JP2003056963A - 環境サービスシステム及び環境サービス事業 - Google Patents
環境サービスシステム及び環境サービス事業Info
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- Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 地球温暖化の抑制に寄与し得る環境設備を導
入し易くする。 【解決手段】 環境サービス事業者は、顧客との間で定
めた空間(対象空間)を外気温度以上に加熱する手段と
前記対象空間を外気温度以下に冷却する手段の少なくと
も一方の環境設備を設計し、対象空間の温度を含む環境
の質を顧客と取り決めた範囲に維持することを保証する
ことにより、ユーザは、イニシャルコストとランニング
コストを総合的に評価したトータルコストが実質的に保
証されるので、リスクを回避して環境設備を導入し易く
なる。
入し易くする。 【解決手段】 環境サービス事業者は、顧客との間で定
めた空間(対象空間)を外気温度以上に加熱する手段と
前記対象空間を外気温度以下に冷却する手段の少なくと
も一方の環境設備を設計し、対象空間の温度を含む環境
の質を顧客と取り決めた範囲に維持することを保証する
ことにより、ユーザは、イニシャルコストとランニング
コストを総合的に評価したトータルコストが実質的に保
証されるので、リスクを回避して環境設備を導入し易く
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境サービスシス
テム係り、具体的には、食品の保存環境、人の居住環
境、その他物品の設置環境を、所望の温度、湿度、清浄
度等の快適な環境に保持する環境技術に関する。
テム係り、具体的には、食品の保存環境、人の居住環
境、その他物品の設置環境を、所望の温度、湿度、清浄
度等の快適な環境に保持する環境技術に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィス、店舗、住居、等の人の居住空
間は、空調設備などにより所望の温度、湿度、清浄度の
環境に調整されている。また、食品を冷蔵又は冷凍して
流通過程におくものが増し、冷蔵ショーケースや冷凍シ
ョーケース等に収納して保存し、販売することが行われ
ている。さらに、電子機器、医薬品などの物品によって
は、所定の温度、湿度、清浄度等の環境において製造、
使用等することが要求される。
間は、空調設備などにより所望の温度、湿度、清浄度の
環境に調整されている。また、食品を冷蔵又は冷凍して
流通過程におくものが増し、冷蔵ショーケースや冷凍シ
ョーケース等に収納して保存し、販売することが行われ
ている。さらに、電子機器、医薬品などの物品によって
は、所定の温度、湿度、清浄度等の環境において製造、
使用等することが要求される。
【0003】このような所望の環境(以下環境の質とい
う。)を実現するために、冷暖房機能を備えた空調設
備、冷凍設備、冷蔵設備、フィルタなどの除じん設備、
オゾンなどを用いた脱臭設備などの環境設備が設けられ
ている。これらの環境設備は、一般に、オフィスビルや
店舗などの建築業者がゼネラルコントラクターとなり、
ユーザであるクライアント(顧客)の要望を考慮して仕
様及びメーカが決定される。この場合は、環境設備メー
カは、据付け指導及び試運転を完了すると、故障等の対
応を除いては、クライアントとの関係が終了する販売形
態となっている。
う。)を実現するために、冷暖房機能を備えた空調設
備、冷凍設備、冷蔵設備、フィルタなどの除じん設備、
オゾンなどを用いた脱臭設備などの環境設備が設けられ
ている。これらの環境設備は、一般に、オフィスビルや
店舗などの建築業者がゼネラルコントラクターとなり、
ユーザであるクライアント(顧客)の要望を考慮して仕
様及びメーカが決定される。この場合は、環境設備メー
カは、据付け指導及び試運転を完了すると、故障等の対
応を除いては、クライアントとの関係が終了する販売形
態となっている。
【0004】このような販売形態によると、環境設備の
仕様を決める判断基準は、イニシャルコスト(設備投資
費)に依存し勝ちになり、設置後のランニングコスト
(電力料金などの運転費)が軽視される傾向がある。そ
の結果、例えば、冷媒の圧縮機として定速型が選定され
ると、定速型圧縮機の外気温度の変化に対して基本的に
オン・オフにより冷凍能力等の制御を行なうことから、
エネルギ効率の向上に限界があり、ランニングコスト
(電力料金)が高くなり勝ちである。これに対して、イ
ンバータを用いた可変速型の圧縮機を選定した場合、イ
ニシャルコストは高くなるが、定速型に比べればエネル
ギ効率が高いのでランニングコストを低くでき、長期の
使用によってイニシャルコストの差額を回収することも
可能である。
仕様を決める判断基準は、イニシャルコスト(設備投資
費)に依存し勝ちになり、設置後のランニングコスト
(電力料金などの運転費)が軽視される傾向がある。そ
の結果、例えば、冷媒の圧縮機として定速型が選定され
ると、定速型圧縮機の外気温度の変化に対して基本的に
オン・オフにより冷凍能力等の制御を行なうことから、
エネルギ効率の向上に限界があり、ランニングコスト
(電力料金)が高くなり勝ちである。これに対して、イ
ンバータを用いた可変速型の圧縮機を選定した場合、イ
ニシャルコストは高くなるが、定速型に比べればエネル
ギ効率が高いのでランニングコストを低くでき、長期の
使用によってイニシャルコストの差額を回収することも
可能である。
【0005】一方、空調設備、冷凍設備、冷蔵設備など
を構成する冷凍サイクル又はヒートポンプサイクルは、
熱交換器や冷媒の作動状態によってエネルギ効率が大き
く影響を受ける。例えば、空気と冷媒の熱交換器は長期
の使用で伝熱管の空気側が汚れると熱交換効率が著しく
低下する。したがって、熱交換器を定期的に洗浄すると
熱交換効率を高く保持できる。また、冷媒の圧力等の作
動状態を適切に制御することによって、冷凍サイクル又
はヒートポンプサイクルのエネルギ効率を向上できる。
そこで、空調設備、冷凍設備、冷蔵設備などの遠隔監視
保守システムを構築し、それらの環境設備の保守管理を
自社又は関連のサービス会社に委ねるように、ユーザに
提案することが行なわれている。
を構成する冷凍サイクル又はヒートポンプサイクルは、
熱交換器や冷媒の作動状態によってエネルギ効率が大き
く影響を受ける。例えば、空気と冷媒の熱交換器は長期
の使用で伝熱管の空気側が汚れると熱交換効率が著しく
低下する。したがって、熱交換器を定期的に洗浄すると
熱交換効率を高く保持できる。また、冷媒の圧力等の作
動状態を適切に制御することによって、冷凍サイクル又
はヒートポンプサイクルのエネルギ効率を向上できる。
そこで、空調設備、冷凍設備、冷蔵設備などの遠隔監視
保守システムを構築し、それらの環境設備の保守管理を
自社又は関連のサービス会社に委ねるように、ユーザに
提案することが行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、地球温暖化
