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JP2003002879A - オキサチアジン類の製造方法 - Google Patents

オキサチアジン類の製造方法

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Publication number
JP2003002879A
JP2003002879A JP2001189843A JP2001189843A JP2003002879A JP 2003002879 A JP2003002879 A JP 2003002879A JP 2001189843 A JP2001189843 A JP 2001189843A JP 2001189843 A JP2001189843 A JP 2001189843A JP 2003002879 A JP2003002879 A JP 2003002879A
Authority
JP
Japan
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oxathiazines
acid
group
aqueous layer
organic
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001189843A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Shibata
光 柴田
Hirokazu Matsuda
洋和 松田
Futoshi Nishida
太 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP2001189843A priority Critical patent/JP2003002879A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高純度のオキサチアジン類を得る。 【解決手段】 本発明の方法は、下記式(1a)で表さ
れるスルホン酸類の環化により得られ、下記式(1)で
表されるオキサチアジン類を含む反応混合物から、前記
オキサチアジン類(1)を含有する有機層と第1の水層
とに分離する工程、分離した有機層に水を添加して、前
記オキサチアジン類(1)を第2の水層に移行させる分
配工程、前記第2の水層から有機溶媒により前記オキサ
チアジン類(1)を抽出する抽出工程とで構成される。 【化1】 (式中、R1、R2は同一又は異なって水素原子又は有機
基を示し、R3は水素原子、有機基、又は窒素原子と結
合して塩を形成する無機金属原子を示し、Xは、水素原
子又はスルホネート基と塩を形成する塩基を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品工業における
甘味料などを得るのに有用なオキサチアジン類を製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサ
チアジン環を有する化合物は、窒素原子に結合した酸性
水素原子を分子内に有するため、塩基と塩を形成し得
る。形成される塩の中で、非毒性の塩(例えば、Na
塩、K塩、Ca塩など)の一部には、強力な甘味を有す
るものがあり、このような塩は食品工業における甘味料
として使用されている。
【0003】前記3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキ
サチアジンの非毒性の塩を製造する方法として、例え
ば、特公平3−72216号公報には、水と非混和性の
不活性有機溶媒中で、アセトアセトアミド−N−スルホ
ン酸又はその塩をSO3により環化させ、さらに加水分
解して分離した有機相を、比較的少量の水又は希薄水性
硫酸を用いて精製することにより6−メチル−3,4−
ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−
2,2−ジオキサイド(アセスルファムH)を得た後、
さらに水酸化カリウムなどの塩基で中和することにより
対応するカリウム塩(アセスルファムK)を得る方法が
開示されている。
【0004】しかし、このような方法では、有機相に含
まれる不純物(基質、副生成物などの有機物、硫酸な
ど)を十分に除去できず、アセスルファムHの純度を改
善するのが困難である。特に、残存する硫酸が中和工程
で硫酸カリウムに転化されるため、アセスルファムK中
の硫酸カリウム含量を低減するのが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、簡単な操作により、オキサチアジン類の純度を改善
できるオキサチアジン類の製造方法を提供することにあ
る。
【0006】本発明の他の目的は、無水硫酸を用いても
オキサチアジン類中の不純物、特に、硫酸塩の含量を低
減できる方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を達成するため鋭意検討した結果、オキサチアジン類を
含む反応混合物より分離した有機層から、3,4−ジヒ
ドロ−1,2,3−オキサチアジンを、水層に一旦移行
させ、この水層から有機溶媒により逆抽出すると、高純
度のオキサチアジン類を高い収率で得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の方法は、下記式(1)
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R1、R2は同一又は異なって水素
原子又は有機基を示し、R3は水素原子、有機基、又は
窒素原子と結合して塩を形成する無機金属原子を示す)
で表されるオキサチアジン類を製造する方法であって、
