[go: up one dir, main page]

JP2002301613A - ダイヤモンド焼結体付ドリル - Google Patents

ダイヤモンド焼結体付ドリル

Info

Publication number
JP2002301613A
JP2002301613A JP2001107220A JP2001107220A JP2002301613A JP 2002301613 A JP2002301613 A JP 2002301613A JP 2001107220 A JP2001107220 A JP 2001107220A JP 2001107220 A JP2001107220 A JP 2001107220A JP 2002301613 A JP2002301613 A JP 2002301613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drill
thinning
cutting edge
sintered body
diamond sintered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001107220A
Other languages
English (en)
Inventor
Taichi Aoki
太一 青木
Hiroyoshi Fukuda
博芳 福田
Yuji Kusakabe
祐次 日下部
Mitsuo Nishikawa
光生 西川
Takashi Masuda
敬 増田
Masatake Kawano
正剛 川野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
MMC Kobelco Tool Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
MMC Kobelco Tool Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, MMC Kobelco Tool Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001107220A priority Critical patent/JP2002301613A/ja
Publication of JP2002301613A publication Critical patent/JP2002301613A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drilling Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削抵抗の軽減を図ることにより早送りが可
能なダイヤモンド焼結体付ドリルを提供する。 【解決手段】 軸線O回りに回転されるドリル本体1の
先端部にダイヤモンド焼結体6上に設けられる切刃5と
シンニング面10を形成し、軸線O方向先端側からの正
面視において、ダイヤモンド焼結体6上に形成される切
刃外周部5Aの長さLを切刃5の半径Rに対して60%
以上とするとともに、切刃外周部5Aに直交する方向に
おける一対の切刃外周部5A,5A間の間隔Mを0.4
〜1.0mmの範囲に、軸線Oを含んで切刃外周部5Aに
直交する方向に延びる平面Qとシンニング面10のドリ
ル本体1先端中心部Cにおける開口縁との間の最大距離
Nを0.2〜0.6mmの範囲に、軸線Oを中心として先
端中心部Cにおけるシンニング面10の開口縁に内接す
る円Rの直径Sを0.2〜0.6mmの範囲にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドリル本体先端の
切刃部分がダイヤモンド焼結体によって形成されたダイ
ヤモンド焼結体付ドリルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】このようなダイヤモンド焼結体は、一般
的な工具材料として用いられる超硬合金やハイス鋼など
に比べて高硬度であって耐摩耗性が高く、このためバイ
トや正面フライス、リーマなどの各種切削工具の切削工
具の切刃部分に多く用いられている。そして、これは被
削材の穴明け加工に用いられるドリルにおいても同様で
あり、すなわち、軸線回りに回転される外形略円柱状の
ドリル本体の先端部外周に切屑排出溝が形成され、この
切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面の先端にダイヤ
モンド焼結体が設けられて、上記ドリル本体の先端中心
部からこれらのダイヤモンド焼結体上を通って該ドリル
本体の外周に達する切刃を形成するようにしたものが各
種提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のダイヤモンド焼結体付ドリルでは、専らこの
