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JP2002321595A - シートベルト用リトラクタ - Google Patents

シートベルト用リトラクタ

Info

Publication number
JP2002321595A
JP2002321595A JP2001132566A JP2001132566A JP2002321595A JP 2002321595 A JP2002321595 A JP 2002321595A JP 2001132566 A JP2001132566 A JP 2001132566A JP 2001132566 A JP2001132566 A JP 2001132566A JP 2002321595 A JP2002321595 A JP 2002321595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration
webbing
lock
winding
detection sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001132566A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Kon
博美智 今
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Araco Co Ltd filed Critical Araco Co Ltd
Priority to JP2001132566A priority Critical patent/JP2002321595A/ja
Publication of JP2002321595A publication Critical patent/JP2002321595A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェビングの過度な巻取りが防止され、乗員
に締付感や圧迫感等を感じさせないシートベルト用リト
ラクタを提供する。 【解決手段】 シートベルト用リトラクタ1は、ウェビ
ング3と、ウェビング3を巻装する巻取軸7と、巻取軸
7が回動可能な状態で組み付けられる本体ケース2とに
よって構成される。巻取軸7の一方の端部には渦巻きバ
ネ8が連結され、他方の端部には2枚のロックギア6が
重ねられた状態で同軸上に連結される。2枚のロックギ
ア6の下方の位置には、第1のロックギア5aのウェビ
ング巻取方向Xへの回転をロックさせるための第1の加
速度検知センサ6aと、第2のロックギア5bのウェビ
ング引出方向Yへの回転をロックさせるための第2の加
速度検知センサ6bが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルト用リ
トラクタの構成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の乗員等を座席に固定して安全を確
保するために用いられるシートベルト用リトラクタとし
て、緊急ロック式リトラクタ(ELR)が知られてい
る。この緊急ロック式リトラクタは、車両の急な加減速
あるいは衝突等に反応する加速度検知手段を備えてお
り、所定以上の車体加速度を検知して、リトラクタ内に
収納されているウェビングの引出しを物理的にロックさ
せる(引出しを止める)ように働く。車両の衝突時等に
ウェビングの引出しがロックされると、乗員等は座席か
ら投げ出されないので、2次衝突による負傷等が防止で
きるようになっている。
【0003】しかし、このような緊急ロック式リトラク
タでは、例えば車両が凹凸状の路面を走行する場合等
に、車体の振動に起因する加速度を検知した加速度検知
手段が、ウェビングの引出しを短時間の間に頻繁にロッ
クさせてしまうことが知られている。このように、ウェ
ビングの引出しのみが頻繁にロックされると、リトラク
タ内に内装された渦巻きバネ等によってウェビングの巻
取りのみが一方的に行われ、過度に巻き取られたウェビ
ングによって乗員に拘束感や圧迫感等を感じさせてしま
う。特に、ウェビングが装着されても乗員が比較的自由
に移動できるように設計されるベンチシート等のシート
ベルト装置では、他の座席(例えばセパレートシート
等)に着座した場合よりも乗員の移動が相対的に強く制
限されるので、乗員に対してより強くの拘束感や圧迫感
等を感じさせてしまうので問題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題に鑑みて創案されたものであり、車両が凹凸状の