前記式(1)のオキサチアジン類を含む混合物から、前
記式(1)のオキサチアジン類を含有する有機層と第1
の水層とに分離する工程、分離した有機層に水を添加し
て、前記式(1)のオキサチアジン類を第2の水層に移
行させる分配工程、前記第2の水層から有機溶媒により
前記式(1)のオキサチアジン類を抽出する抽出工程と
を含む。前記分配工程において、分離した有機層に対し
て1〜10倍の容量の水を添加してもよい。また、前記
第1の水層と第2の水層とを合わせた混合物から有機溶
媒によりオキサチアジン類を抽出してもよい。前記混合
物としては、例えば、下記式(1a)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、Xは、水素原子又はスルホネート
基と塩を形成する塩基を示す。R1、R2及びR3は前記
に同じ)で表されるスルホン酸類の環化により得られる
反応混合物などを用いてもよい。また、前記スルホン酸
類(1a)を、無水硫酸の存在下、有機溶媒中で環化さ
せ、前記有機溶媒と分液可能な水性クエンチ剤を添加す
ることにより得られる反応混合物を用いてもよい。本発
明では、R3が水素原子である式(1)のオキサチアジ
ン類を、前記抽出工程の後、さらに塩基により中和し、
オキサチアジン類の塩を生成させてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明では、前記式(1)で表さ
れるオキサチアジン類(3,4−ジヒドロ−1,2,3
−オキサチアジン類)を含む混合物から、前記オキサチ
アジン類(1)を含有する有機層を第1の水層と分離す
る分離工程、分離した有機層(第1の有機層)に水を添
加して、前記オキサチアジン類(1)を第2の水層に移
行させる分配工程、及び前記第2の水層から有機溶媒に
より前記オキサチアジン類(1)を抽出する抽出工程に
より、オキサチアジン類を製造する。
【0014】前記オキサチアジン類を含む混合物の製造
方法は、特に制限されないが、例えば、前記式(1a)
で表されるスルホン酸類の環化(環化脱水)により得ら
れる反応混合物などが利用できる。
【0015】前記式(1a)において、R1、R2及びR
3で表される有機基としては、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、シクロアルキル基、アシル基、アラ
ルキル基、及びアリール基などが例示できる。R3で表
される有機基には、窒素原子と結合して塩を形成する有
機基も含まれる。
【0016】前記アルキル基には、直鎖状又は分岐状C
1-10アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基などの
1- 6アルキル基など)が含まれる。アルケニル基に
は、直鎖状又は分岐状C2-10アルケニル基(例えば、ビ
ニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−ブテニル
基、2−ブテニル基などのC2-5アルケニル基など)が
含まれる。アルキニル基には、直鎖状又は分岐状C2-10
アルキニル基(例えば、エチニル基、プロピニル基、1
−ブチニル基、2−ブチニル基などのC2-5アルキニル
基など)が含まれる。シクロアルキル基としては、例え
ば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基などのC3-10シクロアルキル基
(好ましくはC4-8シクロアルキル基)が含まれる。ア
シル基には、直鎖状又は分岐状C2-10脂肪族アシル基
(例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、
イソブチリル基、バレリル基など)、あるいはC7-11
香族アシル基(例えば、ベンゾイル基、トルイル基、ナ
フトイル基など)などが含まれる。アラルキル基には、
6-10アリール−C1-4アルキル基(例えば、ベンジル
基など)などが含まれ、アリール基としては、フェニル
基などのC6-10アリール基などが含まれる。
【0017】R3で表される有機基のうち、窒素原子と
結合して塩を形成する有機基としては、アンモニウム塩
又はアミン塩を形成する有機基、例えば、アルキル基
(例えば、C1-10アルキル基)、シクロアルキル基(例
えば、C3-12シクロアルキル基)、アリール基(例え
ば、C6-10アリール基)、及びアラルキル基(例えばベ
ンジル基など)などが挙げられる。
【0018】R3において、塩を形成する無機金属原子
としては、Na、K、Liなどのアルカリ金属(周期表
1A族金属)、Mg、Ca、Srなどのアルカリ土類金
属(周期表2A族金属)、Al、Gaなどの周期表3B
族金属、遷移金属(例えば、周期表3A族金属、周期表
4A族金属、周期表5A族金属、周期表6A族金属、M
nなどの周期表7A族金属、Feなどの周期表8族金
属、Cu、Ag、Auなどの周期表1B族金属、Znな
どの周期表2B族金属、周期表4B族金属、周期表5B
族金属など)が含まれる。好ましい無機金属原子には、
1〜3価金属、例えば、アルカリ金属(Na、Kな
ど)、アルカリ土類金属(Mg、Caなど)、Al、遷
移金属(Mn、Feなど)などが含まれる。経済性及び
安全性などを考慮すると、Na、Kなどのアルカリ金属
である場合が多い。
【0019】前記式(1a)においてXで表されるスル
ホネート基と塩を形成する有機塩基としては、アミン塩
に対応するアミン類、例えば、脂肪族アミン[第1級ア
ミン(例えば、メチルアミン、エチルアミンなど)、第
2級アミン(例えば、ジメチルアミン、エチルメチルア
ミンなど)、第3級アミン(例えば、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミンなど)]、脂環族アミン(例え
