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JP2002332111A - 蛇行防止ガイド付きシームレスベルト - Google Patents

蛇行防止ガイド付きシームレスベルト

Info

Publication number
JP2002332111A
JP2002332111A JP2001138842A JP2001138842A JP2002332111A JP 2002332111 A JP2002332111 A JP 2002332111A JP 2001138842 A JP2001138842 A JP 2001138842A JP 2001138842 A JP2001138842 A JP 2001138842A JP 2002332111 A JP2002332111 A JP 2002332111A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seamless belt
guide member
meandering prevention
reinforcing layer
belt body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001138842A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Yoneyama
勝 米山
Takashi Nogami
隆 野上
Junya Ishida
純也 石田
Satoshi Odajima
智 小田嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP2001138842A priority Critical patent/JP2002332111A/ja
Publication of JP2002332111A publication Critical patent/JP2002332111A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Belt Conveyors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガイド部材および補強層が設けられた部分にお
ける吸湿及び放湿の遅延を少なくして、さまざまな環境
においても均一な寸法変化挙動を示すようにすることに
より、ベルト本体の皺の発生や破損を起こさない蛇行防
止ガイド付きシームレスベルトを提供すること。 【解決手段】有機高分子材料からなるシームレスベルト
本体に、架設されるベルト本体の蛇行を防止するガイド
部材がベルト本体の内周面に設けられる蛇行防止ガイド
付きシームレスベルトにおいて、上記ガイド部材は該ガ
イド部材を補強維持する補強層を介してベルト本体に設
けれ、上記補強層は引っ張り弾性率が500MPa以上
であり、且つ水蒸気透過率(Wh)が10g/m2・24hr
s以上であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置等に
おける感光体、帯電装置、転写装置、定着装置、或いは
搬送装置等に使用されるシームレスベルトに関するもの
であり、より詳細には、複数のロール間に架設される感
光体基体用、中間転写用、紙搬送用、現像用、定着用等
の蛇行防止ガイド付きシームレスベルトに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のシームレスベルトは、例えば特開
平7−187435号公報に示されるように、補強層と
ガイド部材とをシームレスベルト本体に貼り付けたもの
であり、補強層としては、ポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルムが用いられていた。また、シームレ
スベルト本体としては、機械特性、耐熱性、耐薬品性等
に優れることからポリイミド系の材料が好んで使用され
ていた。上記補強層はベルト本体との間にあって、ガイ
ド部材を補強、維持する機能、即ちガイド部材をベルト
本体に付着させる際の伸びの防止及びガイド部材に幅方
向から力が加わった際のガイド部材のねじれ防止等に作
