JP2003018870A - 超音波モータ及び超音波モータを可動体の駆動源とする案内装置 - Google Patents
超音波モータ及び超音波モータを可動体の駆動源とする案内装置Info
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- JP2003018870A JP2003018870A JP2001195464A JP2001195464A JP2003018870A JP 2003018870 A JP2003018870 A JP 2003018870A JP 2001195464 A JP2001195464 A JP 2001195464A JP 2001195464 A JP2001195464 A JP 2001195464A JP 2003018870 A JP2003018870 A JP 2003018870A
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Abstract
抑え、寿命を向上させるとともに、可動体と安定した接
触状態が得られ、かつ可動体との適度な摩擦力が得られ
るようにする。 【解決手段】超音波モータの押圧部材を、アルミナを主
成分とし、副成分として炭化チタンを含有するアルミナ
質焼結体により形成する。
Description
直線運動や回転運動する可動体を超音波モータにて駆動
させる案内装置に関するものであり、特に精密加工機
械、精密測定装置、半導体製造装置に用いられる案内装
置として好適なものである。
ルオーダーと小さく、高分解能の位置決めが可能であ
り、しかも摩擦駆動であるために駆動力が大きいといっ
た特徴を有するため、これまでカメラのレンズズーム機
構や腕時計のバイブレーションアラームなど回転運動系
への実用化が行われており、最近では直線運動系への適
用が試みられている。
モータの一例を示すように、この超音波モータ31は、
圧電セラミック板32の一方の主面に4分割された電極
膜33a,33b,33c,33dを有し、対角に位置
する電極膜33aと電極膜33dを結線するとともに、
対角に位置する電極膜33bと電極膜33cを結線し、
かつ他方の主面には、ほぼ全面に電極膜34を形成した
振動体35と、上記圧電セラミック板32の端面に設け
た押圧部材36とからなり、上記一方の主面に形成した
電極膜33aと電極膜33bにそれぞれ位相を異ならせ
た電圧を印加するとともに、他方の主面に形成した電極
膜34を接地することにより、圧電セラミック板32に
縦振動と横振動を発生させ、これらの振動の合成によっ
て押圧部材36を楕円運動させるようになっていた。
動体の駆動源とする案内装置の一例を示すように、この
案内装置は、ベース盤11上にクロスローラガイドの如
き一対のガイド部材12を備え、これらのガイド部材1
2によって可動体としてのステージ13が直線的に案内
されるようになっている。
力伝達部材14が、ステージ13の他方の側面にはリニ
アスケール15がそれぞれ設置され、該リニアスケール
15と対向する位置には測定ヘッド16を設けて位置検
出手段17を構成するとともに、上記駆動力伝達部材1
4には、その長手方向に対して垂直に超音波モータ31
の押圧部材36を当接させてあり、ステージ13の移動
に伴う位置検出手段17からの位置情報と、予め設定し
てあるステージ13の移動プロファイルに基づく基準位
置情報との偏差に応じて変化するパラメータを基に制御
部18にて例えばPID演算処理を行ってドライバー1
9に超音波モータ31への指令信号を出力するフィード
バック制御を行うことにより、超音波モータ31がその
指令信号に応じて駆動し、その押圧部材36との摩擦駆
動によりステージ13をガイド部材12に沿って移動さ
せるようになっていた。なお、20は超音波モータ31
を収容するケースであり、超音波モータ31はケース2
0内において、4つのバネ21により挟持されており、
超音波モータ31の後端とケース20との間に設けられ
たスプリング22によって超音波モータ31の押圧部材