路面を走行して頻繁にウェビング引出し方向へのロック
が働くような場合であっても、ウェビングの過度な巻取
りが防止され、座席の乗員に締付感や圧迫感等を感じさ
せないシートベルト用リトラクタを提供することを課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本願発明は各請求項に記載された通りの構成を
備えている。請求項1に記載のシートベルト用リトラク
タは、ウェビングを巻取り/引出し可能な状態で収納す
る(巻装する)巻取軸と、その巻取軸の回転をロックさ
せるロック手段を備えている。ロック手段は、巻取軸の
ウェビング巻取方向への回転をロックする巻取方向ロッ
ク機構と、巻取軸のウェビング引出方向への回転をロッ
クする引出方向ロック機構とによって構成されている。
ここで、「ウェビング巻取方向」とは、ウェビングを巻
き取るための回転方向のことであり、「ウェビング引出
方向」とは、ウェビングを引き出すための回転方向のこ
とである。請求項1に記載のシートベルト用リトラクタ
によれば、ウェビングの引出しをロックすることができ
るだけでなく、ウェビングの巻取りをもロックすること
ができる。これにより、ウェビングの引出しのみがロッ
クされることに起因するウェビングの過度な巻取りが防
止される。
【0006】請求項2に記載のシートベルト用リトラク
タでは、巻取方向ロック機構が、所定の車体加速度を検
知して巻取軸のウェビング巻取方向への回転をロックさ
せる第1の加速度検知センサを備えている。ここで「車
体加速度」とあるのは、少なくとも車体の前後方向への
加速度を含む「車体加速度」のことであるが、さらに好
ましくは、車体の左右方向や上下方向等への加速度をも
含む「車体加速度」のことであり、いずれかの方向へ向
けた加速度を絶対量で捉えたときの大きさを指したもの
である。また、「所定の車体加速度」とあるのは、第1
の加速度検知センサが検知すべき車体加速度が、凹凸路
での車体の振動等から「所定の車体加速度」として適切
に設定されることを指している。また、請求項2に記載
のシートベルト用リトラクタにおいて、引出し方向ロッ
ク機構は、第1の加速度検知センサが検知する「所定の
車体加速度」よりも大きい車体加速度を検知する第2の
加速度検知センサを備えている。車体が強く振動した
り、衝突等をした場合には、第2の加速度検知センサに
よってウェビングの引出しがロックされるので、乗員の
安全が確保されるようになっている。請求項2に記載の
シートベルト用リトラクタでは、ウェビングの引出しを
ロックさせる車体加速度が、ウェビングの巻取りをロッ
クさせる車体加速度よりも大きく設定されている。これ
により、例えば車両が凹凸路を走行している場合等に、
車体の振動がそれほど大きくないときはウェビングの巻
取りのみがロックされ、車体の振動が大きくなったとき
にはウェビングの引出しがロックされるようになってい
る。このような動作により、凹凸路の走行時等におい
て、ウェビングの過度な巻取りが防止され、かつ、車体
が大きく揺れたときには乗員の安全が確実に確保される
ようになっている。
【0007】請求項3に記載のシートベルト用リトラク
タでは、巻取方向ロック機構が、巻取軸に対して同軸上
に設けられた第1のロックギアと、その第1のロックギ
アに噛み合うように作動する第1のロック部材とによっ
て構成されている。そして、所定の車体加速度を検知し
た第1の加速度検知センサによって第1のロック部材が
作動されると、第1のロックギアとの噛み合いによって
巻取軸のウェビング巻取方向への回転がロックされるよ
うになっている。また、引出方向ロック機構も同様に、
巻取軸に対して同軸上に設けられた第2のロックギア
と、その第2のロックギアに噛み合うように作動する第
2のロック部材とを備え、第2の加速度検知センサによ
って第2のロック部材が作動されることにより、巻取軸
の引出方向への回転がロックされるようになっている。
上記のような構成により、請求項3に記載のシートベル
ト用リトラクタでは、第1のロックギア及び第2のロッ
クギアが同軸上に共通に設けられるので、巻取軸の回転
をロックするための機構が極めて簡単でかつコンパクト
なものとなっている。
【0008】請求項4に記載のシートベルト用リトラク
タでは、第1の加速度検知センサ及び第2の加速度検知
センサのうち少なくとも一方の加速度検知センサが、車
体加速度により揺動される慣性体がロック部材をロック
ギアに向けて押圧することによりロック部材を作動させ
