JP2002321391A - 液体用流量制御装置、液体容器、液体吐出ヘッド、記録装置、および液体の流量制御方法 - Google Patents
液体用流量制御装置、液体容器、液体吐出ヘッド、記録装置、および液体の流量制御方法Info
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- JP2002321391A JP2002321391A JP2001130205A JP2001130205A JP2002321391A JP 2002321391 A JP2002321391 A JP 2002321391A JP 2001130205 A JP2001130205 A JP 2001130205A JP 2001130205 A JP2001130205 A JP 2001130205A JP 2002321391 A JP2002321391 A JP 2002321391A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクなどの液体の流通に必要な圧力差を長
期間に渡って維持して、インクなどの液体を安定的に流
通させることができる液体用流量制御装置、液体容器、
液体吐出ヘッド、記録装置、および液体の流量制御方法
を提供すること。 【解決手段】 第1,第2の制御部材1,3の間の空間
部9内に空気を存在させ、第1,第2の制御部材1,3
に設けた細孔2,4によって、インクタンク7から記録
ヘッドへのインクの供給に必要な圧力差を設定する。
期間に渡って維持して、インクなどの液体を安定的に流
通させることができる液体用流量制御装置、液体容器、
液体吐出ヘッド、記録装置、および液体の流量制御方法
を提供すること。 【解決手段】 第1,第2の制御部材1,3の間の空間
部9内に空気を存在させ、第1,第2の制御部材1,3
に設けた細孔2,4によって、インクタンク7から記録
ヘッドへのインクの供給に必要な圧力差を設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体用流量制御装
置、液体容器、液体吐出ヘッド、記録装置、および液体
の流量制御方法に関するものである。
置、液体容器、液体吐出ヘッド、記録装置、および液体
の流量制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、記
録に伴なうインクの消費にしたがって、インクタンクか
ら記録ヘッドにインクを供給する必要がある。インクの
供給は、記録ヘッドにおける圧力が一定の範囲に保たれ
るよう行わなければならない。一般には、記録ヘッドを
大気圧よりも小さな圧力に保つように、インクの供給が
行われる。
録に伴なうインクの消費にしたがって、インクタンクか
ら記録ヘッドにインクを供給する必要がある。インクの
供給は、記録ヘッドにおける圧力が一定の範囲に保たれ
るよう行わなければならない。一般には、記録ヘッドを
大気圧よりも小さな圧力に保つように、インクの供給が
行われる。
【0003】従来、記録ヘッドを大気圧よりも小さな圧
力に保つように、インクタンクから記録ヘッドにインク
を供給するための方法としては、次のような第1,第
2,第3,および第4の方法がある。
力に保つように、インクタンクから記録ヘッドにインク
を供給するための方法としては、次のような第1,第
2,第3,および第4の方法がある。
【0004】第1の方法は、インクタンク内にスポンジ
などのインク吸収体を詰めて、そのインク吸収体の毛細
管作用を利用する方法である。この方法の場合、インク
タンク内のインクは、スポンジなどのインク吸収体の毛
細管作用により保持され、インクタンクが記録ヘッドよ
りも上方に位置しても、記録ヘッドに対しては大気圧以
上の圧力が加わらない。
などのインク吸収体を詰めて、そのインク吸収体の毛細
管作用を利用する方法である。この方法の場合、インク
タンク内のインクは、スポンジなどのインク吸収体の毛
細管作用により保持され、インクタンクが記録ヘッドよ
りも上方に位置しても、記録ヘッドに対しては大気圧以
上の圧力が加わらない。
【0005】第2の方法は、インクタンクと記録ヘッド
との間のインク供給路中に、一定圧力により開閉する弁
を介在させ、インクの消費により記録ヘッド内が所定の
圧力にまで低下したときに、弁が開いてインク供給をす
る方法である。
との間のインク供給路中に、一定圧力により開閉する弁
を介在させ、インクの消費により記録ヘッド内が所定の
圧力にまで低下したときに、弁が開いてインク供給をす
る方法である。
【0006】第3の方法は、インクタンク側において、
バネやゴムの変形復元する力を利用してインクに負の圧
力を作用させておく方法である。その負圧により、イン
クタンク内のインクの水頭圧を吸収し、記録ヘッドに一
定以上の圧力が加わることを防止する。
バネやゴムの変形復元する力を利用してインクに負の圧
力を作用させておく方法である。その負圧により、イン
クタンク内のインクの水頭圧を吸収し、記録ヘッドに一
定以上の圧力が加わることを防止する。
【0007】第4の方法は。第2の方法における弁の代
わりに、表面が撥インク性の開口を通してインクを供給
する方法である。インクの表面張力により、その開口を
通ってインクがインクタンクから記録ヘッドに供給され
るためには、インクタンク側に対して記録ヘッド側が所
定以上の負圧となることが必要となる。そのような圧力
差を利用することにより、記録ヘッドに一定以上の圧力
が加わることを防止する。特許第3062298号は、
このような方法を利用した発明である。
わりに、表面が撥インク性の開口を通してインクを供給
する方法である。インクの表面張力により、その開口を
通ってインクがインクタンクから記録ヘッドに供給され
るためには、インクタンク側に対して記録ヘッド側が所
定以上の負圧となることが必要となる。そのような圧力
差を利用することにより、記録ヘッドに一定以上の圧力
が加わることを防止する。特許第3062298号は、
このような方法を利用した発明である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記第1,第
