JP2003082541A - ポリエステル仮撚加工糸 - Google Patents
ポリエステル仮撚加工糸Info
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】染色後の鮮明性、ドレープ性が良好でソフト
感、ふくらみ感に優れ、従来の延伸糸や仮撚加工糸とは
異なる新感覚な風合いを呈する織編物となるポリエステ
ル仮撚加工糸を提供する。 【解決手段】2.0〜3.0重量%の5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、0.5〜1.9重量%の分子量40
0〜6000のグリコール成分を共重合した改質ポリエ
ステルからなる下記(1)〜(6)の特性を満足するこ
とを特徴とするポリエステル仮撚加工糸。 (1)構成単糸の変形度が1.0以上2.0以下、 (2)伸度が20%以上50%以下、 (3)伸縮復元率(CR)が10%以上40%以下、 (4)捲縮発現伸長率(TR)が0.5%以上15%以
下、 (5)最大収縮応力値が0.1CN/dtex以上1.
0CN/dtex以下、 (6)交絡数が4以上50以下。
感、ふくらみ感に優れ、従来の延伸糸や仮撚加工糸とは
異なる新感覚な風合いを呈する織編物となるポリエステ
ル仮撚加工糸を提供する。 【解決手段】2.0〜3.0重量%の5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、0.5〜1.9重量%の分子量40
0〜6000のグリコール成分を共重合した改質ポリエ
ステルからなる下記(1)〜(6)の特性を満足するこ
とを特徴とするポリエステル仮撚加工糸。 (1)構成単糸の変形度が1.0以上2.0以下、 (2)伸度が20%以上50%以下、 (3)伸縮復元率(CR)が10%以上40%以下、 (4)捲縮発現伸長率(TR)が0.5%以上15%以
下、 (5)最大収縮応力値が0.1CN/dtex以上1.
0CN/dtex以下、 (6)交絡数が4以上50以下。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、捲縮糸であって、
断面変形が少なく、優れたソフト感、ふくらみ感、ドレ
ープ性、染色後の鮮明性に優れ、従来の延伸糸や仮撚加
工糸とは異なる新感覚な風合いを有する織編物を提供で
きる仮撚加工糸に関する。
断面変形が少なく、優れたソフト感、ふくらみ感、ドレ
ープ性、染色後の鮮明性に優れ、従来の延伸糸や仮撚加
工糸とは異なる新感覚な風合いを有する織編物を提供で
きる仮撚加工糸に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は、機械的特性をはじ
め様々な優れた特性から一般衣料用分野をはじめ各種分
野に広く利用されている。衣料用途では天然繊維をター
ゲットとして品質の改良が行われ、特に延伸糸に不足す
る嵩高性を持たせるため、延伸と同時に仮撚加工を施
し、嵩高感のある風合いを得てきた。しかしながら、仮
撚加工を施すと、織編物にした際に手触り感がガサツ
ク、ソフト感が不足するという問題、さらに仮撚加工に
より断面が大きく変形し、断面の効果が織編物に生かさ
れないといった問題も有していた。また、十分な嵩高性
と捲縮特性を保持するために高温での加工が必要とな
り、収縮率が低いといった問題も有していた。
め様々な優れた特性から一般衣料用分野をはじめ各種分
野に広く利用されている。衣料用途では天然繊維をター
ゲットとして品質の改良が行われ、特に延伸糸に不足す
る嵩高性を持たせるため、延伸と同時に仮撚加工を施
し、嵩高感のある風合いを得てきた。しかしながら、仮
撚加工を施すと、織編物にした際に手触り感がガサツ
ク、ソフト感が不足するという問題、さらに仮撚加工に
より断面が大きく変形し、断面の効果が織編物に生かさ
れないといった問題も有していた。また、十分な嵩高性
と捲縮特性を保持するために高温での加工が必要とな
り、収縮率が低いといった問題も有していた。
【0003】収縮レベルの広範囲化および断面変形の減
少技術として、特開平1−314740号公報が知られ
ている。また、断面変形減少、高密度織物の製法のため
高収縮性糸使用技術とて、特開平1−183540号公
報が知られている。しかし、この2方法によれば、いず
れもガラス転移点以下で加熱しながら仮撚加工するため
加工性が低下し、工業上生産には適しなかった。
少技術として、特開平1−314740号公報が知られ
ている。また、断面変形減少、高密度織物の製法のため
高収縮性糸使用技術とて、特開平1−183540号公
報が知られている。しかし、この2方法によれば、いず
れもガラス転移点以下で加熱しながら仮撚加工するため
加工性が低下し、工業上生産には適しなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の欠点を改良し、織物または編物(以下、これ
らを「織編物」と称す。)において、ソフト性、染色
性、伸縮性に優れたポリエステル仮撚加工糸を提供する
ことにある。
従来技術の欠点を改良し、織物または編物(以下、これ
らを「織編物」と称す。)において、ソフト性、染色
性、伸縮性に優れたポリエステル仮撚加工糸を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、
2.0〜3.0重量%の5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸、0.5〜1.9重量%の分子量400〜6000
のグリコール成分を共重合した改質ポリエステルからな
る下記(1)〜(6)の特性を満足することを特徴とす
るポリエステル仮撚加工糸とすることによって達成でき
る。 (1)構成単糸の変形度が1.0以上2.0以下、 (2)伸度が20%以上50%以下、 (3)伸縮復元率(CR)が10%以上40%以下、 (4)捲縮発現伸長率(TR)が0.5%以上15%以
下、 (5)最大収縮応力値が0.1CN/dtex以上1.
0CN/dtex以下、 (6)交絡数が4以上50以下。
2.0〜3.0重量%の5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸、0.5〜1.9重量%の分子量400〜6000
のグリコール成分を共重合した改質ポリエステルからな
る下記(1)〜(6)の特性を満足することを特徴とす
るポリエステル仮撚加工糸とすることによって達成でき
る。 (1)構成単糸の変形度が1.0以上2.0以下、 (2)伸度が20%以上50%以下、 (3)伸縮復元率(CR)が10%以上40%以下、 (4)捲縮発現伸長率(TR)が0.5%以上15%以
下、 (5)最大収縮応力値が0.1CN/dtex以上1.
