[go: up one dir, main page]

JP2002539174A - 癌および血管新生関連の疾病の治療のためのldl様受容体リガンドを使用する組成物および方法 - Google Patents

癌および血管新生関連の疾病の治療のためのldl様受容体リガンドを使用する組成物および方法

Info

Publication number
JP2002539174A
JP2002539174A JP2000604873A JP2000604873A JP2002539174A JP 2002539174 A JP2002539174 A JP 2002539174A JP 2000604873 A JP2000604873 A JP 2000604873A JP 2000604873 A JP2000604873 A JP 2000604873A JP 2002539174 A JP2002539174 A JP 2002539174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inhibitor
protein
proteinase
density lipoprotein
angiogenesis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000604873A
Other languages
English (en)
Inventor
イー. パパスアナシウ,アドニア
ジェイ. グリーン,ショーン
Original Assignee
エントレメッド インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エントレメッド インコーポレイテッド filed Critical エントレメッド インコーポレイテッド
Publication of JP2002539174A publication Critical patent/JP2002539174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/1703Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • A61K38/1709Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/55Protease inhibitors
    • A61K38/57Protease inhibitors from animals; from humans
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/02Drugs for skeletal disorders for joint disorders, e.g. arthritis, arthrosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Marine Sciences & Fisheries (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 異常で好ましくない細胞増殖、特に内皮細胞増殖と、新血管新生および腫瘍成長に関係する血管新生を抑制するのに効果のある組成物と方法を提供する。本組成物は天然または合成のタンパク質、ペプチドあるいはタンパク質断片を含み、これらは低比重リポタンパク質(または低比重リポタンパク質様)受容体に結合する事ができる。本組成物は、製薬的に許容される担体を用いて投与することができる。この方法には、本明細書に記載された組成物をヒトまたは動物に、細胞増殖、特に内皮細胞増殖を抑制するに十分な量で、投与することを含んでいる。この方法は、特に血管新生を抑制することによって、好ましくなく且つ調節不能な細胞増殖によってもたらされる、癌のような、疾病や進行過程を治療するのに有用である。前血管新生による転移のある腫瘍を持つヒトまたは動物に対して本組成物を投与することは、そのような腫瘍の成長、拡大を防止する点で有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願) 本出願の優先権は米国出願第09/270,982号(出願日:1999年3
月17日)にあることを主張する。
【0002】 (発明の分野) 本発明は細胞の増殖を抑制するための組成物および方法に関する。さらに詳し
くは、本発明はタンパク質またはペプチド、および/またはそれらの断片の使用
に関するもので、これらがリポタンパク質受容体、特に低比重リポタンパク質受
容体と結合して、血管新生および血管新生関連の疾病を抑制する。
【0003】 (発明の背景) 細胞の増殖はすべての生物体において常時起きているプロセスであって、それ
には多くの因子とシグナルが関わり合っていて、それらが微妙にバランスをとり
ながら正常な細胞のサイクルを維持している。一般的な細胞分裂のプロセスは連
続した二つのプロセスからなっていて、それらは核の分裂(有糸分裂)と細胞質
の分裂(細胞質分裂)である。生物体は絶えず細胞を成長させ、交替させている
ので、細胞の増殖は、ほとんどすべての生物学的プロセスを正常に機能させるた
めには欠くことのできない中核的なプロセスである。哺乳類の細胞が成長や分裂
をするかどうかを支配しているのは、細胞が成長可能となるスペースが作れるか
も含めた各種のフィードバック調節メカニズム、および与えられた環境における
特定の刺激性および抑止性の因子の分泌などである。
【0004】 正常な細胞の増殖に混乱が生じたり、ある程度阻害されたりすると、その結果
各種の生体機能に影響が現れる。増殖が阻害されるには無数の因子が原因となり
得て、たとえば、各種のシグナル伝達用の化学物質の欠乏または過剰、あるいは
環境の変化などである。異常な細胞増殖による特徴的な障害としては、癌、胚の
異常発育、黄体の不適切な形成、創傷治癒の困難、さらには感染および免疫反応
での機能不全などがある。
【0005】 癌の特徴は異常な細胞増殖にある。癌細胞は宿主にとっては危険となる多くの
特徴をもっており、しばしば他の組織に浸潤していくことができ、また毛細血管
での内部成長をひきおこすことができるので、その結果増殖中の癌細胞に十分な
血液の供給がもたらされる。癌細胞の決定的な特徴の一つは、正常な細胞の分裂
を制御している調節メカニズムに対して異常に反応し、ほとんど調節不能な状態
で分裂を続け、ついには宿主を殺してしまうのである。
【0006】 血管新生および血管新生関連の疾病は細胞の増殖と密接な関係がある。本明細
書において用いる「血管新生」という用語は、組織または器官の中へ新しい血管
が形成されることを意味している。正常な生理学的条件においては、ヒトまたは
動物において血管新生が起きるのは極めて特定の限られた状態の場合だけである
。たとえば、血管新生が通常認められるのは、創傷治癒、胎仔および胚の発育、
黄体、子宮内膜および胎盤の形成の場合である。「内皮」という用語は本明細書
においては、漿液腔、リンパ管および血管の表面に並んでいる扁平な細胞の薄い
層と定義する。これらの細胞を本明細書においては「内皮細胞」と定義する。「
内皮抑制活性」という用語は、一般的に血管新生を抑制するための分子の能力を
意味する。内皮細胞増殖の抑制の結果、血管新生も抑制される。
【0007】 血管新生は調節が効く場合も効かない場合も、同じ様な経過で進行すると考え
られる。内皮細胞および周皮細胞は、基底膜によって包まれ、毛細血管を形成し
ている。血管新生は、内皮細胞および白血球から放出される酵素によって基底膜
が浸食されることから始まる。次いで血管の内腔に並んでいる内皮細胞が、基底
膜を突き抜けて膨隆する。血管新生刺激物が刺激することにより内皮細胞が浸食
された基底膜を通過して移動する。この移動した細胞が元の血管から離れて「芽
」を形成し、そこで内皮細胞が有糸分裂をして増殖するのである。内皮細胞の芽
が互いにつながり合い、毛細管状のループを形成して、新しい血管を作る。
【0008】 持続的で無秩序な血管生成は、疾病状態の重複、腫瘍の転移および内皮細胞の
異常成長の場合に認められ、これらの状態で観察される病理学的な損傷をもたら
す。無秩序な血管新生が存在する場合の多様な病理学的疾病状態は、血管新生依
存性(angiogenic−dependent)、血管新生付随性(ang
iogenic−associate)および血管新生関連性(angioge
nic−related)に分類されてきた。これらの疾病は、異常あるいは好
ましくない細胞増殖、とりわけ内皮細胞増殖の結果である。
【0009】 腫瘍の成長は血管依存性であるという仮説は1971年にJudah Fol
kmanによって提唱された(N. Engl. Jour. Med. 28
5:1182−1186,1971)。ごく簡単に説明すれば、この仮説では、
一旦腫瘍の「獲得(take)」が起きると、腫瘍細胞集団の増大に先だって必
ず、腫瘍の上に集中して新しい毛細血管が増加すると提唱している。この腫瘍の
「獲得」は現在では、腫瘍成長における前血管(prevascular)相を
指すと理解されており、そこでは、腫瘍細胞の集団が数立方ミリメートルの体積
を占め、細胞の数は数百万をこえることはなく、当の宿主の微小血管の中で生き
ている。腫瘍の体積がこの相をこえて拡大するには、新しい毛細血管の誘導が必
要である。たとえば、マウスにおいて、初期の前血管相における肺での微少転移
は、組織学的な切片を高倍率の顕微鏡で調べない限り見つけられない。腫瘍の成
長が血管依存性であるという事を支持する間接的な証拠は、米国特許第5,63
9,725号、同第5,629,327号、同第5,792,845号、同第5
,733,876号および同第5,854,205号に見出されるが、これらの
特許すべてはここに引用することにより本明細書に組み入れられたものとする。
【0010】 以上のことから明らかなのは、細胞増殖、特には内皮細胞増殖、さらに最たる
ものとして血管新生が癌の転移において主要な役割を果たしていることである。
この異常あるいは好ましくない増殖活性を制圧し、抑制しあるいは排除すること
ができれば、腫瘍は、たとえ既にあったとしても、成長しないであろう。この
疾病状態では、異常あるいは好ましくない細胞の増殖および血管新生の過程を妨
げることによって、新たな微小血管経路の侵食によるダメージを回避することが
できる。細胞増殖過程の制御に対する治療法は、これらの疾病の抑止あるいは緩
和が可能となるであろう。
【0011】 したがって、ここで必要とされるのが、異常あるいは好ましくない細胞増殖、
特に血管の腫瘍内への成長を抑制することが可能な組成物および方法である。こ
の組成物は前転移腫瘍の内因性成長因子の活性を抑え、腫瘍内部での毛細血管の
形成を妨げそれにより疾病の進行と腫瘍の成長を防ぐことができるものでなけれ
ばならない。この組成物はまた、たとえば創傷治癒や再生の場合のような血管新