2,第3,および第4の方法には、それぞれ次のような
問題があった。
2,第3,および第4の方法には、それぞれ次のような
問題があった。
【0009】第1の方法では、スポンジなどのインク吸
収体がインクタンク内に存在するため、そのインクタン
ク内に収容できるインクの量が少なくなってしまう。
収体がインクタンク内に存在するため、そのインクタン
ク内に収容できるインクの量が少なくなってしまう。
【0010】第2の方法では、要求に応える精密な弁を
構成することが難しく、また弁に大きな作動面積が必要
となったり、弁が作動する圧力が大きく変動しやすいと
いう問題がある。
構成することが難しく、また弁に大きな作動面積が必要
となったり、弁が作動する圧力が大きく変動しやすいと
いう問題がある。
【0011】第3の方法では、インクタンクの形状が制
限され、また記録ヘッド側からインクタンク側に空気が
吸い込まれた場合には、そのインクタンク側に備わるバ
ネなどの力が開放されて、インクタンク内に負圧が発生
できなくなってしまう。
限され、また記録ヘッド側からインクタンク側に空気が
吸い込まれた場合には、そのインクタンク側に備わるバ
ネなどの力が開放されて、インクタンク内に負圧が発生
できなくなってしまう。
【0012】第4の方法では、開口における撥インク性
の表面全体にインクが接触した場合には、インクの表面
張力が利用できなくなるため、その開口における記録ヘ
ッド側の部位には、その部位がインクと接触しないよう
に空気を存在させておくことが必要となる。しかし、こ
のような第4の方法を利用した特許第3062298号
において、その開口における記録ヘッド側の部位は、単
に記録ヘッドの内部に連通しているだけであり、その部
位に空気を安定的に保持することが難しいという問題が
ある。また、その開口における撥インク性の表面は、イ
ンクとの接触により劣化して、所期の機能が発揮できな
るおそれもある。
の表面全体にインクが接触した場合には、インクの表面
張力が利用できなくなるため、その開口における記録ヘ
ッド側の部位には、その部位がインクと接触しないよう
に空気を存在させておくことが必要となる。しかし、こ
のような第4の方法を利用した特許第3062298号
において、その開口における記録ヘッド側の部位は、単
に記録ヘッドの内部に連通しているだけであり、その部
位に空気を安定的に保持することが難しいという問題が
ある。また、その開口における撥インク性の表面は、イ
ンクとの接触により劣化して、所期の機能が発揮できな
るおそれもある。
【0013】本発明の目的は、インクなどの液体の流通
に必要な圧力差を長期間に渡って維持して、インクなど
の液体を安定的に流通させることができる液体用流量制
御装置、液体容器、液体吐出ヘッド、記録装置、および
液体の流量制御方法を提供することにある。
に必要な圧力差を長期間に渡って維持して、インクなど
の液体を安定的に流通させることができる液体用流量制
御装置、液体容器、液体吐出ヘッド、記録装置、および
液体の流量制御方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の液体用流量制御
装置は、液体の流路中に介在されて、液体の流量を制御
可能な液体用流量制御装置において、前記流路の上流側
に位置する第1の制御部材と、前記流路の下流側に位置
する第2の制御部材と、を備え、 前記第1の制御部材
に、所定以上の第1の圧力差が生じたときに液体の通過
を許容する第1の流通路と、少なくとも前記第1の流通
路の下流側周面に位置して液体との接触角が90度以上
の性質をもつ表面と、を設け、前記第2の制御部材に、
前記第1の圧力差以下の第2の圧力差が生じたときに液
体の通過を許容する第2の流通路を設け、前記第1の制
御部材と前記第2の制御部材との間に、気体を収容する
空間部を形成したことを特徴とする。
装置は、液体の流路中に介在されて、液体の流量を制御
可能な液体用流量制御装置において、前記流路の上流側
に位置する第1の制御部材と、前記流路の下流側に位置
する第2の制御部材と、を備え、 前記第1の制御部材
に、所定以上の第1の圧力差が生じたときに液体の通過
を許容する第1の流通路と、少なくとも前記第1の流通
路の下流側周面に位置して液体との接触角が90度以上
の性質をもつ表面と、を設け、前記第2の制御部材に、
前記第1の圧力差以下の第2の圧力差が生じたときに液
体の通過を許容する第2の流通路を設け、前記第1の制
御部材と前記第2の制御部材との間に、気体を収容する
空間部を形成したことを特徴とする。
【0015】また、本発明の液体用流量制御装置は、液
体の流路中に介在されて、液体の流量を制御可能な液体
用流量制御装置において、前記流路中に位置する制御部
材を備え、前記制御部材に、所定以上の圧力差が生じた
ときに液体の通過を許容する流通路と、少なくとも前記
流通路の下流側周面に位置して液体との接触角が90度
以上の性質をもつ表面と、を設け、前記流通路は、下流
側に突出する周壁を備えることを特徴とする。
体の流路中に介在されて、液体の流量を制御可能な液体
用流量制御装置において、前記流路中に位置する制御部
材を備え、前記制御部材に、所定以上の圧力差が生じた
ときに液体の通過を許容する流通路と、少なくとも前記
流通路の下流側周面に位置して液体との接触角が90度
以上の性質をもつ表面と、を設け、前記流通路は、下流
側に突出する周壁を備えることを特徴とする。
【0016】本発明の液体容器は、内部に収容した液体
を供給口から外部に供給可能な液体容器において、上記
いずれからの液体用流量制御装置を前記供給口に備えた
ことを特徴とする。
を供給口から外部に供給可能な液体容器において、上記
いずれからの液体用流量制御装置を前記供給口に備えた
ことを特徴とする。
【0017】本発明の液体吐出ヘッドは、導入口から導
入した液体を吐出口から吐出可能な液体吐出ヘッドにお
いて、上記いずれかの液体用流量制御装置を前記導入口
に備えたことを特徴とする。
入した液体を吐出口から吐出可能な液体吐出ヘッドにお
いて、上記いずれかの液体用流量制御装置を前記導入口
に備えたことを特徴とする。
【0018】本発明の記録装置は、インクを吐出可能な
記録ヘッドを用いて、被記録媒体に記録を行う記録装置
