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JP2003013779A - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

エンジンの空燃比制御装置

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Publication number
JP2003013779A
JP2003013779A JP2001200761A JP2001200761A JP2003013779A JP 2003013779 A JP2003013779 A JP 2003013779A JP 2001200761 A JP2001200761 A JP 2001200761A JP 2001200761 A JP2001200761 A JP 2001200761A JP 2003013779 A JP2003013779 A JP 2003013779A
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JP
Japan
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fuel ratio
air
output value
oxygen sensor
value
Prior art date
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Application number
JP2001200761A
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English (en)
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Shigeo Okuma
重男 大隈
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Unisia Automotive Ltd filed Critical Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Publication of JP2003013779A publication Critical patent/JP2003013779A/ja
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】理論空燃比付近で出力が線形性を有する酸素セ
ンサを用いて空燃比をフィードバック制御する空燃比制
御装置において、酸素センサの特性変化時における空燃
比制御性の低下を抑止する。 【解決手段】センサ出力が線形性を有する領域で、セン
サ出力から実空燃比を求め、該実空燃比と目標空燃比と
の偏差に基づき空燃比をフィードバック制御する。前記
線形領域でのセンサ出力と空燃比との相関が変化して、
理論空燃比付近でセンサ出力が急変するようになったと
き(感度異常時)には、センサ出力から理論空燃比に対
するリッチ・リーンのみを判定し、空燃比フィードバッ
ク制御を継続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力値が理論空燃
比相当値を含む所定範囲内であるときに空燃比に対して
略線形性を有する酸素センサを用いて空燃比をフィード
バック制御するエンジンの空燃比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、酸素センサの異常を素子抵抗や出
力特性等に基づいて判断し、異常診断がなされたとき
に、酸素センサの出力に基づく空燃比フィードバック制
御を停止させるよう構成された空燃比制御装置が知られ
ている(特開平8−271475号公報参照)。
【0003】また、通常、理論空燃比に対するリッチ・
リーンのみを検出するために用いられる酸素センサの出
力特性を、理論空燃比付近で空燃比に対して略線形性を
有するように設定し、前記線形性を利用して実空燃比を
求めて、空燃比をフィードバック制御する装置が知られ
ている(特開平07−127505号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、理論空燃比
付近で略線形性を有するように設定される酸素センサの
