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JP2002327761A - 密封板付転がり軸受とこの密封板付転がり軸受を組み込んだトランスミッション - Google Patents

密封板付転がり軸受とこの密封板付転がり軸受を組み込んだトランスミッション

Info

Publication number
JP2002327761A
JP2002327761A JP2001134026A JP2001134026A JP2002327761A JP 2002327761 A JP2002327761 A JP 2002327761A JP 2001134026 A JP2001134026 A JP 2001134026A JP 2001134026 A JP2001134026 A JP 2001134026A JP 2002327761 A JP2002327761 A JP 2002327761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing plate
rolling bearing
locking
ring
peripheral edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001134026A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuki Tsuchida
祐樹 土田
Masao Takeda
昌夫 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2001134026A priority Critical patent/JP2002327761A/ja
Publication of JP2002327761A publication Critical patent/JP2002327761A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7816Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material
    • F16C33/783Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the mounting region
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製で、しかも、軌道輪に適正な圧入
強度で係止できる密封板を備えた密封板付転がり軸受を
実現する。 【解決手段】 外輪14aの軸方向両端面に係止溝3
4、34を、この外輪14aのほぼ軸方向に凹入した状
態で全周に亙って設ける。又、これら各係止溝34、3
4を、奥に向かう程径方向内方に向かう方向に傾斜させ
る。そして、これら各係止溝34、34に、合成樹脂製
の密封板33、33の外周縁部に形成した係止突条37
を、軸方向に圧入する。この結果、上記係止溝34と係
止突条37との接触面積を確保し易くなり、上記課題を
解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車用、或
は、トラクタやフォークリフト等の特殊車両用のトラン
スミッション(トランスアクスルを含む。本明細書全体
で同じ。)、及び、この様なトランスミッションを含む
各種機械装置に組み込む密封板付転がり軸受の改良に関
する。尚、本発明の対象となるトランスミッションに
は、手動変速機の他、遊星歯車式、ベルト式、トロイダ
ル式等、各種構造の自動変速機を含む。
【0002】
【従来の技術】密封板付転がり軸受を組み込んだ自動車
用変速機として、米国特許第4309916号明細書に
は、図7に示す様な構造が記載されている。この図7に
略示した手動式のトランスミッションは、ケーシング1
内に潤滑油(ミッションオイル)2を貯溜すると共に、
このケーシング1内に入力軸3及び出力軸4を互いに同
心に、且つ相対回転自在に配置している。又、上記ケー
シング1内には伝達軸5を、上記入力軸3及び出力軸4
に対し平行に配置している。そして、これら入力軸3、
出力軸4及び伝達軸5を、それぞれ密封板付転がり軸受
6、6により、回転自在に支持している。
【0003】このうちの入力軸3には、駆動側動力伝達
部材である駆動側歯車7を支持している。又、上記出力
軸4には、それぞれが従動側動力伝達部材である従動側
歯車8a〜8dを、それぞれ図示しないシンクロメッシ
ュ機構を介して支持している。運転時には、上記各従動
側歯車8a〜8dのうちの何れか1個の従動側歯車のみ
が上記出力軸4と共に回転し、他の従動側歯車は、この
出力軸4に対し回転する。又、上記伝達軸5のうち、上
記駆動側歯車7及び上記各従動側歯車8a〜8dと対向
する部分には、それぞれ伝達歯車9a〜9eを、上記伝
達軸5と共に回転自在に支持している。そして、これら
各伝達歯車9a〜9eを、上記駆動側歯車7及び上記各
