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JP2003001258A - 電気脱イオン装置 - Google Patents

電気脱イオン装置

Info

Publication number
JP2003001258A
JP2003001258A JP2001182102A JP2001182102A JP2003001258A JP 2003001258 A JP2003001258 A JP 2003001258A JP 2001182102 A JP2001182102 A JP 2001182102A JP 2001182102 A JP2001182102 A JP 2001182102A JP 2003001258 A JP2003001258 A JP 2003001258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
primary
water
desalination
demineralization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001182102A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiminobu Osawa
公伸 大澤
Osamu Kato
修 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd filed Critical Kurita Water Industries Ltd
Priority to JP2001182102A priority Critical patent/JP2003001258A/ja
Publication of JP2003001258A publication Critical patent/JP2003001258A/ja
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A20/131Reverse-osmosis

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  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリカ、ホウ素などの弱電解物質も十分に除
去でき、高比抵抗、高水質の処理水を1台の装置で得る
ことができる電気脱イオン装置を提供する。 【解決手段】 原水は原水供給配管5から1次脱塩室1
に導入され、1次脱塩室1の処理水(1次脱塩水)は配
管6から2次脱塩室2に導入される。2次脱塩室2の処
理水(2次脱塩水)は処理水として取り出される。1次
脱塩水の一部は、配管8によって配管6から分取され、
各濃縮室3,4と陰極室18及び陽極室17とに通水さ
れ、各濃縮室3,4と、陰極室18及び陽極室17から
の排水は配管9を介して濃縮排水として取り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体、液晶、製
薬、食品、電力等の分野の各種産業、民生用又は研究設
備で利用される脱イオン水を製造する電気脱イオン装置
に係り、特に、シリカ、ホウ素などの弱電解質及び有機
物の除去率を飛躍的に向上させることができ、例えば比
抵抗値18.0MΩ・cm以上の高水質の脱イオン水を
製造することができる電気脱イオン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造工場、液晶工場、食品
工業、電力工業等の各種産業、民生用ないし研究施設等
において使用されている脱イオン水の製造には、第4図
に示す如く、電極(陽極11、陰極12)の間に複数の
アニオン交換膜13及びカチオン交換膜14を交互に配
列して濃縮室15と脱塩室16とを交互に形成し、脱塩
室16にイオン交換樹脂、イオン交換繊維もしくはグラ
フト交換体等からなるアニオン交換体とカチオン交換体
とを混合もしくは複層状に充填した電気脱イオン装置が
多用されている(特許第1782943号、特許第27
51090号、特許第2699256号)。17は陽極
室、18は陰極室である。
【0003】一般に、電気脱イオン装置は、水解離によ
ってHイオンとOH−イオンとを生成させ、脱塩室内
に充填されているイオン交換体を連続して再生すること
によって、効率的な脱塩処理が可能である。電気脱イオ
ン装置は、従来から脱塩処理に広く用いられてきたイオ
ン交換樹脂装置のような薬品を用いた再生処理を必要と
せず、完全な連続採水が可能で、高純度の水を製造する