ダイヤモンド焼結体の高い硬度や耐摩耗性によってドリ
ル寿命の延長を図ることが目的とされているだけであっ
た。このため、例えば従来の一般的なドリルの切刃部分
に単にダイヤモンド焼結体を取り付けただけのドリルで
は、切削抵抗の増大を招いてドリルの回転駆動力も増大
してしまうため、早送りを図ることができず、穴明け加
工の加工効率を向上させるにも自ずと限度があった。
【0004】本発明は、このような背景の下になされた
もので、上述のようなダイヤモンド焼結体付ドリルにお
いて、切削抵抗の軽減を図ることにより早送りを可能と
して穴明け加工効率を向上させることができるダイヤモ
ンド焼結体付ドリルを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに
回転される外形略円柱状のドリル本体の先端部外周に、
上記軸線を挟んで互いに反対側に一対の切屑排出溝が形
成され、これらの切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁
面の先端側の少なくとも外周部にダイヤモンド焼結体が
それぞれ設けられて、上記ドリル本体の先端中心部から
これらのダイヤモンド焼結体上を通って該ドリル本体の
外周に達する一対の切刃が上記軸線に対して対称に形成
されるとともに、上記切屑排出溝のドリル回転方向後方
側を向く壁面の先端部には、先端側に向かうに従い上記
ドリル回転方向に向けて傾斜するシンニング面が上記ド
リル本体の先端中心部に向けて形成されてなるダイヤモ
ンド焼結体付ドリルであって、上記軸線方向先端側から
の正面視において、上記各切刃のうち上記ダイヤモンド
焼結体上に形成される切刃外周部の長さを該切刃の半径
に対して60%以上とするとともに、上記切刃外周部に
直交する方向における一対の該切刃外周部間の間隔(以
下、切刃オフセット量と称する。)を0.4〜1.0mm
の範囲とし、かつ上記軸線を含んで上記切刃外周部に直
交する方向に延びる平面と上記シンニング面のドリル本
体先端中心部における開口縁との間の最大距離(以下、
シンニング深さと称する。)を0.2〜0.6mmの範囲
とするとともに、上記軸線を中心として上記先端中心部
における開口縁に内接する円の直径(以下、シンニング
心厚と称する。)を0.2〜0.6mmの範囲としたこと
を特徴とするものである。なお、これら切刃外周部の長
さや切刃オフセット量、シンニング深さ、およびシンニ
ング心厚は、いずれも上記軸線方向先端側からの正面視
における大きさである。
【0006】すなわち、切屑排出溝のドリル回転方向を
向く壁面の先端側、つまり上記切刃のすくい面におい
て、その少なくとも外周部に設けられるダイヤモンド焼
結体上の上記切刃の長さが、この切刃の半径の60%を
下回るほど短いと、このダイヤモンド焼結体の内周側の
ドリル本体先端中心部に形成される切刃部分、すなわち
切刃内周部に摩耗や溶着が生じて切削抵抗の増大を招く
こととなる。なお、ダイヤモンド焼結体上の切刃の長さ
は上記切刃の半径の100%であってもよく、すなわち
切刃の全長部分がダイヤモンド焼結体上に形成されてい
てもよい。また、上記切刃オフセット量が1.0mmを上
回っても、切刃の径方向すくい角が負角側に大きくなる
ため、切削抵抗の増大を招く一方、逆にこの切刃オフセ
ット量が0.4mmを下回るほど小さいと、後述するシン
ニング心厚も小さくならざるを得ず、ドリル本体の先端
中心部において刃先強度の不足が生じる。
【0007】一方、上記切屑排出溝のドリル回転方向後
方側を向く壁面の先端部に、先端側に向かうに従いドリ
ル回転方向に向けて傾斜するシンニング面をドリル本体
の先端中心部に向けて形成することにより、このドリル
本体先端中心部においては、このシンニング面の開口縁
が切刃として作用するため、該先端中心部に最も大きく
作用するスラスト荷重の低減を図って切削抵抗を軽減す
ることができるが、このシンニング面を形成することに
よる上記シンニング深さが0.2mmを下回ったり、上記
シンニング心厚が0.6mmを上回ったりすると、このシ
ンニング面を形成した効果が少なく、やはり切削抵抗の
増大を招いてしまう。その反面、上記シンニング深さが
0.6mmを上回るほど大きかったり、シンニング心厚が
0.2mmを下回るほど小さかったりすると、ドリル本体
先端中心部における肉厚を確保することができずに刃先
強度が不足してドリル本体の損傷が生じることになる。
【0008】なお、このシンニング面については、上記
切刃に連なるすくい面と上記シンニング面とに直交する
断面において、このシンニング面が上記すくい面に垂直
な直線に対してなす傾斜角(以下、シンニング切刃傾斜
角と称する。)が0〜25°の範囲とされるのが望まし
く、このシンニング切刃傾斜角が0°を下回って上記す
くい面上にオーバーハングするような形状となると、シ