ば、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミンな
ど)、芳香族アミン(例えば、アニリン、ジメチルアニ
リンなどのモノアリールアミン、ジフェニルアミンなど
のジアリールアミン、トリフェニルアミンなどのトリア
リールアミンなど)、環状アミン類(例えば、ピリジ
ン、キノリン、ピペリジン類又はそれらの誘導体など)
などが例示できる。好ましいアミン類は、脂肪族アミン
であり、中でも第3級アミンが好ましい。
【0020】Xにおいて、スルホネート基と塩を形成す
る無機塩基としては、アンモニア、アルカリ金属水酸化
物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
ど)、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムなど)、アルカリ金属炭酸水素塩(例え
ば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなど)、ア
ルカリ土類金属の水酸化物(例えば、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウムなど)、アルカリ土類金属の炭
酸水素塩(例えば、炭酸水素カルシウム、炭酸水素マグ
ネシウムなど)などが挙げられる。
【0021】前記式(1a)及び(1)において、R1
〜R3、及びXは適当に組み合わせることができ、例え
ば、下記の組み合わせなどが好ましい。
【0022】R1及びR2:水素原子、C1-4アルキル基 R3:水素原子、C1-4アルキル基、アルカリ金属、アル
カリ土類金属 X:脂肪族アミン(特に第3級アミン)、アンモニウ
ム、アルカリ金属、アルカリ土類金属 好ましいスルホン酸類(1a)としては、R1がアルキ
ル基、R2及びR3が水素原子であるアシルアセトアミド
−N−スルホン酸塩が挙げられる。中でも、R 1がメチ
ル基であるアセトアセトアミド−N−スルホン酸塩、特
に、Xがアンモニウムであるアセトアセトアミド−N−
スルホン酸アンモニウム塩(特に3級アンモニウム塩)
が好ましい。
【0023】前記環化反応は、必要により、環化剤、例
えば、酸無水物の存在下で行ってもよい。酸無水物とし
ては、スルホン酸類(1a)を環化可能であれば特に制
限されず、硫酸(オルト硫酸、ピロ硫酸など)、アルキ
ル硫酸(ジメチル硫酸などのC1-6アルキル硫酸な
ど)、ハロゲン化硫酸(フルオロ硫酸、クロロ硫酸な
ど)、ピロリン酸(ピロリン酸;フルオロピロリン酸な
どのハロゲン化ピロリン酸など)、硝酸、ホウ酸(オル
トホウ酸、メタホウ酸など)などの無機酸;スルホン酸
[アルカンスルホン酸(メタンスルホン酸、エタンスル
ホン酸などのC1-6アルカンスルホン酸など)、ハロア
ルカンスルホン酸(フルオロメタンスルホン酸、トリフ
ルオロメタンスルホン酸、フルオロエタンスルホン酸、
クロロメタンスルホン酸などのモノ乃至トリハロC1-6
アルカンスルホン酸など)などの脂肪族スルホン酸;ベ
ンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの置換
基(C1- 4アルキル基、ハロゲン原子など)を有してい
てもよいC6-10芳香族スルホン酸など]、有機リン酸
(メチルリン酸などのC1-4アルキルリン酸;リン酸モ
ノメチルエステル、リン酸モノエチルエステルなどのリ
ン酸モノC1-4アルキルエステルなど)などの有機酸な
どで構成された酸無水物が挙げられる。前記酸(無機酸
及び有機酸)は単独で又は二種以上組み合わせて使用し
てもよい。酸無水物は、少なくとも前記酸を含む混酸の
無水物であってもよく、複数の酸無水物の混合物であっ
てもよい。
【0024】前記酸無水物は単独で用いてもよく、前記
硫酸などの酸と他の酸との混酸の無水物(混合酸無水
物)であってもよい。前記他の酸又は他の酸無水物を構
成する酸としては、リン酸(オルトリン酸、メタリン酸
などのリン酸;フルオロオルトリン酸などのハロゲン化
オルトリン酸など)、塩素酸(塩素酸、亜塩素酸な
ど)、クロム酸、アンチモン酸などの無機酸(特に酸素
酸);カルボン酸(酢酸、プロピオン酸などの脂肪族C
1-10モノカルボン酸;マレイン酸、フマル酸などの脂肪
族C4-10ジカルボン酸;安息香酸、フタル酸などの芳香
族C7-12カルボン酸など)、ハロゲン化カルボン酸(前
記カルボン酸のハロゲン化物、例えば、フルオロ酢酸、
トリフルオロ酢酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸などのハ
ロC1-6脂肪族カルボン酸、好ましくはトリハロC1-4
肪族カルボン酸など)などの有機酸などが例示できる。
【0025】混酸としては、例えば、トリフルオロ酢酸
−トリフルオロメタンスルホン酸などのハロ脂肪族カル
ボン酸−ハロアルカンスルホン酸などの前記酸の組み合
わせなどが例示でき、トリメチルシリルトリフルオロメ
タンスルホネート(トリフルオロメタンスルホン酸とト
リメチルシリルクロリドなどとの縮合体)などのハロア
ルカンスルホン酸を含む縮合体なども含まれる。
【0026】このような酸無水物のうち、無水硫酸、特
にオルト硫酸の酸無水物(SO3)が好ましい。無水硫
酸は、液状で用いてもよく、固体状(α型、β型、γ
型)で用いてもよい。また、無水硫酸の蒸気を凝縮させ
た凝縮物(液体、固体)として用いてもよい。さらに、
反応を阻害しない範囲で、安定剤が添加された安定化液
体三酸化イオウ(安定化無水硫酸)なども使用できる。
なお、前記安定剤としては、慣用の安定剤、例えば、ジ
メチル硫酸、ホウ酸、ホウ酸エステル(ホウ酸メチルな
ど)、無水ホウ酸、ハロゲン化ホウ素(フッ化ホウ素な
ど)、イオウ化合物(塩化チオニル、塩化ピロスルフリ