において、前記記録ヘッドに対するインクの供給路中
に、上記いずれかの液体用流量制御装置を介在させるこ
とが可能であることを特徴とする。
記録ヘッドを用いて、被記録媒体に記録を行う記録装置
において、前記記録ヘッドに対するインクの供給路中
に、上記いずれかの液体用流量制御装置を介在させるこ
とが可能であることを特徴とする。
【0019】本発明の液体の流量制御方法は、上記いず
れかの液体用流量制御装置を用いて、流体流路中の液体
の流量を制御する液体の流量制御方法であって、 前記
空間部内の気体中に前記第1の制御部材の前記表面を露
出させたまま、前記液体流路中の上流側と下流側との間
の圧力差に応じて、前記第1、第2を通過する液体の流
量を制御することを特徴とする。
れかの液体用流量制御装置を用いて、流体流路中の液体
の流量を制御する液体の流量制御方法であって、 前記
空間部内の気体中に前記第1の制御部材の前記表面を露
出させたまま、前記液体流路中の上流側と下流側との間
の圧力差に応じて、前記第1、第2を通過する液体の流
量を制御することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を説明する。本実施形態は、液体としてのインクの
流量を制御する液体用流量制御装置と、それを備えたイ
ンクタンクとしての適用形態である。
形態を説明する。本実施形態は、液体としてのインクの
流量を制御する液体用流量制御装置と、それを備えたイ
ンクタンクとしての適用形態である。
【0021】図1において、1は、第1の流通路として
の細孔2を有する第1の制御部材、3は、第2の流通路
としての細孔4を有する第2の制御部材である。これら
の制御部材1、3は円筒状の部材5の上下端部に接着さ
れており、これらの部材1、3、および5によって、液
体流量制御装置としての流量制御素子6が構成される。
流量制御素子6の第1の制御部材1は、液体容器として
のインクタンク7のインク供給口7Aの周面に接着され
る。また、流量制御素子6の下部は不図示の記録ヘッド
に接続されており、インクタンク7から流量制御素子6
を通して流出するインクは、その記録ヘッドに供給され
る。8は、インクタンク7に収容されるインク、9は、
流量制御素子6の内部に形成される空間部である。細孔
2において、少なくとも空間部9側の周面、つまり少な
くとも図1中下側の周面は、インクとの接触角が90度
を越える性質、つまりインクに濡れない性質(以下、
「撥インク性」という)をもっている。同様に、細孔4に
おいて、少なくとも図1中下側の周面は撥インク性をも
っている。
の細孔2を有する第1の制御部材、3は、第2の流通路
としての細孔4を有する第2の制御部材である。これら
の制御部材1、3は円筒状の部材5の上下端部に接着さ
れており、これらの部材1、3、および5によって、液
体流量制御装置としての流量制御素子6が構成される。
流量制御素子6の第1の制御部材1は、液体容器として
のインクタンク7のインク供給口7Aの周面に接着され
る。また、流量制御素子6の下部は不図示の記録ヘッド
に接続されており、インクタンク7から流量制御素子6
を通して流出するインクは、その記録ヘッドに供給され
る。8は、インクタンク7に収容されるインク、9は、
流量制御素子6の内部に形成される空間部である。細孔
2において、少なくとも空間部9側の周面、つまり少な
くとも図1中下側の周面は、インクとの接触角が90度
を越える性質、つまりインクに濡れない性質(以下、
「撥インク性」という)をもっている。同様に、細孔4に
おいて、少なくとも図1中下側の周面は撥インク性をも
っている。
【0022】インクタンク7内には、スポンジなどのイ
ンク吸収体は備えられておらず、インク8は直接的にイ
ンクタンク7内に収容される。このように、インクタン
ク7内にインク吸収体を備えない分、そのインクタンク
7におけるインク8の収容量は大きくなる。
ンク吸収体は備えられておらず、インク8は直接的にイ
ンクタンク7内に収容される。このように、インクタン
ク7内にインク吸収体を備えない分、そのインクタンク
7におけるインク8の収容量は大きくなる。
【0023】次に、動作について説明する。
【0024】インクタンク7内におけるインク8の圧力
より、そのインク8は細孔2から空間部9内に流出しよ
うとする。しかし、上述したように、第1の制御部材1
の空間部9に面する側の少なくとも細孔2の周辺が撥イ
ンク性をもっているため、インクの表面張力により、細
孔2の上下間の圧力差が一定値を超えるまではインク8
は流出しない。この圧力差は、インクの表面張力と細孔
2の大きさとによって一義的に決まる安定した値であ
り、そのことが流量制御の優れた安定性を示す背景とな
っている。細孔2が円形であれば、インクが流出し始め
る圧力差は、インクの表面張力をγ、細孔2の直径をd
としたときに、4γ/dによって表される。具体例とし
て、インクの表面張力γが3×10−2ニュートン/m
の場合に、10cmの水頭圧すなわち980パスカルの
圧力によってインクが流出し始めるように設定するため
には、細孔2の直径dを1.22×10−4mとすれば
よい。
より、そのインク8は細孔2から空間部9内に流出しよ
うとする。しかし、上述したように、第1の制御部材1
の空間部9に面する側の少なくとも細孔2の周辺が撥イ
ンク性をもっているため、インクの表面張力により、細
孔2の上下間の圧力差が一定値を超えるまではインク8
は流出しない。この圧力差は、インクの表面張力と細孔
2の大きさとによって一義的に決まる安定した値であ
り、そのことが流量制御の優れた安定性を示す背景とな
っている。細孔2が円形であれば、インクが流出し始め
る圧力差は、インクの表面張力をγ、細孔2の直径をd
としたときに、4γ/dによって表される。具体例とし
て、インクの表面張力γが3×10−2ニュートン/m
の場合に、10cmの水頭圧すなわち980パスカルの
圧力によってインクが流出し始めるように設定するため
には、細孔2の直径dを1.22×10−4mとすれば
よい。
【0025】細孔2の上下の圧力差が細孔2の大きさと
インクの表面張力で決まる値を超えるとインクの流出が
始まり、図1中の符号10で示すような液滴が形成され