0CN/dtex以下、 (6)交絡数が4以上50以下。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。
する。
【0007】本発明でいう仮撚加工糸は、2.0〜3.
0重量%の5−ナトリウムスルホイソフタル酸、0.5
〜1.9重量%の分子量400〜6000のグリコール
成分を共重合した改質ポリエステルからなる。5−ナト
リウムスルホイソフタル酸の共重合量2.0重量%未満
では満足する染色後の鮮明性が得られない。3.0重量
%を超えると増粘作用を示し、実用に使用できる本発明
の特性を満足するポリエステル仮撚加工糸が得られな
い。好ましくは1.5〜2.8重量%である。グリコー
ル成分としては分子量400未満では満足した染色後の
鮮明性が得られない。6000を超えると共重合したポ
リマーの酸化分解性が悪化する。好ましくは400〜2
000で有る。グリコール成分の共重合量は0.5重量
%未満では染色後の鮮明性向上効果が小さく、1.9重
量%を超えると染色物の耐光堅牢性が低下する。好まし
くは0.7〜1.5重量%で有る。本発明におけるポリ
エステル仮撚加工糸は、単糸の変形度が1.0以上2.
0以下である。望ましくは、1.0以上1.7以下であ
り、更に望ましくは1.0以上1.5以下である。変形
度が2.0を超えると原糸の断面形状の利点が失われ
る。ポリエステル仮撚加工糸を構成する単糸の断面形状
は円形であっても変形したものでもよく更に混在してい
ても良い。加工後の変形が少ない点から原糸の特徴が生
かされる。ここで言う断面変形度は次式による。(図3
参照)変形度=単糸断面の最も長い部位の長さ(長軸)
(図3のA)/単糸断面の長軸に対する最大幅(図3の
B)変形がわずかな点からイラツキが防止されマイルド
な光沢が得られる。更に改質ポリエステルからもたらさ
れる鮮明性と合まってその効果は更に発揮される。
0重量%の5−ナトリウムスルホイソフタル酸、0.5
〜1.9重量%の分子量400〜6000のグリコール
成分を共重合した改質ポリエステルからなる。5−ナト
リウムスルホイソフタル酸の共重合量2.0重量%未満
では満足する染色後の鮮明性が得られない。3.0重量
%を超えると増粘作用を示し、実用に使用できる本発明
の特性を満足するポリエステル仮撚加工糸が得られな
い。好ましくは1.5〜2.8重量%である。グリコー
ル成分としては分子量400未満では満足した染色後の
鮮明性が得られない。6000を超えると共重合したポ
リマーの酸化分解性が悪化する。好ましくは400〜2
000で有る。グリコール成分の共重合量は0.5重量
%未満では染色後の鮮明性向上効果が小さく、1.9重
量%を超えると染色物の耐光堅牢性が低下する。好まし
くは0.7〜1.5重量%で有る。本発明におけるポリ
エステル仮撚加工糸は、単糸の変形度が1.0以上2.
0以下である。望ましくは、1.0以上1.7以下であ
り、更に望ましくは1.0以上1.5以下である。変形
度が2.0を超えると原糸の断面形状の利点が失われ
る。ポリエステル仮撚加工糸を構成する単糸の断面形状
は円形であっても変形したものでもよく更に混在してい
ても良い。加工後の変形が少ない点から原糸の特徴が生
かされる。ここで言う断面変形度は次式による。(図3
参照)変形度=単糸断面の最も長い部位の長さ(長軸)
(図3のA)/単糸断面の長軸に対する最大幅(図3の
B)変形がわずかな点からイラツキが防止されマイルド
な光沢が得られる。更に改質ポリエステルからもたらさ
れる鮮明性と合まってその効果は更に発揮される。
【0008】本発明におけるポリエステル仮撚加工糸
は、伸度が20%以上50%以下のものである。伸度が
20%未満であると毛羽が発生し、製織などの工程通過
性が悪くなる。また、伸度が50%を越えると、配向性
が不足し、強度が不足する。ソフト性を強調したい使い
方であれば、好ましくは23%以上40%以下であり、
さらに好ましくは25%以上40%以下である。
は、伸度が20%以上50%以下のものである。伸度が
20%未満であると毛羽が発生し、製織などの工程通過
性が悪くなる。また、伸度が50%を越えると、配向性
が不足し、強度が不足する。ソフト性を強調したい使い
方であれば、好ましくは23%以上40%以下であり、
さらに好ましくは25%以上40%以下である。
【0009】本発明におけるポリエステル仮撚加工糸
は、伸縮復元率(CR)が10%以上40%以下のもの
であり、好ましくは12%以上35%以下であり、さら
に好ましくは12%以上33%以下である。CRが10
%未満であると、製織、あるいは編み立て後の伸縮が小
さく、織編物の膨らみ感が低下する。また、CRが40
%を越えると染色仕上げ工程後の伸縮が大きくなり、織
編物の構造が大きく変化してソフト性が乏しくなる。
は、伸縮復元率(CR)が10%以上40%以下のもの
であり、好ましくは12%以上35%以下であり、さら
に好ましくは12%以上33%以下である。CRが10
%未満であると、製織、あるいは編み立て後の伸縮が小
さく、織編物の膨らみ感が低下する。また、CRが40
%を越えると染色仕上げ工程後の伸縮が大きくなり、織
編物の構造が大きく変化してソフト性が乏しくなる。
【0010】なお、伸縮復元率(CR)は、JIS L
1019Tを用い、後述する測定法により測定して求め
たものである。 また、本発明における仮撚加工糸は、
捲縮発現伸長率(TR)が0.5%以上15%以下であ
るものであり、好ましくは、0.6%以上10%以下で
あり、さらに好ましくは0.6%以上0.8%以下であ
る。捲縮発現伸長率(TR)が15%を越えると織編物
の染色仕上げ後の捲縮発現が大きくなり、織編物のソフ
