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JP2003081921A - 1,5−ジアミノナフタレン類の製造方法 - Google Patents

1,5−ジアミノナフタレン類の製造方法

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Publication number
JP2003081921A
JP2003081921A JP2001275726A JP2001275726A JP2003081921A JP 2003081921 A JP2003081921 A JP 2003081921A JP 2001275726 A JP2001275726 A JP 2001275726A JP 2001275726 A JP2001275726 A JP 2001275726A JP 2003081921 A JP2003081921 A JP 2003081921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
general formula
group
nitro
reaction
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001275726A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Motoyama
吉夫 元山
Satoru Inoki
哲 猪木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2001275726A priority Critical patent/JP2003081921A/ja
Publication of JP2003081921A publication Critical patent/JP2003081921A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】オルトアルキルニトロベンゼン化合物とビニル
化合物を原料とする1,5-ジアミノナフタレン類の製造方
法における廃棄物を削減する。 【解決手段】オルトアルキルニトロベンゼン化合物とビ
ニル化合物を原料として4-(2-ニトロベンゼン)プロパン
化合物、及び5-ニトロ-1-テトラロン化合物を経由する
1,5-ジアミノナフタレン類の製造方法において、反応で
使用する塩基の中和処理に別の工程で得られる酸を有効
利用する。 【効果】1,5-ジアミノナフタレン類製造工程での廃棄物
の削減が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1,5-ジアミノナフ
タレン類を製造する方法に関する。本発明の方法で得ら
れる1,5-ジアミノナフタレン類は、種々の合成樹脂の原
料となる化合物として有用である。1,5-ジアミノナフタ
レン類は、ホスゲン等と反応させてジイソシアネートに
変換してポリウレタン樹脂原料として、また、ジカルボ
ン酸誘導体などと反応させポリアミド樹脂としての用途
がある。
【0002】
【従来の技術】従来から、1,5-ジアミノナフタレンはナ
フタレンをニトロ化してジニトロナフタレンとし、その
後ニトロ基をアミノ基に還元して製造している。
【0003】しかし、ナフタレンのジニトロ化反応で
は、目的の1,5-ジニトロ体以外に、1,8-ジニトロ体が多
量に生成する。例えば、特開昭51-070757公報では、1-
ニトロナフタレンを含塩素有機溶媒中でニトロ化してい
るが、1,5-ジニトロ体の収率が30%であるのに対し、1,8
-ジニトロ体の収率は65%となり、1,5-ジニトロ体の
2倍以上1,8-ジニトロ体が生成する。1,8-ジニトロ体
は、染料等の原料としての用途がある化合物ではある
が、1,8-体の需要が少ない場合には、1,5-体の生産量も
連動するため、必要量の1,5-ジアミノナフタレンを製造
することが困難になる。
【0004】このような状況から、ナフタレンのジニト
ロ化反応に於いて、1,5-体の生成量を増大させようとす
る試みがなされている。例えば、WO9912887では、ナフ
ィオンを用いて、硝酸による1-ニトロナフタレンのニト
ロ化を行っており、1,5-ジニトロ体の収率を34.1
%、1,8-ジニトロ体の収率を38.0%と、1,5-ジニト
ロ体の割合を高めることに成功しているが、1,8-体の生
成量が多いことには変わりない。
【0005】このように、現在採用されている製造ルー
トでは、1,5-ジニトロナフタレン以外に1,8-ジニトロ体
が多量に生成するために、選択的な1,5-ジアミノナフタ
レンの製造方法が望まれていた。
【0006】ナフタレンのジニトロ化・ニトロ基還元法
以外にも、1,5-ジヒドロキシナフタレンを原料にアミノ
化する方法(US5113025、特公昭59-29061)、5-ハロゲ
ノ-1-アミノナフタレンや1,5-ジハロゲノナフタレンを
アミノ化する方法(特開平7-278066、US3787496)、1,5
-ナフタレンジスルホン酸ナトリウムをアミノ化する方
法(日本化学会誌522(1974))等が提案されている。し
かし、1,5-ジヒドロキシナフタレンをクメン法で製造し
ようとすると、その原料である1,5-ジイソプロピルナフ
タレンはその立体障害によりβ位にイソプロピル基が転
移しやすく、ジニトロ化・ニトロ基還元法と同様に選択