る構成となっている。「慣性体」としては、例えばセン
サーケース等に揺動可能な状態で収納された鋼製ボール
や、一端部を支点にして他端部のおもりが揺動するよう
に構成された鋼製円柱状部材等が使用される。このよう
に構成された加速度検知センサにより、車体加速度を敏
感に察知して、ウェビングの引出しや巻取りのロック動
作を正確に行わせることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態に
おけるシートベルト用リトラクタ1の外観を現した斜視
図である。図1に示すように、シートベルト用リトラク
タ1は、乗員の腰回りや上半身に巻き回されて装着され
るウェビング3と、そのウェビング3が巻取り/引出し
可能な状態で巻装される略円筒状の巻取軸7と、金属製
板状部材が略コの字型に折り曲げられて形成された本体
ケース2とを備えている。
【0010】本体ケース2の両側面部には挿通孔10が
貫穿されており、その挿通孔10を貫通するようにして
巻取軸7が組み付けられている。巻取軸7の一方の端部
には、その巻取軸7に対して巻取方向への回転付勢力を
常時与える渦巻きバネ8が連結されている。巻取軸7の
回転付勢力によって、ウェビングガイド9に案内されて
本体ケース2の外部に引き出されたウェビング3が自動
的に巻き取られて、再び本体ケース2の内部に収納され
るようになっている。また、巻取軸7の他方の端部に
は、2枚のロックギア5が同軸上に重ねられた状態で連
結されている。以下では、この2枚のロックギア5のう
ち、巻取軸7のウェビング巻取方向(図中の矢印Xで示
す方向)への回転をロックするためのロックギアを第1
のロックギア5aと呼び、巻取軸7のウェビング引出方
向(図中の矢印Yで示す方向)への回転をロックするた
めのロックギアを第2のロックギア5bと呼ぶ。
【0011】2枚のロックギア5の下方の位置には、車
体の加速度に反応してその2枚のロックギア5の回転を
ロックさせる2つの加速度検知センサ6が配設されてい
る。2つの加速度検知センサ6は、本体ケース2の側面
部に対して溶接等により強固に取り付けられており、車
体の加速度に反応して押し上げられた爪部が2枚のロッ
クギア5の歯面に対して噛み合うことにより、その2枚
のロックギア5のいずれか一方向への回転をロックさせ
るようになっている(詳しくは後述する)。以下では、
この2つの加速度検知センサ6のうち、第1のロックギ
ア5aの回転をロックさせるための加速度検知センサを
第1の加速度検知センサ6aと呼び、第2のロックギア
5bの回転をロックさせるための加速度検知センサを第
2の加速度検知センサ6bと呼ぶ。
【0012】本体ケース2の両側面部には、合成樹脂の
射出成形等により形成された一対のケース部材4a、4
bが外側から被せられる。これにより、本体ケース2の
一方の側面部外側に配置した渦巻きバネ8が外部からの
衝撃等から保護されている。また、本体ケース2の他方
の側面部外側に配置した2枚のロックギア5や2つの加
速度検知センサ6など、巻取軸7の回転をロックさせる
ための駆動部分に異物等が噛み込むことによって、円滑
な動作が妨げられることがないように保護がされてい
る。1対のケース部材4a、4bの内側面には軸受部1
1a、11bがそれぞれ円筒状に形成されており、巻取
軸7の軸心に貫設するように設けられた芯軸体12の両
端部が、この軸受部11a、11bに対して嵌め込まれ
るようになっている。芯軸体12の両端部が、軸受部1
1a、11bに対してそれぞれ回動可能な状態で嵌め込
まれることにより、巻取軸7が本体ケース2内で回動可
能な状態で保持されるようになっている。
【0013】図2、図3は、シートベルト用リトラクタ
1の、2枚のロックギア5が配置した側の側面を正面か
ら見た状態を現した正面図である。なお、2枚のロック
ギア5が奏する作用について分かり易く説明するため
に、図2では、第1のロックギア5a及びその第1のロ
ックギア5aの回転をロックさせるための第1の加速度
検知センサ6aのみが本体ケース2の側面部に配設され
た状態を現している。また、図3では、第2のロックギ
ア5b及びその第2のロックギア5bの回転をロックさ
せるための第2の加速度検知センサ6bのみが本体ケー
ス2の側面部に配設された状態を現している。
【0014】図2に示すように、第1のロックギア5a
の外周には、無数の歯13aが設けられてラチェットを
形成している。すなわち、この第1のロックギア5aの
外周に設けられたラチェットの歯面に対し、第1の加速
度検知センサ6aによって押し上げられた爪部14aが
噛み合うことにより、第1のロックギア5aのウェビン
