JP2002331385A - はんだ材料及びその製造方法、並びにはんだペースト - Google Patents
はんだ材料及びその製造方法、並びにはんだペーストInfo
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- JP2002331385A JP2002331385A JP2001136903A JP2001136903A JP2002331385A JP 2002331385 A JP2002331385 A JP 2002331385A JP 2001136903 A JP2001136903 A JP 2001136903A JP 2001136903 A JP2001136903 A JP 2001136903A JP 2002331385 A JP2002331385 A JP 2002331385A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 Sn−Zn系はんだ材料のもつ特長を生かし
つつ、その欠点を解消し、はんだ付け性と共に耐酸化性
と耐変質性を向上させたリフロー(特にエアーリフロ
ー)が可能な低融点の無鉛のはんだ材料及びはんだペー
スト、並びにその製造方法を提供すること。 【解決手段】 Sn−Zn系はんだ粒子1の表面上にS
n等の保護膜2が形成されているはんだ材料6、及びこ
のはんだ材料6と、フラックスと、ソルベントとからな
るはんだペースト、並びに、Sn−Zn系はんだ粒子1
の表面上に、非水系又はドライ系でのめっきによって保
護膜2を形成する工程を有する製造方法。
つつ、その欠点を解消し、はんだ付け性と共に耐酸化性
と耐変質性を向上させたリフロー(特にエアーリフロ
ー)が可能な低融点の無鉛のはんだ材料及びはんだペー
スト、並びにその製造方法を提供すること。 【解決手段】 Sn−Zn系はんだ粒子1の表面上にS
n等の保護膜2が形成されているはんだ材料6、及びこ
のはんだ材料6と、フラックスと、ソルベントとからな
るはんだペースト、並びに、Sn−Zn系はんだ粒子1
の表面上に、非水系又はドライ系でのめっきによって保
護膜2を形成する工程を有する製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面実装部品(以
下、SMDと称することがある。)をプリント配線板
(以下、P板と称することがある。)にリフロー炉では
んだ付け(リフローソルダリング)を行うのに好適な錫
−亜鉛(Sn−Zn)系はんだ材料及びはんだペースト
(特に低融点であって無鉛(鉛フリー)のはんだペース
ト)と、はんだ材料の製造方法に関するものである。
下、SMDと称することがある。)をプリント配線板
(以下、P板と称することがある。)にリフロー炉では
んだ付け(リフローソルダリング)を行うのに好適な錫
−亜鉛(Sn−Zn)系はんだ材料及びはんだペースト
(特に低融点であって無鉛(鉛フリー)のはんだペース
ト)と、はんだ材料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】古くから、人体に対する鉛の有害性は広
く知られているところであり、特に脳神経系障害がよく
知られている。本来、鉛(以下、Pbと略記することが
ある。)は、固体状で体内に浸入してもそのまま排便さ
れる、とされているが、ヒューム状(蒸気)や水溶液の
形で体内に浸入すると、体内に容易に吸収される。Pb
がヒュームになる温度は450℃以上であり、また、水
に溶けるのは酸化鉛(PbO)等の鉛の化合物である。
なお、四エチル鉛等の有機金属も、ガス状となるため、
体内に吸収される、とされている。
く知られているところであり、特に脳神経系障害がよく
知られている。本来、鉛(以下、Pbと略記することが
ある。)は、固体状で体内に浸入してもそのまま排便さ
れる、とされているが、ヒューム状(蒸気)や水溶液の
形で体内に浸入すると、体内に容易に吸収される。Pb
がヒュームになる温度は450℃以上であり、また、水
に溶けるのは酸化鉛(PbO)等の鉛の化合物である。
なお、四エチル鉛等の有機金属も、ガス状となるため、
体内に吸収される、とされている。
【0003】鉛合金によってはんだ付けされたP板が電
子機器に組み込まれているが、これらの電子機器は使用
後に廃棄される。廃棄の方法としては、埋立てがある
が、埋立てられた使用ずみの(廃棄物としての)P板に
酸性雨が作用すると、鉛(はんだの成分)の水溶液が生
成される。この液が地下水中に浸入し、この地下水を人
間が飲用すると、Pbが体内に吸収、蓄積されて健康障
害を引き起こすことになる。これが、鉛を含むSn−P
b合金はんだが使用回避されるところの理由である。
子機器に組み込まれているが、これらの電子機器は使用
後に廃棄される。廃棄の方法としては、埋立てがある
が、埋立てられた使用ずみの(廃棄物としての)P板に
酸性雨が作用すると、鉛(はんだの成分)の水溶液が生
成される。この液が地下水中に浸入し、この地下水を人
間が飲用すると、Pbが体内に吸収、蓄積されて健康障
害を引き起こすことになる。これが、鉛を含むSn−P
b合金はんだが使用回避されるところの理由である。
【0004】しかしながら、Sn−Pbはんだは、長い
歴史をもち、はんだ付けの温度の点(はんだの融点)、
はんだ付け性(ぬれ性)の点、はんだ付けされたものの
品質、信頼性の面、ソルダリングの作業性の面等におい
て、非常に優れた材料であり、これを凌駕する材料を開
発することは困難視されている。