的方法とは言い難い。ナフタレンのハロゲン化及びスル
ホン化も同様に、選択性に欠ける方法である。一方、本
発明者らは、1,5-ジアミノナフタレンの選択的な製造方
法として、オルトアルキルニトロベンゼン化合物とビニ
ル化合物を出発原料として、5-ニトロ-1-テトラロン類
を経由する方法を見出している(特願2001-136962、特
願2001-161619、特願2001-2711763)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記オルトアルキルニ
トロベンゼン化合物とビニル化合物を出発原料とし、5-
ニトロ-1-テトラロン類を経由して1,5-ジアミノナフタ
レン類を製造する方法では、オルトアルキルニトロベン
ゼン化合物とビニル化合物を反応させて4-(2-ニトロベ
ンゼン)プロパン化合物を得る際に、該反応で得られる
4-(2-ニトロベンゼン)プロパン化合物に対して一当量
以上の塩基を必要とし、さらに4-(2-ニトロベンゼン)
プロパン化合物を5-ニトロ-1-テトラロン類に変換する
環化反応工程では大過剰の超強酸を使用し、その一部は
環化反応で生成する水などによって分解され、硫酸など
の酸を副生する。
【0008】従って、経済性や廃水処理に伴う環境問題
を考慮すると、大量に使用する塩基や超強酸を効率的に
処理することが強く望まれている。本発明が解決しよう
とする課題は、前記オルトアルキルニトロベンゼン化合
物とビニル化合物を出発原料として1,5-ジアミノナフタ
レン類を製造する方法において、各工程で使用する塩基
や超強酸を有効利用し、経済性に優れ、環境への負荷が
少ない1,5-ジアミノナフタレン類の製造方法を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため鋭意検討した結果、各工程で使用する塩
基、超強酸あるいは、反応で生成する酸を分離あるいは
回収・再使用することにより効率よく、1,5-ジアミノナ
フタレン類を製造する方法を見出し、本発明を完成させ
た。
【0010】すなわち、本発明は、[1]一般式(1):
【0011】
【化6】
【0012】(一般式(1)中、R1、R2、R3、R4は、そ
れぞれ同一または相異なり、水素原子、炭素数1から4
のアルキル基、炭素数6から12の芳香族炭化水素基ま
たはハロゲン原子を示す。)で示されるオルトアルキル
ニトロベンゼン化合物と、一般式(2):
【0013】
【化7】
【0014】(一般式(2)中、R5、R6は、それぞれ同
一または相異なり、水素原子、炭素数1から4のアルキ
ル基またはハロゲン原子を示し、R5とR6は互いにシスま
たはトランスの位置にあり、Xは電子吸引性基を示
す。)で示されるビニル化合物を塩基存在下で反応さ
せ、一般式(3):
【0015】
【化8】
【0016】(一般式(3)中、R1、R2、R3、R4、R5
R6、Xは一般式(1)および一般式(2)で定義した基
を示す。)で示される4-(2-ニトロベンゼン)プロパン
化合物を得る工程(I)と、一般式(3)で示される4-
(2-ニトロベンゼン)プロパン化合物を超強酸類の存在
下で環化反応を行い一般式(4):
【0017】
【化9】
【0018】(一般式(4)中、R1、R2、R3、R4、R5
R6は、一般式(1)および一般式(2)で定義した基を
示す。)で示される5-ニトロ-1-テトラロン類に変換す
る工程(II)、および一般式(4)で示される5-ニト
ロ-1-テトラロン類を一般式(5):
【0019】
【化10】
【0020】(一般式(5)中、R1、R2、R3、R4、R5
R6は、一般式(1)および一般式(2)で定義した基を
示す。)で示される1,5-ジアミノナフタレン類に変換す
る工程(III)からなる1,5-ジアミノナフタレンの製
造プロセスにおいて、前記工程(II)で使用した超強
酸類を環化反応後に蒸留回収して該反応に再使用するこ
とを特徴とする一般式(5)で示される1,5-ジアミノナ
フタレン類の製造方法、[2]前記工程(II)におい
て使用する超強酸類の一部が環化反応の際に分解して生
成した酸を、前記前記工程(I)で使用した塩基の中和
処理に使用することを特徴とする[1]記載の方法、
[3]一般式(2)および一般式(3)中、Xがニトリ
ル基、カルボキシル基、COで表される基である
ことを特徴とする[1]または[2]記載の方法(ここ
で、Rは炭素数1〜6のアルキル基、シクロアルキル
基、炭素数6〜12の芳香族炭化水素基またはベンジル
基を示す)である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明で用いる一般式(1)で示
されるオルトアルキルニトロベンゼン化合物及び一般式
(2)で示されるビニル化合物のR1、R2、R3、R
4は、それぞれ同一または相異なり、水素原子、炭素数
1から4のアルキル基、炭素数6〜12の芳香族炭化水
素基または、ハロゲン原子を示し、R5,R6はそれぞれ
同一または相異なり、水素原子、炭素数1から4のアル
キル基、または、ハロゲン原子を示す。
【0022】R1、R2、R3、R4、R5,R6の炭素数1
から4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n-
プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、i-ブチル
基、あるいは、t-ブチル基が挙げられる。R1、R2、R