ト性が低下する。
1019Tを用い、後述する測定法により測定して求め
たものである。 また、本発明における仮撚加工糸は、
捲縮発現伸長率(TR)が0.5%以上15%以下であ
るものであり、好ましくは、0.6%以上10%以下で
あり、さらに好ましくは0.6%以上0.8%以下であ
る。捲縮発現伸長率(TR)が15%を越えると織編物
の染色仕上げ後の捲縮発現が大きくなり、織編物のソフ
ト性が低下する。
【0011】なお、捲縮発現伸長率(TR)は、後述す
る測定法により求めたものである。
る測定法により求めたものである。
【0012】また、本発明におけるポリエステル仮撚加
工糸は、最大収縮応力値が0.1cN/dtex以上
1.0cN/dtex以下であるものであり、好ましく
は0.1cN/dtex以上0.5cN/dtex以下
であり、さらに好ましくは0.1cN/dtex以上
0.3cN/dtex以下である。最大収縮応力値が
1.0cN/dtexを越えると染色仕上げ地の収縮が
大きくなり、織編物のソフト性が損なわれる。
工糸は、最大収縮応力値が0.1cN/dtex以上
1.0cN/dtex以下であるものであり、好ましく
は0.1cN/dtex以上0.5cN/dtex以下
であり、さらに好ましくは0.1cN/dtex以上
0.3cN/dtex以下である。最大収縮応力値が
1.0cN/dtexを越えると染色仕上げ地の収縮が
大きくなり、織編物のソフト性が損なわれる。
【0013】なお、最大収縮応力値は、次後述する方法
により求めたものである。
により求めたものである。
【0014】また、本発明におけるポリエステル仮撚加
工糸は低捲縮であるために交絡数が4以上50以下であ
るものであり、好ましくは、5以上45以下であり、さ
らに好ましくは6以上40以下である。交絡数が50を
越えると、染色仕上げの工程後でも交絡部が残存するた
め製品品位が悪くなり、4未満では撚糸工程や織機への
供給に際し、解舒性低下により生産性が低下する。
工糸は低捲縮であるために交絡数が4以上50以下であ
るものであり、好ましくは、5以上45以下であり、さ
らに好ましくは6以上40以下である。交絡数が50を
越えると、染色仕上げの工程後でも交絡部が残存するた
め製品品位が悪くなり、4未満では撚糸工程や織機への
供給に際し、解舒性低下により生産性が低下する。
【0015】なお、交絡数は、後述する方法により求め
たものである。
たものである。
【0016】また、本発明におけるポリエステル仮撚加
工糸は実撚が4t/m以上15t/m有するものである
ことが好ましい。さらに好ましくは、4以上14t/m
以下であり、4t/m以上13t/m以下が最も好まし
い。単糸間の絡みと同時にマルチフィラメントでの収束
のためであるが、実撚が15t/mを越えると染色仕上
げの工程後に単糸の移動が不十分になりソフト性に欠け
るものとなる。
工糸は実撚が4t/m以上15t/m有するものである
ことが好ましい。さらに好ましくは、4以上14t/m
以下であり、4t/m以上13t/m以下が最も好まし
い。単糸間の絡みと同時にマルチフィラメントでの収束
のためであるが、実撚が15t/mを越えると染色仕上
げの工程後に単糸の移動が不十分になりソフト性に欠け
るものとなる。
【0017】上述した仮撚加工糸は、以下の方法で得る
ことができる。すなわち、合成繊維の未延伸糸を加撚前
に加熱体により加熱した後、該加熱体から糸条が離れる
点とは異なる、加熱体と仮撚具との間の位置に設けた撚
り止め装置を加撚開始点として、延伸仮撚加工を連続し
て行うものである。
ことができる。すなわち、合成繊維の未延伸糸を加撚前
に加熱体により加熱した後、該加熱体から糸条が離れる
点とは異なる、加熱体と仮撚具との間の位置に設けた撚
り止め装置を加撚開始点として、延伸仮撚加工を連続し
て行うものである。
【0018】さらに具体的に図面に示す実施例に基づい
て説明する。
て説明する。
【0019】図1は本発明のポリエステル仮撚加工糸の
製造方法の一例を示す工程図である。図1において、改
質ポリエステルから未延伸糸1はフィードロール2を経
て加熱ロール3とセパレートロール4に数回巻き付けら
れて予備加熱され、撚り止め装置6、仮撚具7、加熱可
能な引き取りローラ8の間で加熱ロール3と糸条が離れ
る点5とは異なる点に設けた撚り止め装置6を加熱開始
点として、延伸仮撚を連続的に施される。ついで加熱し
ていないストレッチロール9を経て、スピンドル式巻取
装置を用いてパーン10として巻き取られる。本発明の
延伸仮撚連続加工とは、上記のようなインドロー方式で
もよく、また、アウトドロー方式でもよい。
製造方法の一例を示す工程図である。図1において、改
質ポリエステルから未延伸糸1はフィードロール2を経
て加熱ロール3とセパレートロール4に数回巻き付けら
れて予備加熱され、撚り止め装置6、仮撚具7、加熱可
能な引き取りローラ8の間で加熱ロール3と糸条が離れ
る点5とは異なる点に設けた撚り止め装置6を加熱開始
点として、延伸仮撚を連続的に施される。ついで加熱し
ていないストレッチロール9を経て、スピンドル式巻取
装置を用いてパーン10として巻き取られる。本発明の
延伸仮撚連続加工とは、上記のようなインドロー方式で
もよく、また、アウトドロー方式でもよい。
【0020】本発明の上記方法によると、撚り固定は糸
条が加熱体から受ける熱により行われるので、撚り固定
力は軽微である。そのため、本発明により得られるポリ
エステル仮撚加工糸は、布帛でのドレープ性やふくらみ
感、ソフト感の低下に起因する従来仮撚加工糸のような
高い捲縮性を有さず、織編物とした際、ドレープ性が良