場合、故障形態として、前記線形性を有するよう設定さ
れた領域での出力が、リッチ・リーンのみを検出するた
めに用いられる酸素センサのように理論空燃比を中心に
急変するように変化し、出力値から実空燃比を求めるこ
とができなくなる場合がある。
【0005】しかし、上記のように出力特性の変化した
場合であっても、リッチ・リーンのみを検出することは
可能であるため、本来の出力が得られないことに基づい
て空燃比フィードバック制御を全面的に停止させてしま
うと、有効に機能し得る制御が行なわれないことで、排
気性状を必要以上に悪化させることになってしまうとい
う問題があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、理論空燃比付近で略線形性を有するように設定さ
れる酸素センサの出力特性が変化した場合であっても、
該酸素センサの検出機能を最大限に活用して、排気性状
の悪化を極力軽減できるエンジンの空燃比制御装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、エンジン排気中の酸素濃度に感応して出力値が
変化する酸素センサであって、理論空燃比相当値を含む
所定範囲においてセンサ出力値が空燃比に対して略線形
性を有する酸素センサを備え、前記所定範囲の出力値か
ら実空燃比を求めて空燃比をフィードバック制御するエ
ンジンの空燃比制御装置において、前記所定範囲内にお
ける出力値と空燃比との相関の変化を判別し、前記相関
が変化したときに、前記出力値に基づいて理論空燃比に
対するリッチ・リーンのみを判別して空燃比をフィード
バック制御する構成とした。
【0008】かかる構成によると、酸素センサは、通常
の理論空燃比に対するリッチ・リーンのみを検出する酸
素センサの出力特性を、理論空燃比付近で空燃比に対し
て略線形性を有するように設定することで、実空燃比の
検出を可能にしたものであるが、前記線形領域での出力
特性が変化したときには、実空燃比の検出が行なえなく
なるので、代わりに、理論空燃比に対するリッチ・リー
ンのみを検出させて、空燃比フィードバック制御を継続
させる。
【0009】請求項2記載の発明では、目標空燃比を、
理論空燃比を含む所定幅で変動させ、そのときの出力値
が基準範囲内であるか否かによって、前記出力値と空燃
比との相関の変化を判断する構成とした。かかる構成に
よると、目標空燃比を理論空燃比前後に変動させ、その
ときの出力範囲が、初期特性上での目標空燃比の変動に
見合った値を示すか否かに基づいて、酸素センサの線形
領域における出力特性の変化を判断する。
【0010】請求項3記載の発明では、前記出力値から
求めた実空燃比に基づく空燃比フィードバック制御が、
実空燃比と目標空燃比との偏差に基づく比例制御、及
び、目標空燃比に対するリッチ・リーン判別に基づく積
分制御によって行なわれ、前記相関が変化したときの空
燃比フィードバック制御が、理論空燃比に対するリッチ
・リーン判別に基づく積分制御のみによって行なわれる
構成とした。
【0011】かかる構成によると、酸素センサが初期特
性のときには、センサ出力から求めた実空燃比と目標空
燃比との偏差に基づく比例制御と、目標空燃比に対する
リッチ・リーン判別に基づく積分制御とによって空燃比
がフィードバック制御され、酸素センサの出力特性が変
化して実空燃比の検出が行なえなくなると、偏差に基づ
く比例制御を停止させ、リッチ・リーン判別に基づく積
分制御のみで空燃比をフィードバック制御させる。
【0012】請求項4記載の発明では、前記出力値が所
定の最大値又は最小値に所定時間以上張り付いたとき
に、前記酸素センサの出力値に基づく空燃比フィードバ
ック制御を禁止する構成とした。かかる構成によると、
酸素センサの出力値が最大値又は最小値に所定時間以上
張り付いて動かないときには、センサ出力が実際の空燃
比に対応しておらず、リッチ・リーンの検出もできない
状態になっていると判断し、酸素センサの出力値に基づ
く空燃比フィードバック制御を禁止する。
【0013】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、酸素セン
サの出力特性が変化して、実空燃比の検出が行えなくな
っても、リッチ・リーン判別に基づく空燃比フィードバ
ック制御を行わせることで、空燃比制御性の大幅な低下
を抑止でき、以って、排気性状の悪化を抑制できるとい
う効果がある。
【0014】請求項2記載の発明によると、センサ出力