36を駆動力伝達部材14に押し付けるようになってい
た。また、23は超音波モータ31の押し付け力を測定
するためのロードセルである。
36は、駆動力伝達部材14に押し付けられた状態で摺
動することから、耐摩耗性に優れた材料により形成する
必要があり、従来、石英ガラスやソーダガラス等のガラ
ス材、あるいはアルミナ含有量が99.5重量%以上の
アルミナ質焼結体、ジルコニア質焼結体、炭化珪素質焼
結体などのセラミック焼結体により形成したものがあっ
た(特開平7−273384号公報)。
タ31の押圧部材36に石英ガラスやソーダガラスなど
のガラス材を用いたものは、破壊靱性値が小さく、クラ
ックが発生すると欠けや割れを生じ易いといった課題が
あった。その為、ガラス製の押圧部材36を備えた超音
波モータ31にて重量の重いステージ13を移動させよ
うとすると、駆動力伝達部材14との摩擦駆動時に作用
する応力によって押圧部材36に欠けや割れが発生し、
その度に案内装置を停止させなければならないといった
課題があった。しかも、超音波モータ31を高速で駆動
させた場合、駆動力伝達部材14との摩擦熱が押圧部材
36を形成するガラス材の軟化点を超えるような高温に
なることがあり、高速駆動には適用し難いといった課題
もかった。
に、アルミナやジルコニアあるいは炭化珪素からなるセ
ラミック焼結体を用いたものでは、ガラス材に比較して
破損し難いものの、押圧部材36に炭化珪素質焼結体を
用いたものは、材料の持つ自己潤滑作用によって駆動力
伝達部材14との摩擦係数が小さく、超音波モータ31
を高速で駆動させると滑りが発生して、ステージ13を
高速で移動させることができないといった課題があっ
た。
を用いたものでは、他のセラミック焼結体と比較してビ
ッカース硬度が12GPa程度と小さいため、駆動力伝
達部材14との摩擦駆動によって比較的短期間のうちに
摩耗するといった課題があった。しかも、超音波モータ
31を高速で駆動させると、駆動力伝達部材14との摩
擦熱が100℃を超えることがあり、一般的にジルコニ
ア焼結体は熱に弱いため、機械的特性等の劣化によって
摩耗が進んでしまうといった恐れがあった。
99.5重量%以上であるアルミナ質焼結体を用いたも
のでは、比較的高い硬度を有するものの、一般的に用い
られるアルミナ質焼結体には、カルシア、マグネシア、
シリカ等の焼結助剤が1〜2重量%程度含有されてお
り、駆動力伝達部材14との摩擦駆動時に作用する応力
によって上記焼結助剤からなる粒界層にクラックが発生
してアルミナ粒子の脱粒が発生し、脱粒が発生した凹部
のエッジによって駆動力伝達部材14にスクラッチ傷を
発生させたり、脱粒粉が駆動力伝達部材14との間に噛
み込んで押圧部材36や駆動力伝達部材14を削って摩
耗させるといった課題があった。しかも、脱粒粉が駆動
力伝達部材14との間に噛み込むと接触状態が変化する
ため、ステージ13の移動特性や位置決め精度等に悪影
響を与える恐れがあり装置の寿命を縮めてしまうといっ
た不都合があった。
特性が大きく劣化するようなことがなく、耐摩耗性に優
れるとともに、高速で駆動させても滑りを生じることの
ない超音波モータを提供するとともに、この超音波モー
タを可動体の駆動源として用いることにより、小型で、
可動体を高速移動させることができ、しかも安定した駆
動特性が得られ、かつ寿命の長い案内装置を提供するこ
とにある。
案内装置にも用いることができる超音波モータを提供す
ることにある。
題に鑑み、振動体と、この振動体の振動を可動体側に伝
達する押圧部材とからなる超音波モータにおいて、上記
押圧部材を、アルミナを主成分とし、副成分として炭化
チタンを含有するアルミナ質焼結体により形成すること
を特徴とする。
量は、10〜50重量%とすることが好ましく、また、
上記アルミナ質焼結体中のアルミナ結晶及び炭化チタン
結晶の各最大粒径はそれぞれ4μm以下とし、かつ上記
アルミナ質焼結体の最大気孔径は2μm以下とすること
が好ましい。
分として常磁性金属酸化物を0.05〜7重量%の範囲
で含有し、上記アルミナ質焼結体の最大磁束密度を0.
