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JP2003005800A - 音声信号処理モジュールとこのモジュールを備えた音声通信装置 - Google Patents

音声信号処理モジュールとこのモジュールを備えた音声通信装置

Info

Publication number
JP2003005800A
JP2003005800A JP2001193568A JP2001193568A JP2003005800A JP 2003005800 A JP2003005800 A JP 2003005800A JP 2001193568 A JP2001193568 A JP 2001193568A JP 2001193568 A JP2001193568 A JP 2001193568A JP 2003005800 A JP2003005800 A JP 2003005800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
voice
silence
signal
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001193568A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Obara
隆 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001193568A priority Critical patent/JP2003005800A/ja
Publication of JP2003005800A publication Critical patent/JP2003005800A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な処理でエコーを抑圧し、かつ背
景雑音のレベル変化を低減して通話品質の向上を図ると
共に、伝送効率の向上を図る。 【解決手段】 送話信号処理部80Aおよび受話信号処
理部70Aにそれぞれ代替無音圧縮データを記憶するメ
モリ82,72とその切替スイッチ88,77a,77
bを設ける。そして信号処理制御部100により、ダブ
ルトークが検出されると前フレームにおける通話状態を
もとに受話優先か送話優先かを判定し、受話優先の場合
には上記切替スイッチ88を切り替えることで上記メモ
リ82に記憶されている無音圧縮データを符号化音声デ
ータに代えて送信させ、一方送話優先の場合には上記切
替スイッチ77a,77bを切り替えることで上記メモ
リ72に記憶されている無音圧縮データをもとに疑似背
景雑音を生成してこれを受信再生された音声信号に代え
て出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばディジタ
ル自動車電話装置のようにハンズフリー通話機能を備え
た音声通信装置と、この音声通信装置で使用される音声
信号処理モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータや通信分野では、デ
ィジタル信号処理技術が多く使用されている。ディジタ
ル信号処理は、アナログ信号処理では困難だった特性定
数の任意変更や適応処理等の複雑な処理を容易に実現す
ることができるため、特に音声処理や画像処理の分野に
おいて汎用的な技術となっている。
【0003】例えば、自動車電話等のハンズフリー通話
機能を備えた音声通信装置では、ハンズフリー通話中に
おいてスピーカから出力された受話音声がマイクロホン
に回り込み、この受話音声が通話相手の音声通信装置へ
送られて音響エコーが発生することがある。そこで、こ
の受話音声の回り込みを打ち消して通話品質を保つた
め、一般にエコーキャンセラが使用される。エコーキャ
ンセラでは、ディジタル信号処理により擬似エコー信号
を生成し、マイクロホンから入力された信号から上記擬
似エコー信号を差し引くことによって、エコー成分を除
去している。ところが、エコーキャンセラは多くの信号
処理量とメモリ容量を必要とするため、携帯電話機等の
小型の音声通信装置には不向きである。
【0004】一方、簡易的に音響エコーを抑圧する技術
としてボイススイッチが知られている。図5は、ボイス
スイッチを採用した音声信号処理装置の一例を示すブロ
ック図である。
【0005】同図において、受信された音声データは、
先ず音声復号器(DEC)101により音声復号処理さ
れてディジタル受話信号Xsとなる。そして、このディ
ジタル受話信号Xsは、受話信号減衰器(R−LOS
S)102を介してD/A変換器103に入力され、こ
こでアナログ信号に変換されたのち図示しない受話増幅
器を介してスピーカ104に供給されて拡声出力され
る。
【0006】これに対し、話者の送話音声は、マイクロ
ホン105で送話音声信号に変換されたのち図示しない
送話増幅器を介してA/D変換器106に入力され、こ
こでディジタル送話信号Ysに変換される。そして、こ
のディジタル送話信号Ysは、送話信号減衰器(T−L
OSS)107を介して音声符号器(ENC)108に
入力され、ここで音声符号化処理されて圧縮されたのち
送信に供される。
【0007】ところで、この音声信号処理装置はダブル
トーク判定部(D−DEC)109と、減衰制御部(L
OSSCONT)110とを備えている。ダブルトーク
判定部109では、音声復号器101から出力されたデ
ィジタル受話信号Xsの信号パワーと、A/D変換器1
06から出力されたディジタル送話信号Ysの信号パワ
ーがそれぞれ監視され、送話と受話が同時に行われてい
る状態と、送話又は受話のみが行われている状態とが判
定される。
【0008】減衰制御部110は、上記ダブルトーク判
定部109の判定結果に基づいて上記各信号減衰器10
2,107に対し所定の減衰量(ロス)を設定する。例
えば、ダブルトーク判定部109においてディジタル受
話信号Xsの信号パワーのみがあるしきい値を越えてい
ると判定された場合には、受話のみに音声があり送話の
音声がない状態と判断される。そしてこの場合には、減
衰制御部110によりディジタル送話信号Ysの信号レ
ベルを減少させるべく、送信信号減衰器107に減衰量
が設定される。反対に、ダブルトーク判定部109で送
話側のみ音声があると判断された場合には、ディジタル
受話信号Xsの信号パワーを減少させるべく受話信号減
衰器102に減衰量が設定される。また、送話も受話も
音声があると判断された場合、つまりダブルトークが検
出された場合には、設定中の減衰量を維持するか、又は
各信号減衰器102,107の両方に減衰量が設定され