ことができるという利点を有する。
【0004】このような電気脱イオン装置で、炭酸ガス
(CO)、シリカ、ホウ素などの弱電解物質を除去す
るためには、下記のようなイオン化反応を脱塩室内で生
起させ、イオンを発生させる必要がある。 CO+OH→HCO (pKa=6.35) SiO+OH→HSiO (pKa=9.86) HBO+OH→B(OH) (pKa=9.24)
【0005】これらの弱電解物質のうち、COのよう
に解離定数pKa値が低い物質は印加電圧を高めて水解
離を起こさせれば、従来の電気脱イオン装置でも完全に
除去することができるが、シリカ、ホウ素などの解離定
数が高い物質は印加電圧を上げても60〜90%程度ま
でしか除去することができない。
【0006】このような問題点を解決するために、従
来、次のような方法が提案されている。 脱塩室のイオン交換層をアニオン交換層、カチオン
交換層とする複層充填とし、該アニオン交換層で一時的
にアルカリ性にする方法(特開平4−71624号公
報) 電気脱イオン装置の原水のpHを9.5〜11.5
に調整して通水する方法(USP4,298,442) シリカを除去するために、従来の電気脱イオン装置
を多段に設けて通水したり、前段のRO膜装置を多段に
する方法。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】の脱塩室内のイオン
交換層を複層充填とする方法では、半導体分野等での要
求シリカ濃度<0.1ppbを達成することはできな
い。
【0008】の原水のpHを上げる方法では、シリカ
の除去効率は5〜10%程度向上するが、pH調整のた
めに苛性ソーダなどの薬液注入設備が必要となる。 原
水中のCa2+、Mg2+等の硬度成分はスケールを生
成するため、軟化装置等で完全に除去する必要があり、
設備コストが上昇する。
【0009】の方法では、電気脱イオン装置で処理さ
れた水にはシリカやホウ素が0.5〜1.0ppb以上
含まれるため、電気脱イオン装置の後段に非再生型混床
式イオン交換装置を配置する必要がある。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決し、苛性
ソーダなどの薬液を注入することなく、また、スケール
が生成せず、シリカ、ホウ素等の弱電解質の除去率が著
しく高い電気脱イオン装置を提供することを目的とす
る。
【0011】また、本発明は、有機物も除去しうる電気
脱イオン装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)の電
気脱イオン装置は、陰極、陽極、該陰極と陽極の間に複
数のカチオン交換膜とアニオン交換膜とを配列すること
により交互に形成された濃縮室と脱塩室、及び該脱塩室
に充填されたイオン交換体を有する電気脱イオン装置に
おいて、該脱塩室は、厚さの大きい1次脱塩室と厚さの
小さい2次脱塩室とが交互に配置されており、原水は該
1次脱塩室に導入され、1次脱塩室から流出した1次脱
塩水が該2次脱塩室に導入され、2次脱塩室からの2次
脱塩水が処理水として取り出され、該1次脱塩水の一部
が前記各濃縮室に通水されることを特徴とするものであ
る。
【0013】また、本発明(請求項2)の電気脱イオン
装置は、陰極、陽極、該陰極と陽極の間に複数のカチオ
ン交換膜とアニオン交換膜とを配列することにより交互
に形成された濃縮室と脱塩室、及び該脱塩室に充填され
たイオン交換体を有する電気脱イオン装置において、該
脱塩室は、厚さの大きい1次脱塩室と厚さの小さい2次
脱塩室とが交互に配置されており、原水は該1次脱塩室
に導入され、1次脱塩室から流出した1次脱塩水が該2
次脱塩室に導入され、2次脱塩室からの2次脱塩水が処
理水として取り出され、陰極側にアニオン交換膜を介し
て1次脱塩室が配置された濃縮室には原水が通水され、
陰極側にアニオン交換膜を介して2次脱塩室が配置され
た濃縮室には該1次脱塩水の一部が通水されることを特
徴とするものである。なお、本発明(請求項2)の方が
前記発明(請求項1)に比べ、1次脱塩水を2次脱塩室
へ導入する量が増やせるため、多くの2次脱塩水を得ら
れる点で有利である。
【0014】一般に電気脱イオン装置では限界電流密度
以上の電流を流して脱塩を行うが、この時、前述のよう
に水解離が生じてOH、Hが発生し、電荷を運ぶよ
うになる。このHイオンのイオン移動度は349.7
cmΩ−1eq−1で、他のイオンのイオン移動度
(30〜70cmΩ−1eq−1)に比べ、圧倒的に
速い(イオン移動度は無限希釈溶液におけるデータ、日
本化学会編「化学便覧」参照)。このため、特に脱塩室
の厚みWが大きくなると、水解離が生じたときにイオン
