JP2002319398A - 非水電解質二次電池 - Google Patents
非水電解質二次電池Info
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Abstract
性、過放電回復特性、過充電時の電池の熱安定性の向上
を両立した非水電解質二次電池を提供する。 【解決手段】 正極第一活物質としてLixCoyM
wOz、(1.10≧x≧0.9、0.98≧y≧0.8
5、0.02≦w≦0.15、z=1.8〜2.2、M
は、Al、Cu、Zn、Mg、Ca、Ba、Srから選
ばれる少なくとも一種類以上の元素)と、正極第二活物
質としてLiANiBM’COD(1.02≧A≧0.3、
0.98≧B≧0.5、0.02≦C≦0.5、D=
1.8〜2.2、M’はCo、Mn、Cr、Fe、V、
Alから選ばれる少なくとも一種類以上の元素)を混合
した正極をからなる非水電解質二次電池用正極活物質を
用いる。
Description
携帯情報端末、携帯電子機器、家庭用小型電力貯蔵装
置、モーターを動力源とする自動二輪車,電気自動車,
ハイブリッド電気自動車等に用いられる非水電解質二次
電池とその電池及び周辺機器を含む電池システムに関す
るものである。
主電源として利用されている非水電解質二次電池は、起
電力が高く、高エネルギー密度である特長を有してい
る。ここで用いられる正極活物質としてはコバルト酸リ
チウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiN
iO2)等がある。これらの活物質はリチウムに対し4
V以上の電圧を有している。
ケル酸化物は充放電容量は大きいものの、充放電を行う
ことにより、結晶格子が膨張収縮を繰り返すために、格
子歪や構造破壊及び粒子の割れ等が発生し、充放電サイ
クルに伴う放電容量の低下を生じていた。(S.Yam
ada,M.Fujiwara and M.Kand
a, J.Power Source,54,209
(1995))また、充電状態においてはLiが脱離し
た状態では結晶構造が不安定であり、この状態で電池を
加熱すると正極活物質が熱分解反応を起こし電池の安全
性を低下する問題があった。そこでこの課題を解決する
ためにニッケルの一部を他の元素で置換することにより
結晶格子の安定化を図り、サイクル特性および安全性の
改善を行う報告がなされてきた。(例えばLiyNixC
o1-xO2:特開昭63−299056号公報、LixMy
NzO2(但し、MはFe、Co、Niの中から選ばれた
少なくとも一種で、NはTi,V,Cr,Mnの中から
選ばれた少なくとも一種):特開平4−267053号
公報)などが提案されている。
のニッケルの一部を他の元素で置換すると、充放電容量
が大きくなり、過充電状態で負極に与える余剰リチウム
量が少ないために過充電時においては高い安全性が維持
できる。が、低温におけるリチウムイオンの結晶格子内
の拡散が遅いことから著しく放電性能が劣化する。さら
に、電池構成後の初回充電と放電の容量差(不可逆容
量)が大きく、電池容量が正極規制になるために電池が
過放電状態に置かれた場合には正極電位が0V近くまで
降下し、正極活物質の還元分解により電池の回復特性が
著しく劣化するという問題がある。この問題のためニッ
ケルの一部を他の元素で置換したリチウム複合ニッケル
酸化物は市場においていまだ普及していない。
防止する電気回路を設けて過放電そのものを防止する方
法が用いられているが過放電を防止する電気回路が存在
することによって、電池を使用する機器または電池パッ
クなどのコストが高くなる問題がある。
るまで放電を行うと、正極の不可逆容量が負極の不可逆
容量よりも小さいために負極容量規制となり負極の電位
が、集電体に用いた銅やニッケルの溶解電位(3V付
近)以上になってしまい、電解液中に銅やニッケルが溶
解する。そして再度電池が充電された場合、負極活物質
上にこれらの金属化合物が析出しリチウムの充放電反応
を阻害するため電池特性が劣化する問題があった。これ
を防止するために、あらかじめ負極にリチウム金属を貼
りつけることにより、電池電圧が0Vになっても負極の
電位が銅やニッケルの溶解電位まで上がらないようにす
る方法(特許3030996号)が報告されている。ま
た、正極に不可逆容量の大きい、LiMnO2などを正
極に添加する方法(特開平07−288124号公報)
で解決する方法が提案されている。
金属リチウムを貼りつける方法では、電池を構成する際
に、あらかじめその金属リチウム分の体積を確保する必
要があり、電池の体積エネルギー密度を上げる際の妨げ
となる。また、LiMnO2を正極に添加した場合、L
iMnO2が不可逆容量は大きいが、LiCoO2に比
べ、その可逆充放電容量は少ないため、LiMnO2を
添加することによってLiCoO2のみで活物質とした
電池に対して容量が低下する。
00−340229号公報、特開2000−34022
8号公報でLixCoO2(xは、電池組立時の値であ
り、1.01≦x≦1.10)と上記ニッケルの一部を
他の元素で置換したリチウム複合ニッケル酸化物のLi
yNisCo1-sMO2(yは、電池組立時の値であり、
1.01≦y≦1.10、0.65≦s≦0.90)を
正極に含有した非水二次電池が提案されている。
の混合により過放電に対して効果を有しても、LixC
oO2は、充電状態においてもまだ結晶構造内に半分の
リチウムを有しているため(Li0.5CoO2)、この電
池が何らかの理由で過充電された場合、負極上に過剰な