3、R4の芳香族炭化水素基としては、フェニル基、トリ
ル基、キシリル基などが挙げられる。
【0023】R1、R2、R3、R4、R5,R6のハロゲン
原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ある
いはヨウ素原子などが挙げられる。Xは、ニトリル基、
カルボキシル基、CO27で示される基であり、R7
炭素数1から6のアルキル基、シクロアルキル基、炭素
数6から12の芳香族炭化水素基またはベンジル基を示
す。
【0024】炭素数1〜6のアルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブ
チル基、i-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-
ヘキシル基等が挙げられる。シクロアルキル基として
は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられ
る。芳香族炭化水素基としては、フェニル基、トリル
基、キシリル基等が挙げられる。
【0025】本発明で用いる一般式(1)で示されるオ
ルトアルキルニトロベンゼン化合物を例示すると、2-ニ
トロトルエン、2,4-ジメチルニトロベンゼン、2,5
-ジメチルニトロベンゼン、2,6-ジメチルニトロベン
ゼン、2-メチル-4-エチルニトロベンゼン、2-メチル-4
-イソプロピルニトロベンゼン、2-メチル-5-t-ブチル
ニトロベンゼン、2-メチル-4-クロロニトロベンゼ
ン、2-メチル-4-フルオロニトロベンゼン等である。2-
ニトロトルエンが有用な4-(2-ニトロベンゼン)プロパン
化合物を与えるため特に好ましい。
【0026】また、一般式(2)で示されるビニル化合
物を例示すると、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、クロトノニトリル、2-クロロアクリロニトリル、
3-クロロアクリロニトリル、3-エチルアクリロニトリ
ル、3-クロロメタクリロニトリル、アクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸、2-クロロアクリル酸、3-クロロ
アクリル酸、アクリル酸メチルエステル、メタクリル酸
メチルエステル、クロトン酸メチルエステル、2-クロ
ロアクリル酸メチルエステル、3-クロロアクリル酸メ
チルエステル、3-エチルアクリル酸メチルエステル、3
-クロロメタクリル酸メチルエステル、アクリル酸エチ
ルエステル、アクリル酸-i-プロピルエステル、メタク
リル酸エチルエステル、メタクリル酸-t-ブチルエステ
ル、クロトン酸-i-プロピルエステル等である。アクリ
ロニトリル、アクリル酸メチルエステル及びアクリル酸
エチルエステルが有用な4-(2-ニトロベンゼン)プロパン
化合物を与えるため特に好ましい。
【0027】(工程(I):マイケル型付加反応)本発
明での一般式(1)と(2)で示される化合物を原料と
するマイケル型付加反応は強塩基を用いて行われる。強
塩基としては、NaOH、KOH、LiOH、Na2CO3、K2CO3、CH3O
Na、t-BuOK、NaH、C6H5ONa、(CH3)4N+OH-、Bu4N+OHー、
DBU、塩基性イオン交換樹脂等の固体塩基等が用いら
れ、特に好ましい塩基としてNaOHやKOHが例示される。
これらの塩基は、塩基を少なくとも一部溶解させる溶
媒、および/または塩基を溶解させる触媒とともに用い
てもよい。
【0028】用いる塩基を少なくとも一部溶解させる溶
媒としては、1、3-ジメチル-2-イミダゾリジノン、ホル
ムアミド、N-メチルホルムアミド、N,N-ジメチルホ
ルムアミド、N-メチルアセトアミド、N,N-ジメチル
アセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミド、ジメチル
スルホキシド、スルホラン、ピリジン、モルホリン、テ
トラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等の低級アルコール類等が用いられる。こ
れらの溶媒は塩基の溶解度を高めるために、水と混合し
たり、数種類の溶媒を混合して用いても良い。
【0029】また、塩基を溶解させる触媒を用いる際に
は反応に不活性な溶媒であれば、どの様なものも使用す
ることが出来る。好ましい溶媒として1,3-ジメチル-
2-イミダゾリジノンと水の混合物が例示される。
【0030】また、塩基を溶解させる触媒としては、相
間移動触媒が例示される。相間移動触媒としては、セチ
ルトリメチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアン
モニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムヒドロ
キシドなどが例示される。
【0031】使用する原料のモル比はニトロベンゼンニ
トリル化合物の合成では、塩基/オルトアルキルニトロ
ベンゼン化合物/アクリロニトリル化合物=0.01〜
1.0/1/0.1〜5であり、ニトロベンゼンカルボ
ン酸エステル化合物および/またはニトロベンゼンカル
ボン酸化合物の合成では、塩基/オルトアルキルニトロ
ベンゼン化合物/アクリル酸エステル化合物またはアク
リル酸化合物=0.01〜1.0/1/0.1〜10が
好ましい。溶媒の使用量はオルトアルキルニトロベンゼ
ン化合物に対し、0.1〜20質量倍、好ましくは0.