生プロセスにおいて、毛細血管の形成を調節することも可能でなければならない
。最後になるが、細胞増殖を抑制するための組成物および方法は、毒性がなく、
副作用がほとんど無いことが好ましい。
【0012】 (発明の概要) 異常で好ましくない細胞増殖、特に内皮細胞増殖と、新血管新生および腫瘍成
長に関係する血管新生を抑制するのに効果のある、組成物と方法を提供する。本
組成物は天然または合成のタンパク質、ペプチド、あるいはこれらのタンパク質
断片、またはリガンドに結合している低比重リポタンパク質受容体(LDLR)
の活性部分を含み、製薬的に許容される担体と随意に結合される。
【0013】 本発明にとって有用な代表的なリガンドには、以下のようなカテゴリーに属す
るタンパク質またはペプチドおよびそれらの断片が含まれる。すなわち、プロテ
イナーゼ(すなわち、組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA))、プロ
テイナーゼインヒビター(すなわち、セルピン、TFPI)、プロテイナーゼ/
インヒビター複合体(ウロキナーゼプラスミノーゲンアクチベーター/プラスミ
ノーゲンアクチベーターインヒビター1(uPA/PAI)、トロンビン/アン
チトロンビン)、リポタンパク質(すなわち、アポリポタンパク質B、アポリポ
タンパク質Jまたはクラステリン(clusterin))、および基質タンパ
ク質(すなわち、トロンボスポンジン)などである。またさらに、本発明にとっ
て有用な代表的なリガンドを含む特定のタンパク質またはペプチドには次のよう
なものがある。すなわち、α2−マクログロブリン、ベータ−アミロイド前駆体
タンパク質(APP)、プロテイナーゼネキシンII(PN2)、プロテイナー
ゼネキシンI(PN1)、プロ−uPA、アンチトロンビンIII、リポタンパ
ク質リパーゼ、ラクトフェリン、PAI−1、ウマ白血球エラスターゼインヒビ
ター、プロテインCインヒビター、C1インヒビター、α2−アンチプラスミン
、α1−プロテイナーゼインヒビター、およびα1−アンチキモトリプシン、ヘ
パリン補因子IIなどである。
【0014】 好ましいLDLRリガンドには、クニッツ型または非クニッツ型のドメインを
有するセルピン(セリン・プロテアーゼ・インヒビター)のタンパク質ファミリ
ーに属するタンパク質が含まれ、たとえば、組織因子経路凝固インヒビター1(
TFPI−1)、組織因子経路凝固インヒビター2(TFPI−2)、アンチト
ロンビンIII、アミロイドタンパク質前駆体(APP)、β−アミロイド前駆
体タンパク質、コラーゲンVI、およびウシ膵臓トリプシンインヒビター(BP
TI)などである。
【0015】 タンパク質、ペプチドまたはそれらの断片には、上に記載したタンパク質のす
べてまたは活性部分を含んでいることが好ましい。本明細書において使用する「
活性部分」という用語は、好ましくは、異常または好ましくない癌の増殖を抑制
することによって、癌を抑制するタンパク質の部分を意味している。本発明には
、上に記載したタンパク質の、類縁体、ペプチド、またはタンパク質断片、また
はそれらを組み合わせたものであって、異常または好ましくない細胞増殖を抑制
するものをも含む。このタンパク質、ペプチド、またはタンパク質断片は、LD
LRに結合するリガンドのタンパク質、ペプチド、またはタンパク質断片である
ことが最も好ましい。
【0016】 以下の理論に拘束されることは望まないが、内皮細胞増殖を抑制することによ
って、本明細書に記載の方法および組成物は、腫瘍の血管新生を阻害することに
よって腫瘍の成長と転移を抑制するのに有用であると考えられる。
【0017】 癌のような、好ましくない且つ制御不能な細胞の増殖によってもたらされる疾
病や進行過程を治療するためにここで提供される方法には、細胞増殖、特に内皮
細胞増殖を抑制するのに十分な用量で本明細書に記載された組成物をヒトまたは
動物に投与することが含まれている。この方法は、特に血管新生を抑制すること
によって腫瘍の成長を治療しあるいは抑圧するために特に有用である。前血管新
生による転移のある腫瘍を持つヒトまたは動物に対して本組成物を投与すること
は、そのような腫瘍の成長または拡大を防止するのに有用である。
【0018】 したがって、本発明の目的は、異常または好ましくない細胞増殖によってもた
らされる疾病や進行過程を治療するための方法および組成物を提供することであ
る。
【0019】 本発明の他の目的は、癌の成長を治療しあるいは抑制するための方法と組成物
を提供することである。
【0020】 本発明のさらに他の目的は、副作用を最小限とした癌の治療法のための方法と
組成物を提供することである。
【0021】 本発明の他の目的は、血管新生によってもたらされる疾病および進行過程を治
療するための方法と組成物を提供することである。
【0022】 本発明のさらに他の目的は、細胞増殖、特に内皮細胞増殖を抑制する、タンパ
ク質、ペプチド、活性断片およびそれらの類縁体を使用することを含む方法およ
び組成物を提供することである。
【0023】 本発明の他の目的は、低比重リポタンパク質受容体リガンドを含む抗血管新生
用の化合物を投与することによって、血管新生によってもたらされる疾病および
進行過程を治療するための方法および組成物を提供することである。
【0024】 本発明の他の目的は、低比重リポタンパク質受容体リガンドを含む抗血管新生
用の化合物を投与することによって、血管新生によってもたらされる疾病および
進行過程を治療するための方法および組成物を提供することであるが、ここでそ
のリガンドにはプロテイナーゼ、プロテイナーゼインヒビター、リポタンパク質
および基質タンパク質が含まれる。
【0025】 本発明の他の目的は、低比重リポタンパク質受容体リガンドを含む抗血管新生
用の化合物を投与することを含む、血管新生によってもたらされる疾病および進
行過程を治療するための方法および組成物を提供することであるが、ここでその
リガンドにはアンチトロンビンIIIおよびアミロイドタンパク質前駆体が含ま
れる。
【0026】 本発明のさらなる目的は、低比重リポタンパク質受容体リガンドを含む抗血管
新生用の化合物を投与することによって、癌を持つヒトまたは動物において癌を
減少させ、腫瘍の成長を抑制するための方法および組成物を提供することである
が、ここでそのリガンドにはプロテイナーゼ、プロテイナーゼインヒビター、リ
ポタンパク質および基質タンパク質が含まれているものである。
【0027】 本発明のさらに他の目的は、低比重リポタンパク質受容体リガンドを含む抗血
管新生用の化合物を提供することであるが、ここでそのリガンドはプロテイナー
ゼ、プロテイナーゼインヒビター、リポタンパク質および基質タンパク質を、製
薬的に許容される担体との組合せとして含んでいるものである。
【0028】 さらに本発明の他の目的は、低比重リポタンパク質受容体リガンドを含む抗血
管新生用の化合物を提供することであるが、ここでそのリガンドにはプロテイナ
ーゼ、プロテイナーゼインヒビター、リポタンパク質および基質タンパク質が、
製薬的に許容される担体との組み合せとして含まれていて、これは、筋肉内注射
、静脈内注射、経皮、経口、あるいは皮下注射の形で投与しうるものである。
【0029】 本発明のさらに他の目的は、血管新生によってもたらされる疾病および進行過
程を治療するための組成物および方法を提供することであるが、それら疾病含ま
れるのは、血管腫、固形腫瘍、血液由来腫瘍(blood borne tum
or)、白血病、転移、毛細管拡張症、乾癬、水腫性硬化症、化膿性肉芽腫、心
筋血管新生、クローン病、プラーク新生血管増殖、動静脈機能不全、角膜疾病、
ルベオーシス、血管新生緑内障、糖尿病性網膜症、水晶体後線維増殖症、関節炎
、糖尿病性新生血管増殖、黄斑変性症、創傷治癒、消化性潰瘍、ヘリコバクター
関連疾病、骨折、ケロイド、血管形成、造血、排卵、月経、胎盤形成、およびネ
コ引っ掻き熱などであるが、これらに限定されるものではない。
【0030】 本発明の上記およびその他の目的、特徴およびすぐれた点については、以下に
詳述する実施態様の開示および添付した特許請求の範囲を参照すれば明らかにな
ろう。
【0031】 (詳細な説明) 以下には、本発明を実施する場合の、現在考え得る最良の実施態様が記載され
ている。ここにおける記述は、本発明の一般的な原理を説明するためになされた
ものであり、限定的に受け取られるべきではない。本明細書で言及する参考資料
の全文がここに引用することにより本明細書に組み入れられたものとするが、そ
れらに含まれるものとしては、米国特許出願第09/270,982号(199
9年3月17日出願)、米国特許出願第09/130,273号(1998年8
月6日出願)および米国特許第5,981,471号(1999年11月9日発
行)がある。
【0032】 異常または好ましくない細胞の増殖によりもたらされる、あるいはそれに伴う
疾病および進行過程を治療するための組成物および方法を提供する。この組成物
には、低比重リポタンパク質(または低比重リポタンパク質様の)受容体(LD
LR)のすべてまたは活性部分を含む、単離された天然または合成のタンパク質
、ペプチド、またはタンパク質の断片が含まれる。ヒトまたは動物に供与するた
めに、これらの組成物には製薬的に許容される担体が随意に含まれていてもよい
【0033】 本明細書では「活性部分」という用語は、LDLRに結合するために必要な、
タンパク質の抗増殖性の部分と定義する。この活性部分は、生体内または生体外
の検定または周知の方法によって内皮細胞増殖のような細胞増殖を抑制する能力
を有する。本発明のLDLRリガンド組成物として好ましいものには、以下のカ
テゴリーに属するタンパク質が含まれる。すなわち、プロテイナーゼ(すなわち
、組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA))、プロテイナーゼインヒビ
ター(すなわち、セルピン、TFPI)、プロテイナーゼ/インヒビター複合体
(ウロキナーゼプラスミノーゲンアクチベーター/プラスミノーゲンアクチベー
ターインヒビター1(uPA/PAI)、トロンビン/アンチトロンビン)、リ
ポタンパク質(すなわち、アポリポタンパク質B)、および基質タンパク質(す
なわち、トロンボスポンジン)などである。最も好ましいタンパク質、ペプチド
、またはタンパク質断片は、代表的なリガンドを含むタンパク質、ペプチドまた
はタンパク質断片であって、以下のようなものが含まれるが、これらに限定され
るものではない。すなわち、α2−マクログロブリン、β−アミロイド前駆体タ
ンパク質(APP)、プロテイナーゼネキシンII(PN2)、プロテイナーゼ
ネキシンI(PN1)、プロ−uPA、リポタンパク質リパーゼ、ラクトフェリ
ン、PAI−1、ウマ白血球エラスターゼインヒビター、プロテインCインヒビ
ター、C1−インヒビター、α2−アンチプラスミン、α1−プロテイナーゼイ
ンヒビター、α1−アンチキモトリプシン、ヘパリン補因子II、およびアンチ
