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JP2003078151A - 薄膜太陽電池 - Google Patents

薄膜太陽電池

Info

Publication number
JP2003078151A
JP2003078151A JP2001270450A JP2001270450A JP2003078151A JP 2003078151 A JP2003078151 A JP 2003078151A JP 2001270450 A JP2001270450 A JP 2001270450A JP 2001270450 A JP2001270450 A JP 2001270450A JP 2003078151 A JP2003078151 A JP 2003078151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
solar cell
photoelectric conversion
film solar
transparent substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001270450A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Hirokane
順司 広兼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001270450A priority Critical patent/JP2003078151A/ja
Publication of JP2003078151A publication Critical patent/JP2003078151A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/52PV systems with concentrators

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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光特性を有する透明基板を用いて、蛍光が
ランダムに放射されても、このランダムに放射された蛍
光を有効に利用して、発電効率を高くすることができる
薄膜太陽電池を提供すること。 【解決手段】 入射光10は半球状レンズ群11によっ
て第2の反射層8の円形状ピンホール群9に集光され
る。そして、円形状ピンホール群9から蛍光特性を有す
る透明基板1を通り抜けて入射した光と、蛍光特性を有
する透明基板1により放射、散乱されて光電変換に利用
できる波長域の光に変換された光とが、第1の反射層
7、第2の反射層8及び光電変換層5の間で多重反射す
る。従って、光電変換できる波長域の光が光電変換層5
に効率良く照射されて、発電効率が高くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜太陽電池に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に薄膜太陽電池は、図10に示すよ
うに、ガラス等の透光性絶縁基板101上に、導電性の
高いAlやAgからなるくし型の集電電極102と、S
nO、ITO、ZnO等の透明導電膜103とが形成
され、その上に、a−Si:H、または、a−SiG
e:H、または、a−SiC:H、等の非晶質半導体か
らなり、p型不純物ドープ半導体層であるp層104、
真性半導体であるi層105、n型不純物ドープ層であ
るn層106がこの順に積層されて光電変換層107が
形成され、その上に、裏面からの反射光を有効活用する
ための透明導電膜108と反射率が比較的高いAlやA
gからなる裏面電極109が積層された構成である。
【0003】また、発電効率を上げるため、図11に示
すように、タンデム構造薄膜太陽電池が提案されてい
る。タンデム構造薄膜太陽電池は、p層104、i層1
05、n層106からなるバンドギャップの異なる光電
変換層107,107,107が複数層積層された構成
であり、各光電変換層107において異なる波長の光を
光電変換することにより、トータルの開放電圧を高くし
て、発電効率の上昇を実現している。
【0004】さらに、このような薄膜太陽電池の発電効
率をさらに高めることを目的として、図12に示すよう
に、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子110を混入した蛍
光特性を有する透明基板111用いて、光電変換層10
7において、入射光112の光電変換に寄与しない波長
の光を、光電変換に寄与する波長の光113に変換する
