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JP2002538115A - 運動誘発喘息の治療方法 - Google Patents

運動誘発喘息の治療方法

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Publication number
JP2002538115A
JP2002538115A JP2000602067A JP2000602067A JP2002538115A JP 2002538115 A JP2002538115 A JP 2002538115A JP 2000602067 A JP2000602067 A JP 2000602067A JP 2000602067 A JP2000602067 A JP 2000602067A JP 2002538115 A JP2002538115 A JP 2002538115A
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JP
Japan
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rolipram
pde4
compounds
induced asthma
affinity
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Withdrawn
Application number
JP2000602067A
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English (en)
Inventor
リチャード・ニーマン
セオドア・トーフィー
ジーグフリード・クリステンセン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SmithKline Beecham Corp
Original Assignee
SmithKline Beecham Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by SmithKline Beecham Corp filed Critical SmithKline Beecham Corp
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Abstract

(57)【要約】 PDE4阻害剤を使用する運動誘発喘息の治療方法が開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、4と称されるホスホジエステラーゼ酵素の一の形態(以下、PDE
4と記す)を優先的に阻害または結合するが、該酵素の第2の形態について同等
のまたは好ましくはそれより小さい結合または阻害を示し、かくして、喘息患者
における運動誘発気管支収縮の治療に有用である化合物を包含する。同一酵素の
相互変換不可能なコンホメーションを有する異なる形態であると考えられるこれ
らのアイソザイム形は、典型的なPDE4阻害剤であるロリプラム(rolipram)
に対するそれらの結合親和性によって区別される。ロリプラムは、一の形態の部
位に高親和性でもって結合するが、他の形態の触媒部位には低親和性でもって結
合する。本明細書では、一の形態を高親和性ロリプラム結合部位と称し、他の形
態を低親和性ロリプラム結合部位と定義する。PDE4アイソザイムにおける低
親和性形の触媒部位を優先的に阻害することによる運動誘発喘息(EIA)を選
択的に治療する方法もまた開示する。低親和性結合部位に優先的に結合する化合
物を投与することによるEIAの治療方法もまた開示する。
【0002】 (発明の背景) サイクリックヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)は、広範囲に分布
する細胞内第2メッセンジャーであるアデノシン3',5'−一リン酸(cAMP
)およびグアノシン3',5'−一リン酸(cGMP)をそれらの対応する不活性
5'−一リン酸代謝物に加水分解する酵素のファミリーを表す。少なくとも9種
類のPDEアイソザイムが存在すると考えられており、各々、固有の物理的およ
び動態学的特性を有しており、また、各々、異なる遺伝子ファミリーの産生物で
ある。これらは、1〜9の数字を用いて区別されている。
【0003】 本発明における標的酵素は、全ての種々の形の、全ての細胞におけるその分布
の全範囲におけるPDE4アイソザイムである。それは、cGMPに対してあま
り活性を有しない(K>100μM)低K(cAMP K=1〜5μM)
cAMP選択酵素である。このアイソザイム類のメンバーは、ロリプラムおよび
異なる順位効力を有する他のPDE4阻害剤を結合する2つ以上の相互変換不可
能なまたは緩徐に相互変換可能な形で存在するという興味深い特徴を有する。か
くして、同遺伝子産物は、2以上の触媒的に活性なコンホメーション状態で存在
することができる。重要なことに、種々の結合形の相対的な割合は、組織細胞型
に依存して変化する。例えば、炎症細胞は、ロリプラムを低親和性でもって結合
する形態を相対的に高い割合で含有するが、脳および壁(parietal)細胞は、ロ
リプラムを高親和性でもって結合する形態を相対的に高い割合で含有する。
【0004】 この類のアイソザイムが炎症および気道平滑筋において果たす役割は、本発明
において特に興味深いものである。研究は、それが広範囲に及ぶ種々の炎症細胞
(すなわち、マスト細胞、好塩基球、好酸球、好中球、および単球)および気道
平滑筋においてcAMPを調節するという顕著な役割を果たすことを示している
。本発明の研究は、炎症細胞および気道平滑筋に特に適用可能である;ヒト単球
において発現される該アイソザイム型は、特に興味深いものである。これは、サ
イクリックAMPが第2メッセンジャーとして炎症細胞の走化性および活性化を
阻害するのに役立つためである。さらに、cAMPは、気道平滑筋弛緩を媒介す
る。このことをcAMPの代謝におけるPDE4の主要な役割と結びつけて、P
DE4阻害剤研究の基礎が得られた:白血球および気道平滑筋中のcAMP含有
量を上昇させるそれらの能力のおかげで、PDE4阻害剤は、抗炎症活性および
気管支拡張活性を有することができる。
【0005】 炎症の治療において、および、気管支拡張薬として使用されている現行のPD
E阻害剤であるテオフィリンおよびペントキシフィリンのような薬物は、無差別
的に全ての組織においてPDEアイソザイムを阻害する。これらの化合物は、明
らかに、全ての組織において全てまたは大部分のPDEアイソザイム類を非選択
的に阻害するので、これらの化合物は副作用を示す。このことは、これらの化合
物の治療プロフィルを評価する際に考慮すべき問題である。この標的病態は、か
かる化合物によって有効に治療されるが、望ましくない二次作用が示され、それ
らが回避または最小化できるならば、かかる化合物は、ある種の病態の治療への
このアプローチの全体的な治療効果を増加させる。ひとまとめにすると、この情
報は、目的の組織または細胞において支配的なPDEに対する新規アイソザイム
選択的阻害剤を標的とすることによって標準的な非選択的PDE阻害剤の使用に
関連する副作用を軽減できることを示唆している。理論的には、アイソザイム選
択的PDE阻害剤は非選択的阻害剤からの改良を示すが、現在までに試験された
