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JP2003042265A - 歯車装置 - Google Patents

歯車装置

Info

Publication number
JP2003042265A
JP2003042265A JP2001226393A JP2001226393A JP2003042265A JP 2003042265 A JP2003042265 A JP 2003042265A JP 2001226393 A JP2001226393 A JP 2001226393A JP 2001226393 A JP2001226393 A JP 2001226393A JP 2003042265 A JP2003042265 A JP 2003042265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
oil
lubricating
impregnated
pinion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001226393A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Uzawa
信夫 鵜沢
Yukihiro Tanaka
幸弘 田中
Isato Masuda
勇人 益田
Takeshi Kurihara
猛 栗原
Yuji Igawa
裕二 井川
Shinichi Sekido
慎一 関戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2001226393A priority Critical patent/JP2003042265A/ja
Publication of JP2003042265A publication Critical patent/JP2003042265A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/043Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts
    • F16H57/0431Means for guiding lubricant directly onto a tooth surface or to foot areas of a gear, e.g. by holes or grooves in a tooth flank

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに噛合する駆動歯車と従動歯車とを潤滑
用歯車を用いて潤滑すると共に、潤滑用歯車の耐久性を
高める。 【解決手段】 旋回輪18に設けられた内歯車20Aに
噛合するピニオン17に潤滑用歯車36を噛合させる。
そして、潤滑用歯車36は、潤滑油を含浸した含油樹脂
材料を用いて形成した複数枚の含油歯車板39と、この
含油歯車板39よりも硬質な材料を用いて形成した複数
枚の硬質歯車板38とを互いに重合せて積層化すること
により構成する。これにより潤滑用歯車36がピニオン
17と噛合するときには、硬質歯車板38によりピニオ
ン17からの押付け力を受承する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の建設機械に搭載される旋回装置等
に好適に用いられる歯車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、モータ、エンジン等の回転源に
よって作動する各種の産業機械等には、回転源の動力を
伝達する動力伝達手段として、駆動歯車と、該駆動歯車
に噛合することにより駆動歯車の回転が伝達される従動
歯車とを備えた歯車装置が設けられている。
【0003】また、例えば油圧ショベル等の建設機械
は、下部走行体と該下部走行体上に旋回可能に搭載され
た上部旋回体とからなり、下部走行体と上部旋回体との
間には、上部旋回体を旋回させるため歯車装置を備えた
旋回装置が設けられている。
【0004】そこで、従来技術による油圧ショベルの旋
回装置を、図13および図14を参照しつつ説明する。
【0005】図中、1は油圧ショベルの下部走行体、2
は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体
で、該上部旋回体2は旋回フレーム3を有し、該旋回フ
レーム3上には、キャブ4、建屋カバー5およびカウン
タウェイト6等が設けられている。また、上部旋回体2
の前部側には、土砂等の掘削作業を行う作業装置7が俯
仰動可能に設けられている。
【0006】8は下部走行体1と上部旋回体2との間に
設けられた旋回装置で、該旋回装置8は、図14に示す
ように、後述の旋回用減速機9と旋回輪18とによって
大略構成されている。
【0007】9は上部旋回体2を構成する旋回フレーム
3に取付けられた旋回用減速機で、該旋回用減速機9
は、後述のハウジング10、遊星歯車減速機構12,1
3、出力軸14、ピニオン17等により構成されてい
る。
【0008】10は旋回フレーム3上に設けられた筒状
のハウジングで、該ハウジング10の下端側は大径のフ
ランジ部10Aとなり、該フランジ部10Aが旋回フレ
ーム3にボルト締めされている。また、ハウジング10
の上部内周側には、全周に亘って環状の内歯車10B,
10Cが形成されている。
【0009】11はハウジング10の上端側に取付けら
れ、旋回用減速機9の回転源となる旋回モータで、該旋
回モータ11は、外部から圧油が給排されることにより
回転軸11Aを回転駆動する油圧モータによって構成さ
れている。
【0010】12はハウジング10内に設けられた1段
目の遊星歯車減速機構で、該遊星歯車減速機構12は、
旋回モータ11の回転軸11Aにスプライン結合された