05μT以下としたものを用いることが好ましい。
部材を可動体に当接させて配置し、超音波モータの振動
を押圧部材を介して伝達することにより上記可動体を摩
擦駆動させる超音波モータを可動体の駆動源とする案内
装置を構成したことを特徴とする。
説明する。
示す図で、(a)はその正面図、(b)はその裏面図で
ある。
音波モータで、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン
酸バリウム、ニオブ酸リチウム等からなる圧電セラミッ
ク板2の一方の主面に4分割した電極膜3a,3b,3
c,3dを設け、対角に位置する電極膜3aと電極膜3
dを結線するとともに、対角に位置する電極膜3bと電
極膜3cを結線し、かつ他方の主面には、ほぼ全面に電
極膜4を形成した振動体5と、上記圧電セラミック板2
の端面に設けた押圧部材6とからなり、押圧部材6を、
アルミナを主成分として、副成分として炭化チタンを含
有したアルミナ質焼結体により形成してある。
3aと電極膜3bにそれぞれ位相を90度異ならせた電
圧を印加するとともに、他方の主面に形成した電極膜4
を接地することにより、圧電セラミック板2に縦振動と
横振動を発生させ、これらの振動の合成によって押圧部
材6をある方向に楕円運動させ、電極膜3aと電極膜3
bにそれぞれ位相を反転させた電圧を印加することによ
り押圧部材6を逆方向に楕円運動させることができるよ
うになっている。
動体の駆動源とする案内装置の一例を示す平面図であ
り、この案内装置は、ベース盤11上にクロスローラガ
イドの如き一対のガイド部材12を備え、これらのガイ
ド部材12によって可動体としてのステージ13を直線
的に案内するようになっている。
力伝達部材14を、ステージ13の他方の側面にはリニ
アスケール15をそれぞれ設置し、該リニアスケール1
5と対向する位置には測定ヘッド16を設けて位置検出
手段17を構成するとともに、上記駆動力伝達部材14
には、その長手方向に対して垂直に超音波モータ1の押
圧部材6を当接させてあり、ステージ13の移動に伴う
位置検出手段17からの位置情報と、予め設定してある
ステージ13の移動プロファイルに基づく基準位置情報
との偏差に応じて変化するパラメータを基に制御部18
にて例えばPID演算処理を行ってドライバー19に超
音波モータ1への指令信号を出力するフィードバック制
御を行うことにより、超音波モータ1をその指令信号に
応じて楕円振動させ、超音波モータ1の押圧部材6とス
テージ13の駆動力伝達部材14との摩擦駆動によりス
テージ13をガイド部材12に沿って移動させるように
なっている。
ースであり、超音波モータ1はケース20内において、
4つのバネ21により挟持するとともに、超音波モータ
1の後端とケース20との間に設置されたスプリング2
2により、超音波モータ1の押圧部材6を駆動力伝達部
材14に押し付けるようになっている。また、23は超
音波モータ31の押し付け力を測定するためのロードセ
ルである。
の押圧部材6を、高硬度、高融点を有するアルミナ(ビ
ッカース硬度(Hv):18GPa 融点:2100
℃)を主成分とし、副成分としてアルミナよりさらに高
硬度、高融点で、かつ高靱性を有する炭化チタン(ビッ
カース硬度(Hv):28GPa 融点:3200℃破
壊靱性値:6MPam1/2)を含有するアルミナ質焼結体
により形成したことから、駆動力伝達部材14との摩擦
駆動において、押圧部材6の当接面が摩耗し難く、また
脱粒や割れを生じ難いため、駆動力伝達部材14の摩耗
も低減することができ、自他共に摩耗を抑え、長期間に
わたって接触状態を常に安定させることができる。しか
も、上記押圧部材6を形成するアルミナ質焼結体は、駆
動力伝達部材14と高速で摺動させると、摩擦熱によっ
て炭化チタンが大気中の酸素と反応するケモメカニカル
反応が起こり、アルミナや炭化チタンより摩擦係数の大
きい酸化チタンを押圧部材6の当接面に生成することが
できるため、超音波モータ1を高速で駆動させたとして
も押圧部材6と駆動力伝達部材14との間で滑りをほと
んど生じることなく、ステージ13を高速移動させるこ
とができる。
質焼結体中における炭化チタンの含有量は10〜50重
量%とすることが好ましい。なぜなら、炭化チタンの含
有量が10重量%未満であると、アルミナ質焼結体の硬
度、強度、靱性等の機械的特性を向上させる効果が小さ