選択的阻害剤は、不適当なまたは標的ではない組織において目的酵素を阻害する
ことの延長として引き起こされる副作用が全くないわけではない。例えば、抗鬱
薬として開発されていた選択的PDE阻害剤ロリプラムについての臨床試験は、
それが向精神活性を有し、胃腸作用、例えば、胸焼け、悪心および嘔吐を引き起
こすことを示している。多発梗塞性痴呆の治療を目的とする別のPDE4阻害剤
であるデンブフィリンの副作用としては、同様に、胸焼け、悪心および嘔吐が挙
げられることも示している。これらの副作用は、CNSおよび胃腸系の特定領域
におけるPDE4の阻害の結果として生じると考えられる。
【0006】 1986年に、Schneider および colleagues は、ラットの脳ホモジネートに
おける高親和性血清選択的[H]−ロリプラム結合部位の存在および特徴を開示
した。これらの結合部位は、ラットの脳の「カルモジュリン非依存性cAMPホ
スホジエステラーゼ」(すなわち、PDE4)の触媒部位を表すと考えられたが
、著しい異常がデータにおいて明らかであった。同一ではないが類似している実
験条件下で、データは、ロリプラムがK=1nMを有したが、K=1μMで
もってラット脳PDE4活性を阻害したことを示した。かくして、ロリプラムの
結合部位に対する親和性はその触媒活性に対する作用に対して1000倍の差が
あった。PDE阻害および[H]−ロリプラム結合競合についての包括的な構造
活性相関(SAR)は確立されなかったが、PDE4阻害剤としてのロリプラム
の効力を結合部位でのその効力と比べた実質的な差は、両方の活性が同一分子位
置内に含まれるという仮説の正当性を疑うものであった。
【0007】 この難問のために、いくかの研究が始められた。一の研究では、ロリプラムの
高親和性結合部位がcAMP触媒部位と同一のタンパク質上に存在するかを判定
しようした。別の研究では、PDE4の阻害についてのSARが高親和性ロリプ
ラム結合部位との競合についてのSARと同一であるかを判定しようとした。第
3の研究では、特に、それが新しい薬物療法の開発に関与する場合、これらの結
果には、あるとすればどんな生物学上の意義があるかを解明しようと試みた。
【0008】 いくつかのアッセイからデータを集めたので、阻害剤が結合するヒト単球組換
えPDE4(hPDE4)について少なくとも2つの結合形があったことが明ら
かになった。これらの観察結果についての一の説明は、hPDE4が2種類の形
態で存在するということであった。一は、ロリプラムおよびデンブフィリンなど
を高親和性でもって結合するが、他方は、これらの化合物を低親和性でもって結
合する。本明細書では、本発明者らは、これらの形態を高親和性ロリプラム結合
形(HPDE4)および低親和性ロリプラム結合形(LPDE4)と称すること
により区別する。
【0009】 この研究結果の重要性は、高親和性ロリプラム結合形(HPDE4)について
強力に競合する化合物がLPDE4(低親和性ロリプラム結合形)とさらに強力
に競合する化合物よりも多くの副作用または強い副作用を有するという知見を得
たことにある。さらなるデータは、化合物がPDE4の低親和性結合形に標的と
され得ること、およびこの形態がロリプラムが高親和性結合剤である結合形とは
異なることを示す。低親和性ロリプラム結合形と対照して高親和性ロリプラム結
合形にて作用する阻害剤について異なるSARが存在することが見出された。さ
らに、これら2つの形態は、異なる機能的役割を有すると考えられる。かくして
、低親和性ロリプラム結合形と相互に作用する化合物は、抗炎症活性を有すると
考えられ、他方、高親和性ロリプラム結合形と相互に作用する化合物は、副作用
を生じるか、またはこれらの副作用をさらに強力に示す。
【0010】 これらの研究結果についての明確な説明はない。しかしながら、PDE4が2
つの異なる第3または第4の状態で存在できることが提案されている。両方の形
態は、触媒活性であると考えられる。ロリプラムは、本明細書にて10ナノモル
未満のKを有すると定義された高親和性でもって一の形態の一の触媒部位に結
合し、本明細書にて100ナノモルよりも大きいKを有すると定義された低親
和性でもって他方の形態に結合する。
【0011】 これらの研究結果の有用な結果は、現在、該酵素がロリプラムを低親和性でも
って結合する形態である場合にcAMP触媒活性を優先的に阻害し、それにより
、ロリプラムを高親和性でもって結合する形態の阻害に明らかに関連付けられる
副作用を軽減する化合物を同定することが可能であるということである。
【0012】 かくして、本発明は、副作用と対照して優れたEIA治療指数を提供する。
【0013】 (発明の概要) 本発明は、胃腸作用および向精神作用を最小化しつつ運動誘発喘息を治療する
方法であって、かかる治療を必要とする患者に、有効量の、ロリプラムを高親和
性でもって結合するPDE4触媒形のIC50をロリプラムを低親和性でもって
結合する該形態のIC50で割ったIC50比が約0.1以上である化合物を投
与することを含む方法に関する。
【0014】 (発明の詳細な記載) 喘息は、可逆的な気道閉塞、気道炎症、ならびに種々の薬理学的および環境的
攻撃に対する非特異的な気道過剰反応により特徴付けられる複雑な多因子性疾患
である。活性化された炎症および免疫細胞から放出される種々のメディエータは
、肺水腫、気管支収縮、および気道の形態変化に至る粘液過剰分泌を引き起こす
。喘息の症状の原因となる主要な根底にある病理学的プロセスとして気道炎症が
関与していることを証明した証拠がある。
【0015】 運動誘発喘息(EIA)は、激しい運動の数分後に生じる気道抵抗の一時的な
増大であると定義される。EIAは、喘息の80%に影響を及ぼし、アレルギー
性鼻炎患者の35〜40%がEIAを経験する。EIA患者において、運動は、
過換気、呼吸性水分損失、および気道冷却を引き起こし、次に、気道マスト細胞
および循環好塩基球を誘発して、運動の間に炎症、粘液分泌、平滑筋収縮および
血管拡張を媒介する化学物質を放出し得る。
【0016】 運動に加えて、他の因子が気道抵抗の一時的な増大を誘発することがある。こ
れらの因子としては、汚染物質、例えば、SO、および温度変化、特に、冷気
のための温度変化が挙げられるが、これらに限定されるものではない。かくして
、汚染誘発喘息(PIA)および冷気誘発喘息(CIA)の治療もまた、本発明
の範囲内である。
【0017】 この疾患におけるPDE4阻害剤についての理論的根拠は、炎症細胞における
ほど有力ではないと考えられるがPDE4がこれらの平滑筋において主要なサイ
クリックアデノシン一リン酸(cAMP)加水分解性アイソザイムであるという
知識に加えて、免疫および炎症細胞活性の幅広い抑制を媒介する第2メッセンジ
ャーとしてのcAMPの役割に基づいている。
【0018】 本発明の目的のために、ロリプラムを低親和性でもって結合するcAMP触媒
部位を「低親和性」結合部位(LPDE4)と称し、ロリプラムを高親和性でも
って結合するこの触媒部位の他の形態を「高親和性」結合部位と称する。
【0019】 最初の実験は、[H]−ロリプラム結合アッセイを確立し、実証するために行
なった。この研究の詳細は、下記実施例1に記載する。
【0020】 高親和性結合活性および低親和性結合活性が同一遺伝子産物中に存在していた
かを判定するために、酵母を公知の方法により形質転換し、6時間の発酵時間に
わたって組換えPDE4の発現が行なわれた。PDE4に対して指向する抗体を