太陽歯車12Aと、該太陽歯車12Aとハウジング10
の内歯車10Bとに噛合する複数の遊星歯車12Bと、
該遊星歯車12Bを回転可能に支持するキャリア12C
とにより構成されている。
【0011】13は遊星歯車減速機構12の下側に位置
してハウジング10内に設けられた2段目の遊星歯車減
速機構で、該遊星歯車減速機構13は、キャリア12C
にスプライン結合された太陽歯車13Aと、該太陽歯車
13Aとハウジング10の内歯車10Cとに噛合する複
数の遊星歯車13Bと、該遊星歯車13Bを回転可能に
支持するキャリア13Cとにより構成されている。
【0012】14はハウジング10内に回転可能に設け
られた出力軸で、該出力軸14は、軸受15,16を介
してハウジング10内に支持され、遊星歯車減速機構1
2,13によって減速された旋回モータ11の回転を出
力するものである。そして、出力軸14の上端側は遊星
歯車減速機構13のキャリア13Cにスプライン結合さ
れ、出力軸14の下端側はハウジング10から下向きに
突出している。
【0013】17は出力軸14の下端側に一体に設けら
れた駆動歯車としてのピニオンで、該ピニオン17は、
後述する内輪20の内歯車20Aに噛合し、各遊星歯車
減速機構12,13によって減速された旋回モータ11
の回転を内歯車20Aに伝達するものである。
【0014】18は下部走行体1上で上部旋回体2を旋
回可能に支持する旋回輪で、該旋回輪18は、下部走行
体1側に設けられた丸胴19の上面に固着された内輪2
0と、旋回フレーム3の下面に固着された外輪21と、
内輪20と外輪21との間に配設された複数の鋼球22
(2個のみ図示)とによって構成されている。
【0015】ここで、内輪20の内周側には全周に亘っ
て内歯車20Aが形成され、この内歯車20Aは、従動
歯車となって出力軸14のピニオン17に噛合するもの
である。
【0016】このように、旋回装置8は、旋回用減速機
9のピニオン17を駆動歯車とし、旋回輪18の内歯車
20Aを従動歯車とする歯車装置を備えている。そし
て、旋回モータ11が作動して出力軸14が回転する
と、ピニオン17が自転しつつ内歯車20Aに沿って公
転し、このピニオン17の公転がハウジング10を介し
て旋回フレーム3に伝達されることにより、上部旋回体
2が下部走行体1上で旋回する構成となっている。
【0017】23は軸受16とピニオン17との間に位
置してハウジング10の下端側に取付けられた環状のリ
テーナで、該リテーナ23は軸受16を保持するもので
ある。24はリテーナ23に取付けられた環状のオイル
シールで、該オイルシール24は、各遊星歯車減速機構
12,13等を潤滑するための潤滑油をハウジング10
内に封止するものである。
【0018】25は旋回輪18を構成する内輪20の内
周側に設けられたグリースバスで、該グリースバス25
は、丸胴19の内周面に固着された環状の油溜め部25
Aと、該油溜め部25Aから立上る円板状の平板部25
Bとからなっている。そして、グリースバス25の油溜
め部25A内にはグリースGが保持され、このグリース
Gにより、ピニオン17と内歯車20Aとの噛合部を潤
滑する構成となっている。
【0019】従来技術による油圧ショベルの旋回装置8
は、旋回用減速機9のピニオン17を駆動歯車とし、旋
回輪18に設けた内歯車20Aを従動歯車とした歯車装
置を備えたもので、旋回モータ11が作動すると、回転
軸11Aの回転が遊星歯車減速機構12,13により2
段減速されて出力軸14に伝達され、ピニオン17が高
トルクをもって回転する。
【0020】そして、ピニオン17が、下部走行体1側
に取付けられた旋回輪18の内輪20に設けた内歯車2
0Aに噛合することにより、該内歯車20Aに沿って自
転しつつ公転し、この公転力がハウジング10を介して
上部旋回体2の旋回フレーム3に伝達されることによ
り、上部旋回体2全体が下部走行体1上で旋回動作を行
う。
【0021】このとき、オイルシール24によってハウ
ジング10内に封止された潤滑油により、遊星歯車減速
機構12,13等を常時潤滑し、グリースバス25内に
保持されたグリースGにより、ピニオン17と内輪20
の内歯車20Aとの噛合部を常時潤滑することにより、
上部旋回体2を長期に亘って円滑に旋回させることがで
きる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、グリースバ
ス25内に保持されたグリースGは、一般に粘性が高く
流動しにくいため、グリースGの多くは、ピニオン17
と内輪20の内歯車20Aとの噛合部から外れた場所に
滞留してしまう。
【0023】このため、グリースバス25内に保持され
たグリースGの多くは、ピニオン17と内輪20の内歯
車20Aとの噛合部に供給されない場合が多く、無駄に
なってしまうという問題がある。
【0024】また、上部旋回体2の旋回動作時には、ピ
ニオン17と内輪20の内歯車20Aとが噛合するとき
のポンプ作用によってグリースGがオイルシール24に
向けて噴出する。
【0025】この場合、グリースG内には、ピニオン1
7と内輪20の内歯車20Aとの噛合によって生じる摩
耗粉、泥濘地や不整地を走行するときの泥等の異物、水
分が混入している。このため、これらの異物、水分が混
入したグリースGがオイルシール24に衝突し、オイル
シール24のゴム材を化学的、物理的にアタックするこ
とにより、オイルシール24が劣化、破損、損傷し、ハ
ウジング10内の潤滑油が外部に漏れてしまい、遊星歯
車減速機構12,13等を適正に潤滑することができ
ず、旋回用減速機9の安定した作動が損なわれるという
問題がある。
【0026】また、長期に亘ってグリースバス25内に
保持されたグリースGは、グリースバス25内に侵入し
た雨水や洗浄水等の水分、経年変化等によって劣化し、
ピニオン17と内歯車20Aとの噛合部を潤滑する能力