用し、その機能の補強、維持を行うものである。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従
来のガイド付きシームレスベルトにあっては、複数のロ
ーラに懸架して駆動した際に、ベルト本体に皺が生じ、
著しい場合にはシームレスベルトが破損するという不具
合があった。特に、ポリイミド系の樹脂材料をシームレ
スベルト本体に使用したものにこのような不具合が顕著
に見られた。本発明者等は、かかる樹脂材料が吸湿によ
る体積膨張差が大きいことから、ベルト本体において、
部分的にPETフィルム等の水蒸気透過率の小さい補強
材料層が設けられるこの部分での吸湿及び放湿スピード
が他の部分と比較して遅延すること、このため、ベルト
本体が一時的に寸法差を生じ、これが原因で境界付近に
しわを生じるとともに、複数のロールに懸架して駆動し
た際に、著しい場合はシームレスベルトが破損するとい
う見地に達した。また、本発明者らは、成形サイクルの
短縮、溶剤の非使用を達成するために、熱硬化性樹脂材
料、具体的には熱硬化性ポリウレア系樹脂、熱硬化性ア
クリル系樹脂、熱硬化性架橋型ポリエステル系樹脂、を
使用したシームレスベルトに関する提案を行っており、
これらもポリイミド系樹脂同様、吸湿による膨張が大き
く、上述の問題が見られることが分かった。
【0004】従って、本発明は、上記問題に鑑みてなさ
れたものであり、ガイド部材および補強層が設けられた
部分における吸湿及び放湿の遅延をなくして、さまざま
な環境においてもベルト本体が均一な寸法変化挙動を示
すようにすることにより、ベルト本体の皺の発生や破損
を起こすことのない蛇行防止ガイド付きシームレスベル
トを提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために、上述したようにガイド部材および補
強層の水蒸気透過性に着眼し、種々検討を重ねた結果、
補強層の引っ張り弾性率及び水蒸気透過率を特定の値と
することにより、ガイド部材および補強層が設けられた
部分における吸湿及び放湿遅延を抑制できることを確認
して、上記課題を解決したものである。
【0006】即ち、本発明の蛇行防止ガイド付きシーム
レスベルトは、以下の構成を有するものである。本発明
は、有機高分子材料からなるシームレスベルト本体の周
回時の蛇行を防止するガイド部材が該ベルト本体の内周
面に設けられる蛇行防止ガイド付きシームレスベルトに
おいて、上記ガイド部材は該ガイド部材を補強維持する
補強層を介して該ベルト本体に設けられ、上記補強層は
引っ張り弾性率が500MPa(JIS K 7127
試験に準ずる測定条件)以上であり、且つ水蒸気透過率
(Wh)が10g/m2・24hrs(JIS K7129試
験に準ずる測定条件)以上であることを特徴とする。こ
こで、蛇行防止ガイド付きシームレスベルトにおける種
々の水蒸気透過率は、JIS K 7129試験により
測定される値であり、以後、かかる条件設定の記載部分
を略記する。また、蛇行防止ガイド付きシームレスベル
トにおける引っ張り弾性率は、JIS K 7127試
験により測定される値であり、以後、かかる条件設定の
記載部分を略記する。
【0007】また、本発明の上記ガイド部材の厚み方向
の水蒸気透過率(Wg)は、上記補強層、及び上記ガイ
ド部材との積層総合透過率(Wt)が10g/m2・24hr
s以上になるように選択されていることが望ましい。通
常、異なる層からなる積層構造体の水蒸気透過率にあっ
ては、各積層構造のメンバー層の水蒸気透過率より求め
ることができる。即ち、1/W0=1/W1 +1/W2
+1/W3 ・・・の一般式に近似させることができ、W
0は積層構造体の水蒸気透過率であり、W1、W2、及び
W3はメンバー層の水蒸気透過率である。従って、上記
補強層及び上記ガイド部材の厚みを重ねた水蒸気透過率
(Wt)はこれに近似できることから、上記補強層及び
上記ガイド部材との積層総合透過率(Wt)が10g/
2・24hrs以上になるように選択された場合、1/Wt=
1/Wh +1/Wgで、Wtが10以上であれば、1/1
0≦1/Wh +1/Wgの関係となることが好ましい。
具体的には、上記式変形すると、上記ガイド部材の厚み
方向の水蒸気透過率(Wg)は上記補強層の水蒸気透過
率(Wh)との関係からWg≧10Wh/(Wh−10)で