歴史をもち、はんだ付けの温度の点(はんだの融点)、
はんだ付け性(ぬれ性)の点、はんだ付けされたものの
品質、信頼性の面、ソルダリングの作業性の面等におい
て、非常に優れた材料であり、これを凌駕する材料を開
発することは困難視されている。
【0005】近年、Sn−Pbはんだの代替材料が精力
的に研究され、5元(5成分)系のSn(錫)−Ag
(銀)−Cu(銅)−Bi(ビスマス)−Ge(ゲルマ
ニウム)、4元系のSn−Ag−Cu−Bi、3元系の
Sn−Ag−Bi、Sn−Ag−Cu、Sn−Cu−
(Ni)(ニッケル)等が発表されている((Ni)は
微量添加物)。
的に研究され、5元(5成分)系のSn(錫)−Ag
(銀)−Cu(銅)−Bi(ビスマス)−Ge(ゲルマ
ニウム)、4元系のSn−Ag−Cu−Bi、3元系の
Sn−Ag−Bi、Sn−Ag−Cu、Sn−Cu−
(Ni)(ニッケル)等が発表されている((Ni)は
微量添加物)。
【0006】このうち、手はんだ付けに用いられるはん
だ材料としてSn−Cu−(Ni)、またフローソルダ
リングに用いられる棒(またはインゴット)状はんだ材
料としてSn−Ag−Cuが有望視されている。
だ材料としてSn−Cu−(Ni)、またフローソルダ
リングに用いられる棒(またはインゴット)状はんだ材
料としてSn−Ag−Cuが有望視されている。
【0007】はんだの融点が高いことは、下記(1)〜
(3)に示す種々の問題点を生じさせる。 (1)はんだ付け(ソルダリング)の作業温度が高くな
るので、P板(245×128mm等)の温度分布(Δ
T)が悪くなり、はんだ付け不良が生じ易くなる(特に
温度の低い部分において)。 (2)これを改善するためには、熱容量が大であって温
度均一性の良好なリフロー炉を開発して設備投資するこ
とが必要となるが、従来の設備が無駄になり、廃棄する
必要が生じる。 (3)さらに、耐熱性がもたない部品がある(特に、温
度の高い部分において)、エネルギー(電力)消費が増
大する、等の理由により製造コストがアップすると共
に、信頼性(製造品質及びライフ)が低下して価値/価
格が低下する。これ等の問題に対応可能なリフローはん
だ材料(はんだペースト用)としては、有望なものが開
発されていないのが現状である。唯一、Sn−Znはん
だが挙げられる。これは、融点が低く(190℃)、S
n−Pb(共晶)のそれ(183℃)に近いことが長所
であるが、次に示すような欠点がある。
(3)に示す種々の問題点を生じさせる。 (1)はんだ付け(ソルダリング)の作業温度が高くな
るので、P板(245×128mm等)の温度分布(Δ
T)が悪くなり、はんだ付け不良が生じ易くなる(特に
温度の低い部分において)。 (2)これを改善するためには、熱容量が大であって温
度均一性の良好なリフロー炉を開発して設備投資するこ
とが必要となるが、従来の設備が無駄になり、廃棄する
必要が生じる。 (3)さらに、耐熱性がもたない部品がある(特に、温
度の高い部分において)、エネルギー(電力)消費が増
大する、等の理由により製造コストがアップすると共
に、信頼性(製造品質及びライフ)が低下して価値/価
格が低下する。これ等の問題に対応可能なリフローはん
だ材料(はんだペースト用)としては、有望なものが開
発されていないのが現状である。唯一、Sn−Znはん
だが挙げられる。これは、融点が低く(190℃)、S
n−Pb(共晶)のそれ(183℃)に近いことが長所
であるが、次に示すような欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】周知のように、Zn
(亜鉛)は非常に活性な材料であり、反応性が強い。こ
のため、Sn−Znも反応性が高く、これがリフローは
んだ付け性を阻害している。Sn−Znの問題点は、お
おむね以下の通りである。
(亜鉛)は非常に活性な材料であり、反応性が強い。こ
のため、Sn−Znも反応性が高く、これがリフローは
んだ付け性を阻害している。Sn−Znの問題点は、お
おむね以下の通りである。
【0009】はんだペーストの不安定性 はんだペースト中の成分や、空気中の水分、酸素と反応
して劣化(変質)し易く、そのために、ポットライフ
(保存安定性)やシェルフライフ(塗布やスクリーン印
刷等の後、SMDなど電子部品を実装するまでの安定
性)が不十分であり、粘着力の低下による電子部品の脱
落などが生じ易い。 リフローソルダリング中の酸化 SMDを実装したP板をリフロー炉を通してソルダリン
グ(はんだ付け)するとき、Znが酸化してはんだボー
ルの生成やぬれ(はんだ付け)不良が発生する。これを
防止するため、窒素(N2)リフロー炉が使用される
が、前述したリフローにはエアー(熱風)リフロー炉が
汎用されている。N2リフロー炉の欠点は、N2の生成、
通気、濃度(O2)コントロール等を行うための特殊な
装置を必要とすることと、ランニングコストが高いこと
である。
して劣化(変質)し易く、そのために、ポットライフ
(保存安定性)やシェルフライフ(塗布やスクリーン印
刷等の後、SMDなど電子部品を実装するまでの安定
性)が不十分であり、粘着力の低下による電子部品の脱
落などが生じ易い。 リフローソルダリング中の酸化 SMDを実装したP板をリフロー炉を通してソルダリン
グ(はんだ付け)するとき、Znが酸化してはんだボー
ルの生成やぬれ(はんだ付け)不良が発生する。これを
防止するため、窒素(N2)リフロー炉が使用される
が、前述したリフローにはエアー(熱風)リフロー炉が
