JP2003011286A - 積層体 - Google Patents
積層体Info
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- JP2003011286A JP2003011286A JP2001196439A JP2001196439A JP2003011286A JP 2003011286 A JP2003011286 A JP 2003011286A JP 2001196439 A JP2001196439 A JP 2001196439A JP 2001196439 A JP2001196439 A JP 2001196439A JP 2003011286 A JP2003011286 A JP 2003011286A
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- biodegradable
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- polylactic acid
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- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】紙、接着剤層、生分解性樹脂層の全ての層に生
分解性を有する積層体を提供すること。 【解決手段】生分解性樹脂層(11)と、紙(13)と
の間に、D−乳酸とL−乳酸との共重合体からなる一般
式がX−CO(OCHCH3 CO)m −OHで示される
生分解性のポリ乳酸を含む生分解性接着剤を含有する生
分解性接着剤層(12)を設けた。さらに、上記ポリ乳
酸の分子量を10,000〜150,000とし、生分
解性樹脂層を脂肪族ポリエステル、または脂肪族芳香族
ポリエステルとした。
分解性を有する積層体を提供すること。 【解決手段】生分解性樹脂層(11)と、紙(13)と
の間に、D−乳酸とL−乳酸との共重合体からなる一般
式がX−CO(OCHCH3 CO)m −OHで示される
生分解性のポリ乳酸を含む生分解性接着剤を含有する生
分解性接着剤層(12)を設けた。さらに、上記ポリ乳
酸の分子量を10,000〜150,000とし、生分
解性樹脂層を脂肪族ポリエステル、または脂肪族芳香族
ポリエステルとした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性を有する
積層体に関するものであり、さらに詳しくは紙をベース
とした積層体に関する。
積層体に関するものであり、さらに詳しくは紙をベース
とした積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より紙をベースとした積層体は、紙
カップ、紙トレー(皿)、紙カートン(箱)など紙容器
の素材として食品産業をはじめ多くの分野において使用
されているが、近年、耐水性、加工性、表面平滑性、衛
生性などを向上させるため、紙の片面あるいは両面にポ
リエチレン、ポリスチレンなどの合成樹脂を積層した加
工紙が多く用いられている。
カップ、紙トレー(皿)、紙カートン(箱)など紙容器
の素材として食品産業をはじめ多くの分野において使用
されているが、近年、耐水性、加工性、表面平滑性、衛
生性などを向上させるため、紙の片面あるいは両面にポ
リエチレン、ポリスチレンなどの合成樹脂を積層した加
工紙が多く用いられている。
【0003】近年のプラスチックごみの廃棄物問題の解
決策の一つとして、合成樹脂の代替として、我々はすで
に特開平5−245996号において、生分解性樹脂を
紙などの天然素材に積層した積層体およびその製造方法
について提案している。さらに、特開平6―62944
号、特開平6−64111号、および特開平6−106
681号においてこの積層体を用いた紙容器について提
案している。
決策の一つとして、合成樹脂の代替として、我々はすで
に特開平5−245996号において、生分解性樹脂を
紙などの天然素材に積層した積層体およびその製造方法
について提案している。さらに、特開平6―62944
号、特開平6−64111号、および特開平6−106
681号においてこの積層体を用いた紙容器について提
案している。
【0004】これらの積層体に用いる生分解性樹脂とし
ては、脂肪族ポリエステル、脂肪族芳香族ポリエステル
およびそれらの混合物を積層したものがあげられる。こ
れらの生分解性樹脂を直接紙面に押出コーティング法に
て積層すると、加熱により溶融粘度が下がった生分解性
樹脂が紙に物理的に食い付くことにより接着剤など媒体
を用いないでも接着が可能である。しかし、これらの接
着はあくまでも物理的なものであるため、パルプの表面
密度の高い、含浸性の低い紙との積層体において、紙へ
の食い付きが低くなり生分解性樹脂と紙間のラミネート
強度が上がらない場合がある。
ては、脂肪族ポリエステル、脂肪族芳香族ポリエステル
およびそれらの混合物を積層したものがあげられる。こ
れらの生分解性樹脂を直接紙面に押出コーティング法に