グ巻取方向(図中の矢印Xで示す方向)への回転のみが
ロックされるようになっている。そして、第1のロック
ギア5aが、ウェビング巻取方向と反対の方向に少しで
も逆回転されると、ラチェットの歯面に噛み合っていた
爪部14bが重力等の作用により落下して、第1のロッ
クギア5aがロック状態から解除されるようになってい
る。なお、本実施の形態において、これら第1のロック
ギア5a及び第1の加速度検知センサ6aとを合わせた
ものが、本発明における「巻取方向ロック機構」に対応
している。また、図3に示すように、第2のロックギア
5b及び第2の加速度検知センサ6bの構成は、図2で
示した「巻取方向ロック機構」とほぼ左右対称の構成と
なっており、第2の加速度検知センサ6bによって押し
上げられた爪部14bが第2のロックギア5bの外周に
設けられたラチェットの歯面に対して噛み合うことによ
り、第2のロックギア5bのウェビング引出方向(図中
の矢印Yで示す方向)への回転のみがロックされるよう
になっている。第2のロックギア5bがウェビング引出
方向と反対の方向へ少しでも逆回転されると、第2のロ
ックギア5bがロック状態から解除されるようになって
いる。なお、本実施の形態において、これら第2のロッ
クギア5b及び第2の加速度検知センサ6bとを合わせ
たものが、本発明における「引出方向ロック機構」に対
応している。本実施の形態では、図1〜図3で示すよう
に、第1のロックギア5a及び第2のロックギア5b
が、巻取軸7に対して同軸上に重ねられた状態で設けら
れている。これにより、巻取軸7の回転をロックさせる
ための機構が、全体として極めて簡単でかつコンパクト
なものとなっている。
【0015】図4は、第1の加速度検知センサ6aのセ
ンサーケース16aを破断することによりその内部構造
を現した図である。図4に示すように、第1の加速度検
知センサ6aは、センサーケース16aと、そのセンサ
ーケース16aの内部に収納される慣性体15aとを備
えている。慣性体15aは、センサーケース16aの内
部で起立した状態で収納される鋼製の円柱状部材であ
り、略上半分の任意の箇所における外径が、略下半分の
任意の箇所おける外径よりも大きいサイズに形成されて
いる。これにより、慣性体15aの全体の重心が、上半
分側に偏るように設定されている。慣性体15aの上端
側の先端部分17aは半球状に形成されている。その半
球状の先端部分17aには、中心が窪んで鉢状に形成さ
れたセンサーキャップ18aが被せられている。センサ
ーキャップ18aの一端部はヒンジ部19aを介してセ
ンサーケース16aに連結されており、他端部に一体状
に設けられた爪部14aが慣性体17aの揺動に伴って
上下動できるように構成されている。すなわち、図4
(A)に示すように、慣性体15aが車体加速度を受け
ずに真っ直ぐ起立した状態では、爪部14aは上動され
ずに第1のロックギア5aに噛み合っていない(このよ
うな状態を以下OFF状態と呼ぶ)。また、図4(B)
に示すように、慣性体15aが所定以上の車体加速度を
受けて、所定の角度だけ任意の方向に傾斜した場合に
は、先端部分17aに形成された半球面がセンサーキャ
ップ18aの鉢状の傾斜面に沿って円滑に移動すること
により、ヒンジ部19aを支点として爪部14aが押し
上げられて、第1のロックギア5aに噛み合うようにな
っている(このような状態を以下ON状態と呼ぶ)。な
お、第2の加速度検知センサ6bは、上記で説明した第
1の加速度検知センサ6aとほぼ左右対称な構成となっ
ている。ただし、第2の加速度検知センサ6bにおい
て、慣性体が揺動して爪部14bが押し上げられる際の
車体加速度(ON状態となる車体加速度)は、第1の加
速度検知センサ6aにおいてON状態となる車体加速度
よりも大きくなるように設定されている。つまり、第2
の加速度検知センサ6bにおける慣性体は、第1の加速
度検知センサ6aにおける慣性体15aよりも「揺れに
くく(傾斜しにくく)」設定されている。このような設
定は、例えば第2の加速度検知センサ6bにおける慣性
体の重量を重くしたり、重心を低く設定したり、先端部
に被せられるセンサーキャップの重量を重くしたりして
実現することができる。上記で説明した第1及び第2の
加速度検知センサ6a、6bにおいて、慣性体の揺動に
伴って上下動する爪部14a、14bが、本発明におけ
る「ロック部材」に対応している。
【0016】上記で説明したシートベルト用リトラクタ
1が、どのように動作することによってウェビング3の
過度な巻取り等を防止するのかを以下詳細に説明する。