5〜20質量倍であり、塩基を溶解させる触媒量は、オ
ルトアルキルニトロベンゼン化合物に対し、0.1〜1
0モル%使用すればよい。
【0032】反応温度は用いる塩基や溶媒によって異な
るが、オルトアルキルニトロベンゼン化合物が分解する
温度以下で実施する必要があり、150℃以下が好まし
い。反応時間は、通常、1分〜6時間の範囲で行うこと
ができる。
【0033】反応圧力は、原料及び溶媒が系外に除去さ
れない条件であれば常圧、加圧、減圧のいずれでもかま
わないが、通常、常圧で行うことができる。反応は酸素
が存在しないように実施することが好ましい。
【0034】アクリル酸エステルを原料に用い、溶媒に
水が混合している場合には、生成物にはニトロベンゼン
カルボン酸化合物が含まれる。
【0035】また、反応は回分でも連続でも実施でき
る。反応で得られた反応混合物は、氷水中に注いで反応
を停止させ、酸でpHが6〜7になるまで中和し、有機
溶媒で油水分離した後、有機溶媒を除去すると、目的と
する4-(2-ニトロベンゼン)プロパン化合物を含有する粘
調な液体が得られる。
【0036】ここで使用する抽出溶媒としてはイソプロ
ピルエーテル、酢酸エチル、酢酸ブチル、二硫化炭素、
四塩化炭素、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテ
ル、トルエン、キシレン、クロロホルム,ジクロロメタ
ン、1,2-ジクロロエタン、トリクロロエチレン、1,2-ジ
クロロベンゼン、クロロベンゼン、ベンゾニトリル、ニ
トロメタン、ニトロベンゼン、アニソール、ジエチレン
グリコールジメチルエーテルなどが例示され、目的とす
る化合物を溶解し、水と分離し、油水分離条件下で安定
であって、沸点等の物性値が好ましい範囲内のものであ
れば上述のもの以外でも使用することができる。
【0037】得られた粘調な液体をカラムクロマト又は
減圧蒸留することにより、高純度なニトロベンゼンニト
リル化合物あるいはニトロベンゼンカルボン酸化合物あ
るいはニトロベンゼンカルボン酸エステル化合物が得ら
れる。ニトロベンゼンカルボン酸化合物とニトロベンゼ
ンカルボン酸エステル化合物が混合物である場合はカラ
ムクロマトや蒸留によってそれぞれを分別回収しても良
いし、両者の混合物をエステル化あるいは加水分解して
カルボン酸をエステルに、また、エステルをカルボン酸
に変換して回収しても良い。
【0038】これらの化合物はその融点が高いあるいは
結晶性が良い場合には再結晶又はカラムクロマトで、融
点が低いあるいは結晶性が悪く、熱安定性が良い場合に
は減圧蒸留又はカラムクロマトによって回収、精製する
ことができる。
【0039】一般式(1)と一般式(2)の反応によっ
て得られる一般式(3)で示される4-(2-ニトロベンゼ
ン)プロパン化合物を例示すると、4-(2-ニトロベンゼ
ン)ブタノニトリル、4-(2-ニトロベンゼン)-2-メチルブ
タノニトリル、4-(2-ニトロベンゼン)-3-メチルブタノ
ニトリル、4-(2-ニトロベンゼン)-3-エチルブタノニト
リル、4-(2-ニトロベンゼン)-3-クロロブタノニトリ
ル、4-(2-ニトロ-3-イソプロピルベンゼン) ブタノニト
リル、4-(2-ニトロ-3-ブチルベンゼン) ブタノニトリ
ル、4-(2-ニトロ-4-t-ブチルベンゼン) ブタノニトリ
ル、4-(2-ニトロ-5-メチルベンゼン) ブタノニトリル、
4-(2-ニトロ-3-メチルベンゼン)-2-メチルブタノニトリ
ル、4-(2-ニトロ-5-イソプロピルベンゼン)ブタノニト
リル、4-(2-ニトロ-5-クロロベンゼン)ブタノニトリ
ル、
【0040】4-(2-ニトロベンゼン)酪酸、4-(2-ニトロ
ベンゼン)-2-メチル酪酸、4-(2-ニトロベンゼン)-3-メ
チル酪酸、4-(2-ニトロベンゼン)-3-エチル酪酸、4-(2-
ニトロ-5-イソプロピルベンゼン)酪酸、4-(2-ニトロ-5
-クロロベンゼン)酪酸、4-(2-ニトロベンゼン)-3-クロ
ロ酪酸、4-(2-ニトロ-3-イソプロピルベンゼン) 酪酸、
4-(2-ニトロ-3-ブチルベンゼン) 酪酸、4-(2-ニトロ-4-
t-ブチルベンゼン) 酪酸、4-(2-ニトロ-5-メチルベンゼ
ン) 酪酸、4-(2-ニトロ-3-メチルベンゼン)-2-メチル酪
酸、4-(2-ニトロベンゼン)酪酸メチルエステル、4-(2-
ニトロベンゼン)-2-メチル酪酸メチルエステル、4-(2-
ニトロベンゼン)-3-メチル酪酸メチルエステル、4-(2-
ニトロベンゼン)-3-エチル酪酸メチルエステル、4-(2-
ニトロベンゼン)-3-クロロ酪酸メチルエステル、4-(2-
ニトロ-3-イソプロピルベンゼン) 酪酸メチルエステ
ル、4-(2-ニトロ-3-ブチルベンゼン) 酪酸メチルエステ
ル、4-(2-ニトロ-4-t-ブチルベンゼン) 酪酸メチルエス
テル、4-(2-ニトロ-5-メチルベンゼン) 酪酸メチルエス
テル、4-(2-ニトロ-3-メチルベンゼン)-2-メチル酪酸メ
チルエステル、4-(2-ニトロ-5-イソプロピルベンゼン)
