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JP2002329940A - 高周波回路基板用絶縁材料およびそれを用いた高周波回路基板 - Google Patents

高周波回路基板用絶縁材料およびそれを用いた高周波回路基板

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Publication number
JP2002329940A
JP2002329940A JP2001131540A JP2001131540A JP2002329940A JP 2002329940 A JP2002329940 A JP 2002329940A JP 2001131540 A JP2001131540 A JP 2001131540A JP 2001131540 A JP2001131540 A JP 2001131540A JP 2002329940 A JP2002329940 A JP 2002329940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
frequency circuit
resin
insulating material
inorganic particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001131540A
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English (en)
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JP2002329940A5 (ja
Inventor
Nobuo Matsumura
宣夫 松村
Yoshitake Hara
義豪 原
Mitsuyo Hashimoto
充代 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001131540A priority Critical patent/JP2002329940A/ja
Publication of JP2002329940A publication Critical patent/JP2002329940A/ja
Publication of JP2002329940A5 publication Critical patent/JP2002329940A5/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波回路基板用として用いることができる絶
縁樹脂材料に関し、低誘電正接と小さい線膨張係数を有
し、さらに加工精度が高い絶縁樹脂材料を供給する。 【解決手段】本発明は無機粒子および樹脂を含有するこ
とを特徴とする高周波回路基板用絶縁材料であって、無
機粒子として、異なる平均粒子径を有する少なくとも2
種類の粒子を含み、さらに異なる平均粒子径を有する2
種以上の無機粒子のうち、最大の平均粒子径を持つ無機
粒子の平均粒子径をRa、最小の平均粒子径を持つ無機
粒子の平均粒子径をRbとしたとき、5≦Ra/Rb<
100を満たすことを特徴とする高周波回路基板用絶縁
材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波回路基板用絶
縁材料およびそれを用いた高周波回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話をはじめとした無線通信技術が
急速に発展している。携帯電話に続く無線技術として、
2.4〜5.8GHzのマイクロ波帯を使用した Bluetoot
h規格が策定され、本格的に立ち上がりつつある。さら
に、高度交通情報システム(ITS:Intelligent Transpor
t System)では、30GHz以上のミリ波帯を利用した高周
波無線技術が応用されようとしている。このように使用
周波数帯はますます高周波帯域に移行している。
【0003】これらの送受信機に使用される高周波回路
基板の材料は、従来の周波数帯域よりも寸法精度が要求
されるため、高い加工精度、優れた熱寸法安定性が要求
される。また、GHz帯での誘電損失の小さいものでな
ければならない。誘電損失を小さくするためには誘電正
接(tanδ)が小さくなければならず、高周回路波用
基板材料としてはtanδの小さな材料が必要となって
いる。また、高周波での信号遅延を小さくするために誘
電率が低いことも求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、高周波回路基板