検討が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図12に示す蛍光特性
を有する透明基板111を用いた太陽電池において、含
有される蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子110が、入射
光112に含まれる光電変換に寄与する波長の光に対す
る透過性を有していない場合、入射光112に含まれる
光電変換に寄与する波長の光が散乱されて散乱光114
となる。この散乱光114は光電変換層107に到達し
なくて、光電変換に寄与する波長の光115の光量が減
少し、期待される発電効率の向上が実現しないことにな
る。また、含有される蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子1
10により変換される光電変換に寄与する波長の光11
3が放射される方向はランダムであり、光電変換に寄与
する波長の光のおおよそ半分は、光電変換層107と反
対方向に放射されて、発電効率の改善に繋がらないこと
になる。
【0006】図示しないが、粒子状の蛍光材料を用いな
い蛍光ガラスを用いた場合においても、蛍光が放射され
る方向はランダムとなり、同様に、光電変換に寄与する
波長の光のおおよそ半分は、光電変換層と反対方向に放
射され、発電効率の改善に繋がらないことになる。
【0007】このような状況は、図10及び図11のい
ずれの太陽電池においても、ガラス等の透光性絶縁基板
101の代わりに、例えば、図12に示す蛍光特性を有
する透明基板111を用いた場合に発生する。
【0008】そこで、本発明の課題は、蛍光特性を有す
る透明基板を用いて、蛍光がランダムに放射されても、
このランダムの放射された蛍光を有効に利用して、発電
効率を高くすることができる薄膜太陽電池を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の薄膜太陽電池は、蛍光特性を有する透明基
板と、上記透明基板の一方の面側に位置する光電変換層
と、上記透明基板の他方の面に設けられると共に、光透
過孔群を有する反射層と、上記光透過孔群に入射光を集
光する集光レンズ群とを備えることを特徴としている。
【0010】上記構成によれば、入射光は集光レンズ群
によって反射層の光透過孔に集光される。そして、上記
光透過孔から蛍光特性を有する透明基板を通り抜けて入
射した光と、蛍光特性を有する透明基板により放射、散
乱されて光電変換に利用できる波長域の光に変換された
光とが、上記光電変換層と反射層との間で多重反射され
る。従って、上記集光レンズにより入射光が光透過孔へ
効率良く集光される点と、蛍光特性を有する透明基板に
よって光電変換に利用できない波長域の光が光電変換に
利用できる波長域の光に変換される点と、この光電変換
に利用できる波長域の光が光電変換層と反射層との間で
多重反射される点の相乗効果によって、上記光電変換層
に照射される光電変換に寄与する波長域の光の光量が著
しく増大して、発電効率を極めて高くすることができ
る。
【0011】1実施の形態では、上記蛍光特性を有する
透明基板は、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子が分散され
ている透明基板である。
【0012】上記実施の形態では、透明基板に蛍光粒子
または蓄光性蛍光粒子を分散させているので、簡単に、
透明基板に蛍光特性を持たせることができる。特に、蓄
光性蛍光粒子を用いた場合、光のエネルギーを蓄えて、
後に、蛍光を放出するので、光が薄膜太陽電池に照射さ
れていない夜でも、発電を行うことができる。
【0013】1実施の形態では、上記集光レンズが半球
状レンズであり、上記光透過孔が円形状ピンホールであ
り、上記半球状レンズの集光位置が上記反射層に設けら
れた上記円形状ピンホールの中心と略一致するように、
上記半球状レンズ群が上記反射層上に取り付けられてい
る。
【0014】上記実施の形態によれば、上記半球状レン
ズの集光位置が上記反射層の円形状ピンホールの中心と
略一致するように、上記半球状レンズ群が上記反射層上
に取り付けられているので、上記半球状レンズによっ
て、入射光が、効率良く、円形状ピンホールの中心に集
光される。従って、発電効率を高くすることができる。
【0015】1実施の形態では、上記集光レンズがシリ
ンドリカル状レンズであり、上記光透過孔が直線状スリ
ットであり、上記シリンドリカル状レンズの集光位置が
上記反射層に設けられた上記直線状スリットの中心線と
略一致するように、上記シリンドリカル状レンズ群が反
射層上に取り付けられている。
【0016】上記実施の形態によれば、上記シリンドリ
カル状レンズの集光位置が上記反射層の直線状スリット
の中心線と略一致するように、上記シリンドリカル状レ
ンズ群が上記反射層上に取り付けられているので、上記
シリンドリカル状レンズによって、入射光が、効率良