酪酸メチルエステル、4-(2-ニトロ-5-クロロベンゼン)
酪酸メチルエステル、
【0041】4-(2-ニトロベンゼン)酪酸エチルエステ
ル、4-(2-ニトロベンゼン)-2-メチル酪酸エチルエステ
ル、4-(2-ニトロベンゼン)-3-メチル酪酸エチルエステ
ル、4-(2-ニトロベンゼン)-3-エチル酪酸エチルエステ
ル、4-(2-ニトロベンゼン)-3-クロロ酪酸エチルエステ
ル、4-(2-ニトロベンゼン)酪酸エチルエステル、4-(2-
ニトロ-3-イソプロピルベンゼン) 酪酸エチルエステ
ル、4-(2-ニトロ-3-ブチルベンゼン) 酪酸エチルエステ
ル、4-(2-ニトロ-4-t-ブチルベンゼン) 酪酸エチルエス
テル、4-(2-ニトロ-5-メチルベンゼン) 酪酸エチルエス
テル、4-(2-ニトロ-3-メチルベンゼン)-2-メチル酪酸エ
チルエステル、4-(2-ニトロ-5-イソプロピルベンゼン)
酪酸エチルエステル、4-(2-ニトロ-5-クロロベンゼン)
酪酸エチルエステル、4-(2-ニトロベンゼン)酪酸シクロ
ヘキシルエステル、4-(2-ニトロベンゼン)酪酸フェニル
エステル、4-(2-ニトロベンゼン)酪酸ベンジルエステル
等である。特に、4-(2-ニトロベンゼン)ブタノニトリ
ル、4-(2-ニトロベンゼン)酪酸および4-(2-ニトロベン
ゼン)酪酸メチルエステルや4-(2-ニトロベンゼン)酪酸
エチルエステルは用途の多い5-ニトロ-1-テトラロンに
容易に変換できることから好ましい。
【0042】(工程(II):環化反応)一般式(3)
で示される4-(2-ニトロベンゼン)プロパン化合物の、
一般式(4)で示される5-ニトロ-1-テトラロン化合物
への環化反応は酸度関数(Ho)が−14以下の超強酸
が用いられる。超強酸としては、FSO3HやClSO3Hなどの
液体超強酸が好ましく、FSO3HやClSO3Hに少量のSO3やSb
F5等のルイス酸を添加した超強酸を用いてもよい。ま
た、硫酸化ジルコニアあるいは硫酸化錫オキサイドのよ
うな固体超強酸なども例示される。超強酸の使用量は一
般式(3)に示す基質に対し、一当量以上が使用され
る。環化反応は超強酸中で行っても良いし、超強酸に不
活性な溶媒を使用してもよい。
【0043】反応温度は20℃〜200℃、好ましくは
50〜150℃がよい。反応時間は5分〜3時間好まし
くは20分〜1.5時間がよい。反応圧力は常圧下、加
圧下あるいは反応温度が維持できれば減圧下でも実施す
ることが出来る。反応は回分でも連続的に実施してもよ
い。
【0044】反応で得られた反応混合物から蒸留で酸を
回収した後、水を加え、有機溶媒で油水分離した後、有
機層を水で洗浄した後、有機溶媒を除去すると、粗5-ニ
トロ-1-テトラロン化合物が得られる。蒸留で回収した
酸は繰り返し環化反応に用いることが出来る。
【0045】また、環化反応で消費された酸はテトラロ
ンと共に生成する水やメタノールに分解されてHFと硫
酸などになる。このようにして生成した硫酸などは一般
式(1)と一般式(2)の反応によって得られる一般式
(3)で示される4-(2-ニトロベンゼン)プロパン化合物
を製造する際に使用した塩基を中和処理するために使用
することが好ましい。
【0046】ここで使用する有機溶媒はイソプロピルエ
ーテル、酢酸エチル、酢酸ブチル、二硫化炭素、四塩化
炭素、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル、トル
エン、キシレン、クロロホルム,ジクロロメタン、1,2-
ジクロロエタン、トリクロロエチレン、o-ジクロロベン
ゼン、クロロベンゼン、ベンゾニトリル、ニトロメタ
ン、ニトロベンゼン、アニソール、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテルが挙げられ、イソプロピルエーテ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチルが特に好ましい。目的とす
る化合物を溶解し、水と分離し、油水分離条件下で安定
であって、沸点等の物性値が好ましい範囲内のものであ
れば上述のもの以外でも使用することができる。
【0047】粗5-ニトロ-1-テトラロン化合物はその融
点が高いあるいは結晶性が良い場合には再結晶で、融点
が低いあるいは結晶性が悪い場合には蒸留により精製で
きる。
【0048】一般式(4)で示される5-ニトロ-1-テト
ラロン化合物を例示すると、5-ニトロ-1-テトラロン、5
-ニトロ-2-メチル-1-テトラロン、5-ニトロ-3-メチル-1
-テトラロン、5-ニトロ-3-エチル-1-テトラロン、5-ニ
トロ-3-クロロ-1-テトラロン、5-ニトロ-4-n-プロピル-
1-テトラロン、5-ニトロ-6-イソプロピル-1-テトラロ
ン、5-ニトロ-6-n-ブチル-1-テトラロン、5-ニトロ-7-t
-ブチル-1-テトラロン、5-ニトロ-8-メチル-1-テトラロ
ン、5-ニトロ-8-クロロ-1-テトラロン、5-ニトロ-2,6-