る。その液滴10は、その重さがインクの表面張力によ
る支持力を超えたときに落下する。上記の具体例の条件
下においては、液滴10の直径が1.3mmの大きさに
なると落下する。
インクの表面張力で決まる値を超えるとインクの流出が
始まり、図1中の符号10で示すような液滴が形成され
る。その液滴10は、その重さがインクの表面張力によ
る支持力を超えたときに落下する。上記の具体例の条件
下においては、液滴10の直径が1.3mmの大きさに
なると落下する。
【0026】落下したインクの液滴10は、第2の制御
部材3によりインク12として受け止められ、そして細
孔4から流出しようとする。しかし、上述したように、
第2の制御部材3におけるインク流出側の面の少なくと
も細孔4の周辺が撥インク性をもっているため、インク
の表面張力により、細孔4の上下間の圧力差が一定値を
超えるまではインク12は流出しない。その圧力差は、
細孔2における場合と同様に、インクの表面張力と細孔
4の大きさとによって一義的に決まる安定した値とな
る。このように細孔2、4における圧力差は、それらの
合計が所要の圧力差となるように設定する。細孔4のイ
ンク流出側がインクによって満たされていない場合、つ
まり細孔4のインク流出側が空気に接している場合に
は、インク12は液滴11として流出することになる。
仮に、細孔4の少なくとも内面がインクに濡れる性質で
あって、細孔4のインク流出側がインクに接している場
合には、インク12が細孔4を通過する際の流通抵抗分
を除けば、細孔4において圧力差が発生しない。そのた
め、この場合には、細孔2における圧力差のみによっ
て、所要の圧力差を得るように設定する。
部材3によりインク12として受け止められ、そして細
孔4から流出しようとする。しかし、上述したように、
第2の制御部材3におけるインク流出側の面の少なくと
も細孔4の周辺が撥インク性をもっているため、インク
の表面張力により、細孔4の上下間の圧力差が一定値を
超えるまではインク12は流出しない。その圧力差は、
細孔2における場合と同様に、インクの表面張力と細孔
4の大きさとによって一義的に決まる安定した値とな
る。このように細孔2、4における圧力差は、それらの
合計が所要の圧力差となるように設定する。細孔4のイ
ンク流出側がインクによって満たされていない場合、つ
まり細孔4のインク流出側が空気に接している場合に
は、インク12は液滴11として流出することになる。
仮に、細孔4の少なくとも内面がインクに濡れる性質で
あって、細孔4のインク流出側がインクに接している場
合には、インク12が細孔4を通過する際の流通抵抗分
を除けば、細孔4において圧力差が発生しない。そのた
め、この場合には、細孔2における圧力差のみによっ
て、所要の圧力差を得るように設定する。
【0027】ところで、第1の制御部材1の細孔2を通
してインクが流出する際に、一定の圧力差が生じるため
には、空間部9に気体(空気または他の気体でもよい)
が存在して、細孔2のインク流出側がインクに触れてい
ないことが必要となる。第2の制御部材3は、細孔2の
インク流出側とインクとの接触を避けるために、空間部
9に必要な気体を閉じ込める役割をもつ。このような役
割を果たすために、インクが細孔4を通過するときの圧
力差は、インクが細孔2を通過するときの圧力差以下に
設定されている。第2の制御部材3は、細孔2、4を通
してのインクの流れを除いては、空間部9を密閉空間と
することにより、例えば、後述するような記録ヘッドの
スキャンニング動作などに伴う振動、記録ヘッドのノズ
ルからのインクの吸引動作などの影響を受けることな
く、空間部9内に気体を保持することが可能となる。
してインクが流出する際に、一定の圧力差が生じるため
には、空間部9に気体(空気または他の気体でもよい)
が存在して、細孔2のインク流出側がインクに触れてい
ないことが必要となる。第2の制御部材3は、細孔2の
インク流出側とインクとの接触を避けるために、空間部
9に必要な気体を閉じ込める役割をもつ。このような役
割を果たすために、インクが細孔4を通過するときの圧
力差は、インクが細孔2を通過するときの圧力差以下に
設定されている。第2の制御部材3は、細孔2、4を通
してのインクの流れを除いては、空間部9を密閉空間と
することにより、例えば、後述するような記録ヘッドの
スキャンニング動作などに伴う振動、記録ヘッドのノズ
ルからのインクの吸引動作などの影響を受けることな
く、空間部9内に気体を保持することが可能となる。
【0028】このように、一定量の空気が第1の制御部
材1のインク流出側に維持されることにより、インク吸
収体を用いることなく、記録ヘッドへのインクの供給圧
を所定範囲内に維持するインクタンク7が実現できる。
また、インクの流出は細孔の大きさとインクの表面張力
によって決まる圧力差に基づくため、製造上のばらつき
も少なく安定した機能が得られる。さらに、流量制御素
子6が小さくかつ簡単な構成であるため、小型のインク
タンク7や後述する記録ヘッド20への適用も容易であ
る。
材1のインク流出側に維持されることにより、インク吸
収体を用いることなく、記録ヘッドへのインクの供給圧
を所定範囲内に維持するインクタンク7が実現できる。
また、インクの流出は細孔の大きさとインクの表面張力
によって決まる圧力差に基づくため、製造上のばらつき
も少なく安定した機能が得られる。さらに、流量制御素
子6が小さくかつ簡単な構成であるため、小型のインク
タンク7や後述する記録ヘッド20への適用も容易であ
る。
【0029】本例では、第1の制御部材1として、厚さ
100μmのテトラフルオロエチレンの膜に、直径0.
12mmの細孔2を互いに4mm離して4つ開けたもの
を用い、また第2の制御部材3として、直径40μmの
ポリプロピレン繊維で編んだ平織りのメッシュを用い
た。また、円筒状部材5として内径8mmのアクリル樹
脂製のものを用い、その端部に第1の制御部材1と第2
の制御部材3とを接着した。テトラフルオロエチレン膜
は強固に接着することが難しいため、円筒状部材5とイ
ンクタンク7の底面との間を接着剤により補強接着し
た。
100μmのテトラフルオロエチレンの膜に、直径0.