が低下するため、定期的に補給、交換等を行うことが望
ましい。
【0027】しかし、グリースバス25内のグリースG
を交換するときには、通常、作業者が下部走行体1の下
にもぐり込み、グリースバス25の底部に設けた穴を通
じて劣化したグリースを外部に掻き出す必要があるため
非常に煩雑である。
【0028】このように、グリースGの交換作業は非常
に煩雑であるため、実際には異物が混入し劣化したグリ
ースGが交換されないまま使用されている場合が多く、
グリースG内の異物によるオイルシール24の破損や、
グリースGの劣化によるピニオン17と内歯車20Aと
の噛合部の潤滑不足等により、上部旋回体2の安定した
旋回動作が損なわれるという問題がある。
【0029】さらに、グリースGの交換を行うため、劣
化したグリースGをグリースバス25から排出するとき
に、このグリースGが地面等に落下して土壌を汚染した
り、交換作業を行う作業者がグリースGによって汚れる
ため非衛生的であるという問題がある。
【0030】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、潤滑油を予め含有した
潤滑用歯車を採用することにより、互いに噛合する駆動
歯車と従動歯車とを長期に亘って適正に潤滑することが
できるようにした歯車装置を提供することにある。
【0031】また、本発明の他の目的は、駆動歯車と従
動歯車を潤滑する潤滑油によって環境汚染等を引き起こ
すことのない歯車装置を提供することにある。
【0032】さらに、本発明の別の目的は、建設機械の
旋回体側に設けられた旋回装置のピニオンと、旋回体を
旋回可能に支持する旋回輪に設けられた旋回輪歯車との
噛合部を、グリースバス内に保持されたグリース等を用
いることなく、長期に亘って適正に潤滑することができ
るようにした歯車装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し該駆
動歯車の回転が伝達される従動歯車とからなる歯車装置
に適用される。
【0034】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記駆動歯車と従動歯車のうちいずれか一方の
歯車に噛合し該歯車の歯面に潤滑油を供給する潤滑用歯
車を備え、該潤滑用歯車は、前記潤滑油が含浸された軟
質な材料を用いて形成された含油歯車板と、該含油歯車
板よりも硬質な材料を用いて形成された硬質歯車板とを
交互に重合せて積層化することにより構成したことにあ
る。
【0035】このように構成したことにより、駆動歯車
と該駆動歯車に噛合する従動歯車とが回転すると、潤滑
用歯車が、駆動歯車と従動歯車のうち一方の歯車に噛合
して自転する。そして、このときに駆動歯車と潤滑用歯
車の噛合部または従動歯車と潤滑用歯車との噛合部で生
じる摩擦熱、噛合時の抵抗による歯面での押付け力等に
よって含油歯車板から潤滑油が滲み出す。これにより、
潤滑用歯車から滲み出した潤滑油が、該潤滑用歯車に噛
合する歯車の歯面に供給され、駆動歯車と従動歯車との
噛合部を適正に潤滑することができる。
【0036】また、潤滑用歯車が駆動歯車と従動歯車の
うち一方の歯車に噛合するときには、含油歯車板よりも
硬質な材料を用いて形成された硬質歯車板が前記歯車か
らの押付け力を直接受承することができる。そして、こ
のような押付け力が含油歯車板に過大に作用するのを防
止でき、含油歯車板の摩耗、変形を最小限に抑えること
ができる。
【0037】また、請求項2の発明が採用する構成の特
徴は、駆動歯車と従動歯車のうちいずれか一方の歯車に
噛合し該歯車の歯面に潤滑油を供給する潤滑用歯車を備
え、該潤滑用歯車は、前記歯車に噛合する歯車本体と、
該歯車本体の噛合面側に設けられ前記潤滑油が含浸され
た含油材料からなる含油部材とにより構成したことにあ
る。
【0038】このように構成したことにより、駆動歯車
と該駆動歯車に噛合する従動歯車とが回転すると、潤滑
用歯車の歯車本体が、駆動歯車と従動歯車のうち一方の
歯車に噛合して自転する。そして、このときに駆動歯車
と潤滑用歯車の噛合部または従動歯車と潤滑用歯車との
噛合部で生じる摩擦熱、噛合時の抵抗による歯面での押
付け力等によって含油部材から潤滑油が滲み出し、駆動
歯車と従動歯車との噛合部を適正に潤滑することができ
る。
【0039】また、請求項3の発明は、歯車本体は含油
部材よりも硬質な材料を用いて形成している。このよう
に構成したことにより、潤滑用歯車が駆動歯車と従動歯
車のうち一方の歯車に噛合するときには、含油部材より
も硬質な材料を用いて形成された歯車本体が前記歯車か
らの押付け力を直接受承することができ、このような押
付け力が含油部材に過大に作用するのを防止することが
できる。
【0040】また、請求項4の発明は、歯車本体には、
歯車に噛合する歯面に沿って延びる凹溝を設け、含油樹
脂材は該凹溝内に埋設する構成としている。このように
構成したことにより、含油樹脂材は歯車本体の歯面の凹
溝内に埋設されているから、含油樹脂材から滲み出した
潤滑油を前記歯車に常時安定して供給することができ
る。
【0041】さらに、請求項5の発明は、歯車本体に
は、歯車に噛合する歯面側に螺旋状に延びる螺旋状凹溝
を設け、含油樹脂材は該螺旋状凹溝内に埋設する構成と
している。このように構成したことにより、含油樹脂材
は歯車本体の歯面側の螺旋状凹溝内に埋設されているか
ら、含油樹脂材から滲み出した潤滑油を前記歯車に常時
安定して供給することができる。
【0042】さらに、請求項6の発明は、歯車本体に
は、歯車に噛合する歯面側に複数の凹窪部を設け、含油
樹脂材は該各凹窪部に埋設する構成としている。このよ
うに構成したことにより、含油樹脂材は歯車本体の歯面
側の各凹窪部内に埋設されているから、この含油樹脂材
から滲み出した潤滑油を前記歯車に安定して供給するこ
とができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明による歯車装置の実
施の形態を、油圧ショベルの旋回装置に適用した場合を
例に挙げ、図1ないし図12を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0044】まず、図1ないし図5は本発明による第1
の実施の形態を示している。なお、本実施の形態では、
上述した従来技術と同一の構成要素に同一符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0045】図中、31はピニオン17の近傍に位置し
て旋回フレーム3の下面に設けられた歯車ホルダで、該
歯車ホルダ31は、図3に示すように、鋼板等を折曲げ
ることにより形成され、旋回フレーム3の下面に取付け
られ鉛直下向きに折曲げられたL型のフレーム取付部3
1Aと、該フレーム取付部31Aの下端側を折曲げるこ
とによりピニオン17に向けて水平に延びた歯車支持部
31Bとを有している。また、歯車ホルダ31のフレー
ム取付部31Aにはボルト挿通穴31Cが穿設され、歯
車支持部31Bには軸穴31Dが穿設されている。
【0046】そして、歯車ホルダ31は、フレーム取付
部31Aのボルト挿通穴31Cと旋回フレーム3とに挿
通したボルト32にナット33を螺着すると共に、フレ
ーム取付部31Aと旋回フレーム3とにノックピン34
を挿通することにより、旋回フレーム3の下面に廻止め
状態で固着されている。
【0047】35は歯車ホルダ31に立設された支持軸
で、該支持軸35は円柱状の鋼棒からなり、その下端側
を歯車支持部31Bの軸穴31Dに挿嵌することによ
り、歯車ホルダ31に一体的に固着されている。
【0048】36は歯車ホルダ31に固着された支持軸
35に着脱可能に取付けられ、ピニオン17に噛合する
潤滑用歯車で、該潤滑用歯車36は、鍔部37Aを有し
支持軸35の外周側に摺動可能に挿嵌されたブッシュ3
7と、該ブッシュ37の外周側に設けられた後述の硬質
歯車板38と、該硬質歯車板38と一緒にブッシュ37
の外周側に設けられた含油歯車板39とにより大略構成
されている。
【0049】38,38,…は支持軸35の軸方向に間
隔をおいて設けられた5枚の硬質歯車板で、該硬質歯車
板38は、後述の含油歯車板39よりも硬質な樹脂材
料、金属材料等を用いて形成されている。また、硬質歯
車板38は、例えばピニオン17と等しい歯数およびモ
ジュールを有する複数の歯部38A,38A,…をもっ
て形成され、歯厚d1を有している。また、硬質歯車板
38の中心部にはブッシュ37が圧入状態で挿嵌される
ブッシュ挿嵌穴38Bが穿設されている。
【0050】また、硬質歯車板38には、その中心とな
るブッシュ挿嵌穴38Bから離れた位置にピン挿嵌穴3
8Cが穿設されている。そして、硬質歯車板38はピニ
オン17と噛合し、このときに硬質歯車板38の歯面は
ピニオン17からの押付け力を受承するものである。
【0051】39,39,…は各硬質歯車板38と交互
に積層された5枚の含油歯車板で、該含油歯車板39
は、従来技術によるグリースバスに保持されたグリース
に代えて、旋回用減速機9のピニオン17(駆動歯車)
と旋回輪18の内歯車20A(従動歯車)との噛合部を
潤滑するものである。
【0052】そして、含油歯車板39は、図4および図
5に示すように、後述する含油樹脂材料により硬質歯車
板38よりも僅かに大きな歯車として形成されている。
即ち、含油歯車板39の歯厚d2は硬質歯車板38の歯
厚d1よりも一定寸法だけ大きく(d2>d1)設定して
いる。
【0053】また、含油歯車板39は、例えばピニオン
17と等しい歯数およびモジュールを有する複数の歯部
39A,39A,…をもって形成され、その中心部には
ブッシュ37が圧入状態で挿嵌されるブッシュ挿嵌穴3
9Bが穿設されている。また、含油歯車板39には、そ
の中心となるブッシュ挿嵌穴39Bから離れた位置にピ
ン挿嵌穴39Cが穿設されている。
【0054】ここで、含油歯車板39の素材となる含油
樹脂材料は、潤滑油が含浸された軟質な材料、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等の
ポリオレフィン系合成樹脂等の高分子材料からなる樹脂
材料中に、例えば鉱油系、合成油系潤滑油、リチウム石
けん−鉱油系グリース等の潤滑油を、例えば50重量%
以上含有したものである。
【0055】また、この含油樹脂材料は熱硬化性を有
し、非加熱状態ではグリース状となっているため、この
グリース状の含油樹脂材料を成形型内に充填した後、加
熱することにより、硬質ゴム程度の硬さをもった含油歯
車板39を成形することができる。
【0056】そして、各硬質歯車板38のピン挿嵌穴3
8C内、各含油歯車板39のピン挿嵌穴39C内にそれ
ぞれピン40を圧入状態で挿嵌することにより、硬質歯
車板38および含油歯車板39はブッシュ37に対し周
方向に位置決めして取付けられている。さらに、潤滑用
歯車36は、硬質歯車板38、含油歯車板39が支持軸
35の上端側に装着された止め輪41によって軸方向に
抜止めされている。そして、潤滑用歯車36は、歯車ホ
ルダ31に立設された支持軸35にブッシュ37を摺動
可能に挿通することにより、支持軸35に回転可能に支
持されている。
【0057】このように、潤滑用歯車36は、支持軸3
5により回転可能に支持され、歯車ホルダ31によって
ピニオン17に噛合した状態を保持し、該ピニオン17
の回転に伴って自転する構成となっている。そして、潤
滑用歯車36の含油歯車板39は、ピニオン17に噛合
することによる摩擦熱等によってその歯面から潤滑油が
滲み出し、この滲み出した潤滑油によってピニオン17
の歯面を常時潤滑するものである。この場合、含油歯車
板39の素材となる含油樹脂材料は水に侵されにくい性
質を有しているため、雨水、洗浄水等が付着したとして