従動側歯車8a〜8dに、直接或は後退用のアイドル歯
車10を介して噛合させている。
【0004】上述の様に自動車用のトランスミッション
には、複数本の回転軸や多くの歯車(ギヤ)が組み込ま
れている。これら回転軸や歯車は、玉軸受や円筒ころ軸
受等の転がり軸受により、ハウジングや支持軸に対し回
転自在に支持している。この様な変速機の内部には、上
記歯車やハウジング等の加工時からこれら歯車やハウジ
ング等に付着したままの研削くずや研削剤、或は、運転
時に上記歯車の噛み合い部分で発生する摩耗粉等、異物
が多く存在している。そして、この様な異物が上記転が
り軸受内に侵入すると、この異物により転がり接触部の
表面に圧痕が形成され、この圧痕に基づいてこの表面が
疲労、剥離(フレーキング)して破損に至り易くなる。
この為に、この様な金属系の異物が多く存在する環境で
使用する転がり軸受として従来から、図8に示す様な密
封板付転がり軸受6が使用されている。
【0005】この密封板付転がり軸受6は、外周面の軸
方向(図8の左右方向)中間部に深溝型の内輪軌道11
を有する内輪12と、内周面の軸方向中間部に深溝型の
外輪軌道13を有し、上記内輪12と同心に配置した外
輪14と、上記内輪軌道11と外輪軌道13との間に転
動自在に設けた、それぞれが転動体である複数個の玉1
5とを備える。これら複数個の玉15は、保持器16に
設けた複数のポケット17内に、1個ずつ転動自在に保
持している。尚、上記転動体としては図示の例の玉15
の他、円筒ころ又はテーパころを使用する場合もある。
【0006】又、上記外輪14の両端部内周面にそれぞ
れ全周に亙って設けた係止溝18、18に、それぞれ密
封板19、19の外周縁部を係止している。これら各密
封板19、19は、それぞれ鋼板等の金属板を円輪状に
形成して成る芯金20で、ゴムの如きエラストマー等の
弾性材21を補強する事により、全体を円輪状に形成し
て成る。この弾性材21の外周縁部は、上記芯金20の
外周縁よりも少しだけ直径方向(図8の上下方向)外方
に突出させており、この突出させた部分を上記係止溝1
8に係止している。一方、上記弾性材21の内周縁部
は、上記芯金20の内周縁よりも直径方向内方に十分に
突出させて、この突出させた部分によりシールリップ2
2を構成している。そして、このシールリップ22の先
端縁部を、上記内輪12の両端部外周面に形成したシー
ル溝23、23の内側壁面24に摺接させている。尚、
このシールリップ22の先端縁部は軸方向に関して二又
に分かれており、上記内輪12或は外輪14がアキシア
ル方向に変位した場合でも、このシールリップ22の先
端縁部が上記シール溝23の内側壁面24と外側壁面2
5とのうちの少なくとも一方に、常に摺接自在としてい
る。
【0007】上述の様に構成する密封板付転がり軸受6
は、上記各玉15の転動に基づき、上記内輪12を外嵌
固定した部材と上記外輪14を内嵌固定した部材との相
対回転を許容する。又、上記外輪14の両端部内周面に
それぞれの外周縁を係止した1対の密封板19、19
は、上記各玉15を設置した空間26内に封入したグリ
ースが外部に漏洩する事を防止すると共に、外部に浮遊
する塵芥、オイル、水等の異物が上記各玉15を設置し
た空間26内に侵入する事を防止する。
【0008】ところで、上述の様な芯金20とゴムの如
きエラストマー等の弾性材21とで構成する密封板19
の場合、コストが嵩むだけでなく、軽量化や再利用(リ
サイクル)を図る事が難しい。即ち、上記弾性材21を
上記芯金20で補強する分、密封板19の重量が嵩む。
そして、上記弾性材21を上記芯金20に添着させる
為、製造コストが嵩むと共に、再利用を図る事が難しく
なる。尚、製造コスト削減のみを図るのであれば、上記
弾性材21として安価なニトリルゴム(NBR)を使用
する事が考えられる。但し、NBRは、自動車用のトラ
ンスミッションの中で特に高温で、しかも、絶えずオイ
ルが降り掛かる様な環境下で使用する場合は、硬化劣化
し易く、長期間に亙って密封性を確保できなくなる可能
性がある。これに対して、高温環境下でも比較的に硬化
劣化しにくいアクリルゴムや弗素ゴムを使用する場合
は、上述の様にコスト及び重量が嵩むと共に、再利用を
図る事が難しく、環境保護の面から好ましくない。これ
に対して、密封板を合成樹脂により造った場合には、軽
量化と再利用とを図り易くなると共に、金型による大量
生産が容易になる事による、製造コストの低減も図れ
る。
【0009】一方、この様に密封板を合成樹脂により造
った場合、この密封板のシール性を確保する事が難しく
なる。即ち、密封板の内周縁部を構成するシールリップ
の先端縁部をシール溝23の内側壁面24若しくは外側
壁面25に常に摺接させるべく、図8に示す形状を有す
る密封板を合成樹脂により造っても、合成樹脂はゴム等
に比べて弾性変形しにくい為、上記シールリップを上記
シール溝23の内側に進入させた状態で、この密封板を
外輪14に係止する事は難しい。又、上記シールリップ
の先端縁部に弾性力を付与した状態で、即ち、上記シー
ルリップの先端縁部を上記シール溝23の内側壁面24