ンニング面の上記開口縁が切刃として作用した際の切屑
を円滑に排出することができなくなるおそれがある一
方、逆にこのシンニング切刃傾斜角が25°を上回るほ
ど大きいと、ドリル本体先端部がシンニング面によって
大きく切り欠かれ、剛性が損なわれるおそれが生じる。
また、上記切屑排出溝の工具回転方向を向く壁面と工具
回転方向後方側を向く壁面とのなす交差角(以下、溝角
と称する。)は80〜120°の範囲とされるのが望ま
しく、この溝角が80°を下回ると切屑排出性が損なわ
れる一方、120°を上回るとドリル本体の剛性が損な
われるおそれが生じる。さらに、上記シンニング面が上
記切屑排出溝のドリル回転方向後方側を向く上記壁面に
対してなす傾斜角(以下、シンニング角度と称する。)
は、15〜35°の範囲とされるのが望ましく、これが
15°を下回ると、シンニング面の幅を大きくしなけれ
ば上述のようなシンニング深さを得ることができなくな
ってドリル本体先端部の剛性を欠く一方、これが35°
を上回ると、このシンニング面が上記開口縁によって生
成される切屑の流出方向に立ちふさがるようになり、切
屑詰まりを招いたりするおそれがある。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は、本発明の一実
施形態を示すものである。本実施形態においてドリル本
体1は、超硬合金等の硬質材料によって軸線Oを中心と
する外形略円柱状に形成されており、その後端側(図1
において右側)がシャンク部2とされて、このシャンク
部2が工作機械の回転軸に取り付けられることにより、
図中に符号Tで示すドリル回転方向に回転させられて穴
明け加工に使用される。また、このドリル本体1の先端
部(図1において左側部分)は切刃部3とされ、この切
刃部3の外周には、上記軸線Oを挟んで互いに反対側に
一対の切屑排出溝4,4が、ドリル本体1の先端逃げ面
1Aから切刃部3の全長に亙って軸線Oに対し対称とな
るように形成されている。なお、この切刃部3は、上記
切屑排出溝4,4も含めて軸線Oに関して対称となるよ
うに形成されている。
【0010】これらの切屑排出溝4,4は、本実施形態
では軸線Oに直交する断面においてその壁面4A,4B
がL字状をなすものであり、これらの壁面4A,4Bが
上記断面においてなす交差角、すなわち溝角αは80〜
120°の範囲とされ、本実施形態では90°とされて
いる。なお、この切屑排出溝4は、本実施形態では軸線
Oに平行に真っ直ぐ延びるように形成されているが、例
えば後端側に向けて軸線O回りにドリル回転方向Tの後
方側に捩れるような螺旋状とされていてもよい。また、
周方向において両切屑排出溝4,4間に画成される切刃
部3の外周面は、周方向において両切屑排出溝4,4に
それぞれ隣接する部分が軸線Oを中心とした断面円弧状
をなすマージン部とされるとともに、これよりも内側の
部分は、切刃部3の後端側ではこのマージン部より僅か
に小径の軸線Oを中心とする断面円弧状とされるととも
に、切刃部3の先端側では、周方向に互いに鈍角に折れ
曲がるように交差してそれぞれ軸線O方向に延びる一対
の長方形平面によって形成されている。
【0011】一方、上記先端逃げ面1Aは、上記軸線O
を中心とした概略円錐面状とされるとともに、上記切屑
排出溝4の開口部から軸線O回りにドリル回転方向T後
方側に向かうに従い漸次後退するように形成されて、逃
げが与えられている。さらに、この先端逃げ面1Aと両
切屑排出溝4,4の上記壁面4A,4Aとの交差稜線
部、すなわち壁面4A,4Aの先端縁には切刃5,5が
それぞれ形成されており、これらの切刃5,5はその切
刃外周部5A,5Aが、それぞれダイヤモンド焼結体
6,6上に形成されている。すなわち、本実施形態で
は、上記壁面4Aの先端外周側の部分に、この壁面4A
から一段凹んで上記先端逃げ面1Aおよび上記外周面に
開口する凹部7が形成され、この凹部7に、上記ダイヤ
モンド焼結体6と超硬合金8とを層状にして一体焼結成
形した層状焼結体9が、ダイヤモンド焼結体6の部分を
ドリル回転方向Tに向けた状態で、超硬合金8部分をド
リル本体1にろう付けすることにより接合されて取り付
けられている。
【0012】そして、この層状焼結体9の上記ダイヤモ
ンド焼結体6部分のドリル回転方向T側を向く面は上記
壁面4Aと面一とされて上記外周切刃部5Aのすくい面
6Aとされるとともに、層状焼結体9の先端側を向く面
は先端逃げ面1Aと面一となるように逃げが与えられ、
これらの面の交差稜線部に上記切刃外周部5Aが形成さ
れているのである。しかして、図2に示すように軸線O
方向先端側から見た正面視において、このダイヤモンド
焼結体6上に形成される切刃外周部5Aの長さLは、一
対の切刃5,5の両切刃外周部5A,5Aを合わせて、
当該切刃5の半径R、すなわち切刃5の外周端が軸線O
回りになす円の半径に対し、60%以上となるようにさ