トロンビンIIIなどである。
【0034】 先に述べたが、本発明の組成物には医薬品用担体を随意に含んでいてもよい。
本明細書で用いる「担体」という用語には、当業者には周知の送達メカニズムが
含まれていて、例をあげれば、鍵穴リンペットヘモシアニン(KLH)、ウシ血
清アルブミン(BSA)およびその他のアジュバントがあるが、これらに限定さ
れるものではない。本発明の低比重リポタンパク質受容体リガンド組成物にはさ
らに、既存技術の医薬品組成物において知られ使用されている、アジュバント、
保存剤、希釈剤、乳化剤、安定剤その他の成分を含んでいてもよいということは
理解されたい。現在公知のアジュバントシステムはいずれも、本発明の組成物に
使用することができる。そのようなアジュバントを例示すれば、フロイント不完
全アジュバント、フロイント完全アジュバント、多分散体β−(1,4)結合ア
セチル化マンナン(「アセマンナン(Acemannan)」)、タイターマッ
クス(TITERMAX)(登録商標)(ポリオキシエチレン−ポリオキシプロ
ピレン・コポリマー・アジュバント、サイトリクス社(CytRx Corpo
ration、ジョージア州ノークロス)、カイロン社(Chiron Cor
poration、カリフォルニア州エメリビル)からの変性脂質アジュバント
、アギラ・バイオファーマシューティカルズ(Aguila Biopharm
aceuticals、マサチューセッツ州ウォセスター)からのサポニン誘導
体アジュバント、不活化ボルデテラ・パータスシス(Bordetella p
ertussis)、グラム陰性菌のリポ多糖(LPS)、デキストラン硫酸の
ような大きな重合性アニオン、ミョウバン、水酸化アルミニウムまたはリン酸ア
ルミニウムのような無機ゲル、卵アルブミン、フラジェリン、チログロブリン、
すべての種の血清アルブミン、すべての種のγ−グロブリン、およびD−および
/またはL−アミノ酸のポリマー類などがあるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0035】 別法として、連続投与のために、遺伝子治療技術を用いて、タンパク質のすべ
てまたは活性部分を有する、タンパク質、ペプチドまたはタンパク質断片のため
の遺伝子をベクター中に組み込むこともできる。このベクターは、たとえば腫瘍
のような目標部位に対して特異性を有する賦形剤中に入れて投与しても良い。
【0036】 本発明の方法にしたがえば、LDLRリガンドのすべてまたは活性部分を備え
たタンパク質、ペプチドまたはタンパク質断片を含む本明細書に記載された組成
物は、製薬的に許容される担体と随意に組み合わされていてもよいが、好ましく
ない細胞増殖が認められるヒトまたは動物に対して、好ましくない細胞増殖、特
に内皮細胞増殖、あるいは癌のような血管新生または血管新生関連の疾病を抑制
するに十分な量で投与する。 定義 「a」、「an」および「the」は本明細書においては1以上を意味し、前
後関係で不適切でない限り、複数を含む。
【0037】 「ペプチド」という用語はアミノ酸(典型的にはL−アミノ酸)の連鎖であり
、そのα炭素は、一つのアミノ酸のα炭素についたカルボキシル基と他のアミノ
酸のα炭素についたアミノ基との間の縮合反応により形成されたペプチド結合に
よって連なっている。連鎖の一方の端にある末端アミノ酸(すなわち、アミノ末
端)には遊離のアミノ基が存在し、連鎖のもう一方の端にある末端アミノ酸(す
なわち、カルボキシ末端)には遊離のカルボキシル基が存在する。このようにし
て、「アミノ端末」(N−端末と略す)という用語は、ペプチドのアミノ末端に
あるアミノ酸の遊離なαアミノ基を指すか、または、ペプチド内部の場所を問わ
ずアミノ酸のαアミノ基(ペプチド結合に加わっているならイミノ基)を指して
いる。同様にして、「カルボキシ端末」(C−端末と略す)という用語は、ペプ
チドのカルボキシ端末にあるアミノ酸にある遊離なカルボキシル基を指すか、ま
たは、ペプチド内部の場所を問わずアミノ酸のカルボキシル基を指している。
【0038】 典型的には、ペプチドを構成しているアミノ酸には順に番号をつけてあり、ア
ミノ端末から始めて、ペプチドのカルボキシ端末の方向に番号を増やしていく。
したがって、一つのアミノ酸が他に「続く」という場合、そのアミノ酸は先のア
ミノ酸よりもペプチドのカルボキシ端末に近い方の位置にあることになる。
【0039】 本明細書で「残基」という用語を使用する場合は、アミド結合によってペプチ
ドに組み込まれたアミノ酸(DまたはL)を指す。したがって、そのアミノ酸は
天然のアミノ酸であってもよいし、あるいは、他に制約がなければ、天然のアミ
ノ酸と類似の機能を示すような公知の天然アミノ酸相同物(すなわちアミノ酸模
倣物(mimetics))をも包含していてもよい。さらにアミド結合模倣物
では、当業者には周知のような、ペプチド骨格の変性が含まれる。
【0040】 本明細書において用いられる「本質的に含む(consisting ess
entially of)」というフレーズは、この用語が適用されたペプチド
の本質的な性質を実質的に変化させるようないかなる要素をも排除するものであ
る。したがって、「本質的に〜を含む」ペプチドという記述では、このペプチド
の生物学的活性を実質的に変化させるような、アミノ酸の置換、付加あるいは削
除はすべて排除される。
【0041】 さらに、熟練者には理解される所であるが、上述のように、コードされた配列
中で一つのアミノ酸、あるいは少数のアミノ酸(典型的には5%以下、より典型
的には1%以下)を変更、付加または削除するような、個々の置換、削除または
付加が、その変化によってアミノ酸を化学的に類似したアミノ酸と置換する結果
をもたらすならば、保存的に変性した変化である。保存的な置換のための表は機
能的に類似なアミノ酸を示しており、当業者にはよく知られている。以下の6つ
のグループのそれぞれは、互いに保存的に置換することが可能なアミノ酸である
。 1)アラニン(A)、セリン(S)、トレオニン(T); 2)アスパラギン酸(D)、グルタミン酸(E); 3)アスパラギン(N)、グルタミン(Q); 4)アルギニン(R)、リシン(K); 5)イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニン(M)、バリン(V);
および 6)フェニルアラニン(F)、チロシン(Y)、トリプトファン(W)。
【0042】 「単離された」または「生物学的に純粋な」というフレーズは、自然の状態で
は通常随伴してくる化合物類を実質的あるいは本質的に含んでいない物質を指し
ている。したがって、本明細書に記載されたペプチドは、本来的な環境では通常
随伴しているような物質を含んでいないものである。典型的には、本明細書に記
載された、単離された抗増殖性のペプチドは、銀染色ゲル上でのバンド強度の測
定で少なくとも約80%の純度、通常は少なくとも約90%、好ましくは少なく
とも約95%の純度を持っている。
【0043】 当業者にはよく知られていることであるが、タンパク質の純度あるいは均質性
は多くの方法で測定することができ、たとえば、タンパク質試料をポリアクリル
アミドゲルでの電気泳動にかけ、ついで染色により可視化する。目的によっては
高分解性が必要となり、HPLCやそれに類似の方法が用いられる。
【0044】 抗増殖性のペプチドの長さが比較的短い(すなわち、アミノ酸単位が約50以
下)場合には、標準的な化学的ペプチド合成手法を用いて合成することが多い。
【0045】 固相合成で、配列のC末端アミノ酸を不溶性の支持体に付け、次いで配列の残
りのアミノ酸を順次付加させるのが、本明細書に記載した抗増殖性のペプチドの
化学合成では好ましい方法である。固相合成についての技術は、当業者には周知
である。
【0046】 別法としては、本明細書に記載された抗増殖性ペプチドを組換え核酸合成法に
より合成する。一般的にこの方法では、ペプチドをコードする核酸配列を作り、
特定のプロモーターの調節下にこの核酸を発現カセットに導入し、宿主にペプチ
ドを発現させ、発現したペプチドまたはポリペプチドを単離し、必要があれば、
ペプチドを再生する。このような操作を技術者に実施させるのに十分な技法は文
献に記載されている。
【0047】 発現が終わると、組換えペプチドを標準的な方法で精製することができる。そ
れらの方法としては、硫安分画、アフィニティカラム、カラムクロマトグラフィ
ー、ゲル電気泳動などがある。実質的に純粋な組成物としては約50〜95%の
均一性のものが好ましいが、治療用の薬剤として用いるには、80〜95%以上
の均一性を持つものが最も好ましい。
【0048】 当業者ならば、化学的合成、生物学的発現あるいは精製の後では、この抗増殖
性ペプチドが成分ペプチドの本来のコンホメーションとは実質的に異なるコンホ
メーションをとっている可能性があることを知っている。この場合しばしば、こ
の抗増殖性ペプチドを変性、還元し、次いでこのペプチドを目的のコンホメーシ
ョンに再生(refold)させることが必要となる。タンパク質を還元、変性
してから再生させる方法は当業者のよく知るところである。
【0049】 本明細書で用いているように、「生物学的活性」という用語は生物学的なシス
テムから得られた化合物、またはそれらと反応をする化合物、またはそれらの化
合物の官能性、反応性および特異性を模倣した化合物の、官能性、反応性および
特異性を指している。生物学的活性な化合物の適当な例をあげれば、酵素、抗体
、抗原それにタンパク質などがある。
【0050】 「体液」という用語は、本明細書で使用する場合には、唾液、歯肉分泌物、脳
脊髄液、胃腸液、粘液、尿生殖器分泌物、滑液、血液、血清、血漿、尿、嚢胞液
、リンパ液、腹水、胸水、間質液、細胞内液、眼液、精液、乳腺分泌物、および
硝子体液、および鼻分泌物などがあるが、これらに限定されるわけではない。
【0051】 低比重リポタンパク質受容体の特徴 本明細書で使用する場合、「低比重リポタンパク質受容体(LDLR)」とい
う用語には、低比重リポタンパク質(LDL)、低比重リポタンパク質受容体関
連タンパク質(LRP)、超低比重リポタンパク質受容体(VLDLR)、α2
マクログロブリン受容体/低比重リポタンパク質受容体関連タンパク質(α2
R/LRP)、gp330/メガリン アポリポタンパク質E受容体2(apo
ER2)および受容体LR8Bからなるタンパク質ファミリーが含まれている。
【0052】 タンパク質のLDL受容体ファミリーが特徴としているのは、約4つのメンバ
ー(LDL、LRP、VLDLRおよびgp330/メガリン)で構成される膜
貫通タンパク質であることである(Stricklandら、FASEB 9:
890−898(1995) 参照。ここに引用することによりそのすべてを本
明細書に組み入れられたものとする)。これらのタンパク質は類似の構造パター
ンを示し、形質膜貫入および各種のリガンドの細胞分解を仲介するといったよう