【0017】車両を例えば凹凸路で走行させた場合、車
体は不規則に、あらゆる方向に揺れ動く。また、その車
体の「揺れ」は、比較的勢いが小さい「揺れ」である場
合もあるし、勢いの大きな「揺れ」である場合もある。
車両の座席にシートベルト用リトラクタ1が取り付けら
れている場合、その車体の揺れの強さ、すなわち、車体
の加速度に反応して、第1の加速度検知センサ6a及び
第2の加速度検知センサ6bのうち一方もしくは双方が
ON状態となる。本実施の形態におけるシートベルト用
リトラクタ1では、これら2つの車体加速度検知センサ
6をON状態とさせるための車体加速度を適宜に設定す
ることにより、ウェビング3の巻取りまたは引出しのロ
ック動作を適当なタイミングで行わせている。
【0018】本実施の形態におけるシートベルト用リト
ラクタ1において、車体の揺れが小さい(弱い)場合、
すなわち、車体加速度が小さい場合には、第1の加速度
検知センサ6aのみがON状態となるように設定されて
いる。このような設定は、凹凸路における車体の揺れの
強さ等から、ウェビング3の巻取りのみをロックさせて
おけばよい程度の車体加速度、言い換えると、ウェビン
グ3の巻き締まりを防止する必要はあるが、乗員が投げ
出される程の揺れではないのでウェビング3の引出しま
でをもロックさせる必要のない車体加速度を見極めるこ
とによって行われる。このような、ウェビング3の巻取
りのみをロックさせておけばよい車体加速度の値として
は、好適には、0.2G(=1.96m/s2)以上、
0.45G(=4.41m/s2)未満の値が設定され
る。
【0019】また、本実施の形態におけるシートベルト
用リトラクタ1において、車体の揺れが大きい(強い)
場合、すなわち、車体加速度が大きい場合には、第1の
加速度検知センサ6a及び第2の加速度検知センサ6b
の双方がON状態となるように設定がされる。このよう
な設定は、例えば、車体の揺れが強いので乗員が投げ出
されないようにウェビング3の引出しをロックさせる必
要のある車体加速度を見極めることによって行われる。
このような、ウェビング3の巻取り及び引出しをロック
させる車体加速度の値としては、好適には、0.45G
(=4.41m/s2)以上の値が設定される。なお、
この0.45G(=4.41m/s2)という値は、ウ
ェビングの引出しを緊急ロックさせるべき車体加速度の
値として、関連法規等で定められた値から決定されてい
る。上記で説明した、第1の加速度検知センサ6a及び
第2の加速度検知センサ6bのON/OFF状態と、車
体加速度Gs[G]の変動範囲との対応関係を表1にし
て以下にまとめている。
【0020】
【表1】
【0021】表1に示すようにして、ON状態となるべ
き車体加速度の値が設定された2つの加速度検知センサ
6によって実現されるウェビングの巻取り及び引出しの
ロック動作について説明する。図5は、凹凸路を走行す
る車両の車体加速度の経時的な変化の様子の一例を、グ
ラフにして表現したものである。図5に示すように、凹
凸路を走行する車両の車体加速度Gsの値は、0.2G
≦Gs<0.45Gの範囲(図5における(II)の範
囲)を中心に変動している。しかし、車体加速度Gsの
値は、0.45G≦Gsの範囲(図5における(III)
の範囲)にも頻繁に到達を繰り返しており、また、0≦
Gs<0.2の範囲(図5における(I)の範囲)にも
時折下降している。車体加速度Gsの値が(II)の範囲
で変動している間は、第1の加速度検知センサ6aのみ
がONの状態となって、巻取軸7のウェビング巻取方向
Xへの回転のみがロックされる。これにより、ウェビン
グ3の巻取りがロックされるので、凹凸路を走行してい
る間に、ウェビング3が過度に巻き取られるのが防止さ
れる。車体加速度Gsの値が(III)の範囲に到達した
ときは、第2の加速度検知センサ6bがONの状態とな
って、巻取軸7のウェビング引出方向Yへの回転がロッ
クされる。これにより、ウェビング3の引出しがロック
され、乗員を座席に固定して安全を確保できるようにな
っている。そして、車体加速度Gsの値が(I)範囲に
まで下降したときは、第1及び第2の加速度検知センサ
6a、6bは共にOFFの状態となる。これにより、ウ
ェビング3は、乗員の身体にフィットした長さにまで渦
巻きバネ8によって自動的に巻き取られる。
【0022】なお、2つの加速度検知センサ6がON状
態となるべき車体加速度の値を、表1に示す設定に換え
て、以下の表2に示す設定とすることによっても、ウェ
ビング3の過度な巻取りを防止することができる。
【0023】
【表2】