の材料としては低誘電正接、低線膨張係数などの特徴を
生かしてセラミックスが用いられてきた。しかしなが
ら、セラミックス基板はドリル加工やペースト印刷とい
った方法により回路を作製するため、加工精度が低い点
が課題となっていた。また、加工後に800℃以上の高
温処理によりセラミックスを焼成するのでその際の収縮
が大きいことも加工精度の点で不利となっていた。
【0005】これに対し、エポキシ樹脂などを主成分と
する樹脂基板は、配線をエッチングで作製出来るため加
工精度が高く、また焼成しないので収縮もないため、寸
法精度の点では非常に有利である。また、スルーホール
形成にフォトリソグラフィーやレーザー加工を用いるビ
ルドアップ基板ではスルーホールの加工精度も非常に高
い。さらに樹脂は一般的にセラミックスよりも誘電率が
低く、比重が小さいために軽量であるという利点もあ
る。しかし、樹脂基板は高周波における誘電正接が高
く、また線膨張係数もセラミックスに比べて10倍以上
大きいため、高周波用途で使用することは困難であっ
た。
【0006】樹脂基板の電気的、熱的特性を改良する手
段として、種々のセラミックス粒子や無機粒子を樹脂に
混合するという方法が考えられている。しかしセラミッ
クスの特長である低誘電正接や低線膨張係数を樹脂に持
たせるためには大量のセラミックス粒子、無機粒子を充
填しなければならず、大量に充填すると樹脂の流動性や
加工性が低下してしまう難点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は無機
粒子および樹脂を含有する高周波回路基板用絶縁材料で
あって、無機粒子として異なる平均粒子径を有する少な
くとも2種類の粒子を含むことを特徴とする高周波回路
基板用絶縁材料である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0009】本発明の高周波回路基板用絶縁材料に用い
られる無機粒子は、下記のものを任意に利用できる。
【0010】好ましい無機粒子としては、アルミナ、ベ
リリア、ムライト、ステアタイト、フォルステライト、
コージェライト、ジルコン、シリカ、窒化ケイ素、窒化
アルミ、炭化ケイ素、普通磁器、ガラスセラミックス類
等が挙げられる。これらはいずれも電気回路絶縁材料と
しては好ましく用いることが出来るが、本発明における
高周波回路基板用絶縁材料を得る目的のためにはシリカ
が最も好ましい。シリカは無機物の中では比較的低誘電
率、低比重であり、樹脂に充填した場合に樹脂の利点で
ある低誘電率、低比重という特性を損ない難い。また、
高周波領域での誘電損失が小さく、安価で、種々の粒子
径のものが市販されており入手しやすいという利点もあ
る。また、シリカは99%以上の高純度品も容易に得ら
れ、電気特性を厳密に制御することが可能である。
【0011】無機粒子の形状としては、球形あるいは略
球形であることが好ましい。球状の粒子は最も比表面積
が少ないために充填時に粒子凝集や樹脂流動性低下など
を生じにくいからである。
【0012】これらの無機粒子を、高充填率で樹脂に含
有させることが望ましいが、本発明の効果を得るために
は、2種類以上の異なる平均粒子径を持つものを混合し
て用いることが必須である。単一粒子径の粒子を充填し
た場合、粒子が球状あるいは略球状である場合、高密度
に充填すると粒子と粒子の間に菱形状の空隙が生じ、こ
の空隙にはもはや他の粒子が侵入することは出来ない。
しかし、この空隙以下の大きさの粒子であればさらにこ
の隙間に侵入でき、容易に充填率を向上できる。
【0013】本発明では含まれる無機粒子において、最
大の平均粒径を有する無機粒子の平均粒径をRa、最小
の平均粒径をRbとしたとき、5≦Ra/Rb<100
をも満たすことである。小さい球の大きさは、大きい球
の5分の1以下でないと効率よく侵入しない。また大き
い粒子の100分の1以下になると、小さい粒子は極度
に凝集しやすくなり、混合困難になる。故に好ましい小
さい粒子の平均粒子径は、大きい粒子の平均粒子径の5
分の1以上100分の1未満である。
【0014】大きい粒子として用いる無機粒子の平均粒
子径は、0.1μm以上、10μm未満であることが好
ましい。10μmを超えると、スルーホールの加工性が
低下し、また、大きい粒子が0.1μm未満になると、
小さい粒子の好適な大きさが10nm程度のものになり
凝集しやすくなる。小さい粒子として用いる無機粒子の
平均粒子径は、20nm以上2μm未満であることが好
ましい。20nmより小さい粒子は凝集や樹脂の増粘を
生じやすく、また、2μm以上の粒子を小さい粒子とし
て使用すると、大きい粒子の好適な大きさが10μm程
度となり、スルーホール加工性を低下させる。