な、関連した機能を示す。LDL受容体ファミリーで共通している構造的な特徴
は、細胞質ドメインに、NPXY配列の繰り返しが1つ以上存在していることで
、これにより細胞のクラスリン被覆小孔に受容体が集積することができる。一方
、細胞外ドメインには上皮増殖因子様のドメインのコピーが多数存在し、これに
よりエンドソーム内での受容体リガンドの分離ができる。
【0053】 低比重リポタンパク質受容体へのリガンドの結合 本発明における新規な発見により、TFPIのような化合物の抗血管新生性あ
るいは抗増殖性の活性には、内皮細胞の表面に発現したLDL受容体様のタンパ
ク質が介在していることが示された。実施例2で示されるように、TFPIの抗
増殖活性は、LDL(LDLRリガンド)が存在すると低下した。さらに、VL
DLR抗体が存在するとTFPIの抗増殖活性が低下することを本発明者が示し
たことからも、LDLRの役割が一層確かなものとなった。
【0054】 LDL受容体のタンパク質ファミリーを介して、形質膜貫入をすることが知ら
れているリガンドには、次のカテゴリーのメンバーが含まれている。すなわち、
プロテイナーゼ(たとえば、tPA)、プロテイナーゼインヒビター(たとえば
、セルピン、TFPI)、プロテイナーゼ/インヒビター複合体(uPA/PA
I、トロンビン/アンチトロンビン)、リポタンパク質(たとえば、アポリポタ
ンパク質B)、および基質タンパク質(たとえば、トロンボスポンジン)などで
ある。好ましいLDLRリガンドに含まれるものとしては、α2−マクログロブ
リン、β−アミロイド前駆体タンパク質、プロテイナーゼネキシンII、プロテ
イナーゼネキシンI、プロ−uPA、リポタンパク質リパーゼ、ラクトフェリン
、PAI−1、ウマ白血球エラスターゼインヒビター、プロテインCインヒビタ
ー、C1−インヒビター、α2−アンチプラスミン、α1−プロテイナーゼイン
ヒビター、α1−アンチキモトリプシン、ヘパリン補因子II、組織プラスミノ
ーゲンアクチベーター、アンチトロンビンIII、組織因子経路凝固インヒビタ
ー、アポリポタンパク質B、アポリポタンパク質J、クラステリン、トロンボス
ポンジン、およびそれらの活性断片などがある。
【0055】 特に、クニッツ型(Kunitz)または非クニッツ型(non-Kunitz)のドメインを有
するセルピン・スーパーファミリー(セリン・プロテイナーゼ・インヒビター)
に属するリガンドは、本発明の方法および組成物のためには好ましいものである
。セルピンは広い範囲のセリンプロテアーゼを不可逆的に阻害することが知られ
ている、構造的に類似したタンパク質からなるファミリーである。それらの三次
構造は、3つのβシート(A、BおよびCと呼ぶ)、いくつかのα−ヘリックス
(AからIまでの名前がついている)、および非常に変化に富む残基を含む可撓
性の反応性ループからなっている。反応部位は反応性ループの中にあり、タンパ
ク質のカルボキシ末端からおよそ30〜40のアミノ酸で、目標のプロテアーゼ
の通常の基質を模倣したペプチド結合が含まれている。プロテアーゼと結合する
と、セルピンのコンホメーションが大きく変化し、それにより活性ループがβシ
ートAに取り込まれる。セルピンファミリーリガンドに含まれるものとしては、
組織因子経路凝固インヒビター1(TFPI−1)および組織因子経路凝固イン
ヒビター2(TFPI−2)、アンチトロンビンIII、アミロイドタンパク質
前駆体(APP)、アミロイドベータ前駆体タンパク質、コラーゲンVI、ウシ
膵臓トリプシンインヒビター(BPTI)、α1−プロテイナーゼインヒビター
、α1−アンチキモトリプシン、α2−アンチプラスミン、ヘパリン補因子II、
プロテインCインヒビター(PCI)、プロテイナーゼネキシン−1(PN−1
)、およびプラスミノーゲンアクチベーターインヒビター(PAI−1およびP
AI−2)などがある。
【0056】 LDLRと結合するプロテアーゼインヒビターの代表的なタンパク質としては
TFPIがある。TFPIは糖タンパク質であって、その分子量は約32〜45
kDaである。TFPIはおよそ276個のアミノ酸で構成されており、酸性ア
ミノ末端に続いて、クニッツ−1、クニッツ−2およびクニッツ−3と呼ばれる
3つのクニッツ型プロテアーゼインヒビタードメインがあり、さらに塩基性カル
ボキシル末端領域があるという構造をとっている。
【0057】 TFPIは当業者にはリポタンパク質結合性凝固インヒビターとしても知られ
ているものであるが、組織因子誘発血液凝固の調節では重要な役割を果たしてい
るプロテアーゼインヒビターである。一般的にTFPIは、血漿中、血小板中お
よび内皮上に見出される。典型的には、出血が停止した後で血管の損傷部分で、
TFPIが通常血漿中で見出される濃度の3倍もの濃度になる。血管内ではTF
PIはいくつかの型で存在しているが、このことについては当業者のよく知ると
ころである。血漿TFPIでは分子量が34〜41kDaの型が大部分を占める
が、より分子量の高い他の型もまた存在している。TFPIは内皮細胞で合成さ
れてから、細胞の表面に開口分泌され、ヘパリン硫酸プロテオグリカン(HSP
G)に結合してそこにとどまる(Narita ら、Journ. Biol. Chemistry 270(42):248
00−24804(1995)参照)。
【0058】 クニッツ型ドメインを含み、本発明の組成物に利用可能なその他のタンパク質
としては、アミロイド前駆体タンパク質(APP)、コラーゲンVIおよびウシ
膵臓トリプシンインヒビター(BPTI)がある。APPにはクニッツ型プロテ
アーゼインヒビタードメインが含まれ、少なくとも4つの異なった型で存在して
いるが、それらはおよそ700〜800の残基から違う数のアミノ酸として存在
しているのである(Niwanoら、J. Lab. Clin. Med.,
125(2):215−256(1995)参照)。コラーゲンVIは血管壁面
で見出されたもので、三重らせん構造をとっていて、クニッツ型プロテアーゼイ
ンヒビタードメインを有している(Kehrel、Semin. Thromb
. Hemost. 21(2):123−9(1995)参照)。ウシ膵臓ト
リプシンインヒビター(BPTI)は3つのジスルフィド結合を持つ58残基の
タンパク質で、セリン・プロテイナーゼ・インヒビターのクニッツファミリーに
属している(Mossら、J. Gen. Physiol. 108(6):
473−84(1996))。
【0059】 別の実施態様としては、LDLR結合リガンドのカテゴリーとして好ましいも
のにリガンド複合体がある。リガンド複合体はLDL受容体様タンパク質を内在
するものの、典型的には、複合体の個々の成分はそれ自体では内在されることは
ない。たとえば、プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター1(PAI−1
)およびウロキナーゼプラスミノーゲンアクチベーター(uPA)はいずれも単
独ではLRPに結合しない。しかしながら、それぞれが加わって複合体を作ると
、PAI−1のコンホメーションに変化が起きて、uPA/PAI−1複合体は
、PAI−1成分を使ってLRPに結合する。このようなリガンド複合体には、
たとえばトロンビン/アンチトロンビンやuPA/アンチトロンビンのような、
プロテアーゼ/セルピン複合体が含まれる。本発明の範囲に限定して、これに含
まれるリガンド複合体をさらにあげてみると、uPA/PAI−1、tPA/P
AI−1、uPA/PN−1(プロテイナーゼネキシン−1)、エラスターゼ/
α1プロテイナーゼインヒビター、トリプシン/α1プロテイナーゼインヒビター
、トロンビン/ヘパリン補因子II、およびトロンビン PAI−1、uPA/
PCI(プロテインCインヒビター)、uPA/アンチトロンビンIII、uP
A/C1−インヒビター、低分子量uPA/PAI−1、低分子量uPA/PC
I、tPA/PCI、トロンビン/PCI、トロンビン/PN−1などが含まれ
る。セリンプロテイナーゼ/セルピン複合体は、たとえばKaszaらによるE
ur. J. Biochem. 248:270−281(1997)に記載
されている。
【0060】 本発明におけるLDLRリガンドは体液(血清、尿、腹水などが含まれるが、
これらに限定されない)から単離することができるし、また、化学的または生物
学的な方法、たとえば、細胞培養、組換え遺伝子発現、ペプチド合成などによっ
て合成することも可能である。組換え技術には、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR
)を用いたDNAからの遺伝子増幅や、逆転写酵素/PCRを用いたRNAから
の遺伝子増幅などが含まれる。LDLRリガンドは公知のタンパク質抽出方法、
特にW.F.NovotnyらによるJ. Biol. Chem.,264:
18832−18837(1989)に記載の方法を用いて体液から抽出するこ
とができる。
【0061】 ペプチドまたはタンパク質断片 LDLR結合リガンドを含むペプチドまたはタンパク質断片は、上記のタンパ
ク質から作ることができ、当業者に周知の技術と方法を用いてその抗増殖性また
は抗血管新生性の活性を調べることができる。たとえば、完全な長さの組換えT
FPI(rTFPI)はバキュロウイルス遺伝子発現系を用いて作ることが可能
である。完全な長さのタンパク質は、個々のドメインに切断することができ、ま
た、たとえばEnjyojiら(Biochemistry 34:5725−
5735(1995))により記載された方法など各種の方法を用いて消化させ
ることができる。エンジョウジらの方法では、rTFPIを消化酵素であるヒト
好中球エラスターゼで処理し、ヘパリンカラムを用いてその消化物を精製する。
ヒト好中球エラスターゼは、TFPIをLeu89の位置で二つの断片に切断する
が、その一方にはクニッツ−1型が、他方にはクニッツ−2型およびクニッツ−
3型が含まれる。さらに断片に分けるためには、Balianら(Bioche
mistry 11:3798−3806(1972))の方法を用いて、クニ
ッツ−2型およびクニッツ−3型を含む断片(クニッツ−2/クニッツ−3)を
消化性化合物のヒドロキシルアミンで処理するのが好ましく、この消化物をヘパ
リンカラムを用いて精製する。ヒドロキシルアミンはクニッツ−2型およびクニ
ッツ−3型を含む断片を二つに切断して、クニッツ−3型のドメインを含む断片
と、クニッツ−2型のドメインを含む断片に切り離す。
【0062】 これに代わる方法として、抗増殖活性を示すタンパク質の全体またはその大き
な断片を、一度にアミノ酸を一つずつ除去しながら消化させて断片を得る方法も
ある。連続的に短くしていく断片のそれぞれについて、抗増殖活性について試験
する。同様にして、長さを変えながら断片を合成して、抗増殖活性の試験をして
いく方法も可能である。断片の長さを伸ばしたり縮めたりしながら、当業者に周
知の日常的な消化、合成、スクリーニング手段を用いて、抗増殖活性を持たせる