リチウムが析出し電池の安全性を著しく損なう課題を残
している。
めに本発明は、主として正極活物質を第一活物質として
LixCoyMwOz、(1.10≧x≧0.9、0.98
≧y≧0.85、0.02≦w≦0.15、z=1.8
〜2.2、Mは、Al、Cu、Zn、Mg、Ca、B
a、Srから選ばれる少なくとも一種類以上の元素)
と、正極第二活物質としてLiANiBM’COD(1.0
2≧A≧0.3、0.98≧B≧0.5、0.02≦C
≦0.5、D=1.8〜2.2、M’はCo、Mn、C
r、Fe、V、Alから選ばれる少なくとも一種類以上
の元素)を混合し、放電容量の低下と過放電特性の改善
を得るものである。
導入したリチウム複合ニッケル酸化物と異種元素を導入
したリチウム複合コバルト酸化物の2種類を少なくとも
含むことにより下記のような効果を有する。
することによってそれぞれの活物質で改良された、もし
くはそれぞれの活物質に固有の特性である。
記のような相乗効果を有する。すなわち、異種元素を導
入したリチウム複合コバルト酸化物は安全性が向上する
一方で、導入された元素が酸化されて溶出するために高
温での保存特性が低下するというデメリットがある。そ
れに対し、本願発明では異種元素を導入したリチウム複
合ニッケル酸化物を混合することにより上記酸化反応を
リチウム複合コバルト酸化物とリチウム複合ニッケル酸
化物との電子交換により解消することができる。つま
り、4つ目の効果として保存特性に優れるものである。
質のリチウムの一部とニッケルもしくはコバルトの一部
の両方を置換することがさらに効果的である。これはリ
チウム層に異種元素が入ることにより過充電状態での熱
安定性が向上することと、遷移金属層に入ることにより
充放電による結晶構造の歪みが解消されサイクル特性が
向上することによる。
LixCoyMwOz、(1.10≧x≧0.9、0.98
≧y≧0.85、0.02≦w≦0.15、z=1.8
〜2.2、Mは、Al、Cu、Zn、Mg、Ca、B
a、Srから選ばれる少なくとも一種類以上の元素)に
おいて、添加元素Mの添加量を0.15以上とした場合
には、正極の構造安定化はさらに向上するが、電池容量
の低下が大きくなるという欠点を生じる。また、0.0
2未満では構造安定化の十分な効果は得られない。この
ことから添加元素Mの添加量は0.02≦w≦0.15
とする必要がある。
下とした場合には、正極中からのガス発生量が多くなっ
たことが原因として考えられるサイクル劣化が生じ、2
0μm以上とした場合にも高負荷特性や電池容量が低下
する課題が生じた。このことから平均粒径は5〜20μ
mとするのが好ましい。
にした場合には、高負荷特性や電池容量が低下し、1.
2m2/g以上にした場合には、正極中からのガス発生
量が多くなったことが原因として考えられるサイクル劣
化が生じた。このことから比表面積は0.3〜1.2m
2/gとするのが好ましい。
OD(1.02≧A≧0.3、0.98≧B≧0.5、
0.02≦C≦0.5、D=1.8〜2.2、M’はC
o、Mn、Cr、Fe、V、Alから選ばれる少なくと
も一種類以上の元素)において、添加元素M’の添加量
を0.5以上とした場合には、正極の構造安定化はさら
に向上するが、リチウムニッケル酸化物の特徴である電
池容量の低下が大きくなるという課題が生じる。また、
0.02未満では構造安定化は得られない。このことか
ら添加元素M’の添加量は0.02≧C≧0.5とする
必要がある。
m以下とした場合には、正極中からのガス発生量が多く
なったことが原因として考えられるサイクル劣化が生
じ、20μm以上とした場合にも高負荷特性や電池容量
が低下する課題が生じた。このことから平均粒径は2〜
20μmとするのが好ましい。
にした場合には、高負荷特性や電池容量が低下し、1.
5m2/g以上にした場合には、正極中からのガス発生
量が多くなったことが原因として考えられるサイクル劣
化が生じた。このことから比表面積は0.3〜1.5m
2/gとするのが好ましい。
ると、可逆充放電容量が低下するため、750℃から1
000℃の温度範囲で加熱合成されたものが最も効果的
である。
で95:5〜30:70の範囲で混合することが好まし
い。正極第二活物質が5%よりも少ないと過放電後の回
復特性がやや劣り、また、正極第二活物質が70%より
も多いと低温特性がやや劣る。
第二活物質はリチウム塩とコバルトもしくはニッケルの
原材料と添加元素MもしくはM’を含んだ原材料を所望
の活物質のモル比になるように混合して焼成することに
より得られる。
するためには、まずコバルト原材料と添加元素Mを含ん
だ原材料を水溶液中に溶解させる。この時これらの原材
料は硫酸塩が好ましい。この混合溶液中に溶液のpHを
制御しながらアルカリ水溶液を連続的に滴下し、コバル
トと添加元素Mの共沈物である水酸化物(以下、これを
前駆体と呼ぶ。)を合成する。さらに、この前駆体とリ
チウム原材料及び添加元素Mを含む原材料を混合し焼成
することで得られる。
なっているということは以下の理由による。第一に合成
時に加えた各元素のモル比により、前駆体として合成さ
れた水酸化物中のコバルト及び添加元素Mは、水酸基と
配位するすべての6配位位置を占めていること。第二に
この前駆体を用いて正極活物質を合成する際に、LiC
oO2のリチウム位置を混合するリチウム原材料中のリ
チウムと添加元素Mがすべて占めるように混合して合成
していることである。このような方法で合成された活物
質はX線回折による厳密な分析では(Li1-RMR)α
(Co1-SMS)βOγ(但し、0.02≦R+S≦0.