を改善する取り組みが国際的に進められ、例えば、省エ
ネルギ対策を実施することが要請されている。このよう
な背景の下に、省エネルギ機器や省エネルギ設備の研究
開発、運転方法や管理方法による省エネルギ対策の研究
開発が進められている。
を改善する取り組みが国際的に進められ、例えば、省エ
ネルギ対策を実施することが要請されている。このよう
な背景の下に、省エネルギ機器や省エネルギ設備の研究
開発、運転方法や管理方法による省エネルギ対策の研究
開発が進められている。
【0007】一方、クライアントであるユーザは、省エ
ネルギ対策を施すためのイニシャルコストを、省エネル
ギにより削減できるランニングコストによって回収でき
ることが確実であれば、省エネルギ対策を強力に推進す
ることになる。
ネルギ対策を施すためのイニシャルコストを、省エネル
ギにより削減できるランニングコストによって回収でき
ることが確実であれば、省エネルギ対策を強力に推進す
ることになる。
【0008】しかしながら、従来の環境設備の販売形態
によれば、イニシャルコストとランニングコストを総合
的に評価して設備仕様を選択することが合理的であって
も、トータルコストを確実に低減できる保証がない限り
採用されにくい。
によれば、イニシャルコストとランニングコストを総合
的に評価して設備仕様を選択することが合理的であって
も、トータルコストを確実に低減できる保証がない限り
採用されにくい。
【0009】また、環境設備を定期的に点検、保守等す
ればエネルギ効率を高く維持してランニングコストを低
減できることが理解できても、その保証がない限り環境
設備の保守管理を環境サービス会社等に委ねるまでには
至らない。
ればエネルギ効率を高く維持してランニングコストを低
減できることが理解できても、その保証がない限り環境
設備の保守管理を環境サービス会社等に委ねるまでには
至らない。
【0010】本発明は、従来の環境設備に係る販売形態
及び保守管理の実状に鑑み、省エネルギ等に寄与し得る
環境設備を導入し易くすることを課題とする。
及び保守管理の実状に鑑み、省エネルギ等に寄与し得る
環境設備を導入し易くすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のような環
境サービス事業を創設することにより、上記課題を解決
することを特徴とする。
境サービス事業を創設することにより、上記課題を解決
することを特徴とする。
【0012】環境サービス事業者は、顧客との間で定め
た空間(対象空間)を外気温度以上に加熱する手段と前
記対象空間を外気温度以下に冷却する手段の少なくとも
一方の環境設備を設計し、前記対象空間の温度を含む環
境の質を顧客と取り決めた範囲に維持することを保証す
ることを特徴とする。これにより、ユーザは、イニシャ
ルコストとランニングコストを総合的に評価したトータ
ルコストが実質的に保証されるので、リスクを回避して
省エネルギ等を満たす環境設備を導入し易くなる。その
結果、地球温暖化の抑制に寄与し得る。
た空間(対象空間)を外気温度以上に加熱する手段と前
記対象空間を外気温度以下に冷却する手段の少なくとも
一方の環境設備を設計し、前記対象空間の温度を含む環
境の質を顧客と取り決めた範囲に維持することを保証す
ることを特徴とする。これにより、ユーザは、イニシャ
ルコストとランニングコストを総合的に評価したトータ
ルコストが実質的に保証されるので、リスクを回避して
省エネルギ等を満たす環境設備を導入し易くなる。その
結果、地球温暖化の抑制に寄与し得る。
【0013】この場合において、環境サービス事業者
は、保証の対価として環境設備の省エネルギ効果によっ
て得られるランニングコストの一部を受けることが好ま
しい。この場合、対価の額によっては、環境サービス事
業者は、前記対象空間の環境の質の計測データと前記環
境設備の作動状態データを収集し、前記環境の質を顧客
と取り決めた範囲に維持するのに必要な保守管理を対価
の範囲内で行なうことが好ましい。つまり、環境の質を
維持するためのランニングコストは、環境設備の管理
(監視・点検・保守・修理)などによって大きく変動す
るから、その保証をするためには、点検、保守が欠かせ
ない。なお、管理を環境サービス事業者が請け負うこと
によって、ユーザは管理にかかる人件費などを節約でき
る。
は、保証の対価として環境設備の省エネルギ効果によっ
て得られるランニングコストの一部を受けることが好ま
しい。この場合、対価の額によっては、環境サービス事
業者は、前記対象空間の環境の質の計測データと前記環
境設備の作動状態データを収集し、前記環境の質を顧客
と取り決めた範囲に維持するのに必要な保守管理を対価
の範囲内で行なうことが好ましい。つまり、環境の質を
維持するためのランニングコストは、環境設備の管理
(監視・点検・保守・修理)などによって大きく変動す
るから、その保証をするためには、点検、保守が欠かせ
ない。なお、管理を環境サービス事業者が請け負うこと
によって、ユーザは管理にかかる人件費などを節約でき
る。
【0014】具体的には、上記の環境サービス事業は、
顧客との間で定めた空間を外気温度以上に加熱する手段
と外気温度以下に冷却する手段の少なくとも一方を備
え、前記空間の温度を含む環境の質を顧客と取り決めた
範囲に維持し、その維持する環境の質に応じて対価を得
る環境サービスシステムを構成することにより、実現で
きる。
顧客との間で定めた空間を外気温度以上に加熱する手段
と外気温度以下に冷却する手段の少なくとも一方を備
え、前記空間の温度を含む環境の質を顧客と取り決めた
範囲に維持し、その維持する環境の質に応じて対価を得
る環境サービスシステムを構成することにより、実現で
きる。
【0015】この場合において、前記空間の温度を含む
環境の質を監視する手段と、該監視手段の監視情報と前
記空間の環境の質の設定値とに基づいて、前記加熱手段
又は前記冷却手段を制御して前記空間の環境の質を調整
する制御手段と、前記監視手段の監視情報に基づいて前
記空間の環境の質が顧客と取り決めた範囲に維持されて
いるか否かを判断し、その維持する環境の質に応じて対
価を計算する手段とを備えることができる。
環境の質を監視する手段と、該監視手段の監視情報と前
記空間の環境の質の設定値とに基づいて、前記加熱手段
又は前記冷却手段を制御して前記空間の環境の質を調整
する制御手段と、前記監視手段の監視情報に基づいて前
記空間の環境の質が顧客と取り決めた範囲に維持されて
いるか否かを判断し、その維持する環境の質に応じて対
価を計算する手段とを備えることができる。
【0016】また、前記制御手段は、前記環境の質の設
定値が顧客と取り決めた範囲外に設定された場合、設定
されてから一定期間の後、前記環境の質の設定値を顧客
と取り決めた範囲内に戻すようにすることができる。
定値が顧客と取り決めた範囲外に設定された場合、設定
されてから一定期間の後、前記環境の質の設定値を顧客
と取り決めた範囲内に戻すようにすることができる。