ために必要なタンパク質内のアミノ酸の正確な数、属性および配列を当業者は決
定していく。
【0063】 その断片が、本明細書では血管新生の抑制と呼ぶ、新しい血管細胞の増殖を抑
制する活性をインシテュ(in situ)で試験することによって、抗増殖活
性を評価する。好ましい検定法としては、ニワトリ胚漿尿膜(CAM)検定であ
り、これはCrumらによるScience 230:1375(1985)、
および米国特許第5,001,116号に記載されている。このCAM検定を簡
単にまとめれば以下のようなものである。受精したニワトリの胚を第3または第
4日に殻から取りだし、対象の断片を含むメチルセルロースのディスク(dis
c)を漿尿膜に移植する。この胚を48時間後に検査し、もし透明な無血管性の
領域がメチルセルロースディスクの周囲に現れていたら、その領域の直径を測定
する。この領域の直径が大きいほど、抗増殖活性も大きい。他の好ましい検定法
としては、実施例2に記すHUVEC検定法がある。
【0064】 活性な断片は好ましくは、LDLRと結合するために必要なリガンドの一部を
含む断片である。詳しくは、クニッツ型ドメインあるいは非クニッツ型ドメイン
のいずれかを有する、プロテアーゼインヒビターのファミリーに属するリガンド
が好ましい。セルピンリガンドには、以下のものを含むが、これらに限定される
わけではない。すなわち、組織因子経路凝固インヒビター1(TFPI−1)お
よび組織因子経路凝固インヒビター2(TFPI−2)、アンチトロンビンII
I、アミロイドタンパク質前駆体(APP)、アミロイドベータ前駆体タンパク
質、コラーゲンVI、ウシ膵臓トリプシンインヒビター(BPTI)、α1−プ
ロテイナーゼインヒビター、α1−アンチキモトリプシン、α2−アンチプラス
ミン、ヘパリン補因子II、プロテインCインヒビター(PCI)、プロテイナ
ーゼネキシン−1(PN−1)、およびプラスミノーゲンアクチベーターインヒ
ビター(PAI−1およびPAI−2)などである。
【0065】 上で述べたように、熟練者には理解される所であるが、コードされた配列中で
一つのアミノ酸、あるいは少数のアミノ酸(典型的には5%以下、より典型的に
は1%以下)を変更、付加または削除するような、個々の置換、削除または付加
は、その変化によってアミノ酸を化学的に類似なアミノ酸と置換する結果となる
ようなら、保存的に変性した変化である。機能的に類似なアミノ酸を示す保存的
な置換のための表は、当業者にはよく知られている。したがって、タンパク質の
化学的反応性が特許請求されたタンパク質に対して有意な差がないならば、特許
請求されたタンパク質に比較して保存的に変性した変化を有するタンパク質もま
た本発明に包含される。
【0066】 処方 LDLRリガンドのすべてまたは活性部分を含む、天然または合成のタンパク
質、ペプチドまたはタンパク質断片は、公知の技術を用いて、生理学的に受容さ
れる処方、たとえば製薬的に許容される担体中に調製することが可能である。た
とえば、製薬的に許容される賦形剤と組み合わせてタンパク質、ペプチドまたは
タンパク質断片を治療用の組成物の形とすることができる。
【0067】 別な方法として、LDLRリガンドのすべてまたは活性部分を含む、天然また
は合成のタンパク質、ペプチドまたはタンパク質断片の遺伝子をベクター中に組
み込み、遺伝子治療技術によって連続的に投与することもできる。このベクター
は、たとえば腫瘍のような目標部位に特異性を有する賦形剤中に入れて投与して
も良い。
【0068】 これらの組成物は固体状、液状、エアロゾルなどの形であってよい。固体状組
成物の例をあげれば、錠剤、クリームおよび埋め込み型投与単位がある。錠剤は
経口で投与できる。治療用クリームは局所的に投与される。埋め込み型投与単位
は局部的に、たとえば腫瘍部位に投与することも、あるいは治療用組成物が持続
的に放出されるようにたとえば皮下に埋め込むこともできる。液状組成物の例を
あげれば、皮下、静脈内、動脈内の注射剤としての処方や、局所および眼内投与
のための処方などがある。エアロゾル処方には、肺に投与するための吸入器用処
方がある。
【0069】 組成物は標準的な投与経路を用いて投与することができる。一般的には、局所
、経口、経腸、経鼻あるいは非経口(たとえば、静脈内、皮下、筋肉注射)経路
によって投与される。さらに、この組成物を生分解性ポリマーのような徐放性の
マトリックス中に含ませることも可能で、このポリマーを送達希望部位、たとえ
ば腫瘍部位の近傍に埋め込む。この方法には、単回投与、あらかじめ定めた時間
間隔での反覆投与、およびあらかじめ定めた期間での徐放性投与などが含まれる
【0070】 本明細書で用いられる徐放用マトリックスは、通常ポリマー材料から得られる
マトリックスであって、これは酵素または酸塩基による加水分解または溶解する
ことによって分解が可能なものである。体内に挿入してしまうと、このマトリッ
クスに作用するのは酵素および体液である。徐放用マトリックスは生体適合性の
ある材料から選ぶのが好ましく、それらの例をあげれば、リポソーム、ポリラク
チド(ポリラクチド酸)、ポリグリコリド(グリコール酸のポリマー)、ポリラ
クチド−コ−グリコリド(乳酸とグリコール酸のコポリマー)、ポリ酸無水物、
ポリ(オルト)エステル、ポリペプチド、ヒアルロン酸、コラーゲン、コンドロ
イチン硫酸、カルボン酸、脂肪酸、リン脂質、多糖、核酸、ポリアミノ酸、アミ
ノ酸たとえばフェニルアラニン、チロシン、イソロイシン、ポリヌクレオチド、
ポリビニルプロピレン、ポリビニルピロリドンおよびシリコンなどである。生分
解性のあるマトリックスとして好ましいものは、ポリラクチド、ポリグリコリド
またはポリラクチド−コ−グリコリド(乳酸とグリコール酸のコポリマー)のい
ずれかである。
【0071】 組成物の用量は治療すべき状態、使用する所定の組成物、および、たとえば体
重や患者の状態のような臨床的因子および投与経路などに依存する。
【0072】 さらに、「有効な量」という用語は、ヒトまたは動物に投与したときに好まし
くない細胞の増殖、特に内皮細胞増殖を抑制し、その結果癌が減退するか、癌の
拡大および増殖が抑制されるような、組成物の量を意味している。有効な量は、
当業者が常法にしたがえば、容易に決めることができる。
【0073】 たとえば、本発明による抗増殖性の組成物は、非経口的にあるいは経口的に患
者一人あたり約1.0μgから1.0mgの範囲で投与することができるが、た
だし、この範囲は限定的な意味をもつものではない。適切な効果をもたらすに必
要な抗増殖性組成物の量は実際には、それぞれに患者によって変化し、投与する
組成物の強さ、治療をされる状態、それに個々の患者の応答性に依存する。この
ようなことから、個々の患者に投与すべき量は、定常的な試験と当業者の訓練お
よび経験に基づいて定められる。
【0074】 この組成物は、他の組成物や疾病の治療のための手段と組み合わせて投与して
もよい。たとえば、これまでのように、好ましくない細胞増殖を治療するのに、
外科手術、放射線療法、化学療法にこの組成物の投与を組み合わせてもよいし、
そして引き続いて、任意の残存する所望されない細胞増殖を安定化させ、そして
完全に抑制するために、追加的投与量を患者に投与してもよい。
【0075】 LDL受容体リガンド抗体 本発明にさらに含まれるのがLDLRリガンド抗体であって、これは治療目的
とともに診断の目的でも使用される。ここで提供される抗体はLDLRリガンド
に対する結合特異性を有するモノクローナルまたはポリクローナル抗体である。
抗体としては、リガンドに対する特異性がより高いモノクローナル抗体が好まし
い。この抗体は他のタンパク質やペプチドに対する交差反応性が極めて低いかあ
るいは全くない。この抗体は、プロテイナーゼ、プロテイナーゼインヒビター、
セルピン、プロテイナーゼ/インヒビター複合体、トロンビン/アンチトロンビ
ン、リポタンパク質および基質タンパク質を含むリガンドに対して特異的である
ことが好ましい。
【0076】 モノクローナル抗体は、アンチトロンビンIIIのようなLDLRリガンドの
全体または免疫原性のある部分を使ってマウスやウサギのような動物を免疫感作
させることによって作る。免疫感作させた動物から脾臓細胞を取りだし、感作さ
れた脾臓細胞を骨髄腫細胞系、たとえばマウスSP2/O骨髄腫細胞(ATCC
、バージニア州マナサス)と融合させることによってハイブリドーマとする。細
胞の融合を誘導するにはポリエチレングリコールを加える。ヒポキサンチン、ア
ミノプテリンおよびチミジンを含む選択培地で細胞を培養することによってハイ
ブリドーマを化学的に選別することができる。
【0077】 次いで、LDLRリガンドに対するモノクローナル抗体を産生する能力に関し
てハイブリドーマをスクリーニングする。LDLRリガンドに結合するハイブリ
ドーマ産生抗体をクローンニングし、拡張してから、将来の産生のために冷凍保
存する。IgGアイソタイプ、より好ましくはIgG1アイソタイプを有するモ
ノクローナル抗体を産生するハイブリドーマが好ましい。
【0078】 上記と同様にして、LDLRリガンドでマウスやウサギのような動物を免疫感
作させることによってポリクローナル抗体を作る。次いでその動物から血清を集
め、LDLRリガンド、好ましくは上記のモノクローナル抗体に反応性を持つ抗
原に対する結合反応性にしたがって血清中の抗体をスクリーニングする。
【0079】 モノクローナル抗体、またはポリクローナル抗体、またはその両方を、生物的
または環境試料の中のLDLRリガンドを同定および定量するために、検出可能
なラベルで直接ラベリングすることもできるが、これについては以下に述べる。
免疫検定において使用するラベルは一般に当業者の良く知るところで、それには
酵素、放射性同位元素、蛍光、ルミネセンス、発色性物質、たとえば金コロイド
金またはラテックスビーズのような着色物質などが含まれる。免疫検定において
、非処理成分から抗体・抗原複合体を分離させるために、抗体を固相に結合させ
ておくこともよい。固相物質の例示をすれば、マイクロタイタープレート、試験
管、磁性粉、プラスチック粒子、ガラス粒子、スライドなどがあるが、これらに
限定されるわけではない。抗体を固相に結合させる方法については、当業者のよ
く知るところである。
【0080】 別法として、抗体を、免疫グロブリンに親和性を有するラベル化された物質、
たとえばプロテインAまたはG、または第二抗体と反応させることによって、間
接的にラベリングをすることもできる。抗体を第二の物質と接合させ、抗体に接
合した第二の物質に対して親和性を持つラベル化された第三の物質を使って検出
することも可能である。たとえば、抗体をビオチンと接合させ、抗体−ビオチン
接合体をラベル化されたアビジンまたはストレプトアビジンを用いて検出するこ
とができる。同様にして、抗体をハプテンと接合させ、抗体−ハプテン接合体を
ラベル化されたアンチハプテン抗体を用いて検出することもできる。これらおよ