用いるウェスタンブロット分析により、PDE4の発現量が経時的に増加し、3
時間の増殖後、最大に達したことが示された。さらに、90%を超える免疫反応
生成物が酵母溶解産物の高速(100,000×g)上清中にあった。[H]R
−(−)−ロリプラム結合活性およびPDE活性を蛋白発現と一緒にモニターした
。PDE4活性は、ロリプラム結合活性と共に発現され、このことは、両方の機
能が同一の遺伝子産物上に存在することを示している。ウェスタンプロット分析
についての結果と同様に、85%を超えるロリプラムにより阻害可能なPDE活
性および[H]−ロリプラム結合活性が酵母上清フラクション中に存在すること
が見出された。
【0021】 全体的にみて、この系において発現されたほとんどの組換えPDE4は、LP
DE4として存在しており、HPDE4としてはわずかなフラクションだけであ
る。その結果、組換えPDE4触媒活性の阻害は、主に、LPDE4での化合物
の作用を反映している。かくして、PDE4触媒活性の阻害は、LPDE4での
化合物の効力の指標として用いることができる。HPDE4での化合物の効力は
、それらの[H]R−ロリプラムについての競合能を試験することにより評価す
ることができる。低親和性ロリプラム結合部位および高親和性ロリプラム結合部
位の両方についての構造活性相関(SAR)を明らかにするために、選択された
化合物の効力を2つのアッセイ系において測定した。標準化合物を用いた実験か
ら得た結果を表に示す。予想通り、ある種の化合物は、明らかに、ロリプラムが
高親和性結合を示す部位での方が、ロリプラムが低親和性結合剤である他の部位
と比較して、[H]−ロリプラムとの競合においてより強力であった。高親和性
結合と低親和性結合との間のSAR相関関係は低く、高親和性[H]−ロリプラ
ム結合の阻害についてのSARは低親和性ロリプラム結合部位への結合について
のSARと異なると考えられた。このSAR研究から得た結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】 デンブフィリンは、スミスクライン・ビーチャム(SmithKline Beecham)によ
り製造された7−アセトニル,1,3−ジブチルキサンチンである。パパベリンは
、1−[(3,4−ジメトキシフェニル)メチル]−6,7−ジメトキシイソキノリン
である。トレキンシンは、2,3,6,7−テトラヒドロ−2−(メシチルイミノ)
−9,10−ジメトキシ−3−メチル−4H−ピリミド[6,1−a]イソキノリン
−4−オンである。ジピリダモールは、2,2',2'',2'''−[(4,8−ジピペリ
ジノピリミド[5,4−d]ピリミジン−2−6−ジイル)ジニトリロ]テトラエタ
ノールの一般名である。
【0024】 これらの結果は、いくつかの化合物が高親和性形と比べていわゆる低親和性形
を選択的に阻害することができ、逆の化合物もあることを例示している。この研
究結果の重要性は、1つの部位を選択的に(優先的に)阻害することにより別の
望ましくない応答を除外して所望の応答に作用する化合物を設計または選択する
ことにより副作用を最小化すること、または、少なくとも、意図した治療を許容
できない程には干渉しない程度に非標的応答を最小化することが実現可能である
ということである。
【0025】 この研究にもかかわらず、本発明者らは、PDE4アイソザイムにおける高親
和性ロリプラム結合および低親和性ロリプラム結合についての本質的に異なるS
ARの基礎を定義していない。しかしながら、化合物が高親和性ロリプラム結合
形についてのIC50をロリプラムを低親和性でもって結合する形態についての
IC50で割った比率として算出した約0.1以上のIC50比を示す場合、そ
れが許容される治療指数を有するという知見が得られた。すなわち、他の生理的
現象に少しもまたは許容できない程には影響を及ぼさずに、種々の免疫および炎
症性疾患を成功裏に治療することができる。本明細書において、最も好ましい実
施態様は、炎症性およびアレルギー性疾患を治療する手段として低親和性ロリプ
ラム結合部位を阻害することである。
【0026】 化合物 本発明は、IC50比(高/低結合)が約0.1以上であるこれら化合物を包
含する。この化合物としては、本明細書に記載した本発明者らの試験どおりのP
DE4阻害剤であり、これらのアッセイまたは類似のアッセイにおいて定義され
た範囲内の比率を示す全ての化合物が挙げられる;パブリックドメインではない
か、および/または本願の出願日前にPDE4阻害剤として試験されていないか
もしくはPDE4阻害剤であることが知られていないこれらの化合物が特に重要
である。
【0027】 該IC50比水準に適合する化合物の例は、上記表1に挙げられており、米国
特許第5,448,686号、第5,605,923号および第5,552,438号にも挙げられている。
これらの特許の各々は、あたかも本明細書に記載されているかのように完全に出
典明示により本明細書の記載とする。
【0028】 有用な化合物を選択する好ましい技法は、基質として1μMの[H]−cAM
Pを用いてロリプラムを低親和性でもって結合する形態のPDE4触媒活性を阻
害することについてのIC50値に対するロリプラムを高親和性でもって結合す
るPDE4の形態への1nMの[H]R−ロリプラムの結合との競合についての
IC50値のIC50比が約0.1以上である化合物を判定することである。
【0029】 本発明の好ましい化合物は、IC50比が0.5よりも大きい化合物であり、
特に、該比が1.0よりも大きい化合物である。cis−[4−シアノ−4−(3−シ
クロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−カルボキシ
レート]、2−カルボメトキシ−4−シアノ−4−(3−シクロプロピルメトキシ
−4−ジフルオロメトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オン、およびcis−[
4−シアノ−4−(3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシフェ
ニル)シクロヘキサン−1−オール]のような化合物は、低親和性結合部位に優先
的に結合し、IC50比が0.1以上である構造物の例である。
【0030】 本発明の化合物および医薬上許容される塩は、示された疾患の標準的な治療方
法で、例えば、経口、非経口、舌下、皮膚、経皮、直腸、吸入またはバッカル投
与により投与できる。徐放性製剤もまた使用することができる。
【0031】 経口投与した場合に活性である本発明の化合物および医薬上許容される塩は、
シロップ剤、錠剤、カプセル剤、徐放性製剤、またはロゼンジ剤として製剤化す
ることができる。シロップ製剤は、一般に、フレーバーまたは着色料を含有する
、液体担体、例えば、エタノール、落花生油、オリーブ油、グリセリンまたは水
中の当該化合物または塩の懸濁液または溶液からなる。当該組成物が錠剤の剤形
である場合、固体製剤の調製に慣用的に使用される医薬担体を使用することがで
きる。かかる担体の例としては、ステアリン酸マグネシウム、白土、タルク、ゼ
ラチン、アラビアガム、ステアリン酸、デンプン、ラクトースおよびスクロース
が挙げられる。当該組成物がカプセル剤の剤形である場合、例えば、ハードゼラ
チンカプセルシェルにおいて上記担体を用いる慣用的なカプセル化が適している
。当該組成物がソフトゼラチンシェルカプセルの剤形である場合、分散液または