く、直線状スリットの中心線上に集光される。従って、
発電効率を高くすることができる。
【0017】1実施の形態では、上記光電変換層の上記
透明基板側と反対側に、反射層を設けている。
【0018】上記実施の形態によれば、集光レンズ群に
よって集光されて反射層の光透過孔及び透明基板を通っ
た光、及び、蛍光特性を有する透明基板によって光電変
換に利用できる波長域の光に変換された光が、上記透明
基板に設けた上記反射層と、上記光電変換層の上記透明
基板側と反対側の反射層との間で多重反射される。従っ
て、上記光電変換層に照射される光電変換に寄与する波
長域の光の光量が著しく増大して、発電効率を極めて高
くすることができる。
【0019】1実施の形態では、上記集光レンズが紫外
線硬化樹脂により形成されている。
【0020】上記実施の形態では、上記集光レンズが紫
外線硬化樹脂からなるので、2P法(光重合法:Photo
Polymerization)等の簡略な方法で集光レンズ群を一括
形成することが可能となり、薄膜太陽電池の低コスト化
を実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の薄膜
太陽電池を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】図1は、本実施の形態の薄膜太陽電池の断
面概略図を示している。
【0023】本薄膜太陽電池は、蛍光粒子または蓄光性
蛍光粒子2が分散した透明基板1の一方の面に、くし型
の集電電極3、透明導電膜4、光電変換層5、透明導電
膜6、第1の反射層7を順次積層している。また、上記
透明基板1の他方の面には、光透過孔群の一例としての
円形状ピンホール群9を有する第2の反射層8と、この
円形状ピンホール群9に入射光10を集光すべく配列さ
れた集光レンズ群の一例としての半球状レンズ群11を
形成している。
【0024】上記半球状レンズ群11の各半球状レンズ
11の中心は、上記第2の反射層8の円形状ピンホール
群9の円形状ピンホール9の中心と略重なるようにし
て、この半球状レンズ11によって、入射光が、第2の
反射層8の円形状ピンホール9に効率良く集光されるよ
うにしている。
【0025】また、上記半球状レンズ群11は、図2に
示すように、半球状レンズ11,11,11,…を平面
的に最密状態で配置している。すなわち、上記半球状レ
ンズ群11は、横方向に並んだ複数の半球状レンズ11
からなる行は、隣り合う上下の行で、半球状のレンズ1
1の配列ピッチは半ピッチずらせて、各1つの半球状レ
ンズ11の周りに6個の半球状レンズ11が接する最密
状態の配置構造をもっている。こうして、反射領域14
を最小にして、光利用効率を高くして、発電効率を高く
している。
【0026】図1に示す薄膜太陽電池に太陽光等の光が
照射されると、入射光10は半球状レンズ群11によ
り、第2の反射層8上に形成された円形状ピンホール群
9へと集光され、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子2が分
散した透明基板1、透明導電膜4、光電変換層5、透明
導電膜6を順次通過し、第1の反射層7により反射され
る。第1の反射層7により反射された光は、透明導電膜
6を通過し、再度、光電変換層5へと入射して透過す
る。この透過光は、透明導電膜4を通過し、第2の反射
層8により反射され、再度、光電変換層5へと入射す
る。また、光電変換層5において反射された光も、第2
の反射層8により反射され、再度、光電変換層5へ入射
することになる。このように、第1の反射層7、第2の
反射層8及び光電変換層5の間で、円形状ピンホール群
9から入射した光が多重反射することにより、入射光1
0が光電変換層5に効率良く照射されて、光電変換層5
による発電効率を高くすることができる。また、くし型
の集電電極3により反射された光も、同様に、第2の反
射層8により反射されて、再度、光電変換層5へ入射し
て、発電効率を高くすることができる。
【0027】本実施の形態においては、透明基板1に分
散した蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子2が、光電変換に
利用されない波長域の光を、光電変換に利用できる波長
域の光に変換することにより、さらに発電効率を高める
ことができる。
【0028】例えば、非晶質Si半導体からなるpin
接合により光電変換層5を構成した場合、光電変換に利
用される光の波長域(以下、感光波長域と言う。)は、
450〜650nmであり、この感光波長域以外の光は
光電変換に利用されることなく、熱として消費される。
【0029】ここで、図1に示すように、透明基板1に
蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子2を分散させておくと、