【0015】粒子の大きさを測定する方法としては、レ
ーザー回折、散乱式の粒度分布計を用いることが出来
る。レーザー回折、散乱式の粒度分布測定装置としては
例えば堀場製作所製LA−920や島津製作所製SAL
D−1100、日機装製MICROTRAC−UPA1
50等がある。これらの装置により求めた粒度分布か
ら、累積分布50%の粒子径、いわゆるD50粒子径を
平均粒子径として用いることが出来る。
【0016】また本発明では最大の平均粒子径を持つ無
機粒子の含有量Waと最小の平均粒子径を持つ無機粒子
の含有量Wbが、重量比にして0.05≦Wb/(Wa
+Wb)<0.5を満たすことである。つまり小さい粒
子の量は、重量比にして粒子全量の5%以上50%未満
であることが好ましい。5%未満の場合には、空隙に侵
入して充填量を上げる効果がほとんど得られず、また5
0%以上では、大きい粒子の作る空隙よりも小さい粒子
の占める体積が大きくなり、相互侵入して充填量を増や
す効果は少なくなる。
【0017】これらの大きい粒子、小さい粒子の他に、
更に他の粒子径の粒子を混合しても良く、3種類以上で
も適宜粒子径と配合比を選ぶことで粒子を混合すること
による分散性向上の効果が得られる。
【0018】また本発明では無機粒子の総含有量Wi
が、樹脂固形分の合計量Woに対して、重量比にして
0.45≦Wi/(Wi+Wo)<0.85を満たすこ
とである。つまり絶縁材料の総固形分(無機粒子と樹脂
固形分の合計)に対して45体積%以上85体積%未満
であることが好ましい。45体積%未満では、無機粒子
を充填した事による樹脂の誘電正接、線膨張係数の改善
効果が小さく、85体積%以上充填すると樹脂と均一に
混合することが難しくなるからである。
【0019】樹脂成分としては、少なくともその一部に
熱硬化性樹脂を含むことが好ましい。高周波回路基板
は、耐はんだ性など高い耐熱性を必要とするので、熱硬
化した樹脂を用いることが好ましい。
【0020】熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリイミド樹
脂、不飽和エステル樹脂、エポキシアクリレート樹脂
等、一般的に使用されている樹脂が好ましく用いられ
る。
【0021】本発明で用いられるエポキシ樹脂として
は、1分子中にエポキシ基を2個以上有する化合物が好
ましく、そのような化合物として例えばフェノール、ク
レゾール、ハロゲン化フェノール、およびアルキル化フ
ェノール類とホルムアルデヒドとを酸性触媒下で反応し
て得られるノボラック類とエピクロルヒドリンを反応さ
せて得られるノボラック型エポキシ樹脂、サリチルアル
デヒド−フェノールあるいはクレゾール型エポキシ樹
脂、ビスフェノールA型、ビスフェノールF型、水添ビ
スフェノールA型、臭素化ビスフェノールA型または脂
環式グリシジルエーテル型のエポキシ樹脂、ゴム変性エ
ポキシ樹脂、環式脂肪族エポキシ樹脂、複素環式エポキ
シ樹脂、ヒダントイン型エポキシ樹脂、トリグリシジル
イソシアヌレートなどがあり、これらを単独または混合
して用いることができる。
【0022】樹脂成分として少なくともその一部分が感
光性樹脂を含むことで、回路基板に必要なスルーホール
をフォトリソグラフィー法により高精度で加工出来る。
感光性樹脂としては光硬化性樹脂、および光可溶性樹脂
のいずれも好適に使用することができる。
【0023】光硬化性樹脂の例としては、(1)1分子
に不飽和基などのラジカル重合性官能基を1つ以上有す
るモノマーやオリゴマーを適当なバインダーポリマーと
混合し、光重合開始剤などを加えたもの、(2)ポリマ
ーに感光性基を導入し、光重合開始剤などを加えたも
の、(3)芳香族ジアゾ化合物、芳香族アジド化合物な
どの感光性化合物を適当なバインダーポリマーと混合し
たもの、(4)エポキシ樹脂と光カチオン重合開始剤を
含むもの、などがあげられる。
【0024】また、光可溶性樹脂組成物の例としては、
(1)ジアゾ化合物の無機塩や有機酸とのコンプレック
ス、キノンジアジド類などを適当なポリマーバインダー
と混合したもの、(2)キノンジアジド類を適当なポリ
マーバインダーと結合させたもの、などがあげられる。
【0025】耐熱性の観点からは、光可溶性樹脂よりも
露光により重合硬化する光硬化性樹脂がより好適であ
る。これらの光硬化性樹脂は、パターン露光、現像によ
りスルーホールを加工したとあとにさらに加熱により硬
化を進行させることでより耐熱性の高い絶縁層を得るこ
とも出来る。
【0026】本発明で用いられるバインダーポリマーと
しては、本発明の目的を達成できる具体例としてポリビ
ニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポ
リスチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタ
ン、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリアセタール、ポ
リフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリイミドなど
を例示することができ、これらは単独あるいは混合して
使用することができる。
【0027】本発明では光硬化性樹脂として、少なくと
も光ラジカル開始剤と、光重合性官能基を有する樹脂成
分を含有することが好ましい。光ラジカル開始剤として
はベンゾフェノン、アセトフェノン、1-ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2,2-ジメトキシ-1,2-ジフ
ェニルエタン-1-オン、2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フ
ェニル]-2-モルフォリノプロパノン-1、2-ベンジル-2-
ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン
-1、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニル-プロパン-1-オ
ン、1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]-2-ヒドロ
キシ-2-メチル-1-プロパン-1-オン等のベンゾフェノン
またはアセトフェノン誘導体、2,4,6-トリメチルベンゾ
イルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-
トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイ
ド等の、アシルフォスフィン誘導体、チオキサントン、
2-クロロチオキサントン、4-ジエチルチオキサントン、
2-イソプロピルチオキサントン等のチオキサントン誘導
体、ビス(シクロペンタジエニル)-ビス(2,6-ジフルオロ
-3-(ピル-1-イル)チタニウム等のメタロセン化合物等が
挙げられる。これらの光重合開始剤に安息香酸系、第三
アミン系などの光重合促進剤を併用することができる。
【0028】光重合性官能基を有する樹脂成分としては
例えば高分子化合物の主鎖や側鎖にラジカル重合性官能
基を導入したもの、及びまたは1分子内に1つ以上の光
重合性官能基を持つ低分子化合物が挙げられる。高分子
化合物の主鎖や側鎖にラジカル重合性官能基を導入した
ものとしては、グリシジル基を有する(メタ)アクリレ
ートを含む共重合体に(メタ)アクリル酸を反応させた
もの、さらにそれに酸無水物を反応させたもの、カルボ
キシル基を有するポリマーと(メタ)アクリレートを有
するグリシジル化合物やイソシアネート化合物を反応さ
せたもの、無水マレイン酸を含む共重合体に水酸基を有
する(メタ)アクリレートモノマーあるいはグリシジル
基を有する(メタ)アクリレートモノマーを反応させた
もの、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ(メタ)アク
リレート樹脂などがあり、これらを単独または混合して
用いることができる。またこれらは、光重合性化合物で
あると同時に、バインダーポリマーとしても使用するこ
とが出来る。
【0029】1分子に不飽和基などラジカル重合性官能
基を有する低分子化合物の具体例としては、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、ア
クロイルモルフォリン、メトキシポリエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、トリス(ヒドロキシエチル)イソシ
アヌレートジ(メタ)アクリレート、トリス(ヒドロキ
シエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート
などを例示することができ、これらは単独あるいは混合
して使用することができる。
【0030】バインダーポリマーとしてアルカリ可溶性
のものを選択することにより、現像を環境負荷の大きい
有機現像液ではなく、アルカリ水溶液により現像するこ
とが可能である。
【0031】感光性樹脂自身が熱硬化性であることも好
ましい形態の一つである。その例としてはエポキシアク
リレート樹脂(エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を付
加させたもの、さらにそれに酸無水物を反応させたも
の)、感光性ポリイミド樹脂(ポリイミド前駆体に(メ