て積層すると、加熱により溶融粘度が下がった生分解性
樹脂が紙に物理的に食い付くことにより接着剤など媒体
を用いないでも接着が可能である。しかし、これらの接
着はあくまでも物理的なものであるため、パルプの表面
密度の高い、含浸性の低い紙との積層体において、紙へ
の食い付きが低くなり生分解性樹脂と紙間のラミネート
強度が上がらない場合がある。
【0005】このような場合、一般的にはさらに加工温
度を上げ、溶融粘度を下げて紙への食い付きを増進させ
ることがしばしば行われている。しかし、ここで用いて
いる生分解性樹脂は、押出加工可能な溶融粘度が得られ
る温度と加水分解により急速に粘度低下を起こす温度と
の範囲が20〜30°Cと非常に狭く、加工温度を上げ
ることによりラミネート強度の改善を行うことは困難で
ある。
度を上げ、溶融粘度を下げて紙への食い付きを増進させ
ることがしばしば行われている。しかし、ここで用いて
いる生分解性樹脂は、押出加工可能な溶融粘度が得られ
る温度と加水分解により急速に粘度低下を起こす温度と
の範囲が20〜30°Cと非常に狭く、加工温度を上げ
ることによりラミネート強度の改善を行うことは困難で
ある。
【0006】そこで、我々はすでに特開平6−3160
42号において、生分解性樹脂と紙との間に非生分解性
のポリエステル系の接着剤を積層した積層体を提案して
おり、ここでは紙への食い付きが低く、生分解性樹脂と
紙との間のラミネート強度が上がらない紙を用いたとき
においても十分なラミネート強度を得ている。
42号において、生分解性樹脂と紙との間に非生分解性
のポリエステル系の接着剤を積層した積層体を提案して
おり、ここでは紙への食い付きが低く、生分解性樹脂と
紙との間のラミネート強度が上がらない紙を用いたとき
においても十分なラミネート強度を得ている。
【0007】しかし、この非生分解性のポリエステル系
の接着剤を積層した積層体を土中に埋め立て処理した場
合、紙と生分解樹脂は分解されるが接着剤層は生分解さ
れずに土中に半永久的に残存し、環境に悪影響を与える
という問題がある。
の接着剤を積層した積層体を土中に埋め立て処理した場
合、紙と生分解樹脂は分解されるが接着剤層は生分解さ
れずに土中に半永久的に残存し、環境に悪影響を与える
という問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
考慮してなされたものであり、生分解性樹脂と生分解性
接着剤がともにポリエステル系であることからそれらの
層間の接着性が優れ、紙への食い付きが低く、生分解性
樹脂と紙との間のラミネート強度が上がらない紙を用い
たときにおいても十分なラミネート強度が得られる。ま
た、紙、接着剤層、生分解性樹脂層の全ての層に生分解
性があり、積層体全体として完全生分解する積層体を提
供することを目的とする。
考慮してなされたものであり、生分解性樹脂と生分解性
接着剤がともにポリエステル系であることからそれらの
層間の接着性が優れ、紙への食い付きが低く、生分解性
樹脂と紙との間のラミネート強度が上がらない紙を用い
たときにおいても十分なラミネート強度が得られる。ま
た、紙、接着剤層、生分解性樹脂層の全ての層に生分解
性があり、積層体全体として完全生分解する積層体を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためのものであり、請求項1記載の発明は、生分
解性樹脂層と紙との間に生分解性接着剤層を設けたこと
を特徴とする積層体である。
決するためのものであり、請求項1記載の発明は、生分
解性樹脂層と紙との間に生分解性接着剤層を設けたこと
を特徴とする積層体である。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の積
層体において、前記生分解性接着剤層を構成する生分解
性接着剤が、D−乳酸とL−乳酸との共重合体からなる
一般式X−CO(OCHCH3 CO)m −OH(式中m
は重合度を示す数であり、Xは1位がカルボキシル基で
置換されてもよい炭素数1〜50のアルキル基を表す)
で示される生分解性のポリ乳酸を含有することを特徴と
する請求項1記載の積層体である。
層体において、前記生分解性接着剤層を構成する生分解
性接着剤が、D−乳酸とL−乳酸との共重合体からなる
一般式X−CO(OCHCH3 CO)m −OH(式中m
は重合度を示す数であり、Xは1位がカルボキシル基で
置換されてもよい炭素数1〜50のアルキル基を表す)
で示される生分解性のポリ乳酸を含有することを特徴と
する請求項1記載の積層体である。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1、2記載
の積層体において、前記一般式中のポリ乳酸の分子量が
10,000〜150,000であることを特徴とする
積層体である。
の積層体において、前記一般式中のポリ乳酸の分子量が
10,000〜150,000であることを特徴とする
積層体である。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の積層体において、前記ポリ乳酸が、