好で、ふくらみ感、ソフト感、染色後の鮮明性に優れ、
従来の延伸糸や仮撚加工糸とは異なる新感覚な風合いを
呈することができる。また、従来の仮撚加工法とは異な
り、糸条は非加撚状態で加熱されるので、糸条中の全単
糸に均一かつ充分な熱量を付与することができる。さら
に、加熱体上の糸条が離れる点と異なる位置に設けた撚
り止め装置を加撚開始点としたため、加熱体への撚りの
遡及を防止でき、毛羽や断糸が発生しない。
条が加熱体から受ける熱により行われるので、撚り固定
力は軽微である。そのため、本発明により得られるポリ
エステル仮撚加工糸は、布帛でのドレープ性やふくらみ
感、ソフト感の低下に起因する従来仮撚加工糸のような
高い捲縮性を有さず、織編物とした際、ドレープ性が良
好で、ふくらみ感、ソフト感、染色後の鮮明性に優れ、
従来の延伸糸や仮撚加工糸とは異なる新感覚な風合いを
呈することができる。また、従来の仮撚加工法とは異な
り、糸条は非加撚状態で加熱されるので、糸条中の全単
糸に均一かつ充分な熱量を付与することができる。さら
に、加熱体上の糸条が離れる点と異なる位置に設けた撚
り止め装置を加撚開始点としたため、加熱体への撚りの
遡及を防止でき、毛羽や断糸が発生しない。
【0021】本発明の延伸仮撚方法は、ガラス転移点以
上で延伸仮撚加工を行うので加工安定性および品質均一
性に優れている。上記加熱ロール3の温度は、使用する
合成繊維糸条の種類や所望の捲縮性能、加工速度などに
応じて適宜設定すれば良いが、仮撚加工の安定性および
品質均一性のため、糸条のガラス転移温度以上であるこ
とが好ましい。また、加熱ロール3への巻き回数は、所
望の熱量に応じて適宜設定すれば良いが、糸条の滑りを
防止するためには4回以上とすることが好ましい。ま
た、引き取りロール8を加熱ロール3と同様に加熱可能
なロールとすれば、仮撚を施された糸条を熱セットする
ことができ、二段ヒーター仮撚糸を容易に製造すること
ができる。また、引き取りロール8の温度は任意に選択
できるので、沸騰水収縮率を従来の仮撚加工糸に比べ高
くすることができる。
上で延伸仮撚加工を行うので加工安定性および品質均一
性に優れている。上記加熱ロール3の温度は、使用する
合成繊維糸条の種類や所望の捲縮性能、加工速度などに
応じて適宜設定すれば良いが、仮撚加工の安定性および
品質均一性のため、糸条のガラス転移温度以上であるこ
とが好ましい。また、加熱ロール3への巻き回数は、所
望の熱量に応じて適宜設定すれば良いが、糸条の滑りを
防止するためには4回以上とすることが好ましい。ま
た、引き取りロール8を加熱ロール3と同様に加熱可能
なロールとすれば、仮撚を施された糸条を熱セットする
ことができ、二段ヒーター仮撚糸を容易に製造すること
ができる。また、引き取りロール8の温度は任意に選択
できるので、沸騰水収縮率を従来の仮撚加工糸に比べ高
くすることができる。
【0022】加撚開始点に設ける撚り止め装置6は、加
熱ロール3への撚りの遡及を防止する効果を有する装置
であれば、従来用いられている棒ガイドなどの非回転ガ
イドや、ローラーガイドなどの回転ガイドなどが任意に
選択できる。
熱ロール3への撚りの遡及を防止する効果を有する装置
であれば、従来用いられている棒ガイドなどの非回転ガ
イドや、ローラーガイドなどの回転ガイドなどが任意に
選択できる。
【0023】仮撚具7はピン方式や三軸摩擦型ディスク
方式などの仮撚具が任意に採用できるが、加工速度を高
速化することができる三軸摩擦型ディスク方式やベルト
ニップ方式の仮撚装置を使用することが好ましい。
方式などの仮撚具が任意に採用できるが、加工速度を高
速化することができる三軸摩擦型ディスク方式やベルト
ニップ方式の仮撚装置を使用することが好ましい。
【0024】加撚および解撚され、引き取りロール8、
ストレッチロール9により引き取られた仮撚加工糸条
は、スピンドル式巻取装置を用いてパーン10として巻
き取られる。本発明のポリエステル仮撚加工糸をスピン
ドル式巻取装置を用いてパーン形状で巻き取ることは、
本発明の仮撚加工糸に実撚りをかけることができ、撚糸
工程や織機への供給に際し、解舒性を向上させることが
できるので好ましい。また、該仮撚加工糸の解舒性を向
上させるため、ストレッチロール9のセパレートロール
との間に空気交絡ノズル(図示せず)を設け、該空気交
絡ノズルを用いて交絡を付与することがさらに好まし
い。
ストレッチロール9により引き取られた仮撚加工糸条
は、スピンドル式巻取装置を用いてパーン10として巻
き取られる。本発明のポリエステル仮撚加工糸をスピン
ドル式巻取装置を用いてパーン形状で巻き取ることは、
本発明の仮撚加工糸に実撚りをかけることができ、撚糸
工程や織機への供給に際し、解舒性を向上させることが
できるので好ましい。また、該仮撚加工糸の解舒性を向
上させるため、ストレッチロール9のセパレートロール
との間に空気交絡ノズル(図示せず)を設け、該空気交
絡ノズルを用いて交絡を付与することがさらに好まし
い。
【0025】沸騰水収縮率を適正化した本発明の仮撚加
工糸を追撚し、その後熱収縮させることにより、単位当
たりの撚り数が増加し、バネ効果で伸縮性を付与するこ
とができる。追撚数は適宜設定し得るが、一般に使用さ
れる100t/m以上2000t/m以下の範囲が好ま
しい。ここで使用する未延伸糸は、紡糸速度2000m
/分以上5000m/分以下で巻かれたものが好まし
い。2000m/分未満では仮撚加工速度を高速化する
点で不利であり、5000m/分を越えると仮撚加工時
の糸切れ、毛羽が増加する。
工糸を追撚し、その後熱収縮させることにより、単位当
たりの撚り数が増加し、バネ効果で伸縮性を付与するこ