移動度の違いによる移動速度の差が広がり、Hは速や
かにに濃縮室側に排出され、OHイオンが脱塩室に取
り残され易い。また、Ca2+、Mg2+などの多価の
カチオンやアニオンは比較的容易に濃縮室側に排出され
るが、Na 、Kは1価であると共に、Hイオンが
電荷を運ぶ役割をしているため、脱塩室に残り易い。こ
の結果として、処理水中にNaOH、KOH等の1価の
アルカリ金属水酸化物が含有されるようになり、処理水
(脱イオン水)のpHはアルカリ性となる。
【0015】なお、同様の理由で濃縮水は、pHが逆に
酸性となる。
【0016】本発明の電気脱イオン装置にあっては、こ
の理由から、厚さの大きい1次脱塩室内がアルカリ性と
なり、シリカ、ホウ素等の弱電解物質がイオン化し、効
率よく除去される。この1次脱塩処理水が2次脱塩室
(従来と同様に厚さの小さい脱塩室)に通水されて強電
解物質が除去され、これにより高比抵抗の良好な水質の
処理水を得ることができる。
【0017】なお、2次脱塩室に対しアニオン交換膜を
介して隣り合う濃縮室へは、弱電解物質を殆ど含まない
1次脱塩水を通水するので、この2次脱塩室に濃縮室か
ら弱電解物質が逆混入してくることはない。
【0018】しかも、本発明では、電気脱イオン装置を
多段に接続することなく、1台の装置でかかる高水質の
処理水を得ることができる。
【0019】本発明では、1次脱塩室及び2次脱塩室の
少なくとも一方に、有機物分解能を有した物質が含まれ
ていてもよい。
【0020】この有機物分解能を有した物質としては、
金属を担持した粒状担体、活性炭などが例示される。こ
の有機物分解能を有した物質は、恐らくは有機物を有機
酸に分解し、この有機酸がイオン状に解離し、濃縮室へ
排出されるものと推察される。
【0021】本発明では、2次脱塩水が通水される高次
脱塩室を設けてもよい。
【0022】本発明では、脱塩室は、原水を脱塩室に通
水することにより脱塩水のpHが原水よりも1以上上昇
する性質を持つ1次脱塩室と、アニオン交換体層とカチ
オン交換体層を交互に充填した2次脱塩室とが交互に配
置された構成とされてもよい。この場合、1次脱塩室
は、厚さ7mm以上であるか、又は原水が最初に通水さ
れるイオン交換体としてアニオン交換体のみを充填した
構成であることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
について説明する。第1,2図はそれぞれ実施の形態に
係る電気脱イオン装置の模式的な構成図である。第1,
2図のいずれにおいても、陽極11、陰極12の間に複
数のアニオン交換膜A及びカチオン交換膜Cを交互に配
列して濃縮室と脱塩室とを交互に形成し、脱塩室1,2
にイオン交換樹脂、イオン交換繊維もしくはグラフト交
換体等からなるアニオン交換体とカチオン交換体とを混
合もしくは複層状に充填している。陽極11、陰極12
に沿ってそれぞれ陽極室17、陰極室18が設けられて
いる。
【0024】脱塩室は、厚さが7mm以上の1次脱塩室
1と、厚さが7mm未満の2次脱塩室2とからなる。濃
縮室3,4の厚さはすべて同一である。
【0025】陰極室18にカチオン膜Cを介して厚さの
大きい1次脱塩室1が配置され、以下陽極11に向かっ
て濃縮室3、2次脱塩室2、濃縮室4、1次脱塩室1、
濃縮室3、2次脱塩室2の順に配置されている。なお、
第1,2図では1次脱塩室1及び2次脱塩室2がそれぞ
れ2室ずつ配置されているが、この配置数はこれに限定
されるものではない。
【0026】なお、アニオン交換膜Aを介して陰極側に
1次脱塩室1が配置される濃縮室には符号3が付され、
陰極側にアニオン交換膜Aを介して2次脱塩室2が配置
される濃縮室には符号4が付されている。
【0027】第1図においては、原水は原水供給配管5
から1次脱塩室1に導入され、1次脱塩室1の処理水
(1次脱塩水)は配管6から2次脱塩室2に導入され
る。2次脱塩室2の処理水(2次脱塩水)は配管7を介
して処理水として取り出される。
【0028】1次脱塩水の一部は、配管8によって配管
6から分取され、各濃縮室3,4と陰極室18及び陽極
室17とに通水され、各濃縮室3,4と、陰極室18及
び陽極室17からの排水は配管9を介して濃縮排水とし
て取り出される。この濃縮排水は例えば逆浸透(RO)
処理システムへ送られる。
【0029】第2図においては、濃縮室3へ、原水供給
配管5から分岐した配管8bを介して原水が通水され、
濃縮室3からの濃縮排水は配管9bから取り出され、例
えば逆浸透処理装置へ送られる。濃縮室4、陰極室18
及び陽極室17へは、配管6から分岐した配管8aを介
して1次脱塩水が導入され、その排水は配管9aを介し