れており、本実施形態ではL/Rが0.85(長さLが
半径Rに対して85%)となるようにされている。言い
換えれば、本実施形態では、それぞれの切刃5につい
て、その外周端から60%以上の部分が上記ダイヤモン
ド焼結体6部分に形成された切刃外周部5Aとされてい
る。なお、層状焼結体9の外周面も、切刃部3の先端側
における外周面と面一となるように形成されている。ま
た、先端逃げ面1Aが上述のように概略円錐面状とされ
ていることにより、切刃5,5は、先端逃げ面1A上に
おける軸線O周辺の先端中心部Cから外周側に向かうに
従い略直線状に後端側に向かうように傾斜させられ、こ
れによって両切刃5,5には所定の先端角が与えられ
る。
【0013】さらに、こうしてダイヤモンド焼結体6部
分に形成された切刃外周部5A,5Aは、切刃部3が軸
線Oに対称であることから、上記正面視において互いに
平行に配置されることとなるが、これらの切刃外周部5
A,5Aは、該切刃外周部5A,5Aに平行で軸線Oを
含む平面Pに対していずれもドリル回転方向T側に位置
するようにされており、従ってこの切刃外周部5Aの径
方向のすくい角θは負角側に設定されることとなる。そ
して、上記正面視において、これらの切刃外周部5A,
5Aに直交する方向、すなわち上記平面Pに直交する方
向における該一対の切刃外周部5A,5A間の間隔、つ
まり上記切刃オフセット量Mは、0.4〜1.0mmの範
囲とされている。
【0014】一方、切屑排出溝4のドリル回転方向Tの
後方側を向く上記壁面4Bの先端側には、図3に示すよ
うにこの壁面4Bに対して鈍角に交差して先端側に向か
うに従いドリル回転方向T側に向けて傾斜するシンニン
グ面10が、ドリル本体1の上記先端中心部Cに向けて
形成されている。ここで、このシンニング面10が上記
壁面4Bに対してなす傾斜角、すなわちシンニング角度
βは15〜35°の範囲内で一定とされており、先端逃
げ面1Aが上述のように円錐面状をなしていることか
ら、このシンニング面10の幅Wは、外周側から上記先
端中心部Cに向けて漸次幅広となるように形成される。
ただし、この先端中心部Cにあってシンニング面10
は、その先端逃げ面1Aとの交差稜線部、すなわち該シ
ンニング面10の先端逃げ面1A側の開口縁が、上記正
面視において軸線Oに向けて凸となる曲線を描いて該軸
線Oに接近した後、略直線状に切れ上がって上記切刃外
周部5Aの内周端に交差するように形成されており、こ
の開口縁の直線状に切れ上がる部分が、上記切刃5の切
刃内周部5Bとされる。これに対し、この先端中心部C
以外のシンニング面10の先端逃げ面1Aへの開口縁
は、正面視において内周側に向かうに従い僅かにドリル
回転方向T側に傾斜しつつ上記先端中心部C側の開口縁
の凸曲線に滑らかに連なる直線状をなしており、またこ
の開口縁部分には面取り11が施されている。
【0015】そして、上記正面視において、軸線Oを含
んで切刃外周部5A,5Aに直交する方向に延びる平面
Q、すなわち上記平面Pに軸線Oにおいて直交する平面
Qを想定したとき、この平面Qに対して上記シンニング
面10が最も深く後退した位置までの深さ、つまりこの
平面Qとシンニング面10の上記開口縁(ただし、面取
り11部分は除く)との最大距離であるシンニング深さ
Nは、0.2〜0.6mmの範囲とされている。また、両
切刃5,5の上記切刃内周部5B,5Bは、正面視にお
いて上記軸線Oを越えて反対側に突き出すことはなく、
これにより、これら切刃内周部5B,5B間には軸線O
に交差するチゼル部12が画成されることとなるが、こ
のチゼル部12の周辺、すなわち上記先端中心部Cにお
いて、上記正面視に軸線Oを中心としてシンニング面1
0の上記開口縁に内接する円Dの直径であるシンニング
心厚Sもまた、0.2〜0.6mmの範囲とされている。
さらにまた、図4に示すように、切刃5の上記外周切刃
部5Aのすくい面6A(ダイヤモンド焼結体6のドリル
回転方向T側を向く面)と上記シンニング面10とに直
交する断面において、このシンニング面10は、上記す
くい面6Aに垂直な直線Xに対するシンニング切刃傾斜
角γが0〜25°の範囲となるように形成されており、
すなわちシンニング面10が上記直線Xに沿ってすくい
面6Aに垂直に延びるように形成されるか、あるいはこ
の図4に示すようにシンニング切刃傾斜角γが25°以
下の範囲ですくい面6A側からドリル本体1の外周側に
向かうに従い漸次後退するように傾斜して形成される。
【0016】しかるに、このように構成されたダイヤモ
ンド焼結体付ドリルにおいては、正面視において切刃5
のうちダイヤモンド焼結体6上に形成される切刃外周部
5Aの長さLが切刃5の半径Rに対して60%以上とさ
れるとともに、切刃オフセット量Mが0.4〜1.0mm
の範囲とされ、かつシンニング深さNが0.2〜0.6
mmの範囲にされるとともにシンニング心厚Sも0.2〜