びそれ以外の、抗体のラベリングおよび検定用接合体を用いる方法は、当業者に
は周知である。
【0081】 本発明は、上記の1種以上の抗体を用いた高感度の免疫検定法を提供する。各
種の試料、特にヒトまたは動物の生体液のような生物学的試料では、LDLRリ
ガンドの存在やその量を検出するためには、この免疫検定法は有用である。この
試料は、LDLRリガンドが存在しさえすれば、どのような供給源からでも採取
することができる。たとえば、これらの試料に含まれるものとしては血液、唾液
、精液、涙、尿などがあるが、ただしこれらに限定されるわけではない。
【0082】 本発明の免疫検定で形成される抗体・抗原複合体は、当業者にとっては公知の
免疫検定法、たとえばサンドイッチ免疫検定法や競合的免疫検定法を使って検出
することができる。抗体・抗原複合体を、その抗原を捕捉するのに用いたのと同
様ではあるが検出可能なラベルでラベリングされている抗体に接触させる。好ま
しいラベル法を列挙すると、ルテニウムおよびエクオリンのような化学発光ラベ
ル法、ルシフェラーゼのような生物発光ラベル法、FITCのような蛍光ラベル
法、それに、アルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼおよび西洋ワサビ
ペルオキシダーゼのような酵素的なラベル法がある。
【0083】 次いでラベル化された複合体を、用いたラベルを検出するのに特化した検出法
や装置を用いて検出する。同じ検定法で、非特異性の抗体をコーティングした磁
性ビーズと共に、可溶性の抗原を1種または複数培養すると、検定で分析する試
料のバックグラウンド値が求められる。
【0084】 疾病と治療すべき病状 本明細書に記述された方法および組成物は、異常または好ましくない細胞増殖
によってもたらされるヒトおよび動物の疾病および進行過程を治療するのに有用
であるが、そのような疾病には例をあげれば、血管腫、固形腫瘍、白血病、転移
、毛細管拡張症、乾癬、水腫性硬化症、化膿性肉芽腫、心筋血管新生、プラーク
新生血管増殖、管状側副枝(coronary collaterals)、虚
血性四肢血管形成(ischemic limb angiogenesis)
、角膜疾病、ルベオーシス、血管新生緑内障、糖尿病性網膜症、水晶体後線維増
殖症、関節炎、糖尿病性新生血管増殖、黄斑変性症、創傷治癒、消化性潰瘍、骨
折、ケロイド、血管形成、造血、排卵、月経、胎盤形成などであるが、これらに
限定されるわけではない。この方法および組成物は、血管新生を抑制するので、
血管新生に関わる疾患や疾病には特に有用である。
【0085】 本明細書に記述した方法および組成物は癌、関節炎、黄斑変性症、および糖尿
病性網膜症の治療には特に有用である。前血管新生による転移のある腫瘍を持つ
ヒトまたは動物に対して本組成物を投与することは、そのような腫瘍の成長、拡
大を防止する点で有用である。
【0086】 本発明の組成物や方法は以下の非限定的な実施例によって更に説明され、そし
てこれら実施例はいずれにしても、本発明の範囲に限定を課すように解釈しては
ならない。反対に、本明細書の説明を読んだ後で、本発明の精神及び/又は上記
特許請求の範囲から逸脱すること無しに当業者に示唆され得る他の種々の実施態
様、これらの修飾物及び同等物に対して方策が持たれてもよいことを明確に理解
すべきである。
【0087】 実施例1 ヒト臍帯静脈血管内皮細胞の分析 ヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)およびそれらの培地(EGMおよび
EBM)は、Clonetics(カリフォルニア州サンディエゴ)から購入し
た。HUVECは、いつもの方法で、EGM中で増殖の飽和状態まで培養した。
細胞は、トリプシン処理して、血清2%と抗生物質とを補充したEBM1OOμ
lに5,000個の細胞の割合で、96ウエルのプレートで平板培養した。細胞
は、少なくとも2時間プレートに付着するにまかせた。それから、10ng/m
lのbFGFおよび種々の濃度の抗血管形成性薬品をウエルに添加した。細胞は
、CO25%の気体中、37℃で48時間培養した。細胞増殖度は、ウリジン取
込み法(Boelinger Mannheim Corporation、イ
ンディアナ州インディアナポリス)を使用して決定した。
【0088】 実施例2 TFPIおよびLDLの存在における内皮細胞増殖度試験 ヒト臍帯静脈血管内皮細胞HUVECを用いる技術に熟練した人々によく知ら
れた増殖度試験は、組織因子経路凝固インヒビター(TFPI)および低比重リ
ポ蛋白質(LDL)を用いて行った。(LDLは、内皮細胞の成長を促すと知ら
れているLDLRリガンドである。) 材料と方法 この実験のための材料には、HUVECおよび、それらの増殖のための培地、
「内皮細胞基礎培地」(EBM)および「内皮細胞成長培地」(EGM)(Cl
onetics、カリフォルニア州サンディエゴ)を含んでいる。また、フルレ
ングスTFPI(American Diagnostics Inc.、コネ
ティカット州グリニッジ)を使用した。さらに、細胞増殖ELISA BrdU
(Boehringer Mannheim Corporation、インデ
ィアナ州インディアナポリス)、bFGF(R&D、ミネソタ州ミネアポリス)
、およびLDL(PerImmune,Inc.、メリーランド州ロックヴィル
)も使用した。
【0089】 増殖度試験には,EGM培地において増殖の飽和状態までいつもの方法でHU
VECを培養することが含まれた。細胞は、トリプシン処理して、EBM培地1
00μlにつき細胞5000個の割合にして、96ウエルのプレート中で平板培
養した。細胞は、少なくとも2時間プレートに付着するにまかせた。次に、10
ng/mlのbFGFおよび種々の濃度のフルレングスTFPIをウエルに添加
した。細胞を48時間増殖させ、その後、標準のウリジン取込み法を使用して細
胞増殖度を測定した。
【0090】 結果 LDLが存在しない場合、150nMのTFPIがbFGF誘起HUVEC増
殖を50%阻害した。同一実験条件下であるが、LDLが100μg/ml存在
すると、同一濃度のTFPIがHUVECの増殖を30%だけ阻害した。このT
FPI活性の部分的減少は、LDLR類似の蛋白質がTFPIの抗増殖効果に影
響することを証明している。それに続く理論によって束縛されることを望まない
が、LDLによるレセプターの関与は、そのTFPIとの結合および有糸分裂阻
止信号の導入を妨げるレセプターの部分的なインターナリゼーションを結果する
【0091】 実施例3 TFPIおよびVLDLR抗体の存在における内皮細胞増殖度試験 発明者が行った以前の実験で、550nMのTFPIがHUVECのbFGF
誘起増殖を90%まで阻害することが証明された。HUVECを、あらかじめ3
7℃で1時間、1μmのVLDLR抗体(米赤十字社(メリーランド州ロックヴ
ィル))の存在においてインキュベートしたとき、同濃度のTFPが、 HUV
ECのbFGF誘起増殖を50%阻害した。このTFPI活性の部分的な減少は
、少なくとも部分的には、VLDLRがTFPIの抗増殖性に影響することを証
明している。
【0092】 実施例4 レセプター結合性タンパク質の存在における増殖度試験 実施例1および2に記載した増殖度試験は、レセプター結合性蛋白質(RAP
)の効果を評価するために行った。RAPは、LDLレセプター系タンパク質の
メンバーと高い親和性で結合する39kDaの蛋白質であり、前者のリガンド結
合性に拮抗する。
【0093】 275nMのTFPIは、 HUVECのbFGF誘起増殖を100%阻害し
た。同じ条件下で、100nMのRAP(米赤十字社(メリーランド州ロックヴ
ィル))の存在下においては、同濃度のTFPIは、bFGF促進HUVEC複
製をほぼ50%だけ阻害した。再び、RAPによるTFPI活性の部分的中和は
、LDLR類似の蛋白質がTFPIの抗有糸分裂信号のトランスダクションに関
係していることを証明する。この実験の結果を図1に図示する。
【0094】 実施例5 TFPIおよびRAPの存在下での内皮細胞移動試験 実施例1および2に記載した増殖度試験は、内皮細胞の増殖に対するRAPの
効果を評価するために行った。RAPは、LDLレセプター系のタンパク質と高
い親和力で結合する39kDaの蛋白質であって、前者のタンパク質のリガンド
結合性に拮抗する。
【0095】 TFPIは、bFGF誘起HUVEC移動を用量依存的に阻害する。培養培地
中に500nMのRAPが存在すると、TFPIの抗移動活性が中和された。こ
の実験の結果を図2に図示する。
【0096】 実施例6 クラステリン(Clusterin)の存在における内皮細胞増殖度試験 クラステリンすなわちアポリポタンパク質Jは、末端補足経路に関係している
80kDaの多機能蛋白質である。クラステリンは、内皮細胞によって合成され
て、gp330/メガリン(megalin)レセプターおよびLRP(Zlo
kovicら、Proc. Natl.Acad.Sci.USA 1996 9
3(9)、4229〜4234およびMoralesら、1996 Biol.R
eprod.55(3)、676〜683)によってインターナリゼーションさ
れる。
【0097】 上の実施例1および2で記載したように行った増殖度試験は、クラステリンは
bFGF誘発内皮細胞増殖を用量依存的に阻害することを証明している。この実
験の結果を図3に視覚的に示す。
【0098】 もちろん、前記のことは本発明の好ましい具体例だけに関連があること、およ
び、多数の修正または変更が、添付された特許請求の範囲に述べられている発明
の精神および範囲から外れることなく、その中でなされうることは理解されなけ
ればならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 TFPIの活性をRAPによって部分的に中和させた場合のグラフで
ある。
【図2】 各種の量でTFPIおよびRAPを存在させた時の細胞増殖活性を示
した用量反応曲線であり、4つの実施例を表している。誤差線分は標準偏差を表
している。
【図3】 bFGF誘発内皮細胞増殖に対するクラステリンの用量依存阻害効果
を示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 27/02 A61K 37/48 35/00 37/64 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C084 AA01 AA02 AA03 BA36 BA44 DA39 DA40 DC02 DC03 DC21 DC32 DC34 DC35 DC36 DC41 NA14 ZA332 ZA962 ZB112 ZB262 ZC412

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 好ましくない細胞増殖を有するヒトまたは動物を治療する方