て取り出され、例えば別個の電気脱イオン装置へ送られ
る。
【0030】かかる電気脱イオン装置においては、1次
脱塩室1は厚さが大きく、内部のpHが原水よりも好ま
しくは1以上高いアルカリ性となり、シリカ、ホウ素等
の弱電解質がイオン化し、濃縮室3へ排出される。厚さ
の小さい2次脱塩室2では、強電解質が効率良く脱イオ
ンされ、2次脱塩水は高比抵抗のものとなる。なお、2
次脱塩室2に対しアニオン交換膜Aを介して隣接する濃
縮室4及び陽極室17には、それぞれ、シリカ、ホウ素
等が除去された1次脱塩水が通水されるので、陽極室1
7及び濃縮室4から2次脱塩室2へ弱電解物質が逆混入
することはない。
【0031】次に、本発明装置及びその運転方法のさら
に好ましい態様について説明する。
【0032】(1) 1次脱塩室1の厚さは7〜300
mmとくに8〜30mmが好ましい。2次脱塩室2の厚
さは1.0mm以上7mm未満、特に2〜5mmが好ま
しい。但し、脱塩室内に充填されるイオン交換体がアニ
オン交換樹脂とカチオン交換樹脂とを交互に配列してな
る場合や、イオン交換樹脂との接触効率を向上させたも
の等、脱塩室厚みが厚くても処理水比抵抗値が向上する
ようなものについては、脱塩室の厚みは15mmまで許
容できる。
【0033】(2) イオン交換膜は均質膜および不均
質膜のいずれのものも用いることができる。
【0034】(3) 脱塩室に充填されるイオン交換体
はアニオン、カチオン樹脂の混合層が最もよく、印加電
圧を上昇させると1次脱塩室1はアニオン単独層でも同
様の効果が得られる。しかし、1次脱塩室でCa2+
Mg2+を除去するためには、混合層の方が好ましい。
なお、アニオン樹脂とカチオン樹脂の混合比は体積比で
6:4〜9:1、好ましくは7.5:2.5程度が良
い。カチオン樹脂はスケール発生要因となるCa2+
1次脱塩室で除去するために必要である。この場合、イ
オン交換体の体積比は再生型(OH型、H型)で測定し
たものとする。
【0035】(4)イオン交換体の種類はビーズ状、繊
維状のイオン交換樹脂、繊維や不織布等にグラフト重合
を利用して交換基を導入したグラフト重合交換体が例示
される。良好な水質を得るためには、望ましくは均一寸
法のビーズ状のイオン交換樹脂が好ましい。「均一寸法
のイオン交換樹脂」とはビーズの90%が平均ビード寸
法の10%以内にあり、ビード混合物内におけるアニオ
ン交換樹脂とカチオン交換樹脂の相対平均寸法が少なく
とも0.8のものを示す。
【0036】(5) 第1,2図では、濃縮水を脱塩室
と同方向の並行通水としているが、濃縮水を脱塩室と逆
方向から通水する向流通水(脱塩室が下向流の場合は、
濃縮室は上向流)でも良い。
【0037】(6) 低導電率の1次脱塩水が通液され
る濃縮室にはイオン導電体もしくは電子導電体を充填す
ることが好ましい。イオン導電体とはイオン交換樹脂、
イオン交換繊維、グラフト重合により官能基を不織布に
導入したもの等をいう。電子導電体とは粒状、繊維状活
性炭、金属ビーズ等のことをいう。これにより、50μ
s/cm以下の低導電率の水を濃縮室へ通液しても、塩
化ナトリウムなどの薬剤を添加することなく、弱電解物
質除去のために必要な電流値を確保することができる。
【0038】(7) 電極室(陰極室及び陽極室)には
イオン交換樹脂、イオン交換繊維、活性炭などのイオン
導電体を充填するのが好ましい。特に、表面積の大き
さ、及び取り扱いやすさから活性炭繊維が最も好まし
い。従来においても電極室にイオン導電体を充填するこ
とがあったが、被処理水の一部を分岐して電極室に通液
するのが一般的であった。これでは電極室内でCaスケ
ールが発生したり、陽極側で塩素イオンがClにな
り、イオン交換体の酸化劣化が激しい問題があった。2
Cl→Cl+2e 第1,2図の通り、Ca2+
Clイオンを含まない1次脱塩水を電極室へ通水する
ことにより、充填物の劣化が防止され、長期間安定運転
することができる。
【0039】(8) 有機物分解能を有した物質として
は、活性炭(もしくは粒状活性炭)のほか、金属又は金
属酸化物が例示される。金属又は金属酸化物は、活性炭
や、イオン交換樹脂、イオン交換繊維などに担持される
ことが好ましい。金属としては白金、コバルトが例示さ
れる。この有機物分解能を有した物質は、1次脱塩室及
び2次脱塩室の一方又は双方に配置されるが、溶出物が
生じることがあることを考慮すると、1次脱塩室にのみ
配置することが好ましい。この有機物分解能を有した物
質は、イオン交換体と混合して充填しても良く、イオン
交換体とは別個の充填層を構成するように充填されても
よい。種々の実験の結果、この有機物分解能を有した物
質を充填することにより、TOC成分の30〜50%程