0.6mmの範囲とされているので、高硬度で耐摩耗性の
高いダイヤモンド焼結体6によってドリル寿命の延長を
図りつつも、当該ドリルによる穴明け加工の際の切削抵
抗の低減を促すことができ、これにより加工時のドリル
本体1の早送りを可能として加工効率を向上させること
ができる。
【0017】すなわち、まず第1に、上記切刃外周部5
Aの長さが半径Rの60%以上とされることにより、超
硬合金製のドリル本体1の先端中心部C側に形成される
切刃内周部5Bの長さを減らして、この部分における摩
耗や溶着を防ぐことにより、かかる摩耗や溶着に起因す
る切削抵抗の増大を抑えることが可能となる。また、第
2に、上記切刃オフセット量Mが1.0mm以下であるた
め、切刃外周部5Aの径方向すくい角θが負角側に大き
くなりすぎるのを防いで切刃5による良好な切れ味を確
保し、切削抵抗を低減することができる一方、この切刃
オフセット量Mが0.4mm以上であるので、次述するシ
ンニング心厚Sが小さくなりすぎるのを防いで、上記先
端中心部Cにおける切刃内周部5Bの強度を維持して、
やはり摩耗等による切削抵抗の増大を抑えることができ
る。さらに、第3には、上記シンニング面10の開口縁
によって上記切刃内周部5Bが形成されるため、先端中
心部Cに作用するスラスト荷重を低減してやはり切削抵
抗が抑えられ、このとき、シンニング深さNが0.2mm
以上と深く、しかもシンニング心厚Sが0.6mm以下と
小さいので、より確実にスラスト荷重の低減を図ること
ができる一方、シンニング深さNが0.6mm以下で、シ
ンニング心厚Sが0.2mm以上であるため、シンニング
面10によって先端中心部Cにおけるドリル本体1の肉
厚が必要以上に削がれるのを防ぎ、やはりこの部分の摩
耗や損傷等による切削抵抗の増大を抑えることができる
のである。
【0018】加えて、本実施形態では、上記シンニング
面10のシンニング切刃傾斜角γが0°以上とされてお
り、すなわちこのシンニング面10が上記図4における
直線Xを越えてすくい面6A側に覆い被さるようなオー
バーハング状態となることがないので、切刃内周部5B
を形成するこのシンニング面10の開口縁によって生成
された切屑がこのオーバーハング状のシンニング面10
に当たって急激にカールされることにより大きな抵抗が
生じたり、あるいはこうして急激にカールされた切屑が
詰まりを生じて抵抗の増大を招いたりすることもない。
その一方で、このシンニング切刃傾斜角γは25°以下
ともされているので、シンニング面10が先端逃げ面1
Aに大きく開口しすぎることがなく、すなわちこのシン
ニング面10によってドリル本体1の先端部が大きく切
り欠かれることがないので、この部分におけるドリル本
体1の剛性を確実に確保することができる。
【0019】また、本実施形態では、断面L字状とされ
た切屑排出溝4の両壁面4A,4Bの溝角αが80°以
上とされているので、この切屑排出溝4の断面積を大き
く確保して切屑詰まりによる抵抗の増大を防ぐことがで
きる一方、溝角αが120°以下とされているので、ド
リル本体1の断面積も確保してその剛性が損なわれるの
を防ぐことができる。さらに、本実施形態では、上記シ
ンニング角度βが15°以上とされているので、上述の
ようなシンニング深さNを確保する場合でも、図3に示
すようにシンニング面10の幅Wが大きくなりすぎるの
を防ぐことができ、従ってこのような幅Wの大きなシン
ニング面10によってドリル本体1の先端部の剛性が損
なわれたりするのを防ぐことができるとともに、このシ
ンニング角度βが35°以下でもあるので、シンニング
面10が上記切刃内周部5Bによって生成される切屑の
流出方向に立ちはだかるようになることもなく、シンニ
ング切刃傾斜角γが0°以上とされていることとも相俟
って、この切刃内周部5Bによる切屑を円滑に排出する
ことが可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ダイヤモンド焼結体上に切刃を形成したドリルであって
も、単にダイヤモンド焼結体の高い硬度や耐摩耗性によ
ってドリル寿命の延長を図るだけではなく、穴明け加工
時の切削抵抗の軽減を図ることができてドリル本体の回
転駆動力も軽減でき、これによってドリル本体に高い送
りを与えることが可能となって、穴明け加工の加工効率
の著しい向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す側面図である。
【図2】 図1に示す実施形態を軸線O方向先端側から
見た正面視の図である。
【図3】 図2におけるYY断面図である。
【図4】 図3におけるZZ断面図である。
【符号の説明】
1 ドリル本体 1A 先端逃げ面 4 切屑排出溝 4A 切屑排出溝4のドリル回転方向Tを向く壁面 4B 切屑排出溝4のドリル回転方向T後方側を向く壁