【0024】表2に示す車体加速度Gsの値の設定で
は、表1に示す設定とは異なり、第1の加速度検知セン
サ6aが、0.45≦Gsの範囲((III)の範囲)に
おいてOFFの状態となるように設定されている。これ
により、車体の揺れが強く乗員を座席に固定させておく
べき(III)の範囲においては、ウェビング3の引出し
のロック動作のみが行われ、ウェビング3の巻取りのロ
ック動作は行われない。車体が強く揺れているときに
は、特にウェビング3の巻取りをロックさせる必然性は
ないと考えられるので、このような表2の設定によるロ
ック動作によっても、ウェビング3の過度な巻取りは有
効に防止される。ただし、(II)の範囲で一旦ONの状
態となった第1の加速度検知センサ6aを、(III)の
範囲で再びOFFの状態とするためには、図4に示した
慣性体15aによる加速度検知機構では実現が困難な場
合もあるので、その他の公知の加速度検知センサ(例え
ば、振り子の変位量を電流値に変換することにより加速
度の値を求める加速度検知センサや、鋼製ボールにより
爪部を上動させる加速度検知センサ等)を用いる必要が
ある。
【0025】本実施の形態におけるシートベルト用リト
ラクタ1は、ベンチシート等に設置されることで、より
効果的にウェビング巻き締まり防止の効果を発揮する。
すなわち、車両に設置されるベンチシートは、その形状
が他のシート(例えばセパレートシート等)よりもフラ
ットであり、乗員が着座したまま比較的自由に移動でき
るように設計される。このため、ベンチシートに着座し
たときにウェビングが過度に巻き締めされると、他のシ
ートに着座して巻き締めがされた場合よりも、乗員はよ
り強く移動を制限されたように感じることになる。しか
し、本実施の形態に係るシートベルト用リトラクタ1を
用いれば、ウェビング3の過度な巻き締まりは有効に防
止されるので、乗員に巻き回されるウェビング3の長さ
に対して、ベンチシートに着座した当初の時点と同様な
ゆとりのある長さを確保することができる。
【0026】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。実施の形態では、慣性体の揺動により
爪部を押し上げるタイプの加速度検知センサを適用した
例を示したが、本発明にはその他にも種々のタイプの加
速度検知センサを適用することができる。例えば、碗状
のセンサーケース内で加速度により揺動する鋼製ボール
を利用した公知の加速度検知センサを利用することがで
きる。円柱状であるかボール状であるかどうかを問わ
ず、慣性体の揺動によりロック部材を押し上げるタイプ
の加速度検知センサを用いることにより、車体加速度の
変動を敏感に察知して、ウェビングの巻取り及び引き出
しのロック動作を正確なタイミングで行わせることがで
きる。
【0027】実施の形態では、慣性体やセンサーキャッ
プの重量、重心等を調整することによって、表1や表2
に示した設定によるシートベルト用リトラクタの動作を
実現する例を示したが、このような態様に限定するもの
ではない。例えば、車体加速度Gsの値を公知の加速度
センサによって電気信号に変換された数値として取り出
して、その取り出されたGsの値を表1や表2の設定に
あてはめることにより、加速度検知センサのON/OF
F動作を決定する。そして、加速度検知センサがONで
あると決定されれば、爪部を電磁力等により動作するア
クチュエータ(例えば電磁コイル等)によって上動させ
る。加速度検知センサがOFFであると決定されれば、
アクチュエータを不動作にして爪部を落下させるように
する。このような、所定の設定(例えば表1や表2の設
定)に従って、加速度検知センサのON/OFF動作を
決定するためには、加速度検知センサから取り出された
車体加速度の値を、マイコンやIC回路等の演算手段に
入力するようにすればよい。そして、マイコン等の演算
手段により決定されたON/OFF動作の結果を、電気
信号として、前記したアクチュエータに出力させるよう
にすればよい。
【0028】本発明におけるシートベルト用リトラクタ
は、自動車のみでなく、他の乗り物に取り付けたとして
も有効にその効果を発揮させることができる。例えば、
本発明におけるシートベルト用リトラクタを、航空機や
船舶等の座席に取り付けて利用したとしても、有効にそ
の効果を発揮させることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車両が凹凸状の路面を走行して頻繁にウェビング引出し
方向へのロックが働くような場合であっても、ウェビン
グの過度な巻取りが防止され、座席の乗員に締付感や圧