12mmの細孔2を互いに4mm離して4つ開けたもの
を用い、また第2の制御部材3として、直径40μmの
ポリプロピレン繊維で編んだ平織りのメッシュを用い
た。また、円筒状部材5として内径8mmのアクリル樹
脂製のものを用い、その端部に第1の制御部材1と第2
の制御部材3とを接着した。テトラフルオロエチレン膜
は強固に接着することが難しいため、円筒状部材5とイ
ンクタンク7の底面との間を接着剤により補強接着し
た。
【0030】(他の実施形態)第1の制御部材1として
は、上述した材料の他、各種撥水剤をコーティングした
ものを用いることができる。例えば、各種のシリコン樹
脂、フッ素樹脂を用いることが可能であり、特に、CF
3基を有する樹脂は表面エネルギーが小さくなり、撥イ
ンク性が高くなる。細孔2の形成数は何ら4つに限定さ
れず任意であり、必要なインク供給量より決めればよ
い。通常の画像記録時におけるプリンタのインク消費量
を考慮した場合は、細孔2を1つ形成するだけでも充分
である。しかし、後述するように、記録ヘッドにおける
インク吐出用のノズルの目詰まり防止すべく、そのノズ
ルからインクを吸引排出させる吸引回復動作を考慮した
場合には、その吸引回復動作によりノズルから吸引排出
される多量のインクに相当するインク量をインクタンク
7から記録ヘッドにスムーズに供給できるように、細孔
2を数十形成してもよい。
は、上述した材料の他、各種撥水剤をコーティングした
ものを用いることができる。例えば、各種のシリコン樹
脂、フッ素樹脂を用いることが可能であり、特に、CF
3基を有する樹脂は表面エネルギーが小さくなり、撥イ
ンク性が高くなる。細孔2の形成数は何ら4つに限定さ
れず任意であり、必要なインク供給量より決めればよ
い。通常の画像記録時におけるプリンタのインク消費量
を考慮した場合は、細孔2を1つ形成するだけでも充分
である。しかし、後述するように、記録ヘッドにおける
インク吐出用のノズルの目詰まり防止すべく、そのノズ
ルからインクを吸引排出させる吸引回復動作を考慮した
場合には、その吸引回復動作によりノズルから吸引排出
される多量のインクに相当するインク量をインクタンク
7から記録ヘッドにスムーズに供給できるように、細孔
2を数十形成してもよい。
【0031】細孔2の開け方に関しては、型抜き、加熱
成型、レーザ加工などの機械的な方法を用いる他、感光
性樹脂を用いてエッチングにより形成してもよい。第1
の制御部材1は、少なくとも細孔2のインク流出側の周
辺部が撥インク性を保つことが重要であり、細孔2のイ
ンク流出側の周辺部がインクによって濡れてしまった場
合には、その細孔2の孔径が実質的に大きくなって、イ
ンクを流出するために必要な圧力差が小さくなってしま
う。
成型、レーザ加工などの機械的な方法を用いる他、感光
性樹脂を用いてエッチングにより形成してもよい。第1
の制御部材1は、少なくとも細孔2のインク流出側の周
辺部が撥インク性を保つことが重要であり、細孔2のイ
ンク流出側の周辺部がインクによって濡れてしまった場
合には、その細孔2の孔径が実質的に大きくなって、イ
ンクを流出するために必要な圧力差が小さくなってしま
う。
【0032】また、液体と物体表面の接触角にはヒステ
リシスがあり、液体が前進する時の接触角は大きく、後
退する時の接触角は小さくなる。液体が後退する時の接
触角が90度以上であれば、何かの機会に物体表面が液
体により濡れてしまっても、その液体が他の液体に接触
して吸い込まれることにより、自然に、濡れていない状
態に回復される。そのため、インクとの接触角が90度
以上の性質を「撥インク性」という。
リシスがあり、液体が前進する時の接触角は大きく、後
退する時の接触角は小さくなる。液体が後退する時の接
触角が90度以上であれば、何かの機会に物体表面が液
体により濡れてしまっても、その液体が他の液体に接触
して吸い込まれることにより、自然に、濡れていない状
態に回復される。そのため、インクとの接触角が90度
以上の性質を「撥インク性」という。
【0033】撥インク性をもつ物体表面は、インクに度
々触れて、そのインクの成分により汚染されると撥イン
ク性が低下してしまう。細孔2,4のインク導出部分の
形状を工夫するにより、それらの部分にインクが触れる
機会を減少させて、良好な撥インク性を長く維持させる
ことが可能となる。例えば、図2のように、細孔2
(4)のインク導出側の周囲をリブ状に盛り上がった形
状とすることにより、その外側部分の面A、つまり少な
くとも撥インク性をもつ面Aは、インクと接触する機会
が少なくなって、初期の撥インク性を長く保持すること
になる。また、図3のように、細孔2(4)のインク導
出側の周囲を湾曲させることにより、その外側部分の面
A、つまり少なくとも撥インク性をもつ面Aは、インク
と接触する機会が少なくなって、初期の撥インク性を長
く保持することになる。図3中の面Bはインクに濡れる
状態としておくことにより、細孔2(4)の直径Cに応
じて、インクの流出に必要な圧力が決まる。図2および
図3のように、細孔2(4)に、インク導出側に突出す
る周壁を形成することにより、撥インク性の劣化が抑え
られ、安定したインク流量の制御動作が可能となる。
々触れて、そのインクの成分により汚染されると撥イン
ク性が低下してしまう。細孔2,4のインク導出部分の
形状を工夫するにより、それらの部分にインクが触れる
機会を減少させて、良好な撥インク性を長く維持させる
ことが可能となる。例えば、図2のように、細孔2
(4)のインク導出側の周囲をリブ状に盛り上がった形
状とすることにより、その外側部分の面A、つまり少な
くとも撥インク性をもつ面Aは、インクと接触する機会
が少なくなって、初期の撥インク性を長く保持すること
になる。また、図3のように、細孔2(4)のインク導
出側の周囲を湾曲させることにより、その外側部分の面
A、つまり少なくとも撥インク性をもつ面Aは、インク
と接触する機会が少なくなって、初期の撥インク性を長
く保持することになる。図3中の面Bはインクに濡れる
状態としておくことにより、細孔2(4)の直径Cに応
じて、インクの流出に必要な圧力が決まる。図2および
図3のように、細孔2(4)に、インク導出側に突出す
る周壁を形成することにより、撥インク性の劣化が抑え
られ、安定したインク流量の制御動作が可能となる。
【0034】また、流量制御に肝要な第1の制御部材1
の細孔2に関してのみ、図2および図3のように、イン
ク導出側に突出する周壁を形成してもよい。この場合に
も、第1の制御部材1における撥インク性の劣化を抑え
ることにより、安定したインク流量の制御動作が可能と
なる。また、この場合、第1の制御部材1の下側に空気
などの気体が存在するという条件下においては、第2の
制御部材3を備えなくても充分に安定したインク流量の
制御が可能となる。
の細孔2に関してのみ、図2および図3のように、イン
ク導出側に突出する周壁を形成してもよい。この場合に
も、第1の制御部材1における撥インク性の劣化を抑え
