施例3)を音響共鳴試験に付す実験(実
験2)を行った。
【0042】(実験1) 供試碍子:以下の3種類の碍子を供試碍子として採用し
た。図1に示す碍子10と同じ構造の碍子で、傘径30
0mm、最外周の第1襞部13aの長さが40mmの碍
子(比較例1)。特公平6−101261号公報の図1
に示す碍子と同一構造の碍子で、傘径300mm、最外
周の第1襞部の長さが40mm、第3襞部の長さが第1
襞部の先端と第2襞部の先端を結ぶ延長線に交差する長
さである碍子(比較例2)。図2に示す碍子20と同じ
構造の碍子で、傘径300mm、最外周の第1襞部23
aの長さが40mm、第3襞部23cの長さが第1襞部
23aの先端と第2襞部23bの先端を結ぶ延長線L1
に交差する長さ、第4襞部23dの長さが第1襞部23
aの先端と第3襞部23cの先端を結ぶ延長線L2に交
差する長さである碍子(実施例1)。
【0043】風洞試験:風洞試験では、本出願人が提示
している、特公平6−101261号公報の図2に示す
風洞実験室を使用した。供試碍子を複数個直列的に連結
してなる碍子連を構成し、これを風洞実験室の天井から
吊下して、その側方から風速0〜25m/secの範囲
の風を送り、所定距離離れて設置してある集音マイクで
音圧レベルを測定した。結果を、図6のグラフ(比較例
1)、図7のグラフ(比較例2)、図8のグラフ(実施
例1)に示す。
【0044】考察:音圧レベルの測定結果を参照する
と、各碍子共、風速が増大するのに伴い音圧レベルは漸
次増大しているが、比較例1の碍子では、図6のグラフ
から明らかなように、低速から高速までの広い風速域に
おいて、局部的に高い音圧を示す領域が複数存在してい
る。これは、複数の風速域において、騒音が発生するこ
とを示唆しているものである。
【0045】また、比較例2の碍子では、図7のグラフ
から明らかなように、低速から中速の風速域において
は、局部的に高い音圧を示す領域は存在しないが、高速
の風速域において局部的に高い音圧を示す領域が存在し
ている。これは、高速の風速域において、騒音が発生す
ることを示唆しているものである。
【0046】これに対して、実施例1の碍子では、図8
のグラフから明らかなように、風速0〜25m/sec
の範囲の風速域では、局部的に高い音圧を示す領域は存
在しない。これは、風速0〜25m/secの範囲の風
速域では、騒音が発生しないことを示唆しているもので
ある。
【0047】(実験2) 供試碍子装置:以下の3種類の碍子装置で、比D/Hが
異なる多数の碍子装置を供試碍子装置として採用した。
図1に示す碍子10と同じ構造の碍子で、傘径300m
m、最外周の第1襞部13aの長さが40mmの碍子を
採用して、図3に示す碍子装置30Aと同じ構造に構成
した碍子装置。これと同じ碍子で、図4に示す碍子装置
30Bと同じ構造に構成した碍子装置。これと同じ碍子
で、図5に示す碍子装置30Cと同じ構造に構成した碍
子装置。但し、これらの碍子装置においては、傘部の半
径Dを57〜196mm、互いに隣り合う同士の両碍子
の下端間の間隔Hを100〜320mmの範囲で適宜設
定して、比D/Hを0.44〜1.41の範囲に調整し
ている。作成した碍子装置の構造および比D/Hを表1
および表2に示す。
【0048】音響共鳴試験:音響共鳴試験は、図9に示
すように、音響試験室に碍子装置を吊して、碍子連41
を構成する碍子間に、スピーカ42から、音響固有振動
数と同じ振動数の音を付与して碍子を音響的に加振さ
せ、その音量をマイクロホン43で測定して、音響の卓
越レベルの大きさから、隣り合う碍子同士が形成する空
間部での音響共鳴のレベルを測定した。結果を表1、表
2および図10のグラフに示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】考察:音響共鳴試験での卓越レベル測定結
果を参照すると、比D/Hが0.7以下の碍子装置(実
施例2,3…図4および図5に示す碍子装置に相当す
る)では、卓越レベルが3dB以下である。これは、比
D/Hが0.7以下の碍子装置では、音響共鳴が発生し
ないことを示唆しているものである。これに対して、比
D/Hが0.8以上の碍子装置(比較例3…図3に示す
碍子装置に相当する)では、比D/Hが0.8を越える
と、卓越レベルが急激の増大している。これは、比D/
Hが0.8以上の碍子装置では、音響共鳴が発生して、
碍子装置から騒音が発生することを示唆しているもので
ある。これらの碍子装置については、風洞試験(風速0
〜25m/sec)を行っているが、風洞試験でも音響
共鳴試験と同様の結果を得ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用対象とする従来の碍子の一部を縦
断した側面図である。
【図2】本発明の一例に係る碍子の一部を縦断した側面
図である。
【図3】本発明が適用対象とする従来の碍子装置の側面
図である。
【図4】本発明の一例に係る碍子装置の側面図である。
【図5】本発明の他の一例に係る碍子装置の側面図であ
る。
【図6】従来の一例に係る碍子の風洞試験における風速
と騒音レベルの関係を示すグラフである。
【図7】従来の他の一例に係る碍子の風洞試験における
風速と騒音レベルの関係を示すグラフである。
【図8】本発明に係る碍子の風洞試験における風速と騒
音レベルの関係を示すグラフである。
【図9】音響共鳴試験の方法を概略的に示す説明図であ
る。
【図10】碍子装置の音響共鳴試験における比D/Hと
卓越レベルの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10,20…碍子、10a,20a…碍子本体、10
b,20b…キャップ金具、10c,20c…ピン金
具、11,12…傘部、12,22…連結部、12a,
22a…内孔、13a〜13e,23a〜23e…襞
部、14a,14b、24a,24b…凹所、15a,
25a、15b,25b…セメント、16a,26a…
棒状本体、16b,16c、26b,26c…取付部、
30A,30B,30C…碍子装置、30a,30b,
30c…碍子、41…碍子連、42…スピーカ、43…
マイクロホン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 隆雄 名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日本碍子 株式会社内 Fターム(参考) 5G331 AA01 BB22 BC06 DA02 EA07 FB16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状の傘部と、同傘部の下面側に同心的
    に位置して下方へ所定長さ突出する環状の複数の襞部を
    有する碍子において、前記各襞部のうちの最外周の第1
    の襞部は最長に設定され、同第1の襞部の内周側で隣り
    合う第2の襞部は前記第1の襞部より短尺に設定されて
    いて、前記第2の襞部の内周側で隣り合う第3の襞部は
    前記第1の襞部の先端と前記第2の襞部の先端とを結ぶ
    延長線に交差する長さに設定され、かつ、前記第3の襞
    部の内周側で隣り合う第4の襞部は前記第1の襞部の先
    端と前記第3の襞部の先端とを結ぶ延長線に交差する長
    さに設定されていることを特徴とする碍子。
  2. 【請求項2】円盤状の傘部と同傘部の下面側に同心的に
    位置して下方へ所定長さ突出するの環状の複数の襞部を
    有する碍子を、複数段直列的に連結して構成されている
    碍子装置において、互いに隣り合う同士の両碍子の下端
    間の間隔Hに対する前記各碍子の傘部の半径Dの比D/
    Hが0.7以下に設定されていることを特徴とする碍子
    装置。
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