とができる。追撚数は適宜設定し得るが、一般に使用さ
れる100t/m以上2000t/m以下の範囲が好ま
しい。ここで使用する未延伸糸は、紡糸速度2000m
/分以上5000m/分以下で巻かれたものが好まし
い。2000m/分未満では仮撚加工速度を高速化する
点で不利であり、5000m/分を越えると仮撚加工時
の糸切れ、毛羽が増加する。
【0026】仮撚具の仮撚数は適宜設定し得るが、15
00以上4500t/m以下の範囲が好ましい。延伸仮
撚加工速度は、適宜設定できるが、400m/分以上1
500m/分の範囲が好ましい。
00以上4500t/m以下の範囲が好ましい。延伸仮
撚加工速度は、適宜設定できるが、400m/分以上1
500m/分の範囲が好ましい。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例、および比較例によ
り、本発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例中
の評価方法、測定方法は以下の方法を用いた。評価結
果、測定結果は、表1および表2の通りである。
り、本発明をさらに具体的に説明する。なお、実施例中
の評価方法、測定方法は以下の方法を用いた。評価結
果、測定結果は、表1および表2の通りである。
【0028】A.単糸の変形度
下式により単糸の変形度を計算する。
【0029】変形度=単糸断面の長軸(図4のA)/単
糸断面の長軸に対する最大幅(図4のB) B.伸縮復元率(CR(%)と称す。) 検尺機を用いて初張力:(0.088×繊度(dte
x))cNで、カセ長50cm、巻き数10回のかせを
作り、これを90℃の熱水中に20分間浸漬後、吸取紙
または布で水を切り、水平状態で自然乾燥させる。この
かせ巻きを室温の水中に入れ、規定の初荷重と定荷重を
掛けた状態での試料長:aを測定する。次に、定荷重を
取り除き、試料に初荷重のみが負荷した状態で3分間水
中で放置し、3分後の試料長:bを測定し、下式により
伸縮復元率CR(%)を計算する。なお、初荷重と定荷
重は下式により求めたものを使用する。
糸断面の長軸に対する最大幅(図4のB) B.伸縮復元率(CR(%)と称す。) 検尺機を用いて初張力:(0.088×繊度(dte
x))cNで、カセ長50cm、巻き数10回のかせを
作り、これを90℃の熱水中に20分間浸漬後、吸取紙
または布で水を切り、水平状態で自然乾燥させる。この
かせ巻きを室温の水中に入れ、規定の初荷重と定荷重を
掛けた状態での試料長:aを測定する。次に、定荷重を
取り除き、試料に初荷重のみが負荷した状態で3分間水
中で放置し、3分後の試料長:bを測定し、下式により
伸縮復元率CR(%)を計算する。なお、初荷重と定荷
重は下式により求めたものを使用する。
【0030】CR(%)=((a−b)/a)×100
初荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.002×0.9807×巻取回数×2 定荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.1×0.9807×巻取回数×2 C.捲縮伸長率(TR(%)と称す。) 検尺機を用いて初張力:(0.088×繊度(dte
x))cNでカセ長50cm、巻き数20回のかせを作
り、初荷重をかけ、150±2℃で5分間乾熱処理す
る。乾熱処理後、初荷重を掛けた状態での試料長:aを
測定する。次に、初荷重を外し、定荷重を掛けた状態で
の試料長:bを測定し、下式により捲縮伸長率TR
(%)を計算する。なお、初荷重と定荷重は下式により
求めたものを使用する。
0.002×0.9807×巻取回数×2 定荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.1×0.9807×巻取回数×2 C.捲縮伸長率(TR(%)と称す。) 検尺機を用いて初張力:(0.088×繊度(dte
x))cNでカセ長50cm、巻き数20回のかせを作
り、初荷重をかけ、150±2℃で5分間乾熱処理す
る。乾熱処理後、初荷重を掛けた状態での試料長:aを
測定する。次に、初荷重を外し、定荷重を掛けた状態で
の試料長:bを測定し、下式により捲縮伸長率TR
(%)を計算する。なお、初荷重と定荷重は下式により
求めたものを使用する。
【0031】TR(%)=((b−a)/b)×100
初荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.00166×0.9807×巻取回数×2 定荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.1×0.9807×巻取回数×2 D.最大収縮応力値 カネボウエンジニアリング社製熱応力測定器(タイプK
E−2S)を用い、紐状にした試料を0.088cN/
dtexの初荷重をかけた後、2.5℃/secの速度
で昇温し、発生する応力をチャート上に記録した。最大
収縮応力値は、チャートから読みとった最大収縮応力を
繊度で除し、cN/dtexで表した。
0.00166×0.9807×巻取回数×2 定荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.1×0.9807×巻取回数×2 D.最大収縮応力値 カネボウエンジニアリング社製熱応力測定器(タイプK
E−2S)を用い、紐状にした試料を0.088cN/
dtexの初荷重をかけた後、2.5℃/secの速度
で昇温し、発生する応力をチャート上に記録した。最大
収縮応力値は、チャートから読みとった最大収縮応力を
繊度で除し、cN/dtexで表した。