ジメチル-1-テトラロン、5-ニトロ-4,8-ジメチル-1-テ
トラロン、5-ニトロ-8-イソプロピル-1-テトラロン等で
ある。特に、5-ニトロ-1-テトラロンは、1,5-ジアミノ
ナフタレンに変換できることから好ましい。
【0049】(工程(III):1,5-ジアミノナフタレ
ン類への変換反応)一般式(4)で示される5-ニトロ-1
-テトラロン化合物は、次に、1)オキシム化反応と、
それに引き続く5-ニトロ-1-アミノナフタレンへの変換
反応およびニトロ基の還元反応によるルート、2)イミ
ン化反応と、それに引き続く芳香族化・ニトロ基の還元
反応によるルートのいずれかによる製造ルートで、目的
物である1,5-ジアミノナフタレン類に変換される。
【0050】5-ニトロ-1-テトラロン類のオキシム化反
応は通常のオキシム化反応で行うことが出来る。オキシ
ム化剤としては、ヒドロキシルアミン、あるいは、ヒド
ロキシルアミンの塩を用いることが出来る。ヒドロキシ
ルアミンの塩としては、塩酸ヒドロキシルアミン、硫酸
ヒドロキシルアミンを例示することが出来る。ヒドロキ
シルアミンは、これらの塩を塩基性化合物で中和しても
良いし、アンモニアと過酸化水素などの過酸化物を反応
させて得ても良い。また、ヒドロキシルアミンは、蒸留
等により単離しても良いし、抽出して用いても良いし、
そのまま使用しても良い。オキシム化の反応溶媒は、反
応に不活性な溶媒で有れば、どのような溶媒でも使用す
ることが出来る。アルコール系溶媒や酢酸等の酸性化合
物を含んだアルコール系溶媒が例示される。
【0051】反応温度は、50℃からヒドロキシルアミ
ンあるいはその塩が分解する温度以下の範囲で良い。圧
力は、常圧で行うことが出来るが、加圧、あるいは減圧
でも反応温度が保持できればかまわない。反応時間は、
1分以上である。生成物は、蒸留、再結晶、再沈殿、カ
ラムクロマトグラム等により単離してもかまわないし、
反応溶媒を一部留去しても良いし、反応溶媒が次工程で
不活性で有ればそのまま濃縮・単離しなくても良い。
【0052】オキシム体の5-ニトロ-1-アミノナフタレ
ンへの変換では、オキシム基のN−O結合を脱水型反応
で切断できるような試剤を使用することが出来る。例え
ば、オキシム体を酢酸溶媒中で、塩化水素酸を共存させ
て加熱することにより、目的の5-ニトロ-1-アミノナフ
タレンを塩酸塩で得ることが出来る。反応温度、反応時
間は、用いる反応試剤により異なるが、前述したよう
に、オキシム基のN−O結合を脱水型反応で切断できる
条件で有ればよい。OH基の脱離を容易にするために、オ
キシム基のOHを無水酢酸等でOCOCH3基等にしても良い。
反応圧力は、常圧でも良いし、加圧でもかまわない。脱
水型試剤がガス状物質である場合には、常圧で流通する
こともできるが、加圧する方が有利である。
【0053】オキシム化に引き続き、5-ニトロ-1-アミ
ノナフタレンへの変換を行うが、この反応を1段で行っ
ても良い。
【0054】ニトロ基のアミノ基への還元には、ニトロ
ベンゼン類をアニリン類に変換する方法をそのまま使用
することが出来るが、水添触媒を用いて、水素で還元す
る方法が最も経済的な方法である。水添触媒としては、
ラネーNi、ラネーCoなどのラネー金属やPd/C、
Pt/アルミナなどの白金属の触媒を用いることが出来
る。反応は気相、液相のどちらで行ってもかまわない。
液相反応で用いる溶媒は、反応に不活性な溶媒であれ
ば、どのようなものでも使用することが出来る。好まし
い溶媒として、アルコール類やアミド類の溶媒をあげる
ことが出来る。反応温度は、常温ないし150℃、好ま
しくは50ないし100℃の範囲である。反応圧は常圧
以上であれば良い。
【0055】また、オキシム化、アミノナフタレン化、
ニトロ基の還元の全ての反応は、回分式で行っても良
く、連続的に反応を行っても良い。
【0056】一方、5-ニトロ-1-テトラロンからオキシ
ムを経由しないで、イミンを経由する方法でも1,5-ジア
ミノナフタレンに変換することもできる。
【0057】5-ニトロ-1-テトラロンのイミン化は、過
剰のアンモニア、および/またはアンモニアの塩化合物
と反応させることにより行うことが出来る。この際、脱
水剤を添加して行っても良い。反応は常圧、加圧のどち
らでも実施すること出来るが、アンモニアを使用する場
合は、反応は加圧条件下に行うことが好ましい。
【0058】イミン化後に行うテトラリン環の芳香族化
とニトロ基の還元は、水添触媒、例えば、ラネーNi、
ラネーCoなどのラネー金属やPd/C、Pt/アルミ
ナなどの白金属の触媒を用いて、水素移動を伴って進行
させることが出来る。更に、一部残ったニトロ基やニト
ロソ基を還元するために、水素を共存させて水添する事
が出来る。テトラリン環の芳香族化とニトロ基の還元を
一段で行ってもかまわない。すなわち、水素の共存下
に、水添触媒を用いて、イミン化合物を1,5-ジアミノナ
フタレン類に転換することも出来る。
【0059】また、アンモニアおよび/またはアンモニ