あることが望ましい。
【0008】本発明の上記補強層は上記ベルト本体及び
ガイド部材の少なくとも一方と接着剤を介して付着さ
れ、上記接着剤層の水蒸気透過率(Ws)は、上記補強
層、上記ガイド部材、及び上記接着剤層との積層総合透
過率(Wt)が10g/m2・24hrs以上になるように選
択されていることが望ましい。この場合も上述と同様
に、上記補強層、上記ガイド部材、及び接着剤層との積
層総合透過率(Wt)が10g/m2・24hrs以上になる
ように選択される場合は、Wtが10以上で、1/10
≦1/Wh +1/Wg +1/Wsを満たす関係にあれ
ば良い。
【0009】本発明の上記蛇行防止ガイド付シームレス
ベルトにおいて、上記シームレスベルト本体を構成する
有機高分子材料は、特に、ポリイミド系樹脂、熱硬化性
ポリウレア系樹脂、熱硬化性アクリル系樹脂、熱硬化性
架橋型ポリエステル系樹脂から選択される材料であるこ
とが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って、本発明
の実施の形態を詳しく説明する。尚、本発明の蛇行防止
ガイド付きシームレスベルトは、以下の実施態様及び実
施例に限るものではない。図1は本発明に係る蛇行防止
ガイド付きシームレスベルトの実施形態を示す概略斜視
図である。図2は、本発明に係る蛇行防止ガイド付きシ
ームレスベルトを製造するための遠心成形装置の概略正
面図である。図3は、本発明に係る蛇行防止ガイド付き
シームレスベルトを製造するための遠心成形装置の概略
正面図である。
【0011】本実施形態の蛇行防止ガイド付きシームレ
スベルトは、図1に示す一態様のように、複数のロール
3、3間に架設される無端のシームレスベルト1であっ
て、ロール3の周面に形成されたガイド溝条部2に嵌合
されるガイド部材4がベルト本体5の内周面に取り付け
られる。上記ガイド部材4はベルト本体5の横断方向に
対して直角方向となる向きに所定幅を有して取り付けら
れる。尚、図1においては、ガイド部材4の厚み及びガ
イド溝条部2の深さはその説明を容易にするため、強調
して描画されている。上記ガイド部材4は図1において
1個のみ形成したが、2個以上形成しても良い。また、
上記ガイド部材4はベルト本体5の側端部の近傍に設け
たが、ベルト本体5の中央部に設けても良い。
【0012】本発明のシームレスベルト本体5を構成す
る有機高分子材料としては、通常の熱硬化性樹脂、及び
熱可塑性樹脂が用いられるが、特に、従来より用いるこ
とが困難であった温度40℃、80%RHの環境下48
時間後における吸湿膨張率が0.5%以上、特に2%以
上の吸湿膨張率の大きな物性を示す熱硬化性樹脂及び熱
可塑性樹脂でも好適に用いられる。
【0013】上記ベルト本体5の有機高分子材料として
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレ
ート(PEN)等のポリエステル系樹脂、ポリイミド
(PI)、ポリアミドイミド(PAI)等のポリイミド
系樹脂、ポリアミド系樹脂、フッ素樹脂、ポリサルフォ
ン、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネート、アラ
ミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等
の熱可塑性樹脂や、エポキシ樹脂、架橋型ポリエステル
樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル系樹
脂、ポリウレア樹脂等の熱硬化性樹脂が例示される。本
発明では特に、蛇行防止用ガイド部材4に後述する補強
層を用いることで、温度40℃、80%RHの環境下4
8時間後における吸湿膨張率が2%以上であるが、成形
サイクルの短縮、溶剤の非使用を達成し得るメリットを
有する樹脂、具体的には、熱硬化性ポリウレア系樹脂、
熱硬化性アクリル系樹脂、熱硬化性架橋型ポリエステル
系樹脂から選択される樹脂を好適に使用することができ
る。
【0014】本発明の蛇行防止ガイド付きシームレスベ
ルトにあっては、ある程度の導電性が要求される場合が
あるが、導電性付与剤の添加は任意であり、このような
ものとしては、金属や、合金からなる針状、球状、板
状、不定形等の粉末、アセチレンブラック、ケッチェン