ることにより、安定したインク流量の制御動作が可能と
なる。また、この場合、第1の制御部材1の下側に空気
などの気体が存在するという条件下においては、第2の
制御部材3を備えなくても充分に安定したインク流量の
制御が可能となる。
【0035】また、細孔2(4)の形状は真円やスリッ
トに限られたものではなく、他の形状とすることができ
る。制御部材1(3)にスリット状に切れ目を入れただ
けでもよく、その切れ目が圧力差により拡がってインク
を流出させることになり、その切れ目が細孔2(4)と
して機能する。また、細孔2(4)の断面形状を星型と
することにより、インクが液滴となって落下する際の液
離れをよくし、細孔2(4)の周辺部の撥インク性をよ
り確実に維持することができる。
トに限られたものではなく、他の形状とすることができ
る。制御部材1(3)にスリット状に切れ目を入れただ
けでもよく、その切れ目が圧力差により拡がってインク
を流出させることになり、その切れ目が細孔2(4)と
して機能する。また、細孔2(4)の断面形状を星型と
することにより、インクが液滴となって落下する際の液
離れをよくし、細孔2(4)の周辺部の撥インク性をよ
り確実に維持することができる。
【0036】図4は、本発明を適用したインクカートリ
ッジ14の説明図である。このインクカートリッジ14
を構成するインクタンク7の上部には、インクが漏れな
いような小さな大気連通孔を有する部分15を備え、ま
たインクタンク7の下部のインク供給口には、フィルタ
ー16を介して流量制御素子6が取り付けられている。
流量制御素子6の下側には、インクの漏れ防止用のシー
ル17が貼り付けられている。インクカートリッジ14
の使用開始時は、そのシール17を取り外してから、流
量制御素子6の下側に記録ヘッド20を取り付ける、記
録ヘッド20は、流量制御素子6の細孔4を通して、イ
ンクカートリッジ14のインクタンク7からインクの供
給を受けて、そのインクを駆動信号に基づいてノズルか
ら吐出する構成となっている。記録ヘッド20における
インクの吐出方式としては、例えば、電気熱変換体(ヒ
ータ)が発生する熱エネルギーによりインクに気泡を生
成させ、その発泡エネルギーを用いてインクを吐出させ
る方式を採用することができる。その他、ピエゾ素子を
用いてインクを吐出する方式等、任意の吐出方式の記録
ヘッド20を採用することができる。
ッジ14の説明図である。このインクカートリッジ14
を構成するインクタンク7の上部には、インクが漏れな
いような小さな大気連通孔を有する部分15を備え、ま
たインクタンク7の下部のインク供給口には、フィルタ
ー16を介して流量制御素子6が取り付けられている。
流量制御素子6の下側には、インクの漏れ防止用のシー
ル17が貼り付けられている。インクカートリッジ14
の使用開始時は、そのシール17を取り外してから、流
量制御素子6の下側に記録ヘッド20を取り付ける、記
録ヘッド20は、流量制御素子6の細孔4を通して、イ
ンクカートリッジ14のインクタンク7からインクの供
給を受けて、そのインクを駆動信号に基づいてノズルか
ら吐出する構成となっている。記録ヘッド20における
インクの吐出方式としては、例えば、電気熱変換体(ヒ
ータ)が発生する熱エネルギーによりインクに気泡を生
成させ、その発泡エネルギーを用いてインクを吐出させ
る方式を採用することができる。その他、ピエゾ素子を
用いてインクを吐出する方式等、任意の吐出方式の記録
ヘッド20を採用することができる。
【0037】また、流量制御素子6をインクタンクカー
トリッジ14側に取り付ける代わりに、その流量制御素
子6を記録ヘッド20側に取り付けてもよい。その場
合、インクタンク7には、その内部に負圧を維持するた
めの機構を備える必要がない。但し、この場合、流量制
御素子6における撥インク性の効果は、記録ヘッド20
自体の寿命相当期間だけ持続さなければならならず、特
に優れた撥インク性材料が必要とされる。
トリッジ14側に取り付ける代わりに、その流量制御素
子6を記録ヘッド20側に取り付けてもよい。その場
合、インクタンク7には、その内部に負圧を維持するた
めの機構を備える必要がない。但し、この場合、流量制
御素子6における撥インク性の効果は、記録ヘッド20
自体の寿命相当期間だけ持続さなければならならず、特
に優れた撥インク性材料が必要とされる。
【0038】図5は、本発明を適用した記録装置の概略
構成を説明するための斜視図である。本例の記録装置5
0はシリアルスキャン方式の記録装置であり、ガイド軸
51,52によって、キャリッジ53が矢印Aの主走査
方向に移動自在にガイドされている。キャリッジ53
は、キャリッジモータおよびその駆動力を伝達するベル
ト等の駆動力伝達機構により、主走査方向に往復動され
る。キャリッジ53には、記録ヘッド20(図5におい
ては不図示)と、その記録ヘッド20にインクを供給す
るインクタンク7が搭載される。インクタンク7は、イ
ンクタンク7はインクカートリッジ14(図4参照)を
構成するものであってもよく、その場合、流量制御素子
6は、インクカートリッジ14側あるいは記録ヘッド2
0側のいずれかに取り付けられる。また、インクタンク
7と記録ヘッド20は、インクジェットカートリッジを
構成するものであってもよく、その場合、インクタンク
7と記録ヘッド20との間に流量制御素子6が介在され
ることになる。被記録媒体としての用紙Pは、装置の前
端部に設けられた挿入口55から挿入された後、その搬
送方向が反転されてから、送りローラ56によって矢印
Bの副走査方向に搬送される。記録ヘッド10は、主走
査方向に移動しつつ、プラテン57上の用紙Pのプリン
ト領域に向かってインクを吐出する記録動作と、その記
録幅に対応する距離だけ用紙Pを副走査方向に搬送する
搬送動作と、を繰り返すことによって、用紙P上に順次
画像を記録する。
構成を説明するための斜視図である。本例の記録装置5
0はシリアルスキャン方式の記録装置であり、ガイド軸
51,52によって、キャリッジ53が矢印Aの主走査
方向に移動自在にガイドされている。キャリッジ53
は、キャリッジモータおよびその駆動力を伝達するベル
ト等の駆動力伝達機構により、主走査方向に往復動され
る。キャリッジ53には、記録ヘッド20(図5におい
ては不図示)と、その記録ヘッド20にインクを供給す
るインクタンク7が搭載される。インクタンク7は、イ
ンクタンク7はインクカートリッジ14(図4参照)を
構成するものであってもよく、その場合、流量制御素子
6は、インクカートリッジ14側あるいは記録ヘッド2
0側のいずれかに取り付けられる。また、インクタンク
7と記録ヘッド20は、インクジェットカートリッジを
構成するものであってもよく、その場合、インクタンク
7と記録ヘッド20との間に流量制御素子6が介在され
ることになる。被記録媒体としての用紙Pは、装置の前
端部に設けられた挿入口55から挿入された後、その搬
送方向が反転されてから、送りローラ56によって矢印
Bの副走査方向に搬送される。記録ヘッド10は、主走