懸濁液の調製に慣用的に使用される医薬担体、例えば、水性ガム、セルロース、
シリケートまたは油が考えられ、ソフトゼラチンカプセルシェル中に取り込まれ
る。
【0032】 典型的な非経口組成物は、非経口上許容される油、例えば、ポリエチレングリ
コール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油またはゴマ油を含有してい
てもよい無菌水性または非水性担体中の化合物または塩の溶液または懸濁液から
なる。
【0033】 典型的な吸入用組成物は、乾燥粉末として投与できる液剤、懸濁剤もしくは乳
剤の剤形、またはジクロロジフルオロメタンまたはトリクロロフルオロメタンの
ような慣用の噴霧剤を使用するエアゾール剤の剤形である。
【0034】 典型的な坐剤製剤は、この方法で投与した場合に活性である本発明の化合物ま
たはその医薬上許容される塩および結合剤および/または滑沢剤、例えば、高分
子グリコール、ゼラチン、カカオ脂または他の低融点植物ろうもしくは脂肪また
はそれらの合成アナログを含む。
【0035】 典型的な皮膚および経皮製剤、例えば、クリーム剤、軟膏剤、ローション剤ま
たはパスタ剤は、慣用的な水性または非水性ビヒクルを含むか、または薬用プラ
スター剤、パッチ剤または膜剤の剤形である。
【0036】 好ましくは、当該組成物は、患者が一回用量を投与することができるような、
単位投与剤形、例えば、錠剤、カプセル剤または定量型エアゾール剤である。
【0037】 経口投与についての各投与単位は、適当には、化合物またはその医薬上許容さ
れる塩0.3mg〜60mg/kg、好ましくは、1mg〜30mg/kgを含
有する。好ましい投与量は、10mgおよび15mg/kgを包含する。非経口
投与についての各投与単位は、適当には、化合物またはその医薬上許容される塩
0.1mg〜100mg/kgを含有する。鼻腔内投与についての各投与単位は
、適当には、1人当たり1〜400mg、好ましくは、10〜200mgを含有
する。局所製剤は、適当には、本発明の化合物を0.01〜5.0%含有する。
【0038】 活性成分は、所望の活性を示すのに十分な1日1〜6回投与できる。好ましく
は、活性成分は、1日1回または2回、さらに好ましくは、1日2回投与される
【0039】 本発明の化合物は、問題になっている刺激を見越して、慢性状態としておよび
間欠的に、EIA、PIAおよびCIAの予防または治療に有用である。好まし
くは、本発明の化合物は、長期治療に使用される。
【0040】 本発明の化合物を本発明にしたがって投与した場合、許容されない毒物学的作
用は全く予想されない。
【0041】 以下の実施例により本発明の製造方法および使用方法を例示する。それらは、
如何なる場合も本発明の範囲をいずれかの方法にまたはいずれかの程度に限定す
るものではない。
【0042】 (実施例) 5種類の種に及ぶ以下の種々のアッセイを用いて、約0.1以上のIC50
の選択を支持するデータを得た。該アッセイは、ウサギの単離した壁腺(pariet
al gland)からの酸生成の刺激;ヒト好中球におけるFMLP誘発脱顆粒(ミエ
ロペルオキシダーゼの放出)の阻害;モルモット好酸球におけるFMLP誘発O 形成の阻害;ヒト単球におけるLPS誘発TNFα生成の阻害;イヌにおけ
る嘔吐の生起;モルモットにおける抗原誘発気管支収縮の阻害;マウスにおける
レセルピン誘発低体温の逆転;およびマウスにおける養子移入したヒト単球から
のLPS誘発TNFα生成の阻害であった。これらのアッセイおよびデータを以
下に示す。
【0043】 統計学的分析 低親和性部位PDE4の阻害はこの類の化合物の抗炎症作用と関連し、他方、
高親和性部位の阻害はある種の副作用の生起と関連するという仮説を検討するた
めに、本発明者らは、インビトロおよびインビボの両方における種々のPDE4
阻害剤の炎症細胞機能を遮断する能力ならびにインビトロ・モデルおよびインビ
ボ・モデルにおけるこれらの化合物の副作用を生起する能力を判定した。PDE
4阻害剤の所定の治療効果または副作用を生起する能力を、それらのPDE4の
高親和性部位を阻害する能力と対照したそれらの低親和性結合部位を阻害する能
力と比較するために、本発明者らは、(r)の線形相関または順位相関(スピ
アマンのρ)により、インビトロ・アッセイまたはインビボ・アッセイにおける
これらの化合物の効力を、それらの単離酵素触媒活性または高親和性部位に対す
る効力と比較した。線形相関は、低親和性部位または高親和性部位のいずれかを
阻害することに対する化合物の効力を用いて所定の抗炎症作用または副作用を生
起する能力を予測することができるかを問う。順位相関は、所定の抗炎症作用ま
たは副作用を生起することにおける順位効力(rank order potency)が低親和性
部位または高親和性部位を阻害することにおける順位効力と類似しているかを試
験する。rおよびスピアマンのρは、共に、マッキントッシュ用のSTAT
View IIコンピュータープログラムを用いて算出した。
【0044】 PDE IV対ロリプラム高親和性結合 実施例1 ホスホジエステラーゼおよびロリプラム結合アッセイ 実施例1A 単離ヒト単球PDE4およびhrPDE4は主として低親和性形で存在すると
判定された。したがって、PDE4の低親和性形に対する試験化合物の活性を、
基質として1μM [H]cAMPを使用してPDE4触媒活性に対する標準ア
ッセイを用いて評価することができる(Torphy et al., 1992)。
【0045】 タンパク質供給源としてラット脳高速上清を使用した。[H]−ロリプラムの
エナンチオマーを比活性25.6Ci/mmolに調製した。標準アッセイ条件
は、最後のcAMPを除いてPDEアッセイ条件と同一となるように公表された
方法を変更した:50mM Tris HCl(pH7.5)、5mM MgCl
および1nMの[H]−ロリプラム(Torphy et al., The J. of Biol. Chem.,
Vol. 267, No. 3, pp 1798-1804, 1992)。該アッセイは、30℃で1時間行な
った。反応を停止させ、Brandelセルハーベスターを使用して結合リガン
ドを遊離リガンドから分取した。[H]−cAMPが存在しない以外は低親和性
PDE活性の測定に使用した条件と同一の条件下で、高親和性結合部位について
の競合を評価した。実施例1Aに記載したプロトコールを使用して上記表1に示
したデータを得た。
【0046】 実施例1B ホスホジエステラーゼ活性の測定 供給者(アマシャム・ライフ・サイエンシズ(Amersham Life Sciences))に
よる説明に従って[H]cAMPシンチレーション・プロキシミティー・アッセ
イ(SPA)または[H]cGMP SPA酵素アッセイを使用してPDE活性
を検定した。反応は、最終濃度50mM Tris−HCl、pH7.5、8.3m
M MgCl、1.7mM EGTA、[H]cAMPまたは[H]cGMP(約
2000dpm/pmol)、酵素および種々の濃度の阻害剤を含有する反応緩
衝液0.1ml中、室温で、96ウェルプレート中で行なった。アッセイを1時
間進行させ、硫酸亜鉛の存在下、SPA珪酸イットリウムビーズ50ulを添加
することにより停止させた。プレートを振盪し、室温で20分間放置した。放射
標識生成物形成をシンチレーション分光測定法により評価した。PDE3および
PDE7の活性は0.05uM [H]cAMPを使用して評価し、他方、PDE