ル、スルファミン酸など)、エチレン、四塩化炭素、カ
ルボン酸(フタル酸など)、スルホン酸又はその誘導体
(ジアリールスルホンなど)などが使用できる。また、
特公昭48−14555号公報に開示されている三酸化
ホウ素とジメチル硫酸とを混合加熱して得られる安定剤
なども使用できる。
【0027】前記酸無水物の割合は、スルホン酸類(1
a)1モルに対して、1〜20モル、好ましくは2〜1
5モル、さらに好ましくは3〜10モル(例えば、4〜
8モル)程度である。
【0028】前記スルホン酸類(1a)の環化反応は、
溶媒の非存在下で行ってもよいが、通常、反応に不活性
であり、かつ水に対して非混和性の溶媒(液体二酸化イ
オウ、液体二酸化窒素、液体亜硫酸、硫酸、ポリリン酸
などの無機溶媒;有機溶媒)の存在下で行うのが好まし
い。前記溶媒としては、通常、実質的に無水の溶媒が使
用される。好ましい反応溶媒は、有機溶媒であり、この
ような有機溶媒としては、脂肪族炭化水素(例えば、ペ
ンタン、ヘキサン、オクタンなど)、脂環族炭化水素
(例えば、シクロヘキサンなど)、芳香族炭化水素(例
えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン
など)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメタン、ジク
ロロエタン、クロロホルム、トリクロロエチレン、テト
ラクロロエチレン、トリクロロフルオロエチレンなどの
ハロアルカンなど)、エステル類(例えば、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチルなど
のカルボン酸エステル)、ケトン類(例えば、メチルイ
ソブチルケトンなどの脂肪族ケトン;シクロヘキサノン
などの脂環族ケトンなど)、エーテル類(例えば、ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、1,2−ジメ
トキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル
などの鎖状エーテル;アニソール、1,2−ジメトキシ
ベンゼン、ジフェニルエーテルなどの芳香族エーテルな
ど)、ニトロアルカン類(ニトロメタン、ニトロエタン
など)などが挙げられる。これらの溶媒は、単独で又は
2種以上組み合わせて使用してもよい。特に好ましい溶
媒は、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメタンなど)、
エーテル類(ジエチルエーテルなどの鎖状エーテルな
ど)などである。
【0029】溶媒の割合は、特に制限されず、基質のス
ルホン酸類(1a)100重量部に対して、例えば、1
〜2000重量部程度の広い範囲から選択でき、好まし
くは10〜2000重量部、さらに好ましくは100〜
2000重量部程度である。反応混合物中の基質濃度
は、特に制限されず、例えば0.1〜50重量%、好ま
しくは0.5〜30重量%、さらに好ましくは1〜15
重量%程度である。
【0030】反応は、通常、常圧下で行われるが、減圧
下又は加圧下で行ってもよい。また、反応は、適当な温
度(例えば、反応系の融点以上であって、沸点未満の温
度)、例えば、−70℃〜200℃程度、好ましくは−
40℃〜70℃程度の温度で行うことができ、室温(1
5〜30℃程度)付近で行ってもよい。反応時間は特に
制限されず、例えば、0.1〜10時間、好ましくは
0.1〜5時間、さらに好ましくは0.1〜2時間程度
である。
【0031】環化反応において、原料の添加又は混合順
序、添加の形態などは特に制限されない。例えば、基質
のスルホン酸類(1a)に酸無水物を添加してもよく、
酸無水物にスルホン酸類(1a)を添加してもよい。ま
た、スルホン酸類(1a)と酸無水物とを同時に反応系
に導入してもよい。前記スルホン酸類(1a)及び酸無
水物は、それぞれ、溶媒などで希釈することなく用いて
もよく、溶媒(前記反応溶媒など)で希釈した溶液とし
て用いてもよい。
【0032】前記環化反応は、バッチ式及び連続式のい
ずれでも実施可能である。
【0033】前記反応は、必要により反応混合物にクエ
ンチ剤を添加することにより、停止できる。前記クエン
チ剤としては、塩基(有機塩基、無機塩基)、水などが
例示できるが、分離工程との関係から、水性クエンチ
剤、特に反応溶媒の有機溶媒と分液可能な水などの水性
クエンチ剤が好ましい。例えば、無水硫酸などの酸無水
物を用いて前記反応を行う場合、クエンチ剤として水を
用いて、残存する酸無水物(無水硫酸など)を対応する
酸(硫酸など)に転化させ、反応を停止させることがで
きる。
【0034】反応混合物に添加するクエンチ剤(特に水
などの水性クエンチ剤)の割合は、反応系中の酸無水物
を失活可能(すなわち、残存する酸無水物に対して等モ
ル以上)であれば特に制限されず、例えば、反応混合物
の容量に対して、0.01〜10倍、好ましくは0.0
1〜5倍、さらに好ましくは0.05〜3倍程度であ
る。
【0035】[分離工程]分離工程では、オキサチアジ
ン類を含有する混合物を、主にオキサチアジン類を含有
する有機層(第1の有機層)と、水層(第1の水層)と
に分離する。前記水性クエンチ剤(水など)を添加した
後、反応混合物を分離工程に供すると、第1の有機層と
第1の水層とに容易に分液可能である。なお、第1の有
機層と第1の水層とを鮮明に分液させるため、前記混合
物には、必要により、有機溶媒(反応溶媒の項で例示の
有機溶媒など)や水を添加して分離させてもよい。例え
ば、反応溶媒として無機溶媒を用いる場合には、前記有
機溶媒と水とを添加することにより、分液させることも
できる。前記のような反応混合物を分離工程に供する
と、高濃度のオキサチアジン類を含有する有機層(第1