る。なお、上記ディジタル受話信号Xsおよびディジタ
ル送話信号Ysのパワー値は、ピーク値でも代用可能で
ある。
【0009】かくして、音声が存在しない受話信号路又
は送話信号路に減衰量を設定することで、スピーカ10
4からマイクロホン105ヘの回り込みにより発生する
音響エコー成分を抑圧することが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなボイススイッチを備えた従来の音声信号処理装置で
は、減衰量を制御するためにディジタル受話信号Xsお
よびディジタル送話信号Ysのパワー値又はピーク値を
算出する必要がある。このため、ハードウエアで実現す
る場合には部品点数が多くなり、またソフトウエアで実
現する場合にはプロセッサの処理量が増えることから消
費電力の増加を招く。また、送受のいずれかに減衰量が
設定されるため、その値によっては音声信号がないとき
とあるときとで背景雑音のレベルが変化して通話に違和
感を与えることがある。
【0011】さらに、減衰量が小さいと音響エコーの抑
圧が十分に行えないため、有音判定処理に支障が生じる
場合がある。例えば音声符号器108の前段に有音検出
器を設け、この有音検出器の検出結果に基づき無音圧縮
器を動作させて無音圧縮を行う機能を備えた音声通信装
置では、有音検出器が残留エコーを有音として検出した
り、また通話にそれほど重要ではないダブルトークの音
声を有音として判断してしまうことがあり、結果的に無
音圧縮の効率低下を招く。
【0012】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、比較的簡単な処理でエ
コーを抑圧し、しかも背景雑音のレベル変化を低減して
通話品質の向上を図ると共に、不要な音声データの伝送
期間を短縮して伝送効率の向上を図った音声信号処理モ
ジュールとこのモジュールを備えた音声通信装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明に係わる音声信号処理モジュールは、送話信
号処理部と、受話信号処理部と、信号処理制御部とを具
備する。そして、送話信号処理部においては、入力され
た送話信号の有音区間と無音区間とを識別し、有音区間
では符号化音声データを生成すると共に、無音区間では
無音圧縮データを生成して、これらの符号化音声データ
および無音圧縮データをとその種別を表す種別情報と共
に多重化して多重化送信データを生成し送信に供する。
一方、受話信号処理部では、入力された多重化受信デー
タに含まれる種別情報をもとに、当該多重化受信データ
から符号化音声データと無音圧縮データとを分離し、こ
の分離された符号化音声データおよび無音圧縮データを
それぞれ復号して受話信号の有音区間および無音区間を
再生出力する。
【0014】さらに信号処理制御部において、上記送話
信号および受話信号のダブルトーク区間を検出し、この
検出されたダブルトーク区間に、上記符号化音声データ
に代えて予め用意してある代替無音圧縮データを送信さ
せるか、又は音声復号手段により再生された受話信号の
有音区間に代えて予め用意してある代替無音区間を出力
するように構成したものである。
【0015】上記ダブルトーク検出区間における符号化
音声データの代替無音圧縮データへの置き換え、或いは
受話信号の有音区間の代替無音区間への置き換え処理
は、送話信号および受話信号の過去のフレーム期間にお
ける種別に応じて送話優先か受話優先かを判定し、受話
優先と判定された場合に上記符号化音声データに代えて
代替無音圧縮データを出力し、一方送話優先と判定され
た場合に受話信号の有音区間に代えて代替無音区間を出
力することにより実現できる。
【0016】従ってこの発明によれば次のような作用効
果が呈せられる。すなわち、ボイススイッチでは無音側
の送信パス又は受信パスに損失が挿入されたが、その代
わりに無音データが送受信されることになる。このた
め、受話期間において、音声信号がないときとあるとき
とで背景雑音のレベル変化をなくすことができ、これに
より通話の自然感を高く保つことができる。
【0017】しかも、ダブルトークが検出されると、そ
の区間では送話音声データ或いは受話音声データに代え
て無音データが送信或いは出力されることになる。この
ため、受話期間中に音響エコーが発生しても、この音響
エコーは無音データに置き換えられてこの無音データが
通話相手装置へ送信されることになる。また送話期間中
に通話相手装置から音響エコーが受話音声として帰還し
ても、この音響エコーは無音データに置き換えられてこ
の無音データが受話出力されることになる。このため、
音響エコーは抑圧されて高品質の通話が実現できる。
【0018】また、音響エコーが無音データに置き換え
られることにより、音響エコーが有音として検出されて
符号化音声データとして送信されることはなく、この区
間には無音圧縮データが送信されることになる。このた
め、圧縮効率の高い音声通信を実現できる。
【0019】またこの発明は、上記代替無音圧縮データ
を、送話信号の無音区間において上記無音符号化手段に
より生成される無音圧縮データに更新する手段と、上記
代替無音区間を再生するための代替無音圧縮データを、
受話信号の無音区間に上記無音復号手段に入力される無
音圧縮データに更新する手段をさらに備えたことも特徴
とする。
【0020】このように構成することで、上記送信用お
よび受信用の代替無音圧縮データがそれぞれ実際に送受
信された無音圧縮データに定期的又は不定期に置き換え
られるので、上記代替無音圧縮データをもとに再生した
無音区間と、実際の通話の無音区間との差異を少なくし
て、これにより通話の自然感をより一層高く保持するこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係わる音声信
号処理モジュールを備えた音声通信装置の第1の実施形
態を示すもので、CDMA移動通信端末の構成を例示し
ている。
【0022】同図において、図示しない基地局から送信
された無線信号は、アンテナ1で受信されたのちアンテ
ナ共用器2(DUP)を介して受信回路(RX)3に入
力される。この受信回路3では、上記無線信号が周波数
シンセサイザ(SYN)4から出力された受信局部発振
信号とミキシングされて受信中間周波信号に周波数変換
される。なお、上記周波数シンセサイザ4から発生され
る受信局部発振信号の周波数は、制御部5から出力され
る発振制御信号SYCによって指定される。
【0023】上記受信中間周波信号はCDMA信号処理
部6に入力される。CDMA信号処理部6では、上記受
信中間周波信号が先ず受信チャネルに割り当てられた拡
散符号により逆拡散され、続いて例えばQPSK(Quad