    法であって、 該ヒトまたは動物に、単離されたタンパク質またはペプチド、またはそれらの
    抗増殖性の断片を含む組成物を有効な量投与することを含み、 該タンパク質またはペプチドは低比重リポタンパク質受容体に結合する能力を
    有し、 該有効な量は好ましくない細胞増殖を抑制するに十分な量である方法。
  2. 【請求項2】 前記低比重リポタンパク質受容体は、低比重リポタンパク質
    、低比重リポタンパク質受容体関連タンパク質、超低比重リポタンパク質受容体
    、gp330/メガリンおよびそれらの活性断片を含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記単離されたタンパク質またはペプチドに、プロテイナー
    ゼ、プロテイナーゼインヒビター、セルピン、プロテイナーゼ/インヒビター複
    合体、トロンビン/アンチトロンビン、リポタンパク質、細胞間質タンパク質お
    よびそれらの活性断片を含む請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記単離されたタンパク質またはペプチドは、α2−マクロ
    グロブリン、β−アミロイド前駆体タンパク質、プロテイナーゼネキシンI、プ
    ロテイナーゼネキシンII、プロ−uPA、リポタンパク質リパーゼ、ラクトフ
    ェリン、PAI−1、ウマ白血球エラスターゼインヒビター、プロテインCイン
    ヒビター、C1−インヒビター、α2−アンチプラスミン、α1−プロテイナー
    ゼインヒビター、α1−アンチキモトリプシン、ヘパリン補因子II、組織プラ
    スミノーゲンアクチベーター、アンチトロンビンIII、組織因子経路凝固イン
    ヒビター、アポリポタンパク質B、アポリポタンパク質J、クラステリン、トロ
    ンボスポンジン、組織因子経路凝固インヒビター1、組織因子経路凝固インヒビ
    ター2、アミロイドタンパク質前駆体、アミロイドベータ前駆体タンパク質、コ
    ラーゲンVI、ウシ膵臓トリプシンインヒビター、およびそれらの活性断片から
    なる群より選ばれる請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記プロテイナーゼ/インヒビター複合体は、ウロキナーゼ
    プラスミノーゲンアクチベーター/プラスミノーゲンアクチベーターインヒビタ
    ー1複合体またはトロンビン/アンチトロンビン複合体を含む請求項3に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 前記低比重リポタンパク質受容体は低比重リポタンパク質受
    容体関連タンパク質を含み、そして、前記単離されたタンパク質またはペプチド
    、またはそれらの抗増殖性の断片にα2ーマクログロブリンを含む請求項1に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 前記低比重リポタンパク質受容体は低比重リポタンパク質受
    容体関連タンパク質を含み、そして、前記単離されたタンパク質またはペプチド
    、またはそれらの抗増殖性の断片にアンチトロンビンIIIを含む請求項1に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 前記組成物はさらに製薬的に許容される賦形剤、担体または
    徐放性マトリックスを含む請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記好ましくない細胞増殖が好ましくない内皮細胞増殖であ
    る請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記内皮細胞増殖の抑制が新血管新生を抑制することであ
    る請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記好ましくない細胞増殖が血管新生関連の疾病である請
    求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記血管新生関連の疾病が、癌、関節炎、黄斑変性症、お
    よび糖尿病性網膜症からなる群より選ばれる疾病である請求項4に記載の方法。
  13. 【請求項13】 ヒトまたは動物における好ましくない血管新生を治療する
    方法であって、好ましくない血管新生を有するヒトまたは動物に、プロテイナー
    ゼ、プロテイナーゼインヒビター、セルピン、プロテイナーゼ/インヒビター複
    合体、トロンビン/アンチトロンビン、リポタンパク質、および基質タンパク質
    を含む血管新生抑制化合物の有効量を含む組成物を投与するステップを含む治療
    方法。
  14. 【請求項14】 前記血管新生抑制化合物は、α2−マクログロブリン、β
    −アミロイド前駆体タンパク質、プロテイナーゼネキシンI、プロテイナーゼネ
    キシンII、プロ−uPA、リポタンパク質リパーゼ、ラクトフェリン、PAI
    −1、ウマ白血球エラスターゼインヒビター、プロテインCインヒビター、C1
    −インヒビター、α2−アンチプラスミン、α1−プロテイナーゼインヒビター
    、α1−アンチキモトリプシン、ヘパリン補因子II、組織プラスミノーゲンア
    クチベーター、アンチトロンビンIII、組織因子経路凝固インヒビター、アポ
    リポタンパク質B、アポリポタンパク質J、クラステリン、トロンボスポンジン
    、組織因子経路凝固インヒビター1、組織因子経路凝固インヒビター2、アミロ
    イドタンパク質前駆体、アミロイドベータ前駆体タンパク質、コラーゲンVI、
    およびウシ膵臓トリプシンインヒビター、およびそれらの活性断片からなる群よ
    り選ばれる請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 製薬的に許容される賦形剤、担体または徐放性マトリック
    スがさらに含まれる請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記好ましくない血管新生が、癌、関節炎、黄斑変性症、
    および糖尿病性網膜症を含む血管新生関連の疾病に関連する請求項14に記載の
    方法。
  17. 【請求項17】 血管新生抑制化合物の有効量を含む、ヒトまたは動物にお
    ける好ましくない血管新生を治療する組成物であって、低比重リポタンパク質受
    容体と結合するリガンドを含む組成物。
  18. 【請求項18】 前記低比重リポタンパク質受容体は、低比重リポタンパク
    質、低比重リポタンパク質受容体関連タンパク質、超低比重リポタンパク質受容
    体、gp330/メガリンおよびそれらの活性断片を含む請求項17に記載の組
    成物。
  19. 【請求項19】 前記リガンドに、プロテイナーゼ、プロテイナーゼインヒ
    ビター、セルピン、プロテイナーゼ/インヒビター複合体、トロンビン/アンチ
    トロンビン、リポタンパク質、基質タンパク質およびそれらの活性断片を含む請
    求項17に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 前記リガンドは、α2−マクログロブリン、β−アミロイ
    ド前駆体タンパク質、プロテイナーゼネキシンI、プロテイナーゼネキシンII
    、プロ−uPA、リポタンパク質リパーゼ、ラクトフェリン、PAI−1、ウマ
    白血球エラスターゼインヒビター、プロテインCインヒビター、C1−インヒビ
    ター、α2−アンチプラスミン、α1−プロテイナーゼインヒビター、α1−ア
    ンチキモトリプシン、ヘパリン補因子II、組織プラスミノーゲンアクチベータ
    ー、アンチトロンビンIII、組織因子経路凝固インヒビター、アポリポタンパ
    ク質B、アポリポタンパク質J、クラステリン、トロンボスポンジン、組織因子
    経路凝固インヒビター1、組織因子経路凝固インヒビター2、アミロイドタンパ
    ク質前駆体、アミロイドベータ前駆体タンパク質、コラーゲンVI、ウシ膵臓ト
    リプシンインヒビター、およびそれらの活性断片からなる群より選ばれる請求項
    17に記載の組成物。
JP2000604873A 1999-03-17 2000-03-17 癌および血管新生関連の疾病の治療のためのldl様受容体リガンドを使用する組成物および方法 Pending JP2002539174A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US27098299A 1999-03-17 1999-03-17
US09/270,982 1999-03-17
PCT/US2000/007154 WO2000054801A1 (en) 1999-03-17 2000-03-17 Compositions and methods of use of ldl-like receptor ligands for the treatment of cancer and angiogenic-based disease

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002539174A true JP2002539174A (ja) 2002-11-19

Family

ID=23033688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000604873A Pending JP2002539174A (ja) 1999-03-17 2000-03-17 癌および血管新生関連の疾病の治療のためのldl様受容体リガンドを使用する組成物および方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1161258A1 (ja)
JP (1) JP2002539174A (ja)
AU (1) AU4449900A (ja)
CA (1) CA2367247A1 (ja)
WO (1) WO2000054801A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004050125A1 (ja) * 2002-12-03 2006-03-30 株式会社高研 腫瘍細胞の増殖及び/又は浸潤の抑制剤
CN102210721A (zh) * 2011-05-30 2011-10-12 大连海洋大学 米氏凯伦藻提取物、制备方法及用途