タ)アクリレート基をエステル結合、イオン結合などを
介して導入したもの)などがあげられる。
【0032】エポキシアクリレート樹脂はエポキシ樹脂
のエポキシ基にエステル化触媒の存在下で約60〜14
0℃程度の温度範囲でアクリル酸またはメタクリル酸を
反応させてエステル化することにより製造することがで
きる。
【0033】感光性ポリイミド樹脂はテトラカルボン酸
無水物と水酸基を有する(メタ)アクリレート化合物を
反応させた後に脱水縮合剤の存在下でジアミン化合物と
反応させる、あるいはポリイミド前駆体(ポリアミド
酸)とアミノ基を有する(メタ)アクリレート化合物を
混合することによって製造することができる。
【0034】本発明の高周波回路基板用絶縁材料は、例
えば以下のような方法にて調整できる。まず2種以上の
平均粒子径を有する無機粒子、樹脂成分、溶媒を混合す
る。溶媒としては樹脂を溶解するものを適宜選択すれば
良いが、例えばメチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、
メチルエチルケトン、ジオキサン、アセトン、シクロヘ
キサノン、シクロペンタノン、イソブチルアルコール、
イソプロピルアルコール、テトラヒドロフラン、ジメチ
ルスルホキシド、γ−ブチロラクトン、トルエン、クロ
ロベンゼン、ベンジルアルコール、イソホロン、メトキ
シメチルブタノール、乳酸エチル、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテルおよびそのアセテート、N−メチ
ルピロリドンなどやこれらのうちの1種以上を含有する
有機溶媒混合物が用いられる。
【0035】さらに必要に応じて、安定化剤、分散剤、
沈殿防止剤、可塑剤、酸化防止剤などを添加しても良
く、感光性樹脂を用いる場合には更に増感剤、増感助
剤、光重合促進剤、熱重合禁止剤、紫外線吸収剤などを
添加しても良い。これらの混合物をボールミル、アトラ
イター、ロールミル、ニーダー、サンドミルなどの手法
で混合し、ペーストを作成する。
【0036】上記によって得られた本発明の高周波回路
基板用絶縁材料は塗布、乾燥して高周波回路基板の絶縁
層を形成する。層間の電気的接続を得るために、フォト
リソグラフィーの手法によりスルーホールを形成する。
乾燥後の好ましいペーストの厚みは10〜200μmで
あり、これより厚いとスルーホール加工性が困難とな
り、光硬化の効果が薄れる。また、10μmより薄いと
機械強度や電気絶縁性が十分に確保できない。
【0037】フォトリソグラフィーによりスルーホール
を形成する場合について説明する。フォトマスクを用い
て所望のパターン状に紫外線を露光し、その後、感光層
を現像することにより高解像度のスルーホールパターン
を形成できる。現像には感光性樹脂成分の種類に応じて
適当な現像液(水、アルカリ現像液、有機溶媒、または
これらの混合物など)が使用できる。現像方法も特に制
限されず、例えばパドル法、ディップ法、スプレー法な
どが採用できる。
【0038】スルーホール加工後、得られたパターンの
耐熱性を向上させるため、適当な条件で加熱処理をして
も良い。
【0039】上記のようにして得られた基板に回路を形
成する方法としては、回路となる金属層を基板に付着さ
せる無電解メッキ、または無電解メッキと電解メッキの
組み合わせを挙げることができる。
【0040】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。以
下の作業は特に断らない限り全て紫外線遮断の黄色灯室
において行った。
【0041】合成例1 500ml反応容器にフェノールノボラック型エポキシ
樹脂(油化シェル社製、商品名エピコート152、エポ
キシ当量175)175g、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート40gを加え110℃に昇温
した。これにアクリル酸54g、ヒドロキノンモノメチ
ルエーテル0.1g、塩化ベンジルトリエチルアンモニ
ウム0.3gの混合液を約1時間かけて滴下した。滴下
後110℃で約10時間加熱した後60℃に冷却し、無
水テトラヒドロフタル酸116g、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート170gの混合物を添
加した。添加後、約2時間かけて110℃に昇温し、1
10℃で約10時間加熱を続け、アクリルエポキシ樹脂
溶液(1−A)を得た。この溶液に2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−
ブタノン−1を10g、ペンタエリスリトールヘキサア
クリレートを5gを加えて、樹脂(1−B)とした。