【0032】E.交絡数
JIS−L1013(1992)の規定に準じ、ロシル
ド社製インタングルメントテスター(型式:R204
0)を用いて測定する。
ド社製インタングルメントテスター(型式:R204
0)を用いて測定する。
【0033】F.布帛評価
実施例、比較例で得られた仮撚加工糸を小池機械製作所
社製一口型筒編み機(ゲージ数:20)により長さ35
cmの筒編みを作成し、プロコンパドル自動染色機を用
いて常法により染色、水洗、乾燥を行った。以上の方法
で得た布帛について、ふくらみ感、ソフト感、染色後の
鮮明性を1〜5級で官能評価し、3級以上を合格とし
た。
社製一口型筒編み機(ゲージ数:20)により長さ35
cmの筒編みを作成し、プロコンパドル自動染色機を用
いて常法により染色、水洗、乾燥を行った。以上の方法
で得た布帛について、ふくらみ感、ソフト感、染色後の
鮮明性を1〜5級で官能評価し、3級以上を合格とし
た。
【0034】また、33dtex12フィラメントのポ
リエステルフラットヤーンを経糸として、緯糸に実施
例、比較例で得られた仮撚加工糸を用いて平織りを行っ
た。この方法で得た布帛について、ドレープ性を1〜5
級で官能評価し、3級以上を合格とした。
リエステルフラットヤーンを経糸として、緯糸に実施
例、比較例で得られた仮撚加工糸を用いて平織りを行っ
た。この方法で得た布帛について、ドレープ性を1〜5
級で官能評価し、3級以上を合格とした。
【0035】G.仮撚加工性
未延伸糸を500個用いて、3.0kg巻きの仮撚加工
糸を得る際に糸切れや毛羽が発生しなかった仮撚加工糸
の割合を仮撚加工性(%)とし、99.0%以上を合格
とした。
糸を得る際に糸切れや毛羽が発生しなかった仮撚加工糸
の割合を仮撚加工性(%)とし、99.0%以上を合格
とした。
【0036】H.毛羽発生数
東レエンジニアリング株式会社製MULTI POINT FLAY COU
NTER model MFC-1110により糸速度400m/minで
走行させながら、5分間毛羽数を測定し、5 0本の平
均値を毛羽発生数とした。毛羽発生数は、0.50個/
2000m以下を合 格とした。
NTER model MFC-1110により糸速度400m/minで
走行させながら、5分間毛羽数を測定し、5 0本の平
均値を毛羽発生数とした。毛羽発生数は、0.50個/
2000m以下を合 格とした。
【0037】実施例1
5−ナトリウムスルホイソフタル酸を2.6重量%添加
し、三酸化アンチモンを重合触媒として用い、テレフタ
ル酸とエチレングリコールからエステル交換反応を行
い、次に重合度1000のポリエチレングリコールを
1.0%添加し重縮合反応させ、極限粘度(オクソクロ
ルフェノール溶媒中で25℃で測定)0.69のポリエ
チレンテレフタレート(PET)を得た。得られた重合
体を紡糸温度290℃、紡糸速度3000m/minで
溶融紡糸を行い、134.0dtex、36フィラメン
トの未延伸糸(POY)を巻き取った。上記POYを図
1の延伸仮撚連続加工装置を用い、加熱ロール3の温度
を100℃、引き取りロール8の温度を常温、延伸倍率
を1.55倍、延伸速度を820m/分として、撚り止
め装置7に回転ローラーガイド、仮撚具8に三軸摩擦型
ディスク式仮撚装置を使用し、ディスク回転数を665
0rpmとして、引き取りロール8とストレッチロール
9との間で空気交絡ノズルを使用し、圧空圧を0.29
4MPaとして交絡を付与し、スピンドル式巻取装置に
て3.0kg巻きのパーンを巻き取り、84.0dte
x、36フィラメントの仮撚加工糸を得た。得られた仮
撚加工糸の、変形度は1.30、伸度は38%、CRは
27%、TRは4.2%、最大収縮応力値は0.23c
N/dtex、交絡数は36、実撚数は11t/mであ
った。布帛評価は、鮮明性、ふくらみ感、ソフト感、ド
レープ性がともに5級であり、非常に優れた布帛が得ら
れた。上記条件下での延伸仮撚連続加工において、加熱
ロールへの撚りの遡及は発生せず、仮撚加工性も99.
8%と良好で、得られたパーンに毛羽は認められず、毛
羽発生数も0個/2000mであった。
し、三酸化アンチモンを重合触媒として用い、テレフタ
ル酸とエチレングリコールからエステル交換反応を行
い、次に重合度1000のポリエチレングリコールを
1.0%添加し重縮合反応させ、極限粘度(オクソクロ
ルフェノール溶媒中で25℃で測定)0.69のポリエ
チレンテレフタレート(PET)を得た。得られた重合
体を紡糸温度290℃、紡糸速度3000m/minで
溶融紡糸を行い、134.0dtex、36フィラメン
トの未延伸糸(POY)を巻き取った。上記POYを図
1の延伸仮撚連続加工装置を用い、加熱ロール3の温度
を100℃、引き取りロール8の温度を常温、延伸倍率
を1.55倍、延伸速度を820m/分として、撚り止
め装置7に回転ローラーガイド、仮撚具8に三軸摩擦型
ディスク式仮撚装置を使用し、ディスク回転数を665
0rpmとして、引き取りロール8とストレッチロール
9との間で空気交絡ノズルを使用し、圧空圧を0.29
4MPaとして交絡を付与し、スピンドル式巻取装置に
て3.0kg巻きのパーンを巻き取り、84.0dte
x、36フィラメントの仮撚加工糸を得た。得られた仮
撚加工糸の、変形度は1.30、伸度は38%、CRは
27%、TRは4.2%、最大収縮応力値は0.23c
N/dtex、交絡数は36、実撚数は11t/mであ
った。布帛評価は、鮮明性、ふくらみ感、ソフト感、ド
レープ性がともに5級であり、非常に優れた布帛が得ら
れた。上記条件下での延伸仮撚連続加工において、加熱
ロールへの撚りの遡及は発生せず、仮撚加工性も99.