ブラック、ファーネスブラック等のカーボン粉末、天然
黒鉛、人造黒鉛、膨張黒鉛等の黒鉛粉末、セラミックス
粉末、表面が金属メッキされた各種粒子等が用いられ
る。これらの添加剤の形状、サイズ等は、球状ないし不
定形をなし、0.01〜10μm程度のものとすること
が望ましく、添加量は、所望の導電性により適宜調整す
ればよいが、1〜25容量%の範囲から選択することが
好ましい。1容量%未満では導電性物質同士の距離が大
きくなり導電性は発現せず、25容量%を超えるとシー
ムレスベルトの機械的強度に悪影響を及ぼす危険性があ
るからである。
【0015】これら導電性付与剤を上記有機高分子材料
に分散させる方法としては、公知の分散方法が適用可能
であり、ミキシングロール、加圧式ニーダー、押出機、
三本ロール、ホモジナイザー、ボールミル、ビーズミル
等、有機高分子材料の性状に適した方法を選択すればよ
い。
【0016】その他、可塑剤、着色剤、帯電防止剤、老
化防止剤、酸化防止剤、補強性フィラー、反応助剤、反
応抑制剤等、各種添加剤を必要に応じて添加することは
任意である。
【0017】本発明に用いられるガイド部材4として
は、ロール3に設けられたガイド溝条部2に嵌合した状
態で繰り返し屈曲されるため、適度なゴム弾性と、耐磨
耗性を備えたものとすることが望ましく、ウレタン系エ
ラストマー、シリコーン系エラストマー、フッ素樹脂系
エラストマー、スチレン系エラストマー等が例示される
が、特にウレタン系のものが耐磨耗性に優れることから
好ましい。
【0018】上記ガイド部材4の厚さは、0.1mmか
ら2.0mmが好ましく、0.5mmから1mmがさら
に好ましい。厚さが2.0mmを超えると、ガイド材料
部分からクラックが発生し易くなり、また、0.1mm
未満では十分な蛇行防止効果が得られない。上記ガイド
部材の幅は、2mm〜20mmが好ましく、3〜7mm
がさらに好ましい。幅が2mmより小さいと横方向への
応力に耐えることができないため、十分な蛇行防止効果
が期待できず、20mmより大きくすることは、製品の
大型化、重量増を招き実用上不適当である。
【0019】上記ガイド部材4であるエラストマー材料
は、分子間の網目構造が比較的大きく、水蒸気透過率
(Wg)も厚さ1mmのもので100乃至5000g/
2・24hrs程度であることが望ましい。この場合、シー
ムレスベルト本体5の吸湿及び放湿の影響をほとんど与
えない。
【0020】上述したように積層構造体の水蒸気透過率
にあっては、各積層構造のメンバー層の水蒸気透過率よ
り求めることができる。即ち、上記ガイド部材の厚み方
向の水蒸気透過率(Wg)は後述する補強層の最低水蒸
気透過率(Wh)10g/m 2・24hrsに対して1オーダ
ー、乃至2オーダーを上回るため、これらを積算した全
体の水蒸気透過率(Wt)に対して10%、或いは1%
程度しか影響を与えない。また、上記ガイド部材の厚み
方向の水蒸気透過率(Wg)は、上記補強層、及び上記
ガイド部材との積層総合透過率(Wt)が10g/m2
24hrs以上、特に20g/m2・24hrs以上になるように
選択されていることが望ましい。
【0021】本実施態様の蛇行防止ガイド付きシームレ
スベルト1において、上記ガイド部材4はそのガイド部
材4を補強維持する上述の補強層を介してベルト本体5
に設けられる。上記補強層は、蛇行防止ガイド部材4を
補強するもので、主にシームレスベルト本体4に貼り付
ける際の伸びの防止及び、ガイド部材4に横方向の力が
加わった際にガイド部材4がねじれることを防止するも
のであるから、高弾性率材料を用いることが好ましく、
具体的には、JIS K 7127試験による測定値の
引張り弾性率が500MPa以上の材料とすることが良
い。
【0022】上記補強層の水蒸気透過率(Wh)はシー
ムレスベルト本体の吸湿及び放湿の遅延をなくするため
に、10g/m2・24hrs以上、特に20m2・24hrs以上
の水蒸気透過性材料からなることが望ましい。上記補強
層の水蒸気透過率(Wh)が10g/m2・24hrs以上で
あれば、ベルト本体5の補強層が設けられる部分におけ
る吸湿及び放湿の遅延を十分に抑制することができる。
このような材料としては、厚さ140μm以下のポリイ
ミド樹脂、厚さ150μm以下のポリアミドイミド樹
脂、厚さ160μm以下のポリエーテルイミド樹脂、厚