15、α/β=0.90〜1.10、γ=1.8〜2.
2、添加元素MはAl、Cu、Zn、Mg、Ca、B
a、Srのなかから選ばれた1種)で表される。
ルトと添加元素Mのモル数のトータルと、後に混合する
リチウムと添加元素Mのモル数のトータルが同じである
ことから、後に加えた添加元素Mは、合成した正極活物
質の結晶構造中の空きサイトであるリチウム位置に置換
されることになる。これは得られた正極活物質の結晶構
造解析における構造最適化からもわかる。
る金属酸化物層と添加元素Mとリチウムからなる層の結
合力を強化させ、過充電状態においてより高い熱安定性
を有した正極活物質を提供できる。
極第一活物質と同様の方法で作製したリチウムニッケル
酸化物を用いることができる。その場合、上述したよう
にリチウム層に異種元素が入ることにより過充電状態で
の熱安定性が向上することと、遷移金属層に入ることに
より充放電による結晶構造の歪みが解消されサイクル特
性が向上するという効果が正極第一活物質と同様に得ら
れる。
と一致するように混合比を調整して混合し(具体的には
上記正極第一活物質と正極第二活物質の混合比が重量比
で95:5〜30:70の範囲)正極を構成することに
より目的の非水電解質二次電池が得られる。
放電防止用の回路がないシステムにおいて最も効果的
で、安全、高容量、安価な電池システムが供給できる。
御するための周辺回路、充電機器及びその電池を搭載す
る機器すべてをまとめたものである。
については、リチウム塩として炭酸リチウム、水酸化リ
チウム、硝酸リチウム、硫酸リチウム、酸化リチウムが
望ましくその中でも特に水酸化リチウム、炭酸リチウム
が望ましい。また、アルミニウム源としては、水酸化ア
ルミニウム、硝酸アルミニウム、酸化アルミニウム、フ
ッ化アルミニウム、硫酸アルミニウム等を用いることが
出来る。コバルト源としては、塩基性炭酸コバルト、水
酸化コバルト、硝酸コバルト、硫酸コバルト、酸化コバ
ルト、弗化コバルト等を用いることが出来る。銅源とし
ては、酸化銅、硫酸銅、炭酸銅、酢酸銅、蓚酸銅、塩化
銅、硫化銅等を用いることが出来る。亜鉛源としては、
酸化亜鉛、酢酸亜鉛、塩化亜鉛、フッ化亜鉛、硫酸亜
鉛、硝酸亜鉛、硫化亜鉛等が挙げられる。マグネシウム
塩としては、酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウ
ム、塩化マグネシウム、フッ化マグネシウム、硝酸マグ
ネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、蓚酸
マグネシウム、硫化マグネシウム、水酸化マグネシウム
等が挙げられる。カルシウム塩としては、酸化カルシウ
ム、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、フッ化カルシウ
ム、硝酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫化カルシウ
ム、水酸化カルシウム等、ストロンチウム源としては、
酸化ストロンチウム、塩化ストロンチウム、炭酸ストロ
ンチウム、蓚酸ストロンチウム、フッ化ストロンチウ
ム、硫酸ストロンチウム、硝酸ストロンチウム、水酸化
ストロンチウム、硫化ストロンチウム等、バリウム源と
しては、酸化バリウム、塩化バリウム、炭酸バリウム、
フッ化バリウム、蓚酸バリウム、硝酸バリウム、硫酸バ
リウム、硫化バリウム等を用いることが出来る。
ト、ニッケルの塩の種類を統一し、溶解してコバルトな
いしはニッケルと共晶させた場合に原子レベルでの均一
な混合が可能となりより良好な性能が得られる。塩の種
類としては硫酸塩がもっとも好ましい。
ドープすることが可能な材料を使用して構成する。リチ
ウムをドープ・脱ドープすることが可能な材料として
は、合金材料や熱分解炭素類、コークス類(ピッチコー
クス、ニードルコークス、石油コークス等)、グラファ
イト類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体(フ
ェノール樹脂、フラン樹脂等を適当な温度で焼成し炭素
化したもの)、炭素繊維、活性炭素等の炭素材料やポリ
アセチレン、ポリピロール、ポリアセン等のポリマー、
Li4Mn5O12、TiS2等のリチウム含有遷移金属酸
化物あるいは遷移金属硫化物などが挙げられる。
不可逆容量が大きい炭素材料を負極に用いた場合、特に
過放電時に負極の電位上昇による劣化が発生する。この
ような場合には本発明の正極第二活物質の添加量を多く
すれば正極の不可逆容量も大きくなり上記の負極の電位
上昇を防いで過放電劣化を改善することができる。
と、その溶媒に溶解するリチウム塩とから構成されてい
る。非水溶媒としては、公知の材料及び添加剤を使用す
ることができる。なかでもエチレンカーボネート(E
C)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカー
ボネート(BC)、ビニレンカーボネート(VC)など
の環状カーボネート類とジメチルカーボネート(DM
C)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチル
カーボネート(EMC)、ジプロピルカーボネート(D
PC)などの非環状カーボネート類との混合系または環
状カーボネートと非環状カーボネート及びギ酸メチル、
酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル
などの脂肪族カルボン酸エステル類との混合系や環状が
好ましい。
ウム塩としては、本発明では特に限定されず、非水電解
質二次電池で通常用いられているものがいずれも使用で
きる。具体的には、LiClO4、LiAsF6、LiP
F6、LiBF4、LiCF3SO3、LiN(CF3S
O2)(C2F5SO2)、LiN(CF3SO2)2、Li
N(C2F5SO2)2、LiN(CF3SO2)(C4F9S
O2)、LiB[C6F3(CF3)2−3,5]4等が使用
できる。またこれらのリチウム塩は2種類以上を混合し
て用いてもよい。
質としては、本発明では特に限定されず、非水電解質二
次電池で通常用いられているものがいずれも使用でき
る。またこれらの電解質を2種類以上混合することも同
様の効果を得ることが出来る。
導電剤と混練し極板に加工するが、以下のようなものが
使用可能である。
は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれであってもよ
い。これらの材料を単独又は混合物として用いることが
できる。またこれらの材料の中でより好ましい材料は、
スチレンブタジエンゴム、ポリフッ化ビニリデン、エチ
レン−アクリル酸共重合体または前記材料の(Na+)
イオン架橋体、エチレン−メタクリル酸共重合体または
前記材料の(Na+)イオン架橋体、エチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体または前記材料の(Na+)イオン
架橋体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体または
前記材料の(Na +)イオン架橋体である。
伝導性材料であれば何でもよい。なかでも、人造黒鉛、
アセチレンブラック、炭素繊維が特に好ましい。導電剤
の添加量は、特に限定されないが、負極材料に対して1
〜50重量%が好ましく、特に1〜30重量%が好まし
い。負極材料それ自身が電子伝導性を有する場合は、導
電材を添加しなくても構わない。
された電池において化学変化を起こさない電子伝導体で
あれば何でもよいが、銅あるいは銅合金など過放電時に
正極電位(約3.5Vvs.Li/Li+)にて酸化溶
解するようなものに対して本発明は最も効果的である。
これらの材料の表面を酸化して用いることもできる。ま
た、表面処理により集電体表面に凹凸を付けることが望
ましい。厚みは、特に限定されないが、1〜500μm
のものが用いられる。
る正極活物質の充放電電位において、化学変化を起こさ
ない電子伝導性材料であれば何でもよい。なかでも、人
造黒鉛、アセチレンブラックが特に好ましい。導電剤の
添加量は、特に限定されないが、正極活物質に対して1
〜50重量%が好ましく、特に1〜30重量%が好まし
い。カーボンやグラファイトでは、2〜15重量%が特
に好ましい。
塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれであってもよい。これ
らの材料を単独又は混合物として用いることができる。
またこれらの材料の中でより好ましい材料はポリフッ化
ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)である。
る正極活物質の充放電電位において化学変化を起こさな
い電子伝導体であれば何でもよい。特に、アルミニウム
あるいはアルミニウム合金が好ましい。これらの材料の
表面を酸化して用いることもできる。また、表面処理に
より集電体表面に凹凸を付けることが望ましい。厚み
は、特に限定されないが、1〜500μmのものが用い
られる。
ラー、分散剤、イオン伝導体、圧力増強剤及びその他の
各種添加剤を用いることができる。フィラーの添加量は
特に限定されないが、電極合剤に対して0〜30重量%
が好ましい。
少なくとも正極合剤面の対向面に負極合剤面が存在して
いることが好ましい。
大きなイオン透過度を持ち、所定の機械的強度を持ち、
絶縁性の微多孔性薄膜が用いられる。また、一定温度以
上で孔を閉塞し、抵抗をあげる機能を持つことが好まし
い。セパレータの孔径は、電極シートより脱離した正負
極材料、結着剤、導電剤が透過しない範囲であることが
望ましく、例えば、0.01〜1μmであるものが望ま
しい。セパレータの厚みは、10〜300μmのものを
用いることができる。また、空孔率は、電子やイオンの
透過性と素材や膜圧に応じて決定されるが、一般的には
30〜80%であることが望ましい。
溶解するリチウム塩とから構成される有機電解液を吸収
保持させたものを正極合剤、負極合剤に含ませ、さらに
有機電解液を吸収保持するポリマーからなる多孔性のセ
パレータを正極、負極と一体化した電池を構成すること
も可能である。このポリマー材料としては、有機電解液
を吸収保持できるものであればよいが、特にフッ化ビニ
リデンとヘキサフルオロプロピレンの共重合体が好まし
い。
しながら以下に説明する。図1に本実施例で用いた角型
非水電解質二次電池(幅34mm、高さ50mm)を示
す。この図より明らかなように、セパレータを介して、
帯状正極板と負極板を複数回渦巻状に巻回して、極板群
1が構成される。正極板と負極板にはそれぞれアルミニ