も、ピニオン17に対する潤滑用歯車36の潤滑性能が
低下することはない。
【0058】本実施の形態による歯車装置は、上述の如
くピニオン17(駆動歯車)と旋回輪18の内歯車20
A(従動歯車)との噛合部を潤滑するために潤滑用歯車
36を備えたもので、以下、この潤滑用歯車36の動作
について説明する。
【0059】まず、旋回モータ11が作動すると、ピニ
オン17が、旋回輪18の内歯車20Aに沿って自転し
つつ公転し、この公転力がハウジング10を介して上部
旋回体2の旋回フレーム3に伝達されることにより、上
部旋回体2全体が下部走行体1上で旋回動作を行う。
【0060】このとき、歯車ホルダ31は旋回フレーム
3に取付けられているので、この歯車ホルダ31の支持
軸35に支持された潤滑用歯車36は、ピニオン17に
噛合することにより支持軸35を中心として自転する。
そして、潤滑用歯車36を構成する含油歯車板39の各
歯部39Aの歯面からは、ピニオン17との噛合による
摩擦熱、噛合時の抵抗による歯面での押付け力等によっ
て潤滑油が除々に滲み出し、この潤滑油がピニオン17
の歯面に付着する。従って、ピニオン17は、潤滑用歯
車36から潤滑油の供給を受けつつ内歯車20Aに噛合
することになり、ピニオン17と内歯車20Aとの噛合
部を常時適正に潤滑しておくことができる。
【0061】このため、本実施の形態においては、グリ
ースバス内に保持したグリース等を用いてピニオン17
と内歯車20Aとの噛合部を潤滑する必要がなくなり、
これらグリースバス、および該グリースバス内に充填さ
れる大量のグリース等を不要にできる。従って、従来技
術に比較して、旋回輪18の内周側にグリースバスを形
成する作業、グリースバス内にグリースを充填する作業
等を不要にでき、製造コストを低減することができる。
【0062】また、グリースバス内に保持したグリース
を用いてピニオン17と内歯車20Aとの噛合部を潤滑
する場合に比較して、摩耗粉、泥土、水分等の異物が混
入したグリースがピニオン17と内歯車20Aとの噛合
部から噴出してオイルシール24に衝突することによ
り、該オイルシール24が化学的、物理的に劣化、破
損、損傷してしまうことがない。このため、ハウジング
10内に潤滑油を確実に封止しておくことができ、遊星
歯車減速機構12,13等を常時適正に潤滑することが
できるので、旋回用減速機9を長期に亘って安定して作
動させることができる。
【0063】また、雨水や洗浄水等の水分、経年変化等
によって劣化したグリースがピニオン17と内歯車20
Aとの噛合部に供給されることがないので、ピニオン1
7と内歯車20Aとの噛合部の潤滑状態を良好に保つこ
とができる。
【0064】さらに、グリースの交換作業を行う必要が
ないため、グリースが地面等に落下して土壌を汚染した
り、交換作業を行う作業者がグリースによって汚れるこ
とがなく、衛生的な作業環境を提供することができる。
【0065】しかも、本実施の形態では、潤滑用歯車3
6を硬質歯車板38と含油歯車板39とにより構成し、
硬質歯車板38を含油歯車板39よりも硬質な(強度が
高い)材料を用いて形成したので、潤滑用歯車36がピ
ニオン17と噛合するときには、硬質歯車板38の歯面
がピニオン17からの押付け力を受承し、前記押付け力
が含油歯車板39に過大に作用するのを防止することが
できる。
【0066】これにより、潤滑用歯車36の含油歯車板
39がピニオン17との間で摩耗、変形するのを防止で
き、潤滑用歯車36の耐久性、寿命等を高め、含油歯車
板39からの潤滑油をピニオン17に安定して供給する
ことができる。
【0067】また、潤滑用歯車36は各硬質歯車板38
と各含油歯車板39とを交互に重合わせて積層する構成
としたので、各含油歯車板39をブッシュ37の軸方向
にほぼ等間隔に配置でき、これら各含油歯車板39から
の潤滑油をピニオン17の歯面全体に亘って均一に供給
することができる。
【0068】さらに、潤滑用歯車36は、含油歯車板3
9の歯厚d2を硬質歯車板38の歯厚d1よりも一定寸法
だけ大きく(d2>d1)形成したので、潤滑用歯車36
がピニオン17と噛合するときには、含油歯車板39の
歯部39Aの歯面をピニオン17の歯面に安定して接触
させることができ、潤滑油をピニオン17に良好に供給
することができる。
【0069】次に、図6および図7は本発明による第2
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、潤滑用歯
車を構成する硬質歯車板の歯面側には全周に亘って延び
る全周凹溝を設け、該全周凹溝内には潤滑油が含浸され
た含油材料からなる含油部材を埋設する構成としたこと
にある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0070】図中、51は本実施の形態に係る潤滑用歯
車で、該潤滑用歯車51は、ブッシュ52、後述の歯車
本体53および含油部材54によって構成されている。
また、ブッシュ52は、第1の実施の形態によるブッシ
ュ37とほぼ同様に構成されている。
【0071】53は本実施の形態に用いる潤滑用歯車5
1の歯車本体で、該歯車本体53は、第1の実施の形態
による硬質歯車板38とほぼ同様に、含油部材54より
も硬質な樹脂材料、金属材料等を用いて形成され、複数
の歯部53A,53A,…を有している。また、歯車本
体53はその内周側がブッシュ挿嵌穴53Bとなり、該
ブッシュ挿嵌穴53B内にはブッシュ52が圧入等の手
段を用いて取付けられている。ここで、歯車本体53の
歯面側には軸方向に離間して全周に亘って延びる全周凹
溝53C,53C,…が設けられている。
【0072】54,54,…は本実施の形態に用いる含
油部材で、該含油部材54は、第1の実施の形態で述べ
た含油歯車板39とほぼ同様に、潤滑油が含浸された軟