さ200μm以下のポリアミド樹脂、厚さ10μm以下
の熱硬化性ポリウレア樹脂、厚さ10mm以下のセロフ
ァン等が例示される。上記補強層の厚さの上限は、上述
のとおり水蒸気透過率により限定されるが、可撓性が必
要であることから1mm以下とすることがよく、下限に
ついては5μm以上とすることが好ましく、これは厚み
が5μm未満の場合は、十分な補強効果が期待できない
からである。
【0023】上記シームレスベルト本体5に補強層を介
してガイド部材4を設けるには、予め両面に粘着剤また
は接着剤(以下、単に接着剤という。)を設けた補強層に
ガイド部材4を貼り合せて所定の幅、長さに整えた後に
シームレスベルト本体5の所定位置に貼り付ける方法、
または補強層上に直接ガイド部材を接着形成し、補強層
側に接着剤層を形成し、シームレスベルト本体5に貼り
付ける方法等が例示されるが、ここで使用される接着剤
は、厚さを100μm以下とすることが好ましい。上記
接着剤層が上記厚み100μm以下の範囲であれば、そ
の接着剤層の水蒸気透過率(Ws)は10000g/m2
・24hrs程度が望ましく、前述のガイド部材4同様、こ
の程度の水蒸気透過率(Ws)であれば、シームレスベ
ルト本体5の吸湿及び放湿の遅延にはほとんど影響は無
い。また、上述のように、上記接着剤層の水蒸気透過率
(Ws)は、上記補強層、上記ガイド部材、及び接着剤
層との積層総合透過率(Wt)が10g/m2・24hrs以
上、特に20g/m2・24hrs以上になるように選択され
ていることが望ましい。
【0024】次に本実施形態の蛇行防止ガイド付きシー
ムレスベルトの製造方法について説明する。先ず、上記
シームレスベルト本体の成形を行う。有機高分子材料と
して熱可塑性樹脂を選択した場合は、遠心成形、押出成
形、射出成形等が適用可能であり、熱硬化性樹脂を選択
した場合、遠心成形、RIM成形等が例示されるが、材
料を問わず適用可能であること、厚さ精度に優れるこ
と、導電性を付与した場合に抵抗値のばらつきが小さい
ことなどから、遠心成形が最適な方法として適用され
る。
【0025】遠心成形方法は、流動性原材料樹脂を円筒
状の金型の内側に注入し、金型を回転させることによ
り、遠心力の作用で金型の内壁に流動性樹脂の層を形成
し、その樹脂を乾燥または加熱固化して、チューブ状の
樹脂成形物を金型の内側に形成させ、得られたチューブ
状樹脂成形物を取り出す方法である。
【0026】図2及び図3は遠心成形法に用いられる遠
心装置の一実施態様を示す概略図である。図2の遠心装
置11は、成形金型6及び有機樹脂材料の供給装置9か
らなる。成形金型6は円筒形状であり、両端にはリング
状堰プレート7が取り付けられている。また、供給装置
9の供給先端部であるスタティックミキサー10部分は
金型6内に挿入され、スタティックミキサー10の先端
から金型6内に所定の有機樹脂材料が供給される。成形
金型6の外周面には回転ローラ8が当接され、回転ロー
ラ8によって金型6が回転させられるようになってい
る。上記成形金型6は金属製がよく、内側は鏡面加工と
し、シームレスベルトの剥離が簡単なようにフッ素樹脂
やシリコーン樹脂等で処理したものが好ましい。
【0027】遠心成形に際して先ず、上述した有機高分
子材料を準備するが、その成形時の粘度は、50,00
0mPa・s以下となるように調整することが好まし
い。上記熱硬化性樹脂を用いた場合、そのものの粘度が
この範囲にあるときはそのまま使用することができる
が、上記熱可塑性樹脂を使用する場合や、熱硬化性樹脂
でも、この範囲を超える場合には、適宜の溶媒を加えて
溶解、希釈することで粘度調整を行うことが可能であ
る。上記50,000mPa・sを超える粘度の樹脂で
は、遠心力による金型6内壁へのレベリングが困難とな
る。また上記樹脂粘度の下限は特に限定されないが、1
0mPa・s以上とすることが、材料を取り扱う上で好
ましい。
【0028】上記有機高分子材料は、回転する4つの回
転ローラ8上に置かれた金型6の中に必要量だけ注入す
る。上記有機高分子材料の注入量は、固化後の有機高分
子材料の比重、金型6の内面寸法、製品の厚さから算出
し、所定量を注入すればよい。本実施態様の蛇行防止ガ
イド付きシームレスベルト1には、機械的強度と、可撓
性が求められるので、厚さの範囲は概略0.03〜1.