に軸方向の締め代を持った状態で摺接させる事も、やは
り合成樹脂はゴム等に比べて弾性変形しにくい分、この
密封板の抵抗(負荷トルク)が大きくなり易い。
【0010】
【先発明の説明】図9は、この様な事情に鑑みて、本発
明者等が先に発明した密封板付転がり軸受6aを示して
いる(特願2001−007574号)。この先発明に
係る密封板付転がり軸受6aは、外輪14の両端部内周
面に設けた係止溝18、18に、それぞれ合成樹脂によ
り全体を円輪状に形成して成る、密封板19a、19a
の外周縁部を係止している。これら各密封板19a、1
9aの外周縁部には、直径方向外方に向く弾力を有する
弾性変形部27を全周に亙り形成している。この弾性変
形部27は、上記密封板19aの外周縁部に、庇状に形
成されたもので、直径方向内方の力を加える事により、
外径を縮める方向に弾性変形自在である。
【0011】一方、上記各密封板19a、19aの内周
縁部は、それぞれ一対ずつのシールリップ28、29に
より構成している。このうちの軸方向外側に位置する第
一のシールリップ28はその先端縁部を、内輪12の両
端部外周面に形成したシール溝23、23の内側壁面2
4に、全周に亙り近接対向させている。即ち、上記密封
板19aの内周縁部に、上記シール溝23の内側壁面2
4に向けて軸方向内方に突出する第一のシールリップ2
8を、全周に亙り形成している。そして、この第一のシ
ールリップ28の先端縁部と上記シール溝23の内側壁
面24とにより、ラビリンスシールを構成している。
【0012】一方、上記第一のシールリップ28の軸方
向内側で、且つ、この第一のシールリップ28の直径方
向外方に位置する第二のシールリップ29はその先端縁
部を、上記内輪12の外周面の一部に形成した、この内
輪12の中心軸に平行な円筒面部30に、全周に亙り摺
接させている。即ち、上記密封板19aの内周縁部に、
上記内輪12の外周面でそれぞれが転動体である各玉1
5を両側から挟む為の肩部31の外周面に向けて突出す
る第二のシールリップ29を、全周に亙り形成してい
る。そして、この第二のシールリップ29の先端縁部
を、上記円筒面部30である上記肩部31の外周面に、
全周に亙り摺接させている。この様に上記第二のシール
リップ29の先端縁部を、上記内輪12の中心軸に対し
平行な円筒面部30に摺接させている為、この内輪12
或は上記外輪14がアキシアル方向に変位しても、この
第二のシールリップ29の先端縁部と上記円筒面部30
とを常に摺接した状態のままにする事ができる。又、上
記第二のシールリップ29の先端縁部の軸方向に関する
(内輪12の中心軸を含む仮想平面での)断面形状を、
上記円筒面部30に向けて突出した略V字状にし、この
先端縁部の頂部をこの円筒面部30に全周に亙り摺接さ
せている。この為、上記密封板19aによる抵抗(負荷
トルク)が大きくなる事はない。
【0013】上述の様な密封板19aは、前記弾性変形
部27を、その直径を縮める方向に弾性変形させつつ、
上記係止溝18内に押し込んで、上記密封板19aの外
周縁部をこの係止溝18に係合させる。この様にして、
この密封板19aをこの係止溝18に係合させた状態で
は、上記弾性変形部27の外周縁がこの係止溝18の内
周面部に、上記密封板19aの軸方向内側面で外周縁寄
り部分がこの係止溝18の内側面部に、それぞれ全周に
亙って密接する。又、この状態で、上記第一のシールリ
ップ28の先端縁部が上記シール溝23の内側壁面24
に全周に亙って近接対向すると共に、上記第二のシール
リップ29が上記円筒面部30である上記肩部31の外
周面に全周に亙って摺接する。尚、上述の様に密封板1
9aを係止溝18に係合する際に、この密封板19aの
内周縁部に形成した上記第一のシールリップ28が、上
記シール溝23の外側壁面25を構成する突条部32の
外周縁と干渉しない様に、この第一のシールリップ29
の内径を規制している。
【0014】上述の様に構成する先発明の密封板付転が
り軸受6aは、密封板19aを合成樹脂により造る為、
軽量化並びに再利用が図り易くなり、しかも、金型によ
る大量生産が容易になる事により、製造コストの低減も
図れる。又、上記内輪12或は外輪14がアキシアル方
向に変位した場合でも、上記第二のシールリップ29の
先端縁部と上記円筒面部30とを全周に亙って常に摺接
自在にできる為、シール性を十分に確保できる。即ち、
上記密封板19aの内周縁部に設けた第一、第二のシー
ルリップ28、29のうちの第二のシールリップ29
を、上記内輪12の外周面でこの内輪12の中心軸に平
行な円筒面部30に向けて突出させると共に、この第二
のシールリップ29の先端縁部をこの円筒面部30に全
周に亙って摺接させている。この為、上記内輪12或は
外輪14がアキシアル方向に変位しても、上記第二のシ
ールリップ29の先端縁部を上記円筒面部30に摺接し
た状態のままにする事ができる。この結果、転がり軸受
内に塵芥等の異物が侵入しにくくなり、転がり接触部の
表面が疲労、剥離(フレーキング)して破損に至り易く
なる事を防止できる。しかも、トランスミッションに組