度が除去され得ることが見出された。
【0040】(9) 本発明装置を運転する場合、1次
脱塩室に導入される原水に対し、被処理水中のTOC濃
度の2〜20倍、好ましくは10倍量の酸化助剤を添加
すると、非イオン状有機物の除去率が添加しない場合と
比較して20〜40%向上する。酸化助剤としては過酸
化水素、オゾン、過マンガン酸カリウム等の酸化剤が例
示されるが、不純物、構成部材の耐久性を考慮すると、
過酸化水素が好ましい。
【0041】(10) 1次脱塩室と2次脱塩室の間に
紫外線酸化装置等のTOC分解装置を導入すると有機物
を安定して除去できる。
【0042】
【実施例】以下の実施例及び比較例では、次の(1)〜
(4)の装置を直列に接続し、市水を処理した。即ち、
市水を活性炭処理した後、RO(逆浸透)処理し、膜脱
気処理した後、電気脱イオン装置に通水した。 (1) 活性炭装置 :栗田工業(株)製「クリコ
ールKW10−30」 (2) RO装置 :栗田工業(株)製「膜エー
スKN200」 (3) 膜脱気装置:SEPARELEF040P (4) 電気脱イオン装置:栗田工業(株)製「ピュア
エースPA−200」
【0043】比較例1 イオン交換膜として下記のものを用い、また、1次脱塩
室に充填するイオン交換樹脂として下記のアニオン交換
樹脂とカチオン交換樹脂とをアニオン交換樹脂:カチオ
ン交換樹脂=7.5:2.5(体積比)で混合したもの
を用い、2次脱塩室及び濃縮室には、この比が6:4の
ものを用い、第3図に示すような電気脱イオン装置を組
み立てた。 アニオン交換膜 :(株)トクヤマ製「ネオセプタAH
A」 カチオン交換膜 :(株)トクヤマ製「ネオセプタCM
B」 アニオン交換樹脂:ダウケミカル製「マラソンA」 カチオン交換樹脂:ダウケミカル製「マラソンC」
【0044】なお、第3図は、第1図において配管8を
1次脱塩水配管6ではなく原水配管5から分岐させ、電
極室17,18及び濃縮室3,4にいずれも原水を通水
するようにしたものであり、その他の構成は第1図と全
く同一である。
【0045】脱塩室及び濃縮室の厚さ及び縦横寸法は次
の通りである。 1次脱塩室厚さ:15mm、幅:150mm、高さ:5
00mm、 2次脱塩室厚さ:5mm、幅:150mm、高さ:50
0mm、 濃縮室厚さ:5mm、幅:150mm、高さ:500m
m、 1次脱塩室及び2次脱塩室の数は第3図の通りそれぞれ
2個である。
【0046】アニオン交換樹脂及びカチオン交換樹脂は
超純水で十分に洗浄したものを用いた。電極室にはクラ
レケミカル(株)製の活性炭素繊維クラクティブFTを
充填した。
【0047】この電気脱イオン装置に次に示す条件で通
水を行い、処理水の比抵抗値、シリカ、ホウ素、その他
のイオン類の測定結果及び除去率を調べ、結果を表1に
示した。 通水量:200L/h 電圧:30V 電流:3A 回収率:80%
【0048】実施例1 比較例1において、配管8を第1図の通り1次脱塩水配
管6に接続したこと以外は同様にして処理した。処理水
の比抵抗値、シリカ、ホウ素、その他のイオン類の測定
結果及び除去率を調べ、結果を表1に示した。
【0049】実施例2 第2図の通りに配管8a,8b,9a,9bを接続し、
印加電圧を25Vとしたこと以外は比較例1及び実施例
1と同様にして通水して測定を行った。結果を表1に示
す。
【0050】実施例3 実施例2において、1次脱塩室の厚さを7mmとし、充
填するイオン交換樹脂を全てアニオン交換樹脂としたこ
と以外は同様にして通水した。結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】表1の通り、本発明例によると、シリカ及
びホウ素が十分に除去された高比抵抗の処理水が得られ
る。
【0053】実施例4 1次脱塩室の中に白金を担持させた粒状活性炭を20%
加えた。その他の構成は実施例1と同じとした。
【0054】この電気脱イオン装置に対し、イソプロピ
ルアルコール(IPA)を100ppb as C と
なるように添加した市水を実施例1と同様に通水し、T
OC濃度を測定した。結果を表2に示す。
【0055】なお、対比のために、上記実施例1,2,
3の装置に対しても同じくIPAを添加した市水を通水
してTOC濃度を測定し、結果を表2に示した。
【0056】さらに、この実施例4において、原水にH
を1ppm添加した他は同様にして通水を行い、
TOC濃度の測定を行った。結果を表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】表2の通り、1次脱塩室内のイオン交換樹
脂に活性炭を加えることにより、TOC成分を分解する