の有機層)と、水層(第1の水層)とに分離できる。水
層にオキサチアジン類や前記酸無水物に対応する酸(硫
酸など)などが含まれている場合には、必要により、第
1の水層に含まれるオキサチアジン類を、有機溶媒(後
述の第2の有機溶媒など)により抽出し、第1の有機層
と合わせて用いてもよい。
【0036】[分配工程]分配工程では、前記分離工程
で分離した第1の有機層に水を添加し、第1の有機層に
含まれるオキサチアジン類を水層(第2の水層)に移行
(分配)させ、高濃度のオキサチアジン類を含有する第
2の水層と、第2の有機層とに分離する。分配工程で
は、オキサチアジン類のみを水層に分配させて、不純物
(未反応の基質や副生成物などの有機物など)は水層に
分配されない。従って、この分配工程により効率よく不
純物を取り除くことができる。
【0037】分配操作は、1回の操作で行ってもよく、
複数回の操作で行ってもよい。また、複数回の分配操作
において、水は分割して使用してもよい。
【0038】前記第1の有機層に添加する水の割合は、
オキサチアジン類を水層に移行可能であれば特に制限さ
れず、分配に用いられる水の全量で、第1の有機層の容
量に対して、例えば、0.1〜20倍、好ましくは0.
5〜10倍程度の広い範囲から選択でき、特に1倍以上
(例えば、1〜10倍程度)、さらに好ましくは1〜5
倍(例えば、1〜3倍)程度である。有機層の容量に対
して比較的多くの水を添加すると、有機層に含まれるオ
キサチアジン類を効率よく抽出できる。水の添加量が少
なすぎると、有機層に多くのオキサチアジン類が残存
し、収率が大きく低下する虞がある。
【0039】分配は、慣用の抽出方法、例えば、浸透、
攪拌、超音波処理などの方法により行うことができる。
分配温度は、溶媒(第1の有機層及び水)の沸点以下で
あれば特に制限されず、例えば、5〜80℃、好ましく
は10〜50℃程度であり、通常、室温(20〜30℃
程度)である。
【0040】[抽出(逆抽出)工程]抽出工程では、前
記分配工程で得られた第2の水層から有機溶媒(第2の
有機溶媒)によりオキサチアジン類を抽出し、オキサチ
アジン類を含有する第3の有機層と、第3の水層とに分
離する。
【0041】前記第2の有機溶媒としては、水と分液可
能(水に対して非相溶性又は非混和性)で、オキサチア
ジン類を溶解可能な種々の有機溶媒、例えば、炭化水素
類(ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素;シクロ
ヘキサンなどの脂環族炭化水素;トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素など)、ハロゲン化炭化水素類(ジ
クロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルムなどのハ
ロアルカンなど)、アルコール類(ブタノール、ヘキサ
ノールなどの脂肪族アルコール;シクロヘキサノールな
どの脂環族アルコール;ベンジルアルコールなどの芳香
族アルコールなど)、エステル類(例えば、炭酸ジメチ
ルなどの炭酸エステル;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのカルボン酸エステル)、ケトン類(例え
ば、メチルイソブチルケトンなどの脂肪族ケトン;シク
ロヘキサノンなどの脂環族ケトンなど)、エーテル類
(例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル
などの鎖状エーテル;アニソール、1,2−ジメトキシ
ベンゼン、ジフェニルエーテルなどの芳香族エーテルな
ど)などが挙げられる。これらの溶媒は、単独で又は2
種以上組み合わせて使用してもよい。好ましい第2の有
機溶媒は、エステル類などである。
【0042】逆抽出操作も、1回の操作に限らず、複数
回の操作で行ってもよい。また、複数回の抽出操作にお
いて、第2の有機溶媒は分割して使用してもよい。
【0043】第2の有機溶媒の割合は、第2の水層に含
まれるオキサチアジン類を効率よく抽出できる限り特に
制限されず、抽出操作に用いられる第2の有機溶媒の全
量で、例えば、第2の水層の容量に対して、0.1〜2
0倍、好ましくは0.1〜10倍、さらに好ましくは
0.5〜5倍程度である。
【0044】第2の水層から効率よくオキサチアジン類
を逆抽出するため、第2の水層には、オキサチアジン類
の有機層への移行を促進させるための成分を添加しても
よい。このような成分としては、それ自身は有機溶媒に
不溶又は難溶性(非相溶性)で、水に対してオキサチア
ジン類よりも高い溶解性を有し、かつオキサチアジン類
に対して不活性な化合物、例えば、硫酸又は硫酸塩など
が挙げられる。
【0045】このような成分として、前記分離工程で得
られた第1の水層に含まれる酸無水物に対応する酸(硫
酸など)を利用するのが好ましい。前記第1の水層と第
2の水層とを合わせた混合物から第2の有機溶媒を用い
てオキサチアジン類を抽出すると、前記第1の水層に含
有される少量のオキサチアジン類も合わせて抽出するこ
とができる。なお、このような成分を用いる場合、前記
第2の有機溶媒は前記成分(硫酸など)に対して不活性
であるのが好ましい。オキサチアジン類の有機層への移
行を促進する成分(硫酸など)を用いると、オキサチア
ジン類のみが有機層へ効率よく分配されて、前記成分は
第3の水層に分配され、第3の有機層へは移行されな
い。そのため、このような成分を用いる場合にも、この
抽出(逆抽出)工程で容易に分離することができる。
【0046】抽出は、前記分配工程の項で例示の慣用の
抽出方法、及び分配温度と同様の温度で行うことができ
る。
【0047】本発明では、前記分配工程と抽出(逆抽
出)工程とを、さらに繰り返し行うことによりオキサチ