質な樹脂材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系合成樹脂等を
用いた歯車として形成されている。そして、含油部材5
4は歯車本体53の全周凹溝53C内に射出成形等の手
段を用いて埋設されている。また、含油部材54は、複
数の歯部54A,54A,…を有し、第1の実施の形態
と同様に歯車本体53よりも一定寸法だけ大きな歯厚を
もって形成されるものである。
【0073】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。特に、本実施の形態では、含油歯車板
39を射出成形等の手段を用いて歯車本体53に取付け
ることができるから、潤滑用歯車51の製作時には例え
ば圧入等の手段を用いる必要がなくなり、製作時の作業
性等を高めることができる。また、含油部材54を歯車
本体53の全周凹溝53C内に埋設する構成としたの
で、含油部材54をピニオン17に常に接触させること
ができ、ピニオン17に対し潤滑油を安定して供給する
ことができる。
【0074】次に、図8ないし図10は本発明による第
3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、潤滑用
歯車を構成する硬質歯車板の歯面側には螺旋状凹溝を設
け、該螺旋状凹溝内には含油部材を埋設する構成とした
ことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の
実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その
説明を省略するものとする。
【0075】図中、61は本実施の形態に係る潤滑用歯
車で、該潤滑用歯車61は、ブッシュ62、後述の歯車
本体63および含油部材64によって構成されている。
また、ブッシュ62は第1の実施の形態によるブッシュ
37とほぼ同様に構成されている。
【0076】63は本実施の形態に用いる歯車本体で、
該歯車本体63は、含油部材64よりも硬質な樹脂材
料、金属材料等を用いて形成され、複数の歯部63A,
63A,…を有している。また、歯車本体63はその内
周側がブッシュ挿嵌穴63Bとなり、該ブッシュ挿嵌穴
63B内にはブッシュ62が圧入等の手段を用いて取付
けられている。ここで、歯車本体63の歯面側には螺旋
状に延びる螺旋状凹溝63Cが設けられている。
【0077】64は本実施の形態に用いる含油部材で、
該含油部材64は、第1の実施の形態で述べた含油歯車
板39とほぼ同様に、潤滑油が含浸された軟質な樹脂材
料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチル
ペンテン等のポリオレフィン系合成樹脂等の樹脂材料を
用いて形成されている。そして、含油部材64は、歯車
本体63の螺旋状凹溝63C内に射出成形等の手段を用
いて埋設され、歯車本体63の歯面側を螺旋状に延びて
いる。これにより、図10に示すように歯部63A1に
位置する含油部材64は歯部63A2に位置する含油部
材64よりも寸法tだけ高く配置され、歯部63A2に
位置する含油部材64は歯部63A3に位置する含油部
材64よりも寸法tだけ高く配置される。
【0078】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。特に、本実施の形態では、含油部材6
4を歯車本体63の螺旋状凹溝63C内に埋設する構成
としたので、含油部材64をピニオン17に常に接触さ
せることができ、ピニオン17に対し潤滑油を安定して
供給することができる。
【0079】また、例えば歯車本体63の歯数をピニオ
ン17の歯数に対して1個だけ増やしたり減らしたりす
ることにより、ピニオン17が1回自転すると、例えば
図10に示すように歯部63A1または歯部63A2がピ
ニオン17の1つの歯部と噛合し、このときに歯車本体
63の上部側で寸法tの範囲内の含油部材64をピニオ
ン17の歯面に供給できる。そして、次にピニオン17
が1回自転すると、歯部63A2または歯部63A3がピ
ニオン17と噛合し、このときに歯車本体63の下部側
で寸法tの範囲内の含油部材64をピニオン17の歯面
に供給できる。これにより、ピニオン17の歯部に対し
高さ方向全面に亘って均一に潤滑油を供給することがで
きる。
【0080】次に、図11および図12は本発明による
第4の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、潤滑
用歯車を構成する硬質歯車板の歯面側には複数の凹窪部
を設け、これら各凹窪部内には含油部材を埋設する構成
としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した
第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0081】図中、71は本実施の形態に係る潤滑用歯
車で、該潤滑用歯車71は、ブッシュ72、後述の歯車
本体73および含油部材74によって構成されている。
また、ブッシュ72は第1の実施の形態で述べたブッシ
ュ37とほぼ同様に構成されている。
【0082】73は本実施の形態に用いる歯車本体で、
該歯車本体73は、含油部材74よりも硬質な樹脂材
料、金属材料等を用いて形成され、複数の歯部73A,
73A,…を有している。また、歯車本体73はその内
周側がブッシュ挿嵌穴73Bとなり、該ブッシュ挿嵌穴
73B内にはブッシュ72が一体成形等の手段を用いて
取付けられている。ここで、歯車本体73の歯面側には
楕円形状をなした複数の凹窪部ないしディンプル73
C,73C,…(以下、凹窪部73Cという)が設けら
れている。
【0083】74,74,…は本実施の形態に用いる複
数個の含油部材で、該含油部材74は、第1の実施の形
態で述べた含油歯車板39とほぼ同様に、潤滑油が含浸