が略線形性を示す領域における空燃比に対するセンサ出
力の傾きを判断でき、リッチ・リーン判別のみが可能な
状態を的確に判断できるという効果がある。請求項3記
載の発明によると、酸素センサが初期特性を示すときに
は、空燃比偏差に応じた比例制御とリッチ・リーン判別
に基づく積分制御によって応答良くかつ収束安定性良く
目標空燃比に制御できる一方、酸素センサの出力からリ
ッチ・リーンのみが判別できる状態になったときには、
積分制御によって安定的に目標空燃比付近に制御するこ
とができるという効果がある。
【0015】請求項4記載の発明によると、酸素センサ
がリッチ・リーンの判別も行なえない状態を判断でき、
誤った検出結果に基づき空燃比がフィードバック制御さ
れることを未然に防止できるという効果がある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は実施の形態におけるエンジンのシステム構
成図である。この図1において、車両に搭載されるエン
ジン1の各気筒の燃焼室には、エアクリーナ2,吸気通
路3,モータで開閉駆動される電子制御式スロットル弁
4を介して空気が吸入される。
【0017】各気筒の燃焼室内に燃料(ガソリン)を直
接噴射する電磁式の燃料噴射弁5が設けられており、該
燃料噴射弁5から噴射される燃料と前記吸入される空気
によって燃焼室内に混合気が形成される。燃料噴射弁5
は、コントロールユニット20から出力される噴射パル
ス信号によりソレノイドに通電されて開弁し、所定圧力
に調圧された燃料を噴射する。
【0018】燃焼室内に形成される混合気は、点火栓6
により着火燃焼する。但し、エンジン1を上記の直接噴
射式ガソリンエンジンに限定するものではなく、吸気ポ
ートに燃料を噴射する構成のエンジンであっても良い。
エンジン1からの排気は排気通路7より排出され、前記
排気通路7には排気浄化用の触媒8が介装されている。
【0019】前記触媒8は、三元触媒であって、排気中
の有害3成分である一酸化炭素CO及び炭化水素HCを
酸化すると共に、酸化窒素NOxを還元して、無害な二
酸化炭素、水蒸気及び窒素に変換させるものである。ま
た、燃料タンク9にて発生した蒸発燃料を燃焼処理する
蒸発燃料処理装置が設けられている。
【0020】キャニスタ10は、密閉容器内に活性炭な
どの吸着剤11を充填したもので、燃料タンク9から延
設される蒸発燃料導入管12が接続されている。従っ
て、燃料タンク9にて発生した蒸発燃料は、前記蒸発燃
料導入管12を通って、キャニスタ10に導かれ吸着捕
集される。また、キャニスタ10には、新気導入口13
が形成されると共に、パージ配管14が導出され、前記
パージ配管14には、コントロールユニット20からの
制御信号によって開閉が制御されるパージ制御弁15が
介装される。
【0021】上記構成において、パージ制御弁15が開
制御されると、エンジン1の吸入負圧がキャニスタ10
に作用する結果、新気導入口13から導入される空気に
よってキャニスタ10の吸着剤11に吸着されていた蒸
発燃料がパージされ、パージエアがパージ配管14を通
って吸気通路3のスロットル弁4下流に吸入され、その
後、エンジン1の燃焼室内で燃焼処理される。
【0022】コントロールユニット20は、CPU,R
OM,RAM,A/D変換器及び入出力インターフェイ
ス等を含んで構成されるマイクロコンピュータを備え、
各種センサからの入力信号を受け、これらに基づいて演
算処理して、スロットル弁4,燃料噴射弁5,点火栓6
及びパージ制御弁15などの作動を制御する。前記各種
センサとして、エンジン1のクランク角を検出するクラ
ンク角センサ21、カム軸から気筒判別信号を取り出す
カムセンサ22が設けられており、前記クランク角セン
サ21からの信号に基づきエンジン1の回転速度が算出
される。
【0023】この他、吸気通路3のスロットル弁4上流
で吸入空気流量Qaを検出するエアフローメータ23、
アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)APSを検
出するアクセルセンサ24、スロットル弁4の開度TV
Oを検出するスロットルセンサ25、エンジン1の冷却
水温Twを検出する水温センサ26、排気中の酸素濃度
に感応して出力値が変化する酸素センサ27、車速VS
Pを検出する車速センサ28などが設けられている。
【0024】前記酸素センサ27は、特開平11−32