アジン類の純度を向上させてもよい。
【0048】分離工程で得られる有機層や第1の水層、
分配工程で得られる第2の水層、及び抽出工程で得られ
る第3の有機層は、必要により、適宜濃縮してもよい。
また、分離工程で得られる第1の水層や抽出工程で得ら
れる第3の水層は、分配工程において有機層に添加する
水の一部(又は全部)として再利用してもよく、前記水
性クエンチ剤として再利用してもよい。分配工程で得ら
れる第2の有機層は、前記環化反応における反応溶媒の
一部(又は全部)として、また、抽出工程における第2
の有機溶媒の一部(又は全部)として再利用してもよ
い。
【0049】このようにして得られる3,4−ジヒドロ
キシ−1,2,3−オキサチアジン類又はその塩(1)
としては、例えば、6−メチル−3,4−ジヒドロ−
1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオ
キサイド、6−エチル−3,4−ジヒドロ−1,2,3
−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキサイド、
6−n−プロピル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オ
キサチアジン−4−オン−2,2−ジオキサイド、6−
i−プロピル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサ
チアジン−4−オン−2,2−ジオキサイドなどの6−
1-4アルキル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキ
サチアジン−4−オン−2,2−ジオキサイド;6−フ
ェニル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジ
ン−4−オン−2,2−ジオキサイドなどの6−アリー
ル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−
4−オン−2,2−ジオキサイド;5−メチル−6−メ
チル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン
−4−オン−2,2−ジオキサイド、5−メチル−6−
エチル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジ
ン−4−オン−2,2−ジオキサイドなどの5,6−ジ
1-4アルキル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキ
サチアジン−4−オン−2,2−ジオキサイド;5−フ
ェニル−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−
オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキサイドなど
の5−アリール−6−C1-4アルキル−3,4−ジヒド
ロ−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−
ジオキサイド;5−メチル−6−フェニル−3,4−ジ
ヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,
2−ジオキサイドなどの5−C1-4アルキル−6−アリ
ール−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン
−4−オン−2,2−ジオキサイド;6−シクロペンチ
ル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−
4−オン−2,2−ジオキサイド、6−シクロヘキシル
−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−4
−オン−2,2−ジオキサイドなどの6−C 3-8シクロ
アルキル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチア
ジン−4−オン−2,2−ジオキサイド;5−シクロペ
ンチル−6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−
オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキサイド、5
−シクロヘキシル−6−メチル−3,4−ジヒドロ−
1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオ
キサイドなどの5−C3-8シクロアルキル−6−C1-4
ルキル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジ
ン−4−オン−2,2−ジオキサイド;5−メチル−6
−シクロペンチル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オ
キサチアジン−4−オン−2,2−ジオキサイド、5−
メチル−6−シクロヘキシル−3,4−ジヒドロ−1,
2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキサ
イドなどの5−C1-4アルキル−6−C3-8シクロアルキ
ル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−
4−オン−2,2−ジオキサイド;6−ビニル−3,4
−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−
2,2−ジオキサイドなどの6−C2-4アルケニル−
3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−4−