く、また、超音波モータ1を高速駆動させた時の滑りを
防止する効果が小さいからであり、逆に炭化チタンの含
有量が50重量%を越えると、高温に曝されると硬度が
低下する炭化チタンの含有量が多くなり過ぎるため、駆
動力伝達部材14との摩擦駆動が長時間に及んだ場合、
押圧部材6の摩耗が進んでしまうからである。
分としてのアルミナと、副成分としての酸化チタン以外
に焼結助剤等の助剤成分として、Mg,Zr,Si,Y
b等の酸化物を含有させてあるが、Mg,Zr,Si,
Yb等は常磁性金属であるため、この酸化物の含有量が
多くなり過ぎると、アルミナ質焼結体が磁性を示すよう
になり、常磁性金属酸化物の含有量が7重量%を超える
と、アルミナ質焼結体の硬度が低下し、ビッカース硬度
(Hv)で19GPa以上の高硬度を維持できなくなる
とともに、アルミナ質焼結体の最大磁束密度が0.05
μTを超え、磁性体を嫌う用途、例えば、電子ビーム露
光装置等の案内装置には用いることができなくなる。そ
の為、助剤成分として含有させる常磁性金属酸化物の含
有量は7重量%以下とすることが好ましい。ただし、常
磁性金属酸化物の含有量が0.1重量%未満となると、
焼結体を得ることが難しくなる。
金属酸化物の含有量は0.1〜7重量%とすれば良く、
この範囲で含有すれば、ビッカース硬度(Hv)で19
GPa以上の高硬度を維持し、かつ最大磁束密度を0.
05μT以下とすることができる。
のであるが、主成分としてのアルミナ、副成分としての
炭化チタン、焼結助剤としての常磁性金属酸化物等に含
まれている不可避不純物であれば微量混入していても構
わない。
結晶及び炭化チタン結晶の各最大粒径はそれぞれ4μm
以下とするとともに、アルミナ質焼結体の最大気孔径を
2μm以下とすることが好ましい。
の各最大粒径をそれぞれ4μm以下としたのは、各結晶
粒子の最大粒径が4μmを超えると、脱粒や割れが発生
した場合、押圧部材6の当接面には大きな凹部が形成さ
れることになり、駆動力伝達部材14を傷付け易くなる
とともに、押圧部材6の摩耗を多くなるからであり、ま
たアルミナ質焼結体の最大気孔径を2μm以下としたの
は、最大気孔径が2μmを超えると、脱粒や割れが生じ
易くなるからである。
の当接面における表面粗さが粗いと、初期のなじみ過程
において相手部材である駆動力伝達部材14にスクラッ
チ傷等を発生させ、摩耗が急激に進むとともに、押圧部
材6の当接面が激しく摩耗することになる。その為、押
圧部材6の当接面は、算術平均粗さ(Ra)で0.2μ
m以下としておくことが好ましい。
分とし、副成分として炭化チタンを含有するアルミナ質
焼結体を得るには、粒径0.3〜0.6μmであるアル
ミナ粉末を50〜90重量%、粒径0.3〜0.6μm
である炭化チタン粉末を10〜50重量%、焼結助剤で
あるMg,Zr,Si,Yb等の常磁性金属からなる酸
化物を合計で0.1〜7重量%の範囲で添加した混合粉
体のスラリーを作製し、一軸加圧成形法、等圧成形法、
射出成形法等の周知のセラミック成形法により所定形状
に成形した後、真空雰囲気中、1600〜1750℃の
温度で1〜2時間程度焼成することにより得ることがで
きる。また、焼成時に20〜40MPa程度の圧力で加
圧することにより、アルミナ結晶や炭化チタン結晶の最
大粒径をそれぞれ4μm以下、アルミナ質焼結体の最大
気孔径を2μm以下とすることができる。
ミナ質焼結体を超音波モータ1の押圧部材6として用
い、この超音波モータ1を案内装置に搭載すれば、ステ
ージ13の駆動力伝達部材14との摩擦駆動において、
押圧部材6の摩耗が少ないだけでなく、相手部材である
駆動力伝達部材14の摩耗も抑え、かつスクラッチ傷等
の発生を低減することができるため、案内装置を長期間
にわたり駆動させることができるとともに、押圧部材6
と駆動力伝達部材14との間に脱粒粉が介在することを
低減することができるため、押圧部材6と駆動力伝達部
材14との接触状態を安定させることができ、移動中に
おけるステージ13の精度及び位置決め精度に悪影響を
与えることがなく、さらには駆動力伝達部材14との摩
擦熱によってアルミナ質焼結体からなる押圧部材6の表
面にアルミナや炭化チタンより摩擦係数の大きい酸化チ
タンを生成させることができるため、ステージ13を高
速移動させるために超音波モータ1の駆動力を高めても
滑りを生じることがないため、ステージ13をより一層
高速化することができる。