面 5 切刃 5A 切刃外周部 5B 切刃内周部 6 ダイヤモンド焼結体 6A すくい面 10 シンニング面 L 軸線O方向先端側からの正面視における切刃外周部
5Aの長さ R 切刃5の半径 M 軸線O方向先端側からの正面視において、切刃外周
部5Aに直交する方向における一対の切刃外周部5A,
5A間の間隔(切刃オフセット量) N 軸線O方向先端側からの正面視において、軸線Oを
含んで切刃外周部5Aに直交する方向に延びる平面Qと
シンニング面10の先端中心部Cにおける開口縁との間
の最大距離(シンニング深さ) S 軸線O方向先端側からの正面視において、軸線Oを
中心として先端中心部Cにおける開口縁に内接する円D
の直径(シンニング心厚) α 切屑排出溝4の壁面4A,4Bのなす交差角(溝
角) β シンニング面10が切屑排出溝4の壁面4Bに対し
てなす傾斜角(シンニング角度) γ すくい面6Aとシンニング面10とに直交する断面
において、シンニング面10がすくい面6Aに垂直な直
線Xに対してなす傾斜角(シンニング切刃傾斜角)
フロントページの続き (72)発明者 青木 太一 兵庫県明石市魚住町金ヶ崎西大池179番地 1 エムエムシーコベルコツール株式会社 内 (72)発明者 福田 博芳 兵庫県明石市魚住町金ヶ崎西大池179番地 1 エムエムシーコベルコツール株式会社 内 (72)発明者 日下部 祐次 兵庫県明石市魚住町金ヶ崎西大池179番地 1 エムエムシーコベルコツール株式会社 内 (72)発明者 西川 光生 兵庫県明石市魚住町金ヶ崎西大池179番地 1 エムエムシーコベルコツール株式会社 内 (72)発明者 増田 敬 兵庫県明石市魚住町金ヶ崎西大池179番地 1 エムエムシーコベルコツール株式会社 内 (72)発明者 川野 正剛 兵庫県明石市魚住町金ヶ崎西大池179番地 1 エムエムシーコベルコツール株式会社 内 Fターム(参考) 3C037 BB13 DD01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転される外形略円柱状のド
    リル本体の先端部外周に、上記軸線を挟んで互いに反対
    側に一対の切屑排出溝が形成され、これらの切屑排出溝
    のドリル回転方向を向く壁面の先端側の少なくとも外周
    部にダイヤモンド焼結体がそれぞれ設けられて、上記ド
    リル本体の先端中心部からこれらのダイヤモンド焼結体
    上を通って該ドリル本体の外周に達する一対の切刃が上
    記軸線に対して対称に形成されるとともに、上記切屑排
    出溝のドリル回転方向後方側を向く壁面の先端部には、
    先端側に向かうに従い上記ドリル回転方向に向けて傾斜
    するシンニング面が上記ドリル本体の先端中心部に向け
    て形成されてなるダイヤモンド焼結体付ドリルであっ
    て、 上記軸線方向先端側からの正面視において、上記各切刃
    のうち上記ダイヤモンド焼結体上に形成される切刃外周
    部の長さが該切刃の半径に対して60%以上とされると
    ともに、上記切刃外周部に直交する方向における一対の
    該切刃外周部間の間隔が0.4〜1.0mmの範囲とさ
    れ、かつ上記軸線を含んで上記切刃外周部に直交する方
    向に延びる平面と上記シンニング面のドリル本体先端中
    心部における開口縁との間の最大距離が0.2〜0.6
    mmの範囲とされるとともに、上記軸線を中心として上記
    先端中心部における開口縁に内接する円の直径が0.2
    〜0.6mmの範囲とされていることを特徴とするダイヤ
    モンド焼結体付ドリル。
  2. 【請求項2】 上記切刃に連なるすくい面と上記シンニ
    ング面とに直交する断面において、このシンニング面が
    上記すくい面に垂直な直線に対してなす傾斜角が0〜2
    5°の範囲とされていることを特徴とする請求項1に記
    載のダイヤモンド焼結体付ドリル。
  3. 【請求項3】 上記切屑排出溝のドリル回転方向を向く
    壁面とドリル回転方向後方側を向く壁面との交差角が8
    0〜120°の範囲とされていることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のダイヤモンド焼結体付ドリ
    ル。
  4. 【請求項4】 上記シンニング面が上記切屑排出溝のド
    リル回転方向後方側を向く上記壁面に対してなす傾斜角
    が、15〜35°の範囲とされていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のダイヤモン
    ド焼結体付ドリル。