汎用されている。N2リフロー炉の欠点は、N2の生成、
通気、濃度(O2)コントロール等を行うための特殊な
装置を必要とすることと、ランニングコストが高いこと
である。
【0010】本発明の目的は、これらのSn−Zn系は
んだ材料のもつ特長を生かしつつその欠点を解消し、は
んだ付け性と共に耐酸化性及び耐変質性を向上させたリ
フロー(特にエアーリフロー)が可能な低融点の無鉛の
はんだ材料及びはんだペースト、並びにその製造方法を
提供することにある。
んだ材料のもつ特長を生かしつつその欠点を解消し、は
んだ付け性と共に耐酸化性及び耐変質性を向上させたリ
フロー(特にエアーリフロー)が可能な低融点の無鉛の
はんだ材料及びはんだペースト、並びにその製造方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を決するための手段】即ち、本発明は、錫(S
n)−亜鉛(Zn)系はんだ粒子の表面上に保護膜が形
成されているはんだ材料に係り、また、このはんだ材料
と、フラックスと、ソルベントとからなるはんだペース
トに係るものである。
n)−亜鉛(Zn)系はんだ粒子の表面上に保護膜が形
成されているはんだ材料に係り、また、このはんだ材料
と、フラックスと、ソルベントとからなるはんだペース
トに係るものである。
【0012】本発明のはんだ材料及びはんだペーストに
よれば、Sn−Zn系はんだ粒子の表面上に保護膜が形
成されているので、はんだペーストの成分として用いる
ためにアトマイズ法等により例えば30μm又はそれ以
上の粒径に造粒されたSn−Zn系はんだ粒子の表面に
形成した保護膜(即ち、二重構造又は積層構造とするこ
と)によって、はんだ粒子を空気中の水分や酸素から遮
断することができる。この結果、Sn−Zn系はんだ粒
子の変質や酸化を防止でき、ポットライフやシェルフラ
イフを向上させて実装された電子部品に対する粘着力を
保持できると共に、リフロー炉での処理においてもはん
だ粒子の酸化を防止してぬれ不良等をなくし、エアーリ
フローの如き汎用の装置の使用が可能となる。即ち、こ
のように、保護膜で表面保護されたSn−Zn系はんだ
粒子からなるはんだ材料は、はんだペーストにされた後
も安定であるため、ポットライフやシェルフライフを延
長することができ、またSn−Zn系はんだがはんだ付
けされる相手側の母材と合金層を形成するまで、保護膜
がある程度の耐熱性を有していれば、リフローソルダリ
ング中も安定となる。
よれば、Sn−Zn系はんだ粒子の表面上に保護膜が形
成されているので、はんだペーストの成分として用いる
ためにアトマイズ法等により例えば30μm又はそれ以
上の粒径に造粒されたSn−Zn系はんだ粒子の表面に
形成した保護膜(即ち、二重構造又は積層構造とするこ
と)によって、はんだ粒子を空気中の水分や酸素から遮
断することができる。この結果、Sn−Zn系はんだ粒
子の変質や酸化を防止でき、ポットライフやシェルフラ
イフを向上させて実装された電子部品に対する粘着力を
保持できると共に、リフロー炉での処理においてもはん
だ粒子の酸化を防止してぬれ不良等をなくし、エアーリ
フローの如き汎用の装置の使用が可能となる。即ち、こ
のように、保護膜で表面保護されたSn−Zn系はんだ
粒子からなるはんだ材料は、はんだペーストにされた後
も安定であるため、ポットライフやシェルフライフを延
長することができ、またSn−Zn系はんだがはんだ付
けされる相手側の母材と合金層を形成するまで、保護膜
がある程度の耐熱性を有していれば、リフローソルダリ
ング中も安定となる。
【0013】従って、低融点であってSn−Pbはんだ
に代替しうる無鉛はんだとしてのSn−Zn系はんだの
特長を有効に発揮させ、信頼性の高いはんだ付けが可能
となる。
に代替しうる無鉛はんだとしてのSn−Zn系はんだの
特長を有効に発揮させ、信頼性の高いはんだ付けが可能
となる。
【0014】こうした本発明のはんだ材料は、Sn−Z
n系はんだ粒子の表面上に、非水系又はドライ系でのめ
っきによって保護膜を形成する工程を有する、本発明の
製造方法によって製造するのが望ましい。
n系はんだ粒子の表面上に、非水系又はドライ系でのめ
っきによって保護膜を形成する工程を有する、本発明の
製造方法によって製造するのが望ましい。
【0015】この本発明の製造方法では、非水系又はド
ライ系でめっきによって保護膜を形成しているので、は
んだ材料の製造過程でSn−Zn系合金が水分との反応
で変質することがなく、安定して確実に目的とするはん
だ材料を得ることができる。
ライ系でめっきによって保護膜を形成しているので、は
んだ材料の製造過程でSn−Zn系合金が水分との反応
で変質することがなく、安定して確実に目的とするはん
だ材料を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のはんだ材料及び製造方
法、並びにはんだペーストにおいては、前記Sn−Zn
系はんだ粒子として、Sn−Zn(Zn0.5〜10重
量部、残部Sn)は勿論、Sn−Zn−Bi(Zn0.
5〜10重量部、Bi0.5〜8重量部、残部Sn)等
の如く、Snを主体とする合金が使用可能である。この
はんだ粒子の径は通常20〜60μm程度である。ま
た、このはんだ粒子の形状は球形、不定形等があるが、
アトマイズ法での造粒によって球形(真球)とするのが
よい。
法、並びにはんだペーストにおいては、前記Sn−Zn
系はんだ粒子として、Sn−Zn(Zn0.5〜10重
量部、残部Sn)は勿論、Sn−Zn−Bi(Zn0.