型の超音波モータ1を例にとって説明したが、本発明
は、単一振動モードの定在波型や進行波型、複数振動モ
ードのモード変換型、複合振動型等の超音波モータにも
適用できることは言うまでもない。
る案内装置を例にとって説明したが、可動体が回転運動
する案内装置にも適用することができる。
い範囲で改良や変更したものにも適用できることは言う
までもない。
部材6を、石英ガラス、高純度アルミナ質焼結体、ジル
コニア質焼結体、炭化珪素質焼結体、及びアルミナを主
成分とし、副成分として炭化チタンを含有するアルミナ
質焼結体により形成するとともに、アルミナを主成分と
し、副成分として炭化チタンを含有するアルミナ質焼結
体にあっては、炭化チタンの含有量、及び助剤成分の含
有量を異ならせたものを用意し、用意した超音波モータ
1を図2の案内装置に組み込んで駆動させた時の押圧部
材6の摩耗量と相手部材である駆動力伝達部材14の摩
耗量について調べる実験を行った。
動体5を構成する圧電セラミック板2の寸法を、長さ3
0mm、幅7.5mm、厚み3mmとし、チタン酸ジル
コン酸鉛系の圧電セラミックスにより形成したものを用
いるとともに、上記圧電セラミック板2に接合する押圧
部材6の寸法を、長さ4.2mm、直径3mmの円柱と
し、かつ当接面を曲率半径が7mmの球面とした。
には、ストロークが100mmのクロスローラーガイド
を用い、上記ガイド部材12を介して5kgの重さを有
するステージ13を移動させるようにした。また、超音
波モータ1の押圧部材6と当接する駆動力伝達部材14
には、アルミナ含有量が99重量%で、かつビッカース
硬度が15.2GPaであるアルミナ質焼結体を用い、
かつ押圧部材6との当接面を算術平均粗さ(Ra)で
0.05μmとした。
テージ13のプロファイルを、移動距離100mm、加
減速度0.03G、最高速度100mm/sに設定した
台形制御とし、超音波モータ1は40kHzの駆動周波
数で駆動させるようにした。そして、この条件でステー
ジ13を500km駆動させた後の押圧部材6の摩耗量
と駆動力伝達部材14の摩耗量を測定した。
動力伝達部材14との当接面を走査型電子顕微鏡によ
り、倍率2000倍で観察し、その当接面上の結晶粒子
及び最大気孔径を測定するとともに、押圧部材6を形成
する材料と同一の材料から、長さ3mm、幅3mm、厚
み1.2mmの直方体を作製し、交番磁力計(東京イン
スツルメンツ製 2900−04C型)を用い、最大磁
束密度を測定した。
の押圧部材6を、アルミナを主成分とし、副成分として
炭化チタンを含有するアルミナ質焼結体により形成した
試料No.5〜32は、超音波モータ1の押圧部材6
を、石英ガラス、高純度アルミナ質焼結体、ジルコニア
質焼結体、炭化珪素質焼結体で形成した試料No.1〜
4に比べ、押圧部材6及び駆動力伝達部材14の摩耗を
抑えることができることが判る。
とともに、相手部材の摩耗を抑えるには、超音波モータ
1の押圧部材6を、アルミナを主成分とし、副成分とし
て炭化チタンを含有するアルミナ質焼結体により形成し
たものを用いれば良いことが判る。なお、試料No.5
〜32の押圧部材6の当接面には酸化チタン膜が形成さ
れており、この酸化チタン膜により摩擦力が高くなって
いることも確認された。
ルミナを主成分とし、副成分として炭化チタンを含有す
るアルミナ質焼結体により形成したものに着目して見る
と、アルミナ質焼結体中の炭化チタン含有量を10〜5
0重量%とした試料No.8〜10及び試料No.24
〜26は、炭化チタンの含有量が上記範囲を超える試料
No.5〜7及び試料No.21〜23に比べ、押圧部
材6及び駆動力伝達部材14の摩耗量をさらに抑えるこ
とができることが判る。
及び炭化チタン結晶の各最大粒径が4μm以下で、且つ
アルミナ質焼結体の最大気孔径が2μm以下である試料
No.11〜13及び試料No.27〜29は、それ以
外の範囲を有する試料No.8〜10及び試料No.2
4〜26に比べ、押圧部材6及び駆動力伝達部材14の
摩耗量を小さくできることが判る。
14の摩耗量をより一層抑えるためには、アルミナ質焼
結体中の炭化チタン含有量を10〜50重量%とし、ま
た、アルミナ質焼結体中のアルミナ結晶及び炭化チタン
結晶の各最大粒径を4μm以下、アルミナ質焼結体の最
大気孔径を2μm以下とすれば良いことが判る。
分の含有量が7重量%以上である試料No.6〜13,