ことができ、この際、Hを添加することにより、
分解が促進される。なお、これにより、TOC分解用紫
外線酸化装置を併用する場合には処理負荷を軽減するこ
とができる。
【0059】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、シリカ、
ホウ素などの弱電解物質を十分に除去でき、高比抵抗、
高水質の処理水を1台の装置で得ることができる電気脱
イオン装置が提供される。本発明では、有機物分解能を
有した物質を脱塩室に充填することにより、有機物を除
去することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る電気脱イオン装置の構成図で
ある。
【図2】別の実施の形態に係る電気脱イオン装置の構成
図である。
【図3】比較例に係る電気脱イオン装置の構成図であ
る。
【図4】従来の電気脱イオン装置の構成図である。
【符号の説明】
1 1次脱塩室 2 2次脱塩室 3,4 濃縮室 10 イオン交換体 11 陽極 12 陰極 13,A アニオン交換膜 14,C カチオン交換膜 15 濃縮室 16 脱塩室 17 陽極室 18 陰極室
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Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極、 陽極、 該陰極と陽極の間に複数のカチオン交換膜とアニオン交
    換膜とを配列することにより交互に形成された濃縮室と
    脱塩室、 及び該脱塩室に充填されたイオン交換体を有する電気脱
    イオン装置において、 該脱塩室は、厚さの大きい1次脱塩室と厚さの小さい2
    次脱塩室とが交互に配置されており、 原水は該1次脱塩室に導入され、1次脱塩室から流出し
    た1次脱塩水が該2次脱塩室に導入され、2次脱塩室か
    らの2次脱塩水が処理水として取り出され、 該1次脱塩水の一部が前記各濃縮室に通水されることを
    特徴とする電気脱イオン装置。
  2. 【請求項2】 陰極、 陽極、 該陰極と陽極の間に複数のカチオン交換膜とアニオン交
    換膜とを配列することにより交互に形成された濃縮室と
    脱塩室、 及び該脱塩室に充填されたイオン交換体を有する電気脱
    イオン装置において、 該脱塩室は、厚さの大きい1次脱塩室と厚さの小さい2
    次脱塩室とが交互に配置されており、 原水は該1次脱塩室に導入され、1次脱塩室から流出し
    た1次脱塩水が該2次脱塩室に導入され、2次脱塩室か
    らの2次脱塩水が処理水として取り出され、 陰極側にアニオン交換膜を介して1次脱塩室が配置され
    た濃縮室には原水が通水され、 陰極側にアニオン交換膜を介して2次脱塩室が配置され
    た濃縮室には該1次脱塩水の一部が通水されることを特
    徴とする電気脱イオン装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記1次脱塩
    室の厚さは7mm以上であり、2次脱塩室の厚さは7m
    m未満であることを特徴とする電気脱イオン装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、前記1次脱塩室及び2次脱塩室の少なくとも一方
    に、有機物分解能を有した物質が含まれていることを特
    徴とする電気脱イオン装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、前記2次脱塩室よりも厚さの小さい高次脱塩室が設
    けられ、厚さの大きい脱塩室から厚さの小さい脱塩室に
    順次に通水が行われることを特徴とする電気脱イオン装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2において、前記脱塩室
    は、原水を脱塩室に通水することにより脱塩水のpHが
    原水よりも1以上上昇する性質を持つ1次脱塩室と、ア
    ニオン交換体層とカチオン交換体層を交互に充填した2
    次脱塩室とが交互に配置された構成であることを特徴と
    する電気脱イオン装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、1次脱塩室は、厚さ
    7mm以上であるか、又は原水が最初に通水されるイオ
    ン交換体としてアニオン交換体のみを充填した構成であ
    ることを特徴とする電気脱イオン装置。
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