み込む場合でも、合成樹脂はミッションオイルに対して
劣化しにくい為、長期に亙ってシール性を確保できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成し作用
する先発明の密封板付転がり軸受6aの場合、更に改善
する余地がある。即ち、上述した図9に示す様に、先発
明の密封板付転がり軸受6aを構成する密封板19a
は、前述した図8に示す様な従来の密封板付転がり軸受
6と同形状の係止溝18に係止する事を前提としてい
る。言い換えれば、合成樹脂製の密封板19aの外周縁
部を、ゴムの如きエラストマー等の弾性材21と芯金2
0とから成る密封板19(以下、弾性材製の密封板1
9)を係止する為の係止溝18に、そのまま係止する事
を意図している。
【0016】ところが、この様に合成樹脂製の密封板1
9aを、本来は上記弾性材製の密封板19を係止する為
の係止溝18に係止する場合、合成樹脂は弾性材に比べ
て弾性変形しにくい(弾性率が小さい)事から、この係
止溝18に上記合成樹脂製の密封板19aの外周縁部を
構成する弾性変形部27を、適正な圧入強度で(好まし
い弾性変形をした状態で)係止する事が難しい。そし
て、適正な圧入強度で係止できない場合に、この弾性変
形部27が上記係止溝18内でがたつき(滑り)易くな
り、上記密封板19aが最適な取り付け状態から傾斜し
てしまう可能性がある。この結果、この密封板19aの
内周縁部に設けた第二のシールリップ29の先端縁と外
輪14の肩部31との摺接位置がずれ、この密封板19
aのシール性が低下する可能性がある。しかも、上記が
たつきが著しくなると、このがたつきに基づいて上記弾
性変形部27が摩耗し、上記密封板19aが上記係止溝
18から抜け出てしまう(脱落する)可能性もある。こ
の様な不都合を防止する為に、上記弾性変形部27の寸
法精度を高度に維持する事も考えられるが、この様に寸
法精度を高度に維持する事は、上記密封板19aの加工
作業が面倒になると共に、加工時間も長くなる為、好ま
しくない。
【0017】又、使用時の温度変化が大きい機械装置、
例えばトランスミッションに上記先発明の密封板付転が
り軸受6aを組み込む場合には、上記合成樹脂製の密封
板19aが温度変化に伴う膨張並びに収縮により、大き
く寸法変化する可能性がある。この為、この面からも、
上記合成樹脂製の密封板19aを上述の様な係止溝18
に適正な圧入強度で係止する事は難しい。本発明は、こ
の様な事情に鑑みて、合成樹脂製の密封板を適正な圧入
強度で係止する事が容易にできる構造を実現すべく発明
したものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の密封板付転がり
軸受は、前述した従来の密封板付転がり軸受と同様に、
外周面の軸方向中間部に内輪軌道を有する内輪と、内周
面の軸方向中間部に外輪軌道を有する外輪と、これら内
輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個
の転動体と、一方の周縁部を上記内輪と外輪とのうちの
一方の軌道輪の一部に係止すると共に、他方の周縁部を
上記内輪と外輪とのうちの他方の軌道輪の一部に摺接さ
せた密封板とを備える 特に、本発明の密封板付転がり軸受に於いては、上記密
封板は合成樹脂により造られたものであり、上記一方の
軌道輪の軸方向端面に係止凹部を、当該軌道輪のほぼ軸
方向に凹入する状態で(円周方向複数個所乃至は全周に
亙って)設け、この係止凹部に上記密封板の一方の周縁
部の少なくとも一部を係止している。
【0019】又、本発明のトランスミッションは、やは
り前述した従来から知られているトランスミッションと
同様に、内部に潤滑油を貯溜したケーシングと、このケ
ーシング内にそれぞれ転がり軸受により回転自在に支持
した入力軸及び出力軸と、このうちの入力軸に支持され
てこの入力軸と共に回転する駆動側動力伝達部材と、上
記出力軸に支持されると共にこの駆動力伝達部材と動力
の伝達自在に係合し、上記入力軸の回転に伴って上記出
力軸と共に回転する従動側動力伝達部材とを備える。特
に、本発明のトランスミッションに於いては、上記各転
がり軸受が上述した様な本発明の密封板付転がり軸受で
ある。
【0020】
【作用】上述の様に構成する本発明の密封板付転がり軸
受の場合には、密封板の一方の周縁部を一方の軌道輪に
適正な圧入強度で係止できる為、長期間に亙りシール性
を確保できる。即ち、この密封板の周縁部を係止する為
の係止凹部を、上記一方の軌道輪の軸方向端面にこの軌
道輪のほぼ軸方向に凹入した状態で設ける事により、上
記密封板の周縁部をこの係止凹部の内面に沿った形で係
止し易くしている。この為、これら係止凹部と密封板の
周縁部との接触面積を十分に確保できる。言い換えれ
ば、この密封板がゴムの如きエラストマー等の弾性材に
比べ弾性変形しにくい合成樹脂製であっても、これら係
止凹部と密封板の周縁部との接触部同士の摩擦力を十分
に確保でき、十分な圧入強度を得る事ができる。この結
果、上記密封板が最適な取り付け状態から傾きにくくな
ると共に、この密封板の外周縁部と上記係止凹部との滑