上記感光波長域以外の波長の光が、蛍光粒子または蓄光
性蛍光粒子2に吸収されて、蛍光粒子または蓄光性蛍光
粒子2から感光波長域の光が放射されることにより、上
記感光波長域以外の波長の光が、感光波長域の光に変換
されて、発電効率を高めることができる。
【0030】例えば、粒径5〜20μmのYS:
Eu,Mg,Tiの蓄光性蛍光粒子を使用することによ
り、200〜450nmの波長の光を吸収して、625
nmの波長の光を放射させることが可能である。また、
Er3+イオンを含有した酸化フッ化物系結晶化ガラス
を用いることにより、800nm近傍の波長の光を吸収
し、550〜660nmの波長の光を放射させることが
可能である。
【0031】また、これら以外の蛍光材料として、酸化
ストロンチウムと酸化アルミニウムからなる化合物に希
土類元素のユウロピウム(Eu)とジスプロシウム(D
y)を添加したSrAl:Eu,Dyや、Sr
Al1425:Eu,Dyや、CaAl:E
u,Dyや、ZnS:Cu等の蛍光材料を用いることが
可能である。
【0032】従来の薄膜太陽電池においては、図12に
示したように、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子110に
より散乱された散乱光112、及び、蛍光粒子または蓄
光性蛍光粒子110から放射された光113の一部は、
光電変換層107に入射することがなくて、発電効率低
下の原因となっていたが、図1に示す本実施の形態によ
れば、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子2により散乱され
た散乱光12、及び、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子2
から放射された光13は、第2の反射層8により反射さ
れて、光電変換層5に入射する。このようにして、散乱
光12及び放射光13が、第1の反射層7、光電変換層
5、第2の反射層8により多重反射されることにより、
高い発電効率を実現することができる。
【0033】また、本実施の形態の薄膜太陽電池は、図
2に示すように、半球状レンズ群11を透明基板1上に
最密状態となるように配列しているので、入射光10が
反射層8により反射される領域14が最小になって、発
電効率が高くなる。
【0034】もっとも、発電効率は低くなるが、図示し
ない半球状レンズを縦横に規則正しく同じ位相で配列し
て、1つの半球状レンズに4方から4個の半球状レンズ
が接する半球状レンズの平面的配置構造にしても良い。
【0035】
【実施例1】図3から図7に示すプロセスに従って、図
1に示す実施の形態の薄膜太陽電池を作成した。
【0036】まず、図3に示すように、住田光学ガラス
社製の蛍光ガラス(ルミラスG9)からなるガラス基板
1上に、くし型集電電極3を形成した後、膜厚30nm
のSnO透明導電層4を反応性スパッタリングにより
形成した。ここで、ルミラスG9は、200〜400n
mの波長の光を吸収し、540nmの波長の光を放射す
る蛍光ガラスである。
【0037】次に、p型不純物ドープ半導体層であるp
層、真性半導体であるi層、n型不純物ドープ層である
n層がこの順に積層されてなる光電変換層5をSnO
透明導電層4上にプラズマCVD(化学的気相成長)装
置による化学的気相成長法で形成した。各半導体層は、
それぞれ、SiHガス・Hガス・CHガス・B
ガスの混合ガスを用いて気相成長した膜厚15nm
のa−SiC:Hのp層、SiHガス・Hガスの混
合ガスを用いて気相成長した膜厚200nmのa−S
i:Hのi層、SiHガス・Hガス・PHガスの
混合ガスを用いて気相成長した膜厚15nmのa−S
i:Hのn層とした。上記光電変換層5を形成した後、
膜厚30nmのSnO透明導電層6を反応性スパッタ
リングにより形成し、さらに、膜厚100nmのAlか
らなる第1の反射層7をスパッタリングにより形成し
た。ここで、第1の反射層7は、集電電極として兼用さ
れる。
【0038】次に、図4に示すように、第1の反射層7
上に、膜厚20nmのTa保護膜15をスパッタリング
により形成し、蛍光ガラス基板1の他方の面に、膜厚1
00nmのAlからなる第2の反射層8をスパッタリン
グにより形成する。
【0039】次に、図5に示すように、フォトレジスト
マスク(図示せず。)を用いて、希硝酸により、第2の
反射層8のウエットエッチングを行って、第2の反射層
8に円形状ピンホール群9を形成する。形成したピンホ
ール9の直径は、0.5mmであった。
【0040】次に、図6に示すように、半球状レンズ群
に対応した窪み16が形成された透明ガラススタンパ1
7に未硬化状態の紫外線硬化樹脂18を満たし、それぞ
れの半球状レンズ11の集光位置と円形状ピンホール9
の中心位置が一致するように位置合わせした後、図7に
示すように、透明ガラススタンパ17と蛍光ガラス基板