された軟質な樹脂材料、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系合成
樹脂等を用いて形成されている。そして、含油部材74
は、楕円形状をなした板片として形成され、歯車本体7
3の凹窪部73C内に埋設されている。
【0084】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。特に、本実施の形態では、歯車本体7
3の歯面側に複数の含油部材74を埋設する構成とした
ので、潤滑用歯車71がピニオン17と噛合するときに
は含油部材74からの潤滑油をピニオン17の歯面全体
に亘って均一に供給することができる。
【0085】なお、前記第1の実施の形態では、含油歯
車板39は潤滑油が含浸された樹脂材料を用いて形成す
るものとして述べている。しかし、本発明はこれに限ら
ず、含油歯車板を、例えば潤滑油が含浸された自己潤滑
性を有する焼結金属等を用いて形成する構成としてもよ
い。このことは、第2,第3,第4の実施の形態で述べ
た含油部材54,64,74についても同様である。
【0086】また、前記第1の実施の形態では、潤滑用
歯車36をピニオン17に噛合させる構成とした場合を
例に挙げて説明したが、これに替えて、例えば潤滑用歯
車を旋回輪18の内歯車20Aに噛合させ、内歯車20
Aを潤滑用歯車により直接潤滑する構成としてもよい。
このことは、第2,第3,第4の実施の形態でも同様で
ある。
【0087】また、前記第1の実施の形態では、ピニオ
ン17を潤滑するために1個の潤滑用歯車36を設けた
場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば2個以上の潤滑用歯車を用いてピニオン17
を潤滑する構成としてもよい。このことは、第2,第
3,第4の実施の形態でも同様である。
【0088】さらに、前記第1の実施の形態では、ピニ
オン17を潤滑するための潤滑用歯車36のみを設けた
場合を例に挙げている。しかし、本発明はこれに限るも
のではなく、例えばピニオン17を潤滑する潤滑用歯車
と、内歯車20Aを潤滑する潤滑用歯車とを両方設ける
構成としてもよい。
【0089】さらに、上述した各実施の形態では、ピニ
オン17(駆動歯車)と、このピニオン17に噛合する
内歯車20A(従動歯車)とを備えた油圧ショベルの旋
回装置に適用した場合を例に挙げたが、本発明はこれに
限るものではなく、例えば油圧クレーン、トンネル掘削
機等の他の建設機械の駆動装置、あるいは他の産業機械
に搭載される歯車を用いた動力伝達機構にも広く適用す
ることができる。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、歯車装置は、駆動歯車と従動歯車のうちいずれ
か一方の歯車に噛合し該歯車の歯面に潤滑油を供給する
潤滑用歯車を備え、該潤滑用歯車は潤滑油が含浸された
軟質な材料を用いて形成された含油歯車板と、該含油歯
車板よりも硬質な材料を用いて形成された硬質歯車板と
を交互に重合せて積層化することにより構成したので、
潤滑用歯車が駆動歯車と従動歯車のうち一方の歯車に噛
合して自転すると、このときの摩擦熱等によって潤滑用
歯車の含油歯車板から滲み出した潤滑油が、潤滑用歯車
に噛合した歯車の歯面に供給される。このため、潤滑用
歯車からの潤滑油によって駆動歯車と従動歯車との噛合
面を適正に潤滑することができる。
【0091】これにより、駆動歯車と従動歯車との噛合
面を、グリースバス内のグリース等を用いて潤滑する必
要がなくなる。従って、例えばグリースバスや該グリー
スバス内に充填される大量のグリース等を不要にでき、
コストの低減を図ることができる。また、グリースバス
内のグリースを交換する煩雑な作業を不要にできる上
に、この交換作業時にグリース等の潤滑油が地面等に落
下して環境汚染を引き起こしたり、作業者が潤滑油によ
って汚れるといった問題を解消することができる。
【0092】また、潤滑用歯車が駆動歯車と従動歯車の
うち一方の歯車に噛合するときの歯面での押付け力を、
硬質歯車板により直接受承することができ、含油歯車板
の摩耗、変形を最小限に抑え、潤滑用歯車の耐久性、寿
命等を高めることができる。
【0093】また、請求項2の発明によれば、潤滑用歯
車を、歯車本体と、該歯車本体の噛合面側に設けられた
含油部材とにより構成したので、駆動歯車と該駆動歯車
に噛合する従動歯車とが回転すると、駆動歯車と潤滑用
歯車の噛合部または従動歯車と潤滑用歯車との噛合部で
生じる摩擦熱、噛合時の抵抗による歯面での押付け力等
によって含油部材から潤滑油が滲み出し、駆動歯車と従
動歯車との噛合部を適正に潤滑することができ、請求項
1の発明とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0094】また、請求項3の発明は、歯車本体を含油
部材よりも硬質な材料を用いて形成したので、潤滑用歯
車が駆動歯車と従動歯車のうち一方の歯車に噛合すると
きには、含油部材よりも硬質な材料を用いて形成された
歯車本体が前記歯車からの押付け力を直接受承すること
ができ、このような押付け力が含油部材に過大に作用す
るのを防止でき、含油部材が摩耗、変形するのを防止す
ることができる。
【0095】また、請求項4の発明は、歯車本体には、
歯車に噛合する歯面側に沿って延びる凹溝を設け、含油
樹脂材は該凹溝内に埋設する構成としたので、含油樹脂
材を凹溝により前記歯車に接触させることができ、含油
樹脂材から滲み出した潤滑油を前記歯車側へと常時安定
して供給することができる。
【0096】さらに、請求項5の発明は、歯車本体に
は、歯車に噛合する歯面側に螺旋状に延びる螺旋状凹溝
を設け、含油樹脂材は該螺旋状凹溝内に埋設する構成と
したので、含油樹脂材を螺旋状凹溝により前記歯車に常
時接触させることができ、含油樹脂材から滲み出した潤