0mm程度から選択される。上記金型6ではレベリング
させるために、必要回転数で成形を行う。有機高分子材
料を注入したら、金型6を適当なヒータ等により加熱
し、有機高分子材料を乾燥または硬化させる。このと
き、加熱のタイミングは有機高分子材料の乾燥、硬化条
件により適宜選択すればよい。上記乾燥、硬化が完了し
たら、金型6ごと冷却すれば、金型と樹脂成形物との熱
膨張差によって、樹脂成形物は自然に剥離し、このもの
を所定寸法にカットして、シームレスベルト本体5が得
られる。
【0029】次に、上記ガイド部材4と補強層を準備す
る。まず、片面に接着剤層、剥離紙の順で形成した補強
層のもう一方の面に、片面に接着剤層を形成したガイド
部材を張り合わせる。このとき、ガイド部材4の長さ
は、シームレスベルト本体5の内周よりも短くする必要
があるが、短すぎるとガイドとして十分機能しなくなる
上に、応力の集中によりシームレスベルト本体5が破損
し易くなるため、シームレスベルト本体5の内周との差
は3mm以下とすることが好ましい。このような上記補
強層付きガイド部材4を、一方の端部から順次シームレ
スベルト本体5の所望部分に張付けて行き、本実施態様
の蛇行防止ガイド付シームレスベルト1を得ることがで
きる。
【0030】本実施態様の蛇行防止ガイド付きシームレ
スベルト1によれば、上記有機高分子材料からなるシー
ムレスベルト本体5に、吸湿膨張率の比較的大きい材料
を使用しても、さまざまな環境下で安定した寸法挙動を
示すので、シームレスベルトト本体5を構成する樹脂材
料の選択範囲が広がり、高強度、高生産性等、樹脂材料
の持つ長所を生かすことが可能となり、種々のOA機器
等にこれを適用すれば、印刷精度の安定性、機器の超寿
命化を図ることが可能となる。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により更に
詳述する。尚、本発明に係る蛇行防止ガイド付きシーム
レスベルトは以下の実施例に限るものではない。各実施
例及び比較例におけるガイド付シームレスベルトの各構
成部材、及びその物性特性を表1に示した。また物性特
性は以下の方法に従って測定した。
【0032】
【表1】
【0033】尚、表1中のベルト本体において、 PI(ポリイミド): 「U-ワニス-A」宇部興産製、商品名 PAI(ポリアミドイミド):「N-100」東洋紡製、商品名 ポリウレア:「ポレア R-603」イハラケミカル製、商品名 アクリル樹脂:「AH-600」(共栄社化学製、商品名)をパ
ーオキサイドにて架橋架橋型ポリエステル樹脂:「CPレ
ジン M-12」三国製薬工業製、商品名 である。また、表1中の補強層において、 PI(ポリイミド):「カプトン H」東レ・デュポンケミ
カル製、商品名 セロファン:「PT S #500」東セロ製、商品名 PET(ポリエチレンテレフタレート):「ルミラー S-1
0」東レ製、商品名 である。
【0034】蛇行防止ガイド貼り付け位置は、シームレ
スベルト本体5の開口部片側端部、ガイド部材4はJI
S A硬度70の熱可塑性ウレタンエラストマーで、厚
さ1.0mm、幅5mmとした。このガイド部材の厚み
方向の水蒸気透過率(Wg)は100g/m2・24hrs以
上である。また貼付けには補強層の両面にアクリル系粘
着剤をそれぞれ50μmの厚さで塗布し貼り合せた。接
着剤層の水蒸気透過率(Ws)は1000g/m2・24hrs
以上である。
【0035】評価結果を表2に示す。耐久性評価は、蛇
行防止ガイド付きシームレスベルトを温度80℃で12
時間処理した後、直径25mmのステンレス製の2本の
ロール間にシームレスベルトを懸架し、幅10mm当り
250gの荷重をかけ、温度40℃、80%RHの恒温
恒湿槽中で、毎分15回転のスピードで回転させ、耐久
性試験を行った。1万回転までは1000回毎に、1万
回を超えてからは1万回毎に回転状態を確認し、異常が
認められた時点で、前回確認した回転数をもって評価結
果とした。なお、耐久性評価は10万回転で終了とし
た。また、成形サイクルはシームレスベルト本体5を成
形するのに要した時間で、樹脂材料投入から回転成形よ
り金型6から取り出すまでの時間で示した。
【0036】
【表2】
【0037】各実施例においては高湿状態において、い
ずれも優れた耐久性を示した。これに対して比較例1〜
4ではガイド設置部と非設置部との境界線付近に、ベル
ト本体の吸湿膨張差により生じたと思われるしわが発生
し、これをきっかけとしてベルトに破断を生じた。ま
た、比較例5は補強層の強度が不十分で、ガイド部材が
ロールに形成されたガイド用溝から外れ、破断を生じ
た。なお、比較例1〜4の構成のベルトを温度20℃、
50%RHの環境下で耐久試験を行ったところ、10万
回転で破断は認められなかった。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように本発明に係る蛇行
防止ガイド付きシームレスベルトによれば、上記ガイド
部材は該ガイド部材を補強維持する補強層を介してベル
ト本体に設けれ、上記補強層は引っ張り弾性率が500
MPa以上であり、且つ水蒸気透過率(Wh)が10g
/m2・24hrs以上であるので、上記ガイド部材および補
強層が設けられた部分における吸湿及び放湿の遅延を少
なくして、さまざまな環境においても均一な寸法変化挙
動を示すようにすることにより、ベルト本体の皺の発生
や破損を起こさないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る蛇行防止ガイド付きシー