riphase Phase Shift Keying)変調方式に対応する復調
方式により復調される。このCDMA信号処理部6によ
り、データレートに応じた所定のフォーマットの復調デ
ータが再生される。
【0024】この再生された復調データは、後述する音
声信号処理モジュール7により音声復号処理や、ボイス
スイッチ処理、PCM復号処理等の受信音声信号処理が
施される。そして、この信号処理により得られたアナロ
グ受話信号は、受話増幅器9を介してスピーカ10に入
力され、このスピーカ10から受話音声として拡声出力
される。
【0025】一方、話者の送話音声は、マイクロホン1
1でアナログの送話音声信号に変換されたのち、送話増
幅器18で所定の信号レベルに増幅されて音声信号処理
モジュール7に入力される。音声信号処理モジュール7
では、上記アナログ送話音声信号に対しPCM符号化処
理、ボイススイッチ処理および音声符号化処理等の送話
音声信号処理が施され、これらの処理により得られた送
話データはCDMA信号処理部6に入力される。
【0026】CDMA信号処理部6では、上記音声信号
処理モジュール7から出力された送話データをもとに搬
送波信号がQPSK変調され、この変調された搬送波信
号に対し送信チャネルごとに割り当てられた拡散符号に
よりスペクトラム拡散処理が施される。そして、この拡
散符号化された送信搬送波信号は送信回路(TX)5に
入力される。
【0027】送信回路5では、上記拡散符号化された送
信搬送波信号が、先ず周波数シンセサイザ14から発生
される送信局部発振信号と合成されて、無線周波信号に
周波数変換される。そして、この無線周波信号は、制御
部5により通知される送信データレートに基づいて上記
無線周波信号の有効部分だけが電力増幅され、この増幅
された送信無線周波信号がアンテナ共用器2を介してア
ンテナ1に供給され、このアンテナ1から接続中の基地
局へ向けて送信される。
【0028】なお、入力部14にはダイヤルキーや発信
キー、電源キー、終了キー、音量調節キー、モード指定
キーなどのキー群が設けられている。また表示部15に
は、LCD表示器やLEDランプが設けられている。L
CD表示器には、通信相手の端末の電話番号や自端末の
動作状態をはじめ、送受信メッセージなどが表示され
る。またLEDランプは、バッテリ71のディスチャー
ジ状態を表示するために使用される。
【0029】さらに記憶部13には、電話帳や受信メッ
セージが保存される。また記憶部13は、留守モードが
設定されているときに送受話音声データを留守記録する
機能も有する。なお、17は電源回路であり、バッテリ
16の出力をもとに所定の動作電源電圧Vccを生成して
各回路部に供給する。
【0030】ところで、上記音声信号処理モジュール7
は次のように構成される。図2はその構成を示す機能ブ
ロック図である。この音声信号処理モジュール7は、受
話信号処理部70Aと、送話信号処理部80Aと、信号
処理制御部90とから構成される。
【0031】先ず送話信号処理部80Aは次のように構
成される。すなわち、送話増幅器18から出力された送
話信号は、A/D変換器81でディジタル信号に変換さ
れたのち有音検出器(VAD)85に入力される。有音
検出器85は、上記入力されたディジタル送話信号の有
音区間を検出し、この検出結果をもとに切替スイッチ8
7aを切替制御する。そして、この切替制御により、上
記ディジタル送話信号の有音区間の信号、つまりディジ
タル音声信号を音声符号器(ENC)83に供給し、一
方上記ディジタル送話信号の無音区間の信号、つまりデ
ィジタル背景雑音信号を無音圧縮器(DTX−ENC)
84に供給する。
【0032】音声符号器83は、供給された上記ディジ
タル音声信号を所定の音声符号化方式に従い符号化して
符号化音声データを生成する。無音圧縮器84は、供給
された上記ディジタル背景雑音信号を所定の符号化圧縮
方式により符号化して無音データに変換する。なお、音
声符号化方式としては例えばAMR(Adaptive MultiRa
te)符号化方式が使用される。また、無音圧縮方式とし
ては無音圧縮データを間欠的に送信する方式が使用され
る。この方式は、例えば長時間連続して無音状態となっ
ている場合に、音声符号化処理の単位時間である1フレ
ームごとに無音圧縮データを送信せずに数フレームに1
回だけ無音圧縮データを送信し、他の期間にはデータを
送信しないようにする方式である。
【0033】上記音声符号器83により生成された符号
化音声データおよび無音圧縮器84により生成された無
音圧縮データは、切替スイッチ87bを介して多重部
(MUX)86に入力される。多重部86は、前記有音
検出器85の検出結果をもとに送信データの種別を表す
情報、つまり有音、無音或いはデータ無しを表す情報を
生成し、この送信データタイプを表す情報tx-typeをヘ
ッダに挿入する。そして、上記音声符号器83から入力
された符号化音声データと、無音圧縮器84から入力さ
れた無音圧縮データと、上記ヘッダとを多重化して送信
データTDを生成し、この送信データTDを前記CDM
A信号処理部6へ出力する。なお、上記切替スイッチ8
7bは、上記送信データタイプを表す情報tx-typeによ
り切替制御される。
【0034】またこの送話信号処理部80Aは、無音デ
ータ保存用のメモリ(MEM)82と、切替スイッチ8
8とを備えている。メモリ82は例えばRAMからな
り、背景雑音を再生するための代替無音圧縮データを保
存している。そして、この代替無音圧縮データを、後述
する信号処理制御部100から発生される送信パス制御
信号e-contに従い読み出す。
【0035】切替スイッチ88は、上記メモリ82から
読み出された代替無音圧縮データを、音声符号器83に
より生成された符号化音声データに代えて上記多重部8
6に供給するためのもので、その切替動作は信号処理制
御部100から発生される送信パス制御信号e-contによ
り制御される。
【0036】なお、メモリ82は、上記多重部86から
出力される送信データタイプを表す情報tx-typeに従い
無音圧縮データの出力期間に書き込みモードとなり、こ
の期間に上記無音圧縮器84から出力された無音圧縮デ
ータにより、上記保存中の代替無音圧縮データを更新す
る。
【0037】次に、受話信号処理部70Aは次のように
構成される。すなわち、CDMA信号処理部6から出力
された受信データRDは分離部(DEMUX)71に入
力される。分離部71は、入力された受信データからヘ
ッダを抽出し、このヘッダに含まれている受信データタ
イプを表す情報rx-typeをもとに符号化音声データと無
音圧縮データとを分離する。そして、上記受信データタ
イプを表す情報rx-typeにより切替スイッチ76aを切