【0042】合成例2 1000mlの4つ口フラスコに2−プロパノールを2
00g仕込み、これをオイルバス中で80℃に保ち窒素
シール、攪拌を行いながらメタクリル酸メチル60gと
スチレン80g、メタクリル酸60gにN.N−アゾビ
スイソブチロニトリル2gを混合してこれを滴下ロート
で30分かけて滴下した。そして、4時間反応を続けた
後、ハイドロキノンモノメチルエーテルを2g添加して
から常温に戻し重合を完了し、この様にして得られたも
のを樹脂(2−A)とした。つぎにこの樹脂(2−A)
を75℃に保ちながらメタクリル酸グリシジル80gと
トリエチルベンジルアンモニウムクロライド6gを添加
し3時間反応させた。この様にして得られたものを樹脂
2−Bとした。ここでメタクリル酸グリシジルの反応率
は、反応前後のポリマ酸価の変化から求めたところ70
%であった。したがって付加量は0.73モル当量であ
った。プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート125gに樹脂(2−B)を60g、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレートを30g、2−ベンジル
−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニ
ル)−ブタノン−1を12g溶解させ樹脂(2−C)と
した。
【0043】プロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテート160gに樹脂(2−B)を60gと、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレートを30g、2−
ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリ
ノフェニル)−ブタノン−1を1.2g溶解させ部分ア
ルキルエーテル化ヘキサメチロールメラミンを30g溶
解させたものを樹脂(2−D)とした。
【0044】合成例3 1000mlの4つ口フラスコにビス[4−(3−アミ
ノフェノキシ)フェニル]スルホン82.2g、ビス
(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン2.
49gをN−メチル−2−ピロリドン324gに20℃
で溶解させた。その後、3,3’,4,4’−ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物31.6g、無水ピロ
メリト酸21.4gを加え、55℃で4時間反応させ
た。その後20℃に冷却し、N−フェニルグリシン6.
93g、ミヒラーズケトン0.14g、メタクリル酸ジ
エチルアミノエチル74.0g、N−メチル−2−ピロ
リドン83.1gを加えて、感光性ポリイミド前駆体組
成物(3−A)を得た。
【0045】無機粒子として種々の平均粒子径を有する
シリカ粒子である。使用したシリカ粒子は次の通りであ
る。
【0046】・試薬一級無水ケイ酸(関東化学製)平均
粒子径12μm ・“アドマファイン”SO−C3(アドマテック製)平
均粒子径1μm ・“アドマファイン”SO−C1(アドマテック製)平
均粒子径0.1μm ・“アエロジル”OX50(日本アエロジル製)平均粒
子径40nm ・“アエロジル”200(日本アエロジル製)平均粒子
径10nm。
【0047】実施例1〜17、比較例1〜3 樹脂(1−B)、(2−C)、(2−D)および(3−
A)と無機粒子を表1〜4に示す組成ででそれぞれ配合
し、3本ロールミルで混練して無機粒子含有感光性樹脂
組成物を得た。特に断らない限り、本実施例では数値は
全て重量部である。
【0048】これら感光性樹脂組成物を基板上に塗布
し、80℃で30分間熱風オーブンにて乾燥した。テス
トパターンのフォトマスクを介して超高圧水銀灯により
露光を行った。炭酸ナトリウム1%水溶液により未露光
部が溶解する時間プラス10秒間の現像を行い、パター
ン形状を観察した。
【0049】パターン加工のサンプルとは別に、各感光
性樹脂組成物をアルミ基板上に塗布80℃で30分乾燥
し、全面露光を行った後に180℃において60分の熱
硬化を行った。得られた膜にアルミ蒸着膜で対抗電極を
形成し、ヒューレットパッカードのインピーダンス測定
装置により1MHzにおける誘電正接を測定した。ま
た、硬化膜の線膨張係数をTMAにより測定した。
【0050】実施例1〜5、比較例1について、2種の
粒子径の異なる粒子を用いて、無機粒子と有機固形分の
比率を変えて試料を作成し、その結果を表1に示した。
平均粒子径1μmの粒子Aと平均粒子径40nmの粒子
Bの重量比率は90/10で一定にした。無機粒子を含