査方向に移動しつつ、プラテン57上の用紙Pのプリン
ト領域に向かってインクを吐出する記録動作と、その記
録幅に対応する距離だけ用紙Pを副走査方向に搬送する
搬送動作と、を繰り返すことによって、用紙P上に順次
画像を記録する。
【0039】キャリッジ53の移動領域における図5中
の左端には、キャリッジ53に搭載された記録ヘッド2
0の吐出口の形成面と対向する回復系ユニット(回復処
理手段)58が設けられている。吐出口は、インクを吐
出するためのノズルを構成する。回復系ユニット58に
は、記録ヘッド20の吐出口のキャッピングが可能なキ
ャップと、そのキャップ内に負圧を導入可能な吸引ポン
プなどが備えられており、吐出口を覆ったキャップ内に
負圧を導入することにより、吐出口からインクを吸引排
出させて、記録ヘッド20の良好なインク吐出状態を維
持すべく回復処理(「吸引回復処理」ともいう)をする。
また、キャップ内に向かって、吐出口から画像の寄与し
ないインクを吐出させることによって、記録ヘッド20
の良好なインク吐出状態を維持すべく回復処理(「吐出
回復処理」ともいう)をすることもできる。
の左端には、キャリッジ53に搭載された記録ヘッド2
0の吐出口の形成面と対向する回復系ユニット(回復処
理手段)58が設けられている。吐出口は、インクを吐
出するためのノズルを構成する。回復系ユニット58に
は、記録ヘッド20の吐出口のキャッピングが可能なキ
ャップと、そのキャップ内に負圧を導入可能な吸引ポン
プなどが備えられており、吐出口を覆ったキャップ内に
負圧を導入することにより、吐出口からインクを吸引排
出させて、記録ヘッド20の良好なインク吐出状態を維
持すべく回復処理(「吸引回復処理」ともいう)をする。
また、キャップ内に向かって、吐出口から画像の寄与し
ないインクを吐出させることによって、記録ヘッド20
の良好なインク吐出状態を維持すべく回復処理(「吐出
回復処理」ともいう)をすることもできる。
【0040】流量制御素子6の第2の制御部材3は、前
述したように、細孔2,4を通してのインクの流れを除
いては、空間部9を密閉空間とするため、記録ヘッド2
0のスキャンニング動作などに伴う振動、記録ヘッド2
0のノズルからのインクの吸引動作などの影響を受ける
ことなく、空間部9内に気体を保持することが可能とな
る。したがって、細孔2のインク流出側とインクとの接
触を確実に回避して、インクの流出に必要な圧力差を一
定に維持することができる。この結果、記録ヘッド20
は、その内部の圧力が一定に保たれて、インクを常に安
定して吐出することができる。
述したように、細孔2,4を通してのインクの流れを除
いては、空間部9を密閉空間とするため、記録ヘッド2
0のスキャンニング動作などに伴う振動、記録ヘッド2
0のノズルからのインクの吸引動作などの影響を受ける
ことなく、空間部9内に気体を保持することが可能とな
る。したがって、細孔2のインク流出側とインクとの接
触を確実に回避して、インクの流出に必要な圧力差を一
定に維持することができる。この結果、記録ヘッド20
は、その内部の圧力が一定に保たれて、インクを常に安
定して吐出することができる。
【0041】また、本発明は、インク以外の種々の液体
の流量制御用として、インクジェット記録装置の関連分
野以外にも広く適用することができる。
の流量制御用として、インクジェット記録装置の関連分
野以外にも広く適用することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、第2の
制御部材を用いて、第1の制御部材の液体流出側に気体
を存在させることにより、液体が第1の制御部材の流通
路を通過するときの圧力差を安定させて、液体の流通に
必要な圧力差を長期間に渡って維持して、液体を安定的
に流通させることができる。また、制御部材に設けた細
孔などの流通路の大きさと、液体の表面張力に基づい
て、液体の流通に必要な圧力差が定まるため、製造上の
ばらつきも少なく安定した流量制御をすることができ
る。
制御部材を用いて、第1の制御部材の液体流出側に気体
を存在させることにより、液体が第1の制御部材の流通
路を通過するときの圧力差を安定させて、液体の流通に
必要な圧力差を長期間に渡って維持して、液体を安定的
に流通させることができる。また、制御部材に設けた細
孔などの流通路の大きさと、液体の表面張力に基づい
て、液体の流通に必要な圧力差が定まるため、製造上の
ばらつきも少なく安定した流量制御をすることができ
る。
【0043】また、本発明は、制御部材の流通路に、液
体の導出側に突出する周壁を設けることにより、制御部
材における撥インク性の劣化を抑えて、安定した流量制
御をすることができる。
体の導出側に突出する周壁を設けることにより、制御部
材における撥インク性の劣化を抑えて、安定した流量制
御をすることができる。
【0044】また、本発明は、液体用流量制御装置を簡
単かつ小型に構成することができ、それを小型の液体容
器や液体吐出ヘッドなどにも容易に適用することができ
る。例えば、液体用流用制御装置をインクタンクに備え
た場合には、インクタンク内にインク吸収体を備える必
要がなくなり、その分、インクタンクの容量を大きくす
ることができる。
単かつ小型に構成することができ、それを小型の液体容
器や液体吐出ヘッドなどにも容易に適用することができ
る。例えば、液体用流用制御装置をインクタンクに備え
た場合には、インクタンク内にインク吸収体を備える必
要がなくなり、その分、インクタンクの容量を大きくす
ることができる。
【図1】本発明の液体用流量制御装置を備えたインクタ
ンクの要部の断面図である。
ンクの要部の断面図である。
【図2】図1における細孔の他の構成例を説明するため
の断面図である。
の断面図である。
【図3】図1における細孔のさらに他の構成例を説明す
るための断面図である。
るための断面図である。
【図4】本発明の液体用流量制御装置を備えたインクカ
ートリッジの説明図である。
ートリッジの説明図である。
【図5】図5は、本発明の液体用流用制御装置を備えた
記録装置の概略構成を説明するための斜視図である。
記録装置の概略構成を説明するための斜視図である。
1 第1の制御部材 2 細孔(第1の流通路) 3 第2の制御部材 4 細孔(第2の流通路) 5 円筒状部材 6 流量制御素子(液体流量制御装置) 7 インクタンク(液体容器) 8,12 インク 9 空間部 10,11 液滴 20 記録ヘッド(液体吐出ヘッド) 50 記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日隈 昌彦 茨城県水海道市坂手町5540−11 キヤノン アプテックス株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA26 FA03 FA10 KB27 KC15 KC16 KC27 5H307 AA20 BB05 BB16 DD06 DD09 DD17 EE36 ES05 GG01 JJ03 KK07