18,20,22〜29は、押圧部材6の最大磁束密度
が0.05μTを超えてしまった。
成分の含有量は7重量%以下とすることが良いことが判
る。
と、該振動体の振動を可動体側に伝達する押圧部材とか
らなる超音波モータにおいて、上記押圧部材を、アルミ
ナを主成分とし、副成分として炭化チタンを含有するア
ルミナ質焼結体により形成したことによって、可動体と
の摩擦駆動による押圧部材の摩耗や脱粒を低減すること
ができるとともに、可動体との接触状態を安定させるこ
とができる。しかも、摩擦駆動中のケモメカニカル反応
により、アルミナ質焼結体からなる押圧部材の当接面
に、アルミナや炭化チタンより摩擦係数の大きい酸化チ
タン膜を生成することができるため、超音波モータを高
速で駆動させたとしても押圧部材と可動体との間で滑り
を生じ難いため、ステージを高速移動させることができ
る。
ン含有量を10〜50重量%とすることで、押圧部材の
耐摩耗性を大幅に向上させることができるとともに、可
動体との摩擦駆動が長時間に及んでも押圧部材の耐摩耗
性を維持することができる。
晶及び炭化チタン結晶の各最大粒径を4μm以下、アル
ミナ質焼結体の最大気孔径を2μm以下とすることによ
り、可動体との摩擦駆動による押圧部材の摩耗や脱粒を
さらに低減することができ、可動体との接触状態を安定
させることができる。
分として含有する常磁性金属酸化物の含有量を0.05
〜7重量%とすることで、アルミナ質焼結体の最大磁束
密度を0.05μT以下とすることができ、磁性を嫌う
用途でも用いることができるとともに、アルミナ質焼結
体の硬度をビッカース硬度(Hv)で19GPa以上の
高硬度を維持することができるため、駆動力伝達部材と
の摩擦駆動が長時間に及んでも押圧部材の耐摩耗性を維
持することができる。
動源とする案内装置に用いることで、可動体側の摩耗も
低減することができ、超音波モータの寿命はもとより、
案内装置の寿命を向上させることができるとともに、可
動体側との接触状態を安定させることができるため、駆
動中における可動体の精度や位置決め精度を高めること
ができる。しかも、可動体との適度な摩擦力が得られる
ため、超音波モータを高速で駆動させることにより、滑
りを生じることなく超音波モータの駆動力を効率良く可
動体に伝達し、高速で駆動させることができる。
(a)はその正面図、(b)はその裏面図である。
案内装置の一例を示す一部を破断した平面図である。
はその正面図、(b)はその裏面図である。
内装置の一例を示す平面図である。
3d:電極膜 4,34:電極膜 5,35:振動体 6,36:押圧
部材 11:ベース盤 12:ガイド部材 13:ステージ
14:駆動力伝達部材 15:リニアスケール 16:測定ヘッド 17:位置
検出手段 18:制御部 19:ドライバー 20:ケース 21:バネ 22:
スプリング 23:ロードセル
Claims (5)
- 【請求項1】振動体と、該振動体の振動を可動体側に伝
達する押圧部材とからなる超音波モータにおいて、上記
押圧部材を、アルミナを主成分とし、副成分として炭化
チタンを含有するアルミナ質焼結体により形成したこと
を特徴とする超音波モータ。 - 【請求項2】上記アルミナ質焼結体中の炭化チタンの含
有量が10〜50重量%であることを特徴とする請求項
1に記載の超音波モータ。 - 【請求項3】上記アルミナ質焼結体中のアルミナ結晶及
び炭化チタン結晶の各最大粒径がそれぞれ4μm以下
で、且つ上記アルミナ質焼結体中の最大気孔径が2μm
以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
載の超音波モータ。 - 【請求項4】上記アルミナ質焼結体は、助剤成分として
常磁性金属酸化物を0.05〜7重量%の範囲で含有し
てなり、上記アルミナ質焼結体の最大磁束密度が0.0
5μT以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項
3のいずれかに記載の超音波モータ。 - 【請求項5】上記請求項1乃至請求項4のいずれかに記
載の超音波モータの押圧部材を可動体に当接させて配置
し、上記超音波モータの振動を押圧部材を介して伝達す
ることにより上記可動体を摩擦駆動させるようにしたこ
とを特徴とする超音波モータを可動体の駆動源とする案