オン−2,2−ジオキサイド;6−アセチル−3,4−
ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−
2,2−ジオキサイドなどの6−C2-6アシル−3,4
−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−
2,2−ジオキサイド、及びこれらの塩などが挙げられ
る。
【0050】[オキサチアジン類の塩]前記式(1)に
おいてR3が窒素原子と結合して塩を形成する有機基又
は無機金属原子であるオキサチアジン類の塩は、前記式
(1)においてR3が水素原子であるオキサチアジン類
を、前記抽出工程の後、さらに塩基で中和処理すること
により生成させてもよい。
【0051】オキサチアジン類は、中和処理に先立っ
て、必要により、慣用の分離精製手段、例えば、蒸留、
濃縮、抽出、再結晶、クロマトグラフィーなどによりさ
らに分離精製してもよいが、本発明の方法では、純度の
高いオキサチアジン類が得られるため、さらに分離精製
することなく、中和処理を行っても高純度の塩を得るこ
とができる。
【0052】中和に用いる塩基としては、前記窒素原子
と結合して塩を形成する有機基に対応する有機塩基[例
えば、アルキルアミン(C1-10アルキルアミンなど)、
シクロアルキルアミン(C3-12シクロアルキルアミンな
ど)、アリールアミン(C6- 10アリールアミンなど)、
及びアラルキルアミン(ベンジルアミンなど)]、前記
無機金属原子に対応する無機塩基(前記無機金属の水酸
化物、前記無機金属の炭酸塩又は炭酸水素塩など)など
が使用できる。中でも、Na、Kなどのアルカリ金属の
水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)、
炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど)、炭酸水
素塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなど)な
どが好ましい。
【0053】一般に、無水硫酸などの酸無水物を用いた
環化反応により得られたオキサチアジン類を、無機塩基
などの塩基で中和すると、得られるオキサチアジン類の
塩に酸無水物に対応する酸の金属塩(金属硫酸塩など)
が混入するのを避けられない。しかし、本発明の方法に
よれば、オキサチアジン類の塩中の金属硫酸塩などの金
属塩の含量を低減できる。例えば、無水硫酸を用いた反
応混合物中の6−メチル−3,4−ジヒドロ−1,2,
3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキサイド
から対応するカリウム塩を得る場合、前記カリウム塩中
の硫酸カリウム(K2SO4)含量を0.1重量%以下、
好ましくは0.08重量%以下、特に0.05重量%以
下にまで低減することができる。
【0054】本発明で得られるオキサチアジン類のう
ち、特に、前記式(1)においてR1がメチル基である
オキサチアジン類(例えば、6−メチル−3,4−ジヒ
ドロ−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2
−ジオキサイド)の生理的に許容される塩(例えば、N
a,K,Caなどとの塩)の一部は、食品工業における
甘味料として有用である。中でも、カリウムとの塩は、
アセスルファム(アセスルファムK)として特に有用で
ある。
【0055】
【発明の効果】本発明では、オキサチアジン類を含む反
応混合物を分離させて得られた有機層に水を添加して前
記オキサチアジン類を水層に分配し、この水層から有機
溶媒により前記オキサチアジン類を逆抽出するので、抽
出を複数回行うという簡単な操作により、オキサチアジ
ン類の純度を改善できる。また、無水硫酸を用いて得ら
れた反応混合物に適用してもオキサチアジン類中の不純
物、特に、硫酸塩の含量を低減できる。
【0056】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。
【0057】実施例1 還流冷却管、滴下ロート、温度計、及びスリーワンモー
ターを備え付けた反応器に、窒素気流下で15%無水硫
酸溶液80mL(0.2mol)を仕込み、−30℃に
冷却した。反応系内の温度を−30℃に保ちつつ、前記
溶液に、アセトアセトアミド−N−スルホン酸トリエチ
ルアンモニウム56.5g(0.2mol)の塩化メチ
レン溶液250ml及び15%無水硫酸溶液370mL
(1mol)をそれぞれ並行して、1時間かけて滴下
し、さらに1時間撹拌を続けた。反応終了後、水100
mLを添加した。有機層と水層とを分離し、有機層に水
500mLを加え、6−メチル−3,4−ジヒドロ−
1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオ
キサイドの大部分を水層に分配させた。得られた水層の
全てを合わせ、酢酸エチル500mLで抽出した後、水
層と有機層を分離し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。乾燥後の有機層を減圧濃縮し、粗体の6−メチ
ル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン−
4−オン−2,2−ジオキサイド(アセスルファムH,
ASH)を得た。
【0058】粗体のアセスルファムHをメタノールに溶
解し、メタノール性KOHを用いて処理し、粗体の6−
メチル−3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジ
ン−4−オン−2,2−ジオキサイドカリウム塩(アセ