ウム製正極リード2およびニッケル製負極リード3を溶
接している。極板群の上部にポリエチレン樹脂製絶縁リ
ングを装着し、アルミニウム製電池ケース4内に収容す
る。正極リード2の他端をアルミニウム製封口板5にス
ポット溶接し、また負極リード3の他端は封口板5の中
心部にあるニッケル製負極端子6の下部にスポット溶接
する。電池ケース4の開口部周囲と封口板5とをレーザ
溶接し、所定量の非水電解液を注入口8から注入する。
最後に注入口8をアルミニウム製の栓を用いてレーザー
溶接し、電池が完成する。ここでは角型電池を用いて説
明を行ったが、本願発明はコイン型、ボタン型、シート
型、積層型、円筒型、偏平型、角型、電気自動車等に用
いる大型のものなどいずれの電池の形状にも適用でき
る。
LiCo0.9Al0.1O2を用いる。この正極活物質は、
0.9mol/lの硫酸コバルトと0.1mol/lの
硫酸アルミニウムを溶解させた混合水溶液に水酸化ナト
リウムを滴下し、その時のpHを10から13になるよ
うに調整して各材料を連続供給しながら前駆体の合成を
行った。この結果水酸化物の(Co0.9Al0.1)OH2
を得た。その後この前駆体と、炭酸リチウムを前駆体中
のコバルトとアルミニウムの合計モルのモル比が、L
i:(Co+Al)=1:1になるように混合し、60
0℃で仮焼成を行った後、粉砕し、900℃で再度焼成
を行い、粉砕、分級した後、本発明の正極第一活物質材
料とした。尚、焼成時間は各々10時間で空気雰囲気で
行った。
0.15CoO2を用いる。この正極活物質は、0.85m
ol/lの硫酸ニッケルと0.15mol/lの硫酸コ
バルトを溶解させた混合水溶液に水酸化ナトリウムを滴
下し、その時のpHを10から13になるように調整し
て各材料を連続供給しながら前駆体の合成を行った。こ
の結果水酸化物の(Ni0.85Co0.15)OH2を得た。
その後この前駆体と、水酸化リチウムを前駆体中のニッ
ケルとコバルトとの合計モル、水酸化リチウム中のリチ
ウム及び前駆体中のニッケル、コバルトのモル比が、
1:0.85:0.15になるように混合し、600℃
で仮焼成を行った後、粉砕し、800℃で再度焼成を行
い、粉砕、分級した後、本発明の正極第二活物質材料と
した。尚、焼成時間は各々10時間で焼成は酸素雰囲気
下で行った。
iCo0.9Al0.1O2と正極第二活物質LiNi0.85C
o0.15O2を70:30の割合で混合しトータルの正極
活物質とした。
導電材としてアセチレンブラック3重量部、結着剤とし
てポリフッ化ビニリデンが5重量部になるようにポリフ
ッ化ビニリデンのN−メチルピロリジノン溶液を調整
し、攪拌混合してペースト状の正極合剤を得た。次に、
厚さ20μmのアルミニウム箔を集電体とし、その両面
に前記ペースト状正極合剤を塗布し、乾燥後圧延ローラ
ーで圧延を行い、所定寸法に裁断して正極板とした。
ず、平均粒径が約20μmになるように粉砕、分級した
鱗片状黒鉛と結着剤のスチレン/ブタジエンゴム3重量
部を混合した後、黒鉛に対しカルボキシメチルセルロー
スが1%となるようにカルボキシメチルセルロ−ス水溶
液を加え、攪拌混合しペースト状負極合剤とした。厚さ
15μmの銅箔を集電体とし、その両面にペースト状の
負極合剤を塗布し、乾燥後圧延ローラーを用いて圧延を
行い、所定寸法に裁断して負極板とした。
極、負極および厚さ25μmの微多孔性ポリエチレン樹
脂製セパレータを渦巻状に巻回し、非水電解液にはエチ
レンカーボネートとエチルメチルカーボネートを30:
70の割合で調整した溶媒に1.0mol/lのLiP
F6を溶解したものを用い、これを注液した後密封栓し
た。このようにして作製した電池を本発明の電池1とし
た。
物の(Co0.9Cu0.1)OH2を用いて、炭酸リチウム
を前駆体中のコバルトと銅の合計モルにおいて、Li:
(Co+Cu)=1:1になるように混合し、実施例1
と同様の条件下で合成した正極第一活物質を用いた以外
は実施例1と同様にして電池を作製し、本発明の電池2
とした。
物の(Co0.9Zn0.1)OH2を用いて、炭酸リチウム
を前駆体中のコバルトと亜鉛の合計モル比において、L
i:(Co+Zn)=1:1になるように混合し、実施
例1と同様の条件下で合成した正極を用いた以外は実施
例1と同様にして電池を作製し、本発明の電池3とし
た。
物の(Co0.9Mg0.1)OH2を用いて、炭酸リチウム
を前駆体中のコバルトとマグネシウムの合計モル比にお
いて、Li:(Co+Mg)=1:1になるように混合
し、実施例1と同様の条件下で合成した正極を用いた以
外は実施例1と同様にして電池を作製し、本発明の電池
4とした。
物の(Co0.9Ca0.1)OH2を用いて、炭酸リチウム
を前駆体中のコバルトとカルシウムの合計モル比におい
て、Li:(Co+Ca)=1:1になるように混合
し、実施例1と同様の条件下で合成した正極を用いた以
外は実施例1と同様にして電池を作製し、本発明の電池
5とした。
物の(Co0.9Ba0.1)OH2を用いて、炭酸リチウム
を前駆体中のコバルトとバリウムの合計モル比におい
て、Li:(Co+Ba=1:1になるように混合し、
実施例1と同様の条件下で合成した正極を用いた以外は
実施例1と同様にして電池を作製し、本発明の電池6と
した。
物の(Co0.9Sr0.1)OH2を用いて、炭酸リチウム
を前駆体中のコバルトとストロンチウムの合計モル比に