20〜80重量%のD−乳酸と20〜80重量%のL−
乳酸との共重合体であることを特徴とする積層体であ
る。
ずれか1項に記載の積層体において、前記ポリ乳酸が、
20〜80重量%のD−乳酸と20〜80重量%のL−
乳酸との共重合体であることを特徴とする積層体であ
る。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の積層体において、前記生分解性樹脂
層が脂肪族ポリエステル、または脂肪族芳香族ポリエス
テルからなる積層体である。
ずれか1項に記載の積層体において、前記生分解性樹脂
層が脂肪族ポリエステル、または脂肪族芳香族ポリエス
テルからなる積層体である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の積層体(10)は、例え
ば、図1に示すように、生分解性樹脂層(11)と紙
(12)との間に生分解性接着剤層(13)を設けた構
成からなる。
て詳細に説明する。本発明の積層体(10)は、例え
ば、図1に示すように、生分解性樹脂層(11)と紙
(12)との間に生分解性接着剤層(13)を設けた構
成からなる。
【0015】生分解性接着剤層(13)を構成する生分
解性接着剤としては、前記一般式がX−CO(OCHC
H3 CO)m −OHで示されるポリ乳酸を使用する。ポ
リ乳酸は、土壌中あるいは活性汚泥中でカビ、細菌、酵
母などの微生物の作用によってより低分子量のオリゴマ
ーやモノマー、あるいはさらに低分子の物質にまで分解
される性質を有する。従って、生分解性接着剤としてポ
リ乳酸を使用する積層体の接着剤層は生分解性となる。
解性接着剤としては、前記一般式がX−CO(OCHC
H3 CO)m −OHで示されるポリ乳酸を使用する。ポ
リ乳酸は、土壌中あるいは活性汚泥中でカビ、細菌、酵
母などの微生物の作用によってより低分子量のオリゴマ
ーやモノマー、あるいはさらに低分子の物質にまで分解
される性質を有する。従って、生分解性接着剤としてポ
リ乳酸を使用する積層体の接着剤層は生分解性となる。
【0016】また、このポリ乳酸は特定の汎用非ハロゲ
ン系溶媒に良好に溶解する。従って、このポリ乳酸を使
用すれば、人体や地球環境に悪影響を与えるハロゲン系
溶剤を使用することなく、汎用非ハロゲン系溶媒を使用
して生分解性接着剤を調製することができる。
ン系溶媒に良好に溶解する。従って、このポリ乳酸を使
用すれば、人体や地球環境に悪影響を与えるハロゲン系
溶剤を使用することなく、汎用非ハロゲン系溶媒を使用
して生分解性接着剤を調製することができる。
【0017】また、前記ポリ乳酸としては、D−乳酸と
L−乳酸との共重合体を使用する。このように共重合さ
せたポリ乳酸は結晶性が小さくなり、汎用非ハロゲン系
有機溶媒に対する溶解性が向上する。ここで、ポリ乳酸
中におけるD−乳酸ユニットとL−乳酸ユニットとの重
量比は、好ましくは2:8〜8:2とする。また、前記
ポリ乳酸としては、その分子量が小さすぎると成膜性が
低下し、大きすぎると溶剤への溶解性が低下するので、
好ましくは10,000〜150,000、より好まし
くは80,000〜120,000のものを使用する。
重合度を示すmは、小さすぎると接着剤の成膜性や得ら
れる膜の膜強度が不十分となるので10以上であること
が好ましい。より好ましくは分子量が80,000〜1
20,000となる数である。また、1位がカルボキシ
ル基で置換されてもよい炭素数1〜50のアルキル基で
あるXの具体例としては、1−カルボキシルメチル、1
−カルボキシルエチルなどを挙げることができる。
L−乳酸との共重合体を使用する。このように共重合さ
せたポリ乳酸は結晶性が小さくなり、汎用非ハロゲン系
有機溶媒に対する溶解性が向上する。ここで、ポリ乳酸
中におけるD−乳酸ユニットとL−乳酸ユニットとの重
量比は、好ましくは2:8〜8:2とする。また、前記
ポリ乳酸としては、その分子量が小さすぎると成膜性が
低下し、大きすぎると溶剤への溶解性が低下するので、
好ましくは10,000〜150,000、より好まし
くは80,000〜120,000のものを使用する。
重合度を示すmは、小さすぎると接着剤の成膜性や得ら
れる膜の膜強度が不十分となるので10以上であること
が好ましい。より好ましくは分子量が80,000〜1
20,000となる数である。また、1位がカルボキシ
ル基で置換されてもよい炭素数1〜50のアルキル基で
あるXの具体例としては、1−カルボキシルメチル、1
−カルボキシルエチルなどを挙げることができる。
【0018】前記ポリ乳酸に適した溶剤としては、トル
エン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフラン、メチルイソブチルケトン、
ブチルセロソルブ、ε−カプロラクトン、n−ブチルア
セテート、エチルセロソルブアセテート、およびイソホ
ロンからなる群から選択される少なくとも一つが使用で
きる。これらの溶剤は、ポリ乳酸の分子量、利用する塗
工方法あるいはその塗工条件などに応じて、一種のみで