滑油を前記歯車側へと常時安定して供給することができ
る。
【0097】さらに、請求項6の発明は、歯車本体に
は、歯車に噛合する歯面側に複数の凹窪部を設け、含油
樹脂材は該各凹窪部に埋設する構成としたので、含油樹
脂材から滲み出した潤滑油を各凹窪部側から前記歯車側
へと安定して供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による歯車装置が適
用された油圧ショベルの旋回装置を示す断面図である。
【図2】ピニオン、旋回輪歯車、潤滑用歯車等を図1中
の矢示II−II方向からみた断面図である。
【図3】図1中のピニオン、潤滑用歯車等を拡大して示
す拡大断面図である。
【図4】図3中の潤滑用歯車を拡大して示す平面図であ
る。
【図5】潤滑用歯車を図4中の矢示V−V方向からみた
断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による潤滑用歯車を
示す平面図である。
【図7】潤滑用歯車を図6中の矢示VII−VII方向からみ
た断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態による潤滑用歯車を
示す平面図である。
【図9】潤滑用歯車を図8中の矢示IX−IX方向からみた
正面図である。
【図10】第3の実施の形態による潤滑用歯車を示す部
分斜視図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態による潤滑用歯車
を示す平面図である。
【図12】潤滑用歯車を図11中の矢示XII−XII方向か
らみた断面図である。
【図13】従来技術による旋回装置を備えた油圧ショベ
ルを示す正面図である。
【図14】グリースバスを備えた従来技術による旋回装
置を示す断面図である。
【符号の説明】
17 ピニオン(駆動歯車) 20 内輪 20A 内歯車(従動歯車) 36,51,61,71 潤滑用歯車 38 硬質歯車板 39 含油歯車板 53,63,73 歯車本体 53C 全周凹溝 63C 螺旋状凹溝 54,64,74 含油部材 73C 凹窪部
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月2日(2001.8.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。特に、本実施の形態では、含油部材5
を射出成形等の手段を用いて歯車本体53に取付ける
ことができるから、潤滑用歯車51の製作時には例えば
圧入等の手段を用いる必要がなくなり、製作時の作業性
等を高めることができる。また、含油部材54を歯車本
体53の全周凹溝53C内に埋設する構成としたので、
含油部材54をピニオン17に常に接触させることがで
き、ピニオン17に対し潤滑油を安定して供給すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益田 勇人 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 栗原 猛 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 井川 裕二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 関戸 慎一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D015 DA02 3J030 AC01 BA01 BA10 BB03 BB06 BC01 BC02 CA10 3J063 AA15 AB12 AC01 BA11 BB29 CB04 XD02 XD32 XD72 XE15 XE18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し該駆動
    歯車の回転が伝達される従動歯車とからなる歯車装置に
    おいて、 前記駆動歯車と従動歯車のうちいずれか一方の歯車に噛
    合し該歯車の歯面に潤滑油を供給する潤滑用歯車を備
    え、該潤滑用歯車は、前記潤滑油が含浸された軟質な材
    料を用いて形成された含油歯車板と、該含油歯車板より
    も硬質な材料を用いて形成された硬質歯車板とを交互に
    重合せて積層化することにより構成したことを特徴とす
    る歯車装置。
  2. 【請求項2】 駆動歯車と、該駆動歯車に噛合し該駆動
    歯車の回転が伝達される従動歯車とからなる歯車装置に
    おいて、 前記駆動歯車と従動歯車のうちいずれか一方の歯車に噛
    合し該歯車の歯面に潤滑油を供給する潤滑用歯車を備
    え、該潤滑用歯車は、前記歯車に噛合する歯車本体と、
    該歯車本体の噛合面側に設けられ前記潤滑油が含浸され
    た含油材料からなる含油部材とにより構成したことを特
    徴とする歯車装置。
  3. 【請求項3】 前記歯車本体は前記含油部材よりも硬質
    な材料を用いて形成してなる請求項2に記載の歯車装
    置。
  4. 【請求項4】 前記歯車本体には、前記歯車に噛合する
    歯面に沿って延びる凹溝を設け、前記含油部材は該凹溝
    内に埋設する構成としてなる請求項2または3に記載の
    歯車装置。
  5. 【請求項5】 前記歯車本体には、前記歯車に噛合する
    歯面側に螺旋状に延びる螺旋状凹溝を設け、前記含油部
    材は該螺旋状凹溝内に埋設する構成としてなる請求項2
    または3に記載の歯車装置。
  6. 【請求項6】 前記歯車本体には、前記歯車に噛合する
    歯面側に無数の凹窪部を設け、前記含油部材は該各凹窪
    部に埋設する構成としてなる請求項2または3に記載の
    歯車装置。
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