り摩耗も防止でき、シール性を長期間に亙り確保でき
る。
【0021】尚、この係止凹部を構成する少なくとも1
の内壁面と上記密封板の周縁部の一部との間に径方向の
締め代を持たせれば、前述した先発明の様に密封板の周
縁部の形状を複雑にしなくても、最適な圧入強度を得易
くなる。しかも、この様に締め代を持たせる事により、
上記密封板が熱膨張した場合でも、圧入強度を十分に確
保しつつ、この密封板の寸法変化を抑える事ができる。
又、この係止凹部を構成する少なくとも1の内壁面と上
記密封板の周縁部の一部との間に隙間を持たせれば、こ
の密封板が大きく熱膨張した場合でも、この熱膨張によ
る寸法変化を吸収する事ができる。この為、使用時の温
度変化が大きい機械装置、例えばトランスミッション等
に組み込んで使用した場合でも、温度変化に伴う寸法変
化を吸収でき、上記密封板の脱落をより確実に防止でき
る。
【0022】
【発明の実施の形態】図1〜2は、請求項1、2、4、
5に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示してい
る。本発明の特徴は、外輪14aに合成樹脂製の密封板
33を適正な圧入強度で係止し易くすべく、これら外輪
14aに設ける係止溝34及び密封板33の形状並びに
構造を工夫した点にある。密封板付転がり軸受の基本構
成自体は、前述の図8に示した従来構造及び図9に示し
た先発明の構造と同様であるので、同等部分には同一符
号を付して重複する説明を省略若しくは簡略にし、以
下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0023】本例の場合は、上記外輪14aの軸方向両
端面(図1の左右両端面)に、請求項に記載した係止凹
部に相当する係止溝34、34を、この外輪14aのほ
ぼ軸方向に凹入した状態で全周に亙って設けている。こ
れら各係止溝34、34は、上記外輪14aの径方向に
関して互いに向き合う1対の内壁面35、36を有す
る。そして、これら各内壁面35、36を、上記外輪1
4aの軸方向内側に向かう程この外輪14aの中心軸に
近付く方向に傾斜させている。即ち、上記各係止溝3
4、34を、奥に向かう程径方向内方に向かう方向に傾
斜させている。そして、これら各係止溝34、34に、
上記合成樹脂製の密封板33、33の外周縁部に形成し
た係止突条37を係止している。この係止突条37は、
これら各密封板33、33の軸方向内側面(玉15に対
向する面)の外周縁部から内方に、全周に亙って、或は
円周方向に関して間欠的に突出したもので、先端縁に向
かう程径方向内方に向かう方向に傾斜している。
【0024】又、上記各内壁面35、36のうちの内径
側内壁面35と、この内径側内壁面35と整合する上記
係止突条37の内径面との間に、径方向の締め代を持た
せている。即ち、図1〜2に示す様に、上記係止突条3
7は上記係止溝34に係止した状態で、鎖線で示す自由
状態から実線で示す状態に弾性変形しており、この自由
状態と係止した状態との差α分だけ締め代を設けてい
る。一方、上記各内壁面35、36のうちの外径側内壁
面36と、この外径側内壁面36と整合する上記係止突
条37の外径面との間は、少なくともこの係止突条37
を自由状態(弾性変形する前の状態)とした場合に、径
方向の隙間が存在する様にしている。即ち、図1〜2で
鎖線で示す上記係止突条37の外径面と、上記外径側内
壁面36と間に、上記径方向の隙間を存在させている。
尚、上記係止突条37を上記係止溝34に係止した状態
で、必ずしも上記係止突条37の外径面と上記外径側内
壁面36との間に隙間を存在させる必要はないが、熱膨
張分の吸収を確実に行なわせる為には、係止した状態で
も上記隙間を設ける。要は、使用時の温度変化による上
記係止突条37の変形量に応じて、上記隙間を規制す
る。
【0025】又、上記各密封板33、33の内周縁部に
はシールリップ38を、全周に亙り形成している。この
シールリップ38は、前述の図9に示した先発明に係る
密封板19aの内周縁部に形成した第二のシールリップ
29と同様に短円筒状で、先端縁部内周面には、軸方向
に関する断面形状が径方向内方に突出する略V字状であ
る突条39を、全周に亙って形成している。
【0026】この様な形状を有する上記各密封板33、
33は、それぞれの外周縁部に形成した上記係止突条3
7を、上記外輪14aの両端面に設けた上記各係止溝3
4、34に軸方向に圧入する事により、それぞれの外周
縁部を上記外輪14aの両端面部に係止している。そし
て、この状態で、上記シールリップ38の先端縁部内周
面に形成した上記突条39を、内輪12の外周面両端部
に設けた肩部31a、31aの外周面である円筒面部3
0、30に、全周に亙って弾性的に摺接させている。こ
の為本例の場合も、上記内輪12或は上記外輪14aが
アキシアル方向に変位しても、上記突条39と上記円筒
面部30とを常に摺接した状態のままにできる。
【0027】尚、本例の構造を実施する場合、上記突条
39と円筒面部30との径方向に関する締め代(円筒面