アの塩化合物の存在下、水素を共存させ、水添触媒を用
いて、5-ニトロ-1-テトラロン類を1,5-ジアミノナフタ
レン類に転換することも出来る。
【0060】これらイミン化、芳香族化、ニトロ基還元
の全ての反応は、気相、液相のどちらで実施しても良い
し、また、回分式で行っても良く、連続的に反応を行っ
ても良い。
【0061】本発明での生成物である1,5-ジアミノナフ
タレン類とは、一般式(5)で示される化合物を意味す
る。ここで、R1、R2,R3,R4,R5,R6は、一般式(1)
および一般式(2)で定義したとおりである。
【0062】本発明で用いる1,5-ジアミノナフタレン類
を例示すると、1,5-ジアミノナフタレン、2-メチル-1,5
-ジアミノナフタレン、3-メチル-1,5-ジアミノナフタレ
ン、3-エチル-1,5-ジアミノナフタレン、3-クロロ-1,5-
ジアミノナフタレン、4-n-プロピル-1,5-ジアミノナフ
タレン、6-イソプロピル-1,5-ジアミノナフタレン、6-n
-ブチル-1,5-ジアミノナフタレン、7-t-ブチル-1,5-ジ
アミノナフタレン、8-メチル-1,5-ジアミノナフタレ
ン、6-クロロ-1,5-ジアミノナフタレン、2,6-ジメチル-
1,5-ジアミノナフタレン、4,8-ジメチル-1,5-ジアミノ
ナフタレン等である。
【0063】
【実施例】以下に具体例によってさらに本発明を説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0064】(実施例1)4-(2-ニトロベンゼン)プロパ
ン化合物の合成 冷却器、温度計、滴下ロート、及び攪拌機を備えた内容
積2Lの4つ口フラスコを氷水浴中にセットし、96%NaO
H50g(1.2mol)と水64gを入れて溶解する。これに
1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(以下、DMIと略
称)1.2Lを入れて攪拌する。これに2-ニトロトルエ
ン164.6g(1.2mol)をDMI360mlに溶解して
滴下ロートから約1時間かけて滴下する。次いで、アク
リル酸メチルエステル106.5g(1.2mol)をDM
I360mlに溶解して滴下ロートから約3時間かけて
滴下する。この間の反応温度は0〜4℃を維持する。反
応液を約5Lの氷水中に注ぎ、実施例2に記載した次工
程の反応で使用する超強酸の分解物である硫酸を、塩基
を中和するために以下のように有効利用する。即ち、4-
(2-ニトロベンゼン)プロパン化合物の環化反応に使用し
たFSO3Hを反応終了後に蒸留回収して残った硫酸でpH
が5〜7になるまで中和する。次に、酢酸エチル300
mlで抽出し、Na2SO4で脱水した後、減圧下(4×10
-4MPa)で蒸留して黄色の粘調な液体160.6gを得
た。4-(2-ニトロベンゼン)酪酸メチルエステルとしての
純度は99%であり、アクリル酸メチルエステル基準の
収率は60%であった。
【0065】次に、4-(2-ニトロベンゼン)酪酸は上述し
たメチルエステル化合物を以下のように処理して得るこ
とができる。即ち、4-(2-ニトロベンゼン)酪酸メチルエ
ステル55g(0.247mol)を酢酸200mlに溶解し、水
44g(2.47mol)と3NのHCl水溶液5gを添加し
て還流下で5時間加水分解反応を行なった。反応混合物
から酢酸と水を留去した後酢酸エチル300mlに溶解
して水で3回洗浄した。Na2SO4で脱水した後、酢酸エチ
ルの一部を留去し、冷却すると淡黄色の結晶が析出し
た。ろ過して乾燥すると淡黄色結晶45gを得た。4-
(2-ニトロベンゼン)酪酸としての純度は99.5%で
あり、エステル基準の収率は87%であった。
【0066】(実施例2)冷却器、温度計、滴下ロー
ト、及びマグネチックスタラーチップを備えた内容積3
00mlの3つ口フラスコにFSO3H75gを仕込み、1
00℃に加熱した油浴中で攪拌しながら滴下ロートから
4-(2-ニトロベンゼン)酪酸10.45gを60分かけて
滴下して環化反応を行い、5-ニトロ-1-テトラロンを生
成させた。
【0067】反応終了後、フラスコに小型蒸留塔を取り
付け、減圧下、(0.027MPa)で蒸留してFSO3H65gを回
収した。回収したFSO3Hは環化反応に繰り返し使用して
も、環化反応の活性が低下することはなかった。5-ニト
ロ-1-テトラロンと超強酸の一部が分解して生成した硫
酸を含有する混合物を氷水500ml中に注ぎ、酢酸ブ
チル150mlで2回抽出した。抽出液を100mlの
水で3回洗浄後、硫酸ナトリウムで脱水したのち、酢酸
ブチルを留去すると、茶色味を帯びた5-ニトロ-1-テト
ラロンを含有する結晶9.0gが得られた。結晶の一部
を取りGCで定量した結果、4-(2-ニトロベンゼン)酪酸
の転化率は100%であり、目的とする5-ニトロ-1-テ
トラロンが収率68%で得られ、ニトロ基、カルボニル
基の置換位置の異なる異性体は検出されなかった。
【0068】また、上記反応混合物の酢酸ブチルによる
油水分離後の硫酸を含有する水溶液は前記実施例1で使