スルファムK,ASK)を得た。
【0059】比較例1 実施例1と同様に反応を行い、得られた反応液に水10
0mLを添加して、有機層と水層とに分離した。水層を
塩化メチレン200mLで2回抽出した。前記有機層と
塩化メチレン層とを合わせ、水100mLで洗浄した
後、水層と有機層とを分離し、有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。乾燥した有機層を減圧濃縮し、粗体の
アセスルファムHを得た。
【0060】得られた粗体のアセスルファムHを用い
て、実施例1と同様にアセスルファムKを得た。
【0061】比較例2 有機層と塩化メチレン層とを合わせた有機層を水100
mLで洗浄することなく、乾燥する以外は、比較例1と
同様に操作を行い、粗体のアセスルファムHを得た。
【0062】得られた粗体のアセスルファムHを用い
て、実施例1と同様にアセスルファムKを得た。 (1)アセスルファムH及びアセスルファムKの液体ク
ロマトグラフィーによる分析 実施例及び比較例で得られたアセスルファムH(粗体の
ASH)及びアセスルファムKを、液体クロマトグラフ
ィー(LC)により分析することにより、アセスルファ
ムHの収率及び純度、並びにアセスルファムKの純度を
算出した。また、アセスルファムK中のK2SO4の含量
(重量%)は、イオンクロマト分析により算出した。な
お、アセスルファムH及びアセスルファムKの純度は、
ジメチルホルムアミドを内部標準とする検量線法により
決定した。LC分析は、高速液体クロマトグラフ、SH
IMADZU SIL 10ADvp(オートサンプラ
ー)、LC−10ADvp(送液ポンプ:2台)、DG
U−14A(オンラインデガッサー)、CTO−10A
vp(カラム恒温層)、SPD−M10Avp(紫外−
可視検出器)、及びSCL−10Avp(システムコン
トローラー)からなるシステムを使用し、下記の条件で
行った。
【0063】固定相:WAKOSIL5C18、φ4.
6mm×150mm 移動層:t−ブチルアンモニウムハイドロジェンサルフ
ェート水溶液(0.01mo1/L)/アセトニトリル
(体積比)=60/40 流速:0.8L/min カラム温度:40℃ 検知器:紫外検出器、227nm、1.00AUFS (2)アセスルファムH及びアセスルファムKの色の評
価 実施例及び比較例で得られたアセスルファムH及びアセ
スルファムKの色について、下記の基準で目視にて評価
した。
【0064】 ○:無色 △:淡黄色 ×:黄色 実施例及び比較例で得られたアセスルファムHの純度、
収率、色、及び不純物の割合を表1に、また、アセスル
ファムKの純度、色、及びK2SO4の含量(重量%)を
表2に示す。なお、アセスルファムHに含まれる不純物
は、LCのピーク検出時間で示し、不純物の割合は、ク
ロマトグラフの面積%で示した。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】表1から明らかなように、実施例1では、
比較例に比べて、アセスルファムHの収率が大きく改善
され、無色で高純度のアセスルファムHが得られてい
る。また、表2からも明らかなように、実施例1では、
比較例に比べ、K2SO4の含量が大幅に低減され、無色
で高純度のアセスルファムKが得られている。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 (式中、R1、R2は同一又は異なって水素原子又は有機
    基を示し、R3は水素原子、有機基、又は窒素原子と結
    合して塩を形成する無機金属原子を示す)で表される
    3,4−ジヒドロ−1,2,3−オキサチアジン類を製
    造する方法であって、前記式(1)のオキサチアジン類
    を含む混合物から、前記式(1)のオキサチアジン類を
    含有する有機層と第1の水層とに分離する工程、分離し
    た有機層に水を添加して、前記式(1)のオキサチアジ
    ン類を第2の水層に移行させる分配工程、前記第2の水
    層から有機溶媒により前記式(1)のオキサチアジン類
    を抽出する抽出工程とを含むオキサチアジン類の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 分配工程において、分離した有機層に対
    して1〜10倍の容量の水を添加する請求項1記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 第1の水層と第2の水層とを合わせた混
    合物から有機溶媒によりオキサチアジン類を抽出する請
    求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 混合物が、下記式(1a) 【化2】 (式中、Xは、水素原子又はスルホネート基と塩を形成
    する塩基を示す。R1、R2及びR3は前記に同じ)で表
    されるスルホン酸類の環化により生成する反応混合物で
    ある請求項1記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 混合物が、式(1a)で表されるスルホ
    ン酸類を、無水硫酸の存在下、有機溶媒中で環化させ、
    前記有機溶媒と分液可能な水性クエンチ剤を添加して得
    られる反応混合物である請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 R3が水素原子である式(1)のオキサ
    チアジン類を、抽出工程の後、さらに塩基により中和
    し、オキサチアジン類の塩を生成させる請求項1記載の
    製造方法。
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