【0017】また、前記対価の計算手段は、環境サービ
ス事業者の管理下に設置され、前記監視手段と通信網を
介して通信可能に接続されてなるものとする。
ス事業者の管理下に設置され、前記監視手段と通信網を
介して通信可能に接続されてなるものとする。
【0018】さらに、前記監視手段と前記加熱手段と前
記冷却手段の少なくとも1つは、前記環境の質及び前記
加熱手段と前記冷却手段の稼動状態のデータを収集し、
通信網を介して環境サービス事業者の情報管理手段に送
信する通信手段を備えてなるものとする。
記冷却手段の少なくとも1つは、前記環境の質及び前記
加熱手段と前記冷却手段の稼動状態のデータを収集し、
通信網を介して環境サービス事業者の情報管理手段に送
信する通信手段を備えてなるものとする。
【0019】また、前記情報管理手段は、前記環境の質
及び前記加熱手段と前記冷却手段の稼動状態の前記収集
されたデータと診断データとを対比して、前記加熱手段
と前記冷却手段の診断をする機能を備えてなるものとす
る。
及び前記加熱手段と前記冷却手段の稼動状態の前記収集
されたデータと診断データとを対比して、前記加熱手段
と前記冷却手段の診断をする機能を備えてなるものとす
る。
【0020】上記の環境サービスシステムに代えて、発
電手段と、対象空間を加熱する手段と冷却する手段の少
なくとも一方と、前記対象空間の温度を含む環境の質を
顧客と取り決めた範囲に維持し、その維持する環境の質
と前記発電手段からの電力供給量に応じて対価を得るも
のとすることができる。この場合、前記加熱手段と前記
冷却手段は、エネルギー源として前記発電手段の廃熱を
利用することが好ましい。
電手段と、対象空間を加熱する手段と冷却する手段の少
なくとも一方と、前記対象空間の温度を含む環境の質を
顧客と取り決めた範囲に維持し、その維持する環境の質
と前記発電手段からの電力供給量に応じて対価を得るも
のとすることができる。この場合、前記加熱手段と前記
冷却手段は、エネルギー源として前記発電手段の廃熱を
利用することが好ましい。
【0021】ここで、前記対価は、次のように契約等で
定めることができる。 (1)空間の契約温度とエネルギ消費量の実績に応じて
決める。 (2)空間の契約温度により基本料金を決定し、顧客が
随時設定する設定値と契約値との差異に応じて増額又は
減額する。 (3)前記空間の大きさと、前記空間の契約温度の範囲
とに関連させて決定する。 (4)前記空間の環境の質を維持するのに要したエネル
ギ料金(例えば、年間の電力料金)に基づいて決定す
る。 (5)前記空間の温度の設定値が顧客と取り決めた範囲
外に設定された場合、当該設定値と契約値との差異に応
じて増額又は減額する。
定めることができる。 (1)空間の契約温度とエネルギ消費量の実績に応じて
決める。 (2)空間の契約温度により基本料金を決定し、顧客が
随時設定する設定値と契約値との差異に応じて増額又は
減額する。 (3)前記空間の大きさと、前記空間の契約温度の範囲
とに関連させて決定する。 (4)前記空間の環境の質を維持するのに要したエネル
ギ料金(例えば、年間の電力料金)に基づいて決定す
る。 (5)前記空間の温度の設定値が顧客と取り決めた範囲
外に設定された場合、当該設定値と契約値との差異に応
じて増額又は減額する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る環境サービス
事業の実施の形態について説明する。図1に、環境サー
ビス事業に係る業務フローの一実施形態を示す。 (ステップS11)環境サービスの業務は、クライアン
トの依頼に応じ、現状の既存設備等について省エネルギ
等に関する診断から開始する。特に、既存設備を新たな
設備に置きかえる場合は、既存環境設備のエネルギ消費
量等の調査を行なって過去データとして集積する。ここ
で、環境設備のエネルギ消費量は、稼動時間又は稼動
率、天候(気温、湿度)、季節、昼夜、等により変動す
るから、それらの属性データを付し、できるだけ長期間
に渡ってエネルギ消費量に関する過去データを収集す
る。この過去データは、環境の質と、その環境の質に対
応する省エネルギ効果を算定する際の基準になる。 (ステップS12)次に、省エネルギ対策を中心とし
て、新たな環境設備の計画を立案する。計画の初めに、
環境設備の設置スペース、投資額、契約電力、償却年
数、将来の増設計画などの基本条件を設定する。また、
環境設備においては、居住空間、食品の保存空間など、
対象とする空間の環境の質(例えば温度、湿度、清浄度
など)を設定する。
事業の実施の形態について説明する。図1に、環境サー
ビス事業に係る業務フローの一実施形態を示す。 (ステップS11)環境サービスの業務は、クライアン
トの依頼に応じ、現状の既存設備等について省エネルギ
等に関する診断から開始する。特に、既存設備を新たな
設備に置きかえる場合は、既存環境設備のエネルギ消費
量等の調査を行なって過去データとして集積する。ここ
で、環境設備のエネルギ消費量は、稼動時間又は稼動
率、天候(気温、湿度)、季節、昼夜、等により変動す
るから、それらの属性データを付し、できるだけ長期間
に渡ってエネルギ消費量に関する過去データを収集す
る。この過去データは、環境の質と、その環境の質に対
応する省エネルギ効果を算定する際の基準になる。 (ステップS12)次に、省エネルギ対策を中心とし
て、新たな環境設備の計画を立案する。計画の初めに、
環境設備の設置スペース、投資額、契約電力、償却年
数、将来の増設計画などの基本条件を設定する。また、
環境設備においては、居住空間、食品の保存空間など、
対象とする空間の環境の質(例えば温度、湿度、清浄度
など)を設定する。
【0023】また、省エネルギ対策としては、省エネル
ギ機器の採用、省エネルギ設備の付設、省エネルギ効果
を高める保守管理、設備運用等について提案する。例え
ば、既存の空調設備や冷凍設備の冷媒圧縮機の駆動モー
タが定速モータの場合は、これインバータ制御に変え、
冷凍負荷の変化に合わせてモータ回転数を制御すること
により省エネルギを図る。
ギ機器の採用、省エネルギ設備の付設、省エネルギ効果
を高める保守管理、設備運用等について提案する。例え
ば、既存の空調設備や冷凍設備の冷媒圧縮機の駆動モー
タが定速モータの場合は、これインバータ制御に変え、
冷凍負荷の変化に合わせてモータ回転数を制御すること
により省エネルギを図る。
【0024】また、ステップS11で作成した過去デー
タに基づいて、例えば、既存設備の1日の電力消費量や
熱エネルギ消費量のパターンを調べ、昼間に対して夜間
の電力消費量が非常に少ない場合は、氷蓄熱システム、
蓄熱装置などを用いて夜間にエネルギを貯蔵しておき、
昼間にそれらを放出させて、昼夜電力の平準化を図って
電力費用を削減する。さらに、複合発電装置(コ−ジェ
ネレータ)のように、油又はガスなどの燃料を燃やして
電力と熱とを発生させる省エネルギ設備の導入も検討す
る。
タに基づいて、例えば、既存設備の1日の電力消費量や