6266号公報に開示されるように、排気管内に突出し
て設けられるジルコニアチューブを有してなり、このジ
ルコニアチューブ外側の排気中の酸素濃度と、内側の大
気中の酸素濃度との比に応じた起電力を発生する酸素濃
淡電池型の酸素センサである。前記酸素センサ27の出
力値Es(起電力)は、図2に示すように、理論空燃比
を中心に変化し、理論空燃比よりもリッチ側では起電力
が高く、理論空燃比よりもリーン側では起電力が低くな
る特性を有するが、理論空燃比相当値(本実施形態では
0.6V)を含む所定範囲(0.3(V)≦出力値Es
≦0.8(V))において、出力値Esが空燃比に対し
て略線形性を有するように、出力特性が設定されてい
る。
【0025】前記酸素濃淡電池型の酸素センサは、通
常、理論空燃比付近で出力値Esが急変する特性に設定
され、理論空燃比に対する実空燃比のリッチ・リーンを
判定するセンサとして用いられるが、本実施形態におけ
る酸素センサ27は、電極,ジルコニアチューブ,保護
層などの特性を調整することで、図2の示すように、理
論空燃比付近の所定範囲で空燃比に対して線形性を有す
る出力特性としてある。
【0026】前記コントロールユニット20は、所定の
空燃比フィードバック制御条件が成立したときに、前記
酸素センサ27の出力値Esから検出される実空燃比が
目標空燃比に一致するように、燃料噴射量を補正するた
めの空燃比フィードバック補正係数を演算するようにな
っている。図3のフローチャートは、上記空燃比フィー
ドバック制御に用いられる酸素センサ27の故障診断を
示すものであり、ここで、酸素センサ27の出力値に基
づいて空燃比フィードバック制御を行えると判断された
ときにのみ、後述するフローチャートに従って空燃比フ
ィードバック制御が実行される。
【0027】図3のフローチャートにおいて、ステップ
S1では、故障診断条件が成立しているか否かを判別す
る。前記故障診断条件としては、燃料噴射弁5やエアフ
ローメータ23など酸素センサ27以外の空燃比制御部
品に故障がないこと、空燃比フィードバック制御が行わ
れる所定運転領域であることなどを判別する。
【0028】診断条件が成立している場合には、ステッ
プS2へ進む。ステップS2では、酸素センサ27の出
力値Esが、所定値(1)を超えるか、又は、所定値
(2)を下回るかを判別する。前記所定値(1)は、
0.95程度の値であって、出力値Esが最大値領域に
含まれるか否かを判別し、また、前記所定値(2)は、
0.02程度の値であって、出力値Esが最小値領域に
含まれるか否かを判別する。
【0029】出力値Esが、所定値(2)≦出力値Es
≦所定値(1)であって、通常の出力範囲内の値を示す
ときには、ステップS3へ進む。ステップS3では、目
標空燃比を、理論空燃比よりも僅かにリッチな空燃比と
僅かにリーンな空燃比との間で順次切り換える処理を行
い、理論空燃比を挟んで目標空燃比を所定幅だけ変動さ
せる。
【0030】前記理論空燃比よりも僅かにリッチ・リー
ンな空燃比とは、例えば空気過剰率で示すと0.97,1.03
程度の空燃比である。次のステップS4では、上記目標
空燃比の切り換えに伴って出力された出力値Esが、所
定値(3)を超えるか、又は、所定値(4)を下回るか
を判別する。換言すれば、上記目標空燃比の切り換えに
伴って出力された出力値Esが、所定値(4)≦出力値
Es≦所定値(3)であるか否かを判別する。
【0031】尚、前記所定値(3),(4)は、ステッ
プS3において切り換えられる目標空燃比に応じて設定
される値であって、本実施形態では、前記所定値(3)
を0.7V、前記所定値(4)を0.5Vとする。酸素
センサ27の出力特性は、初期状態では、図2に示すよ
うに、理論空燃比付近の出力値Esが空燃比変化に対し
て比較的なだらかに変化するのに対し、経時劣化などに
より出力変化をより急激に変化して、理論空燃比を境に
出力が急変するリッチ・リーンセンサの出力に近い特性
(図2の感度異常時の特性)となる場合がある。
【0032】上記のような出力特性の変化が発生する
と、前記目標空燃比の変動に対応する出力値Esの変動
幅が、初期状態に比べて大きくなり、係る変動幅の増大
が、所定値(4)≦出力値Es≦所定値(3)を満たさ
ない出力値Esの発生として判断されるようにしてあ
る。従って、ステップS4で、目標空燃比の切り換えに
伴って出力された出力値Esが、所定値(3)を超える