1とを密着させ、透明ガラススタンパ17越しに紫外線
硬化樹脂18に紫外線光19を照射し、紫外線硬化樹脂
18を硬化した後、透明ガラススタンパ17を剥離する
ことにより、半球状レンズ群11を簡単に一括形成す
る。こうして、薄膜太陽電池が完成する。ここで作製し
た実施例1の薄膜太陽電池の半球状レンズ11は、図2
に示すように、集光レンズ群9が最密状態で配列された
ものである。また、半球状レンズ11の直径は10mm
であり、そのレンズ表面は、ピンホール9の中心位置を
中心とした球面状であった。
【0041】比較のため、図12に示す従来の薄膜太陽
電池を比較例1として同様にして作製した。ここで、透
明導電層2による反射防止効果により、従来の薄膜太陽
電池における光電変換効率を最大となるように、SnO
透明導電層の膜厚を100nmとした。
【0042】上記の方法に従って作製した実施例1の薄
膜太陽電池と比較例1の薄膜太陽電池に対して、AM
1.5シミュレーターで100mW/cmの光を照射
し、I−V特性を測定したところ、実施例1の薄膜太陽
電池は、比較例1の薄膜太陽電池に比べて、開放電圧が
25%程度大きく、短絡電流が9%程度大きくなってい
ることが確認された。従って、実施例1の薄膜太陽電池
は、比較例1の薄膜太陽電池に比べて、光電変換効率が
36%程度高くなっていることがわかった。
【0043】
【実施例2】実施例2の薄膜太陽電池は、透明基板とし
て、透明ガラス中に、根本特殊ガラス社製の粒径10μ
mの蓄光性蛍光粒子(G300)を重量比20%で分散
させた蓄光ガラスを用いた。そして、実施例1と同様な
方法により、本実施例2の薄膜太陽電池を作成した。
【0044】また、図12に示す従来の薄膜太陽電池の
構成において、実施例2の蓄光ガラスからなる透明基板
を用いた薄膜太陽電池を比較例2として作製した。
【0045】上記の方法に従って作製した実施例2の薄
膜太陽電池と比較例2の薄膜太陽電池に対して、AM
1.5シミュレーターで100mW/cmの光を照射
し、I−V特性を測定したところ、実施例2の薄膜太陽
電池は、比較例2の薄膜太陽電池に比べて、開放電圧が
55%程度大きく、短絡電流が25%程度大きくなって
いることが確認された。従って、実施例2の薄膜太陽電
池は、比較例2の薄膜太陽電池に比べて、光電変換効率
が94%程度高くなっていることがわかった。
【0046】また、蓄光性蛍光粒子を用いているため、
AM1.5シミュレーターによる光照射を停止した後
も、蓄光性蛍光粒子からの放射光により、光照射時の1
0%程度の発電効率で、発電を継続することができた。
【0047】
【実施例3】図8に、実施例3のタンデム構造の薄膜太
陽電池を示す。
【0048】このタンデム構造の薄膜太陽電池の場合、
図1におけるpin接合からなる光電変換層5が複数層
積層された構成となっており、図8においては、pin
接合からなる第1の光電変換層51、pin接合からな
る第2の光電変換層52、pin接合からなる第3の光
電変換層53の3層が形成されている。このように、3
層の光電変換層51、52、53を積層して、タンデム
構造の光電変換層を形成した場合においても、図1の場
合と同様に、第1の反射層7、第2の反射層8及び光電
変換層51、52、53の間で、ピンホール群9から入
射した光と、蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子2からの散
乱光12と放射光13とが多重反射することにより、入
射光10と散乱光12と放射光13が光電変換層51、
52、53に効率良く照射されて、光電変換層51、5
2、53による発電効率を高くすることができる。ま
た、光電変換層51、52、53が直列結合されること
により、端子間の開放電圧が大きくなって、さらに発電
効率を高くすることができる。また、それぞれの光電変
換層51、52、53のバンドギャップを異ならせて、
それぞれの光電変換層51、52、53において光電変
換のために吸収される光の波長をずらせて、幅広い波長
にわたる光をより効率的に光電変換に利用することがで
き、発電効率を高くすることができる。
【0049】実施例3においては、光電変換層51、5
2、53以外は、第1実施例と同様にして形成した。
【0050】上記光電変換層51、52、53は、それ
ぞれ、SiHガス・Hガス・CHガス・B
ガスの混合ガスを用いて気相成長した膜厚10nmのa
−SiC:Hのp層、SiHガス・Hガスの混合ガ
スを用いて気相成長した膜厚60nmのa−Si:Hの
i層、SiHガス・Hガス・PHガスの混合ガス
を用いて気相成長した膜厚10nmのa−Si:Hのn
層からなるpin構造からなり、プラズマCVDによる
気相成長を繰り返し行うことにより形成した。
【0051】タンデム構造である実施例3の薄膜太陽電
池と、上記実施例1の薄膜太陽電池に対して、AM1.