5〜10重量部、Bi0.5〜8重量部、残部Sn)等
の如く、Snを主体とする合金が使用可能である。この
はんだ粒子の径は通常20〜60μm程度である。ま
た、このはんだ粒子の形状は球形、不定形等があるが、
アトマイズ法での造粒によって球形(真球)とするのが
よい。
【0017】また、このはんだ粒子の表面上の前記保護
膜がはんだ付け性及び耐酸化性(外気遮断性)の良好な
安定な材料からなり、リフローソルダリング中にSn−
Zn系はんだと一体となり若しくはぬれ性を助長し、或
いは分解又は溶解されて系外へ排出され若しくははんだ
中に拡散される材質からなることが望ましい。
膜がはんだ付け性及び耐酸化性(外気遮断性)の良好な
安定な材料からなり、リフローソルダリング中にSn−
Zn系はんだと一体となり若しくはぬれ性を助長し、或
いは分解又は溶解されて系外へ排出され若しくははんだ
中に拡散される材質からなることが望ましい。
【0018】こうした保護膜は、Sn、Au又はこれら
の混合物からなっているのがよい。また、この保護膜の
厚みは、0.02〜20μmであるのが、製造(のし易
さ)上および目的達成上から望ましい。また、保護膜は
単層であればよいが、必要に応じて複数層の積層として
もよい。
の混合物からなっているのがよい。また、この保護膜の
厚みは、0.02〜20μmであるのが、製造(のし易
さ)上および目的達成上から望ましい。また、保護膜は
単層であればよいが、必要に応じて複数層の積層として
もよい。
【0019】また、この保護膜を形成する際の非水系と
してはアトマイズ法、溶融めっき法、溶射法があり、ド
ライ系としてはスパッタリング法、真空蒸着法等の物理
的成膜法がある。
してはアトマイズ法、溶融めっき法、溶射法があり、ド
ライ系としてはスパッタリング法、真空蒸着法等の物理
的成膜法がある。
【0020】一般にこの種の保護膜を形成するために
は、以下に示す種々の方法〜が考えられる。 Sn、Au等のめっき(金属被膜の形成) ・電気めっき ・化学めっき ○真空めっき(PVD) ・気相めっき(CVD) ○溶融めっき(図2のアトマイズ法を含む。) ○溶射(メタライズ) 反応相(水溶性フラックス被膜等)の形成 ・イミダゾール系 ・BTA(ベンゾトリアジン)系 有機物の被膜(はんだペースト中の溶剤成分に不溶な
もの)の形成 ・マイクロカプセル化(セルロース等) ・ロジン系等のレジンコート
は、以下に示す種々の方法〜が考えられる。 Sn、Au等のめっき(金属被膜の形成) ・電気めっき ・化学めっき ○真空めっき(PVD) ・気相めっき(CVD) ○溶融めっき(図2のアトマイズ法を含む。) ○溶射(メタライズ) 反応相(水溶性フラックス被膜等)の形成 ・イミダゾール系 ・BTA(ベンゾトリアジン)系 有機物の被膜(はんだペースト中の溶剤成分に不溶な
もの)の形成 ・マイクロカプセル化(セルロース等) ・ロジン系等のレジンコート
【0021】これらの方法の中で、の反応相を形成す
る方法やのうち電気めっきや化学めっき等においては
水溶液を使用するが、この過程でSn−Zn系合金が水
分と反応して変質を生じるため、非水系の溶液または融
液を使用する必要がある。これは、の電気めっきや化
学めっき及び気相めっきでも同様である。なお、気相め
っきにおいては水溶液を使用しない方法(有機金属使
用)もあるが、高温を要するため、適切ではない。本発
明では、保護膜としてSnやAu等のめっき層(コート
層)を形成するのがよい。また、の方法はポットライ
フやシェルフライフの延長には有効であるが、リフロー
ソルダリング中にSn−Zn系はんだが酸化される。従
って、これらのやの方法は、本発明では除外し、
の方法中、○印のものを採用する。
る方法やのうち電気めっきや化学めっき等においては
水溶液を使用するが、この過程でSn−Zn系合金が水
分と反応して変質を生じるため、非水系の溶液または融
液を使用する必要がある。これは、の電気めっきや化
学めっき及び気相めっきでも同様である。なお、気相め
っきにおいては水溶液を使用しない方法(有機金属使
用)もあるが、高温を要するため、適切ではない。本発
明では、保護膜としてSnやAu等のめっき層(コート
層)を形成するのがよい。また、の方法はポットライ
フやシェルフライフの延長には有効であるが、リフロー
ソルダリング中にSn−Zn系はんだが酸化される。従
って、これらのやの方法は、本発明では除外し、
の方法中、○印のものを採用する。
【0022】本発明のはんだペーストは、本発明のはん
だ材料と共にロジン系等のフラックス、その他の公知の
ソルベント等の添加成分をロジン中に含有させたもので
ある。
だ材料と共にロジン系等のフラックス、その他の公知の
ソルベント等の添加成分をロジン中に含有させたもので
ある。
【0023】図1には、本発明に基づくはんだ材料の一
例6を示すが、Sn−Zn系はんだ粒子1の外表面がS
n、Au等の保護膜2で被覆されたものである。
例6を示すが、Sn−Zn系はんだ粒子1の外表面がS
n、Au等の保護膜2で被覆されたものである。
【0024】このはんだ材料6は、図2に示す装置によ
って製造することができ、Sn−Zn系はんだ融液7か
ら球形の粒子1をアトマイズ法で造粒すると同時に、そ
の表面に溶融した金属(Sn等)によって保護膜2を形
成する。これについては、後述の実施例で詳細に説明す
る。なお、図中の3はSn−Zn系はんだ(融液)の通
路、4はN2等の冷却用不活性流体の通路、5は保護膜
材料(融液)の通路、7はN2等の不活性雰囲気であ
る。
って製造することができ、Sn−Zn系はんだ融液7か
ら球形の粒子1をアトマイズ法で造粒すると同時に、そ
の表面に溶融した金属(Sn等)によって保護膜2を形
成する。これについては、後述の実施例で詳細に説明す
る。なお、図中の3はSn−Zn系はんだ(融液)の通
路、4はN2等の冷却用不活性流体の通路、5は保護膜
材料(融液)の通路、7はN2等の不活性雰囲気であ
る。
【0025】図2に示した方法の特徴は、Sn−Zn系
はんだ粒子を形成すると同時に保護膜も形成できること
である。そのため、Sn−Zn系はんだは外気にさらさ
れることなく保護膜で被覆されることになり、前述の安
定性が高くなる。
はんだ粒子を形成すると同時に保護膜も形成できること
である。そのため、Sn−Zn系はんだは外気にさらさ
れることなく保護膜で被覆されることになり、前述の安
定性が高くなる。
【0026】保護膜2は、図3に示す真空装置(スパッ
タリング装置)によって形成してもよく、図2に示した
装置でアトマイズ法により造粒された球状のSn−Zn