部30の外径と自由状態での突条39の内径との差の1
/2)を、0.01〜0.4mmの範囲内に納める。好ま
しくは上記締め代を0.01〜0.2mmの範囲内に、更
に好ましくは0.01〜0.08mmの範囲内に納める。
上記締め代が0.01mm未満の場合には、上記突条39
によるシール性を確保する事が難しくなる。これに対し
て、上記締め代が大き過ぎると、摺接部の摩擦抵抗が大
きくなり、密封板付転がり軸受の回転抵抗が大きくなっ
て、例えばこの密封板付転がり軸受を組み込むトランス
ミッションの伝達効率が低下する。そこで、上記締め代
の上限値を0.4mm、好ましくは0.2mm、更に好まし
くは0.08mmとする。尚、上記締め代の値(絶対値)
は、トランスミッション用として一般的な、上記円筒面
部30の外径が40mm程度である密封板付転がり軸受の
場合に就いて示した。この円筒面部30の外径に対する
割合として表せば、上記締め代を、0.00025〜
0.01、好ましくは0.00025〜0.005、更
に好ましくは0.00025〜0.002とする。又、
上記密封板33の真円度は、好ましくは0.3以下、更
に好ましくは0.1以下に抑える。
【0028】更に、本例の場合、上記密封板33を、変
性高密度ポリエチレンに覆われたガラス繊維により補強
されたポリアミド樹脂製のものとしている。即ち、密封
板を構成する合成樹脂として、ガラス繊維等の強化繊維
を含有した合成樹脂を使用すれば、この密封板の線膨張
係数を小さくして、高温でも変形しにくくできる。とこ
ろが、この様な強化繊維を含有した合成樹脂製の密封板
をそのまま使用すると、このうちの強化繊維が上記円筒
面部30と直接摺接し、この円筒面部30が摩耗し易く
なる可能性がある。これに対して本例の場合は、強化繊
維を変性合成樹脂である変性高密度ポリエチレンにより
覆っている為、上記円筒面部30にガラス繊維等の強化
繊維が直接摺接する事がない。しかも、合成樹脂の性質
を変性剤により変化させた変性合成樹脂、特に高密度に
する事により強度や耐摩耗性を向上させた変性高密度合
成樹脂を使用する為、上記強化繊維を露出しにくくでき
る。図3に、ガラス繊維を含有した合成樹脂製の密封板
(従来品)を使用した場合、及び、ガラス繊維を変性高
密度ポリエチレンにより覆った本例の密封板(本発明
品)を使用した場合の、上記円筒面部30の摩耗量(摩
耗深さ)を示す。この図から明らかな通り、本発明品に
よれば、強化繊維が上記円筒面部30と直接摺接するの
を防止でき、この円筒面部30を摩耗しにくくできる。
尚、この様に、強化繊維を変性合成樹脂により覆う技術
は、本発明と組み合わせた場合に効果があるだけでな
く、前述の図9に示した先発明の合成樹脂製密封板を含
み、他の構造で実施した場合にも上記作用・効果を得ら
れる。
【0029】上述の様に構成する本発明の密封板付転が
り軸受の場合には、密封板33の外周縁部を外輪14a
に適正な圧入強度で係止できる為、長期間に亙りシール
性を確保できる。即ち、この密封板33の外周縁部を係
止する為の係止溝34を、上記外輪14aの軸方向端面
にこの外輪14aのほぼ軸方向に凹入した状態で設ける
事により、上記密封板33の外周縁部を上記係止溝34
の内面に沿った形で係止し易くしている。この為、これ
ら係止溝34と密封板33の外周縁部に設けた係止突条
37との接触面積を十分に確保できる。言い換えれば、
この密封板33がゴムの如きエラストマー等の弾性材に
比べ弾性変形しにくい合成樹脂製であっても、上記係止
溝34と係止突条37との接触部同士の摩擦力を十分に
確保でき、十分な圧入強度を得られる。この結果、上記
密封板33が最適な取り付け状態から傾きにくくなると
共に、上記係止突条37と係止溝34との係止部の滑り
摩耗も防止でき、シール性を長期間に亙り確保できる。
【0030】尚、上記係止溝34を構成する内径側内壁
面35と上記係止突条37の内径面との間に径方向の締
め代を持たせている為、前述した先発明の様に密封板1
9の外周縁部の形状が複雑になる事なく、最適な圧入強
度を得易くなる。しかも、この様に締め代を持たせる事
により、上記密封板33が膨張した場合でも、圧入強度
を十分に確保しつつ、この密封板33の寸法変化を抑え
る事ができる。又、上記係止突条37を上記係止溝34
に圧入した状態で、この係止溝34を構成する外径側内
壁面36と上記係止突条37の外径面との間に隙間を持
たせれば、この係止突条37が熱膨張した場合でも、こ
の熱膨張による寸法変化を吸収する事ができる。この
為、使用時の温度変化が大きい機械装置、例えばトラン
スミッション等で使用した場合でも、温度変化に伴う寸
法変化を吸収でき、係止突条37に過大な圧縮応力が加
わる事を防止して、この係止突条37のへたりを防止
し、上記密封板33の脱落をより確実に防止できる。
【0031】上述の様な本例の密封板付転がり軸受は、
例えば前述の図7に示す様なトランスミッション、或は
従来から知られている各種トランスミッションの回転支
持部に組み込んで、本発明のトランスミッションを構成
する。尚、本例の場合、密封板33を係止する為の係止