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6593291B1 (en) * 1997-02-06 2003-07-15 Entremed, Inc. Compositions and methods of use of ligands that bind components of the blood coagulation/clotting pathway for the treatment of cancer and angiogenic-based disease
DE19937656A1 (de) * 1999-08-13 2001-02-15 Aventis Behring Gmbh Verwendung von Antithrombin III zur Prophylaxe und Therapie von Erkrankungen
US7612038B2 (en) 1999-11-18 2009-11-03 Brown University Biglycan and related therapeutics and methods of use
US6864236B1 (en) 1999-11-18 2005-03-08 Brown University Research Foundation Biglycan and related therapeutics and methods of use
US7179462B2 (en) 2000-06-02 2007-02-20 University Of Connecticut Health Center α (2) macroglobulin receptor as a heat shock protein receptor and uses thereof
AU2001266694C1 (en) 2000-06-02 2005-09-01 University Of Connecticut Health Center Complexes of alpha (2) macroglobulin and antigenic molecules for immunotherapy
US7186515B1 (en) 2000-06-02 2007-03-06 University Of Connecticut Health Center Alpha(2) macroglobulin receptor as a heat shock protein receptor and uses thereof
DE10102048A1 (de) * 2001-01-17 2002-07-18 Aventis Behring Gmbh Antithrombin III gegen durch Angiogenese verursachte Krankheiten
ATE420654T1 (de) 2001-08-15 2009-01-15 Univ Brown Res Found Behandlung von muskeldystrophien und verwandter erkrankungen
IL160511A0 (en) 2001-08-20 2004-07-25 Univ Connecticut Health Ct Methods for preparing compositions comprising heat shock proteins or alpha-2-macroglobulin useful for the treatment of cancer and infectious disease
US20030165485A1 (en) * 2001-11-09 2003-09-04 Goran Bertilsson Functional role and potential therapeutic use of Reelin, Gas6 and Protein S in relation to adult neural stem or progenitor cells
US6984389B2 (en) 2002-04-25 2006-01-10 University Of Connecticut Health Center Using heat shock proteins to improve the therapeutic benefit of a non-vaccine treatment modality
EP1572083A4 (en) 2002-04-25 2008-09-24 Univ Connecticut Health Ct USE OF THERMAL SHOCK PROTEINS TO IMPROVE THE THERAPEUTIC ADVANTAGE OF NON-VACCINAL TREATMENT MODALITY
ATE510553T1 (de) 2002-05-17 2011-06-15 Univ Texas Beta-2-glycoprotein 1 als angiogenesehemmer
US20070248646A1 (en) * 2006-02-16 2007-10-25 Ali Hafezi-Moghadam Use of azurocidin inhibitors in prevention and treatment of ocular vascular leakage
ES2691443T3 (es) 2010-05-17 2018-11-27 Brown University Mutantes de biglicano y agentes terapéuticos relacionados y métodos de uso
EP3026432A3 (en) 2010-12-27 2016-07-27 Brown University Method for predicting patient's response to biglycan treatment

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ255732A (en) * 1992-08-12 1997-05-26 Bio Technology General Corp Composition for inhibiting cell proliferation using apoliprotein e (apoe)
US5650391A (en) * 1994-03-21 1997-07-22 Jewish Hospital Of St. Louis Methods and compositions for inhibition of hepatic clearance of tissue factor pathway inhibitor
US5981471A (en) * 1997-02-06 1999-11-09 Entremed, Inc. Compositions and methods for inhibiting cellular proliferation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004050125A1 (ja) * 2002-12-03 2006-03-30 株式会社高研 腫瘍細胞の増殖及び/又は浸潤の抑制剤
CN102210721A (zh) * 2011-05-30 2011-10-12 大连海洋大学 米氏凯伦藻提取物、制备方法及用途

Also Published As

Publication number Publication date
WO2000054801A1 (en) 2000-09-21
EP1161258A1 (en) 2001-12-12
AU4449900A (en) 2000-10-04
CA2367247A1 (en) 2000-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002539174A (ja) 癌および血管新生関連の疾病の治療のためのldl様受容体リガンドを使用する組成物および方法
US6593291B1 (en) Compositions and methods of use of ligands that bind components of the blood coagulation/clotting pathway for the treatment of cancer and angiogenic-based disease
US20040266687A1 (en) Compositions and methods comprising protein activated receptor antagonists
WO2000032631A2 (en) Proteins that bind angiogenesis-inhibiting proteins, compositions and methods of use thereof
EP0362278A1 (en) Autocrine motility factors in cancer diagnosis and management
EP0494264A1 (en) PREVENTION OF THE TRANSFORMING GROWTH FACTOR B TO PREVENT THE ACCUMULATION OF THE EXTRACELLULAR MATRIX.
JP2010215673A (ja) ミッドカインまたはその阻害剤を有効成分とする薬剤
JP5400006B2 (ja) 虚血性疾患の予防または治療剤
US7205392B2 (en) Histidine-rich glycoprotein
Phan et al. Role of fibronectin and fibrinogen in healing of corneal epithelial scrape wounds.
US7300916B2 (en) Preventives/remedies for thickened scar, keloid or chronic arthritic diseases
US20010041670A1 (en) Thrombospondin-binding region of histidine-rich glycoprotein and method of use
US6946439B2 (en) Compositions and methods for inhibiting cellular proliferation comprising TFPI fragments
WO1997035609A1 (en) Neovascularization inhibitor containing tissue factor pathway inhibitor
JP2007528710A (ja) 内因性ペプチドおよびその活性サブフラグメント
US20060025329A1 (en) Compositions and methods for inhibiting cellular proliferation comprising TFPI fragments
AU2002304352A1 (en) Histidine-rich glycoprotein