ムレスベルトの実施形態を示す概略斜視図である。
【図2】図2は、本発明に係る蛇行防止ガイド付きシー
ムレスベルトを製造するための遠心成形装置の概略正面
図である。
【図3】図3は、本発明に係る蛇行防止ガイド付きシー
ムレスベルトを製造するための遠心成形装置の概略正面
図である。
【符号の説明】
1 ガイド付シームレスベルト 2 ガイド溝条部 3 ロール 4 ベルト本体 5 ガイド部材 6 成形金型 7 リング状堰プレート 8 回転ローラ 9 有機樹脂材料の供給装置 10 スタティクミキサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 CEY C08J 5/18 CEY 3F024 CEZ CEZ 3F049 G03G 15/08 501 G03G 15/08 501F 4F071 15/16 15/16 4F100 15/20 102 15/20 102 21/00 350 21/00 350 // C08L 101:00 C08L 101:00 (72)発明者 石田 純也 東京都中央区日本橋本町四丁目3番5号 信越ポリマー株式会社内 (72)発明者 小田嶋 智 東京都中央区日本橋本町四丁目3番5号 信越ポリマー株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA23 BA11 BA12 2H035 CB06 CF02 2H077 AD07 FA16 2H200 FA09 HB13 JC04 JC13 JC15 JC16 JC17 LA25 LC03 LC08 LC10 MA04 MA12 MA14 MA17 MA20 MB01 MC01 MC20 3F023 AA05 BA02 3F024 BA01 BA02 CA01 CA04 CB02 DA07 DA17 3F049 AA02 BA11 BB11 LA01 LB03 4F071 AA31 AA49 AA53 AA60 AF08Y AF20Y AH16 BC01 4F100 AK01A AK25A AK41A AK49A AK51A AK51C AR00B AR00C BA03 BA07 BA10A BA10C JB12A JB13A JB16C JD04B JD04C JK02B JK07B YY00B YY00C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機高分子材料からなるシームレスベル
    ト本体の周回時の蛇行を防止するガイド部材が該ベルト
    本体の内周面に設けられる蛇行防止ガイド付きシームレ
    スベルトにおいて、上記ガイド部材は該ガイド部材を補
    強維持する補強層を介して該ベルト本体に設けられ、上
    記補強層は引っ張り弾性率が500MPa(JIS K
    7127試験に準ずる測定条件)以上であり、且つ水
    蒸気透過率(Wh)が10g/m2・24hrs(JIS K
    7129試験に準ずる測定条件)以上であることを特徴
    とする蛇行防止ガイド付きシームレスベルト。
  2. 【請求項2】 上記ガイド部材の厚み方向の水蒸気透過
    率(Wg)は、上記補強層、及び上記ガイド部材との積
    層総合透過率(Wt)が10g/m2・24hrs(JIS
    K7129試験に準ずる測定条件)以上になるように選
    択されていることを特徴とする請求項1記載の蛇行防止
    ガイド付きシームレスベルト。
  3. 【請求項3】 上記補強層は上記ベルト本体及びガイド
    部材の少なくとも一方と接着剤を介して付着され、上記
    接着剤層の水蒸気透過率(Ws)は、上記補強層、上記
    ガイド部材、及び上記接着剤層との積層総合透過率(W
    t)が10g/m2・24hrs(JIS K7129試験に
    準ずる測定条件)以上になるように選択されていること
    を特徴とする請求項2記載の蛇行防止ガイド付きシーム
    レスベルト。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の蛇行防止ガイド付きシー
    ムレスベルトにおいて、上記シームレスベルト本体を構
    成する有機高分子材料が、ポリイミド系樹脂であること
    を特徴とする蛇行防止ガイド付きシームレスベルト。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のガイド付きシームレスベ
    ルトにおいて、上記シームレスベルト本体を構成する有
    機高分子材料が、熱硬化性ポリウレア系樹脂であること
    を特徴とする蛇行防止ガイド付きシームレスベルト。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のガイド付きシームレスベ
    ルトにおいて、上記シームレスベルト本体を構成する有
    機高分子材料が、熱硬化性アクリル系樹脂であることを
    特徴とする蛇行防止ガイド付きシームレスベルト。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のガイド付きシームレスベ
    ルトにおいて、上記シームレスベルト本体を構成する有
    機高分子材料が、熱硬化性架橋型ポリエステル系樹脂で
    あることを特徴とする蛇行防止ガイド付きシームレスベ
    ルト。
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