か、又は、所定値(4)を下回ると判断されたときに
は、理論空燃比付近での空燃比変化に対する出力値Es
の変化が、初期状態に比べてより急激に変化していると
判断し、ステップS5へ進む。
【0033】ステップS5では、酸素センサ27の故障
判定を行なうが、故障モードの中でも、特に、理論空燃
比付近での出力変化がより急激になっている状態を示す
感度異常の判定を行なう。ここで、前記感度異常の発生
時には、理論空燃比付近において僅かな空燃比変化で出
力値Esが急変することから、理論空燃比付近であって
も出力値Esから実空燃比を求めることができないが、
そのときの出力特性は、理論空燃比に対するリッチ・リ
ーンのみを検出する酸素センサの特性に近いので、リッ
チ・リーンの判定には用いることが可能である。
【0034】一方、ステップS4で、目標空燃比の切り
換えに伴う出力値Esの変動が、所定値(3),(4)
で挟まれる範囲内で発生していると判断されたときに
は、酸素センサ27の出力特性が、図2に示すように理
論空燃比付近で出力が比較的なだらかに変化する初期状
態の出力特性を維持しているものと判断し、ステップS
6へ進んで、酸素センサ27の正常状態を判定する。
【0035】また、ステップS2で、酸素センサ27の
出力値Esが、所定値(1)を超えるか、又は、所定値
(2)を下回っていると判別されると、ステップS7へ
進む。ステップS7では、所定値(1)を超える状態、
又は、所定値(2)を下回る状態が、所定時間以上継続
しているか否かを判別する。
【0036】所定値(1)を超える状態、又は、所定値
(2)を下回る状態が、所定時間以上継続していると
き、換言すれば、酸素センサ27の出力が最大値又は最
小値に所定時間以上張り付いているときには、酸素セン
サ27が実空燃比に感応しなくなっていると判断でき
る。そこで、ステップS7で、所定値(1)を超える状
態、又は、所定値(2)を下回る状態が、所定時間以上
継続していると判別されると、ステップS8へ進み、酸
素センサ27の故障判定を行なうが、ここでは、実空燃
比に感応しない故障モードとして、断線・短絡故障を判
定する。
【0037】図4のフローチャートは、上記故障診断の
結果を受けて空燃比フィードバック制御を行うルーチン
を示す。ステップS11では、酸素センサ27の故障診
断結果を除く、空燃比フィードバック制御条件の成立を
判断する。ステップS11で空燃比フィードバック制御
条件が成立していると判別されると、ステップS12へ
進み、酸素センサ27の故障が診断されているか否かを
判別する。
【0038】酸素センサ27が正常であると判別されて
いるときには、ステップS13へ進み、通常の空燃比フ
ィードバック制御を行う。前記通常の空燃比フィードバ
ック制御は、酸素センサ27の出力値Esに基づいて実
空燃比を求め、この実空燃比と目標空燃比との偏差に基
づく比例制御と、リッチ・リーン判別に基づく積分制御
とによって行なわれるようになっており、その詳細を、
図5のフローチャートに従って説明する。
【0039】図5のフローチャートにおいて、ステップ
S51では、前記酸素センサ27の出力値Esが、空燃
比に対して略線形性を有する所定範囲内(0.3(V)
≦出力値Es≦0.8(V))であるか否かを判別す
る。前記ステップS51で、前記酸素センサ27の出力
値Esが、空燃比に対して略線形性を有する所定範囲内
であると判別されると、ステップS52へ進み、前記酸
素センサ27の出力値Esを空燃比のデータに変換する
処理を行う。
【0040】前記変換は、前記出力値Esと空燃比との
相関を示すテーブルに基づき行わせても良いが、より分
解能を上げるべく、前記出力値Esを予め設定された計
算式に基づき別の変数に置き換えた後、前記変数から空
燃比のデータを求めるようにしても良い。次のステップ
S53では、前記出力値Esから求めた実空燃比と、目
標空燃比(理論空燃比)との偏差err(偏差err=実空燃
比−目標空燃比)を求める。
【0041】ステップS54では、前記偏差errに比例
定数Kpを乗算して比例操作量P(P=err×Kp)を
演算する。ステップS55では、前記偏差errの正負を
判別することで、実空燃比の目標空燃比(理論空燃比)
に対するリッチ・リーンを判別する。ステップS55
で、前記偏差errが負で実空燃比が目標空燃比(理論空
燃比)よりもリッチであると判別されると、ステップS
56へ進む。
【0042】ステップS56では、積分操作量Iの前回