系はんだ粒子1の表面に、真空中で保護膜としての金属
(Sn、Au等)をスパッタリングで形成する。これ
は、真空蒸着においても同様であり、いずれもPVDと
称されるドライプロセスによる被膜の形成方法である。
このスパッタリングについては、後述の実施例で詳細に
説明する。なお、図中の10は陽極(Sn、Au等の保
護膜材料のターゲット)、11は陰極(ステンレス
等)、12は加振器(超音波振動子等)、13はチャン
バー(スパッタリング空間)である。
タリング装置)によって形成してもよく、図2に示した
装置でアトマイズ法により造粒された球状のSn−Zn
系はんだ粒子1の表面に、真空中で保護膜としての金属
(Sn、Au等)をスパッタリングで形成する。これ
は、真空蒸着においても同様であり、いずれもPVDと
称されるドライプロセスによる被膜の形成方法である。
このスパッタリングについては、後述の実施例で詳細に
説明する。なお、図中の10は陽極(Sn、Au等の保
護膜材料のターゲット)、11は陰極(ステンレス
等)、12は加振器(超音波振動子等)、13はチャン
バー(スパッタリング空間)である。
【0027】図4は、上記のようにして得られたはんだ
材料を用いてはんだペーストを調製し、これを用いて表
面実装部品(SMD)を実装するプロセス(リフローソ
ルダリング)の一例を示すものである。
材料を用いてはんだペーストを調製し、これを用いて表
面実装部品(SMD)を実装するプロセス(リフローソ
ルダリング)の一例を示すものである。
【0028】図4(a)に示すように、メタルマスク
(スクリーン)22を用いた印刷法によって、上記のは
んだ材料6、例えばソルベントを含むロジン系のフラッ
クス及び変性樹脂からなるはんだペースト29をプリン
ト配線板30の配線パターン又は電極(ランド)33上
に転写する。次いで、この上に、SMD20をマウント
後、エアーリフロー炉でのリフロー(加熱溶融)によっ
て、はんだペースト29を溶融して、はんだ付け(リフ
ローソルダリング)を行う。
(スクリーン)22を用いた印刷法によって、上記のは
んだ材料6、例えばソルベントを含むロジン系のフラッ
クス及び変性樹脂からなるはんだペースト29をプリン
ト配線板30の配線パターン又は電極(ランド)33上
に転写する。次いで、この上に、SMD20をマウント
後、エアーリフロー炉でのリフロー(加熱溶融)によっ
て、はんだペースト29を溶融して、はんだ付け(リフ
ローソルダリング)を行う。
【0029】こうしたリフローによるはんだ付けは、S
MD(例えば半導体チップ)20を、図4(b)に示す
ように、プリント配線板30上の電極(ランド)33
に、はんだペースト29の加熱溶融によるはんだ31で
接合する。
MD(例えば半導体チップ)20を、図4(b)に示す
ように、プリント配線板30上の電極(ランド)33
に、はんだペースト29の加熱溶融によるはんだ31で
接合する。
【0030】本実施の形態によるはんだ材料及びその製
造方法、並びにはんだペーストが奏する効果をまとめる
と、下記の(1)〜(9)の通りである。 (1)リフローソルダリングで使用されるはんだペース
トに有用である。 (2)エアーリフロー炉で使用可能(N2リフロー炉不
要)となる。 (3)低融点(190℃)で無鉛のはんだペーストの実
用化をSn−Zn系はんだで実現できる(Sn−Pbは
んだと代替可能)。 (4)製法が簡単で安価であり(図2、図3参照)、ま
た、Agと比較して安価な材料組成である。 (5)Sn−Pbはんだと同じ装置でソルダリングが可
能であり、新たな設備投資が不要である。 (6)有害金属を使用しないので、地球環境の保全に寄
与できる。 (7)はんだ付け性、品質信頼性、作業性が良好であ
り、Sn−Pbはんだと同等以上の特性となる。 (8)Sn−Zn系はんだペーストの欠点(ポットライ
フ及びシェルクライフが短く、はんだボールの生成、酸
化および変質)を改善し、Sn−Pb系はんだペースト
と同等以上の性能となる。 (9)はんだペーストの安定性、リフローソルダリング
中の耐酸化性が向上し、さらに、はんだの融点が高いこ
とによる弊害の解決に有利である。
造方法、並びにはんだペーストが奏する効果をまとめる
と、下記の(1)〜(9)の通りである。 (1)リフローソルダリングで使用されるはんだペース
トに有用である。 (2)エアーリフロー炉で使用可能(N2リフロー炉不
要)となる。 (3)低融点(190℃)で無鉛のはんだペーストの実
用化をSn−Zn系はんだで実現できる(Sn−Pbは
んだと代替可能)。 (4)製法が簡単で安価であり(図2、図3参照)、ま
た、Agと比較して安価な材料組成である。 (5)Sn−Pbはんだと同じ装置でソルダリングが可
能であり、新たな設備投資が不要である。 (6)有害金属を使用しないので、地球環境の保全に寄
与できる。 (7)はんだ付け性、品質信頼性、作業性が良好であ
り、Sn−Pbはんだと同等以上の特性となる。 (8)Sn−Zn系はんだペーストの欠点(ポットライ
フ及びシェルクライフが短く、はんだボールの生成、酸
化および変質)を改善し、Sn−Pb系はんだペースト
と同等以上の性能となる。 (9)はんだペーストの安定性、リフローソルダリング
中の耐酸化性が向上し、さらに、はんだの融点が高いこ
とによる弊害の解決に有利である。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面参照下に詳細に
説明する。
説明する。
【0032】実施例1 (アトマイズ、溶融めっき又は
溶射法で保護膜形成) 図2に示すようなアトマイジング装置を使用し、Sn−
Zn系はんだ粒子の表面に、溶融した金属(Sn等)を
用いて保護膜を形成する。
溶射法で保護膜形成) 図2に示すようなアトマイジング装置を使用し、Sn−
Zn系はんだ粒子の表面に、溶融した金属(Sn等)を
用いて保護膜を形成する。
【0033】まず、N2やAr等の不活性ガス雰囲気中
で、上部に蓄積された溶融Sn−Zn系はんだ7を通路
3を通して先端のノズルから滴下させる。通常、このよ
うにして、球状の粒子を形成する方法はアトマイズ法と
称されている。ここで、滴下されて球状になったSn−
Zn系はんだ粒子1を急速に冷却するために不活性ガス
の流路4が設けられる。そして、先端のノズルから不活
性ガスを噴出させて、球状になったSn−Zn系はんだ
粒子1の表面に不活性ガスを当てて急速に冷却する。こ
こでは、Sn−Zn系はんだ粒子1の粒径は平均粒径3
0μmとする。
で、上部に蓄積された溶融Sn−Zn系はんだ7を通路