8%と良好で、得られたパーンに毛羽は認められず、毛
羽発生数も0個/2000mであった。
【0038】実施例2
延伸倍率を1.60倍とすること以外は実施例1と同様
な条件で製糸した。得られた仮撚加工糸の、変形度は
1.40、伸度は34%、CRは29%、TRは5.1
%、最大収縮応力値は0.25cN/dtex、交絡数
は31であった。布帛評価は、ソフト感、ドレープ性が
4級、ふくらみ感、染色後の鮮明性が5級であり、ふく
らみ感に富む、良好な布帛が得られた。上記条件下での
延伸仮撚連続加工において、加熱ロールへの撚りの遡及
は発生せず、仮撚加工性も99.4%と良好で、得られ
たパーンに毛羽は認められず、毛羽発生数も0.06個
/2000mであった。
な条件で製糸した。得られた仮撚加工糸の、変形度は
1.40、伸度は34%、CRは29%、TRは5.1
%、最大収縮応力値は0.25cN/dtex、交絡数
は31であった。布帛評価は、ソフト感、ドレープ性が
4級、ふくらみ感、染色後の鮮明性が5級であり、ふく
らみ感に富む、良好な布帛が得られた。上記条件下での
延伸仮撚連続加工において、加熱ロールへの撚りの遡及
は発生せず、仮撚加工性も99.4%と良好で、得られ
たパーンに毛羽は認められず、毛羽発生数も0.06個
/2000mであった。
【0039】実施例3
加熱ロール3の温度を110℃とすること以外は実施例
1と同様な条件で製糸した。得られた仮撚加工糸の、変
形度は1.70、伸度は39%、CRは34%、TRは
4.0%、最大収縮応力値は0.24cN/dtex、
交絡数は36であった。布帛評価は、ソフト感、ドレー
プ性が4級、ふくらみ感、染色後の鮮明性が5級であ
り、ふくらみ感に富む、良好な布帛が得られた。上記条
件下での延伸仮撚連続加工において、加熱ロールへの撚
りの遡及は発生せず、仮撚加工性も99.5%と良好
で、得られたパーンに毛羽は認められず、毛羽発生数も
0.02個/2000mであった。
1と同様な条件で製糸した。得られた仮撚加工糸の、変
形度は1.70、伸度は39%、CRは34%、TRは
4.0%、最大収縮応力値は0.24cN/dtex、
交絡数は36であった。布帛評価は、ソフト感、ドレー
プ性が4級、ふくらみ感、染色後の鮮明性が5級であ
り、ふくらみ感に富む、良好な布帛が得られた。上記条
件下での延伸仮撚連続加工において、加熱ロールへの撚
りの遡及は発生せず、仮撚加工性も99.5%と良好
で、得られたパーンに毛羽は認められず、毛羽発生数も
0.02個/2000mであった。
【0040】実施例4
実施例1で得られた仮撚加工糸に1000t/mの追撚
を施し、該撚糸を緯糸とし33dtex6フィラメント
のポリエステルフラットヤーンを経糸とし、平織り物を
作り通常使われる条件で染色仕上げを行った。該方法で
得た布帛について、染色後の鮮明性、伸縮性を1〜5級
で官能評価し、3級以上を合格とした。得られた布帛
は、染色後の鮮明性、伸縮性が5級であり、鮮明性、伸
縮性に優れた布帛であった。
を施し、該撚糸を緯糸とし33dtex6フィラメント
のポリエステルフラットヤーンを経糸とし、平織り物を
作り通常使われる条件で染色仕上げを行った。該方法で
得た布帛について、染色後の鮮明性、伸縮性を1〜5級
で官能評価し、3級以上を合格とした。得られた布帛
は、染色後の鮮明性、伸縮性が5級であり、鮮明性、伸
縮性に優れた布帛であった。
【0041】比較例1
三酸化アンチモンを重合触媒として用い、テレフタル酸
とエチレングリコールから常法に従い、極限粘度(オク
ソクロルフェノール溶媒中で25℃で測定)0.65の
ポリエチレンテレフタレート(PET)を得た。この
時、艶消し剤として、平均一次粒径0.5μmの酸化チ
タンを0.4%wt%添加した。得られた重合体を紡糸
温度284℃、紡糸速度3000m/minで溶融紡糸
を行い、134.0dtex、36フィラメントの未延
伸糸(POY)を巻き取った。上記POYを図1の延伸
仮撚連続加工装置を用い、加熱ロール3の温度を100
℃、引き取りロール8の温度を常温、延伸倍率を1.6
0倍、延伸速度を820m/分として、撚り止め装置7
に回転ローラーガイド、仮撚具8に三軸摩擦型ディスク
式仮撚装置を使用し、ディスク回転数を6650rpm
として、引き取りロール8とストレッチロール9との間
で空気交絡ノズルを使用し、圧空圧を0.294MPa
として交絡を付与し、スピンドル式巻取装置にて3.0
kg巻きのパーンを巻き取り、84.0dtex、36
フィラメントの仮撚加工糸を得た。得られた仮撚加工糸
の、伸度は40%、CRは32%、TRは5.2%、最
大収縮応力値は0.13cN/dtex、交絡数は35
であった。布帛評価は、ふくらみ感、ソフト感、ドレー
プ性、がともに5級であり、非常に優れた布帛が得られ
た。上記条件下での延伸仮撚連続加工において、加熱ロ
ールへの撚りの遡及は発生せず、仮撚加工性も99.8
%と良好で、得られたパーンに毛羽は認められず、毛羽
発生数も0個/2000mであった。しかし、染色後の
鮮明性は2級であった。
とエチレングリコールから常法に従い、極限粘度(オク
ソクロルフェノール溶媒中で25℃で測定)0.65の
ポリエチレンテレフタレート(PET)を得た。この
時、艶消し剤として、平均一次粒径0.5μmの酸化チ
タンを0.4%wt%添加した。得られた重合体を紡糸
温度284℃、紡糸速度3000m/minで溶融紡糸
を行い、134.0dtex、36フィラメントの未延
伸糸(POY)を巻き取った。上記POYを図1の延伸
仮撚連続加工装置を用い、加熱ロール3の温度を100
℃、引き取りロール8の温度を常温、延伸倍率を1.6
0倍、延伸速度を820m/分として、撚り止め装置7
に回転ローラーガイド、仮撚具8に三軸摩擦型ディスク
式仮撚装置を使用し、ディスク回転数を6650rpm
として、引き取りロール8とストレッチロール9との間
で空気交絡ノズルを使用し、圧空圧を0.294MPa
として交絡を付与し、スピンドル式巻取装置にて3.0
kg巻きのパーンを巻き取り、84.0dtex、36
フィラメントの仮撚加工糸を得た。得られた仮撚加工糸
の、伸度は40%、CRは32%、TRは5.2%、最
大収縮応力値は0.13cN/dtex、交絡数は35
であった。布帛評価は、ふくらみ感、ソフト感、ドレー
プ性、がともに5級であり、非常に優れた布帛が得られ
た。上記条件下での延伸仮撚連続加工において、加熱ロ
ールへの撚りの遡及は発生せず、仮撚加工性も99.8
%と良好で、得られたパーンに毛羽は認められず、毛羽
発生数も0個/2000mであった。しかし、染色後の
鮮明性は2級であった。
【0042】比較例2
実施例1と同様な方法で得られた改質ポリエチレンテレ
フタレート未延伸糸20を図2に示す従来の仮撚装置を
使用し、仮撚ヒーター23の温度210℃、延伸倍率
1.70倍、加工速度630m/min、仮撚具24の
ディスク回転数7500rpmで延伸同時仮撚加工を行
い、86.9dtex36フィラメントの仮撚加工糸を
得た。得られた仮撚加工糸は、変形度は3.00、伸度
は18%、CRは42%、TRは30.0%、最大収縮
応力値は0.20cN/dtex、交絡数は80であっ
た。該仮撚加工糸は、高度な捲縮性を有しており、その
ため、布帛評価において、染色後の鮮明性は5級であっ