または二種以上を混合して使用することができる。例え
ば、グラビア塗工の場合にはトルエン、キシレン、アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ジオキ
サン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフ
ラン、メチルイソブチルケトンなどを使用することが好
ましい。
エン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムア
ミド、テトラヒドロフラン、メチルイソブチルケトン、
ブチルセロソルブ、ε−カプロラクトン、n−ブチルア
セテート、エチルセロソルブアセテート、およびイソホ
ロンからなる群から選択される少なくとも一つが使用で
きる。これらの溶剤は、ポリ乳酸の分子量、利用する塗
工方法あるいはその塗工条件などに応じて、一種のみで
または二種以上を混合して使用することができる。例え
ば、グラビア塗工の場合にはトルエン、キシレン、アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ジオキ
サン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフ
ラン、メチルイソブチルケトンなどを使用することが好
ましい。
【0019】本発明の積層体を製造する際の積層方法と
しては、ベースである紙基材上に上記溶剤に溶解したポ
リ乳酸接着剤を塗工し、この上に生分解性樹脂を積層す
る方法が好ましい。
しては、ベースである紙基材上に上記溶剤に溶解したポ
リ乳酸接着剤を塗工し、この上に生分解性樹脂を積層す
る方法が好ましい。
【0020】本発明の積層体に使用する生分解性樹脂層
(11)としては、コハク酸、アジピン酸などのジカル
ボン酸類と、エチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ールなどのジオール類との共重合体(例えば、ポリエチ
レンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブ
チレンサクシネート−アジペート)、微生物産生のポリ
ヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシブチレート−ヴ
ァリレート、乳酸、リンゴ酸、グリコール酸などのオキ
シ酸の重合体またはこれらの共重合体、ポリカプロラク
トン、アミド結合を有するポリエステル、カーボネート
結合を有するポリエステルなどの脂肪族ポリエステル、
あるいはテレフタル酸を有するポリブチレンアジペート
−テレフタレートなどの脂肪族芳香族ポリエステルを使
用することが好ましい。
(11)としては、コハク酸、アジピン酸などのジカル
ボン酸類と、エチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ールなどのジオール類との共重合体(例えば、ポリエチ
レンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブ
チレンサクシネート−アジペート)、微生物産生のポリ
ヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシブチレート−ヴ
ァリレート、乳酸、リンゴ酸、グリコール酸などのオキ
シ酸の重合体またはこれらの共重合体、ポリカプロラク
トン、アミド結合を有するポリエステル、カーボネート
結合を有するポリエステルなどの脂肪族ポリエステル、
あるいはテレフタル酸を有するポリブチレンアジペート
−テレフタレートなどの脂肪族芳香族ポリエステルを使
用することが好ましい。
【0021】以上のことから、本発明の積層体は、生分
解性樹脂層と生分解性接着剤がともにポリエステル系で
あることからそれらの層間の接着性が優れ、紙への食い
付きが低く、生分解性樹脂層と紙との間のラミネート強
度が上がらない紙を用いたときにおいても十分なラミネ
ート強度が得られる。また、紙、接着剤層、生分解性樹
脂層の全ての層に生分解性があり、積層体全体として完
全生分解する。
解性樹脂層と生分解性接着剤がともにポリエステル系で
あることからそれらの層間の接着性が優れ、紙への食い
付きが低く、生分解性樹脂層と紙との間のラミネート強
度が上がらない紙を用いたときにおいても十分なラミネ
ート強度が得られる。また、紙、接着剤層、生分解性樹
脂層の全ての層に生分解性があり、積層体全体として完
全生分解する。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、これらの実
施例に限定されるものではない。
施例に限定されるものではない。
【0023】<実施例1>L−ラクチド50部、D−ラ
クチド30部、およびオクチル酸第一スズ0.15部の
トルエン溶液を窒素雰囲気下で200°Cに加熱し、約
1時間かけて開環重合させた。得られた樹脂をクロロホ
ルムに溶解し、メタノールに注いで再沈殿させ、メタノ
ールを蒸発させて白色粉末のポリ乳酸を得た。また、こ
のポリ乳酸中のD体とL体の比率は、水酸化ナトリウム