り替えることで、上記符号化音声データおよび無音圧縮
データをそれぞれ音声復号器(DEC)73および疑似
雑音生成器(DTX−DEC)74に供給する。
【0038】音声復号器73は、上記分離部71から供
給された符号化音声データを符号化してディジタル音声
信号を再生する。疑似雑音生成器74は、上記分離部7
1から供給された無音圧縮データをもとにディジタル疑
似雑音信号を再生する。これらの音声復号器73および
疑似雑音生成器74により再生されたディジタル音声信
号およびディジタル疑似雑音信号は、上記受信データタ
イプを表す情報rx-typeにより切替制御される切替スイ
ッチ76bを介して、D/A変換器75に入力される。
D/A変換器75は、入力された上記ディジタル音声信
号およびディジタル疑似雑音信号からアナログの音声信
号および疑似雑音信号を再生し、この再生した音声信号
および疑似雑音信号を受話信号として受話増幅器9へ出
力する。
【0039】またこの受話信号処理部70Aは、無音デ
ータ保存用のメモリ(MEM)72と、切替スイッチ7
7a,77bとを備えている。メモリ72は例えばRA
Mからなり、背景雑音を作成するために使用する代替無
音圧縮データを保存している。そして、この代替無音圧
縮データを、後述する信号処理制御部100から発生さ
れる受信パス制御信号d-contに従い読み出す。
【0040】切替スイッチ77a,77bは、上記音声
復号器73により再生されたディジタル音声信号に代え
て、上記メモリ72から読み出された代替無音圧縮デー
タをもとに疑似雑音生成器74で生成されたディジタル
疑似雑音信号をD/A変換器75に供給するためのもの
で、その切替動作は後述する信号処理制御部100から
発生される受信パス制御信号d-contにより制御される。
【0041】なお、上記メモリ72は、上記分離部71
から出力される受信データタイプを表す情報rx-typeに
従い無音圧縮データの受信期間に書き込みモードとな
り、この期間に上記分離部71から出力された無音圧縮
データにより、上記保存中の代替無音圧縮データを更新
する。
【0042】信号処理制御部100は、前記送話信号処
理部80Aの多重部86から出力される送信データタイ
プを表す情報tx-typeと、前記受話信号処理部70Aの
分離部71から出力される受信データタイプを表す情報
rx-typeとをそれぞれ取り込み、これらの情報tx-type,
rx-typeをもとにダブルトークの有無を判定する。そし
て、この判定結果をもとに、ダブルトーク区間に代替無
音圧縮データを送信或いは再生出力させるための送信パ
ス制御信号e-contおよび受信パス制御信号d-contを発生
する。
【0043】次に、以上のように構成された音声信号処
理モジュールの動作を説明する。端末において発呼が行
われ、これにより当該端末と通信相手端末との間が無線
リンクを介して接続され、通話が開始されたとする。そ
うすると、この通話中に音声信号処理モジュール7では
次のような処理動作が行われる。
【0044】すなわち、先ず送話信号処理部80Aで
は、送話信号が入力されると有音検出器85で有音区間
が検出され、その検出結果に基づいて切替スイッチ87
aが切り替わる。この結果、有音区間ではディジタル送
話音声信号が音声符号器83に、一方無音区間ではディ
ジタル背景雑音信号が無音圧縮器84にそれぞれ入力さ
れて符号化される。
【0045】また、上記有音検出器85の検出結果は多
重部86に入力され、多重部86はこの検出結果をもと
に送信データのタイプを表す情報tx-typeを生成する。
例えば、 有音データの送信期間は “2” 無音圧縮データの送信期間は “1” 送信データが存在しない期間は “0” のように設定された情報を生成する。
【0046】多重部86から上記送信データタイプを表
す情報tx-typeが出力されると、この情報に応じて切替
スイッチ87bが切り替わる。この結果、上記音声符号
器83により生成された符号化音声データと、無音圧縮
器84により生成された無音圧縮データが多重部86に
それぞれ入力され、多重部86では上記符号化音声デー
タおよび無音圧縮データが多重化されてCDMA信号処
理部6へ出力される。また、このとき多重部86では上
記送信データタイプを表す情報tx-typeを含むヘッダが
作成され、このヘッダも上記符号化音声データおよび無
音圧縮データとともに多重化される。
【0047】一方、通信相手装置から送られた受信デー
タRDが音声信号処理モジュール7に入力されると、受
話信号処理部70Aでは先ず分離部71により上記受信
データRDのヘッダに含まれる受信データタイプを表す
情報rx-typeをもとに符号化音声データと無音圧縮デー
タとに分離される。
【0048】なお、受信データタイプを表す情報rx-typ
eは、例えば上記送信データタイプを表す情報tx-typeと
同様に、 有音データの受信期間は “2” 無音圧縮データの受信期間は “1” 受信データが存在しない期間は “0” のように設定されている。
【0049】このような受信データタイプを表す情報rx
-typeに応じて、切替スイッチ76a,76bがそれぞ
れ音声復号器73と疑似雑音生成器74との間で切り替
わる。このため、上記符号化音声データおよび無音圧縮
データはそれぞれ、切替スイッチ76aにより振り分け
られて音声復号器73および疑似雑音生成器74に入力
され、これにより音声復号器73および疑似雑音生成器
74ではディジタル音声信号および疑似雑音信号が再生
される。そして、この再生されたディジタル音声信号お
よび疑似雑音信号は、D/A変換器75でアナログの音
声信号および疑似雑音信号に変換され、受話増幅器9を
介してスピーカ10から出力される。
【0050】さて、以上の送受話信号処理中において信
号処理制御部100では次のような制御が行われる。図
3は、この信号処理制御部100の制御内容を示す図で
ある。
【0051】先ず、受信データタイプを表す情報rx-typ
eが“2”で、かつ送信データタイプを表す情報tx-type
が“0又は1”のときには、信号処理制御部100は端
末が受話状態にあると判断する。そして、信号処理制御
部100は、受信パス制御信号d-contおよび送信パス制
御信号e-contを共に“0”に設定する。このとき、d-co
nt=0は受信した符号化音声データをそのまま出力させ
るための信号である。従って、このとき受話信号処理部
70Aでは、上記受信データタイプを表す情報rx-type
=2により切替スイッチ76a,76bがともに復号器
73側に切り替わるとともに、上記受信パス制御信号d-
cont=0により切替スイッチ77bが音声復号器73側
に切り替わる。このため、受信された符号化音声データ