たが、ふくらみ感、ソフト感に欠け、ドレープ性も不良
であった。 比較例3 加熱ロール3と仮撚具7との間に撚り止め装置6を設け
ないこと以外は実施例1と同様に仮撚加工糸を得た。、
実施例1と同量の仮撚加工糸を得ようとしたところ、仮
撚具7に糸条を挿入する時点で断糸が発生し、仮撚加工
糸を得ることができなかった。
フタレート未延伸糸20を図2に示す従来の仮撚装置を
使用し、仮撚ヒーター23の温度210℃、延伸倍率
1.70倍、加工速度630m/min、仮撚具24の
ディスク回転数7500rpmで延伸同時仮撚加工を行
い、86.9dtex36フィラメントの仮撚加工糸を
得た。得られた仮撚加工糸は、変形度は3.00、伸度
は18%、CRは42%、TRは30.0%、最大収縮
応力値は0.20cN/dtex、交絡数は80であっ
た。該仮撚加工糸は、高度な捲縮性を有しており、その
ため、布帛評価において、染色後の鮮明性は5級であっ
たが、ふくらみ感、ソフト感に欠け、ドレープ性も不良
であった。 比較例3 加熱ロール3と仮撚具7との間に撚り止め装置6を設け
ないこと以外は実施例1と同様に仮撚加工糸を得た。、
実施例1と同量の仮撚加工糸を得ようとしたところ、仮
撚具7に糸条を挿入する時点で断糸が発生し、仮撚加工
糸を得ることができなかった。
【0043】比較例4
比較例2で得られた仮撚加工糸に1000t/mの追撚
を施し、該撚糸を緯糸とし33dtex6フィラメント
のポリエステルフラットヤーンを経糸とし、平織り物を
作り通常使われる条件で染色仕上げを行った。該方法で
得た布帛について、伸縮性を1〜5級で官能評価し、3
級以上を合格とした。得られた布帛は、鮮明性が5級、
伸縮性が2級であり、伸縮性に劣る布帛であった。
を施し、該撚糸を緯糸とし33dtex6フィラメント
のポリエステルフラットヤーンを経糸とし、平織り物を
作り通常使われる条件で染色仕上げを行った。該方法で
得た布帛について、伸縮性を1〜5級で官能評価し、3
級以上を合格とした。得られた布帛は、鮮明性が5級、
伸縮性が2級であり、伸縮性に劣る布帛であった。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】本発明のポリエステル仮撚加工糸を用い
ることにより、優れた染色後の鮮明性を有し、ドレープ
性が良好でソフト感、ふくらみ感に優れ、従来の延伸糸
や仮撚加工糸とは異なる新感覚な風合いを有する織編物
を提供できる。
ることにより、優れた染色後の鮮明性を有し、ドレープ
性が良好でソフト感、ふくらみ感に優れ、従来の延伸糸
や仮撚加工糸とは異なる新感覚な風合いを有する織編物
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ポリエステル仮撚加工糸の製造方法の一
例を示す工程図である。
例を示す工程図である。
【図2】従来の仮撚工程の一例を示す概略図である。
【図3】本発明の単糸の断面変形度の一例を示す単糸断
面図である。
面図である。
1:未延伸糸
2:フィードロール
3:加熱ロール
4:セパレートロール
5:加熱ロールと糸条が離れる点
6:撚り止め装置
7:仮撚具
8:引き取りロール
9:ストレッチロール
10:パーン
20:未延伸糸
21:糸条解舒ガイド
22:供給ロール
23:仮撚ヒーター
24:仮撚具
25:引取ローラー
26:第2引取ローラー
27:仮撚糸チーズ
A:単糸断面の最も長い部位の長さ(長軸)
B:単糸断面の長軸に対する最大幅
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4L036 MA05 MA26 MA33 PA14 PA21
PA42
Claims (3)
- 【請求項1】2.0〜3.0重量%の5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、0.5〜1.9重量%の分子量40
0〜6000のグリコール成分を共重合した改質ポリエ
ステルからなる下記(1)〜(6)の特性を満足するこ
とを特徴とするポリエステル仮撚加工糸。 (1)構成単糸の変形度が1.0以上2.0以下、 (2)伸度が20%以上50%以下、 (3)伸縮復元率(CR)が10%以上40%以下、 (4)捲縮発現伸長率(TR)が0.5%以上15%以
下、 (5)最大収縮応力値が0.1CN/dtex以上1.
0CN/dtex以下、 (6)交絡数が4以上50以下。 - 【請求項2】実撚を4t/m以上15t/m以下有して
いることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル仮
撚加工糸。 - 【請求項3】未延伸糸を加撚前に加熱体により加熱した
後、該加熱体から糸条が離れる点とは異なる、加熱体と
仮撚具との間の位置に設けた撚り止め装置を加撚開始点
として、延伸仮撚加工を連続して行うことにより得られ
る請求項1または2に記載のポリエステル仮撚加工糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001276222A JP2003082541A (ja) | 2001-09-12 | 2001-09-12 | ポリエステル仮撚加工糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001276222A JP2003082541A (ja) | 2001-09-12 | 2001-09-12 | ポリエステル仮撚加工糸 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003082541A true JP2003082541A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19100960
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001276222A Pending JP2003082541A (ja) | 2001-09-12 | 2001-09-12 | ポリエステル仮撚加工糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003082541A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011149137A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-08-04 | Toray Ind Inc | 極細ポリエステルフィラメント仮撚加工糸 |
-
2001
- 2001-09-12 JP JP2001276222A patent/JP2003082541A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011149137A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-08-04 | Toray Ind Inc | 極細ポリエステルフィラメント仮撚加工糸 |
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