5シミュレーターで100mW/cmの光を照射し、
I−V特性を測定したところ、実施例3の薄膜太陽電池
は、実施例1の薄膜太陽電池に比べて、開放電圧が68
%程度大きく、短絡電流が19%程度小さくなっている
ことが確認された。すなわち、実施例3の薄膜太陽電池
は、実施例1の薄膜太陽電池に比べて、光電変換効率が
36%程度高くなっていることがわかった。
【0052】実施例3においては、光電変換層51、5
2、53を、それぞれ、同一条件で形成しているが、そ
れぞれの光電変換層の膜厚を最適化し、さらには、それ
ぞれの光電変換層の半導体の種類を変えて、光電変換に
利用する光の波長をずらすことにより、さらに高い光電
変換効率を実現することが可能である。
【0053】
【実施例4】図9に実施例4の薄膜太陽電池の斜視断面
図を示す。図9において、図1の実施例1の薄膜太陽電
池の構成要素と同一構成要素には、同一参照番号を付し
て詳しい説明は省略する。
【0054】図1に示す実施例1においては、集光機能
が、透明基板1上形成された円形状ピンホール群9を有
する第2の反射層8と、円形状ピンホール群9に入射光
10を集光すべく配列された半球状レンズ群11とで構
成されていたが、実施例4の薄膜太陽電池は、集光機能
が、透明基板1上に形成されると共に、平行かつ等間隔
に並んだ複数の直線状スリット20からなる光透過スリ
ット群20を有する第2の反射層21と、上記直線状ス
リット群20のの中心線上に入射光10を集光すべく配
列されたシリンドリカルレンズ群22とで構成されてい
る。
【0055】この場合も、実施例1と同様に、シリンド
リカルレンズ群22によって集光されて、直線状スリッ
ト群20から入射した光と、透明基板1中の蛍光粒子ま
たは蓄光性蛍光粒子2(図1参照)からの散乱光12
(図1参照)と放射光13(図1参照)とが、第1の反
射層7、第2の反射層21、光電変換層5の間で多重反
射することにより、入射光10と散乱光12と放射光1
3が光電変換層5に効率良く照射されて、光電変換層5
による発電効率を高くすることができる。
【0056】この実施例3の薄膜太陽電池は、図3から
図7に示す実施例1のプロセスと同様にして、作製し
た。すなわち、透明基板8上に第2の反射層21を形成
し、この第2の反射層21に、平行かつ等間隔に並んだ
複数の直線状の幅0.5mmの光透過スリット群20を
形成した。そして、上記第2の反射層21の上に、光透
過スリット群20に入射光10を集光すべく配列された
シリンドリカルレンズ群22を形成した。このシリンド
リカルレンズ22の断面形状は、半円形であり、その直
径は10mmであった。
【0057】上記実施例4の薄膜太陽電池と比較例1の
薄膜太陽電池に対して、AM1.5シミュレーターで1
00mW/cmの光を照射し、I−V特性を測定した
ところ、実施例4の薄膜太陽電池は、比較例1の薄膜太
陽電池に比べて、開放電圧が28%程度大きく、短絡電
流が10%程度大きくなっていることが確認された。従
って、実施例4の薄膜太陽電池は、比較例1の薄膜太陽
電池に比べて、光電変換効率が39%程度高くなってい
ることがわかった。
【0058】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の薄膜
太陽電池によれば、集光レンズ群によって反射層の光透
過孔に集光されて、蛍光特性を有する透明基板を通り抜
けて入射した光と、蛍光特性を有する透明基板により放
射、散乱されて光電変換に利用できる波長域の光に変換
された光とが、上記光電変換層と反射層との間で多重反
射される。従って、本発明の薄膜太陽電池によれば、上
記集光レンズによって入射光が光透過孔へ効率良く集光
される点と、蛍光特性を有する透明基板によって光電変
換に利用できない波長域の光が光電変換に利用できる波
長域の光に変換される点と、この光電変換に利用できる
波長域の光が光電変換層と反射層との間で多重反射され
る点との相乗効果によって、上記光電変換層に照射され
る光電変換に寄与する波長域の光の光量が著しく増大し
て、発電効率を極めて高くすることができる。
【0059】1実施の形態では、透明基板に蛍光粒子ま
たは蓄光性蛍光粒子を分散しているので、簡単に、透明
基板に蛍光特性を持たせることができる。特に、蓄光性
蛍光粒子を用いた場合、光のエネルギーを蓄えて、後
に、蛍光を放出するので、光が薄膜太陽電池に照射され
ていない夜でも、発電を行うことができる。
【0060】1実施の形態では、半球状レンズの集光位
置が反射層の円形状ピンホールの中心と略一致するよう
に、半球状レンズ群が上記反射層上に取り付けられてい
るので、上記半球状のレンズによって、入射光を、効率
良く、円形状ピンホールの中心に集光して、発電効率を
高くすることができる。