で加水分解後の施光度計計測結果によれば約3:5であ
った。得られたポリ乳酸をメチルエチルケトンとトルエ
ンの割合が1:1の溶剤に溶解して接着剤を調製した。
クチド30部、およびオクチル酸第一スズ0.15部の
トルエン溶液を窒素雰囲気下で200°Cに加熱し、約
1時間かけて開環重合させた。得られた樹脂をクロロホ
ルムに溶解し、メタノールに注いで再沈殿させ、メタノ
ールを蒸発させて白色粉末のポリ乳酸を得た。また、こ
のポリ乳酸中のD体とL体の比率は、水酸化ナトリウム
で加水分解後の施光度計計測結果によれば約3:5であ
った。得られたポリ乳酸をメチルエチルケトンとトルエ
ンの割合が1:1の溶剤に溶解して接着剤を調製した。
【0024】巻き取りの板紙(ノーコートアイボリー、
220g/m2 )の片面に上記ポリ乳酸接着剤をグラビ
アロールにて固形分約2g/m2 となるように塗工し、
乾燥後、同一表面上に直ちにTダイ式溶融押出機にて加
工温度190°Cで、ポリヒドロキシブチレートを30
μmの厚みにコーティングした。得られた積層体を3日
間エージングした後、紙と生分解性樹脂層とのラミネー
ト強度を測定した。
220g/m2 )の片面に上記ポリ乳酸接着剤をグラビ
アロールにて固形分約2g/m2 となるように塗工し、
乾燥後、同一表面上に直ちにTダイ式溶融押出機にて加
工温度190°Cで、ポリヒドロキシブチレートを30
μmの厚みにコーティングした。得られた積層体を3日
間エージングした後、紙と生分解性樹脂層とのラミネー
ト強度を測定した。
【0025】本実施例で作製した積層体は、紙と生分解
性樹脂層とが十分に接着されており、ラミネート強度測
定では紙層間での剥離を生じた。また、本実施例で作製
した積層体を用いた紙カップを成形して土壌中埋設し、
分解性の試験を行ったが、1カ月後には生分解性樹脂層
がほぼ完全に分解し、形状を保持しているのは紙のみの
状態で、これも約1年で判別不可能なほど崩壊した。
性樹脂層とが十分に接着されており、ラミネート強度測
定では紙層間での剥離を生じた。また、本実施例で作製
した積層体を用いた紙カップを成形して土壌中埋設し、
分解性の試験を行ったが、1カ月後には生分解性樹脂層
がほぼ完全に分解し、形状を保持しているのは紙のみの
状態で、これも約1年で判別不可能なほど崩壊した。
【0026】<実施例2>巻き取りの板紙(コートボー
ル、350g/m2 )の片面に実施例1で作製したポリ
乳酸接着剤をロールコーターにて固形分約2g/m2 と
なるように塗工し、乾燥後、巻き取った。次に、ポリ乳
酸塗工面にTダイ式溶融押出機にて加工温度190°C
で、ポリヒドロキシブチレートを20μmの厚みにコー
ティングした。得られた積層体を実施例1と同様に3日
間エージングした後、紙と生分解性樹脂層とのラミネー
ト強度を測定した。
ル、350g/m2 )の片面に実施例1で作製したポリ
乳酸接着剤をロールコーターにて固形分約2g/m2 と
なるように塗工し、乾燥後、巻き取った。次に、ポリ乳
酸塗工面にTダイ式溶融押出機にて加工温度190°C
で、ポリヒドロキシブチレートを20μmの厚みにコー
ティングした。得られた積層体を実施例1と同様に3日
間エージングした後、紙と生分解性樹脂層とのラミネー
ト強度を測定した。
【0027】本実施例で作製した積層体についても、実
施例1と同様、紙と生分解性樹脂層とが十分に接着され
ており、ラミネート強度測定では紙層間での剥離を生じ
た。また、この積層体を用いた紙カップの土壌中におけ
る分解性の試験を行ったが、1カ月後には生分解性樹脂
層がほぼ完全に分解し、形状を保持しているのは紙のみ
の状態で、約1年で判別不可能なほど崩壊した。
施例1と同様、紙と生分解性樹脂層とが十分に接着され
ており、ラミネート強度測定では紙層間での剥離を生じ
た。また、この積層体を用いた紙カップの土壌中におけ
る分解性の試験を行ったが、1カ月後には生分解性樹脂
層がほぼ完全に分解し、形状を保持しているのは紙のみ
の状態で、約1年で判別不可能なほど崩壊した。
【0028】<比較例1>ポリ乳酸接着剤を用いなかっ
たこと以外は実施例1と同様に作製し、紙と生分解性樹
脂層とのラミネート強度を測定した。
たこと以外は実施例1と同様に作製し、紙と生分解性樹
脂層とのラミネート強度を測定した。
【0029】<比較例2>ポリ乳酸接着剤を用いなかっ
たこと以外は実施例2と同様に作製し、紙と生分解性樹
脂層とのラミネート強度を測定した。
たこと以外は実施例2と同様に作製し、紙と生分解性樹
脂層とのラミネート強度を測定した。
【0030】2種類の板紙を用いた積層体のいずれも接
着はされているが、紙表面と生分解性樹脂層で界面剥離
した。測定したラミネート強度を表1に示す。
着はされているが、紙表面と生分解性樹脂層で界面剥離
した。測定したラミネート強度を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明により、生分解性樹脂層と生分解
性接着剤がともにポリエステル系であることからそれら
の層間の接着性が優れ、紙への食い付きが低く、生分解