Claims (15)
- 【請求項1】 液体の流路中に介在されて、液体の流量
を制御可能な液体用流量制御装置において、 前記流路の上流側に位置する第1の制御部材と、前記流
路の下流側に位置する第2の制御部材と、を備え、 前記第1の制御部材に、所定以上の第1の圧力差が生じ
たときに液体の通過を許容する第1の流通路と、少なく
とも前記第1の流通路の下流側周面に位置して液体との
接触角が90度以上の性質をもつ表面と、を設け、 前記第2の制御部材に、前記第1の圧力差以下の第2の
圧力差が生じたときに液体の通過を許容する第2の流通
路を設け、 前記第1の制御部材と前記第2の制御部材との間に、気
体を収容する空間部を形成したことを特徴とする液体用
流量制御装置。 - 【請求項2】 前記第1および第2の流通路は、細孔ま
たはスリットによって形成されることを特徴とする請求
項1に記載の液体用流量制御装置。 - 【請求項3】 前記第1の流通路は、下流側に突出する
周壁を備えることを特徴とする請求項1または2に記載
の液体用流量制御装置。 - 【請求項4】 前記第2の流通路は、下流側に突出する
周壁を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれ
かに記載の液体用流量制御装置。 - 【請求項5】 前記第2の制御部材に、少なくとも前記
第2の流通路の下流側周面に位置して液体との接触角が
90度以上の性質をもつ表面を設けたことを特徴とする
請求項1から4のいずれかに記載の液体用流量制御装
置。 - 【請求項6】 液体の流路中に介在されて、液体の流量
を制御可能な液体用流量制御装置において、 前記流路中に位置する制御部材を備え、 前記制御部材に、所定以上の圧力差が生じたときに液体
の通過を許容する流通路と、少なくとも前記流通路の下
流側周面に位置して液体との接触角が90度以上の性質
をもつ表面と、を設け、 前記流通路は、下流側に突出する周壁を備えることを特
徴とする液体用流量制御装置。 - 【請求項7】 前記流通路は、細孔またはスリットによ
って形成されることを特徴とする請求項6に記載の液体
用流量制御装置。 - 【請求項8】 内部に収容した液体を供給口から外部に
供給可能な液体容器において、 請求項1から7のいずれかに記載の液体用流量制御装置
を前記供給口に備えたことを特徴とする液体容器。 - 【請求項9】 液体としてインクを収容することを特徴
とする請求項8に記載の液体容器。 - 【請求項10】 導入口から導入した液体を吐出口から
吐出可能な液体吐出ヘッドにおいて、 請求項1から7のいずれかに記載の液体用流量制御装置
を前記導入口に備えたことを特徴とする液体吐出ヘッ
ド。 - 【請求項11】 液体としてインクの吐出が可能である
ことを特徴とする請求項10に記載の液体吐出ヘッド。 - 【請求項12】 液体の吐出に利用される熱エネルギー
を発生するための電気熱変換体を備えたことを特徴とす
る請求項10または11に記載の液体吐出ヘッド。 - 【請求項13】 インクを吐出可能な記録ヘッドを用い
て、被記録媒体に記録を行う記録装置において、 前記記録ヘッドに対するインクの供給路中に、請求項1
から7のいずれかに記載の液体用流量制御装置を介在さ
せることが可能であることを特徴とする記録装置。 - 【請求項14】 前記記録ヘッドは、液体の吐出に利用
される熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備
えたことを特徴とする請求項13に記載の記録装置。 - 【請求項15】 請求項1から5のいずれかに記載の液
体用流量制御装置を用いて、流体流路中の液体の流量を
制御する液体の流量制御方法であって、 前記空間部内の気体中に前記第1の制御部材の前記表面
を露出させたまま、前記液体流路中の上流側と下流側と
の間の圧力差に応じて、前記第1、第2を通過する液体
の流量を制御することを特徴とする液体の流量制御方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001130205A JP2002321391A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 液体用流量制御装置、液体容器、液体吐出ヘッド、記録装置、および液体の流量制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001130205A JP2002321391A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 液体用流量制御装置、液体容器、液体吐出ヘッド、記録装置、および液体の流量制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002321391A true JP2002321391A (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=18978618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001130205A Withdrawn JP2002321391A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 液体用流量制御装置、液体容器、液体吐出ヘッド、記録装置、および液体の流量制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002321391A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008145172A (ja) * | 2006-12-07 | 2008-06-26 | Seiko Epson Corp | 液滴吐出装置および液滴吐出方法 |
| GB2498388A (en) * | 2012-01-14 | 2013-07-17 | Karim Timothy Stilwell Secker | A Liquid flow regulator |
-
2001
- 2001-04-26 JP JP2001130205A patent/JP2002321391A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008145172A (ja) * | 2006-12-07 | 2008-06-26 | Seiko Epson Corp | 液滴吐出装置および液滴吐出方法 |
| GB2498388A (en) * | 2012-01-14 | 2013-07-17 | Karim Timothy Stilwell Secker | A Liquid flow regulator |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080701 |