値から所定値ΔIだけ減算した結果を今回の積分操作量
Iとする。また、ステップS55で、前記偏差errが正
で実空燃比が目標空燃比(理論空燃比)よりもリーンで
あると判別されたときには、ステップS57へ進み、積
分操作量Iの前回値に所定値ΔIを加算した結果を今回
の積分操作量Iとする。
【0043】更に、ステップS55で、偏差errが略0
で実空燃比が目標空燃比(理論空燃比)に略一致してい
ると判別されたときには、ステップS56,ステップS
57を迂回してステップS62へ進むことで、積分操作
量Iを前回値に保持する。ステップS62では、空燃比
フィードバック補正係数αを、 α=P+I+1.0 として算出する。
【0044】一方、ステップS51で、前記酸素センサ
27の出力値Esが線形範囲外である(0.3(V)>E
s又はEs>0.8(V))と判別されると、ステップS
58へ進む。ステップS58では、前記酸素センサ27
の出力値Esが、前記所定範囲よりも高い側に外れてい
るか否か、具体的には、Es>0.8(V)であるか否か
を判別することで、実空燃比が理論空燃比よりもリッチ
であるか否かを判別する。
【0045】ステップS58で、Es>0.8(V)であ
ると判別され、実空燃比が理論空燃比よりもリッチであ
るときには、ステップS59へ進み、積分操作量Iの前
回値から所定値ΔIだけ減算した結果を今回の積分操作
量Iとする。一方、ステップS58でEs>0.8(V)
ではないと判別されたときには、0.3(V)>Esであ
るためにステップS51からステップS58へ進んだ状
態であって、実空燃比が理論空燃比よりもリーンである
と判断される。
【0046】この場合には、ステップ60へ進み、積分
操作量Iの前回値に所定値ΔIを加算した結果を今回の
積分操作量Iとする。ステップS59,ステップS60
で積分操作量Iの設定を行うと、次のステップS61で
は、比例操作量Pに0をセットする。酸素センサ27の
出力値Esが前記所定範囲内(0.3(V)≦Es≦0.8
(V))であるときには、出力値Esが空燃比に対して
略線形性を有することから、出力値Esを空燃比のデー
タに精度良く変換できるが、前記所定範囲を外れると空
燃比を正しく求めることができない。
【0047】但し、前記所定範囲を外れる領域であって
も、理論空燃比に対するリッチ・リーンの判別は行える
ので、出力値Esが所定範囲内であるときと同様に、リ
ッチ・リーン判別に基づく積分制御を行わせる。従っ
て、出力値Esが所定範囲外であるときに、ステップS
62へ進んだ場合は、実質的には、α=I+1.0として
空燃比フィードバック補正係数αが算出される。
【0048】上記空燃比フィードバック補正係数αを、
目標空燃比相当の基本燃料噴射量Tpに乗算すること
で、最終的な燃料噴射量Tiが求められ、この燃料噴射
量Tiに相当するパルス幅の噴射パルス信号が各気筒の
燃料噴射弁5に出力される。図4のフローチャートのス
テップS12で、酸素センサ27の故障が診断されてい
ると判別されたときには、ステップS14へ進み、その
故障判定が感度異常であるか断線・短絡であるかを判別
する。
【0049】感度異常の故障判定がなされているときに
は、出力値Esから実空燃比を求めることができない
が、そのときの出力特性は、理論空燃比に対するリッチ
・リーンのみを検出する酸素センサの特性に近い特性を
示し、リッチ・リーンの判定は可能であるので、ステッ
プS15以降へ進んで、リッチ・リーン判別のみに基づ
き空燃比フィードバック制御を行わせる。
【0050】ステップS15では、酸素センサ27の出
力値Esが理論空燃比相当値(例えば0.6(V))より
も大きいか否かを判別することで、実空燃比が理論空燃
比よりもリッチであるか否かを判別する。出力値Esが
理論空燃比相当値よりも大きくリッチ状態であると判別
されると、ステップS16へ進み、積分操作量Iの前回
値から所定値ΔIだけ減算した結果を今回の積分操作量
Iとする。
【0051】一方、ステップS15で出力値Esが理論
空燃比相当値以下であり、リーン状態であると判別され
ると、ステップ17へ進み、積分操作量Iの前回値に所
定値ΔIを加算した結果を今回の積分操作量Iとする。
ステップS16,ステップS17で積分操作量Iの設定
を行うと、次のステップS18では、比例操作量Pに0
をセットする。
【0052】そして、ステップS19では、空燃比フィ
ードバック補正係数αを、 α=P+I+1.0 として算出する。上記ステップS15〜19の処理によ