まない比較例1と比べると、実施例1〜5は誘電正接と
線膨張係数が低く、パターン加工性は比較例と同等であ
った。無機粒子の重量比率が高いほど誘電正接と線膨張
係数は低くなるが、無機粒子比率が最大の実施例4では
ややパターン加工性が低下した。
【0051】
【表1】
【0052】実施例6〜9、比較例2〜3については無
機粒子と有機固形分の重量比率を一定にし、無機粒子A
と無機粒子Bの比率を変化させた試料を作成し、その結
果を表2に示した。無機粒子が固形分中で80重量%と
いう高い比率でありながらいずれも良好な塗布膜外観と
パターン加工性であった。無機粒子を1種類しか含まな
い比較例2、3の塗布膜は白濁不均一で粒子の分散性が
悪く、パターン加工も不良であった。さらに比較例2、
3では誘電正接も大きかった。これは分散が不良で膜内
に欠陥が増えるために損失が増大するためと推定され
る。
【0053】
【表2】
【0054】実施例10〜13については、無機粒子の
大きさを変化させた試料を作成し、その結果を表3に示
した。無機粒子と有機固形分の重量比率、及び2種の粒
子の配合比率は一定にして調整した樹脂組成物はいずれ
も良好な結果を与えた。
【0055】
【表3】
【0056】実施例14〜17については、無機粒子と
有機固形分の重量比率、2種の粒子の粒子径と配合比率
も一定にして樹脂の種類を変更した試料を作成し、その
結果を表4に示した。樹脂の種類に関わらず本発明によ
ると良好な結果が得られた。
【0057】
【表4】
【0058】
【発明の効果】本発明は上述のような構成を有すること
により、高周波回路基板用として好適な絶縁樹脂材料を
得ることが出来、得られた高周波回路基板はセラミック
基板に比較して高い加工精度と低い誘電率を有し、また
一般の樹脂基板に比較して低い線膨張率、高い耐熱性を
有しており、高周波回路基板として非常に好適であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AA03W BC03X BD12X BE02X BG04X BG05X CB00X CD00W CF03X CH07X CK02X CL00X CM04X CN03X CP03X DE096 DE097 DE146 DE147 DF016 DF017 DJ006 DJ007 DJ016 DJ017 DM006 FD208 GQ01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機粒子および樹脂成分として少なくとも
    感光性樹脂を含有することを特徴とする高周波回路基板
    用絶縁材料であって、無機粒子として、異なる平均粒子
    径を有する少なくとも2種類の粒子を含むことを特徴と
    する高周波回路用絶縁材料。
  2. 【請求項2】異なる平均粒子径を有する2種以上の無機
    粒子のうち、最大の平均粒子径を持つ無機粒子の平均粒
    子径をRa、最小の平均粒子径を持つ無機粒子の平均粒
    子径をRbとしたとき、5≦Ra/Rb<100を満た
    すことを特徴とする請求項1記載の高周波回路基板用絶
    縁材料。
  3. 【請求項3】最大の平均粒子径を持つ無機粒子の含有量
    Waと最小の平均粒子径を持つ無機粒子の含有量Wb
    が、重量比にして0.05≦Wb/(Wa+Wb)<
    0.5を満たすことを特徴とする請求項2記載の高周波
    回路基板用絶縁材料。
  4. 【請求項4】無機粒子の総含有量Wiが、樹脂固形分の
    合計量Woに対して、重量比にして0.45≦Wi/
    (Wi+Wo)<0.85を満たすことを特徴とする請
    求項1記載の高周波回路基板用絶縁材料。
  5. 【請求項5】無機粒子として少なくともシリカを含有す
    ることを特徴とする請求項1記載の高周波回路基板用絶
    縁材料。
  6. 【請求項6】樹脂成分として少なくとも熱硬化性樹脂を
    含有することを特徴とする請求項1記載の高周波回路基
    板用絶縁材料。
  7. 【請求項7】感光性樹脂として、少なくとも光硬化性樹
    脂を含有することを特徴とする請求項1記載の高周波回
    路基板用絶縁材料。
  8. 【請求項8】光硬化性樹脂として、少なくとも光ラジカ
    ル開始剤と、光重合性官能基を有する樹脂成分を含有す
    ることを特徴とする請求項7記載の高周波回路基板用絶
    縁材料。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか記載の絶縁材料を
    用いた高周波回路基板。
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