4は基質として1uM [H]cAMPを使用して評価した。PDE1B、PD
E1C、PDE2およびPDE5の活性は基質として1uM [H]cGMPを
使用して評価した。
【0047】 [H]R−ロリプラム結合アッセイ Schneiderおよび共同研究者の方法の変更法により[H]R−ロリプラム結合
アッセイを行なった[Nicholson, et al., Trends Pharmacol. Sci., Vol. 12,
pp. 19-27 (1991) および McHale et al., Mol. Pharmacol., Vol. 39, 109-113
(1991) を参照のこと]。R−ロリプラムは、PDE4の触媒部位に結合する[
Torphy et al., Mol. Pharmacol., Vol. 39, pp. 376-384 (1991) を参照のこと
]。その結果、[H]R−ロリプラム結合についての競合により、未標識競合相
手のPDE4阻害効力が独立して確認される。該アッセイは、最終濃度50mM
Tris−HCl、pH7.5、5mM MgCl、0.05%ウシ血清アルブミ
ン、2nM [H]R−ロリプラム(5.7×10dpm/pmol)ならびに
種々の濃度の非放射標識阻害剤を含有する緩衝液0.5ul中、30℃で1時間
行なった。氷冷反応緩衝液([H]−R−ロリプラムを含まない)2.5mlの
添加、および0.3%ポリエチレンイミン中に浸漬しておいたWhatman G
F/Bフィルターによる急速減圧濾過(Brandel Cell Harves
ter)により反応を停止した。フィルターをさらに冷緩衝液7.5mlで洗浄
し、乾燥させ、液体シンチレーション分光測定法により計数した。
【0048】 実施例2 アミノピリン蓄積 ある種のメチルキサンチンおよび他の非選択的PDE阻害剤は、種々の種にお
いて酸分泌を増加させる。ある種の選択的PDE4阻害剤、例えば、ロリプラム
およびRo20−1724は、特に、ヒスタミンのようなアデニレートシクラー
ゼのアクチベーターと合わせて投与した場合に、ラットにおいて酸分泌を増強す
る。この酸分泌の増加は、ヒスタミン誘発cAMP蓄積の上昇により行なわれる
。この報告された情報は、該現象が存在するかを判定するために試験された。化
合物の酸分泌誘発能は、低親和性部位または高親和性部位に対するそれらの能力
と相関関係にあった。この研究において使用したアッセイは、増加した酸分泌に
ついての生化学的マーカーとして役立つことが報告されている弱塩基である放射
標識アミノピリンの蓄積であった。アッセイは、以下のとおりである。
【0049】 胃腺調製 いずれかの性のウサギを頚部脱臼により安楽死させ、胃を取り出した。該胃体
部から粘膜を解剖して取り出した;胃の頭部および洞部を廃棄した。Berglindh
and Obrink (1976) および Sack and Spenney (1982) により開示された方法の
変更法により胃腺を単離した。次いで、粘膜を細かく刻み、コラゲナーゼで消化
して胃腺を単離した。消化した腺を濾過し、洗浄し、以下の組成のインキュベー
ション培地中で1:15(容量:容量)に再懸濁した:NaCl、132.4mM
;KCl、5.4mM;NaHPO、5.0mM;NaHPO、1.0mM;
MgSO、1.2mM;CaCl、1.0mM;NaHCO、12.0mM;ウ
サギ血清アルブミン、2mg/ml;デキストロース、2mg/ml;pH7.
4。
【0050】 アミノピリン蓄積 酸分泌を測定するために、[14C]−アミノピリン、種々の濃度の選択的PD
E4阻害剤、および閾値濃度のヒスタミン(0.3〜1.0μM)と合わせた胃腺
を、Sack and Spinney (1982) の方法に従って、37℃で20分間、水平振盪器
(110サイクル/分)上でインキュベートした。次いで、試料を遠心分離し、
上清フラクションおよびペレットのアリコート中の放射能を測定した。Sack and
Spenney (1982) により開示されたようにアミノピリン比を算出した。データは
、ヒスタミンの最大濃度(100μM)により生じる応答のパーセントで表した
。EC50値は、各化合物について得られた最大応答を使用して一次補間により
決定した。
【0051】 実施例3 イヌにおける選択的PDE阻害剤の嘔吐の可能性の評価 いずれかの性の雑種のイヌ(各実験についてn=5)を動物コロニーから入手
した。一夜絶食した後、少なくとも実験の30分前にイヌに1/2缶のドッグフ
ード(Big Bet)を給餌した。薬物を投与するために、いずれかの前足の
橈側皮静脈にカニューレを設置した。実験化合物の投与前に、該カニューレを等
張生理食塩水(0.9%)1mlでフラッシュした。化合物をポリエチレングリ
コールおよび生理食塩水の混合液または100%ポリエチレングリコールのいず
れかに溶解し、1.0〜2.0ml/10kgの容量で投与した。全投与量が確実
に循環に入るように、カニューレをさらに生理食塩水0.5〜1.0mlでフラッ
シュした。動物を1時間の観察時間の間ケージに戻した。各イヌは、むかつきま
たは嘔吐という徴候が観察され、この行動の発生についての化合物の投与後の時
間に注目した。観察期間の最後に、動物をそのホームケージに戻した。各実験日
を7日間ごとに分けた。嘔吐作用が観察されるまで連続した実験日にて投与量を
上昇させながら各化合物を各イヌに投与した。この時点で、個々のイヌを実験か
ら外し、応答しなかったこれらのイヌだけにおいてさらに高い投与量を評価した
【0052】 データは、素量的用量応答曲線について文献に開示されているように各投与量
で応答するイヌの累積パーセントで表した。プロビット分析を用いて、ED50 値を算出した。
【0053】 実施例4 モルモット好酸球アッセイ 好酸球単離および精製 使用前に4〜6週間、毎週、雄性(Hartley種、ハゼルトン・ラブズ(
Hazelton Labs))モルモットにウマ血清1mlを注射した。ウマ血清の注射か
ら少なくとも24時間後、ケタミン/キシラジン混合物(88mg;12mg/
ml;0.4ml/kg)で動物を麻酔した。麻酔導入後、腹腔を温無菌生理食
塩水(0.9%)50mlで洗浄した。14Gカテーテルを使用して50mlの
プラスチック製円錐遠心管中に洗浄液を回収した。モルモットを麻酔から回復さ
せ、2週間の休息期間の後、再度使用した。
【0054】 遠心分離(400×g、10分)により洗浄液から細胞を単離し、リン酸緩衝
生理食塩水(PBS)35mlに再懸濁し、等張Percoll(1.075g
/ml)10mlを下に置いた。この懸濁液を300×gで30分間遠心分離し
た。主に好酸球および赤血球を含有するペレットをPBSで洗浄し、赤血球を溶
解した。これらの細胞を、20%FBSを含有するRPMI 1640培地に再
懸濁し、加湿式5%COインキュベーター中、37℃で一夜インキュベートし
た。翌日、細胞を洗浄し、細胞生存度(トリパンブルー排除法)および純度の測
定のためにPBSに再懸濁した。
【0055】 スーパーオキシドアニオン生成(O ) 精製した好酸球(生存度>95%および純度>90%)を、20mM HEP
ES緩衝液(pH7.4)および0.1%ゼラチンを含有するPBSに1〜2×1
細胞/mlの濃度で再懸濁した。好酸球(1×10)を96ウェルプレー
トに添加し、37℃で約1時間インキュベートした。反応開始の10分前にPD
E4阻害剤を添加した。60単位のスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の