JP2001107220A 2001-04-05 2001-04-05 ダイヤモンド焼結体付ドリル Pending JP2002301613A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001107220A JP2002301613A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 ダイヤモンド焼結体付ドリル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001107220A JP2002301613A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 ダイヤモンド焼結体付ドリル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002301613A true JP2002301613A (ja) 2002-10-15

Family

ID=18959575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001107220A Pending JP2002301613A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 ダイヤモンド焼結体付ドリル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002301613A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008001412A1 (en) * 2006-06-23 2008-01-03 Osg Corporation Drill
JP2012011481A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Osg Corp 深穴加工用ドリル
US20230031453A1 (en) * 2019-12-11 2023-02-02 Kyocera Corporation Drill and method for manufacturing machined product

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008001412A1 (en) * 2006-06-23 2008-01-03 Osg Corporation Drill
US8382404B2 (en) 2006-06-23 2013-02-26 Osg Corporation Drill
JP2012011481A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Osg Corp 深穴加工用ドリル
US20230031453A1 (en) * 2019-12-11 2023-02-02 Kyocera Corporation Drill and method for manufacturing machined product

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5719938B2 (ja) ドリル
JP5013435B2 (ja) ボールエンドミル
EP1908543A1 (en) Radius end mill and cutting method
US20070172321A1 (en) Ball endmill
CN107921553A (zh) 钻头
CN102802851A (zh) 开孔工具
JP6268716B2 (ja) ドリル
WO2013035166A1 (ja) ドリル
JP2017013231A (ja) ドリル
EP1679143B1 (en) Drill
JP3988659B2 (ja) ドリル
JPS625726B2 (ja)
JP2017080864A (ja) 刃先交換式リーマおよびリーマ用インサート
JP2006015418A (ja) 縦送り加工用エンドミル
KR102794708B1 (ko) 회전 절삭 공구
JPH07237018A (ja) ドリル
JPH07237017A (ja) ドリル
JP2003275913A (ja) ドリル
JP2002301613A (ja) ダイヤモンド焼結体付ドリル
JPWO2020039981A1 (ja) 切削インサートおよび刃先交換式ボールエンドミル
JP3036343B2 (ja) エンドミル
JP3639227B2 (ja) 脆性材料用穴明け工具
JP6902284B2 (ja) 切削工具
JP2535644Y2 (ja) ドリル
JP2006231430A (ja) センタリングドリル及びそれを用いた加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040928

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050222