が音声復号器73で復号されたのちD/A変換器75で
アナログ信号に変換されてそのままスピーカ10から受
話音声として出力される。
【0052】また送話信号処理部80Aでは、送信デー
タタイプを表す情報tx-typeが“0又は1”であるため
切替スイッチ87a,87bがともに無音圧縮器84側
に切り替わる。このため、マイクロホン11から入力さ
れた背景雑音が無音圧縮器84で符号化されて無音圧縮
データとなり、この無音圧縮データが多重部86からC
DMA信号処理部6へ出力される。
【0053】なお、このときメモリ82は、送信データ
タイプを表す情報tx-typeが“1”の期間に書き込みモ
ードとなる。このため、メモリ82に記憶されている無
音圧縮データは、上記無音圧縮器84で生成された無音
圧縮データに書き換えられる。すなわち、メモリ82の
無音圧縮データは常に最新のものに更新される。
【0054】次に、受信データタイプを表す情報rx-typ
eが“0又は1”で、かつ送信データタイプを表す情報t
x-typeが“2”のときには、信号処理制御部100は端
末が送話状態にあると判断する。そして、この場合にも
受信パス制御信号d-contおよび送信パス制御信号e-cont
を共に“0”に設定する。このとき、e-cont=0は符号
化音声データをそのまま送信させるための信号である。
従って、送話信号処理部80Aでは、上記送信データタ
イプを表す情報tx-type=2に応じて切替スイッチ87
a,87bがともに音声符号器83側に切り替わると共
に、切替スイッチ88も音声符号器83側に切り替わ
る。このため、A/D変換器81から出力されたディジ
タル音声信号が音声符号器83で符号化されて符号化音
声データとなる。そして、この符号化音声データがその
まま多重部86に入力され、ここでヘッダが多重化され
たのちCDMA信号処理部6へ出力される。
【0055】また受話信号処理部70Aでは、受信デー
タタイプを表す情報rx-typeが“0又は1”であるた
め、切替スイッチ76a,76bがともに疑似雑音生成
器74側に切り替わる。また、送信パス制御信号e-cont
が“0”であるため、切替スイッチ77a,77bがそ
れぞれ分離部71および切替スイッチ76b側に切り替
わる。このため、受信された無音圧縮データが分離部7
1から疑似雑音生成器74に入力され、ここで疑似背景
雑音が生成されてこの疑似背景雑音がD/A変換器75
でアナログ信号に変換されてスピーカ10から出力され
る。
【0056】なお、このときメモリ72は、受信データ
タイプを表す情報rx-typeが“1”の期間に書き込みモ
ードとなる。このため、メモリ72に記憶されている無
音圧縮データは、上記受信された無音圧縮データに書き
換えられる。すなわち、メモリ72の無音圧縮データは
常に最新のものに更新される。
【0057】さらに、受信データタイプを表す情報rx-t
ypeおよび送信データタイプを表す情報tx-typeがともに
“0又は1”のときには、信号処理制御部100は送受
とも無音の状態にあると判断する。そして、受信パス制
御信号d-contおよび送信パス制御信号e-contを共に
“0”に設定する。従って、受話信号処理部70Aで
は、受信データタイプを表す情報rx-typeが“0又は
1”であるため、切替スイッチ76a,76bがともに
疑似雑音生成器74側に切り替わる。また、送信パス制
御信号e-contが“0”であるため、切替スイッチ77
a,77bがそれぞれ分離部71および切替スイッチ7
6b側に切り替わる。このため、受信された無音圧縮デ
ータが分離部71から疑似雑音生成器74に入力され、
ここで疑似背景雑音が生成されてこの疑似背景雑音がD
/A変換器75でアナログ信号に変換されてスピーカ1
0から出力される。
【0058】また送話信号処理部80Aでは、送信デー
タタイプを表す情報tx-typeが“0又は1”であるため
切替スイッチ87a,87bがともに無音圧縮器84側
に切り替わる。このため、マイクロホン11から入力さ
れた背景雑音が無音圧縮器84で符号化されて無音圧縮
データとなり、この無音圧縮データが多重部86からC
DMA信号処理部6へ出力される。
【0059】なお、このときもメモリ72,82は、受
信データタイプを表す情報rx-typeおよび送信データタ
イプを表す情報tx-typeが“1”の期間に書き込みモー
ドとなる。このため、メモリ72,82に記憶されてい
る無音圧縮データは新しいデータに順次更新される。
【0060】ところで、いま仮に受話状態において、そ
の受話音声がマイクロホン11に回り込み、これが有音
検出器85により送話信号の有音区間として検出された
とする。そうすると送信データタイプを表す情報tx-typ
eは“2”になる。このため、切替スイッチ87a,8
7bはともに音声符号器83側に切り替わる。
【0061】しかし、このとき信号処理制御部100
は、送信データタイプを表す情報tx-typeが“2”にな
ったことでダブルトークが発生したものと判断する。そ
して、1フレーム前の受信データタイプを表す情報rx-t
ypeおよび送信データタイプを表す情報tx-typeをもと
に、現在の通話状態が受話優先であるか送話優先である
かを判定する。
【0062】この判定の結果、受話優先、つまり受話状
態からダブルトーク状態に変化したと判断すると、送信
パスの送話音声を抑圧するべく送信パス制御信号e-cont
を“1”に設定する。従って、切替スイッチ87bが音
声符号器83側からメモリ82側に切り替わり、これに
よりメモリ82に記憶されていた無音圧縮データが、音
声符号器83により生成された符号化音声データに代わ
って多重部86に入力される。すなわち、送信パスに回
り込んだ音響エコーは無音圧縮データに置き換えられる
ことになる。このため、ハウリングの発生は抑圧され
る。
【0063】一方、通話相手装置において受話音声の送
話パスへの回り込みが発生し、その影響で自己の端末装
置がダブルトーク状態になったとする。そうすると、こ
の場合には送話状態からダブルトーク状態に変化したた
め、信号処理制御部100は送話優先と判定する。そし
て、受信パスの音声出力を抑圧するべく受信パス制御信
号d-contを“1”に設定する。従って、切替スイッチ7
7a,77bがそれぞれメモリ72および疑似雑音生成
器74側に切り替わる。この結果、メモリ72に記憶さ
れていた無音圧縮データが疑似雑音生成器74に入力さ
れ、これにより疑似背景雑音が生成される。そして、こ
の疑似背景雑音が音声符号器73で再生されたディジタ
ル音声信号に代わってD/A変換器75に入力され、ス
ピーカ10から出力される。すなわち、通話相手装置か
ら送られた音響エコーは、受話信号処理部70Aにおい