用した塩基を含有する水溶液の中和処理のために有効に
利用できる。
【0069】
【発明の効果】オルトアルキルニトロベンゼン化合物と
ビニル化合物を原料として、5-ニトロ-1-テトラロン化
合物を経由して対応する1,5ジアミノナフタレン化合物
を製造する工程において、一段目のマイケル型付加反応
工程で使用する塩基の中和処理を二段目の環化反応で使
用する超強酸の分解物である硫酸を用いて行うことによ
り、反応の副生成物を有効に利用することが可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC21 AC28 AC52 AD11 BA10 BA11 BA13 BA36 BA37 BA66 BA67 BA68 BA83 BA85 BD40 BD70 BE20 4H039 CA40 CH20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1): 【化1】 (一般式(1)中、R1、R2、R3、R4は、それぞれ同一ま
    たは相異なり、水素原子、炭素数1から4のアルキル
    基、炭素数6から12の芳香族炭化水素基またはハロゲ
    ン原子を示す。)で示されるオルトアルキルニトロベン
    ゼン化合物と、一般式(2): 【化2】 (一般式(2)中、R5、R6は、それぞれ同一または相異
    なり、水素原子、炭素数1から4のアルキル基またはハ
    ロゲン原子を示し、R5とR6は互いにシスまたはトランス
    の位置にあり、Xは電子吸引性基を示す。)で示される
    ビニル化合物を塩基存在下で反応させ、一般式(3): 【化3】 (一般式(3)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、Xは一般
    式(1)および一般式(2)で定義した基を示す。)で
    示される4-(2-ニトロベンゼン)プロパン化合物を得る
    工程(I)と、一般式(3)で示される4-(2-ニトロベ
    ンゼン)プロパン化合物を超強酸類の存在下で環化反応
    を行い一般式(4): 【化4】 (一般式(4)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6は、一般式
    (1)および一般式(2)で定義した基を示す。)で示
    される5-ニトロ-1-テトラロン類に変換する工程(I
    I)、および一般式(4)で示される5-ニトロ-1-テト
    ラロン類を一般式(5): 【化5】 (一般式(5)中、R1、R2、R3、R4、R5、R6は、一般式
    (1)および一般式(2)で定義した基を示す。)で示
    される1,5-ジアミノナフタレン類に変換する工程(II
    I)からなる1,5-ジアミノナフタレンの製造プロセスに
    おいて、前記工程(II)で使用した超強酸類を環化反
    応後に蒸留回収して該反応に再使用することを特徴とす
    る一般式(5)で示される1,5-ジアミノナフタレン類の
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記工程(II)において使用する超強酸
    類の一部が環化反応の際に分解して生成した酸を、前記
    工程(I)で使用した塩基の中和処理に使用することを
    特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】一般式(2)および一般式(3)中、Xが
    ニトリル基、カルボキシル基、COで表される基
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    方法(ここで、Rは炭素数1〜6のアルキル基、シク
    ロアルキル基、炭素数6〜12の芳香族炭化水素基また
    はベンジル基を示す)。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004050603A1 (ja) * 2002-12-04 2006-03-30 三井化学株式会社 1,5−ジアミノナフタレンの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004050603A1 (ja) * 2002-12-04 2006-03-30 三井化学株式会社 1,5−ジアミノナフタレンの製造方法
EP1568681A4 (en) * 2002-12-04 2007-05-02 Mitsui Chemicals Polyurethanes PROCESS FOR THE PREPARATION OF 1,5-DIAMINONAPHTHALIN
JP4553192B2 (ja) * 2002-12-04 2010-09-29 三井化学株式会社 1,5−ジアミノナフタレンの製造方法

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