おいて、Li:(Co+Sr)=1:1になるように混
合し、実施例1と同様の条件下で合成した正極を用いた
以外は実施例1と同様にして電池を作製し、本発明の電
池7とした。
質として組成式(Li0.95Al0.05)(Co0.9A
l0.1)O2を用いる。この正極活物質は、0.9mol
/lの硫酸コバルトと0.1mol/lの硫酸アルミニ
ウムを溶解させた混合水溶液に水酸化ナトリウムを滴下
し、その時のpHを10から13になるように調整して
各材料を連続供給しながら前駆体の合成を行った。この
結果水酸化物の(Co0.9Al0.1)OH 2を得た。その
後この前駆体と、炭酸リチウム及び水酸化アルミニウム
を前駆体中のコバルトとアルミニウムの合計モル、炭酸
リチウム中のリチウム及び水酸化アルミニウム中のアル
ミニウムのモル比が、(Co+Al):Li:Al=
1:0.95:0.05になるように混合し、600℃
で仮焼成を行った後、粉砕し、900℃で再度焼成を行
い、粉砕、分級した後、本発明の正極第一活物質材料と
した。尚、焼成時間は各々10時間で空気雰囲気で行っ
た。
0.15CoO2を用いる。この正極活物質は、0.85m
ol/lの硫酸ニッケルと0.15mol/lの硫酸コ
バルトを溶解させた混合水溶液に水酸化ナトリウムを滴
下し、その時のpHを10から13になるように調整し
て各材料を連続供給しながら前駆体の合成を行った。こ
の結果水酸化物の(Ni0.85Co0.15)OH2を得た。
その後この前駆体と、水酸化リチウムを前駆体中のニッ
ケルとコバルトとの合計モル、水酸化リチウム中のリチ
ウム及び前駆体中のニッケル、コバルトのモル比におい
て、1:0.85:0.15になるように混合し、60
0℃において仮焼成を行った後、粉砕し、800℃で再
度焼成を行い、粉砕、分級した後、本発明の正極第一活
物質材料とした。尚、焼成時間は各々10時間で焼成は
酸素雰囲気下で行った。
(Li0.95Al0.05)(Co0.9Al0 .1)O2と正極第
二活物質(LiNi0.85Co0.15O2)を70:30の
割合で混合しトータルの正極活物質とした。上記正極活
物質を用いた以外は実施例1と同様にして電池を作製
し、本発明の電池8とした。
物の(Co0.9Cu0.1)OH2を用いて、炭酸リチウム
及び炭酸銅を前駆体中のコバルトと銅の合計モル、炭酸
リチウム中のリチウム及び炭酸銅中の銅のモル比が、
(Co+Cu):Li:Cu=1:0.95:0.05
になるように混合し、実施例1と同様の条件下で合成し
た正極第一活物質を用いた以外は実施例1と同様にして
電池を作製し、本発明の電池9とした。
化物の(Co0.9Zn0.1)OH2を用いて、炭酸リチウ
ム及び酸化亜鉛を前駆体中のコバルトと亜鉛の合計モ
ル、炭酸リチウム中のリチウム及び酸化亜鉛中の亜鉛の
モル比が、(Co+Zn):Li:Zn=1:0.9
5:0.05になるように混合し、実施例1と同様の条
件下で合成した正極を用いた以外は実施例1と同様にし
て電池を作製し、本発明の電池10とした。
化物の(Co0.9Mg0.1)OH2を用いて、炭酸リチウ
ム及び塩基性炭酸マグネシウムを前駆体中のコバルトと
マグネシウムの合計モル、炭酸リチウム中のリチウム及
び炭酸マグネシウム中のマグネシウムのモル比が、(C
o+Mg):Li:Mg=1:0.95:0.05にな
るように混合し、実施例1と同様の条件下で合成した正
極を用いた以外は実施例1と同様にして電池を作製し、
本発明の電池11とした。
化物の(Co0.9Ca0.1)OH2を用いて、炭酸リチウ
ム及び炭酸カルシウムを前駆体中のコバルトとカルシウ
ムの合計モル、炭酸リチウム中のリチウム及び炭酸カル
シウム中のカルシウムのモル比が、(Co+Ca):L
i:Ca=1:0.95:0.05になるように混合
し、実施例1と同様の条件下で合成した正極を用いた以
外は実施例1と同様にして電池を作製し、本発明の電池
12とした。
化物の(Co0.9Ba0.1)OH2を用いて、炭酸リチウ
ム及び炭酸バリウムを前駆体中のコバルトとバリウムの
合計モル、炭酸リチウム中のリチウム及び炭酸バリウム
中のバリウムのモル比が、(Co+Ba):Li:Ba
=1:0.95:0.05になるように混合し、実施例
1と同様の条件下で合成した正極を用いた以外は実施例
1と同様にして電池を作製し、本発明の電池13とし
た。
化物の(Co0.9Sr0.1)OH2を用いて、炭酸リチウ
ム及び炭酸ストロンチウムを前駆体中のコバルトとスト
ロンチウムの合計モル、炭酸リチウム中のリチウム及び
炭酸ストロンチウム中のストロンチウムのモル比が、
(Co+Sr):Li:Sr=1:0.95:0.05
になるように混合し、実施例1と同様の条件下で合成し
た正極を用いた以外は実施例1と同様にして電池を作製
し、本発明の電池14とした。
駆体として合成した水酸化物の(Ni0.85Mn0.15)O
H2を水酸化リチウムと混合し実施例1と同様の条件で
合成した正極第二活物質を用いた以外は実施例1と同様
の条件下で電池を作製し、本発明の電池15とした。
駆体として合成した水酸化物の(Ni0.85Cr0.15)O
H2を水酸化リチウムと混合し実施例1と同様の条件で
合成した正極第二活物質を用いた以外は実施例1と同様
の条件下で電池を作製し、本発明の電池16とした。
駆体として合成した水酸化物の(Ni0.85Fe0.15)O