熱エネルギ消費量のパターンを調べ、昼間に対して夜間
の電力消費量が非常に少ない場合は、氷蓄熱システム、
蓄熱装置などを用いて夜間にエネルギを貯蔵しておき、
昼間にそれらを放出させて、昼夜電力の平準化を図って
電力費用を削減する。さらに、複合発電装置(コ−ジェ
ネレータ)のように、油又はガスなどの燃料を燃やして
電力と熱とを発生させる省エネルギ設備の導入も検討す
る。
【0025】このようにして、具体的な省エネルギ対策
を計画した後、その省エネルギ対策を施した場合のエネ
ルギ消費量の削減効果を試算する。 (ステップS13)ここで、計画についての妥当性を評
価する。この評価は、環境設備を新らたに設置する場合
も、既存の設備を新設に置き換える場合も、計画した環
境設備のイニシャルコストとランニングコストとの合
計、つまりトータルコストで経済評価を実施する。イニ
シャルコストは、環境設備の設備費用であり、ランニン
グコストは環境設備に課せられる租税等、電力料金など
の運転費用、保守点検費用、その他人件費などが該当す
る。特に、省エネルギ等によるランニングコストの低減
効果について評価する。環境設備のエネルギ費用は、天
候及び設備の稼動率に大きく左右されるから、これらの
事項を考慮して、電力料金や他のエネルギ費用を算出す
る。なお、新設の場合は、比較対象の環境設備のエネル
ギ消費量を設備機器の特性データに基づいて計算したデ
ータにより行なう。
を計画した後、その省エネルギ対策を施した場合のエネ
ルギ消費量の削減効果を試算する。 (ステップS13)ここで、計画についての妥当性を評
価する。この評価は、環境設備を新らたに設置する場合
も、既存の設備を新設に置き換える場合も、計画した環
境設備のイニシャルコストとランニングコストとの合
計、つまりトータルコストで経済評価を実施する。イニ
シャルコストは、環境設備の設備費用であり、ランニン
グコストは環境設備に課せられる租税等、電力料金など
の運転費用、保守点検費用、その他人件費などが該当す
る。特に、省エネルギ等によるランニングコストの低減
効果について評価する。環境設備のエネルギ費用は、天
候及び設備の稼動率に大きく左右されるから、これらの
事項を考慮して、電力料金や他のエネルギ費用を算出す
る。なお、新設の場合は、比較対象の環境設備のエネル
ギ消費量を設備機器の特性データに基づいて計算したデ
ータにより行なう。
【0026】そして、例えば、環境設備を新設するのに
必要な初期投資、租税、人件費等の諸経費を、省エネル
ギ効果によるランニングコストの削減額によって回収で
きる年数を試算することにより評価する。なお、環境設
備のイニシャルコストについては、ユーザが一括支払う
場合も、環境サービス事業者がリース又は貸与する場合
も、単年度の償却費に換算すれば同等になる。
必要な初期投資、租税、人件費等の諸経費を、省エネル
ギ効果によるランニングコストの削減額によって回収で
きる年数を試算することにより評価する。なお、環境設
備のイニシャルコストについては、ユーザが一括支払う
場合も、環境サービス事業者がリース又は貸与する場合
も、単年度の償却費に換算すれば同等になる。
【0027】このようにして、計画した環境設備にかか
るトータルコストと、既設設備にかかるトータルコスト
とを比較し、例えば、何年で償却できるか否かなどによ
り評価する。 (ステップS14)計画の妥当性が欠ける場合は計画を
中止するか、ステップS12に戻って条件変更して再度
計画を練り直す。妥当性がある場合は、以下のステップ
に進む。 (ステップS15)計画が妥当と評価された場合は、ク
ライアントと環境サービス事業者は、環境の質を保証す
ることを基本として、次に述べるように、契約条件を設
定する。
るトータルコストと、既設設備にかかるトータルコスト
とを比較し、例えば、何年で償却できるか否かなどによ
り評価する。 (ステップS14)計画の妥当性が欠ける場合は計画を
中止するか、ステップS12に戻って条件変更して再度
計画を練り直す。妥当性がある場合は、以下のステップ
に進む。 (ステップS15)計画が妥当と評価された場合は、ク
ライアントと環境サービス事業者は、環境の質を保証す
ることを基本として、次に述べるように、契約条件を設
定する。
【0028】まず、一例として、図2の概念図に示すよ
うな契約形態を採用する。同図に示すように、クライア
ント1の施設内に設置する環境設備2は、環境サービス
事業者3の資産とし、クライアント1に貸与する形態を
とることができる。この場合、環境設備2の設置費用
(イニシャルコスト)は、環境サービス事業者3が負担
する形態となる。したがって、環境サービス事業者2
は、必要に応じ、ファイナンス機関4から投資費用の融
資を受けるか、又はリース契約を結ぶ一方で、クライア
ント1からリース料等(融資返済額+租税、他)に見合
う額の支払いを受ける必要がある。
うな契約形態を採用する。同図に示すように、クライア
ント1の施設内に設置する環境設備2は、環境サービス
事業者3の資産とし、クライアント1に貸与する形態を
とることができる。この場合、環境設備2の設置費用
(イニシャルコスト)は、環境サービス事業者3が負担
する形態となる。したがって、環境サービス事業者2
は、必要に応じ、ファイナンス機関4から投資費用の融
資を受けるか、又はリース契約を結ぶ一方で、クライア
ント1からリース料等(融資返済額+租税、他)に見合
う額の支払いを受ける必要がある。
【0029】本実施形態では、環境サービス事業者2
は、上記のリース料等に見合う額を基礎とし、環境の質
に応じた報酬を加えた対価の支払いを受けることを特徴
とする。すなわち、イニシャルコストが割高であって
も、省エネルギ効果によりランニングコストを低減でき
れば、トータルコストが下がり、単年度の総経費を下げ
ることができる。この総経費の削減分は、従来の契約形
態(いわゆる、売り切り)では、クライアント1に全て
還元されるものである。これに対し、本実施形態では、
環境サービス事業者3が環境設備に係るトータルコスト
を実質的に保証ことにより、クライアント1が省エネル
ギ型の環境設備を導入し易くするため、成功報酬的な概
念の対価を契約で定めることを特徴とする。つまり、環
境サービス事業は、究極的に環境の質をサービスの対象
とするものであるから、環境の質が満たされ、かつ単年
度の総経費が一定範囲内であれば、クライアントは満足
する。
は、上記のリース料等に見合う額を基礎とし、環境の質
に応じた報酬を加えた対価の支払いを受けることを特徴
とする。すなわち、イニシャルコストが割高であって
も、省エネルギ効果によりランニングコストを低減でき
れば、トータルコストが下がり、単年度の総経費を下げ
ることができる。この総経費の削減分は、従来の契約形
態(いわゆる、売り切り)では、クライアント1に全て
還元されるものである。これに対し、本実施形態では、
環境サービス事業者3が環境設備に係るトータルコスト
を実質的に保証ことにより、クライアント1が省エネル
ギ型の環境設備を導入し易くするため、成功報酬的な概
念の対価を契約で定めることを特徴とする。つまり、環