凹部を、外輪14aの円周方向に全周に亙って凹入させ
た係止溝34としているが、円周方向複数個所(例えば
円周方向等間隔に数個所)に凹部を設ける事により上記
係止凹部を構成しても良い。勿論この様な場合は、密封
板の周縁部に形成する係止突条を、上記各凹部を設けた
位置に合わせて間欠的に形成する。この様にすれば、密
封板が外輪14aに対し回転する事を確実に防止でき
る。又、本例の場合、上記係止溝34を構成する両内壁
面35、36を上記外輪14aの中心軸に近付く方向に
傾斜させているが、これとは逆に、中心軸から離れる方
向に傾斜させたり、或いは中心軸と平行にしたり、更に
は、上記各内壁面35、36のうちの一方の内壁面のみ
を傾斜させても良い。この様な場合も、上記係止凹部の
傾斜方向や傾斜壁面に合わせて上記係止突条を形成する
共に、これら係止突条と係止凹部との締め代や隙間を規
制する。又、本例の場合、密封板33の外周縁部を外輪
14aの係止溝34に係止すると共に、この密封板33
の内周縁部に形成したシールリップ38の先端縁部を、
内輪12の円筒面部30に摺接させている。これとは逆
に、密封板の内周縁部を内輪の外周面に形成した係止溝
に係止すると共に、この密封板の外周縁部に形成したシ
ールリップの先端縁部を、外輪の内周面でこの外輪の中
心軸に平行な円筒面部に摺接させても良い。
【0032】次に、図4〜5は、請求項1〜5に対応す
る、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の
場合は、各密封板33a、33aの軸方向外側面(図5
の左側面)の外周縁寄り部に、この側面から軸方向内側
に凹入したくびれ部40を、円周方向全周に亙って設け
ている。そして、この様なくびれ部40を設ける事によ
り、上記各密封板33a、33aの内周縁部を構成する
シールリップ38、38の先端縁と内輪12の円筒面部
30、30との摺接状態を適正状態に維持し易くしてい
る。即ち、上記密封板33aの外周縁部を構成する係止
突条37を係止溝34に圧入する場合、これら係止突条
37と係止溝34との締め代が大き過ぎると、この係止
突条37を含む上記密封板34aの外周縁部に大きな力
が加わり、この外周縁部が変形する可能性がある。そし
て、上記くびれ部40を設けてない場合にはこの変形が
上記密封板34aの内周縁部にまで及び、図6に破線で
示す様に、上記密封板33が傾斜する可能性がある。こ
の様に密封板33が傾斜すると、上記シールリップ38
の先端縁と上記円筒面部30との間に隙間ができ、シー
ル性を確保できなくなる可能性がある。
【0033】この様な密封板33の傾斜を防止する為
に、上記係止突条37と係止溝34との締め代を小さく
する事が考えられるが、この様に締め代を小さくすると
係止突条37の圧入強度を確保できず、上記密封板33
が上記内輪12につられて回転方向に変位してしまう可
能性が生じる。この様な密封板33の変位は、上記係止
突条37を摩耗させて更に圧入強度を低下させると共
に、上記シールリップ38の先端縁と上記円筒面部30
との摺接状態を適正に保てなくする為、好ましくない。
そこで、本例の場合は、上記密封板33aにくびれ部4
0を設ける事により、この部分の剛性を低くし、上述の
様に締め代が大きくなって上記密封板33aの外周縁部
に大きな力が加わった場合でもこの力を逃がして、この
密封板33aの外周縁部の変形が内周縁部にまで及ばな
い様にしている。この為、上記シールリップ38の先端
縁と上記円筒面部30との摺接状態を適正に保て、シー
ル性を十分に確保できる。この様な本例の密封板付転が
り軸受も、例えば前述の図7に示す様なトランスミッシ
ョン、或は従来から知られている各種トランスミッショ
ンの回転支持部に組み込んで、本発明のトランスミッシ
ョンを構成する。その他の構成及び作用は、前述した第
1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り構成され作
用するので、適正な圧入強度で取り付けられた合成樹脂
製の密封板を備え、長期間に亙ってシール性を確保でき
る密封板付転がり軸受を実現できる。この結果、トラン
スミッション等の密封板付転がり軸受を組み込む機械装
置の信頼性向上に寄与できる。又、転がり軸受内に異物
が侵入すると、この異物により転がり接触部の表面に圧
痕が形成され、この圧痕に基づいてこの表面が疲労して
破損に至り易くなる為、転がり軸受の寿命が短くなる。
これに対して本発明の場合には、シールリップの先端縁
が、アキシアル方向の変位に拘らず軌道輪の円筒面部
に、全周に亙り摺接したままとなる為、内部に塵芥等の
異物が入りにくくなり、十分なシール性を発揮できる。
そして、上記表面の疲労をなくす事ができて、密封板付
転がり軸受の長寿命化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す部分断面
図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】密封板の先端縁と摺接する内輪の円筒面部の磨