H2を水酸化リチウムと混合し実施例1と同様の条件で
合成した正極第二活物質を用いた以外は実施例1と同様
の条件下で電池を作製し、本発明の電池17とした。
駆体として合成した水酸化物の(Ni0.85V0.15)OH
2を水酸化リチウムと混合し実施例1と同様の条件で合
成した正極第二活物質を用いた以外は実施例1と同様の
条件下で電池を作製し、本発明の電池18とした。
駆体として合成した水酸化物の(Ni0.85Al0.15)O
H2を水酸化リチウムと混合し実施例1と同様の条件で
合成した正極第二活物質を用いた以外は実施例1と同様
の条件下で電池を作製し、本発明の電池19とした。
駆体として合成した水酸化物の(Ni0.85Co0.10Al
0.05)OH2を水酸化リチウムと混合し実施例1と同様
の条件で合成した正極第二活物質を用いた以外は実施例
1と同様の条件下で電池を作製し、本発明の電池20と
した。
液層のピッチ成分中で混練したのち不活性雰囲気下10
00℃で焼成した不可逆容量の非常に小さい炭素材料を
用い、正極第一活物質と正極第二活物質の混合比を9
7:3とした以外は実施例1と同様の条件下で電池を作
製し、本発明の電池21とした。
液層のピッチ成分中で混練したのち不活性雰囲気下10
00℃で焼成した不可逆容量の非常に小さい炭素材料を
用い、正極第一活物質と正極第二活物質の混合比を9
5:5とした以外は実施例1と同様の条件下で電池を作
製し、本発明の電池21とした。
の非常に大きいハードカーボンを用い、正極第一活物質
と正極第二活物質の混合比を30:70とした以外は実
施例1と同様の条件下で電池を作製し、本発明の電池2
3とした。
の非常に大きいハードカーボンを炭素材料を用い、正極
第一活物質と正極第二活物質の混合比を20:80とし
た以外は実施例1と同様の条件下で電池を作製し、本発
明の電池24とした。
炭酸リチウムをリチウム:コバルトのモル比が等モルに
なるように混合し、実施例1の正極第一活物質と同様の
条件下で合成したLiCoO2を正極に用いて上記の電
池を作製し、本発明の比較の電池25とした。
水酸化リチウムをリチウム:ニッケルのモル比が等モル
になるように混合し、実施例1の正極第二活物質と同様
の条件下で合成したLiNiO2正極を用いて上記の電
池を作製し、本発明の比較の電池26とした。
物の(Co0.85Al0.15)OH2と炭酸リチウムをリチ
ウム:コバルト+アルミニウムのモル比が等モルになる
ように混合し、実施例1と同様の条件下で合成した正極
を用いて上記の電池を作製し、本発明の比較の電池27
とした。
物の(Ni0.85Co0.15)OH2と水酸化リチウムをリ
チウム:ニッケル+コバルトのモル比が等モルになるよ
うに混合し、実施例1の正極第二活物質と同様の条件下
で合成したLiNi0.85Co0.15O2を正極に用いて上
記の電池を作製し、本発明の比較の電池28とした。
炭酸リチウムをリチウム:コバルトのモル比が等モルに
なるように混合し、実施例1の正極第一活物質と同様の
条件下で合成したLiCoO2と前駆体として合成した
(Ni0.85Co0.15)OH2からなる水酸化物と水酸化
リチウムをリチウム:ニッケル+コバルトのモル比が等
モルになるように混合し、実施例1の正極第二活物質と
同様の条件下で合成した正極を30:70の割合で混合
した正極を用いて上記の電池を作製し、本発明の比較の
電池29とした。
第二活物質それぞれに導入する異種元素を1種類とした
が、2種以上の異種元素を導入して同様の効果があるこ
とを別途確認した。
た本発明の電池および比較の電池を環境温度20℃で充
放電サイクルを行った。充電条件は最大電流600m
A、充電終止電位が4.2Vの定電圧充電を2時間とし
た。放電条件は電流値600mA、放電終止電位3.0
Vの定電流で行うこととし、初期容量の評価およびサイ
クル特性の評価を行った。
で最大電流600mA、充電終止電位が4.2Vの定電
圧充電を2時間行った後、−20℃で6時間電池を放置
した後電流値600mA、放電終止電位3.0Vの定電
流で行った。
容量を評価したのち、充電状態の電池を60℃で20日
間放置した後に再度、20℃で同様の充放電条件にて充
放電試験を行い、容量の回復率を測定した。
で初期容量を評価したのち、放電状態の電池に1kΩの
抵抗を接続した状態で45℃で3週間放置し過放電状態
を経過させた後に再度、20℃で同様の充放電条件にて
充放電試験を行い、容量の回復率を測定した。
り900mAの電流値で連続的に過充電試験を行い電池
の安全性を評価した。
極活物質組成、(表2)に初期容量、−20℃放電容
量、500サイクル経過後の1サイクル目の電池容量に
対する容量維持率、45℃での過放電経過後の回復特
性、900mAでの過充電試験(n=20)での異常発
熱率を示す。ここで異常発熱とはセパレータの耐熱温度
である120℃を超えた場合とした。
ついて述べる。比較例1の正極活物質にLiCoO2の
みを用いた電池25では、低温特性、サイクル特性は優
れるが放電容量が小さく、過充電の安全性と過放電後の
回復特性に問題があった。また、過放電後の電池を分解
し解析したところ、負極表面上に銅の析出物が観測され
過放電時に溶解した銅芯材が電池を劣化させていること
がわかった。
2のみを用いた電池26では大きい放電容量は得られる
が、低温特性、サイクル特性、過放電後の回復特性に問