境サービス事業は、究極的に環境の質をサービスの対象
とするものであるから、環境の質が満たされ、かつ単年
度の総経費が一定範囲内であれば、クライアントは満足
する。
【0030】そこで、省エネルギ効果による総経費の削
減分を、クライアント1と環境サービス事業者3とによ
り一定の割合で分配し、これによって環境の質の保証を
可能にしたのである。具体的には、契約で定めた環境の
質についての条件を満たすことを前提に、対象とする空
間の環境の質に応じて、対価の額を定める。この対価を
収入として、環境サービス事業者3は事業を運営する。
例えば、対価をファイナンス機関4から受けた融資の返
済又はリース料金に当てる一方、省エネルギ設備の保守
管理(検証、保守、改善)に充当する。
減分を、クライアント1と環境サービス事業者3とによ
り一定の割合で分配し、これによって環境の質の保証を
可能にしたのである。具体的には、契約で定めた環境の
質についての条件を満たすことを前提に、対象とする空
間の環境の質に応じて、対価の額を定める。この対価を
収入として、環境サービス事業者3は事業を運営する。
例えば、対価をファイナンス機関4から受けた融資の返
済又はリース料金に当てる一方、省エネルギ設備の保守
管理(検証、保守、改善)に充当する。
【0031】なお、対価は、環境の質を基準に定める
が、省エネルギ効果に影響を及ぼす環境設備の稼動時間
又は稼動率等の他の変動要因を考慮することができる。 (ステップS16)ステップ15における契約条件によ
って両者が合意した場合、環境設備を置換え又は新設す
る設備工事及び保守管理について契約を結ぶ。 (ステップS17)環境サービス事業者又は関連機関
は、契約に基づいて省エネルギ対策を含めて環境設備の
詳細設計を行なうとともに、工事を実施する。 (ステップS18)環境サービス事業者3は、新規な環
境設備の施工後、環境設備の運転状態を監視し、契約で
定めた対象空間の環境の質に関する温度、湿度、等のデ
ータを周期的(例えば、15分〜1時間ごと)に計測し
て記録する。
が、省エネルギ効果に影響を及ぼす環境設備の稼動時間
又は稼動率等の他の変動要因を考慮することができる。 (ステップS16)ステップ15における契約条件によ
って両者が合意した場合、環境設備を置換え又は新設す
る設備工事及び保守管理について契約を結ぶ。 (ステップS17)環境サービス事業者又は関連機関
は、契約に基づいて省エネルギ対策を含めて環境設備の
詳細設計を行なうとともに、工事を実施する。 (ステップS18)環境サービス事業者3は、新規な環
境設備の施工後、環境設備の運転状態を監視し、契約で
定めた対象空間の環境の質に関する温度、湿度、等のデ
ータを周期的(例えば、15分〜1時間ごと)に計測し
て記録する。
【0032】また、エネルギ消費量等の運転データの収
集、故障の有無、保守の実施、さらに修理・改善などの
保守管理業務を行なう。例えば、エネルギ消費量又はエ
ネルギ消費量の算出に必要な電圧、電流、燃料の流量、
冷媒等の流体の流量、温度、等を周期的に計測し、計測
データとして記録する。このとき、外気の気温、湿度な
どの属性データを合わせて計測し、エネルギ消費量等の
計測データに付して記録する。そして、同一又は略一致
する属性データにおける計測データとデータベースに格
納しておいた過去データとを比較して、エネルギ削減量
を算出する。同一又は略一致するデータがないときは、
内挿法又は外挿法により近似する。算出したエネルギ削
減量と、契約で定めたエネルギ単価に基づいて、エネル
ギ費用の削減額を演算する。 (ステップS19)記録した環境の質が契約で定めた保
証値を満たしているか否か判断する。また、ステップS
18で算出した削減額が、環境の質に対する対価を定め
た基準を満たしているか否か判断する。この判断が否定
のときはステップS20に移行し、肯定のときはステッ
プS21に進む。 (ステップS20)環境の質が保証値を下回った場合、
環境サービス事業者は、その原因を収集した運転データ
に基づいて解析し、保証値を満たすように環境設備の保
守又は改善を行なう。保守又は改善に要する費用は、基
本的には契約で定めた対価の範囲内に含めることができ
る。そのために、環境設備の計測データを適宜監視し、
各機器が所期の性能を発揮しているか否か判断し、必要
に応じて保守などを施すことにより、環境の質の保証値
及び省エネルギ効果などの付帯条件を満たすように管理
する。 (ステップS21)ステップS19の判断で、契約を満
たしているときは、定期的(例えば、1ヶ月、3ヶ月〜
12ヶ月ごと)に対価を集計するとともに、クライアン
トに環境の質及び省エネルギ効果を報告して対価の支払
いを請求する。
集、故障の有無、保守の実施、さらに修理・改善などの
保守管理業務を行なう。例えば、エネルギ消費量又はエ
ネルギ消費量の算出に必要な電圧、電流、燃料の流量、
冷媒等の流体の流量、温度、等を周期的に計測し、計測
データとして記録する。このとき、外気の気温、湿度な
どの属性データを合わせて計測し、エネルギ消費量等の
計測データに付して記録する。そして、同一又は略一致
する属性データにおける計測データとデータベースに格
納しておいた過去データとを比較して、エネルギ削減量
を算出する。同一又は略一致するデータがないときは、
内挿法又は外挿法により近似する。算出したエネルギ削
減量と、契約で定めたエネルギ単価に基づいて、エネル
ギ費用の削減額を演算する。 (ステップS19)記録した環境の質が契約で定めた保
証値を満たしているか否か判断する。また、ステップS
18で算出した削減額が、環境の質に対する対価を定め
た基準を満たしているか否か判断する。この判断が否定
のときはステップS20に移行し、肯定のときはステッ
プS21に進む。 (ステップS20)環境の質が保証値を下回った場合、
環境サービス事業者は、その原因を収集した運転データ
に基づいて解析し、保証値を満たすように環境設備の保
守又は改善を行なう。保守又は改善に要する費用は、基
本的には契約で定めた対価の範囲内に含めることができ
る。そのために、環境設備の計測データを適宜監視し、
各機器が所期の性能を発揮しているか否か判断し、必要
に応じて保守などを施すことにより、環境の質の保証値
及び省エネルギ効果などの付帯条件を満たすように管理
する。 (ステップS21)ステップS19の判断で、契約を満
たしているときは、定期的(例えば、1ヶ月、3ヶ月〜
12ヶ月ごと)に対価を集計するとともに、クライアン
トに環境の質及び省エネルギ効果を報告して対価の支払
いを請求する。
【0033】以上説明したように、図1に示した環境サ
ービス事業方法によれば、イニシャルコストとランニン
グコストを確実に低減できる保証が得られることから、
クライアントは省エネルギによって地球温暖化の抑制に
寄与し得る環境設備を導入し易くなる。
ービス事業方法によれば、イニシャルコストとランニン
グコストを確実に低減できる保証が得られることから、
クライアントは省エネルギによって地球温暖化の抑制に