不在または存在下でのシトクロームC(160μM)およびホルミルMet−L
eu−Phe(fMLP)(30nM)の添加により反応を開始した。種々の時
間で、630nm参照を用いて、550nmでDynatech MR 7000
プレートリーダーにてシトクロームC還元をモニターした。いくつかの時点で、
SODの不在または存在下でのウェルの正味吸光度を用いて直線回帰分析により
生成速度を測定した。結果を基礎遊離について補正したO の対照生成
のパーセントで表した。観察された最大阻害は60%であったので、30%をブ
ラケッティングする濃度の一次補間を用いて対数IC30を算出した。
【0056】 実施例5 モルモットにおける気管支収縮 雄性Hartley種モルモット(200〜250g/4週齢、ペンシルベニ
ア州デンバーのハゼルトン・リサーチ(Hazelton Research))を、1日目およ
び4日目に5%(w/v)オボアルブミン/生理食塩水0.35mlの各大腿へ
の筋肉注射(合計0.7ml)により麻酔した。モルモットは、25日後に使用
可能であった。
【0057】 実験方法 オボアルブミンに対して能動的に感作された雄性Hartley種モルモット
(600〜800g、ハゼルトン)を手術の約10〜15分前にペントバルビタ
ールナトリウム(40mg/kg、腹腔内)で麻酔した。薬物投与、血圧モニタ
ーリングおよび換気のために頚静脈、頚動脈、および気管にカニューレを挿入し
た(各々、Deseret Intracath Vialon高分子樹脂放
射線不透過性カテーテル(ユタ州サンディのデザレット・メディカル・インコー
ポレイテッド(Deseret Medical, Inc.))、22GAおよび19GA、ならび
にPE管260)。両側迷走神経切断を行なってコリン作動性干渉を最小にした
。動物を麻痺させ(臭化パンクロニウム、0.1mg/kg、静脈内)、Har
vard Rodent Respirator(モデル683、マサチューセッ
ツ州サウス・ナティックのハーバード・アパレイタス(Harvard Apparatus))
により換気した(呼吸45回/分)。Elcomaticトランスデューサー(
コネティカット州シャロンのバクスコ・エレクトロニクス(Buxco Electronics
))を用いて気管カニューレの側枝を介して気道圧の変化を測定した。換気スト
ローク容量は、側枝圧8cmHO(室内空気約5cc)を生じるように設定し
た。Statham P23XL Physical Pressure Tran
sducer(カリフォルニア州オックスナードのヴィゴ−スペクトラムド(Vi
ggo-Spectramed))を用いて血圧を測定した。Grass Model 7D P
olygraph(マサチューセッツ州クウィンシーのグラス・インストゥルメ
ント・カンパニー(Grass Instrument Co.))にて圧を記録した。動物は、実験
中、加熱テーブル上にて温めておき体温を維持した。
【0058】 抗原投与の10分前に試験化合物またはビヒクルを静脈内経路により投与した
。0時点で、オボアルブミン0.1mg/kgを静脈内経路により投与する。抗
原応答のピークで、さらに抗原オボアルブミン0.2mg/kgを静脈内投与し
た。累積0.3mg/kgのオボアルブミンに対するピーク抗原応答が達成され
た後、飽和KCl溶液1cc/kgを静脈内投与し、最大気管支収縮を引き起こ
した。
【0059】 実施例6 ヒト単球におけるLPS誘発TNFαの阻害 インビトロ研究 TNFα阻害がLPDE4またはHPDE4の阻害に関与しているかを測定す
るために、LPDE4およびHPDE4に対してある範囲の効力を有する一連の
PDE4阻害剤を、それらの、インビトロでリポ多糖類(LPS)で刺激された
ヒト単球におけるTNFα生成阻害能についてスクリーニングした。種が異なる
と炎症細胞におけるLPDE4およびHPDE4のcAMP加水分解への相対的
な寄与が劇的に異なると考えられるとすれば、このスクリーンについての主要な
ヒト細胞の使用は、極めて重要であると考えられた。
【0060】 方法 正常なヒトドナー由来の血液の新しく得られたバフィーコートまたは血漿瀉血
残渣から精製した(Collata)ヒト末梢血単球においてTNFα阻害を評
価した。単球を、24ウェルマルチディッシュにて1ウェルにつき培地1mlあ
たり1×10細胞の密度でプレーティングした。細胞を1時間付着させ、その
後、上清を吸引し、新鮮な培地(1%ウシ胎児血清および10U/mlのペニシ
リン/ストレプトマイシンを含有するRPMI−1640)1mlを添加した。
細胞を1nMから1mMの範囲の濃度で試験化合物の存在または不在下で45分
間インキュベートした後、LPS(イー・コリ(E. coli)055:B5、シグ
マ・ケミカルズ(Sigma Chemicals))を添加して100ng/mlの最終濃度
を得た。試験化合物を可溶化し、単球培地中の最終溶媒濃度が0.5%ジメチル
スルホキシドおよび0.5%エタノールであるように50:50の濃度のジメチ
ルスルホキシド/エタノールで希釈した。37℃/5%COで14〜16時間
インキュベートした後、培養上清から単球を取り出し、100×Gで遠心分離し
て細胞片を除去した。すぐに、または、アッセイまで培養上清を−70℃で貯蔵
してから、サイトカインアッセイを行なった。
【0061】 捕獲抗体としてネズミモノクローナル抗ヒトTNFα抗体(以下を参照のこと
)および第2の抗体としてポリクローナルウサギ抗ヒトTNFαを使用してEL
ISA(Winston)を用いてTNFαのレベルを測定した。検出については、ペ
ルオキシダーゼ結合ヤギ抗ウサギ(ベーリンガー・マンハイム(Boehringer Man
nheim)、カタログ番号605222)を添加し、次いで、ペルオキシダーゼに
対する基質(0.1%尿素過酸化物を含有する1mg/mlのオルトフェニレン
ジアミン)を添加した。イー・コリにおいて産生された組換えヒトTNFαを用
いて作成した標準曲線から試料中のTNFαレベルを算出した。Kohler および
Millstein(Nature, vo. 256, p495-497, 1975)の方法の変更法により組換えヒ
トTNFαで免疫化されたBALB/cマウスの脾臓からヒトTNFαに対する
モノクローナル抗体を調製した。フロイント完全アジュバントに乳化した組換え
ヒトTNFαでニュージーランド白ウサギを反復免疫化することによりポリクロ
ーナルウサギ抗ヒトTNFα抗体を調製した。
【0062】 養子腹膜炎モデルにおけるヒトTNFα産生のインビボ抑制 方法 いずれの薬物治療も受けていない健康なボランティアから2分の1単位のヘパ
リン化静脈全血を採血した。Histopaque−1077上に血液を積層さ
せ、25℃で、800×gで30分間、遠心分離することにより多形核白血球を
分取した。リンパ球/単球部分を収穫し、25℃で、1000rpmで10分間
、Ca2+およびMg2+を含まないDPBS(ダルベッコのリン酸緩衝生理食塩
水)で2回洗浄した。該ペレットを、Ca2+およびMg2+を含まないDPBS
5mlに再懸濁し、25℃で血清を含まないRPMI 1640培地にて調製し
たPercoll溶液5ml上に積層させ、25℃で、550×gで30分間、
遠心分離した。単球の浮遊層を取り出し、25℃で、1000rpmで10分間
、Ca2+およびMg2+を含まないDPBSで2回洗浄した。最終洗浄単球単離