て疑似背景雑音に置き換えられることになる。このた
め、ハウリングの発生は抑圧される。
【0064】以上説明したように第1の実施形態では、
送話信号処理部80Aおよび受話信号処理部70Aにそ
れぞれ代替無音圧縮データを記憶するメモリ82,72
を設けると共に、これらのメモリ82,72に記憶され
た代替無音圧縮データを送信又は再生出力するための切
替スイッチ88,77a,77bを設けている。そして
信号処理制御部100により、ダブルトークが検出され
ると前フレームにおける通話状態をもとに受話優先か送
話優先かを判定し、受話優先の場合には上記切替スイッ
チ88を切り替えることで上記メモリ82に記憶されて
いる無音圧縮データを符号化音声データに代えて送信さ
せ、一方送話優先の場合には上記切替スイッチ77a,
77bを切り替えることで上記メモリ72に記憶されて
いる無音圧縮データをもとに疑似背景雑音を生成し、こ
の疑似背景雑音を受信再生されたディジタル音声信号に
代えてスピーカ10から出力するようにしている。
【0065】従ってこの実施形態によれば、送話状態お
よび受話状態においては無音区間にロスが挿入される代
わりに無音圧縮データが送受信される。このため、受話
時において、音声信号がないときとあるときとで背景雑
音のレベル変化をなくすことができ、これにより通話の
自然感を高く保つことが可能となる。
【0066】また、受話期間中又は送話期間中に音響エ
コーが発生した場合でも、この音響エコーに代わって、
メモリ82,72に記憶されていた無音圧縮データが送
信されるか或いは疑似背景雑音としてスピーカ10から
出力される。このため、自端末においてスピーカ10か
らマイクロホン11に回り込んだ音響エコーは抑圧さ
れ、かつ通話相手装置から送られた音響エコーも抑圧さ
れることになる。従って、ハウリングの発生は防止され
る。また、音響エコーを無音圧縮データに置き換えて送
信することで、送信データの情報量を削減して伝送効率
をさらに高めることができる。
【0067】さらに、上記メモリ82,72に記憶され
る無音圧縮データは、送受話期間中の無音区間において
生成或いは受信される無音圧縮データに更新される。こ
のため、代替データとして使用される無音圧縮データは
常に最新となるように保たれる。従って、音響エコーを
抑圧するために代替無音圧縮データが使用されても、端
末では常にその時々の通話環境に対応した背景雑音が出
力されることになり、通話の自然感をより一層高く保持
することができる。
【0068】またさらに、信号処理制御部100では送
話信号処理部80Aの多重部86および受話信号処理部
70Aの分離部71からそれぞれ出力される送信データ
タイプを表す情報tx-typeおよび受信データタイプを表
す情報rx-typeをもとに、ダブルトークの判定を行って
いる。このため、送話音声信号および受話音声信号の信
号パワー値又はピーク値を検出する必要がなくなり、こ
れにより回路構成の大型化或いはソフトウエア処理量の
増大を招かずにダブルトークを判定することが可能とな
る。
【0069】(第2の実施形態)この発明の第2の実施
形態は、予め数種類の代替無音圧縮データを記憶した雑
音データバンクと、雑音レベル推定部とを設ける。そし
て、ダブルトークが発生する直前の背景雑音レベルを推
定し、この推定結果をもとに上記雑音データバンクから
対応する代替無音圧縮データを選択して、この代替無音
圧縮データを符号化音声データに置き換えて送信する
か、或いは上記代替無音圧縮データをもとに生成した疑
似背景雑音を、受信再生した音声に置き換えて出力する
ようにしたものである。
【0070】図4は、この発明に係わる音声信号処理モ
ジュールの第2の実施形態を示す回路ブロック図であ
る。なお、同図において前記図2と同一部分には同一符
号を付して詳しい説明は省略する。
【0071】受話信号処理部70Bには雑音データバン
ク(N−BANK)79および雑音推定部(NE)78
が設けてあり、また送話信号処理部80Bには雑音デー
タバンク90および雑音推定部89が設けてある。
【0072】雑音データバンク79,90はともにRO
Mにより構成され、予め数種類の代替無音圧縮データが
記憶してある。これらの代替無音圧縮データは、標準的
な背景雑音の複数のレベルの各々に対応付けて予め作成
したものである。
【0073】雑音推定部78,89はそれぞれ、符号化
フレームごとに、少なくともその1フレーム前に受信さ
れた無音圧縮データおよび送信する無音圧縮データを保
持する。そして、ダブルトークが発生した場合に、1フ
レーム前に保持した上記無音圧縮データに最も近いレベ
ルを有する代替無音圧縮データを、上記雑音データバン
ク79,90から選択的に出力させる。
【0074】このような構成であるから、受話優先の状
態からダブルトークの状態に変化すると、信号処理制御
部100から送信パスの送話音声を抑圧するべく送信パ
ス制御信号e-contを“1”に設定する。このため、切替
スイッチ87bが音声符号器83側からメモリ82側に
切り替わる。またこのとき、雑音推定部89では1フレ
ーム前の無音圧縮データに最も近いレベルを有する代替
無音圧縮データの番号が雑音データバンク90に与えら
れ、これにより雑音データバンク90から上記番号に対
応する代替無音圧縮データが読み出される。従って、雑
音データバンク90から読み出された代替無音圧縮デー
タが、音声符号器83により生成された符号化音声デー
タに代わって多重部86に入力される。すなわち、送信
パスに回り込んだ音響エコーは代替無音圧縮データに置
き換えられることになる。このため、ハウリングの発生
は抑圧される。
【0075】一方、送話優先の状態からダブルトークの
状態に変化すると、信号処理制御部100から受信パス
の音声出力を抑圧するべく受信パス制御信号d-contを
“1”に設定する。このため、切替スイッチ77a,7
7bがそれぞれ雑音データバンク79および疑似雑音生
成器74側に切り替わる。またこのとき、雑音推定部7
8では1フレーム前の無音圧縮データに最も近いレベル
を有する代替無音圧縮データの番号が雑音データバンク
79に与えられ、これにより雑音データバンク79から
上記番号に対応する代替無音圧縮データが読み出され
る。従って、雑音データバンク79から読み出された代
替無音圧縮データが疑似雑音生成器74に入力され、こ
れにより疑似背景雑音が生成される。そして、この疑似
背景雑音が音声符号器73で再生されたディジタル音声
信号に代わってD/A変換器75に入力され、スピーカ
10から出力される。すなわち、通話相手装置から送ら
れた音響エコーは、受話信号処理部70Bにおいて疑似
背景雑音に置き換えられることになる。このため、ハウ
リングの発生は抑圧される。