寄与し得る環境設備を導入し易くなる。
【0034】特に、環境の質を維持することが保証さ
れ、それに見合った対価を支払うことにより、環境設備
の保守管理を環境サービス事業者に委ねることができる
から、保守管理に必要な人件費等を節減できる。
れ、それに見合った対価を支払うことにより、環境設備
の保守管理を環境サービス事業者に委ねることができる
から、保守管理に必要な人件費等を節減できる。
【0035】図3に、図1の環境サービス事業を適用し
た環境サービスシステムの一実施形態を示す。本実施形
態は、食品部門を有するスーパーマーケットの環境設備
を対象とする環境サービスシステムである。スーパーマ
ーケット10には、人の居住空間の環境を調整する空調
設備11、食品の冷蔵ショーケース群12及び冷凍ショ
ーケース群13などの環境設備が設けられる。また、必
要に応じて複合発電設備(コジェネレータ)14が設け
られる。また、それらの環境設備をそれぞれ監視すると
共に制御する監視制御装置15〜18が設けられる。監
視制御装置15〜18は通信装置19を介してインター
ネット等の通信ネット3に接続されている。また、通信
ネット30には、同様に、クライアント40の環境設備
が通信装置を介して接続されている。
た環境サービスシステムの一実施形態を示す。本実施形
態は、食品部門を有するスーパーマーケットの環境設備
を対象とする環境サービスシステムである。スーパーマ
ーケット10には、人の居住空間の環境を調整する空調
設備11、食品の冷蔵ショーケース群12及び冷凍ショ
ーケース群13などの環境設備が設けられる。また、必
要に応じて複合発電設備(コジェネレータ)14が設け
られる。また、それらの環境設備をそれぞれ監視すると
共に制御する監視制御装置15〜18が設けられる。監
視制御装置15〜18は通信装置19を介してインター
ネット等の通信ネット3に接続されている。また、通信
ネット30には、同様に、クライアント40の環境設備
が通信装置を介して接続されている。
【0036】環境サービス事業者は、監視センター2
0、保守管理センター21、サービスセンター22等の
関連機関を有している。監視センター20は、遠隔情報
管理装置25、データベース26、課金システム27が
備えられ、遠隔情報管理装置25は通信装置28を介し
てインターネット等の通信ネット3に接続されている。
これによって、遠隔情報管理装置25は、スーパーマー
ケット10の環境設備の運転データ等の状態データを通
信ネット3から受信可能に形成されている。また、遠隔
情報管理装置25は、必要に応じてスーパーマーケット
10の監視制御装置15〜18に制御指令等を送信した
り、保守センター21やサービスセンター22と情報を
送受可能になっている。
0、保守管理センター21、サービスセンター22等の
関連機関を有している。監視センター20は、遠隔情報
管理装置25、データベース26、課金システム27が
備えられ、遠隔情報管理装置25は通信装置28を介し
てインターネット等の通信ネット3に接続されている。
これによって、遠隔情報管理装置25は、スーパーマー
ケット10の環境設備の運転データ等の状態データを通
信ネット3から受信可能に形成されている。また、遠隔
情報管理装置25は、必要に応じてスーパーマーケット
10の監視制御装置15〜18に制御指令等を送信した
り、保守センター21やサービスセンター22と情報を
送受可能になっている。
【0037】空調装置11は、図4に示すように、冷凍
サイクル及びヒートポンプサイクルを備えた室外ユニッ
ト51、蓄熱装置52、複数の室内ユニット53を備え
て構成されている。各室内ユニット53の熱交換器に
は、蓄熱装置52を介して冷媒又は温水等の伝熱流体5
4が循環されるようになっている。
サイクル及びヒートポンプサイクルを備えた室外ユニッ
ト51、蓄熱装置52、複数の室内ユニット53を備え
て構成されている。各室内ユニット53の熱交換器に
は、蓄熱装置52を介して冷媒又は温水等の伝熱流体5
4が循環されるようになっている。
【0038】また、冷蔵ショーケース群12と冷蔵ショ
ーケース群13の各ショーケースは、図5に示すように
構成されている。すなわち、インバータ圧縮機61から
供給される液冷媒62は、電磁弁63を介してショーケ
ース64の熱交換器に供給され、ショーケース64の空
間を冷却してガス冷媒65となってインバータ圧縮機6
1に戻される。ショーケース64内の温度(食品が収納
される空間の温度)は、温度センサ66によって計測さ
れてマイコン67に入力される。マイコン67は、ショ
ーケース64内の温度に基づいて電磁弁63をオン・オ
フ制御するようになっている。コントローラ68は、圧
力計69により検出されるインバータ圧縮機63の吸入
圧力70と、その設定値71との差を加算器71により
求め、その差を小さくするようにインバータ圧縮機63
の回転数を制御して、冷凍能力を調整するようになって
いる。また、吸入圧力の設定値71は、マイコン67か
ら出力される電磁弁のオン・オフ情報74に基づいて、
システムコントローラ73により最適な値に調整される
ようになっている。このように、吸入圧力の設定値71
を電磁弁63のオン・オフ情報74に基づいて調整する
ことによって、夜間と昼間との外気温の変化に伴う冷凍
能力の変動に合わせて適切に冷凍能力を制御することが
できる。つまり、吸入圧力の設定値71を固定値で制御
する通常のインバータ圧縮機の場合に比べて、一層省エ
ネルギ化を図ることができる。
ーケース群13の各ショーケースは、図5に示すように
構成されている。すなわち、インバータ圧縮機61から
供給される液冷媒62は、電磁弁63を介してショーケ
ース64の熱交換器に供給され、ショーケース64の空
間を冷却してガス冷媒65となってインバータ圧縮機6
1に戻される。ショーケース64内の温度(食品が収納
される空間の温度)は、温度センサ66によって計測さ
れてマイコン67に入力される。マイコン67は、ショ
ーケース64内の温度に基づいて電磁弁63をオン・オ
フ制御するようになっている。コントローラ68は、圧
力計69により検出されるインバータ圧縮機63の吸入
圧力70と、その設定値71との差を加算器71により
求め、その差を小さくするようにインバータ圧縮機63
の回転数を制御して、冷凍能力を調整するようになって
いる。また、吸入圧力の設定値71は、マイコン67か
ら出力される電磁弁のオン・オフ情報74に基づいて、
システムコントローラ73により最適な値に調整される
ようになっている。このように、吸入圧力の設定値71
を電磁弁63のオン・オフ情報74に基づいて調整する
ことによって、夜間と昼間との外気温の変化に伴う冷凍
能力の変動に合わせて適切に冷凍能力を制御することが
できる。つまり、吸入圧力の設定値71を固定値で制御
する通常のインバータ圧縮機の場合に比べて、一層省エ
ネルギ化を図ることができる。
【0039】一方、複合発電設備14は、例えば、図6
に示すように、ガスや油などの燃料によりエンジンなど
の原動機75により発電機76を駆動して発電すること