性樹脂層と紙との間のラミネート強度が上がらない紙を
用いたときにおいても十分なラミネート強度が得られ、
紙、接着剤層、生分解性樹脂層の全ての層に生分解性が
あり、積層体全体として完全生分解する積層体を得るこ
とができた。
性接着剤がともにポリエステル系であることからそれら
の層間の接着性が優れ、紙への食い付きが低く、生分解
性樹脂層と紙との間のラミネート強度が上がらない紙を
用いたときにおいても十分なラミネート強度が得られ、
紙、接着剤層、生分解性樹脂層の全ての層に生分解性が
あり、積層体全体として完全生分解する積層体を得るこ
とができた。
【図1】本発明の積層体の層構成の一実施例を示す、断
面説明図である。
面説明図である。
10‥‥積層体
11‥‥生分解性樹脂層
12‥‥生分解性接着剤層
13‥‥紙
Claims (5)
- 【請求項1】生分解性樹脂層と紙との間に生分解性接着
剤層を設けたことを特徴とする積層体。 - 【請求項2】前記生分解性接着剤層を構成する生分解性
接着剤が、D−乳酸とL−乳酸との共重合体からなる一
般式がX−CO(OCHCH3 CO)m −OH(式中m
は重合度を示す数であり、Xは1位がカルボキシル基で
置換されてもよい炭素数1〜50のアルキル基を表す)
で示される生分解性のポリ乳酸を含有することを特徴と
する請求項1記載の積層体。 - 【請求項3】前記一般式中のポリ乳酸の分子量が10,
000〜150,000であることを特徴とする請求項
1又は2記載の積層体。 - 【請求項4】前記ポリ乳酸が、20〜80重量%のD−
乳酸と20〜80重量%のL−乳酸との共重合体である
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
積層体。 - 【請求項5】前記生分解性樹脂層が脂肪族ポリエステ
ル、または脂肪族芳香族ポリエステルからなることを特
徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001196439A JP2003011286A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001196439A JP2003011286A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 積層体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003011286A true JP2003011286A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=19034252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001196439A Pending JP2003011286A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 積層体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003011286A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003099558A1 (en) * | 2002-05-29 | 2003-12-04 | Kureha Chemical Industry Company, Limited | Container of biodegradable heat-resistant hard resin molding |
| JP2007083494A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Kishu Paper Co Ltd | 積層体 |
| JP2008513234A (ja) * | 2004-09-09 | 2008-05-01 | インターナショナル・ペーパー・カンパニー | 生物分解性の紙を基材とするカップまたはパッケージ及び製造方法 |
| JP2013522079A (ja) * | 2010-03-12 | 2013-06-13 | ストラ エンソ オーワイジェイ | ヒートシール性生分解性包装材料、その製造方法及びその材料から作製された製品包装 |
| WO2023228736A1 (ja) * | 2022-05-23 | 2023-11-30 | 株式会社カネカ | 積層体、その製造方法、および成形体 |
-
2001
- 2001-06-28 JP JP2001196439A patent/JP2003011286A/ja active Pending
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| WO2023228736A1 (ja) * | 2022-05-23 | 2023-11-30 | 株式会社カネカ | 積層体、その製造方法、および成形体 |
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