3を通して先端のノズルから滴下させる。通常、このよ
うにして、球状の粒子を形成する方法はアトマイズ法と
称されている。ここで、滴下されて球状になったSn−
Zn系はんだ粒子1を急速に冷却するために不活性ガス
の流路4が設けられる。そして、先端のノズルから不活
性ガスを噴出させて、球状になったSn−Zn系はんだ
粒子1の表面に不活性ガスを当てて急速に冷却する。こ
こでは、Sn−Zn系はんだ粒子1の粒径は平均粒径3
0μmとする。
【0034】このようにして冷却された粒子1の表面に
保護膜2を形成するために、溶融金属(Sn等)を通路
5から供給する。これは先端のノズルから滴下される
が、ノズルの形状は保護膜2の厚さが所定の値になるよ
うに調整してある。この金属の融点は、Sn−Zn系は
んだの融点(190℃近辺)より高い(Snで230
℃)ため、Sn−Zn系はんだを急速に冷却して固化さ
せるとともに、保護膜を形成する金属の量(即ち、熱
量)と厚さを調整して、Sn−Zn系はんだが再溶融し
ないように調整(制御)する必要がある。ここでは、保
護膜2の厚さを約10μmとする。
保護膜2を形成するために、溶融金属(Sn等)を通路
5から供給する。これは先端のノズルから滴下される
が、ノズルの形状は保護膜2の厚さが所定の値になるよ
うに調整してある。この金属の融点は、Sn−Zn系は
んだの融点(190℃近辺)より高い(Snで230
℃)ため、Sn−Zn系はんだを急速に冷却して固化さ
せるとともに、保護膜を形成する金属の量(即ち、熱
量)と厚さを調整して、Sn−Zn系はんだが再溶融し
ないように調整(制御)する必要がある。ここでは、保
護膜2の厚さを約10μmとする。
【0035】このようにして、図1に示すような2層構
造の球状のはんだ材料6が形成される。
造の球状のはんだ材料6が形成される。
【0036】本実施例の方法の特徴は、Sn−Zn系は
んだ粒子1を形成すると同時に保護膜2も形成できるこ
とである。そのため、Sn−Zn系はんだ粒子1は外気
にさらされることがなく、保護膜2で被覆され、安定性
が高いものとなる。
んだ粒子1を形成すると同時に保護膜2も形成できるこ
とである。そのため、Sn−Zn系はんだ粒子1は外気
にさらされることがなく、保護膜2で被覆され、安定性
が高いものとなる。
【0037】リフローソルダリング中においては、融点
の違いにより、Sn−Zn系はんだが先に溶融し、次い
で外層である保護膜が溶融するため、Sn−Zn系はん
だが酸素(空気=熱風)にさらされる時間が短く、不具
合(ぬれ性の劣化、酸化など)の発生が抑えられるた
め、好都合である。また、外層のSnは、溶融後もSn
−Zn系溶融はんだの表面を覆って酸素との接触を遮断
している。そして、外層は、溶融するとSn−Zn系は
んだと一体となり、接合の相手側の母材と瞬時に合金層
を形成し、はんだ付けが完了する。なお、ここで母材と
は、被はんだ付け部の金属(はんだ付けされる相手側の
金属)のことである(これは、以下、同様とする)。
の違いにより、Sn−Zn系はんだが先に溶融し、次い
で外層である保護膜が溶融するため、Sn−Zn系はん
だが酸素(空気=熱風)にさらされる時間が短く、不具
合(ぬれ性の劣化、酸化など)の発生が抑えられるた
め、好都合である。また、外層のSnは、溶融後もSn
−Zn系溶融はんだの表面を覆って酸素との接触を遮断
している。そして、外層は、溶融するとSn−Zn系は
んだと一体となり、接合の相手側の母材と瞬時に合金層
を形成し、はんだ付けが完了する。なお、ここで母材と
は、被はんだ付け部の金属(はんだ付けされる相手側の
金属)のことである(これは、以下、同様とする)。
【0038】実施例2 (真空めっき(ドライプロセス
又はPVD)で保護膜形成) 図3に示すような装置を使用し、既に造粒されたSn−
Zn系はんだ粒子1の表面に保護膜を形成する。
又はPVD)で保護膜形成) 図3に示すような装置を使用し、既に造粒されたSn−
Zn系はんだ粒子1の表面に保護膜を形成する。
【0039】球状の粒子を造粒する方法は、実施例1で
述べたアトマイズ法(但し、単層、即ちSn−Znの部
分のみ)等による。そして、この粒子1の表面に、真空
中で金属(Sn、Au等)ターゲット10をスパッタす
ることによって保護膜2を形成する。これは、造粒後、
変質前に実施する。
述べたアトマイズ法(但し、単層、即ちSn−Znの部
分のみ)等による。そして、この粒子1の表面に、真空
中で金属(Sn、Au等)ターゲット10をスパッタす
ることによって保護膜2を形成する。これは、造粒後、
変質前に実施する。
【0040】図3に示すスパッタリング装置は、真空蒸
着装置においても同様であるが、PVDと称されるドラ
イプロセスによる被膜の形成に適用されるものである。
このスパッタリング装置では、アルゴンガス等が封入さ
れたスパッタリング空間13(チャンバー)中におい
て、保護膜となる陽極の金属(Sn、Au等)ターゲッ
ト10をスパッタし、陰極11上に配置されたはんだ粒
子1の表面に、保護膜2を被着する。ここで、粒子1の
表面全面に均一に保護膜2を被着するために、パーツフ
ィーダにおける如き超音波振動子等の加振器12が設け
られ、これによって超音波振動を与えることにより、陰
極11上に並べられた球状のはんだ粒子1に回転運動を
与え、まんべんなく均一に保護膜2を被着する。ここ
で、粒子1が球状であることは、回転運動にとって好都
合である。
着装置においても同様であるが、PVDと称されるドラ
イプロセスによる被膜の形成に適用されるものである。
このスパッタリング装置では、アルゴンガス等が封入さ
れたスパッタリング空間13(チャンバー)中におい
て、保護膜となる陽極の金属(Sn、Au等)ターゲッ
ト10をスパッタし、陰極11上に配置されたはんだ粒
子1の表面に、保護膜2を被着する。ここで、粒子1の
表面全面に均一に保護膜2を被着するために、パーツフ
ィーダにおける如き超音波振動子等の加振器12が設け
られ、これによって超音波振動を与えることにより、陰
極11上に並べられた球状のはんだ粒子1に回転運動を
与え、まんべんなく均一に保護膜2を被着する。ここ
で、粒子1が球状であることは、回転運動にとって好都
合である。
【0041】なお、このようにSn−Zn系はんだの表
面に被着されたAuの保護膜は、膜厚が薄いため、リフ
ローソルダリング中に母材中に拡散し、はんだ合金層中
には殆ど存在しない。保護膜の効果(挙動)は、実施例
1と同様である。なお、この方法によれば、Sn−Zn
はんだの量に比較して、保護膜を形成する金属(Sn、