耗量を示すグラフ。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す部分断面
図。
【図5】図4のB部拡大図。
【図6】比較例が不都合が生じる理由を説明する為の部
分断面図。
【図7】トランスミッションの1例を示す略断面図。
【図8】従来から知られている密封板付転がり軸受の1
例を示す半部断面図。
【図9】先発明に係る密封板付転がり軸受を示す半部断
面図。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 潤滑油 3 入力軸 4 出力軸 5 伝達軸 6、6a 密封板付転がり軸受 7 駆動側歯車 8a〜8d 従動側歯車 9a〜9e 伝達歯車 10 アイドル歯車 11 内輪軌道 12 内輪 13 外輪軌道 14、14a 外輪 15 玉 16 保持器 17 ポケット 18 係止溝 19、19a 密封板 20 芯金 21 弾性材 22 シールリップ 23 シール溝 24 内側壁面 25 外側壁面 26 空間 27 弾性変形部 28 第一のシールリップ 29 第二のシールリップ 30 円筒面部 31、31a 肩部 32 突条部 33、33a 密封板 34 係止溝 35 内径側内壁部 36 外径側内壁部 37 係止突条 38 シールリップ 39 突条 40 くびれ部
フロントページの続き Fターム(参考) 3J016 AA02 BB03 CA01 CA02 CA03 3J063 AA02 AB02 AC03 BB11 CA01 CD03 3J101 AA02 AA32 AA42 AA52 AA62 BA53 BA54 BA56 BA73 CA11 EA32 EA36 EA63 EA76 FA13 FA32 FA35 GA01 GA11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面の軸方向中間部に内輪軌道を有す
    る内輪と、内周面の軸方向中間部に外輪軌道を有する外
    輪と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設
    けられた複数個の転動体と、一方の周縁部を上記内輪と
    外輪とのうちの一方の軌道輪の一部に係止すると共に、
    他方の周縁部を上記内輪と外輪とのうちの他方の軌道輪
    の一部に摺接させた密封板とを備える密封板付転がり軸
    受に於いて、この密封板は合成樹脂により造られたもの
    であり、上記一方の軌道輪の軸方向端面に係止凹部を、
    当該軌道輪のほぼ軸方向に凹入する状態で設け、この係
    止凹部に上記密封板の一方の周縁部の少なくとも一部を
    係止した事を特徴とする密封板付転がり軸受。
  2. 【請求項2】 係止凹部はこの係止凹部を設けた外輪の
    径方向に関して互いに向き合う1対の内壁面を有してお
    り、これら1対の内壁面のうちの少なくとも内径側の内
    壁面を、上記外輪の軸方向内側に向かう程この外輪の中
    心軸に近付く方向に傾斜させており、この内径側の内壁
    面とこの内径側の内壁面と整合する密封板の周縁部の一
    部との間に径方向の締め代を持たせると共に、少なくと
    もこの密封板を自由状態とした場合に、上記1対の内壁
    面のうちの外径側の内壁面とこの外径側の内壁面と整合
    する上記密封板の周縁部との間に隙間を持たせた、請求
    項1に記載した密封板付転がり軸受。
  3. 【請求項3】 密封板の軸方向外側面で一方の周縁寄り
    部分に、円周方向に亙ってこの側面から軸方向内側に凹
    入するくびれ部を設けた、請求項1〜2の何れかに記載
    した密封板付転がり軸受。
  4. 【請求項4】 密封板を、変性合成樹脂に覆われた強化
    繊維を含有した合成樹脂製のものとした、請求項1〜3
    の何れかに記載した密封板付転がり軸受。
  5. 【請求項5】 密封板の他方の周縁部を構成する少なく
    とも1個のシールリップを、他方の軌道輪の周面の一部
    でこの周面を構成する軌道輪の中心軸に平行な円筒面部
    に向けて突出させると共に、このシールリップの先端縁
    部をこの円筒面部に全周に亙って摺接させた、請求項1
    〜4の何れかに記載した密封板付転がり軸受。
  6. 【請求項6】 内部に潤滑油を貯溜したケーシングと、
    このケーシング内にそれぞれ転がり軸受により回転自在
    に支持した入力軸及び出力軸と、このうちの入力軸に支
    持されてこの入力軸と共に回転する駆動側動力伝達部材
    と、上記出力軸に支持されると共にこの駆動力伝達部材
    と動力の伝達自在に係合し、上記入力軸の回転に伴って
    上記出力軸と共に回転する従動側動力伝達部材とを備え
    たトランスミッションに於いて、上記各転がり軸受が請
    求項1〜5の何れかに記載した密封板付転がり軸受であ
    る事を特徴とするトランスミッション。
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