【0061】1実施の形態では、シリンドリカル状レン
ズの集光位置が反射層の直線状スリットの中心線と略一
致するように、上記シリンドリカル状レンズ群が上記反
射層上に取り付けられているので、上記シリンドリカル
状レンズによって、入射光を、効率良く、直線状スリッ
トの中心線上に集光して、発電効率を高くすることがで
きる。
【0062】1実施の形態では、集光レンズ群によって
集光されて反射層の光透過孔を通って透明基板を通り抜
けた光と、蛍光特性を有する透明基板によって光電変換
に利用できる波長域の光に変換された光とが、上記透明
基板に設けた上記反射層と、上記光電変換層の透明基板
側と反対側の反射層との間で多重反射されるので、上記
光電変換層に照射される光電変換に寄与する波長域の光
の光量が著しく増大して、発電効率を極めて高くするこ
とができる。
【0063】1実施の形態では、集光レンズが紫外線硬
化樹脂からなるので、2P法(光重合法:Photo Polyme
rization)等の簡略な方法で集光レンズ群を一括形成す
ることが可能となり、薄膜太陽電池の低コスト化を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薄膜太陽電池の断面図である。
【図2】 本発明の薄膜太陽電池の平面図である。
【図3】 本発明の薄膜太陽電池の作製方法を説明する
断面図である。
【図4】 本発明の薄膜太陽電池の作製方法を説明する
断面図である。
【図5】 本発明の薄膜太陽電池の作製方法を説明する
断面図である。
【図6】 本発明の薄膜太陽電池の作製方法を説明する
断面図である。
【図7】 本発明の薄膜太陽電池の作製方法を説明する
断面図である。
【図8】 本発明の薄膜太陽電池の断面図である。
【図9】 本発明の薄膜太陽電池の断面斜視図である。
【図10】 従来の薄膜太陽電池の断面図である。
【図11】 従来の薄膜太陽電池の断面図である。
【図12】 従来の薄膜太陽電池の断面図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 蛍光粒子または蓄光性蛍光粒子 3 くし型集電電極 4 透明導電膜 5 光電変換層 6 透明導電膜 7 第1の反射層 8 第2の反射層 9 光透過孔 10 入射光 11 集光レンズ群 12 散乱光 13 放射光

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光特性を有する透明基板と、 上記透明基板の一方の面側に位置する光電変換層と、 上記透明基板の他方の面に設けられると共に、光透過孔
    群を有する反射層と、 上記光透過孔群に入射光を集光する集光レンズ群とを備
    えることを特徴とする薄膜太陽電池。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の薄膜太陽電池におい
    て、 上記蛍光特性を有する透明基板は、蛍光粒子または蓄光
    性蛍光粒子が分散されている透明基板であることを特徴
    とする薄膜太陽電池。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の薄膜太陽電池
    において、 上記集光レンズが半球状レンズであり、上記光透過孔が
    円形状ピンホールであり、 上記半球状レンズの集光位置が上記反射層に設けられた
    上記円形状ピンホールの中心と略一致するように、上記
    半球状レンズ群が上記反射層上に取り付けられているこ
    とを特徴とする薄膜太陽電池。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の薄膜太陽電池
    において、 上記集光レンズがシリンドリカル状レンズであり、上記
    光透過孔が直線状スリットであり、 上記シリンドリカル状レンズの集光位置が上記反射層に
    設けられた上記直線状スリットの中心線と略一致するよ
    うに、上記シリンドリカル状レンズ群が反射層上に取り
    付けられていることを特徴とする薄膜太陽電池。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    薄膜太陽電池において、 上記光電変換層の上記透明基板側と反対側に、反射層を
    設けたことを特徴とする薄膜太陽電池。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    薄膜太陽電池において、 上記集光レンズが紫外線硬化樹脂により形成されている
    ことを特徴とする薄膜太陽電池。
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