Au等)の量は少量であるため、はんだペースト全体の
融点(従って、はんだ付け作業温度)は、はんだの融点
で支配される。
面に被着されたAuの保護膜は、膜厚が薄いため、リフ
ローソルダリング中に母材中に拡散し、はんだ合金層中
には殆ど存在しない。保護膜の効果(挙動)は、実施例
1と同様である。なお、この方法によれば、Sn−Zn
はんだの量に比較して、保護膜を形成する金属(Sn、
Au等)の量は少量であるため、はんだペースト全体の
融点(従って、はんだ付け作業温度)は、はんだの融点
で支配される。
【0042】以上に説明した実施の形態及び実施例は、
本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。
本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能であ
る。
【0043】例えば、Sn−Zn系はんだの組成とし
て、Sn−Znに添加する成分としてBiをはじめ、C
u、Ge、Ni等を使用してよい。また、保護膜の材質
はSn、Au以外にもPd(パラジウム)等が使用可能
であり、その被着方法も非水系又はドライ系であれば、
上述した方法に限らず、他の公知の方法から適宜選択し
てよい。はんだペーストについても、表面保護膜付きの
Sn−Zn系はんだ粒子の配合比や、その他の構成成分
の材質等も様々に変化させてよい。
て、Sn−Znに添加する成分としてBiをはじめ、C
u、Ge、Ni等を使用してよい。また、保護膜の材質
はSn、Au以外にもPd(パラジウム)等が使用可能
であり、その被着方法も非水系又はドライ系であれば、
上述した方法に限らず、他の公知の方法から適宜選択し
てよい。はんだペーストについても、表面保護膜付きの
Sn−Zn系はんだ粒子の配合比や、その他の構成成分
の材質等も様々に変化させてよい。
【0044】また、本発明のはんだ材料やはんだペース
トは、SMDを実装した電気製品用のプリント回路板の
製造は勿論であるが、それ以外の種々の分野におけるは
んだ付けに用いることができる。特に、人体に有害な鉛
を含有しないことから、例えば食品の缶詰の製造用とし
ても使用できる。
トは、SMDを実装した電気製品用のプリント回路板の
製造は勿論であるが、それ以外の種々の分野におけるは
んだ付けに用いることができる。特に、人体に有害な鉛
を含有しないことから、例えば食品の缶詰の製造用とし
ても使用できる。
【0045】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、Sn−Zn
系はんだ粒子の表面上に保護膜を形成しているので、そ
の保護膜によって空気中の水分や酸素からはんだ粒子を
遮断することができ、この結果、Sn−Zn系はんだ粒
子の変質や酸化を防止でき、保存期間の長期化(ポット
ライフの延長)や、シェルフライフを向上させて、実装
された電子部品に対する粘着力を保持できると共に、リ
フロー炉での処理においてもはんだ粒子の酸化を防止し
てぬれ不良等をなくし、エアーリフロー炉の如き汎用装
置の使用が可能となる。従って、低融点であってSn−
Pbはんだに代替しうる、無鉛はんだとしてのSn−Z
n系はんだの特長を有効に発揮させ、信頼性の高いはん
だ付けが可能となる。
系はんだ粒子の表面上に保護膜を形成しているので、そ
の保護膜によって空気中の水分や酸素からはんだ粒子を
遮断することができ、この結果、Sn−Zn系はんだ粒
子の変質や酸化を防止でき、保存期間の長期化(ポット
ライフの延長)や、シェルフライフを向上させて、実装
された電子部品に対する粘着力を保持できると共に、リ
フロー炉での処理においてもはんだ粒子の酸化を防止し
てぬれ不良等をなくし、エアーリフロー炉の如き汎用装
置の使用が可能となる。従って、低融点であってSn−
Pbはんだに代替しうる、無鉛はんだとしてのSn−Z
n系はんだの特長を有効に発揮させ、信頼性の高いはん
だ付けが可能となる。
【0046】また、Sn−Zn系はんだ粒子の表面上
に、非水系又はドライ系でのめっきによって保護膜を形
成するので、はんだ材料の製造過程でSn−Zn系合金
が水分との反応で変質することがなく、安定して確実に
目的とするはんだ材料を得ることができる。
に、非水系又はドライ系でのめっきによって保護膜を形
成するので、はんだ材料の製造過程でSn−Zn系合金
が水分との反応で変質することがなく、安定して確実に
目的とするはんだ材料を得ることができる。
【図1】本発明のSn−Zn系はんだ材料の一例の拡大
断面図である。
断面図である。
【図2】同、はんだ材料の製造方法を示すノズルの概略
断面図である。
断面図である。
【図3】同、はんだ材料の他の製造方法を示すスパッタ
リング装置の概略断面図である。
リング装置の概略断面図である。
【図4】同、はんだ材料を使用したSMD実装工程を示
す断面図である。
す断面図である。
1…Sn−Zn系はんだ粒子、2…保護膜(Sn、Au
等)、3…Sn−Zn系溶融はんだ材料(融液)の通
路、4…冷却用不活性流体の通路、5…溶融保護膜材料
の通路、6…表面保護膜付きSn−Zn系はんだ材料、
7…Sn−Zn系はんだ融液、8…N2雰囲気(チャン
バー(アトマイジング空間)内)、10…陽極(Sn、
Au等の保護膜材料のターゲット)、11…陰極(ステ
ンレス等)、12…加振器(超音波振動子等)、13…
チャンバー(スパッタリング空間)、20…SMD、2
5…Al電極パッド、29…はんだペースト、30…プ
リント配線板、31…はんだ、33…電極(ランド)
等)、3…Sn−Zn系溶融はんだ材料(融液)の通
路、4…冷却用不活性流体の通路、5…溶融保護膜材料
の通路、6…表面保護膜付きSn−Zn系はんだ材料、
7…Sn−Zn系はんだ融液、8…N2雰囲気(チャン
バー(アトマイジング空間)内)、10…陽極(Sn、
Au等の保護膜材料のターゲット)、11…陰極(ステ
ンレス等)、12…加振器(超音波振動子等)、13…
チャンバー(スパッタリング空間)、20…SMD、2
5…Al電極パッド、29…はんだペースト、30…プ
リント配線板、31…はんだ、33…電極(ランド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/34 512 H05K 3/34 512C // C22C 13/00 C22C 13/00 13/02 13/02
Claims (13)
- 【請求項1】 錫−亜鉛系はんだ粒子の表面上に保護膜
が形成されている、はんだ材料。 - 【請求項2】 前記保護膜が、はんだ付け性及び耐酸化