体を、25℃で、Ca2+およびMg2+を含まないDPBSに6〜10×10 細胞/mlで懸濁した。Source Leukocytesパックから同一の
方法により単球を単離した。単球調製物は、単球65〜90%の範囲であり、該
細胞の生存度は、>97%であった(トリパンブルー排除法)。
【0063】 4または5匹の群におけるBALB/c雄性(マサチューセッツ州ウィルミン
トンのチャールズ・リバー・ラボラトリーズ(Charles River Laboratories))
をバリア持続性設備(barrier-sustained facility)中に維持した。単球が最小
の剪断力および剪断応力に曝露されるように23ga針を装着した注射器にて軽
く圧力をかけながら1ml当たり6〜10×10個の単球を0.5ml、体重
18〜25gの同一齢のマウスの腹膜中に投与した。単球を投与して2分以内に
、マウスをビヒクルまたは化合物で15分間の経口投与により処理した。次いで
、Ca2+およびMg2+を含まないDPBSに溶解した125mg/mlのエン
ドトキシン(イー・コリ、野生型、ディフコ(Difco))0.2mlを該動物に腹
腔内(i.p.)注射した。2時間後、該動物を二酸化炭素窒息により安楽死させ、
Ca2+およびMg2+を含まないDPBS 1.5ml(4℃)を腹腔内注射した
。腹膜をやさしくマッサージし、洗液を取り出し、氷浴中のポリプロピレン管に
入れた。該試料を遠心分離(4℃で、12,5000×gで5分間)により浄化
した。上清を新しい管にデカントし(−20℃で貯蔵してもよい)、ELISA
によりヒトおよびマウスTNFαについてアッセイした。標準方法によりED 値を算出した。
【0064】 実施例7 ヒト好中球法 単離および精製 Ficoll(Histopaque 1077)を使用して勾配遠心分離に
よりヘパリン化血から好中球(PMN)を単離し、次いで、デキストラン沈降に
付して、赤血球を除去した。全ての残存赤血球を水で30秒間溶解し、10X
DB−PBS(w/o Ca2+またはMg2+)を使用して等張性を回復した。
遠心分離によりPMNを単離し、1X DB−PBSでさらに1回洗浄した後、
細胞数および生存度を測定した(トリパンブルー色素排除法)。個々のドナーに
応じて細胞数を0.75〜1.5×10細胞/mlに調節した。
【0065】 脱顆粒(ミエロペルオキシダーゼの放出) 振盪している水浴中、37℃で5分間、5μg/mlのサイトカラシンBの存
在下、20mM HEPES緩衝液(pH=7.4)および0.1%ゼラチンを含
有するEarles Balanced Salt Solution中で上記細
胞懸濁液のアリコート(0.1ml)をインキュベートした。fMLP(30n
M)の添加前に種々の濃度の選択的PDE4阻害剤およびPGE2(3〜10n
M)で細胞をさらに5分間前処理した。fMLPを添加し、インキュベーション
をさらに30分間続けた。氷上に試料を置くことにより反応を停止させ、次いで
、遠心分離した。上清フラクションを取り出し、ミエロペルオキシダーゼ活性に
ついてアッセイするまで冷凍貯蔵した(−30℃)。
【0066】 ミエロペルオキシダーゼ活性の測定 基質としてo−ジアニシジンおよび標準としてホースラディッシュペルオキシ
ダーゼを使用してミエロペルオキシダーゼ活性を測定した。50mMリン酸ナト
リウム緩衝液(pH6.0)中、基質(o−ジアニシジン、0.53mM;H 、0.147mM;最終濃度)100μlと一緒に上清のアリコート(50μ
l)をインキュベートした。4M HSO 50μLの添加により反応を停止
させた。410nmで吸光度を測定することにより生成物形成を測定し、ホース
ラディッシュペルオキシダーゼを使用して標準曲線と比較することにより活性を
測定した。データは、対照(PGE2単独の存在下で放出されたミエロペルオキ
シダーゼの量)のパーセントで表した。大部分の化合物について観察された最大
阻害が30%であったので、15%をブラケッティングする濃度の一次補間を用
いて対数(IC15)値を算出した。
【0067】 実施例8 マウスにおけるレセルピン誘発低体温の逆転 雄性CF−1またはBALB/cマウスを個々にワイヤーケージに単離した。
各マウスの直腸温度を記録した後、レセルピン(10mg/kg、腹腔内)で前
処理した。レセルピン処理から4時間後、直腸温度を記録し、個々の動物に種々
の投与量(経口)の試験化合物、ビヒクル、またはロリプラム(10mg/kg
)を投与した。次いで、直腸温度を30分ごとに2時間記録した。データは、レ
セルピン処理後4時間目に観察された温度からの温度変化で表した(温度は基底
レベルより約10〜15℃低下した)。処理後、90分目または120分目に記
録した温度変化を用いて用量応答曲線を作成した。動物6〜9匹の平均値のプロ
ビット分析または直線回帰によりED50値を測定した。化合物のレセルピン誘
発低体温逆転能をそれらの低親和性結合または高親和性結合阻害能と比較するた
めに、ED50およびIC50値を−対数(値)で表した。
【0068】 実施例9 PDE4の生物学的機能と阻害との関係 PDE4阻害のある種の生物学的作用がLPDE4またはHPDE4のいずれ
かの阻害に関連するかを判定するために、線形相関および順位相関を用いて、化
合物の作用を生じる能力と化合物のLPDE4またはHPDE4を阻害する能力
との比較を行なった。これらの相関は、いくつかのファクター:1)化合物の安
定性;2)化合物の細胞進入能;3)インビボ研究における化合物の生物学的利
用能;4)相関値により影響を及ぼされ得、特に、線形相関は、効力の差異に敏
感であり、効力の値の範囲が大きくなるほど、有意な線形相関を測定するのが容
易になる。これらの注意事項は、LPDE4またはHPDE4の阻害と種々のア
ッセイ系における生物学的機能との相関を分析し要約する場合に考慮に入れた。
【0069】 単離炎症細胞を使用して、モルモット好酸球における単球TNFα生成の抑制
およびスーパーオキシド生成の阻害は、LPDE4の阻害と良好な相関関係にあ
ったが、HPDE4の阻害とはそうではなかった。さらにまた、抗原誘発気管支
収縮のインビボでの予防は、HPDE4の阻害よりもLPDE4の阻害と良好な
相関関係にあった。このインビボ・モデルにおいて、PDE4阻害剤は、マスト
細胞脱顆粒を防ぐことにより作用すると考えられる(Underwood et al., 印刷中
)。しかしながら、好中球脱顆粒の阻害がLPDE4の阻害よりもHPDE4の
阻害と良好な相関関係にあることが見出されたので、炎症細胞機能の阻害が常に
LPDE4の阻害と関連しているわけではなかった。かくして、炎症細胞活性の
抑制は、全てとは限らないが多少は、LPDE4の阻害と関連していたと考えら
れる。対照的に、酸分泌の増強、嘔吐の生起およびレセルピン誘発低体温の逆転
(PDE4阻害剤の向精神的可能性の尺度)は、HPDE4の阻害と良好な相関
関係にあったが、LPDE4の阻害とはそうではなかった。かくして、この類の
化合物の潜在的な副作用のほとんどは、HPDE4の阻害と関連していた。
【0070】 かくして、これらの研究結果は、LPDE4を優先的に阻害する化合物が望ま
しくない副作用を生起する可能性を低下させつつ有益な抗炎症作用を生じること
を示唆している。かくして、高親和性でもってロリプラムを結合するPDE4触
媒形についてのIC50を低親和性でもってロリプラムを結合するPDE4触媒
形についてのIC50で割ったIC50比(HPDE4/LPDE4)が約0.