迫感等を感じさせないシートベルト用リトラクタを実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るシートベルト用リトラクタの
外観を現した斜視図である。
【図2】シートベルト用リトラクタの、2枚のロックギ
アが配置した側の側面を正面にして現した図であって、
第1のロックギア及び第1の加速度検知センサのみが配
置した状態を現した正面図である。
【図3】シートベルト用リトラクタの、2枚のロックギ
アが配置した側の側面を正面にして現した図であって、
第2のロックギア及び第2の加速度検知センサのみが配
置した状態を現した正面図である。
【図4】第1の加速度検知センサの内部構造を現した図
である。
【図5】凹凸路を走行する車両の車体加速度の経時的な
変化の様子の一例を、グラフにして現した図である。
【符号の説明】
1 … シートベルト用リトラクタ 2 … 本体ケース 3 … ウェビング 4a、4b … ケース部材 5a … 第1のロックギア 5b … 第2のロックギア 6a … 第1の加速度検知センサ 6b … 第2の加速度検知センサ 7 … 巻取軸 8 … 渦巻きバネ 9 … ウェビングガイド 11a、11b … 軸受部 13a、13b … 歯 14a、14b … 爪部 15a … 慣性体 16a … センサーケース 17a … 先端部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェビングを巻装する巻取軸と、前記巻
    取軸の回転をロックするロック手段とを備えたシートベ
    ルト用リトラクタであって、 前記ロック手段は、前記巻取軸のウェビング巻取方向へ
    の回転をロックする巻取方向ロック機構と、前記巻取軸
    のウェビング引出方向への回転をロックする引出方向ロ
    ック機構とによって構成されていることを特徴としたシ
    ートベルト用リトラクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシートベルト用リトラ
    クタであって、 巻取方向ロック機構は、所定の車体加速度を検知して巻
    取軸のウェビング巻取方向への回転をロックさせる第1
    の加速度検知センサを備え、 引出方向ロック機構は、前記第1の加速度検知センサが
    検知する車体加速度よりも大なる車体加速度を検知して
    巻取軸のウェビング引出方向への回転をロックさせる第
    2の加速度検知センサを備えていることを特徴としたシ
    ートベルト用リトラクタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のシートベルト用リトラ
    クタであって、 巻取方向ロック機構は、巻取軸に対して同軸上に設けら
    れた第1のロックギアと、前記第1のロックギアに噛み
    合うように作動する第1のロック部材とを備え、所定の
    車体加速度を検知した第1の加速度検知センサによって
    前記第1のロック部材が作動されることにより前記巻取
    軸の巻取方向への回転がロックされるように構成されて
    おり、 引出方向ロック機構は、巻取軸に対して同軸上に設けら
    れた第2のロックギアと、前記第2のロックギアに噛み
    合うように作動する第2のロック部材とを備え、前記第
    1の加速度検知センサが検知する車体加速度よりも大な
    る車体加速度を検知した第2の加速度検知センサによっ
    て前記第2のロック部材が作動されることにより前記巻
    取軸の引出方向への回転がロックされるように構成され
    ていることを特徴としたシートベルト用リトラクタ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のシートベルト用リトラ
    クタであって、 第1の加速度検知センサ及び第2の加速度検知センサの
    うち少なくとも一方の加速度検知センサは、車体加速度
    により揺動される慣性体がロック部材をロックギアに向
    けて押圧することによりロック部材を作動させる構成で
    あることを特徴としたシートベルト用リトラクタ。
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KR100784947B1 (ko) * 2006-08-18 2007-12-11 김영규 안전벨트 압박감소장치
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