により、夜間と昼間の消費電力の平準化を図る一方、原
動機75の廃熱を熱回収装置77や排熱ボイラ78によ
って回収し、温水負荷や蒸気負荷に利用するものであ
る。これらの負荷としては空調及び給湯がある。燃料の
量は流量検出器81によって計測され監視制御装置18
に記録されるようになっている。同様に、発電量は電力
計82により、温水量は流量計83により、蒸気量は流
量計84により、それぞれ計量されて監視制御装置18
に記録されるようになっている。
に示すように、ガスや油などの燃料によりエンジンなど
の原動機75により発電機76を駆動して発電すること
により、夜間と昼間の消費電力の平準化を図る一方、原
動機75の廃熱を熱回収装置77や排熱ボイラ78によ
って回収し、温水負荷や蒸気負荷に利用するものであ
る。これらの負荷としては空調及び給湯がある。燃料の
量は流量検出器81によって計測され監視制御装置18
に記録されるようになっている。同様に、発電量は電力
計82により、温水量は流量計83により、蒸気量は流
量計84により、それぞれ計量されて監視制御装置18
に記録されるようになっている。
【0040】このように構成される図3の環境サービス
システムによれば、次に説明するように、遠隔情報管理
装置25によってスーパーマーケット10の環境設備に
ついて、図1のステップS18〜21の処理が実行され
る。
システムによれば、次に説明するように、遠隔情報管理
装置25によってスーパーマーケット10の環境設備に
ついて、図1のステップS18〜21の処理が実行され
る。
【0041】まず、遠隔情報管理装置25は、環境設備
の各機器の状態を監視するのに必要な計測データを定期
的に収集する。計測データは、空調設備11、冷蔵ショ
ーケース群12、冷凍ショーケース群13及び複合発電
設備14の監視制御装置15〜18により周期的に収集
される。収集された計測データは、通信装置19と通信
ネット3と通信装置28を介して遠隔情報管理装置25
に転送される。
の各機器の状態を監視するのに必要な計測データを定期
的に収集する。計測データは、空調設備11、冷蔵ショ
ーケース群12、冷凍ショーケース群13及び複合発電
設備14の監視制御装置15〜18により周期的に収集
される。収集された計測データは、通信装置19と通信
ネット3と通信装置28を介して遠隔情報管理装置25
に転送される。
【0042】計測データには、契約により定めた対象空
間の環境の質にかかる温度、湿度等の計測データ、各環
境設備を構成する各機器の動作状態を表わす計測データ
が含まれる。また、消費電力、ガス又は油などの燃料量
等のエネルギ量の他、エネルギ消費に関係する温度、熱
量、流量などの物理量が含まれる。さらに、計測データ
とともに、エネルギ消費量に影響を及ぼす外気温、湿
度、等に関するデータが属性データとして計測されて収
集される。
間の環境の質にかかる温度、湿度等の計測データ、各環
境設備を構成する各機器の動作状態を表わす計測データ
が含まれる。また、消費電力、ガス又は油などの燃料量
等のエネルギ量の他、エネルギ消費に関係する温度、熱
量、流量などの物理量が含まれる。さらに、計測データ
とともに、エネルギ消費量に影響を及ぼす外気温、湿
度、等に関するデータが属性データとして計測されて収
集される。
【0043】遠隔情報管理装置25は、通信装置28か
ら取り込まれる計測データをワーキングメモリやデータ
ベース26に格納する。すなわち、契約で定めた対象空
間の環境の質に関する温度、湿度、等のデータを周期的
(例えば、15分〜1時間ごと)取り込んでデータベー
ス26に記録する。
ら取り込まれる計測データをワーキングメモリやデータ
ベース26に格納する。すなわち、契約で定めた対象空
間の環境の質に関する温度、湿度、等のデータを周期的
(例えば、15分〜1時間ごと)取り込んでデータベー
ス26に記録する。
【0044】また、故障の有無、保守の実施、修理・改
善などの保守管理業務に必要な運転データを収集して、
データベース26に記録する。例えば、環境設備の診断
に必要な電圧、電流、燃料の流量、冷媒等の流体の流
量、温度、等の計測データを記録する。このとき、合わ
せて計測される外気の気温、湿度などの属性データを計
測データに付して記録する。特に、エネルギ消費量に関
する計測データを記録する。
善などの保守管理業務に必要な運転データを収集して、
データベース26に記録する。例えば、環境設備の診断
に必要な電圧、電流、燃料の流量、冷媒等の流体の流
量、温度、等の計測データを記録する。このとき、合わ
せて計測される外気の気温、湿度などの属性データを計
測データに付して記録する。特に、エネルギ消費量に関
する計測データを記録する。
【0045】次いで、遠隔情報管理装置25は、記録し
た環境の質が契約で定めた保証値を満たしているか否か
判断する。環境の質が保証値を下回った場合、計測デー
タを解析して原因を探り、保証値を満たすように環境設
備の点検、保守、改善を行なう。この点検、保守、改善
は、保守管理センター21又はサービスセンター22に
委託してもよい。
た環境の質が契約で定めた保証値を満たしているか否か
判断する。環境の質が保証値を下回った場合、計測デー
タを解析して原因を探り、保証値を満たすように環境設
備の点検、保守、改善を行なう。この点検、保守、改善
は、保守管理センター21又はサービスセンター22に
委託してもよい。
【0046】環境の質が契約の条件を満たしているとき
は、課金システム27に指令を送り、契約で定めた対価
を集計させる。課金システム27は、定期的(例えば、
1ヶ月、3ヶ月〜12ヶ月ごと)に対価の支払いを請求
する。この際、クライアントに環境の質、環境設備の運
転状況及び省エネルギ効果を報告する。
は、課金システム27に指令を送り、契約で定めた対価
を集計させる。課金システム27は、定期的(例えば、
1ヶ月、3ヶ月〜12ヶ月ごと)に対価の支払いを請求
する。この際、クライアントに環境の質、環境設備の運
転状況及び省エネルギ効果を報告する。
【0047】また、遠隔情報管理装置25は、省エネル
ギ効果によるエネルギ費用の削減額を計算することがで
きる。そして、環境の質に対する対価を定めた付帯条件
にエネルギ削減額が含まれるときは、その付帯条件を満
たしているか否か判断する。この判断が否定のときは、
計測データを解析して原因を探り、エネルギ削減額を満
たすように環境設備の点検、保守、改善を行なう。
ギ効果によるエネルギ費用の削減額を計算することがで
きる。そして、環境の質に対する対価を定めた付帯条件
にエネルギ削減額が含まれるときは、その付帯条件を満
たしているか否か判断する。この判断が否定のときは、
計測データを解析して原因を探り、エネルギ削減額を満
たすように環境設備の点検、保守、改善を行なう。
【0048】以上説明したように、図3の環境サービス
システムによれば、イニシャルコストとランニングコス
トを確実に低減できる保証が得られることから、クライ
アントは地球温暖化の抑制に寄与し得る環境設備を導入