る空燃比フィードバック制御は、前記ステップS13
(図5のフローチャート)における通常の制御に比べ、
空燃比偏差に基づく比例制御が行なわれない分、目標空
燃比への収束性が低下することになるが、酸素センサ2
7の特性変化が発生しても空燃比フィードバック制御を
継続できることから、空燃比制御性を維持して排気性状
の悪化を抑止できる。
【0053】また、ステップS14で、酸素センサ27
の故障診断が断線・短絡であると判別されたときには、
酸素センサ27の出力値Esが実際の空燃比に感応しな
い状態であって、実空燃比の検出のみならず、リッチ・
リーンの判別も行なえないので、ステップS20へ進ん
で、空燃比フィードバック制御を停止させる。尚、酸素
センサ27にヒータが付設されている場合であって、断
線・短絡の診断結果に基づいて空燃比フィードバック制
御が停止されるときには、前記ヒータ通電を停止させ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるエンジンのシステム構成図。
【図2】実施形態における酸素センサの出力特性図。
【図3】実施形態における酸素センサの故障診断を示す
フローチャート。
【図4】実施形態における故障形態別の空燃比フィード
バック制御を示すフローチャート。
【図5】実施形態における酸素センサ正常時の空燃比フ
ィードバック制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…エンジン 4…スロットル弁 5…燃料噴射弁 6…点火栓 8…触媒 20…コントロールユニット 21…クランク角センサ 23…エアフローメータ 27…酸素センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 BA09 BA13 BA27 DA10 DA26 DA27 DA30 EA04 EA07 EA11 EB08 EB16 FA29 3G301 HA04 HA14 JA21 JB07 JB09 LB04 MA01 MA11 NA03 NA04 NA08 NC02 ND15 ND17 NE14 NE17 NE19 NE23 PA01 PA11 PD03 PD03B PD05 PE01 PE03 PE05 PE08 PF01 PF03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン排気中の酸素濃度に感応して出力
    値が変化する酸素センサであって、理論空燃比相当値を
    含む所定範囲においてセンサ出力値が空燃比に対して略
    線形性を有する酸素センサを備え、 前記所定範囲の出力値から実空燃比を求めて空燃比をフ
    ィードバック制御するエンジンの空燃比制御装置におい
    て、 前記所定範囲内における出力値と空燃比との相関の変化
    を判別し、前記相関が変化したときに、前記出力値に基
    づいて理論空燃比に対するリッチ・リーンのみを判別し
    て空燃比をフィードバック制御することを特徴とするエ
    ンジンの空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】目標空燃比を、理論空燃比を含む所定幅で
    変動させ、そのときの出力値が基準範囲内であるか否か
    によって、前記出力値と空燃比との相関の変化を判断す
    ることを特徴とする請求項1記載のエンジンの空燃比制
    御装置。
  3. 【請求項3】前記出力値から求めた実空燃比に基づく空
    燃比フィードバック制御が、実空燃比と目標空燃比との
    偏差に基づく比例制御、及び、目標空燃比に対するリッ
    チ・リーン判別に基づく積分制御によって行なわれ、 前記相関が変化したときの空燃比フィードバック制御
    が、理論空燃比に対するリッチ・リーン判別に基づく積
    分制御のみによって行なわれることを特徴とする請求項
    1又は2記載のエンジンの空燃比制御装置。
  4. 【請求項4】前記出力値が所定の最大値又は最小値に所
    定時間以上張り付いたときに、前記酸素センサの出力値
    に基づく空燃比フィードバック制御を禁止することを特
    徴とする請求項1又は2記載のエンジンの空燃比制御装
    置。
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