【0076】従ってこの第2の実施形態においても、先
に述べた第1の実施形態と同様に、ロスの代わりに無音
圧縮データが伝送されるので通話の自然感を高く保持す
ることができ、しかも音響エコーに代わって、雑音デー
タバンク79,90に記憶されていた代替無音圧縮デー
タが送信されるか或いは疑似背景雑音として出力される
ため、音響エコーを抑圧してハウリングの発生を防止す
ることが可能となる。また、音響エコーを無音圧縮デー
タに置き換えて送信することで、送信データの情報量を
削減して伝送効率をさらに高めることができる。
【0077】さらにこの実施形態では、予め数種類の代
替無音圧縮データを記憶した雑音データバンク79,9
0を使用することにより、前記第1の実施形態に比べて
代替無音圧縮データを記憶するためのメモリ容量を削減
することができ、これによりモジュールの小型化および
低価格化を図ることが可能となる。また、前記第1の実
施形態のようにメモリに記憶された代替無音圧縮データ
を更新する処理が一切不要となるので、その分モジュー
ルの低消費電力化を図ることができる。
【0078】(その他の実施形態)なお、この発明は上
記第1および第2の実施形態に限定されるものではな
い。例えば、前記第2の実施形態では背景雑音の複数の
レベルに対応する複数の無音圧縮データを雑音バンク7
9,90に記憶した場合について述べた。しかし、それ
に限らず、種類の異なる複数の背景雑音に対応する複数
の無音圧縮データを記憶しておくようにしてもよい。ま
た、上記複数種の背景雑音の各々に対応してレベルの異
なる複数の無音圧縮データを用意し、これを雑音バンク
に記憶しておくようにしてよい。このようにすることに
よって、通話環境の背景雑音の種類が変化した場合で
も、その都度最適な背景雑音を出力することが可能とな
り、これにより通話の自然性をより高く保持することが
できる。
【0079】また前記各実施形態では、音声信号処理モ
ジュールをハードウエア回路により構成した場合を例に
とって説明したが、マイクロプロセッサ或いはDSP
(Digital Signal Processor)をソフトウエアにより動
作する構成により実現してもよく、またハードウエア回
路とソフトウエアにより動作する回路とが混在する構成
により実現してもよい。
【0080】さらに、前記各実施形態ではCDMA移動
通信端末を例にとって説明したが、TDMA携帯電話機
等のその他のディジタル移動通信端末や、ディジタルボ
タン電話機やディジタル固定電話機等の有線音声通信端
末にも、この発明は適用できる。
【0081】その他、音声通信端末の種類とその構成、
音声信号処理モジュールの構成とその処理内容等につい
ても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施できる。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、有音
検出結果に基づいて送話信号を有音区間と無音区間とに
分けてそれぞれ符号化を行って送信し、かつ通話相手装
置から到来した符号化データを復号して受話信号の有音
区間および無音区間を再生する機能を備えた音声信号処
理モジュールにあって、信号処理制御部を新たに設けて
いる。そして、この信号処理制御部により、上記送話信
号および受話信号のダブルトーク区間を検出し、この検
出されたダブルトーク区間に、符号化音声データに代え
て予め用意してある代替無音圧縮データを送信させる
か、又は音声復号手段により再生された受話信号の有音
区間に代えて予め用意してある代替無音区間を出力する
ようにしている。
【0083】従ってこの発明によれば、比較的簡単な処
理でエコーを抑圧でき、しかも背景雑音のレベル変化を
低減して通話品質の向上を図ると共に、不要な音声デー
タの伝送期間を短縮して伝送効率の向上を図った音声信
号処理モジュールとこのモジュールを備えた音声通信装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる音声信号処理モジュールを
備えた音声通信装置の第1の実施形態であるCDMA移
動通信端末の構成を示す機能ブロック図。
【図2】 図1に示した端末の音声信号処理モジュール
の構成を示す回路ブロック図。
【図3】 図2に示した音声信号処理モジュールの動作
内容を示す図。
【図4】 この発明に係わる音声信号処理モジュールの
第2の実施形態を示す回路ブロック図。
【図5】 ボイススイッチ機能を備えた従来の音声信号
処理装置の構成の一例を示す機能ブロック図。
【符号の説明】
1…アンテナ 2…アンテナ共用器(DUP) 3…受信回路(RX) 4…周波数シンセサイザ(SYN) 5…送信回路(TX) 6…CDMA信号処理部 7…音声信号処理モジュール 9…受話増幅器 10…スピーカ 11…マイクロホン 12…制御部 13…記憶部 14…入力部 15…表示部 16…バッテリ 17…電源回路 18…送話増幅器 70A,70B…受話音声信号処理部 71…分離部(DEMUX) 72,82…メモリ 73…音声復号器(DEC) 74…疑似雑音生成部(DTX−DEC) 75…D/A変換器 76a,76b,77a,77b…切替スイッチ 78,89…雑音推定部(NE) 79,90…雑音データバンク(N−BANK) 80A,80B…送話音声信号処理部 81…A/D変換器 83…音声符号器(ENC) 84…無音圧縮器(DTX−ENC) 85…有音検出器(VAD) 86…多重部(MUX) 87a,87b,88…切替スイッチ 100…信号処理制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 9/00 N

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送話信号処理部と、受話信号処理部と、
    信号処理制御部とを具備し、 前記送話信号処理部は、 入力された送話信号の有音区間と無音区間とを識別する
    有音判定手段と、 この有音判定手段の判定結果に基づき、前記入力された
    送話信号の有音区間を符号化して符号化音声データを生
    成する音声符号化手段と、 前記有音判定手段の判定結果に基づき、前記入力された
    送話信号の無音区間を符号化して無音圧縮データを生成
    する無音符号化手段と、 前記音声符号化手段により生成された符号化音声データ
    と、前記無音符号化手段により生成された無音圧縮デー
    タと、これらのデータの種別を表す種別情報とを多重化
    して多重化送信データを生成し、送信に供する多重化手
    段とを備え、 前記受話信号処理部は、 入力された多重化受信データに含まれる種別情報をもと