性が良好である、請求項1に記載したはんだ材料。 - 【請求項3】 前記保護膜が錫、金又はこれらの混合物
からなっている、請求項2に記載したはんだ材料。 - 【請求項4】 前記はんだ粒子が、錫を主体とする錫−
亜鉛又は錫−亜鉛−ビスマスからなっている、請求項1
に記載したはんだ材料。 - 【請求項5】 錫−亜鉛系はんだ粒子の表面上に保護膜
が形成されてなるはんだ材料と、フラックスと、ソルベ
ントとからなる、はんだペースト。 - 【請求項6】 前記保護膜が、はんだ付け性及び耐酸化
性が良好である、請求項5に記載したはんだペースト。 - 【請求項7】 前記保護膜が錫、金又はこれらの混合物
からなっている、請求項6に記載したはんだペースト。 - 【請求項8】 前記はんだ粒子が、錫を主体とする錫−
亜鉛又は錫−亜鉛−ビスマスからなっている、請求項5
に記載したはんだペースト。 - 【請求項9】 錫−亜鉛系はんだ粒子の表面上に、非水
系又はドライ系でのめっきによって保護膜を形成する工
程を有する、はんだ材料の製造方法。 - 【請求項10】 アトマイズ法、溶融めっき法、溶射
法、又はスパッタリング等の物理的成膜法によって前記
保護膜を形成する、請求項9に記載したはんだ材料の製
造方法。 - 【請求項11】 前記保護膜を、はんだ付け性及び耐酸
化性が良好である材料によって形成する、請求項9に記
載したはんだ材料の製造方法。 - 【請求項12】 前記保護膜を錫、金又はこれらの混合
物によって形成する、請求項11に記載したはんだ材料
の製造方法。 - 【請求項13】 前記はんだ粒子として、錫を主体とす
る錫−亜鉛又は錫−亜鉛−ビスマスを使用する、請求項
9に記載したはんだ材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001136903A JP2002331385A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | はんだ材料及びその製造方法、並びにはんだペースト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001136903A JP2002331385A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | はんだ材料及びその製造方法、並びにはんだペースト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002331385A true JP2002331385A (ja) | 2002-11-19 |
Family
ID=18984086
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001136903A Pending JP2002331385A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | はんだ材料及びその製造方法、並びにはんだペースト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002331385A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004101849A1 (ja) * | 2003-05-16 | 2004-11-25 | Sony Corporation | 錫又は錫合金材の表面処理剤 |
| WO2016152942A1 (ja) * | 2015-03-23 | 2016-09-29 | デクセリアルズ株式会社 | 導電性粒子の製造方法 |
| WO2016152943A1 (ja) * | 2015-03-23 | 2016-09-29 | デクセリアルズ株式会社 | 導電性粒子、異方性導電接着剤及び接続構造体 |
| WO2019181836A1 (ja) * | 2018-03-23 | 2019-09-26 | 積水化学工業株式会社 | 導電性粒子、導電材料及び接続構造体 |
| CN110936056A (zh) * | 2020-01-17 | 2020-03-31 | 郑州大学 | 一种免焊前烘干易焊接的铁基焊芯涂药焊条 |
| CN120115876A (zh) * | 2025-05-13 | 2025-06-10 | 新乡市和光科技有限公司 | 一种高耐腐蚀药芯焊丝及其制备方法 |
-
2001
- 2001-05-08 JP JP2001136903A patent/JP2002331385A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004101849A1 (ja) * | 2003-05-16 | 2004-11-25 | Sony Corporation | 錫又は錫合金材の表面処理剤 |
| JP2004339583A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | Sony Corp | 錫又は錫合金材の表面処理剤、錫又は錫合金材及びその表面処理方法、錫合金系はんだ材料及びこれを用いたはんだペースト、錫合金系はんだ材料の製造方法、電子部品、プリント配線板、並びに電子部品の実装構造 |
| WO2016152942A1 (ja) * | 2015-03-23 | 2016-09-29 | デクセリアルズ株式会社 | 導電性粒子の製造方法 |
| WO2016152943A1 (ja) * | 2015-03-23 | 2016-09-29 | デクセリアルズ株式会社 | 導電性粒子、異方性導電接着剤及び接続構造体 |
| WO2019181836A1 (ja) * | 2018-03-23 | 2019-09-26 | 積水化学工業株式会社 | 導電性粒子、導電材料及び接続構造体 |
| CN110936056A (zh) * | 2020-01-17 | 2020-03-31 | 郑州大学 | 一种免焊前烘干易焊接的铁基焊芯涂药焊条 |
| CN110936056B (zh) * | 2020-01-17 | 2021-05-25 | 郑州大学 | 一种免焊前烘干易焊接的铁基焊芯涂药焊条 |
| CN120115876A (zh) * | 2025-05-13 | 2025-06-10 | 新乡市和光科技有限公司 | 一种高耐腐蚀药芯焊丝及其制备方法 |
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