題があった。また、過放電後の電池を分解し解析したと
ころ、負極には特に劣化要因は観察されないが、正極の
結晶構造が破壊されていた。このことから、電池が正極
容量規制であるため、過放電時に正極の電位が降下し還
元分解されたものと考えられた。
O2にAlを添加したLiCo0.85Al0.15O2のみを用
いた電池27では、過充電時の安全性に著しい効果が得
られたが、初期の放電容量が低いことと過放電の回復性
が悪いという問題があり電池として十分でない。
極に用いた電池28ではCoを添加した結果サイクル特
性は改善されたが、低温特性と過放電後の回復特性に課
題が残る。
o0.15O2の混合物を正極に用いた電池29では放電容
量、過放電後の回復特性などの電池特性は改善される
が、過充電時の安全性が確保できない。
る。実施例8〜15の電池は実施例1〜7の電池にくら
べて放電容量が若干小さく、リチウム層に異種元素が入
った影響が認められるが、十分使用に耐える容量であっ
た。そしてリチウム層に異種元素が入った場合、過充電
試験時での温度上昇が実施例1〜7の電池に比べて小さ
く、より安全性が向上することがわかった。また、第二
正極活物質の混合比率は実施例21〜24と比較例3,
4の結果から混合することで著しい改善が認められる
が、混合量としては特に5〜70%の時に種々の特性が
バランスよく優れた結果となった。
は、放電容量が大きく、低温特性、サイクル特性、過放
電後の回復特性も良好で、過充電状態における熱安定性
も高いため過充電時においても高い安全性を維持でき、
電池の異常環境下での信頼性に優れることがわかった。
してLixCoyMwOz、(1.10≧x≧0.9、0.
98≧y≧0.85、0.02≦w≦0.15、z=
1.8〜2.2、Mは、Al、Cu、Zn、Mg、C
a、Ba、Srから選ばれる少なくとも一種類以上の元
素)と、正極第二活物質としてLiANiBM’CO
D(1.02≧A≧0.3、0.98≧B≧0.5、
0.02≦C≦0.5、D=1.8〜2.2、M’はC
o、Mn、Cr、Fe、V、Alから選ばれる少なくと
も一種類以上の元素)を混合した正極からなる非水電解
質二次電池を用いることにより放電容量が大きく、低温
特性、サイクル特性、耐過放電特性が良好で、過充電時
の安全性に優れた電池が提供できる。
Claims (9)
- 【請求項1】 リチウムを吸蔵・放出可能な負極と、リ
チウムイオン伝導性の非水電解質と、セパレータもしく
はリチウムイオン導電性層と、正極第一活物質としてL
ixCoyMwOz、(1.10≧x≧0.9、0.98≧
y≧0.85、0.02≦w≦0.15、z=1.8〜
2.2、Mは、Al、Cu、Zn、Mg、Ca、Ba、
Srから選ばれる少なくとも一種類以上の元素)と、正
極第二活物質としてLiANiBM’COD(1.02≧A
≧0.3、0.98≧B≧0.5、0.02≦C≦0.
5、D=1.8〜2.2、M’はCo、Mn、Cr、F
e、V、Alから選ばれる少なくとも一種類以上の元
素)を混合した正極を用いた非水電解質二次電池。 - 【請求項2】 上記正極第一活物質と正極第二活物質の
混合比が重量比で95:5〜30:70の範囲であるこ
とを特徴とする請求項1記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項3】 リチウムを吸蔵・放出可能な負極と、リ
チウムイオン伝導性の非水電解質と、セパレータもしく
はリチウムイオン導電性層と、正極第一活物質として
(Li1-RMR)α(Co1-SMS)βOγ(但し、0.0
2≦R+S≦0.15、α/β=0.90〜1.10、
γ=1.8〜2.2、添加元素MはAl、Cu、Zn、
Mg、Ca、Ba、Srのなかから選ばれた1種)と、
正極第二活物質としてLiANiBM’COD(1.02≧
A≧0.3、0.98≧B≧0.5、0.02≦C≦
0.5、D=1.8〜2.2、M’はCo、Mn、C
r、Fe、V、Alから選ばれる少なくとも一種類以上
の元素)を混合した正極を用いた非水電解質二次電池。 - 【請求項4】 上記正極第一活物質と正極第二活物質の
混合比が重量比で95:5〜30:70の範囲であるこ
とを特徴とする請求項1記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項5】 上記正極第一活物質の平均粒子径が5μ
mから20μmである請求項1〜4のいずれかに記載の
非水電解質二次電池。 - 【請求項6】 上記正極第一活物質の比表面積が0.3
m2/gから1.2m2/gである請求項1〜5のいずれ
かに記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項7】 上記正極第二活物質の平均粒子径が2μ
mから20μmである請求項1〜6のいずれかに記載の
非水電解質二次電池。 - 【請求項8】 上記正極第二活物質の比表面積が0.3
m2/gから1.5m2/gである請求項1〜7のいずれ
かに記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項9】 過放電防止回路を持たない請求項1〜8
のいずれかに記載の非水電解質二次電池を用いた電池シ
ステム。
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