    に、当該多重化受信データから符号化音声データと無音
    圧縮データとを分離する分離手段と、 この分離手段により分離された符号化音声データを復号
    して受話信号の有音区間を再生し出力する音声復号手段
    と、 前記分離手段により分離された無音圧縮データを復号し
    て受話信号の無音区間を再生し出力する無音復号手段と
    を備え、 前記信号処理制御部は、 前記送話信号処理部に入力された送話信号および前記受
    話信号処理部から出力される受話信号のダブルトーク区
    間を検出するダブルトーク検出手段と、 このダブルトーク検出手段により検出されたダブルトー
    ク区間に、前記符号化音声データに代えて予め用意して
    ある代替無音圧縮データを前記多重化手段に供給する処
    理と、前記音声復号手段により再生された受話信号の有
    音区間に代えて予め用意してある代替無音区間を出力す
    る処理とを選択的に実行する置換手段とを備えたことを
    特徴とする音声信号処理モジュール。
  2. 【請求項2】 前記置換手段は、 送話信号および受話信号の過去のフレーム期間における
    種別に応じて送話優先か受話優先かを判定する判定手段
    と、 この判定手段により受話優先と判定された場合に、前記
    符号化音声データに代えて予め用意してある代替無音圧
    縮データを前記多重化手段に供給する手段と、 前記判定手段により送話優先と判定された場合には、前
    記音声復号手段により再生された受話信号の有音区間に
    代えて予め用意してある代替無音区間を出力する手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の音声信号処理
    モジュール。
  3. 【請求項3】 前記置換手段は、 前記代替無音圧縮データを、送話信号の無音区間におい
    て前記無音符号化手段により生成される無音圧縮データ
    に更新する手段と、 前記代替無音区間を再生するための代替無音圧縮データ
    を、受話信号の無音区間に前記無音復号手段に入力され
    る無音圧縮データに更新する手段とを、さらに備えたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の音声信号処理モジ
    ュール。
  4. 【請求項4】 送話信号を入力するための入力手段と、 受話信号を出力するための出力手段と、 前記入力手段により入力された送話信号を符号化して多
    重化送信データを生成すると共に、入力された多重化受
    信データを復号して受話信号を再生し前記出力手段から
    出力させる音声信号処理モジュールと、 この音声信号処理モジュールにより生成された多重化送
    信データを通話相手装置に向け通信回線へ送信すると共
    に、当該通話相手装置から通信回線を介して到来した多
    重化受信データを受信して前記音声信号処理モジュール
    に入力する送受信部とを具備し、 前記音声信号処理モジュールは、 前記入力手段により入力された送話信号の有音区間と無
    音区間とを識別する有音判定手段と、 この有音判定手段の判定結果に基づき、前記入力された
    送話信号の有音区間を符号化して符号化音声データを生
    成する音声符号化手段と、 前記有音判定手段の判定結果に基づき、前記入力された
    送話信号の無音区間を符号化して無音圧縮データを生成
    する無音符号化手段と、 前記音声符号化手段により生成された符号化音声データ
    および前記無音符号化手段により生成された無音圧縮デ
    ータを、これらのデータの種別を表す種別情報と共に多
    重化して多重化送信データを生成し、この多重化送信デ
    ータを前記送受信部へ出力する多重化手段と、 前記送受信部から入力された多重化受信データに含まれ
    る種別情報をもとに、当該多重化受信データから符号化
    音声データと無音圧縮データとを分離する分離手段と、 この分離手段により分離された符号化音声データを復号
    して受話信号の有音区間を再生し、前記出力手段から出
    力させる音声復号手段と、 前記分離手段により分離された無音圧縮データを復号し
    て受話信号の無音区間を再生し、前記出力手段から出力
    させる無音復号手段と、 前記送話信号処理部に入力された送話信号および前記受
    話信号処理部から出力される受話信号のダブルトーク区
    間を検出するダブルトーク検出手段と、 このダブルトーク検出手段により検出されたダブルトー
    ク区間に、前記符号化音声データに代えて予め用意して
    ある代替無音圧縮データを前記多重化手段に供給する処
    理と、前記音声復号手段により再生された受話信号の有
    音区間に代えて予め用意してある代替無音区間を前記出
    力手段へ出力する処理とを選択的に実行する置換手段と
    を備えたことを特徴とする音声通信装置。
  5. 【請求項5】 前記置換手段は、 送話信号および受話信号の過去のフレーム期間における
    種別に応じて送話優先か受話優先かを判定する判定手段
    を備え、 受話優先と判定された場合に、前記符号化音声データに
    代えて予め用意してある代替無音圧縮データを前記多重
    化手段に供給する手段と、 送話優先と判定された場合に、前記音声復号手段により
    再生された受話信号の有音区間に代えて予め用意してあ
    る代替無音区間を前記出力手段から出力させる手段とを
    備えたことを特徴とする請求項4記載の音声通信装置。
  6. 【請求項6】 前記置換手段は、 前記代替無音圧縮データを、送話信号の無音区間におい
    て前記無音符号化手段により生成される無音圧縮データ
    に更新する手段と、 前記代替無音区間を再生するための代替無音圧縮データ
    を、受話信号の無音区間に前記無音復号手段に入力され
    る無音圧縮データに更新する手段とを、さらに備えたこ
    とを特徴とする請求項4又は5記載の音声通信装置。
JP2001193568A 2001-06-26 2001-06-26 音声信号処理モジュールとこのモジュールを備えた音声通信装置 Pending JP2003005800A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019052807A (ja) * 2017-09-15 2019-04-04 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫

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