し易くなる。
システムによれば、イニシャルコストとランニングコス
トを確実に低減できる保証が得られることから、クライ
アントは地球温暖化の抑制に寄与し得る環境設備を導入
し易くなる。
【0049】特に、環境の質を維持することが保証さ
れ、それに見合った対価を支払うことにより、環境設備
の保守管理を環境サービス事業者に委ねることができる
から、保守管理に必要な人件費等を節減できる。
れ、それに見合った対価を支払うことにより、環境設備
の保守管理を環境サービス事業者に委ねることができる
から、保守管理に必要な人件費等を節減できる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、地
球温暖化の抑制に寄与し得る環境設備を導入し易くする
ことができる。
球温暖化の抑制に寄与し得る環境設備を導入し易くする
ことができる。
【図1】図1は、本発明の環境サービス事業に係る業務
フローの一実施形態を示す図である。
フローの一実施形態を示す図である。
【図2】図2は、クライアントと環境サービス事業者と
の契約形態の概念を示す図である。
の契約形態の概念を示す図である。
【図3】図3は、本発明の環境サービス事業を適用した
環境サービスシステムの一実施形態を示す図である。
環境サービスシステムの一実施形態を示す図である。
【図4】図3の空調設備の系統構成図である。
【図5】図3の冷凍又は冷蔵ショーケースの系統構成図
である。
である。
【図6】図3の複合発電設備の系統構成図である。
10 スーパーマーケット
11 空調設備
12 冷蔵ショーケース
13 冷凍ショーケース
14 複合発電設備
15〜18 監視制御装置
19 通信装置
20 監視センター
21 保守管理センター
22 サービスセンター
25 遠隔情報管理装置
26 データベース
27 課金システム
28 通信装置
30 通信ネット
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G06F 17/60 ZEC G06F 17/60 ZEC
Fターム(参考) 3L045 AA02 BA01 CA02 DA01 LA15
LA16 MA02 MA20 PA02 PA03
3L061 BA05
Claims (17)
- 【請求項1】 顧客との間で定めた空間を外気温度以上
に加熱する手段と外気温度以下に冷却する手段の少なく
とも一方を備え、前記空間の温度を含む環境の質を顧客
と取り決めた範囲に維持し、その維持する環境の質に応
じて対価を得ることを特徴とする環境サービスシステ
ム。 - 【請求項2】 前記対価は、前記空間の契約温度とエネ
ルギ消費量の実績に応じて決めることを特徴とする請求
項1に記載の環境サービスシステム。 - 【請求項3】 前記対価は、前記空間の契約温度により
基本料金を決定し、顧客が随時設定する設定値と契約値
との差異に応じて増額又は減額することを特徴とする請
求項1に記載の環境サービスシステム。 - 【請求項4】 前記対価は、前記空間の大きさと、前記
空間の契約温度の範囲とに関連させて決定することを特
徴とする請求項1に記載の環境サービスシステム。 - 【請求項5】 前記対価は、前記空間の環境の質を維持
するのに要したエネルギ料金に基づいて決定することを
特徴とする請求項1に記載の環境サービスシステム。 - 【請求項6】 顧客との間で定めた空間を外気温度以上
に加熱する手段と外気温度以下に冷却する手段の少なく
とも一方と、前記空間の温度を含む環境の質を監視する
手段と、該監視手段の監視情報と前記空間の環境の質の
設定値とに基づいて、前記加熱手段又は前記冷却手段を
制御して前記空間の環境の質を調整する制御手段と、前
記監視手段の監視情報に基づいて前記空間の環境の質が
顧客と取り決めた範囲に維持されているか否かを判断
し、その維持する環境の質に応じて対価を計算する手段
とを備えてなる環境サービスシステム。 - 【請求項7】 前記制御手段は、前記環境の質の設定値
が顧客と取り決めた範囲外に設定された場合、設定され
てから一定期間の後、前記環境の質の設定値を顧客と取
り決めた範囲内に戻すことを特徴とする請求項6に記載
の環境サービスシステム。 - 【請求項8】 前記環境の質の設定値は、前記空間の温
度であることを特徴とする請求項7に記載の環境サービ
スシステム。 - 【請求項9】 前記対価の計算手段は、前記空間の温度
の設定値が顧客と取り決めた範囲外に設定された場合、
当該設定値と契約値との差異に応じて増額又は減額する
ことを特徴とする請求項6に記載の環境サービスシステ
ム。 - 【請求項10】 前記対価の計算手段は、環境サービス
事業者の管理下に設置され、前記監視手段と通信網を介
して通信可能に接続されてなることを特徴とする請求項
6乃至9の何れかに記載の環境サービスシステム。 - 【請求項11】 前記監視手段と前記加熱手段と前記冷
却手段の少なくとも1つは、前記環境の質及び前記加熱
手段と前記冷却手段の稼動状態のデータを収集し、通信
網を介して環境サービス事業者の情報管理手段に送信す
る通信手段を備えてなることを特徴とする請求項6乃至
10の何れかに記載の環境サービスシステム。 - 【請求項12】 前記情報管理手段は、前記環境の質及
び前記加熱手段と前記冷却手段の稼動状態の前記収集さ
れたデータと診断データとを対比して、前記加熱手段と
前記冷却手段の診断をする機能を備えてなる請求項11
に記載の環境サービスシステム。 - 【請求項13】 発電手段と、対象空間を加熱する手段
と冷却する手段の少なくとも一方と、前記対象空間の温
度を含む環境の質を顧客と取り決めた範囲に維持し、そ
の維持する環境の質と前記発電手段からの電力供給量に
応じて対価を得ることを特徴とする環境サービスシステ
ム。 - 【請求項14】 前記加熱手段と前記冷却手段は、エネ
ルギー源として前記発電手段の廃熱を利用することを特
徴とする請求項13に記載の環境サービスシステム。 - 【請求項15】 対象空間を外気温度以上に加熱する手
段と前記対象空間を外気温度以下に冷却する手段の少な
くとも一方の環境設備を設計し、前記対象空間の温度を
含む環境の質を顧客と取り決めた範囲に維持することを
保証する環境サービス事業。 - 【請求項16】 対象空間を外気温度以上に加熱する手
段と前記対象空間を外気温度以下に冷却する手段の少な
くとも一方の環境設備を計画し、前記対象空間の温度を
含む環境の質を顧客と取り決めた範囲に維持することを
保証し、その保証の対価として前記環境設備の省エネル
ギ効果によって得られるランニングコストの一部を得る
ことを特徴とする環境サービス事業。 - 【請求項17】 環境サービス事業者は、前記対象空間
の環境の質の計測データと前記環境設備の作動状態デー
タを収集し、前記環境の質を顧客と取り決めた範囲に維
持するのに必要な保守管理を対価の範囲内で行なうこと
を特徴とする請求項16に記載の環境サービス事業。
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