内装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001195464A JP2003018870A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 超音波モータ及び超音波モータを可動体の駆動源とする案内装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001195464A JP2003018870A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 超音波モータ及び超音波モータを可動体の駆動源とする案内装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003018870A true JP2003018870A (ja) | 2003-01-17 |
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ID=19033432
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001195464A Pending JP2003018870A (ja) | 2001-06-27 | 2001-06-27 | 超音波モータ及び超音波モータを可動体の駆動源とする案内装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003018870A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005086887A (ja) * | 2003-09-08 | 2005-03-31 | Minolta Co Ltd | 駆動装置 |
| JP2007043779A (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-15 | Taiheiyo Cement Corp | 超音波駆動装置およびそれに用いる被駆動部材 |
| JP2007166737A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Taiheiyo Cement Corp | 超音波駆動装置およびそれに用いる被駆動部材 |
| US7414002B2 (en) | 2004-11-29 | 2008-08-19 | Kyocera Corporation | Aluminum oxide-titanium nitride sintered body, manufacturing method thereof, and magnetic head substrate, ultrasonic motor and dynamic pressure bearing using the same |
-
2001
- 2001-06-27 JP JP2001195464A patent/JP2003018870A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005086887A (ja) * | 2003-09-08 | 2005-03-31 | Minolta Co Ltd | 駆動装置 |
| US7414002B2 (en) | 2004-11-29 | 2008-08-19 | Kyocera Corporation | Aluminum oxide-titanium nitride sintered body, manufacturing method thereof, and magnetic head substrate, ultrasonic motor and dynamic pressure bearing using the same |
| JP2007043779A (ja) * | 2005-08-01 | 2007-02-15 | Taiheiyo Cement Corp | 超音波駆動装置およびそれに用いる被駆動部材 |
| JP2007166737A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Taiheiyo Cement Corp | 超音波駆動装置およびそれに用いる被駆動部材 |
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