1以上である化合物の選択により、それらの治療指数が上昇する;すなわち、有
益な作用が最大化され、有害な作用が最小化される。
【0071】 この選択ガイドが実際に改善された治療指数を有する化合物を同定するかを判
定するために、治療効果と副作用とを比較する3つモデルを評価した。これらは
、化合物の単離ヒト単球からのTNFα生成を抑制する能力と単離ウサギ壁腺に
おける酸分泌を刺激する能力との間のインビトロ比較ならびにモルモットにおけ
る化合物の抗原誘発気管支収縮を予防する能力およびイヌにおける嘔吐を生起す
る能力およびマウスにおける養子移入モデルにおける化合物のTNFα生成を抑
制する能力およびマウスにおけるそれらのレセルピン誘発低体温を逆転する能力
を試験する2つのインビボ比較を包含した。
【0072】 0.1以上の選択性比(HPDE4/LPDE4)を有するPDE4阻害剤は
、それらの治療指数において著しい改善を示した。例えば、選択性比が≧0.1
であるcis−[4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェ
ニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート]、2−カルボメトキシ−4−シア
ノ−4−(3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシフェニル)シク
ロヘキサン−1−オン、およびcis−[4−シアノ−4−(3−シクロプロピルメ
トキシ−4−ジフルオロメトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オール]は、全
て、それらの治療指数が典型的なPDE4阻害剤であるR−ロリプラムと比較し
て100倍改善されたことを示す。かくして、このことは、HPDE4 IC
/LPDE4 IC50≧0.1の選択ガイドの使用により、上昇した治療指数
インビトロ比較を有する化合物が同定されることを示している。
【0073】 EIAの治療に関して、EIAを患っているヒトにcis−[4−シアノ−4−(
3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−カル
ボキシレート]化合物を投与した。これらの患者は、炎症の軽減、気管支拡張お
よび肺の神経調節を体験した。
【0074】 運動攻撃研究 無作為化二重盲検プラセボ二期間交差研究を行なって、EIA患者におけるci
s−[4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シク
ロヘキサン−1−カルボキシレート]の効力、安全性および耐容性を評価した。
EIA患者27人を無作為化し、化合物、10mgのBID即時放出錠剤または
プラセボを7日間投与し、次いで、7日間ウォッシュアウトし、さらに7日間処
理した。1日目に1回投与した後、および7日目に再度(投与前および投与の3
時間後)運動攻撃試験を行った。
【0075】 患者群は、18〜60歳の非喫煙の男性または女性のEIA患者からなってお
り、 a)彼らの1秒間の努力呼気肺活量(FEV)が予想された正常値の70%
以上であった; b)証明されたFEVの降下は、スクリーニング訪問時の運動試験に反応し
て15%以上であった;および c)彼らは、コルチコステロイド吸入または他の喘息用調節剤投薬を受けてい
なかった。
【0076】 運動攻撃プロトコールは、以下のとおりであった。患者は、標的心拍数で6分
間、動力化トレッドミルにて運動した。速度および勾配は、各患者について年齢
で調節した予想最大値の85%の標的心拍数を達成するように調節した。患者は
、試験の間じゅう、フェースマスクを通して圧縮空気(室温で湿度0%)を呼吸
した。試験完了から1、5、10、15、20、30および45分後に肺機能試
験(KoKo pneumotach)を行ない、FEVが基線の10%以内
に戻らなかった場合には、その後、継続した。
【0077】 主な効力変数は、運動に反応したFEVの最大減少率(MPD)であった。
結果は、平均MPD 32.88%から23.57%への、化合物の1回投与後の
MPD FEVの有意な改善を示した。投与から7日後、平均MPD FEV の21.8%へのさらなる改善と共に化合物の作用増大があった。治療から1週
間後、化合物を投与した患者の40%は、運動後、FEVが15%以下の降下
した。当該化合物は、治療関与の重篤な有害体験または退薬症状を伴わずに、安
全であり、十分に耐容性があった。Am. J. Resp. Crit. Care Med. 1998:157; A
413 もまた参照のこと(出典明示によりその全内容を本明細書の記載とする)。
【0078】 本明細書にて引用した特許および特許出願を包含するがこれらに限定されない
全ての刊行物は、個々の刊行物が十分に開示されているかの如く具体的かつ個別
的に出典明示により本明細書の一部とすることが明示されているかのように出典
明示により本明細書の一部とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/472 A61K 31/472 31/519 31/519 A61P 11/06 A61P 11/06 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AU,BA,BB,BG, BR,CA,CN,CR,CZ,DM,EE,FI,G D,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN ,IS,JP,KE,KP,KR,LC,LK,LR, LT,LV,MA,MG,MK,MN,MX,NO,N Z,PL,RO,RU,SG,SI,SK,SL,TR ,TT,TZ,UA,US,UZ,VN,YU,ZA (72)発明者 セオドア・トーフィー アメリカ合衆国19010ペンシルベニア州ブ リン・マー、マウント・プレザント・ロー ド823番 (72)発明者 ジーグフリード・クリステンセン アメリカ合衆国19103ペンシルベニア州フ ィラデルフィア、チェリー・ストリート 2301番 Fターム(参考) 4C084 AA17 MA52 NA14 ZA591 ZA592 4C086 AA02 BC07 BC30 CB10 MA01 MA04 MA52 NA06 ZA59 4C206 AA02 GA01 GA28 HA13 MA01 MA04 MA72 NA06 ZA59

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 R−ロリプラムを低親和性でもって結合するPDE4触媒形
    を優先的に阻害することによる運動誘発喘息、冷気誘発喘息または汚染誘発喘息
    に罹患するかまたは罹患している哺乳動物における該疾患の予防または治療方法
    であって、かかる予防または治療を必要とする患者に、有効量の、R−ロリプラ
    ムを高親和性でもって結合するPDE4形のIC50をR−ロリプラムを低親和
    性でもって結合する該触媒形のIC50で割ったIC50比が約0.1以上であ
    る化合物を投与することを含む方法。
  2. 【請求項2】 IC50の比が0.5以上である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 IC50の比が1.0以上である請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 投与される化合物が、即時放出型または徐放性経口製剤とし
    て投与されるcis−[4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキ
    シフェニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート]である請求項1記載の方法
  5. 【請求項5】 予防または治療される症状が運動誘発喘息である請求項1ま
    たは4記載の方法。
  6. 【請求項6】 運動誘発喘息、冷気誘発喘息または汚染誘発喘息に罹患する
    かまたは罹患している哺乳動物における該疾患の予防用または治療用薬物の製造
    におけるPDE4特異的阻害剤の使用であって、該阻害剤がR−ロリプラムを低
    親和性でもって結合するPDE4触媒形を阻害する能力を有するものであり、該
    方法が、かかる予防または治療を必要とする患者に、有効量の、R−ロリプラム
    を高親和性でもって結合するPDE4のIC50をR−ロリプラムを低親和性で
    もって結合する該触媒形のIC50で割ったIC50比が約0.1以上である化
    合物を投与することを含むことを特徴とする使用。
  7. 【請求項7】 IC50の比が0.5以上である請求項6記載の製造法。
  8. 【請求項8】 IC50の比が1.0以上である請求項6記載の製造法。
  9. 【請求項9】 使用される化合物がcis−[4−シアノ−4−(3−シクロペ
    ンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート]
    であり、即時放出型経口製剤または徐放性経口製剤として製造される請求項